JP2003094900A - 美術品の保存管理システム - Google Patents

美術品の保存管理システム

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JP2003094900A
JP2003094900A JP2001295457A JP2001295457A JP2003094900A JP 2003094900 A JP2003094900 A JP 2003094900A JP 2001295457 A JP2001295457 A JP 2001295457A JP 2001295457 A JP2001295457 A JP 2001295457A JP 2003094900 A JP2003094900 A JP 2003094900A
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Yoshio Omori
義夫 大森
Masako Koyano
匡子 小谷野
Genichi Abe
源一 阿部
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KAIGA HOZON KENKYUSHO KK
NDEC CO Ltd
NEC Fielding Ltd
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KAIGA HOZON KENKYUSHO KK
NDEC CO Ltd
NEC Fielding Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種の美術品をそれぞれにとって最良の状態
で、容易かつ低コストに保存管理できる美術品の保存管
理システムを提供する。 【解決手段】 種々の美術品それぞれの保存環境パラメ
ータのうちの相対湿度の許容範囲情報をインターネット
100を介した対象に送信可能なユーザ端末10と、種
々の美術品それぞれを囲む環境の相対湿度を検出し、ユ
ーザ端末10からインターネット100を介して得た相
対湿度の許容範囲情報と比較し、比較結果が相対湿度が
許容範囲を超過の場合に環境の相対湿度を加減する美術
品保存装置20とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美術品をこれが劣
化することなく長期間に亘って保存するための美術品の
保存管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】絵画や彫刻、陶磁器、漆製品等の美術品
は、湿度が少な過ぎると、顔料がひび割れたり、紙が裂
けたりする。さらに乾燥し過ぎると、膠や繊維が物質的
に脆弱化し、亀裂が生じてもろくなる。一方、湿度が高
いと、黴が発生し、作品が劣化する。吸湿性の素材は一
般に、相対湿度が上がると水分を吸収して膨潤して体積
が大きくなる一方、相対湿度が下がると素材の中の水分
を空気中に放出して体積が減収縮するものが多い。この
ような伸縮の繰り返しにより、美術品の支持体には、歪
み、割れ、接着部のはがれが起こり、さらに、美術品が
紙の場合は裂けなども起こる。以上のような環境の変化
によって作品の劣化が発生すると、その美術品の価値は
大幅に低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、例えば、絵
画の場合には、相対湿度の均一化を図る工夫を施してき
たが、極端な環境の激変には速やかに対応し切れない欠
点があった。
【0004】また、展示会等では、展示室全体の湿度制
御に莫大な費用と専任者の常駐が必要であったり、さら
に一方では、寺社の壁画等は外部環境にさらされて、細
かい対応が不可能なため、貴重な美術品の劣化を放置せ
ざるを得ない実情にある。
【0005】その上、従来、美術館などを空調する場
合、建物全体を空調する方式がとられていたため、絵
画、彫刻、陶磁器、漆製品等のあるものには最適保存条
件であっても、他のものには最適ではない環境を容認せ
ざるを得なかった。また、広い空間や多数の部屋を一律
に空調することが行われていたため、同じ建物内でも場
所によって温度、湿度などの環境条件に許容範囲を超え
るムラが生じる欠点があった。
【0006】それ故、本発明の課題は、多種の美術品を
それぞれにとって最良の状態で、容易かつ低コストに保
存管理できる美術品の保存管理システムを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、美術品
をこれが劣化することなく長期間に亘って保存するため
の美術品の保存管理システムにおいて、種々の美術品そ
れぞれの保存環境パラメータのうちの相対湿度の許容範
囲情報をネットワークを介した対象に送信可能なユーザ
端末と、種々の美術品それぞれを囲む環境の相対湿度を
検出し、当該検出値を前記ユーザ端末からネットワーク
を介して得た相対湿度の許容範囲情報と比較し、比較結
果が相対湿度が許容範囲を超過の場合に環境の相対湿度
を加減する美術品保存装置とを有することを特徴とする
美術品の保存管理システムが得られる。
【0008】本発明によればまた、前記ユーザ端末は、
ユーザからの美術品の種類の指定を受け入れるユーザー
インターフェースと、種々の美術品それぞれの保存環境
パラメータのうちの相対湿度の許容範囲情報を格納した
データベースと、前記ユーザーインターフェースから得
られた美術品の種類に応じた前記データベースに格納さ
れた相対湿度の許容範囲情報を検索する情報処理部と、
検索された相対湿度の許容範囲情報をネットワークを介
して前記美術品保存装置に送信するネットワークインタ
ーフェースとを備える前記美術品の保存管理システムが
得られる。
【0009】本発明によればさらに、前記美術品保存装
置は、種々の美術品それぞれを保護収納する密閉ケース
と、前記密閉ケース内の相対湿度を検出すると共に、当
該検出値を前記ユーザ端末からネットワークを介して得
た相対湿度の許容範囲情報と比較する制御装置と、前記
制御装置から得た比較結果が前記密閉ケース内の相対湿
度が許容範囲を超過の場合に前記密閉ケース内の相対湿
度を加減する相対湿度調整装置とを備える前記美術品の
保存管理システムが得られる。
【0010】また、本発明によれば、情報をネットワー
クを介した対象から受信可能な監視センタ端末をさらに
有し、前記ユーザ端末は、情報をネットワークを介した
対象から受信可能でもあり、前記制御装置は、前記相対
湿度調整装置の動作によっても前記密閉ケース内の相対
湿度が許容範囲内に収まらない場合に、前記監視センタ
端末および/または前記ユーザ端末に警報信号を送信す
る前記美術品の保存管理システムが得られる。
【0011】さらに、本発明によれば、前記制御装置
は、前記密閉ケース内の相対湿度の検出値を、前記監視
センタ端末および/または前記ユーザ端末に送信する前
記美術品の保存管理システムが得られる。
【0012】また、本発明によれば、前記相対湿度調整
装置は、前記密閉ケース内と連通する空気循環回路と、
前記空気循環回路の中途にそれぞれ設けられた水タン
ク、シリカゲルタンク、および送風機とを含み、該密閉
ケース内に調整用空気を循環させることで該密閉ケース
内の相対湿度を加減する前記美術品の保存管理システム
が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態による美術品の保存管理システムについて詳
細に説明する。
【0014】図1を参照して、本システムにおいては、
ユーザ端末10と、美術品保存装置20と、監視センタ
端末30とを有しており、これらはインターネット10
0を介して相互に接続されている。
【0015】ユーザ端末10は、本発明の美術品を管理
するユーザが使用する端末であり、パーソナルコンピュ
ータや携帯電話機といった情報処理装置で構成され、相
対湿度データベース11を保有している。
【0016】ユーザは、ユーザ端末10から管理対象の
美術品名を入力すると相対湿度データベース11を自動
検索し、図4に示す様に入力した美術品名をキーワード
として相対湿度許容値を選択してインターネット100
を介して美術品保存装置20に送信する機能を有する。
相対湿度データベース11は、図4に示すとおり美術品
を長期に渡り最適な状態に保存するための美術品毎の相
対湿度の許容範囲情報を規定したデータベースの一例で
ある。
【0017】美術品保存装置20は、図2に示すよう
に、美術品500を収容した密閉ケース22と、センサ
23と、制御装置24と、相対湿度調整装置25とによ
り構成されている。
【0018】美術品500は、絵画や彫刻、陶磁器およ
び漆製品等を総称し、本発明の保存対象美術品である。
【0019】密閉ケース22は、保存する美術品に対し
て長期に渡って害のない材質にて形成し、一部に例えば
二軸延伸プラスチックフィルムのような材質を用いて空
気中の水分の透過を遮断する機能を有したケースであ
り、前記美術品500を本密閉ケース22にて全体を封
入し、相対湿度調整装置25からの調整用空気を送出す
ることにより相対湿度を予め設定した許容範囲内に長期
間保持する構造となっている。尚、密閉ケース22内に
は、湿度調節機能を有するシリカゲル(例えば、アート
ソーブ(商品名)等)を同時に封入してもよい。
【0020】センサ23は、密封ケース22内に設置さ
れた相対湿度検出のセンサであり、密閉ケース22内の
相対湿度をリアルタイムに常時検出し、制御装置24へ
送信する機能を有する。
【0021】制御装置24は、パーソナルコンピュータ
のような情報処理装置で構成され、インターネット10
0を介してユーザ端末10から送信された許容相対湿度
を保持し、他方、センサ23から送信されるリアルタイ
ムの相対湿度を常時監視し、前記相対湿度許容値を越え
た場合は、相対湿度調整装置25を起動させて密閉ケー
ス22内の相対湿度を調整する機能を有する。さらに、
相対湿度調整装置25を起動した後予め決められた時間
が経過しても密閉ケース内の相対湿度が前記許容値の範
囲内に納まらない場合には、インターネット100を介
して監視センタ端末30および/またはユーザ端末に対
して警報を送信する機能を有する。
【0022】制御装置24はさらに、センサ23からの
相対湿度の推移をリアルタイムに常時監視し、インター
ネット100を介して監視センタ端末30および/また
はユーザ端末10に送信する機能を有する。
【0023】相対湿度調整装置25は、密閉ケース22
内の相対湿度が規定の許容値を超えた場合に制御装置2
4からの命令に応じて作動する装置であり、湿気を含ん
だ/乾燥した空気を密閉ケース22へ送り込む機能を有
する。即ち、相対湿度調整装置25は、密閉ケース22
内と連通する空気循環回路25aと、空気循環回路25
aの中途にそれぞれ設けられた水タンク25b、シリカ
ゲルタンク25c、および送風機25dとを含み、密閉
ケース22内に調整用空気を循環させることで密閉ケー
ス22内の相対湿度を加減する。
【0024】尚、湿気を含んだ/乾燥した空気の混合比
率は、予め決められた計算式で制御装置24にて自動計
算される。
【0025】監視センタ端末30は、予め契約された複
数の展示会や寺社および倉庫等の美術品を一箇所で共通
に監視する目的の監視センタであり、ワークステーショ
ン等の情報処理装置により構成され、監視員が駐在して
いる。
【0026】監視センタ端末30は、インターネット1
00を介して制御装置24から送信された警報を受信す
ると直ちに緊急事態の発生表示とアラーム音を鳴動して
監視員に緊急事態を警報する機能を有する。
【0027】監視センタ端末30はさらに、インターネ
ット100を介して制御装置24から送信される密閉ケ
ース22内の相対湿度を受信して、リアルタイムに常時
画面表示すると同時に、独自のデータベースおよび/ま
たはユーザ端末10の相対湿度データベース11に格納
する機能を有する。
【0028】次に、図1〜図5を参照して、本システム
の動作を詳細に説明する。
【0029】以下の説明では、保存対象の美術品が絵画
である場合について説明する。
【0030】まず、ユーザは、ユーザ端末10から管理
する美術品名を“絵画”と入力する(ステップA1)。
【0031】ユーザ端末10は、相対湿度データベース
11を検索し、図4に示すごとく“絵画”をキーワード
Kとして、相対湿度許容値Lとして(40−55)を選
択し(ステップA2)、インターネット100を介して
美術品保存装置20の制御装置24へ該相対湿度許容値
Lを送信する。
【0032】制御装置24は、該相対湿度許容値Lを記
憶し(ステップA3)、密閉ケース22内の相対湿度X
の監視を開始する。
【0033】同時に、制御装置24は、該相対湿度Xの
値を、インターネット100を介して、24時間リアル
タイムに監視センタ端末30へ送信する。
【0034】前記相対湿度Xが相対湿度許容値L内に収
まっていれば、相対湿度Xを監視センタ端末30へ送信
し、現在の数値を画面表示すると同時に、データベース
に格納し続けるのみで本保存管理ステップは終了する。
【0035】次に、密閉ケース22内の相対湿度Xが前
記相対湿度許容値Lを越えた場合の動作について説明す
る。
【0036】この場合は、“絵画”の保存に対して悪影
響を与えるので、以下のように正常値に戻す動作を実施
する。
【0037】一例として、図5のごとく時間M時に相対
湿度がNに下降したケースについて説明する。
【0038】センサ23は、Nを検出し(ステップA
4)、制御装置24へ送信する(ステップA5)。
【0039】制御装置24は、予め記憶された相対湿度
許容値LとNを比較し、Nが許容値Lを下回ったことを
自動検出する(ステップA6)。
【0040】制御装置24は、密閉ケース22内の相対
湿度Xを相対湿度許容値L内に戻すためにNと許容値L
の数値を元に相対湿度調整装置25の湿気を含んだ/乾
燥した空気の混合比率を予め決められた計算式で計算し
(ステップA7)、相対湿度調整装置25の送風機25
dを作動させて空気と一緒に密閉ケース22へ送り込
む。(ステップA8)。
【0041】混合比率の計算方法は、本発明の要旨とは
云えないので詳述しないが、Nが許容値Lを越えた場合
は乾いた空気を、Nが許容値Lを下回った場合は湿った
空気を送り込む手法である。
【0042】上記方法にて調整用の空気を送信した後、
密閉ケース22内の相対湿度Xは直ちには変化しない場
合があり得るため、少し時間をずらして測定する。
【0043】このずらす時間は、密閉ケース22内の相
対湿度Xが安定する時間Pとして予め設定して制御装置
24にて保有している。
【0044】次に、制御装置24は、P時の相対湿度X
を計測し(ステップA9)、相対湿度許容値L内かどう
かを判断する(ステップA10)。
【0045】1) P時の相対湿度Xが許容値L内に戻
った(図5のQ点を示す)場合には、正常値として本保
存管理ステップは終了し、以降、上記記述の方法で密閉
ケース22内の相対湿度Xの監視を継続する。
【0046】2) P時の相対湿度Xが許容値L内に戻
らない(図5のR点を示す)場合には、制御装置24
は、インターネット100を介して監視センタ端末30
および/またはユーザ端末10に警報信号を送信する
(ステップA11)。
【0047】監視センタ端末30は、該警報信号を受信
すると、監視センタ端末30内のアラーム音を鳴動(ス
テップA12)して緊急事態を表示して監視員に連絡す
る(ステップA13)。
【0048】緊急事態の表示方法としては、例えば、
“○○に展示している△△の絵画の環境が異常になって
います。大至急調査して下さい。”といった内容であ
る。
【0049】尚、保守員への連絡手段は、監視センタ端
末30からの連絡に限定するものでなく、保守員に携帯
電話機等を保持させて24時間いつでもどこでも連絡可
能な方法も採り得る。
【0050】監視員は、本表示と本アラーム音により緊
急事態を認識し、必要な処置を実施して本保存管理ステ
ップは終了する。
【0051】尚、この間の密閉ケース22が異常時であ
っても、制御装置24は、インターネット100を介し
て監視センタ端末30へ相対湿度Xを送り続け、さらに
データベースに格納する。
【0052】
【発明の効果】本発明による美術品の保存管理システム
は、以下の効果を奏する。
【0053】1) 美術品毎のきめ細かな個別環境管理
が可能となる。 2) 1箇所の監視センタで複数の施設や複数の美術品
の環境管理が可能となり、従来の施設毎の環境管理や専
門家が不要となる。 3) コンピュータによる管理であるので、人為的なミ
スの発生を防止でき、24時間常時正確な管理が可能と
なる。 4) コンピュータによる処理であるので、異常時の対
応の迅速化が図られる。 5) 美術品の名称を入力するだけで、該美術品の最適
な環境条件を自動的に設定できるので、ユーザは専門家
でなくてもよい。 6) 万が一環境の激変や相対湿度調整装置が故障し
て、湿度制御ができなくなっても緊急連絡により監視員
に通報されるので、長時間悪環境下で放置されることは
ない。 7) 保存状態の状況が過去に遡ってトレースできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による美術品の保存管理システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】図1における美術品保存装置の構成を示す概念
図である。
【図3】本発明による美術品の保存管理システムの動作
を説明するためのフロー図である。
【図4】美術品を長期に保存するための相対湿度を規定
した許容値の一例を示す表図である。
【図5】図2における密閉ケース内の相対湿度の時間推
移の一例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末 11 相対湿度データベース 20 美術品保存装置 22 密閉ケース 23 センサ 24 制御装置 25 相対湿度調整装置 25a 空気循環回路 25b 水タンク 25c シリカゲルタンク 25d 送風機 30 監視センタ端末 100 インターネット 500 美術品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 義夫 東京都港区三田一丁目4番28号 エヌイー シーフィールディング株式会社内 (72)発明者 小谷野 匡子 東京都中野区本町四丁目27番4号 株式会 社絵画保存研究所内 (72)発明者 阿部 源一 東京都荒川区東日暮里五丁目47番7号 エ ヌデック株式会社内 Fターム(参考) 3F022 BB06 BB07 MM08 MM70 QQ00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 美術品をこれが劣化することなく長期間
    に亘って保存するための美術品の保存管理システムにお
    いて、 種々の美術品それぞれの保存環境パラメータのうちの相
    対湿度の許容範囲情報をネットワークを介した対象に送
    信可能なユーザ端末と、 種々の美術品それぞれを囲む環境の相対湿度を検出し、
    当該検出値を前記ユーザ端末からネットワークを介して
    得た相対湿度の許容範囲情報と比較し、比較結果が相対
    湿度が許容範囲を超過の場合に環境の相対湿度を加減す
    る美術品保存装置とを有することを特徴とする美術品の
    保存管理システム。
  2. 【請求項2】 前記ユーザ端末は、ユーザからの美術品
    の種類の指定を受け入れるユーザーインターフェース
    と、種々の美術品それぞれの保存環境パラメータのうち
    の相対湿度の許容範囲情報を格納したデータベースと、
    前記ユーザーインターフェースから得られた美術品の種
    類に応じた前記データベースに格納された相対湿度の許
    容範囲情報を検索する情報処理部と、検索された相対湿
    度の許容範囲情報をネットワークを介して前記美術品保
    存装置に送信するネットワークインターフェースとを備
    える請求項1に記載の美術品の保存管理システム。
  3. 【請求項3】 前記美術品保存装置は、種々の美術品そ
    れぞれを保護収納する密閉ケースと、前記密閉ケース内
    の相対湿度を検出すると共に、当該検出値を前記ユーザ
    端末からネットワークを介して得た相対湿度の許容範囲
    情報と比較する制御装置と、前記制御装置から得た比較
    結果が前記密閉ケース内の相対湿度が許容範囲を超過の
    場合に前記密閉ケース内の相対湿度を加減する相対湿度
    調整装置とを備える請求項1または2に記載の美術品の
    保存管理システム。
  4. 【請求項4】 情報をネットワークを介した対象から受
    信可能な監視センタ端末をさらに有し、前記ユーザ端末
    は、情報をネットワークを介した対象から受信可能でも
    あり、前記制御装置は、前記相対湿度調整装置の動作に
    よっても前記密閉ケース内の相対湿度が許容範囲内に収
    まらない場合に、前記監視センタ端末および/または前
    記ユーザ端末に警報信号を送信する請求項3に記載の美
    術品の保存管理システム。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記密閉ケース内の相
    対湿度の検出値を、前記監視センタ端末および/または
    前記ユーザ端末に送信する請求項4に記載の美術品の保
    存管理システム。
  6. 【請求項6】 前記相対湿度調整装置は、前記密閉ケー
    ス内と連通する空気循環回路と、前記空気循環回路の中
    途にそれぞれ設けられた水タンク、シリカゲルタンク、
    および送風機とを含み、該密閉ケース内に調整用空気を
    循環させることで該密閉ケース内の相対湿度を加減する
    請求項3乃至5のいずれかに記載の美術品の保存管理シ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011084375A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Corona Corp 書画の保存方法及び書画の保存装置
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