本出願の実施形態は、端末デバイスがセルハンドオーバを実行できない可能性を低減するための通信方法及び装置を提供する。
第1の態様によれば、第1の通信方法が提供される。方法は、第1のネットワークデバイスが第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信し、ここで第1のメッセージが第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用され、且つ、第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信し、ここで第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報が端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報がネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージが第1のメッセージの応答メッセージであること、を含む。
第1の態様による方法は、第1の装置によって実行されてもよいと理解されてもよい。第1の装置は、通信装置であってもよいし、本方法で必要とされる機能を実現する際に通信デバイスをサポートすることができるチップシステムのような通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは、ネットワークデバイス、例えば、基地局である。
第2の態様によれば、第2の通信方法が提供される。この方法は、第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、ここで第1のメッセージが第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用され、第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、ここで第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報が端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報がネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージが第1のメッセージの応答メッセージであること、を含む。
第2の態様による方法は、第2の装置によって実行されてもよいと理解されてもよい。第2の装置は、通信デバイスであってもよいし、または、本方法で必要とされる機能を実現する際に通信デバイスをサポートすることができるチップシステムのような通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは、ネットワークデバイス、例えば、基地局である。
第1の態様及び第2の態様のいくつかの実施形態では、端末デバイスは、ネットワークデバイスへの接続を再確立する必要がある。例えば、第1のネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2のネットワークデバイスは端末デバイスに前もって通信可能に接続されたデバイスであってもよい。換言すると、端末デバイスは、第2のネットワークデバイスから第1のネットワークデバイスにハンドオーバされる。第2のネットワークデバイスは、端末デバイスによって記録される移動履歴情報、すなわち、端末デバイスが接続状態に入る前に記録される移動履歴情報を提供してもよい。加えて、第2のネットワークデバイスは、ネットワークデバイスによって記録される端末デバイスの移動履歴情報、すなわち、端末デバイスが接続状態にあるときに記録される端末デバイスの移動履歴情報を提供してもよい。可能なシナリオでは、たとえ第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを有していなくても、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第2のネットワークデバイスから取得してもよい。従って、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報に基づいて端末デバイス等の移動速度を正確に評価し、端末デバイスの適切な測定パラメータを設定し、端末デバイスに対してより適切なターゲットセルを選択することができ、それにより端末デバイスによるセルハンドオーバ実行の成功率を向上させることができる。
第1の態様の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立する異なるシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を異なるように処理する。処理は、以下の通りであってもよい。
例えば、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する前に、端末デバイスからRRC再確立要求メッセージを受信する場合、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信した後に、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を記憶する。
例えば、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する前に、端末デバイスからRRC再開要求メッセージを受信する場合、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信した後に、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄する。
前述の2つの例示的な解決策において、第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスに第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報をデフォルトで送信する場合、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を取得する。第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオ、例えば、RRC再確立シナリオ又はRRC再開シナリオを決定して、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を記憶又は破棄することを決定してもよい。例えば、端末デバイスがRRC再確立要求メッセージを送信することを第1のネットワークデバイスが決定する場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再確立シナリオであると決定し、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を記憶することを決定する。端末デバイスがRRC再開要求メッセージを送信することを第1のネットワークデバイスが決定する場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであると決定し、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄する。これにより、第1のネットワークデバイスが不完全な移動履歴情報を使用することを防ぐことができる。例えば、RRC再開シナリオでは、端末デバイスは、不活性状態でセル再選択を実行してもよいが、ネットワークデバイスによって記録された第2の移動履歴情報は、端末デバイスによるセル再選択を実行するための移動履歴情報を含まなくてもよく、すなわち、第2の移動履歴情報は不完全である。
第2の態様の実施形態では、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立する異なるシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を異なるように処理する。処理は、以下の通りである:
例えば、第1のメッセージが端末デバイスのコンテキスト識別子を伝達し、コンテキスト識別子のタイプがRRC再確立であると第2のネットワークデバイスが決定する場合、第2のネットワークデバイスは、第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含むと決定し、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信する。
例えば、端末デバイスがRRC接続状態であると第2のネットワークデバイスが決定する場合、第2のネットワークデバイスは、第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含むと決定し、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信する。
この解決策では、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオ、例えば、RRC再確立シナリオまたはRRC再開シナリオに従って、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を第1のネットワークデバイスに送信するかどうかを決定する。従って、第1のネットワークデバイスは、受信した第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を破棄するか否かを決定する必要はない。
前述の2つの例示的な解決策において、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再確立シナリオであると決定する。例えば、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト識別子のタイプに基づいて、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオを決定してもよい。端末デバイスのコンテキスト識別子のタイプがRRC再確立である場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再確立シナリオであると決定する。あるいは、別の例として、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの状態に基づいて、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオを決定してもよい。端末デバイスがRRC接続状態にある場合、第2ネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスとの接続を確立するシナリオがRRC再確立シナリオであると決定する。
確かに、第2のネットワークデバイスが、端末デバイスのコンテキスト識別子のタイプがRRC再開であると決定する場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであると決定する。あるいは、端末デバイスがRRC非アクティブ状態にある場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであると決定する。この場合、第2のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第1のネットワークデバイスに送信しないことを決定する。従って、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を受信し、記憶する。第1のネットワークデバイスが第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報が、例えばRRC再開プロセスにおいて使用される必要があるときに、端末デバイスから移動履歴情報を取得してもよい。
例えば、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、ここで、第1のメッセージは、第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用され、
第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージの応答メッセージであり、
第1のメッセージが端末デバイスのコンテキスト識別子を伝達し、コンテキスト識別子のタイプがRRC再開である場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報又は第2の移動履歴情報を含まない、又は、端末デバイスがRRC不活性状態にある場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報又は第2の移動履歴情報を含まず、ここで、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録される。
第3の態様によれば、第1の通信方法が提供される。この方法は、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信し、端末デバイスが第1のネットワークデバイスからRRC再確立メッセージを受信し、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにRRC再確立完了メッセージを送信し、ここで、RRC再確立完了メッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。
第3の態様による方法は、第3の装置によって実行されてのよいことが理解されてもよい。第3の装置は、通信デバイスであってもよいし、本方法で必要とされる機能を実現する際に通信デバイスをサポートすることができるチップシステムのような通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。
第4の態様によれば、第1の通信方法が提供される。この方法は、第1のネットワークデバイスが端末デバイスからRRC再確立要求メッセージを受信し、第1のネットワークデバイスが端末デバイスにRRC再確立メッセージを送信し、第1のネットワークデバイスが端末デバイスからRRC再確立完了メッセージを受信し、ここで、RRC再確立完了メッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。
第4の態様による方法は、第4の装置によって実行てもよいと理解されてもよい。第4の装置は、通信デバイスであってもよいし、または、本方法で必要とされる機能を実現する際に通信デバイスをサポートすることができるチップシステムのような通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは、ネットワークデバイス、例えば、基地局である。
第3の態様及び第4の態様のいくつかの実施形態において、端末デバイスが第1のネットワークデバイスでRRCの再確立を実行する場合、端末デバイスは、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを第1のネットワークデバイスに通知してもよい。例えば、端末デバイスによって第1のネットワークデバイスに送られるRRC再確立完了メッセージは、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示す指示情報を含んでもよい。このように、たとえ第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを有していなくても、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスから端末デバイスの移動履歴情報、すなわち、より完全な移動履歴情報を取得してもよい。従って、第1のネットワークデバイスは、移動履歴情報に基づいて端末デバイス等の履歴移動速度を正確に評価し、端末デバイスの適切な測定パラメータを設定し、端末デバイスに対してより適切なターゲットセルを選択することができ、それにより端末デバイスによるセルハンドオーバの実行の成功率を向上させることができる。
第3の態様の実施形態では、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスに移動履歴情報を提供してもよい。例えば、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、ここで、第1のメッセージは、移動履歴情報を要求するために使用され、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、ここで、第2のメッセージは、移動履歴情報を含む。
第4の態様の実施形態では、第1のネットワークデバイスが端末デバイスの移動履歴情報を必要とするとき、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスから端末デバイスの移動履歴情報を取得してもよい。例えば、第1のネットワークデバイスは、第1の指示情報に基づいて端末デバイスに第1のメッセージを送信し、ここで、第1のメッセージは、移動履歴情報を要求するために使用され、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスから第2のメッセージを受信し、ここで、第2のメッセージは移動履歴情報を含む。
例えば、第1のメッセージは、端末デバイスの移動履歴情報を要求するためのメッセージ、すなわち、端末デバイスに移動履歴情報を報告するよう要求するためのメッセージであり、第2のメッセージは、移動履歴情報を含んでもよく、その結果、第1のネットワークデバイスは、移動履歴情報を取得する。必要に応じて、第1のネットワークデバイスは、不必要な移動履歴情報を受信することを避けてもよい。
第3の態様のいくつかの実施形態では、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにRRC再確立完了メッセージを送信し、ここで、RRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用されることが理解されるべきである。
第4の態様のいくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスからのRRC再確立完了メッセージを受信し、ここで、RRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。
この解決策において、第2のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を提供してもよく、端末デバイスは、利用可能な移動履歴情報を提供してもよく、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイス又は端末デバイスから必要な移動履歴情報を取得することを決定してもよい。これは柔軟性があり、実際の要件をより多く満たす。
第5の態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第1の態様の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。通信装置は、第1の態様の方法の実施形態での動作を実現する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計において、通信装置は、第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信するように構成された送信ユニットであって、第1のメッセージが第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される、送信ユニットと、第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、第2のメッセージは第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージは第1のメッセージの応答メッセージである、受信ユニットとを含む。これらのモジュールは、第1の態様の方法例において対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
第5の態様又は第5の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果については、第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果の説明を参照されたい。
第6の態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第2の態様の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。通信装置は、第2の態様の方法の実施形態での動作を実現する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計において、通信装置は、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、第1のメッセージは通信装置からの端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される、受信ユニットと、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成された送信ユニットであって、第2のメッセージは第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージは第1のメッセージの応答メッセージである、送信ユニットとを含む。これらのモジュールは、第2の態様の方法例における対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
あるいは、別の可能な設計では、通信装置は、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、第1のメッセージは通信装置から端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される、受信ユニットと、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成された送信ユニットであって、第2のメッセージは第1のメッセージの応答メッセージである、送信ユニットとを含み、第1のメッセージが端末デバイスのコンテキスト識別子を含み、コンテキスト識別子のタイプがRRC再開である場合、第2のメッセージは第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を含まない、または、端末デバイスがRRC不活性状態にある場合、第2のメッセージは第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を含まず、ここで、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録される。これらのモジュールは、第2の態様の方法例における対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
第6の態様又は第6の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果については、第2の態様又は第2の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果の説明を参照されたい。
第7の態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第3の態様の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。通信装置は、第3の態様の方法の実施形態における動作を実現する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計において、通信装置は、第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信するように構成された送信ユニットと、第1のネットワークデバイスからRRC再確立メッセージを受信するように構成された受信ユニットとを含み、ここで、送信ユニットは、さらに、第1のネットワークデバイスにRRC再確立完了メッセージを送信するように構成され、RRC再確立完了メッセージは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。これらのモジュールは、第3の態様の方法例において対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
第7の態様又は第7の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果については、第3の態様又は第3の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果の説明を参照されたい。
第8の態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第4面の記載を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。通信装置は、第4の態様における方法の実施形態での動作を実現する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計において、通信装置は、第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信するように構成された送信ユニットと、第1のネットワークデバイスからRRC再確立メッセージを受信するように構成された受信ユニットとを含み、送信ユニットは、さらに、第1のネットワークデバイスにRRC再確立完了メッセージを送信するように構成され、RRC再確立完了メッセージは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。これらのモジュールは、第4の態様の方法例における対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
第8の態様又は第8の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果については、第4の態様により又は第4の態様の可能な実装形態により達成される技術的効果の説明を参照されたい。
第9の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法の実施形態における第5の態様、第6の態様、第7の態様、又は第8の態様の通信装置であってもよく、第5の態様、第6の態様、第7の態様、又は第8の態様の通信装置中に配置されたチップであってもよい。通信装置は、通信インターフェースおよびプロセッサを含み、任意に、メモリをさらに含む。メモリは、コンピュータプログラム、命令、またはデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリおよび通信インターフェースに結合される。プロセッサが、コンピュータプログラム、命令、またはデータを読み込むと、通信装置は、前述の方法の実施形態における第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、または端末デバイスによって実行される方法を実行する。
通信インターフェースは、通信装置内のトランシーバであってもよく、例えば、通信装置内のアンテナ、フィーダ、およびコーデックを使用することによって実現されることが理解されるべきである。あるいは、通信装置がネットワークデバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入出力インターフェース、例えば、入出力ピンであってもよい。トランシーバは、通信装置によって別のデバイスと通信するために使用される。例えば、通信装置が端末デバイスである場合、別のデバイスはネットワークデバイスである。あるいは、通信装置がネットワークデバイスである場合には、別のデバイスは端末デバイスである。
第10の態様によれば、本出願の実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含んでもよく、さらに、プログラム命令及び/又はデータを記録するように構成されたメモリを含んでもよく、第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様における通信装置によって実行される方法を実現するように構成される。可能な設計では、チップシステムは、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されたメモリをさらに含む。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別構成要素を含んでもよい。
第11の態様によれば、本出願の実施形態は、通信システムを提供する。システムは、第5の態様による通信装置と前記第6の態様による通信装置とを備えるか、又は第7の態様による通信装置と第8の態様による通信装置とを備える。
第12の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、前述の態様の第1のネットワークデバイスによって実行される方法が実行されるか、上述の態様の第2のネットワークデバイスによって実行される方法が実行されるか、または上述の態様の端末デバイスによって実行される方法が実行される。
第13の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、前記態様の第1のネットワークデバイスによって実行される方法、前記態様の第2のネットワークデバイスによって実行される方法、または前記態様の端末デバイスによって実行される方法が実装される。
本出願の実施形態では、例えば、第1のネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスであってもよく、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスにあらかじめ通信可能に接続されたデバイスであってもよく、すなわち、端末デバイスは第2のネットワークデバイスから第1のネットワークデバイスにハンドオーバされる。第2のネットワークデバイスは、端末デバイスによって記録される移動履歴情報、すなわち、端末デバイスが接続状態に入る前に記録される移動履歴情報を提供することができる。また、第2のネットワークデバイスは、ネットワークデバイスによって記録される端末デバイスの移動履歴情報、すなわち、端末デバイスが接続状態にあるときに記録される端末デバイスの移動履歴情報を提供してもよい。可能なシナリオでは、たとえ第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを有していなくても、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第2のネットワークデバイスから取得することができる。従って、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報に基づいて端末デバイス等の移動速度を正確に評価し、端末デバイスの適切な測定パラメータを設定し、端末デバイスにとってより適切なターゲットセルを選択することができ、それによって端末デバイスによるセルハンドオーバの成功率を向上させることができる。
本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、添付の図面を参照して、以下に本出願の実施形態をさらに詳細に記載する。
以下に説明する本出願の実施形態の技術的解決策は、図1に示すネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。図1は、単なる通信システムの一例である。通信システムは、複数の端末デバイス及び複数のネットワークデバイスを含んでもよい。図1では、2つの端末デバイスと2つのネットワークデバイスを含む例を用いている。確かに、図1における端末デバイスの数は、単なる一例であり、より少ない、またはより多い端末デバイスが存在してもよい。どんなネットワークデバイスでも、カバーレッジ内の端末デバイスにサービスを提供してもよい。
端末デバイスは、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供するデバイス、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された処理デバイスであってもよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を介してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換してもよい。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、デバイス間通信端末デバイス(device-to-device, D2D)、V2X端末デバイス、マシン間/マシン型通信(machine-to-machine/machine-type communication, M2M/MTC)端末デバイス、モノのインターネット (internet of things, IoT)端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit, SU)、加入者局(subscriber station, SS)、移動局(mobile station)、遠隔端末(remote terminal)、アクセスポイント(access point, AP)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、航空機(ドローン、熱気風船、民間航空旅客機など)、ユーザデバイス(user device)等を含んでもよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)、携帯端末デバイスを備えたコンピュータ、または携帯、ポケットサイズ、ハンドヘルド、またはコンピュータ内蔵の移動装置を含んでもよい。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communication service, PCS)電話機、コードレス電話機セット、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、またはパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)などのデバイスであってもよい。あるいは、端末デバイスは、限定されたデバイス、例えば、低電力消費を有するデバイス、限定された記憶能力を有するデバイス、または限定された演算能力を有するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、バーコードスキャナのような情報感知デバイス、無線周波数識別(radio frequency identification, RFID)デバイス、センサ、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、またはレーザスキャナを含む。
限定ではなく例示として、本出願の実施形態では、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイスなどとも称されてもよく、ウェアラブル技術を使用することによって、例えば、眼鏡、手袋、腕時計、衣類、および靴などの日常着用のためにインテリジェントに設計および開発されたウェアラブルデバイスの一般用語である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣類またはアクセサリに組み込まれる携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスは単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能を実現する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく、すべて又はいくつかの機能を実現することができるフルの特徴と大型のサイズを有するデバイスを含み、例としては、スマートウォッチ、スマートグラスが挙げられるが、その一方で、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、アプリケーション機能のうちのたった一つのタイプにのみ焦点を当てて、スマートフォンなどのデバイスと協同的に動作する必要があるデバイスを含み、例としては、物理的なサインを監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又はスマートジュエリが挙げられる。
ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)デバイスとも称されてもよく、1つ以上のセクタを使用することによってアクセスネットワーク内のエアインターフェースを介して無線端末と通信するデバイスであるか、または端末デバイスに無線通信機能を提供するデバイスとみなされてもよい。アクセスネットワークデバイスは、例えば、次世代NodeB (next generation NodeB, gNB)、進化型NodeB (evolved NodeB, eNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送信受信ポイント(transmitting and receiving point, TRP)、または5Gの送信ポイント(transmitting point, TP)、未来の移動通信システムの基地局、またはWi-Fiシステムのアクセスポイントを含むが、これらに限定されない。あるいは、アクセスネットワークデバイスは、無線コントローラ、集中ユニット(centralized unit, CU)、および/またはクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオ内の分散ユニット(distributed unit, DU)であってもよく、又はネットワークデバイスは、中継局、車両搭載デバイス、未来進化型PLMNネットワーク内のネットワークデバイスなどであってもよい。
CUとDUは物理的に分離されてもよく、又は、一緒に配置されてもよい。複数のDU は1つのCUを共有してもよい。1つのDUは複数のCUに接続されてもよい。CUとDUは、インターフェース、例えばF1インターフェースを介して接続されてもよい。CUおよびDUは、無線ネットワークのプロトコル層に基づく分割によって取得されてもよい。例えば、可能な分割は、CUは、RRC層、サービスデータ適応プロトコル(サービスデータ適応プロトコル、SDAP)層、パケットデータ収束プロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)層の機能を実行するように構成され、DUは、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、メディアアクセス制御(media access control, MAC)層、物理(physical)層などの機能を実行するように構成されていることである。プロトコル層に基づくCUおよびDUの処理機能分割は、単なる例であり、他の分割があってもよいことが理解されてもよい。例えば、CUまたはDUは、分割を通じてより多くのプロトコル層の機能を有すしてもよい。例えば、CUまたはDUは、代わりに、分割を通じてプロトコル層のいくつかの処理機能を有してもよい。設計では、RLC層のいくつかの機能およびRLC層の上のプロトコル層の機能はCUに分配され、RLC層の残りの機能およびRLC層の下のプロトコル層の機能はDUに分配される。別の設計では、あるいは、CUまたはDUの機能は、サービスタイプまたは別のシステム要件に基づく分割によって取得されてもよく、処理時間が遅延の要件を満たす必要がある機能は、DUに配置され、処理時間が遅延の要件を満たす必要がない機能は、CUに配置される。図に示されているネットワークアーキテクチャは、5G通信システムに適用されてもよく、あるいは、1つ以上の構成要素又はリソースをLTEシステムと共有してもよい。別の設計では、あるいは、CUはコアネットワークの1つ以上の機能を有してもよい。1つ以上のCUは集中的に、または分離的に配置されてもよい。例えば、CUは、集中的に、または分離された方法で配置することができる。例えば、CUは、集中管理を容易にするためにネットワーク側に配置されてもよく、又は、DUは、複数の無線周波数機能を有してもよく、又は、無線周波数機能が遠隔的に配置されてもよい。
CUの機能は、1つのエンティティによって実現されてもよく、あるいは、異なるエンティティによって実現されてもよい。例えば、CUの機能をさらに分割されてもよい。例えば、制御パネル(control panel, CP)は、ユーザパネル(user panel, UP)から分離され、すなわち、CUの制御平面(CU-CP)は、CUのユーザ平面(CU-UP)から分離される。例えば、CU-CPおよびCU-UPは、異なる機能エンティティによって実現されてもよい。CU-CPおよびCU-UPは、DUに結合して、基地局の機能を共同で実現してもよい。
端末デバイスは、異なる技術を用いてアクセスネットワークデバイスと通信してもよい。例えば、端末デバイスは、長期進化(long term evolution, LTE)をサポートするアクセスネットワークデバイスと通信してもよく、または5Gをサポートするアクセスネットワークデバイスと通信してもよく、又は、LTEをサポートするアクセスネットワークデバイス及びサポートするアクセスネットワークデバイスおよび5Gをサポートするアクセスネットワークデバイスの両方と通信してもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
以下では、ネットワークデバイスが基地局である例を使用する。端末デバイスは移動体であるため、基地局のサービスを利用している端末デバイスが他の基地局のカバレッジ領域に移動することは避けられない。ハンドオーバが間に合わない場合、または建物によって端末デバイスがブロックされる場合、端末デバイスと基地局との間の無線リンクは失敗してもよい。あるいは、端末デバイスの移動により、端末デバイスとセルとの間の通信リンクが、端末デバイスと別のセルとの間の通信リンクに変わる必要があり、すなわち、端末デバイスの通信リンクが切り替わり、通信の連続性とサービス品質を確保する。また、端末デバイスの通信リンクの切り替えにも失敗してもよい。端末デバイスがRRC接続状態に入った後、無線リンクの失敗、ハンドオーバの失敗等が発生した場合、端末デバイスはRRC接続の再確立を実行するようトリガされ、通信の連続性を確保する。端末デバイスがRRC接続再確立を実行する場合、端末デバイスは、セル選択処理を行ってターゲットセルを選択し、次にターゲットセル内のRRC接続再確立処理を開始して、RRC接続再確立を実行する。
端末デバイスがRRC接続状態に入った後、基地局は、端末デバイスの移動履歴情報に基づいて端末デバイスの適切な移動速度を評価して、適切な測定パラメータ、例えば、測定報告を報告するように端末デバイスをトリガする時間(Time To Trigger)を設定してもよい。例えば、端末デバイスがより高速で移動する場合、測定レポートの報告をトリガする時間は、より短く設定されてもよく、すなわち、端末デバイスは、ハンドオーバ失敗確率を最大限に低減するために、測定レポートをより迅速にアップロードするようにトリガされる。別の例では、端末デバイスは、より高速で移動するので、端末デバイスは、より広いカバレッジ領域を有するセルにハンドオーバされることができ、最大限にハンドオーバ回数を減少させることができる。別の例では、基地局は、端末デバイスの移動履歴情報に基づいて、端末デバイスがピンポンハンドオーバを行うか否か、すなわち、2つのセルのエッジにある端末デバイスが一方のセルから他方のセルにハンドオーバされ、次いで他方のセルから一方のセルにハンドオーバされるか否かを決定してもよい。このようにして、基地局は、ハンドオーバしきい値を増加させて、端末デバイスのピンポンハンドオーバを最大限に回避する。
端末デバイスの移動履歴情報は、端末デバイスが最近アクセスしたセル(例えば、接続された状態の端末デバイスのサービングセル(プライマリセル)及び端末デバイスがアイドル状態中又は非アクティブ状態のキャンプ中であるセル)に関する情報、別の無線アクセス技術(radio access technology, RAT)を使用し、端末デバイスがその中にある、セルに関する情報、及び端末デバイスがサービスしていない(out of service)セルに関する情報を含んでもよい。各セルに関する情報は、端末デバイスがセル内に留まる期間、およびグローバルセルID、物理セルID、および周波数のうちの少なくとも1つを含む。端末デバイスがそのまま留まるセルは、アクセスシーケンスでソートされる。
本願の一実施形態では、端末デバイスが、移動履歴情報を記録する機能をサポートする場合、端末デバイスは、アイドルモードからRRC接続モードに入るか、又は不活性モードからRRC接続モードに入り、端末デバイスは、利用可能な移動履歴情報が存在することを現在のサービング基地局に通知してもよい。移動履歴情報を必要とする場合、サービング基地局は、端末デバイスに対して移動履歴情報の報告を要求してもよい。端末デバイスがRRC接続状態に入った後、端末デバイスが接続状態に入った後に記録される端末デバイスの移動履歴情報をネットワークデバイスが記録する。任意に、その後のセルハンドオーバ処理において、ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。ハンドオーバ要求メッセージは、ネットワークデバイスによって記録された移動履歴情報と、端末デバイスによって報告された移動履歴情報とを伝達する。このようにして、ターゲット基地局は、例えば、ネットワークデバイスによって記録された移動履歴情報及び端末デバイスによって報告された移動履歴情報に基づいて端末デバイスの移動速度を評価し、評価された移動速度に基づいて適切な測定パラメータを設定し、その後のセルハンドオーバのための適切なターゲットセルを選択してもよい。従って、端末デバイスがセルハンドオーバに失敗する確率及びハンドオーバ回数を減らすことができる。
従来技術では、RRC接続再確立プロセスにおいて、ターゲットデバイスによって選択されたターゲットセルにサービスを提供する基地局がターゲットデバイスのコンテキストを持たない場合、端末デバイスの完全な移動履歴情報を基地局が取得できない。その結果、基地局は、端末デバイスの移動履歴情報に基づいて端末デバイスを適切に構成することができず、例えば、適切な測定パラメータを設定できないため、端末デバイスに対して適切なターゲットセルを選択することができず、ハンドオーバ失敗確率が高くなる。
この観点から、本出願の実施形態における技術的解決策が提供される。本出願の一実施形態では、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたRRC再確立要求メッセージを受信した後に、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信し、ここで、第1のメッセージは第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用され、第2のネットワークデバイスは第1のメッセージに応答して第2のメッセージを第1のネットワークデバイスに送信し、ここで、第2のメッセージは第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を含む。第1の移動履歴情報は、端末デバイスによって記録され、端末デバイスが接続されたモードに入る前に記録される。第2の移動履歴情報は、ネットワークデバイスによって記録され、端末デバイスが接続モードに入った後に記録される。このように、第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを有していなくても、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第2のネットワークデバイスから取得することができ、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報に基づいて端末デバイスの移動履歴速度等を正確に評価することができる。このようにして、端末デバイスの適切な測定パラメータが設定される。いくつかの実装形態では、端末デバイスにとってより適切なターゲットセルが構成されることができ、端末デバイスによって実行されるセルハンドオーバの成功率を向上させることができる。
本出願の実施形態において提供される技術的解決策は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
本出願の一実施形態は、通信方法を提供する。図2は、方法のフローチャートである。以下の説明では、図1に示す通信システムに本方法を適用した例が使用される。加えて、本方法は、2つの通信装置によって実行されてもよく、2つの通信装置は、例えば、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスである。第1のネットワークデバイスは、本方法で必要とされる機能を実現する際に基地局をサポートすることができる基地局または通信装置(例えば、チップシステム)であってもよく、または確かに別の通信装置であってもよい。第2のネットワークデバイスは、本方法で必要とされる機能を実現する際に基地局をサポートすることができる基地局または通信装置(例えば、チップシステム)であってもよく、または確かに別の通信装置であってもよい。さらに、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの実装は、限定されない。例えば、2つのネットワークデバイスは、同じ形式で実装されてもよい。例えば、両方ともデバイスの形態で実装される。あるいは、2つのネットワークデバイスは、異なる形式で実装されてもよい。例えば、第1のネットワークデバイスはデバイスの形態で実装され、第2のネットワークデバイスはチップシステムの形態で実装される。
説明を容易にするために、以下の説明では、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスが方法を実行する例を使用する。第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの両方が基地局であってもよく、第1のネットワークデバイスは、RRC再確立のために端末デバイスが接続される必要がある基地局であってもよく、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが再確立プロセスを開始する前に接続されるサービング基地局であってもよい。あるいは、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスがRRC再開のために接続される必要がある基地局であってもよく、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスがRRC不活性モードに入る前に接続されるサービング基地局であってもよい。
S201 第1のネットワークデバイスは、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信し、第2のネットワークデバイスは、第1のメッセージを受信し、ここで、第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される。
端末デバイスが第1のネットワークデバイスに接続する必要があると第1のネットワークデバイスが決定する場合、例えば、端末デバイスが第1のネットワークデバイスに対してRRC再確立接続を行うとき、又は端末デバイスが第1のネットワークデバイスに対してRRC再開接続を行うとき、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスに接続するために、第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを取得してもよい。
第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを取得する必要がある場合、第1のネットワークデバイスは、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信してもよい。第1のメッセージは、第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される。第1のメッセージは、検索端末デバイスコンテキスト要求(検索UEコンテキスト要求)メッセージであってもよい。
例えば、端末デバイスは、RRC再確立要求(RRC re-establishment request)メッセージを第1のネットワークデバイスに送信し、ここで、RRC再確立要求メッセージは、第1のネットワークデバイスへのRRC接続の再確立を要求するためのメッセージである。次に、RRC再確立要求メッセージを受信した後、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信してもよい。
別の例では、端末デバイスは、RRC再開要求(RRC resume request)メッセージを第1のネットワークデバイスに送信する。次に、第1のネットワークデバイスがRRC再開要求メッセージを受信した後、第1のネットワークデバイスは第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信してもよい。
S202a 第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信し、ここで、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を含む。
第1の移動履歴情報は、端末デバイスが記録する端末デバイスの移動履歴情報とみなしてもよい。これに対応して、第2の移動履歴情報は、ネットワークデバイスによって記録されてもよく、端末デバイスが接続されたモードに入った後に記録される端末デバイスの移動履歴情報である。第1の移動履歴情報は、端末デバイスが接続されたモードに入る前に記録される移動履歴情報とみなされてもよい。
第2の移動履歴情報は、1つ以上のネットワークデバイスによって記録されてもよいことに留意されたい。例えば、端末デバイスが第1のネットワークデバイスに接続されている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの移動履歴情報Aを記録する。次に、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスのカバレッジから第2のネットワークデバイスのカバレッジに入る。すなわち、端末デバイスは、第2のネットワークデバイスに接続される。第2のネットワークデバイスは、さらに、端末デバイスの移動履歴情報Bを記録する。この場合、端末デバイスの移動履歴情報であって、第2ネットワークデバイスによって記録される移動履歴情報は、移動履歴情報Aと移動履歴情報Bの両方を含む。すなわち、次のネットワークデバイスは、現在のネットワークデバイスによって記録される移動履歴情報に基づいて、次のネットワークデバイスによって記録される移動履歴情報を追加して、第2の移動履歴情報を形成してもよい。
理解を容易にするために、図3は移動履歴情報の概略図である。図3において、端末デバイスは、時刻t1に電源が入れられ、セル(cell)1上にキャンプすることを選択する。端末デバイスは、移動履歴情報、例えばそれは移動履歴情報1と呼ばれるが、を記録する。端末デバイスは、時刻t2でセル2を再選択し、端末デバイスは、セル2の移動履歴情報、例えばそれは移動履歴情報2と呼ばれるが、を記録する。
端末デバイスは時刻t0でRRC接続モードに入る。この場合、端末デバイスによって報告され得る移動履歴情報は、移動履歴情報1及び移動履歴情報2、すなわち、第1の移動履歴情報を含む。端末デバイスがRRC接続モードに入った後、ソース基地局は、端末デバイスの移動履歴情報を記録してもよい。具体的には、ネットワークデバイスは、時刻t0からのセル2中の端末デバイスの移動履歴情報、例えばそれは移動履歴情報3と呼ばれるが、を記録する。
次に、端末デバイスは、t3の時刻に、セル2からセル3にハンドオーバされる。この場合、ソース基地局によって第1のターゲット基地局に配送されてもよい端末デバイスの移動履歴情報は、移動履歴情報3、すなわち、ソース基地局によってt0から記録される第2の移動履歴情報、および移動履歴情報1および移動履歴情報2、すなわち、端末デバイスによってソース基地局に報告される第1の移動履歴情報を含んでもよい。ネットワークデバイスは、時刻t3からのセル3中の端末デバイスの移動履歴情報、例えばそれは移動履歴情報4と呼ばれるが、を記録する。
次に、端末デバイスは、t4の時刻に、セル3からセル4にハンドオーバされる。同様に、この場合、ソース基地局として機能する第1のターゲット基地局によって第2のターゲット基地局に配送されてもよい端末デバイスの移動履歴情報は、移動履歴情報3及び移動履歴情報4、すなわち、第2の移動履歴情報、および移動履歴情報1及び移動履歴情報2、すなわち、第1の移動履歴情報を含んでもよく、それらは端末デバイスによってソース基地局に報告される。ネットワークデバイスは、時刻t4からのセル4中の端末デバイスの移動履歴情報、例えばそれは移動履歴情報5と呼ばれるが、を記録する。
次に、無線リンクが失敗し、端末デバイスが時刻t5で再確立を開始する。この場合、第3のターゲット基地局によって第2のターゲット基地局から取得され得る移動履歴情報は、移動履歴情報1及び移動履歴情報2(端末デバイスによって報告される第1の移動履歴情報)、並びに移動履歴情報3及び移動履歴情報4(ネットワークデバイスによって記録される第2の移動履歴情報)を含んでもよい。
第2のメッセージは、第1のメッセージの応答メッセージである。例えば、第1のメッセージが検索UEコンテキスト要求メッセージである場合、第1のメッセージは、検索UEコンテキスト応答メッセージであってもよい。第2のメッセージは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含むので、第1のネットワークデバイスが端末デバイスのコンテキストを有していなくても、例えば、第1のネットワークデバイスがRRC接続再確立プロセスにおいて第2のネットワークデバイスからハンドオーバ要求メッセージを受信していなかったら、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報、すなわち、より完全な移動履歴情報を第2のネットワークデバイスから取得することができる。このようにして、取得された移動履歴情報に基づいて適切な測定パラメータを設定することができ、端末デバイスに対して適切なターゲットセルを選択することができ、セルハンドオーバ成功率を最大限に向上させることができる。例えば、第1のネットワークデバイスによって取得された移動履歴情報がより完全であれば、移動履歴情報に基づいて端末デバイスの移動速度をより正確に評価することができ、評価された移動速度に基づいて設定された測定パラメータはより適切である。例えば、端末デバイスがより高速に移動する場合、端末デバイスは、より広いカバレッジを有するセルにハンドオーバされることができ、すなわち、端末デバイスに対してより適切なターゲットセルを選択することができ、最大限にハンドオーバ回数を低減することができる。端末デバイスがより高速に移動する場合、測定レポートの報告をトリガする時間をより短く設定してもよい、すなわち、端末デバイスがより迅速に測定レポートをアップロードするようにトリガされ、端末デバイスによるセルハンドオーバの失敗確率を最大限に低減する。
任意に、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信した後、実際のアプリケーションシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報が利用可能であるか否かを決定してもよい。端末デバイスが、第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信する場合、すなわち、RRC接続再確立シナリオにいる場合、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報が完全であるため、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報が利用可能である。端末デバイスが、RRC再開要求メッセージを第1のネットワークデバイスに送信する場合、すなわち、RRC再開シナリオにいる場合、端末デバイスは、不活性状態でセル再選択を実行してもよいが、第2のネットワークデバイスによって記録される第2の移動履歴情報は、端末デバイスがセル再選択を実行するときに記録される移動履歴情報を含まなくてもよい。すなわち、第2の移動履歴情報は不完全である。この場合、第1の移動履歴情報と第2の移動履歴情報は利用できない。第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報が利用可能である場合、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を記憶してもよい。第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報が利用できない場合、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を破棄してもよい。このようにして、第1のネットワークデバイスは、不完全な移動履歴情報を使用することを避けることができ、必要な場合には、端末デバイスの完全な移動履歴情報を得ることができる。
以下では、2つの可能なシナリオを例として用いて、第1のネットワークデバイスが第2のメッセージを受信した後に第1の移動履歴情報と第2の移動履歴情報を処理する方法を説明する。
第1の可能なシナリオでは、第1のネットワークデバイスが第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信する前に、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信することを決定する場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC接続再確立シナリオであることを第1のネットワークデバイスは決定してもよいということを理解されるべきである。端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオをRRC接続再確立シナリオであることを第1のネットワークデバイスが決定する場合、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信した後、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を取得し、記憶する。第1のネットワークデバイスが第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を記憶するということは、第1のネットワークデバイスが後続の使用のために第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を記憶しているということとして理解されてもよい。
第2の可能なシナリオでは、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する前に、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにRRC再開要求メッセージを送信することを決定する場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが第1のネットワークデバイスへの接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであることを決定し、第2のメッセージを受信した後に、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄するということは、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を取得するが、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を記憶しないということとして理解されてもよいということを理解されるべきである。あるいは、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄するということは、第1のネットワークデバイスは第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を使用しないということとして理解されてもよい。
第2のネットワークデバイスは、第1のメッセージを受信した後、第1のネットワークデバイスに第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報をデフォルトで送信する。代替的な解決策では、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続の確立を要求する異なるシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第1のネットワークデバイスに送信するか否か、すなわち、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を第2のメッセージに含めるか否かを決定してもよい。この解決策では、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信した後、もし第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含んでいれば、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を記憶し、受信した第1の移動履歴情報及び受信した第2の移動履歴情報を破棄するか否かを決定する必要はない。換言すれば、S202aは、S203及びS202bと置き換えてもよい。
S203. 第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立するシナリオに従って、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を送信するか否かを決定する。
可能な実装形態では、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト識別子のタイプに基づいて、端末デバイスが接続を確立するために要求するシナリオを決定してもよい。例えば、第1のメッセージは端末デバイスのコンテキスト識別子を伝達してもよく、且つコンテキスト識別子のタイプは、端末デバイスが接続を確立するために要求するシナリオを示してもよい。例えば、コンテキスト識別子のタイプがRRC再確立である場合、接続を確立するために端末デバイスが要求するシナリオはRRC接続再確立シナリオであり、またコンテキスト識別子のタイプがRRC再開である場合、端末デバイスが接続を確立するために要求するシナリオはRRC再開シナリオである。
別の可能な実装形態では、第2のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスによって記憶される端末デバイスのコンテキストでの端末デバイスの状態に基づいて、端末デバイスが接続を確立するように要求するシナリオを決定してもよい。例えば、端末デバイスがRRC接続モードにある場合、端末デバイスが接続を確立するように要求するシナリオは、RRC接続再確立シナリオである。端末デバイスが不活性モードにある場合、端末デバイスが接続を確立するように要求するシナリオは、RRC接続再確立シナリオではなく、RRC再開シナリオである。
第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続確立を要求するシナリオがRRC接続再確立シナリオであると決定する場合、第2のネットワークデバイスは、第2のメッセージが第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を含むと決定する。第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続確立を要求するシナリオがRRC再開シナリオであると判断する場合、第2のネットワークデバイスは、第2のメッセージが第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を含まないと判断する。従って、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信した後に、第1の移動履歴情報及びの第2の移動履歴情報を記憶する。第1のネットワークデバイスが第1の移動履歴情報又は第2の移動履歴情報を受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を使用する必要があるときに、端末デバイスから移動履歴情報を取得してもよい。
第2のネットワークデバイスがS203を実行する場合、第2のネットワークデバイスはS202bを実行する、すなわち、第2のネットワークデバイスは第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第1のネットワークデバイスが第2のメッセージを受信するということを理解されるべきである。第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC再確立シナリオであると決定する場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を含む。第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであると判断する場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を含まない。図2において、S203及びS202bは、破線ボックスで示されている。破線ボックス、またはS202aのいずれかを選択して実行する。
以下では、実施例を用いて、図2に示す実施形態におけるいくつかのサブソリューションを別々に説明する。
図4に示す手順では、第2のネットワークデバイスが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報をデフォルトで第1のネットワークデバイスに送信する例が使用される。
S401. 端末デバイスは、RRC再開要求(RRC resume request)メッセージを第1のネットワークデバイスに送信する。
S402. 第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに検索端末デバイスコンテキスト要求(検索UEコンテキスト要求)メッセージを送信する。
S403. 第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに検索端末デバイスコンテキスト応答(UEコンテキスト応答)メッセージを送信する。
検索UEコンテキスト応答メッセージは、第1の移動履歴情報と第2の移動履歴情報を含む。例えば、検索端末デバイスコンテキスト応答メッセージは、第1の移動履歴情報を示す第1の情報要素及び第2の移動履歴情報を示す第2の情報要素を伝達してもよい。例えば、第1の情報要素は「UEからのUE履歴情報」として表現されてもよく、第2の情報要素は「UE履歴情報」として表現されてもよい。
S404. 第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC接続再確立シナリオであるかどうかを決定する。
S405. 第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであることを決定し、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄する。
任意に、この実施形態における方法は、以下のステップをさらに含んでもよい:
S406. 第1のネットワークデバイスは、RRC再開(RRC resume)メッセージを端末デバイスに送信する。
図4では、S401において端末デバイスがRRC再開要求を第1のネットワークデバイスに送信する例が使用されている。なお、端末デバイスがS401の第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信する場合、第1のネットワークデバイスは、S405では端末デバイスが接続を確立するシナリオはRRC接続再確立シナリオであると判断し、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を記憶する。
図5に示す手順では、第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続を確立するシナリオに従って、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を第1のネットワークデバイスに送信するかどうかを決定する例が使用される。
S501. 端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信する。
S502. 第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに検索端末デバイスコンテキスト要求メッセージを送信する。
S503. 第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC接続再確立シナリオであるかどうかを決定する。
S504. 第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC接続再確立シナリオであると判断し、検索端末デバイスコンテキスト応答メッセージを第1のネットワークデバイスに送信し、ここで、検索端末デバイスコンテキスト応答メッセージは、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を含む。
任意に、この実施形態の方法は、以下のステップをさらに含んでもよい:
S505. 第1ののネットワークデバイスは、端末デバイスにRRC再確立メッセージを送信する。
S506. 端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにRRC再確立完了メッセージを送信する。
図5において、S504は、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC接続再確立シナリオであると第2のネットワークデバイスが判断した場合に実行されるステップである。第2のネットワークデバイスが、端末デバイスが接続を確立するシナリオがRRC再開シナリオであると判断する場合、S504において、第2のネットワークデバイスは、検索端末デバイスコンテキスト応答メッセージが第1の移動履歴情報または第2の移動履歴情報を含まないと判断するということが理解されるべきである。
図5に示す手順におけるステップのいくつかの具体的な実装の詳細については、図2に示す実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
本出願の別の実施形態は、通信方法を提供する。図6は、方法のフローチャートである。以下の説明では、図1に示す通信システムに本方法を適用した例を示す。また、本方法は、2つの通信装置によって実行されてもよく、2つの通信装置は、例えば、第1の通信装置及び第2の通信装置である。第1の通信装置は、本方法で必要とされる機能を実現する際にネットワークデバイスをサポートすることができるネットワークデバイスまたは通信装置(例えば、チップシステム)であってもよく、あるいは確かに別の通信装置であってもよい。第2の通信装置は、本方法において必要とされる機能を実現する際に、端末デバイスをサポートすることができる端末デバイス又は通信装置(例えば、チップシステム)であってもよく、また、確かに、別の通信装置であってもよい。さらに、第1の通信装置及び第2の通信装置の実装は共に限定されない。例えば、2つの通信装置は、同じ形態で実装されてもよい。あるいは、2つの通信装置は、異なる形態で実装されてもよい。例えば、第1の通信装置はデバイスの形態で実装され、第2の通信装置はチップシステムの形態で実装される。
説明を容易にするために、以下の説明では、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、および端末デバイスによって方法が実行される例を使用する。第1のネットワークデバイスは、RRC再確立のために端末デバイスが接続する必要がある基地局であってもよい。RRC再確立プロセスは、端末デバイスが再確立プロセスを開始する前の端末デバイスのサービング基地局に関連する。従って、区別のために、以下では、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスが再確立プロセスを開始する前の端末デバイスのサービング基地局である。
S601. 端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにRRC再確立要求メッセージを送信し、第1のネットワークデバイスは、RRC再確立要求メッセージを受信し、ここで、RRC再確立要求メッセージは、第1のネットワークデバイスへのRRC接続の再確立を要求するためのメッセージである。
S602. 第1のネットワークデバイスは、端末デバイスにRRC再確立メッセージを送信し、端末デバイスは、RRC再確立メッセージを受信し、ここで、RRC再確立メッセージは、端末デバイスにRRC接続を再確立するように指示するために使用されてもよい。
S603. 端末デバイスは、RRC再確立完了メッセージを第1のネットワークデバイスに送信し、第1のネットワークデバイスは、RRC再確立完了メッセージを受信し、ここで、RRC再確立完了メッセージは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスから端末デバイスの利用可能な移動履歴情報を取得してもよく、移動履歴情報はより完全な移動履歴情報であってもよい。
RRC再確立シナリオでは、端末デバイスは、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を持っていることを第1のネットワークデバイスに通知してもよい。例えば、端末デバイスによって第1のネットワークデバイスに送られるRRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含んでもよく、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示してもよい。第1の指示情報は、代替的に、別のメッセージで伝達されてもよいことが理解されてもよい。これは、本出願のこの実施態様に限定されることではない。
このようにして、第1のネットワークデバイスは、たとえ端末デバイスのコンテキストを有していなくても、端末デバイスの移動履歴情報が必要なときは、第1のネットワークデバイスは、第1の指示情報に基づいて、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を持っていることを学習して、端末デバイスから端末デバイスの移動履歴情報を取得してもよい。いくつかの可能な実装形態では、取得された移動履歴情報に基づいて、端末デバイスの履歴速度等を正確に評価することができる。このようにして、適切な測定パラメータを設定することができ、端末デバイスにとってより適切なターゲットセルを選択することができ、端末デバイスのセルハンドオーバ成功率を改善することができる。
任意に、本出願のこの実施形態は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S604. 第1のネットワークデバイスは、端末デバイスに第1のメッセージを送信し、端末デバイスは、第1のメッセージを受信し、ここで、第1のメッセージは、端末デバイスの移動履歴情報を要求するために使用される。
第1のネットワークデバイスは、第1の指示情報に基づいて、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを学習することができる。第1のネットワークデバイスは、第1の指示情報を受信した後、端末デバイスから端末デバイスの移動履歴情報を取得するために、端末デバイス情報要求(UE情報要求)メッセージ等の端末デバイスに第1のメッセージを送信してもよい。
S605. 端末デバイスは、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第1のネットワークデバイスは、第2のメッセージを受信し、ここで、第2のメッセージは、端末デバイスの移動履歴情報を含む。
第2のメッセージは、端末デバイス情報応答(UE情報応答)メッセージであってもよく、第2のメッセージは、移動履歴情報(mobility history information)を伝達してもよい。
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから最新の移動履歴情報を取得するので、最新の移動履歴情報は完全な移動履歴情報である。したがって、端末デバイス等の移動履歴情報に基づいて、端末デバイスの移動速度履歴等を正確に評価することができる。このように、移動履歴情報に基づいて設定される測定パラメータもまた適切であり、そして端末デバイスにとってより適切なターゲットセルを選択でき、端末デバイスのセルハンドオーバ成功率を向上させることができる。
本出願のこの実施形態では、RRC再確立シナリオにおいて、端末デバイスによって第1のネットワークデバイスに送信されるRRC再確立完了メッセージは、指示情報を伝達してもよく、第1のネットワークデバイスに対して、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示してもよく、従って、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスに移動履歴情報を報告するよう指示してもよい。あるいは、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに、端末デバイスによって記録された移動履歴情報及びネットワークデバイスによって記録された端末デバイスの移動履歴情報を送信して、第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスから端末デバイスの完全な移動履歴情報を取得できるようにしてもよい。この解決策では、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの完全な移動履歴情報を取得してもよく、それによって端末デバイスにより実施されるセルハンドオーバの成功率を向上させ、セルハンドオーバ回数を減少させてもよい。。
図5のS506は、S603に類似していてもよいことを理解されたい。具体的には、S506のRRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用されてもよい。言い換えると、端末デバイスから第1のネットワークデバイスに送信されるRRC再確立完了メッセージは、デフォルトで第1の指示情報を含む。図5の実施形態では、S506の後、第1のネットワークデバイスはS604を実行してもよく、その後端末デバイスはS605を実行してもよい。この解決策では、第2のネットワークデバイスは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を提供してもよく、端末デバイスは、利用可能な移動履歴情報を提供してもよく、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイス又は端末デバイスから必要な移動履歴情報を取得すると決定してもよい。これは柔軟性があり、実際の要件をより多く満たす。
本出願において提供される前述の実施形態において、本出願の実施形態において提供される方法は、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、および端末デバイス間の相互作用の観点から説明される。本出願の実施形態において提供される前述の方法において機能を実現するために、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、および端末デバイスの各々は、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含んでもよく、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせの形態で前述の機能を実現してもよい。前述の機能のうちの特定の機能が、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されるかどうかは、技術的解決策の特定の適用および設計制約に依存する。
以下は、添付の図面を参照して、本出願の実施形態における前述の方法を実現するように構成された装置を記載する。従って、前述の内容は全て、以下の実施形態において使用され得る。繰り返される内容については、再度記載しない。
図7は、本出願の一実施形態による通信装置700の概略ブロック図である。通信装置700は、前述の方法の実施形態において、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、または端末デバイスによって実現される機能またはステップに対応して実現してもよい。通信装置は、送信ユニット710および受信ユニット720を含んでもよく、任意に、処理ユニット730をさらに含んでもよい。任意で、装置は、さらに、記憶ユニットを含んでもよく、記憶ユニットは、命令(コードまたはプログラム)および/またはデータを記憶するように構成されてもよい。送信ユニット710、受信ユニット720、および処理ユニット730は、記憶ユニットに結合されてもよい。例えば、処理ユニット730は、対応する方法を実現するために、記憶ユニット内の命令(コードまたはプログラム)および/またはデータを読み込んでもよい。前述のユニットは、独立して配置されてもよいし、部分的にまたは完全に統合されてもよい。
いくつかの可能な実装形態では、通信装置700は、前述の方法の実施形態における第1のネットワークデバイスの挙動および機能を、それに応じて、実現することができる。例えば、通信装置700は、第1のネットワークデバイスであってもよく、または第1のネットワークデバイスで使用される構成要素(例えば、チップまたは回路)であってもよい。送信ユニット710および受信ユニット720は、図2に示す実施形態における第1のネットワークデバイス、例えば、図2に示す実施形態におけるS201およびS202a、またはS202bによって実行されるすべての受信または送信動作を実行するように構成されていてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されていてもよい。処理ユニット730は、図2に示す実施形態の第1のネットワークデバイスによって実行される、受信または送信動作以外の、すべての動作、例えばS301、を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
いくつかの実施形態では、送信ユニット710は、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信するように構成され、ここで、第1のメッセージは、第2のネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される。
受信ユニット720は、第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信するように構成されており、ここで、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージは、第1のメッセージの応答メッセージである。
任意の実装形態では、受信ユニット720は、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信する前に、端末デバイスからRRC再確立要求メッセージを受信するようにさらに構成される。処理ユニット730は、端末デバイスがRRC接続再確立シナリオにあると判定し、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を記憶するように構成される。
任意の実装形態では、受信ユニット720は、第1のメッセージを第2のネットワークデバイスに送信する前に、端末デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するようにさらに構成される。RRC再開要求メッセージは、通信装置700へのRRC接続の再開を要求するためのメッセージである。
処理ユニット730は、端末デバイスがRRC再開シナリオにあることを決定し、第1の移動履歴情報および第2の移動履歴情報を破棄するように構成される。
本出願のこの実施形態では、処理ユニット730は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路構成要素によって実現されてもよく、送信ユニット710および受信ユニット720は、トランシーバ、トランシーバ関連回路構成要素、または通信インターフェースによって実現されてもよいことを理解されたい。
いくつかの可能な実装形態では、通信装置700は、前述の方法の実施形態における第2のネットワークデバイスの動作および機能を対応して実現することができる。例えば、通信装置700は、第2のネットワークデバイスであってもよく、または第2のネットワークデバイスで使用される構成要素(例えば、チップまたは回路)であってもよい。送信ユニット710及び受信ユニット720は、図2に示される実施形態における第2のネットワークデバイスによって実行される、図2に示される実施形態における、例えば、S201及びS202a、又はS202bなどの、全ての受信又は送信動作を実行するように構成されていてもよく、及び/又は本明細書に記載する技術の他のプロセスをサポートするように構成されていてもよい。処理ユニット730は、図2に示される実施形態の第2のネットワークデバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、全ての動作を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
いくつかの実施形態では、受信ユニット720は、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するように構成され、ここで、第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスが通信装置700から端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される。送信ユニット710は、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成され、ここで、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含み、第1の移動履歴情報は、端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報は、ネットワークデバイスによって記録され、第2のメッセージは、第1のメッセージの応答メッセージである。
任意の実装形態では、第1のメッセージは端末デバイスのコンテキスト識別子を伝達する。
送信ユニット710は、処理ユニット730がコンテキスト識別子のタイプがRRC再確立であると判断し、第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含むと判断した場合に、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成される。
あるいは、送信ユニット710は、処理ユニット730が、端末デバイスがRRC接続状態であると判断し、第2のメッセージが第1の移動履歴情報及び第2の移動履歴情報を含むと判断した場合に、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成される。
本出願のこの実施形態では、処理ユニット730は、プロセッサまたはプロセッサ関連回路構成要素によって実現されてもよく、送信ユニット710および受信ユニット720は、トランシーバまたはトランシーバ関連回路構成要素によって実現されてもよいことを理解されたい。
いくつかの可能な実装形態では、通信装置700は、前述の方法の実施形態における第2のネットワークデバイスの動作および機能を、対応して、実現することができる。例えば、通信装置700は、第2のネットワークデバイスであってもよく、または第2のネットワークデバイスで使用される構成要素(例えば、チップまたは回路)であってもよい。送信ユニット710および受信ユニット720は、図2に示す実施形態における第2のネットワークデバイスによって実行される、図2に示される実施形態における、例えば、S201およびS202aなどのすべての受信または送信動作を実行するように構成されていてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されていてもよい。処理ユニット730は、図2に示される実施形態の第2のネットワークデバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、全ての動作を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
いくつかの実施形態では、受信ユニット720は、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するように構成され、ここで、第1のメッセージは、通信装置から端末デバイスのコンテキストを要求するために使用される。送信ユニット710は、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成され、ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージの応答メッセージである。
第1のメッセージが端末デバイスのコンテキスト識別子を伝達し、コンテキスト識別子のタイプがRRC再開である場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報又は第2の移動履歴情報を含まず、あるいは、端末デバイスがRRC不活性状態にある場合、第2のメッセージは、第1の移動履歴情報又は第2の移動履歴情報を含まず、ここで、第1の移動履歴情報は端末デバイスによって記録され、第2の移動履歴情報はネットワークデバイスによって記録される。
いくつかの可能な実施形態では、通信装置700は、前述の方法の実施形態における第1のネットワークデバイスの挙動および機能を、対応して、実現することができる。例えば、通信装置700は、第1のネットワークデバイスであってもよく、または第1のネットワークデバイスで使用される構成要素(例えば、チップまたは回路)であってもよい。送信ユニット710および受信ユニット720は、図5に示す実施形態における第1のネットワークデバイスによって実行される、例えば、図5に示される実施形態におけるS201およびS202a、またはS202bなどのすべての受信または送信動作を実行するように構成されてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理ユニット730は、図2に示す実施形態における第1のネットワークデバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、全ての動作を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
いくつかの実施形態では、受信ユニット720は、端末デバイスからのRRC再確立要求メッセージを受信するように構成される。送信ユニット710は、端末デバイスに対してRRC再確立メッセージを送信するように構成されている。受信ユニット720は、さらに、端末デバイスからRRC再確立完了メッセージを受信するように構成され、ここで、RRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。
任意の実装形態では、送信ユニット710は、さらに、第1のメッセージを端末デバイスに送信するように構成され、ここで、第1のメッセージは、移動履歴情報を要求するために使用される。受信ユニット720は、さらに、端末デバイスから第2のメッセージを受信するように構成され、ここで、第2のメッセージは、移動履歴情報を含む。
いくつかの可能な実装形態では、通信装置700は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの挙動および機能を、対応して、実現することができる。例えば、通信装置700は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイスで使用される構成要素(例えば、チップまたは回路)であってもよい。送信ユニット710および受信ユニット720は、図6に示す実施形態における端末デバイスによって実行される、例えば、図6に示す実施形態におけるS601、S602、S603、S604、S605などの全ての受信または送信動作を行うように構成されてもよく、及び/又は、本明細書に記載する技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理ユニット730は、図2に示す実施形態における端末デバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、全ての動作を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
いくつかの実施形態では、送信ユニット710は、RRC再確立要求メッセージを第1のネットワークデバイスに送信するように構成される。受信ユニット720は、第1のネットワークデバイスからRRC再確立メッセージを受信するように構成される。送信ユニット710は、さらに、RRC再確立完了メッセージを第1のネットワークデバイスに送信するように構成され、ここで、RRC再確立完了メッセージは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、端末デバイスが利用可能な移動履歴情報を有することを示すために使用される。
任意の実装形態では、受信ユニット720は、第1のネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するようにさらに構成され、ここで、第1のメッセージは移動履歴情報を要求するために使用される。送信ユニット710は、さらに、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成され、ここで、第2のメッセージは移動履歴情報を含む。
なお、通信装置700は、前述の第1のネットワークデバイスであってもよく、送信ユニット710および受信ユニット720は、図4または図5に示す実施形態における第1のネットワークデバイスによって実行される、図4に示す実施形態における、例えば、S401、S402、S403、S406などの、すべての受信または送信動作を実行するように構成されてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセス、及び、図5に示す実施形態における、例えば、S501、S502、S504、S505、およびS406をサポートするように構成されてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されたものでもよい。処理ユニット730は、図4または図5に示す実施形態における第1のネットワークデバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、すべての動作を実行するように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセス、例えば、図5に示す実施形態におけるS404およびS405をサポートするように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
なお、通信装置700は、前述の第2のネットワークデバイスであってもよく、そして送信ユニット710及び受信ユニット720は、例えば、図4に示す実施形態におけるS402及びS403など、図4又は図5に示す実施形態における第2のネットワークデバイスによって実行されるすべての受信、又は送信動作を実行するように構成されてもよく、及び/又は本明細書に記載する技術の別のプロセス、及び、例えば、図5に示す実施形態におけるS502及びS504をサポートするように構成されてもよく、及び/又は本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理ユニット730は、図4または図5に示す実施形態において第2のネットワークデバイスによって実行される、受信および送信動作を除く、すべての動作を実行するように構成され、および/または、例えば、図5に示す実施形態におけるS503など、本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成され、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成される。
図8は、本出願の実施形態による通信装置800を示す。通信装置800は、端末デバイスであってもよく、本出願の実施形態で提供される方法において端末デバイスの機能を実現することができる。あるいは、通信装置800は、ネットワークデバイスであってもよく、本出願の実施形態で提供される方法における第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスの機能を実現することができる。あるいは、通信装置800は、本出願の実施形態で提供される方法において対応する機能を実現する際に端末デバイスをサポートすることができる装置であってもよく、または、本出願の実施形態で提供される方法において対応する機能を実現する際に第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスをサポートすることができる装置であってもよい。通信装置800は、チップシステムであってもよい。本出願のこの実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよく、または、チップおよび別の個別構成要素を含んでもよい。
ハードウェアの実装においては、送信ユニット710および受信ユニット720はトランシーバであってもよく、トランシーバは通信装置800に統合されて通信インターフェース810を形成する。
通信装置800は、少なくとも1つのプロセッサ820を含み、それは本出願の実施形態で提供される方法において、第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスの機能を実現する際に、通信装置800を実装またはサポートするように構成される。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
通信装置800は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成された、少なくとも1つのメモリ830をさらに含んでもよい。メモリ830は、プロセッサ820に結合される。本出願の実施形態における結合は、間接結合、または装置、ユニット、またはモジュール間の通信接続であり、電気的、機械的、または他の形態であってもよく、装置、ユニット、またはモジュール間の情報交換のために使用される。プロセッサ820は、メモリ830と協働してもよい。プロセッサ820は、メモリ830に記憶されたプログラム命令および/またはデータを実行してもよく、通信装置800が対応する方法を実施する。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれてもよい。
通信装置800は、通信インターフェース810をさらに含んでもよく、それは伝送媒体を介して別のデバイスと通信するように構成され、通信装置800内で使用される装置が別のデバイスと通信できる。例えば、通信装置が端末デバイスである場合には、別のデバイスは第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスであり、通信装置が第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスである場合には、別のデバイスは端末デバイスである。プロセッサ820は、通信インターフェース810を使用することによってデータを送受信してもよい。通信インターフェース810は、特にトランシーバであってもよい。
通信インターフェース810、プロセッサ820、およびメモリ830の間の特定の接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ830、プロセッサ820、および通信インターフェース810は、図8のバス840を使用して接続され、ここで、バスは、図8の太線で表される。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。表現を容易にするために、図8では1つの太線のみがバスを表すために使用されるが、これは、バスが1つのみ、またはバスのタイプが1つのみであることを意味するものではない。
本出願のこの実施形態では、プロセッサ820は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であってもよく、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本出願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行されてもよいし、あるいはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行されてもよい。
本出願のこの実施形態では、メモリ830は、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)またはソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)などの不揮発性メモリであってもよいし、あるいはランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、命令構造またはデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送または記憶することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本出願の実施形態におけるメモリは、あるいは、記憶機能を実装することができる回路または任意の他の装置であってもよく、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成される。
なお、前述の実施形態の通信装置は、端末デバイス、回路、または端末デバイスに適用されるチップであってもよいし、別の組み合わされた構成要素、または端末デバイスの機能を有する構成要素であってもよい。通信装置が端末デバイスである場合、トランシーバユニットはトランシーバであってもよく、アンテナ、高周波回路などを含んでもよい。処理モジュールは、プロセッサ、例えば、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)であってもよい。通信装置が端末デバイスの機能を有する構成要素である場合には、トランシーバユニットは無線周波数ユニットであってもよく、処理モジュールはプロセッサであってもよい。通信装置がチップシステムである場合、トランシーバユニットは、チップシステムの入出力インターフェースであってもよく、処理モジュールは、チップシステムのプロセッサであってもよい。
図9は、通信装置の構造を簡略化した概略図である。理解と説明の簡易化のために、図9では、通信装置の一例としてネットワークデバイスを用いる。基地局は、図1に示すシステムに適用されてもよく、図1のネットワークデバイスであってもよく、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行する。ネットワークデバイス900は、1つ以上の無線周波数ユニット、例えば、遠隔無線ユニット(remote radio unit, RRU)910および1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit, BBU) (デジタルユニット(digital unit, DU)とも称されてもよい)920を含んでもよい。RRU 910は、通信モジュールと称されてもよく、図7における送信ユニット710および受信ユニット720に対応する。任意に、通信モジュールは、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどとも呼ばれてもよく、また少なくとも1つのアンテナ911および無線周波数ユニット912を含んでもよい。RRU 910は、主に、無線周波数信号を受信して送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を行うように構成されている。例えば、RRU 910は、端末デバイスに指示情報を送信するように構成される。BBU 920は、主に、ベースバンド処理、基地局の制御などを行うように構成されている。RRU 910およびBBU 920は、物理的に一緒に配置されてもよく、または物理的に別々に配置されてもよく、すなわち、分散基地局であってもよい。
BBU 920は、基地局の制御センターであり、処理モジュールと称されてもよい。BBU 920は、図7の処理ユニット730に対応してもよく、主に、ベースバンド処理機能、例えば、チャネル符号化、多重化、変調、または拡散を実施するように構成される。例えば、BBU (処理モジュール)は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するために基地局を制御するように、例えば、前述の指示情報を生成するように構成されてもよい。
一実施形態では、BBU 920は、1つまたは複数のボードを含んでもよく、複数のボードは、単一のアクセス規格における無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を共同でサポートしてもよく、または異なるアクセス規格における無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、および別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。BBU 920は、メモリ921およびプロセッサ922をさらに含む。メモリ921は、必要な命令およびデータを記憶するように構成される。プロセッサ922は、ベースステーションを制御して、必要なアクションを実行するように構成され、例えば、ベースステーションを制御して、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように構成される。メモリ921およびプロセッサ922は、1つ以上のボードを提供することができる。換言すれば、メモリおよびプロセッサは、各基板上に別々に配置されてもよい。あるいは、複数の基板は、同じメモリおよびプロセッサを共有してもよい。さらに、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。
本出願の一実施形態は、通信装置をさらに提供する。通信装置は、端末デバイス又は回路であってもよい。通信装置は、前記方法の実施形態において、端末デバイスによって実行される動作を実行するように構成されてもよい。
図10は、端末デバイスの構造を簡略化した概略図である。図を理解しやすく、便利にするために、端末デバイスが携帯電話である例を図10に示す。図10に示すように、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、および入出力デバイスを含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データの処理、端末デバイスの制御、ソフトウェアプログラムの実行、ソフトウェアプログラムのデータの処理等を行うように構成されている。メモリは、ソフトウェアプログラムとデータを格納するように設定されている。無線周波回路は、主にベースバンド信号と無線周波信号との変換を行い、無線周波信号を処理するように構成されている。アンテナは、主に、電磁波の形態で無線周波数信号を送受信するように構成される。入力/出力デバイス、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードは、主に、ユーザによって入力されたデータを受信し、ユーザにデータを出力するように構成される。なお、デバイスによっては、入出力デバイスを持たないものもある。
データを送る必要があるとき、プロセッサは、送るべきデータに対してベースバンド処理を行い、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を行い、次にアンテナを介して電磁波の形態で無線周波数信号を外部に送信する。データがデバイスに送信されると、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力し、プロセッサはベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を容易にするために、図10は、1つのメモリと1つのプロセッサのみを示す。実際のデバイス製品では、1つ以上のプロセッサと1つ以上のメモリが存在する場合がある。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどとも呼ばれる。メモリは、プロセッサから独立していてもよいし、プロセッサと一体化されていてもよい。これは、本出願のこの実施態様において限定されない。
本出願のこの実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナ及び無線周波数回路は、デバイスのトランシーバユニットとみなされ、処理機能を有するプロセッサは、デバイスの処理ユニットとみなされる。図10に示すように、デバイスは、トランシーバユニット1010および処理ユニット1020を含む。トランシーバユニット1010は、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバデバイスなどとも呼ばれる。処理ユニット1020は、プロセッサ、プロセッシングボード、プロセッシングモジュール、プロセッシングデバイスなどとも呼ばれる。任意に、トランシーバ部1010内の受信機能を実現するように構成された構成要素は、受信ユニットとして考えられてもよく、トランシーバ部1010内の送信機能を実現するように構成された構成要素は、送信ユニットとして考えられてもよい。換言すれば、送受信ユニット1010は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。送受信機ユニット1010は、送受信機マシン、送受信機、送受信機回路などとも呼ばれることがある。受信ユニットは、受信機マシン、受信機、受信機回路などとも呼ばれることがある。送信ユニットは、送信機、送信機、送信機回路などとも呼ばれることがある。
なお、トランシーバ部1010は、前述の実施形態では、端末デバイス側で送信動作、受信動作を行うように構成され、処理ユニット1020は、前述の実施形態では、端末デバイスの受信動作、送信動作以外の別の動作を行うように構成される。
例えば、実装において、トランシーバユニット1010は、図4に示す実施形態においてS401を実行するように構成されてもよく、および/または本明細書に記載する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
別の例では、実装において、送受信ユニット1010は、図5に示される実施形態においてS501、S505、およびS506を実行するように構成されてもよく、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
別の例では、実装において、送受信ユニット1010は、図6に示される実施形態においてS601、S602、S603、S604、およびS605を実行するように構成されてもよく、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
通信装置がチップデバイスまたは回路である場合、デバイスはトランシーバユニットおよび処理ユニットを含んでもよい。トランシーバユニットは、入出力回路および/または通信インターフェースであってもよい。処理ユニットは、集積プロセッサ、マイクロプロセッサ、または集積回路である。
本実施形態では、図11に示すデバイスを参照のこと。一実施形態では、デバイスは、図7の処理ユニット730の機能と同様の機能を実装することができる。図11において、デバイスは、プロセッサ1110と、データ送信プロセッサ1120と、データ受信プロセッサ1130とを含む。前述の実施形態の処理ユニット730は、図11のプロセッサ1110であってもよく、対応する機能を実装する。前述の実施形態の処理ユニット730は、図11のデータ送信プロセッサ1120および/またはデータ受信プロセッサ1130であってもよい。図11はチャネル・エンコーダ及びチャネル・デコーダを示しているが、モジュールは単なる実施例であり、この実施例に限定されるものではないことを理解されたい。
図12は、この実施形態の別の形態を示す。通信装置1200は、変調サブシステム、中央処理サブシステム、および周辺サブシステムなどのモジュールを含む。本実施形態の通信装置は、変調サブシステムとして使用することができる。具体的には、変調サブシステムは、プロセッサ1203およびインターフェース1204を含んでもよい。プロセッサ1203は、処理ユニット730の機能を完了し、インタフェース1204は、送信ユニット710の機能および受信ユニット720の機能を完了する。別の変調サブシステムは、メモリ1206と、プロセッサ1203と、メモリ1206に格納され、プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含む。プログラムを実行するとき、プロセッサ1203は、前述の方法の実施形態において端末デバイスによって実行される方法を実装する。メモリ1206は、不揮発性または揮発性であってもよいことに留意されたい。メモリ1206は、変調サブシステム内に配置されてもよく、またはメモリ1206がプロセッサ1203に接続されていれば、処理デバイス1200内に配置されてもよい。
本出願の一実施形態は、通信システムをさらに提供する。具体的には、通信システムは、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、及び端末デバイスを含むか、又は複数の第1のネットワークデバイス、複数の第2のネットワークデバイス、及び複数の端末デバイスを含むことができる。例えば、通信システムは、図2の関連機能を実現するように構成された第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスを含み、通信システムは、図4の関連機能を実現するように構成された第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、及び端末デバイスを含み、通信システムは、図5又は図6の関連機能を実現するように構成された第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、及び端末デバイスを含み、通信システムは、図2、図4、図5又は図6の少なくとも2つの実施形態の関連機能を実現するように構成された第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、及び端末デバイスを含む。
第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスは、図2、図4、図5及び図6のネットワーク関連機能を実現するように構成されている。端末デバイスは、第4図、第5図及び第6図において端末関連機能を実現するように構成されている。詳細については、方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
このアプリケーションの一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、図2、図4、図5、又は図6の第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスによって実行される方法を実行するか、又は命令がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、図4、図5、又は図6の端末デバイスによって実行される方法を実行する。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、図2、図4、図5、又は図6の第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスによって実行される方法を実行するか、又は命令がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、図4、図5、又は図6の端末デバイスによって実行される方法を実行する。
本出願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサを含み、さらに、前述の方法において第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの機能を実現するように構成されるか、または前述の方法において第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、および端末デバイスの機能を実現するように構成されるメモリを含んでもよい。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別構成要素を含んでもよい。
用語「システム」および「ネットワーク」は、本出願の実施形態において互換的に使用され得ることを理解されたい。また、「少なくとも1つ」とは1つ以上を意味し、「複数」とは2つ以上を意味する。用語「および/または」は、関連するオブジェクト間のアソシエーション関係を記述し、3つの関係が存在することがあることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在し、AおよびBの両方が存在し、Bのみが存在し、AおよびBが単数または複数である場合を表すことができる。文字"/"は、一般に、関連するオブジェクト間の"or"関係を示す。また、「次の各号(個)のうち少なくとも一つ」又はこれに類する表現は、これらの各号の組合せをいい、単数号(個)又は複数号の組合せを含む。例えば、a、b、またはcの少なくとも1つの項目(ピース)は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、またはa-b-cを表すことができる。ここで、a,b,cは単数形でも複数形でもよい。
さらに、特に断りのない限り、本出願の実施形態における「第1の」および「第2の」のような順序番号は、複数のオブジェクトを区別するために使用されるが、複数のオブジェクトの順序、時系列、優先順位、または重要性を制限することを意図するものではない。例えば、第1のメッセージと第2のメッセージは、単に異なるメッセージを区別することを意図しただけであって、2つのメッセージが優先度、送信シーケンス、重要度等において異なることを示すものではない。
本出願の実施形態において言及されているプロセッサは、CPUであってもよく、または他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート、トランジスタ論理デバイス、個別ハードウェアコンポーネントなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
本出願の実施形態で言及されたメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよいことをさらに理解されたい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(リードオンリーメモリ、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(プログラマブルROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(消去可能PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(電気的EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダム・アクセスメモリ(ランダム・アクセスメモリ、RAM)であり得る。例示的であるが限定的ではない記述を通じて、RAMの多くの形式が利用可能であり、例えば、スタティック・ランダム・アクセスメモリ(スタティックRAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ(ダイナミック・RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ(同期DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ(ダブル・データ・レートSDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ(エンハンスドSDRAM、ESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ(同期ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ、SLDRAM)、ダイナミックランバス
プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート、トランジスタ論理デバイス、または離散ハードウェアコンポーネントである場合、メモリ(記憶モジュール)がプロセッサに統合されることに留意されたい。
本明細書に記載のメモリは、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目的としているが、これらに限定されないことに留意されたい。
本出願の実施態様において、前述のプロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施態様の実施プロセスに対する制限を構成すべきではない。
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された実施例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム・ステップは、電子ハードウェアまたはコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実施することができることを認識するであろう。機能がハードウェアかソフトウェアかは、特定のアプリケーションと技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、記載された機能を実現するために異なる方法を用いることができるが、その実現が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。
当業者であれば、便利で簡単な説明のために、記載されたシステム、デバイス、およびユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することを明確に理解することができる。
本出願に提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、デバイス、および方法は、他の方法で実施することができることを理解されたい。例えば、記載されたデバイスの実施形態は、単なる一例である。例えば、単位区画は単なる論理サービス区画であり、実際の実装の際には他の区画であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、別のシステムに結合又は統合されてもよく、或いはいくつかの特徴は、無視され或いは実行されなくてもよい。加えて、表示または説明された相互結合、または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。デバイスまたはユニット間の間接的なカップリングまたは通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実施することができる。
別個の部品として記載されるユニットは、物理的に分離されていても、されていなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであっても、されていなくてもよく、言い換えると、1つの位置に配置されていてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択することができる。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、または、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
これらの機能がソフトウェア機能単位の形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、これらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、本質的に、従来の技術に寄与する部分、又は技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実施することができる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってもよい)に、本出願の実施形態に記載される方法の全部または一部のステップを実行するように指示するための幾つかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、又はコンパクトディスクのようなプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の単なる具体的な実装であるが、本出願の実施態様の保護範囲を制限することを意図するものではない。本出願の実施形態において開示された技術的範囲内で当業者が容易に理解することができる変更または代替は、本出願の実施形態の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本出願の実施態様の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。