JP7369987B1 - 溶融樹脂の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

冷却効率を向上させることのできるホットカット方式の溶融樹脂の冷却装置を提供する。ホットカット方式の溶融樹脂の冷却装置1において、内部が冷却室5aをなす円筒状のケース体5と、ケース体5の軸方向一端側に接続され冷却室5aに空気を導入する導入配管6と、導入配管6の内部へ水を吐出する吐出部7と、冷却室5aへ溶融状態の樹脂を押し出すダイス3と、ダイス3から押し出された樹脂を切断するカッター4と、ケース体5の軸方向他端側に接続され冷却固化された樹脂及び加熱された空気を導出する導出配管8と、ケース体5の内周面上に形成され冷却用空気及びカッターにより切断された樹脂を案内する螺旋状の案内路9と、を備えた。

Description

本発明は、溶融樹脂を霧状の水を含む空気に曝し、水の気化熱を利用して冷却する溶融樹脂の冷却装置に関する。
樹脂材料を成形用のペレットにする際、押出機で樹脂材料を溶融混練した後、押出機先端のダイスの孔から押し出された溶融樹脂をカッターで切断し、切断された樹脂を冷却固化してペレットとする方法が一般的である。ペレットを得る方式として、ダイスの孔からストランド状に溶融樹脂を押し出してカッターで切断するストランドカット方式と、ダイスの複数の孔から押し出された直後の溶融樹脂をカッターで切断するホットカット方式が知られている。
ホットカット方式では、切断された樹脂を空気で冷却する空冷方式と、水で冷却する水冷方式とに大別されるが、水と空気のミスト状態で冷却するものが新たに提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の冷却装置では、ダイスとカッターユニットが収容されるケーシングに予め加熱した水と空気を注入する冷却媒体注入口を設け、ケーシング下方に得られたペレットとともにミストを排出する排出口を設けている。
特開2017-197703号公報
しかしながら、特許文献1に記載の溶融樹脂の冷却装置では、ケーシング内部における空気の流れ及び切断された樹脂の移動経路が全く制御されておらず、樹脂の冷却効率を改善させる余地が大いにある、
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、冷却効率を向上させることのできるホットカット方式の溶融樹脂の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
内部が冷却室をなし、霧状の水と空気が混合された冷却用空気が軸方向一端から他端へ向かって流通する円筒状のケース体と、
前記ケース体の軸方向一端側に接続され、前記冷却室に前記ケース体の接線方向へ向かって前記空気を導入する導入配管と、
前記導入配管の内部へ前記水を吐出する吐出部と、
前記ケース体の前記軸方向一端に配置され、前記冷却室へ溶融状態の樹脂を押し出す複数の孔を有するダイスと、
前記ダイスの軸方向他端側に隣接して配置され、前記ダイスの前記各孔から押し出された前記樹脂を切断するカッターと、
前記ケース体の軸方向他端側に接続され、前記冷却用空気により冷却固化された前記樹脂及び溶融状態の前記樹脂により加熱された前記空気を導出する導出配管と、
前記ケース体の内周面上に形成され、前記冷却用空気及び前記カッターにより切断された前記樹脂を案内する螺旋状の案内路と、を備えた溶融樹脂の冷却装置が提供される。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、ケース体の軸方向一端側に配置されたダイスの各孔から冷却室へ押し出された溶融状態の樹脂は、カッターにより切断される。また、導入配管内で霧状の水と混合された空気は、ケース体の軸方向一端側からその接線方向へ向かって冷却室に導入される。冷却室に導入された冷却用空気は、ケース体の内周面上の螺旋状の案内路に案内されて、周方向へ移動しつつ軸方向他方へ移動する。切断された樹脂は、冷却用空気により案内路を移動させられ、冷却用空気とともに周方向へ移動しつつ軸方向他方へ移動する。これにより、ケース体内部の冷却室における空気の流れ及び切断された樹脂の移動経路を的確に制御することができる。
切断された樹脂は、案内路を移動中に、水が蒸発する際の気化熱により冷却される。ここで、案内路が螺旋状であることから、切断された樹脂の冷却に十分な距離の案内路を形成することができる。これにより、切断された樹脂の冷却効率を飛躍的に向上させることができる。
ケース体内の冷却室で冷却固化された樹脂及び樹脂により加熱された空気は、ケース体の軸方向他端側の導出配管から導出される。
上記溶融樹脂の冷却装置において、前記案内路は、前記ケース体の内周面に設けられ、当該内周面上の空間を軸方向に仕切る所定高さの仕切り板を有してもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、案内路は、仕切り板とケース体の内周面により形成される。
上記溶融樹脂の冷却装置において、前記案内路の所定位置へ前記水を吐出する調整吐出部を備えてもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、調整吐出部を利用して案内路中の冷却用空気に水を吐出して、気化により減少した水を案内路の途中で補充することができる。これにより、樹脂の種類、温度等に応じて、水を選択的に補充することができ、例えば、冷却に要求される気化熱の量が比較的大きい場合であっても対応することができる。
上記溶融樹脂の冷却装置において、前記調整吐出部は、前記案内路の前記冷却用空気及び前記樹脂の進行方向について、間隔をおいて複数設けられてもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、調整吐出部が間隔をおいて複数設けられているので、より多くの気化熱の量に対応することができる。
上記溶融樹脂の冷却装置において、前記案内路の所定位置へ前記空気を導入する調整配管を備えてもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、調整配管を利用して案内路中の冷却用空気に比較的低湿な空気を導入して、案内路中で気化された水蒸気により比較的多湿となった冷却用空気の湿度を低下させ、冷却用空気中で気化可能な水の量を増大させることができる。これにより、樹脂の種類、温度等に応じて、案内路中で低湿な空気を選択的に導入することができ、例えば、冷却に要求される気化熱の量が比較的大きい場合であっても対応することができる。
上記溶融樹脂の冷却装置において、
前記導入配管と、前記ケース体と、前記導出配管と、を有する樹脂冷却区間及び前記導出配管から排出された空気を冷却して前記導入配管へ供給する空気冷却区間を含む空気循環路を有するとともに、前記空気循環路の空気を循環させるファンを有する空気循環路と、
前記吐出部を含み、前記空気循環路の前記空気冷却区間で凝縮した水が回収されるタンクと、前記タンクの水を前記吐出部へ送出するポンプと、を有する水循環機構と、を備えてもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、樹脂冷却区間には、空気冷却区間で冷却されて除湿された空気が流入しているので、水の気化が効率よく行われる。樹脂冷却区間で加熱及び加湿された空気は、空気冷却区間で冷却及び除湿された後、再び樹脂冷却区間へ流入する。従って、加熱された空気が大気へ放出されることはない。
樹脂冷却区間で気化した水蒸気は、空気に含まれた状態で空気冷却区間へ流入する。空気冷却区間で空気が冷却されると、飽和水蒸気量が小さくなることから、水蒸気の一部が凝縮する。凝縮した水は、タンクに回収される。タンク内の水は、樹脂冷却区間に配置された吐出部へ送出され、再び樹脂の冷却に使用される。従って、気化した水蒸気が大気へ放出されることはない。
上記溶融樹脂の冷却装置において、
圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、前記空気循環路の前記空気冷却区間に配置され空気を冷却する蒸発器と、をこの順で有し、所定の冷媒が流通する冷凍回路を備え、
前記空気循環路は、前記空気冷却区間で冷却された空気を前記導入配管に流入する前に加熱する空気加熱区間を含み、
前記冷凍回路は、前記圧縮機と前記膨張弁の間に前記凝縮器と並列に設けられ、前記空気循環路の前記空気加熱区間に配置される空気加熱用の熱交換器を有してもよい。
この溶融樹脂の冷却装置によれば、空気冷却区間の空気は冷凍回路の蒸発器により冷却され、空気加熱区間の空気は冷凍回路の熱交換器により加熱される。すなわち、空気冷却区間で冷却及び除湿された空気は、樹脂冷却区間に流入する前に加熱されて湿度が低下する。これにより、樹脂冷却区間での水の気化をより効率よく行うことができる。
本発明の溶融樹脂の冷却装置によれば、冷却効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示す溶融樹脂の冷却装置の概略全体説明図である。 溶融樹脂の冷却装置の冷却室付近を示す概略説明図である。
図1に示すように、この溶融樹脂の冷却装置1は、いわゆるホットカット方式であり、投入された樹脂原料を溶融混錬して溶融樹脂とする押出機2と、押出機2に取り付けられ溶融樹脂が押し出される複数の孔3aを有するダイス3と、ダイス3の各孔3aから押し出された直後の溶融樹脂を切断するカッター4と、を備えている。押出機2は、スクリュー2aと、スクリュー2aを回転駆動するモータ2bと、を有する。また、カッター4は、モータ4aにより回転する回転軸4aに固定されている。
また、溶融樹脂の冷却装置1は、内部がカッター4により切断された溶融樹脂を冷却する冷却室5aをなすケース体5を備えている。ケース体5には、断熱処理が施されている。ケース体5は、円筒状に形成され、ダイス3がケース体5の軸方向一端(図1及び図2中、左端)に配置されるとともに、霧状の水と空気が混合された冷却用空気が軸方向一端から他端へ向かって流通している。
また、溶融樹脂の冷却装置1は、ケース体5の軸方向一端側に接続され冷却室5aにケース体5の接線方向へ向かって空気を導入する導入配管6と、導入配管6の内部へ水を吐出する吐出部としてのメインノズル7と、ケース体5の軸方向他端側に接続され冷却用空気により冷却固化された樹脂及び溶融樹脂により加熱された空気を導出する導出配管8と、を備えている。導出配管8は、ケース体5の軸方向他端側の下部に接続される。導入配管6及び導出配管8には、断熱処理が施されている。冷却固化された樹脂は、ペレットとして導出配管8から排出される。図1では他の配管部分と重なるため1つしか図示していないが、本実施形態においては、図2に示すように、メインノズル7は、導入配管6に2箇所設けられている。
また、図2に示すように、溶融樹脂の冷却装置1は、ケース体5の内周面上に形成され冷却用空気及びカッター4により切断された樹脂を案内する螺旋状の案内路9を有している。本実施形態においては、案内路9は、ケース体5の内周面に設けられ、内周面上の空間を軸方向に仕切る所定高さの仕切り板9aを有している。すなわち、案内路9は、仕切り板9aとケース体5の内周面により形成される。尚、仕切り板9aに代えて、例えば、ケース体5の内周面に突出部を一体的に形成して案内路9とすることもでき、案内路9の構成は任意に変更することができる。
また、溶融樹脂の冷却装置1は、導入配管6のメインノズル7とは別個に、案内路9の所定位置へ水を吐出する調整吐出部としてのサブノズル10を有している。本実施形態においては、サブノズル10は、案内路9の冷却用空気及び樹脂の進行方向について、間隔をおいて複数設けられる。
さらに、図1では他の配管部分と重なるため図示していないが、図2に示すように、溶融樹脂の冷却装置1は、導入配管6とは別個に、案内路9の所定位置へ空気を導入する調整配管11を有している。本実施形態においては、調整配管11には、内部へ水を吐出する調整ノズル12が設けられている。本実施形態においては、図2に示すように、調整配管11に調整ノズル12は、2箇所設けられている。調整配管11は、冷却用空気及び樹脂の進行方向に沿って、案内路9へ空気を導入する。
また、図1に示すように、溶融樹脂の冷却装置1は、空気を循環させる空気循環機構20と、水を循環させる水循環機構30と、空気の冷却及び加熱並びに水の冷却を行う冷凍回路40と、を備えている。空気循環機構20は、空気が循環する空気循環路21と、空気循環路の空気を循環させるファン22と、を有する。空気循環路21は、溶融樹脂を霧状の水が混合された空気で冷却する樹脂冷却区間21aと、樹脂冷却区間21aで加熱された空気を冷却する空気冷却区間21bと、空気冷却区間21bで冷却された空気を樹脂冷却区間21aに流入する前に加熱する空気加熱区間21cと、を含んでいる。樹脂冷却区間21aは、導入配管6と、調整配管11と、ケース体5と、導出配管8と、を含んで構成される。本実施形態においては、空気循環路20は、導入配管6、調整配管11、ケース体5及び導出配管8を除く配管部分についても、断熱処理が施されている。空気循環路21は、空気加熱区間21cと樹脂冷却区間21aの間に、導入配管6側へと調整配管11側へと分岐する分岐部21aを有する。導入配管6側へと調整配管11側へと分岐した空気は、ケース体5の冷却室5aで合流する。空気循環機構20は、導出配管8に配置され、ペレットを空気から分離するペレット分離機構23を有する。また、空気循環機構20は、樹脂冷却区間21aから流出した空気を水から分離する気水分離器24,25を有する。
本実施形態においては、ペレット分離機構23は、導出配管9の内部を空気の流通方向に仕切るパンチングメタルからなり、ペレット分離機構23で分離されたペレットは、樹脂排出配管13を通じて外部へ排出される。本実施形態においては、樹脂排出配管13には、導出配管9側の入口弁13aと、導出配管9側の出口弁13bと、が設けられる。入口弁13aと出口弁13bの少なくとも一方を閉じた状態とすることで、空気循環路20の気密が保たれる。
また、本実施形態においては、空気循環路21は、樹脂冷却区間21aの上流側に設けられた風量調整ダンパ26,27を有する。風量調整ダンパ26,27の開度を小さくすると、樹脂冷却区間21aの空気の圧力が低下する。本実施形態においては、風量調整ダンパ26,27は、分岐部21aの下流側に導入配管6と調整配管11に対応して別個に設けられる。
水循環機構30は、空気循環路21の樹脂冷却区間21aで空気に混合される水を吐出する各メインノズル7、各サブノズル10及び各調整ノズル12と、空気循環路21の空気冷却区間21bで凝縮した水が回収されるタンク31と、タンク31の水を各メインノズル7、各サブノズル10及び各調整ノズル12へ送出するポンプ32と、メインノズル7、各サブノズル10及び各調整ノズル12へ送出される前に水を冷却する水冷却部33と、を有する。タンク31には、断熱処理が施されている。水循環機構30は、各サブノズル10の上流にそれぞれ設けられる調整バルブ10aを有する。
また、水循環機構30は、空気冷却区間21bで凝縮した水をタンク31へ送出するための第1送出路34と、空気循環機構20で空気から分離された水をタンク31へ案内するための第2送出路35と、水循環機構30で余分となった水をタンク31へ案内するための第3送出路36と、を有している。各送出路34,35,36には、断熱処理が施されている。本実施形態においては、水循環機構30を構成する配管部分は、各送出路34,35,36を除く部分についても、断熱処理が施されている。
本実施形態においては、第1送出路34は、導出配管8に接続されている。また、第2送出路35は、空気循環機構20における各気水分離器24,25及び後述する凝縮器42の設置箇所に接続され、タンク31の上流で第1送出路34と合流する。また、第3送出路36は、ポンプ32と水冷却部33との間に接続される。本実施形態においては、第3送出路36には、水循環機構30におけるポンプ32と水冷却部33との間の水圧を検出する水圧計36aと、水圧計36aで検出された水圧に基づいて開閉する調整弁36bと、が設けられている。
メインノズル7は、空気循環路21における導入配管6の空気流通方向の所定位置に設けられる。図2に示すように、メインノズル7は、断面円形の導入配管6に、周方向に等間隔で複数個設けられる。本実施形態においては、メインノズル7は、2箇所設けられている。また、前述のように、各サブノズル10は、空気循環路21におけるケース体5内の案内路9に、空気流通方向について間隔をおいて複数設けられる。
調整ノズル12は、空気循環路21における調整配管11の空気流通方向の所定位置に設けられる。図2に示すように、調整ノズル12は、断面円形の調整配管11に、周方向に等間隔で複数個設けられる。本実施形態においては、調整ノズル12は、2箇所設けられている。
また、水循環機構30は、水の貯留量が所定量を下回ったときに外部からタンク31に水を補給する貯水量制御部37と、を有している。本実施形態においては、貯水量制御部37は、ボールタップにより構成され、タンク31の水位が所定高さを下回ると、水補給路38を通じて外部から水がタンク31へ補給される。貯水量制御部37の構成は任意に変更することができ、例えば、水の貯留量を検出する検出器と、水補給路に設けられた補給弁と、検出器で検出された貯留量に応じて補給弁の開閉状態を制御する制御部と、から構成することもできる。
冷凍回路40は、圧縮機41と、凝縮器42と、膨張弁43と、蒸発器44と、をこの順で有し、所定の冷媒が流通する。冷媒の種類は任意であるが、例えば、R32、R410A等を用いることができる。蒸発器44は、空気循環路21の空気冷却区間21bに配置され、冷媒と流通空気とで熱交換を行って、流通空気を冷却する。本実施形態においては、空気循環路20における蒸発器44の上流側に第1の気水分離機24が設けられている。
また、凝縮器42は、空気循環路21の外部に配置され、冷媒と外部空気とで熱交換を行う。本実施形態においては、凝縮器42と熱交換された外気を、押出機2へ投入される樹脂原料へ案内する第1導風路42aが設けられている。本実施形態においては、押出機2の材料投入ホッパの手前に予熱エリア2cが設けられ、凝縮器42と熱交換された外気は予熱エリア2cへ案内される。これにより、冷凍回路40の排熱を利用して、樹脂材料を予め加熱し、押出機2における樹脂の溶融を促進させることができる。
また、本実施形態においては、凝縮器42と熱交換された外気を、導出配管8から排出されたペレットへ案内する第2導風路42bが設けられている。本実施形態においては、樹脂排出配管13の出口弁13bの下流に乾燥エリア13cが設けられ、凝縮器42と熱交換された外気は乾燥エリア13cへ案内される。これにより、冷凍回路40の排熱を利用して、ペレットの乾燥を促進させることができる。本実施形態においては、凝縮器42の下流の導風路は、途中で第1導風路42aと第1導風路42bに分岐している。第1導風路42aと第1導風路42bには、それぞれ風量調整ダンパ42c,42dが設けられ、第1導風路42a及び第1導風路42bの風量を独立して制御することができ、一方の風量調整ダンパ42c,42dを閉じて、他方の導風路42a,42bのみを利用することもできる。尚、第1導風路42aと第1導風路42bの一方を省いてもよいし、両方を省いた構成とすることもできる。
本実施形態においては、冷凍回路40は、圧縮機41と膨張弁43の間に凝縮器42と並列に設けられ、空気循環路21の空気加熱区間21cに配置される空気加熱用の熱交換器45を有する。この熱交換器45は、冷媒と流通空気とで熱交換を行って、流通空気を加熱する。本実施形態においては、空気循環路20における蒸発器44と空気加熱用の熱交換器45の間に、第2の気水分離機24が設けられている。
また、本実施形態においては、冷凍回路40は、蒸発器44と圧縮機41の間に設けられ、水循環機構30の水冷却部33に配置される水冷却用の熱交換器46を有する。この熱交換器46は、冷媒と水とで熱交換を行って、水を冷却する。
以上のように構成された溶融樹脂の冷却装置1によれば、ケース体5の軸方向一端側に配置されたダイス3の各孔3aから冷却室5aへ押し出された溶融樹脂は、カッター4により切断される。また、導入配管6内で霧状の水と混合された空気は、ケース体5の軸方向一端側からその接線方向へ向かって冷却室5aに導入される。冷却室5aに導入された冷却用空気は、ケース体5の内周面上の螺旋状の案内路9に案内されて、周方向へ移動しつつ軸方向他方へ移動する。切断された樹脂は、冷却用空気により案内路9を移動させられ、冷却用空気とともに周方向へ移動しつつ軸方向他方へ移動する。これにより、ケース体5内部の冷却室5aにおける空気の流れ及び切断された樹脂の移動経路を的確に制御することができる。
切断された樹脂は、案内路9を移動中に、水が蒸発する際の気化熱により冷却される。ここで、案内路9が螺旋状であることから、切断された樹脂の冷却に十分な距離の案内路9を形成することができる。これにより、切断された樹脂の冷却効率を飛躍的に向上させることができる。ケース体5内の冷却室5aで冷却固化された樹脂及び樹脂により加熱された空気は、ケース体5の軸方向他端側の導出配管8から導出される。
また、本実施形態の溶融樹脂の冷却装置1によれば、サブノズル10を利用して案内路9中の冷却用空気に水を吐出して、気化により減少した水を案内路9の途中で補充することができる。サブノズル10から吐出される水の量は、調整弁10aにより調整される。これにより、樹脂の種類、温度等に応じて、水を選択的に補充することができ、例えば、冷却に要求される気化熱の量が比較的大きい場合であっても対応することができる。本実施形態においては、サブノズル10が複数設けられているので、より多くの気化熱の量に対応することができる。
また、本実施形態の溶融樹脂の冷却装置1によれば、調整配管11を利用して案内路9中の冷却用空気に比較的低湿な空気を導入して、案内路9中で気化された水蒸気により比較的多湿となった冷却用空気の湿度を低下させ、冷却用空気中で気化可能な水の量を増大させることができる。これにより、樹脂の種類、温度等に応じて、案内路9中で低湿な空気を選択的に導入することができ、例えば、冷却に要求される気化熱の量が比較的大きい場合であっても対応することができる。本実施形態においては、調整配管11に調整ノズル12が設けられているので、調整配管11から導入される空気に水を含ませることができ、気化により減少した水の補充も同時に行うことができる。尚、調整配管11から案内路9へ空気を導入する必要がなければ、調整配管11に対応する風量調整ダンパ27を閉状態とすればよい。また、調整ノズル12の上流側に調整弁を設け、調整ノズル12から吐出される水の量を調整するようにすることができる。
また、本実施形態の冷却装置1によれば、溶融樹脂により加温及び加湿された空気は、空気冷却区間21bへ流入し、冷凍回路40の蒸発器44により冷却及び除湿される。空気冷却区間21bで冷却及び除湿された空気は、空気加熱区間21cへ流入し、冷凍回路40の熱交換器45により加熱されて湿度が低下する。このように、樹脂冷却区間21aに流入する空気は、空気冷却区間21bで除湿された後、空気加熱区間21cで加熱され低湿度となっているので、樹脂冷却区間21aでの水の気化を効率よく行うことができる。また、風量調整ダンパ26の開度を小さくすることで、樹脂冷却区間21aの圧力を低下させ、水の気化を促進させることができる。
樹脂冷却区間21aで気化した水蒸気は、空気に含まれた状態で空気冷却区間21bへ流入する。空気冷却区間21bで空気が冷却されると、飽和水蒸気量が小さくなることから、水蒸気の一部が凝縮する。凝縮した水は、第2送出路35を通じてタンク31に回収される。また、樹脂冷却区間21aで気化しなかった水は、各気水分離器24,25で空気から分離され、第2送出路35を通じてタンク31に回収される。タンク31内の水は、樹脂冷却区間21aに配置された各メインノズル7、各サブノズル10及び各調整ノズル12へ送出され、再び溶融樹脂の冷却に使用される。本実施形態によれば、冷凍回路40の熱交換器46で冷却された水が樹脂冷却区間21aに供給されるので、樹脂冷却区間21aでの溶融樹脂の冷却効果が増大している。
このように、本実施形態の溶融樹脂の冷却装置1によれば、外部から大量の水を供給し続けることなく、水の気化熱を利用して溶融樹脂を冷却することができる。また、冷却に供された空気及び水蒸気がそのまま大気に放出されることはなく、環境負荷を軽減することができる。さらに、貯水量制御部28により、タンク31の水の貯留量が所定量を下回ったときに、外部からタンク31に水が補給されるようにしたので、樹脂冷却区間21aに供給される水が不足することはない。
尚、前記実施形態においては、気水分離機24,25を、蒸発器44の上流側及び蒸発器44と熱交換器45の間の2箇所に設けたものを示したが、いずれか1箇所とすることもできる。また、気水分離器の設置場所は任意に変更することができる。
また、前記実施形態においては、樹脂排出配管13の入口弁13a及び出口弁13bの少なくとも一方を閉じることにより、ペレットの排出部分の気密を保つものを示したが、例えば、ペレットの排出経路に、一対の円柱状のゴム製ローラを、互いの側面が接触するように水平方向に平行に並べて気密を保つことも可能である。この場合、各ゴム製ローラの間をペレットが通過する際、各ゴム製ローラは回転しつつペレットの形状に追従して弾性変形する。
また、前記実施形態においては、調整配管11を1つ設けたものを示したが、調整配管を2つ以上設けてもよいし、調整配管11を省略してもよい、また、調整配管11に調整ノズル12を設けない構成とすることもできる。
また、前記実施形態においては、サブノズル10を複数設けたものを示したが、サブノズル10は1つであってもよいし、サブノズル10を省略してもよい。また、メインノズル7の個数も任意に変更することができる。
また、空気加熱用の熱交換器45、水冷却用の熱交換器46、各導風路42a,42b等も、必要に応じて適宜省略することができる。さらにまた、空気冷却区間21bによる空気の冷却を冷凍回路40以外の手段で行うようにしてもよい。さらにまた、空気循環機構20及び水循環機構30により空気及び水を循環させずとも、溶融樹脂の冷却を行うことが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 溶融樹脂の冷却装置
2 押出機
3 ダイス
3a 孔
4 カッター
5 ケース体
5a 冷却室
6 導入配管
7 メインノズル
8 導出配管
9 案内路
9a 仕切り版
10 サブノズル
11 調整配管
20 空気循環機構
21 空気循環路
21a 樹脂冷却区間
21b 空気冷却区間
21c 空気加熱区間
22 ファン
30 水循環機構
31 タンク
32 ポンプ
40 冷凍回路
41 圧縮機
42 凝縮器
43 膨張弁
44 蒸発器
45 空気加熱用の熱交換器

Claims (7)

  1. 内部が冷却室をなし、霧状の水と空気が混合された冷却用空気が軸方向一端から他端へ向かって流通する円筒状のケース体と、
    前記ケース体の軸方向一端側に接続され、前記冷却室に前記ケース体の接線方向へ向かって前記空気を導入する導入配管と、
    前記導入配管の内部へ前記水を吐出する吐出部と、
    前記ケース体の前記軸方向一端に配置され、前記冷却室へ溶融状態の樹脂を押し出す複数の孔を有するダイスと、
    前記ダイスの軸方向他端側に隣接して配置され、前記ダイスの前記各孔から押し出された前記樹脂を切断するカッターと、
    前記ケース体の軸方向他端側に接続され、前記冷却用空気により冷却固化された前記樹脂及び溶融状態の前記樹脂により加熱された前記空気を導出する導出配管と、
    前記ケース体の内周面上に形成され、前記冷却用空気及び前記カッターにより切断された前記樹脂を案内する螺旋状の案内路と、を備えた溶融樹脂の冷却装置。
  2. 前記案内路は、前記ケース体の内周面に設けられ、当該内周面上の空間を軸方向に仕切る所定高さの仕切り板を有する請求項1に記載の溶融樹脂の冷却装置。
  3. 前記案内路の所定位置へ前記水を吐出する調整吐出部を備えた請求項1に記載の溶融樹脂の冷却装置。
  4. 前記調整吐出部は、前記案内路の前記冷却用空気及び前記樹脂の進行方向について、間隔をおいて複数設けられる請求項3に記載の溶融樹脂の冷却装置。
  5. 前記案内路の所定位置へ前記空気を導入する調整配管を備えた請求項1に記載の溶融樹脂の冷却装置。
  6. 前記導入配管と、前記ケース体と、前記導出配管と、を有する樹脂冷却区間及び前記導出配管から排出された空気を冷却して前記導入配管へ供給する空気冷却区間を含む空気循環路を有するとともに、前記空気循環路の空気を循環させるファンを有する空気循環路と、
    前記吐出部を含み、前記空気循環路の前記空気冷却区間で凝縮した水が回収されるタンクと、前記タンクの水を前記吐出部へ送出するポンプと、を有する水循環機構と、を備えた請求項1から5のいずれか1項に記載の溶融樹脂の冷却装置。
  7. 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、前記空気循環路の前記空気冷却区間に配置され空気を冷却する蒸発器と、をこの順で有し、所定の冷媒が流通する冷凍回路を備え、
    前記空気循環路は、前記空気冷却区間で冷却された空気を前記導入配管に流入する前に加熱する空気加熱区間を含み、
    前記冷凍回路は、前記圧縮機と前記膨張弁の間に前記凝縮器と並列に設けられ、前記空気循環路の前記空気加熱区間に配置される空気加熱用の熱交換器を有する請求項6に記載の溶融樹脂の冷却装置。
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