JP7401370B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
(油圧ショベルの全体構成)
図1は本発明の実施形態に係る油圧ショベルの構成図であり,図2は本発明の実施形態に係る油圧ショベルの各種制御を司るコントローラ40を油圧駆動装置と共に示す図であり,図3は図2中のフロント制御用油圧ユニット160及びその周辺設備の詳細図である。
図3に示すように,フロント制御用油圧ユニット160は,ブーム8用の操作装置45aのパイロットライン144a,144bに設けられ,操作レバー1aの操作量としてパイロット圧(第1制御信号)を検出する圧力センサ70a,70bと,一次ポート側がポンプライン170を介してパイロットポンプ48に接続されパイロットポンプ48からのパイロット圧を減圧して出力する電磁比例弁54aと,ブーム8用の操作装置45aのパイロットライン144aと電磁比例弁54aの二次ポート側に接続され,パイロットライン144a内のパイロット圧と電磁比例弁54aから出力される制御圧(第2制御信号)の高圧側を選択し,流量制御弁15aの油圧駆動部150aに導くシャトル弁82aと,ブーム8用の操作装置45aのパイロットライン144bに設置され,コントローラ40からの制御信号を基にパイロットライン144b内のパイロット圧(第1制御信号)を低減して出力する電磁比例弁54bを備えている。
本システムでは,操作装置45a,45b,46aの少なくとも1つが操作されたときに予め定めた条件に従って作業装置1Aを動作させるMCが実行される。MCにおける油圧アクチュエータ5,6,7の制御は,該当する流量制御弁15a,15b,15cに制御信号(例えば,ブームシリンダ5を伸ばして強制的にブーム上げ動作を行う)を強制的に出力することで行われる。本システムで実行されるMCとしては,操作装置45bでアーム操作をする際に実行される「領域制限制御(整地制御)」が含まれる。その他のMCとして例えば,アーム操作を行わずにブーム下げ操作をする際に実行される「停止制御」や,同じくアーム操作を行わずにブーム下げ操作をする際に実行される「転圧制御」などを含めても良い。
本システムでの作業装置1AのMGとしては,例えば図18に示すように,目標面60と作業装置1A(例えば,バケット10)の位置関係を表示装置(モニタ)53に表示する処理がコントローラ40により行われる。
目標地形入力装置57は,目標面60の基となる目標地形のデータ(目標地形の位置データや傾斜角度データ等を含む)を入力可能なインターフェースである。目標地形入力装置57としては,例えば現場基準座標系(後述)上に規定された目標地形の3次元データが格納されたフラッシュメモリ(図示せず)や,同様に目標地形の3次元データを格納した外部端末(図示せず)が利用可能である。なお,目標地形入力装置57を介した目標地形の入力は,オペレータが手動で行っても良いし,通信端末を介して外部から入力する形式でも良い。なお,目標地形のデータはグローバル座標系(絶対座標系)上に規定しても良い。
目標地形情報記憶部51は,目標地形の3次元形状が規定されたデータ(目標地形データ)と,目標地形と現況地形との上下関係が規定されたデータ(本稿では「上下関係データ」と称することがある)とが記憶されている部分である。目標地形データは例えば現場基準座標系やグローバル座標系上に定義できる。上下関係データは目標地形データと現況地形データに基づいて演算(生成)できる。
作業装置姿勢演算部41は,作業装置姿勢センサ50からの情報に基づき,車体座標系における作業装置1Aの位置及び姿勢を演算する。さらに作業装置姿勢演算部41は,演算した作業装置1Aの位置及び姿勢に対して,GNSS受信機59からの情報(グローバル座標系における上部旋回体12の位置及び方位)と車体傾斜角センサ33からの情報を加えることで現場基準座標系における作業装置1Aの位置及び姿勢(例えばバケット10の先端位置)を演算する。ただし,演算する作業装置1Aの位置及び姿勢は,現場基準座標系に限らず,グローバル座標系等の他の座標で表現しても良い。
作業装置1Aの姿勢は図4の現場基準座標およびショベル基準座標に基づいて定義できる。図4の現場基準座標は,油圧ショベル1が稼働する作業現場における任意の点を原点とし,重力方向上方にZ軸を持ち,このZ軸とで右手直交座標系を構成するX軸とY軸が水平方向にあるような座標系である。一方,ショベル基準座標は,図示のように例えば上部旋回体12に設定された座標であり,ブーム8の基底部8aを原点とし,上部旋回体12の旋回軸上方にZ軸を設定し,ブーム8の回動中心軸と平行で車体正面に対し左側にY軸を設定し,それらY軸,Z軸と右手直交座標系を構成するようにX軸を設定した。X軸に対するブーム8の傾斜角をブーム角α,ブームに対するアーム9の傾斜角をアーム角β,アームに対するバケット爪先の傾斜角をバケット角γとした。水平面(基準面)に対する車体1B(上部旋回体12)の前後方向の傾斜角を傾斜角θ,左右方向の傾斜角を傾斜角φとした。ブーム角αはブーム角度センサ30により,アーム角βはアーム角度センサ31により,バケット角γはバケット角度センサ32により,傾斜角θおよびφは車体傾斜角センサ33により検出される。ブーム角αは,ブーム8を最大(最高)まで上げたとき(ブームシリンダ5が上げ方向のストロークエンドのとき,つまりブームシリンダ長が最長のとき)に最大となり,ブーム8を最小(最低)まで下げたとき(ブームシリンダ5が下げ方向のストロークエンドのとき,つまりブームシリンダ長が最短のとき)に最小となる。アーム角βは,アームシリンダ長が最短のときに最小となり,アームシリンダ長が最長のときに最大となる。バケット角γは,バケットシリンダ長が最短のとき(図4のとき)に最小となり,バケットシリンダ長が最長のときに最大となる。このとき,ブーム8の基底部(ブームピン)8aからアーム9との接続部(アームピン)までの長さをL1,アーム9とブーム8の接続部(アームピン)からアーム9とバケット10の接続部(バケットピン)までの長さをL2,アーム9とバケット10の接続部(バケットピン)からバケット10の先端部(バケット爪先)までの長さをL3とすると,ショベル基準座標におけるバケット10の先端位置は,XbkをX方向位置,ZbkをZ方向位置として,以下の式(1)(2)で表すことができる。
Zbk=L1sin(α)+L2sin(α+β)+L3sin(α+β+γ)…式(2)
作業装置姿勢演算部41は,GNSS受信機59からのデータ(グローバル座標系における上部旋回体12の位置及び方位)と,車体傾斜角センサ33からのデータ(傾斜角θ,φ)とに基づき現場基準座標系におけるブーム8の基底部8aの位置および作業装置1Aの方位(向き)を演算する。ブーム角度センサ30,アーム角度センサ31,バケット角度センサ32からのデータに基づき演算されるショベル基準座標での作業装置1Aの姿勢を利用して,現場基準座標系における作業装置1Aの位置及び姿勢を演算できる。
目標面演算部42は,目標地形情報記憶部51から入力する目標地形データと,作業装置姿勢演算部41から入力する現場基準座標系の作業装置1Aの位置及び姿勢データとに基づいて,作業装置1Aの動作平面(図4のXZ平面)と目標地形との交線を演算し,その交線を目標面60とする。さらに目標面演算部42は,目標地形情報記憶部51から入力する上下関係データに基づいて目標面60上における目標地形と現況地形との上下関係を判定し,目標面60上で現況地形が目標地形と一致すると判定された部分に属性情報として第1属性を付与し,目標面60上で現況地形が目標地形の上方に位置すると判定された部分に属性情報として第1属性を付与し,目標面60上で現況地形が目標地形の下方に位置する判定された部分に属性情報として第2属性を付与する。属性情報はコントローラ40が領域制限制御を実行するか否かを決定するためにコントローラ40によって参照される情報であり,目標面60上において第1属性が付与された部分では領域制限制御が実行される(つまり,作業装置1Aが目標面60を超えないように作業装置1A(アクチュエータ5,6,7)が半自動的に動作する)。一方,第2属性が付与された部分では領域制限制御は実行されない(つまり,オペレータ操作に従って作業装置1A(アクチュエータ5,6,7)が動作する)。
目標動作演算部43は,操作装置45a,45b,46aが操作されている間に作業装置1Aが目標面60を超えないように(例えば目標面60の上方に作業装置1Aが位置する場合には,作業装置1Aの動作範囲が目標面60上及びその上方に制限されるように)複数のアクチュエータ(油圧シリンダ)5,6,7の目標速度を演算できる部分であり,領域制限制御の実行に必要な各アクチュエータ5,6,7の目標速度を演算できる。
電磁比例弁制御部44は,目標動作演算部43で演算された各油圧シリンダ5,6,7の目標速度に基づいて各流量制御弁15a,15b,15cへの制御信号(パイロット圧)を演算し,その演算したパイロット圧を発生するために必要な電磁比例弁54,55,56への電気信号を演算し,その演算した電気信号を対応する電磁比例弁54,55,56に出力することで電磁比例弁54,55,56を制御する部分である。電磁比例弁制御部44が制御する電磁比例弁54,55,56によって,各油圧シリンダ5,6,7は目標動作演算部43で計算された目標速度に従って動作する。
表示装置(例えば液晶モニタ)53は,作業装置姿勢演算部41,目標面演算部42,目標動作演算部43からのデータに基づき,目標面60と作業装置1Aの位置関係に関連する各種情報や,マシンコントロール(MC)に関連する各種情報を表示してオペレータへ通達(報知)する。
以上のように構成された油圧ショベル1では,目標面60の形状を規定するデータ(目標面データ)に対して,目標面60上で現況地形が目標地形と一致する部分(領域)に第1属性が付与され,同目標面60上で現況地形が目標地形の上方に位置する部分(領域)に第1属性が付与され,同目標面60上で現況地形が目標地形の下方に位置する部分(領域)に第2属性が付与される。これにより目標面60上における切土予定地には第1属性が付与され,盛土予定地には第2属性が付与される。そして,コントローラ40(目標動作演算部43)は,バケット先端から目標面60に向かって例えば重力方向に沿って直線を下ろし,目標面データにおいて当該直線が目標面60と交差する部分に付与された属性情報が第1属性の場合(つまり,作業対象の目標面60が切土予定地の場合)には,バケット先端が目標面60を超えないように油圧シリンダ5,6,7の目標速度を演算し,当該目標速度に基づいて油圧シリンダ5,6,7を制御する領域制限制御(マシンコントロール)を実行する。反対に,バケット先端から目標面60に向かって下ろした直線が目標面60と交差する部分に付与された属性情報が第2属性の場合(つまり,作業対象の目標面60が盛土予定地の場合)には,コントローラ40は領域制限制御を実行せずにオペレータが操作装置45a,45b,46aに入力した操作に従って油圧シリンダ5,6,7を制御する。これにより盛土予定地では目標面60の下側での所望のバケット動作が可能になるため,例えばオペレータによる所望の位置への放土操作が領域制限制御により妨げられることがない。
本実施形態は,コントローラ40における目標地形情報記憶部51を第1実施形態のものから変更したものである。その他の部分について第1実施形態と同じであるため説明は省略する。
図8は第2実施形態に係る目標地形情報記憶部51の機能ブロック図である。この図の目標地形情報記憶部51は,目標地形記憶部37と,現況地形記憶部38と,属性情報生成部49とを備えている。
ここでは目標地形データが三角メッシュで定義されている場合に,目標地形の上にグリッドを設定して複数の属性設定点61を定義する方法について図9を用いて説明する。図9では形状の異なる2種類の三角形62を基準として属性設定点61を設定する場合について説明する。まず,目標地形を構成する各三角形62の重心を原点63とし,その三角形を構成する辺のうち最も長い辺64(最も長い辺が複数ある場合はその中でどの辺を選択しても良い)に平行な主軸68と,原点を中心に主軸を目標面上で上方(地中側でない方向)から見て90度回転させた軸を副軸69とし,主軸および副軸に沿った等間隔のグリッド76を生成する。そして,このグリッドが公差する点を属性設定点61とする。目標地形記憶部37が記憶している目標地形データには,このように定義された各属性設定点61の位置データが含まれている。
現況地形記憶部38はコントローラ40の記憶装置(例えばROM)において現況地形データを記憶するために確保された記憶領域であり,現況地形データは現況地形入力装置58を介して現況地形記憶部38に入力される。現況地形入力装置58は,施工開始前の現況地形(初期地形)を現況地形データとして取得して現況地形記憶部38に出力しても良いし,施工中に定期的に現況地形データを取得して現況地形記憶部38に出力しても良い。現況地形データは例えば現場基準座標系,グローバル座標系,ショベル基準座標系上に定義できる。現況地形データと目標地形データとで定義された座標系が異なる場合には,同一の座標系に変換することが好ましい。ここでは現況地形データと目標地形データは現場基準座標系に定義されているものとする。
属性情報生成部49は,目標地形データで定義されている各属性設定点61に対して属性情報を付与して上下関係データを生成する部分である。本実施形態の属性情報生成部49は,目標地形記憶部37から出力される目標地形データと,現況地形記憶部38から出力される現況地形データとに基づいて,複数の属性設定点61における現況地形と目標地形との上下関係を判定し,その複数の属性設定点61のうち現況地形が目標地形と一致すると判定された属性設定点61に第1属性を付与し,その複数の属性設定点61のうち現況地形が目標地形の上方に位置すると判定された属性設定点61に第1属性を付与し,その複数の属性設定点61のうち現況地形が目標地形の下方に位置する判定された属性設定点61に第2属性を付与することで上下関係データを生成する。上下関係データには,各属性設定点61の識別情報(例えば,各属性設定点の位置情報や識別子)と属性情報が含まれている。
本実施形態の目標面演算部42は,第1実施形態と同様に目標面60を演算し,演算した目標面60に対して上下関係データに基づいて属性情報を付与する。属性情報の付与に際して,本実施形態の目標面演算部42は,目標地形データで定義されている複数の属性設定点61のうち目標面60の周囲に位置する少なくとも1つの属性設定点61の属性に基づいて,目標面60上における目標地形と現況地形との上下関係を判定し,その判定の結果に基づいて目標面60上で第1属性と第2属性のうちいずれを付与する部分であるかを決定する。
表示装置53には,図17に示すように,目標地形を表示し,その目標地形上の複数の属性設定点61に第1属性と第2属性のうちいずれの属性が付与されているかを表示することが好ましい。
上記のように構成された油圧ショベル1によれば,目標地形データと現況地形データをコントローラ40に入力すれば,目標地形情報記憶部51によって上下関係データを自動的に生成できるので作業効率が向上する。
本実施形態は,先の各実施形態において,目標面演算部42による目標面60に対する属性情報付与処理を具体化したものである。
上記のように構成された油圧ショベル1によれば,作業装置1Aの動作平面と目標地形の位置関係に応じて生成された目標面60に対して,目標地形データに含まれる各属性設定点61の属性情報に基づいて属性(第1属性,第2属性)が自動的に付与されるので作業効率が向上する。
図21は第4実施形態に係るコントローラ40の機能ブロック図である。コントローラ40は,図6に示した各部に加えて,属性変更判定部36を備えている。属性変更判定部36は属性変更フラグを出力し,本実施形態の目標面演算部42は,属性変更判定部36から出力される属性変更フラグに基づいて,目標面60上の属性を変更できる。他の部分については先に説明した各実施形態と同じであるものとする。
属性変更判定部36は,バケット10と目標面60との位置関係を含む所定の条件Cが満たされているか否かを判定し,条件Cが満たされているときには属性変更フラグとして真(TRUE)を目標面演算部42に出力し,条件Cが満たされていないときには属性変更フラグとして偽(FALSE)を目標面演算部42に出力する。
本実施形態の目標面演算部42は,属性変更判定部36から入力される属性変更フラグが真(TRUE)の場合,目標面60においてバケット背面の下方に位置する領域のうち第2属性が付与されている領域(対象領域)の属性を第1属性に変更する。
上記のように構成された油圧ショベル1において,目標面60上で第2属性が付与された部分に対して盛土作業を行うと,最終的に盛土の高さが目標面60を超え,バケット10の押圧により充分締め固められた状態となる。このように作業装置1Aによる盛土作業が完了すると,バケット背面が目標面60の上方に位置し,かつ,バケット背面と目標面60の角度差Δθがθ1以下となり,かつ,バケット背面で盛土を押圧して締め固める押圧作業(転圧作業ともいう)時にブームロッド圧Pが判定値P1以上となる。このとき,コントローラ40(属性変更判定部36)は,条件C1が充足されたと判定し,属性変更フラグとして真(TRUE)を目標面演算部42に出力する。この属性変更フラグを入力した目標面演算部42は,そのときにバケット背面の下方に位置する領域のうち第2属性が付与された対象領域の盛土作業が完了したと判断して,目標面60上の対象領域の属性を第2属性から第1属性に変更する。これにより,盛土作業の完了後に,目標面60を整形する目的で行われる切土作業(仕上のための掘削作業)に速やかに移行できるので,作業効率を向上できる。
油圧ショベル1による盛土作業では,目標面60が図16のように急勾配である場合に,その目標面60を盛土で形成して押し固めるにあたって,急勾配面(目標面60)をバケット背面で直接押し固めるのではなく,急勾配の目標面60を含む上下方向の空間に対して下方から上方に向かって層状に土砂を積み上げてから当該土砂を押し固め,その後に急勾配面を切り出す方法が取られる場合がある。図16の例では,急勾配の目標面60が上下方向に長く存在しており,急勾配の目標面60の全面を形成する前の途中段階(例えば図16に示された状態)で目標面60の属性を一時的に第2属性から第1属性に変更して切土作業を行うことが作業効率上好ましい。
上記のように構成された油圧ショベル1では,目標面60が急勾配の場合であって,その目標面60上で第2属性が付与された領域とバケット10が交差している場合にも,上記の条件C2が満たされれば,属性変更判定部36から属性変更フラグとして真(TRUE)を出力できる。この属性変更フラグを入力した目標面演算部42は,そのときにバケット背面の下方に位置する領域のうち第2属性が付与された対象領域の盛土作業が完了したと判断して,目標面60上の対象領域の属性を第2属性から第1属性に変更する。これにより,急勾配の目標面60の形成作業の途中段階で,目標面60を整形する目的で行われる切土作業に速やかに移行できるので,作業効率を向上できる。
なお,本発明は,上記の各実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の各実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
Claims (7)
- 複数のフロント部材によって構成される作業装置と,
前記複数のフロント部材を駆動する複数のアクチュエータと,
前記複数のアクチュエータを操作するための操作装置と,
前記操作装置が操作されている間に前記作業装置が前記作業装置の動作平面と目標地形との交線である目標面を超えないように前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの目標速度を演算し,その目標速度に基づいて前記少なくとも1つのアクチュエータを制御する領域制限制御を実行可能なコントローラとを備えた作業機械において,
前記コントローラは,
前記目標地形上に予め設定された複数の属性設定点における現況地形と前記目標地形との上下関係を前記目標地形のデータと前記現況地形のデータとに基づいて判定し,前記複数の属性設定点のうち前記現況地形が前記目標地形と一致すると判定された属性設定点と、前記複数の属性設定点のうち前記現況地形が前記目標地形の上方に位置すると判定された属性設定点とに第1属性を付与し,前記複数の属性設定点のうち前記現況地形が前記目標地形の下方に位置すると判定された属性設定点に第2属性を付与することで、前記目標地形と前記現況地形との上下関係が規定された上下関係データを生成し,
前記上下関係データに含まれる前記複数の属性設定点のうち前記目標面の周囲に位置する属性設定点の属性に基づいて前記目標面上における前記目標地形と前記現況地形との上下関係を判定し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形と一致すると判定された部分及び前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の上方に位置すると判定された部分に前記第1属性を付与し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の下方に位置すると判定された部分に前記第2属性を付与し,
前記目標面上で前記第1属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行し,前記目標面上で前記第2属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行しないことを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において,
前記コントローラは,
前記目標面上の2つの端点と変曲点に対して,前記複数の属性設定点のうち最も近い属性設定点と同じ属性を付与し,
前記複数の属性設定点の中から,前記目標面を基準として所定の距離の範囲にある複数の属性設定点を抽出し,
前記抽出した複数の属性設定点のそれぞれに最も近い目標面上の複数の点(最近接点と称する)に前記抽出した複数の属性設定点のそれぞれと同じ属性を付与し,
前記目標面上の前記2つの端点,前記変曲点,及び前記最近接点に付与された属性に基づいて,前記目標面上における前記目標地形と前記現況地形との上下関係を判定し,その判定の結果に基づいて前記目標面上で前記第1属性と前記第2属性のいずれを付与する部分であるかを決定することを特徴とする作業機械。 - 請求項2の作業機械において,
前記コントローラは,
前記目標面上の前記2つの端点,前記変曲点,及び前記最近接点のうち,前記目標面上で隣接する2つの点に対して異なる属性が付与されている場合には,前記目標面上かつ前記隣接する2つの点の間に属性変化点を設定し,
前記属性変化点によって前記目標面を複数の区間に分割し,前記目標面上の前記2つの端点,前記変曲点,及び前記最近接点のうち前記複数の区間のそれぞれに含まれる点の属性に応じて各区間の属性を付与することを特徴とする作業機械。 - 複数のフロント部材によって構成される作業装置と,
前記複数のフロント部材を駆動する複数のアクチュエータと,
前記複数のアクチュエータを操作するための操作装置と,
前記操作装置が操作されている間に前記作業装置が前記作業装置の動作平面と目標地形との交線である目標面を超えないように前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの目標速度を演算し,その目標速度に基づいて前記少なくとも1つのアクチュエータを制御する領域制限制御を実行可能なコントローラとを備えた作業機械において,
前記作業装置は,前記複数のフロント部材としてバケット,アーム及びブームを備え,
前記コントローラは,
前記目標地形と現況地形との上下関係が規定された上下関係データに基づいて前記目標面上における前記目標地形と前記現況地形との上下関係を判定し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形と一致すると判定された部分及び前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の上方に位置すると判定された部分に第1属性を付与し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の下方に位置すると判定された部分に第2属性を付与し,
前記目標面上で前記第2属性が付与された領域の上方に前記バケットが位置するとき,かつ,前記目標面上で前記第2属性が付与された領域と前記バケットの背面の角度差が所定値以下のとき,かつ,前記ブームを駆動するブームシリンダのロッド圧が所定値以上のときには,前記目標面上で前記第2属性が付与された領域であって前記バケットの下方に位置する領域の属性を前記第1属性に変更し,
前記目標面上で前記第1属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行し,前記目標面上で前記第2属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行しないことを特徴とする作業機械。 - 複数のフロント部材によって構成される作業装置と,
前記複数のフロント部材を駆動する複数のアクチュエータと,
前記複数のアクチュエータを操作するための操作装置と,
前記操作装置が操作されている間に前記作業装置が前記作業装置の動作平面と目標地形との交線である目標面を超えないように前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの目標速度を演算し,その目標速度に基づいて前記少なくとも1つのアクチュエータを制御する領域制限制御を実行可能なコントローラとを備えた作業機械において,
前記作業装置は,前記複数のフロント部材としてバケット,アーム及びブームを備え,
前記コントローラは,
前記目標地形と現況地形との上下関係が規定された上下関係データに基づいて前記目標面上における前記目標地形と前記現況地形との上下関係を判定し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形と一致すると判定された部分及び前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の上方に位置すると判定された部分に第1属性を付与し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の下方に位置すると判定された部分に第2属性を付与し,
前記目標面上で前記第2属性が付与された領域と前記バケットが交差しているとき,かつ,前記バケットに最も近い前記目標面の勾配が所定値以上であるとき,かつ,前記ブームを駆動するブームシリンダのロッド圧が所定値以上のときには,前記目標面上で前記第2属性が付与された領域であって前記バケットの下方に位置する領域の属性を前記第1属性に変更し,
前記目標面上で前記第1属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行し,前記目標面上で前記第2属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行しないことを特徴とする作業機械。 - 複数のフロント部材によって構成される作業装置と,
前記複数のフロント部材を駆動する複数のアクチュエータと,
前記複数のアクチュエータを操作するための操作装置と,
前記操作装置が操作されている間に前記作業装置が前記作業装置の動作平面と目標地形との交線である目標面を超えないように前記複数のアクチュエータのうち少なくとも1つのアクチュエータの目標速度を演算し,その目標速度に基づいて前記少なくとも1つのアクチュエータを制御する領域制限制御を実行可能なコントローラとを備えた作業機械において,
前記コントローラは,
前記目標地形と現況地形との上下関係が規定された上下関係データに基づいて前記目標面上における前記目標地形と前記現況地形との上下関係を判定し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形と一致すると判定された部分及び前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の上方に位置すると判定された部分に第1属性を付与し,前記目標面上で前記現況地形が前記目標地形の下方に位置すると判定された部分に第2属性を付与し,
前記目標面上で前記第1属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行し,前記目標面上で前記第2属性が付与された部分では前記領域制限制御を実行せず、
前記目標面と,前記目標面に付与された属性が前記第1属性と前記第2属性のいずれであるかを示す属性情報とが表示される表示装置をさらに備えることを特徴とする作業機械。 - 請求項1の作業機械において,
前記複数の属性設定点に前記第1属性と前記第2属性のうちいずれが付与されているかが表示される表示装置をさらに備えることを特徴とする作業機械。
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