JP7355209B2 - 通信遅延測定装置、通信遅延測定方法及びプログラム - Google Patents

通信遅延測定装置、通信遅延測定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信ネットワークにおける通信経路の遅延時間を測定する通信遅延測定装置、通信遅延測定方法及びプログラムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)や自動運転技術等、通信ネットワーク(NW)へ接続する用途が多様化している。このため、NWに対して多端末接続、広帯域、低遅延等の様々な要求が増加している。特に、5G(5th Generation)のNWでは、帯域が現在の100倍、通信端末機と無線基地局間は1ms、エンドツーエンドでも数msオーダの遅延量が求められ、遅延量のブレ(ジッタ)も小さい、高い品質のネットワークが目標とされている。今後、そのスペックを前提とした通信サービスの展開が期待されている。
特に、NW上では、トラフィックの混雑や経路故障による回線切替等を起因とする揺らぎの発生が想定されている。この想定下において、エンドツーエンドで数ms以下の遅延が目標とされており、このため、現在提供されてNW上において遅延量を測定することが重要となっている。
既存の遅延量測定技術としては、Internet Control Message Protocol(ICMP)(非特許文献1)/Packet Internet Groper(Ping)、又はOne-Way/Two-Way Active Measurement Protocol(OWAMP/TWAMP)(非特許文献2,3,4)等がある。
ICMP/Pingは、測定対象とするネットワークの一区間の一端に配置された転送装置(ルータ)から、他端に配置された転送装置をIP(Internet Protocol)アドレスで指定してICMP echo request messageパケットを送信する。このパケットを、受信側の装置で受信後に送信元装置へ送り返す技術である。送信元装置がパケットを送信後に受信するまでの時間を測定することで、パケットが通過した区間の往復の遅延時間が測定可能となっている。
また、OWAMP/TWAMPは、転送装置間でICMP/Pingと同様にテストパケットを遣り取りし、損失確率や遅延量に関する中央値、パーセンタイル等、Pingよりも多くの情報を測定することが可能となる。
OWAMPでは、測定対象区間の両端の転送装置を、それぞれ送信装置と受信装置に指定し、テストパケットを送信装置から受信装置へ送信し、一伝送方向のNWの性能を測定することが可能となる。また、TWAMPでは、両端の転送装置をそれぞれ送信装置とパケットを送り返す反射装置に指定し、テストパケットを送信装置から反射装置へ、反射装置から送信装置へと遣り取りすることで双方向のNWの性能が測定可能となる。
RFC792 INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL,[online],[令和2年2月13日検索],インターネット〈https://tools.ietf.org/html/rfc792〉 RFC4656 A One-Way Active Measurement Protocol (OWAMP) ,[online],[令和2年2月13日検索],インターネット〈https://tools.ietf.org/html/rfc4656〉 RFC3557 A Two-Way Active Measurement Protocol (TWAMP) ,[online],[令和2年2月13日検索],インターネット〈https://tools.ietf.org/html/rfc5357〉 RFC5905 Network Time Protocol Version4,[online],[令和2年2月13日検索],インターネット〈https://tools.ietf.org/html/rfc5905〉 日本標準時グループ 公開NTP,[online],[令和2年2月13日検索],インターネット〈http://jjy.nict.go.jp/tsp/PubNtp/qa.html#q2-2〉
しかし、上述した遅延測定技術では、次の3つの課題がある。
(1a)ICMP/Ping及びOWAMP、TWAMP等は、それぞれ送信装置と受信装置の2種類の装置を用意して遅延測定を行うことが前提となる。このためNW内の全ルータ区間の遅延量を測定するためには、全ルータ区間に2種類の装置を配備する必要があり装置コストの増大を招いてしまう。
(2a)ICMP/Ping及びOWAMP、TWAMP共に、各装置自体で計時する時刻を基に、タイムスタンプをパケット内に記録して測定を実施している。このため、各装置の時刻にズレがあると正確な遅延時間の測定が行えない。現在のNW装置間の時刻同期技術としてはNTP(Network Time Protocol)が主流となっている。しかし、NTPを用いた時刻同期の技術は、クライアントに依存した時刻の制度となっており、実際の時間より最大800us程のズレが出ることが確認されている(非特許文献5)。このため、複数装置間での時刻のズレにより転送時の遅延時間が正確に測定できない可能性がある。
(3a)上記(1a)及び(2a)の技術は、IP転送による遅延測定用パケットの転送を想定している。しかし、NW内ではIP経路を交換するルーティングプロトコルに従った転送である。このため、物理的な転送経路であるルータ区間を指定する場合、転送経路の途中に位置する特定のルータ区間を指定することが困難となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信ネットワークにおける特定ルータ区間の遅延を低装置コストで正確に測定することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の通信遅延測定装置は、複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータID(identifier)を含む経路情報を記録して生成する生成部と、時刻を計時する計時部と、前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成部で生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信部と、前記パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報に係る前記経路情報に対応付けてDB(Data Base)に格納する遅延計算部と、前記DBに格納され、予め指定される特定ルータ区間を含む往復経路の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算する特定区間遅延計算部と、前記DBに格納された同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する遅延変動計算部と、を備え、前記生成部は、前記通信ネットワークにおいて前記送受信部を始終点とする同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録してパケットを生成し、前記遅延計算部は、前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けて前記DBに一対で格納し、前記遅延変動計算部は、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求めることを特徴とする。
本発明によれば、通信ネットワークにおける特定のルータ区間の遅延を低装置コストで正確に測定することができる。
本発明の実施形態に係る通信遅延測定装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 本実施形態の通信遅延測定装置の通信遅延測定動作を説明するためのブロック図である。 通信遅延測定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。 本実施形態の通信遅延測定装置の通信遅延測定動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の応用例1に係る通信遅延測定装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の応用例2に係る通信遅延測定装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書の全図において機能が対応する構成部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る通信遅延測定装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示す通信遅延測定装置10は、遅延測定対象のNW(通信ネットワーク)30に接続されており、タイムスタンプ記録部11aを有するパケット送受信部11と、パケット生成部12と、計時部13と、遅延計算部14と、DB(Data Base)15と、遅延変動計算部16と、特定区間遅延計算部17とを備えて構成されている。特定区間遅延計算部17には、外部のパーソナルコンピュータ等の端末機21が接続されている。この通信遅延測定装置10の各部11~17は、本例では1つの装置内に纏まって配置されている様態を示すが、分離して配置されている様態も可能である。なお、通信遅延測定装置10を測定装置10とも称す。
NW30は、各々がパケットの転送装置としての第1ルータ1r、第2ルータ2r、第3ルータ3r、第4ルータ4r、第5ルータ5r、第6ルータ6rを備えて構成されている。この構成要素は、第1ルータ1rと、第2ルータ2r及び第6ルータ6rとが接続され、第2ルータ2rと、第3ルータ3r及び第5ルータ5rとが接続されている。更に、第3ルータ3rと第4ルータ4rとが接続され、第4ルータ4rと第5ルータ5rとが接続され、第5ルータ5rと第6ルータ6rとが接続されている。これら接続は光ファイバ等の伝送路で行われる。
パケット生成部12は、SRT(Symmetric Round Trip)パケット又はART(Asymmetric Round Trip)パケットを生成し、タイムスタンプ記録部11aへ出力する。
SRTパケットは、矢印Y1で示すように、測定装置10から特定のルータ(例えば、第3ルータ3r)まで転送され、この往路の逆方向の復路を通って測定装置10まで戻ってくる。このSRTパケットには、往復経路のルータ1r~6rのID(identifier)が、始点側のルータから折返し点のルータまで転送順に経路情報として記録される。ルータ1r~6rは、各IDを転送順に読み取りながら次のルータへSRTパケットを転送する。但し、終点のルータIDの次の転送先には最終点の測定装置10のIDが経路情報として記録されている。
ARTパケットは、矢印Y11で示すように、通信遅延測定装置10から各ルータ1r~6rを片道で周回して測定装置10まで戻ってくる。このARTパケットには、周回経路のルータ1r~6rのIDが周回の転送順に経路情報として記録される。ルータ1r~6rは、各IDを転送順に読み取りながら次のルータへARTパケットを転送する。但し、終点のルータIDの次の転送先には最終点の測定装置10のIDが経路情報として記録されている。
このようなSRTパケット及びARTパケットは、後述のSegment Routing(セグメントルーティング)等の経路を明示的に指定可能なNWプロトコルを用いて経路を指定することで転送される。本実施形態ではSegment Routingの技術を例としたが、経路を指定可能であればSegment Routingに限定されない。なお、Segment Routingとは、NWをSegment Identifierという要素を用いて表現し、そのSegmentを指定することによりパケットの転送を実現するものである。なお、SRTパケット及びARTパケットを、単にパケットとも称す。
計時部13は、時刻の計時機能を備えて計時動作を行い、この計時情報をタイムスタンプ記録部(記録部ともいう)11aへ出力する。
パケット送受信部(送受信部ともいう)11は、SRTパケット又はARTパケットをNW30の第1ノード1nへ送信し、NW30から戻ってきたパケットを受信する。
タイムスタンプ記録部(記録部ともいう)11aは、送受信部11でのパケット送信時に、SRTパケット又はARTパケットに計時部13からの時刻情報を送信タイムスタンプとして記録する。更に、NW30から戻ってきたパケットが送受信部11で受信される時に、SRTパケット又はARTパケットに計時部13からの時刻情報を受信タイムスタンプとして記録する。
遅延計算部14は、パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から遅延時間を算出し、この遅延時間情報に、当該パケットが経由した経路情報を対応付けてDB15に記憶して格納する。遅延時間情報には、測定装置10と所定のルータ間の往復経路の遅延時間情報と、測定装置10から複数ルータを周回して測定装置10まで戻ってくる周回経路の遅延時間情報とがある。なお、DB15に格納された遅延時間情報及び経路情報を格納情報とも称す。
特定区間遅延計算部17は、DB15に格納された、予め定め指定される特定ルータ区間(例えばルータ1rと2r区間)を含む往復経路(図2の矢印Y2で示す経路)の遅延時間情報と、その往復経路(図2の矢印Y2)から当該特定ルータ区間(ルータ1rと2r区間)を除いた往復経路(矢印Y3で示す経路)の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間(ルータ1rと2r区間)の往復経路の遅延時間を計算する。
例えば、DB15に、図2に矢印Y1で示す測定装置10から第3ルータ3r間の往復経路の遅延時間情報Y1dと、測定装置10から第2ルータ2r間の往復経路の遅延時間情報Y2dと、測定装置10から第1ルータ1r間の往復経路の遅延時間情報Y3dとが格納されているとする。
この場合に、特定区間遅延計算部17により、遅延時間情報Y1dと遅延時間情報Y2dとの差分を計算することにより、矢印Y4で示す特定区間としての第2ルータ2rと第3ルータ3r区間の往復の遅延時間情報Y4dが求められる。また、遅延時間情報Y2dと遅延時間情報Ydとの差分を計算することにより、矢印Y5で示す特定区間としての第1ルータ1rと第2ルータ2r区間の往復の遅延時間情報Y5dが求められる。
この特定ルータ区間の遅延時間は、特定区間遅延計算部17がNW30内の全ての特定区間の遅延時間、又は予め定められた特定区間の遅延時間を計算するようにして定めてもよい。また、端末機21からユーザが所望の特定区間を指定することにより、特定区間遅延計算部17が、その指定された特定区間の遅延時間を計算するようにしてもよい。
遅延変動計算部16は、測定装置10とルータ間の経路区間、並びにルータ間の経路区間において、同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する。即ち、今回測定時の遅延時間の増減や無変動を計算する。
<ハードウェア構成>
上述した通信遅延測定装置10は、例えば図3に示すような構成のコンピュータ100によって実現される。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、入出力I/F(Inter Face)105、通信I/F(Inter Face)106、及びメディアI/F107を有する。
CPU101は、ROM102又はHDD104に記憶されたプログラムに基づき作動し、各機能部の制御を行う。ROM102は、コンピュータ100の起動時にCPU101により実行されるブートプログラムや、コンピュータ100のハードウェアに係るプログラム等を記憶する。
CPU101は、入出力I/F105を介して、プリンタやディスプレイ等の出力装置111及び、マウスやキーボード等の入力装置110を制御する。CPU101は、入出力I/F105を介して、入力装置110からデータを取得し、又は、生成したデータを出力装置111へ出力する。
HDD104は、CPU101により実行されるプログラム及び当該プログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信I/F106は、通信網112を介して図示せぬ他の装置からデータを受信してCPU101へ出力し、また、CPU101が生成したデータを、通信網112を介して他の装置へ送信する。
メディアI/F107は、記録媒体113に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM103を介してCPU101へ出力する。CPU101は、目的の処理に係るプログラムを、メディアI/F107を介して記録媒体113からRAM103上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体113は、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、磁気記録媒体、導体メモリテープ媒体又は半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ100が実施形態に係る通信遅延測定装置10として機能する場合、コンピュータ100のCPU101は、RAM103上にロードされたプログラムを実行することにより、通信遅延測定装置10の機能を実現する。また、HDD104には、RAM103内のデータが記憶される。CPU101は、目的の処理に係るプログラムを記録媒体113から読み取って実行する。この他、CPU101は、他の装置から通信網112を介して目的の処理に係るプログラムを読み込んでもよい。
<実施形態の動作>
次に、実施形態に係る通信遅延測定装置10を用いた通信遅延測定動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すステップS1において、図2に示すパケット生成部12がSRTパケットを次のように生成したとする。即ち、パケット生成部12は、パケットにルータ1r,2r,3rの各IDを記録したSRTパケットY1pと、ルータ1r,2rの各IDを記録したSRTパケットY2pと、ルータ1rのIDを記録したSRTパケットY3pとを順次生成し、記録部11aへ出力したとする。
ステップS2において、記録部11aが、送受信部11でのパケット送信時に、パケットに計時部13からの時刻情報を送信タイムスタンプとして記録する。順次送信されるSRTパケットY1p~Y3p毎に送信タイムスタンプを記録する。但し、各SRTパケットY1p~Y3pには、測定装置10のIDが経路情報として記録される。
ステップS3において、上記記録後のSRTパケットY1p~Y3pがNW30の送信先のルータ1r~3rへ順次転送され、折返し点となるルータ1r~3rで折り返されて送受信部11に戻ってくる。即ち、SRTパケットY1pは、矢印Y1で示すように、ルータ1r,2r,3rへ順次転送され、ルータ3rで折り返されてルータ2r,1rを介して送受信部11に戻ってくる。SRTパケットY2pは、矢印Y2で示すように、ルータ1r,2rへ順次転送され、ルータ2rで折り返されてルータ1rを介して送受信部11に戻ってくる。SRTパケットY3pは、矢印Y3で示すように、ルータ1rへ転送され、ルータ1rで折り返されて送受信部11に戻ってくる。
ステップS4において、記録部11aは、NW30から戻ってきたパケットが送受信部11で受信される時に、受信順にSRTパケットY1p~Y3pに計時部13からの時刻情報を受信タイムスタンプとして記録する。この記録後のSRTパケットY1p~Y3pは、遅延計算部14へ出力される。
ステップS5において、遅延計算部14は、SRTパケットY1p~Y3p毎に、記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から遅延時間を算出する。この算出した遅延時間情報に、当該パケットが経由した経路情報を対応付けてDB15に格納する。この場合、DB15に、測定装置10から第3ルータ3r間の往復経路の遅延時間情報Y1dと、測定装置10から第2ルータ2r間の往復経路の遅延時間情報Y2dと、測定装置10から第1ルータ1r間の往復経路の遅延時間情報Y3dとが格納される。
ステップS6において、特定区間遅延計算部17は、DB15に格納された異なる往復経路の遅延時間情報の差分を計算し、特定ルータ区間の経路の遅延時間を次のように求める。但し、端末機21によって、ユーザが特定ルータ区間を指定してもよい。
即ち、特定区間遅延計算部17は、DB15の遅延時間情報Y1dと遅延時間情報Y2dとの差分を計算し、特定区間としての第2ルータ2rと第3ルータ3r区間の往復の遅延時間情報Y4dを求める。更に、遅延時間情報Y2dと遅延時間情報Y3dとの差分を計算し、特定区間としての第1ルータ1rと第2ルータ2r区間の往復の遅延時間情報Y5dを求める。
ステップS7において、遅延変動計算部16は、同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する。例えば、第1ルータ1rと第2ルータ2r区間の往復の遅延時間情報Y5dが、前回測定よりも今回測定時に大幅に増大していることが求められる。
<実施形態の効果>
次に、実施形態に係る通信遅延測定装置10の効果を説明する。
(1b)通信遅延測定装置10は、タイムスタンプ記録部11aを有するパケット送受信部11と、パケット生成部(生成部ともいう)12と、計時部13と、遅延計算部14と、特定区間遅延計算部17とを備える構成とした。
生成部12は、複数のルータ1r~6rが互いにネットワーク接続されて構成されたNW30へ送信されるSRTパケットを、パケットの往復転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成する。計時部13は、時刻を計時する。
送受信部11は、NW30との間でパケットを送受信し、生成部12で生成されたSRTパケットに、パケット送信時の計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する。
遅延計算部14は、SRTパケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報に係る経路情報に対応付けてDB15に格納する。
特定区間遅延計算部17は、DB15に格納され、予め指定される特定ルータ区間(例えばルータ1rと2r区間)を含む往復経路(矢印Y2の経路)の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路(矢印Y3の経路)の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路(ルータ1rと2r区間)の遅延時間を計算する。
この構成によれば、NW30へのパケット送信時に送信タイムスタンプをパケットに記録し、パケット受信時にパケットに受信タイムスタンプを記録する。送受信のタイムスタンプは、計時部の同一計時時刻に基づくので、パケット転送時の遅延時間を正確に測定できる。NW30内の全ルータ区間の遅延測定のために、従来のように全ルータ区間に送受信の装置を配備する必要がなく、1つの通信遅延測定装置で済むため、装置コストを安価にできる。また、特定ルータ区間(例えばルータ1rと2r区間)の往復経路の遅延時間を、異なる往復経路の遅延時間の差分を取ることで容易に計算できる。従って、NW30における特定ルータ区間の遅延を低装置コストで正確に測定できる。
(2b)特定区間遅延計算部17は、NW接続された端末機21からの指定に応じた特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算する構成とした。
この構成によれば、ユーザが端末機21から必要な特定ルータ区間を指定すれば、その特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を求めることができる。
(3b)DB15に格納された同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する遅延変動計算部16を更に備える構成とした。
この構成によれば、同一経路区間において遅延時間の増減を求めることができる。
<実施形態の応用例1>
図5は、本発明の実施形態の応用例1に係る通信遅延測定装置10Aを含むシステムの構成を示すブロック図である。
応用例1の通信遅延測定装置10Aが、上記通信遅延測定装置10(図1)と異なる点は、パケット生成部12Aと、遅延計算部14Aと、遅延変動計算部16Aとの処理機能にある。
生成部12Aは、NW30に矢印Y11で示す時計回り(右回り)で転送されるARTパケットY11p(後述)と、矢印Y12で示す反時計回り(左回り)で転送されるARTパケットY12p(後述)とを生成する。なお、ARTパケットY11pは、請求項記載の右パケットを構成する。ARTパケットY12pは、請求項記載の左パケットを構成する。
本例では、ARTパケットY11pには、右回り経路のルータ1r~6r,1rのIDが右回りの転送順に経路情報として記録される。ルータ1r~6r,1rは、各IDを転送順に読み取りながら次のルータへARTパケットY11pを転送する。但し、終点のルータIDの次の転送先には最終点の測定装置10のIDが経路情報として記録されている。
ARTパケットY12pには、左回り経路のルータ1r,6r~1rのIDが左回りの転送順に経路情報として記録される。ルータ1r,6r~1rは、各IDを転送順に読み取りながら次のルータへARTパケットY12pを転送する。但し、終点のルータIDの次の転送先には最終点の測定装置10のIDが経路情報として記録されている。
互いに逆向きで伝送されるARTパケットY11p,Y12pは、送受信部11から連続して送信される。
遅延計算部14Aは、双方のARTパケットY11p,Y12p毎に送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分を算出し、双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けてDB15に一対で格納する。この一対の遅延時間情報は、双方のARTパケットY11p,Y12pが、同じ周回経路を逆方向に伝送される場合の遅延時間を示すので、通常は同じ(又は略同じ)遅延時間の情報となっている。
遅延変動計算部16Aは、一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求める。一方の周回経路にキューイング遅延等の遅延が発生した場合、この一方の周回経路の遅延時間が他方よりも大きくなる。従って、遅延変動計算部16Aによって、双方向の周回経路の内、遅延時間が所定値以上増加した方の周回経路を求めることができる。この求めた周回経路において、キューイング遅延等の遅延が発生したことを推定できる。
また、遅延変動計算部16Aは、同一方向の周回経路の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算するようにしてもよい。この場合、同一方向の周回経路において、遅延時間の増減や無変動を求めることができる。
<実施形態の応用例2>
図6は、本発明の実施形態の応用例2に係る通信遅延測定装置10Bの構成を示すブロック図である。
応用例2の通信遅延測定装置10Bが、上記通信遅延測定装置10A(図5)と異なる点は、パケット生成部12Bと、遅延計算部14Bと、遅延変動計算部16Bとの処理機能にある。
生成部12Bは、上述した往復経路へ転送されるSRTパケットY1p,Y2p,Y3p(後述)と、左右方向の周回経路へ転送されるARTパケットY11p,Y12pとを生成する。なお、SRTパケットY1p,Y2p,Y3pの符号は図示しないが矢印Y1,Y2,Y3を参照することとする。
遅延計算部14Bは、SRTパケットY1p~Y3pに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から遅延時間を算出し、この遅延時間情報に、当該パケットが経由した経路情報を対応付けてDB15に格納する。
また、遅延計算部14Bは、双方のARTパケットY11p,Y12p毎に送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分を算出し、双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けてDB15に一対で格納する。
遅延変動計算部16Bは、DB15に格納された往復経路を伝送するSRTパケットY1p~Y3pに係る遅延時間情報と、左右の周回経路を伝送するARTパケットY11p,Y12pに係る遅延時間情報との両方を用い、特定ルータ区間(例えばルータ1rと2r区間)で右回り方向(ルータ1rから2r方向)又は左回り方向(ルータ2rから1r方向)の一定方向で遅延が増加したことを求める。
例えば、終始点の送受信部11と各ルータ1r~6rによる左右の周回方向の8区間各々の遅延時間は、遅延発生前が「10」であり、遅延発生後の左回り方向の特定ルータ2rと1r区間の遅延時間が「100」であると仮定する。
この場合、往復するSRTパケットY2p,Y3pの時間差分によるルータ1rと2r間の往復の遅延時間は、遅延発生前が「10+10=20」、遅延発生後が「10+100=110」となる。
一方、ARTパケットY11p,Y12pに係る周回経路の左右方向の遅延時間は、遅延発生前が8区間のループで左右方向共に「80」である。ARTパケットY12pに係る遅延発生後は左回り方向の遅延時間が次のように「170」となる。即ち、遅延発生前における8区間ループの左回りが、「10」×8区間=「80」であるが、遅延発生後に左回りのルータ2rと1r間の1区間の遅延時間が「100」となったため、「70+100=170」となる。
このため、左回りの周回経路の遅延増加量は、「170-80=90」となり、この「90」の遅延増加量から、ルータ1rと2r間で左回り方向に遅延時間が「90」増加したことが分かる。従って、ルータ1rと21r間では、遅延発生前が左右方向とも同じ遅延時間「10」である場合に、遅延発生後のルータ2rから1rへ向かう遅延時間が、「90+10=100」になることが分かる。
このような特定ルータ区間の一方向の遅延時間の増加を、次のように遅延変動計算部16で求める。
まず、遅延変動計算部16Bが、DB15に格納された同一の特定ルータ区間の前回測定と今回測定との往復の遅延時間情報の差分から、今回測定時の遅延時間の変動量を計算する。
遅延変動計算部16Bは、その遅延時間の変動量が所定値以上である場合に、DB15に格納された左右の周回経路に係る一対の遅延時間情報の差分を計算し、この差分から遅延時間が大きい方の周回方向の経路を特定する。遅延変動計算部16Bは、その特定された周回方向での上記特定ルータ区間において、先の計算で特定した遅延時間の変動量が増加していることを求める。
この例では特定ルータ区間において一方向の遅延時間が、どの位増加したかを求めたが、送受信部11とルータ1r~6r区間や、ルータを介在したルータ区間等の経路区間においても、同様に求めることができる。このように、ある経路区間の双方向のうち何れか一方向の遅延時間が、どの位増加したかを求めることができる。
<プログラム>
次に、実施形態のコンピュータで実行されるプログラムについて説明する。コンピュータは、通信ネットワークのルータ区間の往復経路の遅延時間を測定する通信遅延測定装置10であるとする。
プログラムは、上記コンピュータを、複数のルータ1r~6rが互いにネットワーク接続されて構成されるNW30へ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成する手段、NW30との間でパケットを送受信し、生成部12で生成されたパケットに、パケット送信時の計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する手段、パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報を、当該遅延時間情報に係る経路情報に対応付けてDB15に格納する手段、DB15に格納され、予め指定される特定ルータ区間(例えばルータ1rと2r区間)を含む往復経路(矢印Y2の経路)の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路(矢印Y3の経路)の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路(ルータ1rと2r区間)の遅延時間を計算する手段として機能させる。
このプログラムによれば、上述した通信遅延測定装置10と同様の効果を得ることができる。
<効果>
(1)複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータID(identifier)を含む経路情報を記録して生成する生成部と、時刻を計時する計時部と、前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成部で生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信部と、前記パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報に係る前記経路情報に対応付けてDB(Data Base)に格納する遅延計算部と、前記DBに格納され、予め指定される特定ルータ区間を含む往復経路の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算する特定区間遅延計算部とを備えることを特徴とする通信遅延測定装置である。
この構成によれば、通信ネットワーク(NW)へのパケット送信時に送信タイムスタンプをパケットに記録し、当該NWからのパケット受信時にパケットに受信タイムスタンプを記録する。送受信のタイムスタンプは、計時部の同一計時時刻に基づくので、パケット転送時の遅延時間を正確に測定できる。NW内の全ルータ区間の遅延測定のために、従来のように全ルータ区間に送受信の装置を配備する必要がなく、1つの通信遅延測定装置で済むため、装置コストを安価にできる。また、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を容易に計算できる。従って、通信ネットワークにおける特定ルータ区間の遅延を低装置コストで正確に測定できる。
(2)前記特定区間遅延計算部は、ネットワーク接続された端末機からの指定に応じた前記特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算することを特徴とする上記(1)に記載の通信遅延測定装置である。
この構成によれば、ユーザが端末機から所望の特定ルータ区間を指定すれば、その特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を求めることができる。
(3)前記DBに格納された同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する遅延変動計算部を更に備えることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の通信遅延測定装置である。
この構成によれば、同一経路区間において遅延時間の増減を求めることができる。
(4)前記生成部は、前記通信ネットワークにおいて前記送受信部を始終点とする同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録してパケットを生成し、前記遅延計算部は、前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けて前記DBに一対で格納し、前記遅延変動計算部は、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求めることを特徴とする上記(3)に記載の通信遅延測定装置である。
この構成によれば、所定値以上の遅延増加が発生した周回方向の経路を求めることができる。このため、その求めた経路方向に、キューイング遅延等の遅延が発生したことを推定できる。
(5)前記遅延変動計算部は、前記DBに格納された同一経路区間の前回測定と今回測定との往復の遅延時間情報の差分から今回測定時の遅延時間の変動量を計算し、変動量が所定値以上である場合に、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分から遅延時間が大きい方の周回方向の経路を特定し、特定された周回方向での前記同一経路区間で、前記算出した遅延時間の変動量が増加していることを求めることを特徴とする上記(4)に記載の通信遅延測定装置である。
この構成によれば、ある経路区間の双方向のうち何れか一方向の遅延時間が、どの位増加したかを求めることができる。
(6)複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、当該通信ネットワークにおいて同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成する生成部と、時刻を計時する計時部と、前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成部で生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信部と、前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けてDBに一対で格納する遅延計算部と、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求める遅延変動計算部とを備えることを特徴とする通信遅延測定装置である。
この構成によれば、所定値以上の遅延増加が発生した周回方向の経路を求めることができる。このため、その求めた経路方向に、キューイング遅延等の遅延が発生したことを推定できる。
(7)通信ネットワークのルータ間の遅延時間を測定する通信遅延測定装置による通信遅延測定方法であって、前記通信遅延測定装置は、複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成される通信ネットワークへ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成するステップと、時刻を計時するステップと、前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録するステップと、前記パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報を、当該遅延時間情報に係る前記経路情報に対応付けてDBに格納するステップと、前記DBに格納され、予め指定される特定ルータ区間を含む往復経路の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算するステップとを実行することを特徴とする通信遅延測定方法である。
この構成によれば、上記(1)と同様な作用効果を得ることができる。
(8)コンピュータを、上記(1)~(5)の何れか1つに記載の通信遅延測定装置として機能させるためのプログラムである。
この構成によれば、上記(1)~(5)と同様な作用効果を得ることができる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
10,10A,10B 通信遅延測定装置
11 パケット送受信部
11a タイムスタンプ記録部
12,12A,12B パケット生成部
13 計時部
14,14A,14B 遅延計算部
15 DB
16,16A,16B 遅延変動計算部
17 特定区間遅延計算部
21 端末機
1r~6r ルータ

Claims (6)

  1. 複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータID(identifier)を含む経路情報を記録して生成する生成部と、
    時刻を計時する計時部と、
    前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成部で生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信部と、
    前記パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報に係る前記経路情報に対応付けてDB(Data Base)に格納する遅延計算部と、
    前記DBに格納され、予め指定される特定ルータ区間を含む往復経路の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算する特定区間遅延計算部と
    前記DBに格納された同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する遅延変動計算部と、を備え、
    前記生成部は、前記通信ネットワークにおいて前記送受信部を始終点とする同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録してパケットを生成し、
    前記遅延計算部は、前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けて前記DBに一対で格納し、
    前記遅延変動計算部は、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求める
    とを特徴とする通信遅延測定装置。
  2. 前記遅延変動計算部は、前記DBに格納された同一経路区間の前回測定と今回測定との往復の遅延時間情報の差分から今回測定時の遅延時間の変動量を計算し、変動量が所定値以上である場合に、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分から遅延時間が大きい方の周回方向の経路を特定し、特定された周回方向での前記同一経路区間で、前記算出した遅延時間の変動量が増加していることを求める
    ことを特徴とする請求項に記載の通信遅延測定装置。
  3. 複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、当該通信ネットワークにおいて同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成する生成部と、
    時刻を計時する計時部と、
    前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成部で生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信部と、
    前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けてDBに一対で格納する遅延計算部と、
    前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求める遅延変動計算部と
    を備えることを特徴とする通信遅延測定装置。
  4. 通信ネットワークのルータ間の遅延時間を測定する通信遅延測定装置による通信遅延測定方法であって、
    前記通信遅延測定装置は、
    複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成される通信ネットワークへ送信されるパケットを、パケットの往復転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成する生成ステップと、
    時刻を計時する計時ステップと、
    前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録する送受信ステップと、
    前記パケットに記録された送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの差分から往復経路の遅延時間を算出し、算出された遅延時間情報を、当該遅延時間情報に係る前記経路情報に対応付けてDBに格納する遅延計算ステップと、
    前記DBに格納され、予め指定される特定ルータ区間を含む往復経路の遅延時間情報と、その往復経路から当該特定ルータ区間を除いた往復経路の遅延時間情報との差分から、特定ルータ区間の往復経路の遅延時間を計算する特定区間遅延計算ステップと、
    前記DBに格納された同一経路区間の前回測定された遅延時間情報と今回測定された遅延時間情報との差分から、今回測定時の遅延時間の変動を計算する遅延変動計算ステップと、を実行し、
    前記生成ステップでは、前記通信ネットワークにおいて前記通信遅延測定装置を始終点とする同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録してパケットを生成し、
    前記遅延計算ステップでは、前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けて前記DBに一対で格納し、
    前記遅延変動計算ステップでは、前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求める
    とを特徴とする通信遅延測定方法。
  5. 通信ネットワークのルータ間の遅延時間を測定する通信遅延測定装置による通信遅延測定方法であって、
    前記通信遅延測定装置は、
    複数のルータが互いにネットワーク接続されて構成された通信ネットワークへ送信されるパケットを、当該通信ネットワークにおいて同一周回経路を右回りで転送される右パケットと、左回りで転送される左パケットとに、パケット周回転送先のルータIDを含む経路情報を記録して生成するステップと、
    時刻を計時するステップと、
    前記通信ネットワークとの間でパケットを送受信し、前記生成されたパケットに、パケット送信時の前記計時の時刻を送信タイムスタンプとして記録し、パケット受信時の前記計時の時刻を受信タイムスタンプとして記録するステップと、
    前記右パケットと前記左パケット毎に前記送信タイムスタンプと前記受信タイムスタンプとの差分を算出し、算出された双方の遅延時間情報に、該当パケットが経由した経路情報を対応付けてDBに一対で格納するステップと、
    前記DBに格納された一対の遅延時間情報の差分を計算し、差分が所定値以上となった際に、遅延時間が大きい方の周回方向の経路を求めるステップと
    を実行することを特徴とする通信遅延測定方法。
  6. コンピュータを、請求項1~の何れか1項に記載の通信遅延測定装置として機能させるためのプログラム。
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