JP7375348B2 - 鋏 - Google Patents

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Description

本発明は、鋏に関する。
従来から、ケース内から鋏本体における第一、第二の刃部を出没可能に構成した鋏が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この種の鋏本体は、動刃体と静刃体とが枢着されており、スプリングを用いて動刃体の刃部と静刃体の刃部とが開く方向に付勢されている。そのため、鋏本体をケースに対してスライド移動する過程では、動刃体の刃部がケースの内面と過度に摩擦してしまい、ケースを傷つけてしまったり鋏本体のスムーズなスライド移動を損ねてしまったりするという不具合が生じていた。
さらに、従来のものは、動刃体の刃部と静刃体の刃部とがケースに対して完全に突出していない状態であっても、両刃部を協働させて切断作業が行い得るものとなっていた。そのため、従来の鋏は、使用者の取り扱い時における安全性が十分に確保されたものとは言えなかった。
実公平7-44297号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、少なくとも、動刃体の刃部がケースの内面と過度に摩擦してしまうという不具合を好適に解消し得る鋏を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に係る発明は、ケース内から鋏本体における第一、第二の刃部を出没可能に構成した鋏であって、前記鋏本体が、前記第一の刃部を有し前記ケースに対して前後方向にスライド移動可能に支持された静刃体と、この静刃体に対して回転可能に支持され前記第二の刃部を有するとともに当該第二の刃部の後部に動刃操作部を有した動刃体と、前記第一、第二の刃部を開く方向に付勢する付勢部材とを備えたものであり、前記ケースの内側の左側側面又は右側側面の少なくとも何れか一方の側面に、前記動刃操作部を前記ケースに対して前後方向及び上下方向に案内し得る案内部が設けられているものであり、前記案内部が、前記動刃操作部に設けた凸部が係合し得る溝状又はスリット状をなし前記動刃操作部の回転軌道上に上下方向に円弧状に延びた上下方向案内部分と当該上下方向案内部分の下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分を備えたもの、又は、前記動刃操作部に設けた凹部が係合し得る凸レール状をなし前記動刃操作部の回転軌道上に上下方向に円弧状に延びた上下方向案内部分と当該上下方向案内部分の下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分を備えたものである鋏である。
請求項2に係る発明は、前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、前記使用位置において、前記第一、第二の刃部が開いた状態であっても、前記案内部の前記上下方向案内部分に対して前記動刃操作部の凸部又は凹部が係合し得る請求項1記載の鋏である。
請求項に係る発明は、前記案内部が、前記ケースにおける左右の内側面に設けられている請求項1又は2記載の鋏である
請求項4に係る発明は、前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、前記案内部の前記上下方向案内部分が、前記使用位置において前記動刃操作部を前記ケースに対して上下方向に案内し得るものであり、前記案内部の前記前後方向案内部分が、前記使用位置と前記収納位置との間において前記動刃操作部を前記ケースに対して前後方向に案内し得るものである請求項1、2又は3記載の鋏である。
請求項に係る発明は、前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、前記静刃体が、前記ケースと係合し得るロック要素を設けた静刃操作部を有しており、前記鋏本体が、前記使用位置及び収納位置の少なくとも一方において前記ロック要素と前記ケースとが係合し、前記ケースに対するスライド移動がロックされ得るように構成されている請求項1、2、3又は4記載の鋏である。
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、動刃体の刃部がケースの内面と過度に摩擦してしまうという不具合を好適に解消し得る鋏を提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における作動説明用の右側面図。 同実施形態における作動説明用の右側面図。 同実施形態における作動説明用の右側面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1~9を参照して説明する。なお、図7~9は、鋏Sの作動説明用の右側面図であり、説明の便宜上、左ケース部材1を取り除いたものを表示している。また、図9では、ケースA(右ケース部材2)に設けた案内部(右の案内部21)を把握し易くするために網掛けで表示している。
この実施形態は、本発明を、ケースA内から鋏本体Bにおける第一、第二の刃部H1、H2を出没可能に構成した鋏Sに適用したものである。鋏Sは、ケースAと、ケースAに支持された鋏本体Bとを備えてなる。
鋏Sは、手指(例えば親指)を用いて動刃体4の動刃操作部42を操作することにより、収納位置(N)と使用位置(U)との間で鋏本体BをケースAに対して前後方向にスライド移動し得るとともに、使用位置(U)において動刃操作部42を付勢部材たるコイルスプリング6の付勢力に抗して下方に移動させることにより、第一、第二の刃部H1、H2の協働による用紙等の切断を実行することができるものとなっている。
鋏本体Bは、ケースAから第一、第二の刃部H1、H2が外部に突出した使用位置(U)と、ケースA内に第一、第二の刃部H1、H2が没入した収納位置(N)との間で前後方向にスライド移動し得るものとなっている。鋏本体Bは、使用位置(U)において第一、第二の刃部H1、H2の協働により用紙等の切断対象物(図示せず)を切断するべく、第一の刃部H1を有した静刃体3に対して第二の刃部H2を有した動刃体4が回転し得るように構成されている。
以下、鋏Sの各構成について詳述する。
ケースAは、合成樹脂製のものである。ケースAは、左右の側壁a1と、左右の側壁a1の下端部間を繋ぐ下壁a2と、左右の側壁a1の後端部間を繋ぐ後壁a3と、左右の側壁a1の上端部間を繋ぐ前上壁a4及び後上壁a5とを備えている。ケースAの内部には、鋏本体Bを収容し得る収容空間spが形成されている。
ケースAの前部には、前向きに開口し収容空間spと外部空間とを連通させた前開口部k1が形成されている。ケースAの上部には、上向きに開口し収容空間spと外部空間とを連通させた上開口部k2が形成されている。前開口部k1は、第一、第二の刃部H1、H2が通過し得るとともに鋏本体Bが使用位置(U)に位置する場合に、動刃体4が静刃体3に対して交差し得る(第一、第二の刃部H1、H2が開き得る)大きさに設定されている。上開口部k2は、前後方向に延びており、当該上開口部k2内において動刃操作部42が前後方向に移動し得るように前端部から後端部まで略同じ左右幅寸法に設定されている。上開口部k2は、動刃操作部42が前後方向に進退可能な大きさに設定されている。
ケースAは、略左右半割構造をなした左ケース部材1及び右ケース部材2を連結させてなるものである。
左ケース部材1は、前端部の上下、及び、後端部の上下方向中間部に位置し右ケース部材2側に向けて突設された取付用突起t1と、後上壁a5、後壁a3、及び、下壁a2を構成する部位の内側端縁に位置し右ケース部材2側に向けて突設された縁突部t2とを備えている。一方で、右ケース部材2は、前端部の上下、及び、後端部の上下方向中間部に位置し取付用突起t1が内嵌し得る嵌合穴h1と、後上壁a5、後壁a3、及び、下壁a2を構成する部位の内側端縁に位置し縁突部t2が内嵌し得る嵌合溝h2とを備えている。
なお、本実施形態の鋏Sは、鋏本体Bを左ケース部材1又は右ケース部材2の何れか一方の内側面に位置決めした後に、他方のケース部材を一方のケース部材に接合することにより作られている。
次に、左ケース部材1について説明する。
左ケース部材1の内側面には、鋏本体Bの動刃操作部42をケースAに対して前後方向及び上下方向に案内し得る案内部たる左の案内部11が設けられている。左の案内部11は、動刃操作部42に設けた左側の凸部e1が係合し得る溝状をなしている。左の案内部11は、前端部において動刃操作部42を上下方向に案内し得るように上下方向に延びた上下方向案内部分11aと、上下方向案内部分11aの下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分11bとを備えている。前後方向案内部分11bの後端部11beは、収納位置(N)におけるケースAに対するロック又はロック解除を円滑に行うため、動刃操作部42の若干の上下動を許容し得るように他の部分よりも上下幅が広く設定されている。
また、左ケース部材1は、内側面における左の案内部11よりも下の位置に、前後方向に直線状に延出した左ガイド溝12が設けられている。左ガイド溝12は、鋏本体Bの静刃操作部32に設けられた左の被ガイド突出部g1が係合し得る部位をなしている。左ガイド溝12に対して静刃操作部32に設けた左の被ガイド突出部g1が係合することにより、静刃体3がケースAに対して安定して前後方向にスライド移動し得るものとなっている。
左ケース部材1には、内側面における左の案内部11と左ガイド溝12との間に、静刃操作部32に設けたロック要素たる前のロック用突起t3が係合し得る戻り止め突起13が突設されている。この実施形態では、鋏本体Bが使用位置(U)に位置する場合に、前のロック用突起t3と戻り止め突起13とが係合し得るようになっている。前のロック用突起t3と戻り止め突起13とが係合することにより、使用位置(U)における鋏本体Bの後方移動がロックされ得るものとなっている。
続いて、右ケース部材2について詳述する。
右ケース部材2の内側面には、鋏本体Bの動刃操作部42をケースAに対して前後方向及び上下方向に案内し得る案内部たる右の案内部21が設けられている。右の案内部21は、動刃操作部42に設けた右側の凸部e2が係合し得る溝状をなしている。右の案内部21は、前端部において動刃操作部42を上下方向に案内し得るように上下方向に延びた上下方向案内部分21aと、上下方向案内部分21aの下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分21bとを備えている。前後方向案内部分21bの後端部21beは、収納位置(N)におけるケースAに対するロック又はロック解除を円滑に行うため、動刃操作部42の若干の上下動を許容し得るように他の部分よりも上下幅が広く設定されている。
また、右ケース部材2は、内側面における右の案内部21よりも下の位置に、前後方向に直線状に延出した右ガイド溝22が設けられている。右ガイド溝22は、鋏本体Bの静刃操作部32に設けられた右の被ガイド突出部g2が係合し得る部位をなしている。右ガイド溝22に対して静刃操作部32に設けた右の被ガイド突出部g2が係合することにより、静刃体3がケースAに対して安定して前後方向にスライド移動し得るものとなっている。
右ケース部材2には、後上壁a5を構成する部位の前端部分に、動刃操作部42の後端部にL字状に突設された後のロック用突起e3が係合し得る係合突起23が突設されている。この実施形態では、鋏本体Bが、収納位置(N)において後のロック用突起e3と係合突起23とが係合し得るものとなっている。後のロック用突起e3と係合突起23とが係合することにより、収納位置(N)における鋏本体Bの前方移動がロックされ得るものとなっている。
次いで、鋏本体Bについて説明する。
鋏本体Bは、第一の刃部H1を有した静刃体3と、第二の刃部H2を有した動刃体4と、静刃体3と動刃体4とを相対回転可能に枢支する枢支部材5と、第一、第二の刃部H1、H2を開く方向に付勢する付勢部材たるコイルスプリング6とを備えてなる。
静刃体3は、ケースAに対して前後方向にスライド移動可能に支持されたものである。静刃体3は、前部に第一の刃部H1を有してなる金属製の静刃部材31と、静刃部材31の後端部にインサート成形により装着された合成樹脂製の静刃操作部32とを備えている。
静刃操作部32は、第一の刃部H1よりも後の位置に設けられている。静刃操作部32における下部の両側部には、ケースAに設けた左ガイド溝12及び右ガイド溝22に係合し得る左右の被ガイド突出部g1、g2が設けられている。
静刃操作部32は、左の被ガイド突出部g1よりの上の位置に、ケースAの左ケース部材1に設けられた戻り止め突起13と係合し得るロック要素たる前のロック用突起t3を備えている。
動刃体4は、静刃体3に対して枢支部材5を介して相対回転可能に支持されている。動刃体4は、枢支部材5により枢着された静刃体3とともにケースAに対して前後方向にスライド移動可能に支持されている。動刃体4は、前部に第二の刃部H2を有してなる金属製の動刃部材41と、動刃部材41の後端部にインサート成形により装着された合成樹脂製の動刃操作部42とを備えている。
動刃操作部42は、第二の刃部H2よりも後の位置に設けられている。動刃操作部42は、前後方向に延びたブロック状をなし上面を使用者の指が当接する当接面mとした動刃操作部本体42aと、動刃操作部本体42aにおける前端部の下部に突設されケースAに設けた左右の案内部11、21に係り合う左側の凸部e1及び右側の凸部e2と、動刃操作部本体42aにおける後端部から後方に向けてL字状に突設されケースAに設けた係合突起23に係合し得る後のロック用突起e3とを備えてなる。
静刃体3と動刃体4とは、第一、第二の刃部H1、H2の後部において枢支部材5により相対回転可能に連結されている。すなわち、静刃体3における第一の刃部H1と静刃操作部32の間部分と、動刃体4における第二の刃部H2と動刃操作部42の間の部分同士が、円筒部材51の両端部に鍔部52を設けてなる枢支部材5により枢着されている。
コイルスプリング6は、枢支部材5よりも後に位置し、静刃体3と動刃体4との間に配設されている。コイルスプリング6は、下端部が静刃操作部32の前上部に支持されており、上端部が動刃操作部42の前下部に支持されている。コイルスプリング6は、常時、第一の刃部H1と第二の刃部H2とが開く方向すなわち互いに離反する方向に回動し得る付勢力を付与している。
続いて、ケースAに対する鋏本体Bのスライド動作について、図7~9を参照して説明する。
図7に示すように、鋏本体Bが収納位置(N)にあるときは、動刃操作部42に設けた後のロック用突起e3がケースAに設けた係合突起23と係り合うことにより、鋏本体BのケースAに対する前方移動が規制されている。なお、使用者は、収納位置(N)にある鋏本体Bの動作操作部42をコイルスプリング6の付勢力に抗して下方に押圧しつつ前方に移動することにより、後のロック用突起e3と係合突起23との係わり合いを解除することができるようになっている。なお、このとき、動刃操作部42に設けた左側及び右側の凸部e1、e2は、ケースAに設けた左右の案内部11、21の後端部11be、21beに位置しているので、後のロック用突起e3と係合突起23との係わり合いを解除するための動刃操作部42の下方への移動は許容されている。
図7に示す収納位置(N)から図8に示す使用位置(U)に向かって鋏本体Bをスライド移動するときは、動刃操作部42に設けた左側及び右側の凸部e1、e2が、ケースAに設けた左右の案内部11、21と係り合うことにより、動刃体4の静刃体3に対する姿勢が規定されている。
すなわち、鋏本体Bが収納位置(N)と使用位置(U)との間を移動するときは、ケースAに設けた前後方向案内部分11b、21bに対して、動刃操作部42に設けた左側及び右側の凸部e1、e2が係り合うため、鋏本体Bは、収納位置(N)に位置する場合と略同様の姿勢、すなわち、第一、第二の刃部H1、H2が開かない(重なり合った)姿勢が保持されることになる(図9において実線で示された鋏本体Bを参照)。
図8に示す使用位置(U)では、ケースAに設けた上下方向案内部分11a、21aに対して、動刃操作部42に設けた左側及び右側の凸部e1、e2が係り合うため、鋏本体Bの動刃体4は静刃体3に対して一定の範囲で回転可能な状態を採り得るようになっている。動刃体4は無負荷状態においてコイルスプリング6の付勢力を受けて第一、第二の刃部H1、H2が開く方向、及び、静刃操作部32と動刃操作部42とが相離れる方向に移動し得るものとなっている。
換言すれば、鋏本体Bは、使用位置(U)に位置しない限り、動刃操作部42が左右の案内部11、21により上下動可能に案内され得ないようになっている。
鋏本体Bは、使用位置(U)において、使用者による動刃操作体42に対する操作力を受け、用紙等の切断対象物を切断し得るものとなっている。なお、鋏本体Bは、第一、第二の刃部H1、H2によって切断対象物を切断する際に、当該切断対象物からの応力を受けて後方に付勢され得るが、ケースAに設けた上下方向案内部分11a、21aに対して、動刃操作部42に設けた左側及び右側の凸部e1、e2が係り合っているため、鋏本体Bの後方への移動は規制されている。
以上説明したように、本実施形態に係る鋏Sは、ケースA内から鋏本体Bにおける第一、第二の刃部H1、H2を出没可能に構成したものである。そして、鋏本体Bが、第一の刃部H1を有しケースAに対して前後方向にスライド移動可能に支持された静刃体3と、静刃体3に対して回転可能に支持され第二の刃部H2を有するとともに当該第二の刃部H2の後部に動刃操作部42を有した動刃体4と、第一、第二の刃部H1、H2を開く方向に付勢する付勢部材たるコイルスプリング6とを備えている。ケースAの内側面に、動刃操作部42をケースAに対して前後方向及び上下方向に案内し得る案内部たる左右の案内部11、21が設けられている。
このため、動刃体4における第二の刃部H2が、コイルスプリング6による付勢力を受けてケースAの内面と過度に摩擦してしまうことが好適に抑制された鋏Sを提供することができるものとなる。
つまり、ケースAにおける左右の内側面に設けられた左右の案内部11、21が、動刃操作部42をケースAに対して前後方向及び上下方向に適切に案内し得るように構成されている。このため、動刃体4における第二の刃部H2がケースAに対して過度に摩擦し難いものとなっている。したがって、本実施形態の鋏Sであれば、コイルスプリング6の付勢力を受けた動刃体4の第二の刃部H2によりケースAの内面を傷つけてしまったり、鋏本体Bのスムーズな前後方向のスライド移動を損ねてしまったりするという不具合が好適に解消されたものとなる。
しかも、左右の案内部11、21は、静刃体3における第一の刃部H1と動刃体4における第二の刃部H2とがケースAに対して完全に突出していない状態(すなわち、使用位置(U)に至る手前の状態)では、鋏本体Bによる切断作業を行い得ないように構成されているため、使用者の安全な取り扱いが十分に確保されたものとなっている。
左右の案内部11、21が、動刃操作部42に設けた左側の凸部e1及び右側の凸部e2が係合し得る溝状をなしたものである。このため、左右の案内部11、21が、動刃操作部42を所定の軌道上に案内し得る好適な構成をなしている。
鋏本体Bが、ケースAから第一、第二の刃部H1、H2が突出した使用位置(U)と、ケースA内に第一、第二の刃部H1、H2が没入した収納位置(N)との間で前後方向にスライド移動し得るものである。そして、使用位置(U)において、第一、第二の刃部H1、H2が開いた状態であっても、溝状をなす左右の案内部11、21に対して動刃操作部42における左側の凸部e1及び右側の凸部e2が係合し得るものとなっている。このため、鋏本体Bの第一、第二の刃部H1、H2が用紙等を切断可能な開いた状態をなしていても、鋏本体BがケースAに対して後退することが好適に抑制されたものとなっている。
ケースAにおける左右の内側面に左右の案内部11、21がそれぞれ設けられている。このため、動刃操作部42をケースA内においてバランスよく案内し得るものとなっている。
左右の案内部11、21が、使用位置(U)においてのみ動刃操作部42をケースAに対して上下方向に案内し得るものであり、使用位置(U)と収納位置(N)との間において動刃操作部42をケースAに対して前後方向に案内し得るものである。このため、左右の案内部11、21は、動刃操作部42の位置を好適に案内し得るものとなり、動刃体4がケースAに対して過度に摩擦することなく、且つ、第一、第二の刃部H1、H2が使用位置(U)においてのみ切断可能な状態を採り得るものとなっている。
静刃体3が、ケースAと係合し得るロック要素たる前のロック用突起t3を設けた静刃操作部32を有している。そして、鋏本体Bが、使用位置(U)において前のロック用突起t3とケースAの戻り止め突起13とが係合し、ケースAに対する後方へのスライド移動がロックされ得るように構成されている。このため、使用位置(U)における鋏本体BがケースAに対して後方に移動し難くなるため、使用位置(U)における鋏本体Bが安定し切断作業を好適に行い得るものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
ケースに設けた案内部は、ケースにおける左右の内側面の何れか一方に設けられたものであればよく、当該案内部に案内される動刃操作部の被案内部分は対応する一方側のみに設けられたものであればよい。
ケースの内側面に設けた案内部は、動刃操作部に設けた凸部が係合し得る溝状をなしたものに限られるものではない。例えば、ケースの内側面に設けた案内部が、動刃操作部に設けた凹部又は凸部が係合し得る凸レール状をなしたものであってもよい。また、ケースの内側面に設けた案内部は、溝状のものに限られたものではなく、動刃操作部に設けた凸部が係合し得るスリット状をなしたものであってもよい。
静刃操作部に設けられたロック要素は突起に限られるものではなく、ケース側に設けた突起が嵌合し得る凹部であってもよい。また、静刃操作部に設けられたロック要素は、使用位置においてケースと係合し得るものに限られるものではなく、収納位置においてケースと係合し得るものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
S…鋏
A…ケース
B…鋏本体
3…静刃体
4…動刃体
6…コイルスプリング(付勢部材)
11…左の案内部(案内部)
21…右の案内部(案内部)
e1…左側の凸部
e2…右側の凸部

Claims (5)

  1. ケース内から鋏本体における第一、第二の刃部を出没可能に構成した鋏であって、
    前記鋏本体が、前記第一の刃部を有し前記ケースに対して前後方向にスライド移動可能に支持された静刃体と、この静刃体に対して回転可能に支持され前記第二の刃部を有するとともに当該第二の刃部の後部に動刃操作部を有した動刃体と、前記第一、第二の刃部を開く方向に付勢する付勢部材とを備えたものであり、
    前記ケースの内側の左側側面又は右側側面の少なくとも何れか一方の側面に、前記動刃操作部を前記ケースに対して前後方向及び上下方向に案内し得る案内部が設けられているものであり、
    前記案内部が、前記動刃操作部に設けた凸部が係合し得る溝状又はスリット状をなし前記動刃操作部の回転軌道上に上下方向に円弧状に延びた上下方向案内部分と当該上下方向案内部分の下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分を備えたもの、又は、前記動刃操作部に設けた凹部が係合し得る凸レール状をなし前記動刃操作部の回転軌道上に上下方向に円弧状に延びた上下方向案内部分と当該上下方向案内部分の下端から後方に向かって略直線状に延びた前後方向案内部分を備えたものである鋏。
  2. 前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、
    前記使用位置において、前記第一、第二の刃部が開いた状態であっても、前記案内部の前記上下方向案内部分に対して前記動刃操作部の凸部又は凹部が係合し得る請求項1記載の鋏。
  3. 前記案内部が、前記ケースにおける左右の内側面に設けられている請求項1又は2記載の鋏。
  4. 前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、
    前記案内部の前記上下方向案内部分が、前記使用位置において前記動刃操作部を前記ケースに対して上下方向に案内し得るものであり、前記案内部の前記前後方向案内部分が、前記使用位置と前記収納位置との間において前記動刃操作部を前記ケースに対して前後方向に案内し得るものである請求項1、2又は3記載の鋏。
  5. 前記鋏本体が、前記ケースから前記第一、第二の刃部が突出した使用位置と、前記ケース内に前記第一、第二の刃部が没入した収納位置との間で前後方向にスライド移動し得るものであり、
    前記静刃体が、前記ケースと係合し得るロック要素を設けた静刃操作部を有しており、
    前記鋏本体が、前記使用位置及び収納位置の少なくとも一方において前記ロック要素と前記ケースとが係合し、前記ケースに対するスライド移動がロックされ得るように構成されている請求項1、2、3又は4記載の鋏。
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