JP7366445B2 - 撮影装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、車両に設置可能な撮影装置及びプログラム等に関する。
車両に設置可能な撮影装置として、車両の前方の映像を撮影して記憶するドライブレコーダがあるが、これらの撮影装置の設置位置にはさまざまな制約がある。例えば、ドライブレコーダの場合、法令上の制約として、フロントガラスの上部20%以内に設置しなければならない制約が知られている。
特開2014-220803号公報
上記のような制約は、取扱説明書等で説明されるのが一般であるが、そもそも取扱説明書を読まずに、あるいはよく読まずに設置作業を行ってしまう場合もある。また、取扱説明書を読んだとしても、さまざまな設置上の制約を満たすように設置することは、容易でない。また、取扱説明書を使わなければならないこと自体がユーザにとって不便である。
また、ドライブレコーダは、事故時の画像記録に利用される場合があることから、強固に設置する必要があり、強力な両面粘着テープでフロントガラスへ貼り付ける方法で設置される場合が多い。そのため、いちど貼り付けてしまうと、いずれかの制約を満たさない位置であることが後からわかったとしても、剥がすのが困難である。また、剥がせたとしても、粘着力が低下して再貼り付けが困難になる。
したがって、より分かり易く、よりユーザフレンドリーに撮影装置の設置に関するガイドを行うことが望ましい。またドライブレコーダ等の撮像装置によって撮像した映像を単に事故時等の映像を記録するために用いるだけでなく活用することも望ましい。本願には、例えば、上記の問題の全部又は一部又は他の問題等に対処した発明が開示される。
本願には、例えば、下記各構成例に記載の発明が開示される。
<構成例1>
構成例1の発明は、車両に設置可能な撮影装置であって、
前記撮影装置の設置に関するガイドを報知手段から報知させる第1ガイド機能を有することを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、第1ガイド機能が設置に関するガイドが報知手段によって報知されるため、ユーザは、当該ガイドに従って撮影装置の設置を行うことが可能になる。また、取扱説明書ではなく、撮影装置自体がガイドを報知させるため、ユーザの利便性が向上する。
「撮影装置」は、画像を撮影する装置とするとよく、例えば、カメラを有する装置とするとよい。ドライブレコーダとすると特によい。ドライブレコーダは、設置位置に関する制約等、ガイドを必要とする事項が多く、ユーザにとって設置に関するガイドの必要性が高いからである。また、特に、車両の購入後に車両の運転者などのユーザが車両に後付する撮影装置とするとよい。カメラを有する装置としては、特に単体でカメラとそのカメラで撮影した映像とを記録媒体等へ記録する機能を備えるいわゆる一体型のドライブレコーダとするとよい。
「設置」は、車両に対する固定、取り付け、接着等とするとよく、例えば、両面粘着テープによる接着とするとよい。両面粘着テープは、一度取り付けた後の取り外し又は再接着が困難であり、再設置が必要となる事態を避ける必要性が高いからである。特に設置作業が、車両の製造業者や、専門の取り付け業者ではない、一般の車両のユーザによって行われる構成のものに優れた効果を発揮する。
報知手段は、例えば、表示手段、及び/又は、音声出力手段とするとよい。表示手段や音声出力手段は複数の部位(例えば2つの画面など)で構成してもよい。同様に本明細書に記載の各手段は複数の部位によって構成してもよい。例えば制御手段は、複数のコンピュータを通信で接続して構成してもよい。
「ガイド」は、例えば、案内や説明とするとよい。「ガイド」は、表示手段に画像によって表示するとよい。画像は、文字情報(例えば、文章による説明)を含むと、内容を論理的にユーザに伝えることができるのでよく、図形情報(例えば、イラストや写真等)を含むと内容の理解が容易となるのでよい。ガイドの表示は、音声出力手段からの音声の出力により行ってもよい。撮影装置は、表示手段を有するとよく、例えば、ガイドを表示するための画像表示装置(例えば、液晶モニタ)及び/又は音声出力装置(例えば、スピーカー)を有するとよい。
「報知させる」構成としては、例えば、制御手段が、制御手段に直接あるいは間接的に接続された報知手段に報知をさせるための処理や制御内容とするとよく、例えば「表示させる」としては、例えば、制御手段によって表示手段への表示のための描画処理を行う構成とするとよい。
<構成例2>
構成例2の発明は、前記第1ガイド機能は、前記撮影装置の設置位置に関するガイドを報知手段に報知させる機能を備えることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、ユーザは、報知手段による報知内容に基づいて撮影装置の設置位置の決定に際してガイドを参考にすることができる。
「設置位置に関するガイド」は、例えば、望ましい設置位置や、望ましくない設置位置、設置位置に関する制約等についての案内や説明を認識できる情報とするとよい。
<構成例3>
構成例3の発明は、前記ガイドは、前記撮影装置の設置に関する制約の情報を備えることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、ユーザは、設置に関する制約を撮影装置自身の報知にもとづいて認識できるため、ユーザは、取扱説明書等の撮影装置以外のものを参照することなく、当該制約を満たすように撮影装置を設置することが可能である。設置に関する制約は、設置位置の制約とするのがよい。
本願発明者は、装置がドライブレコーダである場合、設置に関する制約として、例えば、下記のものを備えるとよいことを見出した。
[1]法令上の制約。例えば、フロントガラスに設置する場合、フロントガラスの上部20%以内に設置しなければならない制約
[2]車両内の可動物(特に、車両に元々装備されている可動物。例えば、サンバイザーやルームミラーなど)に当たらないように設置しなければならない制約
[3]安全運転支援ブレーキシステム(例えば、アイサイト(登録商標)のような衝突回避システムのセンサ等)やエアバックなどの安全装備や、ヘッドアップディスプレイ、ETC等の車両に装備された装置または後付の装置のようなフロントガラス付近の装置に干渉しないように設置する制約
[4]フロントガラス前方の左右上下について全体に撮影することができる位置に設置する制約
[5]ワイパーの拭き取り範囲に設置する制約
[6]GPS機能のある機種では、GPSが受信できる位置である制約
[7]地上デジタル放送受信装置等の他装置との電波干渉の発生しない位置である制約
[8]シガーケーブルが届く位置であって、運転に支障がないようにシガーケーブルを配線できる位置である制約
[9]フロントガラスの着色部や車検証ステッカーを避ける制約
構成例3の発明では、ガイドは、上述の制約の全部又は一部を説明した文字情報や図形情報を含むとよく、例えば、[1]の制約に関しては、「フロントガラスの上部20%以内に設置してください。」のような説明を表示装置に表示させるとよい。表示は、すべての制約を一画面で表示してもよく、複数の画面で表示してもよい。
<構成例4>
構成例4の発明は、前記ガイドは、前記撮影装置の設置に関する注意点の情報を備えることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、ユーザは、設置の際に注意が必要な事項を取扱説明書等の撮影装置以外のものを参照することなく知ることができる。設置に関する注意点は、設置位置に関する注意点や、設置に関する制約についての注意点とするのがよい。設置に関する制約についての注意点は、例えば、制約を満たすためにユーザが行うべき事項や当該事項を行うに際して注意すべき事項を含むとよい。
注意点の報知は、表示によって行うとよく、特に、文字情報や図形情報を含むとよい。例えば、[2]の制約に関し、「サンバイザーやルームミラー等を動かして、撮影装置に当たらないかを確認してください。」のような説明や、[6]の制約に関し、「GPS受信ができるかの確認は、屋根付き車庫等、上方に障害物のある場所から車を移動させてから行ってください。」のような説明を含むとよい。注意点の表示は、すべての注意点を一画面で表示してもよく、複数の画面で表示してもよい。
<構成例5>
構成例5の発明は、前記ガイドは、前記撮影装置の設置が禁止される範囲についての情報と、設置は禁止されないが望ましくない範囲についての情報とを区別してユーザが認識可能な態様で報知することを特徴とする撮影装置である。
従来は望ましくないが設置可能な範囲と設置が禁止される範囲とを明確に区別する思想がなかったため、両者を同一視してしまい禁止箇所に設置してしまうおそれがあったが、このようにすれば、ユーザは、設置が禁止される範囲と設置は可能であるが望ましくない範囲とを認識でき、両者を混同して設置が禁止される範囲への設置を行ってしまう可能性を低減することができる。
<構成例6>
構成例6の発明は、ユーザに前記ガイドにしたがった当該撮影装置の仮設置を指示する仮設置指示機能と、
仮設置後に車両の可動物を動作させるように指示する可動物動作指示機能と
を備えることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、本設置した後に、車両の可動物を動作させた際に不適切な位置であったことが発覚して、再度取り付けのし直しをしなければならなくなる事態を予防することが容易になる。
車両の可動物としては、例えば、サンバイザー、ルームミラー、ワイパーのように、実際に物理的な位置が可動するものを備えるとよい。また、車両の可動物としては、地デジ受信機能や、GPS受信機能のような電力によって電気的に可動するものを備えるとよい。
<構成例7>
構成例7の発明は、前記撮影装置を仮設置したときの仮設置位置が不適切である可能性を判定する仮設置判定機能と、
前記仮設置判定機能が判定した不適切である可能性がある旨の情報を報知する第2ガイド機能を有することを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、ユーザは、仮設置した位置が不適切な位置である可能性があることを知ることができる。したがって、本当に不適切そうな位置であるか否かを本設置前に容易に確認することができ、不適切そうな位置である場合には、不適切である可能性が示された位置と異なる位置に撮影装置の仮設置位置を変更したり、本設置したりすることができる。
特に、撮影装置は、第2ガイド機能とともに、第1ガイド機能を備える構成とするとよく、特に、第2ガイド機能は第1ガイド機能を実行した後に実行する構成とするとよい。
不適切である可能性の表示は、不適切である理由と設置位置の移動の指示を含むとよい。このようにすれば、どの位置に移動させると良いかをユーザが理解し易くなるのでよい。不適切である可能性の表示は、文字情報や図形情報を含むとよく、例えば、[1]の制約に関して不適切である可能性が判定された場合は、「フロントガラスの上部20%以内に設置されていません。設置位置を移動してください。」、[2]の制約に関して不適切である可能性が判定された場合は、「サンバイザーやルームミラーに当たらないように、設置位置を移動してください。」等の説明を含むとよい。不適切である可能性の表示は、画像及び/又は音声により行うとよい。
また、例えば、前記撮影装置を仮設置することをユーザに指示する仮設置指示機能を有し、前記仮設置判定機能は、仮設置指示機能による指示の後に前記判定を行うことを特徴とする撮影装置とするとよい。このようすれば、ユーザが実際に仮設置を行ってから仮設置位置が不適切である可能性を判定することができる。仮設置指示機能による指示は、画像及び/又は音声により行うと良い。仮設置指示機能は、第1ガイド機能によるガイドに従って撮影装置を仮設置することをユーザに指示するものとするとよい。このようすれば、ユーザが適切な位置で仮設置を行う公算が高くなり、仮設置の回数を減らし得る。仮設置指示機能は、仮設置に際しての注意点を表示するとよい。例えば、[6]の制約に関し、GPS受信ができるかの確認は、屋根付き車庫等、上方に障害物のある場所から車を移動させてから行うこと、受信可能な位置であってもGPS受信にはある程度の時間を要するので、その時間が経過してからGPS受信ができるかの確認を行うこと等の注意点を表示するとよい。
<構成例8>
構成例8の発明は、仮設置時の状況を操作手段に入力することをユーザに指示する状況入力指示機能を有し、
前記仮設置判定機能は、前記操作手段への操作に基づいて、前記判定を行うことを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、撮影装置による干渉により、他の装置(例えば、地上デジタル放送受信装置等)の動作に影響が生じるなどといった、撮影装置自身で直接検出することが困難な不適切な可能性の有無も判定することができる。
特に、撮影装置は、状況入力指示機能とともに、仮設置判定機能及び第2ガイド機能を備える構成とするとよい。特に、仮設置判定機能及び第2ガイド機能は、状況入力指示機能を実行した後に実行する構成とするとよい。
操作手段は、例えば、押しボタンやタッチパネル等とするとよい。
仮設置時の状況は、仮設置位置が不適切である可能性に関する状況とするとよく、車両に装備又は後付された装置の動き又は動作との関係で問題が生じるかどうかについての状況とするとよりよい。例えば、車両に装備又は後付された装置が可動物である場合には、当該装置を実際に動かしてみたときに、仮設置された撮影装置に当たるかどうかの状況とするとよく、車両に装備又は後付された装置が電気機器や電子機器の場合には、当該装置を実際に動作させてみたときに、当該装置の動作に問題を生じるかどうかについての状況とするとよい。状況入力指示機能が行う指示は、車両に装備又は後付された装置を動かす、又は、動作させる指示を含むとよい。例えば、下記のような指示の全部又は一部を含むとよい。
(a)サンバイザーやルームミラーを動かしてみて、撮影装置に当たらないかどうかを入力することの指示
(b)エアバック、ヘッドアップディスプレイ、ETC等の機器、特に、後付の機器と干渉しないかどうかを入力することの指示
(c)他の機器の電源を入れて正常に動作するかどうかを入力することの指示(例えば、地上デジタルテレビ機器が全チャンネルを受信できるか、GPS機能を有する機器でGPS測位できるか、リモコンキーが正常に作動するか等)
(a)の指示に際しては、助手席側のサンバイザーには特に注意すること、及び/又は、ルームミラーは、運転者によって位置が変わる可能性があることを併せて注意、警告するとよい。
また、例えば、前記撮影装置が仮設置されたことを判断する仮設置判断機能を備え、前記仮設置判定機能は、前記撮影装置が仮設置されたと前記仮設置判断機能が判断したときに、前記判定を行うことを特徴とする撮影装置とすると、仮設置されたとの判断の上で、不適切である可能性の判定が行われるのでよい。
特に、撮影装置は、仮設置判断機能とともに、仮設置判定機能及び第2ガイド機能を備える構成とするとよい。特に、仮設置判定機能及び第2ガイド機能は、仮設置判断機能を実行した後に実行する構成とするとよい。
仮設置されたことの判断は、例えば、仮設置をしてから撮影装置の操作手段に対して所定の操作を行うことをユーザに指示し、当該所定の操作が行われたときに、仮設置されたと判断するするとよい。撮影装置が、撮影装置の揺れを判断する機能を更に備え、撮影装置の揺れが一定以下になったときに仮設置されたと判断するすると、仮設置されたことの判断が自動的に行われるので更によい。撮影装置の揺れは、例えば、撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて判断するとよい。
<構成例9>
構成例9の発明は、前記仮設置判定機能は、前記撮影装置による撮影画像を用いた画像認識に基づいて前記判定を行う機能を備えることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、ユーザはとりあえず仮設置してみて撮影装置自身にその位置が適切かどうかを判断させることができ、ユーザが、ガイドで表示された内容をすべて守って配置することを試みなければならない困難さを軽減できる。特に制約が複数ある場合、特に4以上ある場合にはユーザの負担が大きく軽減できる。画像認識に基づく判定は、例えば、仮設置時の撮影画像に応じた判定を行う構成とするとよい。
仮設置判定機能は、撮影の障害となる可能性のある物や部分が撮影画像に含まれているかどうかを撮影画像から認識し、含まれている場合に、撮影装置の位置が不適切な可能性があると判定するとよい。撮影の障害となる可能性のある物や部分としては、例えば、車検証等のステッカー、フロントガラスの着色部やワイパーの拭き取り範囲外の部分等とするとよい。仮設置判定機能が不適切な可能性があると判定した場合、第2ガイド機能は、該当する物や部分が撮影範囲に含まれていることの告知や、設置位置を変更することの指示を表示するとよい。
撮影画像にワイパーの拭き取り範囲外の部分が含まれているかを認識する場合、撮影装置は、ワイパーを動かすことをユーザに指示する機能を有し、仮設置判定機能は、当該指示後の撮影画像からワイパーの動きを認識し、ワイパーの拭き取り範囲外の部分が撮影画像に含まれているかどうか、又は、当該部分の大きさにより、不適切な可能性を判定するとよい。撮影装置が、撮影装置により撮影したリアルタイムの撮影画像を表示装置に表示する機能を更に有し、画像認識により認識したワイパーの拭き取り範囲を、例えばAR(Augmented Reality)表示により、リアルタイムの撮影画像と重ね合わせて表示する機能を有すると、設置に適切な位置を、実際に撮影された車内や車外の物との関係で、ユーザが認識し易くなるのでよい。
仮設置判定機能は、画像認識に基いて、車両内の特定の構造(例えば、フロントガラス)と仮設置位置の位置関係を認識し、認識された位置関係に基づいて、仮設置時位置が不適切である可能性を判定するとよい。例えば、[1]の制約に関し、仮設置の位置が、フロントガラスの上部20%以内であるかどうかにより、不適切である可能性を判定するとよい。仮設置判定機能が不適切な可能性があると判定した場合、第2ガイド機能は、設置位置が不適切である理由や、設置位置を変更することの指示等を表示するとよい。
車両内の特定の構造と撮影装置の位置関係の認識は、撮影装置によって撮影した当該特定の構造を含む基準画像を仮設置時の撮影画像と対比することにより行うとよい。基準画像は、静止画像とするとよい。例えば、フロントガラスの上端位置で撮影ボタンを押すように指示し、ボタンが押されたらその上端位置画像を記録し、下端位置で撮影ボタンを押すように指示し、ボタンが押されたらその下端位置画像を記録し、これらの上端位置画像及び下端位置画像を基準画像として使用するとよい。後部座席等からフロントガラスの全体(又はある部分)を撮影した画像を基準画像として使用すると、基準画像の取得の手間が少なくて済むので更によい。
<構成例10>
構成例10の発明は、車両に設置された安全装備の種類を判別する安全装備判別機能を備え、
前記仮設置判定機能は、前記安全装備判別機能が判別した前記安全装備の種類に応じて前記判定を行うことを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、その車両が備える安全装備をユーザが具体的に知らない場合でも仮設置位置が不適切である可能性を判定することができたり、安全装備と撮影装置の関係をユーザが予め調べたりする必要が軽減される。特に車両関連の製造・販売者ではない一般の市民のユーザ、運転者にとって優れた効果を発揮する。
安全装備は、例えば、設置禁止範囲を有する装備とするとよく、例えば、安全運転支援ブレーキシステムやエアバックとするとよい。設置禁止範囲は、撮影装置を設置することが禁止された範囲、若しくは、好ましくない範囲とするとよい。
安全装備判別機能は、安全装備の種類を直接判別してもよいが、例えば、安全装備を標準装備した車種の場合では、車種に基づいて安全装備の種類を判別してもよい。また、例えば単に、車種を判別する車種判別機能を備え、前記仮設置判定機能は、前記車種判別機能が判別した前記車種に応じて前記判定を行うことを特徴とする撮影装置とすることもでき、車両側から取得した情報に基づいて判別するようにするとよいが、特に<構成例10>のように安全装備に着目する構成がよい。
安全装備判別機能は、例えば、操作手段に対するユーザの操作に基づいて安全装備の種類を判別するとよい。例えば、撮影装置は、安全装備のリストを表示手段に表示し、ユーザの車両に設置された安全装備の種類を当該リストから選択する操作を操作手段に対して行うことをユーザに指示し、安全装備判別機能は、操作手段に対する当該操作に基づいて安全装備の種類を判別するとよい。安全装備判別機能は、車両側から取得した情報に基づいて安全装備の種類の判別を行うとよく、例えば、OBD-II(IIはローマ数字の「2」。以下「OBD」と記載する。)コネクタからの信号により安全装備の種類を自動判別すると、ユーザの手間を軽減できるのでよい。
特に、撮影装置は、安全装備判別機能とともに、仮設置判定機能及び第2ガイド機能を備える構成とするとよい。特に、仮設置判定機能及び第2ガイド機能は、安全装備判別機能を実行した後に実行する構成とするとよい。
撮影装置は、安全装備の種類毎の設置禁止範囲を記憶した設置禁止範囲記憶手段を更に有し、仮設置判定機能は、安全装備判別機能が判別した安全装備の種類について設置禁止範囲記憶手段に記憶された設置禁止範囲に基づいて、仮設置位置が不適切である可能性を判定するとよい。設置禁止範囲は、車両や安全装備のメーカー等のホームページやカタログ等に掲載されているので、その情報を設置禁止範囲記憶手段に記憶しておくとよい。
例えば、設置禁止範囲が、車両内の特定の構造(例えば、フロントガラス)上の範囲を含む場合、仮設置判定機能は、画像認識に基いて、車両内の特定の構造と仮設置位置の位置関係を認識し、仮設置位置が安全装備の設置禁止範囲であるかどうかにより、設置位置が不適切である可能性を自動的に判定すると、ユーザの手間を軽減できるのでよい。
<構成例11>
構成例11の発明は、設置位置の候補を表示する設置位置候補表示機能を有すること特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、設置位置の候補が表示されるため、ユーザは、より容易に設置位置を決めることができる。
特に、撮影装置は、設置位置候補表示機能とともに、第1ガイド機能を備える構成とすると、ユーザは、設置位置の候補が設置に関するガイドに適合するかどうかを確認できるのでよい。
設置位置の候補は、設置位置として適切な位置とするとよい、例えば、上述の[1]~[9]の全部又は特定の制約(例えば、[1]及び/又は[3]の制約等、安全に関する制約)を満たさない領域を不適切領域とし、不適切領域以外の領域を設置位置の候補とするとよい。
設置位置候補表示機能は、撮影装置が有する記憶手段に予め記憶された情報に基づいて設置位置の候補を表示するとよい。例えば、[1]の制約に関し、フロントガラスの上部20%の領域の情報を記憶手段に予め記憶しておき、当該情報に基づいて、フロントガラスの上部20%を設置位置の候補として表示するとよい。当該情報は、座標情報として記憶しておくとよい。また、[3]の制約に関し、撮影装置が構成例10の安全装備判別機能を有する場合、設置位置候補表示機能は、安全装備判別機能が判別した安全装置の種類に基づいて設置位置の候補を表示するとよい。撮影装置は、安全装備の種類毎の設置禁止範囲を記憶した設置禁止範囲記憶手段を更に有し、仮設置判定機能は、安全装備判別機能が判別した安全装備の種類について設置禁止範囲記憶手段に記憶された設置禁止範囲以外の領域を設置位置の候補として表示するとよい。
また、設置位置の候補を、優先順位の異なる複数の小領域に分割しておき、候補表示機能は、それぞれの優先順位が判るように各小領域を表示するとよい。優先順位は、例えば、各小領域が設置に関する制約が満たすかどうかに基づいて設定するとよい。例えば、各小領域が満たす制約の種類又は数により、優先順位を設定するとよい。例えば、設置位置の候補の領域を、特定の制約(例えば、[1]及び/又は[3]の制約等、安全に関する制約)のみを満たす小領域と、特定の制約とそれ以外の制約(例えば、[2]、[4]~[9]の全部又は一部)を同時に満たす小領域に分割しておき、後者に前者よりも高い優先順位を設定するとよい。優先順位は、各小領域が設置に関する制約を満たすかどうかとは異なる基準で設定してもよい。例えば、[1]及び[3]の制約を満たす領域を運転席側の小領域と助手席側の小領域に分け、助手席側の小領域に運転席側の小領域よりも高い優先順位を設定するとよい。撮影装置は、運転者の視界の妨げにならない位置に設定することがより望ましいからである。
設置位置候補表示機能は、設置位置の候補を画像で表示するとよい。撮影装置が、撮影装置により撮影したリアルタイムの撮影画像を表示装置に表示する機能を更に有し、設置位置候補表示機能は、設置位置の候補を、例えばAR表示により、リアルタイムの撮影画像と重ね合わせて表示する機能を有すると、設置位置の候補をユーザが認識し易くなるので更によい。
設置位置候補表示機能は、設置位置の候補の領域を色づけして表示するとよい。色づけは、例えば、設置位置の候補の領域を、不適切領域と異なる色で表示するとよい。例えば、設置位置の候補の領域を緑色で表示し、不適切領域を赤色で表示するとよい。設置位置の候補の領域を、優先順位の異なる複数の小領域に分割しておき、各小領域を優先順位毎に異なる色で表示すると、各小領域の優先順位をユーザが理解し易くなるのでよい。例えば、優先順位の高い小領域は緑色で表示し、優先順位の低い小領域は黄色で表示し、不適切領域は赤色で表示するとよい。
<構成例12>
構成例12の発明は、仮設置用粘着部材及び本設置用粘着部材が同梱され、
前記仮設置用粘着部材は、前記本設置用粘着部材よりも弱い接着力を有することを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、仮設置用粘着部材は、本設置用粘着部材よりも弱い接着力を有するため、仮設置用粘着部材を用いて撮影装置を設置したときに、設置位置が不適切であったとしても、撮影装置を取り外すことが容易である。
また、仮設置後に本設置を行うという手順で取り付けを行う旨を報知する機能を備えるとよい。このようにすればユーザは、誤っていきなり本設置してしまい、取り付けのし直しが困難になる事態を防止することができる。
また、仮設置時には仮設置用粘着部材によって仮設置を行い、本設置時には本設置用粘着部材を用いて本設置を行うよう指示を報知する機能を備えるとよい。特に、仮設置用粘着部材と本設置用粘着部材とは異なる部材として認識できるような構造とし、当該報知機能は当該構造を報知することで仮設置用粘着部材と本設置用粘着部材の区別を認識可能に報知するとよい。
仮設置用粘着部材の接着力は、仮設置したときに落ちない程度で、かつ、手で引っ張った際には取り外せる程度の強さとするとよい。このようにすれば、撮影装置を仮設置したときに設置位置が適切であることの確認に支障がなく、かつ、仮設置の後で撮影装置を取り外すことが可能である。仮設置用粘着部材は、複数回数仮設置を行うことができる粘着力を有すると、ユーザは、反復して仮設置を行うことができるので、適切な設置位置を見つけることが容易となるのでよい。本設置用粘着部材は、手で引っ張る程度の力では取り外せない程度の強力な粘着力を有すると、より安定な、及び/又は、信頼性の高い撮影が可能となるのでよい。
<構成例13>
構成例13の発明は、前記仮設置用粘着部材と前記本設置用粘着部材が積層されていることを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、仮設置用粘着部材と本設置用粘着部材が積層されているため、例えば、ユーザは、積層した状態の仮設置用粘着部材を用いて撮影装置の仮設置を行い、その後、仮設置用粘着部材を取り除き、本設置用粘着部材を用いて撮影装置の本設置することができるので、ユーザの利便性が向上し、及び/又は、設置作業の容易化を図ることができるのでよい。仮設置用粘着部材と本設置用粘着部材は、積層された状態で撮影装置に同梱されているとよい。仮設置用粘着部材と本設置用粘着部材は、ユーザが容易に仮設置用粘着部材を取り除くことができる接着力で積層されているとよい。
前記本設置用粘着部材を前記仮設置用粘着部材よりも撮像装置に近い側になるよう積層するとよく、前記仮設置用粘着部材は、前記本設置用粘着部材に対して撮像装置の自重では剥離せず、かつ、手で仮設置用粘着部材側を本設置用粘着部材側から剥がそうとした場合には剥離可能な接着力で本設置用粘着部材と積層されているとよい。本設置用粘着部材は、手で仮設置用粘着部材側を本設置用粘着部材側から剥がそうとしたときに、撮影装置から剥がれない程度の接着力で撮影装置に接着されているとよい。
<構成例14>
構成例14の発明は、前記仮設置用粘着部材が、前記仮設置用粘着部材によって前記撮影装置を設置したときに設置場所に転写される転写インクを有することを特徴とする撮影装置である。
このようにすれば、例えば、仮設置用粘着部材によって撮影装置を設置したときに設置場所に転写された転写インクを目印として撮影装置を本設置することが可能であり、設置作業が容易化される。
転写インクは、ティッシュ等で拭き取れば消えるインクとすると、仮設置用粘着部材によって撮影装置を設置したときの設置場所が不適切であった場合でも、転写インクを容易に消すことができるのでよい。転写インクは、例えば、水性インクとするとよい。
<構成例15>
構成例15の発明は、構成例1から14のいずれか一項に記載の撮影装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
上述した仮設置判定機能として、前記撮影装置による撮影画像を用いた画像認識に基づいて前記判定を行う機能のように、ドライブレコーダ等の撮像装置によって撮像した映像を単に事故時等の映像を記録するために用いるだけでなく活用する機能を備えるとよい。
特に、ドライブレコーダにおける車線逸脱検出機能や、前方車両検出機能などのために、カメラや画像認識エンジンなどが搭載されているので、これらを事故記録や安全運転のためといった本来の目的以外に活用するとよいことを見出した。
(A)前記撮影装置によるフロントガラスを撮像した撮影画像に基づいてフロントガラスの透過状態に基づいてエンジンスタータによる暖気中の車両状態を制御する機能を備えるとよい。
このような構成によれば、ユーザはフロントガラスが透過した状態ですぐに出発することがより確実に可能になる。
従来のエンジンスタータは、エンジン始動から所定時間経過した場合にエンジンを停止させる制御を行ったり、温度センサを備え、温度が所定の温度に達した場合にエンジンを停止させたりする機能を備えている。
しかしながら、エンジンスタータによる暖機運転の目的としては車室内の温度を運転開始前に上げておくという目的だけでなく、車両を出発前に始動させておき車両のフロントガラスが凍結したり、霜が降りたり、雪が積もっている状態を解消して、すぐに出発できるよう前方等の視界を確保する目的もあるが、そのような状態になっているかは、センサや暖機運転の時間などから間接的に決定しているにすぎず、本当に視界が得られるフロントガラスの状態であるかは実際に乗ってみるまで分からないという問題があった。しかしながら、このような構成によれば、ユーザはフロントガラスが透過した状態ですぐに出発することがより確実に可能になる。
フロントガラスの透過状態に応じてとしては、例えば、透過している状態である場合には暖気を終了可能であると判断するとよい。フロントガラスの透過状態に応じてとしては、例えば、透過していない状態では、暖気を終了しないと判断するとよい。例えば、カメラによって前方視界(フロントガラス)がクリア(透明)かどうかによってエンジンスタータによる暖気中の車両状態(エンジンオフ、エアコン調整)を制御するとよく、たとえばクリアになったらエンジンを停止するとよい。
暖気中の車両状態の制御としては、暖気を終了可能であると判断した場合エンジンオフとしたり、透過度に応じてエアコンの温度を調整する信号を車両側へ送出したりする構成とするとよい。例えば、OBDアダプタなどを介するなど、車内LAN経由等または車両の各部に直接接続にて、エアコンの制御(例えば温度、風の出る位置など)、ウインドウの制御(例えば少しだけウインドウを開けるなど)、ワイパーを動かす(例えば間欠、早く、遅く)などのうち少なくともいずれか1つを実行するとよい。OBDアダプタなどを介するなど車内LAN接続等により、車両のエンジンの状態、車室内温度、車外温度、エアコン設定温度等の現在の環境に関する情報を取得し、その情報に基づいて暖気状態を制御するとよい。
また例えば、エンジンスタータに従来のセンサや機能を設けずに、本撮像装置とエンジンスタータとを電気的に接続し、実際のフロントガラスの状態に基づいて暖気中の車両状態を制御する構成としてもよい。
エンジンスタータとしては、例えば、内燃機関を始動するものとするとよいが、これにかぎらず、電気自動車の暖機を始動させるものも含むとよい。
前記撮影装置によるフロントガラスを撮像した撮影画像に基づいてフロントガラスのくもり具合から、雪によるものか、霜によるものかを判別し暖気状態を制御するとよい。
前記撮影装置によるフロントガラスを撮像した撮影画像に基づいてフロントガラスのくもり具合から、雪または霜の量及び/又は範囲を判別し暖気状態を制御するとよい。
例えば、カメラによってフロントガラスのくもりが雪によるものか、霜によるものかを判別し(雪や霜の量や範囲も判別するとよい)暖気状態を制御するとよい。
(B)前記撮影装置によるフロントガラスのワイパーの動作領域を撮像した撮影画像に基づいて雨の状態を判定する機能または記録させる機能を備えるとよい。このようにすればより確実に段階的な雨の状態を判定または記録することができる。従来の方法は、ワイパーの稼働状態は、直接ワイパーの信号線から検出する方法、ワイパーの操作レバー部から取得する方法、ECU接続で取得する方法、OBD等の車内LAN経由で取得する方法などがあるが、いずれも、車両への配線が必要となるという問題があるが、こうした配線等をする必要がなく、取り付けが極めて容易にできる。ワイパーの稼働状態をクラウドへ記録させるなどして、ビッグデータ分析処理をする構成で特に有用である。
雨の状態の判定には、例えば、撮像装置としてドライブレコーダ等によって撮影される映像内を横切るワイパーの状態を用いるとよい。
雨の状態の判定は、例えば、ワイパーの動作間隔から雨の強さを判定する機能を備えるとよい。また、ワイパーの動作間隔の変化点を判別可能に記録させる機能を備えるとよい。また、GPS情報等(時刻、位置等)とともにワイパーの動作状態を記録すると特によい。そして、記録は映像の記録と同期をとって再生可能に記録するようにするとよい。記録の場所は撮像装置本体でもよいし、撮像装置に着脱可能な記録媒体でもよいが、特にクラウドへの情報を随時アップして記録させる構成とするとよい。
(C)前記撮影装置によるフロントガラスの前方領域を撮像した撮影画像に基づいてヘッドライトの点灯状態を判定する機能または記録させる機能を備えるとよい。配線等をする必要がなく、取り付けが極めて容易にヘッドライトの点灯状態を判定または記録できる。
ヘッドライトの点灯状態の判定結果を、例えば、ヘッドライト点灯時期の検出に用いる機能を備えるとよい。
ヘッドライトの点灯状態の判定は、例えば自車がライトをつけているかの判定とするとよい。また、例えば、前の車がライトをつけているかの判定とするとよい。また表示装置の明るさを変更するディマーの判定に使うようにするとよい。
記録としては、例えば、GPS情報等(時刻、位置等)とともにヘッドライトの状態を記録する機能を備えるとよい。
また、撮影装置からの映像あるいは別のセンサから車両の周辺光量を検出し、周辺光量の状態とともに記録するとよい。記録の場所は撮像装置本体でもよいし、撮像装置に着脱可能な記録媒体でもよいが、特にクラウドへの情報を随時アップして記録させる構成とするとよい。
これらの機能は撮像装置の外部の装置に備え当該装置と撮像装置を電気的に接続して実現してもよいが、撮像装置の内部に備えるようにするとよい。
フロントガラスへの貼り付け部にもセンサ(例えば温度センサ、湿度センサ、照度センサ、近接センサ、ジェスチャセンサ等)を設け、そのセンサ情報と前記撮像装置によるフロントガラスの前方領域を撮像した撮影画像に基づいて前記判定または前記記録を行う構成とするとよい。
前記判定または前記記録は、OBD等の車両に有するコネクタから取得した車種情報に基いて行うと良い。
前記判定の結果は、OBDアダプタ経由で車両側へフィードバックさせる機能を備えるとよい。
前記判定または前記記録の内容をスマートフォン等から閲覧及び/又は制御可能とする機能を備えるとよい。
上述した撮像装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
上述した各構成例等に記載の構成は矛盾の生じない範囲で組み合わせて構成するとよい。また各構成例等に記載の構成要素を矛盾の生じない範囲で任意組み合わせてあらたな構成例を構成するとよい。
第1の実施の形態に係るドライブレコーダの正面側の外観を示した斜視図で ある。 第1の実施の形態に係るドライブレコーダの背面側の外観を示した斜視図で ある。 ブラケットの外観を示す図である。 (a)は、粘着テープの構成を示す図であり、(b)は、ゲルシートの表面 を示す図である。 ドライブレコーダのハードウェア構成を示すブロック図である。 設置ガイド処理のフローチャートである。 第1ガイド画面100の一例を示す図である。 設置位置候補画面110の一例を示す図である。 仮設置指示画面120の表示の一例を示す図である。 メッセージ画面130の一例を示す図である。 可動物動作指示画面140の一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る撮影装置の例としてドライブレコーダ1を説明する。ドライブレコーダ1は、車両のフロントガラスに設置される。ドライブレコーダ1の設置については、下記の制約があることを見出し、これから述べるように、ドライブレコーダ1は、これらの制約に対応する処理、機能、構成を備えている。
[1]法令上の制約。例えば、フロントガラスに設置する場合、フロントガラスの上部20%以内に設置しなければならない制約
[2]車両内の可動物(特に、車両に元々装備されている可動物。例えば、サンバイザーやルームミラーなど)に当たらないように設置しなければならない制約
[3]安全運転支援ブレーキシステム(例えば、アイサイト(登録商標)のような衝突回避システムのセンサ等)やエアバックなどの安全装備や、ヘッドアップディスプレイ、ETC等の車両に装備された装置または後付の装置のようなフロントガラス付近の装置に干渉しないように設置する制約
[4]フロントガラス前方の左右上下について全体に撮影することができる位置に設置する制約
[5]ワイパーの拭き取り範囲に設置する制約
[6]GPS機能のある機種では、GPSが受信できる位置である制約
[7]地上デジタル放送受信装置等の他装置との電波干渉の発生しない位置である制約
[8]シガーケーブルが届く位置であって、運転に支障がないようにシガーケーブルを配線できる位置である制約
[9]フロントガラスの着色部や車検証ステッカーを避ける制約
図1及び2は、ドライブレコーダ1を正面及び背面から示す。ドライブレコーダ1は、正面略矩形状の筐体2の内部に電子基板(図示略)を収容する電子機器である。筐体2の正面には、撮影のためのCCDカメラのレンズ3が配置され、背面には、画像を表示するための液晶ディスプレイ12(図5参照)の液晶画面4及び各種の操作ボタン5(上ボタン5a、下ボタン5b、MODEボタン5c及びMENUボタン5d)が配置されている。筐体2の上面には、撮影操作を行う撮影ボタン6aや電源ボタン6bが配置されているほか、ブラケット20(図3参照)を取り付けるためのネジ孔7が穿設されている。筐体2の側面には、電源供給のための接続端子8、及び記録媒体であるmicroSDカードを挿入するためカードスロット9が配置されている。接続端子8には、車両のシガーソケットから不図示のシガーケーブルを介して電源が供給されるが、OBDコネクタを有する車両では、不図示のOBD用接続ケーブルを介して接続端子8とOBDコネクタを接続し、OBDコネクタから接続端子8に電源が供給されるようにすることも可能である。
図3は、ドライブレコーダ1を車両のフロントガラス40に設置し、固定するためのブラケット20を示す。ブラケット20は、後述の粘着テープ30(両面粘着テープ31又はゲルシート32)の粘着力でフロントガラス40に貼付される貼付ステー21と、ドライブレコーダ1のネジ孔7に対応するネジ22aを含む台座22等を有している。
貼付ステー21は、図3のごとく、フロントガラス40のガラス面に貼付される概略矩形の貼付プレート21aの裏面に延設された湾曲状の腕部21bの先端に球状の摺動ボール21cが設けられた部材である。
台座22は、下面にネジ22aが立設され、上面に摺動ボール21cを収容する凹部(不図示)が設けられた部材である。凹部の外周側には、外周ナット23を螺入する外周ネジ22bが設けられている。凹部に摺動ボール21cを収容した状態で外周ナット23を締め付ければ、摺動ボール21cを締め付け固定でき、これにより台座22に対する貼付ステー21の角度等を固定できる。外周ナット23を緩めれば摺動ボール21cを緩めて揺動させることができる。
図4(a)は、ドライブレコーダ1に同梱される粘着テープ30を示す。粘着テープ30は、両面粘着テープ31とゲルシート32の積層体で構成され、貼付プレート21aとほぼ同じ形状、サイズを有する。両面粘着テープ31は、一旦フロントガラス40に接着させると、手で引っ張った程度では剥がせない程の強力な接着力を有する。ゲルシート32は、両面粘着テープ31よりも弱い接着力を有し、ドライブレコーダ1が自重では落下せず、かつ、手で引けば簡単に剥がすことができる程度の強度でフロントガラス40に接着することができる。ゲルシート32は、両面粘着テープ31から簡単に取り除く(又は剥離する)ことができる。粘着テープ30は、両面粘着テープ31の表面を覆う下保護フィルム33と、ゲルシート32の表面を覆う上保護フィルム34が貼付された状態でドライブレコーダ1に同梱されている。
図4(b)は、上保護フィルム34を取り除いたゲルシート32の表面を示す。図示のように、ゲルシート32の表面には、水性インクによる位置マーク32aが印刷されている。位置マーク32aは、図4(b)に示すように、貼付プレート21aとほぼ同じ形状、サイズを有する粘着シート30の外周の辺と平行な辺を有するとともに、辺同士の交点の位置が分かるように印刷をしている。この辺の位置は、粘着シート30の左右方向の外周位置から右左方向にそれぞれ同距離内側の位置に印刷している。また上下方向についても粘着シート30の上下方向の外周位置から下上方向にそれぞれ同距離内側の位置に印刷している。図4の例では、上下左右ともに同距離内側に印刷している。ゲルシート32をフロントガラス40等に接着させた後に剥がすと、位置マーク32aがフロントガラス40等に転写される。フロントガラス40に転写された位置マーク32aは、ティッシュ等で拭くことで簡単に取ることができる。
粘着テープ30が両面粘着テープ31とゲルシート32の二層構造を有するため、ユーザは、ゲルシート32でドライブレコーダ1をフロントガラス40に設置し、設置位置として適切かどうかを確認し、その後、一旦ドライブレコーダ1をフロントガラス40から取り外し、粘着テープ30のゲルシート32を取り除いてから両面粘着テープ31でドライブレコーダ1の設置を行うことができる。(以下、ドライブレコーダ1をゲルシート32で設置することを「仮設置」と言い、両面粘着テープ31で設置を「本設置」と言う。)仮設置の際に位置マーク32aがフロントガラス40に残るため、ユーザは、位置マーク32aを目印にドライブレコーダ1の本設置を行うことが可能である。例えば、ユーザは、仮設置によってフロントガラス40等に転写された位置マーク32aに位置を合わせてドライブレコーダ1の本設置を行うとよい。位置合わせは、例えば、両面粘着テープ31(又は貼付プレート21a)の各辺を、転写された位置マーク32aの各辺と平行に、かつ、概略一致するように行うとよい。「概略一致」は、より厳密に言うと、位置マーク32aの左右の辺が、両面粘着テープ31(又は貼付プレート21a)の左右辺からそれぞれ右及び左方向に同距離内側に位置するように、また、位置マーク32aの上下の辺が、両面粘着テープ31(又は貼付プレート21a)の上下辺からそれぞれ下及び上方向に同距離内側に位置するように位置合わせするとよい。このようにすれば仮設置した位置と本設置する位置とのずれを抑えることが容易にできる。ずれを抑えることで、制約のある位置にドライブレコーダ1を本設置してしまう可能性を低減できる。
図5にドライブレコーダ1のハードウェア構成を示す。ドライブレコーダ1は、制御部10、CCDカメラ11、液晶ディスプレイ12、スピーカ13、GPS受信機14、加速度センサ15、SDカードリーダ16、記憶部17、操作受付部18を含む。
制御部10は、CPU、ROMやRAM等のメモリ及びタイマ等を有するコンピュータであり、CCDカメラ11、液晶ディスプレイ12、スピーカ13、GPS受信機14、加速度センサ15、SDカードリーダ16、記憶部17、操作受付部18等を制御する。ROMには、OS(Operation System)の他、CCDカメラ11の撮影画像を用いた画像処理(輪郭抽出やパターンマッチング等)を行うことで撮影画像内の事物の認識等を行う画像認識プログラムや、後述の設置ガイド処理を実行するための設置ガイドプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
CCDカメラ11は、レンズ3を介して車両の前方の撮影画像のデータを取得する撮像手段である。CCDカメラ11は、データ圧縮及びデジタル変換を実行可能なインターフェースを介してデータを制御部10に入力する。CCDカメラ11による撮影画像は、液晶ディスプレイ12に表示可能であるとともに、カードスロット9に挿入されたSDカードに記憶することが可能である。CCDカメラ11は、動画の撮影及び静止画の撮影が可能である。
液晶ディスプレイ12は、制御部10の制御に従って画像を表示する装置であり、スピーカ13は、制御部10の制御に従って音声を出力する装置である。液晶ディスプレイ12、スピーカ13は、ドライブレコーダ1の設置に関するガイドをユーザに報知する報知手段の役割を果たす。
GPS受信機14は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、現在位置(経度・緯度)情報を制御部10に対して出力する。
加速度センサ15は、3軸(X、Y、Z)それぞれの方向の加速度及び傾きを測定する3軸タイプのセンサである。
SDカードリーダ16は、カードスロット9に挿入されたSDカードのデータを制御部10の制御に従って読み書きする。
記憶部17は、EEPROM等のメモリで構成される。記憶部17には、後述の設置ガイド処理において使用される各種のデータとして、少なくとも、報知用データ171及び設置禁止範囲データ172が記憶されている。また、記憶部17には、電源投入フラグ173が記憶されている。
報知用データ171は、液晶ディスプレイ12、スピーカ13等の報知手段を用いた報知を行うためのデータである。報知用データ171は、第1ガイドデータ171a、第2ガイドデータ171b、可動物動作指示データ171c、設置位置候補表示用データ171dを含む。
第1ガイドデータ171aは、後述のステップS1における設置に関するガイドの報知を行うためのデータである。第1ガイドデータ171aは、上記[1]~[9]の制約をユーザに報知するためのテキストデータ、画像データ等を含む。第1ガイドデータ171aは、上記[1]~[9]の制約に対応した下記(1)~(9)の文章を表示するためのテキストデータを含む。
(1)フロントガラス上部からフロントガラス全体の20%以内に取り付けてください。(2)ルームミラーが当たらない位置に設置してください。
(3)安全運転支援ブレーキシステムやエアバックなどのフロントガラス付近の装置に干渉しないように設置してください。
(4)フロントガラス前方の左右上下について全体に撮影することができる位置に設置してください。
(5)ワイパーの拭き取り範囲内に取り付けてください。
(6)GPSが受信できる位置に取り付けてください。GPS受信ができるかの確認は、屋根付き車庫等、上方に障害物のある場所から車を移動させてから行ってください。
(7)地上デジタル放送受信装置等の他装置との電波干渉の発生しない位置に取り付けてください。
(8)シガーケーブルが届く位置であって、運転に支障がないようにシガーケーブルを配線できる位置に取り付けてください。
(9)フロントガラスの着色部や車検証ステッカーを避けて取り付けてください。
第2ガイドデータ171bは、後述のステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14aにおける第2ガイドの報知を行うためのデータである。第2ガイドデータ171bは、テキストデータ、画像データ等で構成される。第2ガイドデータ171bは、ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14aのそれぞれに対応するデータを有する。
より具体的には、第2ガイドデータ171bは、ステップS8aにおいて「設置禁止範囲の可能性があります。位置を変更してください。」の文章を表示し、ステップS9aにおいて「ワイパーの拭き取り範囲外の可能性があります。位置を変更してください。」の文章を表示し、ステップS10aにおいて「黒セラや車検証が撮影範囲に含まれている可能性があります。位置を変更してください。」の文章を表示し、ステップS12aにおいて「GPS信号を受信できない可能性があります。位置を変更してください。」の文書を表示するためのテキストデータを含む。また、第2ガイドデータ171bは、複数の可動物動作指示画面140のそれぞれに対応した第2ガイドを表示させるためのデータを含む。例えば、図10に示す可動物動作指示画面140に対応するデータとして、「サンバイザーやルームミラーに当たらない位置に変更してください。」の文章を表示するためのテキストデータを含む。
可動物動作指示データ171cは、後述のステップS12における可動物動作指示画面140を表示させるためのデータである。可動物動作指示データ171cは、テキストデータ、画像データ等で構成される。可動物動作指示データ171cには、例えば、下記の文章を表示するためのデータを含む。
(a)サンバイザーやルームミラー等を動かして、当たらないか確認してください。助手席側のサンバイザーには特に注意してください。ルームミラーは、運転者ごとに位置が変わる可能性があるので注意してください。
(b)ヘッドアップディスプレイ、ETC等の機器の機器、特に、後付の機器と干渉しないかどうか確認してください。
(c)他の機器の電源を入れて正常に動作するか(地上デジタルテレビ機器が全チャンネルを受信できるか、GPS機能を有する機器でGPS測位できるか、リモコンキーが正常に作動するか)を確認してください。
設置位置候補表示用データ171dは、後述の設置位置候補画面110を表示するためのデータである。設置位置候補画面110は、ドライブレコーダ1を設置することが望ましいフロントガラス上の領域を表示する画面である。設置位置候補表示用データ171dは、上記[1]~[9]の制約等を考慮して事前に作成される。
設置禁止範囲データ172は、フロントガラス40におけるドライブレコーダ1の設置が禁止される範囲を規定するデータである。設置禁止範囲データ172には、全ての車両において、設置が禁止される範囲である共通設置禁止範囲を規定する情報(共通設置禁止範囲データ)と、車両の種類や車両に設置される安全装備(安全運転支援ブレーキシステム等)の種類に応じて、設置が禁止される範囲である個別設置禁止範囲を規定する情報(個別設置禁止範囲データ)とが含まれる。共通設置禁止範囲データは、法令、安全上の観点等に基づいて作成される。個別設置禁止範囲データは、車両メーカーや安全装備メーカーから提供される情報に基づいて作成されたものであり、個別設置禁止範囲データは、車両及び安全装備の名称のリストと、当該リストに含まれる車両及び安全装備のそれぞれに対応して規定された、設置が禁止される範囲を示すデータを含む。
電源投入フラグ173は、フラグ値として「0」又は「1」を記憶することが可能である。工場出荷状態では、電源投入フラグ173のフラグ値は「0」に設定されている。電源ボタン6aの操作によってドライブレコーダ1の電源が投入されると、電源投入フラグ173のフラグ値は「1」に書き替えられる。
操作受付部18は、図1、図2に示す操作ボタン5、撮影ボタン6a、電源ボタン6bが操作されたことを検出すると対応する操作信号を制御部10に出力する。
ドライブレコーダ1は、GPSデータ取得機能、撮影画像表示機能、画像認識機能、設置ガイド機能を有する。これらの機能は、制御部10は、制御部10のROMに記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。
GPSデータ取得機能は、制御部10が、GPSを利用してドライブレコーダ1の現在位置の情報を取得する機能である。制御部10は、GPS位置データ取得機能を実現するため、決められた時間間隔(例えば1秒ごと)でGPS受信機14からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、ドライブレコーダ1の現在位置を算出する。画像認識機能を実現するため、CCDカメラ11の撮影画像を、輪郭抽出、パターンマッチング等の画像処理技術を使用して解析し、撮影画像に含まれる歩行者、前方車両、建物、地形等の認識を行う。
撮影画像表示機能は、制御部10が、CCDカメラ11により撮影された撮影画像を液晶ディスプレイ12に表示させる機能である。
画像認識機能は、制御部10が、ROMに記憶された画像認識プログラムを実行することにより、CCDカメラ11により撮影された画像に対して画像処理を行い、撮影画像中の事物(歩行者、前方車両、建物、地形等)の認識を行う機能である。
設置ガイド機能は、制御部10が、ROMに記憶された設置ガイドプログラムを実行することにより実現される機能であり、後述の設置ガイド処理を実行する機能である。
設置ガイド機能は、第1ガイド機能、仮設置指示機能、可動物動作指示機能、仮設置判定機能、第2ガイド機能、車両/安全装備判別機能及び設置位置候補機能を有する。
第1ガイド機能は、制御部10が、第1ガイドデータ171aを用いて、後述の第1ガイドの報知(ステップS1)を行う機能である。
仮設置指示機能は、制御部10が、後述の仮設置指示画面120を液晶ディスプレイ12に表示させる(ステップS6)ことにより、ドライブレコーダ1の仮設置をユーザに求める機能である。
可動物動作指示機能は、制御部10が、可動物動作指示データ171cを用いて、後述の可動物動作指示画面140の表示(ステップS13)を行うことにより、車両内の可動物を動作させることをユーザに求める機能である。
仮設置判定機能は、制御部10が、後述のステップステップS8、ステップS9、ステップS10、ステップS12、ステップS14において、ドライブレコーダ1を仮設置したときの仮設置位置が不適切である可能性の判定を行う機能である。
第2ガイド機能は、制御部10が、第2ガイドデータ171bを用いて、後述のステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14aにおいて、第2ガイドの報知を行う機能である。第2ガイド機能は、ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14aの各ステップにおいて、第2ガイドデータ171bの各ステップに対応するデータを用いて第2ガイドを報知する。
車両/安全装備判別機能は、制御部10が、後述のステップS4において、ユーザの操作に基づいて、車両及び安全装備の種類を判定する機能である。
設置位置候補表示機能は、制御部10が、設置位置候補表示用データ171dを用い、後述のステップS5において、設置位置の候補を表示した設置位置候補画面110を液晶ディスプレイ12に表示させる機能である。
以下、図6に従い、設置ガイド機能により実行される設置ガイド処理を説明する。設置ガイド処理は、ユーザがドライブレコーダ1を車両に設置する際に利用することができるものであり、工場出荷後に最初にドライブレコーダ1の電源が投入されたとき、
又は、MENUボタン5cが押下された状態で電源が投入されたときに実行される。
すなわち、制御部10は、電源が投入された際に、記憶部17の電源投入フラグ173を検査し、フラグ値が「0」である場合は、工場出荷状態であると判断し、フラグ値が「1」の場合は、工場出荷状態ではないと判断する。そして、工場出荷状態であると判断した場合には、制御部10は、電源投入フラグ173のフラグ値を「1」に書き替えてから、設置ガイド処理を実行する。
また、MENUボタン5cが押下された状態で電源が投入された場合には、制御部10は、電源投入フラグ173のフラグ値とは無関係に、設置ガイド処理を実行する。よって、ユーザがドライブレコーダ1の再設置を行いたい場合には、操作ボタン5を押下した状態で電源ボタン6aを操作することで、設置ガイド処理に従ってドライブレコーダ1の再設置を行うことができる。
図示のように、設置ガイド処理が開始すると、ステップS1において、制御部10が、第1ガイドデータ171aに基づいて、第1ガイドの報知を行う。図7は、ステップS1において制御部10が液晶ディスプレイ12に表示させる第1ガイド画面100の例を示す。図示のように、第1ガイド画面100では、設置上の制約や注意点等が文章やイラスト等で説明されている。
第1ガイド画面100は、それぞれ異なる内容の制約や注意点等を説明した複数のページで構成され、ユーザが、第1ガイド画面100に表示される指示マーク101に対応する操作ボタン5(筐体2の背面の操作ボタン5のうち、液晶画面4における指示マーク101で示される位置にある操作ボタン5。以下同様。図7の第1ガイド画面100の指示マーク101に対応する操作ボタン5は、MODEボタン5cである。)を操作したときに、次ページの第1ガイド画面100が表示される。全てのページの第1ガイド画面100が表示されるとステップS1が終了し、ステップS2に移行する。
ステップS2では、制御部10が、基準画像を取得する処理が実行される。具体的には、制御部10は、車両の後部座席等からフロントガラス40の全体を撮影範囲に入れて撮影ボタン6aを押すことをユーザに求める指示を液晶ディスプレイ12に表示し、撮影ボタン6aが押されたときにCCDカメラ11が撮影した静止画像を基準画像として制御部10のRAMに一時記憶する。
続くステップS3,S4では、制御部10が、ドライブレコーダ1の設置禁止範囲を設定する処理が実行される。設置禁止範囲は、共通設置禁止範囲と個別設置禁止範囲を併せた領域である。
ステップS3では、制御部10が、設置禁止範囲データ172から共通設置禁止範囲のデータを取得し、取得した共通設置禁止範囲を制御部10のRAMに一時データとして記憶する。
ステップS4では、制御部10は、個別設置禁止範囲を設定する。具体的には、制御部10は、設置禁止範囲データ172に記憶された車両及び安全装備の名称のリストを液晶ディスプレイ12に表示するとともに、操作ボタン5への操作によりリストから該当する車両や安全装備を選択することをユーザに求めるメッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。ユーザは、このメッセージに従い、上ボタン5a,下ボタン5bを用いてリストからドライブレコーダ1を設置する車両又は安全装備を選択してから、MODEボタン5cを押下する。制御部10は、MODEボタン5cの押下が検出された際に選択されている車種又は安全装備に対応する個別設置禁止範囲を設置禁止範囲データ172から読み出して、制御部10のRAMに一時データとして記憶する。
なお、ステップS4では、制御部4は、車両及び安全装備のリストとともに、「該当なし」の選択肢を液晶ディスプレイ12に表示させる。車両又は車両の装備が個別設置禁止範囲を有さない場合、ユーザは「該当無し」を選択することがでる。「該当無し」が選択された場合、制御部10は、個別設置禁止範囲をRAMに記憶する処理を行うことなく、ステップS4を終了する。
ステップS5では、制御部10が、設置位置候補表示用データ171dを用い、設置位置の候補を表示した設置位置候補画面110を液晶ディスプレイに表示させる。図8は、ステップS5において表示される設置位置候補画面110の例を示す。図示のように、設置位置候補画面110では、設置位置の候補となる領域が、イラストにより表示される。図示の例では、フロントガラス上における候補領域が優先順位の異なる複数の小領域111~113に分割されて表示される。図示の例では、小領域111(右下がり斜線の領域)は、安全に関する制約(例えば、[1]の制約)を満たす領域であり、小領域112(右上がり斜線の領域)は、安全に関する制約(例えば、[1]の制約)に加えて、それ以外の制約(例えば、[5]の制約)を満たす領域である。図において、小領域113は、安全に関する制約(例えば、[1]の制約)を満たさない不適切領域である。
設置位置候補画面110では、各小領域111~113は、優先順位が判るように、色づけして表示され、小領域111は、黄色で、小領域112は、緑色で、小領域113は、赤色で表示される。ユーザは、設置位置候補画面110を見ることで、設置に適する候補領域を容易に把握できる。
ステップS5は、ユーザが、設置位置候補画面110に表示される指示マーク114に対応する操作ボタン5(MODEボタン5c)を操作したときに終了となり、その後、ステップS6に移行する。
ステップS6では、制御部10が、ドライブレコーダ1の仮設置をユーザに求める仮設置指示画面を液晶ディスプレイ12に表示する。図9は、ステップS6で表示される仮設置指示画面120の例を示す。図示のように、仮設置指示画面120では、下保護フィルム33を剥がして両面粘着テープ31を貼付プレート21aに貼付し、その後、上保護フィルム34を剥がしてゲルシート32でドライブレコーダ1をフロントガラス40に仮設置すること等をユーザに求める指示が文章やイラスト等で説明される。仮設置指示画面120には、更に、指示マーク121が表示され、ユーザが仮設置指示画面120に表示される指示マーク121に対応する操作ボタン5(MODEボタン5c)を操作したときに、制御部10は仮設置が完了したものと判断してステップS6を終了させ、ステップS7に移行する。
ステップS7では、制御部10が、ドライブレコーダ1の仮設置位置を認識する処理が実行される。具体的には、ドライブレコーダ1の仮設置位置の認識は、画像認識機能を利用して、CCDカメラ11のリアルタイムの撮影画像をステップ2で取得した基準画像と対比することにより行なわれる。より具体的には、基準画像からフロントガラス40を認識し、更に、基準画像及びリアルタイムの撮影画像のそれぞれに含まれるフロントガラス40の前方の画像から共通の事物(例えば、建物や地形)を抽出し、両画像における共通の事物の位置関係に基づいて、ドライブレコーダ1の仮設置位置がフロントガラス40のどの部分に対応するかを演算する。
ステップS8~S14では、制御部10が、ドライブレコーダ1の仮設置位置が設置位置として不適切である可能性を判定する。なお、ステップS8~14の説明では、制御部10が、「不適切である可能性がある」と判定することを、単に、「不適切」と判定すると言い、そうではないと判定することを、単に、「適切」と判定すると言う。
ステップS8では、制御部10が、設置禁止範囲に関する判定(第1判定)を行う。具体的には、制御部10は、ステップS7で認識したドライブレコーダ1の仮設置位置とS3,4でRAMに一次記憶された設置禁止範囲の照らし合わせを行い、ドライブレコーダ1の仮設置位置が設置禁止範囲外である場合は、「適切」と判定し、そうでなければ、「不適切」と判定する。ステップS7の判定が「適切」の場合、ステップS8に移行する。
一方、ステップS8の判定が「不適切」の場合、ステップS8aに移行し、制御部10は、第2ガイドデータ171bのステップS7aに対応するデータに基づいて、第2ガイドを報知する。具体的には、制御部10は、「設置禁止範囲の可能性があります。位置を変更してください。」の警告メッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。
ステップS9では、制御部10が、ワイパーの拭き取り範囲に関する判定(第2判定)を行う。具体的には、制御部10は、車両のワイパースイッチを入れることをユーザに求めるメッセージを液晶ディスプレイ12に表示させ、画像認識プログラムを用い、その後の一定時間に撮影されるCCDカメラ11の撮影画像に対して画像認識処理を施し、撮影画像内でワイパーが移動した領域を認識する。例えば、撮像画像中の移動物のオプティカルフローを求め、当該移動物のオプティカルフローが予め求めておいたワイパーの移動に相当するオプティカルフローである領域を、ワイパーが移動する領域であると認識する。ワイパーの動きは一定のパターンを持つので当該パターンに対応するオプティカルフローの存在する領域をワイパーが移動する領域であると認識する。そして、撮影画像内においてその領域が占める割合が一定値以上(大部分を占めることが望ましく本実施形態では80%以上としている)である場合、制御部10は、「適切」と判定し、そうでなければ、「不適切」と判定する。ステップS9の判定が「適切」の場合、ステップS10に移行する。
一方、ステップS9の判定が「不適切」の場合、ステップS9aに移行し、制御部10は、第2ガイドデータ171bのステップS9aに対応するデータに基づいて、第2ガイドを報知する。具体的には、「ワイパーの拭き取り範囲外の可能性があります。位置を変更してください。」の警告メッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。
ステップS10では、制御部10が、撮影の障害となる可能性のある物や部分が撮影画像に含まれているかどうかに関する判定(第3判定)を行う。具体的には、制御部10が、画像認識機能を用いてCCDカメラ11の撮影画像からフロントガラス40の着色部(例えば、黒セラ)やステッカー(例えば、車検証)を認識し、撮影画像にこれらが含まれていなければ仮設置位置が「適切」と判定し、そうでなければ「不適切」と判定する。ステップS10の判定が「適切」の場合、ステップS11に移行する。
一方、ステップS10の判定が「不適切」の場合、ステップS10aに移行し、制御部10は、第2ガイドデータ171bのステップS10aに対応するデータに基づく第2ガイドを報知する。具体的には、「黒セラや車検証が撮影範囲に含まれている可能性があります。位置を変更してください。」の警告メッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。
ステップS11では、制御部10は、図10に例示するようなメッセージ画面130を表示させる。メッセージ画面130には、「GPSの受信状態を確認します。屋根付き車庫等、上方に障害物のある場所から車を移動させください。移動が完了したら、完了ボタンを操作してください。」のような確認メッセージと指示マーク131を表示させる。ユーザは、この指示に従い、車両を移動させることができる。そして、ユーザが、指示マーク131に対応する操作ボタン5(MODEボタン5c)を操作すると、制御部10は、その操作を検出して処理をステップS12に移行させる。
ステップS12では、制御部10が、GPS受信機14のGPS信号の受信状態に関する判定(第4判定)を行う。具体的には、制御部10が、GPS受信機14におけるGPS信号の受信状況を検査し、GPS信号を正常に受信できていれば仮設置位置が「適切」と判定し、規定の時間に渡ってGPS信号を正常に受信できない場合は、「不適切」と判定する。規定の時間に渡ってGPS信号を正常に受信できない場合に「不適切」と判定するのは、GPS信号は、受信可能となるまである程度の時間を要するためである。ステップS12の判定が「適切」の場合、ステップS13に移行する。
一方、ステップS12の判定が「不適切」の場合、ステップS12aに移行し、制御部10は、第2ガイドデータ171bのステップS12aに対応するデータに基づく第2ガイドを報知する。具体的には、「GPS信号を受信できない可能性があります。位置を変更してください。」の警告メッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。
ステップS13では、制御部10は、可動物動作指示データ171cを用い、図11に例示するような可動物動作指示画面140を表示させる。可動物動作指示画面140には、車両の可動物を動作させることを指示するとともに、動作させたときに問題を生じるかどうかの入力をユーザに求めるメッセージが表示される。車両の可動物としては、例えば、サンバイザー、ルームミラー、ワイパーのように、実際に物理的な位置が可動するものと、地デジ受信機能や、GPS受信機能のような電力によって電気的に可動するものがある。
可動物動作指示画面140は、それぞれ異なる内容のメッセージ141を有する複数のページで構成される。図11は、可動物動作指示データ171cの(a)に対応するメッセージ141が表示された可動物動作指示画面140である。各ページには、各ページのメッセージ141についてユーザが問題なしと判断したときと、問題ありと判断したときにそれぞれ操作すべき操作ボタン5の位置を示した指示マーク142,143が表示される。各ページにおいて、「問題なし」の指示マーク142に対応する操作ボタン5(下ボタン5b)をユーザが操作すると、次ページの可動物動作指示画面140が表示される。
ステップS14では、制御部10は、車両の可動物を動作させたときの状況に関する判定(第5判定)を行う。具体的には、すべてのページの可動物動作指示画面140において「問題なし」の指示マーク142に対応する操作ボタン5が操作されると、制御部10は、仮設置位置が「適切」と判断し、いずれかのページの可動物動作指示画面140において「問題あり」の指示マーク143に対応する操作ボタン5(MODEボタン5c)が操作されると、その時点で制御部10は、仮設置位置が「不適切」と判断する。ステップS14の判断が「適切」の場合、ステップS15に移行する。
一方、ステップS14の判定が「不適切」の場合、ステップS14aに移行し、制御部10は、第2ガイドデータ171bのステップS14aに対応するデータのうち、「問題あり」の指示マーク143に対応する操作ボタン5が操作されたときの可動物動作指示画面140のページに対応するデータに基づいて、第2ガイドを報知する。例えば、図11に示すページの可動物動作指示画面140において指示マーク143に対応する操作ボタン5が操作された場合には、「サンバイザーやルームミラーに当たらない位置に変更してください。」の警告メッセージを液晶ディスプレイ12に表示させる。
ステップS15では、制御部10が、仮設置が成功であることや、ドライブレコーダ1を一旦取り外し、ゲルシート32を除去してから、フロントガラス40に転写された位置マーク32aに合わせて本設置を行うことをユーザに指示等を含む成功メッセージを液晶ディスプレイ12に表示する。例えば、「仮設置位置は適切と思われます。仮設置位置に本設置を行いますので、一旦ドライブレコーダをフロントガラスから取り外してください。取り外したら、ゲルシートを剥がすと、本設置用の粘着テープが露出しますので、仮設置位置のフロントガラスに転写された位置マークに合わせて貼り付けてください。」といった指示を表示する。
ステップS15の実行、又は、ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14aの実行により、設置ガイド処理は終了する。
本実施形態のドライブレコーダ1では、設置ガイド処理における第1ガイドの報知(ステップS1)により、ユーザは、取扱説明書等によらずに、設置に関する制約や注意点等のガイドを見ることができる。また、制御部10が、ドライブレコーダ1を仮設置したときの仮設置位置が不適切である可能性を判定した場合には、第2ガイドが報知される(ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14a)。これにより、ユーザは、仮設置した位置が不適切な位置である可能性があることを知ることができる。したがって、本当に不適切そうな位置であるか否かを本設置前に容易に確認することができ、不適切そうな位置である場合には、不適切である可能性が示された位置と異なる位置にドライブレコーダ1の仮設置位置を変更したり、本設置したりすることができる。また、成功メッセージ(ステップS15)が表示された場合、ユーザは、ドライブレコーダ1(制御部10)が「適切」と判定したことを知ることができる。
本実施形態のドライブレコーダ1では、ドライブレコーダ1の仮設置時の撮影画像を用いた画像認識に基づいて仮設置位置が不適切である可能性が判定される(ステップS8~10)。これにより、ユーザはとりあえず仮設置してみてドライブレコーダ1自身にその位置が適切かどうかを判断させることができ、ユーザが、第1ガイドの報知の内容をすべて守って配置することを試みなければならない困難さを軽減できる。
本実施形態のドライブレコーダ1では、弱い粘着力のゲルシート32を用いて仮設置を行うことができるため、ユーザは、設置ガイド処理に従って仮設置を行った後、容易にドライブレコーダ1をフロントガラス40から取り外すことができる。
ゲルシート32は、複数回数使用することが可能である。したがって、例えば、設置ガイド処理で第2ガイドの報知(ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14a)が行われた場合、ユーザは、設置ガイド処理を再度実行し、ドライブレコーダ1の仮設置をやり直すことが可能である。成功メッセージ(ステップS15)が表示されたとしても、よりよい位置にドライブレコーダ1を設置したい場合には、ユーザは、設置ガイド処理を再度実行し、仮設置をやり直すことが可能である。
また、フロントガラス40の仮設置をした位置には、位置マーク32aが転写されて残る。そのため、ユーザは、成功メッセージ(ステップS15)が表示されたときの位置マーク32aを目印にして、ドライブレコーダ1の本設置を行うことができる。また、第2ガイドの報知(ステップS8a、ステップS9a、ステップS10a、ステップS12a、ステップS14a)が行われた場合には、そのときの位置マーク32aを目印にすることで、ユーザは、同じ位置で繰り返して仮設置を行う無駄を回避することが可能である。なお、位置マーク32aは複数回転写できるインク等とするとよい。
位置マーク32aは水性インクのため、ティッシュ等でぬぐえば簡単に消すことができる。そのため、仮設置やり直す場合でも、後の掃除が容易である。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、上記実施の形態における装置、システム及びプログラム又はその要素、部材等の形状、寸法、材質、機能、動作態様、制御態様、制御パラメータ、操作態様等は例として記載したものであり、これらは変更が可能である。
例えば、設置ガイド処理における各ステップの実施順序や液晶ディスプレイ12における表示内容等は、所期の機能を発揮できる限り、適宜変更することができる。
また、第1の実施の形態では、ステップS2において、基準画像として、フロントガラス40の全体を含む撮影画像を取得する場合を説明したが、異なる撮影画像を基準画像として使用することも可能である。例えば、制御部10が、フロントガラス40の上端位置で撮影ボタン6aを押すように指示し、撮影ボタン6aが押されたらその上端位置画像を記録し、下端位置で撮影ボタン6aを押すように指示し、撮影ボタン6aが押されたらその下端位置画像を記録するように構成し、これらの上端位置画像及び下端位置画像を基準画像として使用することも可能である。
また、第1の実施の形態では、ステップS4において、制御部10が、車種や安全装備の種類を、ユーザの操作に基づいて判別する場合を説明したが、ドライブレコーダ1をOBDコネクタに接続し、制御部10が、OBDコネクタからの信号に基づいて車種や安全装備の種類を判別して、判別した車種や安全装備に当該車両の個別設置禁止範囲として制御部10のRAMに一時データとして記憶する。
また、第1の実施の形態では、ステップS5において、事前に作成された画像データを設置位置候補画面110として表示することにより、設置位置の候補が表示される場合を説明したが、制御部10が、CCDカメラ11により撮影したリアルタイムの撮影画像を液晶ディスプレイ12に表示させ、設置位置の候補を、例えばAR表示により、当該リアルタイムの撮影画像と重ね合わせて表示することにより、設置位置の候補が表示を行うことも可能である。
また、第1の実施の形態では、ステップS6において、ユーザの操作(指示マーク121に対応する操作ボタン5の操作)があったことにより、仮設置が完了したものとして、ステップS6の処理を終了させる場合を説明したが、制御部10は、CCDカメラ11の撮影画像を画像認識することにより、ドライブレコーダ1の揺れを判断し、当該揺れが一定以下になったときに仮設置が完了したと判断して、ステップS6の処理を終了させても良い。揺れの判断は、加速度センサ15の検出信号に基づいて判断しても良い。
また、第1の実施の形態では、ステップS7において、基準画像及びリアルタイムの撮影画像のそれぞれに含まれるフロントガラス40の前方の画像から共通の事物(例えば、建物や地形)を抽出し、両画像における共通の事物の位置関係に基づいて、ドライブレコーダ1の仮設置位置を認識することとしたが、例えば、ステップS6が実行された後に、ドライブレコーダ1を一旦フロントガラス40から取り外し、フロントガラス40に転写された位置マーク32aをマーカーとして使用することでドライブレコーダ1の仮設置位置を認識すると、仮設置位置の認識をより容易に行うことができるのでよい。例えば、ステップS6の完了後に、制御部10が、ドライブレコーダ1を一旦取り外し、フロントガラス40の全体が撮影範囲に入る位置にドライブレコーダ1を移動させることをユーザに求めるメッセージを液晶ディスプレイ12に表示する。そして、制御部10は、CCDカメラ11のリアルタイムの撮影画像から、フロントガラス40と、フロントガラス40に転写された位置マーク32aを画像認識することを試み、画像認識に成功したら、認識されたフロントガラス40と位置マーク32aの位置関係から仮設置位置を認識する。その後、制御部10は、フロントガラス40上の位置マーク32aに合わせてドライブレコーダ1を再度仮設置すること、及び、再度の仮設置が完了したら、操作ボタン5(例えば、MODEボタン5c)を操作することをユーザに求めるメッセージを液晶ディスプレイ12に表示し、操作ボタン5(例えば、MODEボタン5c)の操作が検出された時点で、ステップS7を完了し、ステップS8に移行する。なお、フロントガラス40の全体が撮影範囲に入る位置として、ステップS2における基準画像の取得を行ったときと同じ位置に移動することをユーザに求めるメッセージを表示すると良い。ステップS2と同じ位置で同じ角度から撮影した画像を用いた画像認識を行うことで、仮設置位置の認識に係る処理の容易化を図ることができる。
車両からドライブレコーダ1が電源供給を受けるための電源ケーブルの長さは、後部座席からの撮影が可能な長さとするとよい。また、車両からの電源供給が遮断されても一定時間動作するようにバッテリ等を備える構成とするとよい。このようにすれば、後部座席等から基準画像を取得する際、または、仮設置位置の認識をさせる際に、電源が遮断される可能性を低減できる。
ドライブレコーダ1は、AR表示機能を備えていてもよい。例えば、上記ステップS9において、CCDカメラ11によるリアルタイムの撮影画像を液晶ディスプレイ12に表示させるとともに、ステップS9の画像認識により認識したワイパーの拭き取り範囲を、液晶ディスプレイ12上の当該リアルタイムの撮影画像と重ね合わせて表示するようにする。これにより、設置に適切な位置を、実際に撮影された車内や車外の物との関係で、ユーザが認識し易くなる。
第1の実施の形態では、ステップS1において、ドライブレコーダ1の設置が禁止される範囲と、設置は禁止されないが望ましくない範囲とを特に区別することなく第1ガイドの報知が行われる場合を説明したが、これらを区別してユーザが認識可能な態様で第1ガイドを報知しても良い。従来は望ましくないが設置可能な範囲と設置が禁止される範囲とを明確に区別する思想がなかったため、両者を同一視してしまい禁止箇所に設置してしまうおそれがあったが、このようにすれば、ユーザは、設置が禁止される範囲と設置は可能であるが望ましくない範囲とを認識でき、両者を混同して設置が禁止される範囲への設置を行ってしまう可能性を低減することができる。
第1の実施の形態では、ドライブレコーダ1がフロントガラス40に設置されるものとして説明したが、例えば、ドライブレコーダ1は、車両の天井照明やダッシュボードに設置されるものとしてもよい。
第1の実施の形態では、ドライブレコーダ1を例に本発明に係る撮影装置を説明したが、本発明は、車両に搭載され、画像を撮影する機能を備える他の装置、例えば、バックカメラ、リアカメラ等にも適用可能である。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るドライブレコーダは、接続端子8が車両のOBDコネクタに接続される点を除いて第1の実施の形態のドライブレコーダ1と同様のハードウェア構成を有する。以下、第2の実施の形態のドライブレコーダを、「ドライブレコーダ1a」という。また、第2の実施の形態の説明では、ドライブレコーダ1aは、CCDカメラ11がフロントガラス越しに車外の画像を撮影できるように車両に取り付けられており、車両は、リモコンキー等の操作によって、屋内等の車両から離れた位置からエンジンをスタートさせるエンジンスタータ機能を有するものとして説明する。
ドライブレコーダ1aの制御部10のROMには、設置ガイドプログラムに代えて、又は、設置ガイドプログラムとともに、透過状態判別機能及び車両制御機能を実現するためのプログラムが記憶されている。透過状態判別機能及び車両制御機能は、制御部10が当該プログラムを実行することにより実現される。
透過状態判別機能は、制御部10が、CCDカメラ11の撮影画像からフロントガラス40の透過状態を判別する機能である。具体的には、制御部10は、画像認識プログラムによって、CCDカメラ11の撮影画像を画像認識することより、フロントガラス40の前方視界がクリア(透明)かどうかを判別する。
車両制御機能は、制御部10が、透過状態判別機能の判別結果に応じて、車両の暖機状態を制御する機能である。具体的には、透過状態判別機能により、フロントガラス40がクリア(透明)であると判別された場合には、制御部10は、暖気を終了可能であると判断し、OBDを介して車両側にエンジンを停止させるための制御信号を送信する。車両制御機能から当該信号を受領した車両は、エンジンを停止させる。
第2の実施形態によれば、ドライブレコーダ1aの撮影画像に基づき、フロントガラス40の曇り具合などを判別するため、ユーザは車両の前方等の視界を良好にした状態で出発することが可能になる。また、フロントガラス40がクリアになった時点でエンジンを停止させることができ、無駄な暖機運転を防止し、燃料の節約を図ることができる。
以上、第2の実施の形態を説明したが、第2の実施の形態は、種々の変形形態が可能である。
例えば、透過状態判別機能は、CCDカメラ11の撮影画像に基づいてフロントガラス40のくもり具合から、くもりが雪によるものか、霜によるものかを判別し、或いは、更に、雪や霜の量又は範囲も判別しても良い。その場合、車両制御機能は、くもりが雪によるものか、霜によるものか、或いは、雪や霜の量又は範囲に応じて車両状態に応じて、暖機状態の制御を行っても良い。
例えば、車両制御機能は、透過状態判別機能の判別の結果(透過状態、透明度、くもりが雪によるものか、霜によるものか、雪や霜の量又は範囲等)に応じて、エアコン、ウインドウ駆動装置、ワイパーの制御のうち少なくともいずれか1つを実行するとよい。
エアコンの運転制御は、エアコンのオン/オフや、設定温度、風量、送風口等によるフロントガラスに対する暖房強度のうちの少なくとも1つとすることができる。ウインドウ駆動装置の制御は、ウインドウを少しだけ開く制御とすることができる。ワイパー制御は、ワイパーのオン/オフやワイパー速度の制御(早く、遅く、間欠の切り換え)とすることができる。
エアコン、ウインドウ駆動装置、ワイパー等の制御は、OBDアダプタなどを介するなど、車内LAN経由で行ってもよく、ドライブレコーダ1をエアコン、ウインドウ駆動装置、ワイパー等に直接接続して制御しても良い。
OBDアダプタを介するなど、車内LAN接続等により、又は、直接接続により、車両のエンジンの状態、車室内温度、車外温度、エアコン設定温度等の現在の環境に関する情報を取得し、その情報に基づいて暖気状態を制御してもよい。現在の環境に関する情報に基づいて暖気状態を制御することで、凍結等の解消をより確実に行うことができる。
また、例えば、エンジンスタータに従来のセンサや機能を設けずに、ドライブレコーダ1とエンジンスタータとを電気的に接続し、実際のフロントガラス40の状態に基づいて暖気中の車両状態を制御する構成としてもよい。
エンジンスタータとしては、例えば、内燃機関を始動するものとするとよいが、これにかぎらず、電気自動車の暖機を始動させるものも含むとよい。本実施形態では、OBDコネクタに接続して車内LANを介して車両側にエンジンを始動・停止させるための制御信号を送信する構成としたが、プッシュスタートボタンまたはエンジンキーによるエンジン始動・停止スイッチに割り込む形で結線してエンジンを始動・停止させる構成としてもよい。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係るドライブレコーダは、第1の実施の形態のドライブレコーダ1と同様のハードウェア構成を有する。以下、第3の実施の形態のドライブレコーダを、「ドライブレコーダ1b」という。
ドライブレコーダ1bの制御部10のROMには、設置ガイドプログラムに代えて、又は、設置ガイドプログラムとともに、雨情報取得機能、雨情報記憶機能を実現するためのプログラムが記憶されている。雨情報取得機能、雨情報記憶機能は、制御部10が当該プログラムを実行することにより実現される。
雨判定機能は、制御部10が、CCDカメラ11の撮影画像から雨の強さを認識する機能である。具体的には、制御部10は、画像認識プログラムによって、CCDカメラ11の撮影画像からワイパーを画像認識し、ワイパーの動作間隔から雨の強さを判定することにより、雨に関する情報(雨情報)を取得る。
雨情報記憶機能は、制御部10が、雨情報取得機能により取得された雨情報を、カードスロット9に挿入されたSDカードに記憶する機能である。具体的には、制御部10は、
ユーザは、雨情報記憶機能により記憶された雨情報を個人利用を含めて種々の態様で利用できる。例えば、ユーザは、雨情報をクラウドにアップロードすることができる。アップロードされた雨情報は、ビッグデータとして利用することができる。
従来、ワイパーの稼働状態を取得する方法として、直接ワイパーの信号線から検出する方法、ワイパーの操作レバー部から取得する方法、ECU接続で取得する方法、OBD等の車内LAN経由で取得する方法などがあるが、いずれも、車両に別途の配線を設ける必要となるという問題があった。第3の実施の形態によれば、車両への配線を行うことなく、ワイパーの稼働状態を認識することが可能となる。ワイパーの稼働状態に基づき、雨の強さに関する情報を得ることが可能である。
以上、第3の実施の形態を説明したが、第3の実施の形態は、種々の変形形態が可能である。
例えば、雨情報取得機能は、雨情報として、ワイパーの動作間隔の変化点を取得し、雨情報記憶機能は、当該変加点を判別可能にSDカードに記憶することができる。
また、雨情報記憶機能は、ワイパーの動作状態を、GPS受信機14から得られる時刻や位置等のGPS情報とともにSDカードに記憶することができる。ワイパーの動作状態は、動作間隔が変化したときの変化後のワイパーの動作間隔(早い、遅い、間欠等)とすることができる。
ドライブレコーダ1bは、ネットワークに接続するためのハードウェア及びソフトウェアと、SDカードに記憶された雨情報をクラウドにアップロードするためのアップロード機能を更に有することができる。アップロード機能は、制御部10がROM等に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。アップロード機能は、雨情報を随時クラウドにアップロードするように構成することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係るドライブレコーダは、第1の実施の形態のドライブレコーダ1と同様のハードウェア構成を有する。以下、第4の実施の形態のドライブレコーダを、「ドライブレコーダ1c」という。
ドライブレコーダ1cの制御部10のROMには、設置ガイドプログラムに代えて、又は、設置ガイドプログラムとともに、ライト状態検出機能、ライト状態記憶機能を実現するためのプログラムが記憶されている。ライト点灯状態検出機能、ライト状態記憶機能は、制御部10が当該プログラムを実行することにより実現される。
ライト状態検出機能は、制御部10が、ヘッドライトの点灯状態を検出する機能である。具体的には、制御部10は、画像認識プログラムによって、CCDカメラ11の撮影画像から自車のヘッドライトが点灯及び/又は消灯したことを、ライト情報として検出する。
ライト状態記憶機能は、制御部10が、ライト状態検出機能により検出された自車のヘッドライトのライト情報を、カードスロット9に挿入されたSDカードに記憶する機能である。
ユーザは、ライト状態記憶機能により記憶されたライト情報を個人利用を含めて種々の態様で利用できる。例えば、ユーザは、ライト情報をクラウドにアップロードすることができる。アップロードされたライト情報は、ビッグデータとして利用することができる。
以上、第4の実施の形態を説明したが、第4の実施の形態は、種々の変形形態が可能である。
例えば、第4の実施の形態では、ライト状態検出機能、ライト状態記憶機能が、ライト情報として、ヘッドライトが点灯及び/又は消灯したことを検出、記憶する場合を説明したが、ヘッドライトの点灯及び/又は消灯の時期を検出、記憶してもよい。ライト状態検出機能は、自車ではなく、前の車のヘッドライトの点灯及び/又は消灯(又は、点灯時期及び/又は消灯時期)の検出を行ってもよい。
また、ライト状態記憶機能は、ライト情報を、GPS受信機14から得られる時刻や位置等のGPS情報とともにSDカードに記憶することができる。
ドライブレコーダ1cは、ネットワークに接続するためのハードウェア及びソフトウェアと、SDカードに記憶されたライト情報をクラウドにアップロードするためのアップロード機能を更に有することができる。アップロード機能は、制御部10がROM等に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。アップロード機能は、ライト情報を随時クラウドにアップロードするように構成することができる。
ドライブレコーダ1cは、ライト状態検出機能の検出結果によって、液晶ディスプレイ12の明度を調整する機能を更に有することが可能である。
CCDカメラ11の映像あるいは別のセンサから車両の周辺光量を検出し、ライト状態記憶機能は、周辺光量の状態とともにライト情報を記録するとよい。
上記第2~第4の実施形態におけるドライブレコーダ1a~1cでは、フロントガラス40に対する貼付プレート21aの貼付位置に、センサ(例えば、温度センサ、湿度センサ、近接センサ、ジェスチャセンサ等)を設け、これらのセンサから得られる情報と、ドライブレコーダ1a~1c内のセンサ(加速度センサ15、画像認識プログラムによるCCDカメラの撮影画像の認識結果等)に基づいて、ドライブレコーダ1a~1cの上記機能を統合的に制御することができる。ドライブレコーダ1a~1cの上記機能は、OBD等から取得した車種情報に基づいて制御することができる。ドライブレコーダ1a~1cにおいて検出、判定、記憶等される情報を、OBDコネクタ経由で車両にフィードバックすることができる。ドライブレコーダ1a~1cにおいて検出、判定、記憶等される情報を、スマートフォン等から閲覧、制御可能に構成することができる。
上記第3及び第4の実施形態では、雨情報及びライト情報をSDカードに記憶するとしたが、ドライブレコーダ1の本体(例えば、記憶部17)に記憶してもよい。
(第5の実施の形態)
従来のDMR等では、車載機器のセンサ等によって加速度等の状態を得て、この状態が、予め定められた危険運転基準またはエコ運転基準等の判定基準を満たす場合に、そのときの状態を解析対象の運転時のデータとして記録したり、あるいは常時記録するデータに対してマーキングしたりして解析対象のデータとして記録する処理を行っていた。例えばドライブレコーダでは、衝突に相当する加速度が検出された際に、前後数秒の映像と加速度とを解析対象のデータとして記録するようにしている。そして、この記録された解析対象のデータをPC等で読み取って解析対象のデータを(例えばグラフ等で)表示したりしていた。
ところが、この方式では、予め定められた危険運転基準またはエコ運転基準等の「判定基準」が顧客の要望に合わないと、車載機器側のプログラムを変更する必要がある。すなわち、危険運転等の「判定基準」を柔軟に変更することができないという問題があった。
第5の実施の形態のシステムは、下記(1)、(2)を有するシステムである。
(1)(判定基準を満たすか否かの判定は行わずに)車両または運転者の状態の少なくともいずれか一方を異なる時間に複数回にわたって取得し、その取得した状態を特定可能に(単に)記録する車載機器。
(2)上記(1)で記録された状態を取得し、その取得した状態を解析して、所定の危険運転基準またはエコ運転基準等の判定基準に合致する時間的区間を特定する上記(1)の車載機器とは別体の解析機器。
車載機器は、例えば、第1~5の実施形態に記載したドライブレコーダ1であり、解析機器は、例えば、パソコンである。
このようにすることで、車載機器側では、予め定められた危険運転基準またはエコ運転基準等による判定を行わないので、解析機器側で柔軟に判定基準を変更することができる。
第5の実施形態では、下記の変形形態が可能である。
上記システムにおける(1)の車載機器は、さらに、前記状態が所定の警報報知基準を満たす場合に、警報を報知する機能を備え、(2)の解析機器は、(1)の車載機器が備える所定の警報報知基準と同じ基準で前記状態を解析して車載機器が警報を報知した時間的区間を特定する。
このようにすることで、記録するデータ量を増やすことなく、警報報知区間を解析機器で特定することができる。
(2)の解析機器で、取得した状態のデータに対して、前記時間的区間にマークを付すようにする。
(2)の解析機器で、取得した状態のデータに対して、前記時間的区間のデータのみを保存対象のデータとする。
このように構成することで、データ量が増大するという問題を回避できる。
(2)の解析機器で、取得した状態のデータのうち前記所定の危険運転基準またはエコ運転基準等の判定基準に合致する時間的区間のデータに基づいて、危険運転またはエコ運転の評価を行う。
(1)の車載機器で、一定時間間隔で、その取得した状態をその時系列を特定可能に記録し、その記録間隔は1秒以下である。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態の構成要素は組み合わせ可能な範囲で任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態の任意の構成要素を任意に組み合わせて構成するとよい。さらには、各実施の形態の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは組み合わせ可能な範囲で任意に組み合わせて構成するとよい。
下記は、出願時の特許請求の範囲の写しである。
<書類名> 特許請求の範囲
<請求項1>
車両に設置可能な撮影装置であって、
前記撮影装置の設置に関するガイドを報知手段から報知させる第1ガイド機能を有することを特徴とする撮影装置。
<請求項2>
前記第1ガイド機能は、前記撮影装置の設置位置に関するガイドを報知手段に報知させる機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
<請求項3>
前記ガイドは、前記撮影装置の設置に関する制約の情報を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
<請求項4>
前記ガイドは、前記撮影装置の設置に関する注意点の情報を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項5>
前記ガイドは、前記撮影装置の設置が禁止される範囲についての情報と、設置は禁止されないが望ましくない範囲についての情報とを区別してユーザが認識可能な態様で報知することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項6>
ユーザに前記ガイドにしたがった当該撮影装置の仮設置を指示する仮設置指示機能と、
仮設置後に車両の可動物を動作させるように指示する可動物動作指示機能と
を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項7>
前記撮影装置を仮設置したときの仮設置位置が不適切である可能性を判定する仮設置判定機能と、
前記仮設置判定機能が判定した不適切である可能性がある旨の情報を報知する第2ガイド機能を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項8>
仮設置時の状況を操作手段に入力することをユーザに指示する状況入力指示機能を有し、
前記仮設置判定機能は、前記操作手段への操作に基づいて、前記判定を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
<請求項9>
前記仮設置判定機能は、前記撮影装置による撮影画像を用いた画像認識に基づいて前記判定を行う機能を備えることを請求項7又は8に記載の撮影装置。
<請求項10>
車両に設置された安全装備の種類を判別する安全装備判別機能を備え、
前記仮設置判定機能は、前記安全装備判別機能が判別した前記安全装備の種類に応じて前記判定を行うことを特徴とする請求項7~9のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項11>
設置位置の候補を表示する設置位置候補表示機能を有すること特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項12>
仮設置用粘着部材及び本設置用粘着部材が同梱され、
前記仮設置用粘着部材は、前記本設置用粘着部材よりも弱い接着力を有することを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の撮影装置。
<請求項13>
前記仮設置用粘着部材と前記本設置用粘着部材が積層されていることを特徴とする請求項12に記載の撮影装置。
<請求項14>
前記仮設置用粘着部材が、前記仮設置用粘着部材によって前記撮影装置を設置したときに設置場所に転写される転写インクを有することを特徴とする請求項12又は13に記載の撮影装置。
<請求項15>
請求項1から14のいずれか一項に記載の撮影装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
1・・・ドライブレコーダ
2・・・筐体
3・・・CCDカメラのレンズ
4・・・液晶画面
5・・・操作ボタン
6a・・・撮影ボタン
6b・・・電源ボタン
7・・・ネジ孔
8・・・接続端子
9・・・カードスロット
10・・・制御部
11・・・CCDカメラ
12・・・液晶ディスプレイ
13・・・スピーカ
14・・・GPS受信機
15・・・加速度センサ
16・・・カードリーダ
17・・・記憶部
18・・・操作受付部
20・・・ブラケット
21・・・貼付ステー
22・・・台座
23・・・外周ナット
30・・・粘着テープ
31・・・両面粘着テープ
32・・・ゲルシート
32a・・・位置マーク
33・・・下保護フィルム
34・・・上保護フィルム
40・・・フロントガラス
171・・・報知用データ
171a・・・第1ガイドデータ
171b・・・第2ガイドデータ
171b・・・ガイドデータ記憶部
171c・・・可動物動作指示データ
171d・・・設置位置候補表示用データ
172・・・設置禁止範囲データ

Claims (3)

  1. 車両に設置可能な撮影装置であって、
    前記撮影装置の仮設置時には仮設置用粘着部材によって仮設置を行い、前記撮影装置の本設置時には本設置用粘着部材を用いて本設置を行うよう指示を報知する報知機能を有し、
    前記撮影装置は、貼付プレートを有するブラケットを用いて前記車両のガラスに設置される構成で、
    前記本設置用粘着部材及び前記仮設置用粘着部材は、それぞれが粘着力を有する部材で、かつ前記貼付プレートのうちの前記ガラス側の面側に配置される部材である
    撮影装置。
  2. 前記撮影装置は、前記本設置用粘着部材として両面粘着テープを用いて前記車両に設置され、
    前記撮影装置は、前記仮設置用粘着部材として前記本設置用粘着部材よりも弱い粘着力を有する部材を用いて前記車両に設置される
    請求項1に記載の撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮影装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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