以上を鑑み、この開示は、それの多様な側面、実施態様および/または具体的な特徴または下位構成要素のうちの1つまたは複数を通じて、下に具体的に記すとおりの利点のうちの1つまたは複数をもたらすことが、したがって意図される。
この開示の実施態様および/または具体的な特徴または下位構成要素は、それの多様な側面のうちの1つまたは複数を通じて、具体的に上で述べ、かつ以下に記すとおりの利点のうちの1つまたは複数をもたらすことが意図される。
またこれらの例は、例を用いてここに記述し、かつ図解しているとおりのこのテクノロジの1つまたは複数の側面のためにインストラクションがストアされた1つまたは複数の非一過性のコンピュータ可読媒体としても具体化され得る。いくつかの例におけるインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、そのプロセッサに、ここに記述し、かつ図解しているこのテクノロジの例の方法を実装するに必要なステップを実行させる実行可能コードを含む。
この開示の分野において伝統的であるとおり、例に挙げる実施態様は、機能ブロック、ユニット、および/またはモジュールの観点から見て記述され、かつ図面の中で図解される。この分野における当業者は認識することになろうが、これらのブロック、ユニット、および/またはモジュールは、ロジック回路、個別部品、マイクロプロセッサ、ハードワイヤード回路、メモリ要素、有線接続、およびこれらの類といった電子(または、光学)回路によって物理的に実装され、それらは、半導体ベースの二次加工テクニックまたはそのほかの製造テクノロジを使用して形成され得る。マイクロプロセッサまたはその類によって実装されるブロック、ユニット、および/またはモジュールの場合においては、それらを、ここで論じている多様な機能を実施するべくソフトウエア(たとえば、マイクロコード)を使用してプログラムすることができ、かつオプションとしてファームウエアおよび/またはソフトウエアによって駆動することができる。それに代えて、各ブロック、ユニット、および/またはモジュールを、専用ハードウエアによって、またはいくつかの機能を実施する専用ハードウエアと、ほかの機能を実施するプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプログラム済みマイクロプロセッサおよび関連回路)との組み合わせとして実装することができる。また、例に挙げる実施態様の各ブロック、ユニット、および/またはモジュールを、本発明概念の範囲からの逸脱を伴うことなく、2つまたはそれより多くの相互作用する離散的なブロック、ユニット、および/またはモジュールに物理的に分割することもできる。さらに、例に挙げる実施態様のブロック、ユニット、および/またはモジュールは、この開示の範囲からの逸脱を伴うことなく、より複雑なブロック、ユニット、および/またはモジュールに物理的に組み合わせることができる。
ここに記述されている方法は説明的な例であり、それ故、いずれかの実施態様のいずれかの特定のプロセスが、提示されている順序において実施されることを必要とするか、またはそれを暗示するという意図はない。単語『それの後』、『その後』、『次に』等には、プロセスの順序を限定する意図はなく、それに代えてこれらの単語は、方法の説明を通して読者を案内するべく使用されている。さらに、数量的な指定のない請求項の要素のあらゆる参照、たとえば『ある・・・』または『その・・・』の使用は、その要素が単数であることを限定するとして解釈されないものとする。
図1は、ここに記述されている実施態様に従って使用するための例示的なコンピュータ・システムである。システム100は、一般的に示したものであり、全体を102で示したコンピュータ・システムを含むことができる。
コンピュータ・システム102は、ここに開示している方法またはコンピュータ・ベースの機能のうちのいずれか1つまたは複数を、コンピュータ・システム102に単独で、または記述されているほかのデバイスとの組み合わせで実施させるべく実行することが可能なインストラクションのセットを含むことができる。コンピュータ・システム102は、スタンドアロン・デバイスとして動作することができるか、またはほかのシステムまたは周辺デバイスに接続されることがある。たとえば、コンピュータ・システム102は、任意の1つまたは複数のコンピュータ、サーバ、システム、通信ネットワーク、またはクラウド環境を含むか、またはそれらの中に含まれることがある。さらに、インストラクションが、その種のクラウド・ベースのコンピューティング環境内において機能することができる。
ネットワークされた展開においては、コンピュータ・システム102が、サーバのキャパシティ内において、またはサーバ・クライアント・ユーザ・ネットワーク環境内のクライアント・ユーザ・コンピュータとして、クラウド・コンピューティング環境内のクライアント・ユーザ・コンピュータとして、またはピア・トゥ・ピア(または分散型)ネットワーク環境内のピア・コンピュータ・システムとして動作することができる。コンピュータ・システム102またはそれの部分は、パーソナル・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、セットトップ・ボックス、パーソナル・デジタル・アシスタント、モバイル・デバイス、パームトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、通信デバイス、無線スマートフォン、パーソナル・トラステッド・デバイス、ウェアラブル・デバイス、グローバル・ポジショニング・サテライト(GPS)デバイス、ウェブ機器、または任意のそのほかの、そのマシンによってとられることになるアクションを指定するインストラクションのセットを(シーケンシャルに、またはそのほかの形で)実行する能力のあるマシンといった、多様なデバイスとして実装するか、またはその中に組み込むことができる。さらに、ここでは単一のコンピュータ・システム102が図解されているが、追加の実施態様は、個別に、または連帯的にインストラクションを実行するか、または機能を実施するシステムもしくはサブシステムの任意の集合を含むことができる。この用語『システム』は、この開示全体を通じて、個別に、または連帯的に、インストラクションのセットまたは複数セットを実行して1つまたは複数のコンピュータ機能を実施するシステムまたはサブシステムの任意の集合を含むと解釈されるものとする。
図1に図解されているとおり、コンピュータ・システム102は、少なくとも1つのプロセッサ104を含むことができる。プロセッサ104は、有体物であり、かつ非一過性である。ここで使用するときの『非一過性』という用語は、状態の永久的な特質としてではなく、むしろある時間期間にわたって存続する状態の特質として解釈されるものとする。用語『非一過性』は、特に、特定の搬送波または信号またはそのほかの、任意の場所において随時、一過的にのみ存在する形式の特質等の束の間の特質を否定する。プロセッサ104は、製品および/またはマシンの構成要素である。プロセッサ104は、この中の多様な実施態様に記述されているとおりの機能を実施するために、ソフトウエア・インストラクションを実行するべく構成される。プロセッサ104は、汎用プロセッサとすることができるか、または特定用途向け集積回路(ASIC)の部分とすることができる。また、プロセッサ104は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ・チップ、コントローラ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、状態マシン、またはプログラマブル・ロジック・デバイスとすることもできる。プロセッサ104はまた、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)等のプログラマブル・ゲート・アレイ(PGA)を含むロジック回路、または離散的なゲートおよび/またはトランジスタ・ロジックを含む別のタイプの回路とすることもできる。プロセッサ104は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、またはそれらの両方とすることができる。それに加えて、ここに記述されている任意のプロセッサは、マルチ・プロセッサ、並列プロセッサ、またはその両方を含むことができる。マルチ・プロセッサは、単一のデバイスもしくは複数のデバイス内に含めること、または結合することができる。
また、コンピュータ・システム102は、コンピュータ・メモリ106も含むことができる。コンピュータ・メモリ106は、静的メモリ、動的メモリ、または通信関係にあるそれら両方を含むことができる。ここに記述されているメモリは、データおよび実行可能インストラクションをストアすることが可能な有体物のストレージ媒体であり、かつそれらの中にインストラクションがストアされている時間にわたって非一過性である。この場合においても、ここで使用するときの『非一過性』という用語は、状態の永久的な特質としてではなく、むしろある時間期間にわたって存続する状態の特質として解釈されるものとする。用語『非一過性』は、特に、特定の搬送波または信号またはそのほかの、任意の場所において随時、一過的にのみ存在する形式の特質等の束の間の特質を否定する。メモリは、製品および/またはマシンの構成要素である。ここに記述されているメモリは、コンピュータ可読媒体であり、そこからデータおよび実行可能インストラクションをコンピュータが読み出すことが可能である。ここに記述されているメモリは、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、電気的プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、キャッシュ、リムーバブル・ディスク、テープ、コンパクト・ディスク読出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイ・ディスク、またはこのほかの任意の形式のこの分野で周知のストレージ媒体とすることができる。メモリは、揮発性または不揮発性、セキュアおよび/または暗号化、非セキュアおよび/または非暗号化とすることができる。当然のことながら、コンピュータ・メモリ106は、メモリの任意の組み合わせまたは単一ストレージを包含することができる。
コンピュータ・システム102は、さらに、ビデオ・ディスプレイ108、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フラット・パネル・ディスプレイ、ソリッド・ステート・ディスプレイ、陰極線管(CRT)、プラズマ・ディスプレイ等、またはこのほかの任意の周知のディスプレイを含むことができる。
また、コンピュータ・システム102は、キーボード、タッチ感応入力スクリーンまたはパッド、音声入力、マウス、無線キーパッド付きのリモート・コントロール・デバイス、音声認識エンジンに結合されたマイクロフォン、ビデオ・カメラまたはスチール・カメラ等のカメラ、カーソル・コントロール・デバイス、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)デバイス、高度計、ジャイロスコープ、加速度計、近接センサ、またはこれらの任意の組み合わせといった少なくとも1つの入力デバイス110も含むことができる。この分野における当業者は、コンピュータ・システム102の多様な実施態様が、複数の入力デバイス110を含み得ることを認識するものとする。それに加えて、この分野における当業者は、さらに、上にリストされている例示的な入力デバイス110が網羅的である旨は意味されていないこと、およびコンピュータ・システム102が、任意の追加の、または代替入力デバイス110を含み得ることを認識するものとする。
コンピュータ・システム102は、また、インストラクションの任意の1つまたは複数のセット、たとえばソフトウエアを、ここに記述されているメモリのいずれかから読み出すべく構成された媒体リーダ112も含むことができる。インストラクションは、プロセッサによって実行されるとき、ここに記述されている方法およびプロセスのうちの1つまたは複数を実施するために使用することが可能である。特定の実施態様においては、インストラクションが、コンピュータ・システム102による実行の間にわたって完全に、または少なくとも部分的にメモリ106、媒体リーダ112、および/またはプロセッサ110内に常駐することができる。
さらにまた、コンピュータ・システム102は、限定ではないが、ネットワーク・インターフェース114、出力デバイス116等の、コンピュータ・システムに、またはそれの中に含められるとして一般に知られており、かつ理解されている任意の追加のデバイス、構成要素、部品、周辺装置、ハードウエア、ソフトウエア、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。出力デバイス116は、限定ではないが、スピーカ、オーディオ出力、ビデオ出力、リモート・コントロール出力、プリンタ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
コンピュータ・システム102の構成要素のそれぞれは、バス118またはそのほかの通信リンクを介して相互接続されて通信することができる。図1に示されているとおり、これらの構成要素は、それぞれ、内部バスを介して相互接続されて通信することができる。しかしながら、この分野における当業者は、これらの構成要素のいずれも拡張バスを介して接続され得ることを認識するものとする。それに加えて、バス118は、限定ではないが、PCI(周辺装置相互接続)、PCI(周辺装置相互接続)エクスプレス、パラレルATA(アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント)、シリアルATA(アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント)等の一般に知られており、かつ理解されている任意の標準またはそのほかの仕様を介した通信をイネーブルすることができる。
コンピュータ・システム102は、ネットワーク122を介して1つまたは複数の追加のコンピュータ・デバイス120と通信することができる。ネットワーク122は、限定ではないが、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、インターネット、電話ネットワーク、短距離ネットワーク、またはそのほかの任意の、この分野において一般に知られており、かつ理解されているネットワークとすることができる。短距離ネットワークは、たとえば、ブルートゥース、ジグビー、赤外線、NFC(近距離無線通信)、超広帯域無線、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。この分野における当業者は、周知であり、かつ理解されている追加のネットワーク122が、追加として、または代わりとして使用され得ること、および例示的なネットワーク122が限定でないこと、または網羅的でないことを認識するものとする。また、図1においては、ネットワーク122が無線ネットワークとして示されているが、この分野における当業者は、ネットワーク122を有線ネットワークにもし得ることを認識するものとする。
図1においては、追加のコンピュータ・デバイス120がパーソナル・コンピュータとして示されている。しかしながら、この分野における当業者は、この開示の代替実施態様において、コンピュータ・デバイス120を、ラップトップ・コンピュータ、タブレットPC、パーソナル・デジタル・アシスタント、モバイル・デバイス、パームトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、通信デバイス、無線電話、パーソナル・トラステッド・デバイス、ウェブ機器、サーバ、または任意のそのほかの、そのデバイスによってとられることになるアクションを指定するインストラクションのセットを、シーケンシャルに、またはそのほかの形で実行する能力のあるデバイスとし得ることを認識するものとする。当然のことながら、この分野における当業者は、上にリストされているデバイスが、単なる例示的なデバイスに過ぎず、デバイス120を、この開示の範囲からの逸脱を伴うことなく、この分野において一般に知られており、かつ理解されている任意の追加のデバイスまたは装置とし得ることを認識するものとする。たとえば、コンピュータ・デバイス120は、コンピュータ・システム102と同一または類似とすることができる。さらにまた、この分野における当業者は、このデバイスを、デバイスおよび装置の任意の組み合わせとし得ることを同様に理解するものとする。
当然のことながら、この分野における当業者は、上にリストされているコンピュータ・システム102の構成要素が、単に例示的である旨を意味していること、および網羅的であるか、かつ/または包括的であるとの意図ではないことを認識するものとする。さらにまた、上にリストされている構成要素の例もまた例示的である旨を意味しており、同様に、網羅的および/または包括的であるとの意味ではない。
この開示の多様な実施態様に従って、ここに記述されている方法を、ソフトウエア・プログラムを実行するハードウエア・コンピュータ・システムを使用して実装することができる。さらに、例示的かつ非限定的な実施態様においては、分散処理、要素/オブジェクト分散処理、および並列処理を実装に含めることが可能である。仮想コンピュータ・システム処理を、ここに記述されているとおりの方法または機能のうちの1つまたは複数を実装するべく構築することが可能であり、この中に述べられているプロセッサを使用して仮想処理環境をサポートすることができる。
図2は、この開示の側面に従った、モジュラ型自律車両を介して作業タスク要求を生成し、かつ履行するための例示的なネットワーク環境を示している。
図2を参照すると、例示的なネットワーク環境の概略図が図解されている。例示的な実施態様においては、作業タスク要求生成/履行フレームワークが、ネットワークされたコンピュータ・プラットフォーム上において実行可能である。
図2のネットワーク環境においては、複数の作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、複数のモジュラ型自律車両220(1)-220(N)、複数の作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、複数のギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および複数の収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)が、通信ネットワーク(1つまたは複数)260を介して通信することができる。
図1のコンピュータ・システム102のネットワーク・インターフェース114等の作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)のうちの1つまたは複数の通信インターフェースは、全体としてすべてが通信ネットワーク(1つまたは複数)260によって結合されている作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、モジュラ型自律車両220(1)-220(N)、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)の間を機能的に結合し、かつ通信するが、このほかのデバイスおよび/または要素に対するこのほかのタイプおよび/または数の接続および/または構成を伴う、このほかのタイプおよび/または数の通信ネットワークまたはシステムもまた使用することができる。
通信ネットワーク(1つまたは複数)260は、図1に関して記述したとおりのネットワーク122と同じか、または類似とすることができるが、作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、モジュラ型自律車両220(1)-220(N)のコンピュータ、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)を、全体としてほかのトポロジを介して結合することはできる。それに加えて、ネットワーク環境は、このほかの、たとえば1つまたは複数のルータおよび/またはスイッチ等のネットワーク・デバイスを含むことができるが、それらはこの分野において周知であり、したがって、ここでは説明しない。
例としてのみ述べるが、通信ネットワーク(1つまたは複数)260は、ローカル・エリア・ネットワーク(1つまたは複数)(LAN(1つまたは複数))またはワイド・エリア・ネットワーク(1つまたは複数)(WAN(1つまたは複数))を含むことができ、かつイーサネット経由のTCP/IPおよび業界標準プロトコルを使用することが可能であるが、このほかのタイプおよび/または数のプロトコルおよび/または通信ネットワークを使用することはあり得る。この例における通信ネットワーク(1つまたは複数)260は、任意の適切なインターフェース・メカニズムおよび通信ネットワーク・テクノロジを採用することができ、それには、たとえば、任意の適切な形式の通信トラフィック(たとえば、音声、モデム、およびこれらの類)、公衆交換電話網(PSTN)、イーサネット・ベースのパケット・データ・ネットワーク(PDN)、これらの組み合わせ、およびこれらの類が含まれる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のうちの1つまたは複数は、図1に関して記述したとおりのコンピュータ・システム102またはコンピュータ・デバイス120と、それに関して記述した任意の特徴または特徴の組み合わせを含めて同じか、または類似とすることができる。たとえば、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のうちのいずれも、それらの特徴の中でもとりわけ、全体としてバスまたはそのほかの通信リンクによって結合される1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、および通信インターフェースを含むことができるが、そのほかの数および/またはタイプのネットワーク・デバイスを使用することができる。さらに、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のうちのいずれも、この例において、通信ネットワーク(1つまたは複数)260を介してクライアントまたはサーバ・デバイスから受信した要求を、たとえば、HTTPベースの、および/またはJSON(JavaScript Object Notation)プロトコルに従って処理することができるが、そのほかのプロトコルを使用することもできる。
一例においては、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のうちの1つまたは複数を、ハードウエアまたはソフトウエアとすることができるか、または、内部または外部ネットワークを含むことができるプール内の複数のサーバを伴うシステムを表しているとすることができる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)が、単一のデバイスとして図解されているが、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のそれぞれの1つまたは複数のアクションは、全体として作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のうちの1つまたは複数を構成する1つまたは複数の別個のネットワーク・コンピューティング・デバイスにわたって分散させることができる。それに加えて、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)が特定の構成に限定されることはない。したがって、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)は、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)のネットワーク・コンピューティング・デバイスのうちの1つが、そのほかのネットワーク・コンピューティング・デバイスの動作を管理するか、かつ/またはそのほかの形で調和させるべく動作するマスタ/スレーブ・アプローチを使用して動作する複数のネットワーク・コンピューティング・デバイスを含むことができる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、および/または収入最適化システム・サーバ250(1)-250(N)は、たとえば、クラスタ・アーキテクチャ、ピア・トゥ・ピア・アーキテクチャ、仮想マシン内の、またはクラウド・アーキテクチャ内の複数のネットワーク・コンピューティング・デバイスとして動作することができる。したがって、ここに開示しているテクノロジは、単一の環境に限定されるとして解釈されるべきではなく、そのほかの構成およびアーキテクチャもまた企図される。
作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)は、図1に関して記述したとおりのコンピュータ・システム102またはコンピュータ・デバイス120と、それに関して記述した任意の特徴または特徴の組み合わせを含めて同じか、または類似とすることもできる。たとえば、この例における作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)は、APIに関係するウェブ・アプリケーションまたは分析の実行を容易にすることが可能な任意タイプのコンピューティング・デバイスを含むことができる。したがって、作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)は、たとえば、チャット、電子メール、または音声テキスト変換アプリケーションをホストするモバイル・コンピューティング・デバイス、デスクトップ・コンピューティング・デバイス、ラップトップ・コンピューティング・デバイス、タブレット・コンピューティング・デバイス、仮想マシン(クラウド・ベースのコンピュータを含む)またはこれらの類とすることができる。例示的な実施態様においては、少なくとも1つの作業タスク要求デバイス210が、無線モバイル通信デバイス、すなわち、スマートフォンである。
作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)は、ユーザ要求を通信するために、モジュラ型自律車両220(1)-220(N)のうちの1つまたは複数、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)のうちの1つまたは複数、ギグ・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)のうちの1つまたは複数、および/または収入最適化サーバ250(1)-250(N)のうちの1つまたは複数と、通信ネットワーク(1つまたは複数)260を介して通信するインターフェースを提供できる標準のウェブ・ブラウザまたはスタンドアロンのクライアント・アプリケーション等のインターフェース・アプリケーションを走らせることができる。作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)は、さらに、特徴の中でもとりわけ、たとえばディスプレイ・スクリーンまたはタッチスクリーン等のディスプレイ・デバイスおよび/またはキーボード等の入力デバイスを含むことができる。
ここでは、作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、モジュラ型自律車両220(1)-220(N)、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグ・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、収入最適化サーバ250(1)-250(N)、および通信ネットワーク(1つまたは複数)260を伴う例示的なネットワーク環境が記述され、かつ図解されているが、このほかのタイプおよび/または数のシステム、デバイス、構成要素、および/または要素を、このほかのトポロジ内において使用することできる。理解されるものとするが、関連する分野(1つまたは複数)における当業者によって認識されることになるとおり、これらの例の実装に使用される具体的なハードウエアおよびソフトウエアの多くの変形が可能であることから、ここに記述されている例のシステムは、例示目的のためのものである。
ネットワーク環境内に図示されている、作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグ・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、または収入最適化サーバ250(1)-250(N)等のデバイスのうちの1つまたは複数は、たとえば、同一の物理的マシン上の仮想インスタンスとして動作するべく構成することができる。言い換えると、作業タスク要求デバイス210(1)-210(N)、作業タスクプラットフォーム・サーバ230(1)-230(N)、ギグ・プラットフォーム・サーバ240(1)-240(N)、または収入最適化サーバ250(1)-250(N)のうちの1つまたは複数は、通信ネットワーク(1つまたは複数)260を通じて通信する別々のデバイスとしてではなく、むしろ同一の物理デバイス上において動作することができる。
それに加えて、2つまたはそれより多くのコンピューティング・システムまたはデバイスが、いずれかの例におけるシステムまたはデバイスのうちのいずれか1つに代わることができる。したがって、これらの例のデバイスおよびシステムの堅牢性およびパフォーマンスを増加するべく、所望に応じて、冗長性およびレプリケーション等の分散処理の原理および利点もまた実装され得る。また、これらの例は、任意の適切なインターフェース・メカニズムおよびトラフィック・テクノロジを使用して、例としてのみ述べるが、任意の適切な形式の通信トラフィック(たとえば、音声およびモデム)、無線トラフィック・ネットワーク、セルラ・トラフィック・ネットワーク、パケット・データ・ネットワーク(PDN)、インターネット、イントラネット、およびこれらの組み合わせが含まれる任意の適切なネットワークにわたって延びるコンピュータ・システム(1つまたは複数)上において実装することもできる。
図3は、この開示の側面に従った、モジュラ型自律車両を介して作業タスク要求を生成し、かつ履行するための例示的なシステム環境を示している。
システム300は、作業タスク要求デバイス310、モジュラ型自律車両320、および作業タスクプラットフォーム・サーバ330を含む。システム300は、オプションとして、さらに、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340および/または収入最適化システム350を含む。
作業タスク要求デバイス310は、エンティティ、すなわち人、ビジネス、または組織(たとえば、レストラン、コーヒーショップ、e‐コマース・トレーダー、配達サービス・プロバイダ、またはホテル)(以下においては、作業タスク要求者と呼ぶ)のいずれかによって使用され得る通信ケイパビリティを伴うポータブル・コンピューティング・デバイスとすることができる。たとえば、作業タスク要求デバイス310は、スマートフォン、ウェアラブル・スマート・デバイス(たとえば、スマートウォッチ)、そのほかの通信ケイパビリティを有するポータブル・コンピューティング・デバイス、据え置き型コンピュータ、キオスク、およびこれらの類とすることができる。この開示の側面によれば、作業タスク要求デバイス310は、図4に図解されている作業タスク要求デバイス400の構成を有することができる。より具体的に述べれば、作業タスク要求デバイス400は、ユーザ・インターフェース410、場所センサ420(たとえば、GPS)、プロセッサ430、メモリ440、通信回路450、およびルーティング・システム460(これについては、より詳細を後述する)を含む。
作業タスク要求デバイス310は、モジュラ型自律車両320によって履行されることになる作業タスク要求の提出に使用することができる。一例においては、作業タスク要求を、1つまたは複数のモジュラ型自律車両が、要求された作業タスクを、人間の援助を伴って、または伴わずに実施することを求める要求とすることができる。作業タスク要求は、モジュラ型自律車両320によって実施されるか、または完了されるべく要求される具体的な要求とすることができる。一例においては、作業タスク要求者が、作業タスク要求デバイス310を介して作業タスク要求を提出することができる。提出された作業タスクは、作業タスク要求者の組織外のエンティティによって完了されるべく広告することができる。この開示の側面によれば、作業タスクは、自律車両(モジュラ型、または通常型)、自律車両のサブシステム、および/または自律車両またはそれのサブシステムと1人または複数人の人間のワーカー(たとえば、ギグワーカー)が共同して実施または完了することができる。
一例においては、作業タスク要求デバイス310が、作業タスク要求として提出されることになるジョブ・ポスティングを生成することができる。ジョブ・ポスティングまたは作業タスク要求は、多様な詳細で作業タスクを記述することができる。一例においては、作業タスクが、自律車両の要件、物流の詳細、収入、および/またはギグワーカーの要件(適用可能な場合)を含むことができる。自律車両の要件は、自律車両またはそれのキャビンのサイズ、キャビンの技術的ケイパビリティ、および/またはそれの中で利用可能な特徴およびインフラストラクチャを指定することができる。
たとえば、自律車両の要件は、寝具類、調理器具(たとえば、コンロ、フライヤー、オーブン等)、コーヒーメーカー、オフィス家具、会議室のセッティング(たとえば、インタビューまたはビジネス会議を行うためのもの)、キャビン内カメラ、またはこれらの類を要求することができる。さらに、自律車両の要件の中で指定される特徴は、作業タスク要求の具体的な要件でなくてもよく、後出のシステム(たとえば、作業タスク割り当てシステム332)によって作業タスクの完了に対するモジュラ型自律車両320の適切性の決定に使用されることになる特徴を含むことができる。
一例においては、ジョブ・ポスティングまたは作業タスク要求の中で指定される物流の詳細が、待ち合わせ場所、到着時刻、タスクの持続時間、またはこれらの類を、限定を伴うことなく、含むことができる。
また、一例においては、ジョブ・ポスティングまたは作業タスク要求の中で指定される収入情報が、その作業タスクを完了することによって自律車両が稼ぐことが可能な潜在的な収入を含むこともできる。収入情報は、そのタスクの完了に要した時間、および/またはそのタスクが完了されるべき標準を用いて変化させることができる稼得高の階層システムとして記述することができる。
それに加えて、ギグワーカーの要件は、自律車両を用いて作業タスクを実施するギグワーカーによって必要とされる任意の具体的なスキル(たとえば、バリスタ)に関する詳細を含むことができる。
より具体的に述べれば、作業要求者は、自律車両の要件の中でリストされる特徴のうちの1つまたは複数を明示的に指定しなくてもよい。
モジュラ型自律車両320は、多様なレベルの(たとえば、部分的または完全な)自律ケイパビリティを伴う車両とすることができる。モジュラ型自律車両320は、ある場所内において移動し、独立した行動をとる能力を有することができる。モジュラ型自律車両320は、それの多様なスペース(たとえば、キャビン)または表面(たとえば、スクリーン、外側塗装面)の用途を変更するために改修されるか、あるいは構成される何らかの適応力を有することができる。たとえば、モジュラ型自律車両320は、相互交換可能な構成要素を含むことができる。相互交換可能な構成要素は、多様な備品、装備、動力系統、車輪、シャーシ、および車両自体のボディを、限定を伴うことなく、含むことができる。動力系統、車輪、サスペンション、多様なセンサは、単一のモジュールとして組み合わされることがある。しかしながら、そのほかの構成要素の組み合わせを、そのほかの相互交換可能な構成要素との組み合わせができる単一構成要素として組み合わせることができるように、この開示の側面がそれらに限定されることはない。
モジュラ型自律車両320の改修のレベルは、多様なものとすることができる。たとえば、改修は、キャビン内のスクリーン上に表示されるデジタル・メディアに対する変更といった基本レベルの変更を指定することができる。改修は、さらに、複数の目的に資するべくモジュラ型自律車両320の固定キャビン内のレイアウト変更等(たとえば、折り畳みもしくは着脱式テーブルまたは貯蔵ユニット)の中間レベルの変更を指定することができる。改修は、さらに、1つのモジュラ型キャビンから別のものへの完全な交換を含むことができる高レベルの変更を要求することができる。たとえば、食糧貯蔵ケイパビリティを伴った第1のモジュラ型キャビンを、ベッドを収めた第2のモジュラ型キャビンに変更することができる。より具体的に述べれば、第2のモジュラ型キャビンを、モジュラ型自律車両320の駆動部(たとえば、動力トレイン、シャーシ等)に取り付けることができる。
この開示の側面によれば、モジュラ型自律車両320の多様な特性およびケイパビリティを、特定のメトリクスまたは特性(以下においては、AV特性と呼ぶ)によって記述することができる。AV特性は、たとえば、キャビンのサイズ、キャビン内の改修可能なデジタル表示メディア(たとえば、スクリーン)の数、および特定の特徴(たとえば、冷蔵スペース)の可用性を含むことができる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、1つまたは複数の作業タスク要求デバイス310によって送信された作業タスク要求を管理するためのプラットフォームとすることができる。作業タスク要求の管理は、作業タスクの受信、割り当て、および完了の促進を含むことができる。作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、作業タスク要求者インターフェース331、作業タスクデータベース332、車両インターフェース333、作業タスク割り当てシステム334、およびスケジューリング・アルゴリズム335を含む。
作業タスク要求者インターフェース331は、それを通じて作業タスク要求デバイス310から作業要求が受信されるインターフェースとすることができる。それに加えて、作業タスク要求者インターフェース331は、作業タスク要求の監視、および/または完了作業タスクに関連付けされる収入のモジュラ型自律車両320への移譲に利用することができる。
作業タスク要求者インターフェース331を通じて受信された作業タスク要求は、作業タスクデータベース332内にストアすることができる。一例においては、作業タスクデータベースを、作業タスク要求デバイス310によって生成された作業タスク要求をストアすることができるデータベースとすることができる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、1つまたは複数のモジュラ型自律車両320と、車両インターフェース333を介して通信することができる。より具体的に述べれば、車両インターフェース333は、多様なタスクを実施するために、それを通じて自律車両のシステムまたはサブシステムが作業タスクプラットフォーム・サーバ330とインターフェースすることができるインターフェースであり得る。多様なタスクは、実施され、かつ作業タスクデータベース332内にストアされるべき利用可能な作業タスクの検討、利用可能な作業タスクのうちの1つまたは複数の完了の要求の提出(以下においては、作業タスク申請と呼ぶ)、および作業タスク申請に応答した割り当てまたは拒否の通知の受信を、限定を伴うことなく、含むことができる。
スケジューリング・アルゴリズム335は、プロセッサによって実行されたときに、ターゲットのモジュラ型自律車両に割り当てられた作業タスクの完了に必要とされると推定される時間およびそのモジュラ型自律車両の既知のスケジュールに基づいて1つまたは複数の決定を行うアルゴリズムとすることができる。一例においては、必要とされると推定される時間および既知のスケジュールを、車両インターフェース333を介して提供することができる。また、一例においては、スケジューリング・アルゴリズム335によってなされる1つまたは複数の決定が、(i)申請された作業タスク要求を実施するための時間的可用性、(ii)割り当てられた自律車両のための最適スケジュール、およびオプションとして(iii)割り当てられたそれぞれの作業タスクについての将来的な需要、作業のタイプまたは場所に対する自律車両の可用性、ギグワーカーの可用性、およびこれらの類を、限定を伴うことなく、含むこともできる。
作業タスクを実施するための時間的可用性は、可能性を有する自律車両によって申請された作業タスク要求を完了するに充分な時間を、当該可能性を有する自律車両が有しているか否かを参照することができる。スケジューリング・アルゴリズム335が、それぞれの作業タスクを実施するための必須の時間的可用性を、可能性を有する自律車両が有していないと決定した場合に、スケジューリング・アルゴリズム335は、そのそれぞれの作業タスク要求への当該可能性を有する自律車両の割り当てを防止することができる。
作業タスクの完了のための最適スケジュールは、モジュラ型自律車両320の既存のスケジュールの観点から、割り当てられた自律車両が割り当てられた作業タスクを実施するための最適スケジュールを参照することができる。一例においては、最適スケジュールが、割り当てられた作業タスク要求のための時間制限を考慮に入れることができる。
さらに、スケジューリング・アルゴリズム335は、特定タイプの作業タスク要求またはギグワーカーのための将来的な要求を、場所、季節性、曜日、時刻、およびこれらの類に基づいて予測する人工知能(AI)または機械学習構成要素を含むことができる。たとえば、スケジューリング・アルゴリズム335は、納税申告季節の間のビジネス街近傍におけるホテル・サービスおよび/またはモーニング・コーヒー・サービスについての特定レベルの需要を予測することができる。
作業タスク割り当てシステム334は、それを通じて自律車両からの作業タスク申請を評価し、関係のある作業タスクのためのそれぞれの自律車両の適切性または互換性を決定することができるシステムとすることができる。作業タスク割り当てシステム334は、インタビュー生成アルゴリズム、ケイパビリティ検証システム、および自律車両比較アルゴリズム等の複数サブシステムを含むことができる。
インタビュー生成アルゴリズムは、選択された作業タスクに対する自律車両の適切性を作業タスク割り当てシステム334が決定することができる質問またはインタビューのフォームを生成するべく構成されたアルゴリズムとすることができる。一例においては、インタビューを、デジタルまたはアルゴリズム的なものとすることができる。より具体的に述べれば、インタビューは、情報、清浄さまたはデジタル・メディア提供ケイパビリティについてのキャビン内カメラを介したモジュラ型自律車両のキャビンの精査、モジュラ型自律車両に備えられたセンサを使用したそのモジュラ型自律車両の特性のチェックを求める要求を伴うことができる。作業タスク割り当てシステム334からのインタビューを受信した1つまたは複数の自律車両は、車両インターフェースを介して応答を提供することができる。しかしながら、自律車両の時間的可用性が作業タスクの完了に不充分である旨を時間的スケジューリング・アルゴリズムが決定したとスケジューリング・アルゴリズム335が決定した場合には、作業タスク割り当てシステム334によるインタビューが生成されないことがある。この場合においては、即時拒否通知が、作業タスク割り当てシステム334により、自律車両によって発行されることがある。
ケイパビリティ検証システムは、作業タスクの(作業タスク要求デバイス310によって送信された作業タスク要求によって指定されるとおりの)要件と、自律車両のインタビュー応答とを比較するシステムとすることができる。ケイパビリティ検証システムは、インタビュー応答内において実証された自律車両特性が作業タスク要求の要件を満たすか否かに基づいて、車両インターフェース333を介し、自律車両に作業タスクを割り当てること(以下においては、作業タスク割り当てと呼ぶ)ができる。
自律車両比較アルゴリズムは、特定の作業タスクの実施または完了に対して1つより多くの自律車両が申請を行ったときに、複数の自律車両を比較するアルゴリズムとすることができる。一例においては、自律車両を、それらそれぞれの自律車両特性(たとえば、キャビンのサイズ、装備の特徴、清浄さ等)、場所、既知および計画済みのスケジュール、および任意のそのほかの、特定の作業タスクのための自律車両の適切性を決定することができる関連情報の観点から見て比較することができる。さらに、自律車両比較アルゴリズムが、複数の自律車両の間に何らかの識別可能な差を見つけることができなかった場合には、作業タスクをランダムに、または自律車両の応答時間に基づいて割り当てることができる。
作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、ネットワーク・サーバまたは互いに相互接続されたネットワーク・サーバのセットとすることができる。さらに、作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、物理的なサーバまたは仮想サーバとすることができる。作業タスク要求デバイス310、モジュラ型自律車両320、および作業タスクプラットフォーム・サーバ330は、ネットワークを介して互いに相互接続することができる。オプションとして、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340および/または収入最適化システム350を、ネットワークを介して接続することができる。一例においては、そのネットワークを、図2の通信ネットワーク260と類似に構成することができる。
この開示の側面によれば、そのネットワークを、通信ネットワーク、モバイル通信ネットワーク、クラウド・ネットワーク、そのほかの通信ネットワーク、またはこれらの組み合わせとすることができる。ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワーク(1つまたは複数)(LAN(1つまたは複数))またはワイド・エリア・ネットワーク(1つまたは複数)(WAN(1つまたは複数))を含むことができ、かつイーサネット経由のTCP/IPおよび業界標準プロトコルを使用することが可能であるが、このほかのタイプおよび/または数のプロトコルおよび/または通信ネットワークを使用することはあり得る。さらに、ネットワークは、任意の適切なインターフェース・メカニズムおよび通信ネットワーク・テクノロジを採用することができ、それには、たとえば、任意の適切な形式の通信トラフィック(たとえば、音声、モデム、およびこれらの類)、公衆交換電話網(PSTN)、イーサネット・ベースのパケット・データ・ネットワーク(PDN)、これらの組み合わせ、およびこれらの類が含まれる。
ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340は、ヒューマン・インターフェース341、通信回路342、プロセッサ343、およびメモリ344を含む。メモリ344は、ギグ・マッチング・アルゴリズム344Aおよび報酬決定アルゴリズム344Bを含んでいる。ギグ・マッチング・アルゴリズム344Aおよび/または報酬決定アルゴリズム344Bは、メモリ344から取り出し、プロセッサ343によって実行することができる。
一例においては、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340を、作業タスクプラットフォームに対するギグワーカーの寄与を管理するためのプラットフォーム・サーバとすることができる。
ヒューマン・インターフェース341は、それを通じて人間のギグワーカーが、自律車両のシステムによって完了することが可能でなかった作業タスクの側面(以下においては、人的作業タスク行動と呼ぶ)を検討し、かつ受け入れることができるインターフェースとすることができる。一例においては、ヒューマン・インターフェース341を、モバイル・デバイス上のアプリケーションおよびタッチ・ディスプレイによって実装することができる。
通信回路342は、作業タスクプラットフォーム・サーバ330との通信を実施することができる。より具体的に述べれば、通信回路342の作業タスク割り当てシステム334が、通信回路342を介してギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340へ、人的作業タスク行動の情報を送信することができる。一例においては、通信回路342が、送信機、受信機、および/またはトランシーバを含むことができる。
ギグ・マッチング・アルゴリズム344Aは、人的作業タスク行動と、それの完了に適切なスキルを持っているとみられるギグワーカーをマッチングするべく構成されたアルゴリズムとすることができる。ギグ・マッチング・アルゴリズム344Aは、各登録済みギグワーカーについてのギグワーカー・スキルのリストをストアしているデータベース(以下においては、ギグワーカー・スキル・データベースと呼ぶ)と関連付けすることができる。一例においては、ギグワーカーを、人間の関与を必要とする作業タスクの一部(たとえば、コーヒー・サービス作業タスクのためのバリスタ)を実施させるべく募集することができる多様なスキル・セットを伴ったフリーランサーとすることができる。ギグワーカー・スキル・データベースは、各登録済みギグワーカーのそのほかの、ワーカーのスキルの記述、よく移動する経路、好みの人的作業タスク行動、およびこれらの類を含むことができる情報を、さらに併せてストアすることができる。一例においては、ギグワーカー情報を、登録プロセスの間に作成されるオンライン・プロファイルの一部として、ギグワーカーが、ヒューマン・インターフェース341を介して供給することができる。
報酬決定アルゴリズム344Bは、人的作業タスク行動の完了時にギグワーカーへ与えられるべき補償の値を計算するべく設計されたアルゴリズムとすることができる。一例においては、ギグワーカーが、自律車両に対して、多様な場所の間における輸送の要求(以下においては、輸送要求と呼ぶ)を行うことができる。自律車両は、ギグワーカーに、その輸送要求のための特定の量の課金を行うことができ、ギグワーカーは、それを、旅行の間に自律車両内において人的作業タスク行動を完了することによって低減することができる。たとえば、ギグワーカーは、輸送の間に、ベッドが装備されたモジュラ型自律車両のベッド・シーツを交換することによって輸送料を低減することができる。より具体的に述べれば、報酬決定アルゴリズム344Bは、実施される人的作業タスク行動(たとえば、ベッド・シーツの交換)の価値の計算に基づいて輸送要求のコストを低減することができ、それには多様な要因を考慮に入れることができる。多様な要因は、(i)実施されることになる人的作業タスク行動の困難性および/またはそれの持続時間、および(ii)自律車両のキャビン内のオンボード・センサおよび/またはカメラの使用を通じて決定することができる人的作業タスク行動が完了されるべき標準を、限定を伴うことなく、含むことができる。ギグワーカーが稼ぐ人的作業タスク行動の価値が、輸送要求のコストを超過すると決定された場合には、追加のクレジットが保存され、それを将来の輸送要求に適用することができる。
収入最適化システム350は、作業タスクを引き受ける自律車両の能力を、財務的動機付けを通して随伴する人間の旅行者の旅行の柔軟性を増加することによって強化するシステムとすることができる。収入最適化システム350は、旅行者または乗客が、その者たちの旅行のためのより柔軟な到着または出発時間を許容することを、その者たちの輸送要求のコストを相応じて削減することによって奨励し、輸送要求および作業タスク要求の両方からの潜在的な収入をバランスするべく設計することができる。
収入最適化システム350は、作業タスク収入モニタ351、輸送収入モニタ352、および運賃最適化アルゴリズム353を含む。さらに、収入最適化システム350は、乗客インターフェース360と通信して変動運賃情報を送信することができる。
作業タスク収入モニタ351は、作業タスクの完了から得られることになる潜在的な作業タスク収入を決定するシステムとすることができる。一例においては、潜在的な作業タスク収入を、作業タスク要求によって指定することができる。さらに、潜在的な作業タスク収入は、固定収入または変動収入として指定することができる。
輸送収入モニタ352は、特定の輸送要求の完了からの潜在的な収入(以下においては、輸送収入と呼ぶ)を決定するシステムとすることができる。輸送収入は、移動する距離、交通状態、移動の時間、およびこれらの類といった要因に基づいて計算することができる。
運賃最適化アルゴリズム353は、作業タスク要求および輸送要求を分析して、衝突を伴うことなく両方の完了をともに可能にすることができる何らかの柔軟性を、それらの仕様の中において識別するアルゴリズムとすることができる。一例においては、運賃最適化アルゴリズム353が、それぞれの乗客が輸送要求の柔軟性を増加することを奨励するために、乗客に対して財務的動機付けをオファーすることができる。財務的動機付けは、動的な価格または変動運賃を提供する形式で提供することができる。たとえば、乗客が5分の時間枠内に目標の行き先に到着することを欲している場合には輸送要求のコストを20ドルとするが、30分の時間枠内に目標の行き先に到着することを乗客が厭わないのであれば、10ドルとするといったことができる。
変動運賃は、運賃最適化アルゴリズム353によって、作業タスクが旅行の処々で完了されるための充分な時間を許容するような方法で計算することができる。変動運賃は、乗客インターフェース360を介して乗客へ伝えることができる。一例においては、乗客インターフェース360を、乗客のポータブル・デバイスのタッチ・ディスプレイ上のアプリケーションによって実装することができる。
ここには、多様な構成要素が記述されているが、この開示の側面がそれらに限定されることはない。さらに、図には単数の構成要素がリストされているが、複数の構成要素を含めることができるように、この開示の側面がそれらに限定されることはない。
図4は、この開示の側面に従った、例示的な作業タスク要求デバイスを示している。
図4に図解されているとおり、作業タスク要求デバイス400は、ユーザ・インターフェース410、場所センサ420、プロセッサ430、メモリ440、通信回路450、およびルーティング・システム460を含む。一例においては、作業タスク要求デバイス400を、スマートフォン、ウェアラブル・スマート・デバイス(たとえば、スマートウォッチ)、そのほかの通信ケイパビリティを有するポータブル・コンピューティング・デバイス、据え置き型コンピュータ、キオスク、およびこれらの類とすることができる。
一例においては、ユーザ・インターフェース410が、ユーザが作業タスク要求を入力するための、モバイル・アプリケーションによって提供することができるディスプレイ・インターフェース、および/または音声インターフェースを含むことができる。ユーザ・インターフェース410を、ユーザは、モジュラ型自律車両によって履行されることになる作業タスク要求の提出に利用することができる。その種の作業タスク要求は、意図的なタッチ、音声、ジェスチャ、およびこれらの類を介して入力することができる。しかしながら、作業タスク要求を自動化することができるように、この開示の側面がそれらに限定されることはない。たとえば、作業の繁忙期(たとえば、納税申告季節)の間においては、作業タスク要求デバイス410が、コーヒー販売サービス、食事販売サービス、またはホテル・サービスのための作業タスク要求を生成することができる。さらに、その種のシナリオにおいては、作業タスク要求デバイス410が、その種のサービスのための過去の需要に基づいて特定数のモジュラ型自律車両の提供を要求することができる。
ユーザ・インターフェース410は、物理的なコントローラ(たとえば、ボタン、スイッチ、スクロール・メカニズム、ノブ等)のタッチ、操作、音声、生体信号(たとえば、指紋)、およびこれらの類を介して入力を受け取ることができる。一例においては、ユーザ・インターフェース410が、タッチ機能付きディスプレイまたは機能なしのディスプレイ、マイクロフォン、および1つまたは複数のセンサとすることができるディスプレイを含むことができる。1つまたは複数のセンサは、ユーザの1つまたは複数の生体センサを取得することができる生体センサを含むことができる。たとえば、生体センサは、ユーザの指紋を読み取るような接触タイプのセンサを含むことができる。しかしながら、生体センサが、ユーザの心拍および心拍変動を検出するために、高感度拡散スペクトラム・ミリメートル波レーダまたはその類を使用することによって人間の脈波を非接触態様で測定できる非接触ベースのセンサを含むことができるように、この開示の側面がそれらに限定されることはない。別の例においては、生体センサが、時間に関するユーザの皮膚領域の色における変化に基づいて心拍数を決定できるカメラを含むことができる。
場所センサ420は、作業タスク要求デバイス400の場所を示すことができる。一例においては、場所センサ420が、GPSセンサまたはそのほかの、グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)を介して取得される位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するセンサを含むことができる。
プロセッサ430は、ルーティング・システム460、ユーザ・インターフェース410、および通信回路450のうちの1つまたは複数を介して受信した入力に応答して1つまたは複数の実行を行うことができる。プロセッサ430は、ルーティング・システム460、ユーザ・インターフェース410、および通信回路450のうちの1つまたは複数を介して出力を提供することができる。通信回路450は、ネットワーク、作業タスクプラットフォーム・サーバ、および/またはモジュラ型行動車両と通信するべく構成することができる。一例においては、通信回路450が、送信機、受信機、および/またはトランシーバを含むことができる。
一例においては、場所センサ420、プロセッサ430、およびメモリ440によってルーティング・システム460を実装することができる。ルーティング・システム460は、選択または割り当てられた自律車両の経路の計画および/または監視に使用することができる。たとえば、ルーティング・システム460は、作業タスク要求デバイス400の場所または作業タスクが実施される場所に関して、選択されたかまたは割り当てられた自律車両の場所信号を受信することができる。ルーティング・システム460は、その自律車両の場所からの経路を、作業タスク要求内に指定された1つまたは複数のパラメータに基づいて決定することができる。たとえば、ルーティング・システム460は、最速時間、最短距離、コスト、道路状態(たとえば、凹み、浮き石等の存在)、有料道路の回避、作業タスク要求を実施するためにスケジュールされた時間、およびこれらの類に基づいて経路を決定することができる。一例においては、より速い、有料道路を伴う経路が、作業タスク要求を要求しているユーザに対する、より高いコストを招くことがある。さらに、ルーティング・システム460は、交通および/または天候情報に基づいて経路を決定することができる。
通信回路450は、作業タスクプラットフォーム・サーバ等の集中型ネットワーク・サーバとの通信を実施する能力を有するが、集中型ネットワーク・サーバとの追加の通信の実施を伴うことなく、ネットワークを通じてモジュラ型自律車両と通信するべく構成することもできる。一例においては、履行のために集中型ネットワーク・サーバへ作業タスク要求を提出するのではなく、むしろ通信回路450は、作業タスク要求デバイス400から、または作業タスク要求が実施されることになる場所から基準距離内に存在する1つまたは複数のモジュラ型自律車両に対して作業タスク要求を直接送信するか、またはブロードキャストすることができる。一例においては、作業タスク要求を、ネットワーク信号、ネットワーク・メッセージ、テキスト・メッセージ、およびこれらの類としてブロードキャストすることができる。
ここには、多様な構成要素が記述されているが、この開示の側面がそれらに限定されることはない。さらに、図には単数の構成要素がリストされているが、この開示の側面がそれらに限定されることはなく、複数の構成要素を含めてもよい。
図5は、この開示の側面に従った、作業タスク要求を履行するための例示的なモジュラ型自律車両を示している。
図解されているとおり、図5は、モジュラ型自律車両500を含む。モジュラ型自律車両500は、駆動部510およびモジュラ部520を含む。一例においては、駆動部510にモジュラ部520を取り付けてモジュラ型自律車両を形成することができ、かつモジュラ部520は、同一または異なる装備を有する別のモジュラ部と交換することができる。しかしながら、モジュラ部520を駆動部510に固定してもよく、この開示の側面がそれらに限定されることはない。
駆動部510は、プロセッサ511、メモリ512、送信機/受信機513、車両ルーティング・システム514、車両ユーザ・インターフェース515、外部センサ516、および動力モジュール517を含む。プロセッサ511は、送信機/受信機513、車両ルーティング・システム514、車両ユーザ・インターフェース515、および/または外部センサ516のうちの1つまたは複数を介して受信した入力に応答して1つまたは複数の実行を行うことができる。プロセッサ511は、送信機/受信機513、車両ルーティング・システム514、および車両ユーザ・インターフェース515のうちの1つまたは複数を介して出力を提供することができる。送信機/受信機513は、ネットワークと通信するべく構成することができる。
メモリ512は、プロセッサ511によって実行されることになる1つまたは複数のアルゴリズムをストアすることができる。送信機/受信機513は、1つまたは複数の信号を、作業タスクプラットフォーム・サーバ、ほかの自律車両、および/または作業タスク要求デバイスへ送信し、またはそれらから受信することができる。
車両ルーティング・システム514は、経路を計画し、その経路内に、それぞれのモジュラ型自律車両500による履行のために作業タスクが入手可能なことがある1つまたは複数の場所を表示するルーティング・システムとすることができる。車両ルーティング・システム514は、プロセッサ、場所センサ(たとえば、GPSセンサ)、および/またはトランシーバによって実装することができる。車両ルーティング・システム514は、経路の計画、および要求された作業タスクが実行され得る計画済み経路内における1つまたは複数の場所の表示に使用することができる。一例においては、車両ルーティング・システム514が、ほかの作業タスク要求または輸送要求に関して、またはそれを考慮して複数の経路を計画することができる。
一例においては、車両ルーティング・システム514が、モジュラ型行動車両500の場所および要求された作業タスクまたは輸送要求が実施されることになる場所を決定するために、ほかの通信信号のためのGPS信号を受信することができる。車両ルーティング・システム514は、モジュラ型行動車両500の場所からの経路を、1つまたは複数のパラメータまたは好みに基づいて決定することができる。たとえば、車両ルーティング・システム514は、最速時間、最短距離、コスト、道路状態(たとえば、凹み、浮き石等の存在)、有料道路の回避、作業タスク要求を実施するためにスケジュールされた時間、およびこれらの類に基づいて経路を決定することができる。さらに、車両ルーティング・システム514は、交通および/または天候情報に基づいて経路を決定することができる。また、車両ルーティング・システム514は、受信した複数の作業タスク要求または輸送要求の場所を考慮して経路を決定することもできる。
車両ユーザ・インターフェース515は、モジュラ型自律車両500内の搭乗者またはユーザが利用するためのインターフェースとすることができる。たとえば、搭乗者は、車両ユーザ・インターフェース515を使用して、モジュラ型自律車両属性等の1つまたは複数の入力を入力することができる。モジュラ型自律車両属性は、たとえば、モジュラ型自律車両500の、作業タスク要求に応答して作業タスクを実施する全般的な可用性についての場所または経路情報を含むことができる。さらに、車両ユーザ・インターフェース515は、具体的な作業タスク要求に対する直接的な応答の入力に使用することができる。車両ユーザ・インターフェース515は、根底にあるソフトウエアを利用するタッチスクリーンとすることができる。さらに、車両ユーザ・インターフェース515は、モジュラ型自律車両500に固定とすること、またはモジュラ型自律車両500に接続するポータブル・デバイスとすることができる。ポータブル・デバイスは、有線によって、または直接無線通信を介して、モジュラ型自律車両500と接続することができる。
外部センサ516は、モジュラ型自律車両500の場所を決定するための道路、建造物、多様なランドマーク等の外部の周囲環境を検出するために、モジュラ型自律車両500によって利用される多様なセンサを含むことができる。外部センサ516は、ライダ・センサ、レーダ・センサ、画像センサ(たとえば、カメラ)、超音波センサ、ミリメートル波レーダ、加速度計、およびこれらの類を、限定を伴うことなく、含むことができる。多様なタイプの外部センサ516を、モジュラ型自律車両500の多様な部分に位置決めすることができる。外部センサ516のうちの1つまたは複数は、限定を伴うことなく、以下を含むことができるセンサ情報を取得することができる:(i)カメラを介して取得される画像/ビデオ情報、(ii)レーザ画像検出および測距(LIDAR)を介して取得される点群データ、(iii)グローバル・ポジショニング・システム(GPS)等のグローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)を介して取得される位置情報(たとえば、経度および緯度)、(iv)モジュラ型自律車両の動作(たとえば、タイヤの回転角度、移動速度等)から取得される情報、(v)加速度計によって取得される加速情報、(vi)ミリメートル波レーダによって取得される距離画像、(vii)超音波センサによって取得される障害物までの距離。
動力モジュール517は、モジュラ型自律車両500を動かすための多様な自動車部品を含むことができる。動力モジュール517は、車輪、エンジン、バッテリ、駆動トレイン、動力トレイン、およびそのほかの、モジュラ型自律車両500の移動を生じさせるための駆動メカニズムを含むことができる。
モジュラ部520は、相互交換可能とすることができ、かつモジュラ型自律車両500の駆動部510に取り付けることができる。モジュラ部520は、内部センサ521、内部備品アクチュエータ(1つまたは複数)522、取り外し可能な備品(1つまたは複数)523、ディスプレイ524、およびバッテリ525を含む。内部センサ521は、モジュラ型自律車両500のモジュラ・キャビン内に備えられた多様なセンサを含むことができる。内部センサ521は、カメラ、マイクロフォン、モーション・センサ、赤外線センサ、生体センサ、およびこれらの類を含むことができる。内部センサ521は、モジュラ・キャビン内に取り外し可能に取り付けることができる。
内部備品アクチュエータ522は、モジュラ部520内に備えられた備品を移動するためのアクチュエータとすることができる。たとえば、内部備品アクチュエータ522は、モジュラ部520の内側の備品を、回転移動または平行移動を介して多様な場所へ移動するべく動作させることができる。さらに、内部備品アクチュエータ522を使用して、モジュラ部520のコンパートメント内の備品を隠すことができる。たとえば、ベッドを垂直に回転させて、モジュラ部520の壁コンパートメント内に格納することができる。
取り外し可能な備品(1つまたは複数)523は、モジュラ部520内に取り外し可能に固定または配置され得る1つまたは複数の備品を指すことができる。一例においては、取り外し可能な備品(1つまたは複数)523が、調理器具、コーヒーメーカー、アルコール飲料ディスペンサ、オフィス家具、オフィス機器、寝具類、およびこれらの類を含むことができる。取り外し可能な備品(1つまたは複数)523のうちの1つまたは複数は、モジュラ部520に取り付けること、またはモジュラ部520から取り外すことができる。
ディスプレイ524は、モジュラ部520内に備えられている1つまたは複数のディスプレイを含むことができ、かつ画像を表示するべく構成することができる。たとえば、ディスプレイ524は、特定の会社のロゴ、広告、作業タスク要求者の名前、作業タスク要求の詳細、またはこれらの類を表示するべく構成することができる。
バッテリ525は、モジュラ型自律車両500の駆動部510内に備わるバッテリとは別のものとすることができる。一例においては、バッテリ525を、モジュラ部520内の多様な装備に電力供給するべく構成された単一のバッテリ、またはバッテリのシステムとすることができる。しかしながら、この開示の側面がそれらに限定されることはなく、バッテリ525が、駆動部510の電力を補うことができてもよい。さらに、バッテリ525は、モジュラ部520とともに取り替えることができる。
図6A乃至6Cは、この開示の側面に従った、この開示の側面に従った、モジュラ型自律車両を介して作業要求を生成し、かつ履行するための方法のための方法を示している。
動作S601においては、コンピューティング・デバイス(たとえば、作業タスク要求デバイス)が、1つまたは複数のモジュラ型自律車両による履行のための作業タスク要求を生成し、その生成した作業タスク要求を集中型サーバ(たとえば、作業タスクプラットフォーム・サーバ)へ送信する。一例においては、コンピューティング・デバイスが、モバイル・コンピューティング・デバイス(たとえば、スマートフォンまたはタブレット)、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス(たとえば、スマートウォッチ)、パーソナル・コンピュータ、キオスク、または車両上に備わるコンピューティング・デバイスを含むことができる。一例においては、作業タスク要求が、実施されるべき作業タスク、作業タスクを遂行するために必要な対応する装備、作業タスクが実施されるべき場所、作業タスクを実施する時間範囲、作業タスクを実施するための補償情報、人間の介入の要件、作業タスク要求を実施するために必要とされるモジュラ型自律車両の数、およびこれらの類を指定することができる。それに加えて、作業タスク要求は、好ましいプロバイダまたはプロバイダ・タイプ(たとえば、独立のプロバイダ、フリート・プロバイダ、具体的な指名プロバイダ、およびこれらの類)を、さらに併せて指定することができる。さらに、コンピューティング・デバイスが、要求されることになる作業タスクの指定だけを行うことができ、コンピューティング・デバイスは、残りの仕様を、コンピューティング・デバイスによる選択に基づいて自動生成することができる。要求されることになる作業タスクは、選択のためにリストすること、またはカスタム化された要求として指定することができる。それに加えて、作業タスク要求に対応する仕様または要件のうちの1つまたは複数を交渉可能とすることができ、それを可用性、コスト、またはユーザ選択に基づいて修正することができる。一例においては、補償情報が、均一レート量または変動レート量を、履行の時間、履行の質、作業タスク要求に対する応答時間(応答または実施のいずれか)、およびこれらの類といった1つまたは複数の要因に基づいて指定することができる。
動作S602においては、受信された作業タスク要求を、集中型サーバ内に、そのほかの要求された作業タスク要求とともにストアすることができる。一例においては、受信された作業タスク要求が、モジュラ型自律車両またはフリートのオーナーによって選択された1つまたは複数のフィールドに基づいてソートされるべく構成されてもよい。さらに、作業タスク要求が、モジュラ型自律車両の装備情報に基づいて自動的にソーティングされるか、またはフィルタリングされてもよい。作業タスク要求は、その作業タスク要求を集中型サーバからパージすることができる有効期限を有することができる。それに加えて、あらかじめ決定済みの時間期間より長くストアされている作業タスク要求(以下においては、陳腐化作業タスク要求と呼ぶ)を、オリジナルの作業タスク要求の1つまたは複数の仕様(たとえば、装備要件、補償情報、およびこれらの類)の調整のために、その作業を要求しているデバイスへ戻すことができる。さらに、陳腐化作業タスク要求について、集中型サーバは、その種の要求を、その作業タスク要求の中で指定されている要件を満たす1つまたは複数のモジュラ型自律車両に対して積極的にブロードキャストすることができる。
動作S603においては、モジュラ型自律車両が集中型サーバにアクセスして、それのケイパビリティと整合する1つまたは複数の作業タスク要求を識別する。より具体的に述べれば、モジュラ型自律車両が、それ自体の特性を決定し、そのモジュラ型自律車両の特性に合う作業タスクを識別することができる。この開示の側面によれば、モジュラ型自律車両は、それ自体の特性を、それの現在の構成または利用可能な構成に基づいて決定することができる。たとえば、モジュラ型自律車両が、ベッドを装備する能力を有する場合には、現在それを装備していない場合であってさえ、そのモジュラ型自律車両は、それに見込まれる特性と作業タスクとのマッチングを試みることができる。
一例においては、モジュラ型自律車両が、そのモジュラ型自律車両によって提供される、すなわち、現在の装備構成、またはそのモジュラ型自律車両に利用可能なそれに基づいて提供することができる選択に基づいて、作業タスク要求をソーティングまたはフィルタリングすることができる。さらに、多様なモジュラ型自律車両が、集中型サーバ内にストアされている作業タスクを、車両インターフェースを介して監視することができる。個別化された作業タスクを選択して、その作業タスクと関連付けされている追加の詳細を検討することができる。
それに代えて、作業タスク要求を、現在の装備情報または利用可能な装備情報に基づいてモジュラ型自律車両のために自動的にソーティングすることができる。たとえば、モジュラ型自律車両に、現在、コーヒーメーカーが装備されているが、後から寝具類を装備することが可能な場合に、そのモジュラ型自律車両は、コーヒー・サービスを要求する作業タスクをはじめ、ホテル・サービスを要求する作業タスクの両方にアクセスを有することができる。
さらに、一例においては、新しい作業タスク要求が提出されたときに、作業タスク要求デバイスの場所または作業タスクが実施されるべき場所から特定の範囲または半径内において動作している多様なモジュラ型自律車両に通知することができる。
動作S604においては、作業タスクの申請を行っているモジュラ型自律車両が、それぞれの作業タスクの完了に利用可能な充分な時間を有しているか否かを、集中型サーバが、さらにチェックする。より具体的に述べれば、集中型サーバは、作業タスクの完了に必要とされる時間量の推定を試みることができる。推定される時間量は、作業タスクが実施されることになる場所までの移動時間をはじめ、交通時間を含むことができる。それに加えて、人間の作業が必要とされると決定された場合には、推定される時間量に、その作業タスクのための人間の労働者の調達を、さらに併せて計算に入れることができる。
さらに、集中型サーバは、作業タスクが遂行されることになる時間フレームの決定を試みることができる。時間フレームは、固定とすること、または時間の範囲を有することができる。一例においては、モジュラ型自律車両を、輸送タスク、メンテナンス・タスク(たとえば、燃料補充、モジュラ型自律車両の再構成、およびこれらの類)、およびそのほかの作業タスクを含むことができる多様なタスクを実施するべくスケジュールすることができる。したがって、モジュラ型自律車両が作業タスクの実施を申請するとき、集中型サーバは、そのモジュラ型自律車両にストアされたスケジュール情報に基づいて、そのモジュラ型自律車両が、それぞれの作業タスクを実施するに充分な時間を有することになるか否かを決定することができる。一例においては、モジュラ型自律車両が、作業タスクの申請を行うときにその種のスケジュール情報を送信することができるか、または集中型サーバが、そのモジュラ型自律車両に作業タスクを割り当てるか否かを決定するとき、そのモジュラ型自律車両からその種のスケジュール情報を取り出すことができる。スケジュール情報は、モジュラ型自律車両が申請した作業タスクを完了するに充分な時間をそれが有することになるか否かを決定するとき、現在の、または予期される交通状態情報を、さらに併せて統合するか、または組み込むことができる。
動作S604において、充分な時間が利用可能にならないと決定されると、この方法が動作S605へ進む。動作S605においては、集中型サーバが、その設定済みのスケジュールは修正可能であるか否かを決定する。たとえば、特定の、輸送を要求している乗客が、より低い運賃のために、より柔軟な移動スケジュールを伴って働くことを厭わないことがある。さらに、特定のメンテナンス・スケジュールを、作業タスクに適応させるべく調整できることがある。モジュラ型自律車両のスケジュールが修正可能であると決定された場合には、動作S606において、そのスケジュールを、そのワーク・スケジュールのために修正することができる。これに対して、モジュラ型自律車両のスケジュールの修正が可能でない場合には、それぞれの作業タスクのための申請プロセスが終了し、この方法が動作S603へ戻り、その間にモジュラ型自律車両は、別の作業タスクのための申請を行うことができる。一例においては、モジュラ型自律車両が別の作業タスクのための申請を行うとき、選択のために利用可能な入手可能な作業タスクを、動作S604の間に利用可能であると決定された時間量に基づいてフィルタリングまたはソーティングすることができる。
動作S604において、充分な時間が利用可能になると決定されると、その作業タスクのための申請プロセスを継続するために、この方法が動作S607へ進む。動作S607においては、集中型サーバが、そのモジュラ型自律車両のためのインタビュー質問を生成する。一例においては、図3の作業タスク割り当てシステム334内にストアすることができるインタビュー生成アルゴリズムによってインタビュー質問を生成することができる。集中型サーバは、モジュラ型自律車両のケイパビリティを吟味する問い合わせインタビューを生成して、その種の問い合わせインタビューをモジュラ型自律車両の車両インターフェースへ送信することができる。
この開示の側面によれば、インタビューを、モジュラ型自律車両のキャビンに関する具体的な要件(たとえば、サイズ、特徴、技術的ケイパビリティ等)を含むことができる作業タスク要求内に含まれる情報に基づいて設計または生成することができる。インタビューは、作業タスクのための申請を行っているモジュラ型自律車両が、その作業タスクの完了に必要とされる特徴を所有していることを集中型サーバが検証することを可能にするような方法で設計される。たとえば、問い合わせインタビューは、モジュラ型自律車両に、そのモジュラ型自律車両のインテリアの特徴を検証するべくそれのキャビン内カメラへのアクセスの提供を要求することができる。モジュラ型自律車両が、必要とされるセンサを所有していないと決定されるか、またはその問い合わせインタビューに応答してそれのセンサへのアクセスを拒んだ場合には、その作業タスクを実施するための申請プロセスからそのモジュラ型自律車両を除くことができる。
動作S608においては、集中型サーバが、モジュラ型自律車両からインタビュー応答を受信する。より具体的に述べれば、モジュラ型自律車両は、インタビュー応答(たとえば、それのキャビンのインテリアの画像データ、またはそれのセンサへのアクセス等)を生成することができ、その応答を、車両インターフェースを介して集中型サーバへ返す。一例においては、インタビュー応答を、単純な情報の転送とすることができるか、またはモジュラ型自律車両のケイパビリティの検証のためにそれのセンサの使用を伴うことができる。
動作S609においては、モジュラ型自律車両が、作業タスクの実施に許容可能であるか否かの決定がなされる。より具体的に述べれば、集中型サーバは、インタビュー応答の中で提供された判断材料と、作業タスク要求の中に指定されている要件とを比較して、そのモジュラ型自律車両が許容可能であるか否かを決定することができる。モジュラ型自律車両が許容可能であると決定された場合には、この方法が、そのモジュラ型自律車両へのその作業タスクの割り当てのために動作S610へ進む。一例においては、図3の作業タスク割り当てシステム334内に含まれているケイパビリティ検証システムを利用して、この種の決定を行うことができる。
さらに、1つより多くのモジュラ型自律車両が、作業タスクのための申請を行っている場合に、集中型サーバは、それらのモジュラ型自律車両を比較し、より適切なモジュラ型自律車両を選択することができる。この開示の側面によれば、作業タスク要求の中に提供されている情報に基づいてより適切なモジュラ型自律車両を、ランダムに、または最初に申請したモジュラ型自律車両を選択することができる。一例においては、自律車両比較アルゴリズム等のアルゴリズムを使用して、車両の比較を実施することができる。
モジュラ型自律車両が許容可能でないと決定された場合には、そのモジュラ型自律車両が作業タスクの申請から除かれ、動作S603へ戻り、別の作業タスクをサーチする。
動作S611においては、集中型サーバが、作業タスクの履行のために人間の作業が必要とされるか否かを決定する。この開示の側面によれば、作業タスク要求内に明示的に、または本質的に指定されている人力系の構成要素(たとえば、キャビンのクリーニング、または受取人へ手渡しするパッケージの配達)に基づいて、モジュラ型自律車両のみによっては作業タスク要求が完全に完了可能でないとされることがある。
動作S611において人間の作業が必要とされると決定された場合には、この方法が動作S612へ進む。動作S612においては、集中型サーバが、作業タスク要求を、図3に図解されているギグワーカー・プラットフォーム・サーバ340等の別の集中型サーバへ送信する。一例においては、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバへ送信される作業タスク要求が、人的作業タスク行動または作業タスクの中で必要とされる人力系の構成要素の記述を含むことができる。
動作S613においては、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバが、人的作業タスク行動とギグワーカー・プラットフォーム・サーバに登録されている1人または複数人のギグワーカーとのマッチングを、そのギグワーカーについてリストされているスキルに基づいて行う。一例においては、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバが、図3のギグ・マッチング・アルゴリズム344A等のアルゴリズムを実行し、作業タスクの中で指定されている人的作業タスク行動の実施に適切な、または必要なスキルを有する1人または複数人のギグワーカーを識別することができる。この開示の側面によれば、ギグワーカーのスキルを、対応するギグワーカーのユーザ・プロファイルに基づいて決定することができる。ユーザ・プロファイルは、対応するギグワーカーの詳細、およびそのギグワーカーの好みを含むことができる。さらに、ユーザ・プロファイルは、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバのヒューマン・インターフェースを使用してそれぞれのギグワーカーが作成することができる。
動作S614においては、識別されたギグワーカーの1人が、人的作業タスク行動を受け入れる。一例においては、識別されたギグワーカーに、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバのヒューマン・インターフェースを介して可能性のある作業を通知することができ、識別されたギグワーカーは、それを受け入れるか、または拒むことができる。可能性のある作業の通知は、その作業タスク要求の人的作業タスク行動の完了に関連付けされる財務的な報酬を、さらに併せて指定することができる。財務的な報酬は、作業タスク要求によって指定することができ、変動または固定とすることができる。それに加えて、人的作業タスク行動は、さらに、割り当てられたモジュラ型自律車両がとることができるか、または移動している特定の経路を指定することができる。通知されたギグワーカーは、追加の効率のために、割り当てられたモジュラ型自律車両による輸送を要求するオプションを有することができる。たとえば、人的作業タスク行動が、割り当てられたモジュラ型自律車両のキャビンのクリーニング・サービスを実施することであった場合に、ギグワーカーは、要求している行き先まで輸送される間に、人的作業タスクを実施することができる。それに代えて、通知されたギグワーカーは、割り当てられたモジュラ型自律車両に輸送を要求することができる。両方のシナリオにおいて、ギグワーカーによって輸送が要求されるか、または選択される場合に、待ち合わせ場所、待ち合わせ時刻、および/または輸送のコストを提供することができる。さらに、割り当てられたモジュラ型自律車両の移動経路を、ギグワーカーの場所と符合させるべく修正することができる。
動作S615においては、ギグワーカーが人的作業タスク行動を実施する。この開示の側面によれば、ギグワーカーの寄与または実施を、人的作業タスク行動の完了を決定するためのキャビン内カメラまたはそのほかのセンサを使用して評価することができる。さらに、キャビン内カメラまたはセンサによって収集されたデータに基づいて実施の質を、併せて決定することができる。
動作S616においては、ギグワーカーが、実施した人的作業タスク行動のための補償を受け取る。一例においては、そのギグワーカーによって実施された作業の質/標準、および/または完全性に基づいて補償を計算または調整することができる。それに加えて、ギグワーカーに支払われる補償を、さらに輸送に関して、それがギグワーカーによって要求されていたか、または選択されていた場合には、調整することができる。
動作S617においては、割り当てられたモジュラ型自律車両が、作業タスク要求によって指定された場所へ到着し、作業タスクを実施する。一例においては、作業タスクの完了を、割り当てられたモジュラ型自律車両のキャビン内カメラまたはセンサにアクセスすることによって検証または確認することができる。
図7は、この開示の側面に従った、作業タスクに割り当てられたモジュラ型自律車両による変動運賃を決定するための方法を示している。
動作S701においては、モジュラ型自律車両によって申請された作業タスクに関連付けされる収入情報が、図3の収入最適化システム350等の集中型サーバによって受信される。この開示の側面によれば、作業タスク収入モニタが、作業タスク要求の中で指定されている作業タスクを完了することによって達成され得る作業タスク収入の値を抽出する。
一例においては、作業タスクに関連付けされる収入情報を、モジュラ型自律車両から、または別の集中型サーバから受信することができる。
動作S702においては、輸送要求に関連付けされる収入情報もまた、集中型サーバにおいて受信される。一例においては、モジュラ型自律車両を、1つまたは複数の輸送要求および1つまたは複数の作業タスク要求を履行するべくスケジュールすることができる。この開示の側面によれば、輸送収入モニタが、乗客の輸送要求を受け入れることから生じ得る輸送収入を計算する。
動作S703においては、作業タスクに関連付けされる収入情報および輸送要求に関連付けされる収入情報が、集中型サーバに記録される。
動作S704においては、収入最適化システムが、作業タスク収入と輸送収入とをバランスさせるか、または分析し、作業タスク収入および輸送収入に基づいて、到着時間の許容度に伴って変動する変動運賃の選択肢を計算する。一例においては、収入最適化システムが、変動運賃の範囲または選択肢を計算するための運賃最適化アルゴリズムを実行することができる。もっとも高価な変動運賃は、乗客の到着時間において、まったく柔軟性が許容されない可能性がある。それに代えて、より低い変動運賃は、乗客が希望している自分の行き先への到着時間において、増加した柔軟性をモジュラ型自律車両にオファーすることができる。
動作S705においては、計算された変動運賃のリストが、乗客インターフェース上において選択のためにその乗客に対して表示される。
動作S706においては、乗客が、その乗客に対して表示された変動運賃のうちの1つを選択する。
動作S707においては、モジュラ型自律車両が、輸送要求を受け入れ、選択された変動運賃によって指定されるパラメータ内の指定された場所で乗客と会う。
図8は、この開示の側面に従った、作業タスク要求に基づいてモジュラ型自律車両の構成を改修するための方法を示している。
動作S801においては、コンピューティング・デバイス(たとえば、作業タスク要求デバイス)が、1つまたは複数のモジュラ型自律車両による履行のための作業タスク要求を生成し、その生成した作業タスク要求を集中型サーバ(たとえば、作業タスクプラットフォーム・サーバ)へ送信する。一例においては、コンピューティング・デバイスが、モバイル・コンピューティング・デバイス(たとえば、スマートフォンまたはタブレット)、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス(たとえば、スマートウォッチ)、パーソナル・コンピュータ、キオスク、または車両上に備わるコンピューティング・デバイスを含むことができる。一例においては、作業タスク要求が、実施されるべき作業タスク、作業タスクを遂行するために適切であるかまたは必要な対応する装備、作業タスクが実施されるべき場所、作業タスクを実施する時間範囲、作業タスクを実施するための補償情報、人間の介入の要件、作業タスク要求を実施するために必要とされるモジュラ型自律車両の数、およびこれらの類を指定することができる。それに加えて、作業タスク要求は、好ましいプロバイダまたはプロバイダ・タイプ(たとえば、独立のプロバイダ、フリート・プロバイダ、具体的な指名プロバイダ、およびこれらの類)を、さらに併せて指定することができる。さらに、コンピューティング・デバイスが、要求されることになる作業タスクの指定だけを行うことができ、コンピューティング・デバイスは、残りの仕様を、コンピューティング・デバイスによる選択に基づいて自動生成することができる。要求されることになる作業タスクは、選択のためにリストすること、またはカスタム化された要求として指定することができる。それに加えて、作業タスク要求に対応する仕様または要件のうちの1つまたは複数を交渉可能とすることができ、それを可用性、コスト、またはユーザ選択に基づいて修正することができる。一例においては、補償情報が、均一レート量または変動レート量を、履行の時間、履行の質、作業タスク要求に対する応答時間(応答または実施のいずれか)、およびこれらの類といった1つまたは複数の要因に基づいて指定することができる。
動作S802においては、受信された作業タスク要求を、集中型サーバ内に、そのほかの要求された作業タスク要求とともにストアすることができる。一例においては、受信された作業タスク要求が、モジュラ型自律車両またはフリートのオーナーによって選択された1つまたは複数のフィールドに基づいてソートされるべく構成されることができる。さらに、作業タスク要求が、モジュラ型自律車両の装備情報に基づいて自動的にソーティングされるか、またはフィルタリングされるとすることができる。作業タスク要求は、その作業タスク要求を集中型サーバからパージすることができる有効期限を有することができる。それに加えて、あらかじめ決定済みの時間期間より長くストアされている作業タスク要求(以下においては、陳腐化作業タスク要求と呼ぶ)を、オリジナルの作業タスク要求の1つまたは複数の仕様(たとえば、装備要件、補償情報、およびこれらの類)の調整のために、その作業を要求しているデバイスへ戻すことができる。さらに、陳腐化作業タスク要求について、集中型サーバは、その種の要求を、その作業タスク要求の中で指定されている要件を満たす1つまたは複数のモジュラ型自律車両に対して積極的にブロードキャストすることができる。
動作S803においては、集中型サーバ内にストアされている作業タスク要求が、モジュラ型自律車両またはコンピュータ(たとえば、フリート・オペレータの管理オフィスのコンピューティング・デバイス)によってアクセスされる。動作S804においては、作業タスク要求の装備要件が決定される。一例においては、特定の装備要件を必須と見做すことができ、ほかの装備要件を交渉可能か、好ましいか、またはオプションの要件とすることができる。さらに、特定の装備要件については、特定のレベルを指定することができる。たとえば、必要とされる装備としてベッドが示されていた場合には、標準の、または高級ベッドを指定することができる。この例においては、ベッドのレベルを、交渉可能か、好ましいか、またはオプションとして作業タスク要求内に指定することができる。
動作S805においては、クエリが実行されて、作業要求の中に指定されている装備要件と、モジュラ型自律車両上に装備されるべく利用可能なモジュラ部の目録の間の整合性が識別される。たとえば、フリートのロットにモジュラ型自律車両があり(または、それが計画されており)、かつモジュラ部の目録へのアクセスを有する場合には、必ずしも現在の装備に基づくのではなく、部品の目録に基づいてマッチングを実施することができる。より具体的に述べれば、モジュラ型車両は、別々の駆動部およびモジュラ部を伴って構成することができ、それらは、種々に組み合わせることができる。
それに代えて、モジュラ部の目録がアクセス可能でない場合には、そのモジュラ型自律車両上に現在存在する装備に基づいてマッチングを実施することができる。
必要とされる装備がモジュラ部の目録の中で識別された後、動作S806においては、必要とされる装備を含むモジュラ部と駆動部とを組み合わせて、作業タスクを履行するためのモジュラ型自律車両を組み立てることができる。それに代えて、必要とされる装備を、モジュラ型自律車両に現在取り付けられているモジュラ部の中に取り付けることができる。
動作S807においては、組み立てられたモジュラ型自律車両が、作業タスクを実施するべく展開される。
この開示の側面は、モジュラ型自律車両がギグエコノミーに与る機会を提供し、それによりビジネスおよび組織は、短期ベースでモジュラ型自律車両を特定の機能のために賃借することによって、サービス提供および顧客ベースの両方を拡張することが可能になる。モジュラ型自律車両の質および適切性は、マシンによって実施されるインタビュー・プロセスを通じて自動的に評価することができ、要求された作業タスクを、そのモジュラ型自律車両が履行できることを保証する。この開示の側面によれば、ビジネス/組織が、特定のタスクのために賃借を意図しているモジュラ型自律車両がそれを完了する能力があることをアルゴリズム的に検証し、顧客の不満足に起因するビジネスの損失のリスクを回避する能力。さらに、この開示の側面は、作業タスク要求者および自律車両の運用者/所有者の両者のために、シェアリング・エコノミー・スタイルのギグ・フレームワークによって可能になる、より柔軟なビジネス機会を提供する。この開示のさらなる側面によれば、乗客による自律車両を介した人力系の作業と所望の場所への輸送との直接トレードを可能にすることによって、輸送の値ごろ感の増加を提供することができる。また、作業タスクおよび乗客の輸送を車両が同時に遂行することを、柔軟な運賃のシステムにより可能にすることによって、モジュラ型自律車両の生産性の増加も提供することができる。それに加えて、乗客輸送とそのほかの、配達等の活動を組み合わせることによって、車両の活動の環境的インパクトの低減を提供することができる。
この開示の側面によって解決される問題は、限定を伴うことなく、以下を含む:(i)エンティティ(たとえば、レストランまたはビジネス)が、それら自身が所有していない自律車両を、それら自身のサービスのオファーの部分としての使用が可能な一時的資産として行動させるべくスケジュールすることをどのようにして可能にするかということと、(ii)作業タスクを広告したエンティティが、自律車両を、それぞれの自律車両に一時的な契約を認める前に評価することをどのようにして可能にするかということと、(iii)作業タスク広告エンティティが、要求された作業の完全な自動化が可能でないシナリオ(たとえば、人間の参加を必要とする)においてギグエコノミー寄与者の使用をどのようにして可能にするかということと、(iv)参加自律車両が、(a)適格労働者を使用して人間の参加を必要とする作業タスクを完了することが可能になり、しかも(b)その自律車両が二次的な人間輸送タスクも実施している間にその作業タスクを実施することが可能になるような、人間の寄与を可能にする方法での多様な作業タスクの組み合わせをどのようにして可能にするかということ。
以下においては、図1乃至8に図解されている実施態様における作業タスクの実装を提供するための作業タスク完了サポート・システムの例を説明する。
この実施態様においては、屋外の飲食サービスを提供するイベント(たとえば、屋外レストラン)を作業タスクとして例示し、このイベントを開催するイベント主催者が作業タスク要求者として図解されており、ここでは、このイベントの開催をサポートするためのイベント開催サポート・システムを説明する。
<イベント開催サポート・システムの全体的な構成の概要>
図9は、追加の実施態様に従ったイベント開催サポート・システム900の概要を図解した説明図である。
この実施態様に従ったイベント開催サポート・システム900の概要は、イベント主催者920が、イベントの提案をイベント開催サポート・システム900へ送信すると、サーバ901が、そのイベントに必要とされるサービス要素(自律車両903、コック940A、食事、およびイベント開催地910)を手配し、そのイベントに参加する顧客950を惹きつけてそのイベントの開催をサポートするというものである。
個人または、個人ビジネス・オーナー等の小規模企業家が、イベント計画を思いついたときでさえ、多様なサービス要素を必要とするイベントを開催するための資産を有していないことはしばしばある。それに加えて、個人または小規模企業家は、そのイベントのために必要とされるサービス・プロバイダを選択するための手段、またはそのイベントに顧客を惹きつけるための手段を有していないことがある。したがって、個人または小規模企業家がイベントを思いついた場合でさえ、そのイベント自体が開催可能でなく、多様なサービス要素の手配に時間を要し、かつイベントが開催された場合でさえ、そのイベントが充分な顧客を惹きつけることが可能でないか、または利益のあるものとなり得ないといった状況が存在する。サービスを提供するための資産を有するギグワーカー等のサービス・プロバイダもまた、一日のジョブの間の空き時間に当てられるべき機会の喪失を経験することになりかねない。また、イベント主催者と顧客の要求を整合させるための手段がまったく存在しないことから、顧客を惹きつけ、かつ利益のあるイベントを計画することが難しい状況も存在する。
イベント主催者920の例は、ビジネスとしてイベントを計画するイベント計画者、資産を有するサービス・プロバイダ、およびイベントに参加する顧客を含む。上に述べられているとおり、イベント計画者は資産を有してなく、イベント計画者が、顧客を惹きつけ、かつ利益を生むことが可能なイベントを開催することは困難である。サービス・プロバイダがイベントを開催する場合でさえ、そのサービス・プロバイダが、狙った顧客にタイムリーなサービスを提供することは、困難となる可能性がある。イベントを開催する資産を有していない顧客が、自分でイベントを開催することを試みる場合でさえ、その顧客が、望ましいショップまたは人員を手配することは、困難となる可能性がある。
この実施態様に従ったイベント開催サポート・システム900は、個人または小規模企業家によるイベントでさえ、それの迅速な開催をサポートし、かつイベント主催者920、サービス・プロバイダ、および顧客950の要求を満たすという目的を有する。
図9に図解されているとおり、イベント開催サポート・システム900は、少なくとも1つのサーバ901、イベント主催者端末902、自律車両903、サービス・プロバイダ端末904、および顧客端末905を含んで構成される。ここには、イベントにサービスを提供する自律車両903として、屋外レストランの装備が備えられたショップ車両903A、サービス・プロバイダおよび顧客950をイベント開催地910まで輸送する輸送車両903Bが例示されている。イベントにサービスを提供するサービス・プロバイダによって所有されるサービス・プロバイダ端末904として、コック940Aによって所有されるコック端末904A、食事プロバイダによって所有される食事プロバイダ端末904B、およびイベント開催地910を管理する場所プロバイダによって所有される場所プロバイダ端末904Cがイベントにサービスを提供する例を示す。この実施態様においては、ショップ車両903Aまたは輸送車両903Bを、自律車両903と呼ぶことができ、コック端末904、食事プロバイダ端末904B、または場所プロバイダ端末904Cをサービス・プロバイダ端末904と呼ぶことができる。
サーバ901、イベント主催者端末902、自律車両903、サービス・プロバイダ端末904、および顧客端末905は、それぞれネットワーク906を通じて接続される。ネットワーク906は、少なくとも有線または無線回線を含み、インターネット回線の一部または全部を含むべく構成され、かつオプションとして、たとえば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、携帯電話ネットワーク、およびそのほかのタイプのネットワークを含むことができる。
自律車両、サービス・プロバイダ、および顧客は、あらかじめイベント開催サポート・システム900のサーバ901にメンバとして登録されている。たとえば、自律車両の場合においては、その自律車両の識別情報(所有者および管理者情報、連絡先情報、およびこれらの類)、車両情報(車両タイプ、容量、およびこれらの類)、車両の装備(調理機器およびこれの類)、提供可能なサービス、およびこれらの類が登録される。サービス・プロバイダの場合においては、そのサービス・プロバイダの識別情報(ビジネス・オーナーまたは会社の情報、連絡先情報、およびこれらの類)およびサービス提供内容の情報(コックの場合においては、コック、キャリア、そのコックが得意とする料理のジャンルまたはメニュー、およびこれらの類、食事プロバイダの場合においては、提供可能な食事、時間、量、およびこれらの類、場所プロバイダの場合においては、利用可能な場所の位置、現場の面積、およびこれらの類)が、サービス・プロバイダ端末904を通じてサーバ901に登録されている。また、顧客の場合においては、個人情報(名前、年齢、性別、連絡先情報、およびこれらの類)等の顧客情報、その顧客によって所有されている顧客端末905の識別情報、無線通信において使用されるサービス・セット識別子(SSID)も、顧客端末905を通じてサーバ901に登録されている。
イベント開催サポート・システム900内において、イベント主催者920が開催を欲するイベントの開催をサポートするために、サーバ901は、イベント開催サポート・システム900を構成する各端末または自律車両とともに、データまたは情報の送信および受信を包括的に管理し、コントロールする。イベント主催者920の操作によるイベント主催者端末902から、サーバ901が、少なくともそのイベントの内容および日時を含むイベント情報を受信すると、サーバ901は、そのイベントの日時および内容と整合するイベント開催地の場所を含むイベント広告情報を、メンバとして登録されている顧客950のそれぞれの顧客端末905へ送信する。サーバ901は、各顧客950の操作に基づいて生成されたイベントの参加意思表示の有り、または無しに基づいてイベントを開催するか否かを決定する。サーバ901の具体的な内部構成については、図10を参照して後述する。
イベント主催者端末902は、たとえば、パーソナル・コンピュータ(PC)等のコンピュータによって構成される。イベント主催者端末902は、イベント主催者920によって使用される端末である。イベント主催者端末902は、イベント主催者920の操作によって、少なくともイベントの内容および日時を含むイベント情報を生成し、そのイベント情報をサーバ901へ送信する。イベント主催者端末902の具体的な内部構成については、図11を参照して後述する。
自律車両903は、イベント主催者920のイベントの開催が可能となるようにサーバ901によって手配された自律車両である。自律車両903が、サーバ901からイベント情報を含むサービス提供要求を受信すると、自律車両903は、その自律車両903の管理者(図示せず)の操作によって、イベント開催の間におけるサービス提供内容情報を生成し、そのサービス提供内容情報をサーバ901へ送信する。たとえば、ショップ車両903Aは、イベント開催地910へ、イベントが開催される前に到着し、イベントが開催されている間にそこで食事サービスを提供することになるように停まる。ショップ車両903は、イベント参加者の顧客に提供されることになる食事および飲み物を調理し、用意する少なくとも1人の料理スタッフによって使用される。輸送車両903Bは、イベント主催者920のイベントの開催が可能となるようにサーバ901によって手配された自律車両である。サーバ901からイベント情報を含むサービス提供要求が受信されると、輸送車両903Bは、輸送車両903Bの管理者(図示せず)の操作によって、イベント開催の間におけるサービス提供内容情報を生成し、そのサービス提供内容情報をサーバ901へ送信する。いくらかのイベント参加者の顧客またはサービス・プロバイダから予約が受信されると、輸送車両903Aは、そのイベントが開催される前に、その予約を行ったイベント参加者の顧客またはサービス・プロバイダの場所へ移動し、そのイベント参加者の顧客またはサービス・プロバイダをピックアップし、イベント開催地910まで、そのイベント参加者の顧客またはサービス・プロバイダを輸送する。自律車両903の具体的な内部構成については、図12を参照して後述する。
サービス・プロバイダ端末904は、たとえば、PC、スマートフォン、またはタブレット端末等のコンピュータによって構成される。サービス・プロバイダ端末904は、イベント主催者920のイベントの開催が可能となるようにサーバ901によって手配されたサービスを提供するサービス・プロバイダによって使用される端末である。サーバ901からイベント情報を含むサービス提供要求が受信されると、サービス・プロバイダ端末904は、サービス・プロバイダの操作によって、イベント開催の間におけるサービス提供内容情報を生成し、そのサービス提供内容情報をサーバ901へ送信する。サービス・プロバイダ端末904の具体的な内部構成については、図13を参照して後述する。
顧客端末905は、イベントへの参加を申請する顧客950によって所有されている端末であり、たとえば、スマートフォンまたはタブレット端末等の無線通信の能力を有するポータブル端末である。サーバ901から送信されたイベント広告情報が受信されると、顧客端末905は、そのイベントに参加する意思を示すイベント参加申請を生成し、イベント情報の内容を検討した顧客950の操作によって、そのイベント参加申請をサーバ901へ送信する。顧客端末905の具体的な内部構成については、図14を参照して後述する。
<サーバの構成>
図10は、図9に図解されているサーバ901の構成を図解したブロック図である。サーバ901は、プロセッサ1001、メモリ1002、通信ユニット1003、および記録デバイス1004を含んで構成される。サーバ901は、オンプレミスで構築されるか、またはクラウド・サービスを使用して構築されてもよい。
メモリ1002は、プライマリ・ストレージ・デバイス(たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM))を使用することによって構成され、かつサーバ901の動作を実行するために必要とされるプログラムを、さらには、動作の間に生成されるデータまたは情報を一時的にストアする。RAMは、たとえば、プロセッサ1001が動作しているときに使用されるワーク・メモリである。ROMには、たとえば、プロセッサ1001をコントロールするためのプログラムがあらかじめストアされている。
通信ユニット1003は、イベント主催者端末902、自律車両903、サービス・プロバイダ端末904、および顧客端末905のそれぞれと、ネットワーク906を通じて通信する通信回路によって構成される。通信ユニット1003による通信方法としては、たとえば、ネットワーク906に対応するWAN、LAN、および電力線通信等の有線通信方法、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信方法、モバイルフォンのためのモバイル通信、およびこれらの類が例示される。たとえば、通信ユニット1003は、イベント主催者端末902から送信されたイベント情報を受信する。通信ユニット1003は、メンバとして登録されている複数の顧客950の顧客端末905のそれぞれへ、イベント広告情報を配信(たとえば、プッシュ通知)する。この構成を用いると、サーバ901が、イベント開催サポート・システム900のメンバ(顧客950)のそれぞれに対して、イベント主催者920の存在および内容を広告することが可能である。
記録デバイス1004は、二次ストレージ・デバイス(たとえば、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)またはソリッド・ステート・ドライブ(SSD))または三次ストレージ・デバイス(たとえば、光ディスクまたはSDカード)を使用することによって構成される。記録デバイス1004は、上に述べられているメンバ情報(自律車両、サービス・プロバイダ、顧客)、イベント主催者端末902から送信されたイベント情報、およびイベント・フィードバック情報(イベント情報、イベントの条件、手配された自律車両および手配されたサービス・プロバイダの情報、イベントの参加を申請した顧客情報、イベントの開催または中止、外的要因(天候状態、イベント開催地周辺の交通状態、およびこれらの類)、顧客フィードバック情報、およびこれらの類を含む)をストアする。
プロセッサ1001は、たとえば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)を使用することによって構成される。プロセッサ1001は、サーバ901のコントロール・ユニットとして機能し、サーバ901の各ユニットの全体的な動作を包括的にコントロールするコントロール処理、サーバ901の各ユニットとのデータの入力および出力の処理、データの算術処理、およびデータの格納処理を実施する。プロセッサ1001は、メモリ1002内にストアされているプログラムに従って動作する。
プロセッサ1001は、少なくとも、イベント受付ユニット1005、サービス・プロバイダ手配ユニット1006、イベント条件判定ユニット1007、イベント条件決定ユニット1008、イベント・マップ・データ生成ユニット1009、フィードバック情報生成ユニット1010を、プログラムの実行によって実現することが可能な機能的(ソフトウエア)構成として含む。プロセッサ1001は、図2および3に図解されている作業タスクプラットフォーム・サーバ、ギグワーカー・プラットフォーム・サーバ、および収入最適化システム・サーバの機能の少なくとも一部を有することができる(含むことができる)。
イベント受付ユニット1005は、イベント主催者端末902上におけるイベント主催者920の操作に従ってイベント主催者端末902から送信されたイベント情報を取得する。イベント情報は、イベントの内容(たとえば、屋外レストラン)、日時(たとえば、開始および終了の日時)、予期される顧客の数(たとえば、実施可能性を考慮した最少および最多のビジネス実施人数)、および所望の予算および収支バランスを含む。イベント情報は、さらに、イベントの内容と整合するイベント開催地の場所を示す情報を含むことができる。すなわち、イベント受付ユニット1005は、イベントを開催するために必要とされる充分な資産を有していないイベント主催者920によって計画されたイベントに関する情報を取得する。
イベント主催者端末902から送信されたイベント情報に基づいて、サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、そのイベントを開催するために必要とされる資産(たとえば、多様なサービスを提供する能力を有する自律車両およびサービス・プロバイダ)を選択する(言い換えると、イベント情報と整合するイベントの開催をサポートすることが可能なサービス・プロバイダの中から選択する)。サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、イベント主催者端末902から送信されたイベント情報を含むサービス提供要求を、選択された1つまたは複数の自律車両またはサービス・プロバイダによって使用されるサービス・プロバイダ端末のそれぞれへ送信する。
イベント受付ユニット1005によって取得されたイベント情報に基づいて、イベント条件判定ユニット1007は、イベントの開催に必要とされる顧客の数の最小値および最大値(すなわち、最少ビジネス実施人数および最多ビジネス実施人数)およびイベント参加申請の受付締切を決定する。イベントを開催するための条件は、顧客からのイベント参加申請の受付数が、少なくとも最小値であるか、またはそれより大きく、かつ最大値であるか、またはそれより小さいことになる。すなわち、イベント主催者920は、当初仮定された収支バランスを満たすためにイベント参加者の顧客の数の下限および上限を設定し、スケジュールされたイベントの日時を考慮してイベント参加申請の受付締切を設定する。上限は、好ましくは、イベントの開催の実施可能性を考慮して決定される。イベント条件判定ユニット1007は、あらかじめ決定済みの条件を満たすイベント参加者の顧客に対して与えられるイベント参加特権を設定することができる。たとえば、到着順N人までに限定された特権(Nは、たとえば、最少ビジネス実施人数)を設定すること、または仲間を招待した顧客に対する特権を設定することができる。この方法においては、顧客がイベントに参加する動機付けを提供することによってイベントの開催の実施可能性を向上させることが可能である。イベント条件判定ユニット1007は、ビジネス実施人数、イベント参加申請の受付締切、およびイベント参加特権の内容および条件を、サービス・プロバイダの手配が実際に完了した後に調整することができる。
イベント条件決定ユニット1008は、メンバとして登録されている顧客の顧客端末905へ送信されたイベント広告情報を見た顧客950のそれぞれの反応に基づく操作によって顧客端末905から送信されたイベント参加申請の受付数に基づいてイベントを開催するか否かを決定する。
フィードバック情報生成ユニット1010は、イベントの開催の間、またはイベント開催の後に顧客端末905から送信される顧客フィードバック情報を取得し、その顧客フィードバック情報を、記録デバイス1004内に記録されるイベント開催結果情報とリンクさせ、イベント・フィードバック情報を生成する。イベント・フィードバック情報は、たとえば、イベント主催者端末902に提供される。
<イベント主催者端末の構成>
図11は、図9に図解されているイベント主催者端末902の構成を図解したブロック図である。イベント主催者端末902は、プロセッサ1101、メモリ1102、通信ユニット1103、記録デバイス1104、操作ユニット1105、およびディスプレイ1106を含む。イベント主催者端末902は、イベント主催者920によって使用される端末であり、イベント主催者920が開催を欲するイベントの内容等の多様なタイプの情報からなるイベント情報の、イベント主催者920の操作による入力を受け取る。
メモリ1102は、プライマリ・ストレージ・デバイス(たとえば、RAM、ROM)を使用することによって構成され、イベント主催者端末902の動作を実行するために必要とされるプログラムを一時的にストアし、さらには、動作の間に生成されるデータまたは情報を一時的にストアする。RAMは、たとえば、プロセッサ1101が動作しているときに使用されるワーク・メモリである。ROMには、たとえば、プロセッサ1101をコントロールするためのプログラムがあらかじめストアされている。
通信ユニット1103は、サーバ901とネットワーク906を通じて通信する通信回路によって構成される。通信ユニット1103による通信方法としては、たとえば、WAN、LAN、Wi-Fi(登録商標)、モバイルフォンのためのモバイル通信、およびこれらの類といったネットワーク906に対応する無線通信方法が例示される。たとえば、通信ユニット1103は、プロセッサ1101から引き渡されたイベント情報をサーバ901へ送信する。
記録デバイス1104は、二次ストレージ・デバイス(たとえば、HDDまたはSSD)または三次ストレージ・デバイス(たとえば、光ディスクまたはSDカード)を使用することによって構成される。記録デバイス1104は、サーバ901から送信されたイベント当日のイベント・マップ・データ(図17参照)をストアする。これにおいては、イベント・マップ・データが、イベント当日におけるイベント開催地910のショップ車両903Aの配置場所を図解したレイアウト図になる。
操作ユニット1105は、イベント主催者920の操作を受け取り、その操作によって入力されたデータまたは情報をプロセッサ1101へ引き渡す。
ディスプレイ1106は、たとえば、有機ELディスプレイまたは液晶ディスプレイとして構成され、プロセッサ1101から引き渡されたデータまたは情報を表示する。たとえば、ディスプレイ1106は、プロセッサ1101から引き渡されたイベント・マップ・データ(図17参照)を表示する。
プロセッサ1101は、たとえば、CPU、DSP、またはFPGAを使用することによって構成される。プロセッサ1101は、イベント主催者端末902のコントロール・ユニットとして機能し、イベント主催者端末902の各ユニットの全体的な動作を包括的にコントロールするコントロール処理、イベント主催者端末902の各ユニットとのデータの入力および出力の処理、データの算術処理、およびデータの格納処理を実施する。プロセッサ1101は、メモリ1102内にストアされているプログラムに従って動作する。
プロセッサ1101は、少なくとも、イベント情報送信ユニット1107、最終イベント情報取得ユニット1108、イベント・フィードバック情報取得ユニット1109を、プログラムの実行によって実現することが可能な機能的(ソフトウエア)構成として含む。
イベント情報送信ユニット1107は、イベント主催者920の操作によって入力されたイベント情報を取得し、通信ユニット1103を通じてそのイベント情報をサーバ901へ送信する(送る)。
最終イベント情報取得ユニット1108は、サーバ901から送信されたイベント決定通知(特に、イベント開催決定通知の中に含められている最終イベント情報)を取得する。この最終イベント情報は、イベント情報送信ユニット1107からサーバ901へ送信されるイベント情報に加えて、サーバ901内の受信済みのイベント参加者の顧客のそれぞれに関する情報(リスト)、およびイベントの開催をサポートする自律車両およびサービス・プロバイダに関する情報(リスト)を含む。最終イベント情報取得ユニット1108は、記録デバイス1104内に最終イベント情報をストアする。
イベント・フィードバック情報取得ユニット1109は、サーバ901から送信されるイベント・フィードバック情報を取得し、そのイベント・フィードバック情報を記録デバイス1104内にストアする。
自律車両の構成
図12は、図9に図解されている自律車両903の構成を図解したブロック図である。自律車両903は、少なくとも、コントロール・デバイス1201、メモリ1202、通信ユニット1203、記録デバイス1204、グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)受信機1205、および複数のセンサ1206を含んで構成される。自律車両903は、提供されることになるサービスに応じて追加の装備が備えられることがある。たとえば、ショップ車両903Aの場合においては、調理機器1207およびディスプレイ1208がさらに含まれ、サーバ901からのサービス提供要求に基づいて、食事および飲み物を提供するためのサービスが顧客950のそれぞれに、イベントの開催の間のイベント開催地910におけるショップ(屋外レストラン)として提供される。
GNSS受信機1205は、自律車両903の位置情報を検出する。具体的に述べれば、GNSS受信機1205は、複数のGNSS衛星(図示せず)のそれぞれから各GNSS衛星の送信時間および位置(座標)を示す衛星位置信号を受信し、各衛星位置信号の受信に基づいて受信点(すなわち、自律車両903の位置)の緯度および経度を計算し、この計算結果を、自律車両903の位置情報としてコントロール・デバイス1201へ出力する。
複数のセンサ1206は、複数のセンサを含んで構成され、外部環境または自律車両903の周囲環境内の障害物を検出し、検出結果をコントロール・デバイス1201へ出力する。センサ1206としては、たとえば、カメラ、ミリメートル波レーダ、ソナー・レーダ、光検出および測距、レーザ画像検出および測距(LiDAR)、およびこれらの類が例示される。カメラは、たとえば、電荷結合デバイス(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)等の撮像素子を含む。カメラは、自律車両903の部分(たとえば、載荷プラットフォーム)に取り付けられ、検出範囲として車両外側のあらかじめ決定済みの範囲を取り込み、取り込んだ画像のデータをコントロール・デバイス1201へ出力する。
メモリ1202は、プライマリ・ストレージ・デバイス(たとえば、RAM、ROM)を使用することによって構成され、自律車両903の動作を実行するために必要とされるプログラムを一時的にストアし、さらには、動作の間に生成されるデータまたは情報を一時的にストアする。RAMは、たとえば、コントロール・デバイス1201が動作しているときに使用されるワーク・メモリである。ROMには、たとえば、コントロール・デバイス1201をコントロールするためのプログラムがあらかじめストアされている。メモリ1202は、コントロール・デバイス1201内に組み入れられことがある。メモリ1202は、イベントの開催のために自律車両903が実現することが可能なサービス提供内容の情報をストアしている。
通信ユニット1203は、サーバ901とネットワーク906を通じて通信する通信回路によって構成される。通信ユニット1203による通信方法としては、たとえば、WAN、LAN、Wi-Fi(登録商標)、モバイルフォンのためのモバイル通信、およびこれらの類といったネットワーク906に対応する無線通信方法が例示される。たとえば、通信ユニット1203は、サーバ901から送信されたイベント情報を受信する。通信ユニット1203は、コントロール・デバイス1201から引き渡された自律車両903のサービス提供内容に関する情報を、サーバ901へ送信する。
記録デバイス1204は、二次ストレージ・デバイス(たとえば、HDDまたはSSD)または三次ストレージ・デバイス(たとえば、光ディスクまたはSDカード)を使用することによって構成される。記録デバイス1204は、上に述べられている自律車両903がイベントの開催のために実現することが可能なサービス提供内容に関する情報をストアしている。記録デバイス1204は、サービス提供内容(たとえば、屋外レストラン)のメニュー情報および、そのメニュー情報に対応するアイコン等の画像データをストアしている。記録デバイス1204は、自律車両903の日々の使用予約状況(たとえば、各月、日、時間帯についての自律車両903の可用性情報)を示すスケジュール・データをストアしている。
調理機器1207は、イベント開催の間に提供される食事を調理または用意するために使用される調理道具または調理システムによって構成され、コントロール・デバイス1201からのインストラクションに基づいて動作する。調理機器1207は、自律車両903が調理を必要としないとき(たとえば、輸送車両903Bの場合)、省くことができる。
ディスプレイ1208は、たとえば、有機電界発光(EL)ディスプレイであり、イベントの開催の間に自律車両903(ショップ車両903A)による提供が可能な食事および飲み物のメニュー情報ならびにそのメニュー情報に対応する画像データを、コントロール・デバイス1201からのインストラクションに基づいて表示する。外国からの訪問者のイベントへの訪問が予期されるときは、複数の言語に対応する情報をディスプレイ1208上に表示することができる。それに加えて、自律車両903が、外側に向けられるディスプレイを必要としないときには、ディスプレイ1208を省くことができる。
コントロール・デバイス1201は、たとえば、単一または複数の電子コントロール・ユニット(ECU)を使用することによって構成される。コントロール・デバイス1201は、自律車両903のコントロール・ユニットとして機能し、かつ自律車両903の各ユニットの全体的な動作を包括的にコントロールするコントロール処理、自律車両903の各ユニットとのデータの入力および出力の処理、データの算術処理、およびデータの格納処理を実施する。コントロール・デバイス1201は、メモリ1202内にストアされているプログラムに従って動作する。
コントロール・デバイス1201は、少なくとも、イベント情報取得ユニット1209、サービス提供内容送信ユニット1210、および自律運転コントロール・ユニット1211を、プログラムの実行によって実現することが可能な機能的(ソフトウエア)構成として含む。追加の機能的構成が、自律車両903によって提供される装備に応じて提供されることがある。たとえば、自律車両が調理機器1207およびディスプレイ1208を含むときには、コントロール・デバイス1201の機能的構成が、調理コントロール・ユニット1212およびディスプレイ・コントロール・ユニット1213を含むことができる。
イベント情報取得ユニット1209は、サーバ901から送信されたイベント情報を含むサービス提供要求を取得する。イベント情報取得ユニット1209は、記録デバイス1204内にストアされているスケジュール・データに基づいて、自律車両903が、サーバ901からのイベント情報内に含まれているイベントの日時に利用可能であるか否かを決定する。
イベント情報取得ユニット1209が、そのイベントの日時において自律車両903が利用可能であることを示す決定結果を得ると、サービス提供内容送信ユニット1210がサーバ901へ、サービス提供要求に対する応答として、記録デバイス1204から読み出した自律車両903内において実現することが可能なサービス提供内容情報を送信する。
自律運転コントロール・ユニット1211は、自律車両903の自律運転のコントロール機能が実装される周知の自律運転コントローラである。自律運転コントロール・ユニット1211は、自律車両903の自律車両としての移動を、GNSS受信機1205および複数のセンサ1206の検出結果に基づいて決定する。自律車両903は、自律運転によって、サーバ901によって指定されたイベント開催地まで移動した後、イベント開催地内において移動して停車する。
調理コントロール・ユニット1212は、イベント開催の間における屋外レストランとしての自律車両903(ショップ車両903A)によって提供されることになる食事または飲み物が調理または用意されるべく指示することを調理機器1207に対して指示する。
ディスプレイ・コントロール・ユニット1213は、メニュー情報およびそのメニュー情報に対応する画像データを生成し、ディスプレイ1208に、そのメニュー情報および画像データを表示させる。
<サービス・プロバイダ端末の構成>
図13は、図9に図解されているサービス・プロバイダ端末904の構成を図解したブロック図である。サービス・プロバイダ端末904は、プロセッサ1301、メモリ1302、通信ユニット1303、記録デバイス1304、操作ユニット1305、およびディスプレイ1306を含んで構成される。
メモリ1302は、プライマリ・ストレージ・デバイス(たとえば、RAM、ROM)を使用することによって構成され、かつサービス・プロバイダ端末904の動作を実行するために必要とされるプログラムを、さらには、動作の間に生成されるデータまたは情報を一時的にストアする。RAMは、たとえば、プロセッサ1301が動作しているときに使用されるワーク・メモリである。ROMには、たとえば、プロセッサ1301をコントロールするためのプログラムがあらかじめストアされている。メモリ1302は、イベントの開催のためにサービス・プロバイダ端末904が実現することが可能なサービス提供内容の情報をストアしている。
通信ユニット1303は、サーバ901とネットワーク906を通じて通信する通信回路によって構成される。通信ユニット1303による通信方法としては、たとえば、WAN、LAN、Wi-Fi(登録商標)、モバイルフォンのためのモバイル通信、およびこれらの類といったネットワーク906に対応する無線通信方法が例示される。たとえば、通信ユニット1303は、サーバ901から送信されたイベント情報を受信する。通信ユニット1303は、サーバ901へ、プロセッサ1301から引き渡されたサービス・プロバイダ端末904内のサービス提供内容の情報を送信する。
記録デバイス1304は、二次ストレージ・デバイス(たとえば、HDDまたはSSD)または三次ストレージ・デバイス(たとえば、光ディスクまたはSDカード)を使用することによって構成される。記録デバイス1304は、上に述べられているサービス・プロバイダ端末904がイベントの開催のために実現することが可能なサービス提供内容の情報をストアしている。たとえば、サービス提供内容に関する情報として、たとえば、メンバとしてサーバ901に登録されたサービス提供内容に関する(上に述べられている)情報がストアされる。記録デバイス1304は、サービス・プロバイダ端末904によって管理されるサービス・プロバイダの日々の予約状況を示すスケジュール・データ(たとえば、月、日、時間帯それぞれについての可用性)をストアする。
操作ユニット1305は、サービス・プロバイダの操作を受け取り、その操作によって入力されたデータまたは情報をプロセッサ1301へ引き渡す。
ディスプレイ1306は、たとえば、有機ELディスプレイまたは液晶ディスプレイとして構成され、プロセッサ1301から引き渡されたデータまたは情報を表示する。
プロセッサ1301は、たとえば、CPU、DSP、またはFPGAを使用することによって構成される。プロセッサ1301は、サービス・プロバイダ端末904のコントロール・ユニットとして機能し、かつサービス・プロバイダ端末904の各ユニットの全体的な動作を包括的にコントロールするコントロール処理、サービス・プロバイダ端末904の各ユニットとのデータの入力および出力の処理、データの算術処理、およびデータの格納処理を実施する。プロセッサ1301は、メモリ1302内にストアされているプログラムに従って動作する。
プロセッサ1301は、少なくとも、イベント情報取得ユニット1307、サービス提供内容送信ユニット1308、および輸送車両手配管理ユニット1309を、プログラムの実行によって実現することが可能な機能的(ソフトウエア)構成として含む。
イベント情報取得ユニット1307は、サーバ901から送信されたイベント情報を含むサービス提供要求を取得する。イベント情報取得ユニット1307は、記録デバイス1304内に含まれているイベントの日時においてそのサービス・プロバイダのスケジュールが空いているか否かを決定する。
イベント情報取得ユニット1307が、そのイベントの日時においてイベント開催地910が利用可能であるとの決定結果を得ると、サービス提供内容送信ユニット1308がサーバ901へ、サービス提供要求に対する応答として、記録デバイス1304から読み出したそのイベントを開催するために実現することが可能なサービス提供内容に関する情報を送信する。
輸送車両手配管理ユニット1309は、イベント開催地まで輸送するべく輸送車両903Bを手配するための要求(輸送車両要求)を生成し(たとえば、輸送車両903Bが顧客950の自宅に到着する日時および場所および輸送車両903Bの予約を入力する)、その要求を、通信ユニット1303を通じてサーバ901へ送信する。輸送車両要求が受信されると、サーバ901は、対応する顧客端末905からのその要求に対応する輸送車両903Bを、その輸送車両903Bの運用会社またはその類の管理者端末(図示せず)に関して手配する。
顧客端末の構成>
図14は、図9に図解されている顧客端末905の構成を図解したブロック図である。顧客端末905は、プロセッサ1401、メモリ1402、通信ユニット1403、記録デバイス1404、操作ユニット1405、およびディスプレイ1406を含んで構成される。顧客端末905は、メンバとして登録された顧客によって所有される端末であり、スマートフォン、またはタブレット端末等のコンピュータによって構成される。以下においては、スマートフォンが例として述べられることになる。
メモリ1402は、プライマリ・ストレージ・デバイス(たとえば、RAM、ROM)を使用することによって構成され、かつ顧客端末905の動作を実行するために必要とされるプログラムを、さらには、動作の間に生成されるデータまたは情報を一時的にストアする。RAMは、たとえば、プロセッサ1401が動作しているときに使用されるワーク・メモリである。ROMには、たとえば、プロセッサ1401をコントロールするためのプログラムがあらかじめストアされている。
通信ユニット1403は、サーバ901とネットワーク906を通じて通信する通信回路によって構成される。通信ユニット1403による通信方法としては、たとえば、WAN、LAN、Wi-Fi(登録商標)、モバイルフォンのためのモバイル通信、およびこれらの類といったネットワーク906に対応する無線通信方法が例示される。たとえば、通信ユニット1403は、サーバ901から送信されたイベント情報を受信する。通信ユニット1403は、プロセッサ1401から引き渡されたイベント参加申請をサーバ901へ送信する。
記録デバイス1404は、二次ストレージ・デバイス(たとえば、HDDまたはSSD)または三次ストレージ・デバイス(たとえば、光ディスクまたはSDカード)を使用することによって構成される。記録デバイス1404は、上に述べられている顧客情報をストアすることができる。
操作ユニット1405は、顧客端末905の所有者である顧客950の操作を受け取り、その操作によって入力されたデータまたは情報をプロセッサ1401へ引き渡す。
ディスプレイ1406は、たとえば、有機ELディスプレイまたは液晶ディスプレイとして構成され、プロセッサ1401から引き渡されたデータまたは情報を表示する。たとえば、ディスプレイ1406は、プロセッサ1401から引き渡されたイベント・マップ・データ(図17参照)を表示する。
プロセッサ1401は、たとえば、CPU、DSP、またはFPGAを使用することによって構成される。プロセッサ1401は、顧客端末905のコントロール・ユニットとして機能し、かつ顧客端末905の各ユニットの全体的な動作を包括的にコントロールするコントロール処理、顧客端末905の各ユニットとのデータの入力および出力処理、データの算術処理、およびデータの格納処理を実施する。プロセッサ1401は、メモリ1402内にストアされているプログラムに従って動作する。
プロセッサ1401は、予約入力受け入れユニット1407、到着時間送信ユニット1408、および輸送車両手配管理ユニット1409を、プログラムの実行によって実現することが可能な機能的(ソフトウエア)構成として含む。
予約入力受け入れユニット1407は、サーバ901から送信されたイベント開催地の場所に関する情報を含むイベント情報を取得する。予約入力受け入れユニット1407は、ディスプレイ1406にそのイベント情報を表示させる。予約入力受け入れユニット1407は、顧客950の操作によるイベントに参加する参加意思を示すイベント参加申請を生成し、そのイベント参加申請を、通信ユニット1403を通じてサーバ901へ送信する。イベント参加申請は、顧客識別情報を含む。
到着時間送信ユニット1408は、顧客端末905の所有者である顧客950が、イベントが開催されている間にイベント開催地(たとえば、イベント開催地910)まで到着するためにスケジュールされた時間情報を生成し、そのスケジュールされた時間情報を、通信ユニット1403を通じてサーバ901へ送信する。サーバ901が、各顧客のためのスケジュールされた時間情報を受信すると、サーバ901は、顧客950の識別情報およびスケジュールされた時間情報を、互いに関連付けして記録デバイス1004内にストアする。
輸送車両手配管理ユニット1409は、イベント開催地まで輸送するべく輸送車両903Bを手配するための要求(輸送車両要求)を生成し(たとえば、輸送車両903Bが顧客950の自宅に到着する日時および場所および輸送車両903Bの予約を入力する)、その要求を、通信ユニット1403を通じてサーバ901へ送信する。輸送車両要求が受信されると、サーバ901は、対応する顧客端末905からのその要求に対応する輸送車両903Bを、その輸送車両903Bの運用会社またはその類の管理者端末(図示せず)に関して手配する。
<サーバの動作>
次に、この実施態様に従ったサーバ901の動作手順の例を、図15を参照して説明する。図15は、図9に図解されているサーバ901の動作手順を図解したフローチャートである。図15に示されている各処理(ステップ)は、主としてサーバ901のプロセッサ1001によって実行される。
最初に、イベント受付ユニット1005が、通信ユニット1003を通じてイベント主催者端末902から送信されたイベント情報を取得する(ステップS1501)。このイベント情報は、屋外レストラン等のイベントを開催するための充分な資産を所有していないイベント主催者920が、(たとえば、屋外レストランを)開催することを欲しているイベント(たとえば、屋外レストラン)の内容、イベントの日時(たとえば、開始日および終了日)、予期される参加者の顧客の数(たとえば、実施可能性のための最少数および最多数)、イベントの予算、およびイベントを開催することによる所望の収支バランスを含む。イベント主催者920が顧客であり、概数の参加者の顧客が確保されるときは、予算のみは、収支バランスのためのイベント情報内に含められなくてもよい。イベント受付ユニット1005は、取得したイベント情報を記録デバイス1004内にストアする。
イベント受付ユニット1005が、ステップS1501においてイベント情報を受信すると、サービス・プロバイダ手配ユニット1006が、受信したイベント情報を含むサービス提供要求を生成する。サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、記録デバイス1004内にストアされているメンバ情報を参照し、そのイベント情報に従って自律車両およびサービス・プロバイダを選択する。サービス・プロバイダの選択は、予期される天候状態等の外的要因も考慮に入れることができる。その後、サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、生成したサービス提供要求を、選択した自律車両およびサービス・プロバイダ(この実施態様においては、ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、および場所プロバイダ端末904C)へ、通信ユニット1003を通じて送信する(ステップS1502)。
ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、および場所プロバイダ端末904Cが、ステップS1502において送信されたサービス提供要求に対する応答としてサービス提供内容情報を送信すると、サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、送信されたサービス提供内容情報を、通信ユニット1003を通じて取得する(ステップS1503)。サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、手配した自律車両およびサービス・プロバイダに関する情報を記録デバイス1004内にストアされているイベント情報に追加し、かつその情報をストアする。
サービス・プロバイダ手配ユニット1006が、ステップS1503においてサービス提供内容情報を取得すると、イベント条件判定ユニット1007が、最少ビジネス実施人数および最多ビジネス実施人数、イベント参加申請の受付締切、およびイベント参加特権を含むイベント条件を決定する(ステップS1504)。イベント主催者920から取得されたイベント情報内に指定されている条件を、イベント条件のために設定すること、またはステップS1503において取得されたサービス提供内容情報に従ってイベント条件を設定することができる。イベント条件判定ユニット1007は、決定したイベント条件をメモリ1002内にストアし、かつ決定したイベント条件を記録デバイス1004内にストアされているイベント情報に追加し、かつ決定したイベント条件をストアする。
イベント条件判定ユニット1007は、S101において取得されたイベント情報、S102において取得されたサービス提供内容情報、およびS103において決定したイベント条件の少なくとも一部(たとえば、イベント参加特権)に基づいてイベント広告情報を生成する。その後、イベント条件判定ユニット1007は、生成したイベント広告情報を、メンバとして登録されている顧客端末905へ、通信ユニット1003を通じて送信する(ステップS1505)。イベント条件判定ユニット1007は、記録デバイス1004内にストアされているメンバ情報を参照するか、または顧客端末905の位置情報を参照して、イベント広告情報の送信先として資する顧客端末905を選択することができる。たとえば、イベント開催地が住宅密集地域にある場合においては、イベント広告情報が登録済み顧客端末905のすべてに送信されると、過剰に多い顧客950がそのイベントへの参加を欲する可能性がある。この場合においては、イベント広告情報の送信先として資する顧客端末905の数を制限することができる。
ステップS1505においてイベント広告情報が送信されると、イベント条件決定ユニット1008が、顧客端末905からイベント参加申請の受信を開始する。顧客端末905からイベント参加申請が受信されると、イベント条件決定ユニット1008は、そのイベント参加申請をメモリ1002内にストアする。その後、イベント条件決定ユニット1008は、受信したイベント参加申請の数、すなわち、参加者の顧客の数Kをカウントする(ステップS1506)。
イベント条件決定ユニット1008は、ステップS1506においてカウントした参加者の顧客の数Kが最多ビジネス実施人数Kmaxと等しいか、またはそれより少ないか否かを決定し(ステップS1507)、参加者の顧客の数Kが最多ビジネス実施人数Kmaxを超えると決定されると(S107におけるNO)プロセスがステップS1510へ進む。参加者の顧客の数Kが最多ビジネス実施人数Kmaxと等しいか、またはそれより少ないと決定されると(S107におけるYES)、イベント条件決定ユニット1008は、メモリ1002内にストアされているイベント条件の下におけるイベント参加申請の受付締切を参照し、イベント参加申請の受け付けが終了しているか否かを決定する(ステップS1508)。イベント参加申請の受け付けは終了していない(ステップS1508におけるNO)と決定されると、プロセスがステップS1506へ戻る。
イベント参加申請の受け付けは終了していると決定されると(ステップS1508におけるYES)、イベント条件決定ユニット1008は、参加者の顧客の数Kが最少ビジネス実施人数Kminより少ないか否かを決定する(ステップS1509)。
参加者の顧客の数Kが最少ビジネス実施人数Kminと等しいか、またはそれより多いと決定されるか(ステップS1509におけるNO)、または数Kが最多人数Kmaxを超えると決定されると(ステップS1507におけるNO)、イベント条件決定ユニット1008が、イベントの開催は可能であると決定し、イベント開催決定通知を生成する。イベント条件決定ユニット1008は、生成したイベント開催決定通知を、通信ユニット1003を通じて、イベント主催者端末902、ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、場所プロバイダ端末904C、およびイベント参加申請を送信する顧客端末905へ送信し、イベント参加申請の受け付けを終了する(ステップS1510)。イベント条件決定ユニット1008は、最終イベント情報を、イベント主催者端末902へ送信されることになるイベント開催決定通知内に含める。イベント参加特権が与えられる顧客の顧客端末905へ送信されることになるイベント開催決定通知内には、特権情報(特権の内容および明細を受信するための画像情報)が含められる。
これに対して、参加者の顧客の数Kが最少ビジネス実施人数Kminより少ないと決定されたときには(ステップS1509におけるYES)、イベント条件決定ユニット1008が、イベントの開催は不可能であると決定し、イベント中止判定通知を生成する。イベント条件決定ユニット1008は、生成したイベント中止判定通知を、通信ユニット1003を通じて、イベント主催者端末902、ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、および場所プロバイダ端末904C、および顧客端末905(イベント広告情報の送信先として資する顧客端末、またはイベント参加申請を送信した顧客端末)へ送信し、イベント参加申請の受け付けを終了する(ステップS1511)。
イベント条件決定ユニット1008は、イベント参加申請を送信した顧客端末905を所有する顧客950の顧客情報およびイベントを開催するか、または中止するかに関する決定結果を、記録デバイス1004内に記録されているイベント情報に追加し、その顧客情報をストアする。以下の説明においては、イベント開催決定通知およびイベント開催非決定通知を、集合的にイベント決定通知と呼ぶことができる。
サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、輸送車両を求める要求が、サービス・プロバイダ端末904(コック端末904Aおよび食事プロバイダ端末904B)および顧客端末905のうちの少なくとも1つから受信されたか否かを決定し(ステップS1512)、輸送車両要求が受信されていると決定されると(ステップS1512においてYES)、サービス・プロバイダ手配ユニット1006は、輸送車両903Bを手配する(ステップS1513)。
イベントが開催されることになると決定されると、イベント・マップ・データ生成ユニット1009が、そのイベント当日におけるイベント開催地910のショップ車両903Aの配置場所を示すイベント・マップ・データを生成する。イベント・マップ・データは、イベント主催者920によって指定されたレイアウトに従って生成されるとすること、またはレイアウトを決定するイベント・マップ・データ生成ユニット1009によって生成されるとすることができる。ショップ車両903Aは、イベント当日のイベント開催地910の任意の位置に停車し、ショップ車両903Aの位置情報に基づいてイベント・マップ・データを生成することができる。イベント・マップ・データ生成ユニット1009は、生成したイベント・マップをイベント主催者端末902、ショップ車両903A、輸送車両903B(輸送車両要求がサービス・プロバイダまたは顧客から受信されている場合)、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、場所プロバイダ端末904C、およびイベント参加申請を送信した顧客端末905へ送信する(ステップS1514)。イベント・マップ・データは、少なくとも顧客端末905へ送信されるとすることができる。
フィードバック情報生成ユニット1010が、イベント開催の間またはイベント開催の後に顧客端末905から送信される顧客フィードバック情報を取得する(ステップS1515)。顧客フィードバック情報を取得するための方法として、フィードバック情報生成ユニット1010がアンケート情報を生成し、それを、イベント参加申請を送信した顧客端末905へ送信し、顧客端末905によって返されるアンケートを取得する方法がある。顧客フィードバック情報の内容の例には、ショップ車両903Aについての査定(提供された食事および飲み物の満足度、価格設定、および顧客サービスの印象)、イベント開催地についての査定(イベント開催地の場所の状態および装備の満足度)、およびこれらの類が含まれる。
フィードバック情報生成ユニット1010は、イベント情報(イベントが条件としたイベント情報、手配された自律車両および手配したサービス・プロバイダに関する情報、イベント参加を申請した顧客情報、およびイベントの開催または中止の決定結果が追加される)を記録デバイス1004から読み出す。その後、フィードバック情報生成ユニット1010は、顧客フィードバック情報およびイベント開催の時点における外的要因(天候状態、イベント開催地周辺の交通状態、およびこれらの類)を、読み出したイベント情報に追加し、イベント・フィードバック情報を生成する。その後、フィードバック情報生成ユニット1010は、生成したイベント・フィードバック情報をイベント主催者端末902へ、通信ユニット1003を通じて送信する(ステップS1516)。
<イベント開催サポート・システムの動作>
次に、この実施態様に従ったイベント開催サポート・システム900の動作手順の例を、図16を参照して説明する。図16は、図9に図解されているイベント開催サポート・システムの動作手順を図解したシーケンス図である。
最初に、イベント主催者端末902が、イベント情報をサーバ901へ送信する(ステップS1601)。
イベント主催者端末902からイベント情報が受信されると、サーバ901が、選択されたショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、および場所プロバイダ端末904Cのそれぞれへ、イベント情報を含むサービス提供要求を送信する(ステップS1602a、S1602b、S1602c、およびS1602d)。
ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、および場所プロバイダ端末904Cのそれぞれが、ショップ車両903Aおよび端末904A、904B、および904Cのそれぞれにおいて実現が可能なサービス提供内容情報を、サーバ901へ、サービス提供要求に対する応答として送信する(ステップS1603a、S1603b、S1603c、およびS1603d)。
サーバ901が、顧客端末70へ、ステップS1601において取得されたイベント情報およびステップS1603a、S1603b、S1603c、およびS1603dにおいて取得されたサービス提供内容情報に基づいて生成されるイベント広告情報を送信する(ステップS1604)。顧客端末905が、イベントへの参加の意思を表示するイベント参加申請を、サーバ901へ、イベント広告情報をブラウズした顧客のうち、そのイベントへの参加の意思を持った顧客950の操作によって送信する(ステップS1605)。
サーバ901が、ステップS1605において取得されるイベント参加申請の数(言い換えると、イベント参加者の顧客の数)に基づいてイベントを開催するか否かを決定し、その決定結果を示すイベント決定通知を、ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、場所プロバイダ端末904C、顧客端末905、およびイベント主催者端末902のそれぞれへ送信する(ステップS1606a、S1606b、S1606c、S1606d、S1606e、およびS1606f)。
イベント開催前またはイベントの当日に、サーバ901が、イベント・マップ・データを生成し、そのイベント・マップ・データを、ショップ車両903A、コック端末904A、食事プロバイダ端末904B、場所プロバイダ端末904C、顧客端末905、およびイベント主催者端末902のそれぞれへ送信する(ステップS1607a、S1607b、S1607c、S1607d、S1607e、およびS1607f)。
イベント開催の間またはイベント開催の後に、顧客端末905が、イベントの内容に関する顧客フィードバック情報をサーバ901へ送信する(ステップS1608)。
サーバ901が、イベント情報およびステップS1608において取得される顧客フィードバック情報に基づいてイベント・フィードバック情報を生成し、そのイベント・フィードバック情報をイベント主催者端末902へ送信する(ステップS1609)。
図17は、顧客端末905上に表示されるイベント・マップの例を図解した説明図である。図17に図解されているとおり、イベント・マップは、顧客端末905のディスプレイ1406上に表示される。この例においては、サーバ901から受信されるイベント・マップ・データに基づいて、顧客950の人のモデル(たとえば、図17内の女性)が、顧客端末905の位置情報を使用して表示される。したがって、顧客950は、イベント開催地910内を歩く間に、イベント開催地910内の顧客950の人のモデル(顧客950の現在位置)およびショップ車両903Aの配置場所を示す画像を含むイベント・マップを眺めることによって、ショップ車両903Aの位置を容易に把握することが可能である。
<要約>
この実施態様に従ったイベント開催サポート・システムは、自律車両、サービス・プロバイダ、および顧客を、所望のイベント条件に従って、プッシュ通知を用いて手配し、したがって、資産を有していない個人または小規模企業家が、すばやく(たとえば、イベント当日に)イベントを開催することを、顧客を惹きつけ、かつ収支をバランスさせるための見込みを策定することによって可能にする。ギグワーカー等のサービス・プロバイダは、空き時間を効果的に使用することが可能である。それに加えて、顧客が、所望のイベント条件に従ってイベントを開催することが可能である。
さらにまた、この実施態様のイベント開催サポート・システムにおいては、メンバとして登録されている自律車両およびサービス・プロバイダが、イベント情報に基づいて選択されることから、イベント主催者による企図が可能でない新しいサービス要素の組み合わせに基づくイベントを、イベント主催者の希望を踏まえつつ提案することが可能になる。
この実施態様のイベント開催サポート・システムにおいては、イベントのサービス提供内容、イベント開催結果(イベント参加者の顧客の数、収入、およびこれらの類)、外的要因(天候状態、イベント開催地周辺の交通状態、およびこれらの類)、顧客フィードバック情報に基づいたイベント・フィードバック情報、およびこれらの類がイベント主催者に提供されることから、したがって、イベント主催者は、イベントの開催の高い可能性、および高い顧客惹きつけ、高い収支バランス、および高い顧客満足の条件を、イベント・フィードバック情報内に示された情報の組み合わせを考察することによって判断することができ、および良好な条件を有するイベントを反復することが可能である。すなわち、イベント開催サポート・システムにおいては、イベント主催者への新しいニーズの取り次ぎが可能である。
このように、この実施態様のイベント開催サポート・システム900によれば、個人または小規模企業家によるイベントの開催さえ迅速にサポートし、イベント主催者、サービス・プロバイダ、および顧客のニーズを満たすことが可能である。
<修正の例
上では図面を参照して多様な実施態様を説明したが、この開示がその種の例に限定されないことは言うまでもない。この分野の当業者が、多様な修正、変形、置換、追加、削除、および特許請求の範囲内における均等物を想像可能であることは明らかであり、それらがこの開示の技術的範囲に属することは当然に理解されるものとする。上に述べられている多様な実施態様の各構成要素は、発明の要旨からの逸脱を伴うことなく、その範囲内において任意に組み合わされることが許される。
この実施態様においては、イベントのサービス要素として、自律車両と、自律車両を使用しないサービス・プロバイダの組み合わせの場合が述べられているが、自律車両およびサービス・プロバイダのうちの一方だけが使用されることもある。すなわち、イベントのサービスが自律車両のみによって提供されることがあるか、またはイベントのサービスが、自律車両を使用しないサービス・プロバイダのみによって提供されることがある。
この実施態様においては、ショップ車両および輸送車両が自律車両として使用され、かつコック、食事プロバイダ、および場所プロバイダが、サービス・プロバイダとして使用される場合が説明されたが、イベントを構成するサービス要素がそれらに限定されることはなく、多様なサービス要素を使用することが可能である。
この実施態様においては、自律車両またはサービス・プロバイダの端末が、それ自体のデバイス内にストアされているスケジュール・データを参照してサービス提供要求に応答する例が説明された。しかしながら、自律車両またはサービス・プロバイダの端末がサーバにスケジュール・データを開示し、サーバが、そのスケジュール・データを参照して自律車両またはサービス・プロバイダを選択することもできる。
コンピュータ可読媒体は、単一の媒体として示されているが、この用語『コンピュータ可読媒体』は、集中型または分散型のデータベース等の単一の媒体または複数の媒体、および/または、1または複数セットのインストラクションをストアしている関連付けされたキャッシュおよびサーバを含む。用語『コンピュータ可読媒体』は、また、プロセッサによる実行のため、または、コンピュータ・システムに、この中に開示されている方法または動作のうちの任意の1つまたは複数を実施させるインストラクションのセットをストアし、エンコードし、または担持する能力のある任意の媒体も含むものとする。
特定の非限定的かつ例示的な実施態様においては、コンピュータ可読媒体に、メモリ・カードまたはそのほかの、1つまたは複数の不揮発性読出し専用メモリを収容するパッケージ等のソリッド・ステート・メモリを含めることが可能である。さらに、コンピュータ可読媒体を、ランダム・アクセス・メモリまたはそのほかの揮発性再書き込み可能メモリとすることが可能である。それに加えて、コンピュータ可読媒体は、ディスク等の光磁気もしくは光媒体、またはテープ、またはそのほかの、伝送媒体経由で通信される信号等の搬送波信号を取り込むストレージ・デバイスを含むことが可能である。したがって、この開示は、データまたはインストラクションをストアすることができる任意のコンピュータ可読媒体またはそのほかの均等物および後継の媒体を含むと見做される。
この明細書は、特定の実施態様において実装され得る構成要素および機能を、特定の標準およびプロトコルを参照して記述しているが、開示がその種の標準およびプロトコルに限定されることはない。
この中で述べられている実施態様の例解は、多様な実施態様の構造の概括的な理解を提供することが意図されている。これらの例解に、この中に述べられている開示の要素および特徴のすべての完全な記述としての働きを提供することは意図されていない。この開示を検討すれば、このほかの多くの実施態様がこの分野における当業者に明らかになるであろう。この開示の範囲からの逸脱を伴うことなく、構造的および論理的な代用および変更がなされ得るというように、この開示からこのほかの実施態様を利用し、導出することはできる。それに加えて、これらの例解は、単なる表現的なものであり、縮尺に忠実に描かれているとすることはできない。図中においては、特定の比率が誇張されることがあり、その一方、そのほかの比率が極小化されることがある。したがって、この開示および図面は、限定ではなく、むしろ例証的なものとして考えられるものとする。
この開示の1つまたは複数の実施態様は、個別に、および/または集合的に、単に便宜上、かつこの出願の範囲をいずれかの特定の発明または発明概念に対して自発的に限定する意図ではなく、ここでは『発明』という用語を用いて呼ぶことができる。それに加えて、具体的な実施態様がこの中で例解され、かつ説明されてきたが、同一または類似の目的を達成するべく設計される、この後の任意のアレンジメントが、示されている具体的な実施態様のために代用され得ることは認識されるものとする。この開示には、多様な実施態様の、この後のあらゆるすべての適応または変形を保護することが意図されている。上記の実施態様の組み合わせ、およびこの中で具体的に記述していないそのほかの実施態様は、この記述を検討したときにこの分野における当業者には明らかなものとなるであろう。
上に述べられているとおり、この開示の側面によれば、自律車両がギグエコノミーに与ることを可能にするシステムであって、それによって車両が(一時的な)雇用者に代わってタスクを完了することができ、かつその雇用者は、車両に、それの多様なオンボード・テクノロジを使用してそのタスクを受け入れる余地があることを検証することができるシステムが提供される。
この開示の側面によれば、モジュラ型自律車両を介して作業タスクを生成し、かつ履行するための方法が提供される。この方法は、コンピューティング・デバイスからサーバへ、モジュラ型自律車両によって実施されることになる作業要求を指定する作業タスク要求を送信することと、サーバによって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備を識別することと、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備の情報にアクセスすることと、サーバによって、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応するか否かを決定することと、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応すると決定されると、サーバによって、モジュラ型自律車両にモジュラ型自律車両のキャビン内検知データを要求することと、サーバによって、キャビン内検知データに基づいて、モジュラ型自律車両に対して作業タスクを割り当てるかまたはそれを拒否することと、作業タスクがモジュラ型自律車両に割り当てられると、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求内に指定されている作業タスクを実施することと、を含む。
この開示の別の側面によれば、モジュラ型自律車両の装備が、現在取り付けられている装備である。
この開示の別の側面によれば、モジュラ型自律車両の装備が、取り付けられるべく構成された利用可能な装備である。
この開示の別の側面によれば、モジュラ型自律車両が、駆動部およびモジュラ部を含む。
この開示のさらに別の側面によれば、モジュラ部が、異なる装備を含む別のモジュラ部と交換されるべく構成される。
この開示のまた別の側面によれば、モジュラ型自律車両の装備が、アクチュエータによって駆動される。
この開示の別の側面によれば、モジュラ型自律車両の装備が、取り外し可能な備品である。
この開示の別の側面によれば、この方法が、さらに、モジュラ型自律車両において、乗客デバイスから輸送要求を受信することと、乗客デバイスのディスプレイ上に、変動運賃レートおよび対応する到着時間の許容度のリストを表示することと、乗客デバイス上において、変動運賃レートのうちの1つの選択を受け取ることと、モジュラ型自律車両によって、そのモジュラ型自律車両のスケジュールを、変動運賃レートのうちのその選択に対応する到着時間の許容度に基づいて修正することと、を含む。
この開示のさらに別の側面によれば、サーバが複数の作業タスクをストアしており、それらの作業タスクが、モジュラ型自律車両の装備に基づいてモジュラ型自律車両による選択のためにフィルタリングされる。
この開示のまた別の側面によれば、作業タスク要求が、場所、必須の装備情報、好ましい装備情報、および持続時間のうちの少なくとも1つを指定する。
この開示のさらなる側面によれば、作業タスク要求が、履歴データに基づいて自動的に生成される。
この開示の別の側面によれば、この方法が、さらに、作業タスクを実施するために必要とされる時間の量を決定することと、モジュラ型自律車両のスケジュールが作業タスクの実施を可能にするか否かを、必要とされる時間の量に基づいて決定することと、を含む。
この開示の別の側面によれば、この方法が、さらに、モジュラ型自律車両のスケジュールが、モジュラ型自律車両による作業タスクの実施を可能にしないとき、モジュラ型自律車両のスケジュールを修正することを含む。
この開示のさらに別の側面によれば、モジュラ型自律車両のスケジュールが、モジュラ型自律車両によって受け取られる輸送要求のための変動運賃をオファーすることによって修正される。
この開示のまた別の側面によれば、この方法が、さらに、サーバによって、人力系の構成要素が作業タスク要求内に指定されているか否かを決定することと、人力系の構成要素が指定されていると決定されると、サーバによって、その人力系の構成要素を実施するために必要とされるスキルのセットを識別することと、サーバによって、その必要とされるスキルのセットを有するギグワーカーを識別することと、サーバによって、ギグワーカーへ、作業タスク内に指定されている人力系の構成要素の実施の要求を送信することと、サーバにおいて、ギグワーカーから、作業タスク内に指定されている人力系の構成要素の実施の受け入れを受信することと、サーバによって、ギグワーカーに、作業タスク内に指定されている人力系の構成要素を割り当てることと、を含む。
この開示の別の側面によれば、この方法が、さらに、ギグワーカーの場所を識別することと、モジュラ型自律車両によって、移動経路を、ギグワーカーの場所と符合するべく修正することと、を含む。
この開示の別の側面によれば、キャビン内検知データが、キャビン内カメラによって取り込まれた画像データを含む。
この開示のさらに別の側面によれば、モジュラ型自律車両が、ホテル・サービス、食事サービス、および飲み物サービスのうちの少なくとも1つを提供するべく構成される。
この開示の別の側面によれば、コンピュータ・プログラムをストアしている非一過性のコンピュータ可読ストレージ媒体であって、当該コンピュータ・プログラムが、プロセッサによる実行時に、モジュラ型自律車両を介して作業タスクを生成し、かつ履行するためのプロセスをコンピュータ装置に実施させる、非一過性のコンピュータ可読ストレージ媒体が提供される。そのプロセスは、コンピューティング・デバイスからサーバへ、モジュラ型自律車両によって実施されることになる作業要求を指定する作業タスク要求を送信することと、サーバによって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備を識別することと、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備の情報にアクセスすることと、サーバによって、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応するか否かを決定することと、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応すると決定されると、サーバによって、モジュラ型自律車両にモジュラ型自律車両のキャビン内検知データを要求することと、サーバによって、キャビン内検知データに基づいて、モジュラ型自律車両に対して作業タスクを割り当てるかまたはそれを拒否することと、作業タスクがモジュラ型自律車両に割り当てられると、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求内に指定されている作業タスクを実施することと、を含む。
この開示のさらに別の側面によれば、モジュラ型自律車両を介して作業タスクを生成し、かつ履行するためのコンピュータ装置が提供される。そのコンピュータ装置は、インストラクションをストアしているメモリ、およびそれらのインストラクションを実行するプロセッサを含み、それにおいて、インストラクションは、それがプロセッサによって実行されたとき、動作のセットをプロセッサに実施させる。その動作のセットは、コンピューティング・デバイスからサーバへ、モジュラ型自律車両によって実施されることになる作業要求を指定する作業タスク要求を送信することと、サーバによって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備を識別することと、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求を実施するために必要とされる装備の情報にアクセスすることと、サーバによって、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応するか否かを決定することと、モジュラ型自律車両の装備が作業タスク要求を実施するために必要とされる装備に対応すると決定されると、サーバによって、モジュラ型自律車両にモジュラ型自律車両のキャビン内検知データを要求することと、サーバによって、キャビン内検知データに基づいて、モジュラ型自律車両に対して作業タスクを割り当てるかまたはそれを拒否することと、作業タスクがモジュラ型自律車両に割り当てられると、モジュラ型自律車両によって、作業タスク要求内に指定されている作業タスクを実施することと、を含む。
開示の要約は、それが特許請求の範囲または意味であるとの解釈または限定に使用されることがないとの理解の下に提出される。それに加えて、以上の詳細な説明において、開示を合理化する目的のために多様な特徴がまとめてグループ化されること、または単一の実施態様内において記述されることがある。この開示は、請求されている実施態様が、各請求項の中において明示的に列挙されているよりも多くの特徴を必要とする意図を反映しているとして解釈されないものとする。むしろ、以下の請求項が反映しているとおり、発明の要旨は、開示された実施態様のうちのいずれかのすべての特徴より少ないものに指向されているとすることができる。したがって、以下の請求項は、詳細な説明の中に組み込まれ、各請求項は、別々に請求されている発明の要旨を定義するものとしてそれ自体で成立する。
開示された実施態様の先行する記述は、この分野における当業者がこの開示を作り、または使用することを可能にするために提供されている。それ故、上に開示されている発明の要旨は、限定ではなく、例証的であると見做されるものとし、付随する特許請求の範囲には、この開示の真の精神ならびに範囲内に含まれるその種のすべての修正、強化、およびそのほかの実施態様を保護することが意図されている。したがって、法によって許される最大の範囲まで、この開示の範囲が、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等のもっとも広い許可可能な解釈によって決定されるものとし、以上の詳細な説明によって制限されるか、または限定されるべきではない。
この出願は、2018年9月24日に提出された米国仮特許出願第62/735,339号の恩典を主張する。上に識別されている出願のすべての開示は、明細書、図面、および/または特許請求の範囲を含めて、参照によりその全体がこれに援用される。