JP7381801B2 - 放射線撮影装置および放射線撮影システム - Google Patents

放射線撮影装置および放射線撮影システム Download PDF

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本発明は、放射線撮影装置および放射線撮影システムに関する。
対象物に放射線を照射し、対象物を透過した放射線の強度分布を検出して対象物の放射線画像を得る放射線撮影装置が工業用の非破壊検査や医療診断の場で広く一般に利用されている。近年では、デジタル放射線画像を撮影する放射線検出パネルを有した撮影装置が開発され、即時に出力画像を得ることができるようになった。
このような撮影装置により迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、薄型で軽量な可搬型の撮影装置、いわゆる電子カセッテが開発されている。特に近年では、可搬性を増すために、ケーブル接続のいらないワイヤレスタイプの撮影装置が開発されている。
特許文献1には、撮影装置の可搬性を向上させるために、放射線入射方向から見た時に、開口を有した把持部を撮影領域の外部に配した撮影装置が記載されている。また、特許文献2には、背面にかけられた手の滑り止め部として機能する凹部を背面に設けた撮影装置が記載されている。
特許第3577003号公報 特開2015-51206号公報
特許文献1のように撮影領域の外部に開口を有する把持部を配すると、把持性は充分で可搬性は向上するが、撮影装置の十分な小型化が図れない。一方、特許文献2のように撮影装置の背面に凹部からなる滑り止め部を形成すると、撮影領域と撮影装置の外形との隙間を少なくできるため小型化し易いが、撮影装置の把持性が充分でないことがある。その結果、誤って落下させたり、迅速な撮影の妨げになったりすることも考えられる。
本発明は、小型で良好な把持性を有する放射線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面は、放射線を検出する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを収容する筐体と、を備える放射線撮影装置であって、前記筐体は、前記放射線検出パネルに前記放射線を入射させるための前面部と、前記前面部とは反対側に位置する背面部と、を有し、前記筐体は、前記背面部から前記前面部の側に向かって窪んだ把持領域であって、前記背面部の外周を四辺形状としてみたとき前記四辺のうちの所定の辺に沿った方向に長手方向長さを持つ把持領域を有し、前記把持領域は、前記長手方向に直交する短手方向の端部のうち前記所定の辺に近い側の端部に指掛け部を有し、前記指掛け部は、前記把持領域の深さ方向において深さが浅い第1の位置から前記所定の辺までの距離よりも、前記深さ方向において深さが深い第2の位置から前記所定の辺までの距離のほうが短いことを特徴とする。
本発明によれば、小型で良好な把持性を有する放射線撮影装置を提供することができる。
第1実施形態の撮影装置の外観を示す図。 第1実施形態の撮影装置の内部断面図。 第1実施形態の撮影装置の筺体の断面図。 第1実施形態の撮影装置を把持した状態を説明するための図。 第1実施形態の撮影装置の把持部の断面図。 第1実施形態の撮影装置をクレードルから取り出す時の状態を説明する図。 第1実施形態の撮影装置の把持部の断面図。 第2実施形態の撮影装置の背面から見た外観図。 第2実施形態の撮影装置の内部断面図。 第2実施形態の撮影装置の外観を示す図。 本発明の実施形態の放射線撮影システムを示す図。
[第1実施形態]
図1(a)は、放射線検出パネル1を内蔵した放射線撮影装置(撮影装置)100の放射線が入射する直方体形状の筐体7の前面7aおよび側面7cの一部を見た外観を示している。図1(b)は、図1(a)の反対側の撮影装置100の背面7bおよび側面7cの一部を見たときの斜視図である。図1(b)に示されるように、第1実施形態の撮影装置100の筐体7の背面7bには、窪んだ把持部10が形成されている。図2(a)は、図1(b)におけるA-A方向の撮影装置100の内部断面図を示している。図2(b)は、図1(b)におけるB-B方向の撮影装置100の内部断面図を示している。一般的に、撮影装置100は、図11に示される放射線源210によって発せられ、被写体を透過した放射線を放射線検出パネル1によって検出する。この撮影装置100で取得された画像は、外部に転送され、モニタ上などに表示され診断などに使用される。図1(b)では、背面7bの周辺領域に配置された4つの把持部10が示されている。各把持部10は、背面7bの外形を規定する互いに平行な1つの辺に直交する第1方向に延びている。各把持部10は、前記1対の辺の間の中心位置を含んで延びている。
放射線検出パネル1は、上部に多数の光電変換素子(センサ)が配置されたセンサ基板1cと、センサ基板1cの上に配置された蛍光体層(シンチレータ層)1aと、蛍光体保護膜1bなどから構成される、いわゆる、間接変換方式である。蛍光体保護膜1bは、透湿性の低いものから成り、蛍光体層1aを保護する。放射線検出パネル1は、フレキシブル回路基板4と接続されている。更に、放射線検出パネル1から検出信号を読み出し、読み出した検出信号を処理する制御基板5が、フレキシブル回路基板4と接続されている。図2(a)に示されるように、第1実施形態の撮影装置100は、必要な電力を供給するための充電池2を備えている。また、第1実施形態の撮影装置100は、外部から有線接続で給電したり、外部と通信を行うためのコネクタ8も備えている。制御基板5、充電池2をまとめて、電気部品と総称する。第1実施形態では、把持部10が形成される背面7bの周辺領域によって囲まれた中央領域における背面7bと放射線検出パネル1との間に充電池2が配置されている。放射線検出パネル1は、a-Seなどからなる変換素子及びTFT等の電気素子が2次元に配置されている変換素子部からなる、いわゆる直接変換型でもよいし、それらに限ることもない。
放射線検出パネル1は、支持基台6に支持されて、筺体7に内包されている。筺体7は、放射線が入射する矩形状の前面7aと、放射線検出パネル1を挟んで前面7aの反対側にある矩形状の背面7bと、前面7aと背面7bを結ぶ4つの側面7cを有している。また、前面7aと放射線検出パネル1の間に緩衝材3を配置して、放射線検出パネル1を保護している。
第1実施形態の撮影装置100は、把持性、可搬性を向上させるために、以下のような構成をとっている。筺体7は、図1(b)に示すように、矩形状の背面7bの各辺に沿う周辺領域に、放射線検出パネル1に向かって窪んだ把持用の凹部(把持部)10を有している。背面7bの各辺に沿って把持部10を有することで、撮影装置100の様々な向きでの把持を可能とし、撮影装置100の取り回しが容易になり、撮影を迅速に行い易くする。
これらの把持部10は、放射線入射方向の反対方向から見た時に、筺体7の側面7cから60mm以内に、把持部10の一部、もしくは、最大深さ領域(底面)Dがくる。図3は、図1(b)におけるC-C方向の撮影装置100の筺体7の断面図を示している。図3に、把持部10の位置、形状の例を示す。図3の例では、筺体7側面7cから把持部10の始端までの領域(A領域)の長さ25~40mm、把持部10の始端と終端との間の領域(B領域)の長さを15~30mmとしている。A領域の寸法を25~40mmとするのは、図4(a)のようにパネル状の撮影装置100を地面に略垂直に保持する場合の把持力α、βが、撮影装置100に十分に加わるようにするためである。A領域の寸法が25~40mmより大きすぎたり小さすぎたりすると、撮影装置100の把持が難しくなっていく。B領域が小さすぎると指が挿入しにくいといった問題が発生し、逆にB領域が大きすぎると撮影装置100の内部の体積が減少するといった課題が発生する。つまり、A領域とB領域が上述の寸法であることによって、可搬性を確保しつつ、撮影装置100の各構成物を収容する体積を確保し得る。具体的には、B領域が撮影装置100の内側方向に大きくなると、図2(a)に示す充電池2と制御基板5が収容される空間が制限し得る。あるいは、図2(b)に示す支持基台6を配置する空間が制限され得る。
被験者などの背面に撮影装置100を挿入したりする際など、撮影装置100を地面と略平行に保持する際には、図4(b)のように、指を伸ばして保持することも考えられる。この場合、A領域とB領域との合計の寸法が大きすぎると、撮影装置100の安定した支えが難しくなり、操作性が悪くなる。そのため、A領域とB領域との寸法の合計は60mm以内とする。これにより、撮影装置100は、様々な撮影に迅速に対応することが可能となる。
把持部10の深さCは、図4(a)のように撮影装置100を地面に対して略垂直に持った場合に手の平の方向に撮影装置100が回転し易いように、筐体7の前面7aと背面7bとの間の距離の1/2以上とする。もしくは、把持部10の深さCは、筐体7の背面7bと撮影装置100の重心との距離以上とする。把持部10の深さCをこのように設けることで、手の平の方向に撮影装置100が回転するモーメントが発生し易くし、手の平から逃げる方向の回転モーメントを極力少なくする。その結果、把持した際に、撮影装置100が安定し易く、使用者の負担を軽減することができる。把持部10の深さCを撮影装置100の重心位置より深くできない場合でも、撮影装置100の保持力βを充分大きくするために、把持部10の深さCは、およそ5mm以上とすることができる。
第1実施形態では、JISZ4905(写真-医用撮影用カセッテ・増感紙・フィルム-寸法及び仕様)の一般撮影用カセッテ標準寸法に準ずるように、撮影装置100の厚みを13~16mmとしている。したがって、把持部10の深さCを6.5~8.0mmよりも大きくするとよい。また、把持部10の底面(D領域)は、放射線入射方向から見た時に撮影を行う撮影領域と重なる。そのため、把持部10が放射線検出パネル1を貫通しないように、把持部10の深さCの上限は、10~14mm程度に規定される。また、把持部10を掴み易くするために、筐体7の側面7cが前面7a、背面7bと交差する撮影装置100の端部の形状は、図3に示すようにRや傾斜が付与された形状でありうる。更に、図3に示すように、把持部10は、背面7bの外形を規定する互いに平行な1つの辺に直交する第1方向にそれぞれ延びる第1側壁および第2側壁と、2つの側壁をつなぐ底面とを含んでいる。第1方向は、図1(b)で示される把持部10の長手方向であり、かつ、図3の紙面に直交する方向である。撮影装置100の重心から遠い方の側壁と背面7bとがなす角(第1角度)Eは、摩擦力にも依存するが、内部空間の減少を極力抑え、且つ充分な把持力を維持するために、120°以下で且つ90°以上の大きさとする。また、角Eをなす側壁と対向する側壁と背面7bとが角(第2角度)Fは、角Eよりも大きい。ここで、角Fは、少なくとも90°よりも大きくすることが好ましい。把持部10の内部の傾斜角が緩やかになるため、手を差し込み易くすることができる。これにより、図4(a)のように把持する際に、撮影装置100の内部空間の減少を極力抑えながら、把持部10に手を差し込み易くするといった効果を得られる。
把持部10の凹部内部の表面摩擦係数は、把持部10を把持している手から撮影装置100が滑り落ちるのを防ぐために、把持部10を除いた筺体7の外表面の表面摩擦係数より高くすることができる。このことは、筺体7の表面性状の仕上げを変えたり、把持部10に摩擦性のシート材などを貼りつけたりすることで実現できる。シート材は、例えば、ゴムや発泡樹脂などの材料などから構成する。把持部10の表面摩擦係数を向上させるために、把持部10の表面に凹凸を持たせてもよい。筺体7の背面7bより把持部10の摩擦係数を上げることで、撮影装置100を患者の背面などに挿入する際には、滑りがよく挿入し易い一方で、把持部10で把持することによって撮影装置100を安定して把持しうる。その結果、撮影装置100の取り扱い性が向上する。
把持部10は、図3に示す形状以外にも、図5(a)~(c)に示すような様々な形状をとり得る。図5(a)では、撮影装置100の筐体7の内部の容積を少しでも大きくするために、断面形状が半円形の把持部10としている。図5(b)では、把持部10の断面形状が平行四辺形であり、図5(c)では、把持部10の断面形状が多角形である。把持部10の断面形状が図5(b)や図5(c)のような場合には、図4(a)のように撮影装置100を地面に対して略垂直に保持するときに保持力βの向きが変わり、手の平に回転する方向に撮影装置100を保持し易くし、安定した把持を可能とする。第1実施形態では、把持部10と放射線検出パネル1との間には、充電池2や制御基板5などの電気部品を配置しない。
把持部10において、筐体7の背面7bを有する背面部材と、放射線検出パネル1を支持する支持基台6とを、接着や、ビスなどで結合することにより、筺体7と支持基台6とを一体化して撮影装置100の剛性を向上させることができる。電気部品などを把持部10と放射線検出パネル1との間に配置する場合には、大きな荷重が付加されても電気部品などの破損を回避するために、電気部品と把持部10との間にスペーサー、緩衝材となる発泡材などを配置することができる。また、電気部品と把持部10との間に放熱材を配置して、外部への放熱を効率的に行うような構成してもよい。
撮影装置100を放射線入射方向と反対の方向から見た時に、図6に示すように、側面7cに外部通信用のコネクタ8を配置することができる。この場合、4つの把持部10が配置される周辺領域は、コネクタ8が配置された側面7cを境界線として含む第1周辺領域と、コネクタ8が配置された側面7cを境界線として含まない第2周辺領域とに分けられる。図6に示されるように、コネクタ8が配置された側面7cを境界線として含む第1周辺領域に形成される把持部10は、第2周辺領域に形成される把持部10よりも長く、互いに異なる形状を有している。すなわち、コネクタ8が配置された側面7cを境界線として含む第1周辺領域に形成される把持部10は、背面7bの角部の近傍まで延びていてもよい。撮影装置100を充電するために、撮影装置100の外部の充電用のクレードル200などを利用することが考えられるが、その際の取り扱いを容易にすることができるからである。コネクタ8は、磁石などを用いて保持力を持たせることができるが、図6のように、長い把持部10を用いてクレードル200から撮影装置100を引っ張ったり、回転する力を与えたりすることで、取り外しが容易にすることができる。また、把持部10を長くすると、把持できる領域が増えて撮影装置100の取り回しが容易になるため、迅速な撮影をし易くなるといった利点も得られる。
図6では、外部通信用のコネクタ8は、筐体7の側面7cに設けられている。しかし、図7に示すように、外部通信用のコネクタ8は、把持部10の内部に設けられていてもよい。これにより、外力が直接加わりにくい位置にコネクタ8が配置され、コネクタ8の保護がし易い状態になる。図7は、図3と同様の、図1(b)のC-C方向の断面図である。図示したように、撮影装置100を把持する際に触れる把持部10の側壁と逆の側壁にコネクタ8を配置すると良い。
把持部10を使って撮影装置100を把持する際は、図4に示されるように、撮影装置100を把持する手が、把持部10とその把持部10に近い撮影装置100の側部周辺を覆うことが想定される。そのため、撮影装置100を把持する手によって覆われる撮影装置100の領域には、スイッチ11などを配置しないように設ける。これは、撮影装置100を把持する手によって覆われる領域にスイッチ11などを配置すると、誤った操作をしてしまうことが想定されるためである。第1実施形態でも、スイッチ11は、図6に示すように、その近傍に把持部10がなく、把持する手によって覆われない領域に設置されている。
状態表示を示すLEDやスピーカーは、手で覆われることによって状態の判別がしにくくなる恐れがある。アンテナは、手で覆われるとアンテナの放射性能に影響をもたらすため、手で覆われる領域から半波長以上空けて配置することが好ましい。スピーカーも、把持する手が影響して音の拡散を妨げてしまう。有線接続用のコネクタ8を手が覆う位置に配置してしまうと、コネクタ8とケーブルを接続した場合に撮影装置100を把持しにくい状態になってしまう。したがって、状態表示を示すLEDやスピーカー、赤外線通信や無線通信を行うアンテナ、有線接続を行うコネクタ8についても、スイッチ11と同様に、撮影装置100を把持する手によって覆われない領域に配置する。
以上の構成を備える第1実施形態の撮影装置100は、撮影領域内に把持部10を設けることによって、把持性の向上と小型化とを両立させている。
[第2実施形態]
第1実施形態では、小型で良好な把持性を有する撮影装置の一つの実施形態について説明した。第2実施形態では、撮影装置の可搬性を向上させるために、把持し易さに加えて、軽量化を図る。図8は、第2実施形態における撮影装置100を放射線入射方向と反対側から見た時の図である。第2実施形態の把持部10の少なくとも一部は、第1実施形態の把持部10と同様の形状等を有している。把持部10を挟む背面7bの1対の辺の間隔の中心に指を挿入して撮影装置100を把持すると、モーメントが生じないので撮影装置100を安定して把持することができる。第2実施形態では、撮影装置100が被験者の背後などに隠れ、目視で把持部10を見ることができない場合でも、把持部10の前記中心を触覚で感知可能に設けている。第2実施形態では、一部の把持部10aに、前記中心を示す部位10a1が形成されている。中心を示す部位10a1は、例えば、図8に示されるように、突起または窪みである。中心を示す部位10a1は、把持部10aの他の部位とは異なる平滑性を有していてもよい。さらに、把持部10aの断面形状の一部の形状や深さを変えることで、中心を示す部位10a1を形成してもよい。
図8では、5つの把持部10のうちの4つは、第1実施形態の把持部10と同じように、その長手方向が、背面7bの外形を規定する辺に平行である。そのうちの2つは、第1実施形態の把持部10と同じように中心を示す部位10a1を有さない把持部10bであり、残りの2つが中心を示す部位10a1を有する把持部10aである。残り1つの把持部10cは、第1実施形態の把持部10と同じ構造、形状を有するが、背面7bの角部に配置され、長手方向が背面7bの外形を規定する辺のそれぞれと交差するように形成されている。この1つの把持部10cは、凹部の長手方向と直交する方向(短手方向)が、撮影装置100の重心や中心を向くように形成されている。
図9に、図8で示される撮影装置100のC-C方向の断面図を示す。第1実施形態と同じように、放射線検出パネル1の読み出し制御や電気出力の処理を行う制御基板5がフレキシブル回路基板4を介して放射線検出パネル1と接続されており、それらを収容する筺体7を有している。また、電力を供給するための充電池2も同様に設けられている。
第2実施形態の筐体7の背面7bを含む背面部材の放射線検出パネル1の側の内表面は、放射線検出パネル1を支持する支持面を含み、背面部材の放射線検出パネル1とは反対側の外表面に、電気部品を配置するための凹部12が形成されている。これにより、第1実施形態における支持基台6と、背面部材の一部とを一体にすることが可能なため、軽量化を行い易い。更に、筺体7には、把持部10となる凹部と、電気部品などを配置するための凹部12とで、凹部が多数形成されるため、筺体7の曲げ剛性を大きくすることができる。また、背面部材は、図9に示すように、コア層7b2と該コア層を挟むスキン層7b1との多層構造を含む構成にすることで、より軽量化し易い構成となる。スキン層7b1は、CFRP等の繊維強化樹脂、繊維強化金属、または、アルミ合金、マグネシウム合金などの金属合金で形成されうる。コア層7b2は、発泡樹脂、または、ハニカム構造もしくは格子構造を有する構造体で形成され得る。さらに、本実施形態では、電気部品などを配置するための凹部12には、電気部品が外部に露出しないように、取り外しが可能なアクセスカバー(カバー部材)9を設けている。
以上の構成を備える第2実施形態の撮影装置100は、第1実施形態と同様に、把持性の向上と小型化とを両立させるとともに、第1実施形態よりも軽量化を向上させている。第1実施形態、第2実施形態共に、把持部10が複数ある撮影装置100を説明したが、これに限らず、図10に示されるように、撮影装置100に構成される把持部10の数は1つとしてもよい。
[放射線撮影システム]
図11は、上述した放射線撮影装置100を含む放射線撮影システムに関する。図11に示すように、X線チューブ(放射線源)210で発生したX線(放射線)211は、患者あるいは被験者220の胸部221を透過し、放射線撮影装置100に入射する。この入射したX線には患者220の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応してシンチレータ(蛍光体)は発光し、この発光をセンサパネル110のセンサ(光電変換素子)111が光電変換して、電気的情報を得る。この電気的情報は、デジタルに変換され、信号処理部(イメージプロセッサ)230により画像処理され、表示部(ディスプレイ)240によって観察できる。
また、イメージプロセッサ230により画像処理された情報は、電話、LAN、インターネットなどのネットワーク等の伝送処理部250により遠隔地へ転送できる。したがって、イメージプロセッサ230により画像処理された情報は、別の場所のドクタールームなどの表示部(ディスプレイ)241に表示したり、光ディスク等の記録部に保存したりすることができ、遠隔地の医師によって診断可能である。また、イメージプロセッサ230により画像処理された情報は、フィルムプロセッサ260によりフィルム261に記録することもできる。
本発明の放射線検出装置は、医療用の放射線検出装置や、非破壊検査装置等の放射線を利用した医療用以外の分析、検査用途の装置への応用が可能である。
100:放射線撮影装置(撮影装置)。1:放射線検出パネル。2:充電池(電気部品)。3:緩衝材。4:フレキシブル回路基板。5:制御基板(電気部品)。6:支持基台。7:筺体。7a:前面。7b:背面。7b1:スキン材。7b2:コア材。7c:側面。8:コネクタ。9:アクセスカバー。10:把持部。

Claims (15)

  1. 放射線を検出する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを収容する筐体と、を備える放射線撮影装置であって、
    前記筐体は、前記放射線検出パネルに前記放射線を入射させるための前面部と、前記前面部とは反対側に位置する背面部と、を有し、
    前記筐体は、前記背面部から前記前面部の側に向かって窪んだ把持領域であって、前記背面部の外周を四辺形状としてみたとき前記四辺のうちの所定の辺に沿った方向に長手方向長さを持つ把持領域を有し、
    前記把持領域は、前記長手方向に直交する短手方向の端部のうち前記所定の辺に近い側の端部に指掛け部を有し、
    前記指掛け部は、前記把持領域の深さ方向において深さが浅い第1の位置から前記所定の辺までの距離よりも、前記深さ方向において深さが深い第2の位置から前記所定の辺までの距離のほうが短い
    ことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記指掛け部は、前記第1の位置と前記第2の位置をつなぐ傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記指掛け部は、前記第1の位置と前記第2の位置の間に段差構造を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記所定の辺は第1の辺であり、前記把持領域は第1の把持領域であって、
    前記筐体は、前記第1の辺の反対側に位置する第2の辺に沿って長手方向長さを持つ第2の把持領域を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記第1の辺に隣接する第3の辺に沿って長手方向長さを持つ第3の把持領域を更に有することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記第3の辺の反対側に位置する第4の辺に沿って長手方向長さを持つ第4の把持領域を更に有することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記把持領域は5mm以上の深さを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記把持領域の深さは6.5~8.0mmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記把持領域は、前記長手方向に直交する短手方向の端部として一端と他端とを有し、前記一端から前記他端までの長さが15~30mmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記把持領域は、前記長手方向に直交する短手方向の端部として一端と他端とを有し、前記所定の辺から前記一端までの長さである第1長さが25~40mmであり、前記所定の辺から前記他端までの長さである第2長さが前記第1長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記放射線撮影装置の厚さは13~16mmであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記把持領域に摩擦性のシート材が貼り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記把持領域と前記把持領域を除いた前記背面部の領域とで表面性状が異なることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  14. 前記背面部は、前記把持領域よりも中央側の領域において、充電池を取りつけるための取り付け領域を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の放射線撮影装置と、
    前記放射線を発生させるための放射線源と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
JP2023100269A 2022-01-21 2023-06-19 放射線撮影装置および放射線撮影システム Active JP7381801B2 (ja)

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