JP7397477B2 - 仔魚飼育方法および仔魚飼育装置 - Google Patents

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Description

本発明は、仔魚飼育方法および仔魚飼育装置に関する。
魚類の養殖においては、仔魚の期間(初期飼育期間)に、栄養強化された動物プランクトンが仔魚に与えられる。例えば、仔魚の成長に必要な栄養素を添加した栄養強化ワムシが与えられる。栄養素としては、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等の不飽和脂肪酸などが主に用いられる。
一般的に仔魚の生残率は極めて低く、孵化後日齢(days post hatch:dph)が経過するにつれて仔魚の生残数は急激に減少することが知られており、初期減耗と呼ばれている。仔魚の生残率が低い理由の一つとして、摂餌能力が低いことが考えられる。特に、目に色素がなく視力の弱いアルビノ仔魚の場合、摂餌能力が通常の仔魚よりも低いため、初期減耗が著しいことが報告されている(非特許文献1)。
なお、栄養強化ワムシ以外にも、ワクチン等の免疫を増強する成分を取り込ませたワムシをトラハタの仔魚に与えることで、病変を抑制して仔魚の生残率を改善させたことが報告されている(非特許文献2)。
また、特許文献1には、孵化槽でブラインシュリンプを孵化させ、脱出筒から水槽中に脱出させて熱帯魚等に給餌するための装置が記載されている。ブラインシュリンプをその走光性によって孵化槽から水槽中に泳ぎ出させることが記載されている。
特開2009-213424号公報
「ゲノム編集により作出したアルビノスマは仔魚期におけるワムシ摂餌能が低い」,長谷川二己ら,日本水産学会大会講演要旨集p54,2018春季,2018年03月26日 A.Shuhada, M.Zamri-Saad, N.Y. Nik Haiha, M. Firdaus-Nawi, A.R. Jolharry, A.Siti-Zahrah, "BIOENCAPSULATION OF LIVE FEED WITH BACTERIAL VACCINE TO ENHANCED DISEASE RESISTANCE IN TIGER GROUPER Epinephelus fuscoguttatus LARVAE", [online],2015年, World Aquaculture society, [令和2年2月14日検索],インターネット<URL: https://www.was.org/meetings/ShowAbstract.aspx?Id=35174>
仔魚の摂餌効率を改善して生残率を向上させるためには、例えば、大量の栄養強化ワムシを飼育水槽に投入して、水槽全体で餌の密度を高めることが考えられる。しかしながら、この場合、大量のワムシが摂餌されずに残ってしまう。ワムシに添加された栄養素は継時的(例えば数時間のうち)に抜けることから、摂餌されなかったワムシは餌として機能しなくなる。また、残ったワムシは飼育水の水質汚濁を引き起こす原因となる。水質汚濁を防止するために飼育水を入れ替えること(換水)が考えられるが、水質の急激な変化を招き、仔魚の生育を妨げるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、飼育水の水質汚濁を抑制しつつ、仔魚への動物プランクトンの給餌効率を向上させることが可能な仔魚飼育方法および仔魚飼育装置を提供することを目的とする。
本発明に係る仔魚飼育方法は、
仔魚を飼育するための方法であって、
水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集める給餌期間を有することを特徴とする。
また、前記仔魚飼育方法において、
前記給餌期間と、前記飼育水の全部を照らす、または前記飼育水の全部を照らさない非給餌期間とを交互に行うようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育方法において、
前記非給餌期間中にエアレーションを行うようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育方法において、
前記非給餌期間中に前記動物プランクトンの残餌を前記水槽の外に排出するようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育方法において、
前記給餌期間中に前記飼育水の水流を発生させないようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育方法において、
照射手段が前記水槽の飼育水の水面の一部に投光することにより前記領域を照らすようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育方法において、
前記動物プランクトンはワムシであり、緑色の光により前記飼育水の一部の領域を照らすようにしてもよい。
本発明に係る仔魚飼育装置は、
仔魚を飼育するための装置であって、
水槽と、
前記水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集めるように構成された照射手段と、
を備えることを特徴とする。
また、前記仔魚飼育装置において、
前記飼育水の水流を発生させる水流発生手段をさらに備え、
前記水流発生手段は、前記照射手段により前記領域が照らされている間は動作せず、前記領域が照らされていない間は動作するようにしてもよい。
また、前記仔魚飼育装置において、
前記水流発生手段は、前記水槽中に設けられたエアーポンプ、水中ポンプまたはプロペラであってもよい。
また、前記仔魚飼育装置において、
前記照射手段は、
光源と、
前記光源の光の一部を遮光する遮光部材と、
を有してもよい。
また、前記仔魚飼育装置において、
前記照射手段は、前記飼育水の一部のみを照らす高指向性の光源を有してもよい。
また、前記仔魚飼育装置において、
前記光源の光は緑色であってもよい。
本発明によれば、飼育水の水質汚濁を抑制しつつ、仔魚への動物プランクトンの給餌効率を向上させることができる。
実施形態に係る仔魚飼育装置の概略的構成(給餌期間)を示す図である。 実施形態に係る仔魚飼育装置の概略的構成(非給餌期間)を示す図である。 実施形態に係る仔魚飼育装置(水槽と蓋)の上面図である。 (a)は領域ごとのワムシの数を示し、(b)は領域ごとの仔魚の数を示す図である。 実施形態の変形例に係る仔魚飼育装置の概略的構成を示す図である。 実施形態に係る仔魚の飼育方法を説明するためのフローチャートである。 仔魚の飼育モデルの全体工程を示す図である。 仔魚の飼育モデルのピンスポット飼育工程を示す図である。 マサバの仔魚(4日齢)の比較写真である。 マサバの仔魚が摂餌したワムシの数を示すグラフである。 アルビノのマサバ仔魚の割合と孵化後日齢との関係を示すグラフである。 スマの仔魚が摂餌したワムシの数を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
<<仔魚飼育装置>>
まず、図1~図3を参照して、実施形態に係る仔魚飼育装置1について説明する。図1および図2は仔魚飼育装置1の斜視図を示し、図3は仔魚飼育装置1の上面図を示している。
仔魚飼育装置1は、動物プランクトンPを与えて仔魚Fを飼育するための装置であり、後述のピンスポット飼育を行えるように構成されている。
ここで、仔魚Fは、正の走光性(すなわち、光に向かって移動する習性)を有する仔魚である。仔魚の種類は特に限定されず、例えば、サバ、スマ、マグロ、タラ、ヒラメ、タイ、カレイ、ウナギ等である。動物プランクトンPは、正の走光性を有し且つ仔魚の生育に資する成分が取り込まれたものであり、例えば、栄養強化されたワムシ(シオミズツボワムシ等)である。動物プランクトンPは、栄養以外にも、例えば、免疫を増強する成分を取り込ませたものであってもよい。
図1および図2に示すように、仔魚飼育装置1は、飼育水Wが貯留される水槽2と、この水槽2の上方に設置された光源3と、水槽2上に載置された蓋4と、水槽2内に設置されたエアーポンプ5とを備えている。なお、図示しないが、水槽2に飼育水を注排水するための手段(ポンプ、排水パイプ等)が設けられる。
水槽2は、透明材料からなり、側面に遮光部材(図示せず)が貼られている。遮光部材は、例えば、黒色または暗色のフィルムまたは厚紙等である。なお、これに限らず、不透明な水槽を用いてもよいし、あるいは、透明材料からなる水槽を暗所に置いてもよい。
光源3は、水槽2に貯留された飼育水Wの水面に向けて光を投光する。この光源3は、例えば白色の蛍光灯であるが、これに限定されない。すなわち、光源3は、他の色の蛍光灯であってもよいし、あるいは、蛍光灯以外の光源(LED、有機EL等)で構成されてもよい。
本実施形態では、光源3は、仔魚Fに動物プランクトンPを与える給餌期間の間点灯し、それ以外の期間(非給餌期間)の間消灯するように構成されている。なお、非給餌期間中、水槽2から蓋4を取り去り、飼育水の全領域を照らす場合は、光源3を点灯させたままにしてもよい。
蓋4は、光源3の光を通さない不透明材料からなる。この蓋4は、図3に示すように、一部が欠けた形状に形成されており、蓋4が覆わない部分(領域I)がある。なお、蓋4は、開口部または透明部を設けたものであってもよい。
光源3が点灯し、光源3から飼育水Wに投光される光のうち蓋4で遮ぎられない光が飼育水Wの水面に到達することで、飼育水Wの一部の領域(図1,2の水槽2の左端近傍の領域I)が照らされる。このように飼育水Wの水面にスポット光が当たることで、飼育水Wの一部の領域が照らされる。
このように本実施形態では、光源3および蓋4により、水槽2に貯留された飼育水Wの一部の領域を照らす照射手段が構成されている。すなわち、本実施形態の照射手段は、光源3と、蓋4等の遮光部材とを有する。ここで、遮光部材は、光源3の光の一部を遮光する部材であり、このように構成されたものであれば蓋4に限られない。例えば、水槽2と光源3の間に配置され、開口部が設けられた不透明板材等であってもよい。
エアーポンプ5は、飼育水Wにエアーバブルを供給するとともに、飼育水Wをゆっくり循環ないし撹拌させて仔魚Fと動物プランクトンPを散在させる。図1および図2に示すように、本実施形態では、エアーポンプ5は、給餌期間に動作せず、非給餌期間に動作するように構成されている。これにより、給餌期間中は動物プランクトンPが拡散することを防止し、集中効果をさらに高めることができる。
なお、仔魚飼育装置1は、エアーポンプ5以外の水流発生手段を有してもよい。例えば、水中ポンプまたはプロペラ等の水流発生手段を水槽2(飼育水W)中に配置し、仔魚を吸い込まない程度の駆動力で駆動させて、飼育水の水流を発生させてもよい。
上記のように、仔魚飼育装置1では、照射手段(光源3と蓋4)が水槽2に貯留された飼育水Wの一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚Fと、正の走光性を有し且つ仔魚Fの生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンPとを当該領域に集める。仔魚Fと動物プランクトンPが光照射領域に局所的に高密度に集まるため、仔魚Fは動物プランクトンPを容易に摂餌できるようになり、給餌効率を大幅に向上させることができる。また、給餌効率が向上する結果、水槽2内に残る動物プランクトンP(残餌)が減少するため、飼育水Wの水質汚濁を低減することができる。このように、給餌効率の向上と水質汚濁の低減が図られることで、仔魚の生残率を格段に向上させることができる。
さらに、仔魚飼育装置1では、給餌期間中にエアーポンプ5(水流発生手段)を動作させないことで、飼育水Wの撹拌を抑制することができる。すなわち、エアレーションにより動物プランクトンPが拡散することが防止でき、スポット照射された領域に仔魚Fと動物プランクトンPをより効率良く集めることができる。
前述のように従来は、水槽に大量の動物プランクトンを投入することで高密度の給餌を行えたものの、残餌による飼育水の水質汚濁が避けられなかった。これに対し本実施形態では、光が照射された局所的な領域に仔魚と動物プランクトンの両方を集めることで、仔魚が摂餌しきれないほど大量の動物プランクトンを与えることなく、高密度の給餌を行うことができる。これにより、本実施形態によれば、飼育水の水質汚濁を引き起こすことなく、給餌効率を向上させることができる。
<確認実験(仔魚とワムシの集まり具合)>
ここで、マサバ仔魚と栄養強化ワムシの集まり具合を観察した実験の結果について説明する。
実験では、まず、50個体/mlの割合で栄養強化ワムシを含む飼育水100リットルを水槽2に入れ、野生型(非アルビノ)で4日齢のマサバの仔魚30匹を水槽2に入れた。そして、水槽2に蓋4を載せ、光源3を点灯させた。光源3から水面までの距離を約60cm、水面での光量を約37000ルクスとした。その後、蓋4を取り外し、領域I~Vにおけるマサバ仔魚とワムシの数をそれぞれカウントした。実験は3回行った。
さらに、光源の種類による相違を確認するため、白色蛍光灯と緑色LEDの2種類の光源について実験を行った。
図4(a)および図4(b)は実験結果を示している。図4(a)は、領域I~Vのワムシの数をそれぞれ示し、図4(b)は領域I~Vの仔魚の数をそれぞれ示している。表中のワムシと仔魚の数は、3回の実験で得られた数の平均値を示している。
実験結果から、ワムシと仔魚のいずれも、光源3により照らされた領域Iに極めて高密度に集中していることが分かる。また、ワムシについては、緑色の光源の方がより照射領域に集中することが分かった。
<仔魚飼育装置の変形例>
図5を参照して、本実施形態の変形例に係る仔魚飼育装置1Aについて説明する。
仔魚飼育装置1Aでは、光源として、高指向性の光源3A(LED等)が用いられている。この光源3Aは、飼育水Wの一部のみを照らす。このため、遮光部材としての蓋4は不要であり、照射手段は、光源3Aのみで構成される。なお、本発明において、指向性の高い光源の場合に蓋4を用いることは排除されない。
また、本実施形態に係る別の変形例として、図示しないが、光源3,3Aを水槽2の側方または下方に設け、水槽2の側面から、または水槽2の底面から飼育水の一部の領域を照らしてもよい。指向性の低い光源を用いる場合は、光源の一部の光のみを水槽内に入射させるために、水槽2の側面または底面の一部に遮光部材(黒色フィルム等)を設ける。
また、本実施形態に係るさらに別の変形例として、指向性の高い水中ライト(図示せず)等の光源を水槽2内に(水槽の底面等に)設置して、飼育水の中から一部の領域を照らすようにしてもよい。
なお、上記の実施形態・変形例では照射領域が1カ所のみであったが、水槽が大きい、仔魚数が多い等の場合には、複数の箇所を照らすようにしてもよい。例えば、図3において蓋4の欠けた側(左側)の反対側(右側)も一部カットして水槽2の水面の両側2カ所を照射するようにしてもよい。
<<仔魚飼育方法>>
次に、図6を参照して、実施形態に係る仔魚飼育方法(ピンスポット飼育)の一例について説明する。なお、説明は、仔魚飼育装置1の水槽2に仔魚が入れられ、光源3が消灯し、エアーポンプ5が動作している状態(すなわち、通常飼育の状態)から始める。
まず、水槽2に栄養強化ワムシを入れる(ステップS1、給餌工程)。なお、投入される餌は、正の走光性を有し且つ仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンであれば、栄養強化ワムシに限られない。例えば、免疫を増強する成分を取り込ませた動物プランクトンであってもよい
その後、光源3を点灯し、エアーポンプ5を停止する(ステップS2)。光源3の光が、蓋4で遮られない部分を通って飼育水Wの水面の一部に投光され、飼育水Wの一部の領域(本実施形態では、図3の領域I)が照らされる。いずれも正の走光性を有する仔魚とワムシが高密度に照射領域に集まることで、仔魚は容易に摂餌できるようになり、給餌効率が向上する。さらにエアーポンプ5を停止することで、栄養強化ワムシが照射領域から拡散してしまうことを防止でき、給餌効率をさらに向上させることができる。
なお、ステップS2の前に、飼育期間飼育水の水面に油膜を張ってもよい。これにより、エアーポンプ5を停止することで飼育水の対流がなくなり仔魚が浮上して表面張力で水面に捕らわれてしまうことを抑制できる。
また、通常飼育の状態において水中ポンプやプロペラ等の、エアーポンプ5以外の水流発生手段で飼育水を循環させる場合、ステップS2では当該水流発生手段を停止させて栄養強化ワムシの拡散を防止することが好ましい。
その後、所定の時間が経過すると(ステップS3:Yes)、光源3を消灯し、エアーポンプ5を作動させる(ステップS4)。さらにステップS4では、水槽2に微注水を行って、飼育水Wの急激な水質変化を防止しつつ、給餌期間中に摂餌されずに残った動物プランクトンPを水槽2の外に排出する。
さらに所定の時間が経過した場合(ステップS5:Yes)、仔魚が所定の日齢に達したときは(ステップS6:Yes)、ピンスポット飼育を終了する。一方、まだ所定の日齢に達していない場合は(ステップS6:No)、ステップS1の給餌工程に戻る。なお、所定の日齢は、サバの仔魚の場合、例えば6日齢である。
上記のように、本実施形態に係る仔魚飼育方法では、仔魚が所定の日齢に達するまで、給餌期間(ステップS1~S3)と、非給餌期間(ステップS4~S6)とを交互に繰り返す。給餌期間では、エアーポンプ5を停止した状態の下、光源3により飼育水の一部を照射して高効率の給餌を行い、非給餌期間では、光源3を消灯した状態の下、エアーポンプ5を動作させて飼育水に酸素を供給するとともに水槽2に微注水を行って残餌を槽外に排出する。これにより、効率的な給餌を実現するとともに、飼育水の水質汚濁を大幅に低減することができる。その結果、仔魚の生残率を大幅に向上させることができる。
なお、上記の飼育方法では、非給餌期間中は光源3を消灯したが、光源3を点灯したままにすることも可能である。この場合、例えば、水槽2から蓋4を取り去って飼育水Wの水面の全面が照らされるようにするか、あるいは、蓋4の欠け部分の隙間を別の蓋部材等で塞いで光源3の光が飼育水Wに全く届かないようにする。
<ピンスポット飼育による仔魚の飼育モデル>
次に、図7および図8を参照して、前述のピンスポット飼育を含む仔魚飼育モデルについて説明する。
図7に示すように、本飼育モデルでは、仔魚を0日齢から3日齢の後半まで通常飼育により飼育する。ここで、通常飼育とは、光源3を点灯しない状態(より一般的に言えば、飼育水の全部が照らされた状態、または飼育水の全部が照らされない状態)で栄養強化ワムシを給餌する。なお、通常飼育の間、エアーポンプ5を動作させて微通気を行うとともに、水槽2への微注水を行う。微注水は、飼育水Wの急激な水質変化を引き起こさない程度の注水量で行う。
その後、3日齢の後半から6日齢までの間、前述のピンスポット飼育を行う。図8はピンスポット飼育の詳細を示している。この例では、給餌期間の長さを4.5時間とし、給餌期間と非給餌期間を交互に行う。
給餌期間の長さは、給餌された動物プランクトンがほぼ摂餌される時間に設定される。仔魚の数や動物プランクトンの給餌密度等によるが、概ね3~5時間程度に設定される。なお、給餌期間中は動物プランクトンの拡散を防止するため、注水を行わないことが好ましい。
非給餌期間中は、前述の通常飼育期間の場合と同様に、エアーポンプ5を動作させて微通気を行うとともに、微注水を行う。微注水により、飼育水の急激な水質変化を防止しつつ、摂餌されずに残った少量の動物プランクトンを水槽2の外に排出する。このように非給餌期間は、残餌を槽外に排出する残餌排出期間であるともいえる。
ピンスポット飼育を行った後、10日齢まで通常飼育により仔魚を飼育する。この間、通気量および注水量を徐々に増加させる。そして、10日齢からワムシよりも大きい餌(ここではアルテミア)の給餌を開始し、通気量と注水量をさらに増加させる。その後12日齢に達すると配合を開始する。
[実施例1]
次に、図9~図11を参照して、実施形態に係る飼育モデルによる、マサバの仔魚の飼育実験結果について説明する。
本実験では、約300個のマサバの卵を水槽2に収容した。白(アルビノ)の卵と黒(非アルビノ)の卵とをほぼ半数ずつとした。正確にはアルビノの卵を48.5%とした。比較のため、ピンスポット飼育を行わない場合(すなわち、通常飼育のみ)についても実験を行った。実験は各々3回行った。
図9は、4日齢のマサバ仔魚の写真であり、ワムシ摂餌の様子を示している。なお、図中の矢印は仔魚の消化管内のワムシを指している。
図9(a)は、従来の通常飼育のみの方法で飼育された非アルビノ(黒)の仔魚を示す。図9(b)は、従来の通常飼育のみの方法で飼育されたアルビノ(白)の仔魚を示す。図9(c)は、本実施形態のピンスポット飼育方法で飼育された非アルビノの仔魚を示し、図9(d)は本実施形態のピンスポット飼育方法で飼育されたアルビノの仔魚を示す。
図9(b)から分かるように、通常飼育のみの方法で飼育されたアルビノの仔魚は他に比べてワムシ摂餌数が非常に少ない。これに対し、図9(d)から分かるように、ピンスポット飼育のアルビノの仔魚は従来方法の非アルビノと同程度にワムシを摂餌している。これは、目に色素がないため視力の弱いアルビノの仔魚であっても、スポット照射された領域に正の走光性により移動し、当該領域に栄養強化ワムシが高密度に集まっていることで容易に摂餌できるためである。
図10は、各場合について仔魚が摂餌した栄養強化ワムシの数を示している。棒グラフは3回実施した実験の平均値を示す。この結果から、ピンスポット飼育の場合、通常飼育のみの従来方法に比べて、アルビノ個体(白)のワムシ摂餌数は大幅に増加し、従来の非アルビノ個体(黒)のワムシ摂餌数と比べても多いことが分かる。また、非アルビノ個体についても、従来の方法に比べてワムシ摂餌数が増加していることが分かる。
図11は、アルビノ個体の割合と日齢との関係を示している。これによれば、従来の方法では12日齢においてアルビノ個体は死滅したのに対し、ピンスポット飼育方法では、12日齢においてもアルビノ個体は10%程度(当初の約1/5)生残していることが確認された。
図9~図11の実験結果から、本実施形態に係るピンスポット飼育によれば、摂餌能力の低いアルビノ個体であっても、ワムシ摂餌数を増加させ、生残率を大幅に増加させることができることが分かる。
[実施例2]
次に、図12を参照して、実施形態に係る飼育モデルによる、スマの仔魚(非アルビノ)の飼育実験結果について説明する。
本実験は、栄養強化ワムシの給餌密度が1個体/mlと10個体/mlの場合についてそれぞれピンスポット飼育を行い、4日齢のスマ仔魚のワムシ摂餌数を測定した。また、比較のため、各給餌密度について、通常飼育のみの場合についても実験を行った。実験は各々8回行った。
図12は、各条件での、4日齢のスマ仔魚の摂餌ワムシ数を示している。棒グラフは8回の実験の平均値を示す。この結果から、ピンスポット飼育の場合における給餌密度1/mlのワムシ摂餌数は、通常飼育の場合における給餌密度10/mlのワムシ摂餌数と同程度であることが確認された。すなわち、ピンスポット飼育の場合は、給餌効率が約10倍に増加していると考えられる。
図12の結果から、本実施形態によれば、給餌するワムシ数を大幅に減らすことができることが分かる。これにより、餌の量を大幅に減らすことができるとともに、残餌による飼育水の水質汚濁を抑制することができる。さらに、栄養が抜けたワムシを排出するための換水の量ないし頻度を低減することができる。その結果、水質の急激な変化を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、光源で照射された水槽の一部の領域に、飼育対象の仔魚と、その餌となる、当該仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンの両方を高密度に集める。すなわち、スポット照射により、仔魚と餌の両方の密度を部分的に引き上げる。これにより、大量の餌を供給することなく給餌効率を高めることができ、水質汚濁を低減することもできる。その結果、初期飼育における仔魚の生残率を大幅に高めることができる。ひいては、仔魚期における生残率が低い魚類の養殖効率を大きく改善することができる。
上記から理解されるように、本発明の適用対象は、アルビノ個体や特定の魚種に限定されるものではない。例えば、非アルビノであっても、摂餌能力の低い魚種に適用して仔魚の生残率を向上させたり、あるいは、摂餌能力が特に低いわけではない魚種に適用して仔魚の生残率をさらに向上させることができる。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1,1A 仔魚飼育装置
2 水槽
3,3A 光源
4 蓋
4a 開口部
5 エアーポンプ
F 仔魚
P 動物プランクトン
W 飼育水

Claims (10)

  1. 仔魚を飼育するための方法であって、
    水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照射手段によって照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集める給餌期間であって、前記飼育水の水流を発生させない、給餌期間と、
    前記照射手段によって前記領域を照らさない非給餌期間であって、前記飼育水の水流を発生させて前記動物プランクトンの残餌を前記水槽の外に排出する、非給餌期間と
    前記仔魚が所定の日齢に達するまで交互に行うことを特徴とする仔魚飼育方法。
  2. 前記照射手段が前記水槽の飼育水の水面の一部に投光することにより前記領域を照らすことを特徴とする請求項に記載の仔魚飼育方法。
  3. 前記動物プランクトンは、栄養強化されたワムシであることを特徴とする請求項1または2に記載の仔魚飼育方法。
  4. 緑色の光により前記飼育水の一部の領域を照らすことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の仔魚飼育方法。
  5. 前記水槽中に設けられたエアーポンプ、水中ポンプまたはプロペラにより前記飼育水の水流を発生させることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の仔魚飼育方法
  6. 仔魚を飼育するための装置であって、
    水槽と、
    前記水槽に貯留された飼育水の一部の領域を照らすことにより、正の走光性を有する仔魚と、正の走光性を有し且つ前記仔魚の生育に資する成分が取り込まれた動物プランクトンとを前記領域に集めるように構成された照射手段と、
    前記飼育水の水流を発生させる水流発生手段と、
    を備え
    前記照射手段は、前記仔魚が所定の日齢に達するまで、前記領域を照らすことと前記領域を照らさないこととを交互に行い、
    前記水流発生手段は、前記照射手段により前記領域が照らされている間は動作せず、前記領域が照らされていない間は動作することを特徴とする仔魚飼育装置。
  7. 前記水流発生手段は、前記水槽中に設けられたエアーポンプ、水中ポンプまたはプロペラであることを特徴とする請求項に記載の仔魚飼育装置。
  8. 前記照射手段は、
    光源と、
    前記光源の光の一部を遮光する遮光部材と、
    を有することを特徴とする請求項6または7に記載の仔魚飼育装置。
  9. 前記照射手段は、前記飼育水の一部のみを照らす高指向性の光源を有することを特徴とする請求項のいずれかに記載の仔魚飼育装置。
  10. 前記光源の光は緑色であることを特徴とする請求項またはに記載の仔魚飼育装置。
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