JP7359777B2 - 脊椎固定ロッド湾曲器具 - Google Patents

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Description

本発明の分野は概して、脊椎固定ロッドを曲げるための器具に関する。
米国特許第7454939号明細書に開示される通り、脊椎固定システムは、脊椎の一部(すなわち椎骨)を互いに対する所望の空間関係で配列、調整及び/又は固定するために、手術において使用され得る。様々な治療目的で脊椎を支持するために及び脊椎の構成要素を適切に配置するために、多くの脊椎固定システムは、脊椎固定ロッドを使用する。脊椎ロッド(一般的に、ステンレス鋼又はチタンなどの金属で形成される)は、変形を矯正するため、各々から椎体を互いに動かなくするため、又は他の目的で埋め込まれる可能性がある。ピン、ボルト、ネジ、及びフックを含有する脊椎アンカーは、椎骨に係合し、前記ロッドを異なる椎骨に連結させる。
患者の解剖学的構造、処置される生理的問題、及び医者の嗜好により、脊椎固定ロッドは、様々な角度及び位置で配向されることが多い。各患者によって一般的に異なる、互いに対する所望の空間関係において保持されるべき椎骨の大きさ、数及び位置に、各脊椎ロッドの大きさ、長さ及び湾曲は依存する。前記ロッドを前記脊椎アンカーに収めるために、所望の通りロッドを曲げて、1つ以上の冠状面における脊柱の所望の曲率に適合させることができる。
現況技術において、脊椎ロッドを曲げることは、「フレンチベンダー(French bender)」として一般に公知の手動器具を用いて通常達成される。前記フレンチベンダーは、プライヤー様器具である。脊椎ロッドは、例えばチタンなどの容易に曲げることができない物質から形成されるので、前記ロッドを曲げるのには、かなりの量の力が必要である。フレンチベンダーを操作するのに片手を使用する場合、ハンドルを互いに引き寄せるにつれてロッドの変化する曲面を適切に観察するために、医師は不自然な配置で手を回さなければならず、医師の片手の不自然な向きにより、ロッドを曲げるのに必要な適量の力を医師は加えることができなかったり、又は器具が滑る可能性がある。従って、多くの医師は、フレンチベンダーを操作するのに両手を使用するが、これにより医師は、フレンチベンダーにおいてロッドを操るのに空いている方の手を使用すること(又はその他の手作業)ができない。
米国特許第7454939号明細書
上記を鑑みれば、ロッドを曲げるための手動器具(フレンチベンダーなど)の構造及び操作において改善する機会が存在する。
従来のロッド湾曲技術の欠点は、本発明による器具によって多くの点において解消される。
従って、本発明の要旨は、医療用手動湾曲器具であって、
ハンドルグリップ部と、前記ロッドの長手方向において互いに離間されている2つのストッパ位置で、曲げようとするロッドに接触するように構成された、ハンドルエフェクタ部と、から成るハンドル、
前記ハンドルエフェクタ部内で又は前記ハンドルエフェクタ部上で又は前記ハンドルエフェクタ部で移動可能に支持され、かつ前記2つのストッパ位置間の曲げ位置で前記ロッドに接触するように構成されたキャリッジ、並びに
レバーグリップ部と、レバーが前記ハンドルエフェクタ部で又は前記ハンドルエフェクタ部内において前記ハンドルと回動可能に連結されるレバーエフェクタ部とを有するレバーであって、ここで爪部が、前記レバーエフェクタ部で又は前記レバーエフェクタ部内において前記レバーと回動可能に連結され、前記爪部が、前記レバーグリップ部が前記ハンドルグリップ部に抗して手動で回動されるときに、曲げようとする前記ロッドに向けて前記キャリッジを移動させるために前記キャリッジと摩擦によって及び/又は形状嵌めによって係合するように、且つ前記レバーグリップ部がハンドルグリップ部から離れて回動されるときに前記キャリッジから係合解除するように構成されている、レバー
を備える、器具を提供することから成る。
言い換えれば、曲げ軸心を中心にして外科的ロッド状インプラントを曲げるための医療用手動湾曲器具であって、
ハンドルグリップ部と、前記ハンドルの直交方向で互いに離間されている少なくとも2つのサイドローラを有するハンドルエフェクタ部とを備えたハンドル、
前記ハンドルの長手方向で、移動可能に、好ましくは摺動可能に、前記ハンドルエフェクタ部において取り付けられたキャリッジであって、ここで前記キャリッジが、片側に、前記2つのサイドローラ間に前記キャリッジの移動線に沿って位置する中央曲げローラを備えると共に、反対側に、前記ハンドルの前記長手方向において前記キャリッジの前記反対側に沿って延出している、ラチェット歯の列又は摩擦面を備える、キャリッジ、
レバーグリップ部及びレバーエフェクタ部を備え、前記ハンドルエフェクタ部及びレバーエフェクタ部に位置する回動軸心を中心にして回動可能に前記ハンドルに連結されるレバー、並びに
前記レバーエフェクタ部において回動可能に前記レバーに連結され、及び前記レバーグリップ部が前記ハンドルグリップ部に抗して手動で回動されるときに前記2つのサイドローラに向かって前記キャリッジを移動線に沿って駆動させるためにラチェット歯又は摩擦面と係合するように、且つ前記レバーグリップ部が前記ハンドルグリップ部から離れて回動されるときに前記ラチェット歯の列又は摩擦面に沿って実質的に自由に移動するために前記ラチェット歯又は摩擦面を開放するように、前記ラチェット歯の列又は摩擦面と相互作用するために作成される噛み合い歯又は摩擦ライニングを1つの自由端部に有する爪部
を備える、器具が提供される。
1つの実施形態において、曲げ軸心を中心にして外科的インプラント/ロッドを曲げるための前記器具は、前記外科的インプラント/ロッドを受け入れるための受け入れ領域を形成する前記ハンドルを備える。前記レバーは、前記曲げ軸心に垂直な前記回動軸心を中心にして回動可能に前記ハンドルに連結される。可動リンケージが、前記レバーと移動するために前記レバーに連結されている。前記可動リンケージは、前記回動軸心を中心にして前記レバーを回動させる際に前記曲げ軸心を中心にして前記外科的インプラントを曲げるように構成される。
他の実施形態において、外科的インプラントを曲げるための前記器具は、前記外科的インプラントを受け入れるための受け入れ領域を形成する前記ハンドルを備える。前記レバーは、回動軸心を中心にして回動可能に前記ハンドルに連結される。前記可動リンケージは、前記レバーに連結される。前記可動リンケージは、前記回動軸心を中心に前記レバーを回動させる際に前記曲げ軸心を中心にして前記外科的インプラントを曲げるために、第1方向に並進するように構成される。摩擦部材が、前記レバーを開放する際に前記第1方向とは反対の第2方向における前記可動リンケージの並進を限定するために、前記可動リンケージから延出している。
更に他の実施形態において、前記外科的ロッドを曲げるための器具は、前記外科的ロッドを受け入れるための受け入れ領域を形成するハンドルを備える。前記レバーは、前記ハンドルに回動可能に連結される。可動リンケージが、前記レバーに連結される。前記可動リンケージは、前記レバーを回動させる際に前記外科的ロッドを曲げるように構成される。テンプレートロッドホルダーが、前記受け入れ領域と隣接する位置で、前記ハンドル、前記レバー及び前記可動リンケージのうちの1つに取り付けられている。前記テンプレートロッドホルダーは、前記外科的ロッドを曲げるためのテンプレートとして使用され得る曲がった形を有するテンプレートロッドを保持するために構成される。
更に他の実施形態において、長手軸心を有する外科的インプラントを曲げるための器具は、外科的インプラントを受け入れるための受け入れ領域を形成する前記ハンドルを備える。前記レバーは、前記外科的インプラントの前記長手軸心と平行な回動軸心を中心に回動可能に前記ハンドルに連結されている。
従って、本出願において開示されるのは、曲げ軸心を中心にして外科的インプラントを曲げるための器具であって、
前記外科的インプラントを受け入れるための受け入れ領域を形成するハンドル、及び
前記曲げ軸心と垂直な回動軸心を中心にして回動可能に前記ハンドルに連結されているレバーを備える、器具である。
前記器具は更に、前記レバーと移動するために前記レバーに連結されている可動リンケージを備えてもよく、前記可動リンケージは、前記回動軸心を中心に前記レバーを回動させる際に前記曲げ軸心を中心にして前記外科的インプラントを曲げるように構成される。
前記器具において、前記可動リンケージは、前記回動軸心を中心に前記レバーを回動させる際に前記ハンドル上で並進可能なキャリッジを備えてもよい。
前記器具は更に、
前記キャリッジに取り付けられている中央ローラ、
前記中央ローラに隣接して、前記ハンドルに取り付けられているサイドローラ、及び
前記外科的インプラントが置かれるように構成される、前記中央ローラと前記サイドローラとの間に形成されたスペース、
を備えてもよく、ここで、前記サイドローラへの前記中央ローラの動きにより、前記外科的インプラントが、前記曲げ軸心を中心にして曲がる。
前記器具は更に、前記中央ローラに取り付けられているテンプレートロッドホルダーを備えてもよい。
前記器具において、前記キャリッジは更に、前記キャリッジが前記ハンドルに対して並進する際に前記ハンドル上の摩擦面と係合するように構成される摩擦部材を備えてもよい。
前記器具において、前記摩擦部材は、歯を有する可撓性アームであってもよく、前記摩擦面は、前記ハンドル上で形成されている歯付き面である。
前記器具において、前記可動リンケージは更に、前記外科的インプラントに向けて前記キャリッジを移動させるために前記キャリッジと係合するように構成されている爪部を備えてもよい。
前記器具において、前記爪部は、第1の位置と第2の位置との間で、回動可能に前記レバーに連結されてもよく、ここで前記爪部の前記第1の位置において、前記爪部は、前記キャリッジと係合してもよく、前記爪部の前記第2の位置において、前記爪部は、前記キャリッジから係合を解除されてもよい。
前記器具において、前記キャリッジは、ラチェット歯(複数)を備えてもよく、前記爪部は、ラチェット歯(単数)を備えてもよく、ここで前記レバーの1つの回転方向において、前記ラチェット歯(単数)は、前記キャリッジを前記外科的インプラントに向けて並進させるために、前記ラチェット歯(複数)と係合するように構成され、前記レバーの反対の回転方向において、前記ラチェット歯(単数)は、前記ラチェット歯(複数)を越えて摺動し、それによって前記キャリッジが動かないように構成される。
前記器具は更に、前記キャリッジの前記ラチェット歯(複数)に抗して前記爪部の前記ラチェット歯(単数)を付勢するためのバネを備えてもよい。
前記器具において、前記キャリッジは、前記ハンドルに配置されているチャンネルに摺動可能に取り付られてもよい。
更に、本発明の他の態様による外科的インプラントを曲げるための器具は、
前記外科的インプラントを受け入れるための受け入れ領域を形成するハンドル、
回動軸心を中心に回動可能に前記ハンドルに連結されているレバー、及び
前記レバーに連結されている可動リンケージであって、前記可動リンケージが、前記回動軸心を中心に前記レバーを回動させる際に曲げ軸心を中心にして前記外科的インプラントを曲げるために第1方向に並進するように構成される可動リンケージ、を備える。
前記器具は更に、前記レバーを開放する際に前記第1方向とは反対の第2方向における前記可動リンケージの並進を限定するために、前記可動リンケージから延出している摩擦部材を備えてもよい。前記器具において、前記摩擦部材はまた、前記第1方向における前記可動リンケージの並進を限定するように構成されてもよい。
前記器具において、前記可動リンケージは、前記回動軸心を中心に前記レバーを回動させる際に前記ハンドル上で並進可能なキャリッジを備えてもよい。
前記器具において、前記キャリッジは、前記キャリッジが前記ハンドルに対して並進される際に前記ハンドル上の摩擦面と係合するように構成される摩擦部材を含んでもよい。
本器具において、前記摩擦部材は、歯を有する可撓性アームであってもよく、前記摩擦面は、前記ハンドル上で形成されている歯付き面である。
前記器具において、前記可動リンケージは更に、前記外科的インプラントに向けて前記キャリッジを移動させるために前記キャリッジと係合するように構成されている爪部を備えてもよい。
前記器具において、前記爪部は、第1の位置と第2の位置との間で、回動可能に前記レバーに連結されてもよく、ここで前記爪部の前記第1の位置において、前記爪部は、前記キャリッジと係合し、前記爪部の前記第2の位置において、前記爪部は、前記キャリッジから係合を解除される。
前記器具において、前記キャリッジは、ラチェット歯(複数)を備えてもよく、前記爪部は、ラチェット歯(単数)を備えてもよく、ここで前記レバーの1つの回転方向において、前記ラチェット歯(単数)は、前記キャリッジを前記外科的インプラントに向けて並進させるために、前記ラチェット歯(複数)と係合するように構成され、前記レバーの反対の回転方向において、前記ラチェット歯(単数)は、前記ラチェット歯(複数)を越えて摺動し、それによって前記キャリッジが動かないように構成される。
本発明の他の態様によると、外科的ロッドを曲げるための器具は、
前記外科的ロッドを受け入れるための受け入れ領域を形成するハンドル、
前記ハンドルに回動可能に連結されるレバー、及び
曲げ軸心を中心にして外科的ロッドを曲げるためのテンプレートとして使用され得る曲がった形を有するテンプレートロッドを保持するために構成され、前記受け入れ領域と隣接する位置で前記ハンドル、及び前記レバーのうちの1つに取り付けられる、テンプレートロッドホルダー、を備える。
本器具は更に、前記レバーに連結されている可動リンケージであって、前記レバーを回動させる際に前記外科的インプラントを曲げるように構成される可動リンケージ、を備えてもよい。
前記器具において、前記可動リンケージは、前記レバーを回動させる際に前記ハンドル上で並進可能なキャリッジを備えてもよい。
前記器具は更に、
前記キャリッジに取り付けられている中央ローラ、
前記中央ローラに隣接して、前記ハンドルに取り付けられているサイドローラ、及び
前記外科的ロッドが置かれるように構成される、前記中央ローラと前記サイドローラとの間に形成されたスペース、
を備えてもよく、ここで、前記サイドローラへの前記中央ローラの動きにより、前記外科的ロッドが、前記曲げ軸心を中心にして曲がる。
前記器具において、前記テンプレートロッドホルダーは、前記中央ローラに取り付けられてもよい。
本発明の他の態様として、長手軸心を有する外科的インプラントを曲げるための器具は、
外科的インプラントを受け入れるための受け入れ領域を形成するハンドル、及び
前記外科的インプラントの前記長手軸心と平行な回動軸心を中心に回動可能に前記ハンドルに連結されているレバー、を備える。
上記の概要及び以下の詳細な説明は、図面で示される非限定的な例と併せて、より良く理解されよう。
本発明の1つの例示的実施形態による脊椎固定ロッド湾曲器具(以降、器具)の等角図である。 図1の器具の側面図である。 図1の器具の平面図である。 線4-4に沿う図3の器具の側面断面図である。 図3の1つの領域の詳細図である。 図1の器具の分解図である。 図1の器具のハンドルの側面図である。 図7Aのハンドルの平面図である。 図7Aのハンドルの正面図である。 図7Bの1つの領域の詳細図である。 図1の器具のレバーの側面図である。 図8Aのレバーの平面図である。 図8Aのレバーの詳細図である。 図1の器具の爪部の底面図である。 図9Aの爪部の側面図である。 線9C-9Cに沿う図9Aの爪部の断面図である。 図9Bの爪部の詳細図である。 図1の器具のキャリッジの平面図である。 図10Aのキャリッジの側面図であり、この図の一部は、中央ローラを受け入れるための孔を表すために切欠かれている。 図10Aのキャリッジの正面図を示す。
図1~6は、本発明の1つの例示的実施形態による脊椎固定ロッド湾曲器具10(以降、器具)を示す。器具10の一般的な特徴に関して、前記器具10は、ハンドル12(ハンドルグリップ部及びハンドルエフェクタ部を有する)、並びに前記ハンドルエフェクタ部及び前記レバーエフェクタ部に配置されたピン16によりハンドル12に回動可能に取り付けられているレバー14(レバーグリップ部及びレバーエフェクタ部を有する)を備える。ピン17が、ハンドル12(ハンドルエフェクタ部において)に、及びレバーグリップ部がハンドルグリップ部に対して回動される場合にレバー14の回動運動を制限するためにピン17に接するレバー14(レバーエフェクタ部において)において形成されるスロット又は凹部19に、取り付けられている。爪部18が、レバーエフェクタ部においてレバー14に形成された三日月型の凹部20(図4)において回動可能に取り付けられている。バネアーム22(図4)が、キャリッジ24の下側に向かって爪部18を付勢する。前記キャリッジ24は、ハンドルエフェクタ部においてハンドル12に形成される長手開口26内で並進可能に配置されている(ラチェット様式で)。中央ローラ28が、キャリッジ24の上端に取り付けられている。固定具36によりそれぞれハンドル12に取り付けられている2つのサイドローラ30a及び30bに抗してロッド130を曲げるために、前記中央ローラ28は、爪部18及びキャリッジ24と共に可動リンケージを形成し、このリンケージはレバー14に(直接的に又は間接的に)連結される。
言い換えれば、レバー14の回動運動は、長手開口26に沿って、爪部18によりキャリッジの並進運動に変換される。
間隔があいた2つのアームを有する弾性バネクリップ29が、中央ローラ28の上側に取り付けられる。クリップ29は、テンプレートロッド32を保持するために構成され、その目的は以降に説明する。尚、テンプレートロッド32は、図1、図3及び図4において示されるが、図2及び図6では省略される。
長く曲がった平板の形状におけるバネ38は、ハンドル12に(特に、1つ以上の固定具40により、ハンドル12の近位端においてハンドルグリップ部に)取り付けられる。当該バネ38は、その遠位端に、突起(prong)37を有する。第2バネ42は、レバー14に(特に、1つ以上の固定具44により、レバー14の近位端においてレバーグリップ部に)取り付けられる。バネ42は、その遠位(自由)端(部)に、スロット39を有する。突起37は、スロット39内に配置され、それによりバネ38及びバネ42を連結させる。バネ38及びバネ42は共働で、レバー14をハンドル12から離間付勢する。
器具10の個別の構成要素について言及する。
図7A~7Dは、ハンドル12を図示する。当該ハンドル12は、近位端41と遠位端43との間で延出している長手部材である。近位端41は、ユーザが掴むためのハンドル部46(ハンドルグリップ部)を有する一方、遠位端43は、曲げようとするロッド130を受け入れるための工具ヘッド部(ハンドルエフェクタ部)を備える。ハンドルグリップ部46は、近位端41から延び、レバー14から離間している方向に面する上面48に配置され上方に突出するフィンガータブ47で終端となる。ハンドル部46の上面48は、(例えば)ユーザにとって掴みやすくするために、刻み付き、粗面化されている又はリブ付きであってもよい。
2つの垂直に配向している三角形の脚部50は、ハンドル12の前記遠位端43(ハンドルエフェクタ部)に位置する。各脚部50は、ピン17を受け入れる孔52、及びピン16を受け入れる他方の孔54を備える。間隙51が、レバー14の回動遠位端(レバーエフェクタ部)を受け入れるために、脚部50間で形成される。長いスロットの形態の開口26が、ハンドル12の上面を通過し、垂直方向で前記間隙51と交差する。
2つのアーム56a及び56bが、反対方向でハンドル12の遠位端43(ハンドルエフェクタ部)から水平に延出している。前記アーム56a及び56bは、脚部50よりも上方の高さに配置される。アーム56aは、サイドローラ30a及び固定具36を受け入れる、垂直に延出している孔57aを備える。同様に、アーム56bは、サイドローラ30b及び固定具36を受け入れる孔57bを備える。サイドローラ30a及び30bはそれぞれ、アーム56a及び56bの上側に位置し、一方固定具36は、アーム56a及び56bの底側に存在する。固定具36は、サイドローラ30a及び30b内に形成されている孔に螺合結合される。
長いスロットの形態の実質的に長方形のチャンネル60は、フィンガータブ47から遠位端43に(ハンドルエフェクタ部内で)水平に延出している。チャンネル60はまた、アーム56aとアーム56bとの間で形成される。図7Cで最もよく示されるように、チャンネル60内にキャリッジ24を拘束するために、チャンネル60の少なくとも一部の上側にトップショルダー(top shoulder)63が形成される。チャンネル60は、水平方向でスロット26と交差する。図7Dで最もよく示されるように、チャンネル60の近位部で、水平に対向して延出している側壁はそれぞれ、ギヤ歯62を備える。ギヤ歯62は、キャリッジ24上の対向する歯64と係合するように構成される。個々のギヤ歯62及びギヤ歯64の形状は、異なってもよい。
図8A~8Cは、器具10のレバー14を図示する。レバー14は、近位端70と遠位端72との間で延出している長い本体である。近位端70はハンドル部(レバーグリップ部)74を備える一方、遠位端72は頭部(レバーエフェクタ部)73を備える。ハンドル部(レバーグリップ部)74は、近位端70から延び、(ハンドル12から離間している方向に面する)底面76に配置される、下方に突出する丸みを帯びたフィンガータブ75で終端となる。ハンドル部(レバーグリップ部)74の底面76は、(例えば)ユーザにとって掴みやすくするために、刻み付き、粗面化されている又はリブ付きであってもよい。
レバー14の頭部(レバーエフェクタ部)73は、フィンガータブ75から遠位方向に延出している。頭部73は、爪部18の円筒部分(図4を参照)を受け入れるために、その遠位端に三日月型の凹部20を備える。頭部73はまた、ピン16を受け入れる孔75を備える。ハンドル12の頭部73の回動軸心は、孔75の長手方向軸心である。スロット19は、孔75に対向する頭部73において形成される。ピン17は、スロット19内に位置する。スロット19は、長い壁部77a並びに2つの対向する壁部77b及び77cを含む3つの壁部により境界され、これによりピン77aは長い壁部77aに沿って進行し、2つの対向する壁部77b及び77cはピン17の進行のための境界となり、それによりレバー14の回動運動を限定する。窪み形状の凹部78(図6及び8Cを参照)が、爪部18を受け入れるために、頭部73の側壁に設けられている。
図9A~9Dは、器具10の爪部18を図示する。爪部18は、近位端80と、遠位端82と、並びに近位端80及び遠位端82の間で延出しているアーム85の形状の中間部とを有する長い本体である。近位端80は、アーム85に対して上向きの角度で延び、遠位端82は、アーム85に対して下向きの角度で延び、またその逆も同様である。
爪部18の近位端80は、ユーザが掴む又は傾けるための、リブ付き外面を有するフィンガータブ84(手動作動部)を備える。アーム85の厚さ「t」は、爪部18の本体の残りの部分と比較して減少している。器具の組立てられた形状において、厚さが減少しているアーム85は、レバー14の凹部78に存在する。
爪部18の遠位端82は、歯86を備える直角縁で終端となる。以降で説明される通り、ラチェット機構として歯86は、キャリッジ24の底部側で直角歯112と相互作用するように構成される。
アーム85と遠位端82との交差部分で形成されるシリンダ88は、レバー14の三日月型の凹部20で受け入れられるような大きさである。シリンダ88(及び爪部18の残りの部分)は、レバー14を中心に凹部20内で回動可能である。セグメント89は、シリンダ88と歯86との間で延出している。バネアーム22は、歯86の近くの位置でセグメント89に取り付けられる。間隙91がバネアーム22とセグメント89との間に形成されるように、バネアーム22は、爪部18の遠位端82から延出している。バネアーム22は、間隙91内で撓むように構成されている。バネアーム22は、爪部18と一体化されていてもよく、あるいはバネアーム22は、爪部18に取り付けられる、分離したバネ部品であってもよい。
図10A~10Cは、器具10のキャリッジ24を図示する。キャリッジ24は、近位端90と、遠位端92と、上面94(レバーから離間している方向に面する)と、上面94に対向する底面96とを有する長い本体である。近位端90は、遠位端92の厚さと比べて減少した厚さ「t」を有する。
カットアウト98が、厚さが減少した近位端90で形成される。チャンネル100が、カットアウト98と交差し、近位端90を通して延び、それにより結果として互いに対して撓むことができる2つの対向する可撓性アーム99がもたらされる。チャンネル100は、間隙幅「g」を有し、これにより可撓性アーム99が互いに対して撓むことができる。
歯102は、丸みを帯びた突起の形状で、それぞれの可撓性アーム99の、外側を向く近位端に形成される。器具10の操作を参照して説明する通り、ハンドル12に対してキャリッジ24の並進を限定する(しかし阻止はしない)ために、歯102は、ハンドル12の歯62の対向する組(図7Dを参照)と係合するように構成されている。あるいは、歯62と係合するために、ピンはアーム99から(歯102と同じ方向に)突出してもよい。
アーム99はまた、摩擦部材として本明細書で参照され得る。当業者は、互いに対して移動する2つの構成要素間での摩擦を導入するために、他の装置も存在することを認識するであろう。
孔104は、近位端90及び遠位端92の中間の位置で、上面94上に形成される。孔104は、取り外し可能/不能のいずれかで中央ローラ28を受け入れるように構成されている。
上面94及び可撓性アーム99を備える、キャリッジ24の上部106は、底面96を含む底部108の全幅W2よりも小さい全幅W1を有する。底部108は、キャリッジ24の対向する側部から延出している2つのレール110を備える。器具10の組み立てられた形態において、キャリッジ24がチャンネル60内で及びハンドル12に対して摺動可能なように、レール110は、ハンドル12のチャンネル60に位置する。キャリッジ24は、ハンドル12のショルダー63(図7C)により、ハンドル12に対して垂直方向に移動することが防止される。
一連の直角ラチェット歯112が、爪部18の歯86と噛み合うために、(レバー14に面する)キャリッジ24の底面96上で形成される。歯86の遠位側並進方向において、歯86が歯112の1つの歯を圧迫しキャリッジ24を並進させ、歯86の近位側並進方向において、歯86が歯112をすり抜けて摺動するように、ラチェット歯112は、角度付けされる。
図1~5で最もよく示されるように、器具10の組み立てられた形態において、レバー14は、ピン16を中心にして回動可能にハンドル12に接続されている。ピン16は、レバー14の回転の軸心を形成する。ピン16の長手方向軸心132は、本明細書ではレバー14の回動軸心を指してもよい。バネ38及び42は共働で、レバー14をハンドル12から離間付勢する。バネ38及び42は、共に連結されてレバー14をハンドル12から離間付勢する。爪部18は、シリンダ88を中心にして回動可能にレバー14に接続されている。シリンダ88は、爪部18の回転の軸心を形成する。爪部18の歯86は、キャリッジ24の歯112と噛み合う。歯86は、爪部18のバネアーム22により、歯112に抗して付勢される。バネアーム22は、レバー14の遠位端72で表面を圧迫するように配置されている。キャリッジ24の別の歯102は、ハンドル12に対するキャリッジ24の並進運動を制御するために、ハンドル12の歯62と噛み合わされる。
中央ローラ28は、サイドローラ30aと30bとの間及び近位に位置する。間隙128aは、中央ローラ28とサイドローラ30aとの間に形成され、等しい大きさの間隙128bは、中央ローラ28とサイドローラ30bとの間に形成される。器具10の操作を参照して説明する通り、間隙128a及び128bの大きさ、及びサイドローラ30a及び30bに対する中央ローラ28の相対位置は、レバー14を移動させることにより調整され得る。ロッド130(図1でのみ示される)は、間隙128a及び128b内に位置し、器具10により曲げられるように構成される。ロッド130は、中央ローラ28の長手方向軸心131(図4参照)を中心に曲げられる。中央ローラ28の長手方向軸心131は、「曲げ軸心」と称される。
曲げ軸心131は、レバー14の回動軸心132に対し垂直に、及びロッド130の長手方向軸心に垂直に配向される。また、回動軸心132は、長いロッド130の長手方向軸心と平行に配向される。このようにして、ユーザは、手首をまわすことなく、曲げ軸心131の周りで曲げられるロッド130を観察しながら、片手でレバー14を絞り込む(あるいは操る)ことができる。
図3で示されるように、テンプレートロッド(外科用インプラント)32は、クリップ29に取り付けられ得る。テンプレートロッド32は、ロッド130を曲げるためのテンプレートを提供する。言い換えれば、医師は、ロッド130を曲げる間にテンプレートロッド32をテンプレート又はガイドとして使用でき、ロッド130は、テンプレートロッド32と同じ(又は異なる)角度に曲げられ得る。テンプレートロッド32は、クリップ29のアーム内で取り外し可能に配置され、異なる屈曲度を有するテンプレートロッドと交換され得る。
器具10の個別の構成要素は、例えばステンレス鋼又は当業者に公知の他のいずれかの材料から作製され得る。
図3~5を参照して器具10を操作する工程を参照すると、医師はまず、テンプレートロッド32を前記クリップに取り付ける。このステップは任意である。次いで医師は、中央ローラ28とサイドローラ30a及びサイドローラ30bとの間にロッド130(真っすぐ又は曲がっていてもよい)を置く。この段階では、医師が中央ローラ28とサイドローラ30a及びサイドローラ30bとの間にロッド130を容易に置くことができるぐらいに十分な隙間空間が、間隙128a及び128b内に存在する。
次いで、医師は片手でハンドル12及びレバー14を掴み、バネ38及びバネ42の付勢力に抗して、ハンドル12に向けてレバー14を絞り込む。ハンドル12に向けてピン16(及び回動軸心132)の周りをレバー14が回転するので、爪部18は、レバー14と同じ方向で回転する。爪部18が回転するにつれて、爪部18の歯86は、キャリッジ24のラチェット歯112の1つの歯を圧迫し、それによりキャリッジ24を、遠位方向に(すなわち、サイドローラ30a及び30b並びにハンドル12の遠位端43に向けて)駆動する。キャリッジ24が遠位方向に移動されるにつれて、ロッド130は、ローラ28、30a及び30b間で圧迫された状態となり、曲げ軸心131を中心して曲げられる。レバー14、爪部18、及びキャリッジ24間の強固な相互連結により、レバー14が回動軸心132を中心にして回動されるとき、機械的利点が提供される。
キャリッジ24は、アーム99の曲げ強さを超える力により遠位方向に駆動される。従って、キャリッジ24が遠位方向に移動されるにつれて、キャリッジ24の可撓性アーム99の近位端での歯102は、ハンドル12の歯62を乗り越える。可撓性アーム99の歯102がハンドル12の歯62を乗り越えるにつれて、可撓性アーム99は、連続様式で内側及び外方へ撓む。医師がレバー14を開放するまで、又はスロット19の下壁77c(図8C)が静止ピン17を圧迫するまで、キャリッジ24は、遠位方向に駆動される。
上記のように、曲げ軸心131は、レバー14の回動軸心132に対し垂直に配向されるので、医師は、手首をまわすことなく曲げ軸心131を中心にして曲がるロッド130を観察しながら、片手でレバー14を絞り込む(あるいは操る)ことができる。
医師がレバー14を開放すると、バネ38及びバネ42は、レバー14を外方に回動する。また、爪部18の歯86は、キャリッジ24を移動させることなくキャリッジ24の歯112の表面に沿って後方に(近位方向に)摺動する。図4で示される通り、レバー14のスロット19の頂壁77b(図8C)が静止ピン17と接触するまで、レバー14は、バネ38及びバネ42の力のもとで外側に回動する。
爪部18の歯86が、キャリッジ24の歯102とハンドル12の歯62との間の噛み合いにより歯112に沿って近位方向に摺動するとき、キャリッジ24は静止したままである。言い換えると、キャリッジ24の歯102とハンドル12の歯62との間の噛み合いにより、爪部18の歯86がキャリッジ24の歯112の表面に沿って後方に摺動するとき、キャリッジ24が元の位置に戻る(すなわち近位に移動する)ことが防止される。歯62、86、102及び112のラチェット動作を通して、キャリッジ24が静止したままであるので、ロッド130は、ローラ28、30a及び30b間で圧迫されたままである。
ロッド130を更に曲げることが必要な場合、医師は、上記の絞り込む及び開放するステップを繰り返し、それによりキャリッジ24及び中央ローラ28を更に遠位方向に駆動し、ロッド130をより大きく曲げる。
テンプレートロッド32がクリップ29に取り付けられる場合、医師は、ロッド130の適切な屈曲を決定するためのガイドとして、このテンプレートロッド32を使用することができる。
ロッド130を更に曲げることが不要であれば、医師は、レバー14を開放し、バネ22の力に抗して、レバー14に向けて爪部18のフィンガータブ84を圧迫し、それにより爪部18がシリンダ88を中心にして時計回りに回動し(図4で見られる通り)、それにより爪部18の歯86がキャリッジ24の歯112から分離して外れる。次いで、医師は、アーム99の曲げ強さを超える力により近位方向で後方にキャリッジ24を手動で並進させる。医師がキャリッジ24を後方に並進させるとき、キャリッジ24の歯102が近位方向において後方に移動してハンドル12の歯62を乗り越えるにつれて、キャリッジ24の可撓性アーム99は、結果として内側及び外方へ撓む。次いで、医師は、器具10から、曲げられたロッド130を取り外すことができる。
例えば、フィンガータブ84を押圧したまま、遠位方向で前方にキャリッジ24を手動で移動させることにより、キャリッジ24は、洗浄又は交換のために器具10から取り外され得る。
本説明は、具体的な実施形態及び図面を参照するが、本発明は、示された詳細に限定されないことが意図される。むしろ、本発明は、請求項の均等物の領域及び範囲内で行うことができる、具体的な実施形態及び図面の様々な修正及び組み合わせを包含する。
例えば、本発明の他の例示的実施形態において、爪部は、レバーと一体化され、よってレバーに対して回動できない。
従って、添付の請求項が、本発明の範囲に該当する全てのこのような変形をカバーすることが意図される。

Claims (10)

  1. 曲げ軸心を中心にして外科的ロッド状インプラントを曲げるための医療用手動湾曲器具であって、
    ハンドルグリップ部と、前記ロッドの長手方向において互いに離間されている2つのストッパ位置で、曲げようとするインプラントに接触するように構成されたハンドルエフェクタ部と、から成るハンドル、
    前記ハンドルエフェクタ部内で/上で/で移動可能に支持され、かつ前記2つのストッパ位置間の曲げ位置で前記インプラントに接触するように構成されたキャリッジ、並びに
    レバーグリップ部と、レバーが前記ハンドルエフェクタ部で/内においてハンドルと回動可能に連結されるレバーエフェクタ部とを有するレバーであって、ここで爪部が、前記レバーエフェクタ部で/内において前記レバーと回動可能に連結され、前記爪部、前記レバーグリップ部前記ハンドルグリップ部に抗して手動で回動させることによって、曲げようとする前記インプラントに向けて前記キャリッジを移動させるために前記キャリッジと摩擦によって及び/又は形状嵌めによって係合するように、且つ前記レバーグリップ部前記ハンドルグリップ部から離れて回動させることによって、前記キャリッジから係合解除するように構成されている、レバーを備える、器具。
  2. 前記ハンドルエフェクタ部において、前記2つのストッパ位置で前記インプラントと接触するように前記ハンドルの軸心の直交方向で互いに離間されている少なくとも2つのサイドローラが備えられ、
    前記キャリッジが、前記ハンドルの長手方向で、移動可能に前記ハンドルエフェクタ部において取り付けられ、ここで前記キャリッジが、第一側に、前記2つのサイドローラ間に前記キャリッジの移動線に沿って位置する中央曲げローラを備えると共に、前記第一側と反対の第二側に、前記ハンドルの前記長手方向において前記キャリッジの前記第二側に沿って延出している、ラチェット歯の列又は摩擦面を備え、
    前記レバーが、前記ハンドルエフェクタ部及び前記レバーエフェクタ部に位置する回動軸心を中心にして回動可能に、前記ハンドルに連結され、
    前記レバーエフェクタ部において回動可能に前記レバーに連結されている前記爪部は、前記レバーグリップ部前記ハンドルグリップ部に抗して手動で回動させることによって、前記2つのサイドローラに向かって前記キャリッジを前記移動線に沿って駆動させるためにラチェット歯又は摩擦面と係合するように、且つ前記レバーグリップ部前記ハンドルグリップ部から離れて回動させることによって、前記ラチェット歯の列又は摩擦面に沿って実質的に自由に移動するために前記ラチェット歯又は摩擦面を開放するように、前記ラチェット歯の列又は摩擦面と相互作用するために作成される噛み合い歯又は摩擦ライニングを1つの自由端部に有する、請求項1に記載の医療用手動湾曲器具。
  3. 前記ラチェット歯の列又は摩擦面が設けられる前記キャリッジの前記第二側が、前記レバーの方に向けられている側であり、前記中央曲げローラが設けられる前記第一側が、前記第二側から離間する方向に面する側である、請求項2に記載の医療用手動湾曲器具。
  4. 前記キャリッジに抗して前記爪部を付勢するために、前記爪部と前記レバーとの間に挟入されているバネを備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  5. 前記ハンドルが、前記ハンドルエフェクタ部にチャンネルを備え、前記キャリッジが、前記チャンネルにおいて摺動可能に取り付けられる、請求項1から4のいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  6. 前記爪部の回動軸心が、前記レバーの前記長手方向で見て、前記レバーグリップ部と前記レバーの前記回動軸心との間の位置で、前記レバーエフェクタ部に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  7. 前記中央曲げローラに取り付けられたテンプレートロッドホルダーであって、曲げ軸心を中心にして前記外科的ロッドを曲げるためのテンプレートとして使用されるように適合された曲がった形を有するテンプレートロッドを保持するために構成されたテンプレートロッドホルダーを更に備える、請求項2、3、及び請求項2を直接的又は間接的に引用する請求項4から6のいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  8. 前記爪部が、前記爪部を前記キャリッジから係合解除する方向へ手動で爪部を回動させるための手動作動部を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  9. 前記キャリッジは、前記キャリッジが前記ハンドルに対して並進される際に前記ハンドル上の摩擦面と係合するように構成される摩擦部材を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の医療用手動湾曲器具。
  10. 前記爪部の前記噛み合い歯又は前記摩擦ライニングは、前記ラチェット歯又は前記摩擦面を越えて摺動し、それによって前記キャリッジが動かないように構成されている、請求項2又は3に記載の医療用手動湾曲器具。
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