JP7373391B2 - シンチレータ、計測装置、質量分析装置および電子顕微鏡 - Google Patents

シンチレータ、計測装置、質量分析装置および電子顕微鏡 Download PDF

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Description

この発明は、シンチレータ、計測装置、質量分析装置および電子顕微鏡に係り、特に量子井戸構造を備えたものに係る。
試料からのイオンや電子などの荷電粒子を計測し、試料の情報を得る計測装置には、荷電粒子を検出するための検出器が備えられている。以下、主に質量分析装置を例として記述する。質量分析装置では、イオン化した測定試料を用い、質量分析部にて特定の質量のものを選別する。選別したイオンを検出部に導入し、イオン量を検出する。ここで、イオン量を検出する方法として、シンチレータを用いた検出器を用いることができる。
この検出器では、質量に基づいて選別したイオンを、検出部でコンバージョンダイノードに照射し、電子を発生させる。発生した電子を、検出部に5~15kV程度の正電圧を印加することによって、検出器のシンチレータに入射させる。
シンチレータは、荷電粒子線の入射によって発光する構造である。入射電子によるシンチレータの発光を、ライトガイド等を介し、光電管などの受光素子で電気信号に変換し、計測情報とする。検出された発光の強度に基づき、イオン量に関する情報を得る。シンチレータを用いた検出器により、高感度で、耐久性が高い検出を行うことができる。
近年、計測において、ダイナミックレンジ拡大、低ノイズ化、スループット向上などの要求が大きく、それらに対応するには、検出時間を短くし、かつ検出信号を増加させることが必要である。このためには、シンチレータの応答速度の高速化および検出感度増が必須となる。
ここで、従来例として、応答速度が早いシンチレータの技術が文献に開示されている。特許文献1には、基板上に形成されたInGaN/GaN量子井戸層を含む発光体を有するシンチレータが開示されている。また、InGaN/GaN量子井戸層上には、当該InGaN/GaN量子井戸層を含む窒化物半導体層の構成材料よりもバンドギャップエネルギが大きいャップ層と、更にその上層にAlで構成されるメタルバック層を設けることが説明されている。
特許文献2には、InGaNとGaNが交互に積層された多層構造上に、GaNの層を成長させたャップ層を設け、更にその上層に電子入射時の帯電防止のためのAl薄膜を蒸着することが説明されている。

特開2005-298603号公報(対応米国特許第7,910,895号明細書) 特開2017-135039号公報
しかしながら、従来の技術では、発光強度が低いという問題があった。
質量分析装置などの計測装置で必要とされていることは、弱い信号から強い信号まで評価することが可能なダイナミックレンジの広さである。そのためのシンチレータで必要とされる特性は、入射電子が少ない場合でもノイズと分離できるだけの発光強度があることである。
また、入射電子が多い場合にも、発光強度の飽和が少なく電子の数量の変化の計測が可能であれば、さらに好ましい。
シンチレータの特性としては、電子入射時に十分強い発光が生じることが必要である。また、その発光が次の入射の前にほとんど消失していれば、さらに好ましい。
従来のInGaN/GaN量子井戸層を含む発光体では、入射電子を光に変換する効率に限界があり、発光強度が低い。また、シンチレータに入射する電子は負の電荷を持っている。このような電子がシンチレータ内に残っていると、その後に入射する電子と反発し、電子の入射量を低下させてしまう。また、このような残留電子には、シンチレータに入射した後、少し時間をおいて発光するものがあり、応答速度低下の原因となる。
特許文献1および2に記載されているシンチレータでは、量子井戸層の結晶構造が、入射電子を効率よく量子井戸層内で発光に変換できないということが、発明者らの検討で明らかになった。また、従来構造では、シンチレータ内に残留する電子を制御できていないということがわかった。そのため、従来技術を用いると、発光出力が弱く、十分な特性が得られない。
そこで本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、発光強度を向上させられるシンチレータ等を提供する。
なお、本発明の一部の実施例は、より高速な応答が可能であり、またはより広いダイナミックレンジを持つ。
この発明に係るシンチレータの一例は、
基板と、
前記基板に対して入射側に設けられ、GaNを含むGaN層と、
前記GaN層に対して入射側に設けられた量子井戸構造と、
前記量子井戸構造に対して入射側に設けられた導電層と、
を備え、
前記量子井戸構造において、InGaNを含む複数の発光層と、GaNを含む複数の障壁層とが、交互に積層されており、
前記量子井戸構造と導電層との間には、酸素を含む酸素含有層が設けられる
ことを特徴とする。
この発明に係る計測装置の一例は、荷電粒子源から放出された荷電粒子線の照射に基づいて得られる荷電粒子を検出する検出器を備えた荷電粒子線装置において、前記検出器は上述のシンチレータであることを特徴とする。
この発明に係る質量分析装置の一例は、質量分離されたイオンを検出する検出器を備えた質量分析装置において、前記検出器は上述のシンチレータであることを特徴とする。
この発明に係る電子顕微鏡の一例は、評価対象から放出された電子線を検出する検出器を備えた電子顕微鏡において、前記検出器は上述のシンチレータである。
本発明に係るシンチレータ等によれば、入射する荷電粒子を効率よく発光させ、シンチレータの発光強度を向上することができる。
本発明の実施例1に係るシンチレータの構成を示す図。 図1のシンチレータを備える質量分析装置の基本構成を示す図。 図1のシンチレータの発光スペクトルの一例を示す図。 図1のシンチレータの断面における酸素組成分布を示す図。 図1のシンチレータにおける、導電層および量子井戸構造の間の電気的抵抗と、発光強度との関係を示す図。 薄膜の抵抗値を測定する方法の模式図。 量子井戸層において、時間変化に対する発光強度の変化を示す図。 シンチレータ表面における凹状穴の面積密度の差異を比較する図。 シンチレータの凹状穴面積密度による発光強度の差異を示す図。 障壁層および発光層の厚さの比率と、発光強度との関係を示す図。 量子井戸構造の全体厚に対する発光強度の変化を示す図。 実施例1の変形例に係る電子顕微鏡の基本構成を示す図。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施例1.
実施例1は、シンチレータを検出素子とする検出器を備えた質量分析装置に係るものである。ただし、本発明の応用は実施例1に限られない。質量分析装置は計測装置の一例であり、実施例1のシンチレータは他の計測装置に用いることも可能である。他の計測装置の例として、実施例1のシンチレータは、電子線を用いた電子顕微鏡に用いてもよく、走査電子顕微鏡を用いた半導体パターンの計測装置に用いてもよく、検査装置に用いてもよく、観察装置に用いてもよい。
本明細書でのシンチレータとは、荷電粒子線が入射することに応じて発光する素子を指すものとする。本明細書におけるシンチレータは、実施例1に示されたものに限定されず、様々な形状または構造をとることができる。
以下、実施例1に係るシンチレータの具体的構成について説明する。図1は実施例1のシンチレータSの構成を示す図であり、とくに、発光部1の構成を示す模式図を含む。発光部1には、GaNを含む量子井戸構造3を含む発光素子が用いられる。
シンチレータSは、基板を備える。基板はたとえばサファイア基板6とすることができる。また、シンチレータSは、GaN層4を備える。GaN層4はGaNを含む層であり、バッファ層として機能する。
GaN層4は、サファイア基板6に対して入射側に設けられる。本明細書において、「入射側」とは、シンチレータSにおいて、またはシンチレータSに含まれる特定の層において、検出対象となる荷電粒子が入射する面の側をいう。入射側の面は、「上面」と呼ばれる場合もある。実施例1では、GaN層4は、サファイア基板6の上面に積層されているということもできる。
シンチレータSは、量子井戸構造3を備える。量子井戸構造3は、GaN層4に対して入射側に設けられる。量子井戸構造3において、複数の発光層21と、複数の障壁層22とが、交互に積層されている。発光層21はInGaNを含み、障壁層22はGaNを含む。発光層21は、量子井戸層としても機能する。
シンチレータSは、導電層2を備える。導電層2は、量子井戸構造3に対して入射側に設けられる。また、シンチレータSは、酸素含有層23を備える。酸素含有層23は、量子井戸構造3と導電層2との間(たとえばこれらの界面)に設けられる。
このようなシンチレータSについて、より具体的な構成、組成および作製方法の例を説明する。ただし、構成、組成および作製方法は以下に示すものに限らず、上記の構成を実現することができるものであれば任意に採用可能である。
まず、サファイア基板6上にGaN層4を成長させ、その上にGa1-xInN(但し0<x<1)を含む発光層21を多数、それぞれ組成を変えながら成長させ、量子井戸構造3を形成する。その上に直接、導電層2を形成する。この導電層2は、シンチレータSのうち最も入射側に形成される層である。
導電層2は、たとえばその全体がAlで構成されるが、これに限らない。たとえば、導電層2は、Al、Au、Ag、Ti、Pd、W、Nbのうち、少なくとも一種類以上を含んで構成される。これらの材料を用いると、特性の良いシンチレータSを構成することができる。
サファイア基板6は直径2インチ(約5.1cm)の円盤状であり、GaN層4は厚さcが3~10μmの範囲内となるよう成長させた。
量子井戸構造3は、Ga1-xInNの組成を持つ発光層21と、GaNの組成を持つ障壁層22とが、交互に複数周期で重なったものであり、周期の数は2~40の範囲内である。量子井戸構造3の厚さは20nm~2000nmの範囲内である。量子井戸構造3の入射側に、導電層2としてAl層を40~1000nmの厚さの範囲内で蒸着により形成した。この導電層2は、電子入射時に帯電防止作用を有する。
導電層2と量子井戸構造3との間には、酸素を有する酸素含有層23を設けた。また、実施例1に係るシンチレータSでは、量子井戸構造3から導電層2にかけて、入射側に向かって広がる凹状の穴24が形成される。この穴24は、たとえば結晶の歪または欠陥の結果として生じる。なお、シンチレータSは複数の発光層21を備えるため、穴24は必ずしもすべての発光層21にわたって存在するものではないが、少なくとも最も入射側に設けられた発光層21に複数の穴24が形成される。
複数の発光層21は、すべて同一の厚さおよび組成を有してもよいし、それぞれ厚さまたは組成が異なっていてもよい。同様に、複数の障壁層22も、すべて同一の厚さおよび組成を有してもよいし、それぞれ厚さまたは組成が異なっていてもよい。
また、発光部1とサファイア基板6との間の界面5は、平面でもよいし、凹凸のある構造でもかまわない。例えば、構造ピッチが10~10000nmの範囲内であり、かつ構造高さが10~10000nmの範囲内であるような突起状構造が連続的に形成されている構造が形成されていれば、発光の取り出しによる発光出力向上に効果的である。
このような構造から、所定のサイズに切り出したものをシンチレータSとして用いた。
図2は、実施例1に係る質量分析装置30の基本構成を説明する図である。質量分析装置30は、イオンを電磁気的作用により質量分離し、測定対象イオンの質量/電荷比を計測する。質量分析装置30は、イオン源31、質量分離部32、コンバージョンダイノード33(変換電極)、増幅器34および信号出力器35を備える。
イオン源31は、ESI、APCI、MALDI、APPI等の方式を採用することができる。質量分離部32には、QMS型、iontrap型、時間飛行(TOF)型、FT-ICR型、Orbitrap型、或いはそれら複合型等がある。
質量分析装置30は、質量分離部32にて質量選択されたイオンを、コンバージョンダイノード33に衝突させて荷電粒子に変換し、発生した荷電粒子をシンチレータSにて検出し、発光した光を増幅器34および信号出力器35により信号出力に変換する。
図3に、シンチレータSの発光スペクトルの一例を示す。
実施例1のシンチレータSでは、導電層2と量子井戸構造3の間に酸素含有層23を設置している。図4に、シンチレータSの断面における酸素組成分布図を示す。この図において、導電層2と量子井戸構造3との間に、酸素含有層23が示されている。
酸素含有層23は、Gaの酸化物を含んでいてもよい。Gaの酸化物を含むことにより、シンチレータSの特性が制御しやすくなる場合がある。また、酸素含有層23は、導電層2を構成する組成(本実施例ではAl)の酸化物を含んでいてもよい。
この酸素含有層23は、量子井戸構造3を成長した後、酸素を含む気体に暴露することで形成可能である。また、さらに酸素を含む気体中で加熱を行うことでも、形成が可能である。酸素含有層23の厚さは任意であるが、1nm~100nmの範囲内とすれば、導電層2と量子井戸構造3との間の抵抗値を適切に制御することが可能である。
シンチレータSの発光は、量子井戸構造3に入射した電子がエネルギーを与えキャリアを励起することにより生じる。入射した電子が量子井戸構造3内に留まる場合、励起が継続的に生じて、発光強度が大きくなる。また、入射した電子が量子井戸構造3から直ちに排除される場合、励起の継続が少なく、発光強度が小さくなる。しかし、その場合、発光が短い時間で終了し、応答時間が短くなるという利点がある。
図5に、シンチレータSの導電層2および量子井戸構造3の間の電気的抵抗と、発光強度との関係を示す。なお、図5は様々な条件下での発光強度を比較した結果を表すものであり、発光強度(縦軸)にはとくに単位を付さない。以下、他の図についても同様である。
シンチレータSにおいて、導電層2と量子井戸構造3の間の抵抗を制御することで、上記の発光強度および応答時間を調整することが可能となる。たとえば、導電層2と量子井戸構造3の間の抵抗値を、面抵抗が10-1~10-5Ωcmの範囲内とすることで、良好な発光強度を得られることがわかった。なお、面抵抗がこの範囲内である場合の応答時間は、十分使用可能な範囲内となる可能性がある。
ここで、導電層2と量子井戸構造3の間の電気的抵抗の評価には、一般的に用いられている薄膜の抵抗値計測手段を用いた。一例として、図6に示すような円環状の電極を用いて、微小電流を計測可能な電流計により評価する手段などが可能である。図6には、計測試料表面に形成した電極の形状を示しており、円状電極と外周電極と間の抵抗を計測することで、抵抗値の評価が可能である。
また、発光強度および応答時間の制御として、下記の方法も実施した。本実施例の構成の一つとして、導電層2(Al層)の直下の位置に発光層21を置くことが可能である。なお、ここで「直下」という表現は、障壁層22を挟まない位置関係を意味し、酸素含有層23の有無については無視している。
その場合、導電層2に接する発光層21は、Ga1-yInN(但し0<y<1)の組成を持ち、GaNよりバンドギャップエネルギが小さい発光層21である。この層はInを含むことで、電導率がGaN層4より高くなっており、さらに、バンドギャップが小さいため、電子が流れ込みやすくなっている。このため、量子井戸構造3に入射された電子が、直ちに導電層2に移動することができる。導電層2は導体(たとえばAl)で構成されており、電子は発光部1に留まることなく排除される。これは、応答時間を短く調整する場合に有効である。
ここで、量子井戸構造3に入射した電子が直ちに排除されない場合、残留した電子はマイナスのチャージとなり、その後に入射する電子への斥力として働くので、電子の入射量が減り、発光出力の低下を招く。また、残留した電子には、入射後に少し時間をおいて発光する遅延発光を生じさせるものがあり、発光の高速性を損ねる原因となる。このような問題に対し、実施例1によれば、入射後の電子が直ちに排除されることにより、発光出力の増加と、発光の高速化とを得ることができる。
なお、本実施例の変形例の一つとして、導電層2の直下の位置に、発光層21でなく障壁層22を置いてもよい。
図7に、発光層21における、時間変化に対する発光強度の変化を示す。電子が発光層21に入射した後の発光出力の変化を、ns単位で極めて高速に評価した結果である。図7(a)は、発光層21に導電層2(この例ではAl)を直接接触させた構造を用いた場合の、時間変化に対する発光強度の変化を示す図である。一方、図7(b)は、発光層21上にバンドギャップが大きい層(たとえばGaNを含む層であり、一例として障壁層22)を形成し、その上に導電層2を形成した場合の発光強度の変化を示す図である。なお、ここでも、「直接接触」という表現については、酸素含有層23の有無を無視している。
図7(b)では、発光が立ち上がった後、数十nsに渡り発光が残る様子がわかる。これは、残留した電子が、数十nsの遅延発光の要因となるからである。このような発光は、応答の高速性を損ない、装置の特性を低下させることになる。一方、図7(a)では、発光が立ち上がった後、10ns以下で発光が消えることがわかる。これは、残留した電子が直ちに排除されていることが一つの要因である。
実施例1のシンチレータSは、図1に示すように、量子井戸構造3から導電層2にかけて生じる凹状の穴24を有する。発光部1の表面における穴24の面積密度を10個/cm以上1010個/cm以下の範囲内に制御することで、良好な発光特性を得ることができる。
穴24の面積密度の制御は、結晶成長時の温度、成長速度、組成、原料などの調整をすることで可能である。量子井戸構造3での発光は、励起により生成したキャリアである電子およびホールが発光層21に閉じ込められ、電子およびホールが効率的に結合しやすくなることにより、高効率に発光をする。この発光をさらに増加させるためには、結晶に、ある程度結晶歪を導入した方がよい、ということが発明者らによる検討の結果わかった。これは、通常の、結晶を良くして歪を減らせば効率が向上する、という考え方とは異なり、実際に様々な状態の結晶による実験を行って初めて知ることができる結果である。
結晶歪があることにより発光強度が増大する理由は、厳密には特定されていないが、一例として考えられるものを下記に説明する。歪により生じた凹状の穴24は、量子井戸構造3の内部の一部での空隙となっている。その周囲は歪の多い結晶による壁を形成する。量子井戸構造3は、2次元構造内にキャリアを閉じ込める構造であり、閉じ込めにより発光の効率を向上させている。そこに、結晶壁が加わることで、その周囲でエネルギーバンドの局在またはベンドが生じて、その周囲でのキャリアの局在も生じると考えられる。そのため、さらに1次元構造内でのキャリア閉じ込めが生じ、発光の効率が増加したと考えることができる。なお、ある程度以上この凹状穴が増えると、発光すべき結晶量が減少し、却って発光量が減少する場合もある。
図8は、シンチレータの表面における凹状の穴24の面積密度の差異を比較する図である。図8(a)は実施例1のシンチレータSの図であり、図8(b)は従来のシンチレータの図である。
また、図9に、凹状の穴24の面積密度が異なる場合の発光強度の差異を示す。穴24の面積密度がある程度多く、10個/cm以上1010個/cm以下の範囲内で、発光強度が増加していることが示されている。このように、適切な面積密度の凹状穴を有する結晶を用いることで、良好な特性のシンチレータを作製することができる。
量子井戸構造3の層厚について以下に記載する。実施例1のシンチレータSは、各層厚を以下に示すような条件で作成することがより望ましい。より好適な条件を見出すために、多数のシンチレータを作製し、各シンチレータにおいて、図1に示す障壁層22の厚さbと、発光層21の厚さaとの比率b/aを異ならせた。作製範囲は、b/aが1.5~20の範囲であり、発光層21の厚さaが1~5nmの範囲である。
発光層21は、一般的に4nm以下の厚さで量子効果が大きくなり、発光波長の短波長へのシフトや、発光効率の増加が見込める。しかし、このとき、障壁層22の厚さが薄すぎると、結晶性が低下し発光強度が減少する場合がある。また、電子線の侵入距離に比べて量子井戸構造3の厚さが薄すぎると、電子線が十分利用されず発光強度が減少する場合がある。本発明者らは、これらの効果を考慮し、もっとも発光強度が強くなる範囲を新たに見出した。
図10は、障壁層22の厚さbおよび発光層21の厚さaの比率b/aと、発光強度との関係を示す。この図より、比率b/aが5程度までは発光強度も増加していくが、比率b/aが6以上で発光強度はほぼ最大化することがわかった。即ち、比率b/aを6以上とすることで、強い発光強度と高速応答とを両立するシンチレータを製造することができる。
なお、実施例1のシンチレータSは発光層21および障壁層22をそれぞれ複数含んでおり、互いに隣接する発光層21および障壁層22の組すべてについて比率b/aが6以上であると好適であるが、そうでなくともよい。たとえば、いずれかの発光層21の厚さaと、いずれかの障壁層22の厚さbとについて、b/a≧6となっていれば、その部分については上記の効果を得ることができる。
高発光強度および高速応答の両立を実現するシンチレータによれば、高速なスキャンに対応することが可能となり、高速走査によっても十分なS/Nを獲得できる荷電粒子線装置の提供が可能となる。
また、発光層21の層数と、量子井戸構造3の全体厚との関係において、下記のような効果がある。図11に、本実施例における、量子井戸構造3の全体厚に対する発光強度の変化を示す。
この図は、荷電粒子線として、10kVで加速された電子線を照射した場合の例である。量子井戸構造3の全体厚が、200nm~600nmで発光強度が最大となることがわかる。さらに、この層厚と発光強度の関係として、10kVで加速された電子線を用いる場合には、発光層21の層数を、5層~30層の範囲内で変化させても、ほぼ同様の特性となることがわかった。これは、発光強度の変化には量子井戸構造3の全体厚による効果が大きく、発光層21の層数がある程度変化しても影響は小さいということを示している。
また、量子井戸構造3の全体厚と発光強度の関係は、照射する荷電粒子線の加速電圧に依存して変化することがわかった。荷電粒子線が照射された物質内に侵入する距離は、加速電圧によって変化する。前記した10kVで加速された電子線の侵入距離は、本実施例ではおよそ1μm程度である。このことから、発光強度はどの深さまでの電子線により発光が生じるかが重要な要素となっており、発光が生じる量子井戸構造3の厚さは、電子線の侵入距離の5分の1以上、5分の3以下の範囲内とすればよいということがわかる。
また、発光層21の層数が少ないほうが、構成する結晶の乱れが少なくなり、不要な発光の要因となる結晶欠陥が減少するので、その点では発光特性に有利である。ここで、量子井戸構造3の厚さが荷電粒子線の侵入距離の2分の1以上となる範囲であれば、発光層21の層数にはある程度の自由度があるが、発光層21の層数をある範囲内で少なくしたほうが、発光特性がよいことが示されている。本発明者らの検討により、発光層21の層数を5~30の範囲内とすると良好な発光特性が得られるということがわかった。
本発明者らの研究により、シンチレータSにおいて、量子井戸構造3の最上層およびその上部の厚さを適切に設計することにより、特性が安定することがわかった。たとえば、導電層2から、量子井戸構造3において最も入射側に設けられた発光層21まで(酸素含有層23を含み、場合によっては障壁層22を含む)を含む部分の厚さの合計を200nm以上とすると、特性が安定する。100nm以下では特性の変動があり、100nm以上で変動が減少する。200nm以上で特性が使用可能なレベルとなる。
以上説明したように、実施例1に係るシンチレータSによれば、発光強度を向上させることができる。
実施例1のシンチレータSは質量分析装置に備えられ、質量分離されたイオンを検出する検出器として用いられる。変形例として、シンチレータSは他の計測装置に用いることも可能である。
図12は、このような変形例に係る電子顕微鏡40の基本構成を示す図である。電子源41から放出された一次電子線42が試料43に照射され、二次電子または反射電子等の二次粒子44が放出される。この二次粒子44を引き込み、シンチレータSに入射させる。シンチレータSは、電子顕微鏡40において、評価対象(たとえば試料43)から放出された電子線を検出する検出器として用いられる。
シンチレータSに二次粒子44が入射すると、シンチレータSで発光が起こる。シンチレータSの発光は、ライトガイド45により導光され、受光素子46により電気信号に変換される。シンチレータS、ライトガイド45、受光素子46を合わせて検出系と呼ぶ。
受光素子46で得られた信号は、電子線の照射位置と対応付けて画像に変換され、表示される。電子顕微鏡40は、一次電子線42を試料43に集束して照射するための電子光学系(すなわち偏向器、レンズ、絞り、対物レンズ等)を備えるが、これについては図示を省略している。
電子光学系は電子光学鏡筒47内に設置されている。また、試料43は試料ステージに載置されることで移動可能な状態となっており、試料43と試料ステージは試料室48内に配置される。試料室48は、一般的には電子線照射の時には真空状態に保たれている。
また、とくに図示しないが、電子顕微鏡40は、全体および各部品の動作を制御する制御部、画像を表示する表示部、ユーザが電子顕微鏡の動作指示を入力するための入力部、等が接続されている。
この電子顕微鏡40は、電子顕微鏡の構成の一つの例であり、シンチレータと、ライトガイドと、受光素子とを備えた電子顕微鏡であれば、他の構成とすることもできる。また、二次粒子44には、透過電子、走査透過電子等も含まれる。また、簡単のため、検出器(シンチレータS)は1つのみ示しているが、反射電子を検出するための検出器と、二次電子を検出するための検出器とを別々に設けてもよい。さらに、方位角または仰角を弁別して検出するために、複数の検出器を備えていてもよい。
実施例1の別の変形例として、別の荷電粒子線装置を構成してもよい。このような荷電粒子線装置では、シンチレータSは、荷電粒子源から放出された荷電粒子線の照射に基づいて得られる荷電粒子を検出する検出器として用いられる。
1…発光部
2…導電層
3…量子井戸構造
4…GaN層
5…界面
6…サファイア基板
21…発光層
22…障壁層
23…酸素含有層
24…穴
30…質量分析装置
31…イオン源
32…質量分離部
33…コンバージョンダイノード
34…増幅器
35…信号出力器
40…電子顕微鏡
41…電子源
42…一次電子線
43…試料
44…二次粒子
45…ライトガイド
46…受光素子
47…電子光学鏡筒
48…試料室
S…シンチレータ
a,b,c…厚さ

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板に対して入射側に設けられ、GaNを含むGaN層と、
    前記GaN層に対して入射側に設けられた量子井戸構造と、
    前記量子井戸構造に対して入射側に設けられた導電層と、
    を備え、
    前記量子井戸構造において、InGaNを含む複数の発光層と、GaNを含む複数の障壁層とが、交互に積層されており、
    前記量子井戸構造と導電層との間には、酸素を含む酸素含有層が設けられ
    前記導電層と前記量子井戸構造との間の面抵抗が10 -1 ~10 -5 Ωcm の範囲内であ
    ことを特徴とするシンチレータ。
  2. 基板と、
    前記基板に対して入射側に設けられ、GaNを含むGaN層と、
    前記GaN層に対して入射側に設けられた量子井戸構造と、
    前記量子井戸構造に対して入射側に設けられた導電層と、
    を備え、
    前記量子井戸構造において、InGaNを含む複数の発光層と、GaNを含む複数の障壁層とが、交互に積層されており、
    前記量子井戸構造と導電層との間には、酸素を含む酸素含有層が設けられ
    前記量子井戸構造において、前記発光層のうち少なくとも最も入射側に設けられた発光層に、複数の穴が形成され、
    前記穴の密度は、10 個/cm 以上10 10 個/cm 以下の範囲内であ
    ことを特徴とするシンチレータ。
  3. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、前記酸素含有層はGaの酸化物を含むことを特徴とする、シンチレータ。
  4. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、前記酸素含有層の厚さが、1nm~100nmの範囲内であることを特徴とする、シンチレータ。
  5. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、前記導電層から、前記量子井戸構造において最も入射側に設けられた前記発光層までを含む部分の厚さの合計が、200nm以上であることを特徴とする、シンチレータ。
  6. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、前記導電層は、Al、Au、Ag、Ti、Pd、W、Nbのうち、少なくとも一種類以上を含むことを特徴とする、シンチレータ。
  7. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、いずれかの前記発光層の厚さaと、いずれかの前記障壁層の厚さbとについて、b/a≧6となることを特徴とする、シンチレータ。
  8. 請求項1に記載のシンチレータにおいて、前記発光層の層数は、5~30の範囲内であることを特徴とする、シンチレータ。
  9. 荷電粒子源から放出された荷電粒子線の照射に基づいて得られる荷電粒子を検出する検出器を備えた荷電粒子線装置において、前記検出器は請求項1に記載のシンチレータであることを特徴とする、計測装置。
  10. 質量分離されたイオンを検出する検出器を備えた質量分析装置において、前記検出器は請求項1に記載のシンチレータであることを特徴とする、質量分析装置。
  11. 評価対象から放出された電子線を検出する検出器を備えた電子顕微鏡において、前記検出器は請求項1に記載のシンチレータであることを特徴とする、電子顕微鏡。
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