JP7393032B2 - 雑草の定量的モニタリング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作物の栽培管理の技術分野に属し、具体的に、雑草の定量的モニタリング方法に関する。
雑草は、農作物の収量を低下させる最も重要な要因の一つであり、雑草防除は、主に化学除草剤に頼っているが、このような依存性は、中国の農業生産の集中的かつ大規模な発展に伴ってさらに深刻化しつつある。稲-麦(またはアブラナ科)の連作地域では、1シーズンの水稲に対して除草剤を「1回目で土壌処理」、「2回目で枯らし」、「3回目で補強」と3回使用し、小麦やアブラナに対しても除草剤を「1回目で土壌処理」、「2回目で補強」と2回使用し、雑草の基数がかなり高い場合に、「2回目で補強」では、イネ科雑草と広葉雑草を殺す除草剤を別々に使用し、合計6回まで使用する必要がある。しかし、化学除草剤の長期大量使用により、農地の土壌、水源の汚染が深刻化し、深刻な環境危機をもたらし、農産物に過剰な化学物質が残留してしまう。残留する化学物質の中には、人間の健康を脅かす環境ホルモンもある。もう一つの技術的課題として、抵抗性雑草の発生により、防除効果の低下や除草剤の使用量の増加を引き起こし、悪循環になり、最終的に、除草コストが増加し、栽培者の利益が低下してしまう。
食の安全及び環境悪化などの生態問題への関心が高まる中、雑草抑制技術は、ほとんど化学的防除技術に依存している現状を変える必要がある。また、農業部は、化学農薬と化学肥料の使用を削減するという「ダブル削減」の目標を提出した。除草剤の使用量が農薬の使用量の40%以上を占めたため、除草剤の使用量の削減は、ダブル削減の目標を達成するための重要な一環となっている。如何に除草剤の使用回数/使用量を削減する雑草防除対策を科学的に立てるかについては、雑草の定量的モニタリングを利用し、モニタリング調査の結果に基づいて、生態的雑草防除対策と化学的除草対策を有機的に組み合わせ、雑草の定量的モニタリングに基づく総合的雑草防除技術を開発し、最終的に、持続可能な雑草管理を実現する必要がある。
CN103477920Bの生態的除草方法には、雑草シードバンクの枯渇促進に基づく生態的雑草防除システムの研究が開示されている。灌漑水流の濾過、及び、湛水灌漑期間で浮遊する雑草の種をすくい取るという生態的雑草防除技術を応用することにより、稲麦連作畑における雑草に対して良好な防除効果を発揮し、土壌シードバンクにおける雑草の種の密度を年々継続的に減らす。高い雑草密度の農地では、今シーズンの雑草の発生や被害を抑制するために、生態的雑草防除だけでは不十分であり、化学除草剤などの対策と併用する必要もある。しかし、如何に稲-麦、稲-アブラナ、稲-緑肥及び稲-冬季遊休田などの栽培、耕作モードで雑草を迅速かつ定量的にモニタリングし、定量的モニタリングに基づいて総合的雑草防除策略の選択を行い、雑草密度を迅速に減らし、除草剤の使用回数と使用量を削減するかについては、関連する具体的な技術がない。特に、如何に圃場内の雑草の多さ、被度などの指標に応じて雑草の優占度のレベル(被害度のレベル)を判断するかについては、その根拠となる明確なデータ指標がない。
本発明の目的は、農地での雑草調査方法において時間と手間がかかるという問題を解決するために、雑草モニタリング調査を迅速かつ定量的に行い、雑草の被害程度を把握し、雑草防除策略の選択に根拠を提供することができる雑草の定量的モニタリング方法を提供することである。
本発明は、以下の技術手段により実現される。
雑草の定量的モニタリング方法は、次のステップを含む。
(1)雑草の幼苗期の調査時に、4レベルの目視法により幼苗期の雑草の多さと被度を観察し、雑草の優占度のレベルを判断する。前記4レベルの目視法について、具体的に、下記の通りである。
レベル1:圃場から3メートル離れた場所で直立して観察する場合、土壌が明らかに緑色に覆われているように見えることは、雑草の発生量が高密度であることを示す。
レベル2:圃場の端又は圃場内で直立して観察する場合、土壌が緑色に覆われているように見えることは、雑草の発生量が中密度であることを示す。
レベル3:圃場内で腰をかがめて観察する場合、雑草の幼苗が見えることは、雑草の発生量が低密度であることを示す。
レベル4:圃場内でしゃがんで観察する場合にのみ、散在する雑草の幼苗が見えることは、雑草の発生量が極低密度であることを示す。
(2)雑草の成熟期の調査時に、7レベルの目視法により作物に対する雑草の高さ、多さ、被度を観察し、雑草の優占度のレベルを判断するステップであって、前記7レベルの目視法は、雑草の優占度のレベルの高い順に名付けられる。
レベル1、レベル2:優占度がレベル4、5であり、雑草の被害が深刻であることを示す。
レベル3、レベル4:優占度がレベル2、3であり、雑草の被害が中程度であることを示す。
レベル5:優占度がレベル1であり、雑草の被害が軽いことを示す。
レベル6、レベル7:優占度がレベル0、Tであり、雑草の被害が極めて軽いことを示す。
(3)雑草の成長期の調査時に、「W」字型の9点サンプリング法を採用し、圃場ごとに「W」字型で面積0.5~1mのコドラートを9つ設計し、コドラート内の雑草の種類及び各種類の数をそれぞれカウントし、雑草密度を算出する。
(4)作物の収穫後に、土壌シードバンクの掘削サンプリングを採用し、圃場ごとに「W」字型でサンプリングポイントを9つ設計し、サンプリングポイントの周囲に1メートル間隔で「梅の花」のパターンで5つのポイントを設定し、各ポイントで、掘削深さ15cm、各土壌サンプルの掘削面積0.002m、掘削直径50mmで土壌サンプルを1つ掘削し、土壌サンプルを水洗処理した後に、シードバンク内の雑草の種の種類と数をカウントして雑草の土壌シードバンクの規模とする。
好ましくは、モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が高密度である、又は、優占度がレベル4~5である、又は、雑草密度が200株/mよりも大きい、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が100000粒/mよりも大きい場合に、作物の栽培期間に当地の通常の化学的除草手段をそのまま用いるとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用する。
好ましくは、モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が中密度である、又は、優占度がレベル2~3である、又は、雑草密度が100~200株/mである、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が50000~100000粒/mである場合に、作物の栽培期間に当地の通常の化学的除草手段よりも化学除草剤の使用を1回削減するとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用する。
好ましくは、モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が低密度である、又は、優占度がレベル1である、又は、雑草密度が50~100株/mである、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が20000~50000粒/mである場合に、作物の栽培期間に化学除草剤を1回だけ使用するとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用する。
好ましくは、モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が極低密度である、又は、優占度がレベル0~Tである、又は、雑草密度が50株/mよりも小さい、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が20000粒/mよりも小さい場合に、作物の栽培期間に化学除草剤を使用せず、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」のみを使用することで圃場内の雑草の発生密度を低く維持する。
好ましくは、前記作物の耕作モードは、稲-麦、稲-アブラナ、稲-緑肥、又は稲-冬季遊休田である。
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
本発明によれば、幼苗期の4レベルの目視法、成長期のサンプリング法、成熟期の7レベルの目視法、栽培前の土壌シードバンク調査により、異なる耕作モードでの農地における雑草害を成長期間全体にわたって迅速かつ定量的にモニタリングし、雑草害の発生の定量的指標に従って適切な雑草防除策略を実施し、継続的な雑草防除の目的を達成する。継続的なモニタリングにより、雑草害の発生法則と動きを把握し、雑草の防除対策を合理的に実施し、除草剤の使用回数と使用量を削減し、雑草防除の定量化を実現し、雑草害の発生を効果的に抑制するとともに、栽培コストを大幅に削減し、環境汚染を低減することができる。
以下、具体的な実施例を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
雑草の定量的モニタリング方法は、目視法により、異なる耕作モードでの農地における雑草の発生量を迅速かつ定量的にモニタリングする方法であり、雑草防除対策の合理的な選択を指導するために用いられ、以下のステップを含む。
(1)雑草の幼苗期の調査時に、4レベルの簡易目視法を採用し、主に土壌表面の緑被状況に応じて雑草の発生度合い(発生量)を評価し、雑草の優占度のレベル(被害度のレベル)を判断する。雑草の発生量は、雑草の土壌シードバンクの規模によって決まる。雑草の幼苗期の調査時に、調査員の観察角度の変化により雑草の発生状況を確認する。4レベルの目視法は、具体的に以下のとおりである。(1)遠く(圃場から3メートル離れた場所)から直立して観察する場合、土壌が明らかに緑色に覆盖されている(一面の緑)場合に、雑草は高密度である。(2)圃場内で直立して観察する場合、土壌が緑色に覆われている場合に、雑草は中密度である。(3)圃場内で腰をかがめて観察する場合、雑草の幼苗が見えることはる場合に、雑草は低密度である。(4)しゃがんで観察して散在する幼苗しか見えない場合に、雑草は極低密度である。具体的なレベル付けは、表1を参照する。
Figure 0007393032000001
(2)雑草の成熟期の調査時に、7レベルの目視法を採用し、作物に対する雑草の高さ、多さ、被度を目視で観察し、雑草の優占度のレベル(被害度のレベル)を判断する。雑草の被害度のレベルは、高い順に5、4、3、2、1、T、0の計7レベルである。作物に対する雑草の高さは、上層、中層及び下層の3種類に分けられてもよく、異なる雑草の相対的高さは、それぞれ異なる被度、多さに対応して被害度のレベルのレベル付けを決定する必要がある。具体的なレベル付けは、表2を参照する。
Figure 0007393032000002
(3)雑草の成長期に、「W」字型の9点サンプリング法により調査し、各コドラートの面積が0.5m×0.5mであり、コドラート内の雑草の種類及び各種類の数をそれぞれカウントし、雑草密度を算出する。
(4)作物の収穫後(又は作物の播種前)に、雑草の土壌シードバンクを調査し、圃場ごとに「W」字型でサンプリングポイントを9つ設計する。サンプリングポイントの周囲に1メートル間隔で「梅の花」のパターンで5つのポイントを設定し、各ポイントで土壌サンプルを1つ掘削し、掘削深さは15cm、各土壌サンプルの掘削面積は0.002m(掘削直径は50mm)である。土壌サンプルを水洗処理した後に、シードバンク内の雑草の種の種類と数をカウントして雑草の土壌シードバンクの規模(密度)とする。
圃場内の雑草の被害を迅速かつ定量的に調査した後に、雑草の幼苗の発生量、成体の優占度のレベル(被害度のレベル)、雑草密度、又は、雑草の土壌シードバンクの規模(密度)に応じて、雑草防除策略を選択する。雑草防除対策の具体的な選択は、表3を参照する。
Figure 0007393032000003
雑草の4レベルの目視法及び7レベルの目視法は、稲-麦、稲-アブラナ、稲-緑肥又は稲-冬季遊休田の耕作モードでの雑草に対する迅速で定量的なモニタリング、雑草防除対策の選択に対する指導に応用できる。雑草の発生量(被害)を継続的にモニタリングし、モニタリングの結果に基づいて雑草防除対策を適時に調整する。(1)雑草の発生量が高密度である場合に、当地の通常の化学的除草手段を生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」と併用し、圃場内の雑草の発生量を迅速に減らす。(2)雑草の発生量が中密度である場合に、当地の通常の化学的防除を基礎とし、化学除草剤(茎葉処理剤)の使用を各作物シーズンに1回ずつ削減し、雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」と併用してもよい。これによって、雑草の発生を効果的に抑制する。(3)雑草の発生量が低密度である場合に、各作物シーズンに化学除草剤(土壌処理剤又は幼苗期茎葉処理剤)を1回だけ使用し、雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」と併用してもよい。これによって、除草剤の使用量(使用回数)を削減するとともに雑草の発生を継続的に抑制する。(4)雑草の発生量が極低密度である場合に、作物シーズンに雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」だけを実施すればよい。これによって、雑草の発生量を低く維持する。
生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」は、異なる栽培モードで次のように実施される。小麦/アブラナ/緑肥/冬季遊休田の後、水稲の栽培前には、いずれも耕し返してから灌漑する。灌漑期間に「遮断」の対策を使用し、即ち、1回目で灌漑前に畑の水の入出口にフィルターメッシュを掛け渡し、灌漑水流の中の雑草の種をろ過して除去する。フィルターメッシュは、ナイロンメッシュや、ステンレススチールワイヤーメッシュ、鉄条網を選択でき、その目開きが50~150メッシュである。灌漑後に田を湛水し、湛水期間中に田の水層を10cm以上維持する。「掬い」の対策を使用し、即ち、水面に浮かんだ雑草の種が畑の隅や端に吹き飛ばされた時に、水面に浮かんだ雑草の種を掬網ですくい取る。掬網は、目開きが80~120メッシュのナイロンメッシュを選択できる。湛水後期に、ロータリー耕耘及び土ならしを行い、田を掻き均した後に、一定期間放置して水層を維持し、「掬い」の操作を再び行う。
実施期間:2016年~2018年
実施場所:江蘇宿遷宿城区屠園郷正陽種植専業合作社
実施方案:この試験地は、稲-麦連作モードであり、冬に小麦を栽培し、小麦は、品種が「淮麦26」、播種量が35kg/ムー(畝)であった。夏に水稲を栽培し、水稲は、品種が「連粳11号」、移植(機械田植え)の畝間隔が30cm、株間が20cmであり、各穴に5本の苗が植えられた。試験の実施前に試験農場の雑草に対して通常の化学的防除を行った。小麦の栽培期間に「土壌処理1回+茎葉処理2回」を採用した。即ち、小麦の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を使用して噴霧した。小麦の3葉期に茎葉除草剤で噴霧処理を行った。小麦の4葉期後、茎の伸長前に、茎葉処理除草剤を1回追加施用した。水稲の栽培期間に、「1回目で土壌処理、2回目で枯らし、3回目で補強」のように除草剤を使用し、即ち、水稲の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を施用し、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を施用し、苗の後期に茎葉処理剤を1回追加施用した。
雑草の定量的モニタリング:2016年の稲刈り後に土壌シードバンクの基数調査を行った。2016年の小麦の栽培期間に、麦畑の幼苗期の雑草の発生量調査(基礎調査)を行い、調査は、2016年11月中旬に行われた(除草剤未施用)。その後、幼苗期及び成熟期の地上の雑草群落調査モニタリングを各作物シーズンに1回ずつ行い、調査結果に基づいて後の雑草防除対策の選択を指導した。稲田は、水稲の移植後30日目に幼苗期の雑草調査を行い、10月初旬(水稲収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。麦畑は、播種後30日目に幼苗期の雑草調査を行い、5月初旬(小麦収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。そして、作物(水稲、小麦)の収穫後に雑草の土壌シードバンク調査を行った。
調査結果によると、2016年の麦畑の雑草の発生量が中密度であり、即ち、直立して観察する場合、少量の緑色の雑草で畝間を覆っているように見え、腰をかがめて観察する場合、雑草の株が見え、しゃがんで観察する場合、雑草の幼苗が明らかに見えた。雑草の幼苗の数は123株/mであり、雑草の土壌シードバンクの規模は85456粒/mと中程度であった。雑草モニタリング及び対応する雑草防除対策の選択は、具体的に表4を参照する。
Figure 0007393032000004
麦畑の雑草の調査結果に基づいて雑草防除対策の実施を指導した。2016年の麦畑雑草の発生量の調査結果により、雑草の発生量が中密度であったため、「化学的防除の回数削減+遮断+掬い」の総合的雑草防除対策により雑草の発生量及びシードバンクの規模を減少させた。即ち、当シーズンの麦畑に除草剤の「土壌処理」を行わず、その後、11月末(小麦の3葉期、雑草の3葉期前)に「茎葉処理1回」を行い、2月下旬に「茎葉処理1回」を再度行った。2016年の麦畑の雑草の定量的モニタリングの結果により、当地の通常の化学的防除よりも、2017年に化学的防除の回数を適当に削減することができ、また、生態的雑草防除対策と併用し、「化学的防除の回数削減+遮断+掬い」の総合的雑草防除対策により、雑草の発生量及びシードバンクの規模を減少させた。即ち、2017年の麦刈り後、水稲の栽培前に、「遮断」及び「掬い」の対策を採用した。水稲の栽培期間に、「土壌処理1回+茎葉処理1回」処理を実行し、圃場全体を掻き均した後に、土壌処理除草剤で「1回目で枯らし」を行い、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を散布して「2回目で枯らし」を行った。雑草モニタリングを継続的に行うことにより、次の作物シーズンの雑草防除対策の選択を指導できる。2017年の雑草の継続的なモニタリングの結果により、2018年も引き続き「化学的防除の回数削減+遮断+掬い」の雑草防除策略を選択した。雑草モニタリングの結果によると、2016~2018年の麦畑及び稲田の雑草の被害程度がいずれも低下し、全体的には、雑草の定量的モニタリングにより、雑草防除策略の選択がより合理的になり、効果的な雑草の防除に加えて除草剤の使用回数(使用量)を削減した。
実施期間:2016年~2018年
実施場所:江蘇淮安市淮陰区凌橋郷夏家湖
実施方案:この試験地は、稲-麦連作モードであり、冬に小麦を栽培し、小麦は、品種が「淮麦26」、播種量が35kg/ムーであった。夏に水稲を栽培し、水稲は、品種が「連粳11号」、移植(機械田植え)の畝間隔が30cm、株間が20cmであり、各穴に5本の苗が植えられた。試験の実施前に試験農場の雑草に対して通常の化学的防除を行った。小麦の栽培期間に「土壌処理1回+茎葉処理1回」を採用した。即ち、小麦の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を使用して噴霧した。小麦の3葉期に茎葉除草剤で噴霧処理を行った。水稲の栽培期間に、「1回目で土壌処理、2回目で枯らし、3回目で補強」のように除草剤を使用し、即ち、水稲の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を施用し、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を散布し、苗の後期に茎葉処理剤を1回追加施用した。
雑草の定量的モニタリング:2016年の水稲の栽培期間に稲田の幼苗期の雑草の発生量調査(基礎調査)を行い、2016年7月上旬に除草剤が施用されていないときに行った。2016年10月初旬に稲田の成熟期の雑草調査を行った。その後、1回幼苗期及び成熟期の地上の雑草群落調査モニタリングを各作物シーズンに1回ずつ行い、調査結果に基づいて後の雑草防除対策の選択を指導した。稲田は、水稲の移植後30日目に幼苗期の雑草調査を行い、10月初旬(水稲収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。麦畑は、播種後30日目に幼苗期の雑草調査を行い、5月初旬(小麦収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。そして、作物(水稲、小麦)の収穫後に雑草の土壌シードバンク調査を行った。
調査結果によると、2016年の稲田の雑草の発生量は中密度、雑草の幼苗の数は79株/m、雑草の土壌シードバンクの規模は75236粒/mと中程度であった。雑草モニタリング及び対応する雑草防除対策の選択は、具体的に表5を参照する。
Figure 0007393032000005
2016年の稲刈り後のシードバンクの規模は、中程度(75236粒/m)であり、2016年の小麦栽培シーズン(2016年11月に播種)に「土壌処理1回+茎葉処理1回」処理を行った。2016年及び2017年の雑草群落及びシードバンクの定量的モニタリングの結果により、当地の通常の化学的防除よりも、2017年に化学的防除の回数を適当に削減することができた。生態的雑草防除対策と併用し、「化学的防除の回数削減+遮断+掬い」の総合的雑草防除対策を使用することにより、雑草の発生量及びシードバンクの規模を減少させた。即ち、2017年の麦刈り後、水稲の栽培前に、「遮断」及び「掬い」の対策を採用した。水稲の栽培期間に、「土壌処理1回+茎葉処理1回」処理を実行し、圃場全体を掻き均した後に、土壌処理除草剤で「1回目で枯らし」を行い、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を施用して「2回目で枯らし」を行った。2017年及び2018年の雑草群落及びシードバンクの継続的なモニタリングの結果により、稲田及び麦畑の雑草の発生量がいずれも低く、シードバンクの規模が小さかった(<50000粒/m)ため、2018年に「1回化学的防除+遮断+掬い」の雑草防除策略を選択した。
実施期間:2016年~2018年
実施場所:江蘇昆山千灯鎮大唐生態園
実施方案:この試験地は、稲-アブラナ連作モードであり、冬に「蘇油8号」のアブラナを栽培し、アブラナは、畝間隔が40cm、株間が15cmであった。水稲は、品種が「蘇稲5号」、移植(機械田植え)の畝間隔が25cm、株間が24cmであり、各穴に5本の苗が植えられた。試験の実施前に試験農場の雑草に対して通常の化学的防除を行った。アブラナ畑には「土壌処理+茎葉」処理を採用し、即ち、稲刈り後、アブラナの移植前の2日に土壌処理除草剤で土壌処理を行い、アブラナの6~8葉期に除草剤で茎葉噴霧を行った。水稲の栽培期間に、「1回目で土壌処理、2回目で枯らし、3回目で補強」のように除草剤を使用し、即ち、水稲の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を散布し、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を散布し、苗の後期に茎葉処理剤を1回追加施用した。
雑草の定量的モニタリング:2016年の稲刈り後に土壌のシードバンクの基数調査を行った。2016年のアブラナの栽培期間に、アブラナ畑の雑草調査(基礎調査)を行い、調査は、2016年11月中旬に行われた(除草剤未施用)。その後、幼苗期及び成熟期の地上の雑草群落調査モニタリングを各作物シーズンに1回ずつ行った。稲田は、水稲の移植後35日目に幼苗期の雑草調査を行い、10月初旬(水稲収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。アブラナ畑は、移植後25日目に幼苗期の雑草調査を行い、5月中旬(アブラナ収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。そして、作物(水稲、アブラナ)の収穫後に雑草の土壌シードバンク調査を行った。
2016年の稲刈り後の土壌シードバンク及びアブラナ畑の幼苗期の雑草群落の調査結果に基づいて雑草防除対策の実施を指導した。調査結果によると、2016年のアブラナ畑の雑草の発生量は高密度(245株/m)であり、雑草の土壌シードバンクの規模は大きかった(113285粒/m)ため、2016年のアブラナシーズンに当地の通常の化学的防除を維持し、次のシーズン(2017年)の水稲の栽培期間に生態的雑草防除対策と併用し、「通常対策+遮断+掬い」の総合的雑草防除対策により雑草の発生量及びシードバンクの規模を減少させた。雑草モニタリング及び対応する雑草防除対策の選択は、具体的に表6を参照する。
Figure 0007393032000006
2017年5月のアブラナ畑の成熟期の雑草モニタリング結果により、雑草の被害度のレベルはレベル4と高かったため、次のアブラナ栽培シーズン(2017年冬)に通常の化学的防除を維持した。2017年の稲田の雑草の成熟期の調査結果によると、被害度のレベルはレベル3(中程度)であったため、2018年の水稲栽培シーズンには、「化学的防除の回数削減+遮断+掬い」を採用し、茎葉処理除草剤の使用を1回削減することができた。雑草モニタリングを実施し、生態的雑草防除対策と化学的防除を併用することにより、2018年のアブラナ畑及び稲田の雑草の被害程度がいずれも低下し、除草剤の使用回数を削減した。
実施期間:2016年~2018年
実施場所:江西吉安上高県
実施方案:この試験地は、稲-冬季遊休田モードであった。夏に水稲を栽培し、水稲は、田植え機で植えられ、品種が「江早361」であり、5月中旬に栽培された。試験の実施前は、冬季遊休期間、雑草の実り前に、非選択的除草剤で「全ての植物を枯らす」処理を行った。水稲の栽培期間に、「土壌処理2回+茎葉処理1回」処理を実行し、圃場全体を掻き均した後に土壌処理を行い、田植え後7~10日目に土壌処理を再度行い、田植え後、雑草の3葉期前に茎葉処理を行った。
雑草の定量的モニタリング:2016年の稲刈り前に稲田の成熟期の地上の雑草群落の基礎調査を行った。その後、水稲栽培シーズンにいずれも雑草モニタリングを2回行い、即ち、水稲移植後30日目に稲田の幼苗期の雑草調査を行い、10月初旬(水稲収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。毎年の水稲移植前に雑草の土壌シードバンク調査を行った。雑草モニタリング及び対応する雑草防除対策の選択は、具体的に表7を参照する。
Figure 0007393032000007
2016年の成熟期の雑草の調査結果(表7)によると、雑草の被害度のレベルはレベル4であり、被害は比較的に深刻であったため、2017年の稲田の化学的雑草防除対策も当地の通常の化学的防除を維持し、生態的雑草防除対策である「遮断+掬い」と併用した。1年間の処理後、2017年の稲田の成熟期の雑草は、被害度がレベル3と中程度であり、危害が前年よりも低下したため、「土壌処理」を1回削減するように次のシーズン(2018年)の稲田の雑草防除対策を調整した。雑草を継続的にモニタリングし、2018年のモニタリング結果に基づいて次のシーズン(2019年)の稲田の雑草防除対策の選択を指導した。雑草の定量的モニタリングにより、雑草防除策略の選択に事実根拠を提供した。
実施期間:2016年~2018年
実施場所:安徽合肥市廬江県白湖農場
実施方案:この試験地は、稲-緑肥モードであり、夏に水稲を栽培し、水稲は、品種が「徽両優996」、畝間隔が35cm、株間が17cmであり、各穴に4本の苗が植えられた。稲刈り前の15日にゲンゲ(Astragalus sinicus)を播種し、ゲンゲの開花盛期(4月下旬)に刈り取り、刈り取り後に耕起によりゲンゲを埋め込んで肥料とした。6月中上旬に水稲を移植した。試験の実施前に、水稲の栽培期間に、「1回目で土壌処理、2回目で枯らし、3回目で補強」のように除草剤を使用し、即ち、水稲の播種後、芽出し前に土壌処理除草剤を施用し、播種後、幼苗期(雑草の3葉期前)に茎葉除草剤を散布し、苗の後期に茎葉処理剤を1回追加施用した。
雑草の定量的モニタリング:2016年6月末(除草剤未施用)に稲田の幼苗期の雑草の基礎調査を4レベルの目視法により行った。その後、水稲の栽培期間に雑草モニタリングを2回行い、即ち、水稲移植後25日目に稲田の幼苗期の雑草調査を行い、10月初旬(水稲収穫前)に成熟期の雑草調査を行った。毎年の水稲移植前に雑草の土壌シードバンク調査を行った。雑草モニタリング及び対応する雑草防除対策の選択は、具体的に表8を参照する。
Figure 0007393032000008
2016年のシードバンク及び幼苗期の雑草の調査結果(表8)によると、土壌シードバンクの規模は中程度(98748粒/m)であり、稲田の幼苗期の雑草の発生量は中密度(123株/m)であり、茎葉処理を2回行った。当シーズンの稲田の成熟雑草の調査によると、雑草の被害度がレベル3であったため、次のシーズン(2017年)の水稲の栽培期間に「遮断+掬い」を「土壌処理1回+茎葉処理1回」と併用した。雑草モニタリングを継続的に行った。2017年の幼苗期及び成熟期の雑草の定量的モニタリング結果(雑草の被害が中程度であった)により、2018年の雑草防除対策にも「遮断+掬い」と「土壌処理1回+茎葉処理1回」の組合せを選択すると決定した。
この稲-緑肥耕作モードでは、ゲンゲを肥料とするという手段のほか、ライグラスやアルファルファなどの緑植を利用することもできる。

Claims (6)

  1. (1)雑草の幼苗期の調査時に、4レベルの目視法により幼苗期の雑草の多さと被度を観察し、前記幼苗期における雑草の優占度のレベルを判断するステップであって、前記4レベルの目視法は下記のように定義されるステップと、
    レベル1:圃場から3メートル離れた場所で直立して観察する場合、土壌が明らかに緑色に覆われているように見えることは、雑草の発生量が高密度であることを示し、
    レベル2:圃場の端又は圃場内で直立して観察する場合、土壌が緑色に覆われているように見えることは、雑草の発生量が中密度であることを示し、
    レベル3:圃場内で腰をかがめて観察する場合、雑草の幼苗が見えることは、雑草の発生量が低密度であることを示し、
    レベル4:圃場内でしゃがんで観察する場合にのみ、散在する雑草の幼苗が見えることは、雑草の発生量が極低密度であることを示し、
    (2)雑草の成熟期の調査時に、7レベルの目視法により作物に対する雑草の高さ、多さ、被度を観察し、前記成熟期における雑草の優占度のレベルを判断するステップであって、前記7レベルの目視法は、次のように定義されるステップと、
    レベル5:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が25%超であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が50%超であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が95%超であり、雑草の被害が深刻であることを示し、
    レベル4:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が10%超25%以下であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が25%超50%以下であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が50%超95%以下であり、雑草の被害が深刻であることを示し、
    レベル3:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が5%超10%以下であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が10%超25%以下であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が25%超50%以下であるり、雑草の被害が中程度であることを示し、
    レベル2:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が2%超5%以下であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が5%超10%以下であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が10%超25%以下であり、雑草の被害が中程度であることを示し、
    レベル1:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が1%以上2%以下であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が2%超5%以下であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が5%超10%以下であり、雑草の被害が軽いことを示し、
    レベルT:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が0.1%以上1%未満であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が1%以上2%以下であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が2%以上5%以下であり、雑草の被害が極めて軽いことを示し、
    レベル0:作物に対する高さが上層に分類される雑草の被度が0.1%未満であり、かつ作物に対する高さが中層に分類される雑草の被度が1%未満であり、かつ作物に対する高さが下層に分類される雑草の被度が2%未満であり、雑草の被害が極めて軽いこと
    を示し、
    3)雑草の成長期の調査時に、圃場ごとに、9つの、面積0.5~1m であるコドラートを、前記9つのコドラートがW字状に配列されるように設定し、前記設定した9つのコドラート内の雑草の種類及び各種類の数をそれぞれカウントし、雑草密度を算出するステップと、
    (4)作物の収穫後に、土壌シードバンクの掘削サンプリングを採用し、圃場ごとに、9つのサンプリングポイントを、前記9つのサンプリングポイントがW字状に配列されるように設定し、前記設定したサンプリングポイントの周囲に1メートル間隔で「梅の花」のパターンで5つのポイントを設定し、掘削深さ15cm、各土壌サンプルの掘削面積0.002m、掘削直径50mmで、各ポイントで土壌サンプルを1つ掘削し、土壌サンプルを水洗処理した後に、シードバンク内の雑草の種の種類と数をカウントして雑草の土壌シードバンクの規模とするステップと、
    を含むことを特徴とする、雑草の定量的モニタリング方法。
  2. モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が高密度である、又は、優占度がレベル4~5である、又は、雑草密度が200株/mよりも大きい、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が100000粒/mよりも大きい場合に、作物の栽培期間に当地の通常の化学的除草手段をそのまま用いるとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用することを特徴とする、請求項1に記載の雑草の定量的モニタリング方法。
  3. モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が中密度である、又は、優占度がレベル2~3である、又は、雑草密度が100~200株/mである、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が50000~100000粒/mである場合に、作物の栽培期間に当地の通常の化学的除草手段よりも化学除草剤の使用を1回削減するとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用することを特徴とする、請求項1に記載の雑草の定量的モニタリング方法。
  4. モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が低密度である、又は、優占度がレベル1である、又は、雑草密度が50~100株/mである、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が20000~50000粒/mである場合に、作物の栽培期間に化学除草剤を1回だけ使用するとともに、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」を併用することを特徴とする、請求項1に記載の雑草の定量的モニタリング方法。
  5. モニタリング調査の結果として、雑草の発生量が極低密度である、又は、優占度がレベル0~Tである、又は、雑草密度が50株/mよりも小さい、又は、雑草の土壌シードバンクの規模が20000粒/mよりも小さい場合に、作物の栽培期間に化学除草剤を使用せず、生態的雑草防除対策である「遮断」及び「掬い」のみを使用することで圃場内の雑草の発生密度を低く維持することを特徴とする、請求項1に記載の雑草の定量的モニタリング方法。
  6. 前記作物の耕作モードは、稲-麦、稲-アブラナ、稲-緑肥、又は稲-冬季遊休田であることを特徴とする、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の雑草の定量的モニタリング方法。
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