JP7362010B1 - 磁気冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

磁気冷凍装置(101)は、磁気熱量材料(2)と、磁気熱量材料を保持しており、磁気熱量材料の周囲に熱輸送媒体(4)の流路を形成するように設けられている磁気熱容器(1)と、磁気熱容器の内部に収容されている磁気熱量材料に対して磁場を印加可能であり、かつ磁場を変動可能である磁場発生装置(3)とを備える。磁場発生装置が磁気熱容器に収容されている磁気熱量材料に磁場を印加している第1状態において、磁場は磁場発生装置と磁気熱容器の内部に収容されている磁気熱量材料とを通過して第1磁気経路(MC1)を形成する。第1磁気経路は、磁場発生装置が磁気熱量材料を収容していない磁気熱容器に対して磁場を印加しているときに磁場が通過する経路とは異なる。

Description

本開示は、磁気冷凍装置に関する。
磁気冷凍装置は、磁気熱量効果を用いた冷却加熱システムである。磁気冷凍装置は、例えば、磁気熱容器に充填された磁気熱量材料に磁場の変動を与えることで磁気熱量効果により磁気熱量材料に生じる温熱および冷熱を、熱輸送媒体を用いて磁気熱容器の外部に輸送するヒートポンプシステムである。
特開2004-317040号公報(特許文献1)には、磁気熱容器とヨークとを通る磁気経路を形成するとともに、永久磁石と電磁石とから構成される磁場発生器によって磁気熱容器に印加される磁場を変化させる装置が開示されている。
特開2004-317040号公報
特許文献1に記載の磁気冷凍装置では、磁気経路上に大型のヨークが必要であり、大型のヨークによって軽量化を実現することが困難であった。
本願の主たる目的は、従来の磁気冷凍装置と比べて軽量化され得る磁気冷凍装置を提供することにある。
本開示に係る磁気冷凍装置は、磁気熱量材料と、磁気熱量材料を保持しており、磁気熱量材料の周囲に熱輸送媒体の流路を形成するように設けられている磁気熱容器と、磁気熱容器の内部に収容されている磁気熱量材料に対して磁場を印加可能であり、かつ磁場を変動可能である磁場発生装置とを備える。磁場発生装置が磁気熱容器に収容されている磁気熱量材料に磁場を印加している第1状態において、磁場は磁気熱容器の内部に収容されている磁気熱量材料とを通過して第1磁気経路を形成する。第1磁気経路は、磁場発生装置が磁気熱量材料を収容していない磁気熱容器に対して磁場を印加しているときに磁場が通過する経路とは異なる。
本開示によれば、従来の磁気冷凍装置と比べて軽量化され得る磁気冷凍装置を提供できる。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態1に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態1に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態1に係る磁気冷凍装置の変形例の断面図である。 実施の形態1に係る磁気冷凍装置において、磁石が磁気熱量材料を収容していない磁気熱容器に対して第1の位置に配置されている状態を示す断面図である。 実施の形態2に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態2に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態2に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態3に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態3に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態3に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態4に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態4に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態5に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態5に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態6に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態6に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態7に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態7に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態7に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態8に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態9に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態9に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態10に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態10に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態10に係る磁気冷凍装置の断面図である。 実施の形態10に係る磁気冷凍装置の断面図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
実施の形態1.
図1~図3に示されるように、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101は、磁気熱容器1、磁気熱量材料2、磁場発生装置3、及び熱輸送媒体4を主に備える。磁場発生装置3は、磁石3A及び駆動部3Bを含む。磁気冷凍装置101は、ヨークを備えていない。
なお、図1及び図2は、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第1の位置にある第1状態を示す。図3は、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第2の位置にある第2状態を示す。図1及び図3は、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面図である。図2は、磁気冷凍装置101の磁気熱容器1の中心軸CAに対する径方向(以下、単に径方向と記載する)に直交する断面図である。図2では、駆動部3Bの図示が省略されている。
図1に示されるように、磁気熱容器1は、内部に磁気熱量材料2を保持している。磁気熱容器1は、磁気熱量材料2の周囲に熱輸送媒体4の流路を形成するように設けられている。磁気熱容器1は、例えば管状部材である。磁気熱容器1は、例えば円管状部材である。なお、磁気熱容器1は、角管状部材であってもよい。磁気熱量材料2に生じた熱が磁気熱容器1の外部へ拡散することを防ぐ観点で、磁気熱容器1は、熱輸送媒体4よりも熱伝導率が低い(断熱性が高い)材料により構成されていることが好ましい。
図1に示されるように、磁気熱容器1には、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面において、磁気熱容器1の外周面に対して凹んでいる凹部10が形成されている。凹部10は、中心軸CAに対する周方向(以下、単に周方向と記載する)において互いに対向する第1対向部分11及び第2対向部分12を有する。凹部10は、第1対向部分11と第2対向部分12との間を接続する接続部分13をさらに有する。接続部分13は、例えば上記径方向に対して直交する方向に延びている。接続部分13は、例えば中心軸CA上に配置されている。
磁気熱量材料2は、磁気熱量効果が得られる磁性体からなる。磁気熱量材料2を構成する材料は、磁気熱量効果が得られる任意の材料であればよい。例えば、高い磁気熱量効果が求められる場合には、磁気熱量材料2を構成する材料は、透磁率が高い材料から選択されることが好ましい。このような磁気熱量材料2を構成する材料として、例えばガドリニウム(Gd)を含む合金又はランタン(La)を含む合金が挙げられる。
磁気熱量材料2の形状は、任意に選択され得る、例えば粒子状である。好ましくは、磁気熱量材料2の形状は、球体形状である。磁気熱量材料2は、磁気熱容器1の内部に充填されかつ固定されている。磁気熱容器1の内部において、磁気熱量材料2の周囲には、熱輸送媒体4が流通可能な隙間が形成されている。
第1状態において形成される後述する第1磁気経路MC1の磁気抵抗を低く抑える観点から、磁気熱量材料2は磁気熱容器1の内部に密に充填されていることが好ましい。磁気熱量材料2の形状が粒子状である場合、粒子間の空隙を通過する回数を減らして上記磁気抵抗を低く抑える観点から、磁気熱量材料2の粒子径(円相当径)は100μm以上であることが好ましい。他方、磁気熱量材料2に生じた温熱又冷熱を熱輸送媒体4に効率的に伝える観点から、磁気熱量材料2の粒子径は5mm以下であることが好ましい。例えば、磁気熱量材料2がガドリニウム系合金である場合、磁気熱量材料2の粒子径は1mm程度であることが好ましい。
磁場発生装置3は、磁気熱容器1の内部に収容されている磁気熱量材料2に対して磁場を印加可能であり、かつ当該磁場を変動可能である。磁場発生装置3は、例えば磁石3Aと、駆動部3Bとを含む。磁石3Aは、磁気熱容器1の内部に磁場を発生させる。駆動部3Bは、例えば方向Bに磁石3Aを往復移動させる。方向Bは、中心軸CAに直交しておりかつ第1対向部分11及び第2対向部分12が延在する方向である。駆動部3Bは、例えば磁石3Aに取り付けられたアクチュエータである。なお、駆動部3Bは、磁石3Aに対して磁気熱容器1を往復移動させてもよい。
磁石3Aは、例えば永久磁石である。磁石3Aは、例えばネオジウム磁石又はフェライト磁石であってもよい。磁石3Aは、磁気熱容器1に対する相対的な位置を変更可能である。磁気熱容器1に対する磁石3Aの相対的な位置は、駆動部3Bにより、図1に示される第1の位置と、図3に示される第2の位置との間で変更される。例えば、磁石3Aが磁気熱容器1に対して移動可能である。
図1に示されるように、第1状態において、磁気熱容器1に対して第1の位置にある磁石3Aは、凹部10に収容されており、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に磁場を印加する。第1状態において、磁石3AのN極は第1対向部分11と上記周方向に対向し、磁石3AのS極は第2対向部分12と上記周方向に対向する。第1状態において、磁石3Aの磁化方向に沿った側面は、凹部10の接続部分13と上記径方向に対向する。第1状態において、磁石3AのN極は第1対向部分11と接していてもよく、磁石3AのS極は第2対向部分12と接していてもよく、磁石3Aの上記側面は接続部分13に接していてもよい。磁石3AのN極の表面積は、例えば凹部10内を向いている第1対向部分11の外表面積と等しい。磁石3AのS極の表面積は、例えば凹部10内を向いている第2対向部分12の外表面積と等しい。円管状部材である磁気熱容器1の凹部10と磁石3Aとがこのように構成されていれば、磁気熱容器1に充填されている磁気熱量材料2に比較的均一な強度の磁気を与えることができるため、磁気熱量材料2の利用効率が向上する。
図1に示されるように、第1状態では、磁石3Aが磁気熱容器1の内部に発生させる磁場は、磁気熱容器1の内部に収容されている磁気熱量材料2と磁石3Aとを通過して、閉じた第1磁気経路MC1を形成する。第1磁気経路MC1は、磁石3A、第1対向部分11、第2対向部分12、及び磁器熱容器1内のみを通過する。
熱輸送媒体4は、磁気熱容器1の内部において磁気熱量材料2の隙間に充填される。熱輸送媒体4は、磁気熱量効果により磁気熱量材料2に生じる温熱および冷熱を輸送する。熱輸送媒体4は、磁気熱容器1の内部を、中心軸Cに沿った方向A(図2参照。以下、単に軸方向Aと記載する)に流通する。
図2に示されるように、磁気熱容器1は、第1流出入部OP1及び第2流出入部OP2をさらに有している。第1流出入部OP1は、磁気熱容器1の上記軸方向の一端に設けられている。第2流出入部OP2は、磁気熱容器1の上記軸方向の他端に設けられている。熱輸送媒体は、第1流出入部OP1から磁気熱容器1の内部に流入し、磁気熱容器1の内部を図2中の矢印Fに沿った方向に流れて、第2流出入部OP2から磁気熱容器1の外部に流出する。あるいは、熱輸送媒体4は、第2流出入部OP2から磁気熱容器1の内部に流入し、磁気熱容器1の内部を矢印Fとは逆方向に流れて、第1流出入部OP1から磁気熱容器1の外部に流出する。
図2に示されるように、凹部10は、例えば軸方向Aに延びている。凹部10は、例えば第1流出入部OP1から第2流出入部OP2まで延びている。言い換えると、第1流出入部OP1から第2流出入部OP2の各々にも、凹部10が形成されている。
図3に示されるように、第2状態において、磁気熱容器1に対して第2の位置にある磁石3Aは、凹部10の外に配置されている。第2状態では、上記第1状態において磁気熱量材料2に印加されていた磁場は当該磁気熱量材料2から除去されている。異なる観点から言えば、第2状態において、磁気熱容器1に対して第2の位置にある磁石3Aは、磁気熱量材料2が磁気熱量効果を発揮し得る程度の磁場を、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に印加しない。
図1~図3に示される磁気冷凍装置101は、第1流出入部OP1もしくは第2流出入部OP2に熱輸送媒体4を流入し、又は第1流出入部OP1もしくは第2流出入部OP2から熱輸送媒体4を流出させるためのポンプと接続されている。
他方、磁気冷凍装置101が第1流出入部OP1もしくは第2流出入部OP2に熱輸送媒体4を流入し、又は第1流出入部OP1もしくは第2流出入部OP2から熱輸送媒体4を流出させるためのポンプをさらに備えていてもよい。
図4に示されるように、磁気冷凍装置101は、第1流出入部OP1に熱輸送媒体4を流入させるためのポンプ6を備えていてもよい。例えば、磁気冷凍装置101は、第1流出入部OP1と接続されている第1配管61と、第2流出入部OP2と接続されている第2配管62とをさらに備え、ポンプ6は第1配管61上に設置されていてもよい。ポンプ6は、第1配管61、磁気熱容器1、及び第2配管62内の熱輸送媒体4を図4中の矢印Fの方向に輸送する。なお、第1配管61は、例えば図示しない第1熱交換器と接続される。第2配管62は、例えば図示しない第2熱交換器と接続される。
次に、磁気冷凍装置101の動作について説明する。初期状態として、磁気熱量材料2が熱輸送媒体4と同一温度であって、磁石3Aが磁気熱容器1に対して第2の位置に配置されており、磁気熱量材料2に対して磁場が除去されている上記第2状態を想定する。
まず、磁石3Aが、駆動部3Bによって磁気熱容器1に対して第2の位置から第1の位置に移動し、磁気熱容器1の凹部10の外部から内部に挿入される。これにより、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に対し磁場が除去されている第2状態から、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に対し磁場が印加されている第1状態に移行する。第2状態から第1状態に移行する際に、磁気熱量材料2が発熱し、磁気熱量材料2の温度が上昇する。磁気熱量材料2は隣接する熱輸送媒体4よりも高温になるため、磁気熱量材料2から熱輸送媒体4に温熱が伝わり、熱輸送媒体4の温度が上昇する。温度が上昇した熱輸送媒体4は、ポンプ6により磁気熱容器1から外部に輸送されることで、磁気熱容器1の外部機器(例えば第2熱交換器)に供給される。これと同時に、磁気熱容器1内には新たな熱輸送媒体4が流入する。磁気熱量材料2は、新たに流入した熱輸送媒体4にも温熱を伝える。温度が上昇した熱輸送媒体4は、ポンプ6により磁気熱容器1から外部に輸送される。上記プロセスにより、磁気熱量材料2の温度は、最終的に磁気熱容器1の内部に流入する熱輸送媒体4の温度にまで低下する。
次に、磁石3Aが、駆動部3Bによって磁気熱容器1に対して第1の位置から第2の位置に移動し、磁気熱容器1の凹部10の内部から外部に取り出される。これにより、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に対し磁場が印加されている第1状態から、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に対し磁場が除去されている第2状態に移行する。第1状態から第2状態に移行する際に、磁気熱量材料2が吸熱し、磁気熱量材料2の温度が低下する。磁気熱量材料2は隣接する熱輸送媒体4よりも低温になるため、磁気熱量材料2は熱輸送媒体4から熱を奪い、熱輸送媒体4の温度が低下する。温度が低下した熱輸送媒体4は、ポンプ6により磁気熱容器1から外部に輸送されることで、磁気熱容器1の外部機器(例えば第1熱交換器)に供給される。これと同時に、磁気熱容器1内には新たな熱輸送媒体4が流入する。磁気熱量材料2は、新たに流入した熱輸送媒体4にも温熱を伝える。温度が上昇した熱輸送媒体4は、ポンプ6により磁気熱容器1から外部に輸送される。上記プロセスにより、磁気熱量材料2の温度は、最終的に磁気熱容器1の内部に流入する熱輸送媒体4の温度にまで上昇する。
上記プロセスが繰り返されることで、磁気冷凍装置101によれば、磁気熱容器1から高温の熱輸送媒体4と低温の熱輸送媒体4を交互に取り出すことができる。そのため、磁気冷凍装置101は、ヒートポンプとして機能する。
第1状態と第2状態との切り替え時に、ポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向は切り替えられなくてもよい。第1状態においてポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向は、第2状態においてポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向と同じであってもよい。
他方、第1状態と第2状態との切り替え時に、ポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向は切り替えられてもよい。第2状態においてポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向は、第1状態においてポンプ6が熱輸送媒体4を輸送する方向とは逆であってもよい。このようにすれば、磁気熱容器1に対して一方の側を高温とし、他方の側を低温とすることが可能となる。例えば、第1流出入部OP1と第1配管61を介して接続されている第1熱交換器を低温側の熱交換器とし、第2流出入部OP2と第2配管62を介して接続されている第2熱交換器を高温側の熱交換器とすることが可能となる。この場合、磁気熱量材料2が励磁するプロセスと当該磁気熱量材料2が消磁するプロセスとか交互に連続して繰り返されることになり、磁気熱量材料2が蓄熱の役割を果たし、この1つのサイクルで得られる温度変化以上の温度差が磁気熱容器1に対する一方の側と他方の側との間で形成され得る。
上記動作時の熱輸送媒体4の状態は、液体でもよいし、気体でもよいし、気液混合状態でもよい。熱輸送媒体4が気液混合状態である場合、液体の熱輸送媒体4が磁気熱量材料2の熱を得て気体に相転移し得る。この場合、熱輸送媒体4の気液相転移に伴う潜熱が輸送可能となるため、上記動作時に相転移が起こらない熱輸送媒体4を利用する場合と比べて熱輸送媒体4の温度上昇を抑えつつ、熱輸送媒体4の単位質量あたりの熱輸送量を増加できる。
次に、磁気冷凍装置101の効果について説明する。
図5は、磁石3Aが磁気熱量材料2を収容していない磁気熱容器1に対して第1の位置に配置されている状態を示す。言い換えると、図5に示される磁気熱容器1は、その内部に磁気熱量材料2を収容していない点でのみ、図1に示される磁気熱容器1と異なっている。図5に示されるように、磁石3Aは、磁気熱量材料2を収容していない磁気熱容器1の凹部10に収容されているときに、磁気熱容器1の外部に漏れ出る磁場を形成するように設けられていてもよい。磁気冷凍装置101では、磁石3Aがこのように設けられている場合にも、図1に示されるように第1状態において第1磁気経路が形成され得る。これは、磁気冷凍装置101では、第1状態において、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2の透磁率を利用して磁石3Aの磁気を磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2の全体に渡らせることができるためである。
具体的には、磁気熱容器1には凹部10が形成されており、第1状態において磁石3Aが凹部10に収容される。磁石3AのN極は第1対向部分11と対向し、磁石3AのS極は第2対向部分12と対向する。これにより、磁石3Aにより磁気熱量材料2に印加される磁場の経路は、磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2の全体を通るように形成され得る。
その結果、磁気冷凍装置101では、磁石により磁気熱量材料に印加される磁場の経路を形成するために従来の磁気冷凍装置において必須とされていたヨークが不要となり、従来の磁気冷凍装置と比べて軽量化が実現され得る。
<変形例>
磁気冷凍装置101は、以下のように変形され得る。
磁気熱量材料2の表面には、図示しない被覆層が形成されていてもよい。被覆層は、磁気熱量材料2が熱輸送媒体4に触れることによって腐食することを抑制するように設けられている。被覆層を構成する材料は、上記腐食を抑制できる任意の材料であればよく、樹脂材料又は金属材料であってもよい。また、熱輸送媒体4が上記腐食を抑制するための防腐食剤を含んでいてもよい。磁気熱量材料2の表面に樹脂材料からなる被覆層が形成されている場合には、磁気熱量材料2の粒子間の電気伝導度が下がり、磁場の変化に伴って磁気熱量材料2に生じる渦電流損失が低減され得る。
磁気熱量材料2を構成する材料は、磁気熱量材料2の磁気熱量効果が低減している状況では透磁率が低くなる材料であってもよい。磁気熱量材料2の透磁率が小さい場合は、上記第1状態においても、磁気熱量材料2を収容している磁気熱容器1の内部に強い磁気経路は形成されないことから、磁気熱量材料2には強磁場が印加されない。このような構成は、磁気熱量材料2による磁気熱量効果が小さい場合に、第1状態において磁場が印加されているときに当該磁気熱量材料2に渦電流が生じて電力損失が生じることを抑制する観点では、望ましい。
磁石3Aは、永久磁石に限られるものではない。磁石3Aは、磁気熱量材料2に対して磁場の変化を与え得る限りにおいて任意の構成を有していればよく、例えば電磁石、より具体定期には超伝導電磁石であってもよい。磁石3Aが電磁石である場合には、磁石3Aは凹部10に固定されていてもよい。磁気冷凍装置101は、駆動部3Bを備えていなくてもよい。このようにしても、コイルに流す電流量を調整することで磁気熱容器1に収容されている磁気熱量材料2に印加する磁場を変動可能である。
実施の形態2.
図6~図8に示されるように、実施の形態2に係る磁気冷凍装置102は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置101と同様に動作する。
なお、図6及び図7は、実施の形態2に係る磁気冷凍装置102の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第1の位置にある第1状態を示す。図8は、磁気冷凍装置102の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第2の位置にある第2状態を示す。図6及び図8は、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面図である。図7は、磁気冷凍装置102の磁気熱容器1の径方向に直交する断面図である。図6~図8では、駆動部3Bの図示が省略されている。
実施の形態2に係る磁気冷凍装置102では、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面において磁気熱容器1がC字形状を有している。磁気熱容器1の凹部10は、C字形状の両端部間の空隙として形成されている。凹部10は、磁気熱容器1の外周面のうち中心軸CAに対して外側を向いた外周面に対して中心軸CA側に凹んでいる。磁気熱容器1の凹部10の第1対向部分11及び第2対向部分は、C字形状の両端部を構成している。中心軸CAに直交する断面において、第1対向部分11及び第2対向部分12の各々の内側(中心軸CA側)に位置する端部は、磁気熱容器1の内部空間よりも内側を周方向に延在する内側部分を介して互いに接続されている。中心軸CAに直交する断面において、第1対向部分11及び第2対向部分12の各々の外側に位置する端部は、磁気熱容器1の内部空間に対する外側を周方向に延在する外側部分を介して互いに接続されている。
図6に示されるように、磁気冷凍装置102では、磁石3Aが磁気熱容器1に対して第1の位置に配置されているときに、磁石3A及び磁気熱容器1が中心軸CAに直交する断面において環状に配置される。このような磁気冷凍装置102では、磁気冷凍装置101と比べて、長い第1磁気経路MC1が形成され得る。その結果、第1磁気経路MC1の断面積が互いに同等とされている磁気冷凍装置102と磁気冷凍装置101とを比べたときに、磁気冷凍装置102の磁気熱容器1に収容できる磁気熱量材料2の量は、磁気冷凍装置101の磁気熱容器1に収容できる磁気熱量材料2の量と比べて多くなり得る。
図6に示されるように、磁石3A及び磁気熱容器1は、中心軸CAに直交する断面において角環状に配置されてもよい。なお、磁石3A及び磁気熱容器1は、中心軸CAに直交する断面において円環状に配置されてもよい。
中心軸CAに直交する断面において、第1対向部分11及び第2対向部分12は、例えば磁気熱容器1の上記内側部分と上記外側部分との間の最短距離で接続する。中心軸CAに直交する断面において、磁石3AのN極及びS極の各表面の幅は、例えば、第1対向部分11及び第2対向部分12の長さ、並びに磁気熱容器1の上記内側部分と上記外側部分との間の最短距離に等しい。このようにすれば、磁気熱容器1内の位置によらず、磁気熱量材料2に均一な強さの磁場を印加することができる。
図6に示されるように、第1状態において磁気熱容器1及び磁石3Aの内側には、空間が形成される。上記空間は、軸方向に沿って延びている。図8に示されるように、第2状態において、磁石3Aは上記空間から離れるように移動するため、上記空間は第2状態においても保たれる。上記空間の用途は、任意に選択され得る。例えば、磁場発生装置3の上記駆動部が上記空間に収容されていてもよい。他の例として、磁気熱容器1の強度を高めるための部材、例えば樹脂材料又はセメント等、が上記空間内に充填されていてもよい。さらに他の例として、磁気熱容器1から流出した熱輸送媒体の帰還路として、熱輸送媒体が流れる配管が上記空間に収容されていてもよい。
磁気冷凍装置102も、磁気冷凍装置101と同様に変形例され得る。磁気冷凍装置102においても、磁石3Aは電磁石であってもよい。この場合、磁気熱容器1には凹部10が形成されておらず、磁石3Aに含まれるコイルが環状の磁気熱容器1の周方向における一部分にコイルを巻きつけられていてもよい。このようにしても、第1磁気経路が形成され得る。
実施の形態3.
図9~図11に示されるように、実施の形態3に係る磁気冷凍装置103は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置101と同様に動作する。
なお、図9及び図10は、実施の形態3に係る磁気冷凍装置103の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第1の位置にある第1状態を示す。図11は、磁気冷凍装置103の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第2の位置にある第2状態を示す。図9及び図11は、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面図である。図10は、磁気熱容器1の径方向に直交する断面図である。図9~図11では、駆動部3Bの図示が省略されている。
実施の形態3に係る磁気冷凍装置103では、磁気熱量材料2が磁気熱容器1の内部において中心軸に沿った方向に延びる複数の板状部材20を構成している。
磁気熱容器1の中心軸に直交する断面において、複数の板状部材20の各々の一端は第1対向部分11の内周面に接続されている。上記断面において、複数の板状部材20の各々の他端は第2対向部分12の内周面に接続されている。上記断面において、複数の板状部材20の各々は中心軸CAに対する径方向において互いに間隔を空けて配置されている。隣り合う2つの板状部材20の間に形成される隙間は、熱輸送媒体4の流通路を成している。図10に示されるように、隣り合う2つの板状部材20の間に形成される隙間は、第1流出入部OP1及び第2流出入部OP2に連なっている。
異なる観点から言えば、磁気冷凍装置103の磁気熱量材料2には、複数のスリットが形成されている。各スリットが、熱輸送媒体4の流通路を成している。
磁気冷凍装置103では、磁気熱量材料2の透磁率が熱輸送媒体4の透磁率よりも高ければ、磁石3Aの磁気が磁気熱量材料2に集中し得る。そのため、磁気冷凍装置103では、第1磁気経路MC1が、熱輸送媒体4の流通路を通過せず、磁石3A、第1対向部分11、磁気熱量材料2、及び第2対向部分12のみを通過するように、形成され得る。そのため、磁気冷凍装置103に形成される第1磁気経路MC1の磁気抵抗は、磁気冷凍装置101に形成される第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも低くなり得る。また、磁気冷凍装置103において隣り合う2つの板状部材20間に形成される1つの空間の断面積(流路断面積)は、磁気冷凍装置101において磁気熱量材料2の粒子間に形成される1つの空間の断面積よりも大きく設定され得る。この場合、磁気冷凍装置103において隣り合う2つの板状部材20間に形成される1つの空間を流れる熱輸送媒体4の圧力損失は、磁気冷凍装置101において磁気熱量材料2の粒子間に形成される1つの空間を流れる熱輸送媒体4の圧力損失よりも少なくなり得る。
複数の板状部材20の各々の厚みは、磁気熱量材料2と熱輸送媒体4との間の伝熱特性(熱の取り出し効率)に影響する。複数の板状部材20の各々の厚みは、例えば0.5mm以上5.0mm以下である。隣り合う2つの板状部材20間に形成される上記空間の幅(隣り合う2つの板状部材20の間隔)は、当該空間を流れる熱輸送媒体4の圧力損失、及び磁気熱量材料2と熱輸送媒体4との間の伝熱特性(熱の取り出し効率)に影響する。上記空間の幅が狭すぎると、圧力損失が高まり熱の取り出し効率が低下する。上記空間の幅が広すぎると、磁気熱容器1に収容される磁気熱量材料2の体積が小さくなるため、磁気熱容器1の体積利用率が低くなる。隣り合う2つの板状部材20間の間隔は、板状部材20の厚みと対比に基づいて設定され得るが、例えば0.5mm以上5.0mm以下である。各板状部材20の透磁率は、隣り合う2つの板状部材20間の透磁率より大きいため、磁石3Aから与えられた磁束は各板状部材20に集中する。各板状部材20の磁束密度を高めるために、例えば、各板状部材20を通る磁束の密度が磁石3Aの磁束密度の2倍程度となるように、隣り合う2つの板状部材20間の間隔は板状部材20の厚みと同等であってもよい。
磁気冷凍装置103では、隣り合う2つの板状部材20の間の距離は、周方向及び軸方向の少なくともいずれかにおいて一定であってもよい。隣り合う2つの板状部材20の間の距離は、周方向及び軸方向の各々において一定でなくてもよい。隣り合う2つの板状部材20の少なくとも一部が互いに間隔を空けて配置されており、熱輸送媒体4の流路が形成され得る限りにおいて、隣り合う2つの板状部材20の各一部は互いに接触していてもよい。
磁気冷凍装置103では、中心軸CAに直交する断面において、一部の板状部材20の一端及び他端は、接続部分13に接続されていてもよい。
磁気冷凍装置103は、磁気熱量材料2が複数の板状部材20を構成している点を除き、磁気冷凍装置102と同様の構成を備えていてもよい。
実施の形態4.
図12に示されるように、実施の形態4に係る磁気冷凍装置104は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置101と同様に動作する。
なお、図12は、磁気冷凍装置104の磁石3Aが磁気熱容器1に対して第1の位置にある第1状態を示す。図12は、磁気冷凍装置104の磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面図である。図12では、駆動部3Bの図示が省略されている。
図12に示されるように、磁気冷凍装置104は、ヨーク7を備えている。ヨーク7は、磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面において、磁気熱容器1を囲むように配置されている。ヨーク7は、磁気熱容器1の中心軸CAに沿った方向から視て、磁気熱容器1を囲むように配置されている。磁気熱容器1の中心軸CAに直交する断面において、ヨーク7はC字形状を有している。中心軸CAに直交する断面において、ヨーク7は、磁気熱容器1の凹部10の第1対向部分11と対向する第3対向部分71と、凹部10の第2対向部分12と対向する第4対向部分72と、第3対向部分71と第4対向部分72とを接続する接続部分73とを有している。接続部分73は、中心軸CAに対して凹部10とは反対側に配置されている。第2状態では、磁石3Aは磁気熱容器1に対してヨーク7とは反対側に配置される。ヨーク7を構成する材料は、強磁性体である。
ヨーク7の第3対向部分71及び第4対向部分72の各々と磁気熱容器1との間の距離は、磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第1状態において磁石3A、磁気熱容器1及び、ヨーク7を通る磁気経路の磁気抵抗が、第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも大きくなるように、設定される。その結果、図12に示されるように、磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第1状態では、第1磁気経路MC1が形成される。
ヨーク7の厚みは、上記第1状態において磁気飽和しない程度の厚みであればよく、上記第1状態において外部への磁気漏洩の許容値、及び磁気熱量材料2に見込まれる温度変化又は経年変化に起因した透磁率の低下量等に応じて設定され得る。このような観点から見込まれるヨーク7の厚みは、例えば10mm以下である。
磁気冷凍装置104において、磁気熱量材料2を構成する材料は、温度変化及び経年変化などによって透磁率が変化しやすい材料であってもよい。磁気熱量材料2の透磁率が温度変化または経年変化によって低下した場合には、その低下量によっては、第1状態においても第1磁気経路MC1が形成されず磁石3Aの磁気が磁気熱容器1の外部に漏洩するおそれがある。ヨーク7は、このような場合に磁石3Aの磁気が磁気冷凍装置104の外部に漏洩することを防止するためのものである。
図13は、図12に示される磁気冷凍装置104において磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合に、第1状態において形成される第3磁気経路MC3を示す。磁気冷凍装置104では、磁気熱量材料2の透磁率が低下して第1磁気経路MC1の磁気抵抗が高くなると、磁石3A、第1対向部分11、磁気熱容器1内の一部の磁気熱量材料2、ヨーク7、及び第2対向部分12を通過する磁気経路の磁気抵抗が、第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも小さくなる。図13に示されるように、磁気冷凍装置104では、磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合に、磁石3A、第1対向部分11、磁気熱量材料2、磁気熱容器1の外側部分、ヨーク7、磁気熱容器1の外側部分、磁気熱量材料2、及び第2対向部分12を通る第3磁気経路MC3が形成され得る。その結果、磁気冷凍装置104では、磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合にも、磁気冷凍装置104の外部への磁気漏洩が防止され得る。
磁気冷凍装置104は、ヨーク7を備えている点を除き、磁気冷凍装置102又は磁気冷凍装置103と同様の構成を備えていてもよい。
磁気冷凍装置104のヨーク7は、後述する実施の形態7に係る磁気冷凍装置107の第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bと同様に、磁気熱容器1に向けて突出しており、かつ中心軸CAに沿った方向において互いに間隔を空けて配置されている複数の突出部と、複数の突出部の各々の周りに巻き回されているコイルとを含んでいてもよい。磁気冷凍装置104は、第1磁気経路MC1の磁場変動によって生じる上記コイルの誘導起電力を測定する測定部をさらに備えていてもよい。
実施の形態5.
図14及び図15に示されるように、実施の形態5に係る磁気冷凍装置105は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気冷凍装置101と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置101と同様に動作する。
図14及び図15に示されるように、磁気冷凍装置105は、第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとを備える。第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々は、磁気冷凍装置101の磁気熱容器1と同等の構成を有している。第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bは、それぞれの中心軸CAが互いに平行に延びておりかつ第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の凹部10が互いに対向するように配置されている。好ましくは、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bは、それぞれの中心軸CA間を結ぶ線分に対する垂直二等分線に対して互いに線対称に配置されている。
磁気冷凍装置105は、磁石3Aが第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に対して相対的に往復移動することにより、図14に示される第3状態と、図15に示される第4状態とを切り替えるように設けられている。
図14に示される第3状態では、磁石3Aが第1磁気熱容器1Aに対して第1の位置にあって第2磁気熱容器1Bに対して第2の位置に配置されている。第3状態では、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bのうち、第1磁気熱容器1A内にのみ第1磁気経路MC1が形成される。
図15に示される第4状態では、磁石3A第1が第1磁気熱容器1Aに対して第2の位置にあって第2磁気熱容器1Bに対して第1の位置に配置されている。第4状態では、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bのうち、第2磁気熱容器1B内にのみ第1磁気経路MC1が形成される。
磁気冷凍装置105では、第3状態と第4状態とが繰り返し切り替えられることにより、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に収容される磁気熱量材料2は発熱と吸熱とを交互に繰り返す。そのため、磁気冷凍装置105は、単体で磁気冷凍サイクル装置のヒートポンプとして作用し得る。これに対し、磁気冷凍装置101では、磁気冷凍サイクル装置のヒートポンプとして作用するためには、少なくとも2つの磁気冷凍装置101が必要であって、一方の磁気冷凍装置101が第1状態であるときに他方の磁気冷凍装置101が第2状態とされ、一方の磁気冷凍装置101が第2状態に切り替えられるときにこれと同時に他方の磁気冷凍装置101が第1状態に切り替えられる必要がある。そのため、磁気冷凍サイクル装置のヒートポンプとして磁気冷凍装置105を採用することにより、磁気冷凍サイクル装置のヒートポンプを2つの磁気冷凍装置101で実現する場合と比べて、部品点数、具体的には磁石3Aの使用量、を減らすことができる。
第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとの間の方向Bの距離は、第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとを通る磁気経路が形成されないように、設定される。第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の厚みが薄く、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bを厚み方向に通過する磁気経路の磁気抵抗が低い場合には、第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとの間の方向Bの距離は、例えば1mm以上10mm以下であってもよい。第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の厚みが厚く、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bを厚み方向に通過する磁気経路の磁気抵抗が高い場合には、第1磁気熱容器1Aは第2磁気熱容器1Bと接触していてもよい。
磁気冷凍装置105の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
磁気冷凍装置105は、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に熱輸送媒体4を輸送する1つのポンプをさらに備えていてもよい。磁気冷凍装置105は、第1磁気熱容器1Aに熱輸送媒体4を輸送するためのポンプと、第2磁気熱容器1Bに熱輸送媒体4を輸送するためのポンプとをさらに備えていてもよい。
実施の形態6.
図16に示されるように、実施の形態6に係る磁気冷凍装置106は、特に説明しない限り、実施の形態5に係る磁気冷凍装置105と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置105と同様に動作する。なお、図16は、磁気冷凍装置106の磁石3Aが第1磁気熱容器1Aに対して第1の位置にある第3状態を示す。
図16に示されるように、磁気冷凍装置106は、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bをさらに備えている点で、磁気冷凍装置105とは異なる。第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bの各々は、実施の形態4に係る磁気冷凍装置104のヨーク7と同様の構成を有している。第1ヨーク7Aと第1磁気熱容器1Aとの関係、及び第2ヨーク7Bと第2磁気熱容器1Bとの関係は、いずれも磁気冷凍装置104における磁気熱容器1とヨーク7との関係と同等である。
中心軸CAに直交する断面において、第1ヨーク7Aは第1磁気熱容器1Aを囲むように配置されており、第2ヨーク7Bは第2磁気熱容器1Bを囲むように囲むように配置されている。上記断面において、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bは、第1磁気熱容器1A、第2磁気熱容器1B、及び磁石3Aの全体を囲むように環状に配置されている。
第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の中心軸CAに直交する断面において、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bは環形状を成すように互いに接続されている。第1ヨーク7Aの第3対向部分71は、第2ヨーク7Bの第3対向部分71と接続されている。第1ヨーク7Aの第4対向部分72は、第2ヨーク7Bの第4対向部分72と接続されている。
第1ヨーク7Aの第3対向部分71及び第4対向部分72の各々と第1磁気熱容器1Aとの間の距離は、第1磁気熱容器1Aに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第3状態において磁石3A、第1磁気熱容器1A及び、第1ヨーク7Aを通る磁気経路の磁気抵抗が、第3状態において磁石3A及び第1磁気熱容器1A内に形成されるべき第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも大きくなるように、設定される。その結果、図16に示されるように、第1磁気熱容器1Aに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第3状態では、第1磁気熱容器1A内に第1磁気経路MC1が形成される。
第2ヨーク7Bの第3対向部分71及び第4対向部分72の各々と第2磁気熱容器1Bとの間の距離は、第2磁気熱容器1Bに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第4状態において磁石3A、第2磁気熱容器1B及び、第2ヨーク7Bを通る磁気経路の磁気抵抗が、第4状態において磁石3A及び第2磁気熱容器1B内に形成されるべき第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも大きくなるように、設定される。第2磁気熱容器1Bに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときの第4状態では、第2磁気熱容器1B内に第1磁気経路MC1が形成される。
第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bの各々の厚みは、磁気冷凍装置104のヨーク7の厚みと同様の観点で設定され得る。第1ヨーク7Aの厚みは、例えば第2ヨーク7Bの厚みと同じである。なお、第1ヨーク7Aの厚みは、例えば第2ヨーク7Bの厚みと異なっていてもよい。
磁気冷凍装置106において、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に収容されている磁気熱量材料2を構成する材料は、温度変化及び経年変化などによって透磁率が変化しやすい材料であってもよい。
図17は、図16に示される磁気冷凍装置106において第1磁気熱容器1Aに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合に、第3状態において形成される第3磁気経路MC3を示す。磁気冷凍装置106では、第1磁気熱容器1Aに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下して第1磁気経路MC1の磁気抵抗が高くなると、磁石3A、第1磁気熱容器1Aの第1対向部分11、第1磁気熱容器1A内の一部の磁気熱量材料2、第1ヨーク7A、及び第1磁気熱容器1Aの第2対向部分12を通過する第3磁気経路MC3の磁気抵抗が、第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも小さくなる。その結果、図17に示されるように、磁気冷凍装置106では、第3磁気経路MC3が形成され得る。
同様に、第2磁気熱容器1Bに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合にも、磁気冷凍装置106では、磁石3A、第2磁気熱容器1Bの第1対向部分11、第2磁気熱容器1B内の一部の磁気熱量材料2、第2ヨーク7B、及び第2磁気熱容器1Bの第2対向部分12を通過する第3磁気経路MC3の磁気抵抗が、第1磁気経路MC1の磁気抵抗よりも小さくなる。
その結果、磁気冷凍装置106では、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかの磁気熱量材料2の透磁率が低下した場合にも、磁気冷凍装置106の外部への磁気漏洩が防止され得る。
また、磁気冷凍装置106では、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bが磁石3A、第1磁気熱容器1A、及び第2磁気熱容器1Bの全体を囲むように配置されているため、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bがその内部と外部との間を磁気的に遮蔽し得る。例えば、第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとが方向Bにおいて互いに間隔を空けて配置されている場合には、磁石3Aが第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各凹部10間を往復移動する際に、磁石3Aの少なくとも一部が第1磁気熱容器1Aと第2磁気熱容器1Bとの間から露出する。この場合には、磁気熱量材料2の透磁率が低下していなくても、磁石3Aの磁気が第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの外部に漏洩する。磁気冷凍装置106では、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bは、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの外部に漏洩した磁気が磁気冷凍装置106の外部に漏洩することを防止する。
磁気冷凍装置106の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
実施の形態7.
図18、図19、及び図20に示されるように、実施の形態7に係る磁気冷凍装置107は、特に説明しない限り、実施の形態6に係る磁気冷凍装置106と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置106と同様に動作する。
図18~図20に示されるように、磁気冷凍装置107の第1ヨーク7Aは、第1磁気熱容器1Aの凹部10に向けて突出しており、かつ中心軸CAに沿った方向において互いに間隔を空けて配置されている複数の突出部81と、複数の突出部81の各々の周りに巻き回されている複数のコイル82とを含んでいる。複数の突出部81の各々を構成する材料は、強磁性体である。複数の突出部81の各々は、例えば第1ヨーク7Aの本体部と一体として構成されている。1組の突出部81及びコイル82は、当該突出部81を通る磁場の変化を検出する検出部8Aを成している。
同様に、第2ヨーク7Bは、第2磁気熱容器1Bの凹部10に向けて突出しており、かつ中心軸CAに沿った方向において互いに間隔を空けて配置されている複数の突出部81と、複数の突出部81の各々の周りに巻き回されている複数のコイル82とを含んでいる。第2ヨーク7Bの複数の突出部81及び複数のコイル82は、第1ヨーク7Aの複数の突出部81及び複数のコイル82と同様の構成を有している。1組の突出部81及びコイル82は、当該突出部81を通る磁場の変化を検出する検出部8Bを成している。
図19に示されるように、複数の突出部81及び複数のコイル82は、例えば中心軸CAに沿った方向Aにおいて互いに間隔を空けて並んで配置されている。磁気冷凍装置107は、コイル82の誘導起電力を測定する測定部9をさらに備える。コイル82の誘導起電力は磁石3Aが方向Bに往復移動することにより変化するが、この変化量は磁気熱量材料2の透磁率が低下するほど多くなる。
具体的には、図18に示されるように、第1磁気熱容器1Aに収容されている磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときには、第1ヨーク7Aを通る磁石3Aの磁気は少ないため、磁石3Aの移動に伴ってコイル82に生じる誘導起電力は小さく、測定部9において比較的小さい電圧が測定される。
他方、図20に示されるように、磁気熱量材料2の透磁率が低下したときには、第1ヨーク7Aを通る磁石3Aの磁気は多いため、磁石3Aの移動に伴ってコイル82に生じる誘導起電力は、磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときのそれと比べて大きくなる。そのため、測定部9において測定される電圧は、磁気熱量材料2の透磁率が低下していないときのそれと比べて大きくなる。その結果、測定部9により測定される電圧が変化していることを確認することにより、第1磁気熱容器1A又は第2磁気熱容器1Bに収容されている磁気熱量材料2に磁場の変化が適切に与えられていることを確認できる。さらに、測定部9により測定される電圧の変化量の変動を確認することにより、磁気熱量材料2の透磁率の変化量を見積もることができ、磁気熱量材料2の磁気熱量効果の程度、及び、磁気熱量効果の程度からの推定による磁気熱量材料2の温度あるいは磁気熱量材料2の劣化状況を監視することができる。
なお、磁気冷凍装置107では、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bの少なくともいずれかが、少なくとも1つの突出部81と、少なくとも1つのコイル82とを含んでいればよい。例えば、1組の突出部81及びコイル82が、磁気冷凍装置107において磁気熱量材料2の透磁率が最も低下しやすい領域の周囲にのみ配置されていてもよい。
磁気冷凍装置107の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
実施の形態8.
図21に示されるように、実施の形態8に係る磁気冷凍装置108は、特に説明しない限り、実施の形態7に係る磁気冷凍装置107と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置107と同様に動作する。
磁気冷凍装置108では、第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bよりも内側には、磁石3Aが移動する空間15を除き、接着剤14が充填されている。磁石3Aが移動する空間15には、接着剤14が第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bと第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bとの間に充填される際に図示しない中子が挿入される。当該中子は、接着剤14が固化した後に、取り除かれる。このようにして、空間15は、形成され得る。
接着剤14は、例えば硬化性樹脂又はセメントである。好ましくは、接着剤14の熱伝導率は、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの熱伝導率よりも低い。このようにすれば、磁気熱量材料2に生じた熱が第1磁気熱容器1A又は第2磁気熱容器1Bの外部へ拡散することを抑制できる。
磁気冷凍装置108では、磁石3Aの移動空間15を除き、接着剤14が、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bと第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bとの間に充填されているため、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bが第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bに対して強固に位置決めされる。
磁石3Aが第1磁気熱容器1A又は第2磁気熱容器1Bの凹部10に挿入あるいは取り出されるとき、磁石3Aに与えられた運動エネルギーの一部は磁気熱量材料2に印加される磁場を変化させるという形で電磁エネルギーに変換され、磁石3Aと磁気熱量材料2の間に磁力が生じる。この磁力は、磁石3A、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1B、並びに第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bの各々の相対位置のズレ、あるいは第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの微小な変形を引き起こすおそれがある。特に、複数年連続して使用される場合には、上記磁力が磁石3A及び磁気熱量材料2に繰り返し加えられるため、上記リスクが高くなる。これに対し、磁気冷凍装置108では、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bが接着剤14によって第1ヨーク7A及び第2ヨーク7Bに対して固定されているため、上記リスクが軽減されている。
磁気冷凍装置108の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
実施の形態9.
図22、及び図23に示されるように、実施の形態9に係る磁気冷凍装置109は、特に説明しない限り、実施の形態8に係る磁気冷凍装置108と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置108と同様に動作する。
図22及び図23に示されるように、磁気冷凍装置109は、空間15内に配置されている少なくとも1つのベアリング16をさらに備える。ベアリング16は、磁石3Aの方向Bへの移動を案内する。ベアリング16は、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の第1対向部分11の外周面と磁石3AのN極面との間、及び第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の第2対向部分12の外周面と磁石3AのS極面との間に配置されている。ベアリング16の軸方向は、中心軸CAに沿っている。
ベアリング16は、外輪17、保持器18、及び複数の転動体19を含む。外輪17は、空間15内に嵌め合わされている。外輪17は、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの凹部10間に嵌め合わされている。外輪17の軸方向の一端は第1磁気熱容器1Aの凹部10と接続されており、外輪17の軸方向の他端は第2磁気熱容器1Bの凹部10に接続されている。保持器18は、外輪17の内側に嵌め合わされている。保持器18には、複数の転動体19を保持するためのポケットが形成されている。複数の転動体19の各々は、保持器18によって転動可能に保持されている。複数の転動体19の各々は、例えばベアリング16の軸方向及び周方向の各々に互いに間隔を空けて配置されている。
複数の転動体19の各々は、磁石3Aの外周面と接触可能である。複数の転動体19の各々は、磁石3Aが方向Bに往復移動するときに転動可能である。ベアリング16は、例えばスライドベアリングであってもよい。
磁気冷凍装置109は、方向Aにおいて互いに間隔を空けて並んで配置されている複数のベアリング16を備えていてもよい。異なる観点から言えば、図23に示されるベアリング16は、方向Aにおいて複数片に分割されていてもよい。
好ましくは、ベアリング16を構成する材料は、非磁性体である。好ましくは、磁石3AのN極面及びS極面には、複数の転動体19の各々の一部を収容する複数の溝面(転走面)が形成されている。複数の溝面の各々は、方向Bに沿って延びており、方向Aにおいて互いに間隔を空けて形成されている。このようにすれば、N極面及びS極面のうち溝面が形成されていない領域と磁気熱量材料2との間の距離を短くすることができる。
磁気冷凍装置109においても、磁石3Aが方向Bに移動することに伴い、磁石3Aの極方向への磁力が生じる。他方、磁気冷凍装置109では、ベアリング16が、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bに対する磁石3Aの相対的な位置が変化することを防止し、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々の凹部10の外周面と磁石3AのN極面及びS極面との間の最短距離(面間垂直距離)が保持され得る。
磁気冷凍装置109の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
実施の形態10.
図24~図27に示されるように、実施の形態10に係る磁気冷凍装置110は、特に説明しない限り、実施の形態9に係る磁気冷凍装置109と同一の構成及び効果を有しており、磁気冷凍装置109と同様に動作する。
磁気冷凍装置110において、磁石3Aは、磁石3Aの移動方向Bに分割されている複数の磁石片を含む。図示しない駆動部は、複数の磁石片を段階的に移動可能である。駆動部は、複数の磁石片を個別に段階的に移動可能であるとともに、複数の磁石片を同時にまとめて移動可能であってもよい。磁石3Aに含まれる磁石片の数は、2以上の任意の数であればよい。
磁気冷凍装置110では、複数の磁石片の各々を段階的に往復移動させることにより、第1磁気経路MC1及び第2磁気熱容器1Bに収容されている磁気熱量材料2に印加される磁場の変化を段階的に引き起こすことができる。この場合、複数の磁石片を同時にまとめて移動させる場合と比べて、磁気熱量材料2の励磁速度が低下するため、励磁に伴う磁気熱量材料2の発熱及び消磁に伴う磁気熱量材料2の吸熱を、ゆるやかに進行させることができる。その結果、磁気冷凍装置110では、磁気熱量材料2の励磁速度と磁気熱量材料2と熱輸送媒体4との熱交換の速度との差を小さくすることができ、磁気熱量材料2の励磁速度が磁気熱量材料2と熱輸送媒体4との熱交換の速度よりも速い場合に引き起こされる磁気熱量材料2の温度変化が抑制され得る。
以下では、図24~図27を参照して、磁気冷凍装置110の動作を、磁石3Aが3つの磁石片3A1,3A2,3A3に分割されている構成を例に説明する。磁石片3A1,3A2,3A3の各々は、個別に駆動可能である。
図24は、3つの磁石片3A1,3A2,3A3の全てが、第1磁気熱容器1Aの凹部10に対して第1の位置に配置されている第3状態にある状態(以下、第5状態)を示す。図24に示される第5状態では、3つの磁石片3A1,3A2,3A3の全てが、第1磁気熱容器1Aの凹部10に収容されている。このとき、磁石3A及び第1磁気熱容器1Aを通る第1磁気経路MC1Aが形成される。
図24に示される第5状態から、1つの磁石片3A1のみが方向Bに移動して、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されることにより、図25に示される状態(以下、第6状態)が実現される。
図25に示される第第6状態では、2つの磁石片3A2,3A3が、第1磁気熱容器1Aに対して第1の位置に配置されて第3状態にあるとともに、1つの磁石片3A1が、第2磁気熱容器1Bに対して第1の位置に配置されており第1磁気熱容器1Aに対して第2の位置に配置されて第4状態にある。これにより、磁石片3A2,3A3と第1磁気熱容器1Aを通る第1磁気経路MC1Bと、磁石片3A1と第2磁気熱容器1Bとを通る第1磁気経路MC1Cとが同時に形成される。
図25に示される第6状態では、図24に示される第5状態と比べて、第1磁気熱容器1Aの凹部10に収容されている磁石片の数が1つ減り、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されている磁石片の数が1つ増えている。これにより、第1磁気熱容器1Aに収容される磁気熱量材料2は吸熱し、第2磁気熱容器1Bに収容される磁気熱量材料2は発熱する。
図25に示される第6状態から、1つの磁石片3A2のみが方向Bに移動して、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されることにより、図26に示される状態(以下、第7状態)が実現される。図25に示される第6状態から図26に示される第7状態への切り替えは、図24に示される第5状態から図25に示される第6状態への切り替えによって生じた第2磁気熱容器1B内の磁気熱量材料2の発熱量が熱輸送媒体4に伝えられた後に行われることが好ましい。
図26に示される第7状態では、1つの磁石片3A3が、第1磁気熱容器1Aに対して第1の位置に配置されて第3状態にあるとともに、2つの磁石片3A1,3A2が、第2磁気熱容器1Bに対して第1の位置に配置されており第1磁気熱容器1Aに対して第2の位置に配置されて第4状態にある。これにより、磁石片3A3と第1磁気熱容器1Aを通る第1磁気経路MC1Cと、磁石片3A1,3A2と第2磁気熱容器1Bとを通る第1磁気経路MC1Bとが同時に形成される。
図26に示される第7状態では、図25に示される第6状態と比べて、第1磁気熱容器1Aの凹部10に収容されている磁石片の数が1つ減り、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されている磁石片の数が1つ増えている。これにより、第1磁気熱容器1Aに収容される磁気熱量材料2は吸熱し、第2磁気熱容器1Bに収容される磁気熱量材料2は発熱する。
図26に示される第7状態から、1つの磁石片3A3のみが方向Bに移動して、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されることにより、図27に示される状態(以下、第8状態)が実現される。図26に示される第7状態から図27に示される第8状態への切り替えは、図25に示される第6状態から図26に示される第7状態への切り替えによって生じた第2磁気熱容器1B内の磁気熱量材料2の発熱量が熱輸送媒体4に伝えられた後に行われることが好ましい。
図27に示される第8状態では、3つの磁石片3A1,3A2,3A3の全てが、第2磁気熱容器1Bの凹部10に対して第1の位置に配置されている第4状態にある。図27に示される状態では、3つの磁石片3A1,3A2,3A3の全てが、第2磁気熱容器1Bの凹部10に収容されている。このとき、磁石3A及び第2磁気熱容器1Bを通る第1磁気経路MC1Aが形成される。
以上の動作において、第2磁気熱容器1Bに収容される磁気熱量材料2は、第5状態から第6状態への切り替え時に近似的な断熱励磁過程に置かれ、第6状態から第7状態への切り替え時及び第7状態から第8状態への切り替え時に近似的な等温励磁過程に置かれる。さらに第8状態において第2磁気熱容器1Bの凹部に収容されている3つの磁石片3つの磁石片3A1,3A2,3A3が段階的に第1第2磁気熱容器1Bの凹部10に移動することにより、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に収容されている磁気熱量材料2に対して、断熱励磁過程、等温励磁過程、断熱消磁過程、及び等温消磁過程からなる熱サイクルが実現される。
なお、磁気冷凍装置110では、複数の磁石片の一部のみを方向Bに往復移動させてもよい。言い換えると、第1磁気熱容器1A又は第2磁気熱容器1Bに対する複数の磁石片の一部の相対的な位置は保持されていてもよい。例えば、磁気冷凍装置110では、磁石片3A1,3A2のみが第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に対して往復移動可能とされていてもよい。この場合、上述した第7状態から第8状態への切り替えが行われず、第7状態から第6状態への切り替えが行われる。このようにすれば、第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの各々に収容される磁気熱量材料2に印加される磁場の変化幅を段階的に変更することができ、磁気冷凍装置110の出力を段階的に調整できる。
磁気冷凍装置110の第1磁気熱容器1A及び第2磁気熱容器1Bの少なくともいずれかは、磁気冷凍装置102、磁気冷凍装置103、又は磁気冷凍装置104の磁気熱容器1と同様の構成を備えていてもよい。
1 磁気熱容器、1A 第1磁気熱容器、1B 第2磁気熱容器、2 磁気熱量材料、3 磁場発生装置、3A 磁石、3A1,3A2,3A3 磁石片、3B 駆動部、4 熱輸送媒体、6 ポンプ、7 ヨーク、7A 第1ヨーク、7B 第2ヨーク、8A,8B 検出部、9 測定部、10 凹部、11 第1対向部分、12 第2対向部分、13,73 接続部分、14 接着剤、15 空間、16 ベアリング、17 外輪、18 保持器、19 転動体、20 板状部材、61 第1配管、62 第2配管、71 第3対向部分、72 第4対向部分、81 突出部、82 コイル、101,102,103,104,105,106,107,108,109,110 磁気冷凍装置。

Claims (11)

  1. 磁気熱量材料と、
    前記磁気熱量材料を保持しており、前記磁気熱量材料の周囲に熱輸送媒体の流路を形成するように設けられている磁気熱容器と、
    前記磁気熱容器の内部に収容されている前記磁気熱量材料に対して磁場を印加可能であり、かつ前記磁場を変動可能である磁場発生装置とを備え、
    前記磁場発生装置が前記磁気熱容器に収容されている前記磁気熱量材料に前記磁場を印加している第1状態において、前記磁場は前記磁気熱容器の内部に収容されている前記磁気熱量材料を通過して第1磁気経路を形成し
    前記磁気熱容器は、前記熱輸送媒体が内部を流れるように設けられている管状部材であり、
    前記磁場発生装置は、磁石と、前記磁気熱容器に対する前記磁石の相対的な位置を第1の位置と第2の位置との間で変更することにより前記磁場を変動させる駆動部とを含み、
    前記磁気熱容器には、前記磁気熱容器の中心軸に直交する断面において、前記磁気熱容器の外周面に対して凹んでおりかつ前記中心軸に対する周方向において互いに対向する第1対向部分及び第2対向部分を有する凹部が形成されており、
    前記磁石が前記磁気熱容器に対して前記第1の位置に配置されているときに、前記磁石が前記凹部に収容されて、前記磁石のN極が前記第1対向部分と対向し、前記磁石のS極が前記第2対向部分と対向し、前記磁石、前記第1対向部分、前記磁気熱容器の内部に収容されている前記磁気熱量材料、及び前記第2対向部分を通過する前記第1磁気経路が形成される、磁気冷凍装置。
  2. 前記磁気熱容器の中心軸に直交する断面において、前記磁気熱容器はC字形状を有し、前記第1対向部分及び前記第2対向部分は前記C字形状の両端部である、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  3. 前記磁気熱量材料は、前記磁気熱容器の内部において前記中心軸に沿った方向に延びる複数の板状部材を構成しており、
    前記磁気熱容器の中心軸に直交する断面において、前記複数の板状部材の各々の一端は前記第1対向部分の内周面に接続され、前記複数の板状部材の各々の他端は前記第2対向部分の内周面に接続され、前記複数の板状部材の各々は前記中心軸に対する径方向において互いに間隔を空けて配置されている、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  4. 前記磁気熱容器は、前記中心軸に沿った方向の一端に設けられており前記熱輸送媒体が流入又は流出する第1流出入部と、前記中心軸に沿った方向の他端に設けられており前記熱輸送媒体が流出又は流入する第2流出入部とを有し、
    前記第1流出入部及び前記第2流出入部に前記熱輸送媒体を流入または流出させるためのポンプをさらに備え、
    前記凹部は、前記中心軸に沿った方向において前記第1流出入部と前記第2流出入部との間に延びており、
    前記磁石が前記磁気熱容器に対して前記第1の位置に配置されているときに、前記磁石は前記中心軸に沿った方向において前記第1流出入部と前記第2流出入部との間に延びている、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  5. 前記中心軸に沿った方向から視て、前記磁気熱容器を囲むように配置されているヨークをさらに備え、
    前記磁気熱量材料の透磁率が低下して前記第1磁気経路の磁気抵抗が高くなったときに、前記磁石、前記第1対向部分、前記磁気熱容器の内部に収容されている前記磁気熱量材料、前記ヨーク、及び前記第2対向部分を通過する磁気経路の磁気抵抗が、前記第1磁気経路の磁気抵抗よりも小さくなる、請求項のいずれか1項に記載の磁気冷凍装置。
  6. 第1磁気熱容器と第2磁気熱容器とを備え、
    前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々が、前記磁気熱容器として構成されており、
    前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器は、前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々の前記中心軸が互いに平行に延びておりかつ前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々の前記凹部が互いに対向するように配置されており、
    前記駆動部は、
    前記磁石が前記第1磁気熱容器の前記凹部に収容されており、前記第1磁気熱容器に対して前記第1の位置に配置されておりかつ前記第2磁気熱容器に対して前記第2の位置に配置されている第3状態と、
    前記磁石が前記第2磁気熱容器の前記凹部に収容されており、前記第2磁気熱容器に対して前記第1の位置に配置されておりかつ前記第1磁気熱容器に対して前記第2の位置に配置されている第4状態とを切り替え可能である、請求項のいずれか1項に記載の磁気冷凍装置。
  7. 前記中心軸に沿った方向から視て、前記磁石、前記第1磁気熱容器、及び前記第2磁気熱容器を囲むように配置されているヨークをさらに備え、
    前記磁気熱量材料の透磁率が低下して前記第1磁気経路の磁気抵抗が高くなったときに、前記磁石、前記第1対向部分、前記磁気熱容器の内部に収容されている前記磁気熱量材料、前記ヨーク、及び前記第2対向部分を通過する磁気経路の磁気抵抗が、前記第1磁気経路の磁気抵抗よりも小さくなる、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  8. 前記ヨークは、前記凹部に向けて突出しており、かつ前記中心軸に沿った方向において互いに間隔を空けて配置されている突出部と、前記突出部の各々の周りに巻き回されているコイルとを含み、
    前記第1磁気経路の磁場変動によって生じる前記コイルの誘導起電力を測定する測定部をさらに備える、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  9. 前記中心軸に沿った方向から視て、前記ヨークは、前記第1磁気熱容器、前記第2磁気熱容器、及び前記磁石の全体を囲むように環状に配置されており、
    前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器と前記ヨークとの間には、前記磁石が移動する空間を除き、接着剤が充填されている、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  10. 前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々の前記第1対向部分の外周面と前記磁石のN極面との間、及び前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々の前記第2対向部分の外周面と前記磁石のS極面との間に配置されているベアリングをさらに備え、
    前記ベアリングの各々の軸方向は、前記中心軸に沿っている、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  11. 前記駆動部は、前記第1磁気熱容器及び前記第2磁気熱容器の各々に対して前記磁石を移動させるように設けられており、
    前記磁石は、前記磁石の移動方向に分割されている複数の磁石片を含み、
    前記駆動部は、前記複数の磁石片を段階的に移動可能である、請求項に記載の磁気冷凍装置。
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