JP7357294B2 - 診断システム、診断方法、プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、一般に、診断システム、診断方法、及びプログラムに関する。本開示は、より詳細には、機器の異常の度合いを判定する診断システム、診断方法、及びプログラムに関する。
特許文献1は、経年劣化による回転装置の異常の誤診断を低減することが可能な異常診断装置(診断システム)を開示する。特許文献1の異常診断装置のコントローラは、運用度算出部と、閾値設定部と、振動測定部と、車軸回転数検出部と、特徴周波数成分抽出部と、異常診断部とを備える。運用度算出部は、回転装置の運用時間の指標値である運用度を算出する。閾値設定部は、運用度に基づき、運用時間の長さに応じて大きさの変化する振動に対応する適正な診断閾値を設定する。振動測定部は、回転装置に生じる振動を測定する。車軸回転数検出部は、車速に基づき車軸回転数を算出する。特徴周波数成分抽出部は、車軸回転数が設定回転数範囲に含まれるときに測定された振動の振動値から回転装置の異常に係る特徴周波数成分を抽出する。異常診断部は、特徴周波数成分と、診断閾値とを比較し、この比較結果に基づき回転装置の異常を診断する。
特許文献1では、特徴周波数成分を抽出するためには、車軸回転数が設定回転数範囲に含まれている必要がある。つまり、特許文献1では、診断のためには、回転装置(機器の駆動装置)の回転数が一定に維持される必要がある。
特開2017-32467号公報
課題は、機器の駆動装置の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器の異常の判定の精度を向上できる、診断システム、診断方法、及びプログラムを提供することである。
本開示の一態様の診断システムは、取得部と、判定部と、を備える。前記取得部は、機器の駆動装置に供給される電流に関する波形を示す電流波形データを取得する。前記判定部は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分から、前記機器の異常の度合いを判定する。
本開示の一態様の診断方法は、機器の駆動装置に供給される電流に関する波形を示す電流波形データを取得し、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分から、前記機器の異常の度合いを判定する。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、前記診断方法を実行させるための、プログラムである。
図1は、一実施形態の診断システムの説明図である。 図2は、機器の駆動装置に供給される電流に関する波形の説明図である。 図3は、図2に示す波形の解析結果の説明図である。 図4は、機器の駆動装置に供給される電流に関する波形の説明図である。 図5は、上記診断システムの動作のフローチャートである。
1.実施形態
1.1 概要
図1は、一実施形態の診断システム10を示す。診断システム10は、取得部11と、判定部13と、を備える。取得部11は、機器40の駆動装置42(421,422)に供給される電流I10(I11,I12)に関する波形W10を示す電流波形データ(図2参照)を取得する。判定部13は、波形W10のうち駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tc1,Tc2に対応する変化部分Wc1,Wc2から、機器40の異常の度合いを判定する。
波形W10のうち駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tc1,Tc2に対応する変化部分Wc1,Wc2と機器40の異常の度合いとの間に相関があることが発見された。診断システム10では、機器40の異常の度合いを判定するにあたって、波形W10のうち駆動装置42の回転数が一定に維持されている期間(定常期間Ts)ではなく、変化期間Tc1,Tc2を利用する。よって、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間(定常期間Ts)がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
1.2 構成
以下、診断システム10について更に詳細に説明する。診断システム10は、図1に示すような機器40の診断を行うために用いられる。
機器40は、一例としては、作業機器である。作業機器は、所定の作業を実行する機器である。所定の作業の例としては、搬送等が挙げられる。このような作業機器としては、例えば、スカラロボットや搬送ロボット(例えば、リニアガイド、直交ロボット)等の搬送機が挙げられる。図1では、搬送機として、スカラロボットとスカラロボットを移動させるリニアガイドとで構成された機器40を示している。なお、所定の作業は搬送に限られず、例えば、材料や物品の加工、配置、及び実装等でも良い。加工は、例えば、中ぐり、穴あけ、ねじ立て、切断、研磨等の物理的な処理、及び、加熱、冷却等の化学的な処理を含み得る。このような作業機器は、旋盤等の工作機械、電子部品実装機、搬送機、熱処理装置、産業用ロボット及びこれらの組み合わせ等でも良い。なお、産業用ロボットは、搬送ロボットに限定されず、溶接ロボット、組立ロボット、塗装ロボット、検査ロボット、研磨ロボット、洗浄ロボットであってもよい。
機器40は、図1に示すように、機構部41(411,412)と、駆動装置42(421,422)と、制御装置43とを含む。
機構部41(411,412)は、所定の作業を実行するための装置である。機構部41は、材料又は物品の搬送を実行する装置である。機構部41は、ボールねじ、ギア、ベルト等の動力伝達部品を含む。一例として、機構部411は、スカラロボットのギアを含み、機構部412は、リニアガイドのボールねじ及びベルトの少なくとも一つを含む。なお、図1では、機構部41を一部だけ図示しているが、これは単に説明を簡略化することを目的とするものであって、実際には、機構部41はより多くの動力伝達部品を含み得る。
駆動装置42(421,422)は、機構部41(411,412)を駆動するための装置である。言い換えれば、駆動装置42は、機構部41の動力源である。駆動装置42は、与えられた電流に応じて回転数が変化する。本実施形態では、駆動装置42は、モータ(例えば、回転モータ、直動モータ)である。駆動装置42は、交流モータを含む。交流モータは、サーボモータ、同期モータ、三相誘導モータ、単相誘導モータであってもよい。具体的には、駆動装置42は、与えられた交流電流の基本周波数の変化に応じて単位時間当たりの回転数が変化する。一例として、基本周波数が高くなければ回転数が大きくなり、基本周波数が低くなれば回転数が小さくなる。駆動装置42は、機器40において、振動源になる。なお、図1では、駆動装置42を2つだけ図示しているが、これは単に説明を簡略化することを目的とするものであって、実際には、更に多数の駆動装置42が存在し得る。
制御装置43は、駆動装置42を制御するための装置である。制御装置43は、電源装置431,432を備える。電源装置431,432は、駆動装置42(421,422)にそれぞれ電流I10(I11,I12)を供給する。電源装置431,432は、駆動装置42(421,422)に電線50(51,52)を介して接続されている。本実施形態では、駆動装置421,422は交流モータであるから、電流I11,I12は、基本周波数を有する交流である。電源装置431,432は、電流I11,I12の基本周波数を調整する機能を有する。電源装置431,432は、従来周知の交流電源回路により実現可能であるから詳細な説明は省略する。
診断システム10は、図1に示すように、電流測定部21,22と、振動測定部31,32と、を備える。
電流測定部21,22は、機器40の駆動装置421,422に供給される電流I11,I12を測定し、電流I11,I12に関する波形を示す電流波形データ(電流波形データ)を出力する。電流測定部21,22は、電源装置431,432から駆動装置421,422への電流I11,I12が流れる電線51,52に取り付けられる。電流測定部21,22は、電流センサを含む。本実施形態では、電流測定部21,22は、微分型の電流センサを含む。したがって、電流波形データは、電流I11,I12の微分の波形を示すデータである。この種の微分型の電流センサとしては、コアレスタイプのセンサ(例えば、サーチコイル)が挙げられる。サーチコイルには、電線50に流れる電流I10で生じる磁束に応じた誘導電圧が生じるから、電流I10の測定が可能となる。ここで、サーチコイルの誘導電圧は、次式(1)で与えられる。式(1)において、eは誘導電圧、rはサーチコイルの半径、nはサーチコイルの巻き数、Bはサーチコイルに鎖交する磁界の磁束密度を示す。
Figure 0007357294000001
この種の微分型の電流センサを用いることで、電流測定部21,22を、電線51,52に後付けすることが可能になる。
振動測定部31,32は、駆動装置42での回転(回転子の回転)には現れない振動を測定するために用いられる。振動測定部31,32は、このような振動に関する波形を示す波形データ(振動波形データ)を出力する。特に、振動測定部31は、機構部411及び駆動装置421に関連する振動を測定可能な箇所に設置される。また、振動測定部32は、機構部412及び駆動装置422に関連する振動を測定可能な箇所に設置される。振動測定部31,32は、振動センサを含む。振動センサは、従来周知のものを使用できる。振動測定部31,32は、機器40の所定箇所に設置される。所定箇所は、診断システム10で判定しようとする機器40の異常に応じて適宜選択される。カンチレバー等から取得する振動に基づいて異常を判定する方法自体は、従来周知の方法でよいから、詳細な説明は省略する。また、異常の判定には、AIを利用してもよい。
診断システム10は、図1に示すように、取得部11と、抽出部12と、判定部13と、出力部14と、収集部15と、生成部16と、記憶部17と、を備える。
取得部11は、機器40の複数の駆動装置421,422にそれぞれ供給される電流I11,I12に関する波形を示す波形データ(電流波形データ)を取得する。より詳細には、取得部11は、電流測定部21及び電流測定部22に接続されており、電流測定部21及び電流測定部22から別個に電流波形データを取得する。電流測定部21からの電流波形データは、電流I11の微分の波形を示すデータであり、電流測定部22からの電流波形データは、電流I12の微分の波形を示すデータである。また、取得部11は、機器40で発生する振動に関する波形を示す波形データ(振動波形データ)を取得する。より詳細には、取得部11は、振動測定部31及び振動測定部32に接続されており、振動測定部31及び振動測定部32のそれぞれから別個に振動波形データを取得する。
抽出部12は、取得部11で取得された電流波形データが示す波形W10から、変化部分Wc(Wc1,Wc2)を抽出する(図2参照)。変化部分Wc(Wc1,Wc2)は、波形W10のうち、駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tc(Tc1,Tc2)に対応する部分である。特に、抽出部12は、変化部分Wcが第1変化部分Wc1か第2変化部分Wc2かを識別する。第1変化部分Wc1は、波形W10のうち、駆動装置42の回転数が増加している変化期間(第1変化期間)Tc1に対応する部分である。第2変化部分Wc2は、波形W10のうち、駆動装置42の回転数が減少している変化期間(第2変化期間)Tc2に対応する部分である。このように、抽出部12は、波形W10から、変化部分Wcを抽出し、定常部分Wsは抽出しない。定常部分Wsは、波形W10のうち、駆動装置42の回転数が一定に維持されている定常期間Tsに対応する部分である。抽出部12は、電流測定部21からの電流波形データと電流測定部22からの電流波形データのそれぞれについて、変化部分Wcの抽出を行う。もちろん、状況によっては、変化部分Wcが含まれていないこともある。
本実施形態では、抽出部12は、波形W10から変化部分Wcを抽出するにあたっては、波形W10に対して短時間フーリエ変換(short-time Fourier transform:STFT)を行う。図3は、波形W10の短時間フーリエ変換の結果を示す。図3において、横軸は時間、縦軸は周波数、色の濃淡が振幅を示す。色が濃いほど、振幅が大きい。図3では、周波数が低い領域の分布D10が、基本周波数に対応している。分布D10において、時間に対して周波数が増加している期間が、第1変化期間Tc1である。また、時間に対して周波数が減少している期間が、第2変化期間Tc2である。また、時間に対して周波数が一定である期間が、定常期間Tc1である。波形W10の短時間フーリエ変換の結果を利用すれば、第1変化期間Tc1、第2変化期間Tc2、及び定常期間Tsの識別が容易に行える。抽出部12は、波形W10の短時間フーリエ変換の結果に基づき、第1変化期間Tc1及び第2変化期間Tc2を決定する。そして、抽出部12は、第1変化期間Tc1及び第2変化期間Tc2に基づいて、波形W10から変化部分Wc(Wc1,Wc2)を抽出する。
また、抽出部12は、取得部11で取得された振動波形データが示す波形から定常期間Tsに対応する定常部分を抽出する。抽出部12は、振動測定部31からの振動波形データと振動測定部32からの振動波形データのそれぞれについて、定常部分の抽出を行う。もちろん、状況によっては、定常部分が含まれていないこともある。
本実施形態では、上述したように、電流I10の基本周波数が高くなければ駆動装置42の回転数が大きくなり、電流I10の基本周波数が低くなれば機器40の回転数が小さくなる。このことから、抽出部12は、電流I10の基本周波数の時間的変化に基づいて、波形W10から変化部分Wcと定常部分Wsとを抽出する。抽出部12は、フーリエ変換等により取得部11で取得された電流波形データの周波数の分析をし、周波数時間的変化から、変化期間Tc(Tc1,Tc2)及び定常期間Tsを特定する。そして、抽出部12は、変化期間Tc(Tc1,Tc2)及び定常期間Tsに基づいて、波形W10から変化部分Wcと定常部分Wsとを抽出する。
判定部13は、波形W10のうち駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tc1,Tc2に対応する変化部分Wc1,Wc2から、機器40の異常の度合いを判定する。ここで、機器40の正常時には、駆動装置42に供給される電流I10が、図4にG11で示す正弦波形を有しているとする。機器40に異常が発生している場合には、図4にG12で示すように波形が乱れたり、G13で示すように波形の振幅が小さくなったりする。つまり、機器40の異常時には、波形に何らかの変化が生じていることが発見された。駆動装置42に供給される電流I10の波形と機器40の異常の度合いとの間には相関関係が存在すると推察される。機器40の異常の度合いは、例えば、異常の有無の2段階で表すことができる。また、機器40の異常の度合いは、機構部41の破損や摩耗等の複数種類の異常を含んでいてよい。一例として、異常の度合いは、異常なし(正常)、破損あり、摩耗大、摩耗中、摩耗小、3以上の多段階で表すことができる。
判定部13は、学習済みモデルM11を利用して、変化部分Wcから機器40の異常の度合いを判定する。ここで、学習済みモデルM11は、与えられた入力(変化部分Wc)に対して、異常値を出力するように設計されている。判定部13は、抽出部12から得た変化部分Wcを学習済みモデルM11に与え、これによって学習済みモデルM11から得られた値に基づいて、異常度合いを判定する。例えば、異常の度合いが異常の有無である場合、学習済みモデルM11は、機器40が正常である場合の変化部分Wcを学習用データ(訓練標本)として用いた教師なし学習により生成することができる。例えば、異常の度合いが異常の種類を含む多段階である場合、学習済みモデルM11は、異常の度合いに対応するラベルと変化部分Wcとの関係を規定する学習用データ(データセット)を用いた教師あり学習により生成することができる。学習済みモデルM11は、記憶部17に記憶されている。本実施形態では、記憶部17は、駆動装置42に接続可能な複数種類の機構部41にそれぞれ対応する複数の学習済みモデルM11を記憶している。つまり、記憶部17は、機構部411,412にそれぞれ対応する学習済みモデルM11を記憶している。この場合、基準となる学習済みモデルM11を生成し、これから派生モデルを生成することで、複数種類の学習済みモデルM11を得てよい。
判定部13は、複数の学習済みモデルM11のうち駆動装置42に接続された機構部41に対応する学習済みモデルM11を利用して、変化部分Wcから機器40の異常の度合いを判定する。上述したように、機器40は、機構部411,412を備えており、機器40の異常の度合いは、機構部411の異常の度合いと機構部412の異常の度合いとを含み得る。判定部13は、機構部411に対応する電流測定部21からの電流波形データ(つまり、機構部411を駆動する駆動装置421に供給される電流I11の電流波形データ)については、機構部411に対応する学習済みモデルM11を用いる。また、判定部13は、電流測定部22からの電流波形データ(つまり、機構部412を駆動する駆動装置422に供給される電流I12の電流波形データ)については、機構部412に対応する学習済みモデルM11を用いる。このように判定部13は、機構部41の異常の度合いを判定するにあたっては、機構部41に対応付けられた学習済みモデルM11を利用する。よって、機器40の異常の度合いの判定の精度の向上が図れる。
更に、判定部13は、振動波形データが示す波形のうち駆動装置42の回転数が一定に維持されている定常期間Tsに対応する定常部分から、機器40の異常の度合いを判定してもよい。一例として、判定部13は、機械振動工学に基づく従来周知の方法によって、機器40の異常の度合いを判定してもよい。つまり、判定部13は、電流波形データに基づく機器40の異常の判定に加えて、振動波形データに基づく機器40の異常の判定を利用してよい。これによって、電流と振動との2種類のパラメータから機器40の異常の度合いの判定が可能となるから、機器40の異常の度合いの判定の精度の向上が図れる。なお、判定部13は、振動波形データについても、電流波形データと同様に、学習済みモデルを利用できる。
ここで、駆動装置42の一方の動作時の振動は、他方に関する振動測定部32での測定に影響を及ぼす恐れがあるが、電流測定部22での測定にはほとんど影響がない。これによって、電流測定部21,22の電流波形データは、振動測定部31,32の振動波形データと異なり、相互に影響を受けにくいことが確認されている。したがって、本実施形態の機器40のように振動源となる駆動装置42を複数備えている場合においては、振動波形データに基づく異常の判定よりも、電流波形データに基づく異常の判定のほうが信頼度が高くなりやすい。
出力部14は、判定部13での判定の結果の出力を行う。出力部14は、例えば、音声出力装置と、ディスプレイと、を有する。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の薄型のディスプレイ装置である。出力部14は、判定部13での判定の結果をディスプレイに表示したり、音声出力装置で報知したりしてもよい。また、出力部14は、判定部13での判定の結果をデータとして外部装置に送信したり、蓄積したりしてもよい。なお、出力部14は、音声出力装置とディスプレイとの両方を有する必要はない。
収集部15は、取得部11で取得されたデータを収集して蓄積する。本実施形態では、取得部11で取得されたデータは、電流測定部21及び電流測定部22からの電流波形データを含む。収集部15が収集したデータは、学習済みモデルM11の生成・改良に利用される。
生成部16は、判定部13が利用する学習済みモデルM11の生成を行う。生成部16は、一定量以上の学習用データを用いて、機械学習アルゴリズムによって学習済みモデルM11を生成する。学習用データは、予め用意されていてもよいし、収集部15が蓄積したデータから生成されてもよい。収集部15が蓄積したデータから生成された学習用データを採用することで、学習済みモデルM11を用いた異常判定の精度の更なる向上が見込める。生成部16は、新しく生成した学習済みモデルM11の評価を行い、学習済みモデルM11の評価が向上すると、記憶部17に記憶されている学習済みモデルM11を新しく生成した学習済みモデルM11に置き換えて、学習済みモデルM11の更新を行う。学習済みモデルM11の生成の方法としては、上述したように、異常の度合いの内容に応じて、教師なし学習、教師あり学習を適宜利用できる。なお、教師なし学習としては、代表的な、オートエンコーダ等の次元圧縮手法を利用できる。また、教師あり学習としては、代表的な、CNN(Convolutional Neural Network)等を利用できる。
診断システム10において、取得部11と、抽出部12と、判定部13と、出力部14と、収集部15と、生成部16とは、例えば、1以上のプロセッサ(一例としてはマイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラムを実行することで、取得部11と、抽出部12と、判定部13と、出力部14と、収集部15と、生成部16として機能する。1以上のプログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
1.3 動作
次に、図5を参照して診断システム10の基本的な動作について簡単に説明する。以下では、説明を簡略化するために、機器40の機構部411に関する診断について説明する。
診断システム10は、取得部11により、機器40の駆動装置421に供給される電流I11に関する波形を示す波形データ(電流波形データ)を取得する(S11)。次に、診断システム10は、抽出部12により、取得部11で取得された電流波形データが示す波形W10から、変化部分Wc(Wc1,Wc2)を抽出する(S12)。この後に、診断システム10は、判定部13により、複数の学習済みモデルM11のうち駆動装置421に接続された機構部411に対応する学習済みモデルM11を利用して、変化部分Wcから機器40の異常の度合いを判定する(S13)。最後に、診断システム10は、出力部14により、判定部13での判定の結果の出力を行う(S14)。このように、診断システム10は、駆動装置421に供給される電流I11に関する波形を示す波形データから、駆動装置421で駆動される機構部411の診断をしてその結果を提示できる。
1.4 まとめ
以上述べた診断システム10は、取得部11と、判定部13と、を備える。取得部11は、機器40の駆動装置42に供給される電流I10に関する波形W10を示す電流波形データを取得する。判定部13は、波形W10のうち駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tcに対応する変化部分Wcから、機器40の異常の度合いを判定する。このような診断システム10によれば、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
換言すれば、診断システム10は、下記の診断方法(第1診断方法)を実行しているといえる。第1診断方法は、機器40の駆動装置42に供給される電流I10に関する波形W10を示す波形W10データを取得する。また、診断方法は、波形W10のうち駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tcに対応する変化部分Wcから、機器40の異常の度合いを判定する。このような第1診断方法によれば、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
診断システム10は、コンピュータシステムにより実現されている。つまり、診断システム10は、コンピュータシステムがプログラム(診断プログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、コンピュータシステムに第1診断方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、第1診断方法と同様に、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
別の観点から言えば、診断システム10は、取得部11と、抽出部12と、を備える。取得部11は、機器40の駆動装置42に供給される電流I10に関する波形W10を示す電流波形データを取得する。抽出部12は、波形W10から、変化部分Wcを抽出する。変化部分Wcは、駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tcに対応する。このような診断システム10によれば、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
換言すれば、診断システム10は、下記の診断方法(第2診断方法)を実行しているといえる。第2診断方法は、機器40の駆動装置42に供給される電流I10に関する波形W10を示す電流波形データを取得する。また、診断方法は、波形W10から、駆動装置42の回転数が増加又は減少している変化期間Tcに対応する変化部分Wcを抽出する。第2診断方法によれば、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
診断システム10は、コンピュータシステムにより実現されている。つまり、診断システム10は、コンピュータシステムがプログラム(診断プログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、コンピュータシステムに第2診断方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、第2診断方法と同様に、機器40の駆動装置42の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器40の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
2.変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
例えば、診断システム10は、必ずしも、電流測定部20(21,22)と、振動測定部30(31,32)と、を備えている必要はない。一例として、電流測定部20(21,22)が予め機器40に備えられていれば、診断システム10は、取得部11、抽出部12、判定部13、出力部14、収集部15、生成部16、及び記憶部17を有しているだけでもよい。この点は、振動測定部30(31,32)についても同様である。
ここで、電流測定部20は、必ずしも、微分型の電流センサを含む必要はなく、その他の従来周知の電流センサであってもよい。また、振動測定部30は、必須ではない。つまり、診断システム10は、振動波形データを用いて診断を行う機能を有していなくてよい。言い換えれば、診断システム10は、電流波形データから機器40の異常の度合いを判定する機能があれば十分である。
また、診断システム10は、振動波形データを用いて診断を行う機能を有していなくてよい。つまり、診断システム10は、電流波形データから機器40の異常の度合いを判定する機能があれば十分である。
また、診断システム10は、必ずしも、収集部15、生成部16、及び記憶部17を有している必要はない。つまり、診断システム10は、学習済みモデルM11を自身で更新する機能を有していなくてよい。また、記憶部17は、必ずしも複数の学習済みモデルM11を記憶している必要はない。
また、抽出部12は、変化部分Wcの抽出に加えて、定常部分Wsの抽出を行ってもよい。つまり、抽出部12は、波形W10から、変化部分Wcと、駆動装置42の回転数が一定に維持されている定常期間Tsに対応する定常部分Wsとを抽出してもよい。この場合、必要に応じて、定常部分Wsを、異常の判定に補助的に使用し得る。また、抽出部12は、必須ではない。例えば、抽出部12での処理をユーザが代替して行う場合、診断システム10は、変化部分Wcの抽出を行わなくてよい。また、取得部11で取得された電流波形データが示す波形W10の全体を入力として学習済みモデルM11から異常の度合いを出力として得てよい。つまり、変化部分Wcの抽出を省略してよい。
また、判定部13は、必須ではない。例えば、判定部13での処理をユーザが代替して行う場合、診断システム10は、変化部分Wcをユーザに提示するだけでよい。
また、診断システム10は、必ずしも、出力部14を有している必要はない。一例として、診断システム10は、判定部13で判定された異常の度合いを、診断システム10外に出力可能であってよい。
また、診断システム10は、複数のコンピュータにより構成されていてもよく、診断システム10の機能(特に、取得部11、抽出部12、判定部13、出力部14、収集部15、及び生成部16)は、複数の装置に分散されていてもよい。例えば、取得部11、抽出部12、判定部13及び出力部14は、機器40のある施設に設置されるパーソナルコンピュータ等に設けられてよく、生成部16及び出力部14は、外部のサーバ等に設けられてよい。この場合、パーソナルコンピュータとサーバとが協働することで、診断システム10が実現される。更に、診断システム10の機能の少なくとも一部が、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
以上述べた診断システム10の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における診断システム10の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FGPA)、ASIC(application specific integrated circuit)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様の診断システム(10)は、取得部(11)と、判定部(13)と、を備える。前記取得部(11)は、機器(40)の駆動装置(42)に供給される電流(I10)に関する波形(W10)を示す電流波形データを取得する。前記判定部(13)は、前記波形(W10)のうち前記駆動装置(42)の回転数が増加又は減少している変化期間(Tc)に対応する変化部分(Wc)から、前記機器(40)の異常の度合いを判定する。第1の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第2の態様の診断システム(10)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、前記診断システム(10)は、前記波形(W10)から、前記変化部分(Wc)を抽出する抽出部(12)を更に備える。第2の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第3の態様の診断システム(10)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前記抽出部(12)は、前記変化部分(Wc)が第1変化部分(Wc1)か第2変化部分(Wc2)かを識別する。前記第1変化部分(Wc1)は、前記波形(W10)のうち前記駆動装置(42)の回転数が増加している第1変化期間(Tc1)に対応する部分である。前記第2変化部分は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が減少している第2変化期間(Tc2)に対応する部分である。第3の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第4の態様の診断システム(10)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、前記電流(I10)は、基本周波数を有する交流である。前記抽出部(12)は、前記基本周波数の時間的変化に基づいて、前記波形(W10)から前記変化部分(Wc)と前記定常部分(Ws)とを抽出する。第4の態様によれば、変化部分(Wc)の抽出の精度を向上できる。
第5の態様の診断システム(10)は、第1~第4の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、前記電流(I10)を測定して前記電流波形データを出力する電流測定部(20)を更に備える。前記電流測定部(20)は、微分型の電流(I10)センサを含む。第5の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第6の態様の診断システム(10)は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、前記電流(I10)測定部(20)は、前記電流(I10)が流れる電線(50)に取り付けられる。第6の態様によれば、診断システム(10)の実装が容易になる。
第7の態様の診断システム(10)は、第1~第6の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、前記機器(40)は、作業機器(40)を含む。第7の態様によれば、作業機器の診断が可能になる。
第8の態様の診断システム(10)は、第1~第7の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第8の態様では、前記機器(40)は、振動源(42)を含む。第8の態様によれば、電流波形データは振動による影響を受けにくいから、振動源(42)の存在に起因する機器(40)の異常の度合いの判定の精度の低下を抑制できる。
第9の態様の診断システム(10)は、第1~第8の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第9の態様では、前記機器(40)は、前記駆動装置(42)を複数有する。前記取得部(11)は、前記複数の駆動装置(42)のそれぞれの電流波形データを取得する。第9の態様によれば、電流波形データは相互に影響を受けにくいから、複数の駆動装置(42)の存在に起因する機器(40)の異常の度合いの判定の精度の低下を抑制できる。
第10の態様の診断システム(10)は、第1~第9の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第10の態様では、前記判定部(13)は、学習済みモデル(M11)を利用して、前記変化部分(Wc)から前記機器(40)の異常の度合いを判定する。第10の態様によれば、機器(40)の異常時に起こる変化を学習させることが可能となり、機器(40)の異常の度合いの判定の精度の更なる向上が図れる。
第11の態様の診断システム(10)は、第10の態様との組み合わせにより実現され得る。第11の態様では、前記診断システム(10)は、前記駆動装置(42)に接続可能な複数種類の機構部(41)にそれぞれ対応する複数の前記学習済みモデル(M11)を記憶する記憶部(17)を更に備える。前記判定部(13)は、前記複数の学習済みモデル(M11)のうち前記駆動装置(42)に接続された機構部(41)に対応する学習済みモデル(M11)を利用して、前記変化部分(Wc)から前記機器(40)の異常の度合いを判定する。第11の態様によれば、機器(40)に適した学習済みモデル(M11)を利用できるから、機器(40)の異常の度合いの判定の精度の更なる向上が図れる。
第12の態様の診断システム(10)は、取得部(11)と、抽出部(12)と、を備える。前記取得部(11)は、機器(40)の駆動装置(42)に供給される電流(I10)に関する波形(W10)を示す電流波形データを取得する。前記抽出部(12)は、前記波形(W10)から、変化部分(Wc)を抽出する。前記変化部分(Wc)は、前記駆動装置(42)の回転数が増加又は減少している変化期間(Tc)に対応する。第12の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第13の態様の診断方法は、機器(40)の駆動装置(42)に供給される電流(I10)に関する波形(W10)を示す電流波形データを取得する。また、前記診断方法は、前記波形(W10)のうち前記駆動装置(42)の回転数が増加又は減少している変化期間(Tc)に対応する変化部分(Wc)から、前記機器(40)の異常の度合いを判定する。第13の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第14の態様の診断方法は、機器(40)の駆動装置(42)に供給される電流(I10)に関する波形(W10)を示す電流波形データを取得する。また、前記診断方法は、前記波形(W10)から、前記駆動装置(42)の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分(Wc)を抽出する。第14の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
第15の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第13又は第14の診断方法を実行させるための、プログラムである。第15の態様によれば、機器(40)の駆動装置(42)の回転数が一定に維持される期間がない場合でも、機器(40)の異常の度合いの判定の精度を向上できる。
10 診断システム
11 取得部
12 抽出部
13 判定部
20 電流測定部
40 機器
42 駆動装置
50 電線
I10 電流
W10 波形
Wc 変化部分
Wc1 第1変化部分
Wc2 第2変化部分
Ws 定常部分
Tc 変化期間
Tc1 第1変化期間
Tc2 第2変化期間
Ts 定常期間
M11 学習済みモデル

Claims (11)

  1. 機器の駆動装置に供給される電流に関する波形を示す電流波形データを取得する取得部と、
    前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分から、前記機器の異常の度合いを判定する判定部と、
    前記波形から、前記変化部分を抽出する抽出部と、
    を備え
    前記抽出部は、前記変化部分が第1変化部分か第2変化部分かを識別し、
    前記第1変化部分は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加している第1変化期間に対応する部分であり、
    前記第2変化部分は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が減少している第2変化期間に対応する部分であり、
    前記電流は、基本周波数を有する交流であり、
    前記抽出部は、前記基本周波数の時間的変化に基づいて、前記波形から前記変化部分と定常部分とを抽出し、
    前記抽出部は、フーリエ変換により前記取得部で取得された前記電流波形データの周波数を分析し、周波数時間的変化から、前記変化部分を抽出する、
    診断システム。
  2. 前記電流を測定して前記電流波形データを出力する電流測定部を更に備え、
    前記電流測定部は、微分型の電流センサを含む、
    請求項1の診断システム。
  3. 前記電流測定部は、前記電流が流れる電線に取り付けられる、
    請求項2の診断システム。
  4. 前記機器は、作業機器を含む、
    請求項1~3のいずれか一つの診断システム。
  5. 前記機器は、振動源を含む、
    請求項1~4のいずれか一つの診断システム。
  6. 前記機器は、前記駆動装置を複数有し、
    前記取得部は、前記複数の駆動装置のそれぞれの電流波形データを取得する、
    請求項1~5のいずれか一つの診断システム。
  7. 前記判定部は、学習済みモデルを利用して、前記変化部分から前記機器の異常の度合いを判定する、
    請求項1~6のいずれか一つの診断システム。
  8. 前記駆動装置に接続可能な複数種類の機構部にそれぞれ対応する複数の前記学習済みモデルを記憶する記憶部を更に備え、
    前記判定部は、前記複数の学習済みモデルのうち前記駆動装置に接続された機構部に対応する学習済みモデルを利用して、前記変化部分から前記機器の異常の度合いを判定する、
    請求項7の診断システム。
  9. 機器の駆動装置に供給される電流に関する波形を示す電流波形データを取得する取得部と、
    前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分から、前記機器の異常の度合いを判定する判定部と、
    前記駆動装置に接続可能な複数種類の機構部にそれぞれ対応する複数の学習済みモデルを記憶する記憶部と、を備え、
    前記判定部は、前記複数の学習済みモデルのうち前記駆動装置に接続された機構部に対応する学習済みモデルを利用して、前記変化部分から前記機器の異常の度合いを判定する、
    診断システム。
  10. 機器の駆動装置に供給される電流に関する波形を示す電流波形データを取得し、
    前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加又は減少している変化期間に対応する変化部分から、前記機器の異常の度合いを判定し、
    前記波形から、前記変化部分を抽出し、
    前記変化部分が第1変化部分か第2変化部分かを識別し、
    前記第1変化部分は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が増加している第1変化期間に対応する部分であり、
    前記第2変化部分は、前記波形のうち前記駆動装置の回転数が減少している第2変化期間に対応する部分であり、
    前記電流は、基本周波数を有する交流であり、
    前記基本周波数の時間的変化に基づいて、前記波形から前記変化部分と定常部分とを抽出し、
    フーリエ変換により前記電流波形データの周波数を分析し、周波数時間的変化から、前記変化部分を抽出する、
    診断方法。
  11. コンピュータシステムに、請求項10の診断方法を実行させるための、
    プログラム。
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