JP7374423B2 - 電極タブの成形方法および電極タブの成形装置 - Google Patents

電極タブの成形方法および電極タブの成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、電極タブの成形方法および電極タブの成形装置に関する。
従来から、電気自動車のような車両に搭載され、車両用モータを駆動させる電源として、発電要素が外装体の内部に収容された扁平な電池を複数枚積層した電池スタックを有する電池モジュールが知られている。
例えば、下記特許文献1に開示された電池は、外装体の一側からアノード側電極タブおよびカソード側電極タブからなる電極タブが導出される。それぞれの電池の電極タブは、導電性を備えるバスバーを介して電気的に接続される。電極タブとバスバーとはレーザー溶接によって接合されている。複数の電池を積層した状態において、電極タブとバスバーとを溶接するために、電極タブは折り曲げるように成形される。
国際公開第2017/068703号
ところで、アノード側電極タブおよびカソード側電極タブは形状や材料特性が異なる場合がある。したがって、同じ成形型を用いて同じ成形条件でアノード側電極タブおよびカソード側電極タブを曲げ成形した場合、アノード側電極タブとカソード側電極タブとは、プレス力に対する抵抗力や必要な曲げ角度が異なるため、互いの曲げ負荷が影響し、曲げ位置がばらつくおそれがある。この結果、電極タブとバスバーとの位置決め精度が低下し、電極タブとバスバーとをレーザー溶接した場合の溶接品質に多少のばらつきが生じるおそれがある。
本発明は、電極タブを高精度に曲げ成形できる電極タブの成形方法および電極タブの成形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る電極タブの成形方法は、電池の一対の電極タブのうちの一方の電極タブの基端部を第1ダイの第1支持面によって支持し、他方の電極タブの基端部を第2ダイの第2支持面によって支持する。そして、前記第1支持面および前記第2支持面に対して直交する第1方向に沿って第1パンチおよび第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させて、前記第1パンチによって前記一方の電極タブを曲げ成形した後に、前記第2パンチによって前記他方の電極タブを曲げ成形する。
また、上記目的を達成する本発明に係る電極タブの成形装置は、電池の一対の電極タブを曲げ成形して折れ曲がり部を形成する成形装置である。電極タブの成形装置は、前記一対の電極タブのうちの一方の電極タブの基端部を支持する第1支持面を備える第1ダイと、他方の電極タブの基端部を支持する第2支持面を備える第2ダイと、前記第1ダイと協働して前記一方の電極タブを曲げ成形する第1パンチと、前記第2ダイと協働して前記他方の電極タブを曲げ成形する第2パンチと、を有する。電極タブの成形装置はさらに、前記第1支持面および前記第2支持面に対して直交する第1方向に沿って前記第1パンチおよび前記第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させる駆動部を有する。この電極タブの成形装置は、前記駆動部によって前記第1パンチおよび前記第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させる1つの動作の間に、前記一方の電極タブおよび前記他方の電極タブの曲げ成形のタイミングをずらしている。
本発明に係る電極タブの成形方法および電極タブの成形装置によれば、アノード側電極タブおよびカソード側電極タブのそれぞれの曲げ成形のタイミングをずらすことができる。これにより、第1パンチおよび第2パンチはアノード側電極タブおよびカソード側電極タブの互いの曲げ負荷に影響を受けることなく電極タブを高精度に曲げ成形できる。
電池モジュールを示す斜視図である。 図1に示す電池モジュールの一部を分解して示す斜視図である。 図1に示す電池モジュールの要部を断面で示す側面図である。 図2に示す電池スタックの一の電池を示す斜視図である。 電極タブの成形装置においてアノード側電極タブ(一方の電極タブ)を曲げ成形する構成を模式的に示す側面図である。 電極タブの成形装置においてカソード側電極タブ(他方の電極タブ)を曲げ成形する構成を模式的に示す側面図である。 図5Aに示す電極タブの成形装置の要部を示す正面図である。 電極タブの成形装置における高さ方向の寸法の一例を示す説明図である。 図6(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 図7(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 図8(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 図9(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 図10(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 図11(A)(B)は、電極タブの成形手順を説明するための図である。 変形例1に係る電極タブの成形装置においてアノード側電極タブ(一方の電極タブ)を曲げ成形する構成を模式的に示す側面図である。 変形例2に係る電極タブの成形装置の要部を示す正面図である。 変形例3に係る電極タブの成形装置の要部を示す正面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図面において、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面において、各部材の大きさや比率は、実施形態の理解を容易にするために誇張し、実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
図に付したX-Y-Z軸は、電池モジュール100の方位を示している。X軸は、電池110の積層方向と交差し、かつ、電池110の長手方向に沿った方向を示している。Y軸は、電池110の積層方向と交差し、かつ、電池110の短手方向に沿った方向を示している。Z軸は、電池110の積層方向を示している。
(電池モジュール100)
図1は、電池モジュール100を示す斜視図である。図2は、図1に示す電池モジュール100の一部を分解して示す斜視図である。まず、電池スタック110Sを含む電池モジュール100について説明する。
図1および図2を参照して、電池モジュール100は、扁平な複数の電池110を積層してなる電池スタック110Sがモジュールケース120内に収納されている。モジュールケース120は、4枚の板部材から構成され、電池スタック110Sを加圧する加圧ユニットとしても機能する。複数の電池110は、モジュールケース120によって加圧された状態において、バスバーユニット130によって電気的に接続される。図示省略するが、積層される電池110同士の間には、接着剤あるいは粘着剤が塗布されている。
図3は、電池モジュール100の要部を断面で示す側面図である。図4は、電池スタック110Sの一の電池110を示す斜視図である。図3および図4を参照して、電池110は、例えば、扁平なリチウムイオン二次電池である。電池110は、発電要素111を一対のラミネートフィルム112によって封止した本体部110Hと、一対の電極タブ113と、を有している。発電要素111は、正極と負極とをセパレータを介して積層して形成されている。発電要素111は、電解液とともにラミネートフィルム112によって封止されている。
ラミネートフィルム112は、絶縁性を備えたシートによって金属箔の両側を覆って構成されている。ラミネートフィルム112は、長手方向Xに沿った両端部112dを、積層方向Zの上方に向かって折り曲げて形成している。
図3を参照して、電極タブ113は、発電要素111に電気的に接続され、ラミネートフィルム112から外部に導出されている。図4を参照して、電極タブ113は、アノード側電極タブ113Aと、カソード側電極タブ113Kとを有している。アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kはともに、ラミネートフィルム112の短手方向Yに沿う一端部から、長手方向Xに沿う一方向(図4において左手前側)に向かって伸びている。なお、本明細書では、電極タブ113と称する場合、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの両方を意味するものとする。
図3および図4を参照して、電極タブ113は、基端部113cから先端部113dにかけてL字形状に曲げ成形されている。後述する本実施形態の電極タブ113の成形装置10は、平板状の電極タブ113をL字形状に折り曲げ成形するための装置である。曲げ成形することによって、電極タブ113の先端部113dは、バスバー132と対面するように平面状に形成されている。なお、電極タブ113の形状は図示したL字形状に限定されない、バスバー132の形状との関係において、適宜の形状を有する。
アノード側電極タブ113Aの形成材料は、特に限定されないが、例えば、アルミニウムを用いることができる。カソード側電極タブ113Kの形成材料は、特に限定されないが、例えば、銅を用いることができる。また、アノード側電極タブ113Aの厚さt1は、特に限定されないが、例えば、0.4mmである。また、カソード側電極タブ113Kの厚さt2は、特に限定されないが、例えば、0.2mmである。また、カソード側電極タブ113Kの先端部113dの一部は、折り返して密着させた折り返し部113eを備える。折り返し部113eは、厚さが基端部113cに比べて2倍である。これにより、アノード側電極タブ113Aの先端部113dとカソード側電極タブ113Kの先端部113dの厚さを同程度とすることができるため、バスバー132との溶接条件をアノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kにおいてほぼ同じ条件に設定することができる。その結果、製造性を向上することができる。
図4を参照して、電池110は、電極タブ113を備えた側が一対の第1スペーサー114によって支持され、電極タブ113を備えていない側が一対の第2スペーサー115によって支持されている。電池110は、各スペーサー114、115によって支持された状態において積層される。第1スペーサー114には、ラミネートフィルム112の連結孔(図示省略)に挿通される連結ピン114aが形成され、第2スペーサー115には、連結孔(図示省略)に挿通される連結ピン115aが形成されている。連結ピン114a、115aの先端を熱カシメすることによって、各スペーサー114、115は、ラミネートフィルム112に接続される。各スペーサー114、115は、絶縁性を備えた強化プラスチックスから形成される。
第1スペーサー114は、その長手方向(短手方向Y)の両端に載置部114bを有し、第2スペーサー115は、その長手方向(短手方向Y)の両端に載置部115bを有している。電池110を積層するとき、第1スペーサー114は、積層方向に隣り合う載置部114b同士が接触し、第2スペーサー115は、積層方向に隣り合う載置部115b同士が接触する。載置部114b、115bの上面には、ピン114c、115cが形成されている。載置部114bの下面には、ピン114cの位置に対応した穴114dが形成されている(図3を参照)。載置部115bの下面にも同様に、ピン115cの位置に対応した穴(図示省略)が形成されている。載置部114b、115bには、通しボルトを挿通する貫通孔114e、115eが形成されている。第1スペーサー114は、図3に示すように、電極タブ113の先端部113dをバスバー132とは反対側から支持する支持部材114fを有している。
図2を参照して、モジュールケース120は、電池スタック110Sの各々の電池110の発電要素111を上下から加圧する上部加圧板121と下部加圧板122、および電池スタック110Sを加圧した状態の上部加圧板121および下部加圧板122を固定する一対の側板123を含んでいる。上部加圧板121は、電池モジュール100を図示しないパックケースに対して固定する締結ボルトを挿入するロケート孔121bが形成されている。下部加圧板122も同様に、締結ボルトを挿入するロケート孔122bが形成されている。一対の側板123は、上部加圧板121および下部加圧板122に対して溶接している。モジュールケース120の形成材料は、特に限定されないが、例えば、ステンレスなどから形成することができる。
バスバーユニット130は、上下に並んだ電池110の電極タブ113を電気的に接続するバスバー132と、複数のバスバー132を一体的に保持するバスバーホルダ131と、バスバー132を保護する保護カバー135とを有する。バスバーユニット130はさらに、電気的に接続された複数の電池110のアノード側の終端を外部の入出力端子に臨ませるアノード側ターミナル133と、カソード側の終端を外部の入出力端子に臨ませるカソード側ターミナル134とを有する。
図3に示すように、積層した電池110の電極タブ113にバスバー132をレーザー接合するときには、図示しないレーザー発振器は、バスバー132にレーザー光LBを照射する。バスバー132と電極タブ113の先端部113dとは、シーム溶接またはスポット溶接によって接合される。電極タブ113とバスバー132とをレーザー溶接する場合、高品位の溶接品質を確保するために、電極タブ113とバスバー132との間に隙間が生じないように、電極タブ113の位置とバスバー132の位置を管理しなければならない。電極タブ113の曲げ角度などの形状にばらつきがあると、電極タブ113の先端部113dの位置が積層方向にばらつくおそれがある。このため、電池110を電極タブ113の加工位置に高精度に位置決めし、電極タブ113の加工精度を向上することが必要である。
[電極タブ113の成形装置10]
本実施形態に係る電極タブ113の成形装置10を説明する。図5Aは、電極タブ113の成形装置10の構成を模式的に示す側面図、図5Bは、図5Aに示す電極タブ113の成形装置10の一部を示す正面図である。
電極タブ113の成形装置10は、電池110のアノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kをそれぞれ曲げ成形して折れ曲がり部113Rを形成する成形装置である。図5A、図5B、および図5Cを参照して、電極タブ113の成形装置10は、概説すると、ダイ20と、パンチ30と、上部保持部40と、下部保持部45と、駆動部50、51と、曲げ角度調整部60と、押さえ部70と、成形装置10の各部の作動を制御する制御部80と、を有する。以下、各部の構成について詳述する。
(ダイ20)
図5A、図5B、および図5Cを参照して、ダイ20は、一対の電極タブ113のうちのアノード側電極タブ113A(一方の電極タブに相当)の基端部113cを支持する第1支持面24aを備える第1ダイ21と、カソード側電極タブ113K(他方の電極タブに相当)の基端部113cを支持する第2支持面24bを備える第2ダイ22と、を有する。第1ダイ21は、第1支持面24aの端部に角部23aを有する。角部23aの角度αは、鋭角である。これにより、アノード側電極タブ113Aを曲げ成形する際に、スプリングバックの影響を考慮して、アノード側電極タブ113Aを90度よりも大きな角度で曲げることができる。第2ダイ22は、第2支持面24bの端部に角部23bを有する。角部23bの角度βは、鋭角である。これにより、カソード側電極タブ113Kを曲げ成形する際に、スプリングバックの影響を考慮して、カソード側電極タブ113Kを90度よりも大きな角度で曲げることができる。角部23aの角度αおよび角部23bの角度βは、電極タブ113の材質や厚さなどの条件に合わせてそれぞれ異なる角度に設定されている。なお、本明細書では、ダイ20と称する場合、第1ダイ21および第2ダイ22の両方を意味するものとする。
(パンチ30)
図5A、図5B、および図5Cを参照して、パンチ30は、第1ダイ21と協働してアノード側電極タブ113Aを曲げ成形する第1パンチ31と、第2ダイ22と協働してカソード側電極タブ113Kを曲げ成形する第2パンチ32と、を有する。なお、本明細書では、パンチ30と称する場合、第1パンチ31および第2パンチ32の両方を意味するものとする。
図5Cを参照して、パンチ30を第1支持面24aおよび第2支持面24bに対して直交する第1方向D1(本実施形態では電池110の積層方向Z)において、第1パンチ31の長さL1は、第2パンチ32の第1方向D1に沿う長さL2よりも長い。また、第1パンチ31の長さL1と第2パンチ32の長さL2の差ΔLは、アノード側電極タブ113Aの厚さt1よりも大きく設定されている。本実施形態では、長さの差ΔLは、1mm(>t1=0.4mm)としている。
第1パンチ31および第2パンチ32は、長さ以外はほぼ同様の構成を有する。図5Aを参照して、第1パンチ31は、アノード側電極タブ113Aの曲げ成形時において、アノード側電極タブ113Aを押圧して曲げ加工する押圧面33aと、後述する第1バックアッププレート63aの傾斜面65aと摺接する摺接面34aと、を有する。図5Bを参照して、第2パンチ32は、カソード側電極タブ113Kの曲げ成形時において、カソード側電極タブ113Kを押圧して曲げ加工する押圧面33bと、後述する第2バックアッププレート63bの傾斜面65bと摺接する摺接面34bと、を有する。
第1方向D1に直交する方向(本実施形態では電池110の長手方向X)をパンチ30の幅方向としたとき、パンチ30の先端部30dの幅W1は、基端部30cの幅W2よりも小さくなるように形成されている。これにより、パンチ30の先端部30dは、後述する上部保持部40のパンチプレート41との間に隙間Gを有する。
(上部保持部40)
図5A、図5B、および図5Cを参照して、上部保持部40は、パンチ30の基端部30cの変形を制限するパンチプレート41と、第1パンチ31および第2パンチ32の各々の基端部30c(一端部に相当)およびパンチプレート41を保持する保持プレート42と、を有する。また、第1パンチ31および第2パンチ32は、パンチプレート41との間に図示しない絶縁部材が配置されている。絶縁部材は、第1パンチ31と第2パンチ32とがパンチプレート41等を介して電気的に接続されることを防止する。
パンチプレート41は、パンチ30の基端部30cと面接触し、パンチ30の基端部30cが第1方向D1に交差する方向に変形することを制限する機能を有する。また、パンチプレート41は、上述したようにパンチ30の先端部30dとの間に隙間Gを介して配置される。これにより、パンチプレート41は、隙間Gの分だけパンチ30の先端部30dをダイ20側に向かう方向へ変形可能にするとともに、パンチ30の先端部30dの可動域を制限する機能を有している。
保持プレート42は、パンチ30にかかる加工荷重に対して補強機能および耐摩耗性を備えるバッキングプレート42aと、駆動部50に接続されるパンチホルダー42bと、を有する。バッキングプレート42aは、例えば、焼入れ硬化が施され、耐摩耗性を有する金属によって形成される。パンチホルダー42bは、図示しない絶縁構造のボルト等の締結部材を介してパンチ30の基端部30cを固定している。
(下部保持部45)
図5A、図5B、および図5Cを参照して、下部保持部45は、第1ダイ21、第2ダイ22、第1バックアッププレート63a、および第2バックアッププレート63bの下端部を絶縁部材46を介して保持する下部ホルダー47を有する。アノード側電極タブ113Aは、第1ダイ21および第1バックアッププレート63aに接触し、カソード側電極タブ113Kは、第2ダイ22および第2バックアッププレート63bに接触する。絶縁部材46は、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kとがダイ20等を介して電気的に接続されることを防止する。下部ホルダー47は、駆動部51に接続される。下部ホルダー47は、図示しない絶縁構造のボルト等の締結部材を介して第1ダイ21、第2ダイ22、第1バックアッププレート63a、および第2バックアッププレート63bの下端部を固定している。
(駆動部50)
駆動部50は、第1ダイ21の第1支持面24aおよび第2ダイ22の第2支持面24bに対して直交する第1方向D1に沿って第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させる。駆動部50は、上部保持部40を第1方向D1(図5A、図5B、および図5Cにおいて下方向)に移動させる。駆動部50は、例えば、サーボプレスや機械プレス等によって構成される。駆動部50が上部保持部40を第1方向D1に移動させることによって、上部保持部40に保持されたパンチ30が第1方向D1に移動する。これによって、パンチ30は、ダイ20に対して相対的に接近離反移動する。駆動部50によって第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させる1つの動作の間に、一方の電極タブ(アノード側電極タブ113A)および他方の電極タブ(カソード側電極タブ113K)の曲げ成形のタイミングをずらしている。第1パンチ31および第2パンチ32を一体として移動させることから、第1パンチ31および第2パンチ32の相対的な位置関係を維持して、電極タブ113を曲げ成形するときの精度を高めることができる。
(駆動部51)
駆動部51は、下部保持部45を第1方向D1と反対方向(図5A、図5B、および図5Cにおいて上方向)に移動させる。駆動部51は、例えば、サーボプレスや機械プレス等によって構成される。駆動部51が下部保持部45を第1方向D1と反対方向に移動させることによって、下部保持部45に保持されたダイ20が第1方向D1に移動する。これによって、ダイ20は、パンチ30に対して相対的に接近離反移動する。本実施形態においては、駆動部51によって第1ダイ21および第2ダイ22を一体として移動させている。第1ダイ21および第2ダイ22を一体として移動させることから、第1ダイ21および第2ダイ22の相対的な位置関係を維持して、電極タブ113を曲げ成形するときの精度を高めることができる。
本実施形態にあっては、駆動部50がパンチ30を移動させ、駆動部51がダイ20を移動させる。ただし、電極タブ113の曲げ成形は、パンチ30とダイ20とを相対的に接近移動させれば行うことができる。このため、パンチ30のみをダイ20に向けて移動させたり、逆に、ダイ20のみをパンチ30に向けて移動させたりして、電極タブ113を曲げ成形できる。
(曲げ角度調整部60)
図5A、図5B、および図5Cを参照して、曲げ角度調整部60は、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度θaを調整する第1曲げ角度調整部61と、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度θbを調整する第2曲げ角度調整部62と、を有する。第1曲げ角度調整部61は、第1方向D1へ移動した第1パンチ31によって曲げ成形されたアノード側電極タブ113Aを追い込み曲げ加工する。第2曲げ角度調整部62は、第1方向D1へ移動した第2パンチ32によって曲げ成形されたカソード側電極タブ113Kを追い込み曲げ加工する。第1曲げ角度調整部61は、傾斜面65aを備える第1バックアッププレート63aと、第1ダイ21の第1支持面24aに対する第1バックアッププレート63aの高さを調整する第1高さ調整部64aと、を有する。第2曲げ角度調整部62は、傾斜面65bを備える第2バックアッププレート63bと、第2ダイ22の第2支持面24bに対する第2バックアッププレート63bの高さを調整する第2高さ調整部64bと、を有する。本実施形態では、第1高さ調整部64aおよび第2高さ調整部64bは、省スペースな構成するために、例えば、1または複数の調整スペーサーが組み込まれている。厚みの異なる調整スペーサーを組み合わせることによって、第1バックアッププレート63aおよび第2バックアッププレート63bの高さを調整できる。なお、本明細書では、曲げ角度調整部60と称する場合、第1曲げ角度調整部61および第2曲げ角度調整部62の両方を意味するものとする。
図5Aの破線部分を参照して、第1パンチ31を第1方向D1(図5Aの下方向)に移動させ、第1ダイ21を第1方向D1と反対方向(図5Aの上方向)に移動させると、第1パンチ31と第1ダイ21とが接近移動し、第1パンチ31の摺接面34aは、第1バックアッププレート63aの傾斜面65aと摺接する。そして、第1パンチ31の摺接面34aは、傾斜面65aに沿って摺動し、第1方向D1(積層方向Z)に対して交差する第2方向D2へ移動する。上述したように第1パンチ31の先端部30dは、パンチプレート41との間の隙間Gの分だけ第1ダイ21側に変形できるように構成されている。そのため、第1パンチ31の先端部30dは、第1ダイ21側に向かう第2方向(図5Aでは右下方向)へ撓むように変形する。第1パンチ31の先端部30dの変形に伴って、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度θaはさらに大きくなる。このようにして、第1曲げ角度調整部61は、アノード側電極タブ113Aの曲げ角度θaを調整する。
図5Bの破線部分を参照して、第2パンチ32を第1方向D1(図5Bの下方向)に移動させ、第2ダイ22を第1方向D1と反対方向(図5Bの上方向)に移動させると、第2パンチ32と第2ダイ22とが接近移動し、第2パンチ32の摺接面34aは、第2バックアッププレート63bの傾斜面65bと摺接する。そして、第2パンチ32の摺接面34bは、傾斜面65bに沿って摺動し、第1方向D1(積層方向Z)に対して交差する第3方向D3へ移動する。上述したように第2パンチ32の先端部30dは、パンチプレート41との間の隙間Gの分だけ第2ダイ22側に変形できるように構成されている。そのため、第2パンチ32の先端部30dは、第2ダイ22側に向かう第3方向(図5Bでは右下方向)へ撓むように変形する。第2パンチ32の先端部30dの変形に伴って、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度θbはさらに大きくなる。このようにして、第2曲げ角度調整部62は、カソード側電極タブ113Kの曲げ角度θbを調整する。
(押さえ部70)
押さえ部70は、パンチ30によって電極タブ113の先端部113dを曲げ加工する際に、電極タブ113の基端部113cをダイ20に対して押し付けて保持し、電極タブ113がパンチ30による加工方向(第1方向D1、第2方向D2、および第3方向D3)に引きずり込まれて位置ずれすることを防止する機能を有する。押さえ部70は、上部保持部40に固定された固定部71に第1方向D1へ相対的に移動可能に支持されている。固定部71と押さえ部70との間には付勢部材72が配置され、押さえ部70を第1方向D1へ付勢している。また、押さえ部70は、アノード側電極タブ113Aを押さえる部分と、カソード側電極タブ113Kを押さえる部分との間に図示しない絶縁構造が配置されている。絶縁構造は、押さえ部70におけるアノード側電極タブ113Aを押さえる部分と、カソード側電極タブ113Kを押さえる部分とが電気的に導通しないように、2つの部分の間を電気的に絶縁する。固定部71および付勢部材72についても、押さえ部70におけるアノード側電極タブ113Aを押さえる部分と、カソード側電極タブ113Kを押さえる部分とを電気的に絶縁するために、図示しない絶縁構造が配置されている。
なお、電極タブ113の成形装置10は、上述した絶縁部材や絶縁構造のほか、アノード側電極タブ113Aやカソード側電極タブ113Kに接触する設備側部分が全て絶縁構造をとる必要がある。
(制御部80)
制御部80は、CPUやメモリを主体に構成され、駆動部50、51等の作動を制御する。
[電極タブ113の成形装置10における高さ方向の寸法の一例]
図5Dを参照して、電極タブの成形装置における高さ方向の寸法の一例についてさらに説明する。
図5Dに示される符号は、
t1:アノード側電極タブ113Aの厚さ
t2:カソード側電極タブ113Kの厚さ
x1:アノード側電極タブ113Aの下面と、カソード側電極タブ113Kの下面との間の高さ方向の寸法差
x2:アノード側電極タブ113Aの厚さ中心Ocと、カソード側電極タブ113Kの上面との間の高さ方向の寸法差
y1:第1ダイ21の第1支持面24aと、第2ダイ22の第2支持面24bとの間の高さ方向の寸法差
y2:第1パンチ31の押圧面33aと、第2パンチ32の押圧面33bとの間の高さ方向の寸法差
をそれぞれ表している。
図5Dに示される一例における電池110は、電池110の厚さ中心Oc、アノード側電極タブ113Aの厚さ中心Oc、およびカソード側電極タブ113Kの厚さ中心Ocの3つがすべて一致している。したがって、x1は、x1=t1/2-t2/2である。カソード側電極タブ113Kは、折り返し部113eを備えており、基端部113cの下面113fが第2ダイ22の第2支持面24bの上に載置される。第1支持面24aと第2支持面24bとの間の段差寸法を表しているy1をx1と同じ寸法とすることによって、アノード側電極タブ113Aが第1支持面24aに接触するタイミングと、カソード側電極タブ113Kが第2支持面24bに接触するタイミングとをほぼ一致させるように設定できる。パンチ30の押圧面33a、33bの寸法差を表しているy2は、ほぼx2と同じ寸法に設定するか、あるいは、アノード側電極タブ113Aの曲げ成形が完了してから第2パンチ32の押圧面33bがカソード側電極タブ113Kの上面に接触するような寸法に設定する。図示する例においては、x2は、カソード側電極タブ113Kの厚さの半分(t2/2)である。y2をほぼx2と同じ寸法に設定する理由は次のとおりである。アノード側電極タブ113Aの厚さの半分(t1/2)だけ第1パンチ31がアノード側電極タブ113Aを押し込むと、アノード側電極タブ113Aは、ほぼ直角に折れ曲がり、曲げ成形がほぼ完了する。アノード側電極タブ113Aが第1ダイ21と第1パンチ31とによって挟み込まれ、アノード側電極タブ113Aをグリップする力が発生する。アノード側電極タブ113Aをグリップしてからカソード側電極タブ113Kの曲げ成形を開始するため、アノード側電極タブ113Aの曲げ負荷に影響を受けることなく、カソード側電極タブ113Kを高精度に曲げ成形できるからである。
[電極タブ113の成形方法]
次に、図5A~図5C、図6~図11を参照して、電極タブ113の成形装置10を用いた電極タブ113の成形手順を説明する。図6~図11は、電極タブ113の成形手順を説明するための図であり、各図(A)はカソード側電極タブ113Kの成形状況を示し、各図(B)はアノード側電極タブ113Aの成形状況を示している。なお、第1パンチ31の先端部30dや第2パンチ32の先端部30dは電池110の本体部110H側に撓んで、電極タブ113の追い込み曲げ加工が確実にできるように設定されている(図10(A)(B)を参照)。ただし、パンチ30の先端部30dの撓み量は実際にはかなり小さいため、図6~図11においては、パンチ30と押さえ部70との間の隙間がほとんどないように表している。
電極タブ113の成形装置10を用いた電極タブ113の成形方法は、概説すると、電池110の一対の電極タブ113のうちの一方の電極タブ113(アノード側電極タブ113A)の基端部113cを第1ダイ21の第1支持面24aによって支持し、他方の電極タブ113(カソード側電極タブ113K)の基端部113cを第2ダイ22の第2支持面24bによって支持する。そして、第1支持面24aおよび第2支持面24bに対して直交する第1方向D1に沿って第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させて、第1パンチ31によってアノード側電極タブ113Aを曲げ成形した後に、第2パンチ32によってカソード側電極タブ113Kを曲げ成形する。以下、詳述する。
まず、図5A、図5B、および図5Cを参照して、電池110は、電極タブ113の成形装置10に搬入され、図示しない保持装置によって所定の位置に保持される。このとき、電極タブ113(アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113K)は、パンチ30および押さえ部70と、ダイ20および曲げ角度調整部60との間の空間に配置される。
図5A、図5B、および図5Cを参照して、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、上部保持部40を第1方向D1(図5A、図5B、および図5Cにおいて下方向)に移動(下降)させる。制御部80は、駆動部51の作動を制御して、下部保持部45を第1方向D1と反対方向(図5A、図5B、および図5Cにおいて上方向)に移動(上昇)させる。上部保持部40の移動に伴って、パンチ30および押さえ部70が第1方向D1に移動する。下部保持部45の移動に伴って、ダイ20および曲げ角度調整部60が第1方向D1と反対方向に移動する。
図6(A)および図6(B)に示すように、第1ダイ21の第1支持面24aがアノード側電極タブ113Aの基端部113cに当接し、第2ダイ22の第2支持面24bがカソード側電極タブ113Kの基端部113cに当接する。アノード側電極タブ113Aは、先端部113dが第1支持面24aよりも外側に突出するように、第1支持面24aの上に配置される。カソード側電極タブ113Kは、先端部113dが第2支持面24bよりも外側に突出するように、第2支持面24bの上に配置される。押さえ部70がアノード側電極タブ113Aの基端部113cに当接し、カソード側電極タブ113Kの基端部113cに当接する。アノード側電極タブ113Aは、基端部113cが第1支持面24aに対して押し付けられて保持される。カソード側電極タブ113Kは、基端部113cが第2支持面24bに対して押し付けられて保持される。
なお、押さえ部70によって電極タブ113を押さえる力は、カソード側電極タブ113Kの場合と、アノード側電極タブ113Aの場合とで異なるように設定してもよい。曲げ剛性が比較的高い電極タブ113は、曲げ剛性が比較的低い電極タブ113に比べて、パンチ30によるプレス力に対する抵抗(曲げ負荷)が高いため、押さえ部70によって押さえる力を高く設定してもよい。電極タブ113の曲げ剛性は、材質および板厚によって変わるため適宜設計することが好ましい。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、上部保持部40を第1方向D1にさらに移動させる。これにより、図7(B)に示すように、制御部80は、第1パンチ31の押圧面33aをアノード側電極タブ113Aに当接させて曲げ成形を開始する。図5Cを参照して、第1パンチ31の第1方向D1に沿う長さL1は、第2パンチ32の第1方向D1に沿う長さL2よりも長いため、図7(A)に示す段階では、第2パンチ32はカソード側電極タブ113Kに接触していない。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、上部保持部40を第1方向D1にさらに移動させる。これにより、図8(B)に示すように、制御部80は、第1パンチ31によってアノード側電極タブ113Aを曲げ成形する。制御部80は、第1ダイ21の角部23aを曲げの起点としてアノード側電極タブ113Aに折れ曲がり部113Rを形成する。このとき、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度をθ1とする。本実施形態では、曲げ角度θ1は、約90度である。図8(A)に示すように、制御部80は、第2パンチ32の押圧面33bをカソード側電極タブ113Kに当接させて曲げ成形を開始する。カソード側電極タブ113Kを曲げ成形するとき、先に曲げ成形されたアノード側電極タブ113Aは、第1ダイ21の角部23aと第1パンチ31とによって挟み込まれてグリップされた状態にある。本実施形態では、アノード側電極タブ113Aの形成材料は例えばアルミニウムであり、カソード側電極タブ113Kの形成材料は例えば銅である。銅タブ(カソード側電極タブ113K)と比較して柔らかい材質のアルミニウムタブ(アノード側電極タブ113A)の成形性を良くするために、アルミニウムタブの折り曲げ角部の裏側を第1ダイ21の角部23aによって受ける(支持する)ことは重要である。さらに、アルミニウムタブの成形がほぼ完了した後に、銅タブを曲げ成形するときにアルミニウムタブをグリップする観点においてもアルミニウムタブ側の第1ダイ21の角部23aは重要な機能を発揮する(後述の図9(A)(B)を参照)。
第1パンチ31の長さL1と第2パンチ32の長さL2との差ΔL(図5Cを参照)は、アノード側電極タブ113Aの厚さt1よりも大きく設定されている。このため、図8(B)に示すように第1パンチ31がアノード側電極タブ113Aを曲げ角度θ1に曲げ成形した後に、第2パンチ32は、カソード側電極タブ113Kに当接し、カソード側電極タブ113Kの曲げ成形を開始する。このように、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの曲げ成形を開始するタイミングをずらすことによって、第1パンチ31および第2パンチ32は互いの曲げ負荷に影響を受けることなく電極タブ113の曲げ成形をすることができる。
なお、本実施形態では、アノード側電極タブ113Aをカソード側電極タブ113Kよりも先に曲げ成形するが、これに限定されず、カソード側電極タブ113Kをアノード側電極タブ113Aよりも先に曲げ成形してもよい。また、電極タブ113を曲げ成形する際の第1パンチ31のプレス力は、第2パンチ32のプレス力と同じ大きさとしてもよいし、それぞれ異なる大きさとしてもよい。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、上部保持部40を第1方向D1にさらに移動させる。これにより、図9(A)に示すように、制御部80は、第2パンチ32によってカソード側電極タブ113Kを曲げ成形する。制御部80は、カソード側電極タブ113Kに折れ曲がり部113Rを形成する。このとき、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度をθ2とする。本実施形態では、曲げ角度θ2は、約90度である。アノード側電極タブ113Aは、第1ダイ21の角部23aと第1パンチ31とによってグリップされた状態に維持される。
カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rは、第2ダイ22の角部23bよりもカソード側電極タブ113Kの先端側を曲げの起点として折れ曲がるように形成される。これは、カソード側電極タブ113Kの先端部113dの一部が折り返し部113eを備えるためである。折り返し部113eでは、厚さが先端部113dの他の部分の2倍になっている。このため、折り返し部113eの曲げ剛性が先端部113dの他の部分よりも高くなり、先端部113dのうち折り返し部113eと他の部分との境目で曲げ剛性が急激に変化する。そのため、カソード側電極タブ113Kは、先端部113dのうち折り返し部113eと他の部分との境目周辺を起点として折れ曲がるように変形する。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、上部保持部40を第1方向D1にさらに移動させる。これにより、図10(A)および図10(B)に示すように、第1パンチ31および第2パンチ32は、下死点に達する。第1曲げ角度調整部61は、第1高さ調整部64aによって、第1ダイ21の第1支持面24aに対する第1バックアッププレート63aの高さが予め調整されている。第2曲げ角度調整部62は、第2高さ調整部64bによって、第2ダイ22の第2支持面24bに対する第2バックアッププレート63bの高さが予め調整されている。
図10(B)に示すように、第1パンチ31の摺接面34aは、第1バックアッププレート63aの傾斜面65aと摺接して、傾斜面65aに沿って摺動し、第2方向D2へ移動する。そして、第1パンチ31の先端部30dは、パンチプレート41に制限された可動域(隙間G)の範囲内で第1ダイ21側に向かう第2方向(図5Aでは右下方向)へ撓むように変形する。第1パンチ31の先端部30dによって、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度はさらに大きくなるように折れ曲がる方向へ押し込まれて、角度θ1から角度θ3(>θ1)になる。なお、角度θ3は、スプリングバックを考慮して、最終的なアノード側電極タブ113Aの曲げ角度よりも大きい角度に設定される。
図10(A)に示すように、第2パンチ32の摺接面34bは、第2バックアッププレート63bの傾斜面65bと摺接して、傾斜面65bに沿って摺動し、第3方向D3へ移動する。そして、第2パンチ32の先端部30dは、パンチプレート41に制限された可動域(隙間G)の範囲内で第2ダイ22側に向かう第3方向(図5Bでは右下方向)へ撓むように変形する。第2パンチ32の先端部30dによって、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度はさらに大きくなるように折れ曲がる方向へ押し込まれて、角度θ2から角度θ4(>θ2)になる。角度θ4は、スプリングバックを考慮して、最終的なカソード側電極タブ113Kの曲げ角度よりも大きい角度に設定される。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、パンチ30を第1方向D1と反対方向(図5A、図5B、および図5Cにおいて上方向)に移動(上昇)させる。これにより、制御部80は、パンチ30を電極タブ113の加工位置から退避させる。
図11(B)に示すように、アノード側電極タブ113Aは、曲げ角度θ3から最終的に得たい曲げ角度(本実施形態ではθ1)までスプリングバックする。同様に、図11(A)に示すように、カソード側電極タブ113Kは、曲げ角度θ4から最終的に得たい曲げ角度(本実施形態ではθ2)までスプリングバックする。
次に、制御部80は、駆動部50の作動を制御して、パンチ30および押さえ部70を第1方向D1と反対方向(図5A、図5B、および図5Cにおいて上方向)にさらに移動(上昇)させる。また、制御部80は、駆動部51の作動を制御して、ダイ20および曲げ角度調整部60をパンチ30に対して離反する方向(図5A、図5B、および図5Cにおいて下方向)に移動(下降)させる。これにより、電極タブ113の曲げ成形が完了する。なお、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rと第2ダイ22の角部23bとの間には、隙間が存在するため、第2ダイ22を退避させるときに折り返し部113eに引っかかることなく円滑に移動させることができる。
曲げ成形の加工条件は、加工対象である電極タブ113の形状や材料特性によって変わる。そのため、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの材料特性や板厚等の形状が異なる場合、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kを同じパンチを用いて同時に成形した場合、互いの曲げ負荷が影響し、曲げ位置がばらつくおそれがある。また、曲げ成形時にカソード側電極タブ113Kには折り返し部113eがあるため、ダイの角部(R部)とカソード側電極タブ113Kの成形面との間に隙間が生じ、スプリングバックを考慮した曲げ成形の精度出しが困難という課題がある。要求される曲げ角度に調整するためにはパンチやダイの形状を変更するために再作製する必要がある。
また、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kとは、スプリングバックを考慮した必要な曲げ角度も異なるため、一方の曲げ角度の条件に合わせると、他方にスプリングバックが生じ、所望の角度に曲げ成形できない可能性がある。
本実施形態の成形装置10による成形方法では、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kをそれぞれ異なる第1パンチ31および第2パンチ32を用いて、曲げ成形するタイミングをずらして成形する。このため、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kを曲げ成形する際の互いの曲げ負荷の影響が生じにくく、また、互いの曲げ角度の条件を個々に最適化することで、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kを所望の形状に曲げることができる。また、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kのそれぞれの曲げ成形の寸法変更を、ダイ20やパンチ30の形状をそのままで再作製することなく高精度に曲げ成形できる。また、継続使用による経年摩擦により成形寸法が変化した場合も同様に、ダイ20やパンチ30を再作製することなく成形寸法を調整することができる。
図3に示したように、電極タブ113とバスバー132とを溶接する観点から、電極タブ113の折り曲げられた先端部113dの先端面にバスバー132を押し付けた際に、電極タブ113の先端面が全て平行であり、かつ、同一平面内に揃っていることが重要である。図4に示したように、電池110単体でも、アルミニウムタブ(アノード側電極タブ113A)の先端部113dおよび銅タブ(カソード側電極タブ113K)の先端部113dが90度に曲がっている状態において、アルミニウムタブの先端面と銅タブの先端面とが平行、かつ、同一平面内に配置されることが重要である。したがって、第1パンチ31のアルミニウムタブに接触する先端角部(押さえ部70側の角部)と、第2パンチ32の銅タブに接触する先端角部(押さえ部70側の角部)とが互いに平行であり、かつ、両方の角部が、Z方向に沿った同一平面内を移動するようにパンチ30が配置されている。電極タブ113が曲げ成形された直後は、スプリングバックの影響で曲げ角度が90度に保持されていることはほとんどなく、電極タブ113の背面側の角度が90度よりもやや大きく開くように(表面側の曲げ角度が鈍角となるように)成形されている。背面側の角度が90度よりも大きいことによって、第1スペーサー114の取付が容易になる。1スペーサー114とバスバー132との間に電極タブ113が挟み込まれることによって、電極タブ113の折り曲げ部が90度に保持される。
上述した実施形態にあっては、銅タブ(カソード側電極タブ113K)の曲げ剛性の方がアルミニウムタブ(アノード側電極タブ113A)の曲げ剛性よりも高く、成形時の反力も高い。この場合、曲げ剛性の低いアルミニウムタブを先に成形し、アルミニウムタブが第1パンチ31と第1ダイ21の角部23aとの間に挟まれてグリップされている状態において、曲げ剛性の高い銅タブを成形することによって、成形反力の高い銅タブ成型時に電池110全体の姿勢が乱されることなく成形できる。これによって、銅タブにおける折り曲げ部の先端面と、アルミニウムタブにおける折り曲げ部の先端面とで、90度折り曲げ姿勢での平行度を確保でき、先端面の垂直方向での位置ずれを抑制できる。なお、前述したように、アルミニウムタブの厚さが例えば0.4mm、銅タブの厚さが例えば0.2mmであっても、材質自体の特性や、銅タブに関してはコーテーィングされていることもあり、厚さの薄い銅タブのほうが曲げ剛性が高くなっている。
一方の電極タブ113(アノード側電極タブ113A)の曲げ剛性と他方の電極タブ113(カソード側電極タブ113K)の曲げ剛性との差が比較的大きい場合には、上述したように、曲げ剛性の低い一方の電極タブ113を先に成形し、次に、先に成形した一方の電極タブ113をグリップした状態で、曲げ剛性の高い他方の電極タブ113を成形することが好ましい。特に、実施形態の電池110のように本体部110Hの一辺から一対の電極タブ113が突出している電池110では、先に成形した電極タブ113をグリップした状態で、曲げ剛性の高い電極タブ113を成形することによって、曲げ剛性の高い電極タブ113の曲げ成形時に電池110全体の回転が抑制される。その結果、一対の電極タブ113の折れ曲がり部113Rの先端面同士が、折れ曲がり部113Rの90度姿勢において精度の高い平行度を確保することができる。
一方の電極タブを曲げ成形してから電池を移動し、別の工程において他方の電極タブを曲げ成形することも考えられる。しかしながら、この場合には、電池の位置ずれに起因して電極タブ同士の先端面の平行度が悪化するおそれがある。これに対して、上述した実施形態にあっては、第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して移動させている。パンチ30とダイ20とを接近させて曲げ成形する1つの工程(1ショット)内において、タイミングをずらして曲げ成形でき、一方の電極タブ(アノード側電極タブ113A)を曲げ成形した後に、他方の電極タブ(カソード側電極タブ113K)を曲げ成形している。電池110を移動しないことから、電池110の位置ずれに起因した電極タブ113同士の先端面の平行度の悪化が根本的に生じない。
また、第1パンチ31および第2パンチ32は、一体となって移動し、第1ダイ21および第2ダイ22も、一体となって移動する。これらの構成も、電極タブ113を曲げ成形するときの精度を高くするために重要である。
以上説明したように、本実施形態の電極タブ113の成形方法は、電池110の一対の電極タブ113のうちのアノード側電極タブ113A(一方の電極タブ)の基端部113cを第1ダイ21の第1支持面24aによって支持し、カソード側電極タブ113K(他方の電極タブ)の基端部113cを第2ダイ22の第2支持面24bによって支持する。そして、第1支持面24aおよび第2支持面24bに対して直交する第1方向D1に沿って第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させて、第1パンチ31によって一方の電極タブ113Aを曲げ成形した後に、第2パンチ32によって他方の電極タブ113Kを曲げ成形する。
上記の成形方法によれば、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kのそれぞれの曲げ成形のタイミングをずらすことができる。これにより、第1パンチ31および第2パンチ32は、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの互いの曲げ負荷に影響を受けることなく電極タブ113を高精度に曲げ成形できる。さらに、パンチ30とダイ20とを接近させて曲げ成形する1つの工程(1ショット)内において、タイミングをずらして曲げ成形でき、電池110を移動しないことから、電池110の位置ずれに起因した電極タブ113同士の先端面の平行度の悪化が根本的に生じない。
また、第1パンチ31を第1方向D1に対して交差する第2方向D2へ変形させることによって、アノード側電極タブ113Aの曲げ角度を調整する。
上記の成形方法によれば、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度を高い精度で調整できるため、後工程でバスバー132に溶接する際の溶接精度を向上させることができる。
また、第2パンチ32を第1方向D1に対して交差する第3方向D3へ変形させることによって、カソード側電極タブ113Kの曲げ角度を調整する。
上記の成形方法によれば、カソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度を高い精度で調整できるため、後工程でバスバー132に溶接する際の溶接精度を向上させることができる。
また、先に曲げ成形されたアノード側電極タブ113Aを第1ダイ21の角部23aと第1パンチ31とによってグリップした状態において、カソード側電極タブ113Kを曲げ成形する。
上記の成形方法によれば、第2パンチ32は、アノード側電極タブ113Aの曲げ負荷に影響を受けることなくカソード側電極タブ113Kを高精度に曲げ成形できる。
また、一方の電極タブ113Aの曲げ剛性が、他方の電極タブ113Kの曲げ剛性よりも低い。
上記の成形方法によれば、先に曲げ成形されたアノード側電極タブ113Aをグリップした状態で、曲げ剛性の高いカソード側電極タブ113Kを成形することによって、曲げ剛性の高いカソード側電極タブ113Kを高精度に曲げ成形できる。
また、本実施形態の電極タブ113の成形装置10は、電池110の一対の電極タブ113を曲げ成形して折れ曲がり部を形成する成形装置である。この成形装置は、一対の電極タブ113のうちのアノード側電極タブ113A(一方の電極タブ)の基端部113cを支持する第1支持面24aを備える第1ダイ21と、カソード側電極タブ113K(他方の電極タブ)の基端部113cを支持する第2支持面24bを備える第2ダイ22と、第1ダイ21と協働して一方の電極タブ113Aを曲げ成形する第1パンチ31と、第2ダイ22と協働して他方の電極タブ113Kを曲げ成形する第2パンチ32と、第1支持面24aおよび第2支持面24bに対して直交する第1方向D1に沿って第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させる駆動部50、51と、を有する。そして、駆動部50、51によって第1パンチ31および第2パンチ32を一体として第1ダイ21および第2ダイ22に対して相対的に移動させる1つの動作の間に、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらしている。
上記のような構成によれば、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kのそれぞれの曲げ成形のタイミングをずらしているため、第1パンチ31および第2パンチ32は、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの互いの曲げ負荷に影響を受けることなく電極タブ113を高精度に曲げ成形できる。さらに、パンチ30とダイ20とを接近させて曲げ成形する1つの工程(1ショット)内において、タイミングをずらして曲げ成形でき、電池110を移動しないことから、電池110の位置ずれに起因した電極タブ113同士の先端面の平行度の悪化が根本的に生じない。
第1パンチ31の押圧面33aとアノード側電極タブ113Aとの間の距離と、第2パンチ32の押圧面33bとカソード側電極タブ113Kとの間の距離とを異ならせることによって、タイミングをずらしてなる。
上記のような構成によれば、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kのそれぞれの曲げ成形のタイミングを、所望のタイミングにずらすことができる。
また、第1パンチ31を第1方向D1に対して交差する第2方向D2へ変形させることによって、アノード側電極タブ113Aの曲げ角度を調整する第1曲げ角度調整部61をさらに有する。
上記のような構成によれば、第1曲げ角度調整部61によってアノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度を高い精度で調整できるため、後工程でバスバー132に溶接する際の溶接精度を向上させることができる。また、第1パンチ31のプレス力は一定とし、第1曲げ角度調整部61によってアノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度のみを調整することができるため、曲げ角度を調整する際のパラメータを1つに絞ることができる。その結果、アノード側電極タブ113Aの成形のばらつきを抑えて、高精度な成形を安定して実施することができる。また、第1曲げ角度調整部61によって第1ダイ21を交換せずに曲げ角度を調整することができる。
また、第2パンチ32を第1方向D1に対して交差する第3方向D3へ変形させることによって、カソード側電極タブ113Kの曲げ角度を調整する第2曲げ角度調整部62をさらに有する。
上記のような構成によれば、第2曲げ角度調整部62によってカソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度を高い精度で調整できるため、後工程でバスバー132に溶接する際の溶接精度を向上させることができる。また、第2パンチ32のプレス力は一定とし、第2曲げ角度調整部62によってカソード側電極タブ113Kの折れ曲がり部113Rの曲げ角度のみを調整することができるため、曲げ角度を調整する際のパラメータを1つに絞ることができる。その結果、カソード側電極タブ113Kの成形のばらつきを抑えて、高精度な成形を安定して実施することができる。また、第2曲げ角度調整部62によって第2ダイ22を交換せずに曲げ角度を調整することができる。
本実施形態では、第1パンチ31の第1方向D1に沿う長さL1と、第2パンチ32の第1方向D1に沿う長さL2との差ΔLは、アノード側電極タブ113A(一方の電極タブ)の厚さt1よりも大きい。これにより、このため、第1パンチ31がアノード側電極タブ113Aを曲げ角度θ1に曲げ成形した後に、第2パンチ32は、カソード側電極タブ113Kに当接し、カソード側電極タブ113Kの曲げ成形を開始させることができる。したがって、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの曲げ成形を開始するタイミングを確実にずらすことができる。
第1ダイ21の角部23aの角度αおよび第2ダイ22の角部23bの角度βは、鋭角である。これにより、曲げ成形するときに曲げ角度を90度よりも大きくすることができる。その結果、電極タブ113を90度に曲げ成形したい場合に、スプリングバックの影響を考慮して90度よりも大きな曲げ角度で曲げ成形することができる。
(変形例1)
図12は、変形例1に係る電極タブ113の成形装置10においてアノード側電極タブ113A(一方の電極タブ)を曲げ成形する構成を模式的に示す側面図である。
変形例1に係る電極タブ113の成形装置10は、曲げ角度調整部60の高さ調整部66の構成を改変した点において上述した実施形態の成形装置10と相違する。変形例1の成形装置10における第1曲げ角度調整部61は、傾斜面65aを備える第1バックアッププレート63aと、第1ダイ21の第1支持面24aに対する第1バックアッププレート63aの高さを調整する高さ調整部66と、を有する。実施形態においては、第1高さ調整部64aおよび第2高さ調整部64bは調整スペーサーが組み込まれている。一方、変形例1の高さ調整部66は、第1バックアッププレート63aを第1パンチ31に対して接近離反する第1方向D1または第1方向D1と反対方向(図12の上下方向)に移動させて第1バックアッププレート63aの高さを調整する駆動機構を有する。駆動機構の構成は特に限定されないが、例えば、ねじ機構(図示省略)を利用することができる。ねじ機構は、例えば、第1バックアッププレート63aに形成された雌ねじと、該雌ねじに螺合する雄ねじとを備え、雄ねじを締める方向または緩める方向に回転させることによって第1バックアッププレート63aの高さを調整可能とする。高さ調整部66は、制御部80に接続される。制御部80は、曲げ角度調整部60の高さ調整部66の作動を制御する。図示省略するが、第2曲げ角度調整部62も、第2バックアッププレート63bの高さを調整する高さ調整部66を有する。
アノード側電極タブ113Aの基端部113cが第1ダイ21の第1支持面24aと押さえ部70とによって保持されると、制御部80は、曲げ角度調整部60の高さ調整部66の作動を制御して、図12の破線部分に示すように、第1バックアッププレート63aを第1パンチ31に対して接近する方向(図12の上方向)に移動(上昇)させて、第1位置P1から第2位置P2に高さを調整する。これにより、第1パンチ31の摺接面34aは、第1バックアッププレート63aの傾斜面65aと摺接して、傾斜面65aに沿って摺動し、第2方向D2へ移動する。そして、第1パンチ31の先端部30dは、パンチプレート41に制限された可動域(隙間G)の範囲内で第1ダイ21側に向かう第2方向(図12では右下方向)へ撓むように変形する。第1パンチ31の先端部30dによって、アノード側電極タブ113Aの折れ曲がり部113Rの曲げ角度θaが調整される。
図示省略するが、カソード側電極タブ113Kの基端部113cが第2ダイ22の第2支持面24bと押さえ部70とによって保持されると、高さ調整部66によって、第2バックアッププレート63bは、第1位置P1から所定の位置まで第1方向D1と反対方向に移動される。第2バックアッププレート63bの上昇移動に伴って第2パンチ32の先端部30dが変形し、カソード側電極タブ113Kの曲げ角度θbが調整される。
上記のように制御部80によって作動が制御される高さ調整部66を備える場合にも、電極タブ113の折れ曲がり部113Rの曲げ角度を高い精度で調整できるため、後工程でバスバー132に溶接する際の溶接精度を向上させることができる。また、パンチ30のプレス力は一定とし、曲げ角度調整部60によって電極タブ113の折れ曲がり部113Rの曲げ角度のみを調整することができるため、曲げ角度を調整する際のパラメータを1つに絞ることができる。その結果、電極タブ113の成形のばらつきを抑えて、高精度な成形を安定して実施することができる。また、曲げ角度調整部60によってダイ20を交換せずに曲げ角度を調整することができる。
(変形例2)
図13は、変形例2に係る電極タブの成形装置の要部を示す正面図である。
上述した実施形態では、第1パンチ31の押圧面33aとアノード側電極タブ113Aとの間の距離と、第2パンチ32の押圧面33bとカソード側電極タブ113Kとの間の距離とを異ならせることによって、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらしている。アノード側電極タブ113Aの電池厚さ方向の位置と、カソード側電極タブ113Kの電池厚さ方向の位置とがほぼ同じであるため、第1パンチ31の第1方向D1に沿う長さL1と、第2パンチ32の第1方向D1に沿う長さL2とを異ならせている。本発明はこの場合に限定されるものではなく、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらすことができれば、第1パンチ31と第2パンチ32の長さが同じであっても良い。
図13に示すように、例えば、セルの製造段階において、アノード側電極タブ113Aの電池厚さ方向の位置と、カソード側電極タブ113Kの電池厚さ方向の位置とを相対的にずらしておく。電池厚さ方向の位置は、アノード側電極タブ113Aの方がカソード側電極タブ113Kよりも高い。アノード側電極タブ113Aが第1支持面24aに接触するタイミングと、カソード側電極タブ113Kが第2支持面24bに接触するタイミングとをほぼ一致させるため、高さ方向の位置は、第1支持面24aの方が第2支持面24bよりも高い。このような構成の場合にも、第1パンチ31の押圧面33aとアノード側電極タブ113Aとの間の距離L3と、第2パンチ32の押圧面33bとカソード側電極タブ113Kとの間の距離L4とが異なるため(L4>L3)、第1パンチ31と第2パンチ32の長さが同じであっても、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらすことができる。
(変形例3)
図14は、変形例3に係る電極タブの成形装置の要部を示す正面図である。
変形例2にあっては、電極タブ113の電池厚さ方向の位置を異ならせたが、電極タブ113の電池厚さ方向の位置がほぼ同じであっても、第1パンチ31と第2パンチ32の長さを同じにすることができる。図14に示すように、第1パンチ31の押圧面33aと第1ダイ21の第1支持面24aとの間の距離L5と、第2パンチ32の押圧面33bと第2ダイ22の第2支持面24bとの間の距離L6とを異ならせることによって、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらすことができる。図示例にあっては、高さ方向の位置は、第1支持面24aの方が第2支持面24bよりも高い(L6>L5)。このような構成の場合には、アノード側電極タブ113Aが第1支持面24aに接触して曲げ成形が開始されるタイミングが、カソード側電極タブ113Kが第2支持面24bに接触して曲げ成形が開始されるタイミングよりも早くなる。このため、第1パンチ31と第2パンチ32の長さが同じであっても、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kの曲げ成形のタイミングをずらすことができる。
本発明は上述した実施形態および変形例1~3に限定されるものではなく、適宜改変することができる。
例えば、一方の電極タブ113(アノード側電極タブ113A)の曲げ剛性が、他方の電極タブ113(カソード側電極タブ113K)の曲げ剛性よりも低い場合に、曲げ剛性の低い一方の電極タブ113を先に成形し、次に、先に成形した一方の電極タブ113をグリップした状態で、曲げ剛性の高い他方の電極タブ113を成形する形態を示したが、この場合に限定されない。一方の電極タブ113の曲げ剛性と他方の電極タブ113の曲げ剛性との差が比較的小さいような場合には、上記の場合とは逆に、曲げ剛性の高い一方の電極タブ113を先に成形し、次に、先に成形した一方の電極タブ113をグリップした状態で、曲げ剛性の低い他方の電極タブ113を成形してもよい。この場合、一対の電極タブ113を同時に曲げ成形する場合に比較して、曲げ剛性の高い電極タブ113を曲げ成形するときの反力が、同時に曲げ成形するとときの反力よりも小さいため、曲げ成形時の電池110の姿勢の乱れを抑制して曲げ成形できる。
また、上述した実施形態ではアノード側電極タブとカソード側電極タブの形状と材質が異なる例について説明したが、形状または材質のいずれか一方を同じとしてもよいし、形状および材質の両方を同じものとしてもよい。この場合においても、本実施形態の電極タブの成形装置および成形方法を適用することによって、アノード側電極タブおよびカソード側電極タブの互いの曲げ負荷に影響を受けることなく電極タブを高精度に曲げ成形できる。
また、上述した実施形態では曲げ角度調整部は、バックアッププレートの傾斜面をパンチの摺接面に摺動させることによって、パンチを撓むように変形させて電極タブの曲げ角度を調整するとして説明したが、これに限定されない。パンチの先端部に直接的に押圧力や付勢力を付与する押圧部材や付勢部材を設けてもよい。
また、上述した実施形態では保持部を移動させる第1方向は、成形装置の下方向として説明したが、成形装置の構成によって適宜変更してよい。同様に、第2方向や第3方向も適宜変更してよい。
また、上述した実施形態では押さえ部はダイの支持面に対して電極タブの基端部を押し付けることによって保持する構成を示したが、保持する機能を有する限りにおいてこれに限定されない。例えば、ダイの支持面に設けた吸着口から真空吸引して電極タブを吸着保持もよいし、磁力あるいは静電気を利用してダイに対して電極タブを保持してもよい。
また、アノード側電極タブおよびカソード側電極タブのそれぞれを曲げ成形する具体的な手順は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜改変してよい。
本出願は、2019年1月31日に出願された日本国特許出願第2019-15510号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。
10 電極タブの成形装置、
20 ダイ、
21 第1ダイ、
22 第2ダイ、
23a 角部、
23b 角部、
24a 第1支持面、
24b 第2支持面、
30 パンチ、
31 第1パンチ、
32 第2パンチ、
33a 押圧面、
33b 押圧面、
34a 摺接面、
34b 摺接面、
40 上部保持部、
41 パンチプレート、
42 保持プレート、
42a バッキングプレート、
42b パンチホルダー、
45 下部保持部、
46 絶縁部材、
47 下部ホルダー、
50 駆動部、
51 駆動部、
60 曲げ角度調整部、
61 第1曲げ角度調整部、
62 第2曲げ角度調整部、
63a 第1バックアッププレート、
63b 第2バックアッププレート、
64a 第1高さ調整部、
64b 第2高さ調整部、
65a 傾斜面、
65b 傾斜面、
66 高さ調整部、
70 押さえ部、
80 制御部、
100 電池モジュール、
110 電池、
110H 本体部、
110S 電池スタック、
111 発電要素、
112 ラミネートフィルム、
113 電極タブ、
113A アノード側電極タブ(一方の電極タブ)、
113K カソード側電極タブ(他方の電極タブ)、
113R 折れ曲がり部、
113c 基端部、
113d 先端部、
113e 折り返し部、
114 第1スペーサー、
115 第2スペーサー、
132 バスバー、
D1 第1方向、
D2 第2方向、
D3 第3方向、
LB レーザー光。

Claims (11)

  1. 電池の一対の電極タブのうちの一方の電極タブの基端部を第1ダイの第1支持面によって支持し、他方の電極タブの基端部を第2ダイの第2支持面によって支持し、
    前記第1支持面および前記第2支持面に対して直交する第1方向に沿って第1パンチおよび第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させて、前記第1パンチによって前記一方の電極タブを曲げ成形した後に、前記第2パンチによって前記他方の電極タブを曲げ成形する、電極タブの成形方法。
  2. 前記第1パンチを前記第1方向に対して交差する第2方向へ変形させることによって、前記一方の電極タブの曲げ角度を調整する、請求項1に記載の電極タブの成形方法。
  3. 前記第2パンチを前記第1方向に対して交差する第3方向へ変形させることによって、前記他方の電極タブの曲げ角度を調整する、請求項1または請求項2に記載の電極タブの成形方法。
  4. 先に曲げ成形された前記一方の電極タブを前記第1ダイの角部と前記第1パンチとによってグリップした状態において、前記他方の電極タブを曲げ成形する、請求項1~3のいずれか1項に記載の電極タブの成形方法。
  5. 前記一方の電極タブの曲げ剛性が、前記他方の電極タブの曲げ剛性よりも低い、請求項4に記載の電極タブの成形方法。
  6. 前記一方の電極タブの曲げ剛性が、前記他方の電極タブの曲げ剛性よりも高い、請求項4に記載の電極タブの成形方法。
  7. 電池の一対の電極タブを曲げ成形して折れ曲がり部を形成する成形装置であって、
    前記一対の電極タブのうちの一方の電極タブの基端部を支持する第1支持面を備える第1ダイと、
    他方の電極タブの基端部を支持する第2支持面を備える第2ダイと、
    前記第1ダイと協働して前記一方の電極タブを曲げ成形する第1パンチと、
    前記第2ダイと協働して前記他方の電極タブを曲げ成形する第2パンチと、
    前記第1支持面および前記第2支持面に対して直交する第1方向に沿って前記第1パンチおよび前記第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させる駆動部と、を有し、
    前記駆動部によって前記第1パンチおよび前記第2パンチを一体として前記第1ダイおよび前記第2ダイに対して相対的に移動させる1つの動作の間に、前記一方の電極タブおよび前記他方の電極タブの曲げ成形のタイミングをずらしてなる、電極タブの成形装置。
  8. 前記第1パンチの押圧面と前記一方の電極タブとの間の距離と、前記第2パンチの押圧面と前記他方の電極タブとの間の距離とを異ならせることによって、前記タイミングをずらしてなる、請求項7に記載の電極タブの成形装置。
  9. 前記第1パンチの押圧面と前記第1ダイの前記第1支持面との間の距離と、前記第2パンチの押圧面と前記第2ダイの前記第2支持面との間の距離とを異ならせることによって、前記タイミングをずらしてなる、請求項7に記載の電極タブの成形装置。
  10. 前記第1パンチを前記第1方向に対して交差する第2方向へ変形させることによって、前記一方の電極タブの曲げ角度を調整する第1曲げ角度調整部をさらに有する、請求項7~9のいずれか1項に記載の電極タブの成形装置。
  11. 前記第2パンチを前記第1方向に対して交差する第3方向へ変形させることによって、前記他方の電極タブの曲げ角度を調整する第2曲げ角度調整部をさらに有する、請求項7~10のいずれか1項に記載の電極タブの成形装置。
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