JP7384482B1 - 土壌改良材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】石膏粉体を原料とする土壌改良材の肥料効果をより一層高めること。【解決手段】本発明では、土壌改良材において、カルシウムを含有する石膏粉体と、リンを含有する粉末消火剤とを主原料とすることにした。また、本発明では、前記石膏粉体の原材料を廃棄された石膏ボードとするとともに、前記粉末消火剤の原材料を廃棄された消火器の消火剤とすることにした。さらに、本発明では、土壌改良材の製造方法において、廃棄された石膏ボードを粉砕してカルシウムを含有する石膏粉体を生成し、廃棄された消火器からリンを含有する粉末消火剤を取出し、石膏粉体と粉末消火剤とを動物又は植物由来の粘質液で混練して土壌改良材を製造することにした。【選択図】図1

Description

本発明は、土壌改良材及びその製造方法に関するものである。
本発明者は、石膏ボードが建築用資材等として大量に製造され使用されるとともに、大量に廃棄されていたことに着目し、大量に廃棄される石膏ボードを有効に再利用するために、石膏ボードを主原料とする土壌改良材を発明した(たとえば、特許文献1参照。)。
特許第5852276号公報
特許文献1に開示された発明は、石膏ボードを主原料とする土壌改良材であり、石膏ボードに含有されるカルシウム分による肥料効果を発揮するものであった。
そこで、本発明者は、特許文献1に開示された土壌改良材の肥料効果をより一層向上させるために、鋭意研究を行い、本発明を成すに至った。
請求項1に係る本発明では、土壌改良材において、カルシウムを含有する石膏粉体と、リンを含有する粉末消火剤と、納豆の洗浄に使用されて粘度が1mPa・sよりも高くなった排水(粘質液)とを主原料とすることにした。
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記石膏粉体の原材料を廃棄された石膏ボードとするとともに、前記粉末消火剤の原材料を廃棄された消火器の消火剤とすることにした。
また、請求項3に係る本発明では、土壌改良材の製造方法において、廃棄された石膏ボードを粉砕してカルシウムを含有する石膏粉体を生成し、廃棄された消火器からリンを含有する粉末消火剤を取出し、石膏粉体と粉末消火剤とを納豆の洗浄に使用されて粘度が1mPa・sよりも高くなった排水を粘質液として用いて混練して土壌改良材を製造することにした。
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本発明では、土壌改良材において、カルシウムを含有する石膏粉体と、リンを含有する粉末消火剤とを主原料とすることにしているために、石膏粉体に含まれるカルシウムに加えて粉末消火剤に含まれるリンを含む土壌改良材となり、肥料効果の高い土壌改良材となる。
特に、前記石膏粉体の原材料を廃棄された石膏ボードとするとともに、前記粉末消火剤の原材料を廃棄された消火器の消火剤とすることにした場合には、廃棄される石膏ボードや消火器の消化剤を有効に再利用することができる。
また、土壌改良材の製造方法において、廃棄された石膏ボードを粉砕してカルシウムを含有する石膏粉体を生成し、廃棄された消火器からリンを含有する粉末消火剤を取出し、石膏粉体と粉末消火剤とを動物又は植物由来の粘質液で混練して土壌改良材を製造することにした場合には、土壌改良材の製造時に石膏粉体と粉末消火剤とを混錬する際に石膏粉体や粉末消火剤が周囲に飛散してしまうのを防ぐことができ、土壌改良材の製造環境を良好なものとすることができる。
本発明に係る土壌改良材の製造方法を示す説明図。
以下に、本発明に係る土壌改良材及びその製造方法の具体的な構成について図面(図1)を参照しながら説明する。
土壌改良材は、石膏ボードと消火器に含まれる消火剤を原材料として製造することができる。
石膏ボードとしては、廃棄された石膏ボードを利用することができる。廃棄された石膏ボードは、所定の粒径に粉砕した後に、石膏分を選別して石膏粉体を生成する。この石膏粉体には、石膏(硫酸カルシウム)由来のカルシウムが含有されている。
このように、廃棄される石膏ボードを用いることで、大量に廃棄される石膏ボードを有効に再利用することができるとともに、土壌改良材の原料コストを低減することができる。
消火剤としては、廃棄された消火器を利用することができる。廃棄された消火器には、粉末消火剤が充填されているために、消火器から粉末消火剤を取出して利用する。この粉末消火剤には、消火剤(リン酸アンモニウム)由来のリンが含有されている。
このように、廃棄される消火器を用いることで、使用期限が定められ定期的に廃棄される大量の消火剤を有効に再利用することができるとともに、土壌改良材の原料コストを低減することができる。
土壌改良材は、これら石膏粉体と粉末消火剤とを水中で混錬して、カルシウムとリンとを抽出する。
その際に、浄水(水道水や井戸水や河川水)や純水などを用いて石膏粉体と粉末消火剤とを混錬することもできる。しかし、粉末消火剤は含水性が極めて低い粉体で飛散して拡散しやすい性質を有しており、また、石膏粉体も微粉末で飛散して拡散しやすい性質を有しているため、常温で粘度が1mPa・s程度の一般的な水を用いた場合には、石膏粉体と粉末消火剤との混練時に、水の流動によって石膏粉体や粉末消火剤が飛散して周囲に拡散してしまい、作業環境を悪化させるおそれがある。
そこで、常温で粘度が1mPa・s程度の一般的な水よりも粘度が高い粘質液を用いて、石膏粉体と粉末消火剤とを混錬するほうが望ましい。粘質液としては、各種の液体を利用することができるが、動物又は植物由来の粘質液を用いるほうがより好ましい。
粘質液としては、たとえば、飼料を製造する際に廃棄される納豆洗浄水を用いることができる。この納豆洗浄水は、廃棄された納豆を洗浄するために使用された後に廃棄される浄水であり、納豆に含まれる粘着物によって粘度が高められている。また、オクラやモロヘイヤなどの粘着物を含む植物を加工する際に廃棄される排水を用いることもできる。この排水は、細断した植物を洗浄するために使用された後に廃棄される浄水であり、植物に含まれる粘着物によって粘度が高められている。さらに、魚介類等の動物の養殖や加工時の洗浄に使用された後に廃棄される排水を用いることもできる。この排水は、動物から分泌されたムチン等の粘着物によって粘度が高められている。これらの再利用水は、不純物除去や殺菌をして使用する。
このように、動物又は植物由来の粘質液を用いることで、廃棄物を有効に再利用することができるとともに、土壌改良材の原料コストを低減することができ、しかも、自然を害することのない土壌改良材とすることができる。
土壌改良材は、所定量の粘質液等の水分(たとえば、50L)を注入した密閉可能な容器に、所定量の石膏粉体(たとえば、100kg)と所定量の粉末消火剤(たとえば、100kg)を投入して、密閉した状態で混練(撹拌及び混合)して、含水率25%程度の湿潤体とし、出荷や使用に適したサイズや形状に成形して、土壌改良材とする。なお、混練時には、水分比率を増加又は減少させて、使用に適した含水率の湿潤体とすることもできる。また、成形時には、所定形状及びサイズのペレット状や粒状の土壌改良材とすることもでき、所定粒径以下の粉末状の土壌改良材とすることもできる。さらに、余剰の湿潤体を次回の混練時に混入させて有効利用することもできる。
以上に説明したように、上記土壌改良材は、カルシウムを含有する石膏粉体と、リンを含有する粉末消火剤とを主原料としている。
そのため、上記土壌改良材では、石膏粉体に含まれるカルシウムに加えて粉末消火剤に含まれるリンを含む土壌改良材となり、肥料効果の高い土壌改良材となる。
また、上記土壌改良材は、石膏粉体の原材料を廃棄された石膏ボードとするとともに、粉末消火剤の原材料を廃棄された消火器の消火剤とすることができる。
そのため、上記土壌改良材では、廃棄される石膏ボードや消火器の消火剤を有効に再利用することができる。
また、上記土壌改良材の製造方法は、廃棄された石膏ボードを粉砕してカルシウムを含有する石膏粉体を生成し、廃棄された消火器からリンを含有する粉末消火剤を取出し、石膏粉体と粉末消火剤とを動物又は植物由来の粘質液で混練して土壌改良材を製造することにしている。
そのため、上記土壌改良材の製造方法では、土壌改良材の製造時に石膏粉体と粉末消火剤とを混錬する際に石膏粉体や粉末消火剤が周囲に飛散してしまうのを防ぐことができ、土壌改良材の製造環境を良好なものとすることができる。

Claims (3)

  1. カルシウムを含有する石膏粉体と、リンを含有する粉末消火剤と、納豆の洗浄に使用されて粘度が1mPa・sよりも高くなった排水(粘質液)とを主原料とすることを特徴とする土壌改良材。
  2. 前記石膏粉体の原材料を廃棄された石膏ボードとするとともに、前記粉末消火剤の原材料を廃棄された消火器の消火剤とすることを特徴とする請求項1に記載の土壌改良材。
  3. 廃棄された石膏ボードを粉砕してカルシウムを含有する石膏粉体を生成し、廃棄された消火器からリンを含有する粉末消火剤を取出し、石膏粉体と粉末消火剤とを納豆の洗浄に使用されて粘度が1mPa・sよりも高くなった排水を粘質液として用いて混練して土壌改良材を製造することを特徴とする土壌改良材の製造方法。
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