本願の目的は、外観の一貫性が比較的高い電子装置を提供することである。
本願の一実施形態は電子装置を提供する。電子装置はフレキシブルディスプレイと、第1のハウジングと、第2のハウジングと、フレキシブル接続ピースとを含む。フレキシブル接続ピースの一方側は第1のハウジングに接続され、フレキシブル接続ピースの他方側は第2のハウジングに接続されている。フレキシブル接続ピースは、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれるか又は平坦になるように変形可能である。フレキシブル接続ピースはシリカゲル等の軟質材料で作られ得る。フレキシブルディスプレイは第1のハウジング、フレキシブル接続ピース及び第2のハウジングにシームレスに固定される。
第1のハウジングの、フレキシブルディスプレイに面しない側に複数の第1のスリットが配置されている。第2のハウジングの、フレキシブルディスプレイに面しない側に複数の第2のスリットが配置されている。フレキシブル接続ピースの、フレキシブルディスプレイに面しない側に複数の第3のスリットが配置され、2つの隣接する第3のスリットの間に凸部が形成されている。第1のスリット、第2のスリット及び第3のスリットの延在方向は第1の方向と平行である。
第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、フレキシブルディスプレイは折り畳まれて、第1のハウジング、フレキシブル接続ピース及び第2のハウジングの内側に位置し、フレキシブル接続ピースの複数の凸部は、複数の第3のスリットを用いることにより互いに開いている。
第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、フレキシブルディスプレイは平坦であり、フレキシブル接続ピースの複数の凸部が互いに閉じられ、複数の第1のスリット、複数の第3のスリット及び複数の第2のスリットは第2の方向に連続的に配置され、該第2の方向は第1の方向に対して垂直である。
この実施形態では、フレキシブル接続ピースは複数の第3のスリットを備え、フレキシブル接続ピースを平坦に及び屈曲させるために複数の凸部を互いに対して開き、互いに対して閉じることができる。この場合、第1のハウジングと第2のハウジングとを互いに対して平坦にし、折り畳むことができる。第1のスリット、第3のスリット及び第2のスリットは互いに平行であり、順次配置されているため、第1のスリット、第3のスリット及び第2のスリットは電子装置の外観テクスチャを共に形成でき、テクスチャは規則的で美しい。第3のスリットは隠蔽を実施するために電子装置の外観テクスチャに自然に融合され得るため、電子装置は比較的高い外観の一貫性を有する。加えて、フレキシブル接続ピースを用いることにより第1のハウジングと第2のハウジングとを互いに対して回転させるプロセスでは、電子装置の外観テクスチャは自然に変化できる。これは、ユーザ体験を改善に役立つ。
加えて、フレキシブルディスプレイは、第1のハウジング、フレキシブル接続ピース及び第2のハウジングに固定されている。フレキシブルディスプレイは平坦にしたり折り畳んだりする必要があることから、第1のハウジングと第2のハウジングとを互いに対して平坦にしたり、折り畳んだりするためにフレキシブル接続ピースが用いられる。フレキシブル接続ピースは単純な構造を有する。ヒンジ型の回転軸に比べて、フレキシブル接続ピースはサイズが小さく、よりコンパクトであり、電子装置の軽量化及び薄型化が実現される。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイはディスプレイ層及び支持層を含み得る。支持層は、ディスプレイ層の非発光側に位置する。支持層は、弾性金属材料等の特定の剛性を有する材料で作られ得る。支持層は、フレキシブルディスプレイが特定の強度及び平坦さを有するようにディスプレイ層を支持するように構成されている。これは、フレキシブルディスプレイが外力(例えば、フレキシブルディスプレイに対してユーザによって行われる押圧操作又はタッチ操作)を受けたときにフレキシブルディスプレイが潰れるか又は内側に沈むリスクを軽減することにより、フレキシブルディスプレイの信頼性を改善し、フレキシブルディスプレイの寿命を延ばす。
一部の実施形態では、第3のスリットの深さは、第1のスリットの深さ及び第2のスリットの深さよりも大きい。この実施形態では、フレキシブル接続ピースの曲げ要件を満たすために第3のスリットの深さは比較的大きい。電子装置の外観の部分的なテクスチャを形成できるだけでなく、第1のハウジング上の第1のスリットの実装面積及び第2のハウジング上の第2のスリットの実装面積を低減できるように第1のスリットの深さ及び第2のスリットの深さは比較的小さい。このように、第1のハウジング及び第2のハウジングでは、第1のハウジング及び第2のハウジングの構造強度を著しく低下させることなく、他のコンポーネントを配置するためのスペースがより多く存在する。したがって、電子装置の信頼性が比較的高くなる。
一部の実施形態では、第1のスリットの深さは第2のスリットの深さと同じであり得る。一部の他の実施形態では、第1のスリットの深さは第2のスリットの深さと異なり得る。
一部の実施形態では、第1のハウジングは、背面と、背面の2つの側にそれぞれ接続された2つの側面とを含み、第1のスリットは、背面を介して一方の側面から他方の側面に延びる。第2のハウジングは、背面と、背面の2つの側にそれぞれ接続された2つの側面とを含み、第2のスリットは、背面を介して一方の側面から他方の側面に延びる。
この実施形態では、第1のスリットは第1のハウジングの側面に延び、第2のスリットは第2のハウジングの側面に延びる。したがって、電子装置の側面からは、フレキシブル接続ピース上の第3のスリットの外観も、第1のスリット及び第2のスリットの外観と同様に見える。したがって、第3のスリットは、電子装置の外観テクスチャに良好に融合され得る。
一部の実施形態では、複数の第1のスリット、複数の第3のスリット及び複数の第2のスリットは等間隔で配置されている。複数の第3のスリットは等間隔に配置されているため、フレキシブル接続ピースが曲げられて広がっている場合にフレキシブル接続ピースにかかる力がより均一になり、フレキシブル接続ピースはより高い信頼性及びより長い寿命を有する。電子装置の第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、複数の第1のスリット、複数の第3のスリット及び複数の第2のスリットは等間隔で配置されているため、第3のスリットは第1のスリット及び第2のスリットに視覚的により良好に連結され、電子装置はより高い外観の一貫性を有する。
一部の他の実施形態では、複数の第3のスリットが等間隔に配置され、複数の第1のスリット及び複数の第2のスリットの配置密度が徐々に変化する。一部の例では、複数の第1のスリット及び複数の第2のスリットが複数の第3のスリットに近接する方向において、複数の第1のスリットの配置密度が徐々に増加し、複数の第2のスリットの配置密度が徐々に増加する。このように、第3のスリットを電子装置の外観に融合させることができ、第1のハウジング上の第1のスリットの数及び第2のハウジング上の第2のスリットの数を減らすことができるため、第1のハウジング及び第2のハウジングはより高い構造強度を有する。他の一部の例では、複数の第1のスリット及び複数の第2のスリットが複数の第3のスリットに近接する方向において、複数の第1のスリットの配置密度が徐々に減少し、複数の第2のスリットの配置密度が徐々に減少する。さらに他の一部の例では、複数の第1のスリット及び複数の第2のスリットは、電子装置の外観がより多様化されるように、ランダムな配置等の別の方法で代替的に配置され得る。
一部の実施形態では、第1のハウジング及び第2のハウジングのそれぞれは基材及び可撓性クラッド層を含み、基材の外側に可撓性クラッド層で被覆されている。第1のハウジング及び第2のハウジングは、射出成形プロセスを用いることにより製造され得る。可撓性クラッド層の材料は、限定されないが、シリカゲル、皮革又はマイクロファイバーであり得る。第1のハウジングの可撓性クラッド層に第1の間隙が形成され得る。第2のハウジングの可撓性クラッド層に第2の間隙が形成され得る。
一部の実施形態では、第1のハウジングの、フレキシブルディスプレイに面しない側に第1のスリットパターンが形成され、第1のスリットパターンは第1のスリットと、第4のスリットとを含み、第4のスリットは第1のスリットと交差するか又は平行である。第4のスリットは直線又は曲線であり得る。第1のスリットパターンはさらに他のスリットを含み得る。第2のハウジングの、フレキシブルディスプレイに面しない側に第2のスリットパターンが形成され、フレキシブル接続ピースの、フレキシブルディスプレイに面しない側に第3のスリットパターンが形成され、該第3のスリットパターン、該第2のスリットパターン及び第1のスリットパターンは同じである。この実施形態では、フレキシブル接続ピース上の第3のスリットパターンは、第1のハウジングの第1のスリットパターン及び第2のハウジングの第2のスリットパターンと十分に融合させることができるため、電子装置はより高い外観の一貫性を有する。
本願の一部の実施形態では、電子装置は制限構造をさらに含み、制限構造は、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦で維持するのを支援するように構成されている。制限構造は、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合に、第1のハウジングと第2のハウジングとが相対的に安定した位置関係を維持するのを支援できる。したがって、フレキシブルディスプレイは、安定した大画面表示状態を維持することができるため、電子装置の信頼性が改善される。
一部の実施形態では、電子装置は複数の磁気取り付けアセンブリをさらに含む。少なくとも1つの取り付けアセンブリは各第3のスリット内に対応して配置される。少なくとも1つの磁気取り付けアセンブリは1つ以上の磁気取り付けアセンブリを含む。各磁気取り付けアセンブリは互いに取り付けられる第1の磁気取り付け部材及び第2の磁気取り付け部材を含む。第1の磁気取り付け部材及び第2の磁気取り付け部材は、第3のスリットの両側に位置する2つの凸部にそれぞれ配置され、第1の磁気取り付け部材及び第2の磁気取り付け部材は互いに反対に配置される。第1の磁気取り付け部材及び第2の磁気取り付け部材は極性が異なる磁石であり得る。あるいは、一方の磁気取り付け部材は磁石であり、他方は強磁性材料で作られ得る。
この実施形態では、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、フレキシブル接続ピースの複数の凸部が互いに対して閉じ、1つの磁気取り付けアセンブリの第1の磁気取り付け部材と第2の磁気取り付け部材とが互いに近接し、2つの磁気取り付け部材の間に磁気取り付け力が生成されるため、フレキシブル接続ピースの複数の凸部の全てが安定した状態で維持され、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦で維持される。この実施形態では、複数の磁気取り付けアセンブリが配置されているため、第1のハウジングと第2のハウジングとは互いに対して平坦で維持することができる。複数の磁気取り付けアセンブリは構造が単純でサイズが小さいため、フレキシブル接続ピースをより軽量化及び薄型化することができる。加えて、複数の磁気取り付けアセンブリを用いることにより、第1のハウジングと第2のハウジングとを互いに対して平坦で維持する実施は簡素で、信頼性が高い。
加えて、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、フレキシブル接続ピースの複数の凸部が互いに離れ、1つの磁気取り付けアセンブリの第1の磁気取り付け部材及び第2の磁気取り付け部材は互いに離れ、2つの磁気取り付け部材間の磁気取り付け力が減少する。この場合、電子装置は、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対してより良好に折り畳まれて維持されるように、固定構造を備え得る。
一部の実施形態では、第1のハウジングは第1のチャネルを形成し、第2のハウジングは第2のチャネルを形成し、フレキシブル接続ピースの複数の凸部は第3のチャネルを形成し、第3のチャネルは複数の第3のスリットを横切り、第3のチャネルは第1のチャネル及び第2のチャネルに接続されている。電子装置は第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片をさらに含む。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はパワーオフされており、第1の形状記憶金属片は第1のチャネルに位置し、第2の形状記憶金属片は第2のチャネルに位置する。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はパワーオンされており、第1の形状記憶金属片は加熱され且つ伸長され、第1の形状記憶金属片の一端は第3のチャネル内に延び、第2の形状記憶金属片は加熱され且つ伸長され、第2の形状記憶金属片の一端は第3のチャネル内に延びている。
この実施形態では、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はパワーオフされ、第1の形状記憶金属片は第1のチャネルに位置し、第2の形状記憶金属片は第2のチャネルに位置する。この場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片の長さは初期の長さであり、比較的短いため、第1の形状記憶金属片を第1のチャネルに収容でき、第2の形状記憶金属片を第2のチャネルに収容できる。これにより、フレキシブル接続ピースの折り畳みに対する干渉が回避され、電子装置の信頼性を高めることができる。
第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦な場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はパワーオンされ、第1の形状記憶金属片が加熱され且つ伸長され、第1の形状記憶金属片の一端が第3のチャネル内に延び、第2の形状記憶金属片が加熱され且つ伸長され、第2の形状記憶金属片の一端が第3のチャネル1内に延びる。この実施形態では、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片は、パワーオンされ加熱された後に伸長するという特徴に基づいて、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はフレキシブル接続ピース内に伸長してフレキシブル接続ピースを支持するために、フレキシブル接続ピースは平坦な状態で維持され、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦で維持される。
一部の実施形態では、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はパワーオンにされ、加熱され伸長された後に互いに当接する。この場合、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片はフレキシブル接続ピースをより完全に支持する。他の一部の実施形態では、代替的に、第1の形状記憶金属片及び第2の形状記憶金属片が加熱されて伸長された後でも、第1の形状記憶金属片と第2の形状記憶金属片との間に小さな間隙が依然残り得る。
一実施形態では、フレキシブル接続ピースの複数の凸部は変形チャネルを形成し、該変形チャネルは、複数の第3のスリットを横切る。電子装置は形状記憶金属片をさらに含み、該形状記憶金属片は変形チャネル内に収容されている。形状記憶金属片の一端は第1のハウジングに固定接続され、形状記憶金属片の他端は第2のハウジングに固定接続されている。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、形状記憶金属片は伸長され、フレキシブル接続ピースと共に屈曲されているか。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、形状記憶金属片は、パワーオンされ且つ加熱された後に短縮され且つ平坦になっている。
この実施形態では、形状記憶金属片は、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合に、フレキシブル接続ピースを支持するために、外力の作用下でフレキシブル接続ピースと共に変形させることができる。形状記憶金属片もパワーオンされ且つ加熱された後に短縮し、平坦にすることができるため、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦な場合に、フレキシブル接続ピースを平坦な状態で維持することができる。
一部の実施形態では、2つの隣接する凸部の間に凹凸嵌合構造が形成され、該凹凸嵌合構造は凸部のうちの一方に形成されたバンプと、凸部の他方に形成された溝とを含む。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦である場合、バンプは溝に埋め込まれている。
この実施形態では、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに平坦である場合、バンプが溝に埋め込まれる。この場合、バンプと溝との嵌合により、2つの隣接する凸部の間で安定した相対位置関係が維持され、フレキシブル接続ピースが平坦な状態で維持することができるため、第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して平坦で維持される。第1のハウジングと第2のハウジングとが互いに対して折り畳まれている場合、バンプが溝から外れているため、フレキシブル接続ピースを自由に屈曲することができる。
一部の実施形態では、電子装置は回転軸及び第3のハウジングをさらに含む。第3のハウジングは、第2のハウジングの、第1のハウジングに面しない側に位置し、回転軸の一方側は第2のハウジングに接続され、該回転軸の他方の側は該第3のハウジングに接続されている。回転軸は、第2のハウジングと第3のハウジングとが互いに対して平坦になるか、折り畳まれるか又は部分的に広がるように変形可能である。回転軸の2つの側面は複数の異なる角度で広がることができ、安定性を維持できる。すなわち、回転軸は、第2のハウジングと第3のハウジングとの間の角度を調節可能することができる。例えば、回転軸はヒンジ型回転軸であり得る。
電子装置が第3の物理的形態にある場合、第2のハウジングと第3のハウジングとは互いに対して折り畳まれ、第1のハウジングと第2のハウジングとは互いに対して折り畳まれ、第3のハウジングは第1のハウジングと第2のハウジングとの間に位置する。電子装置が第1の物理的形態にある場合、第3のハウジングと第2のハウジングとは互いに平坦であり、第2のハウジングと第1のハウジングとは互いに対して平坦である。電子装置が第2の物理的形態にある場合、第2のハウジングと第3のハウジングとは互いに対して部分的に広がっており、第1のハウジングと第2のハウジングとは互いに対して平坦である。
この実施形態では、2つの異なる回転軸が電子装置で協調的に用いられる。フレキシブル接続ピースが回転軸の1つとして用いられ、軟性材料は屈曲可能という特徴を用いることにより、電子装置の平坦化及び折り畳みが実施され、回転軸が他方の回転軸として用いられ、電子装置の平坦化、折り畳み及び部分的展開を実施するために、フレキシブル接続ピースよりも複雑な構造が用いられ得る。電子装置は、回転軸及びフレキシブル接続ピースとの協働により、第3の物理的形態、第2の物理的形態及び第1の物理的形態を有することができる。第3の物理的形態にある電子装置は、三重折り構造の使用により全体の表面積が小さく、保管及び持ち運びを容易にする。第1の物理的形態にある電子装置は、電子装置の画面を最大化モードで表示できるため、より大きな画面で見るためのユーザの要求が満たされる。第2の物理的形態にある電子装置は自由角度調整を実施でき、より多様なシナリオで用いることができるため、ユーザ体験が改善される。
この実施形態では、電子装置が第3の物理的形態にある場合、第3のハウジングは第1のハウジングと第2のハウジングとの間に位置し、第1のハウジングと第2のハウジングとの間のフレキシブル接続ピースの曲げ半径は比較的大きいため、フレキシブルディスプレイの、フレキシブル接続ピースに固定される屈曲部の曲げ半径は比較的大きくなる。このように、フレキシブルディスプレイの屈曲部は、フレキシブル接続ピースと共により容易に屈曲し広げることができ、広げたときに折れ曲がりが生じ易くなることはない。
一部の実施形態では、電子装置はキーパッドアセンブリをさらに含み、該キーパッドアセンブリは第3のハウジングに固定されている。電子装置が第1の物理的形態にある場合、第3のハウジングと第2のハウジングとは互いに対して平坦であり、第2のハウジングと第1のハウジングとは互いに対して平坦であり、キーパッドアセンブリの向きはフレキシブルディスプレイの向きと同じである。
この実施形態では、第2のハウジングと第3のハウジングとの間に回転軸が接続され、回転軸は自由角度調整を実施し、安定性を維持することができるため、電子装置が第2の物理的形態にある場合に、キーパッドアセンブリ及びフレキシブルディスプレイを、ユーザの要求に応じて異なる角度で広げて、ユーザの入力及び視覚的要求を満たし、高い快適性を提供できる。
一部の実施形態では、キーパッドアセンブリは複数のキーを含み得る。複数のキーの間のキー間隔(2つのキーの中心の間の距離を意味する)は15mm(ミリメートル)よりも大きい。例えば、キーパッドアセンブリはフルサイズのキーパッドであり、キーパッドアセンブリのキー間隔は19mm±1mmの範囲であり得る。このように、キーパッドアセンブリは大半のユーザの入力習慣を満足させることができ、ユーザの使用体験を改善するのに役立つ。一部の他の実施形態では、キーパッドアセンブリの複数のキーの表面にタッチ層がさらに配置され得る。この場合、機械的キー入力モード及びタッチ入力モードがキーパッドアセンブリに統合されている。ユーザは、複数のキーを押すことによって入力を実施し得るか又はタッチ操作、タッピング操作、押圧操作、スライド操作等をタッチ層で行うことにより入力を実施し得る。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイは回転軸を横切り、第3のハウジングに延び、フレキシブルディスプレイの、第3のハウジング上に位置する部分はタッチ機能及びディスプレイ機能と一体化されており、キーパッドアセンブリ及びフレキシブルディスプレイは互いに分離されている。
この実施形態では、フレキシブルディスプレイの、第3のハウジング上に位置する部分は第1のタッチディスプレイ領域を形成する。ユーザは、第1のタッチディスプレイ領域及びキーパッドアセンブリを用いることにより入力を実施し、電子装置の入力モードがより多様化され、ユーザ体験がより良好になる。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイの、回転シャフト上に位置する部品は第2のタッチ表示領域を形成する。第2のタッチ表示領域及び第1のタッチ表示領域がスプライスされて面積が比較的大きいタッチ表示領域を形成し、より多くのコントロールが表示される。このように、タッチディスプレイ要件が満たされると、第1のタッチディスプレイ領域の面積が適切に低減されるため、第3のハウジングの表面積は比較的小さく、第3の物理的形態にある電子装置の表面積が小さくなり、より便利に持ち運び及び保管できる。
一部の実施形態では、電子装置はタッチディスプレイバーをさらに含み、タッチディスプレイバーは第3のハウジングに固定され、キーパッドアセンブリと回転軸との間に位置する。この実施形態では、ユーザは、タッチディスプレイバー及びキーパッドアセンブリを用いることにより入力を実施し、電子装置の入力モードはより多様化されるため、ユーザ体験がより良好になる。
一部の実施形態では、タッチディスプレイバーは、編集コントロール(例えば、音量増加制御、音量減少制御、輝度増加制御、輝度減少制御、Bluetoothスイッチ制御及びページ切り替え制御)及びアプリケーションコントロール(例えば、スタート制御、クイックスタートバー制御、入力バー制御、音量制御、ネットワーク接続制御及びデスクトップ表示制御)を表示し得る。ユーザは、対応するコントロールにタッチすることにより入力を実施し得る。一部の他の実施形態では、タッチディスプレイバーは項目コントロール(音量、輝度、色、表現、ページ切り替え等)を表示し得る。ユーザは、対応する項目コントロールにタッチすることにより項目を選択し、タッチバー上でスライド操作を行うことにより対応する項目を調整し得る。例えば、ユーザが音量コントロールにタッチすることによって音量項目を選択した後、ユーザがタッチディスプレイバー上で右にスライドすると音量が上がり、ユーザがタッチディスプレイバー上で左にスライドすると音量が下がる。さらに一部の他の実施形態では、タッチディスプレイバーは複数の調整領域を含む。複数の調整領域を用いることにより複数の項目を調整できる。例えば、複数の調整領域は、音量調整領域、輝度調整領域、カラー調整領域、表現調整領域及びページ切り替え領域を含む。ユーザは、異なる調整領域でスライド操作を行うことにより異なる項目を調整することができる。例えば、ユーザが輝度調整領域内で右にスライドすると、フレキシブルディスプレイの表示輝度が増加するか又はユーザが輝度調整領域内で左にスライドすると、フレキシブルディスプレイの表示輝度が減少する。
一部の実施形態では、電子装置はタッチスクリーンをさらに含み、該タッチスクリーンは第3のハウジングに固定されている。電子装置が第1の物理的形態にある場合、第3のハウジングと第2のハウジングとは互いに対して平坦であり、第2のハウジングと第1のハウジングとは互いに対して平坦であり、タッチスクリーンの向きはフレキシブルディスプレイの向きと同じである。電子装置が第1の物理的形態又は第2の物理的形態にある場合、タッチスクリーンは電子装置の入力部として用いられ、フレキシブルディスプレイは電子装置の表示部として用いられ得る。
一部の実施形態では、タッチスクリーンはタッチディスプレイであり得るか又は単にタッチスクリーン、例えば、クリックパッド又はハンドペイントタブレットであり得る。タッチスクリーンがタッチディスプレイである場合、一部の使用シナリオでは、タッチスクリーンは電子装置の表示部としても用いられ、フレキシブルディスプレイと共にダブルスクリーンディスプレイを実施して、電子装置の表示面積を増加させ得る。
一部の実施形態では、第2のハウジングの厚さ及び第1のハウジングの厚さは、第2の方向と平行で、第3のハウジングから離れる方向において徐々に減少し、第3のハウジングの厚さは、第2のハウジングの、第3のハウジングに近い側の厚さ以上である。
この実施形態では、第2のハウジング及び第1のハウジングの厚さは比較的小さく、電子装置がより軽量化及び薄型化される。第2のハウジング及び第1のハウジングの厚さは、第3のハウジングから離れる方向に徐々に減少する。これも電子装置の外観の一貫性を改善するのに役立つ。電子装置を保持又は支持する場合、ユーザは通常、電子装置を電子装置の第3のハウジングで保持又は支持する。第2のハウジング及び第1のハウジングの厚さの減少も、電子装置の使用の間の電子装置の保持又は支持の安定性を向上させ、それにより使用体験を改善するのに役立つ。
一部の実施形態では、フレキシブル接続ピースの、第2のハウジングに接続される側の厚さは、フレキシブル接続ピースの、第1のハウジングに接続される側の厚さより大きく、フレキシブル接続ピースの厚さは、第2のハウジングから離れる方向に徐々に減少する。フレキシブル接続ピースの、第2のハウジングに接続される側の厚さは、第2のハウジングの、フレキシブル接続ピースに接続される側の厚さ以下である。この場合、第2のハウジングの厚さ、フレキシブル接続ピースの厚さ及び第1のハウジングの厚さは、第2の方向と平行で、第3のハウジングから離れる方向に徐々に減少する。
一部の実施形態では、回転シャフトの厚さは第3のハウジングの厚さ以下であり、第2のハウジングの、第3のハウジングに近い方の側の厚さ以上である。
本願の実施形態における添付図面を参照しながら、本願の実施形態を以下で説明する。
本願の実施形態は電子装置を提供する。電子装置は、互いに対して折り畳んだり広げたりすることができる少なくとも2つのパーツを含む。すなわち、電子装置は折り畳み式の構造のものである。電子装置は、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話等であり得る。
図1は、本願の一実施形態に係る第1の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。図2は、第2の物理的形態にある、図1に示す電子装置100の概略構造図である。図3は、第3の物理的形態にある、図1に示す電子装置100の概略構造図である。図1に記載の実施形態では、電子装置100がノートブックコンピュータである例を用いて説明する。図1に記載の実施形態では、電子装置100の幅方向が第1の方向Xであり、電子装置100の長さ方向が第2の方向Yであり、電子装置100の厚さ方向が第3の方向Zである例を用いて説明する。
図1に示すように、電子装置100は、第1のハウジング1と、フレキシブル接続ピース2と、第2のハウジング3と、回転シャフト4と、第3のハウジング5とを含む。第3のハウジング5は、第2のハウジング3の、第1のハウジング1から離れた側に位置する。第1のハウジング1、第2のハウジング3、第3のハウジング5は、第2の方向Yに順次配置されている。第1のハウジング1と第2のハウジング3との間にフレキシブル接続ピース2が配置されている。フレキシブル接続ピース2の延在方向は、第1の方向Xと平行である。フレキシブル接続ピース2の一方側が第1のハウジング1に接続され、フレキシブル接続ピース2の他方側が第2のハウジング3に接続されている。回転軸4は、第2のハウジング3と第3のハウジング5との間に位置する。回転軸4の延存方向は第1の方向Xと平行である。回転軸4の一方側は第2のハウジング3に接続され、回転軸4の他方側は第3のハウジング5に接続されている。
フレキシブル接続ピース2は、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれたり、平坦になったりするように変形可能である。図1及び図2に示すように、フレキシブル接続ピース2は平坦であり、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して平坦である。図3に示すように、フレキシブル接続ピース2は屈曲され、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して折り畳まれている。フレキシブル接続ピース2はシリカゲル等の柔軟材料で作られ得る。
回転軸4は、第2のハウジング3と第3のハウジング5とが互いに対して平坦になったり、折り畳まれたり、部分的に広げられたりするように変形可能である。図1に示すように、回転軸4は平坦であり、第2のハウジング3と第3のハウジング5とは互いに対して平坦である。図2に示すように、回転軸4は部分的に曲げられ、第2のハウジング3と第3のハウジング5とは互いに部分的に広げられている。回転軸4の2つの側は複数の異なる角度で伸長でき、安定した状態で維持できる。すなわち、回転軸4は、第2のハウジング3と第3のハウジング5との間の角度を調整可能することができる。例えば、図2では、第2のハウジング3と第3のハウジング5との間の角度は約120°であり、第2のハウジング3と第3のハウジング5とは、第2のハウジング3と第3のハウジング5との間の角度を、130°、140°又は150°等の0~180°の範囲の角度に調整するために、回転軸4を用いることにより互いに対して回転させられ得る。図3に示すように、回転軸4は完全に屈曲され、第2のハウジング3と第3のハウジング5とは互いに対して折り畳まれている。回転軸4は、ステップレス調整を実施可能なヒンジ型の回転軸であり得る。
この実施形態では、電子装置100の物理的形態は、第1の物理的形態、第2の物理的形態及び第3の物理的形態を含む。図1に示すように、電子装置100は第1の物理的形態であり、第3のハウジング5と第2のハウジング3とは互いに対して平坦であり、第2のハウジング3と第1のハウジング1とは互いに対して平坦である。第1の物理的形態は平坦化形態とも呼ばれ得る。図2に示すように、電子装置100は第2の物理的形態であり、第2のハウジング3と第3のハウジングと5は互いに対して部分的に広げられ、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して平坦である。第2の物理的形態は、部分的展開形態とも呼ばれ得る。図3に示すように、電子装置100は第3の物理的形態であり、第2のハウジング3と第3のハウジング5とは互いに対して折り畳まれ、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して折り畳まれ、第3のハウジング5は第1のハウジング1と第2のハウジング3との間に位置する。第3の物理的形態は折り畳み形態とも呼ばれ得る。
この実施形態では、2つの異なる回転軸が電子装置100で協調的に用いられる。フレキシブル接続ピース2が回転軸の1つとして用いられ、軟性材料は屈曲可能という特徴を用いることにより、電子装置100の平坦化及び折り畳みが実施され、回転軸4が他方の回転軸として用いられ、電子装置100の平坦化、折り畳み及び部分的展開を実施するために、フレキシブル接続ピース2よりも複雑な構造が用いられ得る。電子装置100は、回転軸4及びフレキシブル接続ピース2との協働により、第3の物理的形態、第2の物理的形態及び第1の物理的形態を有することができる。第3の物理的形態にある電子装置100は、三重折り構造の使用により全体の表面積が小さく、保管及び持ち運びを容易にする。第1の物理的形態にある電子装置100は、電子装置の画面を最大化モードで表示できるため、より大きな画面で見るためのユーザの要求が満たされる。第2の物理的形態にある電子装置100は自由角度調整を実施でき、より多様なシナリオで用いることができるため、ユーザ体験が改善される。
一部の実施形態では、図1及び図2に示すように、電子装置100はフレキシブルディスプレイ6をさらに含んでもよく、フレキシブルディスプレイ6は第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3にシームレスに固定される。電子装置100が第1の物理的形態及び第2の物理的形態にある場合、フレキシブルディスプレイ6は平面の大画面構造を提供する。このように、電子装置100は大画面表示を実施することができるため、ユーザの視聴体験が改善される。
この実施形態では、フレキシブルディスプレイ6は、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3に固定されている。フレキシブルディスプレイ6は平坦にしたり、折り畳まれたりする必要があるため、第1のハウジング1と第2のハウジング3とを互いに対して平坦にしたり、折り畳んだりするためにフレキシブル接続ピース2が用いられる。フレキシブル接続ピース2は単純な構造を有する。ヒンジ型の回転軸に比べて、フレキシブル接続ピース2はサイズが小さく、よりコンパクトであり、電子装置100の軽量化及び薄型化が実現される。
図3に示すように、電子装置100が第3の物理的形態である場合、第3のハウジング5は第1のハウジング1と第2のハウジング3との間に位置し、第1のハウジング1と第2のハウジング3との間のフレキシブル接続ピース2の曲げ半径は比較的大きいため、フレキシブルディスプレイ6の、フレキシブル接続ピース2に固定される屈曲部の曲げ半径は比較的大きくなる。このように、フレキシブルディスプレイ6の屈曲部は、フレキシブル接続ピース2と共により容易に屈曲し広げることができ、広げたときに折れ曲がりが生じ易くなることはない。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイ6は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLEL)ディスプレイ、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)ディスプレイ、ミニ発光ダイオード(mini organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ有機発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)ディスプレイ等であり得る。これは、本願では厳密に限定されない。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイ6は、表示機能とタッチ機能とが統合されるようにタッチディスプレイであり得る。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイ6はディスプレイ層及び支持層を含み得る。支持層は、ディスプレイ層の非発光側に位置する。支持層は、弾性金属材料等の特定の剛性を有する材料で作られている。支持層は、フレキシブルディスプレイ6が特定の強度及び平坦さを有するようにディスプレイ層を支持するように構成されている。これは、フレキシブルディスプレイ6が外力(例えば、フレキシブルディスプレイ6に対してユーザによって行われる押圧操作又はタッチ操作)を受けたときにフレキシブルディスプレイ6が潰れるか又は内側に沈むリスクを軽減することにより、フレキシブルディスプレイ6の信頼性を改善し、フレキシブルディスプレイ6の寿命を延ばす。
一部の実施形態では、図1及び図2に示すように、電子装置100はキーパッドアセンブリ7をさらに含んでもよく、キーパッドアセンブリ7は第3のハウジング5に固定される。電子装置100が第1の物理的形態にある場合、キーパッドアセンブリ7の向きはフレキシブルディスプレイ6の向きと同じである。すなわち、キーパッドアセンブリ7及びフレキシブルディスプレイ6は、電子装置100の一方側に位置する。第2のハウジング3と第3のハウジング5との間に回転軸4が接続され、回転軸4は自由角度調整を実施し、安定性を維持することができるため、電子装置100が第2の物理的形態にある場合に、キーパッドアセンブリ7及びフレキシブルディスプレイ6を、ユーザの要求に応じて異なる角度で広げて、ユーザの入力及び視覚的要求を満たし、高い快適性を提供できる。
回転軸4は、第2のハウジング3と第3のハウジング5との間に接続され、回転軸4は、自由角度の調整を行い、安定した状態を維持することができるので、電子装置100が第2の物理的形態にある場合には、キーパッドアセンブリ7とフレキシブルディスプレイ6とを、ユーザの要求に応じて異なる角度で膨張させることができ、ユーザの入力と視聴の要求を満足させ、高い快適性を提供することができる。
一部の実施形態では、キーパッドアセンブリ7は複数のキーを含み得る。複数のキーの間のキー間隔(2つのキーの中心の間の距離を意味する)は15mm(ミリメートル)よりも大きい。例えば、キーパッドアセンブリ7はフルサイズのキーパッドであり、キーパッドアセンブリ7のキー間隔は19mm±1mmの範囲であり得る。このように、キーパッドアセンブリ7は大半のユーザの入力習慣を満足させることができ、ユーザの使用体験を改善するのに役立つ。一部の他の実施形態では、キーパッドアセンブリ7の複数のキーの表面にタッチ層がさらに配置され得る。この場合、機械的キー入力モード及びタッチ入力モードがキーパッドアセンブリ7に統合されている。ユーザは、複数のキーを押すことによって入力を実施し得るか又はタッチ操作、タッピング操作、押圧操作、スライド操作等をタッチ層で行うことにより入力を実施し得る。
一部の実施形態では、図1に示すように、電子装置100はカメラモジュール8をさらに含み得る。カメラモジュール8は第1のハウジング1に取り付けられ、フレキシブルディスプレイ6の下方に位置する。カメラモジュール8はアンダーディスプレイカメラであり、カメラモジュール8の撮影方向はフレキシブルディスプレイ6の表示方向と同じである。カメラモジュール8が写真撮影を行う場合、フレキシブルディスプレイ6上にあり、カメラモジュール8のレンズに面する領域を光が通過することが許容されるため、カメラモジュール8はフレキシブルディスプレイ6を通過する外部光を集めて写真撮影を実施できる。一部の他の実施形態では、カメラモジュール8の撮影方向は、フレキシブルディスプレイ6の表示方向と反対であり得る。すなわち、カメラモジュール8の光入口側がフレキシブルディスプレイ6に面しない側を向く。
一部の他の実施形態では、電子装置100は、顔認識モジュール(例えば、3D構造化光撮影モジュール)、虹彩認識モジュール、光近接センサ及び周囲光センサのうちの1つ以上をさらに含み得る。顔認識モジュールは、ユーザの顔画像を取り込むように構成されている。虹彩認識モジュールは、ユーザの虹彩画像を取り込むように構成されている。光近接センサは、物体が近づいているかどうかを検知により判定するように構成されている。周囲光センサは、周囲環境内の光の強度を感知するように構成されている。前述のモジュールは第1のハウジング1に取り付けられ得る。
一部の実施形態では、図1に示すように、電子装置100は指紋認識モジュール9をさらに含み得る。指紋認識モジュール9は第2のハウジング3に取り付けられ、フレキシブルディスプレイ6の下方に位置する。例えば、指紋認識モジュール9は、ユーザが指紋認識モジュール9に対応するタッチ領域に容易に触れることができるように、第2のハウジング3の第3のハウジング5に近い側に位置し得るため、ユーザ体験が改善される。指紋認識モジュール9内にあり、ユーザの指紋パターンを検出するように構成されたセンサは、圧力センサ、容量センサ、抵抗センサ、温度センサ、光学センサ等であり得る。
一部の実施形態では、図1に示すように、電子装置100は回路基板10をさらに含み得る。回路基板10は第3のハウジング5内に取り付けられ得る。電子装置100はプロセッサ(図示せず)及びメモリ(図示せず)をさらに含み得る。プロセッサ及びメモリは回路基板10に固定されている。フレキシブルディスプレイ6、キーパッドアセンブリ7、カメラモジュール8、指紋認識モジュール9等はプロセッサに連結されている。メモリはコンピュータプログラムコードを記憶するように構成されている。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。プロセッサはコンピュータ命令を呼び出して、電子装置100が対応する動作、例えば、フレキシブルディスプレイ6がターゲット画像を表示することを可能にし、指紋認識モジュール9がユーザの指紋画像を取り込むことを可能にするように構成されている。
一部の実施形態では、図1に示すように、電子装置100は、ラウドスピーカ20及びマイクロホン30をさらに含み得る。ラウドスピーカ20は第3のハウジング5内に取り付けられ得る。1つ以上のラウドスピーカ孔51は、第3のハウジング5の、ラウドスピーカ20に近い側面上の領域に配置され、ラウドスピーカ20によって生成される音は、ラウドスピーカ孔51を介して電子機器100の外側に伝搬される。マイクロホン30は第3のハウジング5内に取り付けられ得る。1つ以上のマイクロホン孔52は、第3のハウジング5の、マイクロホン30に近い側面上の領域に配置され、外部音はマイクロホン孔52を介して電子装置100に伝達され、マイクロホン30によって受信される。ラウドスピーカ20及びマイクロホン30はプロセッサに連結されている。
一部の実施形態では、図1に示すように、電子装置100はバッテリ40をさらに含み得る。バッテリ40は第3のハウジング5内に取り付けられている。バッテリ40は回路基板10に接続されている。バッテリ40は、電子装置100の電気コンポーネントに電力を供給するように構成されている。ラウドスピーカ20、マイクロホン30、回路基板10及びバッテリ40は第3のハウジング5内で平坦に置かれて、第3のハウジング5の厚さを薄くするのを助けるため、電子装置100が軽量化及び薄型化される。本願では、2つのコンポーネントが平坦に置かれることは、2つのコンポーネントが重ならないことを意味する。
一部の他の実施形態では、カメラモジュール8、指紋認識モジュール9、回路基板10、ラウドスピーカ20、マイクロホン30及びバッテリ40等のコンポーネントは、電子装置100内の他の位置に代替的に取り付けられ得る。これは、本願では厳密に限定されない。一部の他の実施形態では、電子装置100は、モータ、センサコンポーネント及び電気コネクタアセンブリ等のモジュールをさらに含み得る。これは、本願では厳密に限定されない。
図3及び図4を参照して、図4は、図1に示す電子装置100を別の角度で示す概略構造図である。図4に示す電子装置100は第1の物理的形態にある。
第1のハウジング1の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に複数の第1のスリット11が配置されている。複数の第1のスリット11は、第1のハウジング1内の、フレキシブル接続ピース2に近い領域内に位置する。第2のハウジング3の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に複数の第2のスリット31が配置されている。複数の第2のスリット31は、第2のハウジング3内の、フレキシブル接続ピース2に近い領域内に位置する。フレキシブル接続ピース2の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に複数の第3のスリット21が配置され、凸部22が2つの隣接する第3のスリット21の間に形成されている。第1のスリット11、第2のスリット31及び第3のスリット21の延在方向は、第1の方向Xと平行である。第1のスリット11、第2のスリット31及び第3のスリット21は互いに平行である。
図3に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、フレキシブルディスプレイ6は折り畳まれ、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3の内側に位置し、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22は、複数の第3のスリット21を用いることにより互いに開いている。図4に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合、フレキシブルディスプレイ6は平坦であり、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22が互いに閉じ、複数の第1のスリット11、複数の第3のスリット21及び複数の第2のスリット31は第2の方向Yに配置され、第2の方向Yは第1の方向Xと平行である。
この実施形態では、フレキシブル接続ピース2は複数の第3のスリット21を備え、フレキシブル接続ピース2を平坦に及び屈曲させるために複数の凸部22を互いに対して開き、互いに対して閉じることができる。この場合、第1のハウジング1と第2のハウジング3とを互いに対して平坦にし、折り畳むことができる。第1のスリット11、第3のスリット21及び第2のスリット31は互いに平行であり、順次配置されているため、第1のスリット11、第3のスリット21及び第2のスリット31は電子装置100の外観テクスチャを共に形成でき、テクスチャは規則的で美しい。第3のスリット21は隠蔽を実施するために電子装置100の外観テクスチャに自然に融合され得るため、電子装置100は比較的高い外観の一貫性を有する。加えて、フレキシブル接続ピース2を用いることにより第1のハウジング1と第2のハウジング3とを互いに対して回転させるプロセスでは、電子装置100の外観テクスチャは自然に変化できる。これは、ユーザ体験を改善に役立つ。
図5は、図4に示す電子装置100の構造の一部の、線A-Aに沿って切断することによって得られる概略断面図である。一部の実施形態では、第3のスリット21の深さは、第1のスリット11の深さ及び第2のスリット31の深さよりも大きい。この実施形態では、フレキシブル接続ピース2の曲げ要件を満たすために第3のスリット21の深さは比較的大きい。電子装置100の外観の部分的なテクスチャを形成できるだけでなく、第1のハウジング1上の第1のスリット11の実装面積及び第2のハウジング3上の第2のスリット31の実装面積を低減できるように第1のスリット11の深さ及び第2のスリット31の深さは比較的小さい。この場合、第1のハウジング1及び第2のハウジング3では、第1のハウジング1及び第2のハウジング3の構造強度を著しく低下させることなく、他のコンポーネントを配置するためのスペースがより多く存在する。したがって、電子装置100の信頼性が比較的高くなる。
一部の実施形態では、第1のスリット11の深さは第2のスリット31の深さと同じであり得る。一部の他の実施形態では、第1のスリット11の深さは第2のスリット31の深さと異なり得る。
一部の実施形態では、図4に示すように、第1のハウジング1は、背面12と、背面12の2つの側にそれぞれ接続された2つの側面(13及び14)とを含み、第1のスリット11は、背面12を介して側面13から側面14に延びる。第2のハウジング3は、背面32と、背面の2つの側にそれぞれ接続された2つの側面(33及び34)とを含み、第2のスリット31は、背面32を介して側面33から側面34に延びる。
この実施形態では、第1のスリット11は第1のハウジング1の側面(13及び14)に延び、第2のスリット31は第2のハウジング3の側面(33及び34)に延びる。したがって、電子装置100の側面からは、フレキシブル接続ピース2上の第3のスリット21の外観も、第1のスリット11及び第2のスリット31の外観と同様に見える。したがって、第3のスリット21は、電子装置100の外観テクスチャに良好に融合され得る。
一部の実施形態では、図4に示すように、複数の第1のスリット11、複数の第3のスリット21及び複数の第2のスリット31は等間隔で配置されている。複数の第3のスリット21は等間隔に配置されているため、フレキシブル接続ピース2が曲げられて広がっている場合にフレキシブル接続ピース2にかかる力がより均一になり、フレキシブル接続ピース2はより高い信頼性及びより長い寿命を有する。電子装置100が第1の物理的形態及び第2の物理的形態にある場合、複数の第1のスリット11、複数の第3のスリット21及び複数の第2のスリット31は等間隔で配置されているため、第3のスリット21は第1のスリット11及び第2のスリット31に視覚的により良好に連結され、電子装置100はより高い外観の一貫性を有する。
一部の他の実施形態では、複数の第3のスリット21が等間隔に配置され、複数の第1のスリット11及び複数の第2のスリット31の配置密度が徐々に変化する。一部の例では、複数の第1のスリット11及び複数の第2のスリット31が複数の第3のスリット21に近接する方向において、複数の第1のスリット11の配置密度が徐々に増加し、複数の第2のスリット31の配置密度が徐々に増加する。このように、第3のスリット21を電子装置100の外観に融合させることができるが、第1のハウジング1上の第1のスリット11の数及び第2のハウジング3上の第2のスリット31の数を減らすことができるため、第1のハウジング1及び第2のハウジング3はより高い構造強度を有する。一部の他の例では、複数の第1のスリット11及び複数の第2のスリット31が複数の第3のスリット21に近接する方向において、複数の第1のスリット11の配置密度が徐々に減少し、複数の第2のスリット31の配置密度が徐々に減少する。さらに一部の他の例では、複数の第1のスリット11及び複数の第2のスリット31は、電子装置100の外観がより多様化されるように、ランダムな配置等の別の方法で代替的に配置され得る。
一部の実施形態では、第1のハウジング1及び第2のハウジング3のそれぞれは基材及び可撓性クラッド層を含み、基材の外側に可撓性クラッド層で被覆されている。第1のハウジング1及び第2のハウジング3は、射出成形プロセスを用いることにより製造され得る。可撓性クラッド層の材料は、限定されないが、シリカゲル、皮革又はマイクロファイバーであり得る。第1のハウジング1の可撓性クラッド層に第1の間隙が形成され得る。第2のハウジング3の可撓性クラッド層に第2の間隙が形成され得る。一部の実施形態では、第3のハウジング5も基材を可撓性クラッド層で被覆することで形成された構造を用いり得るため、電子装置100は高い外観の一貫性を有する。
図4に示す電子装置100は例示的なテクスチャ構造を提示することが理解され得る。本願のこの実施形態における電子装置100は、代替的に、別のテクスチャ構造を用いてもよい。
図6は、一部の他の実施形態に係る、図4に示す電子装置100のテクスチャの概略図である。図7は、さらに一部の他の実施形態に係る、図4に示す電子装置100のテクスチャの概略図である。
第1のハウジング1の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に第1のスリットパターン15が形成されている。第1のスリットパターン15は第1のスリット11と、第4のスリット16とを含み得る。第4のスリット16は第1のスリット11と交差するか又は平行である。第4のスリット16は直線又は曲線であり得る。第1のスリットパターン15はさらに他のスリットを含み得る。詳細はここでは説明しない。
第2のハウジング3の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に第2のスリットパターン35が形成されている。フレキシブル接続ピース2の、フレキシブルディスプレイ6に面しない側に第3のスリットパターン23が形成されている。第3のスリットパターン23は、第2のスリットパターン35及び第1のスリットパターン15は同じである。
この実施形態では、フレキシブル接続ピース2上の第3のスリットパターン23は、第1のハウジング1の第1のスリットパターン15及び第2のハウジング3の第2のスリットパターン35と十分に融合させることができるため、電子装置100はより高い外観の一貫性を有する。
本願の一部の実施形態では、電子装置100は制限構造をさらに含み、制限構造は、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦で維持するのを支援するように構成されている。制限構造は、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合に、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが相対的に安定した位置関係を維持するのを支援できる。したがって、フレキシブルディスプレイ6は、電子装置100が第1の物理的状態及び第2の物理的状態にある場合に、安定した大画面表示状態を維持することができるため、電子装置100の信頼性が改善される。
制限構造の複数の実施が存在し得る。以下で例を用いて説明する。
図8は、一部の実施形態に係る、図4に示す電子装置100の、位置Bにある構造の概略構造図である。図9は、図8に示す構造を線C-Cに沿って切断することにより得られる断面の概略図である。図10は、図9に示す構造を折り畳んだ後に得られる構造の概略図である。
図8に示すように、電子装置100は、複数の磁気取り付けアセンブリ24をさらに含む。少なくとも1つの磁気取り付けアセンブリ24は各第3のスリット21内に対応して配置される。例えば、図8に記載の実施形態では、2つの磁気取り付けアセンブリ24が各第3のスリット21内に対応して配置される。一部の他の実施形態では、代替的に、1つ又は少なくとも3つ(3つを含む)の磁気取り付けアセンブリ24が各第3のスリット21内に対応して配置され得る。図8に記載の実施形態では、全ての第3のスリット21内に対応して配置される磁気取り付けアセンブリ24の数は同じであり、異なる第3のスリット21に対応する磁気取り付けアセンブリ24は整合されて第2の方向Yに配置されている。一部の他の実施形態では、全ての第3のスリット21内に対応して配置される磁気取り付けアセンブリ24の数は同じであり、異なる第3のスリット21に対応する磁気取り付けアセンブリ24は、互い違いで第2の方向Yに配置される。一部の他の実施形態では、異なる第3のスリット21に対応する磁気取り付けアセンブリ24の数は同じであっても、異なっていてもよい。
図8及び図9に示すように、各磁気取り付けアセンブリ24は互いに取り付けられる第1の磁気取り付け部材241及び第2の磁気取り付け部材242を含む。第1の磁気取り付け部材241及び第2の磁気取り付け部材242は、第3のスリット21の両側に位置する2つの凸部22にそれぞれ配置され、第1の磁気取り付け部材241及び第2の磁気取り付け部材242は互いに反対に配置される。第1の磁気取り付け部材241及び第2の磁気取り付け部材242は極性が異なる磁石であり得る。あるいは、一方の磁気取り付け部材は磁石であり、他方は強磁性材料で作られ得る。
図8に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦な場合、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22が互いに閉じ、1つの磁気取り付けアセンブリ24の第1の磁気取り付け部材241と第2の磁気取り付け部材242とは互いに近接し、2つの磁気取り付け部材の間に磁気取り付け力が生成されるため、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22の全てが安定した状態で維持され、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦で維持される。この実施形態では、複数の磁気取り付けアセンブリ24が配置されているため、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して平坦で維持することができる。複数の磁気取り付けアセンブリ24は構造が単純でサイズが小さいため、フレキシブル接続ピース2をより軽量化及び薄型化することができる。加えて、複数の磁気取り付けアセンブリ24を用いることにより、第1のハウジング1と第2のハウジング3とを互いに対して平坦で維持する実施は簡素で、信頼性が高い。
図9に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22が互いに離れ、1つの磁気取り付けアセンブリ24の第1の磁気取り付け部材241及び第2の磁気取り付け部材242は互いに離れ、2つの磁気取り付け部材間の磁気取り付け力が減少する。この場合、電子装置100は、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対してより良好に折り畳まれて維持されるように、固定構造を備え得る。
図11は、一部の他の実施形態に係る、図4に示される電子装置100の、位置Bにある構造の概略構造図である。図12Aは、図11に示す構造を線D-Dに沿って切断することによって得られる断面の概略図である。図12Bは、図12Aに示す構造が折り畳まれた後に得られる構造の概略図である。
第1のハウジング1は第1のチャネル17を形成し、第2のハウジング3は第2のチャネル37を形成し、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22は第3のチャネル221を形成し、第3のチャネル221は複数の第3のスリット21を横切り、第3のチャネル221は第1のチャネル17及び第2のチャネル37に接続されている。第1のチャネル17、第3のチャネル221及び第2のチャネル37は順次接続され、第2の方向Yに延在する。第1のチャネル17、第3のチャネル221及び第2のチャネル37は共にアクティビティチャネル25を形成する。1つ以上のアクティビティチャネル25があってもよい。例えば、図11に記載の実施形態では、2つのアクティビティチャンネル25があり、2つのアクティビティチャンネル25は第1の方向Xにおいて互いに分離されている。一部の他の実施形態では、代替的に、1つ又は少なくとも3つのアクティビティチャネル25があり得る。
電子装置100は、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252をさらに含む。第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はアクティビティチャネル25に位置する。第1の形状記憶金属片251は形状記憶金属材料で作られている。第1の形状記憶金属片251はパワーオンされ且つ加熱された場合に伸長し、パワーオフされた場合に初期の長さに戻る。第1の形状記憶金属片251の数及び第2の形状記憶金属片252の数はアクティビティチャネル25の数と同じである。
図12Bに示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はパワーオフされ、第1の形状記憶金属片251は第1のチャネル17に位置し、第2の形状記憶金属片252は第2のチャネル37に位置する。この場合、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252の長さは初期の長さであり、比較的短いため、第1の形状記憶金属片251を第1のチャネル17に収容でき、第2の形状記憶金属片252を第2のチャネル37に収容できる。これにより、フレキシブル接続ピース2の折り畳みに対する干渉が回避され、電子装置100の信頼性を高めることができる。
図11及び図12Aに示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦な場合、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はパワーオンされ、第1の形状記憶金属片251が加熱され且つ伸長され、第1の形状記憶金属片251の一端が第3のチャネル221内に延び、第2の形状記憶金属片252が加熱され且つ伸長され、第2の形状記憶金属片252の一端が第3のチャネル221内に延びる。この実施形態では、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252は、パワーオンされ加熱された後に伸長するという特徴に基づいて、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はフレキシブル接続ピース2内に伸長してフレキシブル接続ピース2を支持するために、フレキシブル接続ピース2は平坦な状態で維持され、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦で維持される。
一部の実施形態では、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はパワーオンにされ、加熱され伸長された後に互いに当接する。この場合、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252はフレキシブル接続ピース2をより完全に支持する。一部の他の実施形態では、代替的に、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252が加熱されて伸長された後でも、第1の形状記憶金属片251と第2の形状記憶金属片252との間に小さな間隙が依然残り得る。
一部の実施形態では、電子装置100は角度検出モジュール(例えば、加速度センサ)をさらに含んでもよく、角度検出モジュールは、第1のハウジング1と第3のハウジング3との間の角度を検出するように構成されている。角度検出モジュールは、フレキシブル接続ピース2内又は第1のハウジング1又は/及び第3のハウジング3内の、フレキシブル接続ピース2に近い位置に設置され得る。角度検出モジュールを用いることにより、第1のハウジング1と第3のハウジング3との間の角度が閾値範囲内にあることが検出された場合、電子装置100のプロセッサは、第1のハウジング1と第3のハウジング3とが互いに平坦であると判定する。この場合、プロセッサは、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオンされるように制御する。角度検出モジュールを用いることにより、第1のハウジング1と第3のハウジング3との間の角度が閾値範囲外にあることが検出された場合、プロセッサは、第1のハウジング1と第3のハウジング3とが互いに平坦な状態が終了したと判定する。この場合、プロセッサは、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオフになるように制御する。あるいは、プロセッサは、制限解除命令を受信すると(例えば、ユーザがタッチスクリーンを用いることにより対応する操作を行う)、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオフになるように制御する。
一部の他の実施形態では、電子装置100はトリガーキーをさらに含み得る。トリガーキーは物理的なキー又は仮想キーであり得る。ユーザによってトリガーキーがトリガーされ、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオフ状態であることが検出された場合、プロセッサは、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオンされるように制御し、ユーザによってトリガーキーがトリガーされ、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオン状態であることが検出された場合、プロセッサは、第1の形状記憶金属片251及び第2の形状記憶金属片252がパワーオフされるように制御する。
一部の実施形態では、図12Bに示すように、第1の形状記憶金属片251の、第3のチャネル221から離れた方の端部は第1のハウジング1に固定接続されているため、第1の形状記憶金属片251が加熱されていないか又は短縮されていない場合に、第1の形状記憶金属片251は第1のチャネル17に戻るよう引っ込められるため、フレキシブル接続ピース2の屈曲に対する干渉が回避される。第2の形状記憶金属片252の、第3のチャネル221から離れた方の端部は第2のハウジング3に固定接続されているため、第2の形状記憶金属片252が加熱されないか又は短縮されていない場合に、第2の形状記憶金属片252は第2のチャネル37に戻るよう引っ込められるため、フレキシブル接続ピース2の屈曲に対する干渉が回避される。
一部の他の実施形態では、電子装置100は形状記憶金属片を含む。第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、形状記憶金属片はパワーオフされ、第1のチャネル17(又は第2のチャネル37)に収容されている。第1のハウジング1及び第2のハウジング3が互いに平坦である場合、形状記憶金属片はパワーオンされ、加熱され、伸長されて、形状記憶金属片の一端は第3のチャネル221を通過し、第2のチャネル37(又は第1のチャネル17)へと延びる。この実施形態では、形状記憶金属片の数は比較的少なく、形状記憶金属片を制御する方法は単純である。これは、電子装置100の信頼性を改善するのに役立つ。
図13Aは、さらに一部の他の実施形態に係る、図4に示す電子装置の、位置Bにある構造の概略構造図である。図13Bは、図13Aに示す構造を線G-Gに沿って切断することによって得られる断面の概略図である。図13Cは、図13Bに示す構造が折り畳まれた後に得られる構造の概略図である。
一実施形態では、図13Aに示すように、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22は変形チャネル222を形成し、変形チャネル222は、複数の第3のスリット21を横切る。変形チャネル222は第2の方向Yにフレキシブル接続ピース2を貫通する。1つ以上の変形チャネル222があってもよい。例えば、2つの変形チャネル222があり、2つの変形チャネル222は第1の方向Xで互いに分離されている。
図13Aに示すように、電子装置100は形状記憶金属片253をさらに含み、形状記憶金属片253は変形チャネル222内に収容されている。形状記憶金属片253の一端は第1のハウジング1に固定接続され、形状記憶金属片253の他端は第2のハウジング3に固定接続されている。一部の実施形態では、形状記憶金属片253の両端は、第1のハウジング1の、フレキシブル接続ピース2に面する端面と、第2のハウジング3の、フレキシブル接続ピース2に面する端面とにそれぞれ接続され得る。一部の他の実施形態では、形状記憶金属片253の2つの端部は、第1のハウジング1及び第2のハウジング3のそれぞれに部分的に延び得る。形状記憶金属片253の数は変形チャネル222の数と等しく、形状記憶金属片253と変形チャネル222とは1対1の対応関係で配置されている。
図13Bに示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦な場合、形状記憶金属片253はパワーオン及び加熱された後に短縮され平坦になる。形状記憶金属片253がパワーオフされた後に、形状記憶金属片253は比較的短い長さを維持し、平坦な形状にあり、平坦な形状は形状記憶金属片253の元の形状である。
図13Cに示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、形状記憶金属片253は伸長され、フレキシブル接続ピース2と共に屈曲されている。第1のハウジング1と第2のハウジング3とを互いに対して折り畳むプロセスにおいて、第1のハウジング1及び第2のハウジング3は形状記憶金属片253の両端にそれぞれ外力を作用させ、フレキシブル接続ピース2は形状記憶金属片253全体に外力を作用させる。したがって、形状記憶金属片253は伸長でき、フレキシブル接続ピース2の形状と共に変化する。
この実施形態では、形状記憶金属片253は、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合に、フレキシブル接続ピース2を支持するために、外力の作用下でフレキシブル接続ピース2に共に変形することができる。形状記憶金属片253は、パワーオンされて加熱された後に短縮及び平坦化することができるため、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦な場合に、フレキシブル接続ピース2を平坦で維持することができる。
一部の実施形態では、角度検出モジュール(前述の実施形態を参照)を用いることにより、第1のハウジング1と第3のハウジング3との間の角度が閾値範囲内にあることが検出された場合、電子装置100のプロセッサは、第1のハウジング1と第3のハウジング3とが互いに対して広げられていると判定する。この場合、プロセッサは、形状記憶金属片253がパワーオンされるように制御して、形状記憶金属片253を徐々に元の形状に復帰させ(すなわち、短縮及び平坦化)、次いで形状記憶金属片253がパワーオフされるように制御する。
一部の他の実施形態では、トリガキー(前述の実施形態を参照)がユーザによってトリガーされたことを検出した場合、電子装置100のプロセッサは、形状記憶金属片253がパワーオンされるように制御して、形状記憶金属片253を徐々に元の形状に復帰させ(すなわち、短縮及び平坦化)、次いで形状記憶金属片253がパワーオフされるように制御する。
図14は、さらに一部の他の実施形態に係る、図4に示す電子装置100の、位置Bにある構造の概略構造図である。図15は、図14に示す構造を線E-Eに沿って切断することによって得られる断面の概略図である。図16は、図15に示す構造が折り畳まれた後に得られる構造の概略図である。
2つの隣接する凸部22の間に凹凸嵌合構造26が形成され、凹凸嵌合構造26は凸部22のうちの一方に形成されたバンプ261と、他方の凸部22に形成された溝262とを含む。図15に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合、バンプ261は溝262に埋め込まれている。この場合、バンプ261と溝262との嵌合により、2つの隣接する凸部22の間で安定した相対位置関係が維持され、フレキシブル接続ピース2を平坦な状態を維持することができるため、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦で維持される。図16に示すように、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、バンプ261が溝から外れているため、フレキシブル接続ピース2を自由に屈曲することができる。
2つの隣接する凸部22の間に1つ以上の凹凸嵌合構造26があってもよい。図14に記載の実施形態では、2つの隣接する凸部22の間に2つの凹凸嵌合構造26があり、2つの凹凸嵌合構造26は第1の方向Xで互いに分かれている。一部の他の実施形態では、代替的に、2つの隣接する凸部22の間に1つ又は少なくとも3つの凹凸嵌合構造26があり得る。
一部の実施形態では、図16に示すように、各凸部22はバンプ261及び溝262を含み、バンプ261及び溝262は、凸部22の両側に互いに対向して配置される。一部の他の実施形態では、バンプは、一部の凸部22のそれぞれの両側に配置され、凸部22に隣接する他の凸部22の両側に溝が配置される。凹凸嵌合構造26におけるバンプ及び溝の位置及び形状並びにバンプ及び溝の数等は、本願では厳密に限定されない。
一部の他の実施形態では、電子装置100はバネをさらに含み、バネはフレキシブル接続ピース2内に埋め込まれている。第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合、バネは通常の状態にある。この場合、バネが変形されると、バネを通常の状態に復帰させる弾性力が生じるため、第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合に、第1のハウジング1は外力が加わると第2のハウジング3に対して屈曲する傾向があると、バネが弾性力を生成してそのような傾向を防止するか又は減速させる。この場合、第1のハウジング1と第2のハウジング3とは互いに対して平坦で維持される。
一部の他の実施形態では、電子装置100は1つ以上の定荷重バネをさらに含む。定荷重バネはフレキシブル接続ピース2に埋め込まれ、定荷重バネの延在方向は、第1のハウジング1から第2のハウジング3への方向(すなわち、第1の方向X)と平行である。複数の定荷重バネがある場合、複数の定荷重バネの配置方向は、第1のハウジング1から第2のハウジング3への方向に対して垂直である。第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して折り畳まれている場合、1つ以上の定荷重バネは屈曲状態にある。第1のハウジング1と第2のハウジング3とが互いに対して平坦な場合、1つ以上の定荷重バネは平坦な状態にあり、フレキシブル接続ピース2を支持するために平坦な状態で維持することができる。
図17は、本願の別の実施形態に係る、第2の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。この実施形態と図1に記載の実施形態との主な相違点は、電子装置100がタッチディスプレイバー50をさらに含み、タッチディスプレイバー50が第3のハウジング5に固定され、キーパッドアセンブリ7と回転軸4との間に位置する点である。この実施形態では、ユーザは、タッチディスプレイバー50及びキーパッドアセンブリ7を用いることにより入力を実施してもよく、電子装置100の入力モードがより多様化されるため、ユーザ体験がより良好になる。
一部の実施形態では、タッチディスプレイバー50は、編集コントロール(例えば、音量増加制御、音量減少制御、輝度増加制御、輝度減少制御、Bluetoothスイッチ制御及びページ切り替え制御)及びアプリケーションコントロール(例えば、スタート制御、クイックスタートバー制御、入力バー制御、音量制御、ネットワーク接続制御及びデスクトップ表示制御)を表示し得る。ユーザは、対応するコントロールにタッチすることにより正確な入力を実施し得る。一部の他の実施形態では、タッチディスプレイバー50は項目コントロール(音量、輝度、色、表現、ページ切り替え等)を表示し得る。ユーザは、対応する項目コントロールにタッチすることにより項目を選択し、タッチバー50上でスライド操作を行うことにより対応する項目を正確に調整し得る。例えば、ユーザが音量コントロールにタッチすることによって音量項目を選択した後、ユーザがタッチディスプレイバー50上で右にスライドすると音量が上がり、ユーザがタッチディスプレイバー50上で左にスライドすると音量が下がる。さらに一部の他の実施形態では、タッチディスプレイバー50は複数の調整領域を含む。複数の調整領域を用いることにより複数の項目を調整できる。例えば、複数の調整領域は、音量調整領域、輝度調整領域、カラー調整領域、表現調整領域及びページ切り替え領域を含む。ユーザは、異なる調整領域でスライド操作を行うことにより異なる項目を正確に調整することができる。例えば、ユーザが輝度調整領域内で右にスライドすると、フレキシブルディスプレイ6の表示輝度が増加するか又はユーザが輝度調整領域内で左にスライドすると、フレキシブルディスプレイ6の表示輝度が減少する。
図18は、本願のさらに別の実施形態に係る、第2の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。この実施形態と図1に記載の実施形態との主な相違点は、フレキシブルディスプレイ6が回転軸4を横切り、第3のハウジング5に延びている点である。フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5上に位置する部分はタッチ機能及びディスプレイ機能と統合され、キーパッドアセンブリ7とフレキシブルディスプレイ6とは互いに分離されている。すなわち、キーパッドアセンブリ7とフレキシブルディスプレイ6とは重ならない。この実施形態では、フレキシブルディスプレイ6は、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2、第2のハウジング3、回転軸4及び第3のハウジング5の一部に取り付けられている。
この実施形態では、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5上に位置する部分は第1のタッチディスプレイ領域61を形成する。ユーザは、第1のタッチ表示領域61及びキーパッドアセンブリ7を用いることにより入力を実施してもよく、電子装置100の入力モードがより多様化されるため、ユーザ体験がより良好になる。第1のタッチ表示領域61の表示及び制御ソリューションについては、前述の実施形態のタッチディスプレイバー50の設定を参照されたい。
一部の実施形態では、図18に示すように、フレキシブルディスプレイ6の、回転軸4上に位置する部分は第2のタッチディスプレイ領域62を形成する。より多くのコントロールを表示するために、第2のタッチディスプレイ領域62及び第1のタッチディスプレイ領域61をスプライスして比較的大きな面積のタッチディスプレイ領域を形成してもよい。このように、タッチディスプレイ要件が満たされると、第1のタッチディスプレイ領域61の面積を適切に小さくすることができるため、第3のハウジング5の表面積が比較的小さくなり、第3の物理的形態にある電子装置100は表面積がより小さく、より便利に持ち運び及び保管できる。
一部の使用環境では、電子装置100がより大画面の表示を実施し、ユーザの視聴体験がより良好になるように、第1のタッチディスプレイ領域61及び第2のタッチディスプレイ領域62をフレキシブルディスプレイ6の他の領域と共に画像を表示するために用いられ得ることが理解されよう。この場合、ユーザの呼び出し操作に基づいて、第1のタッチディスプレイ領域61及び第2のタッチディスプレイ領域62で対応するコントロールが呼び出され得る。
図19は、本願のさらに別の実施形態に係る第2の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。この実施形態と図1に記載の実施形態との主な相違点は、キーパッドアセンブリが電子装置100内に配置されず、フレキシブルディスプレイ6が回転軸4を横切って第3のハウジング5に延びる点である。
一部の実施形態では、電子装置100が第2の物理的形態である場合、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分が電子装置100の入力部として用いられ、フレキシブルディスプレイ6の、回転軸4に位置する部分が電子装置100の入力部又は表示部として用いられ、フレキシブルディスプレイ6の、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3に位置する部分が電子装置100の表示部として用いられ得る。例えば、フレキシブルディスプレイ6の、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3に位置する部分は、インスタントメッセージングウィンドウ、サーチウィンドウ、文書編集ウィンドウ等を表示するように構成され、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分は仮想キーパッドを表示するように構成されている。例えば、フレキシブルディスプレイ6の、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3に位置する部分は、ギャラリー、読み取り専用文書等を表示するように構成され、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分は、上/下切り替え制御等のショートカット操作コントロールを表示するように構成されている。
一部の実施形態では、電子装置100が第1の物理的形態にある場合、フレキシブルディスプレイ6は電子装置100の表示部として用いられ得るか又は電子装置100の表示部及び入力部の両方として用いられ得る。例えば、フレキシブルディスプレイ6は、連続入力ウィンドウ、ドキュメント、ピクチャ及びビデオを表示するように構成されている。
一部の実施形態では、電子装置100は軟質の透明パッド(図示せず)をさらに含む。軟質の透明パッドは、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分を覆う。一部の使用シナリオでは、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分はアイコン又はキーパッド等のグラフィックを表示してもよく、この部分でのグラフィックの光は、表示のために軟質の透明パッドを通過する。ユーザは、軟質の透明パッドに触れることにより、フレキシブルディスプレイ6の、第3のハウジング5に位置する部分を間接的に触れて、入力を実施してもよい。軟質の透明パッドは比較的良好な接触の手触りを提供するため、軟質の透明パッドは、ユーザによる電子装置100への入力を行う体験を改善するのに役立つ。
図20は、本願のさらに別の実施形態に係る、第2の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。この実施形態と図1に記載の実施形態との間の主な相違点は、電子装置100がタッチスクリーン60をさらに含み、タッチスクリーン60が第3のハウジング5に固定されている点である。第3のハウジング5と第2のハウジング3とが互いに対して平坦である場合、タッチスクリーン60の向きは、フレキシブルディスプレイ6の向きと同じである。電子装置100が第1の物理的形態又は第2の物理的形態にある場合、タッチスクリーン60は電子装置100の入力部として用いられ、フレキシブルディスプレイ6は電子装置100の表示部として用いられ得る。
一部の実施形態では、タッチスクリーン60はタッチディスプレイであり得るか又は単にタッチスクリーン、例えば、クリックパッド又はハンドペイントタブレットであり得る。タッチスクリーン60がタッチディスプレイである場合、一部の使用シナリオでは、タッチスクリーン60は電子装置100の表示部としても用いられ、フレキシブルディスプレイ6と共にダブルスクリーンディスプレイを実施して、電子装置100の表示面積を増加させ得る。
一部の実施形態では、タッチスクリーン60は、有機発光ダイオードディスプレイ等のフレキシブルディスプレイであり得るか、液晶ディスプレイ等の剛性ディスプレイであり得るか又は電子インクディスプレイであり得る。
前述の実施形態では、図1に示すように、第1のハウジング1、第2のハウジング3及び第3のハウジング5の厚さ(第3の方向Zにおける電子装置100のサイズ)は互いに等しいか又はほぼ等しい。一部の他の実施形態では、代替的に、第1のハウジング1、第2のハウジング3及び第3のハウジング5の厚さは別の方法で設計され得る。
例えば、図21~図23を参照する。図21は、本願の別の実施形態に係る、第1の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。図22は、第2の物理的形態にある、図21に示す電子装置100の概略構造図である。図23は、第3の物理的形態にある、図21に示す電子装置100の概略構造図である。
図21に示すように、第2のハウジング3の厚さ及び第1のハウジング1の厚さは、第2の方向Yと平行で、第3のハウジング5から離れる方向において徐々に減少し、第3のハウジング5の厚さは、第2のハウジング3の、第3のハウジング5に近い方の側の厚さ以上である。この実施形態では、第2のハウジング3及び第1のハウジング1の厚さは比較的小さく、電子装置100がより軽量化及び薄型化される。第2のハウジング3及び第1のハウジング1の厚さは、第3のハウジング5から離れる方向において徐々に減少する。これも、電子装置100の外観の一貫性を改善するのに役立つ。電子装置100を保持するか又は支持する場合、ユーザは通常、電子装置100の第3のハウジング5で電子装置100を保持又は支持する。また、第2のハウジング3及び第1のハウジング1の厚さの減少は、電子装置100の使用の間の電子装置100の保持又は支持の安定性を改善するのに役立つため、使用体験を改善に役立つ。
一部の実施形態では、図21に示すように、フレキシブル接続ピース2の、第2のハウジング3に接続される方の側の厚さは、フレキシブル接続ピース2の、第1のハウジング1に接続される方の側の厚さよりも大きく、フレキシブル接続ピース2の厚さは、第2のハウジング3から離れる方向において徐々に減少する。フレキシブル接続ピース2の、第2のハウジング3に接続される方の側の厚さは、第2のハウジング3の、フレキシブル接続ピース2に接続される方の側の厚さ以下である。この場合、第2のハウジング3の厚さ、フレキシブル接続ピース2の厚さ及び第1のハウジング1の厚さは、第2の方向Yと平行で、第3のハウジング5から離れる方向において徐々に減少する。
一部の実施形態では、図21に示すように、回転軸4の厚さは第3のハウジング5の厚さ以下であり、第2のハウジング3の、第3のハウジング5に近い方の側の厚さ以上である。
一部の実施形態では、フレキシブルディスプレイ6以外の電子装置100のモジュールの全て又は大半は第3のハウジング5内に取り付けられてもよく、他のモジュールは第2のハウジング3に取り付けられないか又は厚さが小さく軽量のモジュールが少量第2のハウジング3内に取り付けられる。
図22に示すように、電子装置100は第2の物理的形態にある。第2のハウジング3及び第1のハウジング1は比較的薄いため、回転軸4は、比較的小さなトルクを提供することにより、第2のハウジング3及び第1のハウジング1をユーザが所望する位置で安定化させることができる。したがって、回転軸4を用いることによるステップレスな調整を行う信頼性が比較的高い。
図23に示すように、電子装置100は第3の物理的形態にある。第2のハウジング3及び第1のハウジング1は比較的薄いため、折り畳まれた電子装置100は全体の厚さが比較的小さいため、より良好な携帯性を有する。
前述の実施形態では、図1に示すように、フレキシブル接続ピース2のスリット(即ち、第3のスリット21)が電子装置100の外観テクスチャに融合されるため、電子装置100は比較的良好な外観の一貫性を有する。一部の他の実施形態では、代替的に、電子装置100において、フレキシブル接続ピース2のスリットは、電子装置100の外観の一貫性を改善するために覆われ得る。
例えば、図24及び図25の両方を参照する。図24は、本願の別の実施形態に係る、第3の物理的形態にある電子装置100の概略構造図である。図25は、一部の実施形態に係る、図24に示す電子装置100の構造の一部を線F-Fに沿って切断することによって得られる概略断面図である。図25では、電子装置100の第3のハウジングは示されていない。
この実施形態と前述の実施形態との相違点は、第1のハウジング1に複数の第1のスリットが設けられておらず、第2のハウジング3には複数の第3のスリットが設けられていない点である。電子装置100は保護層27をさらに含み、保護層27は、フレキシブル接続ピース2と、フレキシブル接続ピース2の複数の第3のスリット21とを覆う。保護層27は、限定されないが、皮革、マイクロファイバー及びシリカゲルを含む可撓性材料で作られている。電子装置100が第3の物理的形態にある場合、保護層27は概ね弧状である。
この実施形態では、保護層27は複数の第3のスリット21を覆い得るため、電子装置100の外観の一貫性を改善できる。加えて、保護層27は外部の埃が第3のスリット21に入るリスクをさらに軽減して、フレキシブル接続ピース2の信頼性及び耐用年数を確かなものにする。
一部の実施形態では、保護層27は、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22の、フレキシブルディスプレイ6から離れた方の外面に固定されている。このように、保護層27はフレキシブル接続ピース2に確実に接続され、フレキシブル接続部材2の複数の凸部22と共に動くことができる。
図26に示すように、図26は、図25に示す構造が平坦にされた後に得られる構造の概略図である。第1のハウジング1及び第2のハウジング3が互いに対して広げられた場合、フレキシブル接続ピース2の複数の凸部22は互いに閉じられ、保護層27が複数の凸部22と共に移動し、保護層27の、複数のスリット21に面する部分が折り畳まれて突出する。この場合、保護層27は、フレキシブル接続ピース2が折り畳まれるか又は広げられるにつれて、テクスチャにおいて圧縮された折り目の自然な変化を呈することができる。
一部の実施形態では、保護層27の外観、色、材料等は第1のハウジング1の外観部分(例えば、可撓性クラッド層)及び第2のハウジング3の外観部分(例えば、可撓性クラッド層)と同様であり得るか又は同じであり得るため、電子装置100の外観の一貫性がさらに改善される。
図27は、一部の実施形態に係る、図24に示す電子装置100の構造の一部を線F-Fに沿って切断することによって得られる概略断面図である。この実施形態と前述の実施形態との間の主な相違点は、保護層27の一方側が第1のハウジング1に延びて、第1のハウジング1を部分的又は完全に覆う点である。保護層27の他方側は第2のハウジング3に延び、部分的又は完全に第2のハウジング3を覆う。すなわち、保護層27は、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3に固定されている。
図28は、さらに一部の実施形態に係る、図24に示す電子装置100の構造の一部を線F-Fに沿って切断することによって得られる概略断面図である。図29は、図28に示す構造を平坦にした後に得られる構造の概略図である。
本実施形態と前述の実施形態との主な相違点は、電子装置100が、フレキシブル接続ピースの代わりに単純なヒンジ構造281を用い、ヒンジ構造281の両側が第1のハウジング1及び第2のハウジング3にそれぞれ接続されている点である。保護層282はヒンジ構造281を覆って電子装置100の外観の一貫性を改善し、ヒンジ構造281の移動の間にテクスチャにおいて圧縮された折り目の自然な変化を呈することができる。
この実施形態のヒンジ構造281は、電子装置100の回転軸4の構造とは異なることが理解されよう。この実施形態のヒンジ構造281は、折り畳み及び平坦化の要件を満たすだけでよいため、ヒンジ構造281はより単純であり、実施が容易である。
図30は、本願のさらに別の実施形態に係る、第3の物理的形態にある電子装置100の内部構造の概略図である。図31は、図30に示す構造を平坦にした後に得られる構造の概略図である。
この実施形態と前述の実施形態との相違点は、電子装置100が、(図中の太線で示す)バネ291及び保護層292をさらに含む点である。第1のハウジング1の、フレキシブル接続ピース2に面する側に第1の溝18が配置され、バネ291の一端は第1の溝18内に延び、第1のハウジング1に固定される。第2のハウジング3の、フレキシブル接続ピース2に面する側に第2の溝38が配置され、バネ291の他端は第2の溝38内に延びて第2のハウジング3に固定され、バネ291はフレキシブル接続ピース2を覆う。保護層292は、バネ291の、フレキシブル接続ピース2から離れた方の側を覆う。保護層292はバネ291と共に動く。保護層292の外観、色、材料等は、第1のハウジング1の外観部分(例えば、可撓性クラッド層)及び第2のハウジング3の外観部分(例えば、可撓性クラッド層)と同様であり得るか又は同じであり得る。バネ291の中央部分は、バネ291が脱落するリスクを軽減するためにフレキシブル接続ピース2に対して部分的に固定され得る。
この実施形態では、電子装置100は、フレキシブル接続ピース2及びバネ291が変形可能であるという特徴を用いることにより、第1のハウジング1と第2のハウジング3との間で折り畳み及び展開を実施する。構造は単純で、実施が容易である。フレキシブル接続ピース2及びバネ291が変形するプロセスにおいて、バネ291の形状の変化は電子装置100の外観の一部を形成するため、電子装置100の外観が多様化される。これは、ユーザの使用体験を改善するのに役立つ。
前述の実施形態では、電子装置100は三重折り構造であり、電子装置100は、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2、第2のハウジング3、回転軸4及び第3のハウジング5を含む。一部の他の実施形態では、前述の実施形態とは異なり、電子装置100は二重折り構造であり、電子装置100は、第1のハウジング1、フレキシブル接続ピース2及び第2のハウジング3を含む。矛盾が存在しない場合、前述の実施形態における解決策はこの実施形態に適用できる。
前述の説明は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図していない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に理解できる任意の変更又は置き換えは本願の保護範囲に含まれる。矛盾が生じない場合、本願の実施形態及び実施形態における特徴は相互に組み合わされ得る。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。