JP7357451B2 - 光学材料用重合性組成物 - Google Patents
光学材料用重合性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7357451B2 JP7357451B2 JP2019036602A JP2019036602A JP7357451B2 JP 7357451 B2 JP7357451 B2 JP 7357451B2 JP 2019036602 A JP2019036602 A JP 2019036602A JP 2019036602 A JP2019036602 A JP 2019036602A JP 7357451 B2 JP7357451 B2 JP 7357451B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- compound
- substituted
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
その中でもポリチオウレタン樹脂から得られるレンズは、高屈折率であり、また強度などの物性に優れている点から、注目されている。
特許文献3、4では、ポリチオウレタン樹脂からなる調光材料において、所定の条件により耐光性が改善されることが記載されている。
そのため、ポリチオウレタン樹脂からなる調光材料において、紫外線吸収剤を多用しない場合でも、調光性能を発揮するとともに、耐光性が改善される方法が望まれている。
本発明は以下に示すことができる。
(B)ポリチオール化合物と、
(C)ポリオール化合物と、
(D)フォトクロミック化合物と、を含む、重合性組成物であって、
前記重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、35倍未満である、光学材料用重合組成物。
[2] 重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、30倍以下である、[1]に記載の光学材料用重合性組成物。
[3] ポリチオール化合物(B)は、ポリチオール化合物(B)以外にポリスルフィド結合を有する化合物を含む、[1]または[2]に記載の光学材料用重合性組成物。
[4] ポリイソシアネート化合物(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、およびジフェニルメタンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である、[1]から[3]のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
[5] ポリチオール化合物(B)が、三官能以上のポリチオール化合物である、[1]から[4]のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
[6] ポリチオール化合物(B)が、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、5,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、およびトリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)から選択される少なくとも1種である、[5]に記載の光学材料用重合性組成物。
[7] ポリオール化合物(C)が、一般式(C-1)、一般式(C-2)および一般式(C-3)で表される化合物から選択される少なくとも1種である、[1]から[6]のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
[8] フォトクロミック化合物(D)が、一般式(D-1)および一般式(D-2)で表される化合物から選択される少なくとも1種である、[1]から[7]のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基;
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。)を示す。
置換された炭素数6~24のアリール基または置換された炭素数4~24のヘテロアリール基の置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルコキシ基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルコキシ基、少なくとも一つの炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基により置換されたフェノキシ基またはナフトキシ基、炭素数2~12の直鎖または分枝のアルケニル基、-NH2基、-NHR基、-N(R)2基(Rは炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。Rが2つ存在する場合、2つのRは同一でも異なっていてもよい。)、およびメタクリロイル基またはアクリロイル基から少なくとも1つ選択される。
R3は同一でも異なっていてもよく、独立して、ハロゲン原子;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルコキシ基;
少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数3~12のハロシクロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分岐ハロアルコキシ基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基(置換基として、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルコキシ基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルコキシ基、少なくとも一つの炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基により置換されたフェノキシ基またはナフトキシ基、炭素数2~12の直鎖または分枝のアルケニル基、およびアミノ基、から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。);
置換または無置換のフェノキシまたはナフトキシ基(置換基として、炭素数1~6の直鎖または分岐アルキル基またはアルコキシ基から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
-NH2、-NHR、-CONH2、または-CONHR
(Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。);
-OCORまたは-COOR(ここで、Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基、または炭素数3~6のシクロアルキル基、またはR1、R2において、置換アリールまたは置換ヘテロアリール基の置換基の少なくとも1つにより置換されているフェニル基または無置換のフェニル基である。);
を表す。
少なくとも2つの隣接するR3同士が結合し、R3が結合している炭素原子を含んで、1つ以上の芳香環基または非芳香環基を形成することができる。芳香環基または非芳香環基は、酸素、硫黄、及び窒素からなる群より選択されるヘテロ原子を含んでいてもよい1つの環または2つのアネル化された環を含む。
mは、0~4までの整数である。pは、0~2までの整数である。)
[9] [1]から[8]のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物の硬化物からなる成形体。
[10] [9]に記載の成形体からなる光学材料。
[11] [9]に記載の成形体からなるプラスチックレンズ。
[12] 偏光フィルムと、前記偏光フィルムの少なくとも一方の面上に形成された、[9]に記載の成形体からなる基材層と、を備えるプラスチック偏光レンズ。
本実施形態の光学材料用重合性組成物は、
(A)ポリイソシアネート化合物と、
(B)ポリチオール化合物と、
(C)ポリオール化合物と、
(D)フォトクロミック化合物と、を含む。
当該重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、35倍未満である。
以下、各成分について説明する。
ポリイソシアネート化合物(A)としては、特に制限はなく、本発明の効果を得ることができれば従来公知の化合物の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、2,2,4-トリメチルヘキサンジイソシアネート、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアナトメチルエステル、リジントリイソシアネート、m-キシリレンジイソシアネート、o-キシリレンジイソシアネート、p-キシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、α,α,α′,α′-テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)ナフタリン、1,3,5-トリス(イソシアナトメチル)ベンゼン、ビス(イソシアナトメチル)スルフィド、ビス(イソシアナトエチル)スルフィド、ビス(イソシアナトメチル)ジスルフィド、ビス(イソシアナトエチル)ジスルフィド、ビス(イソシアナトメチルチオ)メタン、ビス(イソシアナトエチルチオ)メタン、ビス(イソシアナトエチルチオ)エタン、ビス(イソシアナトメチルチオ)エタン等の脂肪族ポリイソシアネート化合物;
イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,2-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン-4,4'-ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン-2,4'-ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンイソシアネート、2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、3,8-ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、3,9-ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、4,8-ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン、4,9-ビス(イソシアナトメチル)トリシクロデカン等の脂環族ポリイソシアネート化合物;
ジフェニルスルフィド-4,4-ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート化合物;
2,5-ジイソシアナトチオフェン、2,5-ビス(イソシアナトメチル)チオフェン、2,5-ジイソシアナトテトラヒドロチオフェン、2,5-ビス(イソシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、3,4-ビス(イソシアナトメチル)テトラヒドロチオフェン、2,5-ジイソシアナト-1,4-ジチアン、2,5-ビス(イソシアナトメチル)-1,4-ジチアン、4,5-ジイソシアナト-1,3-ジチオラン、4,5-ビス(イソシアナトメチル)-1,3-ジチオラン等の複素環ポリイソシアネート化合物等を挙げることができる。ポリイソシアネート化合物(A)としては、これらから選択される少なくとも1種を用いることができる。
本実施形態において、ポリイソシアネート化合物(A)は、ポリスルフィド結合を有さない化合物であることが好ましい。
ポリチオール化合物(B)としては、特に制限はなく、本発明の効果を得ることができれば従来公知の化合物の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、メタンジチオール、1,2-エタンジチオール、1,2,3-プロパントリチオール、1,2-シクロヘキサンジチオール、ビス(2-メルカプトエチル)エーテル、テトラキス(メルカプトメチル)メタン、ジエチレングリコールビス(2-メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3-メルカプトプロピオネート)、エチレングリコールビス(2-メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3-メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(2-メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)、トリメチロールエタントリス(2-メルカプトアセテート)、トリメチロールエタントリス(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトプロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメチルチオ)メタン、ビス(2-メルカプトエチルチオ)メタン、ビス(3-メルカプトプロピルチオ)メタン、1,2-ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,2-ビス(2-メルカプトエチルチオ)エタン、1,2-ビス(3-メルカプトプロピルチオ)エタン、1,2,3-トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3-トリス(2-メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3-トリス(3-メルカプトプロピルチオ)プロパン、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、5,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、テトラキス(メルカプトメチルチオメチル)メタン、テトラキス(2-メルカプトエチルチオメチル)メタン、テトラキス(3-メルカプトプロピルチオメチル)メタン、ビス(2,3-ジメルカプトプロピル)スルフィド、2,5-ジメルカプトメチル-1,4-ジチアン、2,5-ジメルカプト-1,4-ジチアン、2,5-ジメルカプトメチル-2,5-ジメチル-1,4-ジチアン、及びこれらのチオグリコール酸およびメルカプトプロピオン酸のエステル、ヒドロキシメチルスルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィドビス(3-メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3-メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3-メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(3-メルカプトプロピネート)、2-メルカプトエチルエーテルビス(2-メルカプトアセテート)、2-メルカプトエチルエーテルビス(3-メルカプトプロピオネート)、チオジグリコール酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコール酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2-テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6-ビス(メルカプトメチルチオ)-1,3-ジチアン、トリス(メルカプトメチルチオ)メタン、トリス(メルカプトエチルチオ)メタン等の脂肪族ポリチオール化合物;1,2-ジメルカプトベンゼン、1,3-ジメルカプトベンゼン、1,4-ジメルカプトベンゼン、1,2-ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3-ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4-ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2-ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3-ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,4-ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3,5-トリメルカプトベンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,5-トルエンジチオール、3,4-トルエンジチオール、1,5-ナフタレンジチオール、2,6-ナフタレンジチオール等の芳香族ポリチオール化合物;2-メチルアミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン、3,4-チオフェンジチオール、ビスムチオール、4,6-ビス(メルカプトメチルチオ)-1,3-ジチアン、2-(2,2-ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)-1,3-ジチエタン等の複素環ポリチオール化合物;
2-メルカプトエタノール、3-メルカプト-1,2-プロパンジオール、グルセリンビス(メルカプトアセテート)、4-メルカプトフェノール、2,3-ジメルカプト-1-プロパノール、ペンタエリスリトールトリス(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールトリス(チオグリコレート)等のヒドロキシ基を有するチオール化合物等を挙げることができる。ポリチオール化合物(B)としては、これらから選択される少なくとも1種を用いることができる。
本実施形態において、ポリチオール化合物(B)は、ポリスルフィド結合を有さない化合物であることが好ましい。
ポリオール化合物(C)としては、特に制限はなく、本発明の効果を得ることができれば従来公知の化合物の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ブタントリオール、1,2-メチルグルコサイド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ソルビトール、エリスリトール、スレイトール、リビトール、アラビニトール、キシリトール、アリトール、マニトール、ドルシトール、イディトール、グリコール、イノシトール、ヘキサントリオール、トリグリセロース、ジグリペロール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、シクロブタンジオール、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘプタンジオール、シクロオクタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-ジメタノール、ビシクロ[4.3.0]-ノナンジオール、ジシクロヘキサンジオール、トリシクロ[5.3.1.1]ドデカンジオール、ビシクロ[4.3.0]ノナンジメタノール、トリシクロ[5.3.1.1]ドデカン-ジエタノール、ヒドロキシプロピルトリシクロ[5.3.1.1]ドデカノール、スピロ[3.4]オクタンジオール、ブチルシクロヘキサンジオール、1,1'-ビシクロヘキシリデンジオール、シクロヘキサントリオール、マルチトール、ラクトース等の脂肪族ポリオール;
ジヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシナフタレン、テトラヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゼン、ベンゼントリオール、ビフェニルテトラオール、ピロガロール、(ヒドロキシナフチル)ピロガロール、トリヒドロキシフェナントレン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、キシリレングリコール、ジ(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノールA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロムビスフェノールA、テトラブロムビスフェノールA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエーテル)等の芳香族ポリオール;
ジブロモネオペンチルグリコール等のハロゲン化ポリオール;
グリセロールのエチレンオキサイド付加体、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド付加体、ペンタエリスリトールのエチレンオキサイド付加体、グリセロールのプロピレンオキサイド付加体、トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド付加体、ペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加体、カプロラクトン変性グリセロール、カプロラクトン変性トリメチロールプロパン、カプロラクトン変性ペンタエリスリトール等の3官能以上のアルコールとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ε-カプロラクトンを付加させた化合物;
エポキシ樹脂等の高分子ポリオール等を挙げることができる。本実施形態においては、これらから選択される少なくとも1種を組み合わせて用いることができる。
上記ポリオールとエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどアルキレンオキサイドとの付加反応生成物;
アルキレンポリアミンとエチレンオキサイドや、プロピレンオキサイドなどアルキレンオキサイドとの付加反応生成物;さらには、
ビス-[4-(ヒドロキシエトキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[4-(2-ヒドロキシプロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[4-( 2,3-ジヒドロキシプロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[4-(4-ヒドロキシシクロヘキシロキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[2-メチル-4-(ヒドロキシエトキシ)-6-ブチルフェニル]スルフィドおよびこれらの化合物に水酸基当たり平均3分子以下のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドが付加された化合物;
ジ-(2-ヒドロキシエチル)スルフィド、1,2-ビス-(2-ヒドロキシエチルメルカプト)エタン、ビス(2-ヒドロキシエチル)ジスルフィド、1,4-ジチアン-2,5-ジオール、ビス(2,3-ジヒドロキシプロピル)スルフィド、テトラキス(4-ヒドロキシ-2-チアブチル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン(商品名ビスフェノールS)、テトラブロモビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールS、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-3-メチルフェノール)、1,3-ビス(2-ヒドロキシエチルチオエチル)-シクロヘキサンなどの硫黄原子を含有したポリオール等も好ましく用いることができる。本実施形態においては、これらから選択される少なくとも1種を組み合わせて用いることができる。
本実施形態において、ポリオール化合物(C)は、ポリスルフィド結合を有さない化合物であることが好ましい。
これら化合物の数平均分子量は、500から10000であり、1000から5000が好ましい。
アデカ社製のアデカプルロニックL-62、L-64、P-84、P-85、BASF社製のプルロニックL-62、L-64、L-72、P-65、P-84、P-85、F-77がより好ましい。これらのポリオール化合物(C)は単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
好ましくは、一般式(C-3)で表される化合物が挙げられる。
なお、式中、Qに直結する酸素原子は、ジオール由来の酸素原子またはポリオール由来の酸素原子である。
少なくとも3つの第1級水酸基を有するポリオールとしては、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等を挙げることができる。
フォトクロミック化合物(D)としては、特に制限はなく、フォトクロミックレンズに使用しうる従来公知の化合物の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、スピロピラン系化合物、スピロオキサジン系化合物、フルギド系化合物、ナフトピラン系化合物、ビスイミダゾール化合物等を挙げることができ、これらから所望の着色に応じて、1種または2種以上を用いることができる。
なお、本実施形態におけるフォトクロミック化合物(D)は、ポリスルフィド結合を有さない化合物である。
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基;
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。)を示す。
ハロゲン原子;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルコキシ基;
少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数3~12のハロシクロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分岐ハロアルコキシ基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基(置換基として、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルコキシ基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルコキシ基、少なくとも一つの炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基により置換されたフェノキシ基またはナフトキシ基、炭素数2~12の直鎖または分枝のアルケニル基、およびアミノ基、から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。);
置換または無置換のフェノキシまたはナフトキシ基(置換基として、炭素数1~6の直鎖または分岐アルキル基またはアルコキシ基から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
-NH2、-NHR、-CONH2、または-CONHR
(Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。);
-OCORまたは-COOR(ここで、Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基、または炭素数3~6のシクロアルキル基、またはR1、R2において、置換アリールまたは置換ヘテロアリール基の置換基の少なくとも1つにより置換されているフェニル基または無置換のフェニル基である。);
を表す。
mは、0~4までの整数である。pは、0~2までの整数である。
一般式(D-1)で表されるナフトピラン系化合物において、一般式(D-3)で表される化合物が好ましい例として挙げられる。
R5、R6およびR7が、独立して、ハロゲン原子(好ましくはフッ素、塩素または臭素);
炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基(好ましくは、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基);
少なくとも1つのハロゲン原子により置換された、炭素数1~6の直鎖または分枝のハロアルキル基(好ましくは、フルオロアルキル基);
炭素数3~12のシクロアルキル基;
炭素数1~6の直鎖または分枝のアルコキシ基;
置換または無置換のフェニルまたはベンジル基(置換基として、一般式(D-3)のR1、R2基が独立してアリールまたはヘテロアリール基に対応する場合、R1、R2基の定義において上述した置換基の少なくとも1つを有する。);
-NH2、-NHR
(ここで、Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。);
置換または無置換であるフェノキシまたはナフトキシ基(置換基として、少なくとも炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基を有する。);
-COR、-COORまたは-CONHR基(ここで、Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基、または炭素数3~6のシクロアルキル基、または置換または無置換のフェニルまたはベンジル基(置換基として、一般式(D-3)のR1、R2基が独立してアリールまたはヘテロアリール基に対応する場合、R1、R2基の定義において上述した置換基の少なくとも1つを有する)を表す。)を表す。
なお、Aが(A4)を示す場合、qが0~2までの整数であり、rが0~4までの整数であり、Aが(A2)を示す場合、qが0~2までの整数である。
一般式(D-3)で表される化合物として、一般式(D-5)で表される化合物をさらに好ましく用いることができる。
R3、R4、R5、m、q、rは前記と同義である。
PC-L-Chain (a)
PC-L-Chain-L'-PC' (b)
PCとPC'は一般式(c)~(f)の化合物から誘導される1価の基を示す。PCとPC'は同一でも異なっていてもよい。
置換されてもよいC3~C20の脂環族基として、C3~C20のシクロアルキル基、C6~C20のビシクロアルキル基等を挙げることができる。
R1とR2として、好ましくは、水素原子;ハロゲン原子;
直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルコキシ基、C1~C10ヒドロキシアルコキシ基、C1~C10アルコキシ基で置換されたC1~C10アルコキシ基、C1~C5ハロアルキル基、C1~C5ジハロアルキル基、C1~C5トリハロアルキル基、C1~C5アルキルアミノ基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;
フェニル基、C7~C16アルコキシフェニル基、C1~C5ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アリールC1~C5アルキルアミノ基、環状アミノ基等の、置換されてもよいC6~C20の芳香族有機基;等を挙げることができる。R1とR2は、それぞれ同一でも異なってもよい。
直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC2~C10アルケ二ル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルコキシ基、C1~C10ヒドロキシアルキル基、C1~C10アルコキシ基で置換されたC1~C10アルキル基、C1~C10アミノアルキル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C20アルコキシカルボニル基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;
C3~C20のシクロアルキル基、C6~C20のビシクロアルキル基等の、置換されてもよいC3~C20の脂環族基;
アリールカルボニル基、ホルミル基、アロイル基等の、置換されてもよいC6~C20の芳香族有機基;等を挙げることができる。
直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC2~C10アルケ二ル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルコキシ基、C1~C10ヒドロキシアルキル基、C1~C10アルコキシ基で置換されたC1~C10アルキル基、C1~C10アミノアルキル基、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C20アルコキシカルボニル基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;
C3~C20のシクロアルキル基、C6~C20のビシクロアルキル基等の、置換されてもよいC3~C20の脂環族基;
アリールカルボニル基、アロイル基、フェニル基、C7~C16アルコキシフェニル基、C1~C10ジアルコキシフェニル基、C1~C10アルキルフェニル基、C1~C10ジアルキルフェニル基等の、置換されてもよいC6~C20の芳香族有機基;等を挙げることができる。
直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C20アルキル基、C1~C5ハロアルキル基、C1~C5ジハロアルキル基、C1~C5トリハロアルキル基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;
C3~C20のシクロアルキル基、C6~C20のビシクロアルキル基、C1~C5アルキル基で置換されたC3~C20シクロアルキル基、C1~C5アルキル基で置換されたC6~C20のビシクロアルキル基等の、置換されてもよいC3~C20の脂環族基;
C1~C5アルキル基で置換されたアリール基等の、置換されてもよいC6~C20の芳香族有機基;等を挙げることができる。
C1~C10アルキル基、C1~C5アルキルアルコキシカルボニル基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;C5~C7のシクロアルキル基等の、置換されてもよいC3~C20の脂環族基;等を示す。
直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、C1~C10ヒドロキシアルキル基等の、置換されてもよいC1~C20の脂肪族基;C5~C7のシクロアルキル基等の、置換されてもよいC3~C20の脂環族基;等を示す。
具体的には、LとL'は、一般式(i)~(o)で表される。LとL'は同一でも異なっていてもよい。
R19は、水素、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基を示す。
R20は、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基を示す。
pは、0~15の整数を示し、rは、0~10の整数を示す。
一般式(a)または(b)の「Chain」は、ポリシロキサン鎖、ポリオキシアルキレン鎖から選択される1種以上を含む1価または2価の有機基を示す。
ポリオキシアルキレン鎖としては、ポリオキシエチレン鎖、ポリオキシプロピレン鎖、ポリオキシヘキサメチレン鎖等が挙げられる。
具体的には、「Chain」は、フォトクロミック化合物が一般式(a)の場合は、一般式(p)または(q)の1価の有機基を示す。
R21は、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基を示す。
R22は、直鎖あるいは分枝鎖状のC1~C10アルキル基を示す。
R23は、水素、メチル基、エチル基を示す。
nは4~75の整数を示し、mは1~50の整数を示す。
qは1~3の整数を示す。
*3、*4は結合手を表し、*3はLで表される2価の有機基と結合し、*4はL'で表される2価の有機基と結合する。
本実施形態の光学材料用重合性組成物は、化合物(A)、(B)、(C)および(D)以外に、ポリスルフィド結合を有する化合物(以下、化合物(E))を含むことができる。
このポリスルフィド結合を有する化合物(E)としては、光学材料用重合性組成物中に混入する可能性のあるポリスルフィド結合を有する化合物であれば特に限定されないが、化合物(A)、(B)および(C)から選択される少なくとも1つに含まれるポリスルフィド結合を有する化合物(不純物)等を挙げることができ、好ましくは化合物(B)および(C)から選択される少なくとも1つに含まれるポリスルフィド結合を有する化合物(不純物)を挙げることができ、より好ましくはポリチオール化合物(B)に含まれるポリスルフィド結合を有する化合物(不純物)を挙げることができる。
以下、ポリチオール化合物(B)に含まれるポリスルフィド結合を有する化合物(E)について説明する。なお、ポリチオール化合物(B)がポリスルフィド結合を有する化合物(E)を含む場合は、ポリチオール化合物含有組成物と称呼することもできる。
化合物(E)として、具体的には、ポリチオール化合物(B)として例示した化合物の二量体及び三量体等が挙げられる。
・HPLC機種:島津製作所社製LC-20AD
・測定波長:230nm
・流量:1mL/min
・カラム:Mightysil RP-18 GP 150-6(5μm)
・温度条件:40℃
・移動相:アセトニトリル/水/KH2PO4=400/600/0.54(vol/vol/g)
・二量体:保持時間 15~16min
・三量体:保持時間 29~32min
・測定波長:210nm
・流量:1mL/min
・カラム:CERI L-column 250mm×4.6mmI.D.
・温度条件:40℃
・移動相:アセトニトリル/10mM 酢酸アンモニウム水溶液=55/45(vol/vol)
・一般式(E-1):保持時間 4min
・一般式(E-2):保持時間 7min
・一般式(E-3):保持時間 9min
重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が上記範囲であることにより、紫外線吸収剤を多用することなく、耐光性に優れる調光材料を得ることができる。さらに、紫外線吸収剤の量が低減されるので、調光色素の発色性能の低下を抑制することができる。
重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数は、ポリスルフィド結合を有する化合物(A)~(C)のモル量、およびポリスルフィド結合を有する化合物(E)のモル量から算出することができる。
(1) 化合物(A)~(C)の少なくとも1つがポリスルフィド結合を有する化合物である場合
(2) 化合物(A)~(C)の少なくとも1つがポリスルフィド結合を有する化合物であり、さらに不純物としてポリスルフィド結合を有する化合物(E)を含む場合
(3) 化合物(A)~(C)の全てがポリスルフィド結合を有さない化合物であり、さらに不純物としてポリスルフィド結合を有する化合物(E)を含む場合
本実施形態においては、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の制御が容易となる観点から、態様(3)であることが好ましい。
精製方法としては、カラムクロマトグラフィーによる精製など公知の精製方法を挙げることができる。
(A)ポリイソシアネート化合物と、(B)ポリチオール化合物と、(C)ポリオール化合物と、
(D)フォトクロミック化合物と、を含み、
ポリチオール化合物(B)が、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、5,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、およびトリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)から選択される少なくとも1種であり、
ポリチオール化合物(B)中に含まれるポリスルフィド結合含有化合物(E)のポリスルフィド結合モル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、35倍未満、好ましくは30倍以下、より好ましくは25倍以下である。
本実施形態においては、化合物(A)~(D)に加えて、紫外線吸収剤、光安定剤、重合触媒、内部離型剤、樹脂改質剤等をさらに含んでいてもよい。
具体的な化合物名としては2-エチル-2'-エトキシオキサニリド、(p-メトキシベンジリデン)マロン酸ジメチルが一例としてあげられる。
紫外線吸収剤の添加量は、光学材料用重合組成物中に200~3000ppm、好ましくは200~2000ppm、さらに好ましくは1000~1500ppmの量で含むことができる。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、セバシン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジン)、セバシン酸1-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)10-メチル、ビス(1-ウンデカノキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン)カーボネート、セバシン酸ビス(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジン-4-オキシル)、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンヘキサデカノエート、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンオクタデカノエート等を挙げることができ、
セバシン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジン)、ビス(1-ウンデカノキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン)カーボネート、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンヘキサデカノエート、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジンオクタデカノエートが好ましい。
具体的には、LA72(ADEKA社製)、LA81(ADEKA社製)、LA402AF(ADEKA社製)、を挙げることができる。
重合触媒としては、3級アミン化合物およびその無機酸塩または有機酸塩、金属化合物、4級アンモニウム塩、または有機スルホン酸等を挙げることができる。
具体的には、一般式(iii)で表される化合物が挙げられる。
2-メチルプロパン、2-メチルブタン、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、3-エチルペンタン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、3-エチルヘキサン、2-メチルへプタン、3-メチルへプタン、4-メチルへプタン、3-エチルへプタン、4-エチルへプタン、4-プロピルへプタン、2-メチルオクタン、3-メチルオクタン、4-メチルオクタン、3-エチルオクタン、4-エチルオクタン、4-プロピルオクタン等の分岐鎖の脂肪族化合物から誘導される有機残基;
シクロペンタン、シクロへキサン、1,2-ジメチルシクロヘキサン、1,3-ジメチルシクロヘキサン、1,4-ジメチルシクロヘキサン等の脂環族化合物から誘導される有機残基;
等を挙げることができるが、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
一般式(iii)中のR1は、炭素数1~18のアルキル基が好ましく、炭素数1~12のアルキル基がより好ましい。
本実施形態の光学材料用重合性組成物は、ポリイソシアネート化合物(A)、ポリチオール化合物(B)、ポリオール化合物(C)、フォトクロミック化合物(D)を混合して、調製することができる。
本実施形態の重合性組成物は、注型重合時のモールドの種類を変えることにより種々の形状の成形体として得ることができる。成形体は、フォトクロミック性能を備えるともに、高い屈折率及び高い透明性を備え、プラスチックレンズ等の各種光学材料に使用することが可能である。特に、プラスチック眼鏡レンズやプラスチック偏光レンズとして好適に用いることができる。
本実施形態の成形体からなるレンズ基材を用いたプラスチック眼鏡レンズは必要に応じて、片面又は両面にコーティング層を施して用いてもよい。
本実施形態のプラスチック眼鏡レンズは、上述の重合性組成物からなるレンズ基材とコーティング層とからなる。
ハードコート層は、レンズ表面に耐擦傷性、耐摩耗性、耐湿性、耐温水性、耐熱性、耐候性等機能を与えることを目的としたコーティング層である。
本実施形態のプラスチック偏光レンズは、偏光フィルムと、前記偏光フィルムの少なくとも一方の面に形成された、本実施形態の光学材料用重合性組成物を硬化させた成形体からなる基材層と、を備える。
偏光フィルムは乾燥、安定化のため加熱処理を施したうえで使用してもよい。
本実施形態のプラスチック偏光レンズの製造方法は、例えば、
偏光フィルムを、モールドから離隔した状態でレンズ注型用鋳型内に固定する工程と、
前記偏光フィルムと、前記モールドとの間に形成される空隙の少なくとも一方に前記光学材料用重合性組成物を注入する工程と、
前記光学材料用重合性組成物を重合硬化して、前記偏光フィルムの少なくとも一方の面に基材層を積層する工程と、を含むことができる。
重合により硬化した積層体を鋳型より離型して、本実施形態のプラスチック偏光レンズを得ることができる。
なお、得られた基材層の表面には、プラスチック眼鏡レンズと同様な前記コーティング層を形成してもよい。
・色調(YI):2mm厚平板を用いて、コニカミノルタ社製分光測色計CM-5にて、ISO 17223に準拠してYI値を測定した。
・耐光性:2mm厚平板を用いて、Q-Lab製促進耐候性試験機にてQUV試験(光源:UVA-340、強度:0.50W/m2、試験条件:50℃×150時間)を実施した。試験前後の消色時のYI値の差(ΔYI)を求めた。この変化量が小さいほど黄変が少なく、耐光性が良好であることを示す。試験前後の発色時の視感透過率を上記の方法で算出し、その差(Δ%T)を求めた。この変化量が小さいほど発色濃度の低下度合いが小さく、耐光性が良好であることを示す。
なお、実施例3~5は、ポリスルフィド結合の影響を調べるため、ポリスルフィド化合物を添加して実施した。
2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタンと2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタンを含む組成物を39.0重量部、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)(ポリスルフィド化合物の含有率は0wt%)を41.3重量部、ポリプロピレングリコール(平均分子量1000)を19.7重量部、触媒としてジブチルチンジクロリドを0.05重量部、紫外線吸収剤としてBASF社製TinuvinPSを0.05重量部、調光色素として、Corning社製CR173を 0.05重量部、を撹拌して、均一に溶解した。その後真空ポンプにより脱気し、この溶液をガラスモールドへ注型した。これを15℃~120℃の範囲で24時間かけて重合させた後、成形型をはずして、成形体を取り出した。
成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン(当該化合物の二量体および三量体を組成物中に3.1wt%となる量で含む。)に変えた以外は、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
本実施例では、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)に、ポリスルフィド化合物として2-(アセトキシ)エチルジスルフィドを組成物全体に対して0.8wt%の含有率となるように添加したものを用いた。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、2-(アセトキシ)エチルジスルフィドを含有しているペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)(組成物中のポリスルフィド化合物の含有率は0.8wt%)に変えて、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
本実施例では、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)に、ポリスルフィド化合物としてジデシルジスルフィドを組成物全体に対して0.6wt%の含有率となるように添加したものを用いた。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、ジデシルジスルフィドを含有しているペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)(組成物中のポリスルフィド化合物の含有率は0.6wt%)に変えて、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
本実施例では、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)に、ジデシルジスルフィドを組成物全体に対して1.2wt%の含有率となるように添加したものを用いた。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、ジデシルジスルフィドを含有しているペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)(組成物中のポリスルフィド化合物の含有率は1.2wt%)に変えて、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)(一般式(E-1)、一般式(E-2)および一般式(E-3)で表される前記化合物を組成物中に3.7wt%となる量で含む。)に変えて、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
本比較例では、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)に、ポリスルフィド化合物としてジデシルジスルフィドを組成物全体に対して2.5wt%の含有率となるように添加したものを用いた。
ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)から、ジデシルジスルフィドを含有しているペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)(ジデシルジスルフィド組成物中に2.5wt%となる量で含む。)に変えて、参考例1と同様な方法で成形体を調製した。成形体は無色透明であり、太陽光線下に置くと直ちに発色し、光線を遮断すると消色するという良好な調光性能を有するものであった。得られた成形体の評価結果を表-1に示した。評価結果を表-1に示した。また、図1にフォトクロミック化合物(D)のモル数に対するポリスルフィド結合のモル数の割合と、耐光性(Δ%T)との関係を示した。
・A1:2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタンと2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタンを含む組成物
・B1:ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)
・B2:4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン
・B3:ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)
・C1:ポリプロピレングリコール(平均分子量1000)
・D1:Corning社製CR173
本願の発明により、耐光性に優れ、さらに消色時での色調が良好である、フォトクロミックレンズを提供することができる。
Claims (11)
- (A)ポリイソシアネート化合物と、
(B)ポリチオール化合物と、
(C)ポリオール化合物と、
(D)フォトクロミック化合物と、を含む、重合性組成物であって、
前記重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、35倍未満である、光学材料用重合組成物であって、
ポリチオール化合物(B)は、ポリスルフィド結合を有する化合物を含み、
前記ポリチオール化合物(B)および前記ポリオール化合物(C)に含まれるOH基およびSH基の総和に対する、前記ポリイソシアネート化合物(A)に含まれるNCO基のモル比(NCO基/(OH基+SH基))が、0.8~1.2であり、
前記フォトクロミック化合物(D)がナフトピラン系化合物であり、前記重合性組成物は、前記ナフトピラン系化合物を100~5000ppm含む、光学材料用重合組成物。 - 重合性組成物中のポリスルフィド結合のモル数が、フォトクロミック化合物(D)のモル数に対して、30倍以下である、請求項1に記載の光学材料用重合性組成物。
- ポリイソシアネート化合物(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、およびジフェニルメタンジイソシアネートから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の光学材料用重合性組成物。
- ポリチオール化合物(B)が、三官能以上のポリチオール化合物である、請求項1から3のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
- ポリチオール化合物(B)が、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、5,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、およびトリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)から選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の光学材料用重合性組成物。
- ポリオール化合物(C)が、一般式(C-1)、一般式(C-2)および一般式(C-3)で表される化合物から選択される少なくとも1種である、請求項1から5のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
- フォトクロミック化合物(D)が、一般式(D-1)および一般式(D-2)で表される化合物から選択される少なくとも1種である、請求項1から6のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物。
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基;
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。)を示す。
置換された炭素数6~24のアリール基または置換された炭素数4~24のヘテロアリール基の置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルコキシ基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルコキシ基、少なくとも一つの炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基により置換されたフェノキシ基またはナフトキシ基、炭素数2~12の直鎖または分枝のアルケニル基、-NH2基、-NHR基、-N(R)2基(Rは炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。Rが2つ存在する場合、2つのRは同一でも異なっていてもよい。)、およびメタクリロイル基またはアクリロイル基から少なくとも1つ選択される。
R3は同一でも異なっていてもよく、独立して、ハロゲン原子;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルキル基;
炭素数3~12のシクロアルキル基;
炭素数1~12の直鎖または分岐アルコキシ基;
少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数3~12のハロシクロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分岐ハロアルコキシ基;
置換または無置換である、炭素数6~24のアリール基または炭素数4~24のヘテロアリール基(置換基として、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基、炭素数1~12の直鎖または分枝のアルコキシ基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルキル基、少なくとも1つのハロゲン原子で置換された炭素数1~12の直鎖または分枝のハロアルコキシ基、少なくとも一つの炭素数1~12の直鎖または分枝のアルキル基またはアルコキシ基により置換されたフェノキシ基またはナフトキシ基、炭素数2~12の直鎖または分枝のアルケニル基、およびアミノ基、から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
アラルキルまたはヘテロアラルキル基(炭素数1~4の直鎖または分岐アルキル基が前記のアリール基またはヘテロアリール基で置換されている。);
置換または無置換のフェノキシまたはナフトキシ基(置換基として、炭素数1~6の直鎖または分岐アルキル基またはアルコキシ基から選択される少なくとも1つの置換基を有する。);
-NH2、-NHR、-CONH2、または-CONHR
(Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基である。);
-OCORまたは-COOR(ここで、Rが、炭素数1~6の直鎖または分枝のアルキル基、または炭素数3~6のシクロアルキル基、またはR1、R2において、置換アリールまたは置換ヘテロアリール基の置換基の少なくとも1つにより置換されているフェニル基または無置換のフェニル基である。);
を表す。
少なくとも2つの隣接するR3同士が結合し、R3が結合している炭素原子を含んで、1つ以上の芳香環基または非芳香環基を形成することができる。芳香環基または非芳香環基は、酸素、硫黄、及び窒素からなる群より選択されるヘテロ原子を含んでいてもよい1つの環または2つのアネル化された環を含む。
mは、0~4までの整数である。pは、0~2までの整数である。) - 請求項1から7のいずれかに記載の光学材料用重合性組成物の硬化物からなる成形体。
- 請求項8に記載の成形体からなる光学材料。
- 請求項8に記載の成形体からなるプラスチックレンズ。
- 偏光フィルムと、前記偏光フィルムの少なくとも一方の面上に形成された、請求項8に記載の成形体からなる基材層と、を備えるプラスチック偏光レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019036602A JP7357451B2 (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 光学材料用重合性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019036602A JP7357451B2 (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 光学材料用重合性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020139085A JP2020139085A (ja) | 2020-09-03 |
JP7357451B2 true JP7357451B2 (ja) | 2023-10-06 |
Family
ID=72264457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019036602A Active JP7357451B2 (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 光学材料用重合性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7357451B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20240100789A1 (en) * | 2021-03-22 | 2024-03-28 | Mitsui Chemicals, Inc. | Method for manufacturing photochromic lens and photochromic lens |
KR20240004792A (ko) * | 2021-06-22 | 2024-01-11 | 미쯔이가가꾸가부시끼가이샤 | 폴리이소시아네이트 조성물, 중합성 조성물, 수지, 성형체, 광학 소자 및 렌즈 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5932681A (en) | 1998-03-09 | 1999-08-03 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Method of preparing an optical polymerizate |
US6008296A (en) | 1995-04-19 | 1999-12-28 | Optima, Inc. | Optical terpolymer of polyisocyanate, polythiol and polyene monomers |
JP2006513276A (ja) | 2002-04-17 | 2006-04-20 | コーニング インコーポレイテッド | フォトクロミック組成物、その調製およびそれから製造されたまたはそれにより被覆された製品 |
JP2008540817A (ja) | 2005-05-31 | 2008-11-20 | ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド | 高衝撃ポリ(ウレタン尿素)ポリスルフィド |
WO2014002844A1 (ja) | 2012-06-26 | 2014-01-03 | 三井化学株式会社 | 光学材料用重合性組成物、当該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ |
WO2015016363A1 (ja) | 2013-08-02 | 2015-02-05 | 三井化学株式会社 | フォトクロミック光学材料用重合性組成物 |
WO2016143910A1 (ja) | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック硬化体の製造方法 |
JP2016194026A (ja) | 2015-04-02 | 2016-11-17 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック組成物の製造方法 |
WO2017038865A1 (ja) | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 株式会社トクヤマ | ポリロタキサン及びその製法並びに該ポリロタキサンを含有する光学用組成物 |
WO2017047745A1 (ja) | 2015-09-16 | 2017-03-23 | 三井化学株式会社 | 光学材料用重合性組成物、該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ |
-
2019
- 2019-02-28 JP JP2019036602A patent/JP7357451B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6008296A (en) | 1995-04-19 | 1999-12-28 | Optima, Inc. | Optical terpolymer of polyisocyanate, polythiol and polyene monomers |
US5932681A (en) | 1998-03-09 | 1999-08-03 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Method of preparing an optical polymerizate |
JP2006513276A (ja) | 2002-04-17 | 2006-04-20 | コーニング インコーポレイテッド | フォトクロミック組成物、その調製およびそれから製造されたまたはそれにより被覆された製品 |
JP2008540817A (ja) | 2005-05-31 | 2008-11-20 | ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド | 高衝撃ポリ(ウレタン尿素)ポリスルフィド |
WO2014002844A1 (ja) | 2012-06-26 | 2014-01-03 | 三井化学株式会社 | 光学材料用重合性組成物、当該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ |
WO2015016363A1 (ja) | 2013-08-02 | 2015-02-05 | 三井化学株式会社 | フォトクロミック光学材料用重合性組成物 |
WO2016143910A1 (ja) | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック硬化体の製造方法 |
JP2016194026A (ja) | 2015-04-02 | 2016-11-17 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック組成物の製造方法 |
WO2017038865A1 (ja) | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 株式会社トクヤマ | ポリロタキサン及びその製法並びに該ポリロタキサンを含有する光学用組成物 |
WO2017047745A1 (ja) | 2015-09-16 | 2017-03-23 | 三井化学株式会社 | 光学材料用重合性組成物、該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020139085A (ja) | 2020-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6472890B2 (ja) | 光学材料用重合性組成物、該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ | |
JP6127159B2 (ja) | 光学材料用重合性組成物、当該組成物から得られる光学材料およびプラスチックレンズ | |
JP6833034B2 (ja) | 光学材料用重合性組成物および成形体 | |
KR101571275B1 (ko) | 중합성 조성물, 광학 재료 및 그 제조 방법 | |
EP2866064B1 (en) | Polymerizable composition for optical material, optical material and plastic lens obtained from said composition | |
JP6431987B2 (ja) | 成形体および光学材料用重合性組成物 | |
JP6307209B1 (ja) | フォトクロミックレンズおよび重合性組成物 | |
JP7357451B2 (ja) | 光学材料用重合性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230919 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230926 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7357451 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |