JP7357900B2 - 二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生システム - Google Patents
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Description
<2> 前記第一の容器および前記第二の容器が袋状であり、前記外側容器が、前記第一の容器および前記第二の容器を収容し、噴射剤が充填された耐圧容器であり、前記混合部が、前記耐圧容器に収容された前記第一の容器および前記第二の容器に連結された配管の結合部であり、前記混合部および前記吐出部への前記第一の組成物および前記第二の組成物の放出を調整する開閉弁を有し、前記開閉弁を開放することで前記混合組成物を前記吐出部から噴射する<1>記載の二酸化塩素発生装置。
<3> 前記ヒュームドシリカが、疎水性ヒュームドシリカである<1>または<2>に記載の二酸化塩素発生装置。
<4> 前記亜塩素酸塩が、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、および亜塩素酸カルシウムからなる群から選択される1以上であり、第一の組成物が、分散媒として、水およびアルコールを含有する<1>~<3>のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
<5>酸性物質が、クエン酸、リン酸、酢酸、および塩酸からなる群から選択される1以上であり、第二の組成物が、分散媒として、水およびアルコールを含有する<1>~<4>のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
<6> 前記第一の組成物のpHが、9以上である<1>~<5>のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
<7> 前記第一の組成物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、および四ホウ酸ナトリウムからなる群から選択される1以上を含有する<1>~<6>のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
<8> 前記第二の組成物のpHが、5以下である<1>~<7>のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
<9> 亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む第一の組成物と、酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物とを含み、前記第一の組成物または前記第二の組成物のいずれか一方の組成物を収容する内側容器と、前記一方の組成物の、他方の組成物を収容する外側容器と、を有し、前記内側容器が前記外側容器に内包されてなり、かつ、前記内側容器から放出される前記一方の組成物と、前記外側容器に収容されている前記他方の組成物とを混合して混合組成物とする混合部と、前記混合部で混合された前記混合組成物を吐出する吐出部と、を有する二酸化塩素発生装置。
<10> 亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む第一の組成物と、酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物と、を有し、前記第一の組成物と前記第二の組成物とを混合した混合組成物から二酸化塩素を発生させる二酸化塩素発生システム。
本発明の第一の二酸化塩素発生装置は、亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む第一の組成物を含む第一の容器と、酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物を含む第二の容器と、前記第一の容器および前記第二の容器を収容する外側容器と、前記第一の容器と前記第二の容器から放出される前記第一の組成物と前記第二の組成物を混合して混合組成物とする混合部と、前記混合部で混合された前記混合組成物を吐出する吐出部と、を有する。
本願において、本発明の第一の二酸化塩素発生装置と本発明の第二の二酸化塩素発生装置とを合わせて、本発明の二酸化塩素発生装置と呼ぶ。本発明の二酸化塩素発生装置は、長期保管に適し、吐出した混合物は使用時に使用対象に留まり安定して二酸化塩素を発生する。
本発明の二酸化塩素発生システムは、亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む第一の組成物と、酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物と、を有し、前記第一の組成物と前記第二の組成物とを混合した混合組成物から二酸化塩素を発生させる。本発明の二酸化塩素発生システムは、第一の組成物と第二の組成物とを分離しておくことで、長期保管に適し、使用時に混合して用いることで、使用対象に留まり安定して二酸化塩素を発生する。本発明の二酸化塩素発生システムは、本発明の二酸化塩素発生装置に用いることができ、互いに共通する構成は相互に援用することができる。
図1は、本発明に係る二酸化塩素発生装置の第一の実施形態を示す概要図である。二酸化塩素発生装置101は、第一の容器11と、第二の容器21を有し、これらの容器は外側容器31に収容されている。外側容器31の内部は混合部41となり、切欠き61を切断することで吐出部51が開口される。
二酸化塩素発生装置101は、第一の容器11を有する。第一の容器11は、第一の組成物を収容する容器である。第一の組成物は、亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む。第一の容器11は、例えば、四辺が閉じた袋状の容器などを用いることができる。二酸化塩素発生装置101の保管時に第一の容器11内から第一の組成物が漏出しないように、第一の容器11は密閉されている。
二酸化塩素発生装置101は、第二の容器21を有する。第二の容器21は、第二の組成物を収容する容器である。酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物を含む。第一の組成物に代え第二の組成物を収容する点を除き、第二の容器21の他の構成は第一の容器11に準じるものとすることができる。第二の容器21は、四辺が閉じた袋状の容器などを用いることができる。二酸化塩素発生装置101の保管時に第二の容器21内から第二の組成物が漏出しないように、第二の容器21は密閉されている。
二酸化塩素発生装置101は外側容器31を有する。外側容器31は第一の容器11と第二の容器21を収容する容器である。外側容器31は、吐出部51とするための凸部を設け、他は閉じた袋状とすることができる。外側容器31は、第一の組成物や、第二の組成物を構成する成分やこれらが反応して発生する二酸化塩素などと接触しても安定な素材で成形されている。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィンなどを用いたシートの袋などを用いることができる
混合部41は、第一の組成物と第二の組成物が混合する場である。二酸化塩素発生装置101は、第一の容器11と第二の容器21の周囲であり、外側容器31の内部が、混合部41となる。使用時に外側容器31の外部から押圧などして、内圧の変化などにより第一の容器11や第二の容器21の一部を破割等させて、第一の容器11から第一の組成物を放出させ、第二の容器21から第二の組成物を、外側容器31内に放出させる。それぞれの容器から放出された、第一の組成物と第二の組成物は、外側容器31内で混合され混合組成物となる。
吐出部51は、混合組成物を吐出する部分である。外側容器31の凸部に設けられた切欠き61を引き裂くと、外側容器31に開口部が設けられ、この開口部が吐出部51となる。混合部41で混合された混合組成物が吐出される。混合組成物には、亜塩素酸塩と、酸性物質が含まれており、これらが反応して、混合物は二酸化塩素を発生させる組成物となる。これにより、混合組成物を付着させた任意の部分で二酸化塩素を発生させることができる。
図2は、本発明に係る二酸化塩素発生装置の第二の実施形態を示す概要図である。二酸化塩素発生装置102は、第一の容器12と、第二の容器22を有し、これらの容器は外側容器32に収容されている。外側容器32内には噴射剤が充填され、第一の容器12、第二の容器22に圧力がかかった状態となっている。第一の容器12は内部に配管121が連結され、第二の容器22は内部に配管221が連結され、配管121と配管221はボタン62を押すと結合部で内部の空間が接続できる構造となっており、ボタン62が押されていない状態では、結合部は閉じた状態となり、配管121と配管221は分離されている。ボタン62を押すと、混合部で配管121と配管221が接続され、噴射剤による圧力により第一の容器12と第二の容器22に収容されている組成物が押し出され、吐出部52から、混合された混合組成物が吐出される。
第一の容器12は袋状であり、第一の組成物を収容している。また、第一の容器12は外側容器32内に収容されている。第一の容器12内には、配管121が配置されており、配管121は混合部42内に連結されている。ボタン62が押下されていない状態では、混合部42内の配管121と配管221との結合部分は閉じた状態となり、第一の組成物が含まれる第一の容器12および配管121内の空間は、第二の容器22等の他の空間と分離されている。
第二の容器22は袋状であり、第二の組成物を収容している。また、第二の容器22は外側容器32内に収容されている。第二の容器内には、配管221が配置されており、配管221は混合部42内に連結されている。ボタン62が押下されていない状態では、混合部42内の配管121と配管221との結合部分は閉じた状態となり、第二の組成物が含まれる第二の容器22および配管221内の空間は、第一の容器12等の他の空間と分離されている。
外側容器32は、第一の容器12や第二の容器22等を収容している。また、外側容器32内の第一の容器12や第二の容器22の周囲には、噴射剤が充填されている。噴射剤を充填することで外側容器32内は陽圧となっており、ボタン62を押して、吐出部52への流路を開くと、第一の容器12や第二の容器22に収容されている組成物が混合されて噴射される。この外側容器32はこのような高圧に耐えられる耐圧容器である。例えば、この耐圧容器は、金属製の容器や強度が高い樹脂などで成形することができる。また、耐圧容器は、適宜、多重構造の容器としてもよい。
混合部42内は、配管121、配管221の配管が連結され結合する部分を有する。この結合部分で配管121を通り放出される第一の組成物と、配管221を通り放出される第二の組成物が混合され、吐出部52から吐出される。混合部42内の結合部分への配管は、放出されようとする組成物の内圧や、ばね構造などにより閉じた状態となる逆止弁(図示せず)などの噴射を調整する開閉弁を有するものとすることができる。ボタン62を開放している状態では各容器からこの逆止弁が蓋をする状態となり、配管121と配管221が分離され、第一の組成物と第二の組成物が混合されず、吐出部52から吐出されないものとすることができる。ボタン62を押下すると、逆止弁が開放され、配管121、配管221が連結され、第一の組成物と第二の組成物が連結部で混合されて吐出部52から噴射する。
図3は、本発明に係る二酸化塩素発生装置の第三の実施形態を示す概要図である。この第三の実施形態は、本発明の第二の二酸化塩素発生装置に係る実施形態である。二酸化塩素発生装置103は、内側容器13が、外側容器33に収容されている。外側容器33の内部は混合部43となり、切欠き63を切断することで吐出部53が開口される。なお、二酸化塩素発生装置103は、第一の実施形態に係る二酸化塩素発生装置101に準じる構造であり、第一の容器11に代え内側容器13を有し、第二の容器21がなく、外側容器31に代え外側容器33を有し、外側容器33内に直接第二の組成物が収容されている。
本発明の二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生システムは、亜塩素酸塩およびヒュームドシリカを含む第一の組成物を用いる。亜塩素酸塩と第二の組成物の酸性物質が反応することで使用時に二酸化塩素が発生する。また、pH調整剤を含むことで、保管時に色調の変化などが生じにくく安定する。また、単独でもゲル状となるが、本発明に用いる第二の組成物と混合した状態でもゲル状となり、ゲル状で使用対象物に付着して、長時間、その効果を奏する。
第一の組成物は、亜塩素酸塩を含む。第一の組成物に用いる亜塩素塩は、第二の組成物と混合することで二酸化塩素が発生するものを単独、あるいは適宜組み合わせて用いることができる。例えば、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、および亜塩素酸カルシウムからなる群から選択される1以上を用いることができる。特に亜塩素酸ナトリウムや、亜塩素酸カリウムが取り扱いやすく適している。
第一の組成物は、ヒュームドシリカを含む。また、第二の組成物もヒュームドシリカを含む。
ヒュームドシリカは、熱分解により製造された二酸化ケイ素であり、四塩化ケイ素等の蒸発可能なケイ素化合物を、例えば、水素と酸素の混合物中で燃焼させ、加水分解することにより製造されたものである。そのため、ヒュームドシリカの表面には、シラノール基が存在しており、一般的に親水性を示す。このようなヒュームドシリカとしては、例えば、日本アエロジル株式会社のアエロジル(登録商標)や、旭化成ワッカーシリコーン株式会社のフュームドシリカHDK(登録商標)等を用いることができる。また、ヒュームドシリカは無機物であるため、第一の組成物や第二の組成物中での安定性にも優れている。
ヒュームドシリカは、増粘剤として機能し、ヒュームドシリカを含むことで、第一の組成物、第二の組成物、およびこれらの混合物をゲル状とする。
第一の組成物は、亜塩素酸塩やヒュームドシリカを含み、これらを分散媒に分散させたものである。なお、本願において、亜塩素酸塩や酸性物質、ヒュームドシリカ、pH調整剤等は、温度や濃度によって溶解したり、溶解しきれず分散した状態となるが、保管や使用上、いずれの状態でも二酸化塩素を発生させることができるため、分散には、溶解したものも含み、分散媒は溶媒として機能するものも含む。
第一の組成物は、亜塩素酸塩と、ヒュームドシリカと、分散媒とを含むものであればよい。これらに加えて、pH調整剤などを含むものとしてもよい。第一の組成物は、pH8以上であることが好ましく、pH9以上であることがより好ましく、pH9.5以上や、pH9.8以上、pH10.0以上であることがさらに好ましい。第一の組成物中の成分からプロトンが放出されるとき、亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素が発生する場合があるが、pHを高くすることでこのような意図しない二酸化塩素の発生を抑制でき、長期保管に適したものとなる。
粘度の測定は、例えば、BrookField社製回転粘度計を用いて、使用スピンドル:LV―4、回転速度:0.3RPM、測定温度:25℃として測定することができる。
本発明の二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生システムは、酸性物質およびヒュームドシリカを含む第二の組成物を用いる。酸性物質と第一の組成物の亜塩素酸塩が反応することで使用時に二酸化塩素が発生する。また、使用時に、単独でもゲル状となるが、本発明に用いる第二の組成物と混合した状態でもゲル状となり、ゲル状で使用対象物に付着して、長時間、その効果を奏する。
第二の組成物は、酸性物質を含む。第二の組成物に用いる酸性物質は、第一の組成物と混合することで二酸化塩素が発生するものを単独、あるいは適宜組み合わせて用いることができる。例えば、クエン酸、リン酸、酢酸、および塩酸からなる群から選択される1以上の酸性物質を用いることができる。中でも、クエン酸や、リン酸、酢酸などの弱酸性の有機酸などを好適に用いることができる。これらは保管時の容器等への浸食が生じにくく安全性も高い。特に、保管時や使用時のにおいが少ないクエン酸などが好ましい。
本発明の二酸化塩素発生装置や二酸化塩素発生システムは、第一の組成物と第二の組成物とを混合した混合組成物として、この混合組成物から二酸化塩素を発生させる。この二酸化塩素の発生は、混合組成物において第一の組成物の亜塩素酸塩と、酸性物質とが反応することで生じる。この発生した二酸化塩素は、混合組成物を付着や配置する任意の場で気化するように付近に拡散する。この二酸化塩素により、菌やウイルスを殺滅するなどして消毒等を行うことができる。
・亜塩素酸ナトリウム:大阪ソーダ(株)製
・クエン酸:林純薬工業(株)製
・ヒュームドシリカ(1):日本アエロジル(株)製「A200」
・疎水性ヒュームドシリカ(1):日本アエロジル(株)製「RY200」
・イソプロピルアルコール:林純薬工業(株)製
1)以下の、亜塩素酸ナトリウム水溶液(1)、クエン酸水溶液(1)を調製した。
・亜塩素酸ナトリウム水溶液(1)
精製水93.9質量%、ヒュームドシリカ(1)6質量%、亜塩素酸ナトリウム0.1質量%を混合した。この亜塩素酸ナトリウム水溶液(1)は、pH8.8であった。
・クエン酸水溶液(1)
精製水90質量%、ヒュームドシリカ(1)6質量%、クエン酸4質量%を混合した。このクエン酸水溶液(1)は、pH2.5であった。
2)上記1)で調整した溶液を、第二の実施形態に示す二酸化塩素発生装置102に準じるエアゾール缶にそれぞれ収容して、スプレー噴射試験を行った。クエン酸水溶液(1)の粘度がやや低く、混合性がやや低かったが、ゲル状で任意の場所に付着させることができた。
3)上記1)で調整した溶液を、1日室温雰囲気下に静置して、状態を観察した。亜塩素酸ナトリウム水溶液(1)が黄変し、容器を開放すると二酸化塩素のにおいがした。pHがやや低くヒュームドシリカ(1)のヒドロキシ基によるプロトン放出が生じ、このプロトンと反応していたためと考えられる。
実験例1のクエン酸水溶液(1)に代えて、精製水95質量%、ポリアクリル酸Na1質量%、クエン酸4質量%を混合したクエン酸水溶液を用いてスプレー試験を行った。すなわち、前記クエン酸水溶液(1)における増粘剤をヒュームドシリカに代えてポリアクリル酸Naを混合して、同程度の粘性として前記実験例1の2)と同様にスプレー試験を行った。噴射したゲルは、曳糸性があり取り扱いにくかった。
1)以下の、亜塩素酸ナトリウム水溶液(2)、クエン酸水溶液(2)を調製した。
・亜塩素酸ナトリウム水溶液(2)
精製水90.95質量%、亜塩素酸ナトリウム3質量%、水酸化ナトリウム0.05質量%、ヒュームドシリカ(1)6質量%を混合した。この亜塩素酸ナトリウム水溶液(2)は、pH10.5であった。
・クエン酸水溶液(2)
精製水90質量%、クエン酸4質量%、ヒュームドシリカ(1)6質量%を混合した。このクエン酸水溶液(2)は、pH2.5であった。
2)上記1)で調整した溶液を、第二の実施形態に示す二酸化塩素発生装置102に準じるエアゾール缶にそれぞれ収容して、スプレー噴射試験を行った。吐出部から噴射された混合組成物は、ゲル状の組成物で噴射先に付着した。
また、二酸化塩素の発生を確認することができ、開放状態で3日経過後も継続して二酸化塩素が発生していることも確認された。
3)上記1)で調整した溶液を、1日室温雰囲気下に静置して状態を観察した。いずれも外観上の異常は観察されなかった。
1)以下の、亜塩素酸ナトリウム水溶液(3)、クエン酸水溶液(3)を調製した。
・亜塩素酸ナトリウム水溶液(3)
精製水45.45質量%、イソプロピルアルコール45.5質量%、亜塩素酸ナトリウム3質量%、水酸化ナトリウム0.05質量%、疎水性ヒュームドシリカ(1)6質量%を混合した。この亜塩素酸ナトリウム水溶液(3)は、pH10.5であった。
・クエン酸水溶液(3)
精製水45質量%、イソプロピルアルコール45質量%、クエン酸4質量%、疎水性ヒュームドシリカ(1)6質量%を混合した。このクエン酸水溶液(3)は、pH2.0であった。
なお、亜塩素酸ナトリウム水溶液(3)およびクエン酸水溶液(3)は、いずれも約200Pa・sの粘度であった。
2)上記1)で調整した溶液を、第二の実施形態に示す二酸化塩素発生装置102に準じるエアゾール缶にそれぞれ収容して、スプレー噴射試験を行った。吐出部から噴射された混合組成物は、ゲル状の組成物で噴射先に付着した。このゲル状の組成物は、液だれなども生じず噴射先に安定して付着した。この噴射されたゲル状組成物の様子を図4に示す。疎水性ヒュームドシリカ(1)を用いる実験例3の方が、実験例1、2のヒュームドシリカ(1)を用いる場合よりも、付着した対象に安定して留まった。
また、二酸化塩素の発生を確認することができ、開放状態で3日経過後も継続して二酸化塩素が発生していることも確認された。
3)上記1)で調整した溶液を、1日室温雰囲気下に静置して状態を観察した。いずれも外観上の異常は観察されなかった。
11、12 第一の容器
13 内側容器
121、221 配管
21、22 第二の容器
31、32、33 外側容器
41、42、43 混合部
51、52、53 吐出部
61、63 切欠き
62 ボタン
Claims (6)
- 亜塩素酸塩、疎水性ヒュームドシリカ、水、およびアルコールを含む第一の組成物を収容する第一の容器と、
酸性物質、疎水性ヒュームドシリカ、水、およびアルコールを含む第二の組成物を収容する第二の容器と、
前記第一の容器および前記第二の容器を収容する外側容器と、
前記第一の容器から放出される前記第一の組成物と、前記第二の容器から放出される前記第二の組成物とを混合して混合組成物とする混合部と、
前記混合部で混合された前記混合組成物を吐出する吐出部と、を有し、
前記第一の容器および前記第二の容器が袋状であり、
前記外側容器が、前記第一の容器および前記第二の容器を収容し、噴射剤が充填された耐圧容器であり、
前記混合部が、前記耐圧容器に収容された前記第一の容器および前記第二の容器に連結された配管の結合部であり、
前記混合部および前記吐出部への前記第一の組成物および前記第二の組成物の放出を調整する開閉弁を有し、
前記開閉弁を開放することで前記混合組成物を前記吐出部から噴射する二酸化塩素発生装置。 - 前記亜塩素酸塩が、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、および亜塩素酸カルシウムからなる群から選択される1以上である請求項1に記載の二酸化塩素発生装置。
- 酸性物質が、クエン酸、リン酸、酢酸、および塩酸からなる群から選択される1以上である請求項1または2に記載の二酸化塩素発生装置。
- 前記第一の組成物のpHが、9以上である請求項1~3のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
- 前記第一の組成物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、および四ホウ酸ナトリウムからなる群から選択される1以上を含有する請求項1~4のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
- 前記第二の組成物のpHが、5以下である請求項1~5のいずれかに記載の二酸化塩素発生装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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