JP2009009278A - 情報提供装置および情報提供プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】投資教育情報の生成に必要な加入者それぞれのプロファイルの項目数を抑制し、加入者個別の投資教育情報を加入者の関心を得られる形で配信する。
【解決手段】情報提供サーバ7は、通信制御IF14とストレージ13と処理部10とを有する。通信制御IF14は、生年月日などのプロファイルの入力を受ける。ストレージ13は、公的年金制度における給付額とプロファイルとの関係を予め記憶した公的年金テーブル33を有する。処理部10は、サーバプログラム10Aを実行し、入力されたプロファイルに基づいて公的年金テーブル33から厚生年金の給付額を取得する。そして、厚生年金の給付額に基づき加入者の目標資産額を算出し、目標資産額を積み立てるために必要な確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する年金拠出額の推奨値や年金運用率の推奨値、積立モデル、アセットアロケーションモデルなどを生成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、確定拠出型年金制度の制度加入者に、投資教育情報を提供する情報提供装置と情報提供プログラムとに関する。
確定拠出型年金制度としては、例えば確定拠出年金法に基づく制度、中小企業退職金共済法に基づく制度、所得税法施行令73条(特定退職金共済制度に関する。)に基づく制度、などがある。
確定拠出年金法に基づく確定拠出型年金制度では、制度加入者に対する投資教育情報の提供が事業主等に義務付けられている。具体的には、確定拠出型年金制度の具体的な内容、金融商品の仕組みと特徴、および、資産の運用の基礎知識に関する情報などの提供が事業者等に義務づけられている。
現代ポートフォリオ理論では、複数の金融商品への分散投資により、単一の金融商品に集中投資する場合よりもリスクが低減できるとされている。そこで、加入者に対して資産運用の基礎知識を説明する際には、複数の金融商品へ分散投資する場合の運用率(リターン)とその振れ幅(リスク)とを示すアセットアロケーションモデルが提示され、分散投資の意義が説明される。また、現代ポートフォリオ理論では、同一のリターンが期待される金融商品の複数の組み合わせのうち、最小のリスクを実現できる組み合わせは有効フロンティアと呼ばれる。この有効フロンティアのアセットアロケーションモデルを加入者に提示することで、加入者の希望するリターンを実現する際に、最もリスクが少ない金融商品の組み合わせ方を加入者に把握させることが可能となる。
また、加入者に対して確定拠出型年金制度を説明する際には、積立モデルが提示されることがある。積立モデルは、現在から退職時までの期間、老後の目標資産額、確定拠出型年金制度への年金拠出額、および年金運用の利率に従った、積立金額の時間遷移を例示するモデルである。確定拠出型年金制度では年金運用率が変動するために、将来の積立金額を正確に予測できない。そのため、所定の年金運用の利率で経過した場合の積立金額の推移例を提示することで、加入者の資産形成のおおまかな成り立ちを加入者に把握させることが可能になる。
このような投資教育情報を加入者に提示する、確定拠出型年金制度のネットワークシステムが従来から提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)
特開2003−044681号公報 特開2004−334719号公報
従来の確定拠出型年金制度では、資産運用に関する知識量が加入者ごとに異なるため、一般的なアセットアロケーションモデルや積立モデルを提供するのみでは、興味の薄い加入者や理解不足の加入者に自らの運用方針を決定させることが困難であった。そのため、加入者個別にアセットアロケーションモデルや積立モデルを提供することで、より具体的な資産運用の指針を与えることが期待されている。
しかしながら、従来の確定拠出型年金制度に用いられるネットワークシステムでは、投資教育情報を加入者個別の合理的な情報内容とするためには、多項目におよぶ加入者のプロファイルの取得が必要で、個人情報保護の点や加入者の入力の手間の点、プロファイルを記録管理するコストの点で問題があった。
そこで、本発明の目的は、加入者にとって合理的な投資教育情報を提供でき、その投資教育情報の生成に必要なプロファイルの項目数を抑制できる情報提供装置および情報提供配信プログラムを提供することにある。
本発明の情報提供プログラムは、コンピュータを入力手段、記憶手段、目標資産額算出手段、情報生成手段、および出力手段として機能させる。また、情報提供装置は、入力手段、記憶手段、目標資産額算出手段、情報生成手段、および出力手段を備える。これにより、確定拠出型年金制度および公的年金制度の加入者に対して、確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報を提供する。ここで公的年金制度とは、国民年金や厚生年金などの給付額が確定された確定給付型の公的年金制度のことである。
入力手段は、公的年金制度に関する加入者のプロファイルを入力する。記憶手段は、公的年金制度における給付額とプロファイルとの関係を予め記憶する。目標資産額算出手段は、入力手段で受けたプロファイルに基づいて記憶手段に記憶した関係から公的年金制度における給付額を取得し、目標資産額を算出する。ここでの目標資産額とは所定の退職後運用率の基での運用益が、不足収入推定額と同額になる資産額である。不足収入推定額は、加入者の公的年金制度における給付額と加入者の退職後に必要となる必要生活費との差である。情報生成手段は、目標資産額を積み立てるために必要な確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報を生成する。ここでの確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報とは、たとえば年金拠出額の推奨値や年金運用率の推奨値、積立モデル、アセットアロケーションモデルなどである。
一般的な公的年金制度である国民年金制度や厚生年金制度では、給付金は生年月日や、加入期間、平均標準報酬額、配偶者の有無、扶養家族数等によって定まる。これら少数項目のプロファイルを、加入者からの入力データや、データベース等に予め登録されたデータ、統計によって得られた標準的なデータなどとして取得することで、不足収入推定額を推定できる。そして、この不足収入推定額に基づく合理的な情報を加入者に提供する。
このような情報を加入者に提供することにより、加入者は、公的年金における自らの老後の不足収入推定額を把握するとともに、その不足収入推定額を運用益で補うことが可能になる目標資産額を把握する。さらに、その目標資産額の資産形成に確定拠出型年金で必要な運用方法を把握する。
このような情報の生成には、必要とする各加入者のプロファイルの項目数が、各加入者の公的年金の給付額を取得できる程度の少ない数でよいので、その入力の手間と、記録管理コストを抑制できる。
情報生成手段は、確定拠出型年金制度の年金拠出額を所定額とした場合の、目標資産額を積み立てるために必要な年金運用率に関する情報を生成してもよい。この場合、年金拠出額は、加入者から入力される額や、予め規定された額などとすると好適である。上記年金拠出額を積み立てた場合に、定年時に目標資産額が積み立てられるために必要な年金運用率を算定して加入者に提示することで、加入者は上記年金拠出額の適否や必要な年金運用率を把握できる。この場合には、情報生成に必要とするプロファイルの項目数が、各加入者の公的年金の給付額を取得でき、かつ確定拠出型年金の年金拠出額または年金運用率を取得できる程度の少ない数でよいので、その入力の手間と、記録管理コストを抑制できる。
記憶手段は、複数の金融商品の過去の運用成績を記憶し、情報生成手段は、上記年金運用率を実現するために選定された、複数の金融商品の資産分散割合であるアセットアロケーションモデルに関する投資教育情報を生成してもよい。仮に複数の金融商品が国内株式、国内債券、外国株式、外国債券などで有る場合、これら異なる市場の複数の金融商品に対して分散投資することにより、資産運用における市場リスクが低減される。したがって目標資産額を積み立てるために必要な年金運用率の実現の可能性が高く、かつ、市場リスクの低いアセットアロケーションのモデルを提示することで、加入者は金融商品の選択に関する判断材料を取得することができる。
情報生成手段は、年金運用率を最小のリスクで実現するために選定されたアセットアロケーションモデルである有効フロンティアモデルに関する投資教育情報を生成してもよい。有効フロンティアであるアセットアロケーションモデルを提示することで、必要とする年金運用率(リターン)を実現しながら、その振れ幅(リスク)が最小である金融商品の組み合わせを、加入者が把握できる。したがって目標資産額を積み立てるために必要な年金運用率の実現の可能性が高く、かつ、市場リスクの最も低いアセットアロケーションのモデルを提示することで、加入者は金融商品の選択に関する判断材料を取得することができる。
情報生成手段は、所定の年金運用率で目標資産額を積み立てるために必要な年金拠出額に関する投資教育情報を生成してもよい。この場合、年金運用率を、加入者から入力される率や、予め規定された率などとすると好適である。上記年金運用率で積立を行った場合に、定年時に目標資産額が積み立てられるために必要な年金拠出額を算定して加入者に提示することで、加入者は上記年金運用率の適否や必要な年金拠出額を把握できる。この場合には、情報生成に必要とする各加入者のプロファイルの項目数が、各加入者の公的年金の給付額を取得でき、かつ確定拠出型年金の年金運用率を取得できる程度の少ない数でよいので、その入力の手間と、記録管理コストを抑制できる。
以上のように本発明によれば、確定拠出型年金制度の投資教育情報の提供にあたって、加入者の行動決定の指針となる具体的な情報を提供でき、公的年金の各種データを援用して情報生成に必要なプロファイルの項目数を低減し、入力の手間や記録管理コストを抑制できる。
以下、確定拠出年金法に基づく企業型の確定拠出型年金制度を運用する場合について説明する。なお、本発明のプログラムは、確定拠出年金法や中小企業退職金共済制度や特定退職金共済制度などの企業型の確定拠出型年金制度や個人型の確定拠出型年金制度を運用するシステムに適用でき、また、複数の企業型確定拠出型年金制度を同時に運営するシステムに対しても適用可能である。
まず、確定拠出型年金制度のネットワークシステムの概要を説明する。
図1にネットワークシステム1の概略構成を示す。このネットワークシステム1は、WWW(World Wide Web)を含むネットワークを介して接続された、企業サーバ3、クライアント4、運営管理サーバ2、情報提供サーバ7、資産管理サーバ5、および、金融商品提供サーバ6、を含み構成され、企業型確定拠出型年金制度を運営・管理する。
運営管理機関と業務委託または信託契約を合意した加入企業は企業サーバ3を管理する。サーバ3は、各従業員の過去の給与明細や各種年金制度への拠出履歴などを記憶し、それらを情報提供サーバ7に提供する。
加入企業に所属する加入者はクライアント4を利用する。クライアント4は、加入者が金融商品の選択を行う際や、加入者が情報提供サーバ7から投資教育情報を受ける際に利用される。
加入企業から委託された情報提供機関は、情報提供サーバ7を管理する。サーバ7は、クライアント4に対して投資教育情報の配信を行う。
運営管理機関は運営管理サーバ2を管理する。サーバ2は、加入者からの投資指示に従った金融商品の発注指示を資産管理サーバ5へ行う。またサーバ2は、レコードキーピング業務を行う。またサーバ2は、情報提供サーバ7への各種データの提供を行う。
金融機関は資産管理サーバ5を管理する。サーバ5は各従業員の確定拠出の資産を実際に管理し、金融商品の購入時に指示された商品を金融商品提供企業に発注し売買を行う。
証券会社や金融機関などは金融商品提供サーバ6を管理する。サーバ6は投資指示に基づいて各金融商品の運用管理を行う。
確定拠出年金法では金融商品の運用や管理だけでなく、運営管理機関や加入企業による加入者に対しての投資教育情報の提供が義務付けられる。上記のシステムでは、投資教育情報の提供を、情報提供サーバ7が行うものとする。なお、投資教育情報の提供は、運営管理サーバ2や企業サーバ3で行っても良い。
また、金融商品を扱うこのようなネットワークシステムでは、各装置間の通信に認証を伴う必要があるが、本発明の本質とは係らないために以下では詳細な説明を除く。認証についても従来のネットワークシステムと同様に行うものとする。
以下、投資教育情報を提供する情報提供サーバ7の概要について説明する。
図2に情報提供サーバ7の構成を示す。情報提供サーバ7は、処理部10とRAM11とドライブ12とストレージ13と通信制御インターフェイス(IF)14と入出力制御インターフェイス(IF)15と入力装置16と出力装置17とを備えるコンピュータであり、サーバプログラムを実行する。
ドライブ12は記憶メディアから各種データを読み込む。入出力制御インターフェイス(IF)15は、入力装置16および出力装置17が接続される。入力装置16は、マウスやキーボードなどである。出力装置17はプリンタやモニタなどである。通信制御IF14は、ネットワークを介してクライアント4および企業サーバ3ならびに運営管理サーバ2に接続される。処理部10は、サーバ7全体の動作を統括して制御するCPUやROM(不図示)などを備え、各種処理をソフトウェア処理により実行する。ストレージ13は、処理部にて実行するサーバプログラムのコードデータ(不図示)、参照値テーブル32、公的年金テーブル33、および金融商品テーブル34を記憶する。RAM11はストレージ13に記憶されたプログラムを展開する。
参照値テーブル32は、公的機関の公表する家計調査年報などの統計に記載された数値を参照値として記憶している。公的年金テーブル33は、公的年金の給付額に関するデータを記憶している。金融商品テーブル34は、金融商品の過去の成績に関するデータを記憶している。各テーブルの内容は、入力装置16またはドライブ12あるいは通信制御IFを介して予め入力される。
なお、ここではストレージ13に、公的年金制度における給付額とプロファイルとの関係を示す公的年金テーブル33を記憶する例を示しているが、このテーブルに替えて、公的年金制度における給付額とプロファイルとの関係を示す算出式を記憶するようにしてもよい。
処理部10は、サーバプログラム10Aをソフトウェア処理する。ここでは、サーバプログラム10Aが本発明の情報提供プログラムである。サーバプログラム10Aは、公的年金給付額取得プロセス21と不足収入推定額取得プロセス22と目標資産額取得プロセス23と情報生成プロセス24とWEBサーバプロセス25とを、この順に実行する。
公的年金給付額取得プロセス21では、通信制御IF14を介して入力される加入者個別のプロファイルデータと公的年金テーブル33のデータとに基づいて、各加入者の公的年金制度の給付額を取得する。
不足収入推定額取得プロセス22では、公的年金給付額取得プロセス21で取得した公的年金の給付額と、加入者の退職後の必要生活費との差を不足収入推定額として算出する。
目標資産額取得プロセス23では、不足収入推定額取得プロセス22で算出した不足収入推定額が運用益として確保できる目標資産額を、所定の退職後運用率に基づいて算出する。
情報生成プロセス24では、目標資産額取得プロセス23で算出した目標資産額を、確定拠出型年金制度で積立可能になる年金拠出額および年金運用率に関する情報を生成する。
サーバプロセス25は、クライアント4からのWEBブラウザのアプリケーションを介したHTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルによる所定URL(Uniform Resource Locator)へのリクエストに対して、対応するWEBページを配信する。このWEBページへ加入者が入力するプロファイルデータに基づいて、情報生成プロセス24で生成した情報をCGI(Common Gateway Interface)やスクリプト言語などによってWEBページに表示させる。
以上のように、サーバプログラム10Aが複数のプロセスを順に処理することで、確定拠出型年金制度および公的年金制度の加入者に対して、確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報を提供する。なお、ここではサーバプログラム10Aが情報提供プログラムを兼ねるものとして説明しているが、情報提供プログラムがサーバ機能を備えず、クライアント上で直接実行されるものであってもよい。
ここで、図3にサーバプロセス25が配信するWEBページの表示態様の一例を示す。加入者はクライアント4のWEBブラウザウィンドウを立ち上げ、情報提供サーバ7のWEBページのURLにアクセスする。これによりクライアント4のWEBブラウザウィンドウには、WEBページP1が表示される。
ここで例示するWEBページP1は、フォームF1〜F10とエリアE1とボタンB1,B2とを備える。なお、図において各フォームに示している数字や各エリアに示している図、ボタンはあくまで表示例である。
WEBページP1の表示直後には、フォームF1〜F10は空欄である。まず、加入者はフォームF1〜F3に自らのプロファイルデータを記入する。フォームF1には、加入者が自らの生年月日を入力する。フォームF2には、加入者が過去の公的年金加入月数を入力する。フォームF3には、加入者が自らの配偶者の有無(有であれば1を、無であれば0)を入力する。フォームF1〜F3への加入者の記入後に、ボタンB1が選択されることで、各フォームに入力されたプロファイルデータは情報提供サーバ7に送信される。
その後、情報提供サーバ7からは各種数値データと各種図データとが送信され、各数値データがフォームF4〜F10に表示され、図データがエリアE1に表示される。
フォームF6には、公的年金制度による月当たりの給付額が表示される。この値は、サーバ7の公的年金給付額取得プロセス21で、加入者の入力したプロファイルデータである生年月日と公的年金加入月数と配偶者の有無とに基づいて公的年金テーブル33から取得される。
なお、プロファイルデータの一部は加入者の入力により取得する以外にも、外部のデータベース等に予め登録しておき、加入者の認証を経てデータベースから各プロファイルデータを取得するようにしてもよい。また、公的機関の公表する家計調査年報などに記載されている統計値などを予め参照値テーブル32に記憶しておき、その参照値をプロファイルデータの一部として取得しても良い。また、加入者IDとパスワードを加入者が入力し、その他のプロファイルデータについては参照値テーブル32やデータベースから取得するようにしてもよい。
例えば、生年月日のみが加入者に入力されるようにして、その他のプロファイルデータについては参照値テーブル32に記憶した参照値を用いるようにしても良い。具体例をあげれば、老齢年金加入月数を、年金制度に加入して40年(480月)として参照値テーブル32に記憶しておく。また、配偶者の有無を、「配偶者あり」として参照値テーブル32に記憶しておく。また、標準報酬額を、公的機関が標準金額として提示する36万円として参照値テーブル32に記憶しておく。このような参照値を用いて老齢年金給付額取得プロセス21では、公的年金制度による月当たりの給付額を取得するとよい。
フォームF4には、加入者の退職後の月当たりの必要生活費が表示される。この値は、参照値テーブル32に予め登録された参照値とすると好適である。なお、必要生活費は扶養家族数などに基づいて算出するようにしてもよい。
フォームF5には、加入者の退職後の月当たりの不足収入額が表示される。この値は、サーバ7の不足収入推定額取得プロセス22で、フォームF4に表示される生活必要費から、フォームF6に表示される公的年金支給額を差し引いた値として、算出される。
エリアE1には、生活必要費に占める公的年金支給額の割合と、生活必要費に占める不足収入額の割合とを表示するグラフが表示される。なお、グラフの描画は必須ではない。
フォームF7には、フォームF5に表示される不足収入額が表示される。
フォームF8には、必要運用益が表示される。必要運用益は、不足収入額を補うために必要な1年当たりの金額であり、不足収入額に12ヶ月を乗じた値である。
フォームF9には、1年当たりの退職後運用率が表示される。この退職後運用率は、参照値テーブル32に予め登録された参照値である。なお、退職後運用率は、国内債券の金融商品の運用率の統計値などとして予め登録しておくと好適である。また、加入者の入力値としてもよい。
フォームF10には、確定拠出型年金で積み立てるべき目標資産額が表示される。この値は、目標資産額取得プロセス23で、目標資産額に退職後運用率を乗じた値が1年当たりの必要運用益と等しくなるよう、1年当たりの必要運用益を退職後運用率で割った値として算出する。
このようなWEBページP1がクライアント4に表示される。このWEBページP1を閲覧することにより、加入者は、公的年金における自らの老後の不足収入推定額を把握するとともに、その不足収入推定額を運用益で補うことが可能になる目標資産額を把握する。このWEBページP1において、加入者がボタンB2を選択することで、次にWEBページP2が表示されることになる。
図4にサーバプロセス25が配信するWEBページP2の表示態様の一例を示す。ここで例示するWEBページP2は、フォームF12〜F21とエリアE2〜E4とボタンB3を備える。なお、図において各フォームに示している数値は仮の値であり、必ずしも正確な数値とはしていない。また、各エリアに示している図もあくまで表示例である。
WEBページP1の表示直後には、フォームF12には、前述の目標資産額が表示される。一方、フォームF13〜F21は空欄である。
そこで、加入者はフォームF13,F14に、自らのプロファイルデータを記入する。加入者はフォームF12の目標資産額を参照して、確定拠出型年金で積み立てる目標金額を決定する。そして、加入者は、フォームF13に対して、決定した確定拠出型年金での積立金の目標金額を入力する。なお、加入者は確定拠出型年金で積み立てる目標金額を、フォームF12の目標資産額から増減して随意に決定することができる。フォームF14には、加入者が確定拠出型年金に対して拠出する月当たりの拠出額を入力する。
フォームF13,F14への加入者の記入後に、ボタンB3が選択されることで、各フォームに入力されたプロファイルデータは情報提供サーバ7に送信される。
その後、情報提供サーバ7からは各種数値データと各種図データとが送信され、各数値データがフォームF15〜F21に表示され、各図データがエリアE2〜E4に表示される。
フォームF15には、確定拠出型年金における1年当たりの年金運用率が表示される。この値は、フォームF13に加入者が入力した積立目標額と、フォームF14に加入者が入力した年金拠出額と、取得した加入者の生年月日とに基づいて、加入者の満60歳時までに、積立目標額を積み立てるため必要な運用率としてサーバ7の目標資産額取得プロセス23で算出される。
確定拠出型年金制度では、賃金の上昇などに応じて、法定上限額に至るまで拠出額を年々増額するようにもできる。そのため、ここでは目標資産額取得プロセス23で、賃金の上昇などに伴って年金拠出額を年々増額させるものとして増額分を加味して上記運用率を算出する。なお、目標資産額取得プロセス23では、確定拠出型年金制度への拠出額が毎年一定であるとして上記運用率を算出してもよい。これらの設定が変更可能であるとより好適である。
エリアE2には、フォームF14に入力された年金拠出額の累積金額の遷移と、フォームF15に表示した年金運用率で、フォームF14に表示した年金拠出額を運用した場合の積立金額の遷移と、を示す積立モデルが表示される。
エリアE3には、過去10年間の金融商品の運用成績が表示される。具体的には、金融商品それぞれの過去10年間の平均運用率であるリターンと、リターンの振れ幅(標準偏差)を示すリスクとが表示される。これらのリターンおよびリスクの数値は、サーバ7の金融商品テーブル34に予め記憶されていた数値である。なお、過去10年間ではなく、過去5年間や過去1年間などを表示するようにしても良い。また、利用者から期間の選択を受け、その期間での金融商品の運用成績を表示するようにしても良い。
エリアE4には、上記金融商品それぞれの運用成績に基づく、金融商品の組み合わせによるリターンとリスクをプロットした分布図が表示される。現代ポートフォリオ理論では、金融商品を分散運用することによりリスクが低減することが知られており、その現代ポートフォリオ理論に基づき求めた、金融商品の組み合わせ割合ごとのリターンとリスクをプロットする。また、有効フロンティアを表す実線を描画する。
フォームF16には、フォームF15に表示した年金運用率が表示される。
フォームF17には、上記年金運用率をリターンとして実現する金融商品の組み合わせのうち、リスクが最小になる組み合わせでの、リスクの値が表示される。現代ポートフォリオ理論では、このようなリスクが最小になる金融商品の組み合わせを有効フロンティアと称する。エリアE4に示す実線が有効フロンティアラインである。この有効フロンティアでのリスクの値は、サーバ7の情報生成プロセス24で、ストレージ13の金融商品テーブル34に記憶された、各金融商品の組み合わせごとのリターンとリスクのデータに基づいて取得する。
フォームF18〜F21には、上記有効フロンティア時の各金融商品への投資割合が表示される。これらの数値がアセットアロケーションモデルを構成する。
なお、例えば、加入者がフォームF14に入力した月当たりの年金拠出額が低すぎる場合には、フォームF15に表示される年金運用率が極めて高くなってしまう。すると、用意された金融商品の組み合わせでは、その年金運用率を実現できなくなることがある。その際にはフォームF16〜F21には、エラー表示を行うようにするとよい。
このようにWEBページP2にて、退職後の不足収入額を運用益で補うことができる目標資産額の積立モデルを加入者に提供するとともに、その目標資産額の資産形成に必要な確定拠出型年金制度での年金運用率とアセットアロケーションモデルとを加入者に提供する。
以上に示したようなWEBページP1,P2を確定拠出型年金制度の加入者に提供することにより、各加入者は自らのプロファイルによって個別化された投資教育情報を受け、目標資産額の資産形成に確定拠出型年金で必要な運用方法を把握する。このため、加入者は分散投資の意義と資産形成のおおまかな成り立ちを把握できる。投資教育情報の生成に必要な各加入者のプロファイルは、各加入者の公的年金給付額を取得でき、且つ、年金運用率の取得できる程度の項目数でよく、プロファイルデータの入力の手間と管理コストが低減可能になる。
なお、ここではWEBページP2で、加入者の年金拠出額の入力を受けて、年金運用率を算出する例を示したが、加入者の目標積立額および年金運用率の入力を受けて、年金拠出額を算出するようにしてもよい。
また、情報提供サーバ7として、単一の装置により構成されたサーバを用いる例を示したが、情報提供サーバ7の機能を複数の装置により実現してもよい。
WEBサーバプロセス25では、たとえばXMLなどの技術を採用し、WEBページ上でのユーザの入力をリクエストとして随時受信し、WEBページの一部表示内容を変更するデータをリクエストと非同期に送信してもよい。
なお、上述したプログラムは、必ずしもサーバプログラムと一体でなくてもよい。また、表計算ソフトウェアのマクロプログラムや、単機能のプログラムであってもよい。
以上の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
確定拠出型年金制度のネットワークシステムの概要を示す図である。 情報提供サーバの概要を説明する図である。 情報提供サーバの配信するWEBページを説明する図である。 情報提供サーバの配信する他のWEBページを説明する図である。
符号の説明
1…ネットワークシステム
4…クライアント
7…情報提供サーバ
10…処理部
10A…サーバプログラム
13…ストレージ
14…通信制御IF
21…公的年金給付額取得プロセス
22…不足収入推定額取得プロセス
23…目標資産額取得プロセス
24…情報生成プロセス
25…サーバプロセス
32…参照値テーブル
33…公的年金テーブル
34…金融商品テーブル
E…エリア
B…ボタン
F…フォーム

Claims (7)

  1. 確定拠出型年金制度および公的年金制度の加入者から、前記公的年金制度に関する前記加入者のプロファイルの入力を受ける入力手段、
    前記公的年金制度における給付額と前記プロファイルとの関係を予め記憶し、且つ、複数の金融商品の過去の運用成績を記憶した記憶手段、
    前記入力手段で入力されたプロファイルに基づいて、前記記憶手段に記憶した関係から前記給付額を取得し、所定の退職後運用率の基での運用益が、前記給付額と退職後の必要生活費との差である不足収入推定額と同額になる目標資産額を算出する目標資産額算出手段、
    確定拠出型年金制度の年金拠出額を所定額とした場合の、前記目標資産額算出手段で算出した前記目標資産額を積み立てるために必要な前記確定拠出型年金制度の年金運用率に関する情報と、前記年金運用率を実現するために選定された、前記複数の金融商品の資産分散割合であるアセットアロケーションモデルに関する情報と、前記年金運用率を最小のリスクで実現するために選定された前記アセットアロケーションモデルである有効フロンティアモデルに関する情報と、を生成する情報生成手段、
    および、前記加入者に提供するため前記情報を出力する出力手段、を備える情報提供装置。
  2. 確定拠出型年金制度および公的年金制度の加入者に対して、前記確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報を提供するためにコンピュータを、
    前記公的年金制度に関する前記加入者のプロファイルを入力する入力手段、
    前記公的年金制度における給付額と前記プロファイルとの関係を予め記憶した記憶手段、
    前記入力手段で入力されたプロファイルに基づいて、前記記憶手段に記憶した関係から前記給付額を取得し、所定の退職後運用率の基での運用益が、前記給付額と退職後の必要生活費との差である不足収入推定額と同額になる目標資産額を算出する目標資産額算出手段、
    前記目標資産額算出手段で算出した前記目標資産額を積み立てるために必要な前記確定拠出型年金制度の年金拠出額と年金運用率とに関する情報を生成する情報生成手段、
    および、前記加入者に提供するため前記情報を出力する出力手段、として機能させるための情報提供プログラム。
  3. 前記情報生成手段は、確定拠出型年金制度の年金拠出額を所定額とした場合の、前記目標資産額を積み立てるために必要な年金運用率に関する情報を生成する手段である請求項2に記載の情報提供プログラム。
  4. 前記記憶手段は、複数の金融商品の過去の運用成績を記憶し、
    前記情報生成手段は、前記年金運用率を実現するために選定された、前記複数の金融商品の資産分散割合であるアセットアロケーションモデルに関する情報を生成する手段である請求項3に記載の情報提供プログラム。
  5. 前記情報生成手段は、前記年金運用率を最小のリスクで実現するために選定された前記アセットアロケーションモデルである有効フロンティアモデルに関する情報を生成する手段である請求項4に記載の情報提供プログラム。
  6. 前記情報生成手段は、確定拠出型年金制度の年金運用率を所定率とした場合の、前記目標資産額を積み立てるために必要な年金拠出額に関する情報を生成する手段である請求項2に記載の情報提供プログラム。
  7. 前記出力手段は、前記プロファイルをネットワークを介して受信し、当該ネットワークを介して前記情報を送信する請求項2〜6のいずれかに記載の情報提供プログラム。
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JP7381149B1 (ja) 2022-09-12 2023-11-15 競 許 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

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