JP7389689B2 - 打診棒 - Google Patents

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Description

本発明は、打診棒に関するものである。
従来、タイルやコンクリートなどの状態を、打診棒により叩いたり転がしたりし、それにより発生する音に基づいて、不具合の有無を確認することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の打診棒は、直線的に伸縮可能な操作稈(シャフト部)と、操作杆の先端に設けられた転打子(玉)とを備えている。
特開2017-132720号公報
しかしながら、特許文献1に記載された打診棒は、長さが50~60cm程度の長さであり、建物の外壁のタイルなどの接着状態を確認する場合、建物の上部を打診するには、足場を組んでの作業となっていた。
また、単に打診棒の長さを長くした場合、建物の外壁に出窓や換気フードなどの凸部が存在すると、この凸部が邪魔になり、その上側に隣接する部分の打診を行うことができない。
加えて、外壁と隣地境界との幅が狭く作業空間を十分に確保できない狭小地では、打診棒を単に長くしたものでは、シャフトを鉛直に近い状態まで立てる必要がある。しかしながら、この場合、シャフト部分が邪魔になり、玉を視認するのが難しく、打診対象を把握するのが難しい。
本開示の打診棒は、上述の従来の問題点に着目したもので、足場を組むことなく打診を可能としながらも、外壁に凸部が存在したり、外壁との間に十分な作業空間が確保できない場合でも正確な打診作業が可能な打診棒を提供することを目的とする。
本開示の打診棒は、シャフト部の先端に打診用の玉を備える打診棒であって、前記シャフト部は、前記シャフト部の全長を伸縮可能とする伸縮部と、前記シャフト部を軸直交方向に屈曲させた屈曲部と、を備え、前記シャフト部の前記屈曲部よりも先端側の位置であって、前記屈曲部の優角側の位置に軸心に交差する方向にフック部材が突出されている打診棒とした。
本開示の打診棒では、伸縮可能な伸縮部を有するため、これらを伸長させることで、足場を組んだり梯子や脚立を用いたりすることなく、外壁の高いところまで玉が届くようにすることができる。さらに、屈曲部を有するため、外壁に出窓や換気フードなどの凸部が存在する場合も、凸部の上側に隣接する部分の打診が可能である。また、作業用空間を十分に確保できない狭小地でも、屈曲部よりも下側のシャフト部を鉛直方向に近い角度で立てた状態でも、屈曲部よりも上側のシャフト部分を外壁から離すことができ、玉の視認性を確保できる。
よって、足場を組むことなく打診を可能としながらも、外壁に凸部が存在したり、外壁との間に十分な作業空間が確保できなかったりする場合でも正確な打診作業が可能な打診棒を提供することができる。
また、本開示の打診棒では、シャフト部の屈曲部よりも先端側の位置であって、屈曲部の優角側の位置に軸心に交差する方向にフック部材が突出されている。したがって、フック部材を不具合タイルに引っ掛けてぐらつき具合を確認したり、不具合タイルを外壁の下地から剥がしたりすることができる。
本実施の形態1の打診棒の最小短縮状態の側面図である。 本実施の形態1の打診棒の先端部の側面図である。 本実施の形態1の打診棒の最大伸長状態の側面図である。 建物の外壁のタイルの不具合の有無の診断作業の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態1の打診棒による打診作業の状態を示す側面図であり、(a)は外壁の正面に十分な空間が存在する場合を示し、(b)は外壁の正面の空間が狭い狭小地の場合を示す。 外壁に換気フードが取り付けられている場合の本実施の形態1の打診棒による打診作業の状態を示す側面図である。 本実施の形態1の打診棒により不具合タイルに目印テープを貼付する作業の手順を示す側面図である。 本実施の形態1の打診棒により不具合タイルの状態の確認作業を行う状態を示す側面図である。 本実施の形態1の打診棒の第1の変形例により不具合タイルの除去作業を行う状態を示す側面図である。 本実施の形態1の打診棒の第2の変形例により不具合タイルの撮影を行う状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(屋根の全体構成)
まず、本実施の形態1の打診棒の構成について説明する。
図1に示すように、実施の形態1の打診棒Aは、シャフト部100と玉200とを備える。なお、以下の説明において、シャフト部100の図において下側を基端とし、上側を先端として説明するもので、上記のシャフト部100の先端に玉200が設けられている。
シャフト部100は、基端側部110と屈曲部120と先端側部130とを備える。屈曲部120は、シャフト部100の軸心を10~20度程度屈曲させたもので、屈曲部120の劣角に相当する屈曲角度θ=160~170度程度の角度に形成されている。
基端側部110は、シャフト部100において、屈曲部120よりも基端側の部分であって、金属(例えば、アルミニウム)あるいは樹脂製の複数のパイプ材111、112、113を備え、伸縮可能に形成されている。すなわち、パイプ材111、パイプ材112、パイプ材113の順で徐々に小径に形成され、基端側のものに対して、出入り可能に形成されている。なお、図1は、基端側部110および打診棒Aを最も短縮させた状態を示し、この基端側部110の最小短縮状態の長さL1sは、1780mm程度の長さに形成されている。
一方、図3は、基端側部110および打診棒Aを最大に伸長させた状態を示し、基端側部110の最大伸長状態の長さL1Lは、4600mm程度の長さに形成されている。
なお、基端側部110において、パイプ材112には、パイプ材111に対するスライドを規制するロック機構(不図示)が設けられ、パイプ材113には、パイプ材112に対する伸縮スライドを規制するロック機構(不図示)が設けられている。なお、このロック機構は、例えば、最大伸長時に係合するロック機構や、パイプ材111,112の外周に装着したリング状の操作部材を回転させることにより、縮径して内側のパイプ材112、113の外周に係合して伸縮スライドを規制するものなどの周知の機構を用いることができる。あるいは、ロック機構として、締結回転により径方向に移動する螺子部材を、外側のパイプ材111、112に設け、螺子部材を内径方向に移動させてパイプ材112,113の外周に当接して固定させるようにしてもよい。なお、基端側部110のパイプ材111~113の数は、「3」に限定されるものではなく、2、あるいは4以上の複数としてもよい。
先端側部130は、シャフト部100において屈曲部120よりも先端側の部分であって、パイプ材131と、このパイプ材131に支持されたロッド部材132とを備える。そして、ロッド部材132の先端に、玉200が一体に設けられている。
パイプ材131は、基端側部110のパイプ材111~113と同様に、アルミなどの金属、あるいは樹脂により形成されている。なお、パイプ材131は、基端側部110のパイプ材113と連続して一体のものであってもよいし、別体であってもよい。
ロッド部材132および玉200は、ステンレスなどの金属により形成されている。さらに、ロッド部材132は、複数段階(本実施の形態1では、7段階)に伸縮可能に形成されている。なお、この伸縮構造も、基本的には基端側部110と同様に、複数のパイプ材を、先端側のものほど小径として入れ子式に設けて伸縮可能としている。このロッド部材132にあっても、先端側の部材を基端側の部材に対してスライド(出入り)を規制するロック機構(不図示)を有する。このロック機構についても、基端側部110と同様に、先端側の部材を最大に引き出し(伸長させ)たときに、係合してスライド(出入り)規制する機構としてもよいし、先端側の任意の引き出し(伸長)状態でスライド(出入り)を規制する機構としてもよい。
また、ロッド部材132は、パイプ材131に着脱可能に設けられている。この着脱構造は、単に、ロッド部材132をパイプ材131に挿入させ摩擦力により固定し、摩擦力を上回る力で取り外し可能としてもよい。さらに、パイプ材131を貫通させた螺子や、所定位置でパイプ材131およびロッド部材132に挿入可能な穴とピンなどのロック部材133を用いてもよい。
ここで、先端側部130の伸縮による長さの違いについて説明すると、図1の最小短縮状態の長さL2s=540mm程度の長さに形成されている。すなわち、打診棒Aは、最小短縮状態の長さLAs=2300mm程度の長さに形成され、一般的な車両の車内に搭載可能な長さに形成されている。
一方、先端側部130は、図3に示す最大伸長時の長さL2L=1145mm程度の長さに形成されている。そして、打診棒Aは、最大伸長状態の長さLAL=5600程度の長さに形成されている。この最大伸長時の長さLALは、玉200が、建物Hの2階の外壁WO(図5参照)の上端に届く程度の長さに設定されている。
屈曲部120は、前述したように、シャフト部100の中間部を屈曲させたもので、前述したように、屈曲角度θ=160~170度程度となっている。ここで、屈曲部120を軸方向に挟むパイプ材131とパイプ材113とが一体に連続したものの場合っは、1本のパイプ材を単に折曲して形成することができる。また、パイプ材131とパイプ材113とが別体の場合は、両者を傾斜させて固定してもよいが、回転軸を設けて、パイプ材113に対するパイプ材131の屈曲角度θを可変としてもよい。
さらに、先端側部130のパイプ材131の先端部には、屈曲部120の優角の成す向きの位置にフック部材300が外径方向に突出して設けられている。このフック部材300は金属板や金属棒により形成され、かつ、図2に示すように、基部301と先端部302とにより略「く」の字状に形成されている。
また、基部301は、パイプ材131に対する角度θfbが160程度に傾けられ、基部301と先端部302とが成す角度θfcが直角程度となっている。したがって、先端部302は、パイプ材131に対する傾斜角度θfaは、70度程度の角度となっている。
なお、基部301の長さが30mm程度、先端部302の長さが25mm程度の長さに形成されている。さらに、先端部302の先端は、薄い刃状に形成されている。
(実施の形態1の作用)
以下に、実施の形態1の打診棒Aを用いて建物Hの外壁WOのタイルTの不具合の診断作業の手順について説明する。
<全体の作業の流れ>
まず、図4のフローチャートにより診断作業から修復作業までの作業の流れを説明する。
最初のステップS1では、タイルTの不具合状況の判定を行う。この判定は、目視および打診棒Aを用いて行う。この場合、タイルTの割れや欠け、剥がれは、目視により判定する。また、タイルTの浮きなどの異常は、打診棒Aによる打診により判定する。なお、ここでタイルTの異常とは、打診を行った際に異常音が発生した場合を指す。
タイルTの剥がれや欠けがあった場合(ステップS2)およびタイルTに浮きや異常があった場合(ステップS3)は、ステップS5に進んで、該当するタイルTの撤去作業を行う。
ステップS5の処理を行った後、および、ステップS4のタイルTの剥がれが生じている場合に進むステップS6では、補修処理を行う。なお、補修処理は、下地の状態を確認して、下地の状態に応じて下地を最適の状態にしたうえで、新しいタイルTを貼付する。
<打診棒による診断作業>
次に、ステップS1におけるタイルTの不具合の有無の診断作業において、打診棒Aを用いて行う診断作業(浮き、異常音の有無の診断)の手順を説明する。
図5は、打診棒Aを用いた場合の、通常の診断の状態を示す。この場合、打診棒Aの長さを、診断する外壁WOのタイルTの高さに最適の長さに調整した上で、診断を行う。
なお、この打診棒Aは、50~60cm程度の従来から周知の打診棒を用いた場合には、脚立や梯子や足場が必要な高さの診断を行う際に用いる。すなわち、打診棒Aは、2300程度~5600mm程度の範囲で長さを可変としているため、足場を組んだり梯子や脚立を用いたりすることなく、建物Hの2階の外壁WOの打診を行うことができる。
この打診の際には、図5(a)に示すように、シャフト部100の基端側部110を外壁WOから離した状態として(外壁WOとの間隔を寸法LA1とする)、玉200でタイルTを叩いたり転がしたりし、その際の発生音を聴いて異常の有無を判定する。具体的には、タイルTが浮いていると、相対的に低い音が発生し、かつ、空洞部分で反響が生じることから、大きな音量の音が発生する。また、この発生音を不図示のマイクにより集音し、マイクロコンピュータなどの処理装置により異常の有無を判定するようにしてもよい。
図5(b)は、狭小地など外壁WOの正面方向の空間が狭い場合の診断時を示している。この場合、シャフト部100の基端側部110との間隔LA2を図5(a)の状態よりも小さな寸法として、診断を行う。すなわち、打診棒Aは、屈曲部120を有しているため、シャフト部100の基端側部110と外壁WOとの間隔LA2の寸法を十分とれない場合でも、パイプ材131およびロッド部材132を外壁WOから離して診断作業を行うことができる。
このように、パイプ材131およびロッド部材132が外壁WOから離れていることで、シャフト部100が直線状である場合と比較して、玉200がどのタイルTに接触しているかを確認しやすく、正確な打診を行うことができる。
次に、図6は、外壁WOにおいて診断対象のタイルTの下方に換気フードVFなどの凸部が存在する場合を示す。打診棒Aは、先端側部130を有するため、換気フードVFが存在していても、足場などに上ることなく換気フードVFの直ぐ上のタイルTの打診を行うことができる。
すなわち、打診棒を直線状のままで長さだけを長くした場合、換気フードVFの直ぐ上のタイルTを打診するには、外壁WOから大きく離れないと打診することができず、狭小地では実行が難しい。そのため、足場を組み凸部の近くに上って打診する必要がある。それに対し、本実施の形態1の打診棒Aでは、屈曲部120を有するため、梯子に上ったり足場を組んだりすることなく地上からの操作でも換気フードVFの直ぐ上のタイルTの打診を行うことができる。
特に、本実施の形態1では、ロッド部材132を伸縮可能としているため、シャフト部100が換気フードVFなどと干渉しないだけ外壁WOから離すことができるように、ロッド部材132を伸ばして玉200による打診可能とすることができる。
また、外壁WOの凸部としては換気フードVFの他にも、出窓や装飾部材、各種配管、窓枠などがあり、換気フードVFよりも外壁WOからの突出量が大きなものが存在する場合もある。このような場合に、ロッド部材132を伸長させることで、打診が可能である。さらに、先端側部130を基端側部110に対して回転可能とした場合も、凸部の突出量が大きくなっていても、その直ぐ上のタイルTの打診が可能である。
<目印テープの貼り付け作業>
次に、図7に基づいて、タイルTに異常が見つかった場合の作業を説明する。
打診により異常が見つかった場合、この異常がみつかった不具合タイルTFに目印テープMTを張り付ける。この作業では、まず、図7(a)に示すように、目印テープMTの接着面BSを外壁WOに向け、この状態で、目印テープMTの上端を折り返して玉200に接着させる。次に、玉200を、不具合タイルTFに当接させ、目印テープMTの接着面BSを不具合タイルTFの表面に接着させる。このとき、玉200により目印テープMTの表面を押圧することで、目印テープMTの全面を不具合タイルTFに強固に接着させる。
したがって、その後の補修作業の際には、目印テープMTを目印として、補修箇所を正確に把握することができる。
<不具合タイルの状態確認作業>
次に、不具合タイルTFの状態の確認作業について説明する。
この場合、図8に示すように、打診棒Aの向きを、図5などに示す打診時の状態からシャフト部100を90度回転させ、フック部材300の先端が外壁WOを向くようにする。そして、フック部材300の先端を、不具合タイルTFの上縁に係合させ、フック部材300を上下に移動させることにより、不具合タイルTFの接着強度を確認する。つまり、不具合タイルTFのぐらつきの有無を確認する。
<不具合タイルの除去作業>
次に、不具合タイルTFを除去する際の作業を説明する。
ぐらつきが見つかった不具合タイルTFを除去する場合、図8により説明した不具合タイルTFの状態の確認作業と同様にしてフック部材300の先端を不具合タイルTFに係合させて、外壁WOから除去することができる。
さらに、ここでは、図9に示す第1の変形例の打診棒Abについて説明する。
この第1の変形例の打診棒Abでは、フック部材300bは、パイプ材131に対し、パイプ材131の軸心を中心として周方向に回転可能に取り付けられ、かつ、不図示のロック部材により任意の回転位置で固定可能に形成されている。
ここで、フック部材300bをパイプ材131に対して回転させる構造としては、パイプ材131の外周に周方向に回転可能な環状の部材を設け、この環状の部材にフックを外径方向に突出させることにより構成可能である。また、ロック部材としては、環状の部材を径方向に貫通するピンや螺子を径方向に締結し、ピンがパイプ材131に設けた穴に挿通させて回転を規制したり、螺子の締結時に螺子の先端がパイプ材131の外周に圧接させるようにしたりする構造を用いることができる。
さらに、フック部材300bに着脱可能な回収籠400が設定されている。この回収籠400は、図9に示すように、籠部410と、籠部410をパイプ材131の先端から吊るすことが可能な吊り紐材420とを備える。
したがって、不具合タイルTFの除去作業では、先端側部130においてパイプ材131からロッド部材132を取り外す。そして、フック部材300bを、パイプ材131の周方向で屈曲部120の劣角を成す位置(屈曲角度θを成す位置)に配置し、不図示のロック部材により固定する。
さらに、フック部材300bに回収籠400を吊り下げる。この場合、吊り紐材420を、フック部材300bの基端部に引っ掛け、籠部410をフック部材300の下方に配置する。
次に、フック部材300の先端の刃部を不具合タイルTFの上縁に引っ掛け、引き下ろして不具合タイルTFを外壁WOから剥がし除去する。このとき、外壁WOから剥がした不具合タイルTFは、落下するが、フック部材300の下方に配置した籠部410で受け止めることができる。
したがって、落下した不具合タイルTFが、地上に落下し破損し飛び散ったり、外壁WOの他の部分や、換気フードVFや出窓などの凸部に衝突して傷付けたりしないようにできる。また、シャフト部100が屈曲部120を有していることから、シャフトが直線状である場合と比較して、シャフト部100と外壁WOとの間隔を確保できる。これにより、籠部410を水平な向きとするのに必要な空間を確保でき、これにより、落下する不具合タイルTFを、より確実に受け止めることができる。
<不具合箇所の撮影作業>
次に、第2の変形例の打診棒Acにおり不具合箇所の撮影を行う場合について説明する。
打診棒Acは、図10に示すように、パイプ材131に挿入可能な不図示のロッド部材に、カメラCA、あるいは、撮影可能な携帯端末を支持する構造を備える。この支持する構造は、2部材の間に挟む構造や、磁力などを用いて吸着する周知の構造を用いることができる。
そして、図示のように、カメラCAなどを不具合タイルTFなどの確認したい箇所に正対させ、リモコン機能やタイマ機能などを用いて、不具合タイルTFなどの不具合箇所を至近距離で撮影して、不具合箇所を詳細に確認することができる。
(実施の形態の作用効果)
以下に、実施の形態の打診棒の作用効果について説明する。
(1)実施の形態1の打診棒Aは、シャフト部100の先端に打診用の玉200を備える打診棒であって、シャフト部100は、シャフト部100の全長を伸縮可能とする伸縮部としての基端側部110および先端側部130と、シャフト部100を軸直交方向に屈曲させた屈曲部120と、を備える。
したがって、伸縮可能な基端側部110および先端側部130を備えるため、これらを伸長させることで、足場を組んだり梯子や脚立を用いたりすることなく、外壁WOの高いところまで玉200が届くようにすることができる。一方、また、基端側部110および先端側部130を短縮させることで、常時、シャフト部100が、長いものと比較して、容易に持ち運び可能である。
さらに、外壁WOには、出窓や換気フードVFなどの凸部が設けられている場合があるが、屈曲部120を有するため、凸部を避けながらの打診が可能である。しかも、外壁WOの正面側が狭い狭小空間であっても、確実に視認しながらの正確な打診が可能である。
(2)実施の形態1の打診棒Aは、シャフト部100の120屈曲部よりも先端側の位置であって、屈曲部120の優角側の位置に軸心に交差する方向にフック部材300が突出されている。
したがって、フック部材300を不具合タイルTFに引っ掛けてぐらつき具合を確認したり、不具合タイルTFを外壁WOの下地から剥がしたりすることができる。
(3)実施の形態1の打診棒Aは、シャフト部100に対して、玉200が一体に設けられたロッド部材132が着脱可能に形成されている。
したがって、フック部材300を用いた作業の際に、玉200が邪魔になるときには、ロッド部材132を取り外すことができ、作業性に優れる。
(4)実施の形態1の打診棒Aは、シャフト部100は、伸長状態で診断対象の建物Hの2階の外壁WOの上端に達することを目的として設定された長さを有する。具体的には、5000mmよりも長い長さを有する。
したがって、足場を組むことなく、2階建ての建物Hの外壁WOのタイルTの打診を行うことができる。
(5)実施の形態の第1の変形例の打診棒Abは、フック部材300bがパイプ材131に周方向に回転可能に取り付けられ、かつ、フック部材300bを任意の回転位置で固定可能なロック部材を備える。
したがって、不具合タイルTFの状態の確認作業や、不具合タイルTFの除去作業の際に、フック部材300bをパイプ材131に対して、最適の位置に配置して作業を行うことができる。
(6)実施の形態の第1の変形例の打診棒Abは、玉200を取り外した状態のパイプ材131の先端部のフック部材300bに吊り下げ可能な回収籠400を備える。
したがって、フック部材300bを用いて外壁WOから除去した不具合タイルTFを回収籠400で受け止めることができる。これにより、不具合タイルTFが地上まで落下することがなく、この不具合タイルTFの落下により外壁WOや凸部を傷付けたり、作業者に当たったりするのを防止できる。
加えて、フック部材300bをパイプ材131に回転可能とした場合、図9に示すように、フック部材300bを屈曲部120の劣角側に配置することにより、シャフト部100の下方に回収籠400を配置するスペースを広く確保可能となり、使い勝手に優れる。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態に基づいて詳述してきたが、本開示の打診棒の具体的な構成は、実施の形態で示したものに限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、伸縮部として、シャフト部100の屈曲部120を挟む基端側部110と先端側部130の両方をそれぞれ伸縮可能とした例を示したが、いずれか一方のみを伸縮可能としてもよい。また、先端側部130を伸縮可能とするにあたり、ロッド部材132を伸縮可能としたが、パイプ材131を伸縮可能としてもよい。
また、実施の形態では、打診棒の長さを最大伸長時に5000mm以上としたが、これに限定されず、5000mmよりも短いものであってもよい。例えば、1階建ての建物用の打診棒の場合、最大伸長時に2000mm程度の長さであってもよい。この場合も、屈曲部を有していれば、出窓や庇、換気フードなどを避けて打診することを可能である。また、実施の形態では、打診対象として、タイルTを示したが、打診対象としてタイルTに限定されるものではなく、打診が必要なものであれば、モルタルその他の素材の打診にも用いることができる。
100 シャフト部
110 基端側部(伸縮部)
120 屈曲部
130 先端側部(伸縮部)
200 玉
300 フック部材
300b フック部材
400 回収籠
A (実施の形態1の)打診棒
Ab (第1の変形例の)打診棒
Ac (第2の変形例の)打診棒
T タイル
TF 不具合タイル
VF 換気フード
WO 外壁

Claims (2)

  1. シャフト部の先端に打診用の玉を備える打診棒であって、
    前記シャフト部は、前記シャフト部の全長を伸縮可能とする伸縮部と、前記シャフト部を軸直交方向に屈曲させた屈曲部と、を備え
    前記シャフト部の前記屈曲部よりも先端側の位置であって、前記屈曲部の優角側の位置に軸心に交差する方向にフック部材が突出されている打診棒。
  2. シャフト部の先端に打診用の玉を備える打診棒であって、
    前記シャフト部は、前記シャフト部の全長を伸縮可能とする伸縮部と、前記シャフト部を軸直交方向に屈曲させた屈曲部と、を備え
    前記シャフト部に対して、前記玉を含む部分が着脱可能に形成され、
    前記玉を取り外した状態の前記シャフト部の先端部に吊り下げ可能な回収籠を備える打診棒。
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