JP7383000B2 - アイテム流通制御装置、アイテム流通制御プログラム、アイテム流通制御方法、vr端末、vr端末用プログラムおよびvr端末の制御方法 - Google Patents

アイテム流通制御装置、アイテム流通制御プログラム、アイテム流通制御方法、vr端末、vr端末用プログラムおよびvr端末の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、アイテム流通制御装置、アイテム流通制御プログラム、アイテム流通制御方法、VR端末、VR端末用プログラムおよびVR端末の制御方法に関する。
特許文献1には、正当な経路で複製されたコンテンツ(公的複製コンテンツ)が、正当な権限なく複製されたコンテンツよりも有利な形態で流通可能となる情報再生装置が開示されている。しかし、特許文献1はVR空間における流通を考慮したものではない。
特開2008-210504号公報
本発明の課題は、VR空間においてアイテムの流通を促進するアイテム流通制御装置、アイテム流通制御プログラムおよびアイテム流通制御方法、ならびに、そのために使用され得るVR端末、VR端末用プログラムおよびVR端末の制御方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御装置であって、前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能な販売オファー受付部と、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能である購入オファー受付部と、第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録する情報管理部と、を備え、前記販売オファー受付部は、前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御装置が提供される。
所有権のみならず再販売権をセットで販売することで、アイテムの流通が促進される。
前記第2ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザから前記アイテムの対価を徴収し、その少なくとも一部を前記第1ユーザに付与する決済管理部を備えてもよい。
アイテムを販売した第1ユーザに対価が付与されるため、第1ユーザにとって販売のモチベーションが高まり、アイテムの流通が促進される。
前記購入オファー受付部は、前記第2ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第3購入オファー、および、前記第2ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第4購入オファーのうち、前記第4販売オファーが受け付けられた場合には前記第4購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第3販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第3購入オファーまたは前記第4購入オファーを他ユーザから受付可能であり、前記情報管理部は、第3ユーザから前記第3購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第3情報を前記ユーザ情報データベースに登録し、前記第3ユーザから前記第4購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第4情報を前記ユーザ情報データベースに登録してもよい。
第1ユーザからアイテムを購入した第2ユーザが、さらにこのアイテムを第3ユーザに販売できるため、アイテムの流通が促進される。
前記第2ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザから前記アイテムの第1対価を徴収し、その少なくとも一部を前記第1ユーザに付与し、前記第3ユーザから前記第3購入オファーまたは前記第4購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザから前記アイテムの第2対価を徴収し、その一部を前記第1ユーザに付与し、残りの少なくとも一部を前記第2ユーザに付与する決済管理部を備えてもよい。
アイテムを再販売した第2ユーザにも対価が付与されるため、第2ユーザにとって再販売のモチベーションが高まり、アイテムの流通が促進される。
前記第1ユーザから前記第1販売オファーまたは前記第2販売オファーが受け付けられる前に、前記ユーザ情報データベースには、前記第1ユーザが前記アイテムの所有権および販売権を有することを示す情報が登録されており、前記第1情報が登録される場合でも、前記第2情報が登録される場合でも、前記第1ユーザが前記アイテムの所有権および販売権を有することを示す情報が維持されてもよい。
アイテムを販売した第1ユーザもそのアイテムを引き続き所有し、販売可能であるため、同一アイテムを複数の他のユーザに販売でき、アイテムの流通が促進される。
前記購入オファー受付部は、複数の他ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを受付可能であってもよい。
同一アイテムを複数の他のユーザに販売でき、アイテムの流通が促進される。
前記第1ユーザから、前記アイテムを他ユーザに貸与することを申し出る貸与オファーを受付可能な貸与オファー受付部と、他ユーザから、前記アイテムを前記第1ユーザから借用することを申し出る借用オファーを受付可能である借用オファー受付部と、を備え、前記情報管理部は、前記貸与オファーに応じて第4ユーザから前記借用オファーが受け付けられた場合、前記第4ユーザが前記アイテムの一時的な所有権を有することを示す第5情報を前記ユーザ情報データベースに登録してもよい。
購入前に貸与(例えばアイテムの試着)することで購入を促すことができ、アイテムの流通が促進される。
前記貸与オファーには、前記アイテムを他ユーザに貸与する貸与時間が設定されており、前記情報管理部は、前記第5情報の登録から前記貸与時間に応じた時間が経過すると、前記第4ユーザが前記アイテムの一次的な所有権を有しないことを示す第6情報を前記アイテム情報データベースに登録してもよい。
貸与時間を設定することで、貸与したユーザが無制限にアイテムを使用することを防ぐことができ、販売を行うユーザは安心して貸与を行える。
前記貸与オファーには、前記VR空間において、貸与される前記アイテムの使用可能エリアが設定されていてもよい。
使用可能なエリアを設定することで、貸与したユーザが無制限にアイテムを使用することを防ぐことができ、販売を行うユーザは安心して貸与を行える。
本発明の別の態様によれば、VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御プログラムであって、コンピュータを、前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能な販売オファー受付部と、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能である購入オファー受付部と、第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録する情報管理部と、として機能させ、前記販売オファー受付部は、前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御プログラムが提供される。
本発明の別の態様によれば、VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御方法であって、販売オファー受付部が、前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能であり、購入オファー受付部が、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能であり、情報管理部が、第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録するステップを備え、前記販売オファー受付部は、前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御方法が提供される。
本発明の別の態様によれば、ユーザが用いるVR端末であって、前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファーのみを送信可能である制御部を備えるVR端末が提供される。
本発明の別の態様によれば、ユーザが用いるVR端末を、前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファーのみを送信可能である制御部として機能させる、VR端末用プログラムが提供される。
本発明の別の態様によれば、ユーザが用いるVR端末が、前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファーのみを送信可能である、VR端末の制御方法が提供される。
VR空間においてアイテムの流通を促進できる。
本発明における一実施形態の概要を説明する図。 一実施形態に係る流通管理システムの概略構成図。 所有アイテム情報データベースの一例を模式的に示す図。 ユーザ情報データベースの一例を模式的に示す図。 アイテム情報データベースの一例を模式的に示す図。 アイテム流通制御システムの処理動作の一例を示すシーケンス図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明における一実施形態の概要を説明する図である。本実施形態は、VR(Virtual Reality:仮想現実)空間で使用可能である仮想的なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御システムに関する。
図1の例では、あるユーザAがVR空間で使用可能なアイテム100のオリジナルを所有している。このアイテム100は、例えば仮想的な服であり、ユーザAに対応するアバターがVR空間内で身に着けることができる。そして、ユーザAは他ユーザに対してアイテム100を販売できる。すなわち、ユーザAはアイテム100の所有権および販売権を有している。
本実施形態の特徴の1つとして、販売に2つの態様がある。その1つは、アイテム100の所有権および再販売権を他ユーザに販売する態様(以下「再販売権付き販売」等ということがある。)である。他の1つは、アイテム100の所有権のみを他ユーザに販売する態様(以下「所有権のみの販売」等ということがある。)である。ユーザAはいずれの態様で販売するかを自ら選択できる。
アイテム100の所有権および再販売権を購入した他ユーザは、当該アイテム100を自らVR空間内で使用できるだけでなく、他ユーザに再販売(転売)できる。すなわち、再販売権付きでアイテム100を購入したユーザは、自身もそのアイテムの販売者になることができる。一方、アイテム100の所有権のみを購入した他ユーザは、当該アイテム100を自らVR空間内で使用できるに留まり、他ユーザに再販売することはできない。
図1の例では、ユーザAはアイテム100の所有権のみをユーザBに販売している。よって、ユーザBはアイテム100を他ユーザに再販売することはできない。また、ユーザAはアイテム100の所有権および再販売権をユーザCに販売している。そして、ユーザCはアイテム100の所有権のみをユーザDに再販売し、所有権および再販売権をユーザE,Fに再販売している。
なお、アイテム100のオリジナルを所有するユーザ(例えば、アイテム100を制作したユーザあるいはアイテム100の著作権を有するユーザ)を「1次所有ユーザ」または「オリジナル所有ユーザ」と呼ぶことがある。また、n次所有ユーザからアイテム100を入手したユーザを「(n+1)次所有ユーザ」と呼ぶことがある。
本実施形態の別の特徴として、所有権の販売とは、アイテム100のコピーを他ユーザに付与するものであり、いずれの態様で販売した場合でも販売元ユーザはアイテム100を所有したままである。よって、アイテム100を所有するユーザは複数の他ユーザにアイテム100を販売できる。これにより、アイテム100の流通が促進される。
図1の例では、ユーザAが複数のユーザB,Cにアイテム100を販売している。また、ユーザCが複数のユーザD~Fにアイテム100を販売している。
また、n次所有ユーザからアイテム100を購入する場合、所定の対価(例えば、金銭。以下同じ。)が徴収される。その一部がn次所有ユーザに付与れるのは当然であるが、本実施形態のまた別の特徴として、残りの一部が1~(n-1)次所有ユーザ(の少なくとも一部)にも付与される。これにより、2次以降の所有ユーザにとっても再販売権を購入して他ユーザに販売しようとするモチベーションが上がり、アイテム100の流通が促進される。
図1の例では、ユーザDが2次所有ユーザCからアイテム100を購入する際に徴収される金銭の一部が2次所有ユーザCに付与され、別の一部が1次所有ユーザAに付与される。なお、2次所有ユーザであるユーザBに金銭の一部が付与されてもよいが、ユーザBは1次所有ユーザからユーザDまでのアイテム100の流通に関与していないため、ユーザBには金銭が付与されなくてもよい。
また、ユーザGが3次所有ユーザFからアイテム100を購入される際に徴収される金銭の一部が3次所有ユーザFに付与され、別の一部が2次所有ユーザCに付与され、また別の一部が1次所有ユーザAに付与される。
なお、上述した各特徴のうち1以上を省略してもよい。以下、具体的に説明する。
図2は、一実施形態に係る流通管理システムの概略構成図である。流通管理システムは、ユーザA~Cがそれぞれ用いるVR端末1A~1Cと、サーバ2(アイテム流通制御装置)とを備えている。なお、図1では3人のユーザA~Cを例示しているが、ユーザ数に制限はない。
VR端末1A~1Cの構成は共通しているので、代表してVR端末1Aについて説明する。VR端末1Aは、HMD(Head Mount Display)、パソコン、スマートフォン、タブレット端末等、任意のコンピュータであってよい。VR端末1Aは、ディスプレイ11、入力インターフェース12、制御部13、通信部14、所有アイテム情報記憶手段15等を有する。
ディスプレイ11はVR空間を表示可能である。このVR空間内において、ユーザAは自身に対応する仮想キャラクターであるアバター(以下「アバターA」という。)を活動させることができる。そして、アバターはVR空間において、種々のアイテムを使用できる。一例として、アイテムは仮想的な服であり、アイテムの使用とはユーザAに対応するアバターがその服をVR空間内で身に着けることができる。
入力インターフェース12は、タッチパネル、ボタン、VR用コントローラ、センサ等であり、ユーザAからの入力を受け付ける。
制御部13は、サーバ2から受信したVRデータ(後述)に基づいて、VR空間をディスプレイ11に表示させる。表示されるVR空間は、アバターAの視点でVR空間を見たものであってもよいし、第三者の視点でアバターAを見たものであってもよい。
また、制御部13は、入力インターフェース12を介したユーザAの入力に基づいて、VR空間においてアバターAを活動させるための指示をサーバ2に送信する。すなわち、ユーザAは入力インターフェース12を介してVR空間においてアバターAを活動させることができる。具体例として、ユーザAは、アバターAをVR空間内において移動させたり、VR空間において他アバターと会話をしたり、所有権を有するアイテムをVR空間内で使用したりすることができる。
また、制御部13は、入力インターフェース12を介したユーザAの入力に基づいて、販売権を有するアイテムを他ユーザに販売することを申し出る販売オファーをサーバ2に送信する。すなわち、ユーザAは、入力インターフェース12を介して、販売権を有するアイテムを他ユーザに販売できる。なお、本明細書における販売(販売権)とは、再販売(再販売権)を含むものとする。販売オファーには次の2種類がある。
販売オファーの1つは、他ユーザに対して、所有するアイテムの所有権および再販売権をセットで販売することを申し出るものである(以下「再販売権付き販売オファー」という。)。この再販売権付き販売オファーに応じてユーザAからアイテムを入手したユーザは、当該アイテムをVR空間内で使用可能となり、かつ、当該アイテムを他ユーザに再販売できる。
販売オファーの他の1つは、他ユーザに対して、所有するアイテムの再販売権を販売することなく所有権のみを販売することを申し出るものである(以下「所有権のみの販売オファー」という。)。この所有権のみの販売オファーに応じてユーザAからアイテムを入手したユーザは、当該アイテムをVR空間内で使用可能であるが、当該アイテムを他ユーザに再販売できない。
販売権を有するアイテムについては、ユーザAは、自身の選択に応じて、再販売権付き販売オファーを行うこともできるし、所有権のみの販売オファーを行うこともできる。一方、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、ユーザAは再販売権付き販売オファーを行えない。
販売オファーには、販売されるアイテムが紐づいているとも言える。また、いずれの販売オファーを送信した場合でも、販売されるアイテムの所有者であるユーザAは、他ユーザへの販売後も、当該アイテムを引き続きVR空間内で使用でき、かつ、当該アイテムを他ユーザに販売できる。
また、制御部13は、入力インターフェース12を介したユーザAの入力に基づいて、販売権を有するアイテムを他ユーザに貸与する(一時的に所有させる)ことを申し出る貸与オファーをサーバ2に送信する。すなわち、ユーザAは、入力インターフェース12を介して、販売権を有するアイテムを他ユーザに貸与できる。貸与とは、例えば試用(アイテムが服である場合の試着等)、レンタルである。また、貸与オファーには、貸与されるアイテムが紐付けられているとも言える。
また、制御部13は、入力インターフェース12を介したユーザAの入力に基づいて、他ユーザからの販売オファーに紐付けられたアイテムを購入することを申し出る購入オファーをサーバ2に送信する。すなわち、ユーザAは、入力インターフェース12を介して、他ユーザからの販売オファーに応じて、アイテムを当該他ユーザから購入できる。購入オファーにも次の2種類がある。
購入オファーの1つは、販売元のユーザからアイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出るものである(以下「再販売権付き購入オファー」という。)。この再販売権付き購入オファーによって他ユーザからアイテムを購入したユーザAは、当該アイテムをVR空間内で使用可能となり、かつ、当該アイテムを他ユーザに再販売できる。
購入オファーの他の1つは、販売元のユーザからアイテムの所有権のみを購入することを申し出るものである(以下「所有権のみの購入オファー」という。)。この所有権のみの購入オファーによって他ユーザからアイテムを購入したユーザAは、当該アイテムをVR空間内で使用可能であるが、当該アイテムを他ユーザに再販売できない。
他ユーザから再販売権付き販売オファーがなされた場合、ユーザAは、自らの選択に応じて、再販売権付き購入オファーを行うこともできるし、所有権のみの購入オファーを行うこともできる。一方、他ユーザから所有権のみの販売オファーがなされた場合、ユーザAは所有権のみの購入オファーのみを行うことができる。
また、制御部13は、入力インターフェース12を介したユーザAの入力に基づいて、他ユーザからの貸与オファーに紐付けられたアイテムを借用する(一時的に所有する)ことを申し出る借用オファーをサーバ2に送信する。すなわち、ユーザAは、入力インターフェース12を介して、他ユーザからの貸与オファーに応じて、アイテムを当該他ユーザから借用できる。
また、制御部13は必要に応じて適宜のタイミングで所有アイテム情報記憶手段15にアクセスし、所有アイテム情報記憶手段15に記憶される所有アイテム情報データベースを参照したり、更新したりする。
図3は、所有アイテム情報データベースの一例を模式的に示す図である。所有アイテム情報データベースにおける所有アイテム情報とは、ユーザが所有するアイテムと、その対テムのタイプと、を関連付けたものである。タイプとは、オリジナル(所有権および販売権を有する)、他ユーザから再販売権付きで購入したコピー(所有権および再販売権を有する)、他ユーザから所有権のみを購入したコピー(所有権のみを有する)、借用(一時的な所有権のみを有する)、のいずれかである。
図3の例では、ユーザAは、アイテムPのオリジナルと、他ユーザから再販売権付きで購入したアイテムQのコピーと、他ユーザから所有権のみを購入したアイテムRのコピーと、を所有している。また、ユーザAは他ユーザから借用したアイテムXを一時的に所有している。
ユーザAは、オリジナルのアイテムまたは再販売権付きのコピーを所有しているアイテムについては、自身の選択(入力インターフェース12に対する入力)に応じて再販売権付き販売オファーを行うこともできるし、所有権のみの販売オファーを行うこともできる。すなわち、制御部13は、所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、再販売権付き販売オファーを送信することもできるし、所有権のみの販売オファーを送信することもできる。
一方、ユーザAは、所有権のみのコピーを所有しているアイテムについては、再販売権付き販売オファーを行うことはできず、所有権のみの販売オファーを行うこともできない。すなわち、制御部13は、所有アイテム情報データベースを参照し、所有権のみを有するアイテムについては、再販売権付き販売オファーを送信することもできず、所有権のみの販売オファーも送信することができない。
以上述べた制御部13の機能の一部または全部は、ハードウェアで実装されてもよいし、VR端末1Aのプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。また、所有アイテム情報記憶手段15は必ずしもVR端末1Aに内蔵される必要はなく、VR端末1Aの制御部13がアクセス可能であればよい。
通信部14はサーバ2とのデータ送受信を行う。一例として、通信部14は、VR空間でアバターAを活動させるためのユーザAからの指示、販売オファー、貸与オファー、購入オファー、借用オファーなどをサーバ2に送信する。また、通信部14は、VR空間を表示させるのに必要なVRデータや、所有アイテム情報データベースの更新に必要なデータをサーバ2から受信する。
一方、サーバ2は、通信部21と、VRデータ制御部22と、オファー受付部23と、通知部24と、情報管理部25と、アイテム制御部26と、決済管理部27と、ユーザ情報記憶手段28と、アイテム情報記憶手段29とを備えている。
通信部21は各VR端末1A~1Cとのデータ送受信を行う。一例として、通信部21は、VR空間においてアバターを活動させるためのユーザA~Cからの指示、販売オファー、貸与オファー、購入オファー、借用オファーなどをVR端末1A~1Cから受信する。また、通信部21は、VRデータや、後述するユーザ情報あるいはアイテム情報の一部または全部を各VR端末1A~1Cに送信する。
VRデータ制御部22は各VR端末1A~1Cのディスプレイ11にVR空間を表示させるのに必要なVRデータを生成したり、更新したりする。このVRデータは、例えばVR空間のどこにどのアバターが存在しているかの情報、各アバターがどのアイテムを使用しているかの情報、VR空間内に表示すべき情報、各ユーザからなされている各種オファーの情報などを含み得る。
オファー受付部23は、各VR端末1A~1Cから送信される販売オファー、貸与オファー、購入オファー、借用オファーなどを、通信部21を介して受け付け可能である。
通知部24はあるユーザからの各種オファーを他ユーザ(のVR端末)に通知する。例えば、ユーザAからあるアイテムについての販売オファーが受け付けられた場合、ユーザAからそのアイテムを購入可能であることを他ユーザに通知する。また、ユーザAからあるアイテムについての貸与オファーが受け付けられた場合、ユーザAからそのアイテムを借用可能であることを他ユーザに通知する。通知の手法は任意であり、例えばVR空間内でその旨が表示されるようにしてもよいし、メール等のVR空間とは異なるところで他ユーザに通知されてもよい。
情報管理部25は、ユーザ情報記憶手段28に記憶されるユーザ情報データベースと、アイテム情報記憶手段29に記憶されるアイテム情報データベースとを管理する。
図4、ユーザ情報データベースの一例を模式的に示す図である。ユーザ情報データベースにおけるユーザ情報とは、各ユーザについて、そのユーザが所有するアイテムと、そのアイテムのタイプと、を関連付けたものである。図4に示すユーザ情報は、図3に示す所有アイテム情報と対応する。このユーザ情報データベースはVR空間における仮想的なクローゼットとも言える。
図5は、アイテム情報データベースの一例を模式的に示す図である。アイテム情報データベースにおけるアイテム情報とは、各アイテムについて、その種々の情報を関連付けたものである。
アイテム情報として、アイテムと、そのアイテムのオリジナルを所有するユーザであるオリジナル所有ユーザ(1次所有ユーザ)と、そのアイテムをオリジナル所有ユーザから直接または他ユーザを介して間接的に購入したユーザであるコピー所有ユーザ(2次以降の所有ユーザ)と、そのアイテムを一時的に所有(借用)しているユーザと、が関連付けられている。
図5の例では、アイテムPのオリジナル所有ユーザはユーザAであり、コピー所有ユーザはユーザB等であり、一時所有ユーザはユーザC等である。
アイテム情報として、アイテムと、そのアイテムの販売価格と、が関連付けられている。販売価格は、他ユーザに対してアイテムを再販売権付きで販売する場合に他ユーザが支払うべき金銭の価格(対価の価値)と、他ユーザに対してアイテムの所有権のみを販売する場合に他ユーザが支払うべき金銭の価格(対価の価値)とを含む。前者はバイヤー価格であり、後者は一般価格ということもできる。
これらの販売価格の一方および両方は、予め定めた一定値であってもよいし、オリジナル所有ユーザがVR端末の入力インターフェース12を介して設定できてもよいし、販売を行うユーザ(オリジナル所有ユーザであっても、コピー所有ユーザであっても)が設定できてもよい。販売価格は、何次流通であるかに関わらず定額であってもよいし、流通毎に設定してもよい。なお、再販売権付きで販売する場合の販売価格(対価の価値)は所有権のみを販売する場合の販売価格(対価の価値)よりは高いのが望ましい。
図5の例では、アイテムPの再販売権付きの販売価格は8,000円であり、所有権のみの販売価格は1,000円である。
アイテム情報として、アイテムと、そのアイテムの販売期間/時期と、販売上限数と、が関連付けられている。アイテムの販売期間/時期は、オリジナル所有ユーザまたは再販売権を有しているコピー所有ユーザから他ユーザにアイテムを販売可能な期間または時期を示す。販売上限数は、オリジナル所有ユーザまたは再販売権を有しているコピー所有ユーザが他ユーザにアイテムを販売できる上限回数である。すなわち、アイテムのコピー可能回数の上限数が販売上限数に対応する。これらの販売期間/時期および販売上限数の1つまたは全部は、予め定めた一定値であってもよいし、オリジナル所有ユーザがVR端末の入力インターフェース12を介して設定できてもよい。
図5の例では、アイテムPの販売期間/時期は2022年12月31までであり、販売上限数は100である。
アイテム情報として、アイテムと、そのアイテムの既販売数および売上が関連付けられている。既販売数はアイテムが販売された回数を示す。既販売数が販売上限数を上回ることがないよう制御される。売上は、オリジナル所有ユーザおよび再販売権を有しているコピー所有ユーザが他ユーザにアイテムを販売した際の売上の総額である。
図5の例では、アイテムPは、再販売権付きで販売された回数が1回、所有権のみ販売された回数が10回であって、既販売数は11回、売上は18,000円である。
その他、アイテム情報として、アイテムと、そのアイテムの販売先除外者が関連付けられていてもよい。この販売先除外者もオリジナル所有ユーザが設定できてもよい。また、アイテムと、n次所有者がアイテム購入した際に1~(n-1)次所有者に支払われる金額が関連付けられていてもよい。この金額は、何次流通であるかに関わらず定額であってもよいし、流通毎に設定してもよい。
以上説明したユーザ情報およびアイテム情報の一部または全部は、必要に応じて適宜のタイミングでVR端末1A~1Cに送信され、サーバ2とVR端末1A~1Cとで共有され得る。
図2に戻り、アイテム制御部26は、デジタルデータであるアイテムをコピーしたり、消去したりする。
決済管理部27はアイテムの販売に伴う決済を行う。具体的には、決済管理部27はアイテムを購入するユーザから購入価格に相当する金銭を徴収する。徴収の方法に特に制限はなく、例えばクレジットカード払いである。そして、決済管理部27は徴収される金銭の一部または全部を販売元ユーザに入金する。上述したように、n次所有ユーザから徴収される金銭の残りの一部はそのアイテムの流通に関与した1~(n-1)次所有ユーザにも入金され得る。なお、徴収される金銭の一部がシステム管理者に入金されてもよい。
以上述べたサーバ2の各部の機能の一部または全部は、ハードウェアで実装されてもよいし、サーバ2のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
図6は、アイテム流通制御システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。以下では、ユーザAがアイテムP(図3~図5)をユーザCに販売する場合を例に取って説明する。
予め、アイテムPのオリジナル所有ユーザであるユーザAはアイテムPについての情報を設定する。すなわち、ユーザAは、VR端末1Aの入力インターフェース12を利用し、図5に示す販売価格、販売期間/時期、販売上限数の一部または全部を任意に入力する。入力されたデータはVR端末1Aからサーバ2に送信される。このデータに基づいて情報管理部25がアイテムPについての情報をアイテム情報記憶手段29におけるアイテム情報データベースに設定する。
このように、ユーザAの指示に応じて、VR端末1Aおよびサーバ2の情報管理部25が協働してアイテム情報を設定する(ステップS11)。
ユーザA,Cはそれぞれ自身に対応するアバターA,CをVR空間内で活動(移動等)させる。すなわち、ユーザAは、VR端末1Aの入力インターフェース12を利用して、アバターAをVR空間内で活動させるための指示を行う。この指示はVR端末1Aからサーバ2に送信される。同様に、アバターCをVR空間内で活動させるための指示がVR端末1Cからサーバ2に送信される。これらの指示に基づいて、サーバ2のVRデータ制御部22は、活動するアバターA,Cを含むVR空間を表示させるためのVRデータを生成し、VR端末1A,1Cに送信する。このVRデータに基づいて、VR端末1A,1Cのディスプレイ11にVR空間が表示される。
このように、ユーザA,Cの指示に応じて、VR端末1A,1Cおよびサーバ2のVRデータ制御部22が協働して、アバターA,Cが活動するVR空間をVR端末1A,1Cのディスプレイ11に表示させる(ステップS12)。
続いて、ユーザAは、アイテムPをユーザCに販売すべく、適宜のタイミングで、まずはアイテムPをユーザCに貸与するための貸与オファーを行う。すなわち、VR端末1Aの入力インターフェース12を介したユーザAからの入力に応じて、VR端末1Aは貸与オファーをサーバ2に送信する(ステップS13)。アイテムPが服である場合、ここでの貸与は試着に相当する。なお、貸与オファーのタイミングは任意であり、例えばアバターAとアバターCとが十分に接近したことをユーザAが視認した時であってよい。また、ユーザAがアバターAを操作してアバターCに話しかけた時であってもよい。
サーバ2は、貸与オファーを受信すると、貸与オファーが行われたこと、すなわちユーザAからアイテムPを借用可能であることをユーザCに通知する(ステップS14)。具体例として、通知部24は、VRデータ制御部22と協働して、アバターAがアバターCにアイテムPの借用を促している旨がVR空間に表示されるよう、VRデータを生成する。このようなVRデータがVR端末1Cに送信されることにより、貸与オファーの通知がVR端末1Cのディスプレイ11に表示される(ステップS15)。
ここで、貸与の前後において、VR空間においてアバターAとアバターCとの間で販売トークがなされてもよい。この販売トークからマーケティングデータを収集することもできる。
ユーザCは、アイテムPを借用したい場合、アイテムPをユーザAから借用するための借用オファーを行う。すなわち、VR端末1Cの入力インターフェース12を介したユーザCからの借用オファー送信のための入力があると(ステップS16のYES)、VR端末1Cは借用オファーをサーバ2に送信する(ステップS17)。なお、借用は無償であるのが望ましい。
サーバ2は、借用オファーを受信すると、アイテム制御部26がアイテムPのコピーを生成する。そのコピーデータはサーバ2からVR端末1Cに送信される(ステップS18)。また、借用オファーが受け付けられると、情報管理部25はユーザCがアイテムPの一時的な所有権を有することを示す情報をアイテム情報データベースに登録する。
これにより、ユーザCはユーザAから借用したアイテムPを借用し、試用可能となる。例えば、ユーザCは、VR端末1Cの入力インターフェース12を利用して、アバターCがVR空間内でアイテムPを試用(例えば試着)するための指示を行う。この指示はVR端末1Cからサーバ2に送信される。この指示に基づいて、サーバ2のVRデータ制御部22は、アイテムPを試用するアバターCを含むVR空間を表示させるためのVRデータを生成し、VR端末1A,1Cに送信する。このVRデータに基づいて、VR端末1A,1Cのディスプレイ11にVR空間が表示される。
このように、ユーザCの指示に応じて、VR端末1A,1Cおよびサーバ2のVRデータ制御部22が協働して、アバターCがアイテムPを試用するVR空間をVR端末1A,1Cのディスプレイ11に表示させる(ステップS19)。なお、このときVR端末1Cに表示されるVR空間は、アバターCの視点でVR空間をみたものではなく、第三者の視点でアバターCを見たものであるのが望ましい。アバターCがアイテムPを試用している様子をユーザCが見やすいためである。
ユーザAは、適宜のタイミングで、アイテムPをユーザAに販売するための販売オファーを行う。すなわち、VR端末1Aの入力インターフェース12を介したユーザAからの入力に応じて、VR端末1Aは販売オファーをサーバ2に送信する(ステップS20)。販売オファーのタイミングは任意であり、例えばアバターCがアイテムPを試用している時であってよい。
サーバ2は、販売オファーを受信すると、販売オファーが行われたこと、すなわちユーザAからアイテムPを販売可能であることをユーザCに通知する(ステップS21)。具体例として、通知部24は、VRデータ制御部22と協働して、アバターAがアバターCにアイテムPの購入を促している旨がVR空間に表示されるよう、VRデータを生成する。このようなVRデータがVR端末1Cに送信されることにより、販売オファーの通知がVR端末1Cのディスプレイ11に表示される(ステップS22)。
ユーザAからの販売オファーが再販売権付きの販売オファーである場合、同通知は再販売権付きの販売価格と、所有権のみの販売価格とを含んでいるのが望ましい。また、ユーザAからの販売オファーが所有権のみの販売オファーである場合、同通知は所有権のみの販売価格を含んでいるのが望ましい。
ユーザCは、アイテムPを購入したい場合、アイテムPをユーザAから購入するための購入オファーを行う。すなわち、VR端末1Cの入力インターフェース12を介したユーザCからの購入オファー送信のための入力があると(ステップS23のYES)、VR端末1Cは購入オファーをサーバ2に送信する(ステップS24)。
なお、ユーザAからの販売オファーが再販売権付きの販売オファーである場合、ユーザCは再販売権付きの購入オファーを行うこともできるし、所有権のみの購入オファーを行うこともできる。すなわち、サーバ2のオファー受付部23は再販売権付きの購入オファーを受け付けることもできるし、所有権のみの購入オファーを受け付けることもできる。
一方、ユーザAからの販売オファーが所有権のみの販売オファーである場合、ユーザCは所有権のみの購入オファーのみを行うことができる。すなわち、サーバ2のオファー受付部23は所有権のみの購入オファーのみを受け付けることができる。
サーバ2は、VR端末1Cから購入オファーを受信すると、決済管理部27が必要な決済を行う(ステップS25)。具体的には、決済管理部27はユーザCから販売価格に相当する金銭を徴収する。そして、決済管理部27は徴収される金銭の一部または全部をユーザAに入金する。仮にユーザAがn(≧3)次以降の所有ユーザであった場合、そのアイテムの流通に関与した1~(n-1)次所有ユーザにも入金される。なお、決済管理部27は、決済を行う前に購入契約をユーザCに提示し、ユーザCが契約に同意した場合に決済を行うようにするのが望ましい。
続いて、サーバ2のアイテム制御部26はアイテムPをコピーし、そのコピーデータがVR端末1Cに送信される(ステップS26)。これにより、VR端末1CはアイテムPのコピーデータを受信し(ステップS27)、ユーザCはVR空間においてアイテムPを使用可能となる。
なお、再販売権付きの購入オファーを行ってアイテムPを購入した場合、ユーザCはアイテムPについて再販売権付きの販売オファーおよび所有権のみの販売オファーを行えるようになる。すなわち、サーバ2のオファー受付部23はユーザCから両販売オファーのいずれも受付可能となる。
一方、所有権のみの購入オファーを行ってアイテムPを購入した場合、ユーザCはアイテムPについて所有権のみの販売オファーは行えない。すなわち、サーバ2のオファー受付部23は、ユーザCから所有権のみの販売オファー及び、再販売権付きの販売オファーを受け付けることはできない。
また、サーバ2の情報管理部25はユーザ情報およびアイテム情報を更新する(ステップS28)。
具体的には、再販売権付きの購入オファーを行ってユーザCがアイテムPを購入した場合、情報管理部25は、ユーザ情報データベース(図4)において、ユーザCがアイテムPのコピーを再販売権付きで有することを示す情報を登録する。一方、所有権のみの購入オファーを行ってユーザCがアイテムPを購入した場合、情報管理部25は、ユーザ情報データベースにおいて、ユーザCがアイテムPのコピーの所有権のみを有する(つまり再販売権を有しない)ことを示す情報を登録する。以上の登録処理は、ユーザCがVR空間における仮想的なクローゼットにアイテムPを収納するとも言える。
なお、いずれの登録が行われる場合においても、ユーザAがアイテムPのオリジナルを所有することの情報は維持される。
また、情報管理部25は、アイテム情報データベース(図5)において、アイテムPのコピーユーザとしてユーザCを登録するとともに、既販売数および売り上げを更新する。
更新されたユーザ情報はVR端末1Cに送信され、その所有アイテム情報記憶手段15に登録されてもよい。
また、更新されたユーザ情報およびアイテム情報の一部または全部(例えば、既販売数、売上額、購入ユーザの情報等)は、流通情報として、VR端末1Aに送信され(ステップS29)、オリジナル所有ユーザであるユーザAが参照できてもよい(ステップS30)。仮にユーザAがn(≧3)次以降の所有ユーザであった場合、そのアイテムの流通に関与した1~(n-1)次所有ユーザに流通情報が送信されてもよい。
以上のようにして、ユーザCはユーザAからアイテムPを購入できる。なお、ユーザAは引き続き他ユーザにアイテムPを販売できる。すなわち、サーバ2のオファー受付部23は、複数のユーザに対するアイテムPの販売オファーを受付可能であり、かつ、複数のユーザからアイテムPの購入オファーを受付可能である。
なお、ユーザCはユーザAからの貸与オファーに対して借用なしで購入してもよい。その場合、ユーザCは、例えばVR空間内でアバターCからアバターAに話しかけることによって、借用なしで購入したい旨をユーザAに伝え(図6のステップS16のNO)、これに応じてユーザAが販売オファーを行えばよい。
また、ユーザCは、借用したがアイテムPが気に入らなかった場合や、販売価格に同意できない場合などには、アイテムPを購入しなくてもよい。その場合、ユーザCは、例えばVR空間内でアバターCからアバターAに話しかけて、購入しない旨をユーザAに伝えればよい(ステップS23のNO)。
また、ユーザAは貸与オファーを行うことなく販売オファーをしてもよい。その場合、ステップS13~S19が省略される。
貸与オファーを行う場合、ユーザAは貸与する時間を貸与オファーに設定できてもよい。この場合、ユーザCがアイテムPの一時的な所有権を有することが登録されてから貸与時間が経過すると、ユーザCのアイテムPについての一時的な所有権が抹消される。すなわち、情報管理部25は、ユーザ情報データベースおよびアイテム情報データベースにおいて、ユーザCがアイテムPの一時的な所有権を有していないことを示す情報を登録する。
また、貸与オファーを行う場合、ユーザAは貸与されるアイテムPのVR空間における使用可能エリアを貸与オファーに設定できてもよい。この場合、借用したアバターCはアイテムPを使用可能エリア外では使用できない。あるいは、アバターCはアイテムPを使用した状態で使用可能エリア外に移動できない。
また、上述した実施形態における貸与は販売を前提としたもの(例えば試着)であったが、レンタルであってもよい。この場合も貸与オファーを行うユーザが、貸与される時間あるいはVR空間における使用可能エリアを設定できてもよい。この場合、無料でもよいし有料でもよい。有料の場合、決済管理部27が必要な決済を行う。
なお、本実施形態では、販売オファー時に再販売権をセットとするか否かを設定することとしたが、販売後に再販売権を付与してもよい。すなわち、販売権を所有するユーザからの入力操作に応じて、販売済のユーザが所有しているアイテムの再販売権を有効化する旨の指示をVR端末からサーバ2に送信する。これに応じて、サーバ2の情報管理部25がユーザ情報およびアイテム情報を更新すればよい。
また、オリジナル所有ユーザは任意のタイミングで再販売を中止できるようにしてもよい。すなわち、オリジナル所有ユーザからの入力操作に応じて、販売済のユーザが所有している再販売権を無効化する旨の指示をVR端末からサーバ2に送信する。これに応じて、サーバ2の情報管理部25がユーザ情報およびアイテム情報を更新すればよい。
また、本実施形態では、アイテムの購入の対価として金銭を支払うこととしたが、この対価は、VR空間内で使用可能なポイント(報酬)といった金銭以外の任意のものであってよい。金銭以外の対価である場合も「販売」、「購入」という語が適用されるものとする。また、購入者から徴収される対価と、販売者に付与される対価とが異なる種類のものであってもよい。例えば前者が金銭で、後者がVR空間内で使用可能なポイント(報酬)であってもよい。
また、本実施形態では、ユーザ入力に応じてアバターがVR空間内で活動することとしたが、予めプログラミングされたNPC(Non Player Character)であるアバターが自動的に活動して販売を行ってもよい。この場合、ユーザが予め再販売権付き販売オファーを行うのか、所有権のみの販売オファーを行うのかを設定しておく。そして、あるアイテムについての販売権を有するユーザの入力操作に応じて、販売済のユーザに再販売権を付与する旨の指示をVR端末からサーバ2に送信する。これに応じて、サーバ2の情報管理部25がユーザ情報およびアイテム情報を更新すればよい。
本明細書で述べた各機能部の任意の一部または全部をプログラムによって実現するようにしてもよい。本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録して頒布されてもよいし、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介して頒布されてもよいし、任意の端末にインストールされた状態で頒布されてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
例えば、本明細書において1台の装置(あるいは部材、以下同じ)として説明されるもの(図面において1台の装置として描かれているものを含む)を複数の装置によって実現してもよい。逆に、本明細書において複数の装置として説明されるもの(図面において複数の装置として描かれているものを含む)を1台の装置によって実現してもよい。あるいは、ある装置(例えばサーバ)に含まれるとした手段や機能の一部または全部が、他の装置(例えばVR端末)に含まれるようにしてもよい。
また、本明細書に記載された事項の全てが必須の要件というわけではない。特に、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載されていない事項は任意の付加的事項ということができる。
なお、本出願人は本明細書の「先行技術文献」欄の文献に記載された文献公知発明を知っているにすぎず、本発明は必ずしも同文献公知発明における課題を解決することを目的とするものではないことにも留意されたい。本発明が解決しようとする課題は本明細書全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果の裏返しとなる課題が解決されるということもできる。ただし、必ずしもそのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
1A~1C VR端末
11 ディスプレイ
12 入力インターフェース
13 制御部
14 通信部
15 所有アイテム情報記憶手段
2 サーバ
21 通信部
22 VRデータ制御部
23 オファー受付部
24 通知部
25 情報管理部
26 アイテム制御部
27 決済管理部
28 ユーザ情報記憶手段
29 アイテム情報記憶手段

Claims (14)

  1. VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御装置であって、
    前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能な販売オファー受付部と、
    前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能である購入オファー受付部と、
    第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録する情報管理部と、を備え、
    前記販売オファー受付部は、
    前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、
    前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御装置。
  2. 前記第2ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザから前記アイテムの対価を徴収し、その少なくとも一部を前記第1ユーザに付与する決済管理部を備える、請求項1に記載のアイテム流通制御装置。
  3. 前記購入オファー受付部は、前記第2ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第3購入オファー、および、前記第2ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第4購入オファーのうち、前記第4販売オファーが受け付けられた場合には前記第4購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第3販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第3購入オファーまたは前記第4購入オファーを他ユーザから受付可能であり、
    前記情報管理部は、第3ユーザから前記第3購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第3情報を前記ユーザ情報データベースに登録し、前記第3ユーザから前記第4購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第4情報を前記ユーザ情報データベースに登録する、請求項1に記載のアイテム流通制御装置。
  4. 前記第2ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザから前記アイテムの第1対価を徴収し、その少なくとも一部を前記第1ユーザに付与し、前記第3ユーザから前記第3購入オファーまたは前記第4購入オファーが受け付けられた場合、前記第3ユーザから前記アイテムの第2対価を徴収し、その一部を前記第1ユーザに付与し、残りの少なくとも一部を前記第2ユーザに付与する決済管理部を備える、請求項3に記載のアイテム流通制御装置。
  5. 前記第1ユーザから前記第1販売オファーまたは前記第2販売オファーが受け付けられる前に、前記ユーザ情報データベースには、前記第1ユーザが前記アイテムの所有権および販売権を有することを示す情報が登録されており、
    前記第1情報が登録される場合でも、前記第2情報が登録される場合でも、前記第1ユーザが前記アイテムの所有権および販売権を有することを示す情報が維持される、請求項1乃至4のいずれかに記載のアイテム流通制御装置。
  6. 前記購入オファー受付部は、複数の他ユーザから前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを受付可能である、請求項1乃至5のいずれかに記載のアイテム流通制御装置。
  7. 前記第1ユーザから、前記アイテムを他ユーザに貸与することを申し出る貸与オファーを受付可能な貸与オファー受付部と、
    他ユーザから、前記アイテムを前記第1ユーザから借用することを申し出る借用オファーを受付可能である借用オファー受付部と、を備え、
    前記情報管理部は、前記貸与オファーに応じて第4ユーザから前記借用オファーが受け付けられた場合、前記第4ユーザが前記アイテムの一時的な所有権を有することを示す第5情報を前記ユーザ情報データベースに登録する、請求項1乃至6のいずれかに記載のアイテム流通制御装置。
  8. 前記貸与オファーには、前記アイテムを他ユーザに貸与する貸与時間が設定されており、
    前記情報管理部は、前記第5情報の登録から前記貸与時間に応じた時間が経過すると、前記第4ユーザが前記アイテムの一時的な所有権を有しないことを示す第6情報を前記ユーザ情報データベースに登録する、請求項7に記載のアイテム流通制御装置。
  9. 前記貸与オファーには、前記VR空間において、貸与される前記アイテムの使用可能エリアが設定されている、請求項7に記載のアイテム流通制御装置。
  10. VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御プログラムであって、コンピュータを、
    前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能な販売オファー受付部と、
    前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能である購入オファー受付部と、
    第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録する情報管理部と、として機能させ、
    前記販売オファー受付部は、
    前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、
    前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御プログラム。
  11. VR空間で使用可能なアイテムの流通を制御するアイテム流通制御方法であって、
    販売オファー受付部が、前記アイテムの所有権および販売権を有する第1ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を受付可能であり、
    購入オファー受付部が、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権および再販売権をセットで購入することを申し出る第1購入オファー、および、前記第1ユーザから前記アイテムの所有権のみを購入することを申し出る第2購入オファーのうち、前記第2販売オファーが受け付けられた場合には前記第2購入オファーのみを他ユーザから受付可能であり、前記第1販売オファーが受け付けられた場合には他ユーザの選択に応じて前記第1購入オファーまたは前記第2購入オファーを他ユーザから受付可能であり、
    情報管理部が、第2ユーザから前記第1購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権および再販売権を有することを示す第1情報をユーザ情報データベースに登録し、前記第2ユーザから前記第2購入オファーが受け付けられた場合、前記第2ユーザが前記アイテムの所有権を有するが再販売権を有しないことを示す第2情報を前記ユーザ情報データベースに登録するステップを備え、
    前記販売オファー受付部は、
    前記第1情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第3販売オファー、および、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第4販売オファーと、を受付可能であるが、
    前記第2情報が登録された場合、前記第2ユーザから、前記第3販売オファーを受付不能であり、前記第4販売オファーも受付不能である、アイテム流通制御方法。
  12. ユーザが用いるVR端末であって、
    前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファー送信できない制御部を備えるVR端末。
  13. ユーザが用いるVR端末を、
    前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファー送信できない制御部として機能させる、VR端末用プログラム。
  14. ユーザが用いるVR端末が、
    前記ユーザが所有権および販売権を有するアイテムと、前記ユーザが所有権を有するが販売権を有しないアイテムと、を示す所有アイテム情報データベースを参照し、所有権および販売権を有するアイテムについては、前記ユーザの選択に応じて、前記アイテムの所有権および再販売権をセットで他ユーザに販売することを申し出る第1販売オファーと、前記アイテムの所有権のみを他ユーザに販売することを申し出る第2販売オファーと、を送信可能であり、所有権を有するが販売権を有しないアイテムについては、前記第1販売オファーを送信できず、前記第2販売オファー送信できない、VR端末の制御方法。
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