JP7378350B2 - 食品成形具 - Google Patents

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本発明は、食品を成形するための成形具、およびその成形具と食品の包装材からなる成形セットに関する。
おにぎりを成形するための成形具として、特許文献1および2のように、上端が開口する三角筒状の型枠と、型枠の上辺の三辺にそれぞれ折り曲げ可能に連結されたフラップと、からなるものが知られている。
このおにぎり成形具を使用する際には、フラップを開き、型枠の下端をテーブルの天面などに押し付けた状態で、型枠の内部に、ラップフィルムやアルミホイルなどからなる包装材に包まれた米飯をセットする。
さらに、各フラップを折り曲げて型枠の開口の側へと倒し、フラップを押圧することで、型枠内の米飯を圧縮し、三角形状のおにぎりへと成形する。
おにぎりを成形具から取り出す際には、特許文献1の場合は、型枠の下端が封鎖されているため、フラップを開いて、型枠の上端の開口から包装されたおにぎりを持ち上げる。また、特許文献2の場合は、型枠の下端が開口しているため、型枠を持ち上げて型枠の下端から包装されたおにぎりを押し出す。
かかるおにぎり成形具は、おにぎりの包装材と組み合わせることで、おにぎり成形セットとしても販売されている。
実開昭60-27689号公報 実開昭63-129487号公報
しかし、特許文献1および2のおにぎり成形具の場合、おにぎりを成形する際に、各フラップを個別に型枠の開口に向けて倒す必要があったため、作業に手間がかかった。
このような問題は、成形対象物がマッシュポテト、ポテトサラダやあんこなどの、おにぎり以外の食品である場合でも起こりえる。
そこで本発明の解決すべき課題は、食品を成形するための成形具およびこれと包装材との組み合わせからなる成形セットについて、成形具のフラップを型枠の開口に向けて倒す作業を容易とすることである。
上記した課題を解決するため、上端が開口する多角筒状の型枠と、前記型枠の各上辺に折り曲げ可能に連結された複数のフラップと、を備え、前記型枠内に食品包装材を配置しここに食品を充填し、前記フラップを折り曲げて前記型枠の開口に向けて倒し食品を押圧することで、包装された前記食品を成形する発明にかかる食品成形具について、前記複数のフラップは、周方向に順に始端フラップ、一または複数の中間フラップ、および終端フラップからなり、始端フラップから終端フラップにかけては、それぞれ隣接するフラップ同士が、折り曲げ可能な三角形状の折り重ね片を介して連結されており、始端フラップを前記型枠の開口に向けて倒すと、これに連動して折り重ね片が折り曲げられることで、すべてのフラップが開口に向けて倒れるように構成したのである。
このように構成すると、始端フラップを型枠の開口に向けて倒す動作をおこなうと、これに連動して、中間フラップや終端フラップが型枠の開口へと倒れるため、一挙動ですべてのフラップを開口へ倒すことができ、作業の効率が向上する。
発明にかかる食品成形具において、前記始端フラップには、先端部から突出するタブが設けられており、前記タブは、前記各フラップが前記型枠の開口に向けて倒された際に、開口の中央に形成されるフラップ間の隙間を封鎖するようになっている構成を採用することが好ましい。ただし、各フラップの長さを長くするなどの調整をすることでこの隙間が生じない場合には、前記タブは無くてもよい。
このように構成すると、タブをつまむことで始端フラップを開口に向けて倒す動作が容易となる。また、フラップを開口に向けて倒した状態で、開口がフラップで封鎖されず、中央に隙間が形成されていると、ここから食品がはみ出す等してきれいに成形されない恐れがある。この隙間をタブで覆い、そのタブを押圧することで、食品をきれいに成形することができる。
発明にかかる食品成形具において、前記型枠は上端の開口に向けて拡がるように、その壁面がテーパ形になっている構成を採用することが好ましい。
食品の包装材として、底部と底部から立ち上がる多角筒状の側部と、側部の上縁に連設される蓋部と、を備える包装材が用いられている。このような包装材は、プレス成形にて成形することが簡便で安価であるが、プレス成形にて包装材を成形した場合には、シート体から一体に成形された、底部と底部から広がって立ち上がる多角筒状で角隅部にひだ部が形成された側部と、側部の上縁に連設される蓋部と、を備える包装材となる。
この種の包装材を用いた場合に包装材の側部が底部から広がって立ち上がっているため、食品成形具の型枠が垂直に立ち上がっている場合、包装材の底部と型枠の下端部との間に大きな隙間が生じ、底部がずれ動くため食品を充填する作業がおこないにくい。
一方、包装材の底部と型枠の下端部との隙間が小さくなるように、型枠のサイズを小さくすると、側部のひだ部が型枠の壁面に当たって内側に押し込まれるなどして、包装材の形状が乱れるため、同様に食品を充填する作業がおこないにくい。
型枠の壁面を、包装材の側部と同様に、上端の開口に向けて拡がるテーパ形とすることで、包装材の底部と型枠の下端部との間の隙間を小さくすることができるため、型枠のサイズを無理に小さくすることなく、包装材の底部がずれ動きにくくすることができ、食品を充填する作業がスムーズに行われる。
発明にかかる食品成形具において、前記型枠は下端も開口し、型枠のテーパ形の壁面の水平方向に対する傾斜角度は、60°以上~90°未満である構成を採用することがより好ましい。
型枠の壁面の傾斜角度が90°以上になると、壁面は垂直または逆テーパ状に立ち上がる状態となるため、包装材の底部と型枠の下端との隙間が大きくなり、底部のずれ動きを十分に防止できないおそれがある。
また、型枠の下端が開口している場合、成形後の包装された食品をその下端の開口から押し出すことができるため便利であるが、型枠の壁面の傾斜角度が60°を下回ると、下端の開口に向けて狭まりすぎているため、その下端の開口からの押し出し作業がスムーズに行われないおそれがある。
型枠の壁面の傾斜角度を60°以上~90°未満とすることで、包装材への食品の充填作業および成形後の食品の型枠下端からの押し出し作業がともにスムーズに行うことができる。かかる傾斜角度のより好ましい範囲は、70°以上~85°以下である。
また、上記した課題を解決するため、発明にかかる食品成形セットを、上記した食品成形具と、シート体から一体に成形された、底部と底部から立ち上がる多角筒状で側部と、側部の上縁に連設される蓋部と、を備える食品包装材とから構成したのである。
発明にかかる食品成形具および食品成形セットを以上のように構成したので、成形具のフラップを型枠の開口に向けて倒す作業が容易となった。
実施形態の食品成形具の斜視図 実施形態の食品成形具の正面図 実施形態の食品成形具の側面図 実施形態の食品成形具の折り畳んだ状態の斜視図 実施形態の食品成形具の展開図 包装材の(a)は展開図、(b)は斜視図 食品成形セットによるおにぎりの成形工程を示す斜視図 食品成形セットによるおにぎりの成形工程を示す斜視図 食品成形セットの型枠からおにぎりを押し出す工程を示す斜視図 他の実施形態の食品成形具の斜視図 他の実施形態の食品成形具のフラップを倒した状態の斜視図 他の実施形態の食品成形具の折り畳んだ状態を示す斜視図 他の実施形態の食品成形具の展開図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態にかかる食品成形セットについて説明する。図1から図9に示す、実施形態の食品成形セットは、実施形態の食品成形具10と、包装材20とからなる。
図1から図4のように、実施形態の食品成形具10は、正三角筒状の型枠11と、型枠の上辺に連結されるフラップ12、13、14と、型枠の下辺に連結されるフランジ16、17、18と、を備える。
食品成形具10の材質は特に限定されないが、紙製、プラスチック製、金属製であることが例示でき、環境に対する負荷が小さいものとして紙製であることが好ましい。また、型枠11の内面には、成形された食品の離型性を高めるために、OPコートなどのコート層や樹脂フィルムなどの樹脂層を設けることが好ましい。
また、型枠11が紙製の場合、型枠11の内面に同様のコート層や樹脂層を形成することにより、成形された食品の離型性向上に加え、型枠11を構成する紙への食品からの水分の浸透が抑えられるので、水分による型枠11の強度低下を抑えることができ、型枠11を繰り返し使用できるようになる。さらに、型枠11の外面にも内面と同様にコート層や樹脂層を形成することで紙単体の場合よりも型枠11の強度低下を抑えることができ、また、後述する食品を成形する際のフラップの押圧による型枠11の劣化を抑えることができる。
図1から図3のように、型枠11は、三角筒の側面をなす、3つのパネル11a、11b、11cからなる。図3のように各パネル11a、11b、11cは、その上辺が下辺よりもわずかに長く、全体として略台形の外観を呈している。これにより、型枠11の上端の開口は下端の開口よりも拡がるように、その側面がテーパ形をなしている。
この側面のテーパの傾斜角度は特に限定されないが、パネルとパネルが合流する三角筒の角隅部において、水平方向に対する傾斜角度αが60°≦α<90°が好ましく、70°≦α≦85°がより好ましい。
図1から図3のように、3つのフラップ12、13、14は、型枠11の各パネル11a、11b、11cに対応するように、型枠11の3つの上辺に罫線を介して折り曲げ可能に連結されている。
図1および図2において、そのフラップを時計回りに始端フラップ12、中間フラップ13および終端フラップ14としたとき、始端フラップ12の先端には、半円形のタブ12aが設けられおり、このタブ12aをつまむことで始端フラップ12を操作できるようになっている。
また、図1および図3のように、始端フラップ12と中間フラップ13とは、折り重ね片13aを介して、終端フラップ14と中間フラップ13とは、折り重ね片14aを介して、それぞれ連結されている。一方、始端フラップ12と終端フラップ14とは連結されていない。
図示のように、折り重ね片13aは三角形状をしており、その三辺のうちの最短辺をなす始端フラップ12との境界、最長辺をなす中間フラップ13との境界には、それぞれ罫線が付されることで折り曲げ可能となっている。折り重ね片13aの三辺のうちの残り一辺は、始端フラップ12とも中間フラップ13とも接していない。同様に折り重ね片14aは折り重ね片13aと相似形の三角形状をしており、その三辺のうちの最短辺をなす終端フラップ14との境界、最長辺をなす中間フラップ13との境界には、それぞれ罫線が付されることで折り曲げ可能となっている。折り重ね片14aの三辺のうちの残り一辺は、終端フラップ14とも中間フラップ13とも接していない。
いま図2(a)のように、フラップ12、13、14がいずれも起立した状態から、始端フラップ12の図中左上端部付近を指で押して始端フラップ12を型枠11の開口に向けて倒す操作をおこなうと、倒れる向きに回動する始端フラップ12に連結された折り重ね片13aが折り曲げられるとともに、この折り重ね片13aに連結された中間フラップ13も型枠11の開口に向けて倒れる。同様に、倒れる向きに回動する中間フラップ13に連結された折り重ね片14aが折り曲げられるとともに、この折り重ね片14aに連結された終端フラップ14も型枠11の開口に向けて倒れる。
このようにして、図2(b)のように、始端フラップ12を型枠11の開口に向けた倒れに連動して、すべてのフラップ13、14が型枠11の開口に向けて倒れ、型枠11の開口がフラップ12、13、14により閉じられることになる。このとき、図示のように、開口の中央は、始端フラップ12のタブ12aにより塞がれるため、開口の封鎖状態で隙間が生じないようになっている。
図1および図3のように、3つのフランジ16、17、18は、型枠11の各パネル11a、11b、11cに対応するように、型枠11の3つの下辺に罫線を介して折り曲げ可能に連結されている。図示のように、フラップ12、13、14とは異なり、フランジ16、17、18同士は連結されていない。
食品成形具10の使用状態において、フランジ16、17、18は型枠11のパネル11a、11b、11cの面に対してほぼ垂直となるように外方に折り曲げられ、テーブルの天面などに押し当てられる。これにより、食品の成形作業中に、型枠11がずれ動かないように位置決めできるようになっている。また、フランジ16、17、18があることで、食品の成形作業中にフランジ16、17、18のいずれか一つのフランジを片方の手の指で押さえることができ、型枠11のずれ動きをさらに抑制することができる。
フランジ16、17、18の形状は特に限定されないが、図示ではいずれも等脚台形状となっている。
図1のように、始端フラップ12のタブ12aから型枠11のパネル11aを経てフランジ16にかけては、折り畳み線12bが横断している。
食品成形具10の不使用時には、フラップ12、13、14およびフランジ16、17、18を、それぞれ型枠11のパネル11a、11b、11cと平行になるように(同一平面をなすように)折り曲げる。
ついで、折り畳み線12bと、フラップ13とフラップ14との境界からパネル11bとパネル11cとの境界にかけての罫線とを折り曲げることで、図4のように、フラットでコンパクトな状態に折り畳めるようになっている。
図5のように、実施形態の食品成形具10は、たとえば紙やプラスチックシートなどのシート体を打ち抜いてなるブランク10´から作製することができる。
同図のように、ブランク10´は、型枠11について、パネル11a、11b、11cが罫線を介して一列に並列し、各パネルの上辺に、始端フラップ12、中間フラップ13、終端フラップ14が、罫線を介してこの順に連設され、各パネルの下辺に、フランジ16、17、18が、罫線を介してこの順に連設されている。
パネル11cには、継ぎ代11eが付属しており、食品成形具10を作成する際には、パネル11a、11b、11cが三角筒状になるように折り曲げ、継ぎ代11eをパネル11aの裏側に貼り付けることによる。
図6(a)のように、包装材20は、たとえばシート体を打ち抜いてなるブランク20´からプレス成形により作製することができる。
ブランク20´は、正三角形状の底部21と底部21の3辺にそれぞれ連結された矩形の側部22と、側部22の先端から延びる半円形の蓋部23とからなり、底部21の三角形の頂点に対応する角隅部には扇型のひだ部22aが形成されている。
図6(b)のように、かかるブランク20´をプレス成形することで、側部22が底部21から広がって立ち上がり、ひだ部22aが折り畳まれることで包装材20が形成される。ここで、側部22と蓋部23の間は折り曲げられていない。
側部22の底部21に対する立ち上がり角度は特に限定されないが、型枠11の側面の傾斜角度と同程度かやや小さいことが例示できる。
このようなプレス成形は、生産の効率化のため、通常はブランク20´を10~40枚程度重ね合わせておこなわれる。
包装材20の材質は特に限定されないが、アルミニウム箔などの金属箔やプラスチックシートが例示できる。中でも、アルミニウム箔が安価であり、折り畳んだ状態で適度な隙間を有して通気性が損なわれず、食品が蒸れる等することもないため好ましい。
包装材20の外面には、包装され成形された食品の型枠11からの離型性を高めるために、OPコートなどのコート層を設けることが好ましい。また、包装材20の内面には、包装材20に食品が付着するのを防止するため、離型層としてカルナバワックスなどのワックス層やシリコーン樹脂層を設けることが好ましい。
包装材20がアルミニウム箔の場合、その厚みは特に限定されないが、10~20μmが例示できる。
この包装材20と実施形態の食品成形具10とで、実施形態の食品成形セットを構成する。
実施形態の食品成形セットおよび実施形態の食品成形具10は以上のようであり、次に図7から図9を参照して、その使用方法について説明する。
まず、図7(a)のように、フラップ12、13、14が起立した状態の食品成形具10の型枠11をテーブルの天面などの作業面に載置する。
このとき、食品成形具10の型枠11の壁面に対してほぼ垂直に折り曲げられたフランジ16、17、18は、その作業面に押し当てられることになる。
この状態で、食品成形具10の内部に、包装材20をセットする。このとき包装材20側部22は型枠11の内面に沿い、蓋部23は食品成形具10のフラップ12、13、14の内面に沿っている。
ついで、図7(b)のように、食品成形具10にセットされた包装材20の底部21と側部22により区画される収納空間に、米飯などの食品Fを充填する。
さらに図8(a)のように、食品成形具10の始端フラップ12の左上端部付近を指で押して、始端フラップ12を型枠11の開口の側へと倒す。
すると図8(b)のように、中間フラップ13、終端フラップ14も始端フラップ12の動きに連動して、型枠11の開口の側へと倒れ、内側から順に、終端フラップ14、中間フラップ13、始端フラップ12が重なり合い、開口が封鎖される。
このとき、フラップ12、13、14の内面に沿う包装材20の蓋部23も、型枠11の開口の側へと倒され、包装材20の収納空間の開口を封鎖し、これにより食品Fが包装材20に包み込まれることになる。
さらに、図8(b)の矢印で示すように、型枠11の開口が封鎖された状態で、始端フラップ12のタブ12aを指で押圧し、包装材20の包み込まれた食品Fを圧縮して型枠11の形状に沿うように成形する。
食品Fの成形を終えると、図9のように、食品成形具10のフラップ12、13、14を開く。この開く作業は、食品成形具10の素材が十分な復元弾性を有する場合には、タブ12aから指を離すと、フラップ12、13、14は起立した状態に自然と復帰することによる。また、食品成形具10の素材がそのような復元弾性を有さない場合には、タブ12aをつまんで上向きに回動させることによる。フラップ12、13、14を開いたうえで、食品成形具10全体を作業面から少し持ち上げる。
この状態で包装材20に包み込まれた食品Fを上から指で押して、食品成形具10の内部から作業面上へと押し出すことで包装材20に包み込まれた食品Fが食品成形具10から分離することができる。
または、食品成形具10と包装材20との接触度合や滑り易さによっては、図9のような作業に代えて、食品成形具10を上方へ持ち上げることで包装材20に包み込まれた食品Fが自重で自然に食品成形具10から分離することもできるし、もしくは食品成形具10を上方へ持ち上げて軽く上下に振る動作をすることでも包装材20に包み込まれた食品Fが食品成形具10から分離することもできる。その後、包装された食品Fは、弁当箱に詰められる等して、喫食の用に供される。
図10から図12に、他の実施形態の食品成形具10を示す。
この実施形態では、食品成形具10の型枠11は上下端が開口する正四角筒形状をしており、その側面がパネル11a~11dの4枚の台形状のパネルから構成されている。型枠11の側面は、上端の開口に向けて拡がるように、テーパ形となっている。
各パネル11a~11dの上辺に罫線を介して折り曲げ可能に連結されているフラップも、型枠11の形状に対応して、始端フラップ12、2枚の中間フラップ13、15、終端フラップ14の4枚からなる。始端フラップ12には半円形のタブ12aが付属している。
始端フラップ12と隣接する中間フラップ13、中間フラップ13、15同士、終端フラップ14と隣接する中間フラップ15とは、それぞれ三角形状の折り重ね片13a、15a、14aを介して連結されている。始端フラップ12と終端フラップ14とは連結されていない。
各パネル11a~11dの下辺に罫線を介して折り曲げ可能に連結されている台形状のフランジも、型枠11の形状に対応して、フランジ16~19の4枚からなる。
各フランジ16~19は、互いに連結されていない。
他の実施形態の食品成形具10の構成は以上のようであり、いま図10のようにフラップ12~15が起立した状態から、図11(a)のように、食品成形具10の始端フラップ12の図中左上端部付近を指で押して始端フラップ12を型枠11の開口に向けて倒すと、折り重ね片13aが折り曲げられて中間フラップ13が、折り重ね片15aが折り曲げられて中間フラップ15が、折り重ね片14aが折り曲げられて終端フラップ14が、それぞれ連動して型枠11の開口に向けて倒れる。このため、図11(b)のように、型枠11の開口が封鎖されることになる。
食品成形具10の不使用時には、フラップ12~15およびフランジ16~19を、それぞれ型枠11のパネル11a~11dと平行になるように折り曲げる。ついで、パネル11aとパネル11dの境界の罫線、およびフラップ13とフラップ15との境界からパネル11bとパネル11cとの境界にかけての罫線を折り曲げることで、図12のように、フラットな状態に折り畳めるようになっている。
この実施形態では、別途折り畳み線12bを形成することを要しない。
図13のように、他の実施形態の食品成形具10は、ブランク10´から作製することができる。
同図のように、ブランク10´は、型枠11について、パネル11a、11b、11c11dが罫線を介して一列に並列し、各パネルの上辺に、始端フラップ12、2枚の中間フラップ13、15、終端フラップ14が、罫線を介してこの順に連設され、各パネルの下辺に、フランジ16、17、18、19が、罫線を介してこの順に連設されている。
パネル11dには、継ぎ代11eが付属しており、食品成形具10を作成する際には、パネル11a、11b、11c、11dが四角筒状になるように折り曲げ、継ぎ代11eをパネル11aの裏側に貼り付けることによる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲内およびこれと均等の意味でのすべての修正と変形を含む。
実施形態では、成形対象となる食品Fを米飯としたが、これに限定されず、マッシュポテト、ポテトサラダやあんこなど他の食品であってもよい。
また、包装材20の種類、形状も実施形態に限定されない。
実施形態では、食品成形具10の型枠11を三角筒状または四角筒状としたが、これに限定されず、六角筒、八角筒等、他の多角筒形状としてもよい。また、実施形態では、正三角筒状や正四角筒状としたが、これに限定されず、直角三角筒状や台形筒状などとしてもよい。
実施形態では、食品成形具10の下端を開口させているが、下端は閉鎖されていてもよい。この場合、成形された食品Fは、フラップを開いたのちに型枠11の上端の開口から取り出すことになる。食品成形具10の下端を閉鎖している場合等には、フランジ16~19は省略可能である。
実施形態では、食品成形具10の始端フラップ12と終端フラップ14とは連結されていないが、折り重ね片を介して連結されていてもよい。ただし、始端フラップ12と終端フラップ14とは連結されていない方が、当該フラップ同士の干渉が無いので成形作業がし易くなる。
折り重ね片の形状は、三角形状である限りにおいて実施形態に限定されず、たとえば正三角形状とすることもできる。
実施形態では、食品成形具10のフラップを型枠11に対して折り曲げ可能とする構成として境界に罫線を入れることを例示しているが、折り曲げ可能な限りにおいてこれに限定されず、たとえば境界にミシン目を入れるなどしてもよい。
実施形態では、食品成形具10の型枠11、フラップ12~15、フランジ16~19を一体に形成しているが、別体に形成した後に連結してもよい。
タブ12aは省略することもできるし、複数のフラップに付属させることもできる。
型枠11の壁面はほぼ垂直に立ち上がっていてもよい。
包装材20の形状および製法は実施形態に限定されず、プレス成形により作製されたものでなくてもよく、包装材20にはひだ部22aが形成されていなくてもよい。
10 食品成形具
10´ ブランク
11 型枠
11a~11d パネル
11e 継ぎ代
12 始端フラップ
12a タブ
12b 折り畳み線
13 中間フラップ
13a 折り重ね片
14 終端フラップ
14a 折り重ね片
15 中間フラップ
15a 折り重ね片
16~19 フランジ
20 包装材
20´ ブランク
21 底部
22 側部
22a ひだ部
23 蓋部
F 食品
α 傾斜角度

Claims (5)

  1. 上端が開口する多角筒状の型枠と、
    前記型枠の各上辺に折り曲げ可能に連結された複数のフラップと、を備え、
    前記型枠内に食品包装材を配置しここに食品を充填し、前記フラップを折り曲げて前記型枠の開口に向けて倒し食品を押圧することで、包装された前記食品を成形する食品成形具であって、
    前記複数のフラップは、周方向に順に始端フラップ、一または複数の中間フラップ、および終端フラップからなり、
    始端フラップから終端フラップにかけては、それぞれ隣接するフラップ同士が、折り曲げ可能な三角形状の折り重ね片を介して連結されており、
    始端フラップを前記型枠の開口に向けて倒すと、これに連動して折り重ね片が折り曲げられることで、すべてのフラップが開口に向けて倒れるようになっている食品成形具。
  2. 前記始端フラップの先端部から突出するタブをさらに備え、
    前記タブは、前記各フラップが前記型枠の開口に向けて倒された際に、開口の中央に形成されるフラップ隙間を封鎖するようになっている請求項1に記載の食品成形具。
  3. 前記型枠は上端の開口に向けて拡がるように、その側面がテーパ形になっている請求項1または2に記載の食品成形具。
  4. 前記型枠は下端も開口し、
    そのテーパ形の壁面の水平方向に対する傾斜角度は、60°以上~90°未満
    である請求項3に記載の食品成形具。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の食品成形具と、
    前記食品成形具の型枠内に収納可能な食品包装材と、からなり、
    前記食品包装材は、
    シート体から一体に成形された、底部と底部から立ち上がる多角筒状の側部と、側部の上縁に連設される蓋部と、を備える
    、食品成形セット。
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