JP7381149B1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにとって情報の一覧性が高く、より情報価値が高められた表示技術を提供する。【解決手段】情報処理装置は、金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び、当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得する取得手段と、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算する計算手段と、前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力する出力手段とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムの技術に関する。
金融商品の情報を表示する技術が知られている。例えば特許文献1は、金融商品の一種であるクレジットデフォルトスワップ(CDS)のリスク管理に関し、各銘柄の信用評価のランクを算出して、金融資産のリスク管理を効率的に行うためのシステムを開示している。また、信用評価のランク付けをするため、評価対象期間(例えば3年)のCDSのプレミアム(保険料)の時系列データにおいてその平均値及び標準偏差を直交座標にプロットすることを開示している。
また、特許文献2は、複数銘柄についての株価を含む種々の情報を、一つの画面で確認できるようにするため、株情報を三次元空間に配置して表示する技術を開示している。
さらに、特許文献3は、金融商品のリスク管理をするため、金融商品毎のリターンの期待値に関し、濃淡をつけた帯で表す技術を開示している。
特許第5026296号 特開2003-187078号公報 特許第5196548号
これらの文献に共通する技術として、金融商品を、所謂グラフのような座標等を用いて表示する構成を有していると言える。しかし、特許文献1に係る発明は、金融商品があくまでクレジットデフォルトスワップに限られ、データが網羅的と言えず、プロット表示されるグラフに関しても、グラフの原点付近にプロットが集中しやすく、他の銘柄との相対的な関係が分かりにくいという問題があった。
また、特許文献2に係る発明は、プロット表示されるグラフに関し、三次元空間に配置して表示するという、一見してさらに複雑なグラフを出力するため、銘柄間の関係が把握し難いという問題があった。
さらに、特許文献3に係る発明は、表示画面において濃淡をつけた帯なる設計工夫が施されたグラフを表現することが可能であるが、決してグラフそのものに革新的な進歩がある発明とは言えない。また、1つの銘柄の情報を確率密度に基づく濃淡で表示するため、1つの銘柄の情報を表示するために比較的大きな面積(表示画面)が必要であり、1画面で比較できる銘柄の数が限られてしまうという問題があった。
このような上記の背景に鑑み、本発明は、金融商品の情報を表示するシステムにおいて、金融商品の数が比較的多い場合であっても、一覧性が高く、より情報価値が高められ、より改善された表示技術を提供する。
本開示の一態様は、金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び、当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得する取得手段と、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算する計算手段と、前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力する出力手段とを有する情報処理装置を提供する。
前記計算手段は、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の指標情報を用いて前記円座標における当該銘柄のプロットの動径座標を計算してもよい。
前記計算手段は、前記指標情報における基準値を定め、当該基準値が前記円座標の外周上に位置するよう、前記動径座標を計算してもよい。
前記計算手段は、前記指標情報を前記基準値の前後で折り返した値から前記動径座標を計算してもよい。
前記計算手段は、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の指標情報を前記基準値に応じて正規化した値を前記動径座標として計算してもよい。
前記計算手段は、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報から前記円座標における角度座標を計算してもよい。
前記属性情報が、前記複数の銘柄をあらかじめ決められた定義に従う分類を示す分類情報を含み、前記計算手段は、同じ分類の銘柄がある角度範囲に収まるよう、前記角度座標を計算してもよい。
前記複数の銘柄を、各銘柄を代表する指標情報に応じて複数の第1のグループに分けるグループ化手段を有し、前記出力手段は、異なる第1のグループの境界を示す円を前記グラフに表示させるデータを出力してもよい。
前記複数の銘柄を、前記属性情報に応じて複数の第2のグループに分けるグループ化手段を有し、前記計算手段は、前記複数の第2のグループの各々について、当該第2のグループに属する複数の銘柄の指標情報の統計値から当該第2のグループのプロットが表示される動径座標を、当該グループに属する当該複数の銘柄の属性情報から当該第2のグループのプロットが表示される角度座標を、それぞれ計算し、前記出力手段は、前記複数の第2のグループのプロットを前記角度座標及び前記動径座標で表される位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力してもよい。
本開示の別の態様は、コンピュータが、金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得するステップと、前記コンピュータが、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算するステップと、前記コンピュータが、前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力するステップとを有する情報処理方法を提供する。
本開示の別の態様は、コンピュータに、金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得するステップと、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算するステップと、前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、金融商品の情報を表示するシステムにおいて、金融商品の数が比較的多い場合であっても、一覧性が高く、より情報価値が高められた表示技術を提供することができる。
情報処理システム1のシステム構成を例示する図。 情報処理システム1の機能構成を例示する図。 情報処理装置10及びユーザ端末20のハードウェア構成を例示する図。 各銘柄のプロットが表示されたグラフを例示する図。 情報処理システム1の動作を例示するシーケンスチャート。 情報処理装置10によるグラフの生成方法を例示するフローチャート。 分類情報に応じた角度座標の計算方法を例示するフローチャート。 分類情報に応じた角度の割り当てのデータベースを例示する図。 対象となる金融商品群を例示する図。 各銘柄に割り当てられた角度が表示されたグラフを例示する図。 動径座標の計算方法を例示するフローチャート。 各銘柄のグループが表示されたグラフを例示する図。 フィルタリング方法を例示するフローチャート。
1.構成
図1は、情報処理システム1のハードウェア構成を例示する図である。情報処理システム1は、情報処理装置10及びユーザ端末20を有する。この例において情報処理装置10は、金融分野において、投資家であるユーザに、最適かつ付加価値の高い情報ツール(又は表示技術)を提供するために、市場に存在する金融商品の各種情報から円グラフを生成し、ユーザ端末20を介して、ユーザに出力する情報処理装置又はサーバ装置である。この例において金融商品は、金融市場で取引される商品をいい、例えば、株式、債券、投資信託、預金、及び保険の少なくとも1種を含む。ここでは、個別の具体的な金融商品を「銘柄」という。例えば株式の場合は企業名が、投資信託の場合はファンド名が、それぞれ銘柄の一例である。また、この例において円グラフは、ユーザに提供する情報ツールの一例であり、例えば、複数の銘柄の金融取引に係る指標(例えば株価の騰落率)を一覧するため、各銘柄を表すプロットが描かれたグラフを含む。
次に、この例においてユーザ端末20は、情報処理装置10が出力する円グラフを表示させるためのデータを取得し、表示画面に表示させる端末装置(又は単に端末)である。この例においてユーザは端末装置の表示画面を通じて、グラフの閲覧及び情報の分析を行うことができる。また、各装置は、ネットワーク9を介して接続される。この例においてネットワーク9は、インターネット等のコンピュータネットワークである。
図2は、情報処理システム1の機能構成を例示する図である。この実施形態では、情報処理装置10は、取得手段11、計算手段12、出力手段13、グループ化手段14、記憶手段18、及び制御手段19を有する。また、ユーザ端末20は、表示手段21を有する。
この例において取得手段11は、金融商品の複数の銘柄の各々について、属性情報及び指標情報を取得する。この例において属性情報とは、銘柄の属性を示す情報である。この例において金融商品は複数の商品区分(例えば、株式及びETF(Exchange Trade Funds)など)に分類される。属性情報は、複数の商品区分に共通の属性と、各商品区分に固有の属性とを含む。複数の商品区分に共通の属性は、商品区分(例えば、株式かETFか、など)、及び銘柄コードを含む。各商品区分に固有の属性は、例えば株式であれば、上場区分(又は上場市場の区分)、及び業種を含む。ETFであれば、各商品区分に固有の属性は、投資対象資産(株式、債券、又は金など)、及び投資対象地域(日本、外国、又は先進国など)を含む。これらの属性はあくまで例示であり、その階層構造及び具体的内容はこれらの例に限定されない。この例において指標情報とは、市場における取引に応じて変動する情報をいい、例えば、銘柄の価格(又は基準価額)、各種投資指標、又はその価格若しくは投資指標の変化率を示す情報である。より具体的には、指標情報は、例えば、銘柄の価格(又は基準価額)そのもの、その騰落率、又はその乖離率、あるいは、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、PSR(株価売上高倍率)、BPS(1株当りの純資産額)、ROE(株主資本利益率)、及びROA(総資産利益率)などの投資指標そのもの、又はその変化率である。これらの情報は、データベースに記録されている。属性情報に関しては、このデータベースにおいて、商品区分毎に属性マスターが存在するということができる。
また、この例において計算手段12は、複数の銘柄の各々について、各銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて、その銘柄のプロットが表示される位置を計算する。プロットとは、各銘柄の指標を表す図形をいう。例えば、計算手段12は、製造業又は非製造業といった銘柄の業種、つまり、属性情報に応じて、また、銘柄の価格の騰落率(変化率)が基準からどの程度乖離しているか、つまり、指標情報に応じて、円グラフ(円座標表示されるグラフの一例)に、各銘柄のプロットを配置する。すなわち、計算手段12は、銘柄のプロットが配置されたグラフ(情報ツールの一例)を表示手段21に表示させるデータを生成することができる。
また、この例において出力手段13は、生成したグラフを表示させるためのデータをユーザ端末20に出力する。つまり、出力手段13は、複数の銘柄のプロットを計算された位置に配置したグラフを、ネットワーク9を介して、ユーザ端末20にデータとして出力する。
また、この例においてグループ化手段14は、複数の銘柄を、各銘柄を代表する指標情報に応じて複数のグループ(第1のグループの一例)に分けたり、複数の銘柄を、属性情報に応じて複数のグループ(第2のグループの一例)に分けたりすることができる。この例においてこれらのグループは、よりユーザの投資判断に役立つグラフを提供するために利用され、グラフを生成する際に、用いられる。
次に、この例において表示手段21は、出力手段13から、ネットワーク9を介して、ユーザ端末20に出力された複数の銘柄のプロットを計算された位置に配置したグラフ(データ)を、ユーザが閲覧及び確認できるよう、表示する。
図3は、情報処理装置10及びユーザ端末20のハードウェア構成をそれぞれ例示する図である。この例において情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、ストレージ103、及び通信IF104を有するコンピュータであり、例えばパーソナルコンピュータ又はメインフレームである。CPU101は、プログラムに従って各種の演算を行うプロセッサである。メモリ102は、CPU101がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)を含む。ストレージ103は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disc Drive)を含む。通信IF104は、所定の通信規格に従って他の装置と通信する装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)を含む。
この例においてストレージ103が記憶するプログラムには、コンピュータを情報処理システム1におけるサーバとして機能させるためのプログラム(以下「サーバプログラム」という。)が含まれる。CPU101がサーバプログラムを実行している状態において、CPU101、メモリ102、ストレージ103、及び通信IF104は、情報処理装置10を動作させるための機能の一例である。特に、CPU101は、取得手段11、計算手段12、グループ化手段14、及び制御手段19の一例である。通信IF104は、出力手段13の一例である。メモリ102及びストレージ103の少なくとも一方は、記憶手段18の一例である。
次に、ユーザ端末20は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、通信IF204、入力装置205、及び表示装置206を有するコンピュータであり、例えばスマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータである。CPU201は、プログラムに従って各種の演算を行うプロセッサである。メモリ202は、CPU201がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばRAMを含む。ストレージ203は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD又はHDDを含む。通信IF204は、所定の通信規格に従って他の装置と通信する装置であり、例えば無線で通信する場合には無線チップを含む。入力装置205は、ユーザ端末20に情報を入力するための装置であり、例えばタッチスクリーン、キーボード、マウス、又はポインティングデバイスを含む。表示装置206は情報を表示する装置であり、例えば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又は液晶ディスプレイを含む。
この例においてストレージ203が記憶するプログラムには、コンピュータを情報処理システム1におけるクライアントとして機能させるためのプログラム(以下「クライアントプログラム」という。)が含まれる。CPU201がクライアントプログラムを実行している状態において、CPU201、メモリ202、ストレージ203、通信IF204、入力装置205、及び表示装置206は、ユーザ端末20を動作させるための機能の一例である。特に、表示装置206は、表示手段21の一例である。
1-1.グラフの概要
図4は、各銘柄のプロットが表示されたグラフを例示する図である。この例においてグラフ100は、金融商品に関し、表示手段21を介してユーザである投資家又は企業に対して提供する情報ツールの一例である。また、グラフ100は、市場に存在する金融商品の各種情報から情報処理装置10によって生成されたグラフである。より具体的には、グラフ100は、円として表されるグラフであり、極座標表示と言われることもある。あるいは、グラフ100は、レーダー情報を表示する際のPPIスコープ(Plan Position Indicator scope)に似た表示手法であるということもできる。図4は、最終的に表示すべきグラフの簡易な一例を表しており、より詳細な生成方法は後述する。以下に、情報処理装置10が生成するグラフの構成について、概要を示す。
グラフ100において、Cは円の外周(又は単に円周)を表し、Omaxは円の中心を表し、線分C-Omaxは円の半径、特に角度座標の基準軸を表す。この例において円周Cは、指標情報の基準値を表す。より具体的には、基準値は、グラフ100のプロット対象が株式銘柄の場合、例えば、各銘柄の株価の騰落率(又は変動率)をグラフとして表す上で基準となる騰落率、例えば日経平均株価である。この例において日経平均株価の騰落率が1.5%の場合、騰落率=1.5%という基準値から、各銘柄の株価の騰落率がどの程度離れているかといった結果をグラフとして表すことができる。なお、Cは、外周C上の任意の一点において、区別可能な固有の点として、数字「0」を付したものである。この例においてプロット対象となる銘柄は、いずれも円座標(円形)で表されるグラフ100上に表示される。各銘柄のプロットの位置は、動径座標及び角度座標によって決定される。
この例において動径座標とは、中心Omaxからの距離(又は外周Cから中心Omaxに向かう距離)である。なお、グラフ100において、動径座標は、「r」として表される。この例において動径座標rとして表される座標は、中心Omaxから、距離rだけ離れた位置に存在することを意味する。中心Omaxからの距離が決まるということは外周Cからの距離が決まるということと同義であるので、グラフ100は、基準値(円周)Cからの距離に応じて、各銘柄の株価の騰落率が、日経平均株価の騰落率からどの程度離れているかを表すことができる。
この例において角度座標とは、基準軸からの傾きを、角度、より好適な例として、度数法(°)等で表したものである。この例において基準軸とは、例えば、表示装置206を使用状態にしたときの水平線、図4の例では線分C-Omax(又は軸C-Omax)を指す。なお、グラフ100において、角度座標は、「θ」として表される。したがって、例えば、角度座標θとして表される座標は、基準軸である線分C-Omaxから、左回りにθだけ傾いた位置に存在することを表す。なお、基準軸(線分C-Omax)の位置は、図4のように、表示装置206を使用状態にしたときの水平線の位置でなくてもよい。この例において基準軸は、中心Omaxと、外周C上の任意の一点とを結ぶ線分であれば、例えば垂直線の位置(時計盤の0時又は6時方向を指す位置)でも、どのような位置であってもよい。
以上より、動径座標及び角度座標によって位置が決定される任意の座標に関し、その位置は、例えば、(r,θ)のように表すことができる。これは、例えば、図4において、[12345]ABCホールディングスの座標を表す。なお、ここで角度座標及び動径座標の原点の取り方及び向きはあくまで一例である。座標の原点及び向きは、システムによりあらかじめ決められていてもよいし、ユーザの設定により決められてもよい。
また、この例において表示されるプロットは、例えば、「●」及び「▲」といった表示記号として描画、つまりグラフ上に表現される。その意味として、指標情報が株価の騰落率の場合、「●」の表示記号は、基準値よりも騰落率が高いこと表し、「▲」の表示記号は、基準値よりも騰落率が低いことを表す。すなわちこの例では、基準値とのその銘柄の騰落率との大小関係に応じてプロット(表示記号)の形状が異なる。
なお、図4の破線は、あくまで説明のための補助線であり、実際には、グラフに表示されない。以上より、この例において円座標とは、動径座標及び角度座標によって、任意の位置を決定することのできる座標のことを言う。
なお、ここまでの説明に関し、グラフ100は、あくまで基本の構成であり、業種分け、グループ、又は色分けといった設定が、ユーザ及び管理者等の要求に応じて自由に行われ、よりユーザにとって、最適かつ付加価値の高い情報ツールに変更することが可能である。次に、システム全体の動作及びグラフの生成方法について、以下に説明する。
2.動作
図5は、情報処理システム1の動作を例示するシーケンスチャートである。この例において以下では、情報処理システム1全体の動作の概要を説明する。
ステップSQ1において、ユーザ端末20は、情報処理装置10に対し、グラフ(情報ツールの一例)を出力要求する。この要求は、例えば、金融商品の種類、例えば株式か投資信託か、を指定する情報を含む。ステップSQ2において、情報処理装置10は、指定された種類の金融商品の複数の銘柄の各々について、銘柄の属性情報及び指標情報を取得する。ステップSQ3において、情報処理装置10は、複数の銘柄の各々について、取得した銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて、銘柄のプロットが表示される位置を計算する。ステップSQ4において、情報処理装置10は、複数の銘柄のプロットを計算された位置に配置したグラフを、ユーザ端末20にデータとして出力する。ステップSQ5において、ユーザ端末20は、情報処理装置10から出力されたデータを基に、複数の銘柄がプロットされたグラフを表示手段21に表示させる。ステップSQ6において、情報処理装置10は、出力したグラフのデータをストレージに記憶する。
なお、ステップSQ2において、情報処理装置10は、金融商品の複数の銘柄の各々について、銘柄の属性情報及び指標情報を取得する。この例において情報処理装置10において、記憶手段18が金融商品データベース(図示略)を記憶する。金融商品データベースは、複数の銘柄の各々について、その銘柄の属性情報及び指標情報を記録したデータベースである。取得手段11は、金融商品データベースから属性情報及び指標情報を取得する。以上、情報処理システム1の動作概要の説明である。
2-1.グラフの生成方法
図6は、情報処理装置10によるグラフの生成方法を例示するフローチャートである。ここから、動作の詳細について説明する。この例において動作の主体となる装置は、主として情報処理装置10が想定されている。この例においてグラフの生成とは、特に、計算手段12によるプロット計算を含む、情報処理装置10における一連の処理のことを指す。ここで、情報処理装置10による動作ステップの説明に際し、特に、ステップSP1、ステップSP2、及びステップSP3について、さらに詳細なステップに細分化されるため、それぞれ、2-1A節、2-1B節、及び2-1C節に分割し、以下に説明する。なお、ここでプロットの対象となるのは、グラフの出力要求により指定された種類の金融商品群である。
2-1A.角度座標の計算
図6のステップSP1において、計算手段12は、各銘柄の角度座標を計算する。この例において角度座標は、予め定められたルールに従って、各銘柄に与えられる。角度座標の計算方法に関し、より好適な例として、計算手段12は、複数の銘柄の各々について、各銘柄の属性情報から、円座標における角度座標を計算する。例えば、角度座標は、複数の銘柄をあらかじめ決められた定義に従う分類を示す分類情報(属性情報の一例)に応じて計算される。この例において以下に詳細を説明する。
図7は、分類情報に応じた角度座標の計算方法を例示するフローチャートである。ステップSA1において、計算手段12は、銘柄の各大分類に、角度範囲を割り当てる。この例において大分類とは、銘柄の属性に基づく分類の一つである。例えば、銘柄はその業種で分類される。業種は、その分類が、大分類、中分類、及び小分類の3階層であらかじめ定義されている。さらに、大分類に割り当てられる角度範囲もあらかじめ定義されている。計算手段12は、この定義に従って角度範囲を割り当てる。
図8は、分類情報を記録したデータベースを例示する図である。この例において分類情報データベース2001には、分類情報と、角度とが、それぞれ対応する形で記録される。この例において大分類は、製造業、非製造業、及び金融・保険業という3つの業種を含む。大分類はそれぞれ、1つ以上の業種の中分類を含む。例えば、製造業は、さらに石油・化学・素材及び機械・電機・自動車を含む複数の業種に分けられる。小分類はそれぞれ、1つ以上の業種の小分類を含む。例えば、機械・電機・自動車は、機械、電気機器、輸送用機器、精密機械、及びその他製品という5つの業種に分けられる。
さらに、分類情報データベースには、各大分類に割り当てられた角度範囲も記録されている。図8に例示されているのは、座標値ではなく角度範囲である。製造業には、180°が、非製造業には140°が、金融・保険業には40°が、それぞれ割り当てられる。これはすなわち、例えば、0°≦θ<180°には製造業が、180°≦θ<320°には非製造業が、320≦θ<360°には金融・保険業が割り当てられることを意味する。
ステップSA2において、計算手段12は、銘柄の各中分類に、角度範囲を割り当てる。中分類への角度範囲の割り当ては、例えば、大分類と同様に行われる。すなわち、分類情報データベース2001に各中分類に割り当てられた角度範囲が記録されており、計算手段12は分類情報データベース2001を参照して各中分類に角度範囲を割り当てる。
ステップSA3において、計算手段12は、銘柄の小分類が有るかどうか、すなわち、さらに分類できるかどうかを判断する。小分類が有る場合(ステップSA3:YES)、ステップSA4において、計算手段12は、銘柄の各小分類に角度範囲を割り当てる。小分類への角度範囲の割り当ては、例えば、大分類と同様に行われる。すなわち、分類情報データベース2001に各小分類に割り当てられた角度範囲が記録されており、計算手段12は分類情報データベース2001を参照して各小分類に角度範囲を割り当てる。
図7に戻る。ステップSA3において小分類が無いと判断された場合(ステップSA3:NO)、又は、ステップSA4において、銘柄の各小分類に角度を割り当てた後、ステップSA5において、計算手段12は、各銘柄xの角度座標θ(x)を計算する。この例において角度座標θ(x)は、次式(1)により計算される。
ここで、wi(j)は第i階層において銘柄xが属する分類に割り当てられた角度範囲の値である。Nxは第k層(最下層)における銘柄xが属する分類に含まれる銘柄の数であり、mxはその階層における銘柄xの分類番号である。式(1)は、最下層の角度範囲を、その分類に属する銘柄で等分して角度座標を決定する例を示している。なお、各角度範囲の境界近傍にマージンを設けたり、式(1)で計算される角度座標にオフセットを加えたりして計算された角度座標が用いられてもよい。
図9は、対象となる金融商品群を例示する図である。ここでは説明を簡単にするため、対称となる銘柄が図9の8つのみであるとする。これら8つの銘柄について、最下層である小分類において各銘柄に分類番号が付与される。この例において分類番号はゼロから開始する。図9の例では全て異なる小分類に属するので、全ての銘柄の分類番号はゼロである。ここで、図9の例において銘柄「N自動車」の角度座標θを考える。図8の表の記載に従って、上から順に角度座標が与えられる。銘柄「N自動車」は、大分類「製造業」、中分類「機械・電機・自動車」、及び小分類「輸送用機器」に属する。大分類「製造業」には、0°≦θ<180°が割り当てられる。中分類「機械・電機・自動車」は、大分類「製造業」に属する中分類のうち1番目の中分類なので0°≦θ<45°が割り当てられる。小分類「輸送用機器」は、中分類「機械・電機・自動車」に属する小分類のうち3番目の小分類なので、18°≦θ<27°が割り当てられる。銘柄「N自動車」は、この例では対象となる金融商品において小分類の1番目(分類番号はゼロ)なので、式(1)によれば、銘柄「N自動車」の角度座標はθ=18°である。
図10は、各銘柄に割り当てられた角度座標を例示する図である。ここでは説明のため、グラフ100のうちある小分類A1に対応する角度範囲を切り出した扇形250のみを図示している。扇形250には、銘柄1、銘柄2、…、銘柄nに対応するプロットP1、P2、…、Pnが含まれる。この例において、角度θA1は、分類A1に割り当てられた角度を表す。プロットP1、P2、…、Pnの角度座標は、θ1、θ2、…、θnである。
なお、式(1)は各種設定に応じて変更が可能である。この例において最終的に、銘柄と、角度とが、紐づいており、その組み合わせが重複しないように算出されれば、どのように角度計算が行われてもよい。また、1つの角度に、複数の銘柄が割り当てられるといった重複が起こる場合の処理、又は、各分類の角度範囲が重複する境界線の割り当て等の処理は、各種設定の変更又は数式の修正によって調整されてもよい。以上より、計算手段12は、同じ分類の銘柄が、ある(定められた)角度範囲に収まるよう、各銘柄の角度座標を計算することができる。
なお、計算手段12は、複数の銘柄のうち同質の銘柄については、そのうち選択された一部(例えば1つ)の銘柄についてのみ、角度座標を計算してもよい。すなわち、計算手段12は、同質の銘柄については、その中から選択された1つの銘柄のプロットのみをグラフに表示し、他の銘柄についてはプロットを表示しなくてもよい。ここで、「同質の銘柄」とは、特定の属性が同じ又は極めて近い銘柄をいう。特定の属性とは、例えば、投資信託の金融商品における連動指標である。具体的には、国内ETFであれば、日経平均株価を連動指数とする複数のETF銘柄は同質の銘柄の一例である。これら複数の銘柄は、管理(又は運用)会社は異なるが連動する指数が同じであるため、極めて近い値動きをすると考えられる。なお、連動指数が同じでも管理会社によって運用方法が異なるため、完全に同じ値動きをするわけではない。例えば、処理対象の金融商品群に、日経平均株価に連動する国内ETFが10銘柄含まれていた場合、計算手段12は、これら10銘柄の中から1つの銘柄を選択し、選択された1つの銘柄のみに角度座標を割り当て、残り9つの銘柄には角度座標を割り当てない。計算手段12は、1つの銘柄を、所定の基準(例えば、総資産額が最大のもの)に従って選択する。あるいは、計算手段12は、ユーザの指定に従って1つの銘柄を選択してもよい。
なお、計算手段12は、角度範囲を割り当てる際に、円の1周(360°)を、単純に小分類又は銘柄の全体の母数で等分するといった手法を用いて、角度範囲を計算したり、角度を割り当てたりしてもよい。
このように属性情報を用いて角度座標を計算することにより、属性情報に応じて表示範囲を決定又は限定することができる。属性情報は概ね不変であるので表示の連続性を担保することができる。ここで表示の連続性とは、異なるタイミングで生成されたグラフにおいて、同じ銘柄のプロットの角度座標が概ね同じであることをいう(分類番号の割り当て、又はフィルタリングの設定などにより、厳密には同じでなくてもよい)。あるいは、例えば小分類に割り当てられる角度範囲が固定されており、その角度範囲の中で各銘柄の角度座標はグラフ生成のタイミングに応じて異なっていてもよい。いずれにしても、これらの例においては、ユーザは、情報処理システム1の使用を重ねるにつれ、「グラフのこのあたりの角度にはこの業種、属性、又はカテゴリの銘柄が表示されているはず」と認識できるようになる。
2-1B.動径座標の計算
図6に戻る。ステップSP2において、計算手段12は、複数の銘柄の各々について、その銘柄の指標情報を用いて、円座標におけるその銘柄の動径座標を計算する。この例において動径座標は、外周C(又は中心)からの距離を表す。以下に、動作の詳細を説明する。
図11は、動径座標の計算方法を例示するフローチャートである。ステップSB1において、計算手段12は、指標情報の基準値を算出する。この例において基準値とは、基準となる指標情報である。基準値は、例えば、金融商品の種類に応じてあらかじめ定義されている。より具体的には、例えば、対象となる金融商品が東証上場の株式である場合において、各銘柄の株価の騰落率(変動率)をグラフとして表すときは、代表となる複数の銘柄の騰落率(例えば、いわゆる日経平均株価の騰落率(指標情報の一例))を基準値として用いることが定義されている。
ステップSB2において、計算手段12は、各銘柄について、指標情報を基準値の前後で折り返した値を算出する。この例において基準値の前後で折り返した値とは、各銘柄の指標情報から得られる数値が、基準値からどの程度離れているかを表した値である。以降は、説明の便宜上、「基準値の前後で折り返した値」を換言し、「指標値」と呼称する。指標値は、例えば以下の式(2)によって与えられる。
また、指標値の算出(ステップSB2)の際に、計算手段12は、中心Omaxにおける指標情報の値を決定する。この例において中心Omaxは、円の中心のことを指し、計算手段12は、中心Omaxと、基準値Cとのスケールを計算する。中心Omaxと、基準値Cとのスケールは、対象となる各銘柄の指標値の中で、最大の指標値(最大値)に応じて決定される。この例において指標値の最大値が24である場合、中心Omaxの指標値を24とする。あるいは、予め定められたマージン値(例えば、マージン値=1)を加算し、中心Omaxの指標値を25としてもよい。このようにマージンを設定することにより、円の中心付近において2つ以上のプロットが重なる可能性をより低減することができる。以上より、例えば、実際にグラフ表示する際に、情報処理システム1は、基準値との乖離が大きい銘柄のプロットを中央付近に位置させ、基準値に近い銘柄のプロットを外周に分散させる。基準値として騰落率の平均値を採用すれば、基準値に近い値のプロットの数は多く、基準値から乖離したプロットの数は少ないことが期待される。基準値は円の外周に位置する。これは空間的に一番余裕がある部分であり、プロットが1カ所に密集してしまうことを避けることが期待される。こうして、よりユーザにとって、情報を把握しやすい(見やすい)グラフとして表示させることができる。
ステップSB3において、グループ化手段14は、複数の銘柄を、各銘柄の指標情報に応じて複数のグループ(第1のグループの一例)に分ける。より具体的には、グループ化手段14は、周知のクラスタリング技術を用いて、複数の銘柄を複数のクラスターに分ける(すなわちグループ化する)。クラスタリング技術としては、例えば、K-means法等の非階層的な手法、又は、単リンク法、完全リンク法、群平均法などの階層的な手法を用いることができる。例えば、K-means法は、教師なし学習のクラスタリング分析の一つの手法である。グループ化手段14は、これらの手法を用いて、銘柄の指標値をグループ化する。例えば、上記の例を参考に、グループ化手段14は、対象となる金融商品群の指標値に関し、指標値が0~3の範囲を表すグループG1、指標値が3~10の範囲を表すグループG2、及び指標値が10~25の範囲を表すグループG3の3つのクラスター(又はグループ)にグループ化する。なお、各グループの境界を表す指標値「3」及び「10」をどのグループに含める/含めないといった設定は、予め自由に定められてよい(ここでは簡易な例として各グループにおける値の重複は考えないものとする)。
ステップSB4において、計算手段12は、各グループ内の指標値を正規化する。この例において正規化(又はスケーリング)とは、基準値又は指標値といった各種データのスケール、つまり単位又は数値そのものを、より扱いやすいもの、ここでは動径座標rに変換する処理を指す。正規化は、予め定められたルール(規則)に基づいて、単位又は数値を処理することが可能である。例えば、円グラフの半径がR=100である場合、動径座標は0から100の間の数値でなければならない。正規化とは、任意の値を取り得る指標値を、円グラフ表示のための決められた範囲の値に変換することをいう。以降、説明の便宜上、「正規化された指標値」を「正規化値」という。正規化はどのように設定されてもよいが、ここでは例えば、以下の式(3)によって、定められる。
式(3)は、元々の指標値Xと、正規化値Yとの関係を示す関係式である。また、xmaxは元々の指標値の最大値、xrefは指標値の基準値、Mは正規化値の最大値、及びmは正規化値の最小値を表す。このように、銘柄の指標値において、グループ化及び正規化による処理を行うことで、よりユーザにとって、情報を把握しやすいグラフを生成することができる。
ここで、上記の例を参考に、3つにグループ化された指標値「0~25」を、例えば、正規化値「100~0」に変換(計算)する場合を考える。この例においてグラフ300は、指標値が0~3の範囲を表すグループG1、指標値が3~10の範囲を表すグループG2、及び指標値が10~25の範囲を表すグループG3にグループ化されており、それぞれのグループの値を正規化した場合の対応関係を以下の表に示す。なおこの例においても、グループの境界を表す正規化値「60」及び「88」をどのグループに含める/含めないといった設定は、予め自由に定められてよい。
表1において、基準値C(円周)である指標値「0」は、正規化によって最大値「100」に変換され、マージン値として設定した中心Omaxである指標値「25」は、正規化によって最小値「0」に変換される。
ステップSB5において、計算手段12は、正規化値を動径座標rとして、各銘柄に割り当て、その対応関係を記憶する。なお、この例において各銘柄の動径座標は、グラフの半径である。
以上ここまでのステップにより、各銘柄の円座標に関し、計算手段12によって、角度座標及び動径座標が定まるため、これらのデータをもとにグラフへのプロットが可能になる。以上より、これらの計算方法を用いれば、ユーザにとって情報の一覧性が高く、さらに情報把握のしやすい、より改善されたグラフ(表示技術)を提供することができる。次に、実際のグラフへプロット表示する銘柄の選別方法を説明する。
図12は、各銘柄のグループが表示されたグラフを例示する図である。グラフには、グループの境界を示す円(以下「指標円」という)が含まれる。指標円は、クラスターの境界を示す線である。この例では、グループG1とグループG2との境界はr=88であり、グループG2とグループG3との境界はr=60である。図12には、指標円C1及び指標円C2が示されている。指標円C1はグループG1とグループG2との境界を、指標円C2はグループG2とグループG3との境界を、それぞれ示す。なお、ラベル「G1」、「G2」、及び「G3」、並びに軸Omax-Cは実際には表示されなくてもよい。
この例において「ABCホールディングス」は、グループG2に属するため、その指標値が、3~10の範囲であることが一目で把握できるようになる。なお、指標円は、クラスター間の境界となる動径座標(図12の例ではr=88及び60)を示す線の一例である。
2-1C.フィルタリング
図6に戻る。ステップSP3において、情報処理装置10は、フィルタリング処理を実行する。この例においてフィルタリングとは、グラフにプロットする銘柄を選択(又はピックアップ)するための処理である。
図13は、フィルタリング方法を例示するフローチャートである。計算手段12は、処理対象の銘柄の中から順番に一の銘柄を特定する。ステップSC1において、計算手段12は、各銘柄に関し、商品ルールにマッチするかどうか判断する。この例において商品ルールとは、銘柄の属性に関するルールであり、例えば、その銘柄が、「市場の代表銘柄又は注目銘柄である」というルールである。計算手段12は、このルールにマッチする銘柄をグラフにプロットすべき銘柄として選択する。また、どの銘柄を商品ルールの対象にするか(又はしないか)は、予め設定又は機械学習等で自動設定が可能である。その銘柄が商品ルールにマッチすると判断された場合(ステップSC1:YES)、計算手段12は、処理をステップSC4に進める。その銘柄が商品ルールにマッチしないと判断された場合(ステップSC1:NO)、計算手段12は、処理をステップSC2に進める。
ステップSC2において、計算手段12は、その銘柄に関し、指標ルールにマッチするかどうか判断する。この例において指標ルールとは、指標値(又は正規化値)に関し、定められたルールである。このルールは、例えば、指標値が基準値から乖離している銘柄(つまり、グラフ中央付近の値を取る銘柄)を優先的に選択し、反対に、基準値に近い銘柄(つまり、グラフの外周付近の値を取る銘柄)を、数を制限して選択する。なお、例えば、どの指標値の金融商品を、どの程度の数量で、選択するか(又はしないか)は、予め設定又は機械学習等で自動設定が可能である。その銘柄が指標ルールにマッチすると判断された場合(ステップSC2:YES)、計算手段12は、処理をステップSC4に進める。その銘柄が指標ルールにマッチしないと判断された場合(ステップSC1:NO)、計算手段12は、処理をステップSC3に進める。
ステップSC3において、計算手段12は、その銘柄に関し、ユーザルールにマッチするかどうか判断する。この例においてユーザルールとは、グラフを要求したユーザ毎に定められたルールである。例えば、ユーザの投資スタイル又は投資ポートフォリオといった各種情報をもとに、予め定められた銘柄を選択するというルールである。なお、どの金融商品をユーザルールの対象にするか(又はしないか)は、予め設定されるか、又はユーザにより都度、指定される。その銘柄が指標ルールにマッチすると判断された場合(ステップSC3:YES)、計算手段12は、処理をステップSC4に進める。その銘柄が指標ルールにマッチしないと判断された場合(ステップSC3:NO)、計算手段12は、処理をステップSC5に進める。
ステップSC4において、計算手段12は、選択された銘柄を、フィルタを通過する銘柄として記録する。この例においてフィルタを通過した銘柄は、グラフにプロットする銘柄として、例えば、出力手段13によって、表示手段21に表示される。
ステップSC5において、計算手段12は、その銘柄を破棄する。この例において破棄とは、その銘柄を、フィルタを通過しない(又は表示しない)銘柄として記録する処理をいう。
ステップSC4又はステップSC5の処理を終えると、計算手段12は、対象となる銘柄を次の銘柄に更新し、再び処理をステップSC1に進める。処理対象の銘柄のすべてについて処理を完了すると、計算手段12は、図13の処理を終了する。
以上より、情報処理装置10は、フィルタリング処理を実行することで、よりユーザにとって有用な銘柄を選別することができる。
2-2.表示
以上説明した2-1A節、2-1B節、及び2-1C節の処理によって、情報処理装置10は、ユーザ端末20においてグラフを表示させるためのデータを生成することができる。この例においてグラフデータは、適宜、情報処理装置10のデータベース等に記録される。なお、このデータは、各プロットの外観を指定する情報を含む。既に説明したとおり、基準値より大きい指標値を有する銘柄のプロットと、基準値より小さい指標値を有する銘柄のプロットとは、異なる形状を有する。
図6に戻る。ステップSP4において、出力手段13は、生成したグラフのデータをユーザ端末20に出力する。ユーザ端末20は、このデータに従って、グラフを表示手段21に表示する。ユーザは、ユーザ端末20を介して、データを取得及び閲覧することができる。以上より、情報処理システム1並びに情報処理装置10は、金融分野において、投資家であるユーザにとって情報の一覧性が高く、さらに情報把握のしやすい、より改善された情報ツール及び表示技術を提供することができる。
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する事項のうち2つ以上の事項が組み合わされて適用されてもよい。
(1)情報処理システム1
情報処理システム1におけるハードウェア構成及びネットワーク構成は、実施形態において例示したものに限定されない。要求される機能を実現できるものであれば、情報処理システム1はどのようなハードウェア構成及びネットワーク構成を有していてもよい。例えば、物理的に複数の装置が協働して情報処理システム1として機能してもよい。
(2)情報処理装置10
情報処理装置10はサーバとして機能してもよく、その形態は、例えば、物理サーバでもよいし、仮想サーバ(いわゆるクラウドを含む)であってもよい。また、機能要素とハードウェアとの対応関係は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、実施形態において、情報処理装置10に実装されるものとして説明した機能の少なくとも一部が他の装置に実装されてもよいし、反対に、他の装置に実装されるものとして説明した機能の少なくとも一部が情報処理装置10に実装されてもよい。この例において情報処理装置10が、表示手段21を有する構成の場合、ハードウェアとしての外付けの表示装置206(例えば外部モニター)によって、管理者が、適宜表示すべきグラフを視認できる構成であってもよい。
(3)ユーザ端末20
グラフの生成及び表示について、ユーザ端末20による出力要求をトリガイベントとして説明したが、トリガイベントは、ユーザ端末20による出力要求に限定されず、例えば、予め定められた時刻(証券取引所の取引開始時刻等)が到来したことを契機に、情報処理装置10が自動的に、グラフを生成し、ユーザ端末20にデータを配信するといった構成であってもよい。
あるいは、ユーザ端末20は、情報処理システム1にログインする。ログインすると、情報処理装置10は、ユーザ端末20にサービスメニューを提供する。このサービスメニューは、金融商品に関する指標情報のグラフ表示の項目を含む。計算手段12は、ユーザがサービスメニューにおいてこの項目を選択したことをトリガイベントとして、グラフを生成してもよい。
(4)動作シーケンス
図5に示すシーケンスチャートはあくまで動作の一例を示すものであり、情報処理システム1の動作はこれに限定されない。図示した動作の一部が省略されてもよいし、順番が入れ替えられてもよいし、新たな動作が追加されてもよい。この例においてステップSQ2にて、情報処理装置10は、各銘柄の属性情報及び指標情報のデータを取得するが、事前に取得する処理であってもよい。
(5)プロット計算及びグラフ生成フロー
図6、図7、図11、及び図13に示すフローチャートはあくまでプロット計算方法及びグラフ生成方法の一例を示すものであり、情報処理装置10の動作方法はこれに限定されない。図示した動作の一部が省略されてもよいし、順番が入れ替えられてもよいし、新たな動作が追加されてもよい。この例において図6のステップSP1及びステップSP2にて、情報処理装置10は、角度座標及び動径座標のどちらを先に計算してもよい。また、情報処理装置10は、ステップSP3において、フィルタリング処理を動作の最初に実施することで、銘柄の母数を予め絞り込んでもよい。
(6)角度座標の計算
2-1A節で説明した角度座標の計算はあくまで一例を示すものであり、上述したものに限定されない。各銘柄の角度の割り当ては、円の1周(360°)に対し、行われる処理を説明したが、例えば、円グラフにおける象限(第1象限、第2象限など90°毎の区域)、つまり、予め定められた角度の区域に、業種の大分類等を割り当て、その後、分類内の銘柄の角度を割り当てる処理であってもよい。上述した数式以外に、予め定められたアルゴリズム又はプログラムに則って、情報処理装置10は、各銘柄の角度を決定してもよい。
特に、各階層において各分類に角度範囲を割り当てる具体的手法は実施形態の例に限定されない。例えば、計算手段12は、対象となる金融商品群において、ある分類に属する銘柄の数の比率に応じて、角度範囲を割り当ててもよい。例えば、対象となる金融商品群の大分類において、製造業に30銘柄及び非製造業に60銘柄が含まれる場合、計算手段12は、製造業に120°、非製造業に240°を割り当てる。
また、角度座標の計算に用いられる属性は銘柄の業種に限定されない。証券取引所(東証プライム、東証スタンダード、東証グロース等)、株式の規模(大型株、中型株、又は小型株)、又は投資信託の商品分類など、どのような属性が用いられてもよい。
さらに、実施形態では同じ属性を有する銘柄が1つの角度範囲に収まるように角度座標が計算されたが、角度座標を計算する際にその銘柄の属性は考慮されなくてもよい。例えば、計算手段12は、ユーザにより指定された順番で角度座標を割り当ててもよい。
(7)動径座標の計算
2-1B節で説明した動径座標の計算はあくまで一例を示すものであり、上述したものに限定されない。この例において指標値の正規化に関し、計算手段12は、各銘柄の指標値を正規化した後、動径座標として表される正規化値と、元々の指標値との対応関係も含めてデータベースに記録してもよい。また、正規化する際、正規化前の指標値と正規化後の指標値とは線形の関係ではなく、2次関数又は指数関数により正規化の式が定義されてもよい。
また、動径座標の基準値は、実施形態において例示したものに限定されない。実施形態では、特定の指標情報の統計値(具体的には日経平均株価の騰落率)が基準値として用いられる例を説明した。基準値は、例えば、市場の動向によらず固定された値(具体的には、騰落率=0%)であってもよい。あるいは、動径座標の基準値は、金融商品の複数の銘柄(この複数の銘柄はどのように選択されてもよく、例えば全銘柄であってもよい)の代表値であれば、どのような値が用いられてもよい。代表値としては、これら複数の銘柄の指標情報の平均値(単純平均又は加重平均)、中央値、又は最頻値が用いられてもよい。
また、動径座標を計算する際に、計算手段12は、指標値を基準値で折り返した値を用いなくてもよい。すなわち、計算手段12は、プロットの動径座標rを、例えば、円の原点が騰落率そのもの最大値(プラス側の絶対値最大値)に、外周が騰落率そのものの最小値(マイナス側の絶対値最大)になるように計算してもよい。この場合、円の内部に基準値(例えば日経平均株価の騰落率)が位置することになる。表示手段21は、基準値を表す円を表示してもよい。
また、動径座標は、指標値を基準値で正規化した値を用いて計算されるものではなくてもよい。例えば、計算手段12は、対象となる銘柄をある数(比較的大きめの数、例えば10。この数はプログラム等により定義されていてもよいし、ユーザにより指定されてもよいし、何らかのアルゴリズム又は機械学習などにより自動的に決められてもよい)にグループ化し、各グループの中で正規化によらない何らかのアルゴリズムにより(例えばランダムに、又は時価総額などの属性情報の順番で)プロットの座標を決定してもよい。
(8)グループ及び統計値
グループ化手段14は、複数の銘柄を、属性情報に応じて複数のグループ(第2のグループの一例)に分けてもよい。グループ化の基準となる属性は、データベース等によりあらかじめ定義されるか、又はユーザにより指定される。一例において、グループ化手段14は、同じ小分類の業種に属する複数の銘柄を1つのグループにまとめる。グループ化された複数の銘柄は、まとめて1つのプロットとして、グラフに表示される。
この例において計算手段12は、複数のグループの各々について、そのグループに属する複数の銘柄の指標情報の統計値から、そのグループのプロットが表示される動径座標を計算してもよい。この例において統計値とは、各グループに属する全ての銘柄が有する指標値に関する統計値をいい、平均値、中央値、最大値、又は最小値がその一例である。一例において、ある金融商品群に属する複数の銘柄が、その小分類の業種に基づいてグループ化されてグラフにプロットされる。すなわちこのグラフは、小分類の業種毎の指標情報(の統計値)を示す。このグラフによれば、業種毎の値動きを一覧することができる。
またこの例において、あるグループのプロットがユーザにより選択(例えば、クリック又はタップ)されると、表示手段21は、そのグループに属する複数の銘柄を対象の金融商品群としてグラフを更新してもよい。例えば、東京証券取引所スタンダードに上場している企業の株式を対象の金融商品群とし、小分類の業種毎にグループ化されたグラフが表示された状態で、ユーザが「電気機器」のプロットを選択すると、表示手段21は、小分類の業種が「電気機器」である複数の銘柄を対象の金融商品群とする新たなグラフを表示する。詳細には、ユーザ端末20がユーザの選択に応じて小分類の業種が「電気機器」である複数の銘柄を対象の金融商品群とする新たなグラフの生成を情報処理装置10に要求し、情報処理装置10がこの要求に応じて生成したグラフを、表示手段21が表示する。
(9)フィルタリング処理
2-1C節で説明したフィルタリング処理はあくまで一例を示すものであり、上述したものに限定されない。この例において金融商品を選別する際、商品ルール、指標ルール、及びユーザルールについて説明したが、採用されるルール、又は選別された銘柄の処理方法は、これらに限定されない。例えば、情報処理装置10は、フィルタリング処理によって最終的に除外(破棄の一例)された銘柄だけを、別のグラフに表示するといった処理を行ってもよい。
(10)表示
2-2節で説明した表示に係る処理はあくまで一例を示すものであり、上述したものに限定されない。この例においてユーザ端末20は、グラフを表示する際に、基準値、軸、円座標、指標値、正規化値、分類もしくはグループの境界線、表示記号、又はカラーリング等をユーザの設定又は指示に応じて、表示させる/させないといった処理を、自由に制御してもよい。
また、複数の銘柄のプロットが描かれたグラフの外は円に限定されない。角度座標及び動径座標によってプロットを配置できるものであれば、グラフの外形は正20角形などの多角形、又は楕円形など、どのような形状であってもよい。
また、表示手段21は、グラフに含まれるプロットの中から1つのプロットをユーザが選択(例えば、クリック又はタップ)したことに応じて、その銘柄の詳細情報を表示してもよい。詳細情報はその銘柄に関する情報、例えば、値動きのチャート、複数の投資指標の一覧表、ニュース、業績、運用実績、資産構成、格付け、ランキング、及び目論見書へのリンクの少なくとも1種を含む。
以上より、2章で説明した情報処理システム1の制御は全て、1つのグラフで、マーケットの動向を把握し、銘柄のプロットをバランス良く分類及び配置し、各銘柄において、目立った指標値を中央に集約し、平均値に近い指標値を外周に分散させるためのものであり、よりユーザに最適かつ付加価値の高い情報ツールとなる計算処理及び表示処理であれば、どのような制御であってもよい。
(11)プロットの外観
プロットの外観は、実施形態において例示したものに限定されない。実施形態では指標値が基準値よりも大きい銘柄と小さい銘柄とでプロットの形状が異なる例を説明したが、計算手段12は、プロットの形状に代えて、又は加えて、プロットの色、大きさ、又は時間変化(点滅)を異ならせてもよい。
この場合において、計算手段12は、プロットの動径座標の計算には用いたものとは別の指標情報、又は属性情報に応じて、その銘柄のプロットの外観を異ならせてもよい。例えば、計算手段12は、その銘柄の出来高又は総資産額に応じてプロットのサイズを異ならせてもよい。具体的には、計算手段12は、出来高又は総資産額がより大きい銘柄のプロットのサイズをより大きくしてもよい。あるいは、計算手段12は、その銘柄と同質の銘柄の数に応じてプロットのサイズを異ならせてもよい。具体的には、計算手段12は、同質の銘柄の数がより大きい銘柄のプロットのサイズをより大きくしてもよい。また、表示手段21は、表示記号と同時に表示するラベルに関し、商品のコード・名称、指標値、及びURLを付加する処理を施してもよい。
(12)金融商品
金融商品は、上述した例に限定されず、例えば、コモディティ商品(金など)、為替(外貨)、絵画、骨とう品、暗号資産(仮想通貨)、及びNFT(Non-Fungible Token)等であってもよい。また、そもそも金融商品以外の商品、例えば、食材若しくは日用品の物価、又はエネルギー資源の価格など、市場価値を持つものであれば、どのようなものでも、情報処理システム1においてグラフ表示することが可能である。
(13)属性情報
属性情報は、上述した例に限定されず、例えば、業種、規模などのほか、その銘柄のランク及びリスク(例えば、格付け機関による格付け)等を含んでもよい。
(14)指標情報
指標情報は、上述した例に限定されず、例えば、各企業(銘柄の一例)の売上高経常利益率、売上高純利益率、株主資本比率、配当利回り、売上高、経常利益、純利益、一株利益、又はこれら各指標の変化率等であってもよい。
(15)その他
CPU201、CPU401、及び各装置によって実行される各種プログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されるものであってもよいし、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。なお、各プロセッサは、CPUに代えて、例えば、MPU(Micro Processing Unit)であってもよい。
1…情報処理システム、10…情報処理装置、20…ユーザ端末、9…ネットワーク、11…取得手段、12…計算手段、13…出力手段、14…グループ化手段、18…記憶手段、19…制御手段、21…表示手段、101…CPU、102…メモリ、103…ストレージ、104…通信IF、201…CPU、202…メモリ、203…ストレージ、204…通信IF、205…入力装置、206…表示装置、2001…分類情報データベース、2002…属性情報データベース、100…グラフ、250…扇形、300…グラフ、C及びC…基準値、Omax…中心、C-Omax…軸、θ…角度座標、r…動径座標、A(Area)…分類、G…グループ

Claims (9)

  1. 金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び、当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得する取得手段と、
    前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算する計算手段であって、当該銘柄の指標情報及び指標情報と動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第1処理において前記円座標における当該銘柄のプロットの動径座標を計算し、当該銘柄の属性情報及び属性情報と角度座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第2処理において当該プロットの角度座標を計算する計算手段と、
    前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力する出力手段と
    を有する情報処理装置。
  2. 前記指標情報における基準値が定義され、
    前記第1処理が、前記基準値が前記動径座標の最大値となる数式を用いた演算を含み、これにより当該基準値が前記円座標の外周上に位置する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1処理が数値化された前記指標情報と前記基準値との相対値を示す指標値を前記動径座標に変換する数式を用いた演算を含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1処理が、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の前記指標情報をグラフ表示のために数値化した指標値を前記基準値に応じて正規化する数式を用いた演算を含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記属性情報が、前記複数の銘柄をあらかじめ決められた定義に従う分類を示す分類情報を含み、
    前記分類に対する前記角度座標の範囲の割り当てが定義されており、
    前記第2処理が、ある分類に属する銘柄について、前記角度座標の範囲において、当該分類に属する複数の銘柄に対して定義された順番と角度座標との関係を示す数式を用いた演算を含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の銘柄を、各銘柄を代表する指標情報をグラフ表示のために数値化した指標値に応じて複数の第1のグループにグループ化をするグループ化手段を有し、
    前記計算手段が、前記グループ化におけるグループの境界に相当する指標値及び前記第1処理により、当該境界を示す指標円の動径座標を計算し、
    前記出力手段は、前記指標円を前記グラフに表示させるデータを出力する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. グループ化の基準となる属性の定義を記憶する記憶手段を有し、
    前記複数の銘柄を、前記属性情報及び前記記憶手段に記憶されている定義に応じて複数の第2のグループに分けるグループ化手段を有し、
    前記計算手段は、前記複数の第2のグループの各々について、当該第2のグループに属する複数の銘柄の指標情報の統計値及び当該統計値と前記動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む前記第1処理において当該第2のグループのプロットが表示される動径座標を、当該グループに属する当該複数の銘柄の属性情報及び当該属性情報と角度座標との関係を示す数式を用いた演算を含む前記第2処理において当該第2のグループのプロットが表示される角度座標を、それぞれ計算し、
    前記出力手段は、前記複数の第2のグループのプロットを前記角度座標及び前記動径座標で表される位置に配置した前記グラフを前記表示手段に表示させるデータを出力する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータが、金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び、当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得するステップと、
    前記コンピュータが、前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算するステップであって、当該銘柄の指標情報及び指標情報と動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第1処理において前記円座標における当該銘柄のプロットの動径座標を計算し、当該銘柄の属性情報及び属性情報と動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第2処理において当該プロットの角度座標を計算するステップと、
    前記コンピュータが、前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力するステップと
    を有する情報処理方法。
  9. コンピュータに、
    金融商品の複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性を示す属性情報、及び、当該銘柄の価格、投資指標、又は当該価格若しくは当該投資指標の変化率を示す指標情報を取得するステップと、
    前記複数の銘柄の各々について、当該銘柄の属性情報及び指標情報から、円座標表示されるグラフにおいて当該銘柄のプロットが表示される位置を計算するステップであって、当該銘柄の指標情報及び指標情報と動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第1処理において前記円座標における当該銘柄のプロットの動径座標を計算し、当該銘柄の属性情報及び属性情報と動径座標との関係を示す数式を用いた演算を含む第2処理において当該プロットの角度座標を計算するステップと、
    前記複数の銘柄のプロットを前記計算された位置に配置した前記グラフを表示手段に表示させるデータを出力するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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