JP7375387B2 - 展示システム、及び、展示物の管理方法 - Google Patents

展示システム、及び、展示物の管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、展示システム、及び、展示物の管理方法に関する。
美術館や博物館では、塵埃や湿気から展示物を保護したり、また展示物の盗難を防止したりするため、展示物を展示設備(展示ケースなど)に収容することが行われている。このような展示設備は、展示物を収容可能な空間を有しており、当該空間の環境(温度、湿度、空気中の化学物質濃度など)によって、展示物が悪影響を受けるおそれがある。そこで、例えば、特許文献1には、絵画、写真等を周囲環境から保護し劣化を防止できるようにした額縁構造(展示設備)が記載されている。
特開2015-116210号公報
種類の異なる展示物を入れ替えて収容できる展示設備の場合、展示物ごとに適した環境が異なるため、展示物に応じた管理を行うことが困難であった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、展示物に適した空気環境に維持することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
種類の異なる展示物を入れ替えて収容可能な空間を有する展示設備と、
前記空間の内部に設けられ、前記空間の内部の環境を測定するセンサー部と、
前記センサー部で取得した前記環境のデータを計測する計測部と、
前記計測部の前記データを処理して、前記展示物ごとに定められた前記環境の基準値と比較するデータ処理部と、
前記データ処理部の比較結果に基づいて、前記環境を前記基準値内とするための制御を行う制御部と、
を備え
前記環境にはギ酸を含む複数の化学物質が含まれており、
前記センサー部は、前記ギ酸を含む複数の化学物質の濃度を検出可能なセンサーを有する、
ことを特徴とする展示システムである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、展示物に適した空気環境に維持することができる。
本実施形態の展示システム1の構成を示す概略図である。 展示システム1の概略ブロック図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
種類の異なる展示物を入れ替えて収容可能な空間を有する展示設備と、前記空間の内部に設けられ、前記空間の内部の環境を測定するセンサー部と、前記センサー部で取得した前記環境のデータを計測する計測部と、前記計測部の前記データを処理して、前記展示物ごとに定められた前記環境の基準値と比較するデータ処理部と、前記データ処理部の比較結果に基づいて、前記環境を前記基準値内とするための制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする展示システムが明らかとなる。
このような展示システムによれば、展示設備の空間の内部を、展示物に適した空気環境に維持することができる。
かかる展示システムであって、前記環境には複数の化学物質が含まれており、前記センサー部は、前記複数の化学物質の濃度を検出可能なセンサーを有することが望ましい。
このような展示システムによれば、複数の化学物質を一度に測定することができる。
かかる展示システムであって、前記データを記録する記録部をさらに備えることが望ましい。
このような展示システムによれば、環境の急激な変化を検出することができる。
かかる展示システムであって、前記環境を改善する環境改善装置をさらに備え、前記制御部は、前記データと前記基準値との比較結果に基づき、前記環境改善装置を起動させることが望ましい。
このような展示システムによれば、自動的に環境を改善させることができる。
かかる展示システムであって、警報を行う警報部をさらに備え、前記制御部は、前記データと前記基準値との比較結果に基づき、前記警報部に警報を行わせることが望ましい。
このような展示システムによれば、異常の見逃しを防止することができ、環境対策を行うことができる。
かかる展示システムであって、前記展示設備はエアタイト構造であってもよい。
このような展示システムによれば、空間の内部の化学物質濃度が高くなる(環境が悪化する)おそれが大きいので、より効果的である。
また、種類の異なる展示物を入れ替えて収容可能な空間を有する展示設備における展示物の管理方法であって、前記空間に展示物を収容する収容工程と、前記空間の内部の環境を測定する環境測定工程と、前記環境のデータを処理して、基準値と比較するデータ処理工程と、前記データ処理工程の比較結果に基づいて、前記環境を前記基準値内とするための制御を行う制御工程と、を有し、前記空間に第1の展示物が収容されたときには、前記基準値を第1の基準値に設定し、前記空間に第2の展示物が収容されたときには、前記基準値を第2の基準値に設定することを特徴とする展示物の管理方法が明らかとなる。
===実施形態===
<<環境について>>
本実施形態の展示システムを説明する前に、展示物を収容する空間の環境(空気環境)について説明する。
環境としては、主として、温度、湿度、空気中の化学物質濃度が挙げられる。なお、化学物質は、主に展示設備の内装材などから空間内に拡散される。また、展示物を飾るための展示台や作品紹介プレート、作品自体などから化学物質が拡散されるおそれもある。以下、温度、湿度、化学物質の各条件について説明する。
<温度>
・約20℃(人間にとって快適な温度)がよい。
・温度の急激な変化は、結露を誘発するので、避ける。
<湿度>
・展示物の種類(材質)に応じた相対湿度の条件を表1に示す。
Figure 0007375387000001
・複合的な展示物の場合は、55~65%RHにすることが一般的である。
・湿度の急激な変化は、結露や表面の剥離を誘発するので、避ける。
・湿度の対策としては、密閉度が高いエアタイト構造の展示設備と調湿剤を併用すればよい。但し、エアタイト構造の展示設備を用いると、化学物質濃度(後述)が高くなるおそれがある。
<化学物質>
・化学物質の種類、発生源、影響、及び、管理目標値(基準値)を表2に示す。
Figure 0007375387000002
表2に示すように、アンモニア、ギ酸・酢酸、アルデヒド類は、展示設備の内装材などから発生するため、展示物の材質に応じた管理目標値(基準値)内に管理する必要がある。特に、エアタイト構造の展示設備では、化学物質が内部に溜まっていき、経時的に内部の化学物質濃度が高くなるため対策が必要となる。
なお、温度と湿度は、展示設備の内部に温湿度計を設置することで計測を行うことができるが、温湿度の急激な変化が起こった場合にはその変化を確認することはできなかった。また、化学物質濃度の測定方法としては、従来、以下のような方法が行われていた。
・精密分析法:ポンプを用いて、内部の空気を超純水または吸着管に数十分から数時間捕集し、専用の分析機器を用いて分析する。ただし、専門の分析機関に依頼することが必要で、結果が出るまで1~3週間程度かかる。
・検知管法:展示設備内部に検知管とポンプを設置し、検知管に専用のポンプで空気を数時間通して、変色した長さで濃度を調べる。
・パッシブインジケーター:展示設備内部に直径1cm程度のインジケーターを設置し、数日後の変色の程度から、内部の化学物質の濃度を調べる。
これらの方法では、いずれも、扉の開け閉めが必要であり、また、手間や時間がかかるため、化学物質濃度の測定はあまり行われていなかった。そのため、展示設備の内部の化学物質濃度が高くなっていても気づかず、展示物に影響を与えてしまうおそれがあった。
また、種類の異なる展示物を入れ替えて収容できる展示設備の場合、展示物ごとに適した環境が異なるため、展示物に応じた管理を行うことが困難であった。
そこで本実施形態では、展示設備内の環境(温度、湿度、空気中の化学物質濃度)を簡易にモニタリングできるようにしており、これにより、展示物に適した空気環境に維持できるようにしている。
<<展示システム1の構成について>>
図1は、本実施形態の展示システム1の構成を示す概略図である。また、図2は、展示システム1の概略ブロック図である。
本実施形態の展示システム1は、展示ケース10(展示設備に相当)と管理装置20を備えている。
展示ケース10は、収容空間11と、センサー部12と、計測部13と、環境改善装置114とを有している。本実施形態の展示ケース10における展示物の収容部分の内面(収容空間11を構成している部位)は、鉄板などの金属に板材(ベニヤなど)を敷き、クロスを糊(又は接着剤)で貼って内装仕上げされている。このため、内装材から表2に示すような化学物質(アンモニア、ギ酸・酢酸、アルデヒド類など)が発生するおそれがある。
収容空間11は、展示ケース10の内部に設けられており、種類の異なる展示物(例えば、油絵、金属、陶磁器など)を入れ替えて収容可能な空間である。なお、本実施形態の展示ケース10は、密閉度の高いエアタイト構造(空気交換率が1日当たり0.3回程度以下)であり、収容空間11の内部は高気密となっている。このため、内装材などから化学物質が発生すると、発生した化学物質は収容空間11の内部に溜るので、経時的に化学物質濃度が高くなりやすい。そこで、本実施形態では、後述するように、化学物質濃度を検出し、対策できるようにしている。
センサー部12は、展示ケース10の収容空間11内の環境を測定する複数の小型のセンサープローブを有している。具体的には、温度を測定する温度センサープローブ12A、湿度を測定する湿度センサープローブ12B、及び、化学物質濃度を測定する化学物質センサープローブ12C(センサーに相当)を有している。
本実施形態の化学物質センサープローブ12Cは、複数の化学物質(表2のうちの、少なくともアンモニア、ギ酸・酢酸)の濃度を検出可能である。具体的には、化学物質センサープローブ12Cは、化学物質の種類(臭気)によって異なった反応性を持つ感応膜とMEMS(メムス:Micro Electro Mechanical System)検知素子を組み合わせた化学物質センサーである。この化学物質センサーでは、特性の異なる感応膜と人工知能(AI)の機械学習による解析を組み合わせた化学物質測定機器を用いることで複数の化学物質のモニタリングが可能である。なお、化学物質センサーはこれには限られず、例えば、MSS(Membrane-type Surface stress Sensor:膜型表面応力センサー)を用いてもよく、また、個別の物質に特異的に対応する高感度のガスモニターがあれば、それを利用してもよい。センサーの感度は、少なくとも、アンモニア30ppb、酢酸170ppbが測定できるものであればよく、ギ酸10ppbが測定できるとさらによい。
これらの各センサープローブ(温度センサープローブ12A、湿度センサープローブ12B、化学物質センサープローブ12C)は、収容空間11内の目立たない位置(本実施形態では、収容空間11の下部)に配置されている。
なお、本実施形態では、温度センサープローブ12Aと湿度センサープローブ12Bを別体としているが、温度と湿度の両方を検出可能なセンサー(温湿度センサープローブ)を用いてもよい。
計測部13は、センサー部12で取得した環境のデータを計測する部位である。本実施形態において、計測部13は、展示ケース10の収容空間11よりも下の部分に設けられているが、これには限られない。例えば、収容空間11の側方に設けられていてもよい。また、本実施形態の計測部13は、温度計測部13Aと、湿度計測部13Bと、化学物質計測部13Cとを有している。温度計測部13Aは温度センサープローブ12Aで取得した温度のデータを計測する。湿度計測部13Bは、湿度センサープローブ12Bで取得した湿度のデータを計測する。化学物質計測部13Cは、化学物質センサープローブ12Cで取得した複数の化学物質濃度のデータを、化学物質ごとに、それぞれ計測する。
環境改善装置14は、収容空間11内の空気環境を改善するための装置であり、例えば、図2に示すように、換気を行う換気装置、空気を清浄化させる空気清浄器装置、除湿を行う除湿装置、加湿を行う加湿装置などを有している。環境改善装置14は、管理装置20によって動作(起動・停止)が制御されている。
管理装置20は、展示ケース10を管理するための装置であり、展示ケース10の各部(計測部13及び環境改善装置14など)と通信可能に設けられている。なお、通信方式は、特に限定されず、有線でもよいし、無線(無線LAN、Bluetooth等)でもよい。また、管理装置20は展示ケース10の近傍に設けられていてもよいし、展示ケース10から離れて設けられていてもよい。例えば、監視しやすい別室などに管理装置20が設けられていてもよい。また、管理装置20は、パーソナルコンピュータ、スマートデバイスであってもよいし、あるいは、クラウドで構成されていてもよい。また、管理装置20と展示ケース10とが一体に設けられていてもよい。
本実施形態の管理装置20は、データ処理部21、記録部22、制御部23、装置起動・停止部24、警報部25を備えている。
データ処理部21は、計測部13で計測した各データを受信してデータ処理を行い、後述する環境の管理値(基準値)と比較する。なお、各データは、定期的または連続的にモニタリングする。
記録部22は、計測部13で計測した各データを記録する部位である。記録部22を設けていることにより、過去のデータを参照することができ、環境(温度、湿度、化学物質)の急激な変化を検出したりすることが可能となる。また、記録部22には、展示物の種類ごとに対して予め定められた環境の管理値(基準値)が、それぞれ格納されている。
制御部23は、データ処理部21の比較結果に基づいて、収容空間11内の環境を管理値内とするための制御を行う。具体的には、装置起動・停止部24により環境改善装置14の各装置を動作(起動)させたり、あるいは、警報部25に警報を行わせたりする。
装置起動・停止部24は、環境改善装置14の起動・停止を行う部位であり、制御部23の指示によって、環境改善装置14を起動させたり、停止させたりする。これにより、展示ケース10内の空気環境が悪化したときに、自動的に環境を改善させることができる。
警報部25は、制御部23の指示によって警報を行う。なお、警報の種類としては特に限定されず、例えば、測定時の画面に表示、特定色のランプの点灯(発光)、アラーム、管理者のスマートフォンなどの端末に連絡するなど、何れでもよい。また、上述した警報の組み合わせでもよい。これにより、異常値の発生をリアルタイムで認識することができ(異常の見逃しを防止することができ)、最適なタイミングで、換気などの空気環境対策を行うことができる。
<<展示物の管理方法について>>
まず、展示ケース10の収容空間11に展示物を収容する(収容工程に相当)とともに、その展示物の種類を設定する。展示物の種類を設定する方法は特に限定されず、例えば、展示ケース10に展示物の種類ごとに釦(不図示)を設けておき、作業者等が展示物に対応する釦を押すようにしてもよい。あるいは、管理装置20側で展示物の種類を設定できるようにしてもよいし、人工知能(AI)などを用いて、展示物の種類を自動的に検出できるようにしてもよい。これにより、展示物に対応する環境(温度、湿度、化学物質)の管理値(基準値)が設定される。例えば、収容空間11に油絵が収容されたときには、油絵に適した環境の管理値(表1、表2参照)に設定される。また、収容空間11に金属が収容されたときには、金属に適した環境の管理値(表1、表2参照)に設定される。
次に、センサー部12の各センサープローブが、収容空間11の環境(温度、湿度、化学物質)を測定し(環境測定工程に相当)、取得した環境のデータを計測部13の各計測部がそれぞれ計測する。
そして、管理装置20のデータ処理部21は、計測部13のデータを処理して、展示物に対して設定された管理値(基準値)と比較する(データ処理工程に相当)。計測値が管理値から外れた場合、制御部23は、環境を管理値内とするための制御を行う(制御工程に相当)。すなわち、装置起動・停止部24により環境改善装置14の各装置を起動させたり、警報部25により警報を行わせたりする。
また、本実施形態では記録部22にデータを記録しているため急激な温度や湿度の変化を検出可能である。このような急激な温度や湿度の変化があった場合においても、制御部23は、上記の動作を行う。
これにより、本実施形態の展示システム1では、展示ケース10の収容空間11の内部を、展示物に適した環境(温度、湿度、化学物質濃度)に維持することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
前述の実施形態では、展示物を展示ケース10に収容する場合を例示したが、何等これに限らない。例えば、収蔵庫に収容してもよい。この場合においても同様のシステムを利用することができる。
また、前述の実施形態では、空気環境として温度と湿度と化学物質濃度を測定していたが、これら全てについて測定しなくてもよい。例えば、化学物質濃度(アンモニア、酢酸など)を測定して、管理値と比較してもよい。ただし、温度と湿度と化学物質濃度を測定することで、空気環境をより良好に維持することができる。
また、前述の実施形態では、展示ケース10と管理装置20が1対1に設けられていたが、一つの管理装置20で複数の展示ケース10を管理できるようにしてもよい。
1 展示システム、
10 展示ケース(展示設備)、11 収容空間(空間)、
12 センサー部、12A 温度センサープローブ、
12B 湿度センサープローブ、12C 化学物質センサープローブ、
13 計測部、13A 温度計測部、
13B 湿度計測部、13C 化学物質計測部、
14 環境改善装置、
20 管理装置、
21 データ処理部、22 記録部、23 制御部、
24 装置起動・停止部、25 警報部

Claims (6)

  1. 種類の異なる展示物を入れ替えて収容可能な空間を有する展示設備と、
    前記空間の内部に設けられ、前記空間の内部の環境を測定するセンサー部と、
    前記センサー部で取得した前記環境のデータを計測する計測部と、
    前記計測部の前記データを処理して、前記展示物ごとに定められた前記環境の基準値と比較するデータ処理部と、
    前記データ処理部の比較結果に基づいて、前記環境を前記基準値内とするための制御を行う制御部と、
    を備え
    前記環境にはギ酸を含む複数の化学物質が含まれており、
    前記センサー部は、前記ギ酸を含む複数の化学物質の濃度を検出可能なセンサーを有する、
    ことを特徴とする展示システム。
  2. 請求項1に記載の展示システムであって、
    前記センサーの感度は、少なくとも、アンモニア30ppb、酢酸170ppbが測定できるものである、
    ことを特徴とする展示システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の展示システムであって、
    前記データを記録する記録部をさらに備え
    前記記録部により、過去のデータが参照可能に構成され、温度、湿度、又は化学物質の変化が検出可能に構成されている
    ことを特徴とする展示システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の展示システムであって、
    前記展示物の種類を自動的に検出することにより、前記展示物に対応する環境の基準値を設定し、
    前記環境を改善する環境改善装置をさらに備え、
    前記制御部は、前記データと前記基準値との比較結果に基づき、前記環境改善装置を起動させる、
    ことを特徴とする展示システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の展示システムであって、
    警報を行う警報部をさらに備え、
    前記制御部は、前記データと前記基準値との比較結果に基づき、前記警報部に警報を行い、
    異常値の発生をリアルタイムで認識可能に構成されている、
    ことを特徴とする展示システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の展示システムであって、
    前記展示設備は、空気交換率が1日当たり0.3回以下のエアタイト構造である、
    ことを特徴とする展示システム。
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