JP7378905B2 - 電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、複数の電池セルを積層した電池スタックがスタックケースに収納される電池モジュールに関する。
複数の電池セルを積層した状態で1つの電池として利用する組電池では、電池セルの積層方向から圧力を加えることで電池性能を高めることができる。組電池の積層方向から咥える圧力を保持する方法としては、バンドで拘束する方法がある。また、別の例として、特許文献1にスペーサとケースとを用いて圧力を保持する方法が開示されている。
より具体的には、特許文献1に記載の電池パックは、一面が開放されている箱状の電池ケースに、複数の電池セルを積層した電池スタックと、板状のシム組と、が収容されている電池パックであって、電池ケースの一端側の側面には、上下方向の凹部が形成されており、凹部は、側面の厚さ方向の少なくとも一部の位置の幅が開口部の位置の幅よりも広く、シム組の一方の表面には凹部に対応する形状の凸部が形成されており、凸部は、シム組の表面から離れる方向の少なくとも一部の位置の幅が表面の位置の幅よりも広く、電池ケースの凹部にシム組の凸部が挿入されている電池パックである。
特開2020-077482号公報
しかしながら、組電池は、加圧後の積層方向の長さにばらつきがある。そのため、特許文献1に記載の電池パックでは、加圧後の組電池の積層方向の長さが長くなった場合にはケースの内寸と組電池の長さとの差が小さくスペーサー(例えばシム組)の厚みよりも小さくなり、ケースへの組電池の挿入が困難になることがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電池モジュールの組み立て性を向上させることを目的とするものである。
本発明の電池モジュールの一態様は、複数の電池セルと、前記複数の電池セルが並べられて収納されるスタックケースと、前記複数の電池セルの間に挟み込まれ、前記電池セルの開放弁の上方を覆う位置に貫通孔が設けられる複数の電池間スペーサと、並べられた前記複数の電池セルのうち端部に配置される電池セルに接するエンドプレートと、前記エンドプレートと前記スタックケースとの間に挟み込まれるエンドスペーサと、前記複数の電池間スペーサの貫通孔を貫通し、前記スタックケースに両端が固定されるバンドと、を有し、前記エンドプレートは、前記バンドが設けられる位置の左右の一部の領域を除く領域に複数の突起が設けられ、前記エンドプレートは、前記突起の端部と前記突起と向かい合う前記スタックケースの壁面との隙間に応じた厚みとする調整機構を有する。
本発明の電池モジュールによれば、組電池を容易にスタックケースに組み込むことができる。
実施の形態1にかかる電池モジュールの概略図である。 実施の形態1にかかる電池スタックの概略図である。 実施の形態1にかかるエンドプレートと加圧治具との形状を説明する図である。 実施の形態1にかかる調整機構を説明する図である。 実施の形態1にかかる電池モジュールの組み立て工程を説明する図である。 実施の形態1にかかる電池モジュールのバンドの組み付け構造を説明する図である。 実施の形態1にかかる電池間スペーサのバンド貫通構造を説明する図である。 実施の形態1にかかる電池間スペーサのバンド貫通構造を詳細に説明する図である。 実施の形態2にかかる電池スタックの概略図である。 実施の形態2にかかる電池スタックに絶縁カバーを取り付けた時の電池スタックの上面図である。 図10のXI-XI線に沿った絶縁カバーと極柱付近の断面図である。 図10のXII-XII線に沿った絶縁カバーと極柱付近の断面図である。 実施の形態3にかかる電池スタックにおけるサーミスタの位置を説明する電池スタックの上面図である。 実施の形態3にかかるサーミスタの組み付け工程を説明する図である。 実施の形態3にかかる電池間スペーサのサーミスタ取り付け構造を説明する図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1
図1に実施の形態1にかかる電池モジュール1の概略図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかる電池モジュール1は、スタックケース10に電池スタック20が収納される。また、電池モジュール1では、電池スタック20がバンド11によりスタックケース10に対して固定される構成を有する。
なお、スタックケース10は、電池スタック20が収納されるロワケースと、電池スタック20の上部を覆うアッパーケースとにより電池スタック20を密閉する構造を有するが、以下の説明では、ロワケースのみを示す。
電池スタック20は、複数の電池セルを積層して1つの電池として利用するものである。本明細書では、複数の電池セルを直列接続して高電圧を出力可能にする電池スタック20を説明する。また、電池セルと電池間スペーサとを交互に積層したものを電池スタック20とする。以下の説明では、複数の電池セルが積層される方向を積層方向と称す。また、電池スタック20をスタックケース10に収納した状態でスタックケース10のそこに向かう方向を下、開口に向かう方向を上と称する。
以下では、電池モジュール1の詳細な構成について説明する。実施の形態1にかかる電池モジュール1では、電池スタック20の積層方向の両端部にエンドプレート40を設け、さらに、エンドプレートとスタックケース10との間に生じる隙間を埋めるエンドスペーサ50を用いることで電池モジュール1の組み立て性を向上させることを特徴の1つとする。
そこで、図2に実施の形態1にかかる電池スタックの概略図を示す。図2に示すように、電池スタック20は、電池セル21と電池間スペーサ30とが交互に配置される形で積層することで形成される。そして、電池間スペーサ30には、バンド貫通孔31が形成されており、積層した状態で複数の電池間スペーサ30に形成されたバンド貫通孔31が一本の連続した貫通孔を構成する。そして、電池スタック20のバンド貫通孔31には、図1で説明したバンド11が貫通孔を貫通するように通される。
また。電池スタック20の積層方向の両端部にはエンドプレート40が設けられる。エンドプレート40には、突起41が設けられる。突起41の端部には、後述するエンドスペーサ50のボス53が挿入される孔が形成される。図2に示す例は、突起41に設けられる孔は六角形状である。また、エンドプレート40では、突起41は、エンドプレート40の側辺及び底辺に沿った位置のコの字型領域、及び、バンド貫通孔31の下方の位置からエンドプレート40の底辺に向かう縦長領域に形成される。エンドプレート40の突起41をこのような領域に形成することで、バンド貫通孔31の下方領域以外の領域に加圧面42及び加圧面43が構成される。この加圧面42、43は、後述する電池モジュール1の組み立て工程において加圧治具により圧力が加えられる領域である。
図2に示すように、電池スタック20のエンドプレート40には、エンドスペーサ50が取り付けられる。エンドスペーサ50は、ベーススペーサ51と可変スペーサ54とにより構成される。ベーススペーサ51は、ベースプレート52にボス53が形成される。図2に示す例では、ベーススペーサ51は、ベースプレート52上において、安定して固定されるよう、二等辺三角形の頂点となる位置関係に3つのボス53が設けられる。可変スペーサ54は、ベースプレート52と略同じ大きさプレートであって、ボス53が形成される位置に対応した部分に貫通孔が設けられる。
電池モジュール1では、電池スタック20をスタックケース10に収納する際に、スタックケース10の積層方向の内寸長と、電池スタック20の加圧後の積層方向の長さとの差をエンドスペーサ50によって埋める。このとき、電池スタック20の加圧後の積層方向の長さにはばらつきが生じる。そこで、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、ベーススペーサ51と組み合わせる可変スペーサ54の枚数を調整することで、電池スタック20の加圧後の積層方向の長さのはばらつきの大きさによらず電池スタック20の積層方向の長さとスタックケース10の積層方向の内寸長とを合わせる。つまり、電池モジュール1では、可変スペーサ54が調整機構になる。
ここで、エンドプレート40において突起41が形成される領域と、加圧治具との関係について詳細に説明する。図3に実施の形態1にかかるエンドプレートと加圧治具との形状を説明する図を示す。図3に示すように、電池スタック20に圧力を加える加圧治具60は、コの字型形状を有し、バンド貫通孔31(及びバンド貫通孔31を貫通するバンド11)を避けるように、加圧治具60の突起をエンドプレート40の下方まで浸入させる。この加圧治具60の突起が浸入する部分に加圧面42、43が設けられる。
また、エンドプレート40では、加圧治具60により電池スタック20に圧力を加えながら突起41の先端にエンドスペーサ50を突き当てる。このとき、加圧面42、43とエンドスペーサ50との間に突起41の突起の高さに応じた空間が形成され、この空間に加圧治具60の突起が入り込むため、突起41の先端とエンドスペーサ50とを密着させることができる。
また、図3に示すように、エンドプレート40に設けられる突起41のうちエンドスペーサ50のボス53の位置に対応する突起41の孔にはボス53が填め込まれる。図3に示す例では、突起41a、41b、41cにボス53が填め込まれている様子を示した。また、エンドプレート40では、加圧面42、43以外の領域に突起41をできるだけ多く設けることで、電池スタック20に加えられた圧力をより多く維持する。
図4に実施の形態1にかかる調整機構を説明する図を示す。図4は、エンドプレート40にエンドスペーサ50を組み付けた状態のボス53部分が属する位置のエンドプレート40及びエンドスペーサ50の断面図である。図4に示すように、電池モジュール1の調整機構は、エンドスペーサ50に組み込まれる可変スペーサ54の枚数によりエンドスペーサ50の厚みを調整する構成のことである。
ボス53は、図2、図3に示すように、欠け部分を持った円筒形状を有する。また、突起41に設けられる孔は、奥に行くほど狭くなっている。そして、ボス53が奥に差し込まれるほどボス53の先端が閉じるように構成される。このようにボス53と突起41の孔を構成する事で、エンドスペーサ50とエンドプレート40とを密着させた状態で固定することができる。
続いて、実施の形態1にかかる電池モジュール1の組み立て工程について説明する。ここでは、実施の形態1にかかる電池モジュール1の組み立て工程のうち電池スタック20をスタックケース10に収納する工程について特に説明する。そこで、図5に実施の形態1にかかる電池モジュールの組み立て工程を説明する図を示す。
図5に示すように、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、電池スタック20をスタックケース10に収納する場合、加圧治具60により電池スタック20に圧縮方向の力を加える。そして、電池スタック20に圧縮力を加えた状態で、電池スタック20の積層方向の長さを測定する。その後、圧縮した電池スタック20の積層方向の長さとスタックケース10の内寸長との差を算出する。圧縮した電池スタック20の積層方向の長さとスタックケース10の内寸長との差は、一例によると、0.5mmから6mm程度のばらつきが生じる。
続いて、算出された差の大きさに一致するように可変スペーサ54の枚数を調整してエンドスペーサ50の厚みを算出された差に合わせる。そして、厚みを調整したエンドスペーサ50を電池スタック20のエンドプレート40に填め込んだ状態で電池スタック20をスタックケース10に挿入する。電池スタック20をスタックケース10に挿入したあとに加圧治具60を引き抜くことで電池スタック20のスタックケース10への格納工程が完了する。
このように、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、加圧治具60が挿入可能なエンドプレート40とエンドスペーサ50とを用いることで、圧縮した電池スタック20の積層方向の長さとスタックケース10の内寸長との差が極小さな場合であっても電池スタック20をスタックケース10に隙間なく挿入することができる。
また、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、圧縮後の電池スタック20の積層方向長さに対して小さなマージンしかない内寸長のスタックケース10を用いることができる。これにより、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、モジュール全体の積層方向の全長を小さくして電池モジュール1をコンパクトにすることができる。
ここで、実施の形態1にかかる電池モジュール1では、バンド11により電池スタック20をスタックケース10に固定することにより、電池スタック20及び電池スタック20を構成する電池セル21の浮きを防止する。そこで、電池モジュール1におけるバンド11及びバンド11と電池スタック20を固定した位置関係とするバンド貫通孔31について詳細に説明する。
図6に実施の形態1にかかる電池モジュール1のバンドの組み付け構造を説明する図を示す。図6に示すように、電池モジュール1では、電池間スペーサ30にバンド貫通孔31が設けられる。バンド貫通孔31は、電池スタック20が構成された状態で、電池セル21の積層方向において複数個が連なって1つの貫通した貫通孔を構成する。そして、バンド11は、電池スタック20を構成する全ての電池セル21の上面を抑えるようにバンド貫通孔31に通される。また、バンド11は、電池スタック20をスタックケース10に挿入する前の工程でバンド貫通孔31に通される。ここで、バンド貫通孔31の幅(例えば、積層方向及び電池モジュール1の上下方向に直行する方向)がバンド11の幅に合わせて形成される。
ここで、バンド貫通孔31の詳細な構成について説明する。そこで、図7に実施の形態1にかかる電池間スペーサ30のバンド貫通構造を説明する図を示す。図7に示すように、電池間スペーサ30は、電池セル21が填め込まれる形状を有し、電池セル21の上面部分であって、電池セル21の開放弁が位置する位置にバンド貫通孔31が設けられる。このバンド貫通孔31は、電池セル21の開放弁の上方を覆う位置に設けられるものであり、かつ、バンド11を固定する為の構造を有する。
そこで、図8に実施の形態1にかかる電池間スペーサ30のバンド貫通構造を詳細に説明する図を示し、バンド貫通孔31の構造について詳細に説明する。図8では、電池スタック20をスタックケース10に格納し、かつ、バンド11の両端をボルト12に固定した状態の断面図である。また、図8では、バンド貫通孔31の構造をより詳細に説明するために、1つのバンド貫通孔31について、断面構造を拡大して示した。
図8に示すように、バンド貫通孔31は、高さがH1となる第1の貫通孔と高さがH1よりも大きなH2となる第2の貫通孔とが積層方向に連続する形態で形成される。バンド貫通孔31は、バンド11の外周形状に合わせた高さと幅を有する内周形状を有する第1の貫通孔(高さH1の部分)と、第1の貫通孔よりも高さ及び幅が大きな内周形状を有する第2の貫通孔(高さH2の部分)とが連結された形状を有する。また、バンド貫通孔31は、高さがH2となる第2の貫通孔部分が電池セル21の開放弁22を覆う形状となる。
このようにバンド貫通孔31を設けることで、電池モジュール1では、開放弁22が破裂する異常状態が発生したときには、開放弁22からの排気がバンド貫通孔31のうち開放弁22に接する壁面を破壊しつつ、排気の勢いがバンド11により弱められる。これにより、電池モジュール1では、スタックケース10のロワケースに組み合わされるアッパーケースに排気が直接勢いよく当たることを防止し、アッパーケースの破損を防止することができる。
実施の形態2
実施の形態2では、電池スタック20の極柱に対する絶縁部材となる絶縁カバーについて説明する。図9に実施の形態2にかかる電池スタック20の概略図を示す。図9に示すように、電池スタック20では、積層される複数の電池セル21のうち隣接する2つの極柱23をバスバー24で連結する。また、バスバー24と極柱23は、固定ボルト25によって固定される。
また、電池スタック20は、完成状態で極柱23を外部から絶縁するために絶縁カバー26が設けられる。そして、絶縁カバー26は、複数の単位ユニット27と単位ユニット28を有する。単位ユニット28は、単位ユニット27に対して側壁カバーが1つ追加されたものである。実施の形態2にかかる電池スタック20では、単位ユニット27は、バスバー24により連結される2つの極柱23に対して1つ設けられる。
また、図10に実施の形態2にかかる電池スタックに絶縁カバーを取り付けた時の電池スタックの上面図を示す。図10に示すように、絶縁カバー26が設けられることで、電池スタック20の極柱23のうち組電池としての端部となる極柱23以外の極柱23が外界と絶縁される。なお、絶縁カバー26に覆われていない極柱23は、スタックケース10の外に電力を取り出す配線が接続される。
続いて、図11に図10のXI-XI線に沿った絶縁カバー(単位ユニット27)と極柱付近の断面図を示す。図11を参照して、単位ユニット27の積層方向と直交する方向の断面構造について説明する。なお、この断面構造は単位ユニット28も単位ユニット27と同じである。
図11に示すように、電池スタック20では、電池間スペーサ30に設けられ、極柱23の直立方向に平行な平面状突起32を極柱23の絶縁空間の一壁面とする。そして、単位ユニット27は、極柱23の上面と、極柱23の電池セル21の内側の方向を覆うL字型カバーを有する。そして、L字型カバーは、極柱23の上面を覆う部分が、電池間スペーサ30の平面状突起32に設けられる爪に一端が引っかけられる第1のスナップフィット部27aを有する。また、L字型カバーは、極柱23の電池セル21の内側の方向を覆う部分の端部に、電池間スペーサ30のうち電池セル21の蓋を覆う面に設けられる部分に引っかけられる第2のスナップフィット部27bを有する。このように単位ユニット27と電池間スペーサ30は、凸部となる爪と爪に対応する凹部とを嵌合するスナップフィット構造を用いて連結される。
続いて、図12に図10のXII-XII線に沿った絶縁カバーと極柱付近の断面図を示す。図12に示すように、単位ユニット27は、L字型カバーの電池セルの配列方向の一方の面を覆う側壁カバーを有する。また、絶縁カバー26では、複数の単位ユニット27を、側壁カバーが設けられてない側につなげるように並べる。このとき、隣り合う単位ユニット27は、L字型カバーの辺のうち側壁カバーが設けられる辺と対向する辺に設けられ、隣り合う単位ユニットのL字型カバーと側壁カバーとを接合する部分とオーバーラップするオーバーラップ部Aを有する。このオーバーラップ部Aでは、接する単位ユニット27同士が固定されず適宜ずれることができる。
また、絶縁カバー26では、単位ユニット27のうち側壁カバーが設けられない方向の端部に単位ユニット28を設ける。単位ユニット28は、オーバーラップ部Aに代えて極柱23の側面のうち電池セルの配列方向の側面を覆う端部壁面カバーが設けられる。
また、単位ユニット27及び単位ユニット28は、側壁カバーと電池間スペーサ30とが接する部分にラビリンス構造を有する。
このように、絶縁カバー26では、オーバーラップ部Aを持って少数の極柱毎に単位ユニット27を並べることで、電池スタック20に圧縮力を加えることで電池スタック20の積層方向の長さに変化が生じても、当該変化に応じて絶縁カバー26の積層方向の長さが電池スタック20の長さの変化に追従する。これにより、絶縁カバー26を用いた絶縁カバー26では、絶縁カバー26を構成する各部材に形状変化を許容する複雑な構成を持たない単純な構造の単位ユニット27を準備するのみでよい。また、絶縁カバー26を用いた場合、電池スタック20を構成する電池セル21の数を変更しても、用いる単位ユニット27の個数を変えるのみで対応出来るため、部材の再設計、購入にかかる手間を削減することができる。
実施の形態3
実施の形態3では、電池スタック20におけるサーミスタ取り付け構造について説明する。そこで、図13に実施の形態3にかかる電池スタック20におけるサーミスタの位置を説明する電池スタックの上面図を示す。図13示す例では、直列接続される複数の両端及び中間位置に該当する部分に3つのサーミスタ70を設けたものである。
実施の形態3にかかる電池スタック20では、サーミスタ70は、電池間スペーサ30に設けられるサーミスタ取り付け部に取り付けられ、電池セル21の蓋部分に押しつけられる。そこで、電池間スペーサ30にサーミスタ70を取り付ける工程について説明する。図14に実施の形態3にかかるサーミスタ70の組み付け工程を説明する図を示す。なお、図14は、図13のXIV-XIV線に沿った断面を表わしたものである。
図14に示すように、電池間スペーサ30には、サーミスタ70を取り付けるための空間が確保され、当該空間の電池セル21の幅方向(例えば電池セル21を上面視した場合の長手方向)の両端部には爪30aが形成されている。一方、サーミスタ70には、爪30aの形状に合わせた凹部70aが設けられる。そして、サーミスタ70をサーミスタ取り付け空間に位置合わせして、電池セル21側にサーミスタ70を押し込むことで、サーミスタ70は電池セル21に押しつけられるように固定される。
また、図15に実施の形態3にかかる電池間スペーサのサーミスタ取り付け構造を説明する図を示す。図15に示すように、電池間スペーサ30に設けられるサーミスタ70を取り付けるための空間は、爪30aとメンバー30bとに囲まれる領域である。爪30aは、電池セル21の幅方向の両端部に設けられる。メンバー30bは、2つの電池間スペーサ30を連結するように設けられる。このようにメンバー30bを設けることで、電池間スペーサ30全体及びサーミスタ取り付け空間の剛性を向上させることができる。また、実施の形態3にかかるサーミスタ取り付け構造では、サーミスタ70をスナップフィット構造により固定するものであり、組み立てにその他の部材を要さず、はめ込み工程のみで組み付けることができるため、部材点数の削減及び工程の簡素化を実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
(付記1)
並べられた複数の電池セルが電気的に連結される組電池の極柱を絶縁する絶縁カバーであって、
分割された複数の単位ユニットを有し、
前記単位ユニットは、それぞれ、
前記極柱の上面と、前記極柱の前記電池セルの内側の方向を覆うL字型カバーと、
前記L字型カバーの前記電池セルの配列方向の一方の面を覆う側壁カバーと、
前記L字型カバーの辺のうち前記側壁カバーが設けられる辺と対向する辺に設けられ、隣り合う単位ユニットの前記L字型カバーと前記側壁カバーとを接合する部分とオーバーラップする、オーバーラップ部と、を有し、
隣り合う2つの電池セル毎に1つが設けられる絶縁カバー。
(付記2)
前記L字型カバーは、
前記極柱の上面を覆う部分が、前記電池間スペーサにおいて前記電池セルの極柱の外側に前記極柱の直立方向に平行な平面状突起に設けられる爪に一端が引っかけられる第1のスナップフィット部と、
前記極柱の前記電池セルの内側の方向を覆う部分の端部に、前記電池間スペーサのうち前記電池セルの蓋を覆う面に設けられる部分に引っかけられる第2のスナップフィット部と、を有する。付記1に記載の絶縁カバー。
(付記3)
前記複数の単位ユニットのうち、前記電池セルの配列方向の端部に配置される端部単位ユニットは、前記オーバーラップ部に代えて前記極柱の側面のうち前記電池セルの配列方向の側面を覆う端部壁面カバーが設けられる付記1又は2に記載の絶縁カバー。
(付記4)
複数の電池セルが並べられて配置される組電池において電池セル間に挟み込まれる電池間スペーサであって、
前記電池セルの温度を検知するサーミスタを取り付けるサーミスタ取り付け部を有し、
前記サーミスタ取り付け部は、
前記サーミスタの両端に設けられた取り付けくぼみに合わせた形状のサーミスタ取り付け突起を前記サーミスタ取り付け部の対向する2つの面に有し、
前記サーミスタ取り付け突起は、先端から離れる方向において前記電池セル側に傾斜するテーパー形状を有する電池間スペーサ。
(付記5)
前記サーミスタ取り付け突起が設けられる2つの辺は、互いに連結される付記4に記載の電池間スペーサ。
1 電池モジュール
10 スタックケース
11 バンド
12 ボルト
20 電池スタック
21 電池セル
22 開放弁
23 極柱
24 バスバー
25 固定ボルト
26 絶縁カバー
27 単位ユニット
28 単位ユニット
27a 第1のスナップフィット部
27b 第2のスナップフィット部
30 電池間スペーサ
30a 爪
30b メンバー
31 バンド貫通孔
32 平面状突起
40 エンドプレート
41 突起
42 加圧面
43 加圧面
50 エンドスペーサ
51 ベーススペーサ
52 ベースプレート
53 ボス
54 可変スペーサ
60 加圧治具
70 サーミスタ

Claims (9)

  1. 複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルが並べられて収納されるスタックケースと、
    前記複数の電池セルの間に挟み込まれ、前記電池セルの開放弁の上方を覆う位置に貫通孔が設けられる複数の電池間スペーサと、
    並べられた前記複数の電池セルのうち端部に配置される電池セルに接するエンドプレートと、
    前記エンドプレートと前記スタックケースとの間に挟み込まれるエンドスペーサと、
    前記複数の電池間スペーサの貫通孔を貫通し、前記スタックケースに両端が固定されるバンドと、を有し、
    前記エンドプレートは、前記バンドが設けられる位置の左右の一部の領域を除く領域に複数の突起が設けられ、
    前記エンドスペーサは、前記突起の端部と前記突起と向かい合う前記スタックケースの壁面との隙間に応じた厚みとする調整機構を有する電池モジュール。
  2. 前記エンドスペーサは、
    ベースプレートと、前記ベースプレートに設けられるボスと、を有するベーススペーサと、
    前記ボスが貫通する位置決め穴が設けられ、前記ベーススペーサと前記エンドスペーサとの間に挟み込まれ、挟み込まれる枚数により厚みが変更可能な可変スペーサと、
    を有する請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記エンドプレートの前記突起は、前記エンドプレートの側辺及び底辺に沿った位置のコの字型領域、及び、前記バンドの下方の位置から前記エンドプレートの前記底辺に向かう縦長領域に形成される請求項1又は2に記載の電池モジュール。
  4. 前記貫通孔は、前記バンドの外周形状に合わせた高さと幅を有する内周形状を有する第1の貫通孔と、前記第1の貫通孔よりも高さ及び幅が大きな内周形状を有する第2の貫通孔とが連結された形状を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  5. 前記電池セルの温度を検知するサーミスタをさらに有し、
    前記電池間スペーサは、前記サーミスタの両端に設けられた取り付けくぼみに合わせた形状のサーミスタ取り付け突起を有し、
    前記サーミスタ取り付け突起は、先端から離れる方向において前記電池セル側に傾斜するテーパー形状を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  6. 前記電池間スペーサは、前記サーミスタが填め込まれるサーミスタ取り付け穴を有し、
    前記サーミスタ取り付け突起は、前記サーミスタ取り付け穴のうち対向する2つの辺に設けられ、前記サーミスタ取り付け突起が設けられる辺は互いに連結される請求項5に記載の電池モジュール。
  7. 並べられた前記複数の電池セルの極柱を絶縁する絶縁カバーをさらに有し、
    前記絶縁カバーは、複数の単位ユニットに分割され、
    前記単位ユニットは、それぞれ、
    前記極柱の上面と、前記極柱の前記電池セルの内側の方向を覆うL字型カバーと、
    前記L字型カバーの前記電池セルの配列方向の一方の面を覆う側壁カバーと、
    前記L字型カバーの辺のうち前記側壁カバーが設けられる辺と対向する辺に設けられ、隣り合う単位ユニットの前記L字型カバーと前記側壁カバーとを接合する部分とオーバーラップする、オーバーラップ部と、を有し、
    隣り合う2つの電池セル毎に1つが設けられる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  8. 前記L字型カバーは、
    前記極柱の上面を覆う部分が、前記電池間スペーサにおいて前記電池セルの極柱の外側に前記極柱の直立方向に平行な平面状突起に設けられる爪に一端が引っかけられる第1のスナップフィット部と、
    前記極柱の前記電池セルの内側の方向を覆う部分の端部に、前記電池間スペーサのうち前記電池セルの蓋を覆う面に設けられる部分に引っかけられる第2のスナップフィット部と、を有する。請求項7に記載の電池モジュール。
  9. 前記複数の単位ユニットのうち、前記電池セルの配列方向の端部に配置される端部単位ユニットは、前記オーバーラップ部に代えて前記極柱の側面のうち前記電池セルの配列方向の側面を覆う端部壁面カバーが設けられる請求項7又は8に記載の電池モジュール。
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