JP7371415B2 - 遠隔操作端末 - Google Patents

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本発明は、遠隔操作端末に関する。
従来、高所作業車は、自走可能な下部走行体に上部旋回台が設けられ、この旋回台に伸縮するブームが起伏自在に設けられている。ブームの先端には、作業者が搭乗するバケットが設けられている。高所作業車は、バケット内の操作具によって作業者の所望する位置にバケットを移動することができる。このような高所作業車において、操作具の操作方向にバケットが移動するように構成されたものが知られている。例えば、特許文献1の如くである。
特許文献1に記載の高所作業車(作業車両)は、走行体に設けられた旋回台に伸縮自在なブームが設けられている。ブームの先端には、バケットが設けられている。バケットには、任意の方向に傾倒操作可能な1本の入力操作レバーが設けられている。また入力操作レバーには、軸回りに回転可能な可動グリップが設けられている。バケットは、入力操作レバーの傾倒方向に移動し、可動グリップの回転方向に揺動するように構成されている。このように構成することで、入力操作レバーの操作に対するバケットの移動方向の不一致が解消され、作業者の操作感を向上させることができる。
特許文献1に記載の高所作業車は、バケットの操作端末に入力操作レバーが設けられている。作業者は、操作端末の位置から周囲の状況を確認しつつ、入力操作レバーでバケットを移動させる。このため、複数の作業者や荷物を積載することができる程度の大きさのバケットでは、作業者が操作端末の位置からバケットの周囲の状況を確認し難い場合がある。つまり、バケットの操作端末に設けられている入力操作レバーでの操作では、操作端末から遠い部分に死角が生じ、バケットの操作に熟練した技能や別の作業者の補助が必要になる場合があった。
特開平9-202599号公報
本発明の目的は、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる遠隔操作端末の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、走行体に旋回台を介して起伏可能なブームが設けられた作業車両の遠隔操作端末である。前記作業車両に設けられた撮影対象を撮影するカメラと、ジャイロセンサと、加速度センサと、制御信号を前記作業車両に送信する送信部と、前記撮影対象の基準画像、前記作業車両における前記撮影対象の位置情報及び前記カメラが撮影した前記撮影対象の撮影画像を取得し、前記作業車両における前記撮影対象の位置情報を基準として、前記基準画像に対する前記撮影画像の大きさ、ひずみの度合いから前記撮影対象に対する前記遠隔操作端末の姿勢情報位置情報を算出する位置情報算出部と、前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報と前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値とから前記作業車両の制御信号を生成する制御部と、を備える遠隔操作端末である。
第2の発明は、走行体に旋回台を介して起伏可能なブームが設けられた作業車両の遠隔操作端末である。方位検出部と、ジャイロセンサと、加速度センサと、制御信号を前記作業車両に送信する送信部と、前記方位検出部が検出した方位と前記作業車両における操作される部分の方位とから前記作業車両における操作される部分に対する前記操作端末の方位情報が含まれる位置情報を算出する位置情報算出部と、前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報と前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値とから前記作業車両の制御信号を生成する制御部と、を備える遠隔操作端末である。
第3の発明は、前記作業車両における操作される部分の移動方向を指示する移動方向基準が設定され、前記制御部は、前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報または前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値から前記作業車両における操作される部分に対する前記移動方向基準の方向を算出し、前記移動方向基準の方向に前記作業車両における操作される部分が移動する制御信号を生成する遠隔操作端末ある。
第4の発明は、前記移動方向基準の方向を維持した状態で、前記ジャイロセンサまたは前記加速度センサが特定の方向の加速度または角加速度を検出すると、前記制御部は、検出した前記特定の方向の加速度または角加速度の大きさに応じた速度で、前記移動方向基準の方向に前記作業車両における操作される部分が移動する制御信号を生成する遠隔操作端末である。
第5の発明は、特定の姿勢を維持した状態で、前記ジャイロセンサまたは前記加速度センサが特定の方向の加速度または角加速度を検出すると、前記制御部は、検出した前記特定の方向の加速度または角加速度の大きさに応じた速度で、前記作業車両における操作される部分が特定の動きをする制御信号を生成する遠隔操作端末である。
第6の発明は、前記移動方向基準の方向における対象物までの距離を検出する距離検出センサを備え、前記制御部は、前記送信部を介して、前記作業車両の姿勢情報を取得し、前記距離検出センサの検出値と前記遠隔操作端末の位置情報と前記作業車両の姿勢情報とから、作業車両における操作される部分から前記対象物までの距離を算出する遠隔操作端末である。
本発明は、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明においては、カメラにより撮影した撮影対象に対する遠隔操作端末の姿勢を基準として、遠隔操作端末の操作により生じた加速度と角加速度および角速度とから制御信号が生成されるので、作業者の所望する位置から作業車両が遠隔操作端末の移動方向基準の方向に移動される。これにより、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
第2の発明においては、作業車両における操作される部分の方位と遠隔操作端末の方位検出部により検出した方位とから定まる初期姿勢を基準として、遠隔操作端末の操作により生じた加速度と角速度とからバケットを移動させる制御信号が生成されるので、任意の場所から移動させたい方向に遠隔操作端末の移動方向基準を向けるだけでよい。つまり、遠隔操作端末は、磁気を検出するとともにバケットの方位を取得すれば高所作業車の制御信号が生成される。これにより、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
第3の発明においては、遠隔操作端末に移動方向基準を設定することで、作業車両における操作される部分に対する移動方向基準の方向を算出し、移動方向基準の方向に前記作業車両における操作される部分を移動させる制御信号が生成されるので、任意の場所から移動させたい方向に遠隔操作端末の移動方向基準を向けるだけでよい。これにより、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
第4の発明においては、遠隔操作端末は、遠隔操作端末を特定の態様で移動させることでバケット分の移動方向と移動速度が定まるので煩雑な速度設定の操作が必要ない。これにより、操作具の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
第5の発明においては、遠隔操作端末を特定の姿勢で特定の方向に移動させた際の作業車両における操作される部分の移動の態様が定められているので、様々な作業車両の制御信号が遠隔操作端末の単純な動きで生成される。これにより、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
第6の発明においては、遠隔操作端末は、移動方向基準が指し示す方向の障害物までの距離を検出するので、移動方向に存在する障害物との接触が抑制される。これにより、操作端末の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
高所作業車の全体構成を示す側面図。 高所作業車の制御構成を示すブロック図。 図3は本発明の第一実施形態における遠隔操作端末を示す。(A)は遠隔操作端末の全体を示す斜視図を示し、(B)は遠隔操作端末の側面図を示す。 遠隔操作端末の制御構成を示すブロック図。 遠隔操作端末の初期姿勢の設定方法を示す図。 図6はバケットを移動させる際の遠隔操作端末の操作を示す。(A)は遠隔操作端末の移動方向基準の方向に移動させる操作を示し、(B)は遠隔操作端末の移動方向基準の逆方向に移動させる操作を示す。 図7はバケットを揺動させる際の遠隔操作端末の操作を示す。(A)は一方向に揺動させる操作を示し、(B)は他方向に揺動させる操作を示す。 図8は遠隔操作端末のレーザー距離計による障害物の検知態様を示す図。 遠隔操作端末におけるバケット制御の態様を表すフローチャートを示す図。 遠隔操作端末における初期姿勢設定制御の態様を表すフローチャートを示す図。 遠隔操作端末におけるバケット移動制御の態様を表すフローチャートを示す図。 遠隔操作端末におけるバケット揺動制御の態様を表すフローチャートを示す図。 本発明の第二実施形態における遠隔操作端末の制御構成を示すブロック図。 本発明の第二実施形態における遠隔操作端末の初期姿勢の設定方法を示す図。
以下に、図1と図2とを用いて、遠隔操作端末によって操作される作業車両である高所作業車1について説明する。本実施形態において、作業車両として高所作業車1を用いて説明するが、移動式クレーン等の旋回台とブームを備える作業車両であればよい。
図1に示すように、高所作業車1は、高所に作業者を配置するための作業車両である。高所作業車1は、車両2、高所作業装置5を有する。
車両2は、高所作業装置5を搬送する走行体である。車両2は、フレーム2aに運転室2bや複数の車輪3が設けられ、動力源である図示しないエンジンが搭載されている。車両2は、エンジンの駆動力を複数の車輪3に伝達して走行するように構成されている。車両2には、アウトリガ4が設けられている。アウトリガ4は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ4を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、高所作業車1の作業可能範囲を広げることができる。
高所作業装置5は、作業者が搭乗するバケット9を高所まで持ち上げる装置である。高所作業装置5は、旋回台6、ブーム8、バケット9、制御装置を具備する。
旋回台6は、高所作業装置5を旋回させる装置である。旋回台6は、円環状の軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。また、旋回台6は、アクチュエータである旋回用油圧モータ7が設けられている。旋回台6は、旋回用油圧モータ7によって一方向と他方向とに旋回可能に構成されている。
旋回用油圧モータ7は、電磁比例切換弁である旋回用バルブ16(図2参照)によって回転操作される。旋回用バルブ16は、旋回用油圧モータ7に供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。旋回台6には、旋回台6の基準位置からの旋回角度を検出する旋回用センサ20(図2参照)が設けられている。
ブーム8は、バケット9を支持する梁部材である。ブーム8は、複数のブーム部材から構成されている。ブーム8は、各ブーム部材を図示しない伸縮用油圧シリンダで移動させることで伸縮自在に構成されている。伸縮用油圧シリンダは、電磁比例切換弁である伸縮用バルブ17(図2参照)によって伸縮操作される。ブーム8は、ブーム部材の基端が旋回台6上に揺動可能に設けられている。ブーム8には、ブーム長さを検出する伸縮用センサ21(図2参照)が設けられている。
バケット9は、作業者の作業空間を確保する箱状部材である。バケット9は、内部に作業者が乗り込むように構成されている。バケット9は、支持機構9aを介してブーム8の先端に支持されている。支持機構9aは、図示しないバケット用油圧モータで回転させることでバケット9を水平方向に揺動(スイング)自在に構成している。バケット用油圧モータは、電磁比例切換弁である揺動用バルブ19(図2参照)によって回転操作される。バケット9には、バケット9の基準位置からのバケット角度を検出する揺動用センサ23(図2参照)が設けられている。
起伏用油圧シリンダ10は、ブーム8を起立および倒伏させ、ブーム8の姿勢を保持する油圧アクチュエータである。起伏用油圧シリンダ10は、電磁比例切換弁である起伏用バルブ18(図2参照)によって伸縮操作される。起伏用油圧シリンダ10は、基部が旋回台6に揺動自在に連結され、ロッド先端がブーム8に揺動自在に連結されている。起伏用油圧シリンダ10には、ブーム8の起伏角度を検出する起伏用センサ22(図2参照)が設けられている。
図2に示すように、車両通信装置11は、広域情報通信網等を介して遠隔操作端末に位置情報、姿勢情報を送信し、広域情報通信網等を介して遠隔操作端末からの制御信号等を受信する装置である。車両通信装置11は、遠隔操作端末からの制御信号を受信すると車両制御装置13に転送するように構成されている。
ここで、高所作業車1の位置情報とは、高所作業車1におけるブーム8の先端の位置座標、旋回台6の回転中心における位置座標およびバケット9の旋回伸縮操作具14、起伏操作具15等が設けられている側面が向いている方向の方位A1(以下、単に「バケット方位A1」と記す)を含む情報とする。高所作業車1の姿勢情報とは、高所作業車1における旋回台6の旋回角度、ブーム8の起伏角度およびブーム8の長さおよびバケット9の揺動角度を言う。
GNSS受信機12は、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System)を構成する受信機であって、衛星から測距電波を受信し、受信機の位置座標である緯度、経度、標高および方位角を算出する装置である。GNSS受信機12は、バケット9に設けられている。GNSS受信機12は、高所作業車1の位置情報であるブーム8の先端の位置座標とバケット方位A1とを算出する。なお、GNSS受信機12は、バケット9と旋回台6とに設けて高所作業車1の位置情報を算出する構成でもよい。また、GNSS受信機12に替えて近距離無線通信等で緯度、経度、標高およびバケット方位A1を算出してもよい。
バケット9には、旋回台6の旋回操作、ブーム8の伸縮操作を行う旋回伸縮操作具14、ブーム8の起伏操作を行う起伏操作具15等が設けられている。
車両制御装置13は、各操作弁を介して高所作業車1やクレーンにおけるアクチュエータを制御する装置である。車両制御装置13は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。車両制御装置13は、各アクチュエータや切換え弁、センサ等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
車両制御装置13は、旋回伸縮操作具14、起伏操作具15に接続され、旋回伸縮操作具14、起伏操作具15のそれぞれの操作信号を取得することができる。
車両制御装置13は、車両通信装置11に接続され、遠隔操作端末からの制御信号を取得することができる。そして、車両制御装置13は、高所作業車1の位置情報と姿勢情報を遠隔操作端末に送信することができる。
車両制御装置13は、旋回用バルブ16、伸縮用バルブ17、起伏用バルブ18および揺動用バルブ19に接続され、旋回用バルブ16、伸縮用バルブ17、起伏用バルブ18および揺動用バルブ19に制御信号を伝達することができる。
車両制御装置13は、旋回用センサ20、伸縮用センサ21、起伏用センサ22および揺動用センサ23に接続され、旋回台6の旋回角度、ブーム8の起伏角度、ブーム長さ、バケット9の揺動角度等の姿勢情報を取得することができる。
車両制御装置13は、GNSS受信機12に接続され、高所作業車1にけるバケット9の位置座標を高精度で取得することができる。また、車両制御装置13は、旋回台6の旋回操作、ブーム8の伸縮操作および起伏操作によって複数の位置座標とそれぞれの姿勢情報を取得することで、旋回台6の回転中心における位置座標およびバケット方位A1(図14参照)を高精度で算出することができる。
車両制御装置13は、旋回伸縮操作具14および起伏操作具15の操作信号に基づいて各操作具に対応した制御信号を生成することができる。
このように構成される高所作業車1は、車両2を走行させることで任意の位置に高所作業装置5を移動させることができる。また、高所作業車1は、ブーム8を任意の起伏角度に起立させて、ブーム8を任意のブーム長さに延伸させて高所作業装置5のバケット9の移動範囲を拡大することができる。
以下に、図3と図4とを用いて、遠隔操作端末24について説明する。本実施形態において、遠隔操作端末24は、高所作業車1を遠隔操作するものとして説明するが、旋回台6とブーム8を有する作業車両である移動式クレーン等を遠隔操作する構成であればよい。
図3に示すように、遠隔操作端末24は、作業者が片手で作業車両を操作可能な端末である。遠隔操作端末24には、高所作業車1のバケット9が移動する方向である移動方向基準Sが遠隔操作端末24における特定の方向を指し示す有向線分によって定められている。つまり、遠隔操作端末24は、バケット9を移動方向基準Sに沿って移動させる操作具である。遠隔操作端末24は、筐体25、カメラ26、ジャイロセンサ27、加速度センサ28、送信部である端末通信装置29、移動スイッチ30、切り替えスイッチ31、距離検出センサであるレーザー距離計32、位置情報算出部33a、制御部である端末制御装置33を備える。
筐体25は、遠隔操作端末24の主な構成部品である。筐体25は、片手で把持可能且つ、移動方向基準Sが認識可能な形状に形成されている。本実施形態において、筐体25は、片手で把持可能な所定長さの筒形状に形成されている。また、本実施形態において、遠隔操作端末24は、筐体25の軸線が移動方向基準Sに定められているものとする。
カメラ26は、遠隔操作端末24の位置情報を算出するために特定の対象物を撮影する。カメラ26は、筐体25の一側端部に設けられている。カメラ26は、筐体25の一側端部から移動方向基準Sに沿って筐体25の外側を撮影するように配置されている。これにより、カメラ26は、筐体25の一側端部から移動方向基準Sの方向を撮影する。移動方向基準Sの方向とは、カメラ26の撮影方向であり、筐体25の軸線に沿って筐体25の一側端部から筐体25の外側に向かう方向を言う。すなわち、移動方向基準Sの方向とは、筐体25の一側端部が向けられた方向を言う。
ジャイロセンサ27は、3軸まわりの角速度と角加速度とを検出するセンサである。ジャイロセンサ27は、筐体25内部に設けられている。ジャイロセンサ27は、3軸のうち任意の1軸が筐体25の軸線方向に一致するように配置されている。つまり、ジャイロセンサ27は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sを基準として、筐体25の3軸まわりの角速度と角加速度とを検出する。
加速度センサ28は、3軸方向の加速度を検出するセンサである。加速度センサ28は、筐体25内部に設けられている。加速度センサ28は、3軸のうち任意の1軸が筐体25の軸方向に一致するように配置されている。つまり、加速度センサ28は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sを基準として、筐体25の3軸方向の加速度を検出する。
端末通信装置29は、広域情報通信網等を介して高所作業車1から姿勢情報を含む位置情報を受信し、広域情報通信網等を介して高所作業車1に制御信号等を送信する装置である。端末通信装置29は、は筐体25の内部に設けられている。端末通信装置29は、高所作業車1からの位置情報を受信すると端末制御装置33に転送するように構成されている。
移動スイッチ30は、高所作業車1のバケット9の移動を許可するスイッチである。移動スイッチ30は、筐体25の側面に設けられている。移動スイッチ30は、押圧操作によってON状態に切り替えられる。また、移動スイッチ30は、押圧操作を止めるとばね等の力によりOFF状態に切り替わる。移動スイッチ30は、押圧操作されている間のみ高所作業車1にバケット9を移動する制御信号の送信を許可する。つまり、移動スイッチ30は、OFF状態になると高所作業車1への制御信号の送信を停止するデッドマンスイッチとして構成されている。また、移動スイッチ30は、押圧操作によりカメラ26で画像を撮影する。
切り替えスイッチ31は、遠隔操作端末24の操作モードを切り替えるスイッチである。切り替えスイッチ31は、筐体25の側面に設けられている。切り替えスイッチ31は、スイッチポジションが変更されることによって、遠隔操作端末24の操作モードをバケット移動モードと、バケット揺動モードと、ロックモードとに切り替える。バケット移動モードは、遠隔操作端末24の操作によってバケット9を任意の方向に移動させる制御信号を生成するモードである。バケット揺動モードは、遠隔操作端末24の操作によってバケット9を水平方向に揺動(スイング)させる制御信号を生成するモードである。ロックモードは、遠隔操作端末24の操作に関わらず制御信号を生成しないモードである。
レーザー距離計32は、レーザー光L(図8参照)の反射により反射した対象物までの距離を計測する計測器である。レーザー距離計32は、筐体25において、カメラ26が配置されている一側端部に設けられている。レーザー距離計32は、筐体25の軸線方向が計測方向になるように配置されている。つまり、レーザー距離計32は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの方向にある障害物Z(図8参照)までの距離を計測するように構成されている。
図4に示すように、端末制御装置33は、高所作業車1の制御信号を生成する装置である。端末制御装置33は、筐体25内に設けられている。端末制御装置33は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。端末制御装置33には、位置情報算出部33aが含まれている。端末制御装置33は、各アクチュエータや切換え弁、センサ等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
位置情報算出部33aは、カメラ26によって撮影された画像から遠隔操作端末24の姿勢情報を含む位置情報を算出する。位置情報算出部33aは、端末制御装置33の一部に構成されている。位置情報算出部33aは、位置情報を算出する基準となるマーカーMの基準画像およびマーカーMの高所作業車1に対する位置情報を予め取得している。本実施形態において、マーカーMは、バケット9の内側側面と外側側面とに設けられ、それぞれ異なる図形が描かれている。位置情報算出部33aは、マーカーMを構成する図形によってマーカーMを区別し、高所作業車1におけるマーカーMの位置を特定する。また、位置情報算出部33aは、マーカーMの撮影画像の大きさと歪みの状態から高所作業車1のマーカーMの位置を基準とする遠隔操作端末24の位置と姿勢を算出する。本実施形態におけるマーカーMは、点対称でないように図形の組み合わせ等により描かれた特定の幾何学模様からなる印である。
端末制御装置33の位置情報算出部33aは、カメラ26に接続され、カメラ26が撮影した画像を取得し、予め取得しているマーカーMの基準画像に基づいて、取得した画像からマーカーMの撮影画像を抽出することができる。また、位置情報算出部33aは、マーカーMの基準画像とマーカーMの撮影画像とを比較し、マーカーMの基準画像に対するマーカーMの撮影画像の大きさ、ひずみの度合いから、高所作業車1のマーカーMの位置を基準とするカメラ26の位置およびカメラ26の撮影方向であるカメラ26の姿勢を算出することができる。すなわち、位置情報算出部33aは、高所作業車1のマーカーMの位置を基準とする遠隔操作端末24の位置と姿勢を含む位置情報を算出することができる。
端末制御装置33は、ジャイロセンサ27と加速度センサ28とに接続され、ジャイロセンサ27の検出値である3軸まわりの角速度および角加速度と、加速度センサ28の検出値である3軸方向の加速度とを取得することができる。また、端末制御装置33は、取得した3軸まわりの角速度および角加速度から3軸まわりの回転角度を算出し、取得した加速度から3軸方向の移動量を算出することができる。
端末制御装置33は、レーザー距離計32に接続され、レーザー距離計32が検出した移動方向基準Sの方向にある障害物Zまでの距離を取得することができる。
端末制御装置33は、移動スイッチ30および切り替えスイッチ31に接続され、移動スイッチ30および切り替えスイッチ31の操作信号を所得することができる。
端末制御装置33は、端末通信装置29に接続され、端末通信装置29を介して高所作業車1から位置情報を取得し、高所作業車1に制御信号を送信することができる。
端末制御装置33は、位置情報算出部33aによって高所作業車1のマーカーMに対する遠隔操作端末24の位置情報を算出し、遠隔操作端末24の初期姿勢として設定する。さらに、端末制御装置33は、ジャイロセンサ27と加速度センサ28とから取得した角速度、角加速度および加速度から、遠隔操作端末24の初期姿勢を基準として、遠隔操作端末24の移動方向基準Sが遠隔操作端末24の操作によって向けられた方向を算出する。端末制御装置33は、移動スイッチ30等の操作信号を取得すると、移動方向基準Sの方向に高所作業車1のバケット9を移動させる制御信号を送信する。
以上のように構成される遠隔操作端末24は、高所作業車1との位置関係を算出し、操作によって遠隔操作端末24の移動方向基準Sが向けられた方向に高所作業車1のバケット9が移動する制御信号を送信する。また、遠隔操作端末24は、特定の操作に応じた制御信号を高所作業車1に送信する。
次に、図5から図8を用いて、遠隔操作端末24における高所作業車1のバケット制御について説明する。高所作業車1を操作する作業者は、操作対象である高所作業車1のバケット9に搭乗しているものとする。また、作業者は、遠隔操作端末24を手で保持しているものとする。この際、遠隔操作端末24は、切り替えスイッチ31によってロックモードに切り替えられているものとする。なお、以下の実施形態での遠隔操作端末24スイッチ操作等は、一例を示しており、実施形態に記載されている操作以外の操作方法でもよい。
図5に示すように、バケット9内の作業者は、遠隔操作のための事前準備として、バケット9内の任意の位置からバケット9の内側に設けられているマーカーMに遠隔操作端末24のカメラ26を向けて撮影する。端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得している状態で、移動スイッチ30の操作信号を取得すると、カメラ26によって移動方向基準Sの方向を撮影する。端末制御装置33の位置情報算出部33aは、撮影された画像から予め取得しているマーカーMの基準画像との一致度が高い撮影画像をマーカーMの撮影画像として検出する。位置情報算出部33aは、マーカーMの基準画像に対するマーカーMの撮影画像の大きさ、ひずみの度合いから、高所作業車1のマーカーMの位置を基準とする遠隔操作端末24の位置と姿勢とを算出するとともに、遠隔操作端末24の初期姿勢として設定する。
バケット9を任意の方向に移動させたい場合、作業者は、切り替えスイッチ31をバケット移動モードに切り替え、移動スイッチ30を操作しながら(図4参照)、高所作業車1のバケット9を移動させたい方向に、遠隔操作端末24における筐体25の一側端部(カメラ26が設けられている端部)を向ける。すなわち、遠隔操作端末24は、移動方向基準Sの方向がバケット9の移動方向に向けられる。端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がバケット移動モードに切り替えられた操作信号と移動スイッチ30の操作信号とを取得している状態で、ジャイロセンサ27と加速度センサ28とから角速度、角加速度および加速度を取得すると、遠隔操作端末24の初期姿勢からの移動方向(矢印参照)および移動角度θを算出する。つまり、端末制御装置33は、遠隔操作端末24の初期姿勢を基準として、移動方向基準Sの方向を算出する。
図6に示すように、作業者は、高所作業車1のバケット9を移動させたい方向に、遠隔操作端末24の移動方向基準Sを向けた状態で遠隔操作端末24を移動方向基準Sまわりに回転させる。端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がバケット移動モードに切り替えられた操作信号と移動スイッチ30の操作信号とを取得している状態で、移動方向基準Sまわりの角加速度および角速度を取得すると、移動方向基準Sまわりの回転方向および回転角度を算出する。さらに端末制御装置33は、算出した回転方向および回転角度に基づいた移動方向および移動速度でバケット9を移動させるための制御信号を生成し、高所作業車1の車両制御装置13に送信する。
端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに回転されていない基準位置である場合、バケット9の移動速度がゼロであるとしてバケット9を移動させる制御信号を送信しない。端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに基準位置から一方向(右方向)に回転されると(図6(A)矢印参照)、回転角度に応じた移動速度でバケット9が移動方向基準Sの方向に移動する制御信号を生成する(図6(A)黒塗矢印参照)。端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに基準位置から他方向(左方向)に回転されると(図6(B)矢印参照)、回転角度に応じた移動速度でバケット9が移動方向基準Sの方向の逆方向に移動する制御信号を生成する(図6(B)黒塗矢印参照)。なお、本実施形態においてバケット9の移動方向と移動速度は、移動方向基準Sまわりの回転方向と回転角度によって設定される構成であるが、遠隔操作端末24の移動方向基準Sに沿った移動方向と移動量によって設定される構成でもよい。
図7に示すように、バケット9が水平方向に揺動するスイング動作をさせたい場合、作業者は、切り替えスイッチ31をバケット揺動モードに切り替え、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内の角度になるように遠隔操作端末24を立てるように移動させる。さらに、作業者は、移動スイッチ30を操作しながら高所作業車1のバケット9を揺動させたい方向に、遠隔操作端末24を移動方向基準Sまわりに一方向(例えば右方向)に回転させる。端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がバケット揺動モードに切り替えられた操作信号と移動スイッチ30の操作信号とを取得している状態、且つ移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内である状態において、移動方向基準Sまわりの角速度を取得すると、移動方向基準Sまわりの回転方向および回転角度を算出する。そして、端末制御装置33は、算出した回転方向および回転角度に応じた揺動方向に揺動角度量までバケット9を揺動させるための制御信号を生成し、高所作業車1の車両制御装置13に送信する。
端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに回転されていない基準位置である場合、バケット9の揺動角度量がゼロであるとしてバケット9を揺動させる制御信号を送信しない。端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに基準位置から一方向(右方向)に回転されると(図7(A)矢印参照)、回転角度に応じた揺動角度量だけ一方向にバケット9が揺動する制御信号を生成する(図7(A)黒塗矢印参照)。端末制御装置33は、遠隔操作端末24が移動方向基準Sまわりに基準位置から他方向(左方向)に回転されると(図7(B)矢印参照)、回転角度に応じた揺動角度量だけ他方向にバケット9が揺動する制御信号を生成する(図7(B)黒塗矢印参照)。なお、本実施形態においてバケット9の揺動方向と揺動角度量は、移動方向基準Sまわりの回転方向と回転角度によって設定される構成であるが、遠隔操作端末24の移動方向基準Sに沿った移動方向と移動量によって設定される構成でもよい。
端末制御装置33は、移動スイッチ30がOFF状態になった操作信号を取得すると、高所作業車1への制御信号の送信を停止する。また、端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得すると、高所作業車1への制御信号の送信を停止するとともに、切り替えスイッチ31と移動スイッチ30によるカメラ26の撮影以外のスイッチの操作信号の取得とジャイロセンサ27および加速度センサ28の検出値の取得を停止する。
図8に示すように、端末制御装置33は、レーザー光Lを用いてレーザー距離計32が検出した移動方向基準Sの方向にある障害物Zまでの距離が任意に設定した閾値R以下になると高所作業車1への制御信号の送信を停止する。つまり、端末制御装置33は、遠隔操作端末24が高所作業車1のバケット9と一体に移動する場合、バケット9がバケット9の移動方向に存在する障害物Zに閾値Rよりも近接しないように高所作業車1を制御する。
以上のように構成される遠隔操作端末24は、移動方向基準Sの方向によって高所作業車1のバケット9の移動方向を設定し、移動方向基準Sまわりに回転させることで移動速度等を設定することができる。なお、本実施形態において、遠隔操作端末24は、バケット9内の作業者によって操作されているが、高所作業車1に設けられているマーカーMをカメラ26で撮影できる位置であれば、地上にいる作業者によって操作されてもよい。また、遠隔操作端末24で操作される作業車両は、旋回台6と起伏可能な伸縮ブーム8を有するクレーン等の作業車両であればよい。
以下に、図9から図12を用いて、遠隔操作端末24による高所作業車1のバケット制御について具体的に説明する。
図9に示すように、遠隔操作端末24による高所作業車1のバケット制御のステップS110において、端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得しているか否かを判定する。
その結果、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得している場合、端末制御装置33はステップをステップS120に移行させる。
一方、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はステップをステップS140に移行させる。
ステップS120において、端末制御装置33は、移動スイッチ30の操作信号を取得したか否か、すなわち、移動スイッチ30がON状態か否かを判定する。
その結果、移動スイッチ30の操作信号を取得した場合、端末制御装置33はステップをステップS130に移行させる。
一方、移動スイッチ30の操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はステップをステップS140に移行させる。
ステップS130において、端末制御装置33は、初期姿勢設定制御Aを開始し、ステップをステップS131に移行させる(図10参照)。
ステップS140において、端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がバケット移動モードに切り替えられた操作信号を取得したか否かを判定する。
その結果、切り替えスイッチ31がバケット移動モードに切り替えられた操作信号を取得した場合、端末制御装置33はステップをステップS150に移行させる。
一方、切り替えスイッチ31がバケット移動モードに切り替えられた操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はステップをステップS160に移行させる。
ステップS150において、端末制御装置33は、バケット移動制御Bを開始し、ステップをステップS151に移行させる(図11参照)。
ステップS160において、端末制御装置33は、切り替えスイッチ31がバケット揺動モードに切り替えられた操作信号を取得したか否かを判定する。
その結果、切り替えスイッチ31がバケット揺動モードに切り替えられた操作信号を取得した場合、端末制御装置33はステップをステップS170に移行させる。
一方、切り替えスイッチ31がバケット揺動モードに切り替えられた操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はステップをステップS110に移行させる。
ステップS170において、端末制御装置33は、バケット揺動制御Cを開始し、ステップをステップS171に移行させる(図12参照)。
図10に示すように、初期姿勢設定制御AにおけるステップS131において、端末制御装置33は、カメラ26によって画像を撮影し、撮影した画像を取得し、ステップをS132に移行させる。
ステップS132において、端末制御装置33は、マーカーMの基準画像に基づいて、取得した画像からマーカーMの撮影画像を抽出し、ステップをステップS133に移行させる。
ステップS133において、端末制御装置33は、マーカーMの基準画像とマーカーMの撮影画像とを比較し、マーカーMの基準画像に対するマーカーMの撮影画像の大きさ、ひずみの度合いから、高所作業車1のマーカーMの位置を基準とする遠隔操作端末24の位置と姿勢を含む位置情報を算出し、ステップをステップS134に移行させる。
ステップS134において、端末制御装置33は、算出した遠隔操作端末24の位置と姿勢とを遠隔操作端末24の初期姿勢として設定し、初期姿勢設定制御Aを終了し、ステップをステップS140に移行させる(図9参照)。
図11に示すように、バケット移動制御BにおけるステップS151において、端末制御装置33は、ジャイロセンサ27が検出した3軸まわりの角速度および角加速度と、加速度センサ28とが検出した3軸方向の加速度とを取得し、ステップをS152に移行させる。
ステップをS152において、端末制御装置33は、取得した3軸まわりの角速度および角加速度と、3軸方向の加速度とから遠隔操作端末24の初期姿勢を基準として、移動方向基準Sの方向を算出し、ステップをステップS153に移行させる。
ステップS153において、端末制御装置33は、移動スイッチ30の操作信号を取得したか否か、すなわち、移動スイッチ30がON状態か否かを判定する。
その結果、移動スイッチ30の操作信号を取得した場合、端末制御装置33はステップをステップS154に移行させる。
一方、移動スイッチ30の操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はバケット移動制御Bを終了し、ステップをステップS160に移行させる(図9参照)。
ステップS154において、端末制御装置33は、移動方向基準Sまわりの角加速度および角速度を取得し、ステップをステップS155に移行させる。
ステップS155において、端末制御装置33は、取得した移動方向基準Sまわりの角加速度および角速度から遠隔操作端末24の移動方向基準Sまわりの回転方向および回転角度を算出し、ステップをステップS156に移行させる。
ステップS156において、端末制御装置33は、算出した回転方向および回転角度に基づいた移動方向および移動速度でバケット9を移動させるための制御信号を生成するとともに高所作業車1に送信し、ステップをステップS157に移行させる。
ステップS157において、端末制御装置33は、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止された否かを判定する。すなわち、端末制御装置33は、移動スイッチ30がOFF状態に操作されたか否かを判定する。
その結果、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止された場合、バケット移動制御Bを終了し、端末制御装置33はステップをステップS160に移行させる(図9参照)。
一方、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止されていない場合、端末制御装置33はステップをステップS157に移行させる。
図12に示すように、バケット揺動制御CにおけるステップS171において、端末制御装置33は、ジャイロセンサ27が検出した3軸まわりの角速度および角加速度と、加速度センサ28とが検出した3軸方向の加速度とを取得し、ステップをS172に移行させる。
ステップS172において、端末制御装置33は、取得した3軸まわりの角速度および角加速度と、3軸方向の加速度とから遠隔操作端末24の初期姿勢を基準として、移動方向基準Sが向けられている方向を算出し、ステップをステップS173に移行させる。
ステップS173において、端末制御装置33は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内に含まれているか否かを判定する。
その結果、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内に含まれている場合、端末制御装置33はステップをステップS174に移行させる。
一方、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内に含まれていない場合、端末制御装置33はステップをステップS173に移行させる。つまり、端末制御装置33は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの水平面からの角度が90°を中心とする所定の範囲内に含まれるまで、移動スイッチ30の操作信号を受け付けない。
ステップS174において、端末制御装置33は、移動スイッチ30の操作信号を取得したか否かを判定する。
その結果、移動スイッチ30の操作信号を取得した場合、端末制御装置33はステップをステップS175に移行させる。
一方、移動スイッチ30の操作信号を取得していない場合、端末制御装置33はバケット揺動制御Cを終了し、ステップをステップS110に移行させる(図9参照)。
ステップS175において、端末制御装置33は、移動方向基準Sまわりの角加速度および角速度を取得し、ステップをステップS176に移行させる。
ステップS176において、端末制御装置33は、取得した移動方向基準Sまわりの角加速度および角速度から遠隔操作端末24の移動方向基準Sまわりの回転方向および回転角度を算出し、ステップをステップS177に移行させる。
ステップS177において、端末制御装置33は、算出した回転方向および回転角度に基づいた揺動方向および揺動速度でバケット9を揺動(スイング)させるための制御信号を生成するとともに高所作業車1に送信し、ステップをステップS178に移行させる。
ステップS178において、端末制御装置33は、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止された否かを判定する。すなわち、端末制御装置33は、移動スイッチ30がOFF状態に操作されたか否かを判定する。
その結果、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止された場合、バケット揺動制御Cを終了し、端末制御装置33はステップをステップS110に移行させる(図9参照)。
一方、移動スイッチ30の操作信号の送信が停止されていない場合、端末制御装置33はステップをステップS178に移行させる。
このように構成される遠隔操作端末24は、カメラ26により撮影したマーカーMに対する遠隔操作端末24の姿勢を基準として、遠隔操作端末24の操作により生じた加速度と角速度等とから遠隔操作端末24の移動方向基準Sの方向に高所作業車1のバケット9を移動させる制御信号が生成される。つまり、遠隔操作端末24に移動方向基準Sを設定することで、バケット9に対する移動方向基準Sの向きを算出し、移動方向基準Sの向きにバケット9を移動させる制御信号を生成するので、作業者は、任意の場所から移動させたい方向に遠隔操作端末24の移動方向基準Sを向けるだけでよい。この際、遠隔操作端末24は、遠隔操作端末24を特定の態様で移動させることでバケット9の移動方向と移動速度が定まるので煩雑な速度設定の操作が必要ない。さらに、遠隔操作端末24は、遠隔操作端末24を特定の姿勢で特定の方向に移動した際のバケット9の移動態様が定められているので、様々な制御信号が遠隔操作端末24の単純な動きで生成される。これにより、遠隔操作端末24の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
また、遠隔操作端末24は、高所作業車1のバケット9と一体に移動している場合、バケット9の移動方向に向けられた遠隔操作端末24の移動方向基準Sが指し示す方向の障害物までの距離を検出し、バケット9から障害物までの距離を算出するので、移動方向に存在する障害物との接触が抑制される。つまり、高所作業車1は、障害物からの距離を制御条件としてバケット9の作動態様が制御される。これにより、遠隔操作端末24の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
次に、図13と図14とを用いて、本発明の第二実施形態に係る遠隔操作端末24について説明する。なお、以下の各実施形態に係る遠隔操作端末24は、図3から図12に示す遠隔操作端末24において、遠隔操作端末24のバケット制御に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、符号を用いることで、同じものを指すこととし、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図13に示すように、遠隔操作端末24は、筐体25、方位検出部である磁気センサ3434、ジャイロセンサ27、加速度センサ28、送信部である端末通信装置29、移動スイッチ30、切り替えスイッチ31、距離検出センサであるレーザー距離計32、位置情報算出部33a、制御部である端末制御装置33を備える。
磁気センサ34は、磁気を検出することで方位を算出するセンサである。磁気センサ34は、筐体25内部に設けられている。磁気センサ34は、遠隔操作端末24の移動方向基準Sの方位である端末方位A2を検出するように配置されている。なお、本実施形態において、方位検出部は、磁気センサ34から構成されているが、GNSS受信機によって方位を検出する構成でもよい。
端末制御装置33は、磁気センサ34に接続され、磁気センサ34の検出値である遠隔操作端末24の端末方位A2を取得することができる。
次に、図14を用いて、遠隔操作端末24における高所作業車のバケット移動制御について説明する。
図14に示すように、遠隔操作のための事前準備として、端末制御装置33の位置情報算出部33aは、は、切り替えスイッチ31がロックモードに切り替えられた操作信号を取得している状態で、移動スイッチ30の操作信号を取得すると、高所作業車1の車両制御装置13からバケット方位A1を取得するとともに、磁気センサ34が検出した遠隔操作端末24の端末方位A2を取得する。位置情報算出部33aは、バケット方位A1と端末方位A2とからバケット9に対する遠隔操作端末24の姿勢を算出するとともに、遠隔操作端末24の初期姿勢として設定する。
このように構成される遠隔操作端末24は、遠隔操作端末24の操作により生じた加速度と角速度とから制御信号が生成されるので、任意の場所から移動させたい方向に遠隔操作端末24の移動方向基準Sを向けるだけでよい。つまり、遠隔操作端末24は、バケット方位A1と端末方位A2とを取得することで、高所作業車1の制御信号が生成される。これにより、遠隔操作端末24の利便性を向上させ、直感的に作業車両を操作することができる。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 高所作業車
2 車両
5 高所作業装置
6 旋回台
8 ブーム
13 車両制御装置
24 遠隔操作端末
26 カメラ
27 ジャイロセンサ
28 加速度センサ
33 端末制御装置
33a 位置情報算出部

Claims (6)

  1. 走行体に旋回台を介して起伏可能なブームが設けられた作業車両の遠隔操作端末であって、
    前記作業車両に設けられた撮影対象を撮影するカメラと、
    ジャイロセンサと、
    加速度センサと、
    制御信号を前記作業車両に送信する送信部と、
    前記撮影対象の基準画像、前記作業車両における前記撮影対象の位置情報及び前記カメラが撮影した前記撮影対象の撮影画像を取得し、前記作業車両における前記撮影対象の位置情報を基準として、前記基準画像に対する前記撮影画像の大きさ、ひずみの度合いから前記撮影対象に対する前記遠隔操作端末の姿勢情報位置情報を算出する位置情報算出部と、
    前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報と前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値とから前記作業車両の制御信号を生成する制御部と、
    を備える遠隔操作端末。
  2. 走行体に旋回台を介して起伏可能なブームが設けられた作業車両の遠隔操作端末であって、
    方位検出部と、
    ジャイロセンサと、
    加速度センサと、
    制御信号を前記作業車両に送信する送信部と、
    前記方位検出部が検出した方位と前記作業車両における操作される部分の方位とから前記作業車両における操作される部分に対する前記操作端末の方位情報が含まれる位置情報を算出する位置情報算出部と、
    前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報と前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値とから前記作業車両の制御信号を生成する制御部と、
    を備える遠隔操作端末。
  3. 前記作業車両における操作される部分の移動方向を指示する移動方向基準が設定され、
    前記制御部は、
    前記位置情報算出部が算出した前記遠隔操作端末の位置情報または前記ジャイロセンサおよび前記加速度センサの検出値から前記作業車両における操作される部分に対する前記移動方向基準の方向を算出し、前記移動方向基準の方向に前記作業車両における操作される部分が移動する制御信号を生成する請求項1または請求項2に記載の遠隔操作端末。
  4. 前記移動方向基準の方向を維持した状態で、前記ジャイロセンサまたは前記加速度センサが特定の方向の加速度または角加速度を検出すると、
    前記制御部は、
    検出した前記特定の方向の加速度または角加速度の大きさに応じた速度で、前記移動方向基準の方向に前記作業車両における操作される部分が移動する制御信号を生成する請求項3に記載の遠隔操作端末。
  5. 特定の姿勢を維持した状態で、前記ジャイロセンサまたは前記加速度センサが特定の方向の加速度または角加速度を検出すると、
    前記制御部は、
    検出した前記特定の方向の加速度または角加速度の大きさに応じた速度で、前記作業車両における操作される部分が特定の動きをする制御信号を生成する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遠隔操作端末。
  6. 前記移動方向基準の方向における対象物までの距離を検出する距離検出センサを備え、
    前記制御部は、
    前記送信部を介して、前記作業車両の姿勢情報を取得し、
    前記距離検出センサの検出値と前記遠隔操作端末の位置情報と前記作業車両の姿勢情報とから、作業車両における操作される部分から前記対象物までの距離を算出する請求項3または請求項4に記載の遠隔操作端末。
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