JP2022121203A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 臥位患者と臥台との間に放射線撮影装置を設置する際の作業性を向上するとともに、患者への負担を低減する。【解決手段】 放射線撮影装置は、放射線を検出する放射線検出パネルと、放射線検出パネルを収容する筐体と、筐体の複数の側面に各々近接して設けられ、放射線の入射面側から把持可能な複数の把持部を有し、複数の把持部は、各々異なる特性を有する。【選択図】 図1

Description

開示の技術は、放射線検出パネルを用いた放射線撮影装置に関する。
対象物を透過した放射線の強度分布を検出して放射線画像を得る放射線撮影装置が、医療診断や工業用非破壊検査の場で広く利用されている。その中で医療診断においては、検査室、入院病棟や手術室など様々な場所で撮影可能な、可搬型の放射線撮影装置が多く利用されている。
これらの放射線撮影において迅速かつ正確な撮影を可能にするため、可搬性や所望撮影位置への設置作業性に配慮した放射線撮影装置が開発されている。特許文献1では、放射線入射面の反対側に深い凹形状をした複数の把持部が形成されている。また、特許文献2では、放射線撮影装置の両サイドにテーパ部を設けている。
特開2017-67564号公報 特開2009-53662号公報
しかし、特許文献1の場合、臥位にある患者(臥位患者)と臥台との間に放射線撮影装置を挿入するように設置しようとする際、挿入側装置端部が患者に食い込み、患者に負担を与える。これは、脊椎を自由に伸ばすことが困難な整形外科的困難を抱えた患者や、術後まもない患者においては特に大きな苦痛となる可能性がある。また、挿入時、放射線撮影装置下側の把持部に掛けた撮影作業者の指先に、放射線撮影装置上から患者の重みが掛かることとなり、撮影作業者への負担も大きい。一方、特許文献2の場合、装置端部をテーパ状とすることで臥位患者への負担軽減効果があるが、挿入側と対向する把持側端部もテーパ状であるため、把持性が低く、迅速な放射線撮影装置の設置/位置調整が困難である。
開示の技術は、臥位患者と臥台との間に放射線撮影装置を設置する際の作業性を向上するとともに、患者への負担を低減する放射線撮影装置の提供を目的の一つとする。ここで、臥位とは、略水平に横たわった姿勢だけを指すのではなく、例えば略垂直の車いすの背もたれや、斜めに起こされた角度調整可能ベッドにもたれ掛かった姿勢なども含むものとする。また、臥台とは、水平ベッド、車いす(特にその背もたれ部)や角度調整可能ベッド等も含むものとする。
なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
開示の放射線撮影装置の一つは、
放射線を検出する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを収容する筐体と、
前記筐体の複数の側面に各々近接して設けられ、前記放射線の入射面側から把持可能な複数の把持部を有し、
前記複数の把持部は、各々異なる特性を有する。
開示の技術の一つによれば、臥位患者と臥台との間に放射線撮影装置を設置する際の作業性を向上するとともに、患者への負担を低減することができる。
第1実施形態における放射線撮影装置の外観斜視図 第1実施形態における放射線撮影装置の断面図 第1実施形態における放射線撮影装置設置作業を示す図 第1実施形態におけるイン把持部およびサブ把持部の断面図 第2実施形態における放射線撮影装置の外観斜視図 第2実施形態におけるイン把持部およびサブ把持部の断面図 第3実施形態における放射線撮影装置の外観斜視図 第4実施形態における放射線撮影装置の外観斜視図 第5実施形態における放射線撮影装置の外観斜視図 第5実施形態におけるイン把持部およびサブ把持部の断面図
以下に図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説明する。ただし、本発明はこの実施例に記載されている実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また本明細書における放射線とは、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども含むものとする。
〈第1実施形態〉
(放射線撮影装置100)
図1から図4を用いて、第1実施形態における放射線撮影装置100について説明する。図1は、第1実施形態における放射線撮影装置100の外観斜視図である。図2は、図1内B-B方向の断面中間省略図である。
放射線撮影装置100は、放射線発生装置(不図示)によって照射され、被写体を透過した放射線に応じた放射線画像を生成する。放射線撮影装置100は生成した放射線画像を外部装置に転送し、転送された放射線画像は外部の表示装置等に表示される。
放射線撮影装置100は、放射線を電気信号に変換するための放射線検出パネル1を有する。放射線検出パネル1は、入射方向A側から入射した放射線を電気信号に変換する機能を有する。放射線検出パネル1は、ガラス基板上に複数の光電変換素子(センサ)が二次元状に配置されたセンサ基板と、センサ基板の上に配置された蛍光体層と、蛍光体層の上に配置された蛍光体保護膜から構成される。蛍光体保護膜は、防湿性が比較的高い材料から成り、蛍光体層を保護するために用いられる。上述の構成により放射線検出パネル1において、入射した放射線によって蛍光体層が発光し、当該発光した光をセンサ基板上に配置された光電変換素子が電気信号に変換する。また、放射線検出パネル1は、光電変換素子の一部もしくは全てを有効撮影領域とする。有効撮影領域は、放射線撮影が可能で実際に画像が生成される領域である。ただし放射線検出パネル1はここで説明した構成に限らず、蛍光体層が複数あってもよいし、蛍光体層と光電変換素子の代わりに、放射線を直接電気信号に変換する直接変換型の変換素子を使用してもよい。また、放射線検出パネル1のセンサ基板の材質もガラスに限定しない。
放射線検出パネル1は、フレキシブル回路基板4を介して制御基板5と電気的に接続される。制御基板5は、放射線検出パネル1によって変換された電気信号を読み出し、種々の処理を行う。例えば制御基板5は、当該電気信号をデジタル信号に変換し、放射線画像データを生成する。また制御基板5は、当該生成した放射線画像データを外部装置に転送する。
また、放射線撮影装置100は、放射線検出パネル1および制御基板5に電力を供給する二次電池(不図示)を備えている。二次電池は、例えばリチウムイオン電池、電気二重層キャパシタや全固体電池などである。あるいは放射線撮影装置100は二次電池を備えず、外部から電力供給を受けるための電源ケーブルや、電源制御基板等の種々の電源制御部材を有する構成であってもよい。
上述の各構成物は、支持基台3によって支持される。支持基台3は、放射線の入射面側に放射線検出パネル1を支持し、その対向する面に、制御基板5および二次電池等を支持する。
筐体6は、上述した各構成物を内包する。すなわち、筐体は、放射線を検出する放射線検出パネルを収容する。筺体6と放射線検出パネル1との間には、放射線検出パネル1を外力から保護する緩衝材2が備えられている。筐体6は、放射線が入射する入射面6aと、放射線検出パネル1を挟んで入射面6aと対向する背面6bと、入射面6aと背面6bとを接続する側面6cとを有している。入射面6aは、より鮮明な放射線画像データを得るため、放射線透過率が比較的高いことが好ましい。
入射面6aの表面には、有効撮影領域およびその中心点を示すための指標7が設けられている。指標7は、例えば入射面6aへの塗装、印刷、シボやブラストなどの表面処理、窪みなどの形状形成や、あるいはそれらの組み合わせなどによって形成される。ユーザは、指標7によって有効撮影領域を目視確認することができる。
撮影作業者が把持するためのメイン把持部8aおよびサブ把持部8bは、対向する2つの側面6cにそれぞれ接するように設けられている。すなわち、複数の把持部は、筐体の複数の側面に各々近接して設けられ、放射線の入射面側から把持可能である。それぞれの把持部に設けられた開口部が、開口部8ahおよび開口部8bhである。すなわち、複数の把持部はそれぞれ、入射面から該入射面と対向する背面に向かって貫通した貫通穴からなる手指当接部を少なくとも1つ有する。以降このメイン把持部8aおよびサブ把持部8bについて詳細に説明する。
(把持部)
図3は、撮影作業者P(腕先のみ図示)が放射線撮影装置100を、臥位患者Qと臥台Rとの間に挿入するように設置する作業の過程を示している。図3(a)、(b)、(c)の順に挿入開始時、挿入途中、挿入完了~位置調整時を示し、矢印S1、S2は撮影作業者Pによる放射線撮影装置100の移動方向を示す。図3(b)においては放射線撮影装置100の状態を示す便宜上、臥位患者Qを透明破線で表現している。ここで(a)における撮影作業者Pと(b)、(c)における撮影作業者Pは、同一人物であっても異なる二人であってもよい。
メイン把持部8aは、放射線撮影装置100を撮影作業者が手に提げて持ち運ぶ際や、臥位患者下に挿入する際押し込む(S1方向)力を掛ける把持部である。一方、サブ把持部8bは、図3のように挿入方向先端側にあり、挿入途中(b)以降においては、放射線撮影装置100を臥位患者下からS2方向に引っ張り出すように把持される。
S1方向の押し込み時は、放射線撮影装置100上から臥位患者Qの重みが掛かり、放射線撮影装置100端部が臥台Rに食い込むこととなる。この食い込み抵抗がある状態で(c)まで挿入することは、撮影作業者Pに大きな負担となる。一方S2側から引っ張る場合は前述の端部食い込みが無いため、挿入途中からS2側へ引っ張り出せるようにすることで、撮影作業者Pへの負担が低減される。また挿入完了して放射線撮影装置100の位置を調整する際、メイン把持部8a、サブ把持部8b双方を把持して調整することで、より正確に素早い位置調整が可能になる。このように押し込み側と引っ張り側2方向に把持部を設けることで、撮影作業者Pの負担を低減するとともに、位置調整の作業性を向上することが可能になる。
ここで、メイン把持部8aは、図1に示すように、入射面6a側から見た場合に全体が略円弧状の外形となっている。一方、サブ把持部8bは略矩形の外形となっている。すなわち、複数の把持部は、各々異なる特性を有する。なお、特性は、例えば、把持部の形状、材質、表面処理、構造(例えば、回転体を用いた場合の構造)の少なくとも一部である。このように2つの把持部間に明確な形状差があることで、撮影作業者は作業に合わせて適した把持部を一目見て容易に選択可能である。それぞれの外形形状は略円弧、略矩形以外にも種々の形状であってよいが、メイン把持部8aは手提げ姿勢をイメージさせるようなアフォーダンスに配慮した形状が好ましい。一方、サブ把持部8bは、サブ把持部8b側を下にして放射線撮影装置100を立てかけたりする場合に、安定する形状であることが好ましい。
(把持部断面形状)
以降はメイン把持部8aおよびサブ把持部8bの断面形状の特徴について説明する。
図4はメイン把持部8aおよびサブ把持部8bの断面図である。内端801は開口部8ahの装置外寄り(図中右側)端部、外端802はメイン把持部8aの最外端部、内端803は開口部8bhの装置外寄り(図中左側)端部、外端804はサブ把持部8bの最外端部である。また角部805は開口部8bhの装置中央寄り(図中右側)端部の入射面6a側角部である。角部806は開口部8bhの装置中央寄り端部の背面6b側角部である。
また、第1把持部の手指当接部のうち第1把持部の外端面に近い第1手指当接面の一例である内端801は、略円弧状の凸形状である。すなわち、第1手指当接面は、放射線の入射方向に沿って中央部が膨らんだ凸面である。これは、撮影作業者Pが放射線撮影装置100の持ち運びや図3(a)の押し込み作業をする際に、撮影作業者Pの引っ掛け手指(人差し指から小指に掛けての4本の指の一部もしくは全て)に食い込まないよう配慮した形状である。略円弧状とする以外にも、多角形の凸形状としたり、引っ掛け手指当接部のみを柔らかい素材としたりするなどであってもよい。また、内端801に手指が滑りにくくなる特性が付加されていてもよい。これにより、メイン把持部8aの把持安定性を向上する。具体的には、内端801のシボやブラスト等の表面処理の目を粗くしたり、一部もしくは全体にゴムや、布、皮等で比較的摩擦係数の高い素材を採用したり、リブやドット、波線、網目等の形状を設けるなどがある。
また、外端802は、略円弧状の凹形状である。すなわち、第1把持部の外端面は、放射線の入射方向に沿って中央部が凹んだ凹面である。なお、この第1把持部の外端面は、平面であってもよい。これは、撮影作業者Pが放射線撮影装置100を押し込む(図3(a))際、押し込み手指(親指から母指球および小指球に掛けての一部もしくは全て)でS1方向(放射線検出パネルと略平行方向)に力をメイン把持部8aに加えるのに適している。一方、角部802a、802bは丸く、押し込み手指に食い込むような尖り部が無いことが好ましい。またその表面は、内端801同様滑りにくい工夫を加えることで、より安定して押し込み力を加えることが可能になる。
また、サブ把持部8b側の内端803は、略円弧状の凹形状である。これは、撮影作業者Pが放射線撮影装置100を引っ張る(図3(c))際、臥位患者下に挿入した引っ掛け手指に放射線撮影装置100が引っかかりやすく配慮した形状である。内端803の表面も、前述の内端801同様滑りにくい工夫を加えることで、引っ張り作業性を向上することが可能である。ここでは一例として、3本のリブ803aを設けている。
また、外端804は、装置中央から外に向けて上下に細くなるような先細り形状である。これは、撮影作業者Pが放射線撮影装置100を押し込む(図3(a))際、装置先端が臥位患者Qと臥台Rとの間に進入しやすくするための形状である。この先細りの傾斜角度は小さいほど挿入される厚みの変化がなだらかになり、すなわち、臥位患者Qの姿勢変化が緩やかになるため、臥位患者Qが感じる負担を低減することが可能である。図4では先細りでありつつなだらかに膨らんだ凸曲線としているが、これは、外端804の強度保持および放射線撮影装置100の全体サイズ増大を抑えるためである。この凸曲線の他にも直線、凹曲線やそれらの組み合わせにより形成される先細り形状であってよい。外力を受けた時に外端804の先端一部または全体は、図4での上下方向には弾性を持ち、左右方向(放射線検出パネルと平行方向)には剛性を持つことが好ましい。これにより、装置先端が臥位患者Qと臥台Rとの間に進入しやすくなる。具体的には、外端804の断面中央部に、入射面6aと平行に金属板バネなどの芯材を設け、その周囲をゴム等の弾性素材により形成したり、弾性に指向性を持つ素材を用いることなどが考えられる。また、外端804の表面は滑りやすく、臥位患者Qや臥台Rの表面に引っかかりにくい方がよいため、前述のゴム等の素材を用いる場合であっても、その表面はコーディングやシート材で覆うなどにより、摩擦抵抗を低減することが好ましい。他にも図4の面直方向に伸びた回転軸を有する回転体の一例であるローラやベルトを設けることにより、摩擦抵抗を低減するようにしてもよい。すなわち、第2把持部の外端部の表面と、任意の部材との摩擦係数は、手指が滑りにくくなる特性が付加された面と任意の部材との摩擦係数以下であってもよい。
図4において4つの端部801、802、803、804断面は図中上下に対称な形状としたが、非対称形状であってもよい。
角部805および806は、撮影作業者Pおよび臥位患者Qへの負担を低減するため、外端804同様なだらかな形状で、摩擦抵抗が低い表面であることが好ましい。放射線撮影装置100挿入時、臥位患者Qの背骨などの突出部が、外端804上に一旦乗り上げたあと開口部8bhにはまる可能性があり、その場合、臥位患者Q突出部は角部805を再度乗り上げなければならない。この時角部805が鋭利であったり摩擦抵抗が高い表面であると、臥位患者Q突出部と強く摺動し、臥位患者Qに負担を与えることになる。一方、角部806は臥台Rとの間の摺動抵抗に影響するため、やはり鋭利であったり摩擦抵抗が高い表面であると、撮影作業者Pの設置作業負担増大を招く。
上記の臥位患者Q突出部のはまり込む上下方向距離や頻度低減のため、開口部8bhの短手幅Lは、不要に広くない方が好ましい。一方で撮影作業者Pがしっかり把持できる幅が必要であり、手指厚みを考慮した15~40mm程度の範囲で設定するのがよいが、この限りではない。
上述のとおり、メイン把持部8a側の端部801、802と、サブ把持部8b側の端部803、804および角部805、806に、押し込み/引っ張り作業に適した、それぞれ異なる工夫を加えることで、撮影作業者Pの装置押し込みやすさ、引っ張り出しやすさを向上するとともに、臥位患者Qへ与える負担を低減することが可能になる。
〈第2実施形態〉
図5は第2実施形態における放射線撮影装置100の外観斜視部、図6は第2実施形態におけるメイン把持部8cおよびサブ把持部8bの断面図である。なお以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の対象については第1実施形態と同符号を用いており、説明を省略する。
第2実施形態におけるメイン把持部8cは、入射面8側に持ち上がった形状である。すなわち、第1把持部の外端面および第1手指当接面は、筐体の背面を基準(高さのゼロ位置)として背面より入射面に高い位置にある。このため、放射線撮影装置100挿入時、メイン把持部8cと臥台Rとの間には隙間が確保される。すなわち、撮影操作者Pの引っ掛け手指がメイン把持部8cの下側まで回り込んでも、メイン把持部8cと臥台Rの間で強く押しつぶされることが無く、把持性を向上する。
〈第3実施形態〉
図7は第3実施形態における放射線撮影装置100の外観斜視部である。なお、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の対象については第1実施形態と同符号を用いており、説明を省略する。
図7におけるサブ把持部8d上に設けられた開口部8dhは、サブ把持部8dが接する側面6cの長手方向に対し、略中央部にのみ開口している。これは前述の臥位患者Q突出部が開口部8dhにはまる可能性を低減するためである。開口部8dhの長手幅Wは、短いほど前述はまりの低減に有効であるが、一方で撮影作業者Pがしっかり把持できる幅が必要であり、引っ掛け手指の幅を考慮した90~130mm程度の範囲で設定するのがよいが、この限りではない。
〈第4実施形態〉
図8は第4実施形態における放射線撮影装置100の外観斜視部である。なお以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の対象については第1実施形態と同符号を用いており、説明を省略する。
図8におけるサブ把持部8e上に設けられた開口部8ehは、開口仕切り9によって複数の開口に分割されている。これは第3実施形態同様、臥位患者Q突出部がはまる可能性を低減するためである。それに加え、把持できる範囲を長手方向中央部だけに限定することなく、把持位置の自由度を向上する。開口仕切り9の位置、幅、数、形状は任意であるが、開口仕切り9によって形成される各開口8ehの長手幅が、第3実施形態同様引っ掛け手指の幅に考慮するよう形成されるのがよい。
〈第5実施形態〉
図9は第5実施形態における放射線撮影装置100の外観斜視部、図10は第5実施形態におけるメイン把持部8aおよびサブ把持部8fの断面図である。なお以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の対象については第1実施形態と同符号を用いており、説明を省略する。
図10におけるサブ把持部8fは、図中上下方向に貫通した開口部を持たず、下方がふさがったくぼみ8hfを持つ。またくぼみ8hfはくぼみ仕切り10によって複数に分割されている。これもまた前述の臥位患者Q突出部がはまる可能性を低減するためである。下方がふさがっていることで、臥位患者Q突出部のはまり込む上下方向距離を抑制することが可能になる。さらに下方がふさがり、第1実施形態における角部806に相当する箇所が無くなることにより、臥台Rとの摺動抵抗が削減され、撮影作業者Pへの負担低減になる。
上述第2実施形態から第5実施形態の通り、第1実施形態におけるメイン把持部、サブ把持部の一部を変更することで、撮影作業者Pや臥位患者Qへのさらなる負担低減が可能になる。この他にも、第1実施形態から第5実施形態に記載の任意のメイン把持部とサブ把持部の要素を組み合わせて用いてもよい。例えばサブ把持部が複数に仕切られており、その一部が開口、一部は下面がふさがったくぼみとなっていてもよいし、メイン把持部が複数に仕切られていたり、メイン把持部に設けられるのが開口ではなくくぼみとなっていてもよい。
また、メイン把持部およびサブ把持部は、その一方もしくは両方が筐体6と一体に形成されていてもよいし、着脱可能であってもよい。あるいは、各把持部が根本近傍を中心に回動可能であって、背面6c側に折りたたみ可能であってもよい。また、第1実施形態から第2実施形態へ変形するように、把持部の一部もしくは全体が上下動可能であってもよい。また、開口部やくぼみの短手幅、長手幅やくぼみ深さがサイズ変更可能なように、把持部の一部もしくは全体が伸縮可能であってもよいし、開口からくぼみへ、くぼみから開口へ変形可能であってもよい。
さらに、把持部上に設けられるのが開口ではなくくぼみである場合、把持部は前述の有効撮影領域の内側に存在していてもよい。
100 放射線撮影装置
1 放射線撮影パネル
2 緩衝材
3 支持基台
4 フレキシブル回路基板
5 制御基板
6 筐体
7 指標
8a メイン把持部
8b サブ把持部
P 撮影作業者
Q 臥位患者
R 臥台

Claims (22)

  1. 放射線を検出する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを収容する筐体と、
    前記筐体の複数の側面に各々近接して設けられ、前記放射線の入射面側から把持可能な複数の把持部を有し、
    前記複数の把持部は、各々異なる特性を有する放射線撮影装置。
  2. 前記特性は、前記把持部の形状、材質、表面処理、構造の少なくとも一部である請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記複数の把持部は第1把持部と第2把持部からなり、
    前記第1把持部および前記第2把持部は、前記筐体の対向する2つの側面に各々近接する請求項1又は2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記第1把持部は、前記第1把持部を把持した状態で、前記放射線検出パネルと略平行方向に、前記放射線撮影装置に押す力を加えるのに適した前記特性を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記第2把持部は、前記第2把持部を把持した状態で、前記放射線検出パネルと略平行方向に、前記放射線撮影装置に引く力を加えるのに適した前記特性を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記第1把持部および前記第2把持部はそれぞれ、前記入射面から該入射面と対向する背面に向かって貫通した貫通穴か、前記入射面から前記背面に向かって凹んだくぼみか、からなる手指当接部を、少なくとも1つを有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記第1把持部の外端面は、平面もしくは前記放射線の入射方向に沿って中央部が凹んだ凹面である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記第1把持部の前記手指当接部のうち、前記第1把持部の外端面に近い第1手指当接面は、前記放射線の入射方向に沿って中央部が膨らんだ凸面である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記第2把持部の外端部は、前記放射線撮影装置の中央から第2把持部の外端に向かって上下にテーパが付いた先細り形状である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記第2把持部の外端部は、前記第2把持部が近接する前記筐体の側面と平行な回転軸を持った回転体を備える請求項1乃至9のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記第2把持部の外端部は、前記放射線検出パネルの面直方向には弾性を持ち、前記放射線検出パネルと平行方向には剛性を持つ請求項1乃至10のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記第2把持部の前記手指当接部のうち、前記第2把持部の外端部に近い第2手指当接面は、前記入射面側から前記背面に向かって凹んだ凹面である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記第1把持部の外端面、前記第1手指当接面および前記第2手指当接面のうち少なくとも1つの面は、手指が滑りにくくなる特性が付加されている請求項1乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  14. 前記手指が滑りにくくなる特性の付加とは、シボまたはブラストの表面処理、ゴムまたは布または皮の素材の採用、リブまたはドットまたは波線または網目からなる形状の形成のうち少なくとも1つである請求項13に記載の放射線撮影装置。
  15. 前記第2把持部の外端部の表面と、任意の部材との摩擦係数は、前記手指が滑りにくくなる特性が付加された面と前記任意の部材との摩擦係数以下である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  16. 前記第1把持部の外端面および前記第1手指当接面は、前記筐体の背面を基準として前記背面より前記入射面に高い位置にある請求項1乃至15のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  17. 前記複数の把持部の少なくとも1つは、前記筐体に対し着脱可能である請求項1乃至16のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  18. 前記複数の把持部の少なくとも1つは、前記筐体の背面の側に折りたたみ可能である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  19. 前記複数の把持部の少なくとも1つは、前記放射線検出パネルと平行方向に伸縮可能である請求項1乃至18のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  20. 前記複数の把持部の少なくとも1つは、前記放射線検出パネルと面直方向に伸縮可能である請求項1乃至19のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  21. 少なくとも1つの前記手指当接部は、サイズ変更可能である請求項1乃至20のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  22. 少なくとも1つの前記手指当接部は、前記貫通穴から前記くぼみへの変更か、あるいは前記くぼみから前記貫通穴への変更が可能である請求項1乃至21のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
JP2021018422A 2021-02-08 2021-02-08 放射線撮影装置 Pending JP2022121203A (ja)

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