JP7369634B2 - 分散型電源装置 - Google Patents

分散型電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7369634B2
JP7369634B2 JP2020022030A JP2020022030A JP7369634B2 JP 7369634 B2 JP7369634 B2 JP 7369634B2 JP 2020022030 A JP2020022030 A JP 2020022030A JP 2020022030 A JP2020022030 A JP 2020022030A JP 7369634 B2 JP7369634 B2 JP 7369634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
power supply
distributed power
supply unit
storage battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020022030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021129375A (ja
Inventor
卓也 伴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2020022030A priority Critical patent/JP7369634B2/ja
Publication of JP2021129375A publication Critical patent/JP2021129375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7369634B2 publication Critical patent/JP7369634B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、分散型電源装置に関する。
分散型電源装置の一例として、燃料電池がある(例えば、特許文献1)。
特開2004-178883号公報
燃料電池では、一般的に、出力を負荷に追従させる負荷追従制御が行われる。しかし、燃料電池では、負荷が低下して出力が低下するに連れて効率が漸減する。例えば、燃料電池の効率の低下を防止するために燃料電池の出力を上昇させるとすると、燃料電池で余剰電力が生じる。この余剰電力をヒータで消費させて湯(熱)に変換して利用することが考えられる。しかし、湯の温度が過度に高くなると、燃料電池の発電を停止させる保護機能が動作してしまうことがある。その結果、燃料電池の効率を適切に向上させることができなかった。
本発明は、このような課題に鑑み、発電の停止を回避するとともに効率を向上させることが可能な分散型電源装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の分散型電源装置は、分散型電源ユニットと、分散型電源ユニットに接続される蓄電池と、分散型電源ユニットの現在の出力より高出力側において、現在の分散型電源ユニット単体の効率である単体効率よりも、単体効率と蓄電池の充放電効率とを総合した総合効率が高くなる出力であるターゲット出力があるか否かを判断し、ターゲット出力があれば、分散型電源ユニットの出力をターゲット出力に上昇させ、余剰電力を蓄電池に充電させる出力制御部と、を備える。
また、出力制御部は、現在の単体効率と等しい総合効率となる出力よりも分散型電源ユニットの定格出力が高ければ、分散型電源ユニットの出力を定格出力に上昇させ、余剰電力を蓄電池に充電させてもよい。
また、分散型電源装置は、分散型電源ユニットにおける発電に伴って発生する熱により加熱される湯の温度を検出する温度検出部を有し、出力制御部は、分散型電源ユニットの出力を上昇させて蓄電池に充電させている状態において湯の温度が所定温度以上となった場合、分散型電源ユニットの出力の上昇を終了させ、蓄電池の充電をオフさせてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の分散型電源装置は、分散型電源ユニットと、分散型電源ユニットに接続される蓄電池と、分散型電源ユニット単体の効率を単体効率とし、単体効率と蓄電池の充放電効率とを総合した効率を総合効率とし、分散型電源ユニットの現在の出力より高出力側において、現在の単体効率と等しい総合効率となる出力よりも分散型電源ユニットの定格出力が高ければ、分散型電源ユニットの出力を定格出力に上昇させ、余剰電力を蓄電池に充電させる出力制御部と、を備える。
本発明によれば、発電の停止を回避するとともに効率を向上させることが可能となる。
本実施形態による分散型電源システムの構成を示す概略図である。 出力制御部の動作を説明する図である。 出力制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。 出力制御部における出力制御処理の流れを説明するフローチャートである。 出力制御部における湯温度監視制御の流れを説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の態様について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態による分散型電源システム1の構成を示す概略図である。分散型電源システム1は、例えば、家屋やビルなどの建物10に適用される。建物10には、分電盤12、コンセント14、負荷16および分散型電源装置18が設けられる。
分電盤12は、電力系統20に接続される。コンセント14は、分電盤12に接続される。なお、複数のコンセント14が分電盤12に接続されてもよい。コンセント14には、負荷16が接続される。
分散型電源装置18は、分電盤12に接続される。なお、分散型電源装置18は、コンセント14を通じて分電盤12に接続されてもよい。また、コンセント14は、屋内に配置される屋内コンセントに限らず、屋外に配置される屋外コンセントであってもよい。負荷16には、電力系統20および分散型電源装置18から電力が供給される。
分電盤12には、消費電力検出部22が設けられる。消費電力検出部22は、負荷16で消費される消費電力を検出する。なお、複数の負荷16が分電盤12に接続されている場合、消費電力検出部22は、複数の負荷16の総消費電力を検出してもよい。
分散型電源装置18は、例えば、家屋などの建物10ごとに設けられる。以後、家屋などの建物を、需要家と呼ぶ場合がある。なお、分散型電源装置18は、複数の建物10に亘って設けられてもよい。
分散型電源装置18は、分散型電源ユニット30、蓄電池32、パワーコンディショナ34、第1DC/DCコンバータ36、第2DC/DCコンバータ38、ヒータ40、温度検出部42および分散型電源制御部44を含む。
分散型電源ユニット30は、例えば、燃料電池ユニットとするが、この例に限らない。例えば、分散型電源ユニット30は、その出力を調整可能な、太陽光発電装置、風力発電装置、水力発電機、地熱発電機、太陽熱発電機および大気中熱発電機等の再生可能エネルギー発電設備であってもよいし、内燃力発電機等であってもよい。
また、分散型電源ユニット30には、不図示の貯湯槽が設けられる。分散型電源ユニット30は、発電で発生した熱で貯湯槽内の湯を加熱することができる。貯湯槽の湯は、例えば、給湯などに利用される。
蓄電池32は、充電および放電が可能な二次電池である。蓄電池32は、分散型電源ユニット30に対応付けられて設けられる。つまり、分散型電源装置18では、1の分散型電源ユニット30に対して1の蓄電池32が対応するように、分散型電源ユニット30と蓄電池32とが関連付けられて接続されている。蓄電池32は、例えば、分散型電源装置18に内蔵されてもよいし、分散型電源装置18の筐体外に設けられてもよい。また、蓄電池32は、新規の分散型電源装置18に予め搭載されてもよいし、既存の分散型電源装置18に後付けで設置されてもよい。
パワーコンディショナ34は、分電盤12に接続される。分散型電源ユニット30は、第1DC/DCコンバータ36を通じてパワーコンディショナ34に接続される。蓄電池32は、第2DC/DCコンバータ38を通じてパワーコンディショナ34に接続される。パワーコンディショナ34は、電力系統20側の交流電力と、分散型電源ユニット30側および蓄電池32側の直流電力との間の電力変換を行う。第1DC/DCコンバータ36は、パワーコンディショナ34側の直流電圧と分散型電源ユニット30側の直流電圧との間の電圧変換を行う。第2DC/DCコンバータ38は、パワーコンディショナ34側の直流電圧と蓄電池32側の直流電圧との間の電圧変換を行う。
分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の出力で蓄電池32を充電することができる。例えば、第1DC/DCコンバータ36の分散型電源ユニット30側の電圧を上げ、第2DC/DCコンバータ38の蓄電池32側の電圧を下げることで、分散型電源ユニット30から蓄電池32に電力を供給することができる。後に詳述するが、分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の余剰電力で蓄電池32を充電する。
また、分散型電源ユニット30には、稼働させる場合に最低限出力させる必要がある出力である最低出力が設定されている。また、分散型電源ユニット30には、出力することが可能な最大値である定格出力が設定されている。
ヒータ40は、パワーコンディショナ34に接続される。つまり、ヒータ40は、オン状態とされると、パワーコンディショナ34および第1DC/DCコンバータ36を通じて分散型電源ユニット30の電力を消費して熱を発生する。ヒータ40は、発生した熱で、分散型電源ユニット30の貯湯槽の湯を加熱する。ヒータ40は、後に詳述するが、負荷16の消費電力が分散型電源ユニット30の最低出力未満となった場合にオン状態とされる。
上述のように、分散型電源ユニット30は、発電に伴って発生する熱を湯として回収することができる。温度検出部42は、分散型電源ユニット30の貯湯槽内の湯の温度を検出する。
分散型電源制御部44は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。分散型電源制御部44は、プログラムを実行することで出力制御部50として機能する。
出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力および蓄電池32の充放電を制御する。出力制御部50は、後述の所定条件を満たさない場合、蓄電池32を充放電させず、分散型電源ユニット30の出力を負荷16に追従させる負荷追従制御を行う。一方、後述の所定条件を満たした場合、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力を上昇させ、それにより発生する余剰電力を蓄電池32に充電させる。
図2は、出力制御部50の動作を説明する図である。図2の例では、分散型電源ユニット30の定格出力が700Wであり、分散型電源ユニット30の最低出力が200Wであるとする。
図2の一点鎖線A10は、分散型電源ユニット30の出力と分散型電源装置18の単体効率との関係の一例を示す。単体効率は、分散型電源ユニット30単体の効率を示す。なお、効率は、投入エネルギーに対する出力エネルギーの比率を示す。つまり、単体効率は、蓄電池32の充放電が行われておらず、分散型電源ユニット30の電力が全て負荷16で消費される場合の効率を示す。
図2の実線A12は、分散型電源ユニット30の出力と分散型電源装置18の総合効率との関係の一例を示す。総合効率は、分散型電源ユニット30の単体効率と蓄電池32の充放電効率とを総合した効率を示す。蓄電池32の充放電効率は、充電または放電を行うために投入された電力に対する実際に充電された電力または放電された電力を示す。蓄電池32を充放電する際には、第2DC/DCコンバータ38などで損失があるため、蓄電池32の充放電効率は、100%未満となり、例えば、90%である。分散型電源装置18の総合効率は、例えば、分散型電源ユニット30の単体効率に蓄電池32の充放電効率を乗算して導出される。つまり、総合効率は、分散型電源ユニット30が出力しつつ、蓄電池32が充電される場合の効率を示す。
図2の例において、分散型電源ユニット30の現在の出力が、200Wと500Wとの間の出力P10であるとする。負荷16の消費電力を分散型電源ユニット30の現在の出力で全て賄うとし、蓄電池32が充電されていないとすると、現在の単体効率は、図2で示すように、効率E10となる。そして、総合効率が現在の単体効率(効率E10)と等しくなる分散型電源ユニット30の出力は、図2で示すように、500Wと700Wとの間の出力P12であるとする。
以後、蓄電池32の充電が並行して行われるときの分散型電源ユニット30の出力(例えば、出力P12)を、総合時出力と呼ぶ場合がある。また、分散型電源ユニット30の現在の出力(出力P10)より高出力側において、現在の単体効率(効率E10)よりも総合効率が高くなる出力(総合時出力(出力P12)より高い出力)を、ターゲット出力Ptと呼ぶ場合がある。図2では、ターゲット出力Ptの一例を示している。
出力制御部50は、蓄電池32の充電が行われていない場合(分散型電源装置18の効率が単体効率となっている場合)において、ターゲット出力Ptがあるか否かを判断する。
例えば、出力制御部50には、ターゲット出力Ptの候補と総合効率とが関連付けられたテーブル(候補テーブル)等が記憶されている。ターゲット出力Ptの候補は、例えば、所定出力(例えば、50Wなど)ごとに設定される。なお、ターゲット出力Ptの候補の設定態様は、この例に限らない。例えば、出力制御部50は、候補テーブルを参照し、現在の出力から導出された総合時出力より高いターゲット出力の候補が、候補テーブルで設定されているかを判断する。出力制御部50は、総合時出力より高いターゲット出力の候補が少なくとも1個以上あれば、ターゲット出力Ptがあると判断する。
総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補が1個だけあった場合、出力制御部50は、抽出された1個のターゲット出力Ptの候補をターゲット出力Ptに決定する。
また、分散型電源ユニット30の現在の出力が比較的低い場合には、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補が複数抽出されることがある。総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補が複数抽出された場合、抽出された複数のターゲット出力Ptの候補のうちから、予め設定される優先条件に従って、最も優先順位の高いターゲット出力Ptの候補を1のターゲット出力Ptに決定する。
優先条件(優先順位)については、例えば、候補テーブルで設定されていてもよい。例えば、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補のうち、総合時出力に近いものほど優先順位が高くなるように設定されてもよい。また、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補のうち、出力が高いものほど優先順位が高くなるように設定されてもよい。また、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補のうち、分散型電源ユニット30の定格出力に近いものほど優先順位が高くなるように設定されてもよい。また、優先条件については、蓄電池32のSOC(State Of Charge)に関連付けられて設定されてもよい。例えば、蓄電池32の現在のSOCが所定SOC(例えば、中央値など)以上の場合、総合時出力に近いものほど優先順位が高くなるように設定され、現在のSOCが所定SOC未満の場合、出力が高いものほど優先順位が高くなるように設定されてもよい。
出力制御部50は、ターゲット出力Ptがある場合、負荷16に依らず敢えて分散型電源ユニット30の出力をターゲット出力Pt(例えば、出力P12より高い出力)に上昇させる。そうすると、負荷16の消費電力に対して分散型電源ユニット30の出力が高くなるため、分散型電源ユニット30の出力の一部が余剰電力となる。出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力をターゲット出力Ptに上昇させることで発生する余剰電力を、蓄電池32に充電させる。
このように、分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の出力を敢えて上昇させて余剰電力を蓄電池32に充電させる。そして、分散型電源装置18では、余剰電力を発生させて蓄電池32で充電させるようにしても、出力上昇後の効率(総合効率)を出力上昇前の効率(単体効率)以上とすることができる。つまり、分散型電源ユニット30の出力を敢えて上昇させることで、分散型電源装置18の実際の効率(総合効率)を、出力上昇前に比べ、積極的に向上させることができる。
また、比較例として、分散型電源ユニット30の出力をターゲット出力Ptに上昇させることで発生する余剰電力を、分散型電源ユニット30の湯を加熱するヒータ40で消費させることも考えられる。しかし、余剰電力をヒータ40で消費させた場合、分散型電源ユニット30の湯の温度が過度に上昇し易くなる。そうすると、分散型電源装置18の効率が上昇しても、分散型電源ユニット30の保護機能が動作してしまい、分散型電源ユニット30が停止されてしまうおそれがある。
これに対し、分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の出力を敢えて上昇させることで発生する余剰電力を蓄電池32に充電させる。蓄電池32が充電されても、分散型電源ユニット30の湯は、加熱されない。このため、分散型電源装置18では、余剰電力をヒータ40で消費させる比較例と比べ、敢えて余剰電力を発生させても、分散型電源ユニット30の湯の温度の上昇を防止できる。その結果、分散型電源装置18では、湯の温度が過度に高くなって分散型電源ユニット30の発電を停止させる保護機能が動作してしまうことを回避でき、分散型電源ユニット30の稼働時間を長くすることができる。
また、出力制御部50は、例えば、負荷16の消費電力が分散型電源ユニット30の定格出力を超えるような場合には、蓄電池32を放電させてもよい。これにより、負荷16の消費電力が分散型電源ユニット30の定格出力を超えても、負荷16の消費電力を分散型電源装置18で賄うことが可能となる。
また、出力制御部50は、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補があった場合であっても、蓄電池32が満充電に近ければ、ターゲット出力Ptへの上昇および蓄電池32の充電を行わず、負荷追従制御を維持させてもよい。満充電に近いとは、例えば、蓄電池32の現在のSOCが、予め設定される所定SOC以上(例えば、90%以上など)であることに相当する。
満充電に近い状態での充電を行わないようにすることで、蓄電池32が直ぐに満充電となって余剰電力をヒータ40で消費させなければならない、といった状況を回避できる。また、満充電に近い状態での充電を行わないようにすることで、過充電を防止し、蓄電池32の劣化を抑制することができる。
また、蓄電池32が満充電となると、分散型電源ユニット30の余剰電力を蓄電池32の充電で消費させることができなくなる。そこで、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力の上昇が行われて蓄電池32が満充電となった場合、分散型電源ユニット30の出力上昇および蓄電池32の充電を終了してもよい。例えば、出力制御部50は、蓄電池32の充電をオフさせ、分散型電源ユニット30の負荷追従制御に戻って出力を負荷16の消費電力と等しくさせる。
また、出力制御部50は、蓄電池32の充電が行われておらず、現在の出力より高出力側において現在の単体効率と等しい総合効率となる出力(総合時出力)よりも分散型電源ユニット30の定格出力が高いか否かを判断してもよい。換言すると、出力制御部50は、現在の単体効率よりも分散型電源ユニット30の定格出力時の総合効率が高いか否かを判断してもよい。そして、出力制御部50は、総合時出力よりも定格出力が高ければ(現在の単体効率よりも分散型電源ユニット30の定格出力時の総合効率が高ければ)、分散型電源ユニット30の出力を定格出力に上昇させて、余剰電力を蓄電池32に充電させてもよい。つまり、これは、ターゲット出力Ptを定格出力とする態様に相当する。図2の例のように、分散型電源ユニット30の出力が定格出力のときに総合効率が最大であれば、分散型電源ユニット30の出力を定格出力に上昇させることで、分散型電源装置18の実際の総合効率を最も高くすることができる。
また、分散型電源ユニット30では、発電に伴って発生する熱を湯として回収しているが、発電に伴って発生する熱は、分散型電源ユニット30の出力が高くなるに従って漸増する。このため、分散型電源ユニット30の出力を上昇させると、湯の温度が高くなり易くなる。しかし、分散型電源ユニット30の湯の温度が過度に高くなると、分散型電源ユニット30の発電が保護機能によって停止されることがある。
そこで、出力制御部50は、出力をターゲット出力に上昇させている間、温度検出部42から湯の温度を取得する。出力制御部50は、湯の温度が所定温度以上となった場合、出力の上昇を終了し、蓄電池32の充電をオフさせ、分散型電源ユニット30を負荷追従制御に戻して出力を負荷に等しくさせる。なお、ここでの所定温度は、保護機能が開始される温度未満に設定される。
これにより、分散型電源ユニット30の出力を敢えて上昇させることで分散型電源ユニット30の湯の温度が上昇していくとしても、分散型電源ユニット30の保護機能が働く前に、出力の上昇を終了させて、湯の温度の上昇を抑えることができる。その結果、保護機能により分散型電源ユニット30が停止されることを回避するとともに、分散型電源装置18の効率を向上させることができる。また、湯の温度が所定温度以上となった場合に分散型電源ユニット30の出力の上昇を終了させることで、貯湯槽が満畜となるまで(湯の温度が上限となるまで)の時間を延伸することができる。例えば、満畜となるまでの時間が延伸されている間に次の給湯需要があれば、貯湯槽の熱が消費されて、貯湯槽が満畜となることを回避できる。その結果、発電に伴って発生する熱を効率よく利用するとともに、分散型電源ユニット30の発電時間を延伸させることができる。
また、出力制御部50は、負荷16の消費電力が分散型電源ユニット30の最低出力未満となった場合、分散型電源ユニット30を最低出力とさせるとともに、それにより発生する余剰電力をヒータ40で消費させてもよい。つまり、余剰電力の消費を、蓄電池32の充電で達成する態様だけでなく、ヒータ40で達成する態様を兼用してもよい。これにより、余剰電力を熱として利用しつつ、分散型電源ユニット30の稼働を継続させることができる。
図3は、出力制御部50の動作の流れを説明するフローチャートである。出力制御部50は、所定制御周期で発生する割り込みタイミングごとに図3の一連の処理を繰り返す。
まず、出力制御部50は、消費電力検出部22から現在の消費電力を取得する(S100)。次に、出力制御部50は、現在の消費電力が分散型電源ユニット30の定格出力より高いか否かを判断する(S110)。
現在の消費電力が分散型電源ユニット30の定格出力より高い場合(S110におけるYES)、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力を定格出力とする(S120)。そして、出力制御部50は、蓄電池32の放電をオンさせ(S130)、一連の処理を終了する。なお、既に放電がオンとされている場合、放電オンが維持される。これにより、負荷の消費電力が定格出力を超えても、負荷16の消費電力を分散型電源装置18で賄うことができる。
現在の消費電力が分散型電源ユニット30の定格出力より低い場合(S110におけるNO)、出力制御部50は、蓄電池32の放電をオフさせる(S140)。なお、既に放電がオフされている場合、放電オフが維持される。
次に、出力制御部50は、現在の消費電力が分散型電源ユニット30の最低出力以上であるか否かを判断する(S150)。
現在の消費電力が最低出力未満である場合(S150におけるNO)、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力を最低出力とする(S160)。そして、出力制御部50は、ヒータ40をオン状態とさせ(S170)、一連の処理を終了する。なお、既にヒータ40がオン状態となっている場合、オン状態を維持させる。これにより、分散型電源ユニット30の稼働が維持される。
現在の消費電力が最低出力以上である場合(S150におけるYES)、出力制御部50は、ヒータ40をオフ状態とさせる(S180)。なお、既にヒータ40がオフ状態となっている場合、オフ状態が維持される。そして、出力制御部50は、分散型電源ユニット30における出力を詳細に制御する出力制御処理に進み(S190)、一連の処理を終了する。
図4は、出力制御部50における出力制御処理(S190)の流れを説明するフローチャートである。まず、出力制御部50は、蓄電池32の端子電圧などに基づいて、現在のSOCを導出する(S200)。
次に、出力制御部50は、出力をターゲット出力に上昇させる制御を行っているか否かを示すフラグであるターゲット出力フラグがオンとなっているか否かを判断する(S210)。ターゲット出力フラグは、出力制御部50が出力をターゲット出力に上昇させている間、オン状態とされる。
ターゲット出力フラグがオフである場合(S210におけるNO)、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の現在の出力を取得する(S220)。次に、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の現在の出力に基づいて総合時出力を導出する。例えば、出力制御部50には、図2で示す単体効率および総合効率のテーブルが予め記憶されている。出力制御部50は、そのテーブルに現在の出力を適用して総合時出力を導出する。
次に、出力制御部50は、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補があるか否かを判断する(S240)。出力制御部50は、例えば、上述の候補テーブルなどを用いて、総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補を抽出する。
総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補がある場合(S240におけるYES)、出力制御部50は、蓄電池32の現在のSOCが所定SOC(例えば、90%)以上であるか否かを判断する(S250)。
現在のSOCが所定SOC未満である場合(S250におけるNO)、出力制御部50は、抽出されたターゲット出力Ptの候補の中から、ターゲット出力Ptの候補の優先順位に従って、1のターゲット出力Ptを決定する(S260)。次に、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の出力を、決定されたターゲット出力Ptに変更させる(S270)。次に、出力制御部50は、蓄電池32の充電をオンさせる(S280)。なお、既に充電がオンされている場合、充電のオン状態が維持される。そして、出力制御部50は、ターゲット出力フラグをオンさせ(S290)、一連の処理を終了する。これにより、分散型電源ユニット30の出力が上昇され、余剰電力が蓄電池32に充電される。
総合時出力より高いターゲット出力Ptの候補がない場合(S240におけるNO)、または、現在のSOCが所定SOC以上である場合(S250におけるYES)、出力制御部50は、ターゲット出力フラグをオフ状態とさせる(S300)。なお、既にターゲット出力フラグがオフされている場合、オフ状態が維持される。次に、出力制御部50は、蓄電池32の充電をオフさせる(S310)。なお、既に充電がオフされている場合、充電のオフ状態が維持される。そして、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の制御を負荷追従制御とし(S320)、一連の処理を終了する。つまり、分散型電源ユニット30の出力は、負荷16の消費電力と等しくされる。
また、ステップS210において、ターゲット出力フラグがオンとなっている場合(S210におけるYES)、出力制御部50は、蓄電池32が満充電であるか否かを判断する(S330)。具体的には、出力制御部50は、蓄電池32の現在のSOCが、満充電を示す所定SOC以上である場合、満充電と判断する。蓄電池32が満充電である場合(S330におけるYES)、出力制御部50は、上述のステップS300以降の処理を行う。
蓄電池32が満充電ではない場合(S330におけるNO)、出力制御部50は、分散型電源ユニット30における貯湯槽内の湯の温度を監視する湯温度監視制御を行い(S340)、一連の処理を終了する。
図5は、出力制御部50における湯温度監視制御(S340)の流れを説明するフローチャートである。まず、出力制御部50は、分散型電源ユニット30における貯湯槽内の湯の温度を温度検出部42から取得する(S400)。
次に、出力制御部50は、湯の温度が所定温度以上であるか否かを判断する(S410)。湯の温度が所定温度未満である場合(S410におけるNO)、出力制御部50は、一連の処理を終了する。
湯の温度が所定温度以上である場合(S410におけるYES)、出力制御部50は、ターゲット出力フラグをオフ状態とする(S420)。次に、出力制御部50は、蓄電池32の充電をオフさせる(S430)。そして、出力制御部50は、分散型電源ユニット30の制御を負荷追従制御とし(S440)、一連の処理を終了する。つまり、分散型電源ユニット30の出力は、負荷16の消費電力と等しくされる。これにより、出力上昇の制御が湯の温度に応じて終了されるため、その後の湯の温度の上昇が抑制され、保護機能によって発電が停止されることを回避できる。
以上のように、本実施形態の分散型電源装置18の出力制御部50は、分散型電源ユニット30の現在の出力より高出力側において、単体効率よりも総合効率が高くなる出力であるターゲット出力Ptがあるか否かを判断する。出力制御部50は、ターゲット出力Ptがあれば、分散型電源ユニット30の出力をターゲット出力に上昇させ、それにより発生する余剰電力を蓄電池32に充電させる。
本実施形態の分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の出力上昇によって分散型電源装置18の効率が向上される。また、本実施形態の分散型電源装置18では、分散型電源ユニット30の出力上昇によって発生する余剰電力が蓄電池32に充電される。蓄電池32の充電の際には、分散型電源ユニット30の保護機能が直接的に動作することがない。
したがって、本実施形態の分散型電源装置18では、余剰電力をすべてヒータ40で消費させて分散型電源ユニット30の湯を加熱する態様に比べ、過度に熱を蓄積することがなく、発電の停止を回避するとともに効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の分散型電源装置18では、負荷16に依らず効率を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、分散型電源装置に利用することができる。
18 分散型電源装置
30 分散型電源ユニット
32 蓄電池
50 出力制御部

Claims (4)

  1. 分散型電源ユニットと、
    前記分散型電源ユニットに接続される蓄電池と、
    前記分散型電源ユニットの現在の出力より高出力側において、現在の前記分散型電源ユニット単体の効率である単体効率よりも、前記単体効率と前記蓄電池の充放電効率とを総合した総合効率が高くなる出力であるターゲット出力があるか否かを判断し、
    前記ターゲット出力があれば、前記分散型電源ユニットの出力を前記ターゲット出力に上昇させ、余剰電力を前記蓄電池に充電させる出力制御部と、
    を備える分散型電源装置。
  2. 前記出力制御部は、現在の前記単体効率よりも前記分散型電源ユニットの定格出力時の前記総合効率が高ければ、前記分散型電源ユニットの出力を前記定格出力に上昇させ、余剰電力を前記蓄電池に充電させる請求項1に記載の分散型電源装置。
  3. 前記分散型電源ユニットにおける発電に伴って発生する熱により加熱される湯の温度を検出する温度検出部を有し、
    前記出力制御部は、前記分散型電源ユニットの出力を上昇させて前記蓄電池に充電させている状態において前記湯の温度が所定温度以上となった場合、前記分散型電源ユニットの出力の上昇を終了させ、前記蓄電池の充電をオフさせる請求項1または2に記載の分散型電源装置。
  4. 分散型電源ユニットと、
    前記分散型電源ユニットに接続される蓄電池と、
    前記分散型電源ユニット単体の効率を単体効率とし、前記単体効率と前記蓄電池の充放電効率とを総合した効率を総合効率とし、
    前記分散型電源ユニットの現在の出力より高出力側において、現在の前記単体効率と等しい前記総合効率となる出力よりも前記分散型電源ユニットの定格出力が高ければ、前記分散型電源ユニットの出力を前記定格出力に上昇させ、余剰電力を前記蓄電池に充電させる出力制御部と、
    を備える分散型電源装置。
JP2020022030A 2020-02-13 2020-02-13 分散型電源装置 Active JP7369634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022030A JP7369634B2 (ja) 2020-02-13 2020-02-13 分散型電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022030A JP7369634B2 (ja) 2020-02-13 2020-02-13 分散型電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021129375A JP2021129375A (ja) 2021-09-02
JP7369634B2 true JP7369634B2 (ja) 2023-10-26

Family

ID=77489097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020022030A Active JP7369634B2 (ja) 2020-02-13 2020-02-13 分散型電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7369634B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164541A (ja) 2004-12-02 2006-06-22 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2012191757A (ja) 2011-03-10 2012-10-04 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システム及び蓄電システム
JP2013131449A (ja) 2011-12-22 2013-07-04 Kyocera Corp 電力制御システム、制御装置、及び電力制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164541A (ja) 2004-12-02 2006-06-22 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2012191757A (ja) 2011-03-10 2012-10-04 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システム及び蓄電システム
JP2013131449A (ja) 2011-12-22 2013-07-04 Kyocera Corp 電力制御システム、制御装置、及び電力制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021129375A (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5028517B2 (ja) 直流給電システム
JP6002196B2 (ja) 負荷制御装置
JP5925554B2 (ja) 制御装置、制御システム、及び制御方法
JP3726265B2 (ja) 直流連系による家庭用分散型電源装置及びその制御方法
JP2010273407A (ja) エネルギー供給システム
JP5297127B2 (ja) 直流給電システム及び蓄電装置
JPWO2013015225A1 (ja) 制御装置及び電力制御方法
JP2024009124A (ja) 電力制御装置、蓄電池システム、蓄電池の充電電力制御方法及びプログラム
JP6462369B2 (ja) 電力供給システム
US10782661B2 (en) Method for controlling a multivalent energy supply system
JP5877360B2 (ja) 蓄電池制御システム
KR20150085227A (ko) 에너지 저장 시스템 및 그의 제어 방법
JP7369634B2 (ja) 分散型電源装置
JP2007288932A (ja) 太陽光発電設備の充電制御装置
JP7349840B2 (ja) 電力供給システム
JP6025443B2 (ja) 電力供給システム
JP2015065765A (ja) 充電回路および充電システム
JP7356922B2 (ja) 分散型電源システムおよび分散型電源装置
JP5876374B2 (ja) 電力制御方法、電力制御システム、及び電力制御装置
JP6713101B2 (ja) 蓄電池システム及び蓄電池の制御方法
JP7296851B2 (ja) パワーコンディショナ
JP2016052156A (ja) 電力供給システム
JP7261078B2 (ja) 分散型電源システム
JP2016073073A (ja) 電力供給システム
JP5745986B2 (ja) 給電システム、制御装置、及び放電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7369634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150