JP7395842B2 - 画像表示装置および画像表示プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、画像表示装置および画像表示プログラムに関する。
従来から、車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果としての複数の撮像画像を同一の画面上に表示する技術について検討されている。このような技術の一つとして、車両の乗員の顔が写った顔画像と、車両の前方が写った前方画像と、を表示する技術が知られている。
特開2005-188998号公報
しかしながら、上記のような従来の技術において、顔画像および前方画像は、撮像方向が実質的に逆である。撮像方向が実質的に逆の2つの撮像画像に写った像は、実質的に互いに鏡像の関係となるので、それらの画像が同一の画面上に表示されると、表示内容を正確に認識することができない場合がある。
そこで、本開示の課題の一つは、撮像方向が実質的に逆の撮像画像を同一の画面上で正確に認識可能に表示することが可能な画像表示装置および画像表示プログラムを提供することである。
本開示の一例としての画像表示装置は、車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる複数の撮像画像を取得する画像取得部と、複数の撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、第1画像および第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、第1画像および第2画像を表示部に表示する表示処理部と、を備える。
上述した画像表示装置によれば、撮像画像が実質的に逆の撮像画像としての第1画像および第2画像のうちいずれか一方の画像が、左右が反転した上で他方の画像とともに表示部に表示されるので、撮像方向が実質的に逆の撮像画像を同一の画面上で正確に認識可能に表示することができる。
上述した画像表示装置において、表示処理部は、第1画像および第2画像のうち一方が、車両の内部の状況が写った車内画像であり、第1画像および第2画像のうち他方が、車両の外部の状況が写った車外画像である場合、車内画像に鏡像処理を実行した上で、車内画像および車外画像を表示部に表示する。このような構成によれば、車内画像および車外画像のうち、左右が反転しても違和感が生じにくい車内画像の方に鏡像処理を実行されるので、車内画像および車外画像を同一の画面上で違和感の小さい形で表示することができる。
この場合において、表示処理部は、車内画像として、車両の乗員の顔が写った顔画像を表示し、車外画像として、車両の前方の状況が写った前方画像を表示する。このような構成によれば、顔画像および前方画像を同一の画面上で違和感の小さい形で表示することができる。
また、この場合において、表示処理部は、乗員の顔に含まれうる目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を識別するための方向識別標示を表示部に表示する。このような構成によれば、乗員の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を視覚的に分かりやすく表示することができる。
上述した画像表示装置において、表示処理部は、第1画像および第2画像のうち鏡像処理が実行された方を識別するための鏡像識別標示を表示部に表示する。このような構成によれば、鏡像処理が実行された画像の識別を容易化することができる。
また、上述した画像表示装置において、表示処理部は、複数の撮像画像の全ての撮像方向が実質的に同じである場合、鏡像処理を実行することなく、複数の撮像画像を表示部に表示する。このような構成によれば、撮像方向が実質的に逆の撮像画像が存在しない場合に、複数の撮像画像をそのままの形で簡単に表示することができる。
本開示の他の一例としての画像表示プログラムは、車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる撮像画像を取得する画像取得ステップと、撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、第1画像および第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、第1画像および第2画像を表示部に表示する表示処理ステップと、をコンピュータに実行させる。
上述した画像表示プログラムによれば、撮像画像が実質的に逆の撮像画像としての第1画像および第2画像のうちいずれか一方の画像が、左右が反転した上で他方の画像とともに表示部に表示されるので、撮像方向が実質的に逆の撮像画像を同一の画面上で正確に認識可能に表示することができる。
図1は、実施形態にかかる技術の適用対象としての運転行動確認システムの概要を説明するための例示的かつ模式的な図である。 図2は、実施形態にかかる運転行動確認システムを構成する各装置の概略的なハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。 図3は、実施形態にかかる顔画像の撮像方向および前方画像の撮像方向の関係を示した例示的かつ模式的な図である。 図4は、実施形態にかかる画像表示装置の機能を示した例示的かつ模式的な図である。 図5は、実施形態にかかる表示部に表示される画像の一例を示した例示的かつ模式的な図である。 図6は、実施形態にかかる表示部に表示される画像の他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。 図7は、実施形態にかかる表示部に表示される画像のさらに他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。 図8は、実施形態にかかる画像表示装置が実行する一連の処理を示した例示的かつ模式的なフローチャートである。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
図1は、実施形態にかかる技術の適用対象としての運転行動確認システムの概要を説明するための例示的かつ模式的な図である。
図1に示されるように、実施形態にかかる運転行動確認システムは、車両Vの乗員のうちの一人であるドライバX1の運転行動に関する情報をドライバモニタ110およびドライブレコーダ120によって記録し、記録した運転行動に関する情報を記録媒体150によってPC(Personal Computer)130に移管し、移管した運転行動に関する情報をPC130によってオペレータX2に事後的に確認させることを実現するシステムである。車両Vは、たとえば運送業者のトラックであり、PC130は、たとえば運送業者のバックオフィス業務用の情報処理装置である。
なお、実施形態では、運転行動に関する情報のPC130への移管に記録媒体150が利用される構成について説明するが、運転行動に関する情報のPC130への移管は、ネットワーク上のクラウドサーバ経由で実行されてもよい。この場合、車両V側の装置としてのドライバモニタ110およびドライブレコーダ120のうち少なくとも一方と、PC130とが共にネットワーク通信機能を有していることが前提となる。なお、車両V側の装置とPC130とが共にネットワーク通信機能を有していれば、ドライバX1の運転行動に関する情報をオペレータX2がリアルタイムで確認することが可能である。
図2は、実施形態にかかる運転行動確認システムを構成する各装置の概略的なハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
図1にも示されているが、図2に示されるように、実施形態にかかる運転行動確認システムは、主として、ドライバモニタ110と、ドライブレコーダ120と、PC130と、によって構成されている。
ドライバモニタ110は、撮像部111と、制御部112と、記憶部113と、入出力部114と、を備えている。
撮像部111は、車両Vの内部の状況を表す車内画像の一つとしての、ドライバX1の顔が写った顔画像を取得するカメラである(図1のドライバモニタ110から延びる一点鎖線も参照)。なお、顔画像という表現は、ある1つのタイミングにおける静止画の意味だけでなく、連続した複数のタイミングにおける静止画の集まりである動画(映像)としての意味も含んでいる。
また、制御部112は、ドライバモニタ110の動作を統括的に制御するプロセッサである。制御部112は、ドライバモニタ110において必要となる各種の演算処理を実行する。
また、記憶部113は、ドライバモニタ110により生成されるデータや、外部から取得されるデータなどといった各種のデータを記憶するメモリ(およびストレージ)である。
なお、入出力部114は、ドライバモニタ110を外部に接続するためのインターフェースである。図2に示される例では、ドライバモニタ110は、入出力部114を介してドライブレコーダ120(の入出力部124)に接続されている。
また、上記のドライバモニタ110と同様、ドライブレコーダ120も、撮像部121と、制御部122と、記憶部123と、入出力部124と、を備えている。
撮像部121は、車両Vの外部の状況が写った車外画像、より具体的には車両Vの前方の状況が写った前方画像を取得するカメラである(図1のドライブレコーダ120から延びる一点鎖線も参照)。なお、上述した顔画像と同様、前方画像という表現は、ある1つのタイミングにおける静止画の意味だけでなく、連続した複数のタイミングにおける静止画の集まりである動画(映像)としての意味も含んでいる。
また、制御部122は、ドライブレコーダ120の動作を統括的に制御するプロセッサである。制御部122は、ドライブレコーダ120において必要となる各種の演算処理を実行する。
また、記憶部123は、ドライブレコーダ120により生成されるデータや、外部から取得されるデータなどといった各種のデータを記憶するメモリ(およびストレージ)である。
なお、入出力部124は、ドライブレコーダ120を外部に接続するためのインターフェースである。図2に示される例では、ドライブレコーダ120は、入出力部124を介してドライバモニタ110(の入出力部114)に接続されている。また、図2に示される例では、記憶部123に記憶された各種のデータが、入出力部124に接続される記録媒体150を介してPC130に移管される。
一方、PC130は、表示部131と、制御部132と、記憶部133と、入出力部134と、を備えている。
表示部131は、PC130のユーザとしてのオペレータX2に情報を視覚的に提供するための表示出力装置である。
制御部132は、PC130の動作を統括的に制御するプロセッサである。制御部132は、PC130において必要となる各種の演算処理を実行する。
記憶部133は、PC130により生成されるデータや、外部から取得されるデータなどといった各種のデータを記憶するメモリ(およびストレージ)である。
入出力部134は、PC130を外部に接続するためのインターフェースである。図2に示される例では、図2に示される例では、記録媒体150が入出力部134に接続されることで、ドライブレコーダ120の記憶部123に記憶された各種のデータの移管が実現される。なお、別の実施形態として、ドライバモニタ110が(記憶部113などに)保持するデータが、入出力部114に接続された記録媒体150を経由して入出力部134を介してPC130に移管されてもよい。同様に、ドライブレコーダ120が(記憶部123などに)保持するデータが、入出力部124に接続された記録媒体150を経由して入出力部134を介してPC130に移管されてもよい。また、ドライバモニタ110のデータやドライブレコーダ120のデータは、それぞれネットワーク上のクラウドサーバ経由でPC130に移管されてもよい。
以上のハードウェア構成により、実施形態にかかる運転行動確認システムは、ドライバモニタ110の撮像部111により取得される顔画像と、ドライブレコーダ120の撮像部121により取得される前方画像と、をPC130の表示部131に表示することで、ドライバX1の運転行動に関する情報をPC130のオペレータX2に視覚的に確認させることを実現する。
ここで、顔画像の撮像方向、すなわちドライバモニタ110の撮像部111の向きと、前方画像の撮像方向、すなわちドライブレコーダ120の撮像部121の向きとは、次の図3に示されるような関係を有している。
図3は、実施形態にかかる顔画像の撮像方向および前方画像の撮像方向の関係を示した例示的かつ模式的な図である。
図3に示される例において、矢印A311およびA312は、ドライバX1の左右の目のそれぞれの向きを表しており、矢印A321は、ドライバX1の顔の向きを表している。なお、図3には、説明の簡単化のため、目の向きと顔の向きとが実質的に一致している例が示されているが、一般に、左右の目の向きは互いに一致することが多いものの、目の向きと顔の向きとは、必ずしも一致するとは限らない。
図3に示される例において、ドライバモニタ110の撮像部111の向き、すなわち顔画像の撮像方向が矢印A331で表される場合、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きは、顔画像の撮像方向とは逆の正面方向となる。したがって、この場合、撮像部111は、ドライバX1の目および顔が正面方向から写った顔画像を取得する。
一方、図3に示される例において、顔画像の撮像方向が矢印A341で表される場合、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きは、顔画像の撮像方向とは逆の正面方向に対して角度θだけ傾いた方向となる。したがって、この場合、撮像部111は、ドライバX1の目および顔が正面方向に対して角度θだけ傾いた方向から写った顔画像を取得する。
なお、図3に示される例では、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きが固定であり、顔画像の撮像方向が変化するように表現されているが、このような表現はあくまで説明の便宜のためである。現実には、ドライバX1の目の向きおよび/または顔の向きが変化し、顔画像の撮像方向は固定である。
また、図3に示される例において、矢印A332およびA342は、それぞれ、顔画像の撮像方向が矢印A331およびA341で表される場合における前方画像の撮像方向を表している。図1からも分かるように、実施形態において、ドライバモニタ110の撮像部111の向きと、ドライブレコーダ120の撮像部121の向きとは、実質的に逆である。したがって、撮像部111により取得される顔画像に写った像と、撮像部121により取得される前方画像に写った像とは、実質的に、左右が逆のいわゆる鏡像の関係となる。
ところで、従来から、車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果としての複数の撮像画像を同一の画面上に表示する技術について検討されている。
しかしながら、上記のような従来の技術では、上述した顔画像および前方画像のような、撮像方向が実質的に逆の2つの撮像画像が同一の画面上に表示されることがある。撮像方向が実質的に逆の2つの撮像画像に写った像は、実質的に互いに鏡像の関係となるので、それらの画像が同一の画面上に表示されると、表示内容を正確に認識することができない場合がある。
そこで、実施形態は、以下に説明するような機能を有した画像表示装置400をPC130内に実現することで、撮像方向が実質的に逆の撮像画像を同一の画面上で正確に認識可能に表示することを実現する。
図4は、実施形態にかかる画像表示装置400の機能を示した例示的かつ模式的な図である。なお、実施形態において、「画像表示装置」は、「運転行動表示装置」とも表現しうる。
図4に示されるように、画像表示装置400は、画像取得部401と、表示処理部402と、を備えている。これらの機能は、たとえば、PC130の制御部132が記憶部133に記憶された所定の画像表示プログラムを読み出して実行した結果として実現される。なお、実施形態では、これらの機能の一部または全部が、専用のハードウェア(回路)のみによって実現されてもよい。
画像取得部401は、ドライバモニタ110の撮像部111により取得される顔画像と、ドライブレコーダ120の撮像部121により取得される前方画像とを、記録媒体150経由で取得する。
表示処理部402は、PC130の表示部131の表示内容を制御する。たとえば、表示処理部402は、次の図5に示されるような形で、顔画像と前方画像とを同一の画面上に表示する。
図5は、実施形態にかかる表示部131に表示される画像の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
図5に示されるように、表示処理部402は、撮像方向が実質的に逆である顔画像および前方画像を同一の画面上に表示する場合、顔画像に対して鏡像処理を実行した上で、顔画像および前方画像の両方を表示部131に表示する。
すなわち、表示処理部402は、顔画像としての画像511と、前方画像としての画像512と、をそのまま含む図5の(A)に示される画像510ではなく、左右を反転させる鏡像処理が実行された顔画像としての画像521と、鏡像処理が実行されていない前方画像としての画像522と、を含む図5の(B)に示される画像520を表示部131に表示する。なお、画像510内の表示領域513および514と、画像520内の表示領域523および524とは、いずれも、各種の設定情報や動画の時系列に関する情報などを表示するための領域である。
ここで、鏡像処理を実行する対象は、顔画像ではなく前方画像でも問題ないが、主にドライバX1の顔だけが写っている顔画像を反転させる方が、車両Vの外部の風景が写っている前方画像を反転させるよりも、違和感が小さい。ただし、この場合、顔画像に鏡像処理が実行されている旨を識別可能にしておくことは、有益である。
したがって、表示処理部402は、図5の(B)に示される画像520内の顔画像としての画像521に、顔画像に鏡像処理が実行されている旨を識別するための鏡像識別標示531を重畳する。図5に示される例では、鏡像識別標示531が「※反転中」という文字列として構成されているが、鏡像処理が実行されているか否かの識別は、画像などといった他の態様の標示で実現されてもよい。
なお、図5に示される例では、同一の画面上に表示される画像が顔画像と前方画像との2つの画像である構成が例示されているが、実施形態の技術は、顔画像および前方画像以外の他の画像を含む3つ以上の画像が同一の画面上に表示される構成にも適用可能であるし、当該3つ以上の画像のうち2つの画像が同一の画面上に表示される構成にも適用可能である。顔画像および前方画像以外の画像の例としては、たとえば、車両Vの後方の状況を撮像するように車両Vに設けられた撮像部により取得される車外画像の一つとしての後方画像や、車両VのドライバX1以外の乗員を撮像するように車両Vに設けられた撮像部により取得される車内画像の一つとしての乗員画像などが考えられる。
このように、実施形態において、表示処理部402は、車両Vに設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる複数の撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、第1画像および第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、第1画像および第2画像の両方を表示部131に表示する。
ただし、言うまでもないが、同一の画面上に表示される全ての撮像画像の撮像方向が実質的に同じである場合は、上記のような鏡像処理は不要である。したがって、表示処理部402は、複数の撮像画像の全ての撮像方向が実質的に同じである場合、鏡像処理を実行することなく、複数の撮像画像を表示部131に表示する。
ところで、実施形態にかかる運転行動確認システムは、撮像部111により取得される顔画像に、顔の三次元モデルを利用したフィッティングなどといった各種の画像処理を実行することで、顔画像に写ったドライバX1の目の向きおよび顔の向きを、たとえば顔画像の撮像方向とは逆の正面方向に対する角度などといった形で検出する機能を有している。なお、この機能は、ドライバモニタ110の制御部112、ドライブレコーダ120の制御部122、およびPC130の制御部132のうちいずれかが単独で有していてもよいし、これら3者のうち2者以上が分担で有していてもよい。
実施形態において、画像取得部401は、上記の機能に基づいて顔画像から検出されるドライバX1の目の向きおよび顔の向きを、顔画像および前方画像とともに取得することが可能である。この場合、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きも顔画像および前方画像とともに表示部131に表示されれば、ドライバX1の運転行動の確認を効果的に実行することができる。
そこで、実施形態において、表示処理部402は、たとえば次の図6に示される例のように、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を表示部131に表示する。
図6は、実施形態にかかる表示部131に表示される画像の他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
図6に示されるように、表示処理部402は、鏡像識別標示611が重畳された顔画像としての画像601と、前方画像としての画像602と、各種の設定情報や動画の時系列に関する情報などが表示される表示領域603および604と、を含む画像600内に、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を識別するための方向識別標示621を表示する。
より具体的に、表示処理部402は、顔画像としての画像601の端部のうち、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方に対応した端部の近傍に、方向識別標示621を表示する。図6に示される例では、顔画像としての画像601に写ったドライバX1の目および顔は、紙面で右側を向いているので、表示処理部402は、矩形形状を有する画像601の右側の辺の近傍に、当該右側の辺に沿って上下に延びる細長の矩形形状を有する方向識別標示621を表示する。
なお、図6に示される例では、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きが実質的に一致しているが、両者は必ずしも一致するとは限らない。この場合、目の向きを示す標示のみが方向識別標示として表示されてもよいし、顔の向きを示す標示のみが方向識別標示として表示されてもよいし、目の向きを示す標示と顔の向きを示す標示との両方が別々に方向識別標示として表示されてもよい。
また、実施形態では、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を識別可能な標示であれば、図6に示される例とは形状および表示位置の異なる標示が表示されてもよい。
さらに、実施形態では、次の図7に示される例のように、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方が、図6に示される例よりも強調された形で表示部131に表示されてもよい。
図7は、実施形態にかかる表示部131に表示される画像のさらに他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
図7に示されるように、表示処理部402は、鏡像識別標示711が重畳された顔画像としての画像701と、前方画像としての画像702と、各種の設定情報や動画の時系列に関する情報などが表示される表示領域703および704と、を含む画像700内に、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を識別するための2つの方向識別標示721および722を表示する。
より具体的に、表示処理部402は、顔画像としての画像701の端部のうち、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方に対応した端部の近傍に、方向識別標示721を表示し、さらに、前方画像としての画像702の端部のうち、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方に対応した端部の近傍にも、方向識別標示722を表示する。
図7に示される例では、顔画像としての画像701に写ったドライバX1の目および顔は、紙面で右側を向いているので、表示処理部402は、矩形形状を有する画像701の右側の辺の近傍に、当該右側の辺に沿って上下に延びる細長の矩形形状を有する方向識別標示721を表示し、矩形形状を有する画像702の右側の辺の近傍に、当該右側の辺に沿って上下に延びる細長の矩形形状を有する方向識別標示722を表示する。
以上の構成に基づき、実施形態にかかる画像表示装置400は、次の図8に示されるような流れに従って処理を実行する。
図8は、実施形態にかかる画像表示装置400が実行する一連の処理を示した例示的かつ模式的なフローチャートである。図8に示される一連の処理は、動画としての顔画像および/または前方画像の表示再生が終了するまでの間、繰り返し実行される。
図8に示されるように、実施形態では、まず、S801において、画像表示装置400の画像取得部401は、車両Vに設けられる1以上の撮像部により取得される複数の撮像画像を取得する。実施形態では、撮像画像として、ドライバモニタ110の撮像部111により取得される顔画像や、ドライブレコーダ120の撮像部121により取得される前方画像などが挙げられる。
そして、S802において、画像表示装置400の表示処理部402は、S801で取得された複数の撮像画像の中に、撮像方向の異なる撮像画像、より具体的には撮像方向が実質的に逆の2つの撮像画像が存在するか否かを判断する。なお、別の実施形態として、撮像方向が実質的に逆の2つの撮像画像が存在するか否かを人が判断し、判断結果を何らかの手段で画像表示装置400に入力することで以降の処理に反映する、という構成も考えられる。
S802において、撮像方向の異なる撮像画像が存在すると判断された場合、S803に処理が進む。たとえば、顔画像と前方画像とが撮像画像として取得された場合、両者の撮像方向は実質的に逆であるので、S803に処理が進む。
そして、S803において、画像表示装置400の表示処理部402は、撮像方向の異なる2つの撮像画像のうちの一方に、左右を反転させる鏡像処理を実行する。なお、顔画像と前方画像とが撮像画像として取得された場合、前述した理由により、顔画像の方に鏡像処理を実行するのが妥当である。
S803の処理が実行されると、S804に処理が進む。また、S802において、撮像方向の異なる撮像画像が存在しないと判断された場合も、S804に処理が進む。
そして、S804において、画像表示装置400の表示処理部402は、複数の撮像画像を同一の画面上に表示する。より具体的に、表示処理部402は、S803において鏡像処理が実行された撮像画像が存在する場合、鏡像処理が実行された撮像画像を、他の撮像画像とともに表示部131に表示し、S803において鏡像処理が実行された撮像画像が存在しない場合、複数の撮像画像をそのまま表示部131に表示する。そして、処理が終了する。
以上説明したように、実施形態にかかる画像表示装置400は、画像取得部401と、表示処理部402と、を備えている。画像取得部401は、ドライバモニタ110の撮像部111やドライブレコーダ120の撮像部121などといった、車両Vに設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる複数の撮像画像を取得する。表示処理部402は、複数の撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、第1画像および第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、第1画像および第2画像を表示部131に表示する。
上述した画像表示装置400によれば、撮像画像が実質的に逆の撮像画像としての第1画像および第2画像のうちいずれか一方の画像が、左右が反転した上で他方の画像とともに表示部131に表示されるので、撮像方向が実質的に逆の撮像画像を同一の画面上で正確に認識可能に表示することができる。
ここで、実施形態において、表示処理部402は、上記の第1画像および第2画像のうち一方として、車両Vの内部の状況が写った車内画像、より具体的には車両VのドライバX1の目を含む顔が写った顔画像を表示し、上記の第1画像および第2画像のうち他方として、車両Vの外部の状況が写った車外画像、より具体的には車両Vの前方の状況が写った前方画像を表示する。そして、表示処理部402は、顔画像に鏡像処理を実行した上で、顔画像および前方画像を表示部131に表示する。このような構成によれば、顔画像および前方画像のうち、左右が反転しても違和感が生じにくい顔画像の方に鏡像処理を実行されるので、顔画像および前方画像を同一の画面上で違和感の小さい形で表示することができる。
また、実施形態において、表示処理部402は、図6または図7に示されるような形で、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方を識別するための方向識別標示621、または721および722を表示部131に表示する。このような構成によれば、ドライバX1の目の向きおよび顔の向きを視覚的に分かりやすく表示することができる。なお、上記では、顔画像にドライバX1の目が写っている例について主に説明しているが、ドライバX1の目が帽子やサングラスなどによって隠れていることによって顔画像に目が実質的に写っていない場合も想定される。このような場合、顔画像から目の向きを検出することが困難であるので、方向識別標示の表示位置は、実質的に顔の向きのみに基づいて決定される。
また、実施形態において、表示処理部402は、図5の(B)、図6、または図7に示されるような形で、上記の第1画像および第2画像のうち鏡像処理が実行された方を識別するための鏡像識別標示531、611、または711を表示部131に表示する。このような構成によれば、鏡像処理が実行された画像の識別を容易化することができる。
また、実施形態において、表示処理部402は、表示部131に表示すべき複数の撮像画像の全ての撮像方向が実質的に同じである場合、鏡像処理を実行することなく、複数の撮像画像をそのまま表示部131に表示する。このような構成によれば、撮像方向が実質的に逆の撮像画像が存在しない場合に、複数の撮像画像をそのままの形で簡単に表示することができる。
なお、実施形態にかかるPC130において実行される画像表示プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布されてもよい。すなわち、実施形態にかかるPC130において実行される画像表示プログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納された状態で、ネットワーク経由でのダウンロードを受け付ける、といった形で提供されてもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、上述した実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述した実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
111、121 撮像部
131 表示部
400 画像表示装置
401 画像取得部
402 表示処理部
521、601、701 画像(撮像画像、顔画像、車内画像)
522、602、702 画像(撮像画像、前方画像、車外画像)
531、611、711 鏡像識別標示
621、721、722 方向識別標示
V 車両
X1 ドライバ(乗員)

Claims (6)

  1. 車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる複数の撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記複数の撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、前記第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、前記第1画像および前記第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、前記第1画像および前記第2画像を表示部に表示する表示処理部と、を備え、
    前記表示処理部は、
    前記第1画像および前記第2画像のうち一方が、前記車両の内部の状況が写った車内画像であり、前記第1画像および前記第2画像のうち他方が、前記車両の外部の状況が写った車外画像である場合、前記車内画像に前記鏡像処理を実行した上で、前記車内画像および前記車外画像を前記表示部に表示し、
    前記車内画像として、前記車両の乗員の顔が写った顔画像を表示し、前記車外画像として、前記車両の前方の状況が写った前方画像を表示し、
    前記乗員の前記顔に含まれうる目の向きを識別するための第1の方向識別標示および前記顔の向きを識別するための第2の方向識別標示の双方を個別に前記表示部に表示する、
    画像表示装置。
  2. 前記表示処理部は、前記第1の方向識別標示および前記第2の方向識別標示の少なくとも一方を強調して表示する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記表示処理部は、前記第1画像および前記第2画像のうち前記鏡像処理が実行された方を識別するための鏡像識別標示を前記表示部に表示する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示処理部は、前記複数の撮像画像の全ての撮像方向が実質的に同じである場合、前記鏡像処理を実行することなく、前記複数の撮像画像を前記表示部に表示する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる複数の撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記複数の撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、前記第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、前記第1画像および前記第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、前記第1画像および前記第2画像を表示部に表示する表示処理部と、を備え、
    前記表示処理部は、
    前記第1画像および前記第2画像のうち一方が、前記車両の内部の状況が写った車内画像であり、前記第1画像および前記第2画像のうち他方が、前記車両の外部の状況が写った車外画像である場合、前記車内画像に前記鏡像処理を実行した上で、前記車内画像および前記車外画像を前記表示部に表示し、
    前記車内画像として、前記車両の乗員の顔が写った顔画像を表示し、前記車外画像として、前記車両の前方の状況が写った前方画像を表示し、
    前記乗員の前記顔に含まれうる目の向きを識別するための第1の方向識別標示および前記顔の向きを識別するための第2の方向識別標示のいずれ一方を前記表示部に表示し、
    前記第1の方向識別標示または前記第2の方向識別標示を、前記顔画像または前記前方画像のうち一方の画像の端部のうち、前記目の向きおよび顔の向きのうち少なくとも一方に対応した端部の近傍に表示する、
    画像表示装置。
  6. 車両に設けられる1以上の撮像部による撮像結果として得られる撮像画像を取得する画像取得ステップと、
    前記撮像画像が、第1方向を撮像方向とする第1画像と、前記第1方向とは実質的に逆の第2方向を撮像方向とする第2画像と、を含む場合に、前記第1画像および前記第2画像のうちいずれか一方に対して左右を反転する鏡像処理を実行した上で、前記第1画像および前記第2画像を表示部に表示する表示処理ステップと、をコンピュータに実行させるための画像表示プログラムであって、
    前記表示処理ステップは、
    前記第1画像および前記第2画像のうち一方が、前記車両の内部の状況が写った車内画像であり、前記第1画像および前記第2画像のうち他方が、前記車両の外部の状況が写った車外画像である場合、前記車内画像に前記鏡像処理を実行した上で、前記車内画像および前記車外画像を前記表示部に表示し、
    前記車内画像として、前記車両の乗員の顔が写った顔画像を表示し、前記車外画像として、前記車両の前方の状況が写った前方画像を表示し、
    前記乗員の前記顔に含まれうる目の向きを識別するための第1の方向識別標示および前記顔の向きを識別するための第2の方向識別標示の双方を個別に前記表示部に表示する、
    プログラム。
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