JP7353808B2 - 弁開度検知装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、遠隔操作されるバルブの弁開度検知技術に関する。
原子力発電所には、重大事故等が発生した場合に冷却機能及び隔離機能を発動して安全停止させるため、電動操作されるバルブが設置されている。ところで、全電源が喪失した場合は、バルブの電動操作機能が喪失することが想定される。このため、作業員が近付けない過酷環境に設置されているバルブは、設置位置から離れた遠隔位置から、電力に頼らない操作が要求される。
そのような遠隔位置からバルブを操作する公知技術として、フレキシブルなシャフトを介して回転トルクをバルブに伝達し、このシャフトの回転数からバルブの開度情報を得るものがある。また別の公知技術として、圧力ガスを動力とする圧力モータを用いてバルブを開閉操作し、バルブに設けられたセンサからの電気信号を用いてバルブの開度情報を得るものがある。
特許第5805711号公報
しかし、上述したフレキシブルなシャフトを用いる公知技術は、バルブから数十メートル程度の短距離でしか操作が行えない。このため作業員は、温度や放射線量が比較的高い場所での長時間の作業を強いられる。さらにこの公知技術は、開放した弁を閉止するのに必要な回転数が相当数におよぶため、得られる開度情報の信頼性は低い。このため、作業員の負担が軽減するように離れた場所から遠隔操作をすることができ、さらに開度情報の信頼性を高めることが望まれている。
また、上述した電気信号を用いて開度情報を得る公知技術は、バルブが高線量の過酷環境にある場合、電気信号にノイズが乗って誤検出が発生し、開度情報の信頼性の低下が懸念される。このため、環境からの外乱に対する抵抗性を高めて、開度情報の信頼性の確保が求められている。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、高線量の過酷な環境に設置されるバルブを遠隔操作することができ、信頼性の高い開度情報が得られる弁開度検知技術を提供することを目的とする。
実施形態に係る弁開度検知装置において、流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作させるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力する第1入力部と、前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力する第2入力部と、前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算する演算部と、を備え、さらに前記配管を流動する前記第1圧力ガスの圧力計測値を入力する第3入力部と、前記圧力計測値が閾値を超える時間帯を前記バルブの開閉動作が停止している不感期間として認定する認定部と、を備えて前記演算部が、前記不感期間において前記流量計測値の時間積算を行わずに前記積算流量値を演算するか、又はさらに前記アクチュエータを順方向及び逆方向に動作させる各々の入力ポートへの第2圧力ガスの供給を切り替える切替器の動作値を入力する第4入力部と、を備えて前記演算部が、前記動作値に基づいて前記流量計測値を加算又は減算して前記積算流量値を演算するか、又はさらに前記状態値がON状態で前記流量計測値が非ゼロ値からゼロ値に変化した時点で、前記弁開度を下限値又は上限値に補正処理することを特徴とする。
本発明の実施形態により、高線量の過酷な環境に設置されるバルブを遠隔操作することができ、信頼性の高い開度情報が得られる弁開度検知技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係る弁開度検知装置を示すブロック図。 配管を流動する第1圧力ガスの流量計測値の時系列変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る弁開度検知装置を示すブロック図。 配管を流動する第1圧力ガスの圧力計測値の時系列変化を示すグラフ。 本発明の第3実施形態に係る弁開度検知装置を示すブロック図。 実施形態に係る弁開度検知方法の動作及び弁開度検知プログラムのアルゴリズムを説明するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る弁開度検知装置10A(10)を示すブロック図である。第1実施形態においては、緊急時にアクチュエータ50により、全閉状態から全開状態にもしくは全開状態から全閉状態に、バルブ52を一方向に操作する場合を想定している。
このように弁開度検知装置10Aは、流体エネルギーを回転運動に変換してバルブ52を開閉動作させるアクチュエータ50に供給する第1圧力ガス21をON/OFFするON/OFF器31の状態値Dを入力する第1入力部11と、ON/OFF器31とアクチュエータ50とを接続する配管51を流動する第1圧力ガス21の単位時間当たり流量の流量計測値Vを入力する第2入力部12と、状態値DがOFF状態からON状態に切り替わった時点t0(図2)から時間積算される流量計測値Vの積算流量値Sn(図2)に基づいてバルブ52の弁開度Wを演算する演算部15と、を備えている。
通常状態におけるバルブ52は、ハンドル55を手動回転させるかシャフト57をモータ(図示略)で電動回転させるかして、流動体が流れる管路56を開放/閉止する。そして、緊急状態におけるバルブ52は、アクチュエータ50に第1圧力ガス21が供給されてシャフト57が回転し、管路56を開放/閉止する。
アクチュエータ50は、バルブ52のシャフト57を空回りしないよう内側に貫通させるとともに外周に歯形が設けられている歯車(図示略)と、第1圧力ガス21の供給により往復直線運動するピストン(図示略)と、ピストンの先端を歯車の外周の歯形に作用させて往復直線運動を回転運動に変換する回転送り機構(図示略)と、を備えている。
このような動作原理に基づくアクチュエータ50の回転量は、駆動媒体である第1圧力ガス21の流量や圧力によって決まる。そしてバルブ52が全開から全閉もしくは全閉から全開になるために必要なシャフト57の回転量は、事前に既知の情報である。このため、アクチュエータ50に供給された第1圧力ガス21の流量及び圧力を特定することによって、バルブ52の弁開度Wを検知することができる。
このためアクチュエータ50は、上述した構成を持つものに限定されることはなく、供給された第1圧力ガス21の流量及び圧力と発生する弁開度Wとの間に相関性を有するものであれば、適宜採用される。
圧力ガス供給部23は、空気や窒素などの気体を充填したボンベが例示されている。このボンベに充填されているガスの一般的な一次圧は14.7MPaである。圧力調整器35(減圧弁)は、圧力ガス供給部23(ボンベ)のガス取出口25に設けられ、ボンベの一次圧を減圧して供給圧力36(二次圧)に調整する。
この供給圧力36は、アクチュエータ50に第1圧力ガス21を供給している期間は、流量に依存することなく一定値(0.5MPa程度)に設定されている。このように圧力調整器35は、アクチュエータ50に供給される第1圧力ガス21の圧力を、その供給量とは無関係に一定値に固定するものである。
なお、圧力ガス供給部23及び圧力調整器35は、ボンベ及び減圧弁の組み合わせに限定されることはない。配管51の上流において一定の供給圧力36で、アクチュエータ50を動作させるのに十分な流量で、バルブ52を全開又は全閉するのに十分なガス量を供給することができるものであれば適宜採用される。例えば、電力又は燃料で駆動するエアコンプレッサを採用することもできる。
ON/OFF器31は、所定の供給圧力36に設定された第1圧力ガス21が、アクチュエータ50に供給されるのをON/OFFするものである。このON/OFF器31におけるON/OFF切替は、手動で行っても、自動で行ってもよい。つまり、ON/OFF器31をOFF状態からON状態に切り替えると、供給圧力36に設定された第1圧力ガス21がアクチュエータ50に供給され、バルブ52の開動作又は閉動作が開始する。このとき、第1入力部11には、ON/OFF器31がON状態であることを示す状態値Dが送信される。
そしてON/OFF器31がON状態からOFF状態に切り替わると、第1圧力ガス21のアクチュエータ50への供給が停止し、バルブ52が開動作又は閉動作が停止する。このとき第1入力部11には、ON/OFF器31がOFF状態であることを示す状態値Dが送信される。
流量計32は、配管51を流動する第1圧力ガス21の単位時間当たり流量の流量計測値Vを計測する。第2入力部12は、アナログ信号の流量計測値Vを入力し、所定のサンプリング時間間隔でデジタル信号に変換した流量計測値Vを、演算部15に送信する。
図2は、配管51を流動する第1圧力ガス21の流量計測値Vの時系列変化を示すグラフである。図2に示すように、ON/OFF器31の状態値DがOFF状態からON状態に切り替わった時点t0とすると、この時点t0から配管51の流量計測値Vは、一気に増大し、アクチュエータ50の動作期間においてほぼ一定値をとる。そして、バルブ52が全開状態又は全閉状態になった時点tNにおいて、アクチュエータ50の動作が停止するのに従い流量計測値Vはゼロ値をとる。
所定のサンプリング時間間隔で送信される流量計測値Vを時間積算した積算流量値Snは、その時点tnにおいてアクチュエータ50に供給された第1圧力ガス21の総量に対応する。一方において、アクチュエータ50がシャフト57を一回転させるのに必要な積算流量値Sは既知であり、またバルブ52を全開状態から全閉状態又はその逆にするのに必要なシャフト57の回転数も既知である。よって、バルブ52を全開状態から全閉状態又はその逆にするのに必要な第1圧力ガス21の最大積算流量値SNは、事前に既知の情報である。
演算部15は、時点tnにおける積算流量値Snと最大積算流量値SNとの比からバルブ52の弁開度Wを演算することができる。これにより、アクチュエータ50から電気信号を受信する必要もなく、遠隔からアクチュエータ50を操作することができさらにその弁開度Wを検知することが可能となる。
表示部16は、演算部15で演算された弁開度Wを表示する他に、第1圧力ガス21の積算流量値Snや、ON/OFF器31の状態値Dを表示することができる。なおバルブ52を全開状態から全閉状態するのに必要な最大積算流量値SNは、バルブ52を取り巻く環境の気温や気圧によって変化する気体密度に依存する。このため演算部15は、弁開度Wの演算するに際し、これら気温や気圧等の環境因子に基づいて最大積算流量値SNを補正する補正項を導入してもよい。
なお、ON/OFF器31、流量計32、弁開度検知装置10の各構成要素は、それらの動作に必要な電力が必要な場合がある。これらの動作に必要な電力は、プラントの内部電源からの供給を受けることができるが、そのような内部電源が喪失した場合に備えて、独立電源から供給を受けるようにしてもよい。そのような独立電源は、バッテリーのような二次電池でもよいし小型発電機でもよい。
(第2実施形態)
次に図3及び図4を参照して本発明における第2実施形態について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る弁開度検知装置10B(10)を示すブロック図である。なお、図3において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように弁開度検知装置10Bは、アクチュエータ50に供給する第1圧力ガス21をON/OFFするON/OFF器31の状態値Dを入力する第1入力部11と、配管51を流動する第1圧力ガス21の単位時間当たり流量の流量計測値Vを入力する第2入力部12と、状態値DがOFF状態からON状態に切り替わった時点t0(図3)から時間積算される流量計測値Vの積算流量値Snに基づいてバルブ52の弁開度Wを演算する演算部15と、配管51を流動する第1圧力ガス21の圧力計測値Pを入力する第3入力部13と、圧力計測値Pが閾値Pxを超える時間帯をバルブ52の開閉動作が停止している不感期間Tとして認定する認定部17と、を備えている。
そして第2実施形態の演算部15は、不感期間Tにおいて流量計測値Vの時間積算を行わずに積算流量値Sn(図2)を演算する。つまり、不感期間Tとみなされた時点tにおいては、第2入力部12から送信された流量計測値Vを積算せずに、弁開度Wは前回値がそのまま保持される。
圧力計33は、配管51を流動する第1圧力ガス21の圧力計測値Pを計測する。第3入力部13は、アナログ信号の圧力計測値Pを入力し、所定のサンプリング時間間隔でデジタル信号に変換した圧力計測値Pを、不感期間Tの認定部17に送信する。
認定部17は、平常値Prよりも高めに設定された閾値Pxよりも圧力計測値Pが高くなる不感期間Tを認定する。そして、閾値Pxよりも圧力計測値Pが高いとき、その情報が演算部15に送信され、その時点tが不感期間Tであるとみなされる。
図4は配管51を流動する第1圧力ガス21の圧力計測値Pの時系列変化を示すグラフである。バルブ52のシャフト57が滑らかに回転し、アクチュエータ50がストレスなく動作する場合、圧力計33から出力される圧力計測値Pは、一点鎖線で示すように時点t0から上昇して直に一定の平常値Prに収束する。
しかし、図4の実線で示すように、何らかの理由によりバルブ52のシャフト57が回転しない場合は、アクチュエータ50の動作にストレスが生じ、第1圧力ガス21の圧力計測値Pは平常値Prを優に超えてしまう場合がある。このように、圧力計測値Pが平常値Prよりも高い状態では、流量計測値V(図2)が計測されていても、バルブ52は開閉動作していないということになる。そこで、不感期間Tにおいては、非ゼロ値の流量計測値Vが入力されても積算せず、弁開度Wは更新されず前回値がそのまま表示される。
(第3実施形態)
次に図5を参照して本発明における第3実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る弁開度検知装置10C(10)を示すブロック図である。なお、図5において図1及び図4と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。なお、記載を省略しているが、第3実施形態において、第2実施形態(図3)における圧力計測値Pの入力部(第3入力部13)及び不感期間Tの認定部17を設けてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態では、全開から全閉もしくはその逆のようにバルブ52を一方向にのみ操作する場合を想定した。第3実施形態では、バルブ52の一方向の開閉動作が開始された後、全開又は全閉に至ってから、もしくはその前の中間状態の弁開度Wで一旦停止してから、反対方向の開閉動作を行う場合を想定している。
第3実施形態に適用されるアクチュエータ50は、バルブ52の回転の正逆方向を切り替えるシリンダ(図示略)、及び第2圧力ガス22の入力ポート53a,53bが設けられている。さらに、回転駆動力を付与する第1圧力ガス供給部23に加えて、回転方向を切り替えるための第2圧力ガス供給部24が別個に設けられている。さらに、この第2圧力ガス供給部24からの第2圧力ガス22の供給を、入力ポート53a,53bの各々に、切り替えて供給する切替器45が設けられている。
第2圧力ガス供給部24のガス取出口26には、その一次圧を減圧して二次圧42に調整する圧力調整器41(減圧弁)が設けられている。この第2圧力ガス供給部24の二次圧42は、バルブ52の回転の正逆方向を決定するシリンダの動作に必要な値が設定される。そして、切替器45の切り替えは、オペレータ操作により手動で行われる。
そして第3実施形態の弁開度検知装置10Cは、流体エネルギーを回転運動に変換してバルブ52を開閉動作させるアクチュエータ50に供給する第1圧力ガス21をON/OFFするON/OFF器31の状態値Dを入力する第1入力部11と、配管51を流動する第1圧力ガス21の単位時間当たり流量の流量計測値Vを入力する第2入力部12と、アクチュエータ50を順方向及び逆方向に動作させる各々の入力ポート53a,53bへの第2圧力ガス22の供給を切り替える切替器45の動作値Mを入力する第4入力部14と、状態値DがOFF状態からON状態に切り替わった時点t0(図2)から時間積算される流量計測値Vの積算流量値Snに基づいてバルブ52の弁開度Wを演算する演算部15と、を備えている。
切替器45が第2圧力ガス22を入力ポート53a又は入力ポート53bに供給するように動作していると、切替器45から第4入力部14には、その動作状態を示す動作値Mが送信される。そして第3実施形態の演算部15は、第4入力部14から動作値Mを取得する。この動作値Mがアクチュエータ50を順方向に動作させるものであれば、流量計測値Vを加算して積算流量値Snを演算する。そしてこの動作値Mがアクチュエータ50を逆方向に動作させるものであれば、流量計測値Vを減算して積算流量値Snを演算する。これにより、バルブ52の開閉操作を双方向に繰り返す場合であっても、弁開度Wを高精度に検知することができる。
ところで第3実施形態においては、バルブ52の開閉方向を切り替えながら操作を継続し続けることで、検知される弁開度Wの誤差が蓄積されていくことが避けられない。そこで、バルブ52が全閉状態又は全開状態に到達した時点tN(図2)において、流量計測値Vが非ゼロ値からゼロ値に変化することを利用して、弁開度Wを0%(下限値)又は100%(上限値)にリセットする。これにより、蓄積された弁開度Wの誤差を解消させてその検知精度を高めることができる。
図6のフローチャートに基づいて実施形態に係る弁開度検知方法の動作及び弁開度検知プログラムのアルゴリズムを説明する(適宜、図1,図3,図5参照)。第1圧力ガス供給部23から供給される第1圧力ガス21の供給圧力36を圧力調整器35により調整する(S11)。ON/OFF器31がOFF状態から切り替えられたタイミングで、ON状態を示す状態値Dを入力する(S12 No,Yes)。
流量計32から流量計測値Vを入力し(S13)、閾値Pと対比する(S14)。そして、流量計測値Vが閾値Pよりも小さい場合は(S14 Yes)、第2圧力ガス22の切替器45から入力される動作値Mを入力する(S15)。そして、この動作値Mがバルブ52のシャフトの順方向回転を示すものであれば、前回の積算流量値Sn-1に流量計測値Vを加算し(S16)、積算流量値Snに更新する(S18)。またこの動作値Mがバルブ52のシャフトの逆方向回転を示すものであれば、前回の積算流量値Sn-1から流量計測値Vを減算し(S17)、積算流量値Snに更新する(S18)。
一方において、流量計測値Vが閾値Pよりも大きい場合は(S14 No)、不感期間Tと認定され、前回の積算流量値Sn-1の値を更新せずに積算流量値Snとする(S19)。そして、この積算流量値Snと最大積算流量値SNとの比をとることでバルブ52の弁開度Wを演算する(S20)。
このとき、積算される流量計測値Vが非ゼロ値を示している場合(S21 No)、演算された弁開度Wはそのまま表示部16に表示される(S23)。一方で、積算した流量計測値Vがゼロ値を示している場合(S21 Yes)、バルブ52は、全開状態又は全閉状態であるため、演算された弁開度Wは強制的に0%又は100%に補正され(S22)、表示部16に表示される(S23)。なお、0%に補正するか100%に補正するかは、動作値Mが順方向であるか逆方向であるかによって決まる。
そして、ON/OFF器31からON状態を示す状態値Dを入力しているうちは(S24 No)、(S13)から(S23)のフローを繰り返す。そして、ON/OFF器31がON状態から切り替えられたタイミングでOFF状態を示す状態値Dを入力したときは(S24 Yes)、バルブ52の開閉操作が終了する(END)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の弁開度検知装置によれば、回転駆動するアクチュエータに供給される第1圧力ガスの流量計測値に基づいてバルブの弁開度を演算することにより、高線量の過酷な環境に設置されるバルブを遠隔操作することができ、信頼性の高い開度情報が得ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、弁開度検知装置の構成要素は、コンピュータのプロセッサで実現することも可能であり、弁開度検知プログラムにより動作させることが可能である。
以上説明した弁開度検知装置は、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスやキーボードなどの入力装置と、通信I/Fとを、備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
また弁開度検知装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供するようにしてもよい。
また、本実施形態に係る弁開度検知装置で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしてもよい。また、弁開度検知装置は、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワーク又は専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
10(10A,10B,10C)…弁開度検知装置、11…第1入力部、12…第2入力部、13…第3入力部、14…第4入力部、15…弁開度演算部(演算部)、16…表示部、17…認定部、21…第1圧力ガス、22…第2圧力ガス、23…第1圧力ガス供給部(圧力ガス供給部)、24…第2圧力ガス供給部、25…ガス取出口、31…ON/OFF器、32…流量計、33…圧力計、35…第1圧力調整器、36…供給圧力、41…第2圧力調整器、42…二次圧、45…切替器、50…アクチュエータ、51…配管、52…バルブ、53a…入力ポート、53b…入力ポート、55…ハンドル、56…管路、57…シャフト。

Claims (9)

  1. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作させるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力する第1入力部と、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力する第2入力部と、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算する演算部と
    前記配管を流動する前記第1圧力ガスの圧力計測値を入力する第3入力部と、
    前記圧力計測値が閾値を超える時間帯を前記バルブの開閉動作が停止している不感期間として認定する認定部と、を備え、
    前記演算部は、前記不感期間において前記流量計測値の時間積算を行わずに前記積算流量値を演算する弁開度検知装置。
  2. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作させるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力する第1入力部と、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力する第2入力部と、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算する演算部と
    前記アクチュエータを順方向及び逆方向に動作させる各々の入力ポートへの第2圧力ガスの供給を切り替える切替器の動作値を入力する第4入力部と、を備え、
    前記演算部は、前記動作値に基づいて前記流量計測値を加算又は減算して前記積算流量値を演算する弁開度検知装置。
  3. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作させるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力する第1入力部と、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力する第2入力部と、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算する演算部と、を備え、
    前記状態値がON状態で前記流量計測値が非ゼロ値からゼロ値に変化した時点で、
    前記演算部は、前記弁開度を下限値又は上限値に補正処理する弁開度検知装置。
  4. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップと、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップと、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップと、
    前記配管を流動する前記第1圧力ガスの圧力計測値を入力するステップと、
    前記圧力計測値が閾値を超える時間帯を前記バルブの開閉動作が停止している不感期間として認定するステップと、を含み、
    前記演算するステップでは、前記不感期間において前記流量計測値の時間積算を行わずに前記積算流量値を演算する弁開度検知方法。
  5. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップと、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップと、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップと、
    前記アクチュエータを順方向及び逆方向に動作させる各々の入力ポートへの第2圧力ガスの供給を切り替える切替器の動作値を入力するステップと、を含み、
    前記演算するステップでは、前記動作値に基づいて前記流量計測値を加算又は減算して前記積算流量値を演算する弁開度検知方法。
  6. 流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップと、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップと、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップと、を含み、
    前記演算するステップでは、前記状態値がON状態で前記流量計測値が非ゼロ値からゼロ値に変化した時点で、前記弁開度を下限値又は上限値に補正処理する弁開度検知方法。
  7. コンピュータに、
    流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップ、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップ、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップ、
    前記配管を流動する前記第1圧力ガスの圧力計測値を入力するステップ、
    前記圧力計測値が閾値を超える時間帯を前記バルブの開閉動作が停止している不感期間として認定するステップ、を実行させ
    前記演算するステップでは、前記不感期間において前記流量計測値の時間積算を行わずに前記積算流量値を演算する弁開度検知プログラム。
  8. コンピュータに、
    流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップ、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップ、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップ、
    前記アクチュエータを順方向及び逆方向に動作させる各々の入力ポートへの第2圧力ガスの供給を切り替える切替器の動作値を入力するステップ、を実行させ、
    前記演算するステップでは、前記動作値に基づいて前記流量計測値を加算又は減算して前記積算流量値を演算する弁開度検知プログラム。
  9. コンピュータに、
    流体エネルギーを回転運動に変換してバルブを開閉動作せるアクチュエータに供給する第1圧力ガスをON/OFFするON/OFF器の状態値を入力するステップ、
    前記ON/OFF器と前記アクチュエータとを接続する配管を流動する前記第1圧力ガスの単位時間当たり流量の流量計測値を入力するステップ、
    前記状態値がOFF状態からON状態に切り替わった時点から時間積算される前記流量計測値の積算流量値に基づいて前記バルブの弁開度を演算するステップ、を実行させ、
    前記演算するステップでは、前記状態値がON状態で前記流量計測値が非ゼロ値からゼロ値に変化した時点で、前記弁開度を下限値又は上限値に補正処理する弁開度検知プログラム。
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