JP7363356B2 - 作業機械用冷却ファンシステム - Google Patents
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Description
冷却装置20の冷却対象流体の種類の数は、1でも複数でもよい。冷却装置20の冷却対象流体の種類が複数の場合、上記のように第1冷却装置20Aと第2冷却装置20Bとが別々に(独立して)設けられてもよく、冷却装置20の構成要素の一部が共用されてもよい。例えば、1つのファンドライブ23に対して、複数の冷却機21が設けられてもよい。具体的には例えば、ファン23fが発生させた冷却風の流れ方向に、冷却水用の第1冷却機21Aと、作動油用の第2冷却機21Bと、が並ぶように(直列的)に配置されてもよい。
大気圧によって、ファン23fが発生させた冷却風の通風抵抗が変わる。さらに詳しくは、ファン23fの周囲の大気圧が変化すると、ファン23fの周囲の空気密度が変化し、冷却風の通風抵抗が変化する。例えば、作業機械が低地から高地に移動(登坂)すると、ファン23fの周囲の大気圧が低下し、冷却風の通風抵抗が低下する。冷却風の通風抵抗が低下すると、モータ23mの目標回転数よりも、モータ23mの実際の回転数が大きくなる。例えば、ファンドライブ23に投入される油圧動力が一定でも、冷却風の通風抵抗が低下すると、ファン23fの回転数が増加する。すると、ファンドライブ23の回転数が許容回転数の上限に達し、ファンドライブ23が破損するおそれがある。さらに詳しくは、ファン23fが破損(バースト)するおそれや、モータ23mが破損するおそれがある。また、ファン23fやモータ23mが破損しなくても、ファン23fやモータ23mの寿命が短くなるおそれがある。そこで、作業機械用冷却ファンシステム1では、このような問題を抑制するための制御が行われる。
ファン23fやモータ23mの回転数を直接的に検出し、この検出値に基づいてモータ23mの回転数を制御すれば、ファンドライブ23の破損や寿命低下を抑制することはできる。しかし、作業機械用冷却ファンシステム1では、ファン23fおよびモータ23mの回転数は、直接的には検出されない。具体的には、ファン23fの回転軸やモータ23mの出力軸の回転数を直接的に検出するセンサは、設けられない(いわばセンサレスシステムである)。ただし、モータ23mに供給される作動油の流量を検出するセンサなど、ファン23fの回転数を間接的に検出するセンサは、設けられてもよい。
以下では、上記の作業機械用冷却ファンシステム1の各構成要素(コントローラ40など)については図1を参照して説明する。図2に、コントローラ40による制御(作業機械用冷却ファンシステム1の作動)のフローチャートを示す。コントローラ40による制御の概要(作業機械用冷却ファンシステム1の作動の概要)は、次の通りである。コントローラ40は、冷却対象流体の温度などに基づいて、ポンプ15の要求傾転R2(モータ23mの要求回転数)を設定する(ステップS10)。コントローラ40は、要求傾転R2に基づいて、ポンプ15の目標傾転N(モータ23mの目標回転数)を設定する(ステップS30)。ここで、大気圧が低いほど、モータ23mの目標回転数よりも、モータ23mの実際の回転数が大きくなりやすい。そこで、ポンプ15の目標傾転Nを、大気圧に応じた上限値L3以下に制限する(S20~S30)。以下、コントローラ40による制御の詳細を説明する。
コントローラ40は、冷却機21での必要な放熱量に応じて、ポンプ15の要求傾転R2を設定する。コントローラ40は、冷却対象流体の過冷却およびオーバーヒートを抑制できるように、ポンプ15の要求傾転R2を設定する。冷却対象流体の過冷却が抑制されることで、作業機械を作動させるエネルギーを削減できてもよく、エンジン11や機器を早期に暖機できてもよい。
上記[例1a]および上記[例2a]の場合の具体例は、次の通りである。
冷却水の水温(冷却水温)と、要求傾転候補R1Aと、の関係(マップMA)が、コントローラ40に設定される。要求傾転候補R1Aは、ポンプ15の要求傾転R2(ステップS12参照)の候補となる値である(要求傾転候補R1Bも同様)。マップMAは、具体的には、冷却水温が上がるにしたがって、徐々に(段階的に、連続的に、の少なくともいずれか)要求傾転候補R1Aが大きくなるように設定される。図2に示すマップMAの例では、冷却水温が上がるにしたがって、要求傾転候補R1Aが段階的および連続的に大きくなる。この例では、冷却水の水温が上がるにしたがって要求傾転候補R1Aが連続的に大きくなる部分(グラフが傾斜する部分)と、冷却水の水温が上下しても要求傾転候補R1Aが一定の部分と、が組み合わされる。なお、マップMAの形状は様々に設定されてもよい。コントローラ40は、マップMAと、第1温度センサ25Aに検出された冷却水温と、に基づいて、要求傾転候補R1Aを設定(決定、算出)する。
作動油の油温(作動油温)と、要求傾転候補R1Bと、の関係(マップMB)が、コントローラ40に設定される。マップMBは、具体的には、マップMAと同様に、作動油温が上がるにしたがって、徐々に要求傾転候補R1Bが大きくなるように設定される。コントローラ40は、マップMBと、第2温度センサ25Bに検出された作動油温と、に基づいて、要求傾転候補R1Bを設定する。
コントローラ40は、要求傾転候補R1Aと要求傾転候補R1Bとのうち高い方を、要求傾転R2として設定する(高位選択する)。
コントローラ40は、ポンプ15の目標傾転Nを、上限値L3以下に制限する(ステップS30)。この上限値L3は、次のように設定される。
目標傾転Nの設定(ステップS30)の概要は、次の通りである。コントローラ40は、要求傾転R2(ステップS12参照)が上限値L3未満の場合は、要求傾転R2を、目標傾転Nとして設定する(目標傾転Nに要求傾転R2を代入する)(ステップS32、S34参照)。コントローラ40は、要求傾転R2が上限値L3以上の場合は、上限値L3を、目標傾転Nとして設定する(目標傾転Nを上限値L3で制限する)(ステップS35、S36参照)。
2回目以降の処理(フローがスタートに戻った後)では、大気圧に応じた上限値L3が既に設定されているため、上限値L3の設定(ステップS20)の処理は、行われてもよく、行われなくてもよい。上限値L3の設定や更新のタイミングは、例えば次の通りである。
図1に示す作業機械用冷却ファンシステム1による効果は、次の通りである。
作業機械用冷却ファンシステム1は、冷却機21と、ファン23fと、モータ23mと、温度センサ25と、大気圧センサ30と、コントローラ40と、を備える。冷却機21は、冷却対象流体を冷却する。ファン23fは、冷却機21に冷却風を送る。モータ23mは、ファン23fを回転させる。温度センサ25は、冷却対象流体の温度を検出する。大気圧センサ30は、ファン23fの周辺の大気圧を検出する。コントローラ40には、温度センサ25および大気圧センサ30の検出値が入力される。コントローラ40は、モータ23mの作動を制御する。
[構成2]コントローラ40には、第1上限値候補L1と、第2上限値候補L2と、所定時間と、が設定される(図2のステップS20参照)。第1上限値候補L1は、上限値L3の候補である。第2上限値候補L2は、上限値L3の候補であって第1上限値候補L1以上の値である。コントローラ40は、要求傾転R2(要求回転数)が第1上限値候補L1よりも大きい場合、所定時間内は第2上限値候補L2を上限値L3として設定する(図2のステップS34、S35参照)。コントローラ40は、所定時間経過後は、第1上限値候補L1を上限値L3として設定する(図2のステップS36参照)。
[構成3]コントローラ40は、大気圧センサ30に検出される大気圧を所定周期ごとに取得し、取得した大気圧に応じて上限値L3を更新する(図2のステップS20参照)。
[構成4]モータ23mは、油圧モータである。
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、図1に示すブロック図の各構成要素の接続は変更されてもよい。例えば、図2に示すフローチャートのステップの順序が変更されてもよく、ステップの一部が行われなくてもよい。例えば、上記「所定時間」や「所定周期」などの値は、一定でもよく、手動操作により変えられてもよく、何らかの条件に応じて自動的に変えられてもよい。例えば、上記実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
21 冷却機
23f ファン
23m モータ
25 温度センサ
30 大気圧センサ
40 コントローラ
L1 第1上限値候補
L2 第2上限値候補
L3 目標傾転Nの上限値(目標回転数の上限値)
N 目標傾転(目標回転数)
P1 第1大気圧
P2 第2大気圧
R2 要求傾転(要求回転数)
Claims (3)
- 冷却対象流体を冷却する冷却機と、
前記冷却機に冷却風を送るファンと、
前記ファンを回転させるモータと、
前記冷却対象流体の温度を検出する温度センサと、
前記ファンの周辺の大気圧を検出する大気圧センサと、
前記温度センサおよび前記大気圧センサの検出値が入力され、前記モータの作動を制御するコントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記温度センサに検出された前記冷却対象流体の温度に基づいて、前記モータの要求回転数を設定し、
前記大気圧センサに検出された大気圧に基づいて、前記モータの目標回転数の上限値を設定し、
前記要求回転数が前記上限値未満の場合は、前記要求回転数を前記目標回転数として設定し、
前記要求回転数が前記上限値以上の場合は、前記上限値を前記目標回転数として設定し、
前記上限値は、前記大気圧センサに検出される大気圧が第1大気圧のときよりも、前記大気圧センサに検出される大気圧が前記第1大気圧よりも低い第2大気圧のときのほうが低くなるように設定され、
前記コントローラには、
前記上限値の候補である第1上限値候補と、
前記上限値の候補であって前記第1上限値候補以上の値である第2上限値候補と、
所定時間と、
が設定され、
前記コントローラは、前記要求回転数が前記第1上限値候補よりも大きい場合、前記所定時間内は前記第2上限値候補を前記上限値として設定し、前記所定時間経過後は前記第1上限値候補を前記上限値として設定する、
作業機械用冷却ファンシステム。 - 請求項1に記載の作業機械用冷却ファンシステムであって、
前記コントローラは、前記大気圧センサに検出される大気圧を所定周期ごとに取得し、取得した大気圧に応じて前記上限値を更新する、
作業機械用冷却ファンシステム。 - 請求項1または2に記載の作業機械用冷却ファンシステムであって、
前記モータは、油圧モータである、
作業機械用冷却ファンシステム。
Priority Applications (1)
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JP2021067200A JP2021067200A (ja) | 2021-04-30 |
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