JP7359401B2 - 抽出装置および抽出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データを抽出する抽出装置および抽出方法に関する。
特許文献1は、ワーカー間の人間関係に配慮しつつ、チーム生成を支援するチーム生成支援装置を開示する。このチーム生成支援装置では、業務テンプレートデータベースが業務を遂行するための目標タスク情報を格納し、CPUは、ワーカースキルデータベースに設定されたスキル情報に基づいて業務を遂行するワーカーのチーム候補を生成し、各チーム候補について過去の作業実績に対する評価値を作業実績データベースから取得して提供し、ワーカー相互間の評価値を相互評価データベースから取得して、関連度を演算してチーム候補ごとに提供する。
特開2001-282965号公報
しかしながら、特許文献1のチーム生成支援装置では、業務に参加できないワーカー、業務への参加を拒否するワーカー、業務への参加意思を表明しないワーカーが存在する場合について考慮されていないため、不参加ワーカーが存在する場合、チーム候補を生成することができない。
本発明は、イベントの活動に適切なグループを抽出することを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる抽出装置は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、複数の端末と通信可能な通信インタフェースと、を有する抽出装置であって、前記端末のユーザごとに、前記ユーザが有するスキルと前記スキルの習得度合いを示す経験値と前記ユーザが所属するグループとを記憶するデータベースにアクセス可能であり、前記プロセッサは、イベントの依頼者の端末から前記イベントを要求するイベントリクエストを受信して、前記端末の各々に送信する第1通信処理と、前記第1通信処理のあと、前記イベントに関する質問文を前記端末の各々から受信し、前記質問文を前記依頼者の端末に送信する第2通信処理と、前記第2通信処理のあと、前記質問文に対する回答文を前記依頼者の端末から受信し、回答情報を入力するとスキルごとに要求される経験値を出力する学習モデルに前記回答文を入力することにより、スキルごとに前記イベントに要求される経験値を示す要求スキル情報を生成し、前記グループごとに、前記要求スキル情報内における前記グループ内の前記ユーザの各スキルの経験値の統計値を算出することにより、前記グループごとのスキル情報を生成する生成処理と、前記生成処理によって生成された前記グループごとのスキル情報の中から、前記要求スキル情報を充足する特定のグループを抽出する抽出処理と、前記抽出処理によって抽出された特定のグループに所属する特定のユーザの端末に前記イベントへの参加リクエストを送信した結果、前記特定のユーザの端末からの回答に基づいて、前記特定のグループが有する特定のスキル情報を更新する更新処理と、前記更新処理による更新後の前記特定のスキル情報が、前記要求スキル情報を充足するか否かを判定する判定処理と、前記判定処理による判定結果を前記依頼者の端末に送信する送信処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、イベントの活動に適切なグループを抽出することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、依頼者からのリクエストとのマッチング例を示す説明図である。 図2は、マッチングシステムのシステム構成例を示す説明図である。 図3は、コンピュータ(サーバ、端末)のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、ユーザDBの記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、スキルDBの記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、マッチングシステムによるマッチングシーケンス例を示すシーケンス図である。 図7は、リクエスト入力画面の一例を示す説明図である。 図8は、回答入力画面の入り例を示す説明図である。 図9は、要求スキル情報表示画面の一例を示す説明図である。 図10は、グループ抽出処理(ステップS603)による抽出結果を示す説明図である。 図11は、参加リクエスト画面の一例を示す説明図である。 図12は、回答画面の一例を示す説明図である。 図13は、図6で示したグループ抽出処理(ステップS603)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図14は、図6で示した参加メンバ決定処理(ステップS604)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図15は、ステップS1404における要求経験値の充足可否判定例を示す説明図である。 図16は、不足スキル補充処理(ステップS1406)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図17は、ステップS1602におけるユーザ検索例を示す説明図である。 図18は、後処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図19は、更新結果画面の一例を示す説明図である。 図20は、補充メンバ選択画面の一例を示す説明図である。 図21は、チェックボックス入力時の補充メンバ選択画面の一例を示す説明図である。
未来の日本社会では、これまでにない連続災害の到来や地方-都市格差によって、普段手厚いサービスによって当たり前のように享受できていた生活が突然成り立たなくなる可能性が高い。その際必要となるのは、「衣食住足りて礼節を知る」という言葉がある通り、まず衣食住を満たすことである。そのためには、生存技術の一環として衣食住を自ら生み出す基本的技能が修得できている必要があり、こうしたスキルを集団と共に学ぶ場が必要である。
具体的には、たとえば、自ら田畑を耕し、農作物を収穫し、加工するだけでなく、必要最低限の素材から衣料や住居を作るというスキルを実践的に身に着けることが、予想不可能な天災に襲われた際に一刻も早く回復するための鍵になると考えられる。
以下、そのようなスキルを有する人々の情報を登録したデータベース(DB)にアクセス可能なサーバが、災害や地方-都市格差によって困っている依頼者からのリクエストを充足するスキルを有するグループを検索する。これにより、検索されたグループにより依頼者の要望に応えることが可能となる。
<マッチング例>
図1は、依頼者からのリクエストとのマッチング例を示す説明図である。本例では、依頼者101からリクエストされるイベントを、たとえば、「自宅の屋根の修理」とする。サーバ100は、依頼者101からのイベントのリクエストを受け付けると、イベントに要求されるスキル(要求スキル)およびその経験値(要求経験値)を算出し、要求スキル情報110として出力する。スキルは、例として、10種類(身体能力、一般生活、医学/薬学、農学、土木建築、機械工学、電気工学、情報工学、語学能力、法律)である。経験値は、そのスキルの習得度合いを示す。本実施例では、この10種類のスキルとその経験値であるスキル情報をスキルチャートで表現する。
サーバ100は、要求スキル情報110に適合するグループを抽出する抽出装置である。グループとは、企業や大学、NPO(Nonprofit Organization)法人などの組織に所属するユーザ102の集合、または、サークルやゼミ、SNS(Social Networking Service)内でつながった仲間など、組織にまたがったまたは組織に属さないコミュニティに所属するユーザ102の集合である。なお、グループに所属するユーザ102を、メンバ102と称することもある。
図1では、例として、サーバ100は、グループG1が有するスキルおよびその経験値であるスキル情報111と、グループG2が有するスキルおよびその経験値であるスキル情報112と、を、要求スキル情報110を充足するスキル情報として検索する。スキル情報111,112の各スキルの経験値はそれぞれ、グループG1,G2の所属メンバの経験値の最大値、平均値、または中央値から選ばれた統計値である。
そして、サーバ100は、たとえば、グループG1、G2のうちグループG1のスキル情報の方が優れていると判断すると、グループG1の所属メンバにイベントの参加可否を通知する。不参加メンバがいなければ、グループG1の所属メンバは、依頼者101の自宅の屋根の修復を行う。一方、不参加者がいると、不参加者が有するスキルおよびその経験値に応じて、スキル情報111の形状が縮小し、要求スキル情報110を充足しなくなる。
この場合、サーバ100は、不参加者のスキルおよび経験値を充足するユーザ102をユーザDBから検索し、同じように参加可否を通知する。当該ユーザ102が参加可能であれば、当該ユーザ102のスキルおよび経験値により、縮小したスキル情報111は、要求スキル情報110を充足することになる。これにより、グループG1に所属する参加メンバおよびグループG1外の参加ユーザは、依頼者101の自宅の屋根の修復を行う。一方、不参加者のスキルおよび経験値を充足するユーザ102が存在しない、または当該ユーザ102が参加を拒否した場合、サーバ100は、グループG2について、グループG1と同様な処理を実行する。
<システム構成例>
図2は、マッチングシステムのシステム構成例を示す説明図である。マッチングシステム200は、サーバ100と端末201とを含む。サーバ100と端末201は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク202を介して通信可能に接続される。端末201同士もネットワーク202を介して通信可能に接続される。
サーバ100は、ユーザDB211、スキルDB212、および学習DB213にアクセス可能なコンピュータである。ユーザDB211、スキルDB212、および学習DB213は、サーバ100に記憶されていてもよく、サーバ100からネットワーク202を介してアクセス可能な他のコンピュータに記憶されていてもよい。端末201は、依頼者101およびユーザ102が使用するコンピュータである。
ユーザDB211は、ユーザ102に関する情報(ユーザ情報)を記憶するデータベースである。ユーザDB211については、図4で後述する。スキルDB212は、ユーザごとにスキルに関する情報を記憶するデータベースである。スキルDB212については、図5で後述する。学習DB213は、訓練データセットや学習パラメータなど、機械学習(CNN(Convolutional Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)などの深層学習含む)による学習モデルの生成や学習モデルを用いた予測に必要な情報を記憶するデータベースである。訓練データセットは、訓練データと正解データとの組み合わせである。このような組み合わせは各種存在する。
たとえば、家屋の存在の程度を予測する学習モデルを生成する場合、その訓練データセットを構成する訓練データは、たとえば、家屋の画像データであり、正解データは、損壊の程度(全壊、大規模半壊、半壊、一部損壊、無被害)を示す値である。
依頼者101のリクエストから質問文を生成する学習モデルを生成する場合、その訓練データセットを構成する訓練データは、たとえば、過去に発生したイベントのリクエストであり、正解データは、当該リクエストに対してなされた過去の質問文である。
また、依頼者101のリクエストまたは回答内容から要求スキル情報110を生成する学習モデルを生成する場合、その訓練データセットを構成する訓練データは、たとえば、過去に発生したイベントのリクエストや、当該リクエストに対してなされた過去の質問文への回答文であり、正解データは、過去に要求したスキルまたは詳細スキルとその要求経験値である。詳細スキルとは、スキルを細分化した技能である(図5で後述)。なお、これらの学習モデルの生成は、サーバ100が実行してもよく、他のコンピュータが学習した学習モデルまたは学習モデルを構成する学習パラメータを、当該他のコンピュータから取得してもよい。
<コンピュータのハードウェア構成例>
図3は、コンピュータ(サーバ100、端末201)のハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ300は、プロセッサ301と、記憶デバイス302と、入力デバイス303と、出力デバイス304と、通信インタフェース(通信IF)305と、を有する。プロセッサ301、記憶デバイス302、入力デバイス303、出力デバイス304、および通信IF305は、バス306により接続される。プロセッサ301は、コンピュータ300を制御する。記憶デバイス302は、プロセッサ301の作業エリアとなる。また、記憶デバイス302は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス302としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス303は、データを入力する。入力デバイス303としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイス304は、データを出力する。出力デバイス304としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカがある。通信IF305は、ネットワーク202と接続し、データを送受信する。
<DB>
図4は、ユーザDB211の記憶内容の一例を示す説明図である。ユーザDB211は、ユーザ情報を記憶するデータベースである。ユーザDB211は、フィールドとして、ユーザID401と、ユーザ名402と、生年月日403と、性別404と、住所405と、所属組織406と、所属コミュニティ407と、友人ID408と、回答率409と、参加率410と、を有する。同一行の各フィールド401~409の値が、1人のユーザ情報を示すエントリとなる。
ユーザID401は、ユーザ102を一意に特定する識別情報である。ユーザ名402は、ユーザ102の氏名である。生年月日403は、ユーザが生まれた年月日である。生年月日403と現在日時とによりユーザ102の年齢が計算可能である。性別404は、ユーザ102が男性であるか女性であるかの区別を示す情報である。住所405は、ユーザ102が居住する住居の場所である。所属組織406は、ユーザ102が所属する組織である。所属コミュニティ407は、ユーザ102が所属するコミュニティである。友人ID408は、そのユーザ102の友人のユーザID401である。
回答率409は、依頼者101からのイベントの参加可否通知に対する回答割合である。回答率409の分母は、参加可否通知の数である。回答率409の分子は、参加および不参加の合計回数である。参加率410は、依頼者101からのイベントの参加可否通知に対する参加割合である。参加率410の分母は、参加可否通知の数である。参加率410の分子は、参加の合計回数である。なお、図1に示した依頼者101は、ユーザDB211に登録されたユーザ102でもよく、未登録の者でもよい。
図5は、スキルDB212の記憶内容の一例を示す説明図である。スキルDB212は、ユーザDB211にユーザ情報が登録されたユーザごとに、ユーザスキル情報500を記憶するデータベースである。ユーザスキル情報500とは、ユーザ102のスキルおよびその経験値を示す情報である。具体的には、たとえば、ユーザスキル情報500は、フィールドとして、スキル501と、詳細スキル502と、詳細経験値503と、を有する。
スキル501は、ユーザ102の習得対象となる技能である。本例では、図1に示した10種類のスキル(身体能力、一般生活、医学/薬学、農学、土木建築、機械工学、電気工学、情報工学、語学能力、法律)がある。詳細スキル502は、スキル501を細分化した技能である。詳細経験値503は、その詳細スキル502の習得度合いを示す。
<マッチングシーケンス>
図6は、マッチングシステム200によるマッチングシーケンス例を示すシーケンス図である。サーバ100は、依頼者101の端末201から「自宅の屋根の修理」のようなイベントリクエストを受信する(T601)。
図7は、リクエスト入力画面700の一例を示す説明図である。リクエスト入力画面700は、サーバ100にアクセスすることで依頼者101の端末201に表示される。リクエスト入力画面700は、リクエスト入力欄701と、送信ボタン702と、を有する。送信ボタン702が押下されると、リクエスト入力欄701に入力された文字列「台風で自宅の屋根が壊れました。修復をお願いしたいです。」がイベントリクエストとしてサーバ100に送信される(T601)。
図6に戻り、サーバ100はイベントリクエストを受信すると(T601)、質問文生成処理を実行する(ステップS601)。質問文生成処理(ステップS601)は、イベントリクエストから質問文を生成する学習モデルにイベントリクエストを入力することにより、質問文を出力する処理である。
なお、サーバ100は、質問文生成処理(ステップS601)を実行する代わりに、イベントリクエストをユーザ102の端末201に転送し(T611)、転送先の端末201から質問文を受信して(T612)、依頼者101の端末201に転送する(T602)。また、サーバ100は、このようにして取得したイベントリクエストを訓練データとし、質問文を正解データとして、学習DB213の学習データセットに登録してもよい。依頼者101の端末201は、サーバ100から質問文を受信すると、回答入力画面を表示する。
図8は、回答入力画面800の一例を示す説明図である。回答入力画面800には、依頼者101が入力したリクエストが表示される。また、回答入力画面800は、サーバ100からの質問文(本例では、Q1~Q7)とそれらに対する回答入力欄801~807と、送信ボタン808と、を有する。送信ボタン808が押下されると、図6に戻り、回答入力欄801~807に入力された文字列が回答文(回答入力欄804には、画像データが入力されてもよい。)としてサーバ100に送信される(T603)。
サーバ100は、依頼者101の端末201から回答文を受信すると、要求スキル情報生成処理を実行する(ステップS602)。要求スキル情報生成処理(ステップS602)は、要求スキル情報110を生成する学習モデルに、受信した回答文を入力することにより、要求スキル情報110を出力する処理である。サーバ100は、要求スキル情報生成処理(ステップS602)によって生成された要求スキル情報110を依頼者101の端末201に送信する(T604)。
図9は、要求スキル情報表示画面900の一例を示す説明図である。要求スキル情報表示画面900は、依頼者101の端末201に表示される。要求スキル情報表示画面900は、要求スキル情報110として、要求スキルチャート901と、要求詳細スキル情報902と、を表示する。要求スキルチャート901は、イベントに要求される10種類の要求スキルの各々について、イベントに対応するグループに要求される要求経験値を示すレーダーチャートである。
要求詳細スキル情報902は、イベントに対応するグループに要求される要求詳細スキル921とその要求詳細経験値922とを示す情報である。要求スキルチャート901の要求スキルをカーソル903でポイントすると、そのスキル501についての要求詳細スキル情報902が表示される。図9では、カーソル903が要求スキル「土木建築」にポイントされているため、土木建築についての要求詳細スキル情報902が表示される。
要求詳細スキル921は、必ずしもそのスキル501を構成する全詳細スキル502ではなく、要求スキル情報110を生成する学習モデルに、受信した回答文を入力することによって得られた特定の詳細スキル502である。たとえば、受信した回答文が、屋根の修復に特化した内容であるとすると、土木建築の要求詳細スキル921も屋根の修復に特化した特定の詳細スキル502となり、屋根の修復とは無関係の詳細スキル502は得られない。したがって、要求スキルチャート901における要求スキルの要求経験値とは、屋根の修復に特化した土木建築の特定の要求詳細スキル921の要求詳細経験値922の合計である。
図6に戻り、要求スキル情報110を送信(T604)したあと、サーバは、スキル情報生成処理を実行する(ステップS603)。スキル情報生成処理(ステップS603)は、グループごとに、要求詳細スキル921に基づくスキル情報を生成する処理である。具体的には、たとえば、サーバ100は、各グループにおいて、スキル501ごとに、スキル501を構成する詳細スキル502を特定の要求詳細スキル921に制限し、所属メンバごとに特定の要求詳細スキル921と同一の詳細スキル502の詳細経験値503をスキルDB212から抽出する。
サーバ100は、所属メンバの各々について、スキル501ごとに詳細経験値503を合計して、所属メンバのスキル501ごとの経験値を算出する。サーバ100は、スキル501ごとに、所属メンバの経験値の統計値(最大値、平均値、中央値など)をして、充足グループのスキル501ごとの経験値を算出する。このようにして、サーバ100は、グループごとに、要求詳細スキル921に基づくスキル情報を生成する。
つぎに、サーバ100は、グループ抽出処理を実行する(ステップS604)。グループ抽出処理(ステップS604)は、要求スキル情報110を充足するグループ(組織またはコミュニティ)をユーザDB211から抽出する処理である。グループ抽出処理(ステップS604)の詳細は後述する。
図10は、グループ抽出処理(ステップS604)による抽出結果を示す説明図である。図10では、例として、グループG1の抽出結果1000を示す。抽出結果1000は、グループG1に所属するユーザ102のユーザ情報と、グループG1のスキル情報111と、を含む。グループG1のスキル情報111には、スキル501ごとのグループの経験値を示すスキルチャート1001がある。スキルチャート1001は、要求スキルチャート901を包含するため、グループG1のスキル情報111は、要求スキル情報110を充足する。
図6に戻り、サーバ100は、グループ抽出処理(ステップS604)による抽出結果1000に基づいて、抽出グループの所属メンバの端末201に参加リクエストを送信する(T605)。
図11は、参加リクエスト画面1100の一例を示す説明図である。参加リクエスト画面1100は、抽出グループに所属するユーザ102の端末201に表示される。参加リクエスト画面1100は、参加可否選択領域1101と、依頼者情報表示領域1102と、依頼内容表示領域1103と、参加候補メンバ表示領域1104と、を有する。
参加可否選択領域1101は、イベントへの参加可否を選択する領域であり、参加ボタン1111と、不参加ボタン1112と、を有する。参加ボタン1111が押下されると、そのユーザID401および参加する旨の回答がサーバ100に送信され、不参加ボタン1112が押下されると、そのユーザID401および参加しない旨の回答がサーバ100に送信される。回答結果は、抽出グループの他の所属メンバの端末201に送信される。
依頼者情報表示領域1102には、依頼者101に関する情報やリクエストの文字列が表示される。依頼内容表示領域1103には、依頼者101の依頼内容が表示される。たとえば、T603で得られた回答情報1131や画像データ1132が表示される。参加候補メンバ表示領域1104には、参加メンバ候補のユーザ情報が表示される。また、すでに回答をサーバ100に送信した参加メンバ候補のユーザ情報には、参加を示す回答情報1141や不参加を示す回答情報1142が表示される。回答情報1141,1142は、他の所属メンバの回答結果をサーバ100から受信することにより表示される。
図6に戻り、抽出グループの所属メンバの端末201は、参加ボタン1111または不参加ボタン1112の押下により回答をサーバ100に送信する(T606)。サーバ100は、回答に基づいて、参加メンバ決定処理を実行する(ステップS605)。参加メンバ決定処理(ステップS605)は、抽出グループに所属する参加メンバ候補からイベントへの参加メンバを決定する処理である。サーバ100は、不参加または回答しなかった所属メンバのスキル501(詳細スキル502含む)およびその経験値を、グループのスキル情報から外し、グループのスキル情報を更新することになる。参加メンバ決定処理(ステップS605)の詳細は後述する。
参加メンバ決定処理(ステップS605)による更新後のグループのスキル情報が要求スキル情報110を充足すれば、サーバ100は、イベントリクエストに対する回答を依頼者101の端末201に送信する(T607)。
図12は、回答画面1200の一例を示す説明図である。回答画面1200は、イベントリクエストに対する回答を受信した依頼者101の端末201に表示される。回答画面1200は、抽出グループ表示領域1201と、参加メンバ表示領域1202と、OKボタン1203と、キャンセルボタン1204と、を有する。抽出グループ表示領域1201は、抽出グループのグループ名を表示する領域である。参加メンバ表示領域1202は、参加メンバのユーザ情報を表示する領域である。OKボタン1203は、抽出グループを受け入れるためのボタンであり、キャンセルボタン1204は、抽出グループを拒否するためのボタンである。
OKボタン1203が押下されると、抽出グループを受諾する旨の情報がサーバ100に送信され(T608)、抽出グループのイベント参加が確定する。キャンセルボタン1204が押下されると、抽出グループを受諾しない旨の情報がサーバ100に送信され(T608)、抽出グループのイベント参加不可が確定する。このようにして、マッチングシーケンスが終了する。
<グループ抽出処理(ステップS604)>
図13は、図6で示したグループ抽出処理(ステップS604)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。
つぎに、サーバ100は、生成されたスキル情報の全スキルが要求経験値を充足するグループが存在するか否かを判断する(ステップS1301)。生成されたスキル情報の全スキルが要求経験値を充足するグループが1つ以上存在すれば(ステップS1301:Yes)、サーバ100は、当該グループを充足グループ候補として抽出する(ステップS1302)。
つぎに、サーバ100は、所定の条件に基づいて、抽出した充足グループ候補から充足グループを1つ決定する(ステップS1303)。所定の条件には、たとえば、下記の条件(1)~(5)がある。なお、条件(1)~(5)の組み合わせは、事前に設定される。
(1)全スキルの経験値の合計が最大であること。
(2)各スキル501の経験値と要求経験値との差の合計が最小であること。
(3)イベントの現地から所定距離以上離れた所属メンバを除外してスキル情報を再計算し、再計算後のスキル情報の全スキルが要求経験値を充足すること。
(4)回答率409が所定回答率以下の所属メンバを除外してスキル情報を再計算し、再計算後のスキル情報の全スキルが要求経験値を充足すること。
(5)参加率410が所定参加率以下の所属メンバを除外してスキル情報を再計算し、再計算後のスキル情報の全スキルが要求経験値を充足すること。
条件(1)を採用することにより、要求スキルを十分に満たした充足グループ候補が充足グループに決定される。条件(2)を採用することにより、要求スキルに沿った充足グループ候補が充足グループに決定される。条件(3)~(5)は、条件(1)または(2)に追加可能な条件である。条件(3)を採用することにより、地理的に参加可能な所属メンバを有する充足グループ候補が充足グループに決定される。条件(4)を採用することにより、回答が得られやすい所属メンバを有する充足グループ候補が充足グループに決定される。条件(5)を採用することにより、参加しやすい所属メンバを有する充足グループ候補が充足グループに決定される。
つぎに、サーバ100は、充足グループの所属メンバの端末201に参加リクエストを送信する(ステップS1304)。一方、ステップS1302において、生成されたスキル情報の全スキルが要求経験値を充足するグループが存在しない場合(ステップS1301:No)、サーバ100は、依頼者101の端末201に対応不可である旨の通知を送信する(ステップS1305)。これにより、グループ抽出処理(ステップS604)が終了する。
グループ抽出処理(ステップS604)のあと、ステップS1305により、参加リクエストがサーバ100から充足グループの所属メンバの端末201に送信され(T605)、参加または不参加の回答が充足グループの所属メンバの端末201からサーバ100に送信される(T606)。
<参加メンバ決定処理(ステップS605)>
図14は、図6で示した参加メンバ決定処理(ステップS605)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。まず、サーバ100は、充足グループが存在するか否かを判断する(ステップS1401)。充足グループが存在しない場合(ステップS1401:No)、サーバ100は、参加メンバ決定処理(ステップS605)を終了する。この場合、サーバ100は、依頼者101の端末201に、該当するグループが存在しない旨の回答を送信することになる。
一方、充足グループが存在する場合(ステップS1404:Yes)、サーバ100は、所定時間が経過するまで回答を待ち受ける(ステップS1402:No)。所定時間経過した場合(ステップS1402:No)、サーバ100は、充足グループのうち参加と回答したメンバ(参加メンバ)の経験値をスキル501ごとに取得し、ステップS1301と同様の計算方法で、充足グループのスキル情報を更新する(ステップS1403)。
つぎに、サーバ100は、更新したスキル情報について全スキルが要求経験値を充足するか否かを判断する(ステップS1404)。充足する場合(ステップS1404:Yes)、サーバ100は、依頼者101の端末201に、充足グループのグループ名および参加メンバを含む回答情報を送信する(ステップS1405)。これにより、図11に示した参加リクエスト画面1100が依頼者101の端末201に表示される。
一方、更新したスキル情報について全スキルが要求経験値を充足しない場合(ステップS1404:No)、サーバ100は、不足スキル補充処理を実行する(ステップS1406)。不足スキル補充処理(ステップS1406)は、更新したスキル情報において要求経験値を充足しないスキル501の経験値を他のユーザ102で補充する処理である。
図15は、ステップS1404における要求経験値の充足可否判定例を示す説明図である。グループG1において不参加メンバが存在する場合、不参加メンバが有するスキル501およびその経験値により、更新したスキル情報1500のスキルチャート1501は、元のスキルチャート1001よりも縮小し、たとえば、身体能力や法律、電気工学、土木建築など、要求スキルチャート901の要求経験値を充足しないスキルも有する。したがって、更新したスキル情報について全スキルが要求経験値を充足しない(ステップS1404:No)こととなり、不足スキル補充処理(ステップS1406)に移行する。
<不足スキル補充処理(ステップS1406)>
図16は、不足スキル補充処理(ステップS1406)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。サーバ100は、更新したスキル情報について要求経験値を充足しないスキル501を特定する(ステップS1601)。たとえば、図15の例では、サーバ100は、身体能力、法律、電気工学、および土木建築を特定する。
つぎに、サーバ100は、要求経験値を充足しないスキル501について、要求経験値を充足する経験値を有するユーザを検索する(ステップS1602)。具体的には、たとえば、サーバ100は、要求経験値を充足しないスキル501について、不参加ユーザ102の経験値以上の経験値を有するユーザをユーザDB211から検索する。なお、ステップS1602の検索対象については、図17で後述する。
該当ユーザ102が存在する場合(ステップS1603:Yes)、サーバ100は、該当ユーザ102の端末201に参加リスエストを送信し(ステップS1604)、ステップS1402に移行する。これにより、該当ユーザ102の端末201には、図11に示した参加リクエスト画面1100が表示される。
一方、ステップS1603において該当ユーザ102がいない場合(ステップS1603:No)、サーバ100は、ステップS1303で抽出された未選択の充足グループ候補があるか否かを判断する(ステップS1605)。未選択の充足グループ候補が存在する場合(ステップS1605:Yes)、ステップS1304に移行する。一方、未選択の充足グループ候補が存在しない場合(ステップS1605:No)、サーバ100は、不足スキル補充処理(ステップS605)を終了する。
図17は、ステップS1602におけるユーザ検索例を示す説明図である。図17では、小林健太、小平花子、馬場健一がグループG1の参加メンバ1701であり、清水康太、佐藤愛子、渡辺剛、松木みのるが、不足スキル補充処理(ステップS1406)によって補充された補充メンバ1702である。
更新したスキル情報1500のスキルチャート1501は、元のスキルチャート1001(図10を参照)よりも縮小し、たとえば、身体能力や法律、電気工学、土木建築など、要求スキルチャート901の要求経験値を充足しないスキルも有する。たとえば、法律については、参加メンバ1701の一人である小平花子と同一組織(データカンパニー)に所属する佐藤愛子が補充メンバ1702の候補として検索される。また、電気工学については、参加メンバ1701の一人である小林健太の友人である清水康太が補充メンバ1702の候補として検索される。清水康太は、小林健太の友人であり、ユーザDB211の友人IDに互いのユーザID401が登録されている。このように、ステップS1602で、参加メンバとつながりのあるユーザを検索対象にすることにより、補充メンバ1702の参加率410の向上を図ることができる。
また、身体能力については、参加メンバ1701の一人である馬場健一と、組織やコミュニティ、友人といった直接のつながりがない渡辺剛が、土木建築については、馬場健一と国設つながりのない松木みのるが、補充メンバ1702の候補として検索される。具体的には、たとえば、参加メンバ1701と参加メンバ1701との間に1人以上のユーザ1703が介在していれば、直接のつながりのない候補として検索される。介在するユーザ1703の介在人数は、サーバ100で設定可能である。介在人数が多いほど知り合う確率が低い。このように、ステップS1602で、参加メンバ1701から介在人数分以上のつながりでつながったユーザをグループG1外のユーザを補充メンバ1702の候補として検索対象にすることにより、知り合う機会がないユーザ102の交流を支援することができる。
また、サーバ100は、松木みのるのように、イベントの現場1704である家屋から所定距離以内の住所405に居住するユーザを検索対象としてもよい。このように、現場周辺に詳しいユーザを補充メンバ1702の候補として検索対象にすることにより、作業効率の向上を図ることができる。
また、直接のつながりのないユーザについては、サーバ100は、当該ユーザ102の年齢と、グループG1の参加メンバの平均年齢と、に基づいて、検索対象に含めてもよい。たとえば、年功者としての知恵が欲しい場合には、グループG1の参加メンバの平均年齢よりも高い年齢、たとえば、平均年齢よりもN歳(Nは1以上の整数)年上のユーザや、50歳以上など、所定年齢以上のユーザを検索対象としてもよい。また、グループG1の参加メンバの平均年齢よりも低い年齢、たとえば、平均年齢よりもN歳(Nは1以上の整数)年下のユーザや25歳以下など、所定年齢以下のユーザを検索対象としてもよい。これにより、同世代に偏ったグループG1の参加メンバに、異なる世代のメンバを補充することができる。
また、サーバ100は、グループG1の参加メンバの平均年齢と同等(たとえば、平均年齢よりもM歳下からM歳上の年齢)のユーザを検索対象としてもよい。これにより、同世代の補充メンバを補充することが可能になる。
<後処理>
図18は、後処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。後処理とは、イベント終了後の処理である。サーバ100は、イベント実施日の経過を待ち受け(ステップS1801:No)イベント実施日が経過すると、充足グループの所属メンバおよび補充メンバの候補の各々について、回答率409および参加率410を更新する(ステップS1802)。つぎに、サーバ100は、充足グループの参加メンバおよび補充メンバの各々について、経験値を更新する(ステップS1802)。
経験値の更新量は、参加メンバ1701および補充メンバ1702の自己申告に基づいてもよく、他の参加メンバ1701および他の補充メンバ1702からの報告に基づいてもよく、依頼者101からの報告に基づいてもよい。そして、サーバ100は、ステップS1802、S1803による更新があったユーザ102の端末201に、更新結果を送信する(ステップS1804)。これにより、ユーザ102の端末201に更新結果画面が表示される。
図19は、更新結果画面1900の一例を示す説明図である。更新結果画面1900には、ステップS1802、S1803による更新結果として、回答率409や参加率410、スキルごとの経験値が表示される。
なお、上述した例では、サーバ100が、依頼者101の端末201と連携せずに、不足スキル補充処理(ステップS1406)を実行した。しかし、以下のように、サーバ100は、依頼者101の端末201と連携して、不足スキル補充処理(ステップS1406)を実行してもよい。具体的には、たとえば、サーバ100は、ステップS1602で補充メンバの候補を検索した場合、検索結果を依頼者101の端末201に送信する。
図20は、補充メンバ選択画面2000の一例を示す説明図である。補充メンバ選択画面2000は、スキル情報表示領域2001と、詳細スキル情報表示領域2002と、補充メンバ候補一覧表示領域2003と、を有する。スキル情報表示領域2001は、更新したスキル情報1500のスキルチャート1501を表示する領域である。更新したスキル情報1500には、要求スキルチャート901も重畳表示される。
詳細スキル情報表示領域2002は、更新したスキル情報1500においてカーソル2010で選択されたスキルの詳細スキル情報2020を表示する領域である。詳細スキル情報2020は、詳細スキル502とその詳細経験値503とを対応付けた情報である。図20では、電気工学がカーソル2010で選択されたため、詳細スキル情報表示領域2002には、電気工学についての詳細スキル情報2020が表示される。
補充メンバ候補一覧表示領域2003は、補充メンバ候補を一覧表示する領域である。補充メンバ候補ごとにチェックボックス2030が設けられ、依頼者101が端末201を操作してチェックボックス2030にチェックを入力することにより、その補充メンバ候補のスキル501の経験値が、スキルチャート1501に反映される。
図21は、チェックボックス2030入力時の補充メンバ選択画面の一例を示す説明図である。図21では、清水康太のチェックボックス2030にチェックが入力された状態を示す。この場合、清水康太のスキル501の経験値がスキルチャート1501に反映され、スキルチャート2100に更新され、詳細スキル情報2020も更新される。これにより、依頼者101は、どの補充メンバ候補を追加すればどのスキル501の経験値が要求経験値を充足するかを視認することができる。
このあと、OKボタン2005が押下されると、チェックボックス2030へのチェック結果がサーバ100に送信される。サーバ100は、チェックボックス2030にチェックが入力された補充メンバ候補の端末201に、参加リクエストを送信することになる(ステップS1604)。なお、チェックが入力された補充メンバ候補では要求経験値を充足しない場合、サーバ100は、再度検索結果を依頼者101の端末201に送信して、補充メンバ選択画面2000を表示させてもよい。また、サーバ100は、要求経験値を充足していないスキルについては、再度依頼者101の端末201に問い合わせることなく、該当ユーザ102が存在するか否かを実行してもよい(ステップS1604)。このように、依頼者101が補充メンバを確認して、イベントに参加させるか決定することができる。
このように、上述したマッチングシステム200によれば、災害や地方‐都市格差によって困っている依頼者101の要望に応えることが可能となる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。

Claims (11)

  1. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、複数の端末と通信可能な通信インタフェースと、を有する抽出装置であって、
    前記端末のユーザごとに、前記ユーザが有するスキルと前記スキルの習得度合いを示す経験値と前記ユーザが所属するグループとを記憶するデータベースにアクセス可能であり、
    前記プロセッサは、
    イベントの依頼者の端末から前記イベントを要求するイベントリクエストを受信して、前記端末の各々に送信する第1通信処理と、
    前記第1通信処理のあと、前記イベントに関する質問文を前記端末の各々から受信し、前記質問文を前記依頼者の端末に送信する第2通信処理と、
    前記第2通信処理のあと、前記質問文に対する回答文を前記依頼者の端末から受信し、回答情報を入力するとスキルごとに要求される経験値を出力する学習モデルに前記回答文を入力することにより、スキルごとに前記イベントに要求される経験値を示す要求スキル情報を生成し、前記グループごとに、前記要求スキル情報内における前記グループ内の前記ユーザの各スキルの経験値の統計値を算出することにより、前記グループごとのスキル情報を生成する生成処理と、
    前記生成処理によって生成された前記グループごとのスキル情報の中から、前記要求スキル情報を充足する特定のグループを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理によって抽出された特定のグループに所属する特定のユーザの端末に前記イベントへの参加リクエストを送信した結果、前記特定のユーザの端末からの回答に基づいて、前記特定のグループが有する特定のスキル情報を更新する更新処理と、
    前記更新処理による更新後の前記特定のスキル情報が、前記要求スキル情報を充足するか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理による判定結果を前記依頼者の端末に送信する送信処理と、
    を実行することを特徴とする抽出装置。
  2. 請求項1に記載の抽出装置であって、
    前記データベースは、前記ユーザごとに、住所を記憶しており、
    前記抽出処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザのうち前記イベントの場所と前記住所との距離が所定距離以上離れたユーザを除外して、残余の特定のユーザが所属するグループを前記特定のグループとして抽出する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  3. 請求項1に記載の抽出装置であって、
    前記データベースは、前記ユーザごとに、過去のイベントへの参加リクエストに対する回答の割合を示す回答率を記憶しており、
    前記抽出処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザのうち前記回答率がしきい値以下となるユーザを除外して、残余の特定のユーザが所属するグループを前記特定のグループとして抽出する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  4. 請求項1に記載の抽出装置であって、
    前記データベースは、前記ユーザごとに、過去のイベントへの参加リクエストに対する参加割合を示す参加率を記憶しており、
    前記抽出処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザのうち前記参加率がしきい値以下となるユーザを除外して、残余の特定のユーザが所属するグループを前記特定のグループとして抽出する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  5. 請求項1に記載の抽出装置であって、
    前記更新処理では、前記プロセッサは、前記イベントへの参加を示す回答をした前記特定のユーザが有するスキルおよびその経験値に基づいて、前記特定のスキル情報を更新する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  6. 請求項1に記載の抽出装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記判定処理によって前記更新後の前記特定のスキル情報が前記要求スキル情報を充足しないと判定された場合、充足しなくなったスキルを有しかつ前記充足しなくなったスキルに必要な要求経験値を充足する前記特定のグループ外の他のユーザを、前記データベースから検索する検索処理を実行し、
    前記更新処理では、前記プロセッサは、前記他のユーザの端末に前記イベントへの参加リクエストを送信した結果、前記他のユーザの端末からの回答に基づいて、前記特定のスキル情報を更新する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  7. 請求項6に記載の抽出装置であって、
    前記更新処理では、前記プロセッサは、前記イベントへの参加を示す回答をした前記他のユーザが有するスキルおよびその経験値に基づいて、前記特定のスキル情報を更新する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  8. 請求項6に記載の抽出装置であって、
    前記検索処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザが所属する他のグループに所属するユーザを前記他のユーザとして検索する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  9. 請求項6に記載の抽出装置であって、
    前記検索処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザが所属しない他のグループに所属するユーザを前記他のユーザとして検索する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  10. 請求項9に記載の抽出装置であって、
    前記データベースは、前記ユーザごとに、住所を記憶しており、
    前記検索処理では、前記プロセッサは、前記特定のユーザが所属しない他のグループに所属し、かつ、前記イベントの現場から所定距離以内の住所を有するユーザを前記他のユーザとして検索する、
    ことを特徴とする抽出装置。
  11. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、複数の端末と通信可能な通信インタフェースと、を有する抽出装置が実行する抽出方法であって、
    前記抽出装置は、前記端末のユーザごとに、前記ユーザが有するスキルと前記スキルの習得度合いを示す経験値と前記ユーザが所属するグループとを記憶するデータベースにアクセス可能であり、
    前記抽出方法は、
    前記プロセッサが、
    イベントの依頼者の端末から前記イベントを要求するイベントリクエストを受信して、前記端末の各々に送信する第1通信処理と、
    前記第1通信処理のあと、前記イベントに関する質問文を前記端末の各々から受信し、前記質問文を前記依頼者の端末に送信する第2通信処理と、
    前記第2通信処理のあと、前記質問文に対する回答文を前記依頼者の端末から受信し、回答情報を入力するとスキルごとに要求される経験値を出力する学習モデルに前記回答文を入力することにより、スキルごとに前記イベントに要求される経験値を示す要求スキル情報を生成し、前記グループごとに、前記要求スキル情報内における前記グループ内の前記ユーザの各スキルの経験値の統計値を算出することにより、前記グループごとのスキル情報を生成する生成処理と、
    前記生成処理によって生成された前記グループごとのスキル情報の中から、前記要求スキル情報を充足する特定のグループを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理によって抽出された特定のグループに所属する特定のユーザの端末に前記イベントへの参加リクエストを送信した結果、前記特定のユーザの端末からの回答に基づいて、前記特定のグループが有する特定のスキル情報を更新する更新処理と、
    前記更新処理による更新後の前記特定のスキル情報が、前記要求スキル情報を充足するか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理による判定結果を前記依頼者の端末に送信する送信処理と、
    を実行することを特徴とする抽出方法。
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