JP7387465B2 - 廃棄物撹拌状態評価装置および該方法 - Google Patents

廃棄物撹拌状態評価装置および該方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄物の撹拌状態を評価する廃棄物撹拌状態評価装置および廃棄物撹拌状態評価方法に関する。
所有者によって利用価値が無いあるいは不要であると判断されてゴミとして廃棄された廃棄物は、一般に、焼却炉で燃焼され、焼却処理される。この廃棄物の燃焼では、焼却炉内での安定した燃焼を実現するために、廃棄物を均質化するように廃棄物が撹拌される。この廃棄物の撹拌状態とは、ゴミ袋が破袋され、例えば草木や汚泥等が均質に均質化された状態を言い、均質化の程度によって撹拌状態の良否が判定される。このような廃棄物の撹拌状態の評価に関し、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
この特許文献1に開示されたごみの混合度評価システムは、ごみピット内のごみをその上方から撮像するように設置される撮像部と、ごみの三次元高さ情報を算出する三次元ごみ高さ算出部と、前記撮像部の設置情報に基づいて、前記撮像部で撮像された画像を上空視点画像に変換する画像変換部と、前記ごみの三次元高さ情報に基づいて、前記上空視点画像の全ての区域が同一高さ平面上になるように補正した補正画像を得る画像補正部と、前記補正画像を階調化し、所定の閾値で二値化して二値化画像を得る二値化処理部と、前記二値化画像を複数の分割エリアを有する2以上の評価エリアに分割し、各評価エリアのごみの混合度を評価する混合度評価部と、を有する。
特許第6457137号公報(特開2019-148409号公報)
ところで、前記特許文献1に開示されたごみの混合度評価システムは、ゴミの補正画像を階調で2値化した2値化画像によって、すなわち、単に、ゴミ袋の破袋の有無によって撹拌状態を評価している(特許文献1の例えば[0036]段落)。このため、前記特許文献1に開示されたごみの混合度評価システムでは、撹拌状態の評価精度が低下してしまう虞がある。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、より適切に撹拌状態を評価できる廃棄物撹拌状態評価装置および廃棄物撹拌状態評価方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる廃棄物撹拌状態評価装置は、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得部と、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出部と、前記識別抽出部で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積で除算することによって前記廃棄物の占有比率を求め、前記求めた占有比率を1から減算した減算結果を、比率で表した撹拌領域の大きさとして撹拌済みの撹拌領域を求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価部とを備える。
このような廃棄物撹拌状態評価装置は、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、廃棄物の撹拌状態を評価するので、より適切に撹拌状態を評価できる。特に、画像から、廃棄物の撹拌している撹拌領域を、直接、認識するアルゴリズム(直接認識アルゴリズム)に較べて、上記廃棄物撹拌状態評価装置は、より適切に撹拌状態を評価できる。すわなち、収容部に収容される廃棄物の種類は、多種類であるため、これらが撹拌された撹拌領域の画像は、多様性を有する。このため、前記直接認識アルゴリズムでは、1つの画像処理手順でこのような多様性を有する撹拌領域を網羅的に認識することが難しい。一方、上記廃棄物撹拌状態評価装置は、撹拌領域の識別に較べて識別し易い廃棄物を、まず識別してから、廃棄物の撹拌状態を評価するので、より適切に撹拌状態を評価できる。これによれば、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて撹拌済みの撹拌領域を求めて、廃棄物の撹拌状態を評価する廃棄物撹拌状態評価装置が提供できる
本発明の他の一態様にかかる廃棄物撹拌状態評価装置は、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得部と、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出部と、前記識別抽出部で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積から減算した減算結果を、撹拌済みの撹拌領域として求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価部とを備える。好ましくは、上述の廃棄物撹拌状態評価装置において、前記評価部は、前記求めた撹拌領域の大きさと所定の閾値とを比較することによって、前記廃棄物の撹拌状態を評価する。
これによれば、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて撹拌済みの撹拌領域を求めて、廃棄物の撹拌状態を評価する廃棄物撹拌状態評価装置が提供できる。
他の一態様では、これら上述の廃棄物撹拌状態評価装置において、前記識別抽出部は、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを含む。好ましくは、上述の廃棄物撹拌状態評価装置において、前記機械学習モデルは、前記識別した占有領域に対し、識別の信頼性の程度を表す信頼度をさらに出力し、前記識別抽出部は、前記識別した占有領域に対し、前記機械学習モデルから出力された信頼度に基づいて廃棄物であるか否かを判定する判定部をさらに含む。
このような廃棄物撹拌状態評価装置は、識別抽出部に機械学習モデルを用いるので、例えば階調化や二値化等の、画像から占有領域を抽出する情報処理手順を事前に構築する必要が無い。
他の一態様では、これら上述の廃棄物撹拌状態評価装置において、前記識別抽出部は、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを含み、複数の学習データを記憶する学習情報記憶部と、前記学習情報記憶部に記憶された複数の学習データを用いて前記機械学習モデルを機械学習する学習部とをさらに備え、前記学習データは、前記収容部に収容された廃棄物の画像と、前記画像の画素ごとに対応付けられた、教師データとしての前記廃棄物の種類とを備える。
このような廃棄物撹拌状態評価装置は、学習情報記憶部および学習部を備えるので、識別抽出部を再学習でき、更新できる。
本発明の一態様にかかる廃棄物撹拌状態評価方法は、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得工程と、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出工程と、前記識別抽出工程で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積で除算することによって前記廃棄物の占有比率を求め、前記求めた占有比率を1から減算した減算結果を、比率で表した撹拌領域の大きさとして撹拌済みの撹拌領域を求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価工程とを備える。本発明の一態様にかかる廃棄物撹拌状態評価方法は、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得工程と、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出工程と、前記識別抽出工程で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積から減算した減算結果を、撹拌済みの撹拌領域として求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価工程とを備える
このような廃棄物撹拌状態評価方法は、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、廃棄物の撹拌状態を評価するので、より適切に撹拌状態を評価できる。特に、直接認識アルゴリズムに較べて、上記廃棄物撹拌状態評価方法は、より適切に撹拌状態を評価できる。
本発明にかかる廃棄物撹拌状態評価装置および廃棄物撹拌状態評価方法は、より適切に撹拌状態を評価できる。
実施形態における廃棄物撹拌状態評価装置の構成を示すブロック図である。 一例として、受入ピットを側面視した概略図である。 前記識別抽出部における機械学習モデルの機械学習に利用される、学習データを説明するための図である。 前記廃棄物撹拌状態評価装置に利用される、占有領域および評価手法を説明するための図である。 前記廃棄物撹拌状態評価装置に利用される、撹拌領域割合と撹拌状態の良否との関係を説明するための図である。 撹拌状態の評価に関する、前記廃棄物撹拌状態評価装置の動作を示すフローチャートである。 一例として、撹拌状態の評価結果を示す図である。 識別抽出部の機械学習に関する、前記廃棄物撹拌状態評価装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。なお、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
本実施形態における廃棄物撹拌状態評価装置は、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得部と、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出部と、前記識別抽出部で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価部とを備える。以下、より具体的に説明する。
図1は、実施形態における廃棄物撹拌状態評価装置の構成を示すブロック図である。図2は、一例として、受入ピットを側面視した概略図である。図3は、前記識別抽出部における機械学習モデルの機械学習に利用される、学習データを説明するための図である。図3Aは、受入ピットを撮像した画像の一例を示し、図3Bは、図3Aに示す画像の受入ピット画像領域を、一部で重複するように6分割した学習データの画像を拡大で示す。図4は、前記廃棄物撹拌状態評価装置に利用される、占有領域および評価手法を説明するための図である。図4Aは、廃棄物の種類ごとの各占有領域を示し、図4Bは、図4Aに示す廃棄物の種類ごとの各占有領域を除く撹拌領域を示す。図5は、前記廃棄物撹拌状態評価装置に利用される、撹拌領域割合と撹拌状態の良否との関係を説明するための図である。図5の横軸は、百分率で表した撹拌領域割合を示し、その縦軸は、撹拌状態の良否の程度を示す。
実施形態における廃棄物撹拌状態評価装置Dは、例えば、図2に示す、廃棄物のゴミを受け入れる受入ピットPTに収容された廃棄物の撹拌状態を評価するために用いられる。受入ピットPTは、例えば、廃棄物のゴミを焼却するゴミ焼却施設に設けられ、底面および壁面をコンクリートで形成され天面を開放した略直方体状の空所(凹所)である。受入ピットPTには、クレーンガータCGに支持されクレーンガータCGから吊り下げされたクレーンCRが備えられている。図2に示すようにXYZ直交座標系を設定した場合、クレーンCRは、クレーンガータCGに対しZ方向(紙面上下方向)に沿って移動可能に構成され、クレーンガータCGに案内されてY方向(紙面左右方向)に沿って移動可能に構成され、クレーンガータCGは、X方向に延びる、図略のランウェイレールに案内されてX方向(紙面前後方向)に沿って移動可能に構成される。これによってクレーンCRは、Z方向、Y方向およびX方向の3次元の各方向に移動可能に構成されている。受入ピットPTに隣接して投入ホッパHPが設けられている。投入ホッパHPは、図略の焼却炉に繋がっており、受入ピットPTからクレーンCRによって掴み上げられた廃棄物が投入ホッパHPに投入されることで、廃棄物が焼却炉に導入され、焼却される。このようなクレーンCRの運用を制御するためのコンソール(制御卓)CLがオペレーションルーム(運用室)ORに配置される。受入ピットPTは、廃棄物を収容する収容部の一例に相当する。
このような受入ピットPTにおける廃棄物の撹拌状態を評価する実施形態の廃棄物撹拌状態評価装置Dは、例えば、図1に示すように、取得部1と、制御処理部2と、記憶部6とを備え、図1に示す例では、さらに、入力部3と、出力部4と、インターフェース部(IF部)5とを備える。
取得部1は、制御処理部2に接続され、収容部に収容された廃棄物の画像を取得する装置である。取得部1は、例えば、図2に示すように、受入ピットの上面全体を撮像できるように受入ピットPTの上方に配設され、受入ピットPTを俯瞰した画像(画像データ)をピット画像として生成する撮像装置である。図2に示すように、撮像装置の取得部1は、受入ピットPTを斜め上方から受入ピットPTを俯瞰するように壁面上端部に配設されてよいが、好ましくは、受入ピットの上面全体を容易に撮像できるように、撮像装置の取得部1は、受入ピットの中央位置上方(直上)に配設されてもよい。前記撮像装置は、デジタルカメラ等である。なお、取得部1は、通信を行う通信インターフェースであり、受入ピットPTの上方に配設された、例えばWebカメラ等の通信可能なデジタルカメラとネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。
入力部3は、制御処理部2に接続され、例えば、撹拌状態の評価の開始を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えば学習データの教師データ等の、廃棄物撹拌状態評価装置Dを動作させる上で必要な各種データを廃棄物撹拌状態評価装置Dに入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチやキーボードやマウス等である。出力部4は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、入力部3から入力されたコマンドやデータ、ピット画像および撹拌状態の評価結果等を出力する機器であり、例えばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。
なお、入力部3および出力部4からいわゆるタッチパネルが構成されてもよい。このタッチパネルを構成する場合において、入力部3は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置であり、出力部4は、表示装置である。このタッチパネルでは、前記表示装置の表示面上に前記位置入力装置が設けられ、前記表示装置に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、前記位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として廃棄物撹拌状態評価装置Dに入力される。このようなタッチパネルでは、ユーザは、入力操作を直感的に理解し易いので、ユーザにとって取り扱い易い廃棄物撹拌状態評価装置Dが提供される。
IF部5は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。また、IF部5は、外部機器との間で通信を行う回路であり、例えば、データ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等であってもよい。
記憶部6は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、制御処理プログラムが含まれ、前記制御処理プログラムには、廃棄物撹拌状態評価装置Dの各部1、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する制御プログラムや、取得部1で取得した画像において、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出プログラムや、前記識別抽出プログラムで抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価プログラムや、取得部1で取得した画像において、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを、後述の学習情報記憶部61に記憶された複数の学習データを用いて機械学習する学習プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、廃棄物であるか否かを判定するための閾値(判定閾値)や、撹拌状態を評価するための閾値(評価閾値)や、学習データ等の、これら各プログラムを実行する上で必要なデータが含まれる。前記判定閾値は、1個の値であってもよいが、本実施形態では、廃棄物の種類に応じて前記廃棄物の種類ごとに複数予め用意される。このような記憶部6は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、記憶部6は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部2のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部6は、比較的大容量となる学習データを記憶するために、大容量を記憶可能なハードディスク装置を備えても良い。
記憶部6は、前記学習データを記憶する学習情報記憶部61を機能的に含む。前記学習データは、前記収容部に収容された廃棄物の画像と、前記画像の画素ごとに対応付けられた、教師データとしての前記廃棄物の種類とを備える。より具体的には、図3Aに示すように、画像のうちの受入ピットを写し込んだ領域(受入ピット画像領域)RPが、複数、図3Aに示す例では6個に、一部で重複するように所定のサイズ(例えば500pixel×500pixel等)で分割され、これら6分割された個々の各画像SP-1~SP-6が、それぞれ、1つの学習データの画像として利用される。そして、これら学習データの画像SP-1~SP-6それぞれにおいて、例えば図3Bに示す学習データの画像SP-3において、廃棄物を写し込んだ画像部分が領域TD-1や領域TD-2等で入力部3から指定され、この指定された各領域TD-1、TD-2における廃棄物の各種類が教師データとして入力部3から入力され、前記指定された各領域TD-1、TD-2内の各画素に前記入力された各教師データが割り付けられる。このように学習データの画像SP-1~SP-6に対して画素ごとに廃棄物の種類が教師データとしてマニュアルで対応付けられる。そして、これら互いに対応付けられた画像SP-1~SP-6および各教師データそれぞれが学習データの1つとして学習情報記憶部61に記憶される。
制御処理部2は、廃棄物撹拌状態評価装置Dの各部1、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、廃棄物の撹拌状態を評価するための回路である。制御処理部2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部2には、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部21、識別抽出部22、評価部23および学習部24が機能的に構成される。
制御部21は、廃棄物撹拌状態評価装置Dの各部1、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、廃棄物撹拌状態評価装置D全体の制御を司るものである。
識別抽出部22は、取得部1で取得した画像(ピット画像)において、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出するものである。本実施形態では、識別抽出部22は、機能的に、機械学習モデル部221と、判定部222とを含む。
機械学習モデル部221は、取得部1で取得した画像において、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを備えるものである。この機械学習モデルは、本実施形態では、ピット画像が入力されると、ピット画像から、廃棄物を写し込んだ画像領域を前記廃棄物の占有領域として廃棄物の種類ごとに識別してその位置および大きさ(サイズ、面積、画素数)を特定し、前記識別した廃棄物の占有領域に対し、識別の信頼性の程度を表す信頼度を百分率で求め、これら廃棄物の占有領域(位置、大きさ)、その廃棄物の種類(種別)およびその信頼度を出力する。前記機械学習モデルは、例えば、線形回帰、ボルツマンマシン、ニューラルネットワーク(neural Network)、サポートベクターマシン(Support Vector Machine、SVM)、ベイジアンネットワーク、決定木、ランダムフォレスト(random forest)等の機械学習に用いる公知の手法を利用したモデルを備えて構成される。本実施形態では、前記機械学習モデルには、ニューラルネットワークの1つである畳み込みニューラルネットワーク(Convolution neural network、CNN)が用いられ、その機械学習によってCNNのパラメータが決定され、その識別力が獲得される。
判定部222は、機械学習モデル部221の機械学習モデルで識別した廃棄物の占有領域に対し、前記機械学習モデルから出力された信頼度に基づいて廃棄物であるか否かを最終的に判定するものである。より具体的には、判定部222は、前記機械学習モデルから出力された信頼度と前記信頼度と共に前記機械学習モデルから出力された廃棄物の種類に応じた判定閾値とを比較し、前記信頼度が前記判定閾値以上である場合に、最終的に廃棄物の占有領域と判定し、前記信頼度が前記判定閾値未満である場合に、最終的に廃棄物の占有領域と判定しない。
このように機械学習モデルと閾値判定とを組み合わせることで、より精度よく廃棄物の占有領域が抽出できる。そして、本実施形態では、廃棄物の種類ごとに判定閾値が用意されているので、廃棄物の種類に応じた属性(例えば識別のし易さ等)を考慮して廃棄物を識別でき、より精度よく廃棄物の占有領域が抽出できる。
このような識別抽出部22は、例えば、図4Aに示すピット画像を処理すると、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別し、前記廃棄物の占有領域(位置、大きさ)およびその廃棄物の種類を出力する。図4Aに示す例では、廃棄物の種類として草木ゴミおよび袋ゴミが識別され、草木ゴミおよび袋ゴミそれぞれの各占有領域が矩形でピット画像上に表示される。前記矩形の表示位置およびその大きさで、占有領域の位置および大きさが表示されている。
評価部23は、識別抽出部22で識別した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価するものである。より具体的には、評価部23は、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、撹拌済みの撹拌領域を求め、前記求めた撹拌領域の大きさに基づいて、前記廃棄物の撹拌状態を評価する。
本実施形態では、廃棄物の占有領域を除く残余の領域が撹拌領域とされる。例えば、図4Aに示す例では、図4Bに示すように、ハッチングされた廃棄物の占有領域HRを除く、ハッチングされていない残余の領域NR-1、NR-2が撹拌領域とされる。より詳しくは、評価部23は、廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、この求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積で除算することによって前記廃棄物の占有比率を求め、この求めた占有比率を1から減算した減算結果を、比率で表した撹拌領域の大きさとする。例えば、受入ピットPTの面積(画総数)をS(ピット)とし、草木ゴミの総面積(総画素数)をS(草木)とし、袋ゴミの総面積(総画素数)をS(袋)とした場合、比率で表した撹拌領域の大きさS(撹拌)[%]は、次式1で表される。
式1;S(撹拌)=(1-(S(草木)+S(袋))/S(ピット))
ここで、占有領域を表した矩形が一部で重畳している場合には、重畳している一方のみで前記総面積S(草木)、S(袋)が求められる。なお、評価部23は、廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、この求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積から減算した減算結果を前記撹拌領域の大きさとしてもよい(S(撹拌)=S(ピット)-(S(草木)+S(袋))。
そして、評価部23は、この求めた撹拌領域の大きさと所定の閾値(評価閾値)とを比較することによって、前記廃棄物の撹拌状態を評価する。
前記評価閾値は、1個で撹拌の良否を評価してもよいが、本実施形態では、撹拌状態を複数の段階(レベル)で評価するために、複数である。例えば、図5に示すように、不良(×)、普通(△)、良(○)および最良(◎)の4段階で評価するために、前記評価閾値は、3個の第1ないし第3評価閾値Th1~Th3を備える(Th1<Th2<Th3[%])。前記不良(×)は、撹拌が不十分である撹拌状態であり、比率で表した撹拌領域の大きさが第1評価閾値Th1以下である場合に、評価部23は、この不良(×)と評価する。前記良(○)は、撹拌の目的に適う程度に撹拌されている撹拌状態であり、比率で表した撹拌領域の大きさが第2評価閾値Th2を超え第3評価閾値Th3以下である場合に、評価部23は、この良(○)と評価する。前記最良(◎)は、十分に撹拌されている撹拌状態であり、比率で表した撹拌領域の大きさが第3評価閾値Th3を超える場合に、評価部23は、この最良(◎)と評価する。前記普通(△)は、撹拌されているが前記普通に達するまで撹拌されていない撹拌状態であり、可能であれば撹拌した方が好ましい撹拌状態であり、比率で表した撹拌領域の大きさが第1評価閾値Th1を超え第2評価閾値Th2以下である場合に、評価部23は、この普通(△)と評価する(不良<普通<良<最良)。これら3個の第1ないし第3評価閾値Th1~Th3は、それぞれ、例えばクレーンCRを運用するオペレータの経験等を参考に適宜に設定され、前記不良と前記普通とを弁別する第1評価閾値Th1は、例えば、25[%]や30[%]等に設定され、前記普通と前記良とを弁別する第2評価閾値Th2は、例えば、50[%]等に設定され、前記良と前記最良とを弁別する第3評価閾値Th3は、例えば、70[%]や75[%]や80[%]等に設定される。
学習部24は、識別抽出部22の機械学習モデルを、学習情報記憶部61に記憶された複数の学習データを用いて機械学習し、この機械学習した機械学習モデルで識別抽出部22の機械学習モデルを更新するものである。本実施形態では、学習部24は、学習データの画像に対し、教師データの入力を入力部3から受け付け、前記画像と前記教師データとを互いに対応付けて学習データの1つとして学習情報記憶部61に記憶する。
これら制御処理部2、入力部3、出力部4、IF部5および記憶部6は、例えば、デスクトップ型やノート型等のコンピュータによって構成可能である。これら各部2~6を構成するコンピュータは、例えば、オペレーションルームORに配置され、コンソールCLに組み込まれてよく(コンソールCLと兼用されてよく)、あるいは、コンソールCLと別体であってもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。図6は、撹拌状態の評価に関する、前記廃棄物撹拌状態評価装置の動作を示すフローチャートである。図7は、一例として、撹拌状態の評価結果を示す図である。図8は、識別抽出部の機械学習に関する、前記廃棄物撹拌状態評価装置の動作を示すフローチャートである。
このような構成の廃棄物撹拌状態評価装置Dは、その電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。制御処理部2には、その制御処理プログラムの実行によって、制御部21、識別抽出部22、評価部23および学習部24が機能的に構成され、識別抽出部22には、機械学習モデル部221および判定部222が機能的に構成される。
以下、まず、第1に、撹拌状態の評価に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作について説明し、次に、第2に、識別抽出部の機械学習に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作について説明する。なお、撹拌状態の評価に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作の説明では、識別抽出部22の機械学習モデルは、予め機械学習済みで記憶部6に記憶され、記憶部6から制御処理部2に読み込まれることで、機械学習済みの機械学習モデルを備えた識別抽出部22の機械学習モデル部221が機能的に構成されるものとする。
第1に、撹拌状態の評価に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作では、図6において、まず、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、取得部1によってピット画像を取得し、この取得したピット画像を制御処理部2によって記憶部6に記憶する(S11)。このピット画像は、後述のように学習データにも利用される。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、制御処理部2の識別抽出部22によって、処理S11で取得部1によって取得したピット画像において、廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する(S12)。本実施形態では、機械学習モデル部221は、前記ピット画像から、廃棄物を写し込んだ画像領域を前記廃棄物の占有領域として廃棄物の種類ごとに識別し、その廃棄物の占有領域(位置、大きさ)、種類および信頼度を出力する。判定部222は、機械学習モデル部221の機械学習モデルで識別した廃棄物の占有領域に対し、前記機械学習モデルから出力された信頼度に基づいて廃棄物であるか否かを最終的に判定し、最終的に判定した廃棄物の占有領域を出力する。そして、識別抽出部22は、判定部222で最終的に判定した廃棄物の占有領域(位置、大きさ)およびその廃棄物の種類を評価部23に通知する。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、制御処理部2の評価部23によって、撹拌領域を求める(S14)。本実施形態では、評価部23は、上述の式1によって、比率で表した撹拌領域の大きさを求める。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、制御処理部2の評価部23によって、処理S14で求めた撹拌領域の大きさに基づいて、廃棄物の撹拌状態を評価する(S15)。本実施形態では、評価部23は、この求めた撹拌領域の大きさと第1ないし第3評価閾値Th1~Th3とを比較することによって、廃棄物の撹拌状態を評価する。
そして、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、制御処理部2の制御部21によって、評価結果を出力し、本処理を終了する。例えば、図7に示すように、ピット画像RPおよび撹拌状態RMが出力部4に表示され、ピット画像RPには、評価部23で求められた撹拌領域SPが枠線で表示される。
撹拌状態が評価されると、クレーンCRが運用され、必要に応じて撹拌が実行される。例えば、撹拌領域と判定されなかった領域の廃棄物がクレーンCRによって掴み上げられ、その位置で、あるいは、別の位置で、廃棄物がクレーンCRから落下されることで撹拌される。
このような撹拌状態の評価に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作は、適宜にタイミングで実行される。例えば、走行、巻下、把持、巻上、走行および把持解消というクレーンCRによる一連の1回の撹拌動作ごとに、あるいは、複数回の撹拌動作ごとに、前記評価の動作が実行される。
第2に、識別抽出部の機械学習に関する廃棄物撹拌状態評価装置Dの動作では、図8において、まず、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、制御処理部2の学習部24によって、学習データを生成するために、前記評価の動作に際に取得した、教師データが付与されていないピット画像を記憶部6から取得する(S21)。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、前記取得したピット画像の1つを出力部4に出力し、教師データの入力を受け付ける(S22)。ユーザは、上述のように、出力部4に出力されたピット画像において、廃棄物を写し込んだ画像部分を領域で入力部3から指定し、この指定した領域における廃棄物の各種類を教師データとして入力部3から入力する。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、入力部3で指定された領域内の各画素に、入力部3で受け付けた教師データを対応付け、これら互いに対応付けられたピット画像および教師データそれぞれが学習データの1つとして学習情報記憶部61に記憶する(S23)。これによって学習データが更新(追加)され、学習情報記憶部61に記憶される。
次に、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、処理S21で取得した全てのピット画像に対し、教師データを付与したか否かを判定する(S24)。この判定の結果、未付与のピット画像が有る場合(No)には、学習部24は、処理をS22に戻す。一方、前記判定の結果、全てのピット画像に教師データが付与されている場合(Yes)には、学習部24は、次に。処理をS25を実行する。
この処理S25では、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、機械学習の開始か否かを判定する。この判定の結果、機械学習の開始ではない場合(No)には、学習部24は、本処理を終了する。一方、前記判定の結果、機械学習の開始である場合(Yes)には、学習部24は、次に、処理S26および処理S27を順次に実行し、本処理を終了する。例えば、ユーザによって入力部3から機械学習の開始の指示を受け付けた場合に、学習部24は、機械学習の開始であると判定する。また例えば、前回の機械学習から3ヶ月や6ヶ月等の所定の期間が経過している場合に、学習部24は、機械学習の開始であると判定する。
この処理S26では、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、識別抽出部22の機械学習モデルを、学習情報記憶部61に記憶された複数の学習データを用いて機械学習する。
そして、この処理S26に続く処理S27では、廃棄物撹拌状態評価装置Dは、学習部24によって、処理S26で機械学習した機械学習モデルで識別抽出部22の機械学習モデルを更新する。
このように撹拌状態の評価に利用されたピット画像が学習データに追加され、この学習データを用いて識別抽出部22の機械学習モデルが機械学習され、更新される。
以上説明したように、本実施形態における廃棄物撹拌状態評価装置Dおよびこれに実装された廃棄物撹拌状態評価方法は、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、廃棄物の撹拌状態を評価するので、より適切に撹拌状態を評価できる。受入ピットPTに収容される廃棄物の種類は、多種類であるため、これらが撹拌された撹拌領域の画像は、多様性を有する。このため、画像から、撹拌領域を、直接、認識する直接認識アルゴリズムでは、1つの画像処理手順でこのような多様性を有する撹拌領域を網羅的に認識することが難しい。一方、上記廃棄物撹拌状態評価装置Dおよび廃棄物撹拌状態評価方法は、撹拌領域の識別に較べて識別し易い廃棄物を、まず識別してから、廃棄物の撹拌状態を評価するので、前記直接認識アルゴリズムに較べて、より適切に撹拌状態を評価できる。
上記廃棄物撹拌状態評価装置Dおよび廃棄物撹拌状態評価方法は、識別抽出部22に機械学習モデルを用いるので、例えば階調化や二値化等の、画像から占有領域を抽出する情報処理手順を事前に構築する必要が無い。
上記廃棄物撹拌状態評価装置Dおよび廃棄物撹拌状態評価方法は、学習情報記憶部61および学習部24を備えるので、識別抽出部22を再学習でき、更新できる。
そして、本実施形態によれば、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて撹拌済みの撹拌領域を求めて、廃棄物の撹拌状態を評価する廃棄物撹拌状態評価装置Dおよび廃棄物撹拌状態評価方法が提供できる。
なお、上述の実施形態では、評価部23は、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて、撹拌済みの撹拌領域を求め、前記求めた撹拌領域の大きさに基づいて、前記廃棄物の撹拌状態を評価したが、廃棄物の種類ごとの各占有領域に基づいて廃棄物の撹拌状態を評価する評価手法は、これに限らず、他の手法であってもよい。例えば、評価部23は、廃棄物の種類ごとの各占有領域の各大きさと所定の条件とを比較した結果、前記所定の条件を満たす廃棄物の種類における占有領域の大きさに基づいて、前記廃棄物の撹拌状態を評価してもよい。より具体的には、前記所定の条件は、所定の第1条件値以上の占有比率を持つ廃棄物の種類が所定の第2条件値以上であることであり、評価部23は、前記所定の条件を満たす廃棄物の種類における占有比率のうちの最大の占有比率と所定の閾値(評価閾値)とを比較することによって、前記廃棄物の撹拌状態を評価する。これによれば、所定の条件を満たす廃棄物の種類における占有領域の大きさに基づいて、廃棄物の撹拌状態を評価する廃棄物撹拌状態評価装置Dおよび廃棄物撹拌状態評価方法が提供できる。
一例では、前記所定の第1条件値CV1は、20[%]等であって、前記所定の第2条件値CV2は、3等である。すなわち、前記所定の条件は、20%以上の占有比率を持つ廃棄物の種類が3種類以上であることである。前記所定の閾値(評価閾値)は、2個の第4および第5評価閾値Th4、Th5を備える(Th4<Th5[%])。第4評価閾値Th4は、例えば、33[%]等に設定され、第5評価閾値th2は、例えば、48[%]等に設定される。これら第1および第2条件値CV1、CV2ならびに第4および第5評価閾値Th4、Th5は、それぞれ、例えばクレーンCRを運用するオペレータの経験等を参考に適宜に設定される。前記比較の結果、前記所定の条件を満たさない場合、評価部23は、前記不良(×)と評価し、前記所定の条件を満たす場合は、評価部23は、前記最良(◎)、前記良(○)および前記普通(△)の何れかと評価し、さらに、次のように判定する。前記最大の占有比率が第4閾値Th4以下である場合に、評価部23は、前記最良(◎)と評価する。前記最大の占有比率が第4閾値Th4を超え第5閾値Th5以下である場合に、評価部23は、前記良(○)と評価する。前記最大の占有比率が第5閾値Th5を超える場合に、評価部23は、前記普通(△)と評価する。
例えば、識別抽出部22の処理の結果、草木ゴミの占有比率が40[%]であり、汚泥ゴミの占有比率が25[%]であり、白い袋ゴミの占有比率が25[%]であり、黒い袋ゴミの占有比率が10[%]である場合、20%以上の占有比率を持つ廃棄物の種類が草木ゴミ、汚泥ゴミおよび白い袋ゴミの3種類以上であるので、評価部23は、前記所定の条件を満たすと判定する。続いて、これら草木ゴミ、汚泥ゴミおよび白い袋ゴミのうち最大の占有比率を持つ草木ゴミの占有比率40[%]と第4および第5評価閾値Th4、Th5とが比較され、この最大の占有比率40[%]が第4閾値Th4を超え第5閾値Th5以下であるので、評価部23は、前記良(○)と評価する。また例えば、識別抽出部22の処理の結果、草木ゴミの占有比率が50[%]であり、汚泥ゴミの占有比率が15[%]であり、白い袋ゴミの占有比率が15[%]であり、黒い袋ゴミの占有比率が20[%]である場合、20%以上の占有比率を持つ廃棄物の種類が草木ゴミおよび黒い袋ゴミの2種類であるので、評価部23は、前記所定の条件を満たさないと判定し、前記不良(×)と評価する。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
D 廃棄物撹拌状態評価装置
1 取得部
2 制御処理部
3 入力部
4 出力部
6 記憶部
21 制御部
22 識別抽出部
23 評価部
24 学習部
61 学習情報記憶部
221 機械学習モデル部
222 判定部

Claims (6)

  1. 収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得部と、
    前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出部と、
    前記識別抽出部で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積で除算することによって前記廃棄物の占有比率を求め、前記求めた占有比率を1から減算した減算結果を、比率で表した撹拌領域の大きさとして撹拌済みの撹拌領域を求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価部とを備える、
    廃棄物撹拌状態評価装置。
  2. 収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得部と
    前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出部と
    前記識別抽出部で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積から減算した減算結果を、撹拌済みの撹拌領域として求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価部とを備える
    棄物撹拌状態評価装置。
  3. 前記識別抽出部は、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを含む、
    請求項1または請求項2に記載の廃棄物撹拌状態評価装置。
  4. 前記識別抽出部は、前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別する機械学習モデルを含み、
    複数の学習データを記憶する学習情報記憶部と、
    前記学習情報記憶部に記憶された複数の学習データを用いて前記機械学習モデルを機械学習する学習部とをさらに備え、
    前記学習データは、前記収容部に収容された廃棄物の画像と、前記画像の画素ごとに対応付けられた、教師データとしての前記廃棄物の種類とを備える、
    請求項1または請求項2に記載の廃棄物撹拌状態評価装置。
  5. 収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得工程と、
    前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出工程と、
    前記識別抽出工程で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積で除算することによって前記廃棄物の占有比率を求め、前記求めた占有比率を1から減算した減算結果を、比率で表した撹拌領域の大きさとして撹拌済みの撹拌領域を求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価工程とを備える、
    廃棄物撹拌状態評価方法。
  6. 収容部に収容された廃棄物の画像を取得する取得工程と
    前記画像において、前記廃棄物の種類ごとに前記廃棄物の占有領域を識別して抽出する識別抽出工程と
    前記識別抽出工程で抽出した前記廃棄物の種類ごとの各占有領域の総面積を求め、前記求めた総面積を前記収容部の収容領域の面積から減算した減算結果を、撹拌済みの撹拌領域として求めることにより、前記収容部に収容された廃棄物の撹拌状態を評価する評価工程とを備える
    廃棄物撹拌状態評価装置
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