JP7395222B1 - 窓ガラスへのシート部材の貼付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
窓ガラスの表面にシート部材を貼付するための貼付構造であって、
窓ガラスの表面に、窓の障子の両側の縦框に沿って取り付けられる第一の磁石片又は磁性体片と、シート部材の両側に取り付けられる、第一の磁石片又は磁性体片に磁着する第二の磁石片又は磁性体片とを備えてなることを特徴とする。
この窓ガラスへのシート部材の貼付構造は、窓ガラスGの表面にシート部材1を貼付するための貼付構造であって、窓ガラスGの表面に、窓の障子Sの両側の縦框Fに沿って取り付けられる第一の磁石片2と、シート部材1の両側に取り付けられる、第一の磁石片2に磁着する第二の磁石片3とを備えるようにしている。
シート部材1の遮光率は、例えば、40%~85%に構成するようにする。
また、シート部材1は窓ガラスGの表面の全体に貼付されているが、シート部材1の大きさや貼付位置は特に限定されず、遮光や目隠しをしたい範囲に応じて適宜設定すればよい。
そして、シート部材1を、上下方向に分割した複数枚のシート部材1で構成し、かつ、分割された上下のシート部材1が重なり部分を設けて窓ガラスGの表面に貼付されるようにすることにより、遮光度合いや目隠し位置の調整等を容易に行うことができる。
ここで、第一の磁石片2に2つの第二の磁石片3を重ねて磁着する場合は、図3に示すように、対向する磁石片の極性が異なる位置で磁着させることができる。
これにより、第一の磁石片2と第二の磁石片3を磁着する際に大きな磁着力を得ることができる。特に、図2(a)に示すように、第一の磁石片2及び第二の磁石片3に、長さ方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものを用いることにより、極性が変化する間隔×2の寸法を単位として、シート部材1の貼付位置をスライドさせることができ、また、シート部材1を、上下方向に分割した複数枚のシート部材1で構成した場合に、分割された上下のシート部材1の重なり部分の磁着力を維持することができる。また、図2(b)に示すように、第一の磁石片2及び第二の磁石片3に、幅方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものを用いることにより、図2(a)の場合と比較して磁着力が若干低下するものの、シート部材1の貼付位置を無段階でスライドさせることができる。
なお、第一の磁石片2及び第二の磁石片3には、フェライト磁石を用いたものの外、より磁着力の大きなネオジム磁石を用いたもの等を用いることができる。
また、第一の磁石片2及び第二の磁石片3には、磁極の極性が分かるように、磁極の表示や色分けを印刷等により施すことができる。
ここで、密閉片4には、発泡樹脂等の断熱素材や第一の磁石片2及び第二の磁石片3と同様のものを用いることができる。
これにより、窓ガラスGとシート部材1の間に形成される空間を、断熱空間とし、結露の発生を防止することができる。
図4(b)は、図4(a)に示す第一の磁石片2に代えて、磁性体片2Aを用いた例であり、図4(c)及び(d)は、図4(a)に示す第二の磁石片3に代えて、磁性体片3Aを用いた例である。
この問題を解消するためのシート部材1の貼付方法について、図5に基づいて説明する。
まず、図5(a)に示すように、窓ガラスGの表面に、窓の障子Sの両側の縦框Fに沿って、第一の磁石片2を取り付けるとともに、シート部材1の両側に取り付けられる第二の磁石片3を第一の磁石片2に磁着させる。
このとき、図5(b)に示すように、第二の磁石片3のうちの一方は、縦框Fとの間に、図5(c)に示す、数mm角の棒状のスペーサ3Bを介在させることにより、内方に磁着させる。
この状態で、第二の磁石片3にシート部材1を張った状態で取り付ける。このとき、シート部材1を窓の障子Sの上框(又は下框)に粘着テープを用いて仮止めすることで、取付作業を円滑に行うことができる。
次に、スペーサ3Bを外して、第一の磁石片2に磁着する第二の磁石片3を介して、シート部材1を窓ガラスGの表面に貼付する。
これにより、図5(d)に示すように、第一の磁石片2及び第二の磁石片3に、幅方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものを用いた場合は、第一の磁石片2から第二の磁石片3に対して、第二の磁石片3を外方(縦框Fの方向)へ移動しようとする磁力が働き、シート部材1に張力がかかることで、シート部材1に皺や弛みが発生することを防止することができる。
一方、図5(e)に示すように、第一の磁石片2及び第二の磁石片3に、長さ方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものを用いた場合は、図5(d)のような、第二の磁石片3を外方(縦框Fの方向)へ移動しようとする磁力は働かないが、シート部材1に張力がかかることで、シート部材1に皺や弛みが発生することを防止することができる。
また、図5(b)に示す工程で、スペーサ3Bを用いることに代えて、図5(f)に示すように、予めハーフカット等の切取線32を入れた所定寸法より数mm幅広の第二の磁石片3を用い、この第二の磁石片3にシート部材1を張った状態で取り付け、次に、切取線32の部分を切除することで所定寸法にして、第一の磁石片2に磁着する第二の磁石片3を介して、シート部材1を窓ガラスGの表面に貼付するようにすることもできる。
なお、図5(d)及び(f)において、第一の磁石片2及び第二の磁石片3は、それぞれ粘着層21、31を介して、窓ガラスG又はシート部材1に取り付けるようにしている。
具体的には、シート部材1に、例えば、上部を開口した袋状をしたシート部材1を用い、第一の磁石片2に磁着する第二の磁石片3を介して、シート部材1を窓ガラスGの表面に貼付するようにする。
これにより、シート部材1に収納機能を持たせることができ、例えば、袋状にしたシート部材1にポスターや写真等の掲示物を収容して、室内(又は室外)に向けて掲示することができる。
ここで、袋状にしたシート部材1にポスターや写真等の掲示物を収容する場合は、少なくとも掲示側のシート部材は、透明の合成樹脂フィルム、合成樹脂シートや合成樹脂板を用いるようにする。
具体的には、まず、図7(a)及び図8(a)に示すように、窓ガラスGの表面に、窓の障子Sの両側の縦框Fに沿って、第一の磁石片2を取り付ける。
これは、窓の障子Sの縦框F(外障子召し合わせ框)には、クレセント受けLが取り付けられているが、当該位置では、窓ガラスGの表面とクレセント受けLとの隙間が、通常、数mm程度と狭いため、第一の磁石片2及び第二の磁石片3の両方を設けることができ
ないため、クレセント受けLの位置には、第一の磁石片2を設けないようにすることで、クレセント受けLに干渉することなく、シート部材1に取り付けた、第一の磁石片2に磁着する第二の磁石片3を介して、シート部材1を窓ガラスGの表面に貼付することができる。
そして、第一の磁石片2が、長さ方向に所定間隔で極性が交互に変化するものである場合は、窓ガラスGの表面に、窓の障子Sの両側の縦框Fに沿って、その全長に亘って、第一の磁石片2を取り付けた後、クレセント受けLの位置の第一の磁石片2を部分的に切除するようにする。これにより、非連続部を挟んだ上下の第一の磁石片2の極性の連続性が保持されるようにすることができ、第一の磁石片2により、安定した磁着力を得ることができる。
影絵シート11は、絵柄、図形、模様及び/又は文字の形に構成されている。具体例としては、人、動物、植物等の絵柄や、円形、星形、ハート形等の図形、チェックやストライプ等の模様等が挙げられる。また、予め形が決まっているものに限らず、使用者が自分で好みの形に切り取ることもできる。影絵シート11がこのような形に構成されていることにより、意匠性を容易に高めることができ、また、窓のサイズや個人の好みに合わせて影絵シート11の形、位置及び組み合わせを自由に変えることが可能なため、意匠の自由度を高めることができる。
影絵シート11をシート部材1の上から部分的に積層することにより、昼間は、太陽光が10000~100000ルクス程度照射するため、シート部材1は白っぽく見え、影絵シート11は濃灰色や黒色に見える。したがって、影絵のような意匠性を得ることができる。夕方からは、太陽光が弱まってくるため、シート部材1は昼間の白っぽい色から青っぽい色に変化する。影絵シート11は、本来の白等の色が見えてくる。夜間には、室内が1000ルクス程度で室内の方が明るくなり、影絵シート11は、本来の白等の色がはっきり現れる。シート部材1は室外の色合いの変化により黒に近い濃紺色や群青色や濃い灰色に変化していく。本実施形態では、シート部材1は白色の薄い不織布を用いているため、シート部材1は白いかすみがかかったように見える。以上のように、室内外の明るさの違いでシート部材1及び影絵シート11の明暗が逆転するように見ることができる。
また、室外から見た場合には、室内とは明暗が逆転して見え、昼間はシート部材1が濃灰色や黒色に見え、影絵シート11が白っぽく見える。夜間には、シート部材1が白っぽく見え、影絵シート11が濃灰色や黒色に見える。したがって、影絵のような意匠性を室外からでも感じることができる。
11 影絵シート
2 第一の磁石片
2A 磁性体片
3 第二の磁石片
3A 磁性体片
3B スペーサ
21 粘着層
31 粘着層
4 密閉片
F 縦框
G 窓ガラス
L クレセント受け
S 障子
Claims (7)
- 窓ガラスの表面にシート部材を貼付するための貼付構造であって、
窓ガラスの表面に、窓の障子の両側の縦框に沿って取り付けられる第一の磁石片又は磁性体片と、シート部材の両側に取り付けられる、第一の磁石片又は磁性体片に磁着する第二の磁石片又は磁性体片とを備えてなることを特徴とする窓ガラスへのシート部材の貼付構造。 - 前記シート部材が、上下方向に分割されてなり、かつ、該分割された上下のシート部材が重なり部分を設けて窓ガラスの表面に貼付されるようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
- 前記シート部材が、袋状をしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
- 前記第一の磁石片及び第二の磁石片が、長さ方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
- 前記第一の磁石片及び第二の磁石片が、幅方向に所定間隔で極性が交互に変化するようにしたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
- 前記第一の磁石片又は磁性体片を、クレセント受けの位置には設けないようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
- 前記クレセント受けの位置には設けないようにした第一の磁石片が、長さ方向に所定間隔で極性が交互に変化するものであり、かつ、非連続部を挟んだ上下の第一の磁石片の極性の連続性が保持されるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の窓ガラスへのシート部材の貼付構造。
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