JP7362390B2 - 使い捨て着用物品の包装体 - Google Patents
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<第1の態様>
使い捨て着用物品と、これを包む樹脂製の包装フィルムと、を有しており、
前記包装フィルムは、第一領域と、これと異なる第二領域とを有し、
前記第一領域及び第二領域における外面及び内面の少なくとも一方には、深さ5~50μmのエンボス凹部が形成されているとともに、このエンボス凹部を有する面と反対側の面には、前記エンボス凹部を有する部分が押し出されてエンボス凸部が形成されており、
前記第一領域は、外面の光沢度が20%以上で、かつ外面の全光線透過率が25%以下であり、
前記第二領域は、外面の光沢度が15%以下である、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品の包装体。
本物品の包装体では、第一領域及び第二領域におけるエンボス凹部が比較的浅く、したがってエンボス凸部も比較的低いものでありながら、第一領域では包装フィルムの外面の光沢度を十分に高くし、かつ透明性を十分に低くして、正反射光を強くすることにより、包装フィルムの視認角度によってエンボスの凹凸による微小な反射光の変化が目立つようになり、エンボスの視認性、つまりエンボスによる審美性に優れるものとなる。一方、第二領域では、包装フィルムの外面の光沢度を十分に低くして、正反射光を弱くすることにより、エンボスの凹凸が目立たなくなる。つまり、エンボス凹部の寸法によらず、包装フィルムの部位に応じて光沢度を変化させることによりエンボスの視認性が変化するものとなる。もちろん、包装フィルムに形成されるエンボス凹部が比較的浅く、したがってエンボス凸部も比較的低いため、エンボス加工の容易性が損なわれることもない。
なお、光沢度は、JIS Z 8741-1997に規定される「鏡面光沢度?測定方法」に準拠して測定される角度60度の光沢度を意味し、例えば日本電色工業株式会社の光沢計VG7000を用いて測定することができる。また、全光線透過率は、JIS K7361-1:1997に規定される「プラスチック?透明材料の全光線透過率の試験方法-第 1 部:シングルビーム法」に準拠して測定される値を意味する。
前記第一領域は、外面にデザインが印刷されていない非デザイン領域を含み、
前記第二領域は、外面にデザインが印刷されたデザイン領域である、
第1の態様の使い捨て着用物品の包装体。
本物品の包装体では、デザイン領域及び非デザイン領域に形成されるエンボス凹部が比較的浅く、したがってエンボス凸部も比較的低いものでありながら、非デザイン領域では包装フィルムの外面の光沢度が十分に高く、かつ透明性が十分に低いため、正反射光が強くなり、包装フィルムの視認角度によってエンボスの凹凸による微小な反射光の変化が目立つようになり、エンボスの視認性に優れるものとなる。一方、デザイン領域では、包装フィルムの外面の光沢度が十分に低くなり、正反射光が弱くなるため、エンボスの凹凸が目立たなくなり、印刷の見栄えに対するエンボスの凹凸の影響がより少ないものとなる。したがって、エンボスによる審美性及び印刷の見栄えの両立を図ることができる。
前記デザイン領域には、光学的に読取可能な一次元コード及び二次元コードの少なくとも一方が印刷されている、
第2の態様の使い捨て着用物品の包装体。
包装フィルムには、商品管理やユーザーを特定のWEBサイトに導く等のため、光学的に読取可能な一次元コードや二次元コードが印刷されていることが多い。しかし、一次元コードや二次元コード等の印刷領域の光沢度が高い(正反射が強い)と、コードリーダ(読取装置)が拡散反射光を受光するものの場合、光学的読取性が低下するおそれがある。したがって、前述の印刷の見栄えの観点だけでなく、コードの光学的読取性の観点からも、一次元コードや二次元コードが印刷されたデザイン領域は、前述の低い光沢度を有していることが好ましい。
前記エンボス凹部は、底部の重心間隔が1.5~3.0mmとなる所定のパターンで配列された、底部の長径が0.2~0.7mmのドット状凹部を含む、
第1~3のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の包装体。
前述の光沢度によるエンボスの視認性の変化において、エンボス凹部の寸法は特に限定されるものではないが、本態様のドットパターンであると好ましい。なお、重心間隔は最も近いエンボス凹部に対する間隔を意味し、長径とはエンボス凹部が円形の場合には直径を意味する。
前記包装フィルムにおける、前記エンボス凹部を有しない部分の厚みが、前記エンボス凹部の深さの1~11倍である、
第1~4のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の包装体。
エンボス凹部の深さ及び包装フィルムの厚みが本態様の範囲内にあると、エンボス加工の容易性が高いものとなる。
前記包装フィルムからなる六面体状の収容部分を有し、
多数の前記使い捨て着用物品が前記収容部分に収容されており、
前記収容部分は、前記エンボス凹部及び前記エンボス凸部を有しており、
前記収容部分における前記エンボス凹部及び前記エンボス凸部を有する領域が、前記多数の使い捨て着用物品の膨張力により周方向に張っている、
第1~5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の包装体。
前述の光沢度によるエンボスの視認性の変化は、包装フィルムの正反射を利用するものであるため、皺が寄りやすい包装形態よりも、本態様のような皴が寄りにくい包装形態に適用する方が好ましい。
表1及び表2に示すエンボス加工を施した包装フィルムを各種製作し、次の視認性評価試験及び印刷見栄えの評価試験を行った。すなわち、図7に示すように、直管40W型蛍光灯50が9cmの間隔で平行に2本配置された照明に対し、斜め45度、かつ距離L1(5m)の位置に、水平かつ黒色の上面61を有する試験台60を設置し、この試験台60の上面61に、包装フィルム20を外面が上となるようにピンと張った状態(フィルム素材を延ばさずに皺を無くした状態)で貼り付けた後、試験台60の上面61に対して照明と反対側の斜め45度、かつ距離L2(40cm)の位置から包装フィルム20の外面を作業員により目視し、エンボスの視認性を三段階で評価し、デザイン領域25にエンボス加工を施したものについては印刷の見栄えに対するエンボスの影響を二段階で評価した。試験結果は表1及び表2に示すとおりとなった。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (6)
- 使い捨て着用物品と、これを包む樹脂製の包装フィルムと、を有しており、
前記包装フィルムは、第一領域と、これと異なる第二領域とを有し、
前記第一領域及び第二領域における外面及び内面の少なくとも一方には、深さ5~11μmのエンボス凹部が形成されているとともに、このエンボス凹部を有する面と反対側の面には、前記エンボス凹部を有する部分が押し出されてエンボス凸部が形成されており、
前記第一領域は、外面の光沢度が20~69%で、かつ外面の全光線透過率が15%以下であり、
前記第二領域は、外面の光沢度が15%以下である、
ことを特徴とする、使い捨て着用物品の包装体。 - 前記第一領域は、外面にデザインが印刷されていない非デザイン領域を含み、
前記第二領域は、外面にデザインが印刷されたデザイン領域である、
請求項1記載の使い捨て着用物品の包装体。 - 前記デザイン領域には、光学的に読取可能な一次元コード及び二次元コードの少なくとも一方が印刷されている、
請求項2記載の使い捨て着用物品の包装体。 - 前記エンボス凹部は、底部の重心間隔が1.5~3.0mmとなる所定のパターンで配列された、底部の長径が0.2~0.7mmのドット状凹部を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の包装体。 - 前記包装フィルムにおける、前記エンボス凹部を有しない部分の厚みが、前記エンボス凹部の深さの1~11倍である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の包装体。 - 前記包装フィルムからなる六面体状の収容部分を有し、
多数の前記使い捨て着用物品が前記収容部分に収容されており、
前記収容部分は、前記エンボス凹部及び前記エンボス凸部を有しており、
前記収容部分における前記エンボス凹部及び前記エンボス凸部を有する領域が、前記多数の使い捨て着用物品の膨張力により周方向に張っている、
請求項1~5のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の包装体。
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JP2019172176A JP7362390B2 (ja) | 2019-09-20 | 2019-09-20 | 使い捨て着用物品の包装体 |
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JP2021049999A JP2021049999A (ja) | 2021-04-01 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536069A (ja) | 2006-05-16 | 2009-10-08 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 半透明領域を有するパッケージ化吸収性製品 |
JP2014198064A (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-23 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の個包装体 |
JP2017529431A (ja) | 2014-08-29 | 2017-10-05 | クロペイ・プラスティック・プロダクツ・カンパニー・インコーポレーテッド | エンボス加工された無光沢および光沢プラスチックフィルムならびにその作製方法 |
JP2018070175A (ja) | 2016-10-24 | 2018-05-10 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の包装体 |
JP2019064132A (ja) | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート及び該転写シートを使用したメラミン化粧板の製造方法 |
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