JP7398284B2 - カラー画像撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像撮像装置に関し、詳しくは赤外線を用いたカラー画像撮像装置に関する。
従来より、被写体により反射された赤外線や被写体が放射する赤外線を検出し、被写体のカラー画像を形成する画像撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術を利用すれば、極低照度環境や暗闇においても、カラー画像を撮像することが可能となる。
また、赤色光(R)、緑色光(G)または青色光(B)と、それに対応する3種の近赤外光(NIR-R、NIR-G、NIR-B)とを、それぞれ同一画素で検出する光検出装置も提案されている(特許文献2参照)。例えば、特許文献2に記載の光検出装置では、赤色光(R)とそれに対応する近赤外光(NIR-R)のみを透過する光学フィルタ、緑色光(G)とそれに対応する近赤外光(NIR-G)のみを透過する光学フィルタ、および青色光(B)とそれに対応する近赤外光(NIR-B)のみを透過する光学フィルタを備える画素が、周期的に配置されている。
特許第5874116号 国際公開第2015/159651号
可視域のカラー画像を得るための撮像装置において、通常は撮影者が撮影像を確認するためのファインダが用いられる。このファインダは、例えば一眼レフカメラで用いられるような、光学的な装置を用いて撮影像と同じ像をミラーボックスにてファインダに振り分ける光学式と、例えばデジタルカメラで用いられるような、撮像素子で検知・処理した電子画像を、ファインダとして機能するディスプレイ上に表示する電子式と、が知られている。
上記光学式においては、ファインダ像は撮像素子での信号処理を経ないで得られるため、ファインダ像が表示されるタイミングと撮影のタイミングとがずれる事態は生じないが、ミラーボックスでファインダと撮像素子に光を振り分けるため、撮影像とファインダ像が、いずれも暗くなるという問題があった。
一方、上記電子式においては、全ての光を撮像素子で受光するため、像は明るいが、撮像素子で信号処理を経てディスプレイ上に表示されるため、ファインダ像が表示されるタイミングが撮影のタイミングより遅れるという問題があった。さらに、電子式では撮影像を確認するためには映像信号をディスプレイに送出し、表示させるための電力が必要となり、特に高精細な画像においてはファインダ部の消費電力が大きくなり、バッテリーの大型化等の携帯性の面での問題が生じていた。
本発明は、上述の問題に鑑みなされたもので、撮影像とファインダ像が、いずれも明るく、ファインダ像の表示タイミングが撮影タイミングよりも遅れることがなく、かつ、低消費電力動作が可能で携帯性に優れるカラー画像撮像装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明のカラー画像撮像装置は以下のような構成とされている。
すなわち、本発明のカラー画像撮像装置は、
被写体からの可視光および所定の非可視光を含む光を結像する前段レンズと、
該光が結像され、該光のうちの前記所定の非可視光が担持した被写体情報を読み出すとともに前記可視光を透過する撮像素子と、
該撮像素子を透過した可視光が担持した被写体情報を視認可能に投影する後段レンズと、
該後段レンズにより投影された前記被写体の可視光像を視認可能とするファインダ部と、
前記撮像素子により読み出された前記所定の非可視光が担持する被写体情報に所定の演算を施して、前記被写体のカラー画像を取得する被撮像体カラー画像演算部と、を備え、
前記撮像素子は、R、G、Bの3原色光に各々対応する特性を有する3つの非可視光を各々光電変換するとともにその余の光は透過する感光層を各々積層してなる、ことを特徴とするものである。
ここで、「R、G、Bの3原色光に各々対応する特性を有する」とは、「R、G、Bの3原色光と各々相関を持つ光吸収率特性、光反射率特性または光透過率特性を有する」ことを意味する。
前記R、G、Bの3原色光に各々対応する特性を有する3つの非可視光が、近赤外光の3つの波長域に対応する光とすることができる。
また、前記撮像素子と前記ファインダ部の間に調光素子を配設してなることが好ましい。
また、前記前段レンズ、前記撮像素子および前記後段レンズが、前記被写体側からこの順に、スマートグラスのレンズ配設部分に配されているものとすることができる。
この場合において、前記被撮像体カラー画像演算部が、スマートグラスの前記レンズ配設部分以外の部分に配されていることが好ましく、特に、スマートグラスの蔓部分に配されていることが好ましい。
本発明のカラー画像撮像装置によれば、撮像素子に結像された被写体情報を担持した光のうち、R、G、Bの3原色光の特性に各々対応する特性を有する所定の非可視光が担持した被写体情報はこの撮像素子により光電変換されるとともに、可視光は、この撮像素子を透過するように構成されている。
そして、この撮像素子により光電変換された、所定の非可視光が担持した被写体情報は、被撮像体カラー画像演算部において所定の演算を施されて被写体のカラー画像が形成される。得られた被写体のカラー画像は、例えばメモリに記憶され、所定のタイミングで再生に供される。
一方、この撮像素子を透過した可視光は、後段レンズによりファインダ部に投影され、被写体の可視光像がファインダ部において視認可能とされる。
本発明のカラー画像撮像装置は、上記のような構成とされているので、所定の3つの非可視光を撮像素子で受光して被写体のカラー画像を得るとともに、可視光を分割することなく光学的にファインダ像を得ることができる。したがって、撮影像とファインダ像が、いずれも明るく、ファインダ像の表示タイミングが撮影タイミングよりも遅れることがなく、かつ、低消費電力動作が可能で携帯性に優れるカラー画像撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態1に係るカラー画像撮像装置を概念的に示す図である。 本発明の実施形態1の変更例1に係るカラー画像撮像装置を概念的に示す図である。 本発明の実施形態1の変更例2に係るカラー画像撮像装置を概念的に示す図である。 本実施形態において、撮像素子の概念を示す断面図であり、(A)、(B)は各々構成例1および構成例2を示すものである。 図2(B)に示す構成例2に係る撮像素子の層構成を詳細に示す断面図である。 図3に示す各感光層による近赤外光の感度の一例を示すグラフである(横軸は波長、縦軸は相対検出率)。 スマートグラスに組込むように構成された、本発明の実施形態2に係るカラー画像撮像装置を示す概念図である。 実施形態2に係るカラー画像撮像装置の使用態様を説明するための概略図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態に係る撮像装置について図面を用いて説明する。
図1aは、本発明の実施形態1に係るカラー画像撮像装置(撮像装置)100を概念的に示す図である。
この実施形態1に係る撮像装置100は、物体(以下、被写体とも称する)10から反射された(または放射された)光(可視光および所定の近赤外光を含む)を結像する第1レンズ(前段レンズ)20と、この第1レンズ20により上記光を結像され、この光のうち所定の近赤外光を吸収し光電変換するとともに、この光のうち可視光を透過する撮像素子30と、撮像素子30を透過した可視光を投影する第2レンズ(後段レンズ)50と、第2レンズ(後段レンズ)50により投影された可視光像60が視認可能となるように構成されたファインダ部65と、撮像素子30で光電変換された近赤外光に担持された被写体情報を、信号処理し、演算し、記録し、得られたカラー画像信号を、所定のタイミングで出力する信号処理・演算・記録部35と、を備えている。
すなわち、物体10(高さはy)からの近赤外光は、第1レンズ20により、撮像素子30上に結像され(結像した赤外光像40の像高はy´)、撮像素子30における光電変換処理、および信号処理・演算・記録部35における信号演算処理により可視域のRGBカラー画像として取得される。一方、物体10からの可視光は、第1レンズ20と可視光に対して透明な撮像素子30を透過し、第2レンズ50により、ファインダ部65に物体10の観察像(観察する可視光像60の像高はy´´)を投影する。
撮像素子30は、図2(A)に示すように、近赤外光のみに感度を持ち可視光は透過する3つの感光層121、122、123と、可視光に対し透明な信号読出し回路層111からなる。感光層121、122、123は、例えば有機材料のように吸収波長選択性を持ち、特定の波長域の光のみを吸収して光電変換し、その余の光は透過する光電変換膜を備えている。
また、信号読出し回路層111はITO等の透明導電材料とIGZO等の透明な酸化物半導体からなる。撮像素子を構成する材料は全て薄膜材料であるため、基板(信号読出し回路層111が基板としても機能する)を除いた素子全体の厚みを極めて薄くでき、1μm程度まで薄型化することも可能である。
なお、図1aの撮像装置100の変更例1として、図1bに示すように、平凸レンズからなる第2レンズ50bの物体側の平面状のレンズ面上に撮像素子30bを積層形成する、または貼着するような構成とすることもでき、この場合、撮像装置100b全体の厚みを薄くすることができるという効果を奏する。
また、図1aの撮像装置100の変更例2として、図1cに示すように、撮像装置100c内の、例えば第2レンズ50cとファインダ部65cの間に液晶材料やエレクトロクロミック材料等で形成されたアクティブ調光フィルタ80を組み込むことで、光量が多く人の目には眩しいような状況下でも撮像装置100cを通して減光する機能を付加することができ、利便性が向上する、という効果も奏する。
近赤外光から可視域のカラー画像を取得するための信号処理は、例えば次のようにして行われる。実施形態1に係る撮像装置100は、照射部分と撮像部分とを備える。
照射部分は、異なる波長強度分布を有する赤外線を物体10に照射する。ここで、「異なる波長強度分布を有する赤外線」とは、互いに異なる波長範囲ないしは中心波長を有する赤外線を意味する。
撮像部分は、被写体10により反射された、互いに異なる波長強度分布を有するそれぞれの赤外線のみに感度を有する、撮像素子30の各光電変換膜と、この光電変換膜から出力された信号に所定の演算処理を施してカラー画像を形成する信号処理・演算・記録部35によって、所定の赤外線に担持された被写体10のカラー画像情報を取得する。
例えば、照射部分から、撮像素子30に照射された所定の赤外線の波長が、λ1、λ2、λ3であるとする。この場合、まず、撮像部分は、被写体10から反射されλ1の波長を有する赤外線を撮像素子30上に結像させ、第3の感光層123により撮像素子30上におけるλ1の波長を有する赤外線の面内強度分布を取得する。通常、このような面内強度分布は、2次元の分布関数で表現できる。そこで、2次元上の位置を(x,y)という座標で表わす場合、中心または重心の位置(x,y)を有する撮像素子30内のある区画におけるλ1の波長を有する赤外線の強度をI1(x,y)と表わす。
同様に、撮像部分は、被写体10から反射され、λ2の波長を有する赤外線を撮像素子30上に結像させ、第2の感光層122により撮像素子30上におけるλ2の波長を有する赤外線の面内強度分布を取得する。位置(x,y)におけるλ2の波長を有する赤外線の強度をI2(x,y)と表わす。
同様に、撮像部分は、被写体10から反射されλ3の波長を有する赤外線を撮像素子30上に結像させ、第1の感光層121により撮像素子30上におけるλ3の波長を有する赤外線の面内強度分布を取得する。位置(x,y)におけるλ3の波長を有する赤外線の強度をI3(x,y)と表わす。
赤外線画像は、撮像素子30上における無色の赤外線の面内強度分布に対応するので、その強度によって赤外線画像を液晶ディスプレイ装置等の表示装置に表示すると、赤外線の強度に応じたモノクロ、モノカラーまたは疑似カラーの画像が表示される。しかし、一般に赤外線の波長が異なると、被写体の赤外線反射率が異なるので、上述のように、複数の異なる波長を有する赤外線を被写体に照射した場合、被写体上の同じ位置であっても、I1(x,y)、I2(x,y)およびI3(x,y)の値は、異なることになる。そこで、I1(x,y)、I2(x,y)およびI3(x,y)の値のそれぞれを、一定の自然法則に従って、異なる単色の明度/濃度にそれぞれ対応させ、被写体10の可視光線下での色を再現することにより、被写体10のカラー画像を得ることができる。
色の表現方法としては、種々のものが知られている。例えば、「R」、「G」および「B」それぞれの明度により色を表現する場合、I1(x,y)の値が「R」成分の明度に、I2(x,y)の値が「G」成分の明度に、I3(x,y)の値が「B」成分の明度にそれぞれ比例するとし、適当な比例係数を設定することによって得られた各明度を、加法混色することにより、位置(x,y)の区画での色が決定される。そして、面内に亘る各区画での色を各々決定することによりカラー画像を得ることができる。
より具体的には、例えば、表示画面内のある区画の「R」、「G」および「B」成分それぞれの明度R、GおよびBは、
R=αI1(x,y) (1)
G=βI2(x,y) (2)
B=γI3(x,y) (3)
と表現することができる。
ここで、α、β、γは、赤外線の強度I1(x,y)、I2(x,y)およびI3(x,y)のそれぞれを、対応するR、GおよびBの強度に換算するための比例係数である。
このように、画像情報I1(x,y)、I2(x,y)およびI3(x,y)に対して、表示画面内のある区画の色を式(1)~(3)を用いて表現することを、式(1)から(3)の表す情報に従って適切な係数で表色することにより、赤外線の3成分の画像からRGBのカラー画像を構成することが可能となる。
なお、これらの色信号の処理は、赤外光と可視光の間の対応関係、すなわち変換係数を用いて色を割り付けるため、RGBのカラーフィルタを使用した通常のカラー撮像処理と演算手法は基本的に同様であり、パラメータ数が増加する等、演算処理が過度に複雑になることはない。
以下、上述した撮像素子の特徴を理解しやすくするため、図2(B)に示す撮像素子230の構成、機能についてより詳しく説明する。
図3は、上記図2(B)の撮像素子230の各感光層221、222、223が積層されている様子を詳しく説明するものである。
各感光層221、222、223は、読出し回路層211a、211b、211cに接続される画素電極321A、322A、323Aと対向電極321C、322C、323Cとに挟まれて両電極間の電圧を印加され、所定の近赤外光(IR-R光、IR-G光、IR-B光)を吸収して各近赤外光の強度に応じた電荷を発生する。
図3において、各感光層221、222、223の図中下側には、各感光層221、222、223用の読出し回路層211a、211b、211cが配されており、また、透明基板215および各感光層221、222、223の各々の間には絶縁膜335a、335b、335cが配されており、さらに、撮像素子230の最下部には透明基板215が配されている。
なお、各感光層221、222、223の間には層間絶縁膜250a、250b配されている。
各光電変換膜321B、322B、323Bには、前述したように、有機材料を用いることができる。具体的には、青色光を吸収して光電変換する有機材料としては、例えばポルフィリン誘導体、緑色光を吸収して光電変換する有機材料としては、例えばペリレン誘導体、赤色光を吸収して光電変換する有機材料としては、例えばフタロシアニン誘導体が挙げられる。なお、各光電変換膜321B、322B、323Bを構成する材料としては、有機材料に限定されるものではなく、有機無機混合材料または無機材料によって光電変換膜を形成してもよい。画素電極321A、322A、323Aと対向電極321C、322C、323Cについては、光透過性の高い透明導電材料、例えばITO等を用いることが望ましい。
また、図3において、各読出し回路層211a、211b、211cのトランジスタに用いられる半導体材料としては、単結晶Si、多結晶SiおよびアモルファスSi等のシリコン系材料や、IGZOおよびZnO等の酸化物半導体や、ペンタセン等の有機半導体材料を用いることができる。さらに回路の光透過性を向上させるとの観点から、厚みが数十nmの薄いシリコンや酸化物半導体、あるいは透過性の高い有機半導体材料を用いることが望ましい。
なお、上述したように各近赤外光用の光電変換膜321B、322B、323Bの間には、層間絶縁膜250a、250bを介在させているが、この層間絶縁膜250a、250bにより、下層に位置する光電変換膜(図3の態様の場合は、IR-B光用の光電変換膜321BおよびIR-G光用の光電変換膜322B)を保護することができる。また、これにより、層表面の平坦性や各層の集積回路間の絶縁性が向上する。
なお、図2、3には示されていないが、最上層の光電変換膜(図3の態様の場合は、IR-R光用光電変換膜323B)の対向電極(図3の態様の場合は対向電極323C)上に、さらにパッシベーション膜(表面保護膜)として機能する絶縁層を形成することが可能である。
なお、図3には示されていないが、読出し回路層211a、211b、211cへの光入射に応じた特性変動が、撮像素子230の動作に、問題となるような影響を与える場合は、読出し回路層211a、211b、211cの上部、下部、側面部に遮光層を形成することでトランジスタへの光入射を防止するようにしても良い。
また、上述した各光電変換膜321B、322B、323Bの相対検出率について、図4を用いて説明する。
図2(B)に示すような層構成の撮像素子230において、IR-B光用の光電変換膜321B、IR-G光用の光電変換膜322B、およびIR-R光用の光電変換膜323Bは、図4のグラフに示すように、近赤外光の波長領域において、感度(検出率)の高い波長領域が、互いに波長シフト方向にずれるように設定されている。
すなわち、図4の例では、820nm付近に検出率のピークを有する光をIR1(IR-R:赤色光に対応する近赤外光)と規定し、900nm付近に検出率のピークを有する光をIR2(IR-B:青色光に対応する近赤外光)と規定し、990nm付近に検出率のピークを有する光をIR3(IR-G:緑色光に対応する近赤外光)と規定している。
このように規定された各近赤外光は、対応する可視光と、検出率波長分布において相関を有する光とされている。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係るカラー画像撮像装置(撮像装置)100dを示すものであり、いわゆる、視線一致スマートグラスとして機能するものである。
これは図5に示すようなメガネ型の装置であり、メガネのレンズに相当する部分に撮像部510を形成するとともに、メガネの蔓に相当する部分に、この撮像部510から読み出された、被写体情報を担持した画像信号を処理し、演算し、被写体のカラー画像を記録する信号処理・演算・記録部520を備えている。
撮像部510は、実施形態1の撮像装置と同様に、被写体像を担持した光(可視光および所定の近赤外光を含む)を結像する第1レンズ420、この第1レンズ420により被写体像が結像される撮像素子430、この撮像素子430を透過した可視光を視認させるための第2レンズ450を備えている。
さらに、インターネット等の通信ネットワークに接続できる通信装置、位置や動き検出のためのセンサー、表示装置およびそれらを駆動する電源が、メガネの蔓に相当する部分、あるいは観者(観察者)404が携帯し得るケース内等に配される。上記信号処理・演算・記録部520は撮像部510と同様に、メガネのレンズに相当する部分に配設することも可能であるが、メガネのレンズに相当する部分以外に配置すれば、信号処理・演算・記録部520の透明性を考慮しなくてもよくなり、設計の自由度を高めることができる。
従来、撮像装置(撮像素子)は透明でなかったため、人の視線を遮らないように視界の外に撮像装置を配置するか、いわゆるゴーグル型とし、撮像装置の再生像を視界内に表示する必要があった。すなわち、視界の外に撮像装置を置いた場合は、人と撮像装置の視線方向や光軸方向が一致しないため、人が見ている視野を正確に検知・判断することが困難であった。
一方、電子式の再生像表示方式によれば人の視線の位置に撮像装置を配置できるため、視線の一致の問題は解決できるが、常に再生像を表示する必要があるため、消費電力が大きくなることや映像の表示遅れが問題となっていた。特に消費電力の増大は電池のサイズ・重量を大きくするため、スマートグラスのようなウェアラブルデバイスでは顕著な問題である。
本実施形態の撮像装置100dを上記スマートグラス400として構成することで、図6に示すように観者404の眼470の視線方向が撮像装置100dの光軸方向と略一致したカラー映像に基づいて検知・判断が行えるようになるため、スマートグラス400を各種処理、例えば人が見ているものに合せた適切な情報提示等を、高精度化することができる。さらに、ファインダ用途として表示装置で再生像を表示する必要が無いため、低消費電力でスマートグラス400を実現することができる。
本発明のカラー画像撮像装置としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。
例えば、光電変換膜を構成する各層については、上記実施形態のものに限られるものではなく、他の層を上述した層間に挟むようにすることも可能である。また、上記実施形態のものでは、基板側から順に、青色光に対応するIR-B光用の第1の感光層、緑色光に対応するIR-G光用の第2の感光層、および赤色光に対応するIR-R光用の第3の感光層を積層しているが、積層する順番はこれに限られものではなく、他の順番で積層することも可能である。また、光を透明な基板側から入射するように設定することも可能である。
また、上記実施形態においては、所定の非可視光として、3つの所定波長域の近赤外光を用いているが、遠赤外光や紫外光を含めた非可視光の範囲で3つの所定波長域を選択してもよい。
さらに、被写体の内部状態の検出結果を表すカラー画像を得る場合に、被写体の反射光ではなく、透過光を使用するようにすることも可能である。
10、10b、10c 物体(被写体)
20、20b、20c、420 第1レンズ(前段レンズ)
30、30b、30c、130、230、430 撮像素子
35、35b、35c、520 信号処理・演算・記録部
40、40b、40c 結像した赤外線像
50、50b、50c、450 第2レンズ(後段レンズ)
60、60b、60c 観察する可視光像
65、65b、65c ファインダ部
70、70b、70c、470 眼
80 アクティブ調光フィルタ
100、100b、100c、100d 撮像装置
111、221a、221b、221c 信号読出し回路層
121、221 第1の感光層(NIR-B)
122、222 第2の感光層(NIR-G)
123、223 第3の感光層(NIR-R)
124、335a、335b、335c 絶縁膜
215 透明基板
240 周辺回路
250a、250b 層間絶縁膜
314 入射光
321A、322A、323A 画素電極
321B、322B、323B 光電変換膜
321C、322C、323C 対向電極
400 スマートグラス
404 観者(観察者)
490 人の視界
510 撮像部

Claims (5)

  1. 被写体からの可視光および所定の非可視光を含む光を結像する前段レンズと、
    該光が結像され、該光のうちの前記所定の非可視光が担持した被写体情報を読み出すとともに前記可視光を透過する撮像素子と、
    該撮像素子を透過した可視光が担持した被写体情報を視認可能に投影する後段レンズと、
    該後段レンズにより投影された前記被写体の可視光像を視認可能とするファインダ部と、
    前記撮像素子により読み出された前記所定の非可視光が担持する被写体情報に所定の演算を施して、前記被写体のカラー画像を取得する被撮像体カラー画像演算部と、を備え、
    前記撮像素子は、R、G、Bの3原色光に各々対応する特性を有する3つの非可視光を各々光電変換するとともにその余の光は透過する感光層を各々積層してなる、ことを特徴とするカラー画像撮像装置。
  2. 前記R、G、Bの3原色光に各々対応する特性を有する3つの非可視光が、近赤外光の3つの波長域に対応する光であることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像撮像装置。
  3. 前記撮像素子と前記ファインダ部の間に調光素子を配設してなることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像撮像装置。
  4. 前記前段レンズ、前記撮像素子および前記後段レンズが、前記被写体側からこの順に、スマートグラスのレンズ配設部分に配されていることを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項記載のカラー画像撮像装置。
  5. 前記被撮像体カラー画像演算部が、前記スマートグラスの蔓部分に配されていることを特徴とする請求項4に記載のカラー画像撮像装置。
JP2020007583A 2020-01-21 2020-01-21 カラー画像撮像装置 Active JP7398284B2 (ja)

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