JP7391318B2 - 地絡点標定装置、地絡点標定システム、地絡点標定方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
===地絡点標定システム===
尚、本実施形態において、地絡点を標定する際に対象となる配電線路100は、絶縁電線100Aと、架空ケーブルや地中ケーブル等の電力ケーブル100Bと、が適宜接続されて構成されることとする。電力ケーブル100Bは、シースを含むことによって絶縁電線100Aよりも太い形状を呈し、絶縁電線100Aよりも大きい静電容量(例えば数十倍)を有している。そのため、配電線路100に地絡事故が発生したときの絶縁電線100A及び電力ケーブル100Bのそれぞれにおける単位長さあたりのサージ到達時間は、電力ケーブル100Bの方が絶縁電線100Aよりも長くなる。又、絶縁電線100A及び電力ケーブル100Bは支柱200に架設されるが、絶縁電線100A及び電力ケーブル100Bの境界となる接続位置は、支柱200の設置位置に一致することとする。
L1=(L+(T1-T2)v)/2 ・・・(1)
但し、L:2つの計測端末500間の配電線路100上の距離
L1:地絡点から一方の計測端末500までの配電線路100上の距離
T1-T2:サージ到達時刻の差
v:サージ伝搬速度
である。地絡点の標定手法については例えば特許文献1に開示されているため、その詳細については説明を省略する。
===地絡点標定装置===
===サージ到達時刻の補正===
図3は、本実施形態に係る地絡点標定システムにおいて、サージ到達時刻を補正する前の様子を示す模式図である。図4は、図3に対して、サージ到達時刻を補正した後の様子を示す模式図である。図5は、図3に対して、サージ到達時刻を補正した後の他の様子を示す模式図である。
図6は、本実施形態に係る地絡点標定システムにおいて、サージ到達時刻を補正する前の他の様子を示す模式図である。図7は、図6に対して、サージ到達時刻を補正した後の様子を示す模式図である。図8は、図6に対して、サージ到達時刻を補正した後の他の様子を示す模式図である。図9は、図6に対して、サージ到達時刻を補正した後の他の様子を示す模式図である。
===標定部の動作===
===標定結果の比較例===
<<ケース1>>
サージ到達時刻t4’は、
t4’=t4-t3+t2
=20.53333333-9.33333333+8=19.2μs
と算出される。
v=L34/(t4’-t2)
=2800/(19.2-8)=250m/μs
と算出される。
X=(L12+(t1-t2)v)/2
=(3000+(4-8)・250)/2=1000m
と算出される。
サージ伝搬速度vは、
v=(L23+L34)/(t4-t2)
=(200+2800)/(20.53333333-8)=239.4m/μs
と算出される。
X=(L12+(t1-t2)v)/2
=(3000+(4-8)・239.4)/2=1021m
と算出される。
<<ケース2>>
<<ケース3>>
<<ケース4>>
<<ケース5>>
<<ケース6>>
<<ケース7>>
<<ケース8>>
===まとめ===
100A、100A1、100A2、100A3 絶縁電線
100B、100B1、100B2 電力ケーブル
200 支柱
300 地絡点標定システム
400 センサ
500、500A、500B、500C、500D、500E、500F 計測端末
600 地絡点標定装置
610 取得部
620 標定部
700 GPS衛星
Claims (6)
- 第1及び第2絶縁電線が電力ケーブルを介して接続されている配電線路における、前記第1又は第2絶縁電線に地絡事故が発生したときの地絡点を標定する地絡点標定装置であって、
前記地絡事故が発生したときに、
前記第1絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置された第1計測端末から出力される、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第1絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置された第2計測端末から出力される、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第2絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置された第3計測端末から出力される、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第2絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置された第4計測端末から出力される、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、を取得する取得部と、
前記第1乃至第4計測端末から出力される情報に基づいて、前記第1又は第4計測端末のサージ到達時刻を補正することによって、前記地絡点を標定する標定部と、を備え、
前記標定部は、
前記第1絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第2及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第3及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第4計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第2、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定し、
前記第2絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第1及び第3計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第1及び第2計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第1計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第3、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定する
ことを特徴とする地絡点標定装置。 - 前記電力ケーブルは、架空ケーブル又は地中ケーブルである
ことを特徴とする請求項1に記載の地絡点標定装置。 - 第1及び第2絶縁電線が電力ケーブルを介して接続されている配電線路における、前記第1又は第2絶縁電線に地絡事故が発生したときの地絡点を標定する地絡点標定システムであって、
前記第1絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置され、前記地絡事故が発生したときに、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第1計測端末と、
前記第1絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置され、前記地絡事故が発生したときに、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第2計測端末と、
前記第2絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置され、前記地絡事故が発生したときに、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第3計測端末と、
前記第2絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置され
、前記地絡事故が発生したときに、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第4計測端末と、
前記地絡事故が発生したときに、前記第1乃至第4計測端末から出力される情報に基づいて、前記第1又は第4計測端末のサージ到達時刻を補正することによって、前記地絡点を標定する地絡点標定装置と、
を備え、
前記地絡点標定装置は、
前記第1絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第2及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第3及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第4計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第2、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定し、
前記第2絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第1及び第3計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第1及び第2計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第1計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第3、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定する
ことを特徴とする地絡点標定システム。 - 前記電力ケーブルは、架空ケーブル又は地中ケーブルである
ことを特徴とする請求項3に記載の地絡点標定システム。 - 第1及び第2絶縁電線が電力ケーブルを介して接続されている配電線路における、前記第1又は第2絶縁電線に地絡事故が発生したときの地絡点を標定する地絡点標定方法であって、
前記地絡事故が発生したときに、
前記第1絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置された第1計測端末から出力される、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第1絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置された第2計測端末から出力される、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第2絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に設置された第3計測端末から出力される、前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、
前記第2絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に設置された第4計測端末から出力される、前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報と、を取得し、
前記第1絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第2及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第3及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第4計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第2、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定し、
前記第2絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第1及び第3計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第1及び第2計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第1計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第3、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定する
ことを特徴とする地絡点標定方法。 - 第1及び第2絶縁電線が電力ケーブルを介して接続されている配電線路における、前記第1又は第2絶縁電線に地絡事故が発生したときの地絡点を標定する地絡点標定方法であって、
前記第1絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に、前記地絡事故が発生したときに前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第1計測端末を設置し、
前記第1絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に、前記地絡事故が発生したときに前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第2計測端末を設置し、
前記第2絶縁電線及び前記電力ケーブルの接続位置に、前記地絡事故が発生したときに前記接続位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第3計測端末を設置し、
前記第2絶縁電線の前記電力ケーブルが接続される側とは反対側の所定位置に、前記地絡事故が発生したときに前記所定位置における零相電流及び零相電圧を現在時刻と対応付けた情報を出力する第4計測端末を設置し、
前記第1乃至第4計測端末から出力される情報に基づいて地絡点を標定する地絡点標定装置を設置し、
前記地絡点標定装置は、
前記第1絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第2及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第3及び第4計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第4計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第2、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定し、
前記第2絶縁電線に前記地絡事故が発生したときに、前記第1及び第3計測端末の間のサージ到達時刻差が前記第1及び第2計測端末の間のサージ到達時刻差と一致するように前記第1計測端末のサージ到達時刻を補正し、前記第1、第3、第4計測端末から出力される情報に基づいて前記地絡点を標定する
ことを特徴とする地絡点標定方法。
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