JP7377089B2 - 情報処理装置、情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検査対象の検査支援に係る技術に関するものである。
従来、鉄道車両の検査、具体的には、ボルト等の外装部材固定部品の取り付け状態の確認や機器箱に凹み等が形成されていないかの確認などは、検査員や乗務員が現場にて目視で行っている。しかし、現場での目視による検査には、手間や時間がかかる、検査漏れや間違いが生じやすい、等の問題がある。そこで、鉄道車両をカメラで撮影し、撮影画像を用いて鉄道車両を検査する装置が提案されている。
特許文献1では、次のような技術が開示されている。すなわち、カメラを用いて移動する鉄道車両を撮影し、撮影された画像から処理装置を用いて鉄道車両全体の長尺画像データを生成する。そして、長尺画像データから抽出した特徴を、予め記憶された参照長尺画像データから抽出した特徴と比較してその差異を判定することにより、鉄道車両全体の検査を行う。
また、特許文献2では、次のような技術が開示されている。すなわち、鉄道車両の種類を識別し、識別した種類に応じた検査対象物の検査を画像処理によって行う。検査対象物がなかったり、部品の傾きに異常があったりした場合には、異常が検出された撮影画像を表示して検査員が確認し、誤検知でないかを確認し、異常判定精度を向上させる。
特許第4818747号 特開2016-53531号公報
しかしながら、上記の従来の検査方法には次のような問題点が存在する。すなわち、検査員による目視検査や画像解析による異常個所の検知を行うためには、解像度の高いブレの少ない画像を取得する必要がある。しかし、このような画像から鉄道車両全体の長尺画像を生成して比較による検査を行う場合、画像解析処理の負荷は大きい。
また、異常があった場合に、画像によって報知されたとしても、同じような部品が車両に多く備わっている場合、車両中のどの位置に問題があるのか、即座にわからなかった。また、1枚の画像では、異常の全体像がわかりにくい場合もあった。
本発明は、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームの、該検査対象物体に対する位置関係をユーザに対して通知するための技術を提供する。
本発明の一様態は、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームを表示装置に表示させる表示制御手段と、前記検査対象物体の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、前記動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて、前記検査対象物体に対する該着目フレームの位置関係を特定する特定手段とを備え、前記表示制御手段は、前記着目フレームと前記位置関係とを前記表示装置に表示させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームの、該検査対象物体に対する位置関係をユーザに対して通知することができる。
検査支援システムの構成例を示す図。 コンピュータ装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 列車1と撮像装置100との関係を説明するための図。 撮像装置100によるフレームの一例を示す図。 撮像装置100よりも広角で列車1の動画像を撮像するケースについて説明する図。 車両番号およびフレーム番号を特定するための処理を説明する図。 異常や要目視確認の部分が1フレームで完結されていないケースを説明する図。 ステップS1107における表示例を示す図。 撮像装置100の画角の一例を説明する図。 第2の実施形態に係るフレーム表示の一例を示す図。 情報処理装置130が行う処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームを表示装置に表示させるケースにおいて、該検査対象物体の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、該動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて該検査対象物体に対する該着目フレームの位置関係を特定し、該着目フレームと該位置関係とを上記の表示装置に表示させる。
先ず、本実施形態に係る検査支援システムの構成例について、図1を用いて説明する。図1に示す如く、本実施形態に係る検査支援システム10は、撮像装置100、画像サーバ120、情報処理装置130、表示装置140、を有し、それぞれはネットワーク150に接続されている。
先ず、撮像装置100について説明する。撮像装置100は、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像する。本実施形態では、検査対象物体は、複数の車両が連結した列車(鉄道車両)であるものとする。この場合、撮像装置100は、図3(a1)、(a2)に示す如く、車両基地や車庫入口などで、矢印で示す如く左側から右側に一方向に低速で移動している列車1の側面に向けて固定して配置される。そしてこのように配置された撮像装置100は、列車1の側面において検査対象となる部品(検査対象部品)が存在する範囲を撮像している。撮像装置100の撮像範囲には列車1の一部しか含まれない(水平画角範囲内に車両の一部しか収まれない)。しかし、列車1は矢印で示す如く左側から右側に一方向に移動するので、撮像装置100は、撮像範囲を横切る各車両の側面を複数回に分けて順次撮像した動画像を取得することができる。そして撮像装置100は、撮像した動画像を画像サーバ120に対して送信する。
ここで、本実施形態では、検査対象部品を撮像する際のブレと移動距離が所定の範囲に収まるように、撮像装置100の撮像条件を調整する。例えば、列車1の移動速度が時速20kmで、撮像装置100のシャッタースピードが1/16000であるとすると、該撮像装置100が撮像したフレーム内でのブレが約0.347mmとなる。ブレは少ない方がよく、可能な限りシャッタースピードを上げる方が望ましいが、露光量も少ないため、明るさの確保のために、照明が必要となる。したがって、列車1が確認できるようなブレにする必要があり、望ましくは、検査対象部品の10%程度以内に収める。特にバーコード等を撮像する場合には、できる限りブレをなくすようにシャッタースピードを上げる等、バーコードを移行方向と直交する方向に取り付けるなどの工夫が必要である。また、移動する列車1をもれなく検査するために必要なフレームを取得するため、移動距離<撮像装置100の画角となるように、撮像装置100の画角を設定する。移動距離はフレームレートで決まり、列車1の移動速度が時速20kmである場合、フレームレート10fpsで、55.5センチメートルとなる。したがって、撮像装置100の画角は、この値より大きい(例えば、1メートル)に設定する。撮像装置100の画角を1メートルに設定した場合には、撮像装置100がFullHD(1920ピクセル×1080ピクセル)の場合、1920ピクセル/メートルとなる。検査対象部品のサイズが、例えば、直径25mmmのボルトである場合には、フレーム上では、48ピクセルで表示される。このボルトの状態が目視で確認できるサイズで取得することが重要であり、フレームレートを上げたり、撮像装置100の画角を調整したり、複数台の撮像装置を配置するなどして、検査対象部品を含む範囲をもれなく、検査に適切なフレームを取得する。
このようにして撮像装置100が撮像したフレームの一例を図4(a)に示す。このようなフレームを含む動画像を画像サーバ120に保存する。なお、画像サーバ120に保存するフレームは、検査対象部品を含む範囲内のフレームでよい。然るに例えば、画像サーバ120は、撮像装置100から取得したフレームから動体としての列車1を検知したり、画像認識等で列車1を検知したりして、その検知タイミングで画像サーバ120へのフレーム保存処理を開始し、列車1の停止を検知すると該フレーム保存処理を停止させても良い。このようにすると、画像サーバ120における記憶容量が節約できる。なお、撮像装置100がフレームから動体としての列車1を検知したり、画像認識等で列車1を検知したりして、その検知タイミングで画像サーバ120へのフレーム送信を開始し、列車1の停止を検知するとフレーム送信を停止するようにしても良い。一旦画像サーバ120に保存したフレームから不要な部分を検出して消去する、画像サーバ120に保存するフレームを間引く、等の処理をしてもかまわない。
また、一般的な撮像装置の撮像センサは、ローリングシャッター方式であり、移動中の列車1が早いには、図4(b)のように垂直線が斜めになって撮像されることがある。このような場合は、補正をして、フレーム内に写っている検査対象部品の形状を実物の検査対象部品の形状に近づけるような補正を行ってもよい。
ここで、撮像部101は、光学系、撮像センサ、光学系や撮像センサを駆動する駆動部、撮像センサからの信号に対して各種の画像処理を行う画像処理部、を有する。
光学系を介して外部から入光した光は撮像センサに入光する。撮像センサは、撮像面に結像された光像を光電変換してアナログ画像信号を生成し、該生成したアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して出力する。画像処理部は、該デジタル画像信号に対して、例えば、ディベイヤ処理、ホワイトバランス処理、階調変換処理等の現像処理や、ガンマ補正などの各種の補正処理を行うことで、撮像画像(フレーム)を生成して出力する。駆動部は制御部102による制御の元で光学系を駆動し、撮像センサに到達する被写体像の倍率やピント位置、あるいは光量を調整している。つまり駆動部は、制御部102による制御の元で、画角や撮像方向、フレームレート、取得する画像の種類、シャッタースピード、露出、フォーカス等の撮影条件を調整する。撮像部101では、例えば、1秒間に30フレーム分の撮像画像を取得して、30fpsの動画像(ライブ映像)を取得することが可能である。
制御部102は、撮像装置100の動作制御を行うものであり、例えば上記の如く、駆動部を制御して、画角や撮像方向、フレームレート、取得する画像の種類、シャッタースピード、露出、フォーカス等の撮像条件を調整する。撮像条件の調整は、情報処理装置130から送信された指示に応じて行っても良いし、撮像装置100に予め設定されている設定値に応じて行っても良いし、撮像装置100に接続されたコンソール端末を介して行っても良い。また、撮像条件の調整は、撮像装置100に備わっている操作部をユーザが操作することで入力した指示に応じて行っても良い。また、制御部102は、情報処理装置130からの指示に応じて、撮像部101による撮像の開始/終了を制御する。
通信部103は、例えば、NFSやCIFSなどのネットワークファイルシステム、または、UDPやTCPなどのネットワーク通信プロトコルを使用して、通信相手との間でデータのやり取りの調整を行う。
通信部103は、動画像をネットワーク150を介して画像サーバ120に送信する。通信部103は、動画像を圧縮符号化してから送信しても良いし、圧縮符号化を行わずに送信しても良い。圧縮符号化の方式は、例えば、H.264、H.265、MJPEGまたはJPEGなどの規格に基づくものであっても良いし、mp4やavi形式などを含む任意の形式の圧縮符号化動画像を生成しても良い。
また通信部103は、情報処理装置130から送信された各種の情報を受け取って制御部102に供給し、制御部102は、該供給された各種の情報に基づいて撮像装置100を制御する。
次に、画像サーバ120について説明する。画像サーバ120は、撮像装置100から送信された動画像を保持するためのサーバ装置である。画像サーバ120は、情報処理装置130からの要求に応じて動画像や該動画像における任意のフレームを該情報処理装置130に送信する。また、画像サーバ120は、保持している動画像のフレームを適宜編集する。例えば、情報処理装置130から送信された編集指示に応じて編集対象のフレームを編集しても良いし、ユーザが画像サーバ120に備わっている不図示の操作部を操作することで入力した編集指示に従って編集対象のフレームを編集しても良い。
次に、情報処理装置130について説明する。情報処理装置130は、画像サーバ120から取得した列車1の動画像におけるフレームを表示させる。情報処理装置130は、該動画像における着目フレームを表示させる場合、列車1の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、該動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて列車1に対する該着目フレームの位置関係を特定する。そして情報処理装置130は、該着目フレームと該位置関係とを表示させる。また、情報処理装置130は、着目フレームと、該着目フレームについて特定した上記の位置関係と、を対応付けて画像サーバ120に登録する。
記憶部131は、情報処理装置130が行うものとして後述する各処理に係る情報を保持する。
設定部132は、画像サーバ120から取得される動画像における各フレーム内で検査対象部品が通過する範囲を含む領域(設定領域)を規定する情報を設定情報として設定する。設定部132は、ユーザが操作部135を操作することでフレーム内に指定した矩形領域の4隅の座標位置や対向する2点の座標位置を設定情報として設定しても良いし、予め記憶部131に保持されている設定情報を取得しても良い。
画像処理部133は、画像サーバ120から取得される動画像におけるフレームにおいて設定情報で規定される設定領域内を解析する解析処理を行う。この解析処理には、列車1の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて列車1に対する着目フレームの位置関係を特定する処理や、該着目フレーム内における検査対象部品の領域を解析する処理も含まれる。
表示部134は、液晶画面を有し、画像サーバ120から取得される動画像におけるフレームや、該フレームについて画像処理部133が行った解析処理の結果を表示する。また、表示部134がタッチパネル画面を有している場合には、さらに、ユーザからの様々な操作入力(例えば、後述するような操作入力)を受け付けることができる。
操作部135は、キーボード、マウス、タッチパネル画面、各種操作ボタン、等により構成されており、ユーザが各種の操作入力を行うために使用するものである。例えば操作部135は、撮像装置100や情報処理装置130の設定を変更するための操作入力、画像サーバ120から受信した動画像において表示対象のフレームを指示するための操作入力、動画像の再生を制御するための操作入力、を受け付ける。
例えば、撮像装置100がネットワーク150に複数台接続されている場合や、画像サーバ120がネットワーク150に複数台接続されている場合に、ユーザは操作部135を操作することで、1つの画面で複数台分の撮像装置100の動画像を表示させるための指示入力を行うことができる。また、ユーザは操作部135を操作することで、そのうちの1つの動画像を選択して表示部134に表示させるための指示入力を行うことができる。
通信部136は、ネットワーク150を介して画像サーバ120や撮像装置100との間のデータ通信を行う。例えば、通信部136は、画像サーバ120から送信される動画像を受信したり、ユーザが操作部135を操作して設定した設定情報や各種の情報や命令を撮像装置100に送信する。また、通信部103は、情報処理装置130において行った処理結果をネットワーク150を介して表示装置140に出力したり、表示装置140で入力された情報を該表示装置140から受信したりする。
制御部137は、情報処理装置130全体の動作制御を行う。また制御部137は、情報処理装置130に、撮像装置100の撮像範囲を含む範囲を照明する照明装置が直接若しくは間接的に接続されている場合には、該照明装置を制御して適切な照度の照明を行わせる。
次に、表示装置140について説明する。表示装置140は、液晶画面やタッチパネル画面を有する装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置などの携帯端末装置である。表示装置140は、撮像装置100、画像サーバ120、情報処理装置130等から送信された各種の情報を表示することができる。また表示装置140は、撮像装置100、画像サーバ120、情報処理装置130に対して各種の指示を送信し、該指示に応じて返信された情報を表示することもできる。
次に、ネットワーク150について説明する。ネットワーク150は、LANやインターネット等のIPベースの通信が可能な通信回線である。ネットワーク150は、有線/無線の形態を問わず、用途や目的に応じて、必要な形態の通信回線が実装される。
なお、図1に示した検査支援システム10の構成は一例であり、適宜変更/変形が可能である。例えば、図1では、撮像装置100の数を1としているが、2以上であっても良い。
また、情報処理装置130、画像サーバ120、表示装置140のそれぞれを単体の装置で構成しても良いが、複数台の装置で構成しても良い。例えば、情報処理装置130を複数台の装置で構成する場合、該複数台の装置が協働して情報処理装置130の機能を実現させる。これは、画像サーバ120および表示装置140についても同様である。
また、画像サーバ120を設けずに、撮像装置100による動画像をネットワーク150を介して情報処理装置130に送信して該情報処理装置130に該動画像を保持させても良い。なお、画像サーバ120と情報処理装置130とを一体化させても良い。
また、動画像を撮像装置100から直接的若しくは間接的に受信する装置は情報処理装置130に限らず、例えば、表示装置140が撮像装置100から動画像を受信して保持しても良い。その場合、情報処理装置130が動画像に基づいて行う処理として後述する各処理を表示装置140でも実装するようにしても良い。
また、撮像装置100と情報処理装置130とを一体化させて、撮像機能を有する情報処理装置130を構成しても良い。この場合、該情報処理装置130は、自身が撮像した動画像について処理を行うことになる。
次に、画像サーバ120から取得した動画像におけるフレームを表示部134に表示させるために情報処理装置130が行う処理について、図11のフローチャートに従って説明する。
ステップS1101では、制御部137は通信部103を制御して、画像サーバ120から上記の動画像を受信する。なお、制御部137は、受信した動画像が圧縮符号化されている場合には、該圧縮符号化された動画像を復号する。
ステップS1102では、画像処理部133は、ステップS1101で受信した動画像における各フレームについて、該フレームが、列車1の特徴的な部材(特徴的部材)を撮像したフレームであるか否かを判断する。本実施形態では、特徴的部材は、列車1における車両間の連結部(結合部)であるとする。例えば、画像処理部133は、フレームにおける上記の設定領域に対する特徴的部材の領域の割合が閾値以上であれば、該フレームは特徴的部材を撮像したフレームであると判断する。フレームにおける特徴的部材の領域の認識については、周知の画像認識技術を用いれば良く、その技術は特定の技術に限らない。
ステップS1103では、画像処理部133は、動画像の先頭(1フレーム目)と、該先頭から1枚目の「特徴的部材のフレーム」と、の間の各フレームには、「列車1における1両目を撮像したフレーム」であることを示す車両番号=1を割り当てる。同様に画像処理部133は、動画像の先頭からM(Mは1以上の整数)枚目の「特徴的部材のフレーム」と、動画像の先頭から(M+1)枚目の「特徴的部材のフレーム」と、の間の各フレームには、車両番号=(M+1)を割り当てる。
ステップS1104では、画像処理部133は、ステップS1101で受信した動画像から表示対象フレームを選択する。表示対象フレームは画像処理部133が動画像の先頭から順次選択した各フレームであっても良いし、ユーザが操作部135を操作して指定したフレームであっても良い。
ステップS1105では、画像処理部133は、表示対象フレームに検査対象部品が含まれているか否かを判断する。本実施形態では、検査対象部品は、列車1の各車両の側面に複数存在するボルトであるとする。この場合、画像処理部133は、表示対象フレームからボルトの領域が見つかった場合には、該表示対象フレームにはボルトが含まれていると判断し、ボルトの領域が見つからなかった場合には、該表示対象フレームにはボルトが含まれていないと判断する。フレームにおけるボルトの領域の認識については、周知の画像認識技術を用いれば良く、その技術は特定の技術に限らない。
このような判断の結果、表示対象フレームにボルトが含まれていた場合には、処理はステップS1107に進み、表示対象フレームにボルトが含まれていない場合には、処理はステップS1106に進む。
ステップS1106では、画像処理部133は、表示対象フレームを表示部134に表示させる。ステップS1107では、画像処理部133は、表示対象フレームに割り当てられた車両番号と同じ車両番号が割り当てられているフレームの時系列の先頭から表示対象フレームが何フレーム目かを表すフレーム番号(フレーム位置)を特定する。そして画像処理部133は、表示対象フレームと、該表示対象フレームに割り当てられた車両番号と、該表示対象フレームについて特定したフレーム番号および上記時系列のフレーム数に基づく該表示対象フレームの位置情報(フレーム位置情報)と、を表示部134に表示させる。
ステップS1107における表示例を図8に示す。図8には、2両目の車両を撮像した20フレーム分の撮像画像の時系列において先頭フレーム(1フレーム目)の撮像画像を表示するGUI(グラフィカルユーザインターフェース)の表示例を示している。
このGUIには更に、該撮像画像に割り当てられている車両番号=2と、列車1に対する該撮像画像のフレーム位置情報が(該撮像画像について特定されたフレーム番号(=1)/2両目の車両を撮像したフレーム数(=20))の形式で表示されている。
このような、車両番号およびフレーム番号を特定するための処理について、図6を用いて説明する。図6(a)は、動画像における一部のフレームの時系列を示しており、矢印が時間の進行方向を表している。つまり、図6(a)に示した4フレームのうち左端のフレームが最も過去のフレームであり、右端のフレームが最新のフレームである。図6(a)の4フレームは、撮像装置100の撮像範囲内を、列車1の特徴部である連結部が通過しときに撮像されたフレームである。つまり、左端のフレームには連結部は写っていないが、左端から2つ目のフレームの左端には連結部が写っており、左端から3つ目のフレームの全面には連結部が写っており、右端のフレームの右端には連結部が写っている。
撮像装置100による動画像から車両番号およびフレーム番号を特定するための処理について、図6(b)を用いて説明する。「動画像における先頭フレーム」から「連結部がフレーム全面を占めるフレーム」の直前のフレームまでのフレーム区間が列車1における1両目に対応するフレーム区間(フレーム区間1)となる。よって、フレーム区間1に属する各フレームには、車両番号=1を割り当てる。
そして、フレーム区間1の末端フレーム(連結部がフレーム全面を占めるフレーム)の直後のフレームから、次の「連結部がフレーム全面を占めるフレーム」の直前のフレームまでのフレーム区間が列車1における2両目に対応するフレーム区間(フレーム区間2)となる。よって、フレーム区間2に属する各フレームには、車両番号=2を割り当てる。ここで、フレーム区間2に属するフレームの数をNとすると、該フレーム区間2の先頭フレームから順にフレーム番号1,2,…,(N-1),Nを割り当てる。よって、例えば、フレーム区間2において先頭から3フレーム目のフレームを表示対象フレームとして表示する場合には、図8のGUIの場合には、フレーム位置情報として「3/N」が表示されている。3両目以降についても同様である。なお、設定に応じて、フレーム位置情報の表示を省略しても良い。
また、図8では、フレームから認識したボルト群のうち正常に車両に取り付けられているボルトには指標801を重畳させており、正常に車両に取り付けられていないボルトの位置には、指標801とは視覚的に異なる指標802を重畳させている。このような指標を表示させるためには、例えば、画像処理部133は、ボルトに付されたマーカの向きをフレームから認識し、認識した向きに応じて該ボルトが正常に車両に取り付けられているか否かを判断する必要がある。例えば、位置ずれがわかるように、ボルトの締結時に、ボルトの表面と車両のボルトを取り付ける面とに連続した線(合いマーク)をつけることがある。この線が、ボルトの表面とボルトを取り付ける面で連続していないことを検出すれば、ボルトが緩んでいると判断できる。また、その形状自身で向きのわかるノブやハンドルなどの部材の場合には、例えば、その長手方向が該フレーム内における垂直方向から±5度以内であれば、正常に車両に取り付けられている部材であると判断する。一方、フレームから検出した部材の長手方向が該フレーム内における垂直方向から±5度以内ではない場合は、正常に車両に取り付けられている部材ではないと判断する。
なお、指標801や指標802の重畳表示は省いても良い。また、フレーム中のボルトが正常に車両に取り付けられているか否かをユーザに通知する方法は、上記のような指標の表示に限らず、様々な方法を採用することができる。また、フレーム中のボルトが正常に車両に取り付けられているか否かを判断するためのアルゴリズムについても、特定のアルゴリズムに限らない。例えば、既知の画像処理アルゴリズムの組み合わせや、正常なボルトの画像を使用して機械学習を行ったモデルを用いて、フレーム中のボルトが正常に車両に取り付けられているか否かを判断することもできる。また、画像からボルトについて判断(検査)する内容は、正常に車両に取り付けられているか否かに限らない。
また、ステップS1106やステップS1107では、表示対象フレームを含む各種の情報を表示部134に表示させていた。しかし表示させる装置は表示部134だけに限らず、例えば、表示部134に加えて若しくは代えて表示装置140に表示対象フレームを含む各種の情報を表示させても良い。
また、本実施形態において、ステップS1105、およびステップS1106の処理は必須ではなく、表示対象フレームに検査対象部品が含まれていなくとも、ステップS1107の処理を実行しても良い。しかしながら、ステップS1105、およびステップS1106の処理を実行することで、検査対象部品が含まれるフレームと、含まれないフレームとをユーザが認識しやすくなる。そうすると、検査対象部品が含まれないフレームの確認はスキップするという判断をユーザが行うことが可能となり、フレームの確認の作業効率を向上させることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
また、他の実施形態として、ステップS1105で表示対象フレームにボルトが含まれていない場合、当該表示対象フレームを表示しなくてもよい。そうすることで、確認の必要性が低いフレームをユーザが確認する作業を省略でき、フレームの確認の作業効率を向上させることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
また、制御部137は、動画像におけるフレームに割り当てられた車両番号(ステップS1107の対象となったフレームについては更にフレーム番号)を該フレームと関連づけても良い。また、制御部137は、ボルトの領域が見つかったフレームについては、該領域を規定する情報(例えば該領域の四隅の画像座標)を該フレームと関連づけても良い。このように、制御部137は、動画像におけるフレームについて上記の処理によって得られた各種の情報(メタ情報)を該フレームと関連づけても良い。
また、制御部137は、動画像における1以上のフレームにメタ情報を関連づけた後、該動画像を該メタ情報と共に画像サーバ120に送信して該画像サーバ120に該動画像及びメタ情報を登録させても良い。この場合、情報処理装置130は、例えば、メタ情報が関連づけられたフレームを含む動画像を画像サーバ120から受信して該動画像におけるフレームを表示する場合に、該フレームにメタ情報が関連づけられている場合には、該メタ情報も表示する。
また、メタ情報には、列車1の編成番号や機体番号、種類などの該列車1を特定するための情報を含めても良い。例えば、ユーザが情報処理装置130等の装置を用いて手動でこのようなメタ情報を入力してフレームに関連づけても良い。また、撮像装置100の撮像範囲を列車1が横切る時間帯が予め分かっている場合には、その情報をもとに、列車1を特定するための情報をフレームに関連づけても良い。また、列車1に、これらの情報が数字やバーコード等で付されている場合には、撮像装置100により撮像されたフレームから該数字やバーコードを読み取って対応する情報を取得し、該取得した情報をメタ情報としてフレームに関連づけても良い。
次に、ステップS1108では、制御部137は、終了指示が入力されたか否かを判断する。例えば、ユーザが操作部135を操作して終了指示を入力した場合や、動画像の再生が完了した後でユーザに問い合わせた結果に対してユーザが操作部135を操作して終了指示を入力した場合には、図11のフローチャートに従った処理は終了する。一方、終了指示が入力されていない限りは、処理はステップS1105に戻り、以降の処理を行う。
次に、上記のGUIについて、具体的な使用例に基づいて説明する。図11のフローチャートに従って動画像を再生するケースであっても、メタ情報を関連づけた動画像を画像サーバ120からダウンロードして再生するケースであっても、ユーザはGUIを操作して該GUIにおける動画像の再生を制御することができる。
GUIには、図8に示す構成に加えて、次のような、動画像の再生を制御するためのボタン群が設けられている。このボタン群には、動画像を再生するための再生ボタン、動画像の再生を一時停止するための一時停止ボタン、GUIに表示するフレームを1フレームずつ進める/戻すためのコマ送りボタン、動画像の再生を停止するための停止ボタン、が含まれている。
例えば、GUIには、動画像における先頭フレームから後端フレームまでの各フレームが順次表示され(動画像が再生され)、これによりGUIには、列車1の先頭から後尾までの各フレームが表示されることになる。情報処理装置130のユーザ(例えば、検査員)は操作部135を用いてGUIにおける上記のボタン群を操作することで、この再生を制御することができる。例えば、より時間をかけて確認したいフレームがGUIに表示された時点でユーザが操作部135を用いて一時停止ボタンを指示することで、動画像の再生は一時停止し、GUIには該フレームが表示された状態となる。なお、GUIの表示制御および該GUIに対するユーザ入力に応じて行われる処理は何れも、制御部137が行う。
また、図5(a)、(b)に示す如く、撮像装置100よりも広角で列車1の動画像を撮像する撮像装置100aを新たに設けても良い。この場合、撮像装置100aによる動画像もまた画像サーバ120に登録され、情報処理装置130は、撮像装置100による動画像に加えて、撮像装置100aによる動画像も取得する。ここで、撮像装置100aと撮像装置100とは同期して動作しており、撮像装置100による動画像のN(Nは自然数)フレーム目と撮像装置100aによる動画像のNフレーム目とは同時刻のフレームであるものとする。そして情報処理装置130は、図5(c)に示す如く、撮像装置100による動画像のフレーム4と、撮像装置100aによる動画像のフレーム3と、を並べたGUIを表示部134に表示させても良い。ここで、フレーム4およびフレーム3はそれぞれ、撮像装置100および撮像装置100aによって同時刻に撮像されたフレームである。このようなGUIを表示することで、ユーザは、列車1におけるフレーム4の位置関係を把握することができる。なお、フレーム3内に点線で示す如く、フレーム4の撮像範囲に対応するフレーム3内の領域を明示的に表示しても良い。
なお、本実施形態では、列車1の特徴部が連結部であるケースについて説明したが、特徴部は連結部に限らず、例えば、列車1の窓、車輪、機器、ボルト、ステー、ハンドル、表示板などを列車1の特徴部としても良い。
また、あらかじめ、列車1の特徴部が車両のどの位置にあるかを示す情報を作成して記憶部131に保存しておいても良い。このために、列車1の図面や列車1の全体の画像を取得しておいてもよい。また、上記のようなマーク等をあらかじめ列車1の特徴部に付与し、そのマークを画像上で検出して列車1の特徴部の位置を得てもよい。
予めこの位置と部位名等を列車1が定速で移動しておらず、より詳細に位置情報を検出する場合には、隣りあうフレームの特徴量を比較して速度を求め、その速度を上記の位置算出に加味してもよい。
また、図6(c)のように、隣り合ったフレームに映った重なり部分を除外して、位置が特定された列車1の特徴部が撮影されたフレームの間をつなぎ合わせて、その位置を得ることも可能である。
なお、検査支援システム10では、最終的な目視判断の結果をユーザが操作部135を操作して入力し、該結果を対応するフレームに関連づけることで、上記判断の精度を更に向上させることができる。
このように、上記の位置の検出や、画像解析により異常や要目視確認の検出を行った場合には、表示の際に、確認すべき対象がないフレームや正常なフレームを飛ばしたり、表示切り替え速度を速くしたりして表示することも可能となる。その場合も、確認すべきフレームの表示は、列車1の先頭もしくは後方から順に行う。
そして、異常や要目視確認の必要があった場合、検査員は現場にて確認を行い、確認や修繕の状況を該当箇所のフレームに紐づけて入力する。その際、修繕中や、修繕前後の画像を取得して、該当フレームに紐づけてもよい。
また、異常や要目視確認の部分は1フレームで完結されていない場合がある。例えば、図7(a)に示す如く、連続する2フレームのそれぞれにおいて傷701が検知されることもある。このような場合には、図7(b)に示す如く、ユーザが操作部135を操作して「連続する2フレーム」を連結して保存、表示する。
また、予めユーザが一括で表示したい部品群に関する情報を登録しておき、それらが複数フレームにまたがって取得される場合には、重複なく1フレームの画像に連結するような処理を行って、その画像を順に表示してもよい。
このような構成にすることで、検査員や乗務員が現場にて目視で行っている作業を、画像によりもれなく行うことができ、かつ、省力化することができ、リモートモニタリングにより、作業の集約化も図ることができる。
<変形例>
図1に示した情報処理装置130を構成する各機能部はハードウェアで実装しても良いが、一部をソフトウェア(コンピュータプログラム)で実装しても良い。後者の場合、例えば、記憶部131、表示部134、操作部135、通信部136をハードウェアで実装し、制御部137、設定部132、画像処理部133をソフトウェアで実装しても良い。後者の場合、このようなソフトウェアを実行可能なコンピュータ装置は情報処理装置130に適用可能である。
情報処理装置130に適用可能なコンピュータ装置のハードウェア構成例について、図2のブロック図を用いて説明する。なお、図2に示した構成は、情報処理装置130に適用可能なコンピュータ装置のハードウェア構成の一例であり、図2に示した構成に限定することを意図したものではない。
CPU200は、ROM201やRAM202に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU200は、コンピュータ装置全体の動作制御を行うと共に、情報処理装置130が行うものとして上述した各処理を実行若しくは制御する。
ROM201には、コンピュータ装置の設定データや起動プログラム等が格納されている。RAM202は、ROM201やHD(ハードディスク)205からロードされたコンピュータプログラムやデータ、外部記憶ドライブ203がメディア204から読み取ったコンピュータプログラムやデータ、を格納するためのエリアを有する。さらにRAM202は、I/F208を介して外部の装置(例えば撮像装置100、画像サーバ120、表示装置140)から受信したデータを格納するためのエリアを有する。さらにRAM202は、CPU200が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM202は、各種のエリアを適宜提供することができる。
外部記憶ドライブ203は、メディア204に対するコンピュータプログラムやデータの読み書きを行う。メディア204には、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、PCカード、DVD、Blu-ray(登録商標)、ICメモリカード、MO、メモリスティック等が利用可能である。
HD205には、OS(オペレーティングシステム)や、情報処理装置130が行うものとして上述した各処理をCPU200に実行若しくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。
HD205に保存されているコンピュータプログラムには、制御部137、設定部132、画像処理部133の各機能部の機能をCPU200に実行させるためのコンピュータプログラムが含まれている。また、HD205には、上記のGUIのコンピュータプログラムも保存されている。HD205に保存されているデータには、上記の説明において既知の情報として説明したデータ(上記の閾値など)、GUIに係るデータ、が含まれている。
HD205に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU200による制御に従って適宜RAM202にロードされ、CPU200による処理対象となる。なお、外部記憶ドライブ203やHD205は、図1に示した記憶部131として実装可能である。なお、HD205の代わりに、フラッシュ(登録商標)メモリ等の不揮発性記憶装置を用いても良い。
指示入力装置206は、上記の操作部135として実装可能であり、ユーザが操作することで各種の指示をCPU200に対して入力することができる。
出力装置207は、CPU200による処理結果を出力する装置である。例えば、出力装置207は上記の表示部134として機能しても良く、その場合、出力装置207は、CPU200による処理結果を画像や文字等でもって表示する。また、出力装置207は、CPU200による処理結果を音として出力するスピーカ、ヘッドフォン端子等であっても良い。
I/F208は、ネットワーク150を介して撮像装置100、画像サーバ120、表示装置140、との間のデータ通信を行うための通信インターフェースとして機能するものである。I/F208は、無線通信モジュールを含むことができる。無線通信モジュールは、アンテナシステム、RF送受信器、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュールカード、メモリなどを含む、周知の回路機構を含むことができる。また、I/F208は、有線接続のための有線通信モジュールを含むことができる。有線通信モジュールは、1つ以上の外部ポートを介して他のデバイスとの通信を可能とする。また、I/F208は、データを処理する様々なソフトウェアコンポーネントを含むことができる。外部ポートは、イーサーネット、USBやIEEE1394等を介して、直接的に、又はネットワークを介して間接的に他のデバイスと結合する。なお、I/F208は、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。I/F208は、上記の通信部136として実装可能である。
CPU200、ROM201、RAM202、外部記憶ドライブ203、HD205、指示入力装置206、出力装置207、I/F208、は何れもシステムバス209に接続されている。
[第2の実施形態]
本実施形態を含む以下の各実施形態では、第1の実施形態との差分について説明し、以下で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるものとする。本実施形態では、鉄道車両が車庫に停車中に、該鉄道車両の下部(主に床下)に設置された装置や器具などを検査する。本実施形態では、例えば、図3(b)に示すように複数の撮像装置100を鉄道車両の側面に向けて設置する。
本実施形態では、停止した列車1における検査対象部品を撮像するため、ブレ等は考慮しなくてもよいが、広角で撮像すると、中央部の撮像装置100と両端における撮像装置100とでは、検査対象部品の見え方が変わってしまう。したがって、図9のように、撮像範囲(画角)は、撮像装置100から見て左右50度以下とするのがよい。列車等は、停止する位置も必ずしも同じではないので、左右45度として配置するのが好ましい。
各撮像装置100から取得したフレームは、第1の実施形態と同様に、列車1の先頭もしくは後方から順に表示部134や表示装置140にて表示される。本実施形態に係るフレーム表示について、図10を用いて説明する。
図10(a)、(b)に示す如く、カメラa、カメラb、カメラcは何れも列車の1両目の車両(右端の車両)の側面を撮像するべく設置されたものである。カメラaは1両目の前付近における側面を撮像するためのもので、カメラbは1両目の中付近における側面を撮像するためのもので、カメラcは1両目の後付近における側面を撮像するためのものである。
また、カメラd、カメラe、カメラfは何れも列車の2両目の車両(中央の車両)の側面を撮像するべく設置されたものである。カメラdは2両目の前付近における側面を撮像するためのもので、カメラeは2両目の中付近における側面を撮像するためのもので、カメラfは2両目の後付近における側面を撮像するためのものである。
また、カメラg、カメラh、カメラiは何れも列車の3両目の車両(左端の車両)の側面を撮像するべく設置されたものである。カメラgは3両目の前付近における側面を撮像するためのもので、カメラhは3両目の中付近における側面を撮像するためのもので、カメラiは3両目の後付近における側面を撮像するためのものである。
カメラa~iは何れも同期して撮像を行っており、5フレーム分の撮像を行う。そしてGUIでは、例えば、カメラdによる1フレーム目を表示する場合、図10(c)に示す如く、図10(b)のテーブルから、カメラdの位置「2両目前」を取得して表示する。また、全5フレームであることを示す数値「5」と、全5フレームのうち1フレーム目であることを示す数値「1」と、を図10(b)のテーブルから取得し、該取得した数値を用いてフレーム位置情報「1/5」を特定してGUIに表示する。
このような構成では、撮像装置100の位置やPTZ(パン、チルト、ズーム)のプリセット位置により車両のどの位置のフレームであるかを特定することができ、フレームに紐づけることができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、図3(c)に示す如く、移動する列車1の車両ごとに該車両の検査対象部品を撮像する撮像装置100を設ける。そして、撮像装置100ごとに、フレーム、該撮像装置100に対応する車両の車両番号、フレーム位置情報、を表示する。このような構成は、例えば、第1の実施形態よりも高速で移動する列車1が減速する駅構内にも適用することができる。
[第4の実施形態]
上記の各実施形態では、検査対象物体は、複数の車両が連結した列車(鉄道車両)であるものとして説明を行ったが、検査対象物体は列車に限らず、航空機やバスなどの長尺の移動体であっても良い。また、画像を保持する装置や、情報や要求の送信元および送信先等、上記の各実施形態にて説明した構成は一例であり、適宜変更/変形が可能である。
また、上記の各実施形態において使用した数値、方法、処理の実行タイミング等は、具体的な説明を行うために一例として挙げたものであり、各実施形態がこれらの一例に限定されることを意図したものではない。
また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を適宜組み合わせて使用しても構わない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を選択的に使用しても構わない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像装置 101:撮像部 102:制御部 103:通信部 120:画像サーバ 130:情報処理装置 131:記録部 132:設定部 133:画像処理部 134:表示部 135:操作部 136:通信部 137:制御部 140:表示装置 150:ネットワーク

Claims (12)

  1. 検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームを表示装置に表示させる表示制御手段と、
    前記検査対象物体の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、前記動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて、前記検査対象物体に対する該着目フレームの位置関係を特定する特定手段と
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記着目フレームと前記位置関係とを前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示制御手段はさらに、前記着目フレームにおける検査対象部品の検査の結果を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御手段はさらに、前記動画像よりも広角で前記検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 更に、
    前記着目フレームと前記位置関係とを関連づけて外部の装置に送信する手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、ユーザの操作に応じて前記動画像の再生を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記検査対象物体は複数の車両が連結した列車であり、前記特徴部は該列車における車両間の連結部であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記特定手段は、
    前記動画像の先頭からM(Mは1以上の整数)枚目の前記連結部が撮像されたフレームと、前記動画像の先頭から(M+1)枚目の前記連結部が撮像されたフレームと、の間の各フレームには、車両番号として(M+1)を割り当て、
    前記着目フレームに割り当てられた車両番号と同じ車両番号が割り当てられているフレームの時系列の先頭から前記着目フレームが何フレーム目かを表すフレーム番号を特定し、該フレーム番号および該時系列のフレーム数に基づく前記位置関係を特定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 更に、
    検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像を取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記取得手段は、外部の撮像装置によって撮像された動画像をネットワークを介して取得することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記取得手段は、前記情報処理装置が有する撮像装置によって撮像された動画像を取得することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置の表示制御手段が、検査対象物体の先頭から後尾までを複数回に分けて撮像した動画像におけるフレームを表示装置に表示させる表示制御工程と、
    前記情報処理装置の特定手段が、前記検査対象物体の特徴部が撮像されたフレームの登場間隔と、前記動画像における着目フレームの位置情報と、に基づいて、前記検査対象物体に対する該着目フレームの位置関係を特定する特定工程と
    を備え、
    前記表示制御工程では、前記着目フレームと前記位置関係とを前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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