JP7369181B2 - 制御データ生成装置、ユーザ装置及び情報処理システム - Google Patents

制御データ生成装置、ユーザ装置及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザ装置における消費電力の削減に関する。
従来より、ユーザの音声を認識して、認識結果に基づいて装置を制御する技術が知られている。ユーザの音声は音入力装置を用いて入力されるため、音声による操作を実行するためには、音入力装置に電力を供給する必要がある。特許文献1には、音入力装置に電力を供給してユーザの音声を待ち受ける通常モードと音入力装置に電力を供給しない省電力モードとを備える装置が開示されている。2つのモードを備える装置は、通常モードと省電力モードとを時間帯ごとに指定するテーブルを参照して、モードを選択する。
特開2014-212641号公報
しかし、従来の技術では、どの時間帯に省電力モードを選択するかが予め定められているため、ユーザごとに、省電力モードを選択する時間を設定することができなかった。即ち、従来の技術では、音声による操作の傾向をユーザごとに把握して、音入力装置をオフ状態に制御することによって、ユーザ装置の消費電力を削減することができなかった。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る制御データ生成装置は、ユーザ装置におけるユーザの音声による操作を含む動作内容と時間を対応付けたログデータを取得する取得部と、前記ログデータに基づいて、1日を区分した複数の時間帯のうち前記音声による操作がなされない未操作時間帯を推定する推定部と、前記未操作時間帯に前記音声の入力を受け付ける音入力装置をオフ状態にすることを指示する制御データを生成する制御データ生成部と、を備える。
また、本発明の好適な態様に係る情報処理システムは、ユーザが管理するユーザ装置と、前記ユーザ装置と通信可能なサーバ装置とを備える情報処理システムであって、前記ユーザ装置は、ユーザの音声の入力を受け付ける音入力装置と、制御データに基づいて前記音入力装置をオフ状態にさせる制御部と、前記ユーザ装置における前記ユーザの音声による操作を含む動作内容と時間を対応付けたログデータを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から送信される前記制御データを受信する第1通信装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記ユーザ装置から送信される前記ログデータを受信し、前記制御データを前記ユーザ装置に送信する第2通信装置と、前記ログデータに基づいて、1日を区分した複数の時間帯のうち前記音声による操作がなされない未操作時間帯を推定する推定部と、前記未操作時間帯に前記音声の入力を受け付ける音入力装置をオフ状態にすることを指示する前記制御データを生成する制御データ生成部と、を備える。
本発明によれば、音声による操作の傾向をユーザごとに把握して、音入力装置をオフ状態に制御することによって、ユーザ装置の消費電力を削減することができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。 ログデータの一例を示す説明図である。 学習部が教師データを生成する過程を示す説明図である。 第1実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るサーバ装置の構成例を示すブロック図である。 行動データの一例を示す説明図である。 第2実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るユーザ装置の構成例を示すブロック図である。 第4実施形態に係る情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
[1.第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報処理システム10の全体構成を示すブロック図である。図1に例示するように、情報処理システム10は、サーバ装置100Aと、ユーザが所持するユーザ装置200Aとを備える。以下の説明では、ユーザ装置200Aとしてスマートフォンを想定する。但し、ユーザ装置200Aとしては、任意の情報処理装置を採用することができる。例えば、ユーザ装置200Aは、ノートパソコン、ウェアラブル機器及びタブレット端末等の可搬型の情報端末であってもよい。
また、ユーザ装置200Aは、ユーザの音声によって動作を制御可能な音声操作の機能を有する。
[1-1.サーバ装置]
サーバ装置100Aは、処理装置110、記憶装置130、及び通信装置140を備える。サーバ装置100Aの各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、サーバ装置100A及びユーザ装置200Aの各要素は、単数又は複数の機器で構成されていてもよい。サーバ装置100A及びユーザ装置200Aの一部の要素は省略されてもよい。
処理装置110は、ユーザ装置200Aの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置110は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置110の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置110は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
記憶装置130は、処理装置110が読取可能な記録媒体であり、処理装置110が実行する制御プログラムP1を含む複数のプログラム、並びに処理装置110が使用する学習モデルM1及びログデータLGなどの各種のデータを記憶する。
ログデータLGは、ユーザ装置200Aによって生成され、サーバ装置100Aに送信される。ログデータLGは、ユーザ装置200Aにおける動作内容と時間を対応付けたデータである。動作内容にはユーザの音声による操作が含まれる。ユーザの音声による操作は、常に実行されるわけではない。
以下の説明では、1日を区分した複数の時間帯Tzのうち音声による操作がなされない時間帯Tzを未操作時間帯Txと称する。本実施形態では、1日を72個の時間帯Tz1~Tz72に区分する(図3参照)。72個の時間帯Tz1~Tz72の各々において時間幅は20分である。なお、各時間帯Tz1~Tz72を区別しない場合は、任意の時間帯を単に時間帯Tzと表記する。また、時間帯Tzの数は72に限定されず、2以上であればよい。また、各時間帯Tzの時間幅は異なっていてもよい。例えば、ユーザが就寝している可能性の高い2時から5時までの3時間を一つの時間帯Tzに割り当ててもよい。
記憶装置130は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置130は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
通信装置140は、他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置140は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
処理装置110は、記憶装置130から制御プログラムP1を読み出して当該プログラムを実行することによって、取得部120A、推定部122A、制御データ生成部124、及び送信制御部126として機能する。なお、制御プログラムP1は、ネットワークを介して他の装置から送信されてもよい。
取得部120Aは、通信装置140を用いて、ログデータLGを取得する。図2にログデータLGの一例を示す。図2に示すログデータLGは、2019年3月11日におけるユーザ装置200Aの動作内容のうち、午前8時から午前8時40分までの時間帯におけるユーザ装置200Aの動作内容を示す。この例において、ログデータLGはレコードr1~r14を含む。例えば、レコードr1は、8:00にユーザ装置200Aのロック解除がなされたことを示している。また、レコードr5は、8:12に音声による操作がなされたことを示している。なお、レコードr1~r8は、時間帯Tz24に属し、レコードr9~r14は時間帯Tz25に属する。このように、図2の例において、ログデータLGは、各時間帯において、ユーザ装置200Aにおける動作内容と時間との複数組(複数レコード)を有するデータである。
推定部122Aは、ログデータLGに基づいて、1日を区分した複数の時間帯Tzのうち音声による操作がなされない未操作時間帯Txを推定する。推定部122Aは、学習部1221と予測部1222とを備える。
学習部1221は、ログデータLGと未操作時間帯Txとの関係を学習モデルM1に機械学習させる。学習部1221が用いる未操作時間帯Txは、実際に、音声による操作がなされなかった時間帯を表す。予測部1222は、学習モデルM1を用いて、将来の時間帯における音声による操作の有無を示す予測データDpを生成する。予測データDpは1以上の時間帯Tzについて音声による操作の有無を示す。例えば、予測データDpは、1日単位で72個の時間帯Tz1~Tz72の各々について、音声による操作の有無を示す。また、現在の日時が3月11日午前8時15分である場合、予測データDpは、3月11日午前8時20分から3月12日午前8時20分までの各時間帯Tzについて、音声による操作の有無を示してもよい。そして、予測データDpが音声操作無しを示す時間帯Tzが上記の未操作時間帯Txであると推定される時間帯Tzである。
より、具体的には、学習部1221は、ログデータLGを基に予測データDpの正誤を示すラベルデータDlを生成する。予測データDpが複数の時間帯Tzについて音声の操作の有無を示す場合には、ラベルデータDlは複数の時間帯Tzについて正誤を示す。即ち、ラベルデータDlは、予測データDpに対応する時間帯Tzに対して正誤を示す。学習部1221は、予測データDpに対応する時間帯Tzについて、当該時間帯のログデータLGを参照することによって正誤を判定し、判定結果を示すラベルデータDlを生成する。
また、学習部1221は、ラベルデータDlと予測データDpに対応する時間帯Tzより前のログデータLGとの組を教師データDtとして生成し、教師データDtを学習モデルM1に学習させる。
図3は、学習部1221が教師データDtを生成する過程を示す説明図である。例えば、予測日が3月11日である場合、予測部1222が予測データDpを生成するのは、3月11日より前である。この例では、3月10日に予測データDpが生成されることとする。学習部1221は、3月11日に当日のログデータLGに基づいて、予測日の各時間帯Tzにおいて、音声操作の有無を示す音声操作データDrを生成する。音声操作データDrにおいて、「1」は音声操作がなされなかったことを示し、「0」は音声操作がなされたことを示す。
図3に示す例では、音声操作データDrは、時間帯Tz24(08:00~08:20)及び時間帯Tz25(08:20~08:40)において、音声操作有り(音声操作がなされたこと)を示す。一方、予測データDpは、時間帯Tz24(08:00~08:20)では音声操作有り(音声操作がなされると予測されたこと)を示し及び時間帯Tz25(08:20~08:40)では音声操作無し(音声操作がなされないと予測されたこと)を示す。従って、学習モデルM1を用いた未操作時間帯Txの予測は、時間帯Tz25において誤っていたことになる。学習部1221は、ラベルデータDlを生成する。ラベルデータDlは、予測が正しい時間帯Tzでは「1」となり、予測が誤った時間帯Tzでは「0」となる。図3に示す例では、学習部1221は、時間帯Tz25において誤りを示すラベルデータDlを生成する。
また、図3に示す例では、学習部1221は、予測日である3月11日より前の3月10日のログデータLGとラベルデータDlの組を教師データDtとして生成する。この教師データDtを学習モデルM1に機械学習させることによって、未操作時間帯Txの推定の精度が向上する。
説明を図1に戻す。制御データ生成部124は、推定部122Aによって推定された予測データDpの音声操作無しを示す時間帯Tz、即ち、予測データDpの示す未操作時間帯Txにおいて音声の入力を受け付ける音入力装置252をオフ状態にすることを指示する制御データDcを生成する。制御データDcは、予測データDpと同じであってもよいし、或いは、音入力装置252がオフ状態となる期間の開始時刻と終了時刻を示してもよい。例えば、予測データDpが図3に示される例である場合、制御データDcは予測データDpと同じ72ビットのデータであってもよいし、或いは、開始時刻08:20と終了時刻08:40とを示してもよい。
次に、送信制御部126は、通信装置140を制御して、通信装置140に制御データDcをユーザ装置200Aへ送信させる。
[1-2.ユーザ装置]
次に、ユーザ装置200Aは、処理装置210、記憶装置230、通信装置240、入力装置250、出力装置260、動き検出装置270、及びGPS装置280を備える。処理装置210は、ユーザ装置200Aの全体を制御するプロセッサであり、処理装置110と同様に構成される。
記憶装置230は、処理装置210が読取可能な記録媒体であり、処理装置210が実行する制御プログラムP2を含む複数のプログラム、及び処理装置210が使用する各種のデータを記憶する。記憶装置230は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
通信装置240は、他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置240は、通信装置140と同様に構成されてもよい。通信装置240は、第1通信装置の一例である。
入力装置250は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力装置250は、数字及び文字等の符号を処理装置210に入力するための操作を受け付ける。入力操作は、ユーザのタッチ操作とユーザの音声による操作を含む。タッチ操作については、例えば、表示装置261の表示面に対するユーザの指の接触を検出するタッチパネルが入力装置250として好適である。なお、ユーザが操作可能な複数の操作子を入力装置250が含んでもよい。
また、ユーザの音声による操作は音入力装置252が受け付ける。音入力装置252は、音を電気信号に変換するマイクロフォンとマイクロフォンの出力信号を増幅するアンプと、アンプの出力信号をデジタル信号に変換するAD変換器とを有する。更に、音入力装置252は、アンプ及びAD変換器と電源を供給する電源ラインとの間に設けられたスイッチを備える。スイッチがオン状態になると、音入力装置252に電源が供給され、音入力装置252がオン状態となる。音入力装置252は、オン状態では、ユーザの音声を音データに変換して出力可能となる。一方、スイッチがオフ状態になると、音入力装置252に電源が供給されない。この場合、音入力装置252がオフ状態となる。オフ状態の音入力装置252は、ユーザの音声を音データに変換することが不能になる。スイッチは処理装置210によって制御される。本明細書において、音入力装置252がオン状態とは、音を音データに変換可能な動作状態を意味する。また、音入力装置252がオフ状態とは、音を音データに変換不能な動作状態を意味する。このため、オフ状態は、オン状態に遷移するまでの時間が短いスリープ状態を含む。スリープ状態では、オン状態と比較して小さな電力を消費する。スリープ状態は、ユーザ装置200Aの電力が全く消費されない完全なオフ状態と相違する。
出力装置260は、ユーザ装置200Aの外部への出力を実施するデバイスである。出力装置260は、例えば、画像を表示する表示装置261、音を出力する音出力装置262を含む。表示装置261は、処理装置210による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置261として好適に利用される。
動き検出装置270は、ユーザ装置200Aの動きを検出して、動きデータを出力する。動き検出装置270としては、角加速度を検出するジャイロセンサー及び加速度を検出する加速度センサーなどの慣性センサーが該当する。動き検出装置270によって、所定値より大きな加速度が検出される場合は、ユーザが乗り物(例えば、電車又は車)に乗って高速で移動中であることがわかる。反対に、動き検出装置270によって、所定値より小さな加速度が検出される場合は、ユーザが歩行している、或いは、ランニング中であることが検出できる。
GPS装置280は、複数の衛星からの電波を受信し、受信した電波を用いて位置データを生成する。位置データは、ユーザ装置200Aの位置を示す。位置データは、位置を特定できるのであれば、どのような形式であってもよい。位置データは、例えば、ユーザ装置200Aの緯度と経度とを示す。この例では、位置データはGPS装置280から得られることを例示するが、ユーザ装置200Aは、どのような方法で位置データを取得してもよい。例えば、ユーザ装置200Aの通信先となる基地局に割り当てられたセルIDを用いて位置データを取得してもよい。さらに、ユーザ装置200Aが無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントと通信する場合には、ユーザ装置200Aは、アクセスポイントに割り当てられたネットワーク上の識別アドレス(MAC(Media Access Control)アドレス)と実際の住所(位置)とを互いに対応付けたデータベースを参照して位置データを取得してもよい。さらに、ユーザ装置200Aは、BLE(Bluetooth Low Energy)規格に準拠したアドバタイズメント・パケットに含まれるID情報を受信し、ID情報に基づいて位置データを取得してもよい。
処理装置210は、記憶装置230から制御プログラムP2を読み出して当該プログラムを実行することによって、制御データ取得部220、制御部222、音声エージェント部224、及び送信制御部226として機能する。なお、制御プログラムP2はネットワークを介して他の装置から送信されてもよい。
制御データ取得部220は、通信装置240を用いて、サーバ装置100Aから制御データDcを取得する。
制御部222は、制御データDcに基づいて音入力装置252をオフ状態にさせる。制御データDcが未操作時間帯Txの開始時刻と終了時刻とを示す場合には、制御部222は、現在時刻と開始時刻が一致するとスイッチをオフ状態にさせる。一方、現在時刻と終了時刻とが一致すると、制御部222は、スイッチをオン状態にさせる。
また、制御部222は、ユーザ装置200Aの動作内容と時間とを対応付けたログデータLGを生成し、記憶装置230に記憶する。
音声エージェント部224は音入力装置252から出力される音データに基づいて、音声を認識し、ユーザの音声による操作指示を解釈して、ユーザ装置200Aを制御する。例えば、ユーザの音声が「今日の天気は?」を示すのであれば、音声エージェント部224は、天気予報のサイトにアクセスして、今日の天気予報を取得し、ユーザに音声又は画像を用いて今日の天気を知らせる。
送信制御部226は、通信装置240を用いて、通信装置240に、記憶装置230に記憶されているログデータLGをサーバ装置100Aへ送信させる。
[1-3.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システム10の動作について説明する。図4は情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
まず、ユーザ装置200Aの処理装置210は、制御部222として機能し、ログデータLGを生成して、ログデータLGを記憶装置230に記憶させる(S200)。
次に、処理装置210は、送信制御部226として機能し、通信装置240を制御して、通信装置240にログデータLGをサーバ装置100Aへ送信させる(S210)。ログデータLGの送信は、例えば、1日1回など定期的な送信であってもよい。或いは、ログデータLGは、新たなログデータLGが所定数発生するたびに、送信されてもよい。
次に、サーバ装置100Aの処理装置110は、取得部120Aとして機能し、ユーザ装置200Aから送信されるログデータLGを取得する(S100)。具合的には、取得部120Aは、通信装置140にユーザ装置200Aから送信されるログデータLGを受信させる。この受信によって、取得部120Aは、ログデータLGを取得する。
ステップS110において、処理装置110は、学習部1221として機能し、1日のログデータLGに基づいて、音声操作データDrを生成する。音声操作データDrは、時間帯Tzごとに音声操作の有無を示す。
ステップS120において、処理装置110は、学習部1221として機能し、ラベルデータDlを生成する。この例では、処理装置110は、1日単位でラベルデータDlを生成する。具体的には、処理装置110は、音声操作データDrに対応する予測日の予測データDpと音声操作データDrとを、時間帯Tzごとに比較して、予測の正誤を示すラベルデータDlを生成する。
ステップS130において、処理装置110は、学習部1221として機能し、ラベルデータDlと予測日のログデータLGとの組みを教師データDtとして生成し、教師データDtを学習モデルM1に学習させる。
ステップS140において、処理装置110は、予測部1222として機能し、学習モデルM1に、予測日より前のログデータLGを入力し、予測日にける未操作時間帯Txを示す予測データDpを生成する。予測日より前とは、例えば、予測日の前日である。例えば、予測日が翌日であれば、予測日より前のログデータLGは、当日のログデータLGである。
ステップS150において、処理装置110は、制御データ生成部124として機能し、未操作時間帯Txに音入力装置252をオフ状態にすることを指示する制御データDcを生成する。
ステップS160において、処理装置110は、送信制御部126として機能し、通信装置140を用いて、制御データDcをユーザ装置200Aへ送信させる。
次に、ユーザ装置200Aの処理装置210は、ステップS220において、制御データ取得部220として機能し、通信装置240を用いて、通信装置240にサーバ装置100Aから送信される制御データDcを受信させる。
ステップS230において、処理装置210は、制御部222として機能し、制御データDcに基づいて、未操作時間帯Txにおいて音入力装置252をオフ状態に制御する。
以上説明したように本実施形態によれば、サーバ装置100Aは、ユーザ装置200Aにおけるユーザの音声による操作を含む動作内容と時間を対応付けたログデータLGを取得する取得部120Aと、ログデータLGに基づいて、1日を区分した複数の時間帯Tzのうち音声による操作がなされない未操作時間帯Txを推定する推定部122Aとを備える。推定部122Aにおける未操作時間帯Txの推定は、ユーザ装置200Aの動作内容に基づくものであるため、ユーザがユーザ装置200Aをどのように操作したかを考慮した推定となっている。従って、音声による操作の傾向をユーザごとに把握して、未操作時間帯Txを推定することができる。また、サーバ装置100Aは、未操作時間帯Txに、音声の入力を受け付ける音入力装置252をオフ状態にすることを指示する制御データDcを生成する制御データ生成部124を備える。制御データDcをユーザ装置200Aが用いることにより、推定された未操作時間帯Txに音入力装置252がオフ状態に制御される。この制御によって、ユーザ装置200Aの消費電力を削減することが可能となる。
また、推定部122Aは、ログデータLGと未操作時間帯Txとの関係を学習モデルM1に学習させる学習部1221と、学習モデルM1を用いて、将来の時間帯Tzにおける音声による操作の有無を示す予測データDpを生成する予測部1222とを備える。学習モデルM1によってログデータLGと未操作時間帯Txとの関係が機械学習されるので、学習モデルM1を用いた未操作時間帯Txの予測精度を、機械学習の程度が進むにつれ、次第に向上させることができる。この場合、制御データ生成部124は、予測データDpの示す未操作時間帯Txに音入力装置252をオフ状態にすることを指示する制御データDcを生成する。制御データDcをユーザ装置200Aが用いることにより、予測データDpの示す未操作時間帯Txに音入力装置252をオフ状態に制御することができる。この結果、ユーザ装置200Aの消費電力を削減することが可能となる。
また、学習部1221は、ログデータLGを基に予測データDpの正誤を示すラベルデータDlを生成し、ラベルデータDlと予測データDpに対応する時間帯Tzより前のログデータLGとの組を教師データDtとして学習モデルM1に学習させる。
即ち、学習部1221は、教師データDtを用いて学習モデルM1に機械学習させる。このため、教師データ無しで学習モデルM1を構築する場合と比較して、短い期間で学習モデルM1による学習が可能となる。
なお、第1実施形態のサーバ装置100Aに含まれる、取得部120A、推定部122A、及び制御データ生成部124は、制御データを生成する制御データ生成装置の一例である。
[2.第2実施形態]
第2実施形態に係る情報処理システム10は、サーバ装置100Aの替わりにサーバ装置100Bが備えられている点を除いて、図1に示す第1実施形態の情報処理システム10と同様に構成されている。
図5は、サーバ装置100Bの構成例を示すブロック図である。サーバ装置100Bは、推定部122Aの替わりに推定部122Bが用いられる点、記憶装置130が制御プログラムP1の替わりに制御プログラムP3を記憶する点、記憶装置130が学習モデルM1の替わりに学習モデルM2を記憶する点、及び記憶装置130が行動データDaを記憶する点を除いて、第1実施形態のサーバ装置100Aと同様に構成されている。サーバ装置100Aでは、ログデータLGとラベルデータDlの組を教師データDtとしたが、サーバ装置100Bでは、行動データDaとラベルデータDlの組を教師データDtとする。
処理装置110は、記憶装置130から制御プログラムP3を読み出して当該プログラムを実行することによって、取得部120A、推定部122B、制御データ生成部124、及び送信制御部126として機能する。
推定部122Bは、学習部1223及び予測部1222を備える。学習部1223は、取得部120Aが、ユーザ装置200Aから取得したログデータLGに基づいてユーザの行動内容と行動がなされた時間とを対応付けた行動データDaを生成する。行動データDaは、ログデータLGそのものではなく、ログデータLGを解釈してユーザの行動内容にあてはめたものである。
ユーザの行動内容を例示すれば、アプリケーションの実行に関して、動画再生、音楽再生、ゲーム実行、メール、web検索などがある。これらの行動内容は、ログデータLGに記録されているアプリケーションから特定される。また、ユーザの所在する場所も行動内容に含まれる。例えば、自宅、会社、カフェが該当する。これらの場所は、ログデータLGに含まれる位置データに基づいて特定される。また、ユーザの移動に関する行動内容には、歩行、ランニング、電車で移動などが含まれる。これらの行動内容は、ログデータLGに含まれる加速度データから生成される。
例えば、図2に示される午前8時から午前8時40分までの時間帯におけるユーザ装置200Aの動作内容を示すログデータLGに基づいて、図6に示す行動データDaが生成される。この例では、図2に示されるログデータLGのレコードr1~r14が、行動データDaのレコードR1~R10に圧縮されている。また、行動データDaのレコードR4とレコードR8には、行動内容として「通勤経路」が割り当てられている。このように、図6の例において、行動データDaは、各時間帯において、ユーザの行動内容と時間との複数組(複数レコード)を有するデータである。
学習部1223は、行動データDaとラベルデータDlとの組を教師データDtとして生成し、教師データDtを学習モデルM2に学習させる。なお、ラベルデータDlは、第1実施形態の学習部1221と同様に生成される。行動データDaでは、ユーザの行動内容の観点からログデータLGの内容が抽象化されているので、学習効率を向上させることができる。
次に、第2実施形態に係る情報処理システム10の動作を説明する。図7は第2実施形態に係る情報処理システム10の動作を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートが図4に示すフローチャートと相違するのは、ステップS130の替わりにステップS131を採用した点、及びステップ120とステップS131との間にステップS122を設けた点である。
ステップS122において処理装置110は、学習部1223として機能し、ログデータLGに基づいて行動データDaを生成する。更に、ステップS131において、処理装置110は、学習部1223として機能し、行動データDaとラベルデータDlの組みを教師データDtとして生成し、教師データDtを学習モデルM2に学習させる。
以上説明したように第2実施形態によれば、学習部1223は、ログデータLGを基に予測データDpの正誤を示すラベルデータDlを生成し、予測データDpに対応する時間帯Tzより前のログデータLGを基にユーザの行動内容と行動がなされた時間とを対応付けた行動データDaを生成し、ラベルデータDlと行動データDaの組を教師データDtとして学習モデルM2に学習させる。行動データDaではユーザの行動の観点からログデータLGの内容が抽象化されているので、学習モデルM2の学習効率を向上させることができる。
なお、第2実施形態のサーバ装置100Bに含まれる、取得部120A、推定部122B、及び制御データ生成部124は、制御データを生成する制御データ生成装置の一例である。
[3.第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係るユーザ装置200Bの構成例を示すブロック図である。ユーザ装置200Bは、推定部122Aが備えられている点、取得部120Bが備えられている点、記憶装置230に制御プログラムP1の替わりに制御プログラムP4が記憶される点、及び記憶装置230に学習モデルM1が備えられている点で図1に示す第1実施形態のユーザ装置200Aと相違する。
即ち、第1実施形態では、ユーザ装置200Aがサーバ装置100AにログデータLGを送信し、サーバ装置100Aが学習モデルM1を構築したが、第3実施形態ではユーザ装置200BがログデータLGに基づいて学習モデルM1を構築し、これを用いて予測される未操作時間帯Txにおいてユーザ装置200Bが音入力装置252をオフ状態にさせる。
処理装置210は、記憶装置230から制御プログラムP4を読み出して当該プログラムを実行することによって、取得部120B、推定部122A、制御データ生成部124、制御部222、及び音声エージェント部224として機能する。
取得部120Bは、記憶装置230からログデータLGを読み出して当該ログデータを取得する。この点で、ユーザ装置200AからログデータLGを取得する第1実施形態の取得部120Aと相違する。推定部122Aは、ログデータLGに基づいて未操作時間帯Txを推定する。具体的には、予測部1222が学習モデルM1を用いて予測データDpを生成する。制御部222は、制御データDcに基づいて未操作時間帯Txに音入力装置252をオフ状態に制御する。
第3実施形態のユーザ装置200Bは、ログデータLGをサーバ装置100Aに送信しないので、通信資源を節約することができる。また、ログデータLGには、個人情報が含まれるので、ユーザ装置200Bは、個人情報を保護する観点からセキュリティを高めることができる。
第3実施形態のユーザ装置200Bに含まれる、取得部120B、推定部122A、及び制御データ生成部124は、制御データを生成する制御データ生成装置の一例である。
また、上述したユーザ装置200Bにおいて、推定部122Aの替わりに第2実施形態で説明した推定部122Bを用いてもよい。推定部122Bを用いる場合は、推定部122Aを用いる場合と比較して、学習モデルM2の学習効率を高めることができる。
[4.第4実施形態]
上述した第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態では、未操作時間帯Txが学習モデルM1又はM2を用いて推定された。これに対して、第4実施形態では、機械学習を用いることなくログデータLGを分析して、未操作時間帯Txが特定される。
図9は、第4実施形態に係る情報処理システム10の構成例を示すブロック図である。第4実施形態に係る情報処理システム10は、サーバ装置100Aの替わりにサーバ装置100Cを用いる点を除いて、第1実施形態の情報処理システム10と同様に構成されている。
サーバ装置100Cは、推定部122Aの替わりに推定部122Cを用いる点、記憶装置130が制御プログラムP1に替わりに制御プログラムP5を記憶する点、及び記憶装置130が学習モデルM1を記憶しない点で、第1実施形態のサーバ装置100Aと相違する。
以下、相違点を中心に説明する。推定部122Cは、ログデータLGに基づいて、未操作時間帯Txを推定する。推定部122Cは、算出部1224及び特定部1225を備える。算出部1224は、ログデータLGに基づいて、複数の時間帯Tzの各々について音声による操作がなされない可能性の程度を示す評価値を算出する。例えば、評価値が小さい場合と比較して評価値が大きい場合、音声による操作がなされない可能性が高くなる。逆に、評価値が大きい場合と比較して評価値が小さい場合、音声による操作がなされない可能性が高くなってもよい。例えば、評価値には、時間帯Tzごとに音声による操作がなされた回数が用いられる。評価値に音声による操作がなされた回数が用いられる場合、評価値が大きい場合と比較して評価値が小さい場合、音声による操作がなされない可能性が高くなる。
特定部1225は、評価値を所定値と比較した比較結果に基づいて、未操作時間帯Txを特定する。所定値より小さい評価値を持つ時間帯Tzが未操作時間帯Txとして特定される。
制御データ生成部124は、特定部1225で特定された未操作時間帯Txにおいて音入力装置252をオフ状態にすることを指示する制御データDcを生成し、制御部222は制御データDcに従って音入力装置252をオフ状態に制御する。
図10は、第4実施形態に係る情報処理システム10の動作を説明するためのフローチャートである。図10に示すフローチャートが図4に示すフローチャートと相違するのは、ステップS120、ステップS130及びステップS140の替わりに、ステップS102及びステップS104を設けた点である。相違点について説明する。
ステップS102において、処理装置110は算出部1224として機能し、ログデータLGに基づいて、複数の時間帯Tzの各々について評価値を算出する。具体的には、算出部1224は、例えば、現在から所定期間(例えば、1ヶ月)だけ過去のログデータLGを抽出し、時間帯Tzごとに音声による操作がなされた回数を算出し、回数を評価値とする。例えば、8:20~8:40の時間帯Tz25に50回、10:00~10:20の時間帯Tz26に2回、といった具合である。
ステップS104において、処理装置110は特定部1225として機能し、評価値を所定値と比較した比較結果に基づいて、未操作時間帯Txを特定する。上述した例において、所定値が「3」であれば、所定値より小さい評価値「2」を持つ時間帯Tz26が未操作時間帯Txとして特定される。
本実施形態のサーバ装置100Cは、ログデータLGに基づいて、複数の時間帯Tzの各々について音声による操作がなされない可能性の程度を示す評価値を算出する算出部1224と、評価値を所定値と比較した比較結果に基づいて、未操作時間帯Txを特定する特定部1225とを備える。このため、学習モデルM1又はM2を用いる場合と比較して、簡易に未操作時間帯Txを推定することができる。
なお、第4実施形態のサーバ装置100Cに含まれる、取得部120A、推定部122C、及び制御データ生成部124は、制御データを生成する制御データ生成装置の一例である。
また、第3実施形態のユーザ装置200Bにおいて、推定部122Aの替わりに推定部122Cを用い、記憶装置230から学習モデルM1を設けなくてもよい。
[5.変形例]
本発明は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
[第1変形例]
上述した第2実施形態において、取得部120Aは、ログデータLGの他に、ユーザの行動に関するスケジュールを示すスケジュールデータを取得してもよい。スケジュールデータはユーザ装置200Aから取得されてもよいし、他のサーバ装置から取得されてもよい。例えば、ユーザがクラウド上にスケジュールデータを保存しているのであれば、スケジュールデータは、当該スケジュールデータを管理するサーバ装置から取得されてもよい。
学習部1223は、予測データDpに対応する時間帯より前のログデータLGとスケジュールデータとに基づいて、行動データDaを生成すればよい。
第1変形例によれば、ログデータLGのみならずスケジュールデータを考慮して、行動データDaが生成されるので、より正確な行動データDaに基づいて予測日における未操作時間帯Txを推定することできる。この結果、未操作時間帯Txの推定精度を向上させることができ、ひいては、ユーザ装置200Aの消費電力を削減できる。
[第2変形例]
上述した各実施形態において、ユーザ装置200A又は200Bは、ユーザ装置200A又は200Bが使用される状態を検出する検出装置を備えてもよい。検出装置は、例えば、近接センサーである。制御部222は、制御データDcが音入力装置252をオフ状態にすることを指定しない時間帯Tzにおいて、検出装置の検出結果が所定の状態である場合、音入力装置252をオフ状態にさせる。例えば、制御部222は、近接センサーの出力データによって、表示装置261の表示面が物体(例えば、テーブル)に近接していると判定した場合、音入力装置252をオフ状態にさせる。或いは、制御部222は、音入力装置252から出力される音データに基づいて検出装置を用いてSN比を検出し、検出されたSN比が所定値より低い場合、音入力装置252をオフ状態にさせる。SN比は人の声の帯域のエネルギー成分を信号成分Sに適用し、それ以外の帯域のエネルギー成分をノイズ成分Nに適用することで算出されてもよい。SN比が所定値より低い場合には、音声認識が不能になる可能性が高い。このため、音入力装置252がオフ状態であっても、ユーザ装置200A又は200Bの操作性を大きく損なうことなく、これらユーザ装置の消費電力を削減することができる。
[第3変形例]
上述した第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態では、制御データDcがサーバ装置100A又は100Cからユーザ装置200Aに送信されたが、ユーザ装置200Aのユーザが所持する他の装置に制御データDcが送信されてもよい。他の装置としては、例えば、ウェアラブル機器が該当する。この場合、ユーザ装置200AのログデータLGから生成される制御データDcをウェアラブル機器に適用できる。ウェアラブル機器はログデータLGをサーバ装置100A又は100Cに送信しなくてもよいので、ウェアラブル機器の消費電力を削減することができる。なお、ユーザが所持する他の装置は、いわゆるAIスピーカーであってもよい。
[6.その他]
(1)上述した実施形態では、記憶装置130及び230は、処理装置110又は210が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(6)図1、図5、図8及び図9に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(8)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
(9)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
(10)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
(11)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
(12)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
(13)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10…情報処理システム、100A,100B,100C…サーバ装置、110,210…処理装置、120A,120B…取得部、122A,122B,122C…推定部、124…制御データ生成部、200A,200B…ユーザ装置、222…制御部、252…音入力装置、1221,1223…学習部、1222…予測部、1224…算出部、1225…特定部、Da…行動データ、Dc…制御データ、Dl…ラベルデータ、Dp…予測データ、Dt…教師データ、LG…ログデータ、M1,M2…学習モデル、Tx…未操作時間帯。

Claims (9)

  1. ユーザのタッチ操作と前記ユーザの音声による操作とに基づいて動作するユーザ装置から、前記ユーザのタッチパネルに対するタッチ操作と前記ユーザの音声による操作に基づく動作内容と時間を対応付けたログデータを取得する取得部と、
    前記ログデータに基づいて、1日を区分した複数の時間帯のうち前記ユーザの音声による操作がなされない未操作時間帯を推定する推定部と、
    前記未操作時間帯に前記ユーザの音声の入力を受け付ける音入力装置をオフ状態にすることを指示する制御データを生成する制御データ生成部と、
    前記制御データを前記ユーザ装置に送信する通信装置とを備え、
    前記ユーザ装置は、前記ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、音を出力する音出力装置とを備え、前記制御データに基づいて、前記音入力装置をオフ状態に制御すると共に、前記制御データに基づいて前記タッチパネル及び前記音出力装置をオフ状態に制御しない、
    制御データ生成装置。
  2. 前記推定部は、
    前記ログデータと前記音声による操作がなされなかった時間帯との関係を学習モデルに学習させる学習部と、
    前記学習モデルを用いて、将来の時間帯における前記音声による操作の有無を示す予測データを生成する予測部とを備え、
    前記制御データは、前記予測データの示す前記未操作時間帯に前記音入力装置をオフ状態にすることを指示するデータである、
    請求項1に記載の制御データ生成装置。
  3. 前記学習部は、前記ログデータを基に前記予測データの正誤を示すラベルデータを生成し、前記ラベルデータと前記予測データに対応する時間帯より前のログデータとの組を教師データとして前記学習モデルに学習させる、
    請求項2に記載の制御データ生成装置。
  4. 前記学習部は、
    前記ログデータを基に前記予測データの正誤を示すラベルデータを生成し、
    前記予測データに対応する時間帯より前のログデータを基に前記ユーザの行動内容と行動がなされた時間とを対応付けた行動データを生成し、
    前記ラベルデータと前記行動データの組を教師データとして前記学習モデルに学習させる、
    請求項2に記載の制御データ生成装置。
  5. 前記取得部は、前記ユーザの行動に関するスケジュールを示すスケジュールデータを取得し、
    前記学習部は、前記予測データに対応する時間帯より前のログデータと前記スケジュールデータとに基づいて、前記行動データを生成する、
    請求項4に記載の制御データ生成装置。
  6. 前記推定部は、
    前記ログデータに基づいて、前記複数の時間帯の各々について前記音声よる操作がなされない可能性の程度を示す評価値を算出する算出部と、
    前記評価値を所定値と比較した比較結果に基づいて、前記未操作時間帯を特定する特定部と、
    を備える請求項1に記載の制御データ生成装置。
  7. 請求項1から6までのうち、いずれか1項に記載の制御データ生成装置と、
    前記ユーザの音声の入力を受け付ける音入力装置と、
    音を出力する音出力装置と、
    前記ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、
    前記制御データに基づいて前記音入力装置をオフ状態に制御すると共に、前記制御データに基づいて前記タッチパネル及び前記音出力装置をオフ状態に制御しない制御部と、
    を備えるユーザ装置。
  8. ユーザが管理するユーザ装置と、前記ユーザ装置と通信可能なサーバ装置とを備える情報処理システムであって、
    前記ユーザ装置は、
    ユーザの音声の入力を受け付ける音入力装置と、
    音を出力する音出力装置と、
    前記ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、
    制御データに基づいて前記音入力装置をオフ状態に制御すると共に、前記制御データに基づいて前記タッチパネル及び前記音出力装置をオフ状態に制御しない制御部と、
    前記ユーザ装置における前記ユーザのタッチ操作及び前記ユーザの音声による操作に基づく動作内容と時間を対応付けたログデータを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から送信される前記制御データを受信する第1通信装置と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記ユーザ装置から送信される前記ログデータを受信し、前記制御データを前記ユーザ装置に送信する第2通信装置と、
    前記ログデータに基づいて、1日を区分した複数の時間帯のうち前記ユーザの音声による操作がなされない未操作時間帯を推定する推定部と、
    前記未操作時間帯に前記ユーザの音声の入力を受け付ける音入力装置をオフ状態にすることを指示する前記制御データを生成する制御データ生成部と、を備える、
    情報処理システム。
  9. 前記ユーザ装置は、
    前記ユーザ装置が使用される状態を検出する検出装置を備え、
    前記制御部は、前記制御データが前記音入力装置をオフ状態にすることを指定しない時間帯において、前記検出装置の検出結果が所定の状態である場合、前記音入力装置をオフ状態にさせる、
    請求項8に記載の情報処理システム。
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