JP7369642B2 - 加振装置 - Google Patents

加振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7369642B2
JP7369642B2 JP2020031506A JP2020031506A JP7369642B2 JP 7369642 B2 JP7369642 B2 JP 7369642B2 JP 2020031506 A JP2020031506 A JP 2020031506A JP 2020031506 A JP2020031506 A JP 2020031506A JP 7369642 B2 JP7369642 B2 JP 7369642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
wheel
frequency
vehicle
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020031506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021135164A (ja
Inventor
進 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020031506A priority Critical patent/JP7369642B2/ja
Publication of JP2021135164A publication Critical patent/JP2021135164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7369642B2 publication Critical patent/JP7369642B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

本発明は、車輪を介して車両を加振する加振装置に関する。
従来、加振装置として特許文献1に記載されたものが知られている。この加振装置は、車両を加振して車両の異音・騒音の発生を検査するものであり、車輪毎に配置された加振ローラ及び補助ローラなどを備えている。左右の前輪用の加振ローラは、互いに一体回転するように連結され、これと同様に、左右の後輪用の加振ローラも、互いに一体回転するように連結されている。さらに、前輪用の加振ローラは、プーリ及びベルトを介して、後輪用の加振ローラに連結されており、両者の一方が回転した場合、それに伴って他方が回転するように構成されている。
各加振ローラの外周面には、3種類の突起ブロックが、互いに左右方向に並んだ状態で加振ローラの外周面全体に渡って形成されている。各突起ブロックは、加振ローラの回転方向に対して、互いに異なる密度で配置されている。以上の構成により、この加振装置では、駆動源からの動力によって車両の駆動輪が回転するのに伴い、前輪用及び後輪用の加振ローラが回転する。それにより、全車輪が同時に加振されることで、車両の路面走行中における振動状態がシミュレーションされる。
特開2017-9545号公報
上記従来の加振装置によれば、3種類の突起を有する加振ローラを用いて、路面走行中における振動状態をシミュレーションする構成である関係上、この振動に起因して、車両において異音・騒音が発生した場合でも、以下に述べるように、試験の担当者がそれを適確に聞き取ることができないという問題がある。すなわち、走行中の駆動輪は比較的、高速で回転する構成である関係上、車両における異音・騒音の発生時間が極めて短くなるため、人間の聴覚ではそれらの異音・騒音を聞き取ることが難しくなり、結果的に、車両加振時の異音・騒音の発生状況を適確に把握できなくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、車両を加振した際に発生する異音などの発生状況をより的確に把握することができる加振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車輪Wを加振することにより、車輪Wを介して車両Vを加振する加振装置1であって、車輪Wを加振する加振機10と、互いに異なる複数の周波数のそれぞれと互いに異なる複数の周波数のそれぞれに固有の振幅とを有する複数の周期関数を記憶する記憶部(コントローラ40)と、加振機10が複数の期間のそれぞれにおいて記憶部に記憶されている複数の周期関数のそれぞれに応じた振幅及び周波数を有する振動パターン(図12)で車輪Wを加振するように、加振機10を制御する制御部(コントローラ40)と、を備え、複数の周期関数は、車輪Wが振動パターンで加振されている際の車輪Wの加速度、速度及び変位の1つである所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる複数の周波数と所定パラメータとの関係(図11)が、車両が所定路面上を走行した際の所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる複数の周波数と所定パラメータとの関係(図10)に対して、所定値以上の類似度を示すような関数に設定されていることを特徴とする。
この加振装置によれば、制御部により、加振機が複数の期間のそれぞれにおいて記憶部に記憶されている複数の周期関数のそれぞれに応じた振幅及び周波数を有する振動パターンで車輪を加振するように、加振機が制御されるので、複数の期間を適切に設定することによって、車両における異音・騒音の発生時間を、従来の加振装置と比べて長くすることができ、それらの異音・騒音を人間の聴覚で的確に聞き取れることができる。
さらに、複数の周期関数は、車輪が振動パターンで加振されている際の車輪の所定パラメータの時系列データを周波数帯域で解析した際に得られる複数の周波数と振幅との関係が、車両が所定路面上を走行した際の所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる複数の周波数と所定パラメータとの関係に対して、所定値以上の類似度を示すような関数に設定されている。したがって、振動パターンで車輪を加振した際に、車両が所定路面上を実際に走行したときの、異音・騒音の発生状態を所定値以上の類似度で再現することができる。以上により、高い汎用性を確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の加振装置1において、制御部(コントローラ40)は、複数の周期関数のうちの低周波数の周期関数の振動パターンで車輪Wを加振する場合には、複数の周期関数のうちの高周波数の周期関数の振動パターンで車輪Wを加振する場合よりも長い期間、車輪Wを加振することを特徴とする。
一般に、外乱によって車両が加振されている場合、その加振周波数が低いときには、加振周波数が高いときと比べて、車両の共振状態が発生するまでの時間が長くなる。これに対して、この加振装置によれば、低周波数の周期関数の振動パターンで車輪を加振する場合には、高周波数の周期関数の振動パターンで車輪を加振する場合よりも長い期間、車輪が加振されるので、低周波の外乱によって車両の共振が発生する状態を適切に再現することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の加振装置1において、加振機10は、車輪Wに当接することにより、車輪Wを加振可能な当接部材(第2ローラ16)と、当接部材を車輪Wに当接させながら所定方向に往復動させるとともに、往復動の反転位置を変更可能なアクチュエータ(油圧アクチュエータ12)と、を有し、制御部(コントローラ40)は、加振機10が車輪Wを加振する際の振動パターンにおいて複数の周期関数のそれぞれに固有の振幅が得られるように、アクチュエータの往復動の反転位置を制御することを特徴とする。
この加振装置によれば、加振機が当接部材及びアクチュエータを有しており、このアクチュエータは、当接部材を車輪に当接させながら所定方向に往復動させるとともに、往復動の範囲を変更可能になっている。そして、制御部により、加振機が車輪を加振する際の振動パターンにおいて複数の周期関数のそれぞれに固有の振幅が得られるように、アクチュエータの往復動の反転位置が制御されるので、車両が所定路面上を実際に走行した際における車輪の所定パラメータの推移を適切に再現することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の加振装置1において、加振機10は、当接部材に対向するように設けられ、当接部材との間に車輪Wの下側部を係止可能な係止部材(第1ローラ17)をさらに有し、アクチュエータは、当接部材を水平方向に沿って往復動させることを特徴とする。
この加振装置によれば、係止部材と当接部材との間に車輪の下側部が係止された状態で、アクチュエータによって、当接部材が水平方向に沿って往復動されるので、車輪と当接部材との当接箇所に対して斜め方向に振動が入力されることになる。それにより、その分力成分の振動が各車輪の前後方向及び上下方向に作用することになるので、1つのアクチュエータによって、車輪をその前後方向及び上下方向に加振することができる。これに加えて、車両が左右の車輪を備えている場合には、2つの加振機によって、左右の車輪をそれぞれ位相をずらしながら加振することによって、左右の車輪の各々を左右方向にも加振することができる(なお、本明細書における「当接部材を水平方向に沿って往復動させる」ことは、当接部材を水平方向に対して平行に往復動させることに限らず、当接部材を水平方向に対して所定角度(例えば±数度)分、傾いた方向に往復動させることを含む)。
本発明の一実施形態に係る加振装置の外観を示す斜視図である。 前載置板部及び加振機の構成を示す斜視図である。 加振機の構成を示す斜視図である。 加振機の構成を示す平面図である。 図4のC-C線に沿った断面などを示す図である。 加振装置において車両が加振可能に載置された状態を示す図である。 加振時に車輪に作用する押圧力及びその分力成分を示す説明図である。 車両走行中の車輪が路面突起に当接する際の推移を示す図である。 図8の車輪における加速度曲線を示す図である。 図9の加速度曲線の周波数スペクトルの解析結果を示す図である。 図10の周波数スペクトルの平均値を摸擬化した図である。 油圧アクチュエータによる加振入力の推移の一例を示す図である。 図12の加振入力の推移に対応する第2ローラの往復動状態を示す図である。 加振制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る加振装置1について説明する。本実施形態の図1に示す加振装置1は、車両を検査するために、車輪を介して車両を加振するものであり、この加振装置1には、4つの加振機10(図3に1つのみ図示)が設けられている。
この加振装置1では、後述するように、4つの加振機10によって、検査対象の車両Vにおける4つの車輪W(図5,6参照)がそれぞれ加振され、それにより、車両Vにおける異音・騒音などの発生の有無などが検査される。なお、以下の説明では、便宜上、図1の矢印A1-A2のA1側を「前」、A2側を「後」といい、矢印B1-B2のB1側を「右」、B2側を「左」といい、上側を「上」、下側を「下」という。
加振装置1は、検査時に車両Vを載置するための載置台2を備えており、この載置台2は、床F(図5,6参照)上に設置されている。この載置台2は、左半部と右半部が面対称に構成されているので、以下、左半部を例にとって説明する。
この載置台2の左半部は、前後方向に延びる載置部4と、この載置部4の前後に設けられた前後のスロープ部3,3とを備えている。前スロープ部3は、その表面が載置部4の前端に連続する平面部と、この平面部に連続して前方に斜め下がりに延びる傾斜面とになっている。
また、後スロープ部3は、その表面が載置部4の後端に連続する平面部と、この平面部に連続して後方に斜め下がりに延びる傾斜面とになっている。車両Vは、検査を開始する際、床面から後スロープ部3を介して載置部4上に移動するとともに、検査の終了後、載置部4から前スロープ部3を介して床面に移動する。
一方、載置部4は、上方から下方に向かって順に、前後の載置板部5,6、天板部7及びベース板部8などを備えている。ベース板部8は、前後方向に延びる平板状のものであり、その前後端部が前後のスロープ部3,3に一体に固定されている。ベース板部8は、床面上に載置され、図示しない固定具(例えばアンカーボルト)を介して、床Fに堅固に固定されている。
天板部7は、前後方向に延びており、ベース板部8と平行に配置されている。また、前載置板部5は、前後方向に延びており、その前端部は、前スロープ部3の平面部に載置されているとともに、その左右両端には、一対の長孔5a,5aが形成されている。前載置板部5の前端部は、この長孔5aの縁部において、油圧クランプ装置9を介して前スロープ部3に固定されている。
また、前スロープ部3には、左右方向に延びる長孔3aが形成されており、油圧クランプ装置9は、前載置板部5の長孔5aと前スロープ部3の長孔3aに嵌合した状態で、前載置板部5及び前スロープ部3を上下方向から挟持している。それにより、前載置板部5は、前スロープ部3に固定されている。
前載置板部5の中央部には、開口5cが設けられている。この開口5cは、平面視矩形に形成され、前載置板部5を上下方向に貫通している。この開口5cの下方には、加振機10(図3参照)が配置されており、この加振機10の詳細については後述する。
さらに、前載置板部5の後端部及び後載置板部6の前端部には、長孔5b,6bが形成されている。油圧クランプ装置9と同様の油圧クランプ装置9Aが、これらの長孔5b,6bに嵌合した状態で、前載置板部5及び後載置板部6を挟持しており、それにより、前載置板部5及び後載置板部6は油圧クランプ装置9Aによって互いに固定されている。
以上の構成により、前載置板部5及び前スロープ部3が油圧クランプ装置9による固定から解放された状態では、前載置板部5は、長孔3aの長さ分、左右方向に移動可能になることで、前載置板部5は、図1に示す最大幅位置と、図示しない最小幅位置との間で左右方向に移動可能に構成されている。
さらに、油圧クランプ装置9,9Aによる固定が解除されている状態では、前載置板部5は、長孔5a,5bの前後方向の長さ分だけ、前スロープ部3に対して相対的に前後方向に移動可能になっている。具体的には、前載置板部5は、図1に示す最大長さ位置と、図示しない最小長さ位置との間で前後方向に移動可能に構成されている。
一方、後載置板部6の後端部は、その上面が前述した前載置板部5の前端部の上面と同じ高さに配置され、前載置板部5の前端部と面対称に構成されている。すなわち、後載置板部6の後端部は、後スロープ部3の平面部に載置されており、その左右両端部には、一対の長孔6a,6aが形成されている。
また、後スロープ部3にも、左右方向に延びる長孔3aが形成されており、油圧クランプ装置9は、後載置板部6の長孔6aと、後スロープ部3の長孔3aに嵌合した状態で、後載置板部6及び後スロープ部3を上下方向から挟持している。それにより、後載置板部6は、後スロープ部3に固定されている。
さらに、後載置板部6の中央部には、開口6cが設けられている。この開口6cは、平面視矩形に形成され、後載置板部6を上下方向に貫通しているとともに、前載置板部5の前述した開口5cと同じサイズに構成されている。また、この開口6cの下方には、加振機10が配置されている。
以上の構成により、後載置板部6及び後スロープ部3が油圧クランプ装置9による固定から解放された状態では、後載置板部6は、長孔3aの長さ分、左右方向に移動可能になることで、後載置板部6は、図1に示す最大幅位置と、図示しない最小幅位置との間で左右方向に移動可能に構成されている。
さらに、油圧クランプ装置9,9Aによる固定が解除されている状態では、後載置板部6は、長孔6a,6bの前後方向の長さ分だけ、後スロープ部3に対して相対的に前後方向に移動可能になっている。具体的には、後載置板部6は、図1に示す最大長さ位置と、図示しない最小長さ位置との間で前後方向に移動可能に構成されている。
次に、図2~図7を参照しながら、加振機10について説明する。なお、図2は、理解の容易化のために、天板部7を省略した構成を示している。本実施形態の加振装置1では、前載置板部5の開口5cの下方に配置された加振機10と、後載置板部6の開口6cの下方に配置された加振機10は同様に構成されているので、以下、前載置板部5の開口5cの下方に配置された加振機10を例にとって説明する。
加振機10は、平面視矩形の可動ベース板11上に設けられており、この可動ベース板11は、その底面がベース板部8の上面に面接触した状態で、図示しないマグネットクランプを介して、ベース板部8に固定されている。
また、ベース板部8の上面には、4つの位置変更装置30及び多数のフリーベアリング(図示せず)が設けられている。4つの位置変更装置30は、平面視矩形に配置されており、可動ベース板11は、これらの位置変更装置30に取り囲まれるように設けられている。
各位置変更装置30は、複数の歯付きプーリと、これらのプーリに巻き掛けられた歯付きベルトと、1つの歯付きプーリを駆動するモータ機構などを備えている(いずれも図示せず)。各位置変更装置30の歯付きベルトの両端部は、可動ベース板11の4つの所定部位に連結されている。また、多数のフリーベアリングは、可動ベース板11の下方の位置に配置されている。
以上の構成により、マグネットクランプによる固定が解除された状態では、可動ベース板11は、4つの位置変更装置30におけるプーリの回転動作に伴って、多数のフリーベアリングを転動させながら、ベース板部8上を移動する。すなわち、可動ベース板11は、ベース板部8に対する相対的な位置が変更可能に構成されている。そして、可動ベース板11は、そのように変更された位置において、マグネットクランプを介してベース板部8に固定される。
加振機10は、図3~5に示すように、油圧アクチュエータ12、加振アーム13、一対のボールジョイント20,20、一対の加振シャフト14,14、一対の静圧軸受15,15、第2ローラ16、第1ローラ17及び通路台18などを備えている。
なお、図5などでは、理解の容易化のために、第2ローラ16及び第1ローラ17の断面部分のハッチングが省略されている。また、本実施形態では、油圧アクチュエータ12がアクチュエータに相当し、第2ローラ16が当接部材に相当し、第1ローラ17が係止部材に相当する。
油圧アクチュエータ12は、油圧シリンダ12a、ピストンロッド12b、ブラケット12c及び油圧制御回路機構12dなどを備えている。油圧シリンダ12aは、ブラケット12cを介して、可動ベース板11及び前載置板部5に固定され、支持されている。
この油圧シリンダ12aには、油圧制御回路機構12dが接続されている。この油圧制御回路機構12dからの油圧が供給されることにより、油圧シリンダ12aは、ピストンロッド12bを前後方向に駆動する。
この油圧制御回路機構12dは、電磁スプール弁機構及び油圧回路などを組み合わせたものであり、コントローラ40(図4参照)に電気的に接続されている。油圧制御回路機構12dでは、コントローラ40によって電磁スプール弁機構が制御されることにより、油圧シリンダ12aに供給する油圧が制御される。それにより、ピストンロッド12bの移動状態及び往復動状態が制御されることで、第2ローラ16の動作状態が制御される。
このコントローラ40は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、後述するように、加振制御処理を実行する。
この加振制御処理では、コントローラ40によって、油圧制御回路機構12dから油圧シリンダ12aに供給される油圧が制御されることで、第2ローラ16による車輪Wの加振状態が制御される。それにより、車両Vが車輪Wを介して加振されることによって、車両Vにおける異音・騒音などの発生の有無などが検査される。なお、本実施形態では、コントローラ40が記憶部及び制御部に相当する。
油圧アクチュエータ12のピストンロッド12bの先端部には、加振アーム13が連結されており、それにより、加振アーム13は、ピストンロッド12bを介して前後方向に駆動/加振されるように構成されている。
加振アーム13の左右両端部は、ボールジョイント20,20を介して、加振シャフト14,14の前端部にそれぞれ連結されている。これらの加振シャフト14,14は、左右方向に間隔を存して配置され、互いに平行に前後方向に所定長さで延びている。加振シャフト14,14は、断面円形の棒状の部材であり、静圧軸受15,15によって前後方向に摺動自在に支持されている。
各静圧軸受15の内周面には、リセス(図示せず)が所定間隔で前後方向に並べて配置されており、これらのリセスが発生する油圧によって、加振シャフト14は摺動自在に支持される。静圧軸受15は、その上面が前載置板部5に、下面が可動ベース板11にそれぞれ固定されている。
また、加振シャフト14,14の後端部には、軸受16a,16aがそれぞれ設けられている。第2ローラ16は、可動ベース板11の上面から所定高さの位置で左右方向に延び、その両端部がこれらの軸受16a,16aによってそれぞれ支持されている。
以上の構成により、第2ローラ16は、油圧アクチュエータ12によって、加振位置(例えば、図5に示す位置)と押出位置(図示せず)との間で少なくも駆動されるようになっている。さらに、油圧アクチュエータ12が発生した前後方向の振動は、加振アーム13及び加振シャフト14,14を介して、第2ローラ16に入力される。
この第2ローラ16には、図示しない駆動機構が内蔵されており、車輪Wの加振時には第2ローラ16は、これが車輪Wに対して回転抵抗とならないように、駆動機構によって回転駆動されたり、自由回転したりするように構成されている。
一方、第2ローラ16の後方には、第1ローラ17が、第2ローラ16に対向するとともに、互いに平行に設けられている。第1ローラ17の左右両端は、一対の軸受17a,17aによって支持されており、これらの軸受17a,17aは、可動ベース板11上に固定されている。この第1ローラ17は、車輪Wの加振時に、第1ローラ17が車輪Wに対して回転抵抗とならない方向に回転するように構成されている。
さらに、前述した通路台18は、可動ベース板11上の静圧軸受15,15の間に配置され、油圧アクチュエータ(図示せず)が内蔵されている。通路台18は、この油圧アクチュエータによって、待避位置(例えば、図5に示す位置)と、押出位置にある状態の第2ローラ16に当接する当接位置(図示せず)との間で少なくとも前後方向に駆動される。
通路台18が当接位置まで移動し、押出位置にある第2ローラ16に当接した場合、通路台18によって第2ローラ16が回転不能に保持される。これは、加振動作の終了後、車両Vの車輪Wが第2ローラ16を乗り越えながら前方に移動する際、第2ローラ16を回転停止状態に保持することで、車輪Wの駆動力が第2ローラ16に伝達され、車輪Wが前方に移動しやすくするためである。
以上のように、載置台2の左半部は構成されており、載置台2の右半部も同様に構成されている。
次に、以上のように構成された加振装置1において、車両Vを検査する際の動作について説明する。まず、油圧クランプ装置9,9A及びマグネットクランプを緩め、2枚の前載置板部5、2枚の後載置板部6及び4つの可動ベース板11を移動可能な状態に設定する。
次いで、4つの可動ベース板11を、4つの位置変更装置30によって検査対象の車両Vのホイールベース及びトレッドに対応する位置にそれぞれ移動させた後、マグネットクランプによってベース板部8に固定する。可動ベース板11の移動に伴い、可動ベース板11と同時に、2枚の前載置板部5及び2枚の後載置板部6がホイールベース及びトレッドに対応する位置に移動する。そして、その位置で、これらの前載置板部5及び後載置板部6を、油圧クランプ装置9Aを介して互いに固定すると同時に、油圧クランプ装置9,9を介して前後のスロープ部3,3に固定する。
次いで、各加振機10における油圧アクチュエータ12を駆動し、第1ローラ17及び第2ローラ16の間隔を、検査対象の車両Vの車輪Wのサイズに合わせた値に設定する。以上により、検査のための準備動作が終了する。
次いで、車両Vを後スロープ部3から載置台2に乗り上げるように移動させ、図6に示すように、4つの車輪Wが、前載置板部5の開口5g及び後載置板部6の開口6gに嵌まり込んで下方に移動し、第1ローラ17及び第2ローラ16によって前後方向から挟持された状態にする。
この状態で、コントロール40によって加振制御処理が実行されることにより、油圧アクチュエータ12によって第2ローラ16が前後方向に加振され、それに伴って、車輪Wが加振される。この加振中、第2ローラ16の押圧力Foが車輪Wに作用した際、図7に示すように、押圧力Foの2つの分力成分Fx,Fyが車輪Wに作用することになる。すなわち、第2ローラ16を前後方向に加振することによって、車輪Wは、前後方向及び上下方向に同時に加振されることになる。
さらに、第2ローラ16は、後述するように、複数の周期関数の態様の加振入力によって加振されるので、左右の車輪W,Wをそれぞれ加振する2つの加振機10,10の間において、第2ローラ16への加振入力の位相を互いにずらすことによって、車輪Wは左右方向にも加振されることになる。以上のように、本実施形態の加振装置1の場合、前後方向をx軸方向とし、上下方向をy軸とし、左右方向をz軸として、車輪Wを3次元方向に加振可能に構成されている。
以上のように加振動作を実行し、車両Vの検査が終了した場合、油圧アクチュエータ12によって、第2ローラ16を図6に示す検査位置から、それよりも第1ローラ17に近づいた押出位置(図示せず)まで移動させる。これと同時に、油圧アクチュエータによって、通路台18を図6に示す待避位置から第2ローラ16側に移動させる。それにより、通路台18の後端部が押出位置にある第2ローラ16に当接することで、第2ローラ16は回転停止状態に保持される。
その状態で、車両Vが前方に移動を開始することにより、車輪Wは、回転停止状態の第2ローラ16を乗り越えながら、2つのローラ16,17間から容易に抜け出すことができる。それにより、車両Vは、前方に移動し、前スロープ部3を介して載置台2から降りることができる。
次に、図8~13を参照しながら、本実施形態のコントローラ40によって実行される加振制御処理の原理及び制御動作などについて説明する。まず、車両Vが路面上を実走した際の車輪Wの加速度を加速度センサを用いて検出する。
この場合、車輪Wの加速度としては、サスペンションのバネ下部(例えば、ロワアームなど)の加速度が検出される。また、車両Vの走行中、車輪Wは上下方向、前後方向及び左右方向の3次元方向に加振される状態となるので、加速度も3次元方向に生じることになるが、以下の説明では、上下方向の加速度を例にとって説明する。
例えば、車両Vが図8に示す所定路面50を走行した際の、車輪Wの加速度を検出した場合、図9に示すような加速度曲線が得られる。この所定路面50は、石畳路を摸したものであり、平板状の突起51が所定間隔で配置されている。
この場合、図8に示すように、車輪Wが突起51よりも手前の位置C1から突起51に当接する位置C2に達するまでの間は、車輪Wは、路面50上を転動する状態となり、それにより、加速度は、図9の時刻t1~t2の期間に示すように、比較的、小さい値で変動する状態となる。
そして、車輪Wが位置C2に達し、突起51に当接すると、加速度が急増する(図9の時刻t2~t3)。その後、車輪Wが位置C2から位置C3まで移動し、車輪Wのタイヤが弾性変形しながら突起51を乗り越える状態になった場合、図9の時刻t3~t4の期間に示すように、加速度が急減する。それ以降、加速度は、図9の時刻t1~t4の期間と同じ変動状態を繰り返す。
ここで、図8に示す所定路面50を走行した際の車輪Wの加速度を検出した場合、その検出結果は、検出タイミング毎にばらつく状態となるので、それらの加速度の検出結果を周波数スペクトル解析した場合、図10に示すような解析結果が得られる。なお、本実施形態では、加速度が所定パラメータに相当し、図10の解析結果が、車両が所定路面上を走行した際の所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる複数の周波数と所定パラメータとの関係に相当する。
この図10の加速度の周波数スペクトルにおいて、破線で示す曲線は、加速度の推移における最大値を示しており、一点鎖線で示す曲線は、加速度の推移における最小値を示しているとともに、実線で示す曲線は、加速度の推移の平均値を示している。本実施形態の場合、例えば、車両Vが図8に示す所定路面50を走行した際の車輪Wの振動状態をシミュレーションするために、加振機10によって車輪Wを加振した際、図10の加速度の平均値の周波数スペクトル曲線に対して所定値(本実施形態では90%)以上の類似度を有する周波数スペクトル曲線(図11参照)が得られるように、加振機10が制御される。
具体的には、以下に述べる制御手法により、加振制御処理が実行される。まず、加振機10の油圧アクチュエータ12から車輪Wに入力される加振入力は、複数の周期関数(本実施形態では正弦波関数)に設定されるとともに、複数の周期関数の周波数が、下記の加振期間毎に所定の最小値から所定の最大値までの間で所定値(例えば1Hz)ずつ漸増する値に設定される。
これと同時に、上記のように設定された周波数(以下、適宜「設定周波数」という)で加振する加振期間が、この設定周波数で車輪Wを加振した際に車両Vの共振状態が適切に得られるような値に設定される。すなわち、加振期間は、設定周波数が低周波数である場合、設定周波数が高周波数である場合よりも長い時間に設定される(図12参照)。
これは、外乱によって車両が加振されている場合、その加振周波数が低いときには、加振周波数が高いときと比べて、車両の共振状態が発生するまでの時間が長くなるので、それに対応するためである。さらに、振幅としての変位が設定周波数に応じて設定される。
以上の制御手法により、加振入力は、図11に示す周波数スペクトルが得られるように、図12に示す波形の複数の周期関数(すなわち振動パターン)として車輪Wに入力される。
その際、図12の時刻t10~t11の加振期間では、大きな振幅の加振入力を車輪Wに入力するために、第2ローラ16は、図13のD1位置を第1ローラ17側の反転位置とする範囲内を往復動するように制御される。また、図12の時刻t11~t12の加振期間では、時刻t10~t11の加振期間よりも小さな振幅の加振入力を車輪Wに入力するために、第2ローラ16が、図13のD2位置を第1ローラ17側の反転位置とする範囲内で往復動するように制御される。
さらに、図12の時刻t13~t14の加振期間では、比較的小さな振幅の加振入力を車輪Wに入力するために、第2ローラ16が図13のD3位置第1ローラ17側の反転位置とする範囲内で往復動するように制御される。
次に、図14を参照しながら、以上の加振制御処理の具体的な内容について説明する。この加振制御処理は、コントローラ40によって所定の制御周期で実行される。
同図に示すように、まず、加振中フラグF_EXCITEが「1」であるか否かを判定する(図14/STEP1)。この加振中フラグF_EXCITEは、後述するように、加振制御処理を実行しているか否かを表すものである。
この判定が肯定(図14/STEP1…YES)で、前回以前の制御タイミングにおいて、加振制御処理を実行していたときには、後述するSTEP4に進む。
一方、この判定が否定(図14/STEP1…NO)のときには、加振制御処理の実行条件が成立しているか否かを判定する(図14/STEP2)。この場合、ユーザによって加振装置1の加振開始スイッチ(図示せず)がOFFからONに切り換えられたときには、加振制御処理の実行条件が成立していると判定され、それ以外のときには、加振制御処理の実行条件が不成立であると判定される。
この判定が否定(図14/STEP2…NO)で、加振制御処理の実行条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定(図14/STEP2…YES)で、加振制御処理の実行条件が成立しているときには、加振制御処理を実行すべきであると判定して、それを表すために、加振中フラグF_EXCITEを「1」に設定する(図14/STEP3)。
次いで、パラメータ設定フラグF_SETが「1」であるか否かを判定する(図14/STEP4)。このパラメータ設定フラグF_SETは、以下に述べるように、パラメータ設定処理を実行する必要があるか否かを表すものである。
この判定が肯定(図14/STEP4…YES)のときには、パラメータ設定処理を実行する必要がないと判定して、後述するSTEP8に進む。
一方、この判定が否定(図14/STEP4…NO)のときには、パラメータ設定処理を実行する必要があると判定して、パラメータ設定処理を実行する(図14/STEP5)。このパラメータ設定処理では、前述した加振入力の周期関数のパラメータとして、周期関数の周波数、加振期間及び振幅が以下に述べるように設定される。
まず、周期関数の周波数は、前述した所定の最小値が初期値として設定されるとともに、このパラメータ設定処理が実行される毎に、前述した所定値分、インクリメントした値に設定される。さらに、加振期間は、この処理で設定された周波数すなわち設定周波数に応じて、図示しないマップを検索することにより設定される。このマップは、コントローラ40内のROM内に記憶されている。
これに加えて、加振入力の振幅も、設定周波数に応じて、図示しないマップを検索することにより設定される。このマップも、コントローラ40内のROM内に記憶されている。このように、コントローラ40には、複数の周期関数のデータが記憶されており、これらのデータに応じて、加振入力の周期関数における加振期間及び振幅が決定される。以上のように、パラメータ設定処理が実行される。
次いで、以上のパラメータ設定処理を実行したことを表すために、パラメータ設定フラグF_SETを「1」に設定する(図14/STEP6)。
次に、上記のように設定された加振入力の設定周波数、加振期間及び振幅を表す制御入力信号を油圧アクチュエータ12に供給することにより、車輪Wの加振を実行する(図14/STEP7)。それにより、第2ローラ16が加振入力の振幅に対応する範囲内で往復動し、車輪Wを加振することによって、図12に示すような加振入力が車輪Wに入力される。
その後、加振期間が終了したか否かを判定する(図14/STEP8)。この判定が否定(図14/STEP8…NO)で、設定周波数での加振開始から加振期間が経過していないときには、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定(図14/STEP8…YES)で、設定周波数での加振開始から加振期間が経過したときには、新たな周波数などを設定すべきであると判定して、それを表すために、パラメータ設定フラグF_SETを「0」に設定する(図14/STEP9)。
次いで、加振入力の周波数が前述した所定の最大値に設定されているか否かを判定する(図14/STEP10)。この判定が否定(図14/STEP10…NO)のときには、加振制御処理を継続すべきであると判定して、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定(図14/STEP10…YES)のとき、すなわち、加振期間が経過したタイミングで、加振入力の周波数が所定の最大値に設定されていたときには、それ以降、加振制御処理を実行する必要がないと判定して、車輪Wの加振を停止する(図14/STEP11)。
次いで、加振を停止したことを表すために、加振中フラグF_EXCITEを「0」に設定する(図14/STEP12)。その後、本処理を終了する。
以上のように、図14の加振制御処理を実行することにより、車輪Wの上下方向の加振状態が制御される。これと同時に、図14と同様の制御手法により、車輪Wの前後方向の加振状態が制御される。
さらに、図示しないが、左右の加振機10,10によって左右の車輪をそれぞれ加振する際、左右の加振入力を両者の位相をずらしながら制御することによって、左右の車輪の各々が左右方向に加振される。
以上のように、本実施形態の加振装置1によれば、コントローラ40により、加振機10が複数の周期関数の態様の加振入力で車輪Wを加振するように、加振機10が制御される。これらの複数の周期関数は、各々の周波数が所定の最小値から所定の最大値までの間で所定値(例えば1Hz)ずつ漸増するような正弦波関数に設定されるとともに、設定周波数で加振する加振期間が、この設定周波数で車輪Wを加振した際に車両Vの共振状態が適切に得られるような値に設定される。
それにより、車輪Wは、加振期間中、設定周波数で継続して加振されるので、車両における異音・騒音の発生時間を、従来の加振装置と比べて長くすることができる。さらに、設定周波数で加振する加振期間が、車両Vの共振が発生する状態を適切に再現できるような値に設定される。例えば、加振期間が、低周波数の加振入力で車輪Vを加振する場合には、高周波数の制御入力で車輪Wを加振する場合よりも長い期間に設定される。以上により、車両Vの共振状態を適切に発生させることができ、車両Vの共振に伴う異音・騒音を人間の聴覚で的確に聞き取れることができる。
また、加振機10によって車輪Wを加振した際、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際の平均値の加速度の周波数スペクトル曲線(図10)に対して、90%以上の類似度を有する周波数スペクトル曲線(図11)が得られるように、加振機10が制御される。それにより、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際の、異音・騒音の発生状態を適確に再現することができ、高い汎用性を確保することができる。
これに加えて、コントローラ40により、加振入力の振幅の大小に応じて、第2ローラ16の反転位置すなわち往復動範囲を制御することができるので、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際に車輪Wに発生する加速度を適切に再現することができる。
また、本実施形態の加振装置1の場合、前述したように、車輪Wを上下方向、前後方向及び左右方向に加振することができるので、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際に車輪Wに発生する加速度を、上下方向に限らず、前後方向及び左右方向にも適切に再現することができる。
なお、実施形態は、複数の周期関数として、正弦波関数を用いた例であるが、これに代えて、余弦波関数、三角波関数、のこぎり波関数及び台形波関数などを複数の周期関数として用いてもよい。
また、実施形態は、所定パラメータとして、車輪の加速度を用いた例であるが、これに代えて、車輪の速度又は車輪の変位を所定パラメータとして用いてもよい。
さらに、実施形態は、加振入力として、変位を振幅とする周期関数を用いた例であるが、これに代えて、加速度又は速度を振幅とする周期関数を加振入力として用いてもよい。
一方、実施形態は、加振入力の設定周波数を所定値分ずつ漸増するように制御した例であるが、加振入力の周波数の制御手法はこれに限らず、加振入力の設定周波数を所定値分ずつ漸減するように制御してもよい。
また、加振入力の設定周波数を所定値分ずつ漸増させる実施形態の制御手法に代えて、加振入力の設定周波数を漸増させる際に、周波数域に応じて、設定周波数の増大幅を変えてもよい。例えば、設定周波数の増大幅を、低周波域では小さい値に設定し、高周波域では低周波域よりも大きい値に設定するように構成してもよい。
さらに、実施形態は、所定路面を図8の所定路面50とした例であるが、本発明の所定路面はこれに限らず、所定路面50以外の凹凸路面などを所定路面としてもよい。
一方、実施形態は、記憶部として、コントローラ40を用いた例であるが、本発明の記憶部は、これに限らず、複数の周期関数を記憶するものであればよい。例えば、記憶部として、HDDなどのストレージなどを用いてもよい。
また、実施形態は、制御部として、コントローラ40を用いた例であるが、本発明の制御部は、これに限らず、加振機を制御するものであればよい。例えば、制御部として、パーソナルコンピュータ及びサーバなどを用いてもよい。
さらに、実施形態は、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際の加速度の平均値の周波数スペクトル曲線に対して、90%以上の類似度を有する周波数スペクトル曲線が得られるように、加振機10を制御した例であるが、車両Vが所定路面50上を実際に走行した際の、加速度の平均値の周波数スペクトル曲線に代えて、加速度の最大値又は最小値の周波数スペクトル曲線を用いてもよく、最大値と最小値の間の任意の加速度の周波数スペクトル曲線を用いてもよい。
また、所定値以上の類似度は、90%以上の類似度に限らず、それ以外の所定値以上の類似度でもよい。例えば、70~89%以上の類似度でもよく、91~99%以上の類似度でもよい。
1 加振装置
10 加振機
12 油圧アクチュエータ(アクチュエータ)
16 第2ローラ(当接部材)
17 第1ローラ(係止部材)
40 コントローラ(記憶部、制御部)
50 所定路面
V 車両
W 車輪

Claims (4)

  1. 車輪を加振することにより、当該車輪を介して車両を加振する加振装置であって、
    前記車輪を加振する加振機と、
    互いに異なる複数の周波数のそれぞれと当該互いに異なる複数の周波数のそれぞれに固有の振幅とを有する複数の周期関数を記憶する記憶部と、
    前記加振機が複数の期間のそれぞれにおいて前記記憶部に記憶されている前記複数の周期関数のそれぞれに応じた振幅及び周波数を有する振動パターンで前記車輪を加振するように、前記加振機を制御する制御部と、
    を備え、
    前記複数の周期関数は、前記車輪が前記振動パターンで加振されている際の前記車輪の加速度、速度及び変位の1つである所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる前記複数の周波数と前記所定パラメータとの関係が、前記車両が所定路面上を走行した際の前記所定パラメータの時系列データを周波数領域で解析したときに得られる前記複数の周波数と前記所定パラメータとの関係に対して、所定値以上の類似度を示すような関数に設定されていることを特徴とする加振装置。
  2. 請求項1に記載の加振装置において、
    前記制御部は、前記複数の周期関数のうちの低周波数の周期関数の前記振動パターンで前記車輪を加振する場合には、前記複数の周期関数のうちの高周波数の周期関数の前記振動パターンで前記車輪を加振する場合よりも長い期間、前記車輪を加振することを特徴とする加振装置。
  3. 請求項1又は2に記載の加振装置において、
    前記加振機は、
    前記車輪に当接することにより、当該車輪を加振可能な当接部材と、
    当該当接部材を前記車輪に当接させながら所定方向に往復動させるとともに、当該往復動の反転位置を変更可能なアクチュエータと、
    を有し、
    前記制御部は、前記加振機が前記車輪を加振する際の前記振動パターンにおいて前記複数の周期関数のそれぞれに固有の前記振幅が得られるように、前記アクチュエータの前記往復動の前記反転位置を制御することを特徴とする加振装置。
  4. 請求項3に記載の加振装置において、
    前記加振機は、
    前記当接部材に対向するように設けられ、前記当接部材との間に前記車輪の下側部を係止可能な係止部材をさらに有し、
    前記アクチュエータは、前記当接部材を水平方向に沿って往復動させることを特徴とする加振装置。
JP2020031506A 2020-02-27 2020-02-27 加振装置 Active JP7369642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031506A JP7369642B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 加振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031506A JP7369642B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 加振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021135164A JP2021135164A (ja) 2021-09-13
JP7369642B2 true JP7369642B2 (ja) 2023-10-26

Family

ID=77660990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020031506A Active JP7369642B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 加振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7369642B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293988A (ja) 2008-06-03 2009-12-17 Toyota Motor Corp 車両実路面走行再現装置、これを用いた車両異音検査方法及び装置
JP2012132563A (ja) 2007-08-24 2012-07-12 Kokusai Keisokki Kk 直動アクチュエータ及び機械試験機
JP2014025702A (ja) 2012-07-24 2014-02-06 Shimadzu Corp 疲労試験機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943109A (ja) * 1995-05-25 1997-02-14 Hitachi Ltd 車両の試験装置および試験方法
US5942673A (en) * 1996-05-24 1999-08-24 Hitachi, Ltd. Vehicle testing system and testing method

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132563A (ja) 2007-08-24 2012-07-12 Kokusai Keisokki Kk 直動アクチュエータ及び機械試験機
JP2009293988A (ja) 2008-06-03 2009-12-17 Toyota Motor Corp 車両実路面走行再現装置、これを用いた車両異音検査方法及び装置
JP2014025702A (ja) 2012-07-24 2014-02-06 Shimadzu Corp 疲労試験機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021135164A (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100886878B1 (ko) 전자부품의 본딩 장치 및 전자부품의 본딩 툴
KR20000075889A (ko) 음향장치
JP6918056B2 (ja) 加振装置
CN105263695B (zh) 包括振动解耦配对工具的超声波焊接设备
KR101032356B1 (ko) 띠톱반에 의한 공작물의 절단 가공 방법 및 띠톱반
JP7369642B2 (ja) 加振装置
JP2009097973A (ja) 車両の振動解析方法及び装置
JP2021025771A (ja) 加振装置
JP2022516440A (ja) 試験対象物の機械的特性を求めるための装置及び方法
JP2006292547A (ja) タイヤ振動特性測定方法、及びタイヤの振動特性測定装置
JPH08294969A (ja) 軌道脈動溶接装置の操作周波数の調節方法及び装置
JPH076879B2 (ja) 車両検査方法及びそれに使用される加振装置
KR20230081216A (ko) 녹 제거장치
JP2004086702A (ja) 振動抑制フィルタの自動設定方法
JP2005091144A (ja) 台上試験方法および台上試験装置
JP3641902B2 (ja) 駆動装置
JP7330218B2 (ja) 加振装置
Saito Mechanism of Tire/Road Noise Emission and Reduction Technology
JP5986128B2 (ja) 車載振動抑制装置
JP2004318492A (ja) マシンの特性抽出方法
KR101640780B1 (ko) 진동 절삭 장치 및 방법
KR100428127B1 (ko) 자동차의 동력 발생 장치 테스트 리그
Gabbert Vibration analysis of an electric wheel hub motor at stationary operating points
JP2849565B2 (ja) 型枠付着コンクリートの除去装置
JP7369535B2 (ja) 衝撃試験方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7369642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150