以下で、本出願の実施形態における添付図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
本出願の実施形態は、折り畳み機器および電子装置を提供する。電子装置は、折り畳み機器と、折り畳み機器に固定されたフレキシブルディスプレイとを含む。折り畳み機器は、展開され平坦な状態であってもよく、折り畳まれ閉じた状態であってもよく、または平坦な状態と閉じた状態との中間状態であってもよい。フレキシブルディスプレイは、折り畳み機器によって展開され、かつ折り畳まれる。電子装置では、折り畳み機器の回転機構が最適化され、その結果、折り畳み機器は、フレキシブルディスプレイを使用して中立面として回転されることができる。このようにして、フレキシブルディスプレイの引張または圧迫のリスクが低減され、フレキシブルディスプレイを保護し、さらにフレキシブルディスプレイの信頼性を改善し、その結果、フレキシブルディスプレイおよび電子装置は長寿命になる。
図1は、本出願の一実施形態による電子装置1000が平坦な状態にある構造の概略図である。図2は、図1に示す電子装置1000の折り畳み機器100の構造の概略図である。図3は、図1に示す電子装置1000が中間状態にあるときの構造の概略図である。図4は、図3に示す電子装置1000の折り畳み機器100の構造の概略図である。図5は、図1に示す電子装置1000が閉じた状態の構造の概略図である。図6は、図5に示す電子装置1000の折り畳み機器100の構造の概略図である。電子装置1000は、携帯電話、タブレットコンピュータ、またはノートブックコンピュータなどの製品であり得る。この実施形態は、電子装置1000が携帯電話である例を用いて説明される。
電子装置1000は、折り畳み機器100およびフレキシブルディスプレイ200を含む。折り畳み機器100は、順に接続された第1のハウジング10と、回転機構20と、第2のハウジング30とを含む。第1のハウジング10は、左中央フレームおよび左後部ハウジングを含んでもよく、第2のハウジング30は、右中央フレームおよび右後部ハウジングを含んでもよい。回転機構20は、第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して折り畳まれる、または展開されるように変形可能である。図1および図2に示すように、第1のハウジング10と第2のハウジング30とは、互いに対して展開されて平坦な状態とすることができ、その結果、電子装置1000は平坦な状態となる。例えば、第1のハウジング10および第2のハウジング30が平坦な状態のとき、第1のハウジング10と第2のハウジング30との挟角は、約180°(わずかな偏差は許容され、例えば、仰角は165°、177°、または185°である)であってもよい。図3および図4に示すように、第1のハウジング10と第2のハウジング30とは、中間状態に互いに対して回転され(展開されるか折り畳まれ)ることができ、その結果、電子装置1000は中間状態になる。図5および図6に示すように、第1のハウジング10と第2のハウジング30とは、互いに対して折り畳まれて閉じた状態とすることができ、その結果、電子装置1000は閉じた状態になる。例えば、第1のハウジング10および第2のハウジング30が閉じた状態のときに、第1のハウジング10および第2のハウジング30は完全に閉じられて互いに平行にすることができる(わずかな偏差も許容される)。図3および図4に示す中間状態は、平坦な状態と閉じた状態との間の任意の状態であってもよい。したがって、電子装置1000は、回転機構20の変形によって、平坦な状態と閉じた状態との間を切り替え可能である。
いくつかの実施形態では、フレキシブルディスプレイ200は、画像を表示するように構成される。例えば、フレキシブルディスプレイ200は、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイ、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)ディスプレイ、ミニ有機発光ダイオード(mini organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ有機発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)ディスプレイであってもよい。
フレキシブルディスプレイ200は、順に配列された第1の非屈曲部2001、屈曲部2002および第2の非屈曲部2003を含む。フレキシブルディスプレイ200は、折り畳み機器100に固定されている。例えば、フレキシブルディスプレイ200は、接着層を使用して折り畳み機器100に接着されることができる。フレキシブルディスプレイ200の第1の非屈曲部2001は第1のハウジング10に固定され、第2の非屈曲部2003は第2のハウジング30に固定されている。第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して展開されたり、折り畳まれたりすると、屈曲部2002が変形する。図1に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が平坦な状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は平坦な形態になる。図3に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、フレキシブルディスプレイ200は、平坦な形態と閉じた形態との中間の形態になる。図5に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が閉じた状態のとき、フレキシブルディスプレイ200は閉じた形態になる。電子装置1000が閉じた状態のとき、フレキシブルディスプレイ200は折り畳み機器100の外側に配置され、フレキシブルディスプレイ200はほぼU字形であり得る。
この実施形態では、フレキシブルディスプレイ200は、折り畳み機器100を用いて展開されるか折り畳まれることができる。電子装置1000が平坦な状態であるとき、フレキシブルディスプレイ200は平坦な形態であり、全画面表示を行うことができ、その結果、電子装置1000は大きな表示面積を有し、ユーザの視聴体験を改善する。電子装置1000が閉じた状態であるとき、電子装置1000の平面サイズが小さく(幅が狭く)、その結果、ユーザが電子装置1000を携帯したり定置したりするのに便利である。
この実施形態は、「電子装置1000の回転中心が、電子装置1000の幅方向に対して平行である」例を使用して説明されていることが理解されよう。この場合、電子装置1000は左右に回転可能であり、電子装置1000の折り畳み、および展開は電子装置1000の幅に影響を及ぼす。いくつかの他の実施形態では、電子装置1000の回転中心は、別法として、電子装置1000の長さ方向に対して平行であってもよい。この場合、電子装置1000は上下に回転することができ、電子装置1000の折り畳みおよび展開は電子装置1000の長さに影響を及ぼす。
図7は、図2に示す折り畳み機器100の部分的分解構造の概略図であり、図8は、図7に示す回転機構20の部分的分解構造の概略図である。図面を単純化し、折り畳み機器100の主な構造をより明確に示すために、折り畳み機器100の締結具は、本出願の添付図面には示されていない。
いくつかの実施形態では、折り畳み機器100の回転機構20は、主軸アセンブリ1と、端部接続アセンブリ20aと、中央接続アセンブリ20bと、第1の支持プレート21と、第2の支持プレート22と、第1の遮蔽プレート23と、第2の遮蔽プレート24とを含む。
主軸アセンブリ1は、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間に配置される。端部接続アセンブリ20aは、第1のハウジング10、主軸アセンブリ1、および第2のハウジング30に接続される。2つの端部接続アセンブリ20aがあり、2つの端部接続アセンブリ20aは、主軸アセンブリ1の軸方向に離間されており、例えば、主軸アセンブリ1の上部および下部にそれぞれ接続されてもよい。中央接続アセンブリ20bは、第1のハウジング10、主軸アセンブリ1、および第2のハウジング30に接続される。中央接続アセンブリ20bは、2つの端部接続アセンブリ20aの間に配置される。第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、複数の接続アセンブリ(すなわち、2つの端部接続アセンブリ20aおよび中央接続アセンブリ20b)の一方の側に配置され、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24は、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の他方の側に配置される。
第1の支持プレート21は、主軸アセンブリ1の、第1のハウジング10に面する側に配置され、第1の支持プレート21は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第1の支持プレート21は、別法として中央接続アセンブリ20bに接続されてもよい。第2の支持プレート22は、主軸アセンブリ1の、第2のハウジング30に面する側に配置され、第2の支持プレート22は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第2の支持プレート22は、別法として中央接続アセンブリ20bに接続されてもよい。
第1のハウジング10は第1の支持面101を有し、第1の支持面101はフレキシブルディスプレイ200を支持するように構成されている。第2のハウジング30は第2の支持面301を有し、第2の支持面301はフレキシブルディスプレイ200を支持するように構成されている。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になると、第1の支持面101は第2の支持面301と面一になり、フレキシブルディスプレイ200をより良好に支持し、その結果、フレキシブルディスプレイ200はより平坦になり、ユーザ体験を改善する。
主軸アセンブリ1は、支持面11を有する。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になると、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して主軸アセンブリ1の支持面11が部分的に露出される。第1の支持プレート21、主軸アセンブリ1、および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を連帯的に支持することができ、その結果、フレキシブルディスプレイ200は、さらに平坦になり、外力接触によって容易には損傷されず、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を改善する。図4に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、主軸アセンブリ1の支持面11は、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して部分的に露出され、主軸アセンブリ1の支持面11の露出面積は、平坦な状態の主軸アセンブリ露出面積よりも大きく、主軸アセンブリ1の支持面11、第1の支持プレート21、および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を連帯的に支持する。図6に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、主軸アセンブリ1の支持面11が第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して完全に露出され、主軸アセンブリ1の支持面11がフレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を支持する。
例えば、主軸アセンブリ1の支持面11は、円弧状である。この場合、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、主軸アセンブリ1は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002に完全な半円またはほぼ半円の支持効果を提供でき、これは、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002の理想的な閉じた形態と一致し、その結果、閉じた形態のフレキシブルディスプレイ200に対してより最適化された支持が提供されることができる。本出願のこの実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11が円弧状である2つの場合があることが理解されよう。1つは、主軸アセンブリ1の支持面11が標準的な円弧形状である場合であり、もう1つは、主軸アセンブリ1の支持面11全体がほぼ円弧形状である場合である。
いくつかの実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11は標準的な円弧形状であり、支持面11の中心角は、フレキシブルディスプレイ200をより良好に支持するように、150°~180°の範囲内であり得る。いくつかの他の実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11の中央領域は平面であり、支持面11の両側の領域は弧面形状である。この場合、支持面11の全体がほぼ円弧状であり、閉じた状態のフレキシブルディスプレイ200に対して半円状またはほぼ半円状の支持を実現することができる。支持面11の中央領域は、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22と共に、平坦な状態のフレキシブルディスプレイ200の平面的な支持を実現することができる。いくつかの他の実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11は、別法として別の形状を有してもよい。例えば、閉じた状態の折り畳み機器100の幅を小さくするために、主軸アセンブリ1の支持面11が半楕円形状に設定され、その結果、電子装置を携帯したり定置したりするのがより便利になる。主軸アセンブリ1の支持面11の形状は、本出願のこの実施形態では厳密には限定されない。
図8および図9を参照されたい。図9は、別の角度からの図2に示す折り畳み機器100の構造の概略図である。図9に示す折り畳み機器100の画角は、図2に示す折り畳み機器100が裏返された後に得られる画角である。
いくつかの実施形態では、第1の遮蔽プレート23は、主軸アセンブリ1の第1のハウジング10に面する側に配置され、第1の遮蔽プレート23は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第1の遮蔽プレート23は、別法として中央接続アセンブリ20bに接続されてもよい。第2の遮蔽プレート24は、主軸アセンブリ1の第2のハウジング30に面する側に配置され、第2の遮蔽プレート24は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第2の遮蔽プレート24は、別法として中央接続アセンブリ20bに接続されてもよい。
主軸アセンブリ1は、遮蔽面12を有する。図9に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になると、主軸アセンブリ1の遮蔽面12は、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24に対して露出される。第1の遮蔽プレート23は、第1のハウジング10と主軸アセンブリ1との間に配置され、第1のハウジング10と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。第2の遮蔽プレート24は、第2のハウジング30と主軸アセンブリ1との間に配置され、第2のハウジング30と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。したがって、第1の遮蔽プレート23、主軸アセンブリ1、および第2の遮蔽プレート24は、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間の隙間を連帯的に遮蔽することができ、その結果、回転機構20は、平坦な状態で自己遮蔽を実現することができる。このようにして、外観上の一体性が改善され、かつ外部から回転機構20に埃や夾雑物などが侵入するリスクも低減されることができ、折り畳み機器100の信頼性を確保することができる。
図10は、図2に示す折り畳み機器100の部分的分解部分構造の概略図である。
いくつかの実施形態では、主軸アセンブリ1の外部と連通する複数の動作空間が主軸アセンブリ1の内部に形成され、回転機構20の複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)は、これらの動作空間内に可動に配設されて主軸アセンブリ1に接続される。回転機構20全体の回転中心は、主軸アセンブリ1の軸方向に対して平行であり、主軸アセンブリ1は、主軸アセンブリ1の軸方向に延在する。
いくつかの実施形態では、2つの端部接続アセンブリ20aの構造は同じであり、その結果、回転機構20の全体構造が単純になり加工費が低くなる。中央接続アセンブリ20bの構造は、端部接続アセンブリ20aの構造よりも単純である。回転機構20において、2つの端部接続アセンブリ20aは一次接続および制御機能を実現し、中央接続アセンブリ20bは二次接続および制御機能を実現する。いくつかの他の実施形態では、2つの端部接続アセンブリ20aの構造は、別法として異なってもよい。いくつかの他の実施形態では、回転機構20には、中央接続アセンブリ20bを備えられてなくてもよい。いくつかの他の実施形態では、別法として、回転機構20において、中央接続アセンブリが一次接続アセンブリ(例えば、接続アセンブリの構造については、図10の端部接続アセンブリ20aの構造を参照されたい)に設定されることができ、端部接続アセンブリは二次接続アセンブリ(例えば、接続アセンブリの構造については、図10の中央接続アセンブリ20bの構造を参照されたい)に設定されることができる。いくつかの他の実施形態では、一方の端部接続アセンブリ20aのみが配設されてもよく、端部接続アセンブリ20aは、主軸アセンブリ1の中央、第1のハウジング10の中央、および第2のハウジング30の中央に接続される。回転機構20の構造は、複数の組み合わせおよび変形形態方式を有し得ることが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
図11は、図10に示す主軸アセンブリ1の分解構造を示す概略図である。図12は、図11に示す主外軸14の構造を別の角度から示す概略図である。
いくつかの実施形態では、主軸アセンブリ1は、主外軸14と、主内軸15と、遮蔽プレート16とを含む。主外軸14は、主内軸15の一方の側に固定され、遮蔽プレート16は、主内軸15の他方の側に固定される。主軸アセンブリ1の支持面11は、主外軸14に形成され、主内軸15に背を向けるように配設される。主軸アセンブリ1の遮蔽面12は、遮蔽プレート16に形成され、主外軸14に背を向けるように配設される。いくつかの実施形態では、遮蔽プレート16および主内軸15は、組み立て方式で互いに固定されてもよい。いくつかの他の実施形態では、遮蔽プレート16および主内軸15は、別法として、一体形成された機械部品であってもよい。
主内軸15および主外軸14の両方に複数の三次元空間構造が配設されている。これらの構造は、主内軸15および主外軸14が組み立てられた後、主内軸15および主外軸14が連帯的に複数の動作空間を形成することができ、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の機械部品が、主軸アセンブリ1への接続を実現するために、主軸アセンブリ1の複数の動作空間内に可動に配設されるように設計される。主内軸15および主外軸14の分割設計は、主軸アセンブリ1の製造時の難しさを低減し、主軸アセンブリ1の製造精度および製品歩留まりを改善するのに役立つ。
いくつかの実施形態では、図11に示すように、主内軸15は、主内軸本体151と、複数の溝部152と、複数の突起153と、複数の締結孔155とを含む。主内軸本体151は、ほぼ板状である。複数の突起153が主内軸本体151に形成され、複数の溝部152が主内軸本体151および/または複数の突起153に形成され、突起153および溝部152が互いに組み合わされて複数の三次元空間構造を形成する。複数の締結孔155が、主内軸本体151に形成されている。本出願の実施形態では、「Aおよび/またはB」は、「A」、「B」、および「AおよびB」の3つの場合を含む。いくつかの溝部152、いくつかの突起153、およびいくつかの締結孔155が、図11に概略的に示されている。
図12に示すように、主外軸14は、主外軸本体141と、複数の溝部143と、複数の突起144と、2つの端部ストッパ146と、複数の締結孔145とを含む。主外軸本体141は、ほぼ円弧プレート形状であり、主外軸本体141の両端部には、2つの端部ストッパ146が固定されている。複数の突起144が主外軸本体141に形成され、複数の溝部143が主外軸本体141および/または複数の突起144に形成され、突起144および溝部143が互いに組み合わされて複数の三次元空間構造を形成する。複数の突起144には、複数の締結孔145が形成されている。一部の溝部143、一部の突起144、および一部の締結孔145は、図12に概略的に示されている。
主外軸14と主内軸15とが互いに固定された後、主外軸本体141、2つの端部ストッパ146、および主内軸本体151は連帯的に主軸アセンブリ1の内部空間を囲む。2つの端部ストッパ146は露出されている。主外軸14の複数の締結孔145は、主内軸15の複数の締結孔155と位置合わせされ、主内軸15と主外軸14は、締結具(図示せず)を使用して固定される。締結具は、ねじ、ボルト、リベット、ダウエルピンなどを含むが、これらに限定されない。主外軸14の複数の三次元空間構造および主内軸15の複数の三次元空間構造は、連帯的に、主軸アセンブリ1の複数の動作空間を形成する。例えば、複数の動作空間のうちのいくつかは構造が同じであり、複数の動作空間のうちのいくつかは構造が異なる。異なる構造を有する動作空間は、異なる構造を有する機械部品と協働するために使用され、その結果、主軸アセンブリ1と複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)との間の接続構造体は、より柔軟で多様化される。同じ構造を有する動作空間は、同じ構造を有する機械部品と協働するために使用され、これは、主軸アセンブリ1および接続アセンブリの設計の難しさおよびコストを低減するのに役立つ。
いくつかの実施形態では、図11に示すように、主内軸15のいくつかの突起153は、接続構造体の信頼性を改善するために、対応する動作空間に配設された機械部品を主軸アセンブリ1の軸方向に制限するように構成された制限溝1531を有する。いくつかの制限溝1531は、図11に概略的に示されている。図12に示すように、制限溝1431は、主外軸14のいくつかの溝部143の溝壁に配設され、主軸アセンブリ1の軸方向において、対応する動作空間に配設された機械部品を制限し、接続構造体の信頼性を改善するように構成される。いくつかの制限溝1431は、図12に概略的に示されている。1つの制限溝(1531/1431)が同じ動作空間内に配設されると、機械部品が主軸アセンブリ1の軸方向に制限されることができることが理解されよう。確かに、いくつかの実施形態では、制限安定性を改善するために、2つの制限溝(1531および1431)は同じ動作空間に別法として、配設されることができる。
いくつかの実施形態では、図12に示すように、主外軸14のいくつかの突起144は、制限機能を有する。これらの突起144は、主軸アセンブリ1の動作空間内に配置され、接続アセンブリの機械部品を制限し、機械部品が誤って主軸アセンブリ1から外れるのを防止するように構成され、その結果、接続アセンブリと主軸アセンブリ1との間の接続および動きの信頼性を改善し、その結果、回転機構20および折り畳み機器100の信頼性がより高くなる。主軸アセンブリ1では、制限機能のために、突起は、別法として主内軸15に配設されてもよいことが理解されよう。
図13は、図10に示す主軸アセンブリ1を線A-Aに沿って切断した構造の概略図であり、図14は、図10に示す主軸アセンブリ1を線B-Bに沿って切断した構造の概略図であり、図15は、図10に示す主軸アセンブリ1を線C-Cに沿って切断した構造の概略図であり、図16は、図10に示す主軸アセンブリ1を線D-Dに沿って切断した構造の概略図であり、図17は、図10に示す主軸アセンブリ1を線E-Eに沿って切断した構造の概略図である。
例えば、この実施形態では、主軸アセンブリ1は複数の動作空間を形成し、複数の動作空間は、接続アセンブリの異なる機械部品と協働するために使用される。
図13に示すように、主外軸14および主内軸15は、円弧状溝131および連通孔134を連帯的に囲んでいる。円弧状溝131の円中心は、主内軸15に近く、主外軸14から離れている。円弧状溝131の一端は、主軸アセンブリ1の一方側の外部空間に接続されている。連通孔134は、円弧状溝131の他端を主軸アセンブリ1の他方側の外部空間に接続する。円弧状溝131と連通孔134とが連帯的に動作空間を形成する。いくつかの実施形態では、動作空間は、円弧状溝131と連通する2つの制限溝(1531および1431)をさらに含むことができる。2つの制限溝の一方は、主外軸14に形成され、他方は、主内軸15に形成される。いくつかの実施形態では、主外軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含むことができ、突起144は、円弧状溝131内に延在して、円弧状溝131に配設された機械部品を制限する。
図14に示すように、主外軸14および主内軸15は、M字形溝132を連帯的に囲み、M字形溝132の2つの端部は、それぞれ、主軸アセンブリ1の両側の外部空間に接続され、2つの離間した凹溝133は、M字形溝132の側壁に形成され、M字形溝132および2つの凹溝133は、連帯的に動作空間を形成する。
図15に示すように、主外軸14および主内軸15は、円弧状溝131および連通孔134を連帯的に囲んでいる。円弧状溝131の円中心は、主内軸15に近く、主外軸14から離れている。円弧状溝131の一端は、主軸アセンブリ1の一方側の外部空間に接続されている。連通孔134は、円弧状溝131の他端を主軸アセンブリ1の他方側の外部空間に接続する。円弧状溝131と連通孔134とが連帯的に動作空間を形成する。いくつかの実施形態では、動作空間は、円弧状溝131と連通する2つの制限溝(1531および1431)をさらに含むことができる。2つの制限溝の一方は、主外軸14に形成され、他方は、主内軸15に形成される。いくつかの実施形態では、主外軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含むことができ、突起144は、円弧状溝131内に延在して、円弧状溝131に配設された機械部品を制限する。
図13に示す動作空間と図15に示す動作空間とは対をなして配設されており、図13に示す動作空間の円弧状溝131および連通孔134の位置は、図15に示す動作空間の円弧状溝131および連通孔134の位置とは反対である。
図16に示すように、主外軸14および主内軸15は、連帯的に円弧状溝131を囲み、円弧状溝131の円中心は、主外軸14に近く、主内軸15から離れており、動作空間を形成している。いくつかの実施形態では、動作空間は、円弧状溝131と連通する2つの制限溝(1531および1431)をさらに含むことができる。2つの制限溝の一方は、主外軸14に形成され、他方は、主内軸15に形成される。いくつかの実施形態では、主外軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含むことができ、突起144は、円弧状溝131内に延在して、円弧状溝131に配設された機械部品を制限する。
図17に示すように、主外軸14および主内軸15は、連帯的に円弧状溝131を囲み、円弧状溝131の円中心は、主外軸14に近く、主内軸15から離れており、動作空間を形成している。いくつかの実施形態では、動作空間は、円弧状溝131と連通する2つの制限溝(1531および1431)をさらに含むことができる。2つの制限溝の一方は、主外軸14に形成され、他方は、主内軸15に形成される。いくつかの実施形態では、主外軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含むことができ、突起144は、円弧状溝131内に延在して、円弧状溝131に配設された機械部品を制限する。
図16に示す動作空間と図17に示す動作空間とは対をなして配設されており、図16に示す動作空間の位置は、図17に示す動作空間の位置とは反対である。
図13および図15~図17に示すように、主外軸14および主内軸15は、複数の円弧状溝131を連帯的に形成する。複数の円弧状溝131は、異なる動作空間に配置され、異なる機械部品と協働するように構成される。
本願のこの実施形態における主軸アセンブリ1は、別法として別の構造を有してもよいことが理解されよう。これは、本出願では厳密には限定されない。
図18は、図10に示す端部接続アセンブリ20aの構造の別の角度からの概略図であり、図19は、図18に示す端部接続アセンブリ20aの部分的分解構造の概略図である。
いくつかの実施形態では、回転機構20の端部接続アセンブリ20aは、第1の固定ブラケット31と、第2の固定ブラケット32と、第1の伝達アーム4と、第1の回転アーム5と、第2の伝達アーム6と、第2の回転アーム7とを含む。例えば、第1の伝達アーム4は、摺動端41および回転端42を含み、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続され、第1の回転アーム5の一端は第1の伝達アーム4の回転端42に回転可能に接続され、第1の回転アーム5の他端は第1の固定ブラケット31に回転可能に接続される。第2の伝達アーム6は、摺動端61および回転端62を含み、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続され、第2の回転アーム7の一端は第2の伝達アーム6の回転端62に回転可能に接続され、第2の回転アーム7の他端は第2の固定ブラケット32に回転可能に接続される。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第1の固定ブラケット31は第1の接続ブロック311を含む。第1の接続ブロック311は爪状であってもよく、第1の接続ブロック311には回転孔3111が存在する。第1の回転アーム5は、爪状の第1の端部51を有し、第1の回転アーム5の第1の端部51には、回転孔511が存在する。第1の回転アーム5の第1の端部51は第1の接続ブロック311に千鳥状に接続され、回転軸(図示せず)が、第1の接続ブロック311の回転孔3111と第1の回転アーム5の第1の端部51の回転孔511とを貫通し、その結果、第1の回転アーム5の第1の端部51は、第1の接続ブロック311に回転可能に接続される。このようにして、第1の回転アーム5は、第1の固定ブラケット31に回転可能に接続される。第1の回転アーム5の第1の端部51は、第1の接続ブロック311に千鳥状に接続されており、その結果、第1の回転アーム5の第1の端部51と第1の接続ブロック311との相互制限が、主軸アセンブリ1の軸方向に実施され、回転機構20の接続信頼性を改善できる。本出願のこの実施形態における回転軸は、ピンであってもよい。
例えば、第1の接続ブロック311はストップブロック3112を含む。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の回転アーム5の第1の端部51の端部がストップブロック3112に対して当接し、その結果、第1の回転アーム5が所定の位置に留まり、第1のハウジング10と第2のハウジング30とのオーバーフリップによってフレキシブルディスプレイ200が伸張することを回避して、フレキシブルディスプレイ200を保護する。
第1の固定ブラケット31の第1の接続ブロック311と第1の回転アーム5の第1の端部51との間の回転可能な接続関係が満たされることができれば、第1の固定ブラケット31の第1の接続ブロック311と第1の回転アーム5の第1の端部51とは、別法として他の構造を有し得ることが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第1の回転アーム5は、爪状の第2の端部52をさらに含み、第1の回転アーム5の第2の端部52および第1の端部51は背中合わせに配設され、第1の回転アーム5の第2の端部52に回転孔522がある。第1の伝達アーム4の回転端42の端部は爪状であり、第1の伝達アーム4の回転端42の端部には回転孔423がある。第1の回転アーム5の第2の端部52は、第1の伝達アーム4の回転端42の端部に千鳥状に接続されており、回転軸(図示せず)が第1の回転アーム5の第2の端部52の回転孔522および第1の伝達アーム4の回転端42の回転孔423を貫通し、その結果、第1の回転アーム5の第2の端部52は、第1の伝達アーム4の回転端42に回転可能に接続される。このようにして、第1の回転アーム5は、第1の伝達アーム4に回転可能に接続される。第1の回転アーム5の第2の端部52は、第1の伝達アーム4の回転端42の端部に千鳥状に接続され、その結果、第1の回転アーム5の第2の端部52と第1の伝達アーム4の回転端42の端部との相互制限が、主軸アセンブリ1の軸方向に実施され、回転機構20の接続信頼性を改善できる。第1の回転アーム5の第2の端部52と第1の伝達アーム4の回転端42との間の回転可能な接続関係が満たされることができれば、第1の回転アーム5の第2の端部52および第1の伝達アーム4の回転端42は、別法として他の構造を有し得ることが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図19に示すように、第1の伝達アーム4の回転端42は円弧状である。第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の1つに配設され得、その結果、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。例えば、第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1の動作空間の円弧状溝131(図13参照)に配設される。この場合、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心は、主内軸15に近く、主外軸14から離れている。
この実施形態では、第1の伝達アーム4は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に接続される。回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占める。これは、回転機構20の厚さの低減に役立ち、その結果、折り畳み機器100および電子装置1000はより軽量かつ薄型になる。いくつかの他の実施形態では、第1の伝達アーム4は、別法として、物理的な軸を使用することによって主軸アセンブリ1に接続され得る。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図19に示すように、第1の伝達アーム4の回転端42は制限突起422をさらに含んでもよく、制限突起422は回転端42の端部に形成される。制限突起422は、制限機能を有する主軸アセンブリの突起144(図13参照)と協働して、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1から誤って外れるのを防止するように構成される。第1の伝達アーム4の回転端42は制限隆起421をさらに含んでもよく、制限隆起421は回転端42の内側および/または外側に形成される。制限隆起421は、主軸アセンブリ1の制限溝1531および/または制限溝1431(図13参照)と協働するように構成され、その結果、第1の伝達アーム4と主軸アセンブリ1との相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施される。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第2の固定ブラケット32に第1の摺動スロット322がある。第1の摺動スロット322の側壁に凹状ガイド空間3221があってもよい。第1の伝達アーム4の摺動端41は第1の摺動スロット322に配設され、その結果、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続される。第1の伝達アーム4の摺動端41は、円周側面に第1のフランジ413を含む。第1のフランジ413は、第1の摺動スロット322のガイド空間3221に配設される。この実施形態では、第1の摺動スロット322のガイド空間3221は、第1の伝達アーム4の第1のフランジ413と協働し、その結果、第1の伝達アーム4の摺動端41は第1の摺動スロット322の摺動方向にガイドされ得る。このようにして、第1の伝達アーム4と第2の固定ブラケット32との相対的な摺動動作は実現するのにより容易であり、制御精度は高くなる。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、回転機構20は、第1の制限構成要素81をさらに含んでもよい。第1の制限構成要素81は第1の伝達アーム4の摺動端41に配設され、第1の制限構成要素81は第2の固定ブラケット32にクランプされる。この実施形態では、第1の制限構成要素81は、第1の伝達アーム4と第2の固定ブラケット32との間の相対的な位置関係を制限するように構成されており、その結果、大きな外力が加えられていないとき、第1の伝達アーム4および第2の固定ブラケット32は予め設定された相対的な位置関係を維持することができ、回転機構20は予め設定された角度に留まることができ、回転機構は平坦な状態または閉じた状態を維持することができる。このようにして、折り畳み機器100および電子装置1000のユーザ体験が改善される。
例えば、第2の固定ブラケット32は、第1の凹状領域323おび第2の凹状領域324をさらに含み、第1の凹状領域323および第2の凹状領域324の両方が第1の摺動スロット322と連通する。第1の凹状領域323は、第2の凹状領域324の側面に配置され、第1の固定ブラケット31の近くにある。図8を参照されたい。第1の凹状領域323は、主軸アセンブリ1と第2の凹状領域324との間に配置される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の制限構成要素81は第1の凹状領域323に部分的にクランプされる。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の制限構成要素81は第2の凹状領域324に部分的にクランプされる。
図18から図20を参照されたい。図20は、図19に示す第1の制限構成要素81の分解構造の概略図である。
いくつかの実施形態では、第1の制限構成要素81は、第1のブラケット811および第1の弾性部分812を含む。第1のブラケット811は剛性構造であり、外力下で変形するのは容易ではない。第1のブラケット811は、制御部分8111と、当接部分8112とを含む。当接部分8112は、外部の機械部品に当接して機械部品を制限するように構成される。制御部分8111は、当接部分8112の位置を制御するように構成される。例えば、制御部分8111は、基体8113と、複数のガイド柱8114とを含み、複数のガイド柱8114は、基体8113の一方側に固定され、互いに離間されている。当接部分8112は、基体8113の他方側に固定されている。第1の弾性部分812は、弾性構造であり、外力下で変形するのが容易である。第1の弾性部分812の一端は、第1のブラケット811の制御部分8111に配設される。例えば、第1の弾性部分812は複数のばね8121を含んでもよく、複数のばね8121は複数のガイド柱8114に一対一対応でスリーブされている。
第1の弾性部分812の一端は、第1のブラケット811の制御部分8111に配設される。第1の伝達アーム4の摺動端41に第1の収容スロット414があり、第1の制限構成要素81は第1の収容スロット414に配設されている。第1の弾性部分812の他端(すなわち、制御部分8111から離れた一端)は、第1の収容スロット414のスロット壁に対して当接し、第1の弾性部分812は圧縮状態となる。第1のブラケット811の当接部分8112は、第1の収容スロット414から部分的に伸張し、第2の固定ブラケット32にクランプされる。第1の制限構成要素81の第1の弾性部分812は外力下で変形することができるので、第1の制限構成要素81は、第2の固定ブラケット32に対して第1の凹状領域323と第2の凹状領域324との間を円滑に移動し、第1の伝達アーム4と第2の固定ブラケット32との間の制限の信頼性を改善できる。
図20に示すように、いくつかの実施形態では、第1の制限構成要素81は、第1の緩衝部分813をさらに含んでもよく、第1の緩衝部分813は第1のブラケット811の当接部分8112に配設される。第1の緩衝部分813は、低剛性の材料(例えば、ゴム)で製造され、その結果、外力を受けたとき、第1の緩衝部分813が、衝撃力を変形により吸収して緩衝を実現することができる。第1の制限構成要素81において、第1の緩衝部分813は、当接部分8112と機械部品(すなわち、第2の固定ブラケット32)との間の応力を緩衝するために配設され、制限構造の信頼性を改善する。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第2の固定ブラケット32は第2の接続ブロック321を含む。第2の接続ブロック321は爪状であり得、第2の接続ブロック321には回転孔3211がある。第2の回転アーム7は、爪状の第1の端部71を含み、第2の回転アーム7の第1の端部71には、回転孔711がある。第2の回転アーム7の第1の端部71は、第2の接続ブロック321に千鳥状に接続され、回転軸(図示せず)が、第2の接続ブロック321の回転孔3211と第2の回転アーム7の第1の端部71の回転孔711とを貫通し、その結果、第2の回転アーム7の第1の端部71は、第2の接続ブロック321に回転可能に接続される。このようにして、第2の回転アーム7が、第2の固定ブラケット32に回転可能に接続される。第2の回転アーム7の第1の端部71は、第2の接続ブロック321に千鳥状に接続され、その結果、第2の回転アーム7の第1の端部71と第2の接続ブロック321との相互制限が、主軸アセンブリ1の軸方向に実施され、回転機構20の接続信頼性を改善できる。
例えば、第2の接続ブロック321はストップブロック3212を含む。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第2の回転アーム7の第1の端部71の端部がストップブロック3212に対して当接し、その結果、第2の回転アーム7が所定の位置に留まり、第1のハウジング10と第2のハウジング30とのオーバーフリップによってフレキシブルディスプレイ200が伸張することを回避して、フレキシブルディスプレイ200を保護する。
第2の固定ブラケット32の第2の接続ブロック321と第2の回転アーム7の第1の端部71との間の回転可能な接続関係が満たされることができれば、第2の固定ブラケット32の第2の接続ブロック321と第2の回転アーム7の第1の端部71とは、別法として他の構造を有し得ることが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第2の回転アーム7は、爪状の第2の端部72をさらに含み、第2の回転アーム7の第2の端部72および第1の端部51は背中合わせに配設され、第2の回転アーム7の第2の端部72に回転孔721がある。第2の伝達アーム6の回転端62の端部は爪状であり、第2の伝達アーム6の回転端62の端部には回転孔623がある。第2の回転アーム7の第2の端部72は、第2の伝達アーム6の回転端62の端部に千鳥状に接続されており、回転軸(図示せず)が第2の回転アーム7の第2の端部72の回転孔721および第2の伝達アーム6の回転端62の回転孔623を貫通し、その結果、第2の回転アーム7の第2の端部72は、第2の伝達アーム6の回転端62に回転可能に接続される。このようにして、第2の回転アーム7が、第2の伝達アーム6に回転可能に接続される。第2の回転アーム7の第2の端部72は、第2の伝達アーム6の回転端62の端部に千鳥状に接続されており、その結果、第2の回転アーム7の第2の端部72と第2の伝達アーム6の回転端62の端部との相互制限が、主軸アセンブリ1の軸方向に実施され、回転機構20の接続信頼性を改善できる。第2の回転アーム7の第2の端部72と第2の伝達アーム6の回転端62との間の回転可能な接続関係が満たされることができれば、第2の回転アーム7の第2の端部72および第2の伝達アーム6の回転端62は、別法として他の構造を有し得ることが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図19に示すように、第2の伝達アーム6の回転端62は円弧状である。第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の1つに配設され得、その結果、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。例えば、第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1の動作空間の円弧状溝131(図15参照)に配設される。この場合、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心は、主内軸15に近く、主外軸14から離れている。
この実施形態では、第2の伝達アーム6は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に接続される。回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占める。これは、回転機構20の厚さの低減に役立ち、その結果、折り畳み機器100および電子装置1000はより軽量かつ薄型になる。いくつかの他の実施形態では、第2の伝達アーム6は、別法として、物理的な軸を使用することによって主軸アセンブリ1に接続され得る。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
いくつかの実施形態では、図19に示すように、第2の伝達アーム6の回転端62は制限突起622をさらに含んでもよく、制限突起622は回転端62の端部に形成される。制限突起622は、制限機能を有する主軸アセンブリ1の突起144(図15参照)と協働して、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1から誤って外れるのを防止するように構成される。第2の伝達アーム6の回転端62は制限隆起621をさらに含んでもよく、制限隆起621は回転端62の内側および/または外側に形成される。制限隆起421は、主軸アセンブリ1の制限溝1431および/または制限溝1531(図15参照)と協働するように構成され、その結果、第2の伝達アーム6と主軸アセンブリ1との相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施される。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第1の固定ブラケット31に第2の摺動スロット312がある。第2の摺動スロット312の側壁に凹状ガイド空間3121があってもよい。第2の伝達アーム6の摺動端61は第2の摺動スロット312に配設され、その結果、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続される。第2の伝達アーム6の摺動端61は、円周側面に第2のフランジ613を含む。第2のフランジ613は、第2の摺動スロット312のガイド空間3121に配設される。この実施形態では、第2の摺動スロット312のガイド空間3121は、第2の伝達アーム6の第2のフランジ613と協働し、その結果、第2の伝達アーム6の摺動端61は第2の摺動スロット312の摺動方向にガイドされ得る。このようにして、第2の伝達アーム6と第1の固定ブラケット31との相対的な摺動動作は実現するのがより容易であり、制御精度は高くなる。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、回転機構20は、第2の制限構成要素82をさらに含んでもよい。第2の制限構成要素82は第2の伝達アーム6の摺動端61に配設され、第2の制限構成要素82は第1の固定ブラケット31にクランプされる。この実施形態では、第2の制限構成要素82は、第2の伝達アーム6と第1の固定ブラケット31との間の相対的な位置関係を制限するように構成されており、その結果、大きな外力が加えられていないとき、第2の伝達アーム6および第1の固定ブラケット31は予め設定された相対的な位置関係を維持することができ、回転機構20は予め設定された角度に留まることができ、回転機構は平坦な状態または閉じた状態を維持することができる。このようにして、折り畳み機器100および電子装置1000のユーザ体験が改善される。
例えば、第1の固定ブラケット31は、第3の凹状領域313おび第4の凹状領域314をさらに含み、第3の凹状領域313および第4の凹状領域314の両方が第2の摺動スロット312と連通する。第3の凹状領域313は、第4の凹状領域314の側面に配置され、第2の固定ブラケット32の近くにある。図8を参照されたい。第3の凹状領域313は、主軸アセンブリ1と第4の凹状領域314との間に配置される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第2の制限構成要素82は第3の凹状領域313に部分的にクランプされる。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第2の制限構成要素82は第4の凹状領域314に部分的にクランプされる。
例えば、第2の制限構成要素82の構造を、第1の制限構成要素81の構造と同じにして、回転機構20の材料タイプを低減し、回転機構20の設計の難しさおよびコストを低減する。第2の制限構成要素82の特定の構造は、本出願のこの実施形態では説明されない。いくつかの他の実施形態では、第2の制限構成要素82の構造は、別法として第1の制限構成要素81の構造と異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、回転機構20は、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92をさらに含んでもよい。第1の同期揺動アーム91は、回転端911と、可動端912とを含む。第1の同期揺動アーム91の回転端911は主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期揺動アーム91の可動端912は第1の固定ブラケット31に可動に接続される。第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して折り畳まれた状態または展開された状態のとき、第1の同期揺動アーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31に対して摺動かつ回転する。
例えば、第1の同期揺動アーム91の回転端911は、第1の回転体9111と、第1の回転軸9112と、第1の歯車9113とを含む。第1の回転体9111は、背中合わせに配設された正面ファセットおよび背面ファセットと、正面ファセットと背面ファセットとの間に接続された円周側面ファセットとを含む。第1の歯車9113は、第1の回転体9111の円周側面ファセットに固定される。第1の回転軸9112は、第1の回転体9111の正面ファセットおよび/または背面ファセットに固定される。いくつかの実施形態では、第1の回転軸9112は2つの部品からなり、2つの部品はそれぞれ第1の回転体9111の正面ファセットおよび背面ファセットに固定され、その結果、第1の同期揺動アーム91は、第1の回転軸9112を使用して別の構造体に回転可能に接続されるとき、改善されたバランスおよび安定性を有する。いくつかの他の実施形態では、第1の回転軸9112は1つの部品からなり、第1の回転軸9112は、第1の回転体9111の正面ファセットまたは背面ファセットに固定されて、第1の同期揺動アーム91の収容空間に対する要件を低減する。第1の回転軸9112は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続されるように構成される。第1の同期揺動アーム91は、主軸アセンブリ1の動作空間(図14に示すように)に配設されてもよく、第1の回転軸9112は、M字形溝132の凹溝133の1つに配設される。この実施形態では、第1の同期揺動アーム91の回転端911は、物理的な軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。いくつかの他の実施形態では、第1の同期揺動アーム91の回転端911は、別法として、仮想軸を使用することによって主軸アセンブリ1に回転可能に接続され得る。これは、本出願のこの実施形態では、厳密には限定されない。
例えば、第1の同期揺動アーム91の可動端912は、第3の回転体9121と第3の回転軸9122とを含み、第3の回転軸9122は、第3の回転体9121の正面ファセットおよび/または背面ファセットに固定される。第1の固定ブラケット31上に第3の摺動スロット316がさらにあり、第3の摺動スロット316のスロット壁上に凹状ガイド空間3161がある。第3の摺動スロット316のガイド空間3161のガイド方向は、第2の摺動スロット312のガイド空間3121のガイド方向と同じである。第1の同期揺動アーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31の第3の摺動スロット316に配設され得、第3の回転軸9122は、第3の摺動スロット316のガイド空間3161に配設され得る。第1の同期揺動アーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31に対して摺動かつ回転可能である。
この実施形態では、第3の摺動スロット316のガイド空間3161は、第1の同期揺動アーム91の第1の回転軸9112と協働し、その結果、第1の同期揺動アーム91の可動端912は第3の摺動スロット316の摺動方向にガイドされることができる。このようにして、第1の同期揺動アーム91と第1の固定ブラケット31との相対的な移動動作は実現するのがより容易になり、制御精度はより高くなる。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第2の同期揺動アーム92は、回転端921と、可動端922とを含み、第2の同期揺動アーム92の回転端921は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の同期揺動アーム92の回転端921は、第1の同期揺動アーム91の回転端911と係合され、第2の同期揺動アーム92の可動端922が第2の固定ブラケット32に可動に接続される。第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して折り畳まれた状態または展開された状態のとき、第2の同期揺動アーム92の可動端922は、第2の固定ブラケット32に対して摺動かつ回転する。
この実施形態では、第1の同期揺動アーム91の回転端911と第2の同期揺動アーム92の回転端921とが互いに係合され、第1の同期揺動アーム91の回転端911と第2の同期揺動アーム92の回転端921とが共に主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期揺動アーム91の可動端912が第1の固定ブラケット31に可動に接続され、第2の同期揺動アーム92の可動端922が第2の固定ブラケット32に可動に接続される。したがって、第1の固定ブラケット31と第2の固定ブラケット32とが互いに対して展開されるか折り畳まれると、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92は、主軸アセンブリ1に対する第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転角度が一致するように制御することができ、その結果、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転動作は同期かつ一致する。回転機構20の折り畳み動作および展開動作の対称性が高い。これはユーザ体験の改善に役立つ。
第1の同期揺動アーム91は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に摺動可能かつ回転可能に接続され、その結果、リンクスライダ構造が形成される。第2の同期揺動アーム92は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に摺動可能かつ回転可能に接続され、その結果、リンクスライダ構造が形成される。互いに係合される2つのリンクスライダ構造は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を同期かつ一致するように効果的に制御することができる。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、第2の同期揺動アーム92の回転端921は、第2の回転体9211と、第2の回転軸9212と、第2の歯車9213とを含む。第2の回転軸9212は、第2の回転体9211の正面ファセットおよび/または背面ファセットに固定され、第2の歯車9213は、第2の回転体9211の円周側面ファセットに固定される。第2の同期揺動アーム92の回転端921は、主軸アセンブリ1の動作空間に(図14に示すように)配設され得、第2の回転軸9212は、M字形溝132の他の凹溝133に配設される。第2の回転軸9212は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の歯車9213は、第1の歯車9113と係合される。
この実施形態では、第1の同期揺動アーム91の回転端911と第2の同期揺動アーム92の回転端921とが、第1の歯車9113と第2の歯車9213とを用いて互いに直接係合され、その結果、第1の同期揺動アーム91と第2の同期揺動アーム92とによって連帯的に形成された同期アセンブリは、単純な構造を有し、移動プロセスは制御するのが容易であり、精度が高い。
例えば、第2の同期揺動アーム92の可動端922は、第4の回転体9222と第4の回転軸9221とを含み、第4の回転軸9221は、第4の回転体9222の正面ファセットおよび/または背面ファセットに固定される。第2の固定ブラケット32上に第4の摺動スロット326がさらにあり、第4の摺動スロット326のスロット壁上に凹状ガイド空間3261がある。第4の摺動スロット326のガイド空間3261のガイド方向は、第1の摺動スロット322のガイド空間3221のガイド方向と同じである。第2の同期揺動アーム92は第4の摺動スロット326に配設され、第4の回転軸9221は、第4の摺動スロット326のガイド空間3261に配設される。第4の摺動スロット326のガイド空間3261は、第2の同期揺動アーム92の第4の回転軸9221と協働し、その結果、第2の同期揺動アーム92の可動端922は第4の摺動スロット326の摺動方向にガイドされ得る。このようにして、第2の同期揺動アーム92と第2の固定ブラケット32との相対的な移動動作は実現するのがより容易になり、制御精度はより高くなる。
例えば、第2の同期揺動アーム92の構造を、第1の同期揺動アーム91の構造とほぼ同じにして、回転機構20の材料タイプを低減し、回転機構20の設計の難しさおよびコストを低減することができる。第2の同期揺動アーム92と第1の同期揺動アーム91との構造上の違いは、第1の歯車9113と第2の歯車9213との係合を促進するために、第1の歯車9113と第2の歯車9213とが異なる角度で配列されている点にある。
いくつかの実施形態では、図18および図19に示すように、回転機構20は、第1のコネクタ93および第2のコネクタ94をさらに含んでもよい。第1のコネクタ93は、第1の固定ブラケット31に摺動可能に配設される。第1の同期揺動アーム91の可動端912は第1のコネクタ93に回転可能に接続される。第2のコネクタ94は、第2の固定ブラケット32に摺動可能に配設される。第2の同期揺動アーム92の可動端922が第2のコネクタ94に回転可能に接続される。第2のコネクタ94の構造を、第1のコネクタ93の構造と同じにして、回転機構20の材料タイプを低減し、回転機構20の設計の難しさおよびコストを低減することができる。
図19に示すように、この実施形態では、第1の固定ブラケット31は、第1の接続ブロック311と、第2の摺動スロット312と、第3の摺動スロット316とを含む一体形成機械部品であることが理解されよう。いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31は複数の機械部品を含んでもよく、第1の接続ブロック311と、第2の摺動スロット312と、第3の摺動スロット316とは異なる機械部品に形成される。これは、本出願では厳密には限定されない。図19に示すように、この実施形態では、第2の固定ブラケット32は、第2の接続ブロック321と、第1の摺動スロット322と、第4の摺動スロット326とを含む一体形成機械部品である。いくつかの実施形態では、第2の固定ブラケット32は複数の機械部品を含んでもよく、第2の接続ブロック321と、第1の摺動スロット322と、第4の摺動スロット326とは異なる機械部品に形成される。これは、本出願では厳密には限定されない。
図19に示すように、いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31には複数の締結孔317があり、回転機構20において、第1の固定ブラケット31が複数の締結具を用いて第1のハウジング10に固定され得る。第2の固定ブラケット32には複数の締結孔327があり、回転機構20において、第2の固定ブラケット32が複数の締結具を用いて第2のハウジング30に固定され得る。
図21は、図10に示す中央接続アセンブリ20bの構造の別の角度からの概略図であり、図22は、図21に示す中央接続アセンブリ20bの分解構造の概略図である。
いくつかの実施形態では、回転機構20は、第3の固定ブラケット33と、第4の固定ブラケット34と、第3の伝達アーム40と、第4の伝達アーム50と、歯車駆動アセンブリ60とをさらに含む。第3の固定ブラケット33は第1のハウジング10に固定され、第4の固定ブラケット34は第2のハウジング30に固定されている。第3の伝達アーム40は、摺動端401および回転端402を含む。第3の伝達アーム40の摺動端401は第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続され、第3の伝達アーム40の回転端402は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。第4の伝達アーム50は、摺動端501および回転端502を含む。第4の伝達アーム50の摺動端501は第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続され、第4の伝達アーム50の回転端502は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。第4の伝達アーム50の回転端502は、歯車駆動アセンブリ60を介して第3の伝達アーム40の回転端402と係合されている。
この実施形態では、中央接続アセンブリ20bは、回転機構20に配設され、回転機構20と第1のハウジング10との間および回転機構20と第2のハウジング30との間の相互作用力を増大させ、その結果、折り畳み機器100は折り畳みおよび展開がより容易になる。さらに、歯車駆動アセンブリ60が配設され、その結果、第3の伝達アーム40および第4の伝達アーム50の動作が互いに関連付けられ、第3の伝達アーム40および第4の伝達アーム50が連動構造を形成し、その結果、機構の自由度が限定され、中央接続アセンブリ20bの構造的強度および信頼性が高められる。
いくつかの実施形態では、第3の固定ブラケット33上に第5の摺動スロット331があり、第5の摺動スロット331のスロット壁の中央部分は、凹状であり、第5の摺動スロット331のガイド空間3311を形成する。第3の伝達アーム40の摺動端401は第3のフランジ4011を有する。第3の伝達アーム40の摺動端401は第5の摺動スロット331に配設され、第3のフランジ4011は、第5の摺動スロット331のガイド空間3311に配設される。第3の伝達アーム40の回転端402は円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の1つに配設される。例えば、第3の伝達アーム40の回転端402は、主軸アセンブリ1の動作空間に(図17に示すように)配設され得、第3の伝達アーム40は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。
例えば、第3の伝達アーム40の回転端402は、制限突起4021をさらに含んでもよく、制限突起4021は回転端402の端部に形成される。制限突起4021は、制限機能を有する主軸アセンブリ1の突起144(図17参照)と協働して、第3の伝達アーム40が主軸アセンブリ1から誤って外れるのを防止するように構成される。第3の伝達アーム40の回転端402は制限隆起4022をさらに含んでもよく、制限隆起4022は回転端402の内側および/または外側に形成される。制限隆起4022は、主軸アセンブリ1の制限溝1431および/または制限溝1531(図17参照)と協働するように構成され、その結果、第3の伝達アーム40と主軸アセンブリ1との相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施される。
いくつかの実施形態では、第4の固定ブラケット34上に第6の摺動スロット341があり、第6の摺動スロット341のスロット壁の中央部分は、凹状であり、第6の摺動スロット341のガイド空間3411を形成する。第4の伝達アーム50の摺動端501は第4のフランジ5011を有する。第4の伝達アーム50の摺動端501は第6の摺動スロット341に配設され、第4のフランジ5011は、第6の摺動スロット341のガイド空間3411に配設される。第4の伝達アーム50の回転端502は円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の1つに配設される。例えば、第4の伝達アーム50の回転端502は、主軸アセンブリ1の動作空間に(図16に示すように)配設され得、第4の伝達アーム50は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。
例えば、第4の伝達アーム50の回転端502は制限突起5021をさらに含んでもよく、制限突起5021は回転端502の端部に形成される。制限突起5021は、制限機能を有する主軸アセンブリの突起144(図16参照)と協働して、第4の伝達アーム50が主軸アセンブリ1から誤って外れるのを防止するように構成される。第4の伝達アーム50の回転端502は制限隆起5022をさらに含んでもよく、制限隆起5022は回転端502の内側および/または外側に形成される。制限隆起5022は、主軸アセンブリ1の制限溝1431および/または制限溝1531(図16参照)と協働するように構成され、その結果、第4の伝達アーム50と主軸アセンブリ1との相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施される。例えば、第4の固定ブラケット34の構造を、第3の固定ブラケット33の構造と同じにして、第4の伝達アーム50の構造を、第3の伝達アーム40の構造と同じにする。
いくつかの実施形態では、図10に示すように、第1の伝達アーム4は、第1の回転中心4Cの周りを回転する、すなわち、第1の伝達アーム4および主軸アセンブリ1は、第1の回転中心4Cの周りを回転する。第2の伝達アーム6は、第2の回転中心6Cの周りを回転する、すなわち、第2の伝達アーム6および主軸アセンブリ1は、第2の回転中心6Cの周りを回転する。第3の伝達アーム40は、第3の回転中心40Cの周りを回転する、すなわち、第3の伝達アーム40および主軸アセンブリ1は、第3の回転中心40Cの周りを回転する。第4の伝達アーム50は、第4の回転中心50Cの周りを回転する、すなわち、第4の伝達アーム50および主軸アセンブリ1は、第4の回転中心50Cの周りを回転する。第3の回転中心40Cと第2の回転中心6Cとは同一直線上にあり、第4の回転中心50Cと第1の回転中心4Cとは同一直線上にある。すなわち、第3の伝達アーム40が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心40Cと、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心6Cとは、同一直線上にある。第4の伝達アーム50が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心50Cと、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心4Cとは、同一直線上にある。
この実施形態では、第3の伝達アーム40および第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心は同一直線上にあり、第3の伝達アーム40は第3の固定ブラケット33に摺動可能に接続され、第4の伝達アーム50および第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対して回転する回転中心は同一直線上にあり、第4の伝達アーム50は、第4の固定ブラケット34に摺動可能に接続される。このようにして、第3の伝達アーム40の移動は第2の伝達アーム6の移動に同期されることができ、第4の伝達アーム50の移動は第1の伝達アーム4の移動に同期されることができ、その結果、回転機構20の構造設計および接続関係が単純化され得、回転構造の信頼性が改善される。
いくつかの実施形態では、図21および図22に示すように、第3の伝達アーム40の回転端402は第3の歯車4023を含み、第4の伝達アーム50の回転端502は第4の歯車5023を含む。歯車駆動アセンブリ60は、第1の歯車軸601および第2の歯車軸602を含む。第1の歯車軸601は、中央回転軸6011と、中央回転軸6011の両側にそれぞれ固定された2つの端部歯車(6012および6013)とを含む。第2の歯車軸602は、中央回転軸6021と、中央回転軸6021の両側にそれぞれ固定された2つの端部歯車(6022および6023)とを含む。第1の歯車軸601の一方の端部歯車6012は、第3の伝達アーム40の第3の歯車4023に係合される。第2の歯車軸602の2つの端部歯車(6012および6013)は、第1の歯車軸601の2つの端部歯車(6022および6023)にそれぞれ係合される。第2の歯車軸602の一方の端部歯車6023は、第4の伝達アーム50の第4の歯車5023に係合される。第1の歯車軸601の中央回転軸6011は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続されており、第2の歯車軸602の中央回転軸6021は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続されている。
この実施形態では、第3の伝達アーム40は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第4の伝達アーム50は、仮想軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第3の伝達アーム40の回転端402と第4の伝達アーム50の回転端502とは、歯車駆動軸を用いて互いに係合されることが理解されよう。いくつかの他の実施形態では、別法として、第3の伝達アーム40は、物理的な軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続され得、第4の伝達アーム50は、物理的な軸を用いて主軸アセンブリ1に回転可能に接続され得、第3の伝達アーム40の回転端402および第4の伝達アーム50の回転端502は両方とも歯車を有し、2つの回転端は互いに直接係合される。第3の伝達アーム40および第4の伝達アーム50の構造は、本出願において厳密には限定されない。
図23は、図7に示す回転機構20の部分的構造の概略図である。
いくつかの実施形態では、第1の支持プレート21は第2の伝達アーム6の摺動端61に固定接続され、第2の支持プレート22は第1の伝達アーム4の摺動端41に固定接続される。第1の遮蔽プレート23は、第1の支持プレート21と反対の、第2の伝達アーム6の側面に配置され、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定接続される。第2の遮蔽プレート24は、第2の支持プレート22と反対の、第1の伝達アーム4の側面に配置され、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定接続される。換言すれば、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の両方は、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定され、第2の伝達アーム6の両側にそれぞれ配置される。第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の両方は、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定され、第1の伝達アーム4の両側にそれぞれ配置される。
この実施形態では、第1の支持プレート21と第1の遮蔽プレート23と第2の伝達アーム6とが1つの構成要素に組み立てられ、第2の支持プレート22と第2の遮蔽プレート24と第1の伝達アーム4とが1つの構成要素に組み立てられる。したがって、第2の伝達アーム6は第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の運動軌跡を直接制御することができ、第1の伝達アーム4は第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の運動軌跡を直接制御することができる。このようにして、第1の支持プレート21と、第2の支持プレート22と、第1の遮蔽プレート23と、第2の遮蔽プレート24の移動プロセスの制御精度が高く、かつヒステリシスが小さいため、フレキシブルディスプレイ200の支持要件および回転機構20の自己遮蔽要件を満たすように、折り畳み機器100が回転されるときに正確な伸縮または後退を実現する。
例えば、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の両方は、2つの端部接続アセンブリ20aの第2の伝達アーム6に固定され、中央接続アセンブリ20bの第3の伝達アーム40にさらに固定されてもよく、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の両方は、2つの端部接続アセンブリ20aの第1の伝達アーム4に固定され、中央接続アセンブリ20bの第4の伝達アーム50にさらに固定されてもよい。この場合、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)は、第1の支持プレート21と、第1の遮蔽プレート23と、第2の支持プレート22と、第2の遮蔽プレート24とを連帯的に駆動かつ移動することができ、その結果、動き制御の難しさが低減され、運動制御精度が改善される。
いくつかの実施形態では、複数の伝達アームの摺動端は、締結具を使用することによって支持プレートおよび遮蔽プレート16にロックかつ固定され得る。締結具は、ねじ、ボルト、リベット、ダウエルピンなどを含むが、これらに限定されない。凹凸嵌合構造が、複数の伝達アームの摺動端と支持プレートとの間、および複数の伝達アームの摺動端と遮蔽プレート16との間にさらに配設され得、その結果、組み立て精度および信頼性が改善される。
例えば、図24は、図8に示す第1の支持プレート21の構造の概略図であり、図25は、図8に示す第1の遮蔽プレート23の構造の概略図である。
図24に示すように、第1の支持プレート21は、プレート本体211と、プレート本体211に固定された複数の第1の隆起212および複数の第2の隆起213とを含み、複数の第1の隆起212と複数の第2の隆起213とは、互いに離間されている。複数の第1の隆起212は、2つの端部接続アセンブリ20aの第2の伝達アーム6の摺動端61と、中央接続アセンブリ20bの第3の伝達アーム40の摺動端401とをそれぞれクランプするように構成される。複数の第2の隆起213は、第1の遮蔽プレート23に対して当接し、第1の支持プレート21と第1の遮蔽プレート23との間の支持強度を改善するように構成される。第1の支持プレート21は、一体形成された機械部品であり得る。
第1の支持プレート21は、プレート本体211に固定された摺動部214をさらに含み得る。摺動部214は、端部接続アセンブリ20aの第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続されるように構成され、その結果、第1の支持プレート21は、第1の固定ブラケット31に対して第2の伝達アーム6とより良好に摺動でき、回転機構20の機構信頼性を改善する。例えば、2つの第1の摺動部214があり、2つの第1の摺動部214は、2つの第1の固定ブラケット31にそれぞれ摺動可能に接続される。
図25に示すように、第1の遮蔽プレート23は、積み重ねて配設された第1のプレート部231および第2のプレート部232を含む。第1のプレート部231は、構造プレート部品であり、本体2311と、本体2311に固定された複数の第1の突起2312および複数の第2の突起2313とを含む。複数の第1の突起2312と複数の第2の突起2313とは、互いに離間されている。複数の第1の突起2312は、2つの端部接続アセンブリ20aの第2の伝達アーム6の摺動端61と、中央接続アセンブリ20bの第3の伝達アーム40の摺動端401とをそれぞれクランプするように構成される。複数の第2の突起2313は、第1の支持プレート21の複数の第2の隆起213に対してそれぞれ当接して、第1の支持プレート21と第1の遮蔽プレート23との間の支持強度を改善するように構成される。第2のプレート部232は外観プレート部であり、第2のプレート部232が第1のプレート部231の構造を遮蔽することができ、その結果、第1の遮蔽プレート23の外観上の一体性がより良好になる。第1のプレート部231と第2のプレート部232とは、接着などの方式で互いに固定され得る。
第1の遮蔽プレート23の第1のプレート部231は、本体2311に固定された摺動部2314をさらに含み得る。摺動部2314は、端部接続アセンブリ20aの第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続されるように構成され、その結果、第1の遮蔽プレート23は、第1の固定ブラケット31に対して第2の伝達アーム6とより良好に摺動でき、回転機構20の機構信頼性を改善する。
この実施形態では、第2の支持プレート22の構造を、第1の支持プレート21の構造と同じにすることができ、また第2の遮蔽プレート24の構造を、第1の遮蔽プレート23の構造と同じにして、回転機構20の材料タイプを低減し、回転機構20の設計の難しさおよびコストを低減することができる。第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の特定の構造は、本出願のこの実施形態では説明されない。
図7および図26を参照されたい。図26は、図2に示す折り畳み機器100の部分的構造の概略図である。図29に示す構造は、第1のハウジング10と、2つの端部接続アセンブリ20aの第1の固定ブラケット31と、中央接続アセンブリ20bの第3の固定ブラケット33とを含む。
いくつかの実施形態では、回転機構20の近くの、第1のハウジング10の側面に、第1の固定溝102があり、第1のハウジング10は、第1の固定溝102に配置された第1の位置決めプレート103を含み、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁とは離間されており、第1の固定ブラケット31は、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁との間に配置され、第1の位置決めプレート103に固定接続される。この実施形態では、第1の固定ブラケット31と第1のハウジング10とが互いに固定されているため、第1のハウジング10と第1の固定ブラケット31とは同期して動作する。回転機構20は、動作中の第1の固定ブラケット31の動作軌跡を制限し、第1のハウジング10の動作軌跡も制限する。
いくつかの実施形態では、第1のハウジング10は第1の支持面101を有し、第1の位置決めプレート103は第1の支持面101に対して沈み込み、第1の収容溝104を形成する。第1の収容溝104は、第1の支持プレート21の収容および動作空間を提供することができる。第1の収容溝104が配設された位置は、第1の収容溝104に配設された第1の支持プレート21の支持面を、第1のハウジング10の第1の支持面101と面一にすることを可能にする。このようにして、第1の支持プレート21は、フレキシブルディスプレイ200をより良好に支持することができる。第1の収容溝104の深さは非常に浅く、フレキシブルディスプレイ200の非表示側には高硬度の支持バックプレーンが配設される。したがって、第1の支持プレート21が第1の収容溝104から部分的に伸張するとき、フレキシブルディスプレイ200の、第1の収容溝104に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。また、これによって、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を確保する。
例えば、第3の固定ブラケット33は、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁との間に配置され、第1の位置決めプレート103に固定接続される。2つの第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33の間と、第1の固定溝102の溝底壁との間には、隙間105が形成され、隙間105は、第1の遮蔽プレート23の収容および動作空間を提供するために使用される。
例えば、第1の位置決めプレート103は、互いに離間した複数の構造体を含んでもよいし、連続した構造体であってもよい。これは、本出願では厳密には限定されない。第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33は、締結具を用いて第1の位置決めプレート103に係止され得る。締結具は、限定されないが、ねじ、ボルト、またはリベットなどの構造体であってもよい。いくつかの他の実施形態では、別法として、第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33と第1のハウジング10との間に別の接続構造体が形成され得る。これは、本出願では厳密には限定されない。
図7および図27を参照されたい。図27は、図2に示す折り畳み機器100の部分的構造の概略図である。図27に示す構造は、第2のハウジング30と、2つの端部接続アセンブリ20aの第2の固定ブラケット32と、中央接続アセンブリ20bの第4の固定ブラケット34とを含む。
いくつかの実施形態では、回転機構20の近くの、第2のハウジング30の側面に、第2の固定溝302があり、第2のハウジング30は、第2の固定溝302に配置された第2の位置決めプレート303を含み、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁とは離間されており、第2の固定ブラケット32は、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁との間に配置され、第2の位置決めプレート303に固定接続される。この実施形態では、第2の固定ブラケット32と第2のハウジング30とが互いに固定されているため、第2のハウジング30は第2の固定ブラケット32と共に動作し、回転機構20は、第2の固定ブラケット32の動作軌跡を制御することにより、第2のハウジング30の動作軌跡を制御することがきる。
いくつかの実施形態では、第2のハウジング30は第2の支持面301を有し、第2の位置決めプレート303は第2の支持面301に対して沈み込み、第2の収容溝304を形成する。第2の収容溝304は、第2の支持プレート22の収容および動作空間を提供することができる。第2の収容溝304が配設された位置は、第2の収容溝304に配設された第2の支持プレート22の支持面を、第2のハウジング30の第2の支持面301と面一にすることを可能にする。このようにして、第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200をより良好に支持することができる。第2の収容溝304の深さは非常に浅く、フレキシブルディスプレイ200の非表示側には高硬度の支持バックプレーンが配設される。したがって、第2の支持プレート22が第2の収容溝304から部分的に伸張するとき、フレキシブルディスプレイ200の、第2の収容溝304に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。また、これによって、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を確保する。
例えば、第4の固定ブラケット34は、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁との間に配置され、第2の位置決めプレート303に固定接続される。2つの第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34の間と、第2の固定溝302の溝底壁との間には、隙間305が形成され、隙間305は、第2の遮蔽プレート24の収容および動作空間を提供するために使用される。
例えば、第2の位置決めプレート303は、互いに離間した複数の構造体を含んでもよいし、連続した構造体であってもよい。これは、本出願では厳密には限定されない。第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34は、締結具を用いて第2の位置決めプレート303に係止され得る。締結具は、限定されないが、ねじ、ボルト、またはリベットなどの構造体であってもよい。いくつかの他の実施形態では、別法として、第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34と第2のハウジング30との間に別の接続構造体が形成され得る。これは、本出願では厳密には限定されない。
次に、折り畳み機器100が平坦な状態、中間状態、および閉じた状態のときに得られる内部構造の複数の図を参照して、折り畳み機器100の構造を説明する。
図28は、第1の伝達アーム4の位置が図2に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図であり、図29は、第2の伝達アーム6の位置が図2に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図30は、第1の伝達アーム4の位置が図4に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図であり、図31は、第2の伝達アーム6の位置が図4に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図32は、第1の伝達アーム4の位置が図6に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図であり、図33は、第2の伝達アーム6の位置が図6に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図28~図33は、折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたときに得られる第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6の位置変化を示す。
図28に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1に対してほぼ平行であり、第1の伝達アーム4の回転端42は主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に対して摺動アウト位置にあり、第1の伝達アーム4は第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30から離れており、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30は主軸アセンブリ1から離れている。第1の回転アーム5は、第1の伝達アーム4に関連付けられている。第1の回転アーム5は、主軸アセンブリ1に対して伸張アウト位置にあり、第1の回転アーム5は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10を主軸アセンブリ1から押し離す。
図29に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1に対してほぼ平行であり、第2の伝達アーム6の回転端62は主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に対して摺動アウト位置にあり、第2の伝達アーム6は第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10から離れており、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10は主軸アセンブリ1から離れている。第2の回転アーム7は、第2の伝達アーム6に関連付けられている。第2の回転アーム7は、主軸アセンブリ1に対して伸張アウト位置にあり、第2の回転アーム7は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30を主軸アセンブリ1から押し離す。
すなわち、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第1の回転アーム5および第2の回転アーム7はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して伸張アウト位置にあり、第1のハウジング10および第2のハウジング30を主軸アセンブリ1から押し離す。
図30に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1に対して傾斜され、第1の伝達アーム4の回転端42は主軸アセンブリ1に対して部分的に回転アウト位置/部分的に回転イン位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に対して部分的に摺動イン位置/部分的に摺動アウト位置にあり、第1の伝達アーム4は第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30に徐々に接近し、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30は主軸アセンブリ1に徐々に接近する。第1の回転アーム5は、第1の伝達アーム4に関連付けられている。第1の回転アーム5は、主軸アセンブリ1に対して部分的に伸張イン位置/部分的に伸張アウト位置にある。第1の回転アーム5は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10を駆動して、主軸アセンブリ1に徐々に接近させる。
図31に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1に対して傾斜され、第2の伝達アーム6の回転端62は主軸アセンブリ1に対して部分的に回転アウト位置/部分的に回転イン位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に対して部分的に摺動イン位置/部分的に摺動アウト位置にあり、第2の伝達アーム6は第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10に徐々に接近し、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10は主軸アセンブリ1に徐々に接近する。第2の回転アーム7は、第2の伝達アーム6に関連付けられている。第2の回転アーム7は、主軸アセンブリ1に対して部分的に伸張イン位置/部分的に伸張アウト位置にある。第2の回転アーム7は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30を駆動して、主軸アセンブリ1に徐々に接近させる。
すなわち、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して部分的に回転アウト位置/部分的に回転イン位置にあり、第1の回転アーム5および第2の回転アーム7はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して部分的に伸張イン位置にあり、第1のハウジング10および第2のハウジング30を駆動し、主軸アセンブリ1に徐々に接近させる。
図32に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1に対してほぼ垂直であり、第1の伝達アーム4の回転端42は主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に対して摺動イン位置にあり、第1の伝達アーム4は第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30に接近し、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30は主軸アセンブリ1に接近する。第1の回転アーム5は、主軸アセンブリ1に対して伸張イン位置にあり、第1の回転アーム5は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10を主軸アセンブリ1の近くに引き寄せる。
図33に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1に対してほぼ垂直であり、第2の伝達アーム6の回転端62は主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に対して摺動イン位置にあり、第2の伝達アーム6は第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10に接近し、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10は主軸アセンブリ1に接近する。第2の回転アーム7は、主軸アセンブリ1に対して伸張イン位置にあり、第2の回転アーム7は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30を主軸アセンブリ1の近くに引き寄せる。
すなわち、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第1の回転アーム5および第2の回転アーム7はそれぞれ、主軸アセンブリ1に対して伸張イン位置にあり、第1のハウジング10および第2のハウジング30を主軸アセンブリ1の近くに引き寄せる。
本出願のこの実施形態では、図28~図33に示すように、第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の伝達アーム4の摺動端41は第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続され、第2の固定ブラケット32は第2のハウジング30に固定され、第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の伝達アーム6の摺動端61は第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続され、第1の固定ブラケット31は第1のハウジング10に固定されている。したがって、第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して回転されると、第1のハウジング10は第1の固定ブラケット31を駆動して主軸アセンブリ1に対して回転させ、第2の伝達アーム6が第1の固定ブラケット31と共に主軸アセンブリ1に対して回転し、第2の伝達アーム6が第1の固定ブラケット31に対して摺動し、第2のハウジング30は第2の固定ブラケット32を駆動して主軸アセンブリ1に対して回転させ、第1の伝達アーム4が第2の固定ブラケット32と共に主軸アセンブリ1に対して回転し、第1の伝達アーム4が第2の固定ブラケット32に対して摺動する。このようにして、折り畳み機器100は、平坦な状態と閉じた状態との間を自由に切り替えられ得る。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になり得、その結果、フレキシブルディスプレイ200は、平坦な形態となり、大画面表示を実現する。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になり得、その結果、電子装置1000は定置したり携帯したりするのが容易になる。さらに、回転機構20を用いて第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1のハウジング10および第2のハウジング30は完全に閉じられることができ、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間に隙間がない、または第1のハウジング10と第2のハウジング30との間の隙間が小さい状態になる。したがって、折り畳み機器100の外観上の一体性が実施され、外観の自己遮蔽が実施される。折り畳み機器100が適用される電子装置1000の外観上の一体性が実施され、その結果、製品の信頼性およびユーザ体験が改善される。
図32に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、主軸アセンブリ1の主内軸15は、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32のそれぞれと主外軸14との間に配置される。図28に示すように、第1の伝達アーム4は、第1の回転中心4Cを中心に回転する。例えば、第1の回転中心4Cは、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の、第1の伝達アーム4の回転端42に対応する円の中心である。第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対して回転する第1の回転中心4Cは、主内軸15に近く、主外軸14から離れており、第2の固定ブラケット32に近く、第1の固定ブラケット31から離れている。図29に示すように、第2の伝達アーム6は、第2の回転中心6Cを中心に回転する。例えば、第2の回転中心6Cは、主軸アセンブリ1の円弧状溝131の、第2の伝達アーム6の回転端62に対応する円の中心である。第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対して回転する第2の回転中心6Cは、主内軸15に近く、主外軸14から離れており、第1の固定ブラケット31に近く、第2の固定ブラケット32から離れている。
この実施形態では、第1の回転中心4Cおよび第2の回転中心6Cの位置が設定されており、その結果、回転機構20は、折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたときのハウジングの引き込みと、折り畳み機器100が閉じた状態から平坦な状態に切り替えられたときのハウジングの押し出しとをより容易に実現することができ、フレキシブルディスプレイ200を中立面として用いて変形を実現することができる。
図28に示すように、第1の回転アーム5の第1の端部51は第1の固定ブラケット31に回転可能に接続され、第1の回転アーム5の第2の端部52は、第1の伝達アーム4の回転端42に回転可能に接続されているので、第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して回転すると、第1の伝達アーム4の回転端42は、第1の回転アーム5の第2の端部52を駆動し、第1の回転中心4Cを中心に回転させて第1のレベルのリンク運動を形成し、第1の回転アーム5の第1の端部51は、第1の回転アーム5の第2の端部52を中心に回転し、第2のレベルのリンク運動を形成する。したがって、第1の回転アーム5のリンク運動は、2つのリンク運動と等価である。第1の回転アーム5の第2の端部52は、第1の伝達アーム4の回転端42に回転可能に接続され、第1の回転アーム5の第2の端部52と第1の伝達アーム4の回転端42は同期して定点を中心に回転する。したがって、第1の回転アーム5の第1のレベルのリンク運動の回転角度と第1の伝達アーム4の回転角度とは、値が等しく、方向が反対である。したがって、第1の回転アーム5と第1の伝達アーム4とが連動構造を形成し、第1の回転アーム5と第1の伝達アーム4とが第1の固定ブラケット31と第2の固定ブラケット32との間に第1のレベルのヒンジを形成し、第1の回転アーム5の動作の自由度が1に低減されるので、その結果、第1の回転アーム5と第1の伝達アーム4とはほとんど隙間を有さず、回転機構20の動作中に揺れない。このようにして、回転機構20の耐伸張強度および信頼性が改善される。
図29に示すように、第2の回転アーム7の第1の端部71は第2の固定ブラケット32に回転可能に接続され、第2の回転アーム7の第2の端部は、第2の伝達アーム6の回転端62に回転可能に接続されているので、第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して回転すると、第2の伝達アーム6の回転端62は、第2の回転アーム7の第2の端部72を駆動し、第2の回転中心6Cを中心に回転させて第1のレベルのリンク運動を形成し、第2の回転アーム7の第1の端部71は、第2の回転アーム7の第2の端部72を中心に回転し、第2のレベルのリンク運動を形成する。したがって、第2の回転アーム7のリンク運動は、2つのリンク運動と等価である。第2の回転アーム7の第2の端部72は、第2の伝達アーム6の回転端62に回転可能に接続され第2の回転アーム7の第2の端部72と第2の伝達アーム6の回転端62は同期して定点を中心に回転する。したがって、第2の回転アーム7の第1のレベルのリンク運動の回転角度と第2の伝達アーム6の回転角度とは、値が等しく、方向が反対である。したがって、第2の回転アーム7と第2の伝達アーム6とが連動構造を形成し、第2の回転アーム7と第2の伝達アーム6とが第1の固定ブラケット31と第2の固定ブラケット32との間に第1のレベルのヒンジを形成し、第2の回転アーム7の動作の自由度が1に低減されるので、その結果、第2の回転アーム7と第2の伝達アーム6とはほとんど隙間を有さず、回転機構20の動作中に揺れない。このようにして、回転機構20の耐伸張強度および信頼性が改善される。
図28~図33に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1内に回転し、その結果、第1の回転アーム5が主軸アセンブリ1外に伸張し、第1の回転アーム5が、第1の固定ブラケット31を用いて第1のハウジング10を主軸アセンブリ1から押し離し、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1内に回転し、その結果、第2の回転アーム7が主軸アセンブリ1外に伸張し、第2の回転アーム7が、第2の固定ブラケット32を用いて第2のハウジング30を主軸アセンブリ1から押し離す。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の伝達アーム4は主軸アセンブリ1外に回転し、その結果、第1の回転アーム5が主軸アセンブリ1内に伸張し、第1の回転アーム5が、第1の固定ブラケット31を用いて第1のハウジング10を主軸アセンブリ1の近くに引き寄せて、第2の伝達アーム6は主軸アセンブリ1外に回転し、その結果、第2の回転アーム7が主軸アセンブリ1内に伸張し、第2の回転アーム7が、第2の固定ブラケット32を用いて第2のハウジング30を主軸アセンブリ1の近くに引き寄せる。したがって、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されるとき、回転機構20は、第1の固定ブラケット31が第1のハウジング10を駆動して主軸アセンブリ1から離れるように移動することを可能にし、かつ第2の固定ブラケット32が第2のハウジング30を駆動して主軸アセンブリ1から離れるように移動することを可能にする。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれると、回転機構20は、第1の固定ブラケット31が第1のハウジング10を駆動して主軸アセンブリ1方向に移動することを可能にし、かつ第2の固定ブラケット32が第2のハウジング30を駆動して主軸アセンブリ1方向に移動することを可能にする。換言すれば、回転機構20は、折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたときのハウジングの引き込みと、折り畳み機器100が閉じた状態から平坦な状態に切り替えられたときのハウジングの押し出しとを実現することができ、その結果、折り畳み機器100は、展開されるか折り畳まれているときにフレキシブルディスプレイ200を中立面として用いて変形を実現できる。このようにして、フレキシブルディスプレイ200を伸張または圧迫するリスクが低減され、フレキシブルディスプレイ200は、一定の長さを維持し、フレキシブルディスプレイ200を保護し、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を改善し、その結果、フレキシブルディスプレイ200および電子装置1000は長寿命になる。
図28に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の支持プレート21は第2の支持プレート22と面一になり、第1の支持プレート21は第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第2の支持プレート22は第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間に置かれる。第1の支持プレート21、主軸アセンブリ1、および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002のための完全な平面支持を連帯的に形成することができる。図32に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の支持プレート21は、第2の固定ブラケット32と反対の、第1の固定ブラケット31の側面に積み重ねられ、第2の支持プレート22は、第1の固定ブラケット31と反対の、第2の固定ブラケット32の側面に積み重ねられる。第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、それぞれ第1のハウジング10および第2のハウジング30に対して摺動して収容され得、その結果、主軸アセンブリ1が露出されて、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002の完全な支持を形成する。換言すれば、折り畳み機器100が平坦な状態または閉じた状態にあるとき、回転機構20は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を完全に支持することができ、それによって、フレキシブルディスプレイ200を保護するのに役立ち、ユーザ体験を改善する。
図28に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の遮蔽プレート23は第2の遮蔽プレート24と面一になり、第1の遮蔽プレート23は第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができ、第2の遮蔽プレート24は第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。したがって、折り畳み機器100は自己遮蔽を実現することができる。このようにして、外観上の一体性が改善され、外部から回転機構20に埃や夾雑物などが侵入するリスクも低減されることができ、折り畳み機器100の信頼性を確保することができる。図32に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の遮蔽プレート23は、第1の固定ブラケット31と第1のハウジング10との間に収容され得、第2の遮蔽プレート24は、第2の固定ブラケット32と第2のハウジング30との間に収容され得、その結果、回避が実現される。このようにして、折り畳み機器100は円滑に折り畳まれ閉じた状態になることができ、機構の信頼性が高くなる。
さらに、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定され、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の両方は、第1の伝達アーム4の摺動端41と共に動作し、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定され、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は、第2の伝達アーム6の摺動端61と共に動作する。したがって、折り畳み機器100が閉じた状態から平坦な状態に切り替えられたとき、または折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたとき、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、主軸アセンブリ1に徐々に接近するか、または主軸アセンブリ1から離れるように移動し、その結果、折り畳み機器100は、様々な形態でフレキシブルディスプレイ200を完全に支持することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイ200および電子装置1000の信頼性が改善され、フレキシブルディスプレイ200および電子装置1000の耐用寿命が増加される。折り畳み機器100が閉じた状態から平坦な状態に切り替えられたとき、または折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたとき、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24は、主軸アセンブリ1に徐々に接近するか、または主軸アセンブリ1から離れるように移動し、その結果、様々な形態の折り畳み機器100が、自己遮蔽を実現するように、回転機構20の形態に適合することができる。このようにして、機構の信頼性が高くなる。
第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定され、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の両方は、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定されているので、第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を制御するだけでなく、第1の支持プレート21、第1の遮蔽プレート23、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の伸縮または後退も制御する。したがって、回転機構20は高度に統合され、全体的な接続関係が単純であり、機構信頼性が高い。
図34は、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92の位置が図2に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図35は、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92の位置が図4に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図36は、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92の位置が図6に示す折り畳み機器100に対応する構造の概略断面図である。図34~図36は、折り畳み機器100が平坦な状態から閉じた状態に切り替えられたときに得られる第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92の位置変化を示す。
図34に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されて平坦な状態になるとき、第1の同期揺動アーム91と第2の同期揺動アーム92とが平坦な状態となり、第1の同期揺動アーム91が第1の固定ブラケット31に対して伸張アウト位置にあり、第1の同期揺動アーム91が第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10から離れており、第2の同期揺動アーム92が第2の固定ブラケット32に対して伸張アウト位置にあり、第2の同期揺動アーム92が第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30から離れている。図35に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態になると、第1の同期揺動アーム91と第2の同期揺動アーム92とが中間状態となり、第1の同期揺動アーム91と第2の同期揺動アーム92との間に挟角が形成され、第1の同期揺動アーム91が第1の固定ブラケット31に対して部分的に伸張アウト位置/部分的に後退位置にあり、第2の同期揺動アーム92が第2の固定ブラケット32に対して部分的に伸張アウト位置/部分的に後退位置にある。図36に示すように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれ閉じた状態になるとき、第1の同期揺動アーム91と第2の同期揺動アーム92とが折り畳み状態となり、第1の同期揺動アーム91が第1の固定ブラケット31に対して後退位置にあり、第1の同期揺動アーム91が第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10の近くにあり、第2の同期揺動アーム92が第2の固定ブラケット32に対して後退位置にあり、第2の同期揺動アーム92が第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30の近くにある。
この実施形態では、第1の同期揺動アーム91の回転端911と第2の同期揺動アーム92の回転端921とが互いに係合され、第1の同期揺動アーム91の回転端911と第2の同期揺動アーム92の回転端921とが共に主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期揺動アーム91の可動端912が第1の固定ブラケット31に可動に接続され、第2の同期揺動アーム92の可動端922が第2の固定ブラケット32に可動に接続される。したがって、第1のハウジング10と第2のハウジング30とが互いに対して展開されるか折り畳まれると、第1の同期揺動アーム91および第2の同期揺動アーム92は、主軸アセンブリ1に対する第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転角度を一致するように制御することができ、その結果、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作は同期して一致する。折り畳み機器100の折り畳み動作および展開動作の対称性は高い。これはユーザ体験の改善に役立つ。
第1の同期揺動アーム91は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に摺動可能かつ回転可能に接続され、その結果、リンクスライダ構造が形成される。第2の同期揺動アーム92は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に摺動可能かつ回転可能に接続され、その結果、リンクスライダ構造が形成される。互いに係合される2つのリンクスライダ構造は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を同期してかつ一致するように効果的に制御することができる。
本願の実施形態によれば、折り畳み機器100は、折り畳み機器100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを実施し、折り畳み機器100が閉状態から平坦状態に切り替えられるときにハウジングの押し出しを実施して、展開されるか折り畳まれているときにフレキシブルディスプレイ200を中立面として使用して変形を実施することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイ200を伸張または圧迫するリスクが低減され、フレキシブルディスプレイ200を保護し、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を向上させ、その結果、フレキシブルディスプレイ200および電子装置1000は長寿命である。
前述の説明は本出願の特定の実施形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するように意図されるものではない。本出願に開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形や置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。矛盾が生じない場合には、本出願の実施形態と実施形態の特徴とは互いに組み合わせられることができる。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。