JP7387945B1 - パイロット式切替弁及び緩衝器 - Google Patents

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大祐 道浦
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Abstract

パイロット式切替弁(20)は、通電されることにより作動する駆動部(30)と、この駆動部(30)が作動することにより流路(R)を開放する弁体である第1弁体(53)と、この第1弁体(53)と共に流路(R)を開閉可能であり、第1弁体(53)が流路(R)を開放した際に、第1弁体(53)よりも上流側と下流側の圧力差によって流路(R)をさらに開放する弁体である第2弁体(61)と、を有し、駆動部(30)は、流路(R)を開放している状態の第2弁体(61)に当接可能である。

Description

本発明は、パイロット式切替弁及び緩衝器に関する。
例えば、鞍乗り型車両の緩衝器の内部に、オイルの流れる流路を開閉するためにパイロット式切替弁を設けることが知られている。パイロット式切替弁が搭載されている従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、緩衝器は、通電されることにより作動する駆動部と、この駆動部が作動することにより流路を開放する第1弁体と、この第1弁体が流路を開放した際に圧力差によって流路をさらに開放する第2弁体と、を有している。
第2弁体よりも小さな第1弁体を先に開くことにより、差圧を利用して第2弁体が開かれる。小さな第1弁体を開放するために必要な力は小さくて良いため、流路を開放するために必要な力が小さくて済む。
特開2016-176552号公報
特許文献1に開示されたパイロット式切替弁について本発明者らが研究をしたところ、流路が開放されている状態において、第2弁体が振動する虞があることが分かった。これは、第2弁体の開口量が第1弁体、第2弁体に流れる流量に依存し、それらもまた第2弁体の開口量に依存する相互依存関係であるが為、非収束系の振動運動が発生すると考えられる。このようなパイロット式切替弁を緩衝器に採用すると、緩衝器で発生する減衰力にも影響を与える虞があることが分かった。
本発明は、第2弁体の振動を抑制することのできるパイロット式切替弁の提供を課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、第1弁体を押すための駆動部を、流路を開放している状態の第2弁体に当接させることにより、第2弁体の振動を抑制することを知見した。本発明は、当該知見に基づいて完成させた。
以下、本開示について説明する。
本開示によれば、通電されることにより作動する駆動部と、この駆動部が作動することにより流路を開放する弁体である第1弁体と、この第1弁体と共に前記流路を開閉可能であり、前記第1弁体が前記流路を開放した際に、前記第1弁体よりも上流側と下流側の圧力差によって前記流路をさらに開放する弁体である第2弁体と、を有し、前記駆動部は、前記流路を開放している状態の前記第2弁体も開放状態に保持可能である、パイロット式切替弁が提供される。
本発明によれば、第2弁体の振動を抑制することのできるパイロット式切替弁を提供することができる。
実施例によるパイロット式切替弁が搭載された緩衝器の正面図である。 図1の2部拡大図である。 図2の3-3線断面図である。 図4Aは、第2押圧部の正面図、図4Bは、第2押圧部の側面図である。 図5Aは、駆動部が作動する前のパイロット式切替弁について説明する図、図5Bは、駆動部が第1弁体を押している際のパイロット式切替弁の作用について説明する図、図5Cは、図5Bの5C部拡大図である。 図6Aは、第2弁体が押下げられた際の作用について説明する図、図6Bは、図6Aの6B部拡大図である。 時間と第2弁体の位置との関係について説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。添付図に示した形態は本発明の一例であり、本発明は当該形態に限定されない。
<実施例>
図1を参照する。図1には、フロントフォークの主要部を構成する、テレスコピック型の緩衝器10が示されている。フロントフォークは、二輪車等の鞍乗り型車両の前部に設けられ、路面から受ける振動が車体側へ伝わることを抑制している。
緩衝器10は、二輪車のヘッドパイプ近傍から前輪まで掛け渡されて用いられる。二輪車の走行時には、路面の凹凸等の影響により、前輪から振動が入力される。この際、緩衝器10が圧縮、伸長し、その際に減衰力が発生する。
緩衝器10は、二輪車のヘッドパイプから前輪へ向かって下方に延びる筒状のアウタチューブ11と、前輪からヘッドパイプへ向かって上方に延び先端がアウタチューブ11の内部に挿入されている筒状のインナチューブ12と、これらのアウタチューブ11及びインナチューブ12を互いに離間する方向へ付勢する図示しないコイルスプリングと、を主な構成要素とする。アウタチューブ11及びインナチューブ12によって囲われた空間には、作動流体としてのオイルが充填されている。
緩衝器10は、アウタチューブ11の上端(末端)を閉じているアウタチューブ蓋部16と、インナチューブ12の下端(末端)を閉じているアクスルホルダ17と、を有している。
インナチューブ12の下部に隣接した部位には、インナチューブ12から余剰なオイルが流れ込むことが可能な蓄圧器18が設けられている。これらのインナチューブ12と蓄圧器18との間には、インナチューブ12から蓄圧器18へのオイルの流路Rを開閉するパイロット式切替弁20が設けられている。流路Rは、パイロット式切替弁20の内部とインナチューブ12の内部と蓄圧器18とをつなぐ部分である。
なお、蓄圧器には、ブラダやフリーピストンを用いることができる。さらに、蓄圧器は、インナチューブ内の余剰なオイルを貯めることができればよく、ブラダやフリーピストン以外であっても採用することができる。蓄圧器は、インナチューブの軸線上に設けられていても良い。
図2及び図3を参照する。図2及び図3には、パイロット式切替弁20の要部が示されている。ケース21は、発明の理解のために模式的に示されている。
パイロット式切替弁20は、略有底筒状のケース21と、通電されることにより作動する駆動部30と、この駆動部30の先端に隣接して設けられケース21内の流路Rを区画している区画部材23と、駆動部30が作動することにより流路Rを開放するバルブである第1バルブ50と、この第1バルブ50が流路Rを開放した際に圧力差によって流路Rをさらに開放するバルブである第2バルブ60と、これらの第1バルブ50及び第2バルブ60が収納されているバルブ収納部材26と、このバルブ収納部材26に収納された筒状の部材であって第2バルブ60をガイドするバルブガイド部材27と、を有している。
ケース21は、例えば、内周部が有底筒状に形成されている。ケース21には、インナチューブ12(図1参照)からのオイルが流れ込むことができるよう開けられている第1流路穴部21aと、蓄圧器18(図1参照)へ流れるオイルが通過可能に開けられている第2流路穴部21bと、を有している。
駆動部30は、先端がケース21に締結されている筒状の駆動部本体31と、駆動部本体31の軸線CLに沿って進退可能に設けられているロッド32と、このロッド32の外周を囲うように巻かれ通電可能なコイル33と、ロッド32の先端に設けられロッド32と共に軸線CLに沿って進退可能なプランジャ40と、駆動部本体31の内周面に固定されプランジャ40の後退限を規定している後退ストッパ35と、駆動部本体31の内周面に固定されプランジャ40をガイドしているプランジャガイド部36と、を有している。
駆動部本体31の先端は、ケース21の内部に形成された段差部分に当接している。これにより駆動部30全体の位置決めがされている。
ロッド32には、図示しないばねによって後退する方向への付勢力が付与されている。
コイル33には、図示しないバッテリが接続されており、通電可能とされている。コイル33への通電のオンオフは、制御部によって切り替えられる。制御部には、各種センサが接続されており、制御部は、これらのセンサからの電気信号に基づき、コイル33への通電のオンオフを切り替える。
プランジャ40は、ロッド32の先端に当接し略T字状を呈する第1押圧部41と、この第1押圧部41が貫通し第1押圧部41の鍔状の部位に当接している板ばね42と、第1押圧部41の先端が挿入されていると共に板ばね42に当接している第2押圧部43と、を有している。
第1押圧部41は、ロッド32が当接しているロッド当接部41aと、このロッド当接部41aの中心から軸線CLに沿って延びる第1押圧部本体41bと、を有している。
板ばね42は、リング状のリング部から中心に向かって複数の羽状のばねが延びてなる。
図2、図4A及び及び図4Bを参照する。第2押圧部43は、後退ストッパ35と共に板ばね42を挟み込んでいる有底筒状の板ばね当接部43aと、この板ばね当接部43aの中心から軸線CLに沿って延び第1押圧部本体41bが圧入されている筒状の連結部43bと、連結部43bの先端から軸線CLに沿って延びる軸状の部位であって第2バルブ60に当接可能な第2軸部43cと、この第2軸部43cの先端から軸線CLに沿って延び第1バルブ50に当接可能な第1軸部43dと、を有する。
第2軸部43cは、断面が非円形状になっており、具体的には筒状の連結部43bから第1軸部43dに向かって徐々に肉厚が薄くなる板状に形成されている。さらに、板状の第2軸部43cの幅方向において、第1軸部43dに向かって縮径し、第2弁体61の第2弁穴部61aの周縁に当接可能な肩部61c(傾斜面)を有する。この構成によって、肩部61cが第2弁体61の第2弁穴部61aの周縁に当接した状態で、オイルが第2弁穴部61aを通過することができるようになっている。先端が第1軸部43dに向かって縮径するテーパ面によって構成されている。この肩部61cは傾斜面に限らず、段差状であっても良い。
図2を参照する。プランジャガイド部36は、外周面の一部であって軸線CLに対して傾いたテーパ状のガイド部テーパ面部36aを有している。ガイド部テーパ面部36aは、区画部材23から離間している。このため、オイルは、ガイド部テーパ面部36aと区画部材23との間を通過することができる。
区画部材23には、軸線CLを中心にオイルが通過可能な区画部材穴部23aが開けられている。区画部材穴部23aは、流路Rの一部を構成していると共に、第1バルブ50及び第2バルブ60によって開閉される。
第1バルブ50は、バルブ収納部材26に一端が当接し圧縮コイルばねによって構成されている付勢部材51と、この付勢部材51の他端を受けている受け部材52と、この受け部材52に固定され流路Rの一部を開閉可能な第1弁体53と、第2バルブ60に形成され流路Rを閉じている状態の第1弁体53が当接している第1弁座部54と、を含む。
第2バルブ60は、有底筒状を呈している第2弁体61と、区画部材23に形成され流路Rを閉じている状態の第2弁体61が当接している第2弁座部62と、を有している。
付勢部材51は、第1弁体53を介して第2弁体61を閉じ方向に付勢しており、第2バルブ60の一部も構成している。換言すれば、第2バルブ60には、付勢部材51も含まれている、ということができる。
受け部材52は、第2弁体61の内周面に沿って軸線方向に変位可能である。つまり、第1弁体53は、受け部材52を介して第2弁体61の内周面によって移動方向をガイドされている。受け部材52と第2弁体61の内周面との間には、オイルが通過することができるよう受け部材オイル穴部52aが開けられている。
受け部材52の先端は、他の部位に比べて外径が小さく形成され、第2弁体61との間に所定の空間が形成されている。
第1弁体53は、弾丸形状を呈している。より詳細には、基端が円柱状に形成され、先端が半球状に形成され、これらが一体的に連続している。
第1弁座部54は、第1弁体53との接触面積を大きくすることができるよう軸線CLに対して傾いている。
第2弁体61は、底部の中心を貫通している第2弁穴部61aを有している。第2弁穴部61aは、第1弁座部54と連続している。
また、第2弁体61の外周面には、第2弁体61に向かって流れるオイルに対して斜め方向に傾いている油圧受面部61bが形成されている。
第2弁座部62には、Oリングが設けられている。
バルブ収納部材26の底部には、溝状に形成された溝部26aが軸線CLを中心に径方向に形成されている。また、溝部26aの中心から軸線CLに沿って、バルブ収納部材26の底部を収納部貫通穴部26bが貫通している。収納部貫通穴部26bの内径は、付勢部材51の内径よりも小さい。
バルブガイド部材27には、オイルの通過を許容するバルブガイド穴部27aが複数個所に開けられている。バルブガイド穴部27aの中心軸は、径方向に向いている。第2弁体61の油圧受面部61bは、バルブガイド穴部27aの軸線に対して傾いている、ということができる。
以上に説明したパイロット式切替弁20の作用について以下説明する。
図5Aを参照する。プランジャ40が後退位置にある場合において、第1弁体53及び第2弁体61は、蓄圧器18(図1参照)へ向かうオイルの流れを遮断している。この場合、オイルは、例えば、ばねレート可変機構に向かって流れる。具体的には、付勢部材51の付勢力によって第1弁体53は第1弁座部54に当接し、第2弁体61は第2弁座部62に当接している。これにより流路Rが閉じられている。この際、インナチューブとアウタチューブの相対移動によるオイルをばねレート可変機構に導くことで、ばねレート可変機構のスプリングの格納長を短くさせ、強いスプリング反力が得られる。
図2を参照する。例えば、ばねレート可変機構を動作させない場合には、コイル33に通電される。通電されるとロッド32が前進し、プランジャ40が押し出される。図5Bを参照する。押し出されたプランジャ40は、付勢部材51の付勢力に抗して第1弁体53を押し込む。これにより遮断されていた流路Rが解放されオイルは蓄圧器18に流れる。このときばねレート可変機構のスプリング格納長は変化しない為、低いスプリング反力が得られる。
図5Cを参照する。第1軸部43dが第1弁体53を押し込むことにより、第1弁体53は、第1弁座部54から離間する。これによりオイルは、第2弁穴部61aを通過することができるようになる。つまり、流路Rの一部が開放される。
図6Aを参照する。流路Rが開放されると、第2弁体61上流側の油圧と下流側の油圧との差圧によって第2弁体61が押下げられる。第2弁体61が押下げられるのに合わせて、プランジャ40は、前進し続ける。
第2弁体61が油圧によってバルブ収納部材26に当接するまで押下げられると、第1弁体53もプランジャ40によって後退限まで押下げられる。これにより、流路Rが全開となる。オイルは、バルブガイド穴部27aから区画部材穴部23aを通過する。
なお、オイルの流れる方向及び第2弁体61の移動する方向の両方に対して油圧受面部 が斜めに形成されているため、第2弁体61を確実に作動させることができる。
図6Bを参照する。第2弁体61が流路Rを全開としている状態において、第1軸部43dは、第1弁体53に当接し、第2軸部43cは、第2弁体61に当接している。なお、第2弁体61の第2軸部43cが当接する部位は、第2軸部43cの先端の傾斜形状に沿ってテーパ状に形成されている。
流路Rを全開としている状態では、第1弁体53及び第2弁体61に駆動部30が当接している状態が保たれる。これによって、インナチューブとアウタチューブの相対移動によるオイルを蓄圧器18に導くことで、ばねレート可変機構にオイルが導かれずにスプリングの格納長が短くならず、スプリング反力は強くならず、通常のサスペンションと同じ挙動が得られる。
一方、コイル33(図2参照)への通電を終えると、プランジャ40は、後退する。プランジャ40が後退すると、付勢部材51の付勢力によって第1弁体53及び第2弁体61は、流路Rを閉じる。
パイロット式切替弁20によれば、流路Rを開放している状態において、駆動部30が第2弁体61に当接した状態を保っている。次に、この理由について説明する。
図7を参照する。図7には、時間と第2弁体の位置との関係が示されている。線71で示されているのが比較例によるパイロット式切替弁を用いた際の結果であり、線72で示されているのが実施例によるパイロット式切替弁20(図2参照)を用いた際の結果である。横軸に時間が示され、縦軸に第2弁体の第2弁座を基準にした位置が示されている
比較例によるパイロット式切替弁によれば、線71によって示されるように、第1弁体が開き始めて所定の時間T1が過ぎると、第2弁体が徐々に開き始める。第2弁体は時間T2で開ききるものの、オイルの流れによる影響で第2弁体が振動するため、位置が安定しない。
図5Cを併せて参照する。線72によって示されるように、実施例によるパイロット式切替弁20によれば、第1弁体53が開き始めて所定の時間T1が過ぎると、第2弁体61が徐々に開き始める。
図6B及び図7を参照する。第2弁体61は時間T2で全開位置に達する。第2弁体61は、駆動部30によって押さえられているため、振動が抑制され位置が安定する。
以上に説明したパイロット式切替弁20について、以下に纏める。
図2を参照する。第1に、パイロット式切替弁20は、通電されることにより作動する駆動部30と、この駆動部30が作動することにより流路Rを開放する弁体である第1弁体53と、この第1弁体53と共に流路Rを開閉可能であり、第1弁体53が流路Rを開放した際に、第1弁体53よりも上流側と下流側の圧力差によって流路Rをさらに開放する弁体である第2弁体61と、を有している。図6Bを参照する。駆動部30は、流路Rを開放している状態の第2弁体61も開放状態に保持可能である。
図7を併せて参照する。パイロット式切替弁20によれば、第2弁体61が開ききった状態において、駆動部30が第2弁体61に当接している。これにより、第2弁体61の位置が振動によって変化することを抑制することができる。つまり、第2弁体61の振動を抑制することのできるパイロット式切替弁20を提供することができる。
図6Bのみを参照する。第2に、第1のパイロット式切替弁20であって、第1弁体53が流路Rを閉じている際に当接している第1弁座部54をさらに有している。また、第2弁体61には、流体が通過可能な第2弁穴部61aを有している。第1弁座部54は、第2弁体61の第2弁穴部61aの周縁に形成されている。第2弁体61に第1弁座部54が形成されているため、少ない部品点数によって第1弁座部54を形成することができ好ましい。
第3に、第2のパイロット式切替弁20であって、駆動部30は、第2弁穴部61aを通過して第1弁体53を押すことが可能な第1軸部43dを有する。換言すれば、第1軸部43dの作動する軌道上に第2弁穴部61aが開けられ、第1弁体53が設けられている。これにより、駆動部30、第1弁体53、第2弁体61をコンパクトに設けることができ、パイロット式切替弁20の小型化を図ることができる。
第4に、第3のパイロット式切替弁20であって、駆動部30は、第2弁穴部61aの周縁に当接可能な第2軸部43cを有する。第2弁穴部61aの周縁に当接させることにより、第1軸部43dに近接した位置に第2軸部43cを形成することができる。駆動部30をコンパクトにすることができ、パイロット式切替弁20の小型化を図ることができる。
第5に、第4のパイロット式切替弁20であって、第2軸部43cは断面が非円形状となっており、第2弁穴部61aの周縁に当接した状態で第2弁穴部61aを流体が通過可能になっている。
図5Aを参照する。第6に、第2乃至第5いずれかのパイロット式切替弁20であって、第1弁体53を第1弁座部54に向かって付勢する付勢部材51と、第2弁体61が流路Rを閉じている際に当接している第2弁座部62と、をさらに有している。付勢部材51の付勢力によって第1弁体53が第1弁座部54に当接しているときに、第2弁体61が第2弁座部62に着座する方向に付勢力を受けている。1つの付勢部材51によって第1弁体53及び第2弁体61を閉じ方向に付勢しているため、部品点数の削減に寄与することができる。
尚、本発明による緩衝器は、二輪車の倒立式のフロントフォークに適用される例を説明したが、正立式のフロントフォークやリヤクッションにも適用可能である。また、搭載される車両は二輪車に限らず、三輪車等の鞍乗り型車両やその他の車両にも適用することができる。
また、パイロット式切替弁が設けられる場所は、緩衝器の本体と蓄圧器との間の他、緩衝器の本体とばねレート可変機構との間であってもよい。さらには、これら以外の部位であってもよく、パイロット式切替弁の設けられる位置はこれらの位置に限られない。
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のパイロット式切替弁は、鞍乗り型車両のフロントフォークの流路を開閉するのに好適である。
20…パイロット式切替弁、30…駆動部、43c…第2軸部、43d…第1軸部、51…付勢部材、53…第1弁体、54…第1弁座部、61…第2弁体、61a…第2弁穴部、62…第2弁座部、R…流路

Claims (7)

  1. 通電されることにより作動する駆動部と、
    この駆動部が作動することにより流路を開放する弁体である第1弁体と、
    この第1弁体と共に前記流路を開閉可能であり、前記第1弁体が前記流路を開放した際に、前記第1弁体よりも上流側と下流側の圧力差によって前記流路をさらに開放する弁体である第2弁体と、を有し、
    前記駆動部は、前記流路を開放している状態の前記第2弁体も開放状態に保持可能である、パイロット式切替弁。
  2. 請求項1に記載のパイロット式切替弁であって、
    前記第1弁体が前記流路を閉じている際に当接している第1弁座部をさらに有し、
    前記第2弁体には、流体が通過可能な第2弁穴部を有し、
    前記第1弁座部は、前記第2弁体の前記第2弁穴部の周縁に形成されている、パイロット式切替弁。
  3. 請求項2に記載のパイロット式切替弁であって、
    前記駆動部は、前記第2弁穴部を通過して前記第1弁体を押すことが可能な第1軸部を有する、パイロット式切替弁。
  4. 請求項3に記載のパイロット式切替弁であって、
    前記駆動部は、前記第2弁穴部の周縁に当接可能な第2軸部を有する、パイロット式切替弁。
  5. 請求項4に記載のパイロット式切替弁であって、
    前記第2軸部は断面が非円形状となっており、前記第2弁穴部の周縁に当接した状態で前記第2弁穴部を流体が通過可能になっている、パイロット式切替弁。
  6. 請求項2に記載のパイロット式切替弁であって、
    前記第1弁体を前記第1弁座部に向かって付勢する付勢部材と、
    前記第2弁体が前記流路を閉じている際に当接している第2弁座部と、をさらに有し、
    前記付勢部材の付勢力によって前記第1弁体が前記第1弁座部に当接しているときに、前記第2弁体が前記第2弁座部に着座する方向に付勢力を受けている、パイロット式切替弁。
  7. 請求項1に記載のパイロット式切替弁を有する緩衝器であって、
    テレスコピック型のアウタチューブ及びインナチューブと、
    前記アウタチューブ若しくは前記インナチューブに設けられ、オイルを蓄えることができる蓄圧器と、を備え、
    前記パイロット式切替弁の前記流路は、前記インナチューブの内部と前記蓄圧器の間をつなぐ部分である、緩衝器。
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