JP7359400B1 - ねじ部材の回し工具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、従来、駆動側回転体の外周とねじ軸に螺合された六角ナットの外側面に巻き掛けられた無端状ベルトに、弾性付勢体の弾性力で押し付けられ、無端状ベルトの動きに連動して回動する張力付与ローラが、装置本体に取り付けられて、六角ナットを回転させるようにしたナット操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記帯体のテンション機構は、ケーシング内に固設した案内筒に進退杆を内設し、進退杆の前記帯体の掛輪部方向端をケーシング外に突出させて突当ローラを軸着し、他方端には掛輪部方向に付勢したスプリングを縮設したものである。
また、特許文献2に記載の従来のねじ締め付け具は、大きさの異なるナットの締付け、弛緩作業に対処できるが、作業者は帯体の張力の調整が難しいという課題があった。
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記駆動部の往復動手段と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラとを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材の円状の外周面とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたものである。
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラと、前記位置決めローラの往復動手段とを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたものである。
前記円筒溝カム機構は、操作ノブと、前記操作ノブに形成された操作ピンと、円筒側面に前記操作ピン嵌合用のカム溝が形成されたカム軸とを備えており、
前記操作ノブの回動操作により、前記操作ピンが前記カム溝を移動して、前記送りねじ及び前記送りねじ回転ハンドルを往復動可能としたものである。
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記駆動部の往復動手段と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラとを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材の円状の外周面とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたから、駆動部の位置を調節して無端状ベルトの張力を一定に保持することができるのである。
したがって、作業者は無端状ベルトの張力を一定とした状態で、ねじ部材の回し工具により、ねじ部材を回すことができるのである。
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラと、前記位置決めローラの往復動手段とを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたから、位置決めローラの位置を調節して無端状ベルトの張力を一定に保持することができるのである。
したがって、作業者は無端状ベルトの張力を一定とした状態で、ねじ部材の回し工具により、ねじ部材を回すことができるのである。
前記円筒溝カム機構は、操作ノブと、前記操作ノブに形成された操作ピンと、円筒側面に前記操作ピン嵌合用のカム溝が形成されたカム軸とを備えており、
前記操作ノブの回動操作により、前記操作ピンが前記カム溝を移動して、前記送りねじ及び前記送りねじ回転ハンドルを往復動可能としたから、操作ノブの回動操作を行うことにより、無端状ベルトを取外し可能状態に切替え、無端状ベルトの弛緩と、掛け渡し準備状態として、往復動手段を迅速に往復動させることができ、ねじ部材の回し作業を能率よく行うことができるのである。
図1~図8は本発明の第1の実施の形態に係る図面であり、図9~図13は本発明の第2の実施の形態に係る図面である。
本発明の第1の実施の形態を図1~図8により説明する。
図1はねじ部材の回し工具の使用状態を説明する斜視図、図2は無端状ベルトを省略したねじ部材の回し工具の縦断面図、図3は図2の一部切欠平面図、図4はスプリングを省略した円筒溝カム機構を説明する図面で、(a)は斜視説明図、(b)は無端状ベルトについて取外し可能状態を示す説明図及び(c)は無端状ベルトについてねじ部材の回し可能状態を示す説明図、図5は図4の円筒溝カム機構の操作ノブによる操作を示す説明図で、(a)は図4(b)に対応する説明図及び(b)は図4(c)に対応する説明図、図6はねじ部材の回し工具について無端状ベルトの説明図で、(a)は回動具、スプリングを省略した作業状態を示す平面説明図及び(b)は操作ノブを回動操作して無端状ベルトを弛緩した状態を示す平面説明図、図7は構成部品を示す断面図で、(a)は位置決めローラの断面図及び(b)はガイドプーリを示す断面図、及び図8はねじ部材の回し工具の使用状態の変形例を説明する斜視図である。
本発明の第1の実施の形態に係るねじ部材の回し工具1aの基本的構成を、図1~図3、図6及び図7に基づいて説明する。
ねじ部材の回し工具1aは、工具本体11aと無端状ベルト12とを備え、外周面が円状の丸ナットからなるねじ部材13の回し工具である。
そして、多数のボルトにおける隣合うボルトの間隔が狭いために外周面が円状の丸ナットからなるねじ部材13を使用し、無端状ベルト12でねじ部材13を回すようにしているのである。
駆動部14には、図2に示すように、工具本体11aの上方部及び下方部の上下両方部に、回動具4として電動ドライバなどからなる動力工具41の先端の回転部又は手動ハンドルの回転部が係合される連結部14aを備えている。
駆動部14は、図6に示すように、外周面を歯車状14bとし、駆動部14に掛け渡される無端状ベルト12は合成ゴム製で内周面が、駆動部14の歯車状14bと噛み合う凹凸状12aに形成されて、無端状ベルト12の駆動部14でのスリップ防止を図っている。
無端状ベルト12はねじ部材13の外周面の外径に応じて交換するのであり、交換は図4に示す一対のローレットねじ17を取外して工具本体11aの上板11c及び駆動部フレーム14cを取外すことにより行うのである。
送りねじ回転ハンドル22を往回転操作することにより、無端状ベルト12が緩む方向に駆動部14が空間部23を移動し、送りねじ回転ハンドル22を復回転操作することにより、無端状ベルト12が張られる方向に駆動部14が空間部23を移動するようにしている。
また、ガイドプーリ16は、図6に示すように、無端状ベルト12が駆動部14とねじ部材13とに掛け渡された状態で、無端状ベルト12の外側から無端状ベルト12をガイドするように、工具本体11aに一対備えられており、駆動部14による無端状ベルト12のスリップを防止することができ、ねじ部材13の安定した回し作業を行えるようにしている。
したがって、作業者は無端状ベルト12の張力を一定とした状態で、ねじ部材の回し工具1aにより、ねじ部材13を回すことができるのである。
つぎに、往復動手段2に備えられている円筒溝カム機構3について、図4及び図5に基づいて説明する。
円筒溝カム機構3は、無端状ベルト12をねじ部材13の回し可能状態と取外し可能状態とに切替える機能を有するものであり、往復動手段2を迅速に往復動させることができ、多数のねじ部材13の回し作業を能率よく行うことができるようにするものである。
そして、操作ノブ31の回動操作により、操作ピン32がカム溝33bを移動することにより、図5(a)の通常作動状態と、図5(b)の送りねじ21及び送りねじ回転ハンドル22とを往復動可能として、迅速に駆動部14の往復動ができるようにしている。
円筒溝カム機構3は、操作ノブ31のワンタッチ操作で、無端状ベルト12をねじ部材13の回し可能状態と取外し可能状態とに切替えることにより、無端状ベルト12を取外し可能状態に切替えて、無端状ベルト12の弛緩及び掛け渡し準備状態として、往復動手段2を迅速に往復動させることができ、多数のねじ部材13の回し作業を能率よく行うことができるのである。
なお、図1及び/又は図2において、14dは駆動部後フレーム、14eは回転軸、14fは平行キー、14gは一対の軸受、18は把手、22aはスラスト軸受、51は一対の側板、52は後フレーム、53は支柱である。
第1の実施の形態では、ねじ部材を外周面が円状の丸ナットとしたが、丸ナットに替えて外周面が円状の丸ボルトとしてもよい。
また、第1の実施の形態では、駆動部の往復動手段を送りねじと送りねじ回転ハンドルとにより構成したが、ガイドレールと引張り紐状具又はガイドレールと帯状巻取押出具などに替えてもよい。
そして、第1の実施の形態では、駆動部には、工具本体の上方部及び下方部の上下両方部に、動力工具の回転部の連結部を備えたが、工具本体の上方部又は下方部に連結部を備えてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図9~図13に基づいて説明する。
図9は第2の実施の形態に係る無端状ベルトを省略した、ねじ部材の回し工具の斜視図、図10は図9の縦断面図、図11は図9の平面断面図、図12は第2の実施の形態に係るねじ部材の回し工具について無端状ベルトの説明図で、(a)は回動具を省略した作業状態を示す平面説明図及び(b)は操作ノブを回動操作して無端状ベルトを弛緩した状態を示す平面説明図及び図13は第2の実施の形態に係るねじ部材の回し工具について無端状ベルトを交換する場合の説明斜視図で、(a)は無端状ベルト及び回動具を省略した交換作業前の説明図、(b)は本体天板の取外しの説明図及び(c)矩形状の枠体の取外しの説明図である。
以下、第2の実施の形態について、第1の実施の形態と同様な構成については説明を省略ないし簡略にし、第1の実施の形態と異なる構成について主として説明をする。
そして、第2の実施の形態では、一対の位置決めローラ15が往復動するのである。
上側枠体24aは上板11eの側部底面に形成されたガイド部により往復動可能としており、下側枠体24bは下板11fの側部上面に形成されたガイド部により往復動可能としている。
また、第2の実施の形態における無端状ベルト12の周長は、第1の実施の形態と同様に、600~1400mmであり、ねじ部材13の外周面の外径は100~410mmである。
第2の実施の形態では、位置決めローラ15の往復動手段2は、往復動手段2に連結した送りねじ21と、送りねじ回転ハンドル22とを備え、送りねじ回転ハンドル22を往回転操作することにより、無端状ベルト12が緩む方向に位置決めローラ15が枠体24により移動し(図12(b)参照)、送りねじ回転ハンドル22を復回転操作することにより、無端状ベルト12が張られる方向に位置決めローラ15が枠体24により移動ようにしている(図12(a)参照)。
したがって、作業者は無端状ベルト12の張力を一定とした状態で、ねじ部材の回し工具1bにより、ねじ部材13を回すことができるのである。
11a、11b 工具本体
12 無端状ベルト
13 ねじ部材
14 駆動部
14a 連結部
15 位置決めローラ
16 ガイドプーリ
2 往復動手段
21 送りねじ
22 送りねじ回転ハンドル
23 空間部
24 矩形状の枠体
3 円筒溝カム機構
31 操作ノブ
32 操作ピン
33 カム軸
33a 円筒側面
33b カム溝
4 回動具
41 動力工具
42 手動ハンドル
Claims (9)
- 工具本体と無端状ベルトとを備え、外周面が円状の丸ナットおよび丸ボルトからなるねじ部材の回し工具であり、
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記駆動部の往復動手段と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラとを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材の円状の外周面とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたことを特徴とするねじ部材の回し工具。
- 工具本体と無端状ベルトとを備え、外周面が円状の丸ナットおよび丸ボルトからなるねじ部材の回し工具であり、
前記工具本体に、外周面が円状の駆動部と、前記工具本体の往復動方向の一方端部の位置決めローラと、前記位置決めローラの往復動手段とを備え、
前記位置決めローラが前記ねじ部材の円状の外周面に当接した状態で、前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材とに掛け渡されて、前記ねじ部材の回し動作を可能としたことを特徴とするねじ部材の回し工具。
- 前記駆動部の往復動手段又は前記位置決めローラの往復動手段は、前記往復動手段に連結した送りねじと、送りねじ回転ハンドルとを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ部材の回し工具。
- 前記往復動手段には、前記無端状ベルトを前記ねじ部材の回し可能状態から取外し可能状態に緩める、ベルトリリース機構とリターンスプリングとを備えており、
前記ベルトリリース機構は、操作ノブと、前記操作ノブに形成された操作ピンと、前記送りねじに形成された前記操作ピンが嵌まり込むリリース溝とを備えており、
前記操作ノブの回動操作により、前記操作ピンが前記リリース溝を移動して、前記リターンスプリングにより前記無端状ベルトを取外し可能状態に緩めるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のねじ部材の回し工具。 - 前記無端状ベルトの周長は600~1400mmであり、前記ねじ部材の外周面の外径は100~410mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ部材の回し工具。
- 前記無端状ベルトが前記駆動部と前記ねじ部材とに掛け渡された状態で、前記無端状ベルトの外側から前記無端状ベルトをガイドする一対のガイドプーリが前記工具本体に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ部材の回し工具。
- 前記駆動部には、工具本体の上方部、下方部又は上下両方部に、動力工具の回転部又は手動ハンドルの回転部の連結部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ部材の回し工具。
- 前記駆動部の往復動手段は、前記駆動部に連結された送りねじと送りねじ回転ハンドルとにより、前記駆動部が往復動方向に形成された空間部を往復動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のねじ部材の回し工具。
- 前記位置決めローラの往復動手段は、上下一対の矩形状の枠体から形成され、前記一対の矩形状の枠体の往復動方向の一方端部に位置決めローラが立設され、他方端部に送りねじと送りねじ回転ハンドルとが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のねじ部材の回し工具。
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