JP7372436B2 - 測位装置、測位方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は測位装置及び測位方法に関し、特に、測位衛星を用いた測位システムにおける測位装置及び測位方法に関する。
衛星を利用した位置情報システム(GNSS)は、航空機などの移動体の測位のために広く用いられている。GNSSには、例えば米国で開発されたGPS、ロシアで開発されたGLONASSがある。GNSSはGlobal Navigation Satellite System、GPSはGlobal Positioning System、GLONASSはGlobal Navigation Satellite Systemの略称である。航空機はGNSS衛星が送信する測位信号を受信して自機の位置を知る。複数のGNSS衛星から測位信号を受信することで、航空機はより少ない誤差で自機の測位が可能となる。
一方、航空機が受信する測位信号の誤差に起因する測位誤差を低減するシステムの一つにSBAS(広域補強システム)がある。SBASはSatellite Based Augmentation Systemの略称である。地上の管制局はGNSS衛星から測位信号を受信し、GNSSの完全性情報(integrity)及び測位信号の誤差の補正情報を含む補強情報をSBAS衛星に送信する。SBAS衛星は例えば静止衛星であり、SBAS衛星は管制局から提供された補強情報を測位信号として航空機へ送信する。航空機はGNSS衛星及びSBAS衛星が送信する測位信号を受信し、SBAS衛星から受信した測位信号に含まれる補強情報を用いてGNSS衛星による測位を補正する。GNSS衛星とSBAS衛星との両方から測位信号を受信することによって、航空機は高精度な自機の測位が可能となる。
本発明に関連して、特許文献1には妨害波による衛星信号の異常を検出する技術が記載されている。特許文献2には、SBASシステムの概要が記載されている。
特開2001-280997号公報 特開2011-237205号公報
GNSS衛星及びSBAS衛星が送信する測位信号の仕様は公開されている。また、これらの信号は暗号化されていない。このため、GNSS衛星又はSBAS衛星が送信する測位信号と同様の仕様の信号を移動体へ送信することで、測位信号のなりすまし(スプーフィング)が可能となる。このようななりすましは、その信号を受信した移動体において異常な測位結果を生成させる原因となる。このため、GNSS衛星又はSBAS衛星による測位を行う移動体では、受信した測位信号がなりすましの信号であるかどうかを判定できることが好ましい。
(発明の目的)
本発明は、測位衛星が送信する測位信号の正常性を判定するための技術を提供することを目的とする。
本発明の測位装置は、測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出するとともに、前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する位置算出手段と、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する判定手段と、
を備える。
本発明の測位方法は、測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出し、
前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出し、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する、
ことを含む。
本発明の測位プログラムの記録媒体は、
測位装置のコンピュータに、
測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する手順、
前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する手順、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する手順、
を実行させるための測位プログラムを記録する。
本発明は、測位衛星が送信する測位信号の正常性を判定できる。
第1の実施形態の測位システム10の構成例を示す図である。 第1の実施形態の測位装置100の構成例を示すブロック図である。 測位装置100の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の測位装置101の構成例を示すブロック図である。 第1の位置の例を示す図である。 第2の位置の探索結果の第1の例を示す図である。 第2の位置の探索結果の第2の例を示す図である。 測位装置101の動作例を示すフローチャートである。 第3の実施形態の測位装置102の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態の測位装置103の構成例を示すブロック図である。 第5の実施形態の測位装置104の構成例を示すブロック図である。 第6の実施形態の測位装置105の構成例を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。各実施形態では、既出の構成要素には同一の名称及び参照符号を付し、重複する機能の説明は省略される。各実施形態は、測位衛星としてGNSS衛星が用いられる測位システム、さらに、SBAS衛星が併用される測位システムのいずれにも適用可能である。以下では、GNSS衛星及びSBAS衛星を総称して測位衛星と呼び、GNSS衛星及びSBAS衛星から送信される、測位に用いられるデータを含む信号を総称して測位信号と呼ぶ。
各実施形態の測位装置のブロック図において、各ブロックは電気回路で構成される。それらのブロック間では、機能に関するデータは電気信号として送信及び受信される。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の測位システム10の構成例を示す図である。測位システム10は、移動体200及び測位衛星300を含む衛星測位システムである。測位衛星はGNSS衛星であり、例えばGPS衛星である。測位衛星300はSBAS衛星を含んでもよい。移動体200は、測位衛星300から測位信号を含む電波を受信して、自身の位置を測位する。移動体200は測位装置100を備える。SBAS衛星が送信する測位信号は、GNSS衛星による測位の精度を改善するための補強情報を含む。測位装置100について以下に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態の測位装置100の構成例を示すブロック図である。測位装置100は、位置算出部110及び判定部120を備える。位置算出部110は、測位信号を含む電波が測位衛星300から受信された場合に、その時の電波の到来方向に基づく測位衛星300の位置を示す、第1の位置を算出する。第1の位置は、例えば、測位衛星300の天空図上の位置として表現される。天空図は、例えば横軸を東西方向、縦軸を南北方向として電波の受信点から上空を見た場合の測位衛星の配置を示す、一般的に用いられる図である。天空図を用いた実施形態は第2の実施形態で説明する。
位置算出部110は、さらに、測位信号に含まれる軌道情報に基づく測位衛星300の位置を示す、第2の位置を算出する。測位信号は、測位衛星300が送信する電波に含まれる。測位信号は、当該測位信号を送信する測位衛星300の軌道情報及び他の測位衛星の軌道情報を含む。例えば、測位信号に含まれるアルマナック(almanac)は、測位信号を送信するGPS衛星以外のGPS衛星の軌道情報を含む。SBAS衛星が送信する測位信号も、測位信号を送信するSBAS衛星以外のSBAS衛星の軌道情報を含む。軌道情報は測位システム内で厳格に管理されており、各測位衛星に関する信頼性が高い軌道情報を提供する。軌道情報から任意の時刻における各測位衛星の位置を示す座標を算出する手順は既知である。従って、測位信号から、少なくとも当該測位信号を送信した測位衛星についての、軌道情報から求めた位置(第2の位置)が算出できる。また、測位信号にアルマナックが含まれる場合には、さらに他の測位衛星の位置も算出できる。
位置算出部110は、このようにして、軌道情報に基づいて測位衛星300の位置を示す第2の位置を算出する。第2の位置は、例えば、軌道情報から求められた、天空図上の測位衛星300の配置として表現できる。上述の機能を備える位置算出部110は、位置算出手段の一例である。
判定部120は、第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する。判定部120には、第1の位置及び第2の位置が入力される。判定部120は測位衛星300毎に第1の位置及び第2の位置を比較する。そして、第1の位置と第2の位置とが実質的に一致する場合には、当該測位衛星からの測位信号は正常であると判定部120は判断する。2つの位置が実質的に一致する場合とは、例えば、2つの位置の間の距離が所定の値以下である場合をいう。所定の値は、測位に要求される精度に応じて定められてもよい。
一方、同一の測位衛星300について第1の位置と第2の位置とが一致しない場合は、軌道情報から得られる位置とは異なる位置に存在する送信機から電波が送信された可能性がある。従って、判定部120は、第1の位置と第2の位置とが一致しない測位衛星からの測位信号はなりすまし(スプーフィング)によるものであると判断できる。上述の機能を備える判定部120は、判定手段の一例である。
図3は、測位装置100の動作例を示すフローチャートである。以上で説明したように、測位装置100は、測位衛星300からの電波の到来方向に基づいて測位衛星300の位置を示す第1の位置を算出し(図3のステップS01)、軌道情報に基づいて測位衛星300の位置を示す第2の位置を算出する(ステップS02)。そして、測位装置100は、第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する(ステップS03)。ステップS01とステップS02とは逆の順序で実行されてもよい。ステップS01とステップS02とは並行して実行されてもよい。このようにして、測位装置100は、測位衛星300が送信する測位信号の正常性を測位衛星300毎に判定できる。測位装置100は、異常であると判定された測位衛星300から受信した測位信号を使用しないことで、より正確な測位が可能となる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の測位装置101の構成例を示すブロック図である。測位装置101は、第1の実施形態の測位装置100と同様の位置算出部110及び判定部120を備え、さらに、アンテナ130、復調部140を備える。アンテナ130は、測位衛星からの測位信号を受信する。具体的には、アンテナ130は、測位信号を含む電波を測位衛星から受信して、受信した電波を高周波信号に変換する。復調部140は、アンテナ130から入力された高周波信号を復調して測位信号を抽出する。測位衛星は、図1に示される測位システム10に含まれる測位衛星300である。
第1の実施形態と同様に、位置算出部110は、測位信号を含む電波の到来方向に基づいて、測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する。位置算出部110は、さらに、測位信号に含まれる測位衛星の軌道情報に基づいて、測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する。判定部120は、第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する。本実施形態では、位置算出部110及び判定部120の機能を実現する具体的な例を説明する。
本実施形態における位置算出部110の動作について以下に説明する。位置算出部110は、アンテナ130で受信される測位衛星からの電波の到来方向を求める。本実施形態では、電波の到来方向を求める手順は限定されない。測位信号を含む電波が到来する方向(すなわち、測位信号を送信した測位衛星の方向)から、測位信号の受信点(アンテナ130)における測位衛星の天空図上の位置が求まる。
図5は、本実施形態における、電波の到来方向から得られた測位衛星の天空図の例を示す図である。図5で示される天空図は、測位信号を含む電波の到来方向に基づく測位衛星の位置である第1の位置に相当する。すなわち、図5は、アンテナ130から見た5基の測位衛星X1-X5(黒丸印)からの電波の到来方向の例を示す。測位衛星X1-X5は、受信された電波に含まれる測位信号によって識別される。
一方、位置算出部110は、所定の位置及び時刻における天空図上の測位衛星の位置を、軌道情報に基づいて一意に算出できる。従って、位置算出部110は、第1の位置が示された天空図が与えられた場合に、その天空図と対応する、軌道情報に基づく天空図が同時に存在しうるかどうかを、計算によって探索する(すなわち、算出する)ことができる。
本実施形態の例では、位置算出部110は、測位衛星の第1の位置に基づく天空図が図5で示される場合に、図5と対応する天空図を、軌道情報に基づいて探索する。図6及び図7は、それぞれ、軌道情報から得られた、図5と同一時刻の測位衛星の天空図の第1及び第2の例である。
図6は、軌道情報から得られた、測位衛星の位置を示す天空図(すなわち、第2の位置に基づく天空図)の探索結果の第1の例を示す図である。図6は、探索の結果、同一の測位衛星X1-X5(白抜き丸印)の配置が図5と実質的に一致する場合が見いだされたことを示す。
図7は、軌道情報から得られた測位衛星の位置を示す天空図(第2の位置)の探索結果の第2の例を示す図である。図6及び図7では、測位衛星X1-X5は軌道情報を用いて識別される。図7では、探索の結果、同一の測位衛星X1、X3-X5(白抜きの丸印)の配置が図5と実質的に一致する場合が見いだされた。一方、図7では測位衛星X2は天空図に存在しない。ここで、判定部120は、測位衛星毎に第1の位置の座標と探索された第2の位置の座標との間の距離を求め、距離の総和又は平均値が所定の値より小さい場合には第1の位置と第2の位置とが実質的に一致すると判断してもよい。また、判定部120は、当該距離の総和又は平均値を第1の位置と第2の位置との一致度の指標とし、当該総和又は平均値が小さいほど一致度が高いと判断してもよい。
判定部120は、位置算出部110が電波の到来方向から算出した天空図(図5、第1の位置)と軌道情報から算出した天空図(図6又は図7、第2の位置)とを位置算出部110から受信し、両者を比較する。図5の測位衛星X1-X5の天空図上の位置は図6と実質的に一致する。従って、図6の天空図が探索された場合には、判定部120は、測位衛星X1-X5は正常な衛星であり、これらの衛星から受信した測位信号はいずれも正常であると判断できる。
一方、図5の測位衛星X2は図7の天空図には現われていない。このような場合には、測位衛星X2は軌道情報に照らして本来存在しない衛星と推定できる。従って、判定部120は、測位衛星X1、X3-X5は正常な衛星であるが、測位衛星X2からの電波として受信された信号は異常である(すなわち、なりすましの信号である可能性がある)と判断できる。
なお、測位衛星X2が図7の天空図に現われている場合でも、図7に示された測位衛星X2の位置が図5に示された測位衛星X2の位置と実質的に一致しない場合(例えば、両者の間が所定の距離以上離れている場合)も考えられる。このような場合にも、図5における測位衛星X2は軌道情報に照らして本来存在しない衛星であると推定してもよい。
位置算出部110は、測位衛星の配置が図5の天空図と一致すると判断できる配置が軌道情報に基づいて探索できなかった場合には、一致度が次に高い他の天空図で示される測位衛星の位置を第2の位置としてもよい。
また、判定部120は、図6及び図7に例示される第2の位置を示す天空図の操作によって、図5に例示される第1の位置を示す天空図との一致度が極大となる場合には、極大となるときの操作量に応じて測位装置101の位置又は向きの誤差を推定できる。例えば、判定部120は、第2の位置を示す天空図を回転させること(ローテーション)によって第1の位置を示す天空図との一致度の極大値が得られる場合には、当該極大値が得られる際の回転量及び回転方向を、測位装置101の方位の誤差と推定してもよい。
また、測位装置101の高度が高いほど、同一の測位衛星は天空図において中心から離れた位置に示される。従って、第2の位置を示す天空図を相似的に拡大または縮小することで第1の位置を示す天空図との一致度の極大値が得られる場合に、拡大量または縮小量に対応する高度差を求めることができる。例えば、判定部120は、図6又は図7における当初の測位装置101の高度と、一致度が極大となる際の図6又は図7の天空図から求めた測位装置101の高度と、の差を測位装置101の高度の誤差と推定してもよい。なお、第2の位置を示す天空図における測位装置101の高度は、軌道情報に基づいて第2の位置を算出する際に求めることができる。
加えて、第2の位置を示す天空図を平行移動することで一致度の極大値が得られる場合には、判定部120は、当該一致度の極大値が得られる際の第2の位置を示す天空図の、当初の第2の位置を示す天空図に対する移動量を、測位装置101の水平方向の位置の誤差と推定してもよい。
このように、判定部120は、第1の位置を示す天空図と第2の位置を示す天空図との一致度が第2の位置を示す天空図の操作によって高まる場合には、当該操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定できる。また、判定部120は、上述した回転、拡大又は縮小、及び平行移動の操作を組み合わせることで一致度が極大となる場合には、極大となる状態において方位の誤差、高度の誤差、水平方向の位置の誤差を操作の種類ごとに求めてもよい。 なお、軌道情報から求めた図6又は図7の天空図において、測位信号の受信位置(すなわち、アンテナ130の位置)が実際のアンテナ130の位置と明らかに異なる場合は、第1の位置及び第2の位置のいずれかに異常がある可能性がある。例えば、測位装置101が高空を飛行中の航空機に搭載されているにもかかわらず図6又は図7の天空図における受信位置が地上であると算出された場合には、測位信号に異常がある可能性がある。このような、算出結果に明らかな異常がある場合には、位置算出部110は他の測位衛星からの電波の到来方向及び他の測位衛星から抽出された軌道情報を用いて第1の位置及び第2の位置を再算出してもよい。また、算出結果に異常がないと判断できる場合であっても、位置算出部110はさらに他の測位衛星からの電波の到来方向及び他の測位衛星から抽出された軌道情報を用いて第1の位置及び第2の位置を再算出してもよい。
図5に例示される第1の位置は、電波の到来方向のみから算出されている。このため、正規の測位衛星と同一の方向からなりすまし信号が送信されている場合には、なりすましを検出できない可能性がある。そこで、位置算出部110はアンテナ130で受信された測位信号に基づいて、測位衛星までの疑似距離を求めてもよい。疑似距離は、測位衛星における測位信号の送信時刻と測位装置101における当該測位信号の受信時刻との差から求めた、測位衛星と測位装置101との間の距離である。判定部120は、軌道情報から得られた測位衛星とアンテナ130との間の距離と、当該疑似距離とが一致すると判断できない場合には、軌道情報から求めた疑似距離とは異なる疑似距離を持つ衛星からの測位信号はなりすまし信号であると判定してもよい。
また、位置算出部110は、3基以上の測位衛星について電波の到来方向とその疑似距離を取得することで、受信した電波に基づく測位衛星間の相対位置を第1の位置として求めてもよい。そして、判定部120は、その第1の位置と、軌道情報に基づいて、対応する測位衛星間の相対位置として探索して得られた第2の位置と、を比較してもよい。
図8は、測位装置101の動作例を示すフローチャートである。以上で説明したように、アンテナ130は、測位信号を測位衛星から受信する(図8のステップS11)。復調部140は、測位信号を復調する(ステップS12)。位置算出部110は、電波の到来方向に基づいて求められた測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する(ステップS13)。そして、位置算出部110は、第1の位置に対応する、軌道情報に基づく測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する(ステップS14)。判定部120は、第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する(ステップS15)。
このような構成を備える測位装置101も、電波の伝搬方向に基づいて求められた測位衛星の位置と軌道情報から求められた測位衛星の位置とを比較することで、測位信号の正常性を判定できる。従って、測位装置101も、測位衛星が送信する測位信号のなりすましを検出できる。
また、本実施形態の手順によれば、測位衛星の位置を示す第1の位置及び第2の位置を算出するために測位装置101の位置の情報を必要としない。また、測位装置101は、慣性航法やドップラー航法といった他の測位方式を用いる必要もない。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態の測位装置102の構成例を示すブロック図である。測位装置102は、第2の実施形態の測位装置101と同様に、位置算出部110、判定部120及び復調部140を備える。また、測位装置102は、複数のアンテナ130を備える。アンテナ130のそれぞれは、無指向性アンテナであってもよい。測位装置102が航空機に搭載される場合には、アンテナ130は、例えば、機体の先端及び後端、並びに両翼の先端の計4か所に配置される。位置算出部110、判定部120及び復調部140は航空機の1つの機器室に収容されてもよい。アンテナ130と復調部140との間は同軸ケーブル等の高周波線路で接続されてもよい。
アンテナ130は、測位信号を含む電波を測位衛星から受信する。復調部140には、アンテナ130のそれぞれから、測位信号を含む高周波信号が入力される。復調部140は、それぞれの高周波信号から測位信号を復調する。さらに、復調部140は、測位衛星からの電波を受信した時の複数のアンテナ130間の電波の位相差を、電波の送信元の測位衛星毎に算出する。アンテナ130のそれぞれと復調部140との間の遅延時間はあらかじめ算出あるいは測定できる。従って、復調部140は、遅延時間を考慮することによって、電波の受信時のアンテナ130間の位相差を求めることができる。復調部140は、復調された測位信号を第1算出部111及び第2算出部112へ出力し、求められた位相差を第1算出部111へ出力する。
第1算出部111は、第1及び第2の実施形態で説明した位置算出部110の機能のうち、電波の到来方向に基づいて測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する機能を備える。複数のアンテナ130間の相対的な位置が既知であれば、アンテナ130のそれぞれが受信した電波の位相差に基づいて電波の到来方向を周知の手順によって求めることができる。従って、第1算出部111は、電波の到来方向に基づいて、電波の送信元の測位衛星の位置を測位衛星毎に算出できる。このように算出された測位衛星の位置を天空図上に描画することで第1の位置が得られる。なお、復調部140は、アンテナ130のそれぞれで受信された電波の位相差に代えてアンテナ130のそれぞれにおける電波の受信時刻差を第1算出部111へ出力してもよい。この場合、第1算出部111は、当該受信時刻差に基づいて第1の位置を算出する。
第2算出部112は、第1及び第2の実施形態で説明した位置算出部110の機能のうち、測位衛星の軌道情報に基づく測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する機能を備える。例えば、第2算出部112は、第2の実施形態で説明した手順により、軌道情報に基づく測位衛星の位置を示す天空図を第2の位置として算出する。
そして、判定部120は、第1の実施形態又は第2の実施形態で説明した手順により、第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する。
このような構成を備える測位装置102は、測位衛星からの電波の受信時のアンテナ130間の電波の位相差又は受信時刻差から得られる測位衛星の位置(第1の位置)を算出するとともに、軌道情報から求めた測位衛星の位置(第2の位置)を算出する。そして、測位装置102は、測位信号の到来方向である第1の方向と、軌道情報から求めた測位衛星の方向である第2の方向との比較結果に基づいて測位信号の正常性を判定する。従って、測位装置102も、測位衛星が送信する信号のなりすましを検出できる。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態の測位装置103の構成例を示すブロック図である。測位装置103は、第3の実施形態の測位装置102と比較して、復調部140に代えて複数の復調部141を備える。復調部141はいずれも測位信号を復調する受信機であり、アンテナ130毎に配置される。また、測位装置103の位置算出部110Aは、第1算出部111A及び第2算出部112を備える。
アンテナ130は、測位信号を含む電波を受信して高周波信号に変換する。復調部141は、アンテナ130から入力された高周波信号を復調し、アンテナ130が受信した測位信号、及び、アンテナ130における電波の受信位相又は電波の受信時刻を位置算出部110へ出力する。
より具体的には、復調部141は、接続されたアンテナ130における電波の位相及び電波の受信時刻の少なくとも一方を求めて、測位信号とともに第1算出部111Aへ出力する。さらに、復調部141は、アンテナ130から入力された高周波信号から測位信号を復調し、復調された測位信号を第2算出部112へ出力する。復調部141のそれぞれを同一の時計で制御し、アンテナ130のそれぞれと位置算出部110Aとの間の配線の遅延を補償することで、第1算出部111Aは、同一時刻における各アンテナ130間の位相差及び受信時刻差を得ることができる。第1算出部111Aは、これらの位相差又は受信時刻差に基づいて、測位衛星の位置(第1の位置)を算出できる。
位置算出部110Aにおける他の処理及び判定部120の処理は、第1乃至第3の実施形態のいずれかの測位装置102と同様としてもよい。判定部120は、位置算出部110Aで算出された第1の位置と第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する。従って、測位装置103も、測位衛星が送信する信号のなりすましを検出できる。
さらに、測位装置103では、アンテナ130毎に復調部141が備えられているため、アンテナ130のそれぞれの位置が離れている場合でも、アンテナ130の近傍に復調部を配置できる。その結果、アンテナ130と復調部141との間の高周波信号の損失を低減できるため、測位衛星から受信した信号の品質低下を抑制できる。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態の測位装置104の構成例を示すブロック図である。測位装置104は、指向性アンテナ130A、復調部140、位置算出部110B及び判定部120を備える。位置算出部110Bは、第1算出部111Bを備える点で第3の実施形態の位置算出部110と相違する。指向性アンテナ130Aは、受信する電波の利得が最大となる方向(以下、「受信方向」という。)を外部から制御可能なアンテナであり、例えばアレイアンテナ又はパラボラアンテナである。第1算出部111Bは、第1算出部111の機能に加えて、指向性アンテナ130Aの受信方向の制御機能を備える。第1算出部111Bは、指向性アンテナ130Aが測位衛星から受信する電波の強度が最大となる受信方向を、測位信号を含む電波の到来方向とする。なお、指向性アンテナの130Aの近傍に復調部140を配置してもよい。測位装置104は、指向性アンテナ130Aを用いることで、複数のアンテナ間の位相差を用いることなく電波の到来方向を知ることができる。
第1算出部111Bにおける指向性アンテナ130Aの指向性の制御機能以外の処理は、第1乃至第4の実施形態のいずれかの測位装置102と同様である。また、第2算出部112及び判定部120の処理も、第1乃至第4の実施形態のいずれかの測位装置102と同様である。判定部120は、第1算出部111Bで算出された第1の位置と第2算出部112で算出された第2の位置との比較結果に基づいて、受信された測位信号の正常性を判定する。従って、測位装置104も、測位衛星が送信する信号のなりすましを検出できる。
(第6の実施形態)
図12は、本発明の第6の実施形態の測位装置105の構成例を示すブロック図である。測位装置105は、第2の実施形態の測位装置101の構成に加えて、出力部150をさらに備える。
判定部120は、第1の位置と第2の位置との正常性の判定結果を出力する。出力部150は、判定部120が出力する判定結果を、画像及び音声の少なくとも一方で出力する出力手段の一例である。例えば、出力部150はディスプレイ及びスピーカの少なくとも一方を備えた端末である。出力部150は、判定部120において測位信号が正常と判定された場合には、測位信号は正常である旨をディスプレイに表示し、あるいは、測位信号は正常である旨をスピーカから音声として出力する。一方、出力部150は、判定部120において測位信号が異常であると判定された場合には、測位信号が異常である旨をディスプレイに表示し、あるいは、測位信号が異常である旨をスピーカから音声として出力する。出力部150からの出力は、画像及び音声に限定されない。出力部150は、判定部120の判定結果を既定の宛先へ電子メールによって送信してもよい。
このような構成を備える測位装置105は、測位衛星が送信する信号のなりすましを検出できるとともに、判定部120の判定結果をより具体的な形で報知できる。なお、出力部150が第1、第3、第4及び第5の実施形態のいずれかの測位装置に備えられた場合も、同様の効果が得られる。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出するとともに、前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する位置算出手段と、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する判定手段と、
を備える測位装置。
(付記2)
前記測位信号を受信するアンテナを備え、
前記測位衛星は前記アンテナで受信可能な複数の測位衛星の1つであり、
前記位置算出手段は、前記複数の測位衛星のそれぞれについて前記第1の位置及び前記第2の位置を算出し、
前記判定手段は、前記複数の測位衛星のそれぞれの前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて前記測位信号の正常性を前記複数の測位衛星毎に判定する、
付記1に記載された測位装置。
(付記3)
前記アンテナは複数のアンテナの1つであり、
前記位置算出手段は、前記複数のアンテナの間の前記電波の受信時の位相差及び前記電波の受信時刻差の少なくとも一方に基づいて求められた前記電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、付記2に記載された測位装置。
(付記4)
前記アンテナは受信方向が可変のアンテナであり、
前記位置算出手段は、前記電波の受信強度が最大となる前記アンテナの受信方向に基づいて求められた前記測位信号を含む電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、付記2に記載された測位装置。
(付記5)
前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記測位衛星の天空図上の位置として表現される、付記1乃至4のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記6)
前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図の操作によって前記第1の位置を示す天空図と前記第2の位置を示す天空図との一致度が高まる場合の前記操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定する、付記5に記載された測位装置。
(付記7)
前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を回転させる操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図の回転量を、前記測位装置の方位の誤差と推定する、付記6に記載された測位装置。
(付記8)
前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を相似的に拡大し又は縮小する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記操作の前の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、の差を前記測位装置の高度の誤差と推定する、付記6又は7に記載された測位装置。
(付記9)
前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を平行移動する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られるための前記第2の位置を示す天空図の平行移動量を前記測位装置の水平方向の位置の誤差と推定する、付記6乃至8のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記10)
前記位置算出手段は、さらに、前記測位信号から得られた疑似距離に基づいて前記第1の位置を算出する、付記1乃至9のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記11)
前記判定手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との相違が所定の範囲を超えていれば前記測位信号は異常であるとの判定結果を出力する、付記1乃至10のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記12)
前記電波から生成された高周波電流から前記測位信号を抽出する復調手段を備える、付記1乃至11のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記13)
前記比較結果を画像及び音声の少なくとも一方で出力する出力手段を備える、付記1乃至12のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記14)
前記測位信号は、GNSS衛星及びSBAS衛星の少なくとも一方から送信された信号である、付記1乃至13のいずれか1項に記載された測位装置。
(付記15)
複数の測位衛星と、
前記複数の測位衛星からの測位信号の受信によって測位を行う付記1乃至10のいずれか1項に記載された測位装置と、
を備える測位システム。
(付記16)
測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出し、
前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出し、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する、
測位方法。
(付記17)
アンテナによって複数の前記測位衛星から前記測位信号を受信し、
前記複数の測位衛星のそれぞれについて前記第1の位置及び前記第2の位置を算出し、
前記複数の測位衛星のそれぞれの前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて前記測位信号の正常性を前記複数の測位衛星毎に判定する、
付記16に記載された測位方法。
(付記18)
複数の前記アンテナの間の前記電波の受信時の位相差及び前記電波の受信時刻差の少なくとも一方に基づいて求められた前記電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、付記17に記載された測位方法。
(付記19)
前記電波の受信強度が最大となる前記アンテナの受信方向に基づいて求められた前記測位信号を含む電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、付記17に記載された測位方法。
(付記20)
前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記測位衛星の天空図上の位置として表現される、付記16乃至19のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記21)
前記第2の位置を示す天空図の操作によって前記第1の位置を示す天空図と前記第2の位置を示す天空図との一致度が高まる場合の前記操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定する、付記20に記載された測位方法。
(付記22)
前記第2の位置を示す天空図を回転させる操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図の回転量を、前記測位装置の方位の誤差と推定する、付記21に記載された測位方法。
(付記23)
前記第2の位置を示す天空図を相似的に拡大し又は縮小する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記操作の前の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、の差を前記測位装置の高度の誤差と推定する、付記21又は22に記載された測位方法。
(付記24)
前記第2の位置を示す天空図を平行移動する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られるための前記第2の位置を示す天空図の平行移動量を前記測位装置の水平方向の位置の誤差と推定する、付記21乃至23のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記25)
さらに、前記測位信号から得られた疑似距離に基づいて前記第1の位置を算出する、付記16乃至24のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記26)
前記第1の位置と前記第2の位置との相違が所定の範囲を超えていれば前記測位信号は異常であるとの判定結果を出力する、付記16乃至25のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記27)
前記電波から生成された高周波電流から前記測位信号を抽出する、付記16乃至26のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記28)
前記比較結果を画像及び音声の少なくとも一方で出力する、付記16乃至27のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記29)
前記測位信号は、GNSS衛星及びSBAS衛星の少なくとも一方から送信された信号である、付記16乃至28のいずれか1項に記載された測位方法。
(付記30)
測位装置のコンピュータに、
測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する手順、
前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する手順、
前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する手順、
を実行させるための測位プログラムを記録した記録媒体。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、それぞれの実施形態に記載された構成は、必ずしも互いに排他的なものではない。本発明の構成、作用及び効果は、上述の実施形態の全部又は一部の組み合わせによって実現されてもよい。
以上の各実施形態に記載された機能及び手順は、それぞれの測位装置が備える中央処理装置(central processing unit、CPU)がプログラムを実行することにより実現されてもよい。プログラムは、固定された一時的でない(tangible and non-transitory)記録媒体に記録される。記録媒体としては半導体メモリ又は固定磁気ディスク装置が用いられるが、これらには限定されない。CPUは例えば各実施形態の位置算出部に備えられるコンピュータである。
10 測位システム
100-105 測位装置
110、110A、110B 位置算出部
111、111A、111B 第1算出部
112 第2算出部
120 判定部
130 アンテナ
130A 指向性アンテナ
140、141 復調部
150 出力部
200 移動体
300 測位衛星

Claims (9)

  1. 測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出するとともに、前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する位置算出手段と、
    前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する判定手段と、
    を備え
    前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記測位衛星の天空図上の位置として表現され、
    前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図の操作によって前記第1の位置を示す天空図と前記第2の位置を示す天空図との一致度が高まる場合の前記操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定する、
    測位装置。
  2. 前記測位信号を受信するアンテナを備え、
    前記測位衛星は前記アンテナで受信可能な複数の測位衛星の1つであり、
    前記位置算出手段は、前記複数の測位衛星のそれぞれについて前記第1の位置及び前記第2の位置を算出し、
    前記判定手段は、前記複数の測位衛星のそれぞれの前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて前記測位信号の正常性を前記複数の測位衛星毎に判定する、
    請求項1に記載された測位装置。
  3. 前記アンテナは複数のアンテナの1つであり、
    前記位置算出手段は、前記複数のアンテナの間の前記電波の受信時の位相差及び前記電波の受信時刻差の少なくとも一方に基づいて求められた前記電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、請求項2に記載された測位装置。
  4. 前記アンテナは受信方向が可変のアンテナであり、
    前記位置算出手段は、前記電波の受信強度が最大となる前記アンテナの受信方向に基づいて求められた前記測位信号を含む電波の到来方向に基づいて前記複数の測位衛星毎に前記第1の位置を算出する、請求項2に記載された測位装置。
  5. 前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を回転させる操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図の回転量を、前記測位装置の方位の誤差と推定する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載された測位装置。
  6. 前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を相似的に拡大し又は縮小する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記操作の前の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、前記極大値が得られる際の前記第2の位置を示す天空図から求まる前記測位装置の高度と、の差を前記測位装置の高度の誤差と推定する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載された測位装置。
  7. 前記判定手段は、前記第2の位置を示す天空図を平行移動する操作によって前記一致度の極大値が得られる場合には、前記極大値が得られるための前記第2の位置を示す天空図の平行移動量を前記測位装置の水平方向の位置の誤差と推定する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された測位装置。
  8. コンピュータが、
    測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出し、
    前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出し、
    前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定
    前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記測位衛星の天空図上の位置として表現され、
    前記第2の位置を示す天空図の操作によって前記第1の位置を示す天空図と前記第2の位置を示す天空図との一致度が高まる場合の前記操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定する、
    測位方法。
  9. 測位装置のコンピュータに、
    測位信号を含む電波の到来方向に基づく前記電波を送信した測位衛星の位置を示す第1の位置を算出する手順、
    前記測位信号に含まれる前記測位衛星の軌道情報に基づく前記測位衛星の位置を示す第2の位置を算出する手順、
    前記第1の位置と前記第2の位置との比較結果に基づいて、受信された前記測位信号の正常性を判定する判定手順、
    を実行させ
    前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記測位衛星の天空図上の位置として表現され、
    前記判定手順は、前記第2の位置を示す天空図の操作によって前記第1の位置を示す天空図と前記第2の位置を示す天空図との一致度が高まる場合の前記操作の量に基づいて測位装置の方向及び位置の少なくとも一方の誤差を推定する、
    測位プログラム。
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