JP7353490B2 - 固定治具および熱交換器の製造方法 - Google Patents

固定治具および熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、固定治具および熱交換器の製造方法に関するものである。
空気調和機では、側面に複数の穴を有する主配管である冷媒分配器と、冷媒分配器の側面に設けられた穴に挿入され流路部が連通する複数の副配管である扁平冷媒管と、を備える熱交換器が用いられている。
扁平冷媒管を冷媒分配器にろう材により接合する際、冷媒分配器と扁平冷媒管との接続部において流路部が狭くならないために、冷媒分配器へ挿入した扁平冷媒管の挿入量を一定の範囲に収める必要がある。冷媒分配器への挿入量を一定の範囲に収めるため、扁平冷媒管の先端を縮管することが知られている。また、特許文献1は、冷媒分配器の内部に当て止めを設けることにより、冷媒分配器への挿入量を一定の範囲に収める熱交換器を開示する。
特開2003-314987号公報
しかし、扁平冷媒管の先端を縮管する、または冷媒分配器の内部に当て止めを設ける、と流路の減少または圧力損失の増加という問題がある。また、扁平冷媒管の先端を縮管する、または冷媒分配器の内部に当て止めを設けないとすると、扁平冷媒管の挿入量を一定の範囲に収めることが困難であり、扁平冷媒管を冷媒分配器に取り付けることが容易でないという問題がある。
本開示は、上記のような課題を解決するために考案されたものであり、圧力損失が小さく、副配管を主配管に容易に取り付けることができる固定治具および熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る固定治具は、炉中で主配管と副配管とをろう付けするための固定治具であって、側面に複数の穴を有する主配管を固定する第1の固定部と、第1の固定部に固定され、主配管の側面に設けられた穴にそれぞれ挿入された複数の副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、を備え、第1の固定部と第2の固定部とは、互いに固定され、炉中で主配管に対する副配管の挿入量を保持する。
本開示によれば、固定治具により副配管を主配管に固定できるため、圧力損失が小さく、副配管を主配管に容易に取り付けることができる。
本開示の実施の形態に係る固定治具を示す図 本開示の実施の形態に係る冷媒分配器と扁平冷媒管を示す図 本開示の実施の形態に係る冷媒分配器に扁平冷媒管を取り付けた図 本開示の実施の形態に係る固定治具を示す側面図 図4におけるV-V断面図 本開示の実施の形態に係る固定治具を示す背面図 本開示の実施の形態に係る固定治具に扁平冷媒管を取り付ける方法を示す図 本開示の実施の形態に係る固定治具と仮止治具を示す図 本開示の実施の形態に係る熱交換器の製造方法を示すフローチャート 本開示の実施の形態の熱交換器を製造する方法で製造した熱交換器を示す断面図 比較例の熱交換器を製造する方法で製造した熱交換器を示す断面図 比較例の熱交換器を製造する方法で製造した熱交換器を示す断面図 変形例に係る固定治具を示す背面図 変形例に係る固定治具から扁平冷媒管を取り外す方法を示す図 変形例に係る固定治具を示す背面図 変形例に係る固定治具から扁平冷媒管を取り外す方法を示す図 変形例に係る固定治具を示す側面断面図 図17におけるXVIII-XVIII断面図 変形例に係る固定治具を示す背面図 変形例に係る固定治具を示す背面図
以下、本開示の実施の形態に係る固定治具および熱交換器の製造方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。
本実施の形態に係る固定治具100は、図1に示すように、冷媒分配器200に複数の扁平冷媒管300を接合する際に用いるものであり、冷媒分配器200を固定する第1の固定部10と、複数の扁平冷媒管300を固定する第2の固定部20と、を備える。冷媒分配器200に複数の扁平冷媒管300が接合されて作成された熱交換器は、冷媒を冷媒分配器200から扁平冷媒管300に流して、扁平冷媒管300の間を流れる空気と熱交換することで空気の温度を調節する空気調和機の室内機または室外機に用いられる。
理解を容易にするために、相互に直交するxyz座標を設定し、適宜参照する。冷媒分配器200が延びる方向をx方向、扁平冷媒管300が延びる方向をy方向、x方向およびy方向に垂直な方向をz方向、と設定する。
冷媒分配器200は、図2に示すように、扁平冷媒管300に冷媒を供給する円筒形状を有する配管であり、側面210に扁平冷媒管300が取り付けられる複数の穴220を有する。冷媒分配器200は、主配管の一例である。冷媒分配器200は、熱伝導率を高くするため、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。
扁平冷媒管300は、図3に示すように、冷媒分配器200にろう材400により接合され、長手方向に延在する一対の平板部310と、周方向に湾曲した一対の湾曲部320とを有し、平板部310と湾曲部320が周方向に交互に配置されている扁平管である。扁平冷媒管300は、副配管の一例である。ろう材400は、図1に示すろう材供給ノズル410により扁平冷媒管300と冷媒分配器200の接合部に供給される。冷媒分配器200と扁平冷媒管300の接続部は、ろう材400が接続部全体を覆って十分に広がる必要がある。接続部がすべてろう材400で埋まることにより、冷媒が流れる流路として機能する。一対の平板部310は、互いに平行に配置されている。扁平冷媒管300の延びる方向は、冷媒分配器200の延びる方向に対して垂直に配置されている。扁平冷媒管300は、冷媒分配器200と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。
第1の固定部10は、図4および図5に示すように、扁平冷媒管300の挿入量を調整する挿入量調整ピン11と、冷媒分配器200を挿入量調整ピン11に押さえつける第1の押圧部12と、第1の押圧部12を固定するアーム13と、を有する。
挿入量調整ピン11は、第2の固定部20に取り付けられたネジ11aと、冷媒分配器200の側面210に当接する当接面11bと、を有し、y方向に突出する長さを調整し、冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量を調整する。
第1の押圧部12は、アーム13に取り付けられた固定部12aと、冷媒分配器200の側面210に当接する当接部12bと、固定部12aと当接部12bとを接続する湾曲部12cと、を有し、湾曲部12cが撓むことにより冷媒分配器200を-y方向に押さえるバネである。第1の押圧部12は、挿入量調整ピン11に対向して配置され、冷媒分配器200を挿入量調整ピン11に押さえつけることで、冷媒分配器200を固定する。第1の押圧部12は、炉中でのろう付の温度に耐えられる必要があるため、好ましくは、カーボンを使用した耐熱性の高いバネを用いる。
アーム13は、第2の固定部20に接続された一端部13aと、第1の押圧部12を固定する他端部13bと、を有する。
第2の固定部20は、複数の扁平冷媒管300の挿入箇所近傍を固定するものであり、熱膨張による複数の扁平冷媒管300の延伸を許容し、かつ冷媒分配器200に対する複数の扁平冷媒管300の挿入量のろう付中のズレを抑制可能な位置で複数の扁平冷媒管300を固定する。第2の固定部20は、好ましくは、冷媒分配器200の側面210から冷媒分配器200の外径D1より小さい距離の位置で扁平冷媒管300を固定する。詳細には、y方向において、冷媒分配器200の側面210から第2の固定部20の中心20aまでの距離D2は、y方向における冷媒分配器200の外径D1より小さいことが好ましい。また、冷媒分配器200の側面210から後述する基準面23までの距離D3は、y方向における冷媒分配器200の外径D1より小さいことがより好ましい。また、第2の固定部20は、図5および図6に示すように、y方向に見てE字形状を有し、扁平冷媒管300が配置される複数の凹部21と、扁平冷媒管300を押さえて固定する複数の第2の押圧部22と、y方向における扁平冷媒管300の位置を決定する基準面23と、を有する。
凹部21は、扁平冷媒管300の平板部310に当接する当接面21aと、第2の押圧部22が取付けられる取付面21bと、を有する。当接面21aと取付面21bとは、互いに向かい合って平行に配置される。
第2の押圧部22は、取付面21bに取り付けられた固定部22aと、扁平冷媒管300の平板部310に当接する当接部22bと、固定部22aと当接部22bとを接続する湾曲部22cと、を有し、湾曲部22cが撓むことにより扁平冷媒管300をx方向または-x方向に押さえるバネである。第2の押圧部22は、扁平冷媒管300を当接面21aに押さえつけることにより、扁平冷媒管300を第2の固定部20に固定する。第2の押圧部22は、上述した第1の押圧部12と同様に、炉中でのろう付の温度に耐えられる必要があるため、好ましくは、カーボンを使用した耐熱性の高いバネを用いる。第2の固定部20は、第1の固定部10と一体となっているために、固定治具100を介して扁平冷媒管300と冷媒分配器200とを固定して保持することができる。
基準面23は、図7に示すように、扁平冷媒管300を冷媒分配器200に挿入する量を決める基準となるy方向に垂直な平面を有する。扁平冷媒管300の先端部330は、y方向において、基準面23から基準長さL1離れた位置に配置される。扁平冷媒管300の先端部330は、ろう材400により流路が閉塞されない最小の挿入量L2以上挿入されることが好ましい。また、冷媒を流れやすくするためには、冷媒流動部の面積を十分に確保する必要がある。そのためには冷媒分配器200への扁平冷媒管300の挿入量を抑える必要があり、扁平冷媒管300の先端部330の最大の挿入量L3は小さいことが好ましい。このため、最大の挿入量L3は、製造時に発生する誤差に基づいて、なるべく小さい値に決定される。基準長さL1は、扁平冷媒管300の先端部330が冷媒分配器200に最小の挿入量L2以上最大の挿入量L3以下挿入された長さに設定される。具体的には、扁平冷媒管300の長径D4=20mm、冷媒分配器200の内径D5=25mmである場合、ろう材400により流路が閉塞されない最小の挿入量L2=3mmに設定することが好ましい。挿入量L2=3mmであると、冷媒流動部の面積は、冷媒分配器200の内径断面積に対して、70%である。冷媒流動部の面積を最低でも冷媒分配器200の内径断面積の60%以上確保すると仮定すると、扁平冷媒管300の最大の挿入量L3は、6.3mm以下となる。つまり、この場合、扁平冷媒管300は、最小の挿入量L2=3mm以上最大の挿入量L3=6.3mm以下の条件で、冷媒分配器200に挿入される必要がある。このため、扁平冷媒管300の先端部330を挿入量L4=4.65mmで挿入し、±1.65mmの誤差範囲に収める必要がある。挿入量L4は、最小の挿入量L2と最大の挿入量L3との平均である。この場合、y方向において、扁平冷媒管300の先端部330を挿入量L4で挿入した先端部330の位置から基準面23までを基準長さL1とするとよい。
扁平冷媒管300の先端部330の位置から基準面23までを基準長さL1で固定治具100に配置するために、図8に示す扁平冷媒管300を仮止めする仮止治具30を用いるとよい。なお、固定治具100と仮止治具30とは、治具セットを構成する。仮止治具30は、第2の固定部20と同様の構造を有することにより扁平冷媒管300を仮止めする。仮止治具30は、取り付けられる扁平冷媒管300が延びる向きに垂直な平面を有する基準面31を有する。扁平冷媒管300の先端部330を基準面31から基準長さL1の位置に配置して扁平冷媒管300を仮止めする。つぎに、予め冷媒分配器200を取り付けた固定治具100の基準面23を、扁平冷媒管300を仮止めした仮止治具30の基準面31に向かい合わせて配置する。つぎに、固定治具100を-y方向に移動し、固定治具100の基準面23を仮止治具30の基準面31に近づける。基準面23と基準面31とが接触すると、仮止治具30を扁平冷媒管300から取り外す。これにより、図7に示すように、冷媒分配器200と扁平冷媒管300とが、固定治具100に取り付けられる。このとき、扁平冷媒管300の先端部330は、基準面23から基準長さL1の位置に配置される。
つぎに、以上の構成を有する固定治具100を用いて、図2に示す冷媒分配器200に複数の扁平冷媒管300を接合する例について、熱交換器の製造方法を説明する。
本実施の形態に係る熱交換器の製造方法は、図9に示すように、固定治具100に冷媒分配器200を取り付ける分配器取付工程(ステップS101)と、扁平冷媒管300を仮止めする扁平管仮止工程(ステップS102)と、固定治具100に扁平冷媒管300を取り付ける扁平管取付工程(ステップS103)と、冷媒分配器200に複数の扁平冷媒管300を接合する接合工程(ステップS104)と、固定治具100を取り外す治具取外工程(ステップS105)と、を備える。
熱交換器の製造を開始する前に、冷媒分配器200と扁平冷媒管300とを準備する。冷媒分配器200は、図2に示すように、側面210に扁平冷媒管300が取り付けられる複数の穴220を有する。冷媒分配器200は、熱伝導率を高くするため、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。扁平冷媒管300は、長手方向に延在する一対の平板部310と、周方向に湾曲した一対の湾曲部320とを有し、平板部310と湾曲部320が周方向に交互に配置されている。一対の平板部310は、互いに平行に配置されている。扁平冷媒管300は、冷媒分配器200と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。
分配器取付工程(ステップS101)では、挿入量調整ピン11の当接面11bと、第1の押圧部12の当接部12bと、の間に冷媒分配器200を取り付ける。分配器取付工程(ステップS101)は、主配管取付工程の一例である。
扁平管仮止工程(ステップS102)では、図8に示す仮止治具30に扁平冷媒管300を仮止めする。扁平管仮止工程(ステップS102)では、副配管仮止工程の一例である。仮止治具30は、扁平冷媒管300を仮止めするものであり、基準面31を有する。基準面31は、取り付けられる扁平冷媒管300の延びる向きに垂直な平面を有する。具体的には、扁平冷媒管300の先端部330を基準面31から基準長さL1の位置に配置して仮止めする。基準長さL1は、上述したように、扁平冷媒管300の先端部330が、冷媒分配器200に最小の挿入量L2以上最大の挿入量L3以下挿入された長さに設定される。最小の挿入量L2は、ろう材400により流路が閉塞されない挿入量である。最大の挿入量L3は、冷媒流動部の面積をなるべく大きくするため、小さいことが好ましい。
扁平管取付工程(ステップS103)では、冷媒分配器200を取り付けた固定治具100に仮止治具30に仮止めした扁平冷媒管300を取り付ける。扁平管取付工程(ステップS103)は、副配管取付工程の一例である。まず、冷媒分配器200を取り付けた固定治具100の基準面23を、扁平冷媒管300を仮止めした仮止治具30の基準面31に向かい合わせて配置する。つぎに、固定治具100を-y方向に移動し、固定治具100の基準面23を仮止治具30の基準面31に近づける。基準面23と基準面31とが接触すると、仮止治具30を扁平冷媒管300から取り外す。これにより、図7に示すように、冷媒分配器200と扁平冷媒管300とが、固定治具100に取り付けられる。このとき、扁平冷媒管300の先端部330は、基準面23から基準長さL1の位置に配置される。扁平冷媒管300の先端部330がずれて配置された場合、挿入量調整ピン11により冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量を調整する。
図9に示す接合工程(ステップS104)では、冷媒分配器200と扁平冷媒管300との接合部に図1に示すろう材供給ノズル410によりろう材400を配置し、ろう付を実行する。第1の押圧部12により冷媒分配器200が押さえられ、また第2の押圧部22により扁平冷媒管300が押さえられた状態で、固定治具100と冷媒分配器200と扁平冷媒管300を炉中に配置し、炉中で加熱してろう付する。固定治具100により冷媒分配器200と扁平冷媒管300とが固定されているため、挿入量を保持したままろう付されるため、扁平冷媒管300と冷媒分配器200が適切な位置で接合される。
治具取外工程(ステップS105)では、接合工程(ステップS104)で接合された冷媒分配器200と扁平冷媒管300とから固定治具100を取り外す。冷媒分配器200は、第1の押圧部12により押さえられて保持され、扁平冷媒管300は、第2の押圧部22により押さえられて保持されているので、固定治具100を、x方向に移動することにより取り外すことができる。これにより、図10に示すように、扁平冷媒管300を冷媒分配器200に接合した熱交換器が製造される。ろう材400が接続部全体を覆って十分に広がり、接続部の溝がすべてろう材400で埋まることにより、冷媒分配器200の内部で冷媒流動部230が確保されて、冷媒が流れる流路として機能する。
以上のように、本実施の形態の固定治具100および熱交換器の製造方法によれば、固定治具100により冷媒分配器200と扁平冷媒管300とを固定した状態で、ろう付するため、扁平冷媒管300と冷媒分配器200が適切な位置で接合される。また、複数の扁平冷媒管300の挿入箇所近傍を固定することで熱膨張による扁平冷媒管300の延伸を許容し、かつ冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量のろう付中のズレを抑制することができる。これにより、熱交換器の性能を低下させる形状を設けることなく、扁平冷媒管300の先端がろう材400で詰まる不具合、および冷媒流動部230の面積が不足する不具合を防止することが可能となる。また、固定治具100は、基準面23を有し、扁平冷媒管300の先端部330を基準面23から基準長さL1の位置に配置することで、扁平冷媒管300を冷媒分配器200に適切な挿入量で挿入することができる。また、固定治具100は、挿入量調整ピン11を有することで、扁平管取付工程(ステップS103)において、扁平冷媒管300の先端部330がずれて配置された場合、挿入量調整ピン11により冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量を調整することができる。また、冷媒分配器200は、第1の押圧部12により押さえられて保持され、扁平冷媒管300は、第2の押圧部22により押さえられて保持されているので、分配器取付工程(ステップS101)および扁平管取付工程(ステップS103)を実施した後、固定治具100により固定した冷媒分配器200と扁平冷媒管300を搬送したとしても位置ずれを防ぐことができる。また、固定治具100により冷媒分配器200と扁平冷媒管300を固定しているため、炉中でろう付を実施する際に、熱膨張による位置ずれの発生を抑制することが可能である。
(比較例)
これに対して、固定治具100を用いないとすると、冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量を調整することが困難である。また、固定治具100で固定していない場合、搬送する際に位置ずれが発生する虞、および炉中でろう付する際に熱膨張による位置ずれが発生する虞がある。冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量が小さい場合、図11に示すように、接続部を埋めるろう材400が広がる際に扁平冷媒管300の先端部330までろう材400が到達する虞がある。ろう材400が扁平冷媒管300の先端部330まで到達した場合、先端部330から扁平冷媒管300の内部にろう材400が流れ込み、扁平冷媒管300の流路が塞がる虞、または流路が狭くなる虞がある。扁平冷媒管300の流路が塞がると分配性能が低下し、熱交換器として性能低下を招くた虞がある。また、冷媒分配器200に対する扁平冷媒管300の挿入量が大きい場合、図12に示すように、扁平冷媒管300の流路が塞がる虞は小さいが、冷媒分配器200の内部における扁平冷媒管300の占有面積が大きくなるため、冷媒流動部230が小さくなる。冷媒流動部230が小さくなると、冷媒分配器200の内部を冷媒が流れづらくなり、冷媒を循環させるために必要な圧力が高くなるため、熱交換器のエネルギー効率が低下する。また、扁平冷媒管の先端に段付き形状またはテーパ形状を設けることにより、冷媒管挿入穴に挿入した際、一定の挿入量で止まる構造とする方法がある。しかしこのように部品形状の工夫によって扁平冷媒管と冷媒分配器の位置関係を保持する方法は、扁平冷媒管の先端が細くなることで流路が狭くなる虞、および当たり止まりを設けたことで流路を塞いでしまう虞があり、性能が低下してしまうという欠点がある。
(変形例)
上述の実施の形態では、固定治具100の第2の固定部20に配置された第2の押圧部22が、扁平冷媒管300を押さえて固定する例について説明した。第2の押圧部22は、押圧する力を解除する部材をさらに備えてもよく、図13に示すように、当接部22bに延長して扁平冷媒管300を取り外す一対のレバー22dが接続されてもよい。固定治具100を取り外す際に、図14に示すように、一対のレバー22dの先端を締め込むことで、扁平冷媒管300から当接部22bを離し、扁平冷媒管300を容易に取り外すことが可能となる。また、支点となる湾曲部22cから扁平冷媒管300と当接する当接部22bまでの距離D3より、湾曲部22cからレバー22dの先端までの距離D4を長くすることで、てこの原理によって少ない力でレバー22dを操作することが可能となる。また、レバー22dがあることで、接合後の取り外し時に、扁平冷媒管300に第2の押圧部22から押圧する力をかけない状態で、扁平冷媒管300を取り外すことができ、扁平冷媒管300に傷を付ける虞が小さくなる。固定治具100の第2の押圧部22が押圧する力は、分配器取付工程(ステップS101)から接合工程(ステップS104)において、輸送によるずれを考慮すると押圧する力が高いほうが好ましく、第2の押圧部22が扁平冷媒管300を押圧する力を大きくしたとしても、レバー22dがあることで、取り外し時に必要な力を小さくできる。
また、第2の固定部20に配置された第2の押圧部22は、図15に示すように、扁平冷媒管300の取り外しを容易にするために、押し子24により一対のレバー22eを押さえて、押圧する力が解除されてもよい。押し子24は、第2の固定部20に設けられた溝部25に配置され、押し子固定ピン26により溝部25に拘束され、z方向に摺動する。第2の押圧部22の当接部22bには、レバー22eが接続されている。押し子24は、押し子固定ピン26が貫通する穴24aと、レバー22eに接触する傾斜部24bと、を備える。押し子24は、図16に示すように、-z方向に押し込まれると、傾斜部24bから一対のレバー22eにx方向または-x方向に挟み込む力が加わり、レバー22eが内側に締め込まれる。この構造により、押し子24を押し込むだけで、扁平冷媒管300から当接部22bを離し、扁平冷媒管300を容易に取り外すことが可能となる。
また、第2の固定部20は、第2の押圧部22に代えて、図17および図18に示すように、互いに向かい合って配置された一対の当接面27と、一対の当接面27の間に配置され、当接面27に扁平冷媒管300を押さえて固定するカム28を備えてもよい。カム28は、x方向にみて楕円形状を有し、カム回し用ノブ29によりz方向に延びる回転軸AXを中心として回転する。回転軸AXは、一対の当接面27の間に配置されている。カム回し用ノブ29を回転してカム28の角度を変えることで、カム28により扁平冷媒管300が当接面27に押し付けられ、摩擦により固定することができる。また、取り外しの際にもカム回し用ノブ29を回すことで、カム28の角度が変わり、扁平冷媒管300と離れることで容易に取り外すことができる。
上述の実施の形態では、固定治具100の第1の固定部10に設けられた第1の押圧部12が冷媒分配器200を挿入量調整ピン11に押さえつけることで、冷媒分配器200を固定する例について説明した。第1の固定部10は、冷媒分配器200を固定することができればよく、第1の押圧部12に代えて冷媒分配器200を固定する固定ネジ14を有してもよい。固定ネジ14には、固定ネジ14を回すネジ回し用ノブ15が取り付けられている。ねじ回し用ノブ15を回すことにより、冷媒分配器200を挿入量調整ピン11に押し付けることで冷媒分配器200と第1の固定部10との位置関係を固定することができる。取り外しの際にも、ネジ回し用ノブ15を回すことで固定ネジ14を緩め、冷媒分配器200を容易に取り外しができる。
上述の実施の形態では、第2の押圧部22またはカム28により扁平冷媒管300を固定する例について説明した。第2の固定部20は、第2の押圧部22またはカム28に代えて、図19に示すように、1対の扁平冷媒管300に挟まれるように設けられた当接面21cと、当接面21cに向かって設けられ、当接面21cに扁平冷媒管300を押さえて固定する固定ネジ32を備えてもよい。固定ネジ32は、ネジ回し用ノブ32aと、一端部がネジ回し用ノブ32aに取り付けられたネジ部32bと、ネジ部32bの他端部に取り付けられた押さえ板32cと、を有する。固定ネジ32は、ネジ回し用ノブ32aを回転してネジ部32bのネジ機構により当接面21cへ向かって押さえ板32cを移動することで、押さえ板32cが扁平冷媒管300に押し付けられることで摩擦により固定することができる。また取り外しの際にもネジ回し用ノブ32aを回すことで、押さえ板32cが扁平冷媒管300と離れることで容易に取り外すことができる。
また、第2の固定部20は、図20に示すように、第2の押圧部22’と固定ネジ32を組み合わせてもよい。第2の押圧部22’は、上述した第2の押圧部22と同様の構成を有する。第2の押圧部22’は、押さえ板32cに取り付けられている。ネジ回し用ノブ32aを回転してネジ部32bのネジ機構により当接面21cへ向かって移動することで、第2の押圧部22’が扁平冷媒管300に押し付けられることで摩擦により固定することができる。また取り外しの際にもネジ回し用ノブ32aを回すことで、第2の押圧部22’が扁平冷媒管300と離れることで容易に取り外すことができる。扁平冷媒管300に押し付けられる部分に第2の押圧部22’を設けることにより、固定中にネジ部32bがろう付の熱により線膨張した場合でも湾曲部22c’の弾性で吸収するため、扁平冷媒管300は損傷しない。また、図20では、第2の押圧部22’が、押さえ板32cに取り付けられているが、第2の押圧部22’は、当接面21cに取り付けられてもよい。この場合、押さえ板32cは、扁平冷媒管300を第2の押圧部22’に押し付けられることで摩擦により固定することができる。
上述の実施の形態では、冷媒分配器200と扁平冷媒管300との接合部がろう材400により接合される例について説明した。冷媒分配器200と扁平冷媒管300とは、接合されて冷媒が流れる流路が形成されればよく、溶接により接続されてもよく、その他の方法により接合されてもよい。
上述の実施の形態では、熱交換器が、扁平冷媒管300の間を流れる空気と熱交換することで空気の温度を調節する空気調和機の室内機または室外機に用いられる例について説明した。熱交換器は、扁平冷媒管300の間を流れる流体と熱交換するものであり、用途は限定されない。熱交換器は、冷蔵庫または冷凍庫に用いられてもよい。また、熱交換器は、扁平冷媒管300の内部を流れる冷却水と扁平冷媒管300の間を流れる空気とで熱交換し、冷却水を冷却するラジエータとして用いられてもよい。また、冷媒分配器200および扁平冷媒管300の内部を流れる流体は、液体であっても気体であってもよい。また、扁平冷媒管300の間を流れる流体は、液体であっても気体であってもよい。
上述の実施の形態では、冷媒分配器200および扁平冷媒管300が、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である例について説明した。冷媒分配器200および扁平冷媒管300は、熱交換器に用いられる金属であればよく、銅または銅合金製であってもよい。また、冷媒分配器200および扁平冷媒管300は、表面に金属膜または樹脂膜を含む保護膜を備えてもよい。
上述の実施の形態では、固定治具100が、主配管として円筒形状を有する冷媒分配器200、副配管として扁平冷媒管300を固定する例について説明した。固定治具100、側面に複数の穴を有する主配管と、主配管の側面に設けられた穴にそれぞれ挿入された複数の副配管と、を固定することができればよい。主配管の断面形状は、とくに限定されず、楕円、半円または多角形であってもよい。また、副配管の断面形状も、特に限定されず、円、楕円、半円または多角形であってもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
本出願は、2020年6月8日に出願された、日本国特許出願特願2020-099133号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2020-099133号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
10 第1の固定部、11 挿入量調整ピン、11a ネジ、11b 当接面、12 第1の押圧部、12a 固定部、12b 当接部、12c 湾曲部、13 アーム、13a 一端部、13b 他端部、14 固定ネジ、15、32a ネジ回し用ノブ、20 第2の固定部、21 凹部、21a、21c 当接面、21b 取付面、22、22’ 第2の押圧部、22a 固定部、22b 当接部、22c、22c’ 湾曲部、22d、22e レバー、23 基準面、24 押し子、24a 穴、24b 傾斜部、25 溝部、26 押し子固定ピン、27 当接面、28 カム、29 カム回し用ノブ、30 仮止治具、31 基準面、32 固定ネジ、32b ネジ部、32c 押さえ板、100 固定治具、200 冷媒分配器、210 側面、220 穴、230 冷媒流動部、300 扁平冷媒管、310 平板部、320 湾曲部、330 先端部、400 ろう材、410 ろう材供給ノズル。

Claims (16)

  1. 炉中で主配管と副配管とをろう付けするための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第1の固定部と前記第2の固定部とは、互いに固定され、前記炉中で前記主配管に対する前記副配管の挿入量を保持する、
    固定治具。
  2. 炉中で主配管と副配管とをろう付けするための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管を固定する第2の固定部と、を備え、
    前記第2の固定部は、前記第1の固定部に固定され、前記炉中で前記主配管の側面から前記主配管の外径より小さい距離の位置で前記複数の副配管を固定する、
    固定治具。
  3. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第1の固定部は、前記主配管に挿入された前記副配管の挿入量を調整する挿入量調整ピンと、前記挿入量調整ピンに前記主配管を押さえつける第1の押圧部と、を有する、
    固定治具。
  4. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第1の固定部は、前記主配管に挿入された前記副配管の挿入量を調整する挿入量調整ピンと、前記挿入量調整ピンに前記主配管を押さえつける固定ネジと、前記固定ネジを回すネジ回し用ノブと、を有する、
    固定治具。
  5. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第2の固定部は、前記副配管に当接する当接面と、前記副配管を前記当接面に押さえて固定する第2の押圧部と、を有し、
    前記第2の押圧部は、前記副配管に当接する当接部と、前記当接部に接続され、撓むことにより前記当接部を前記副配管に押さえる湾曲部と、前記当接部に延長して設けられたレバーと、を有する、
    固定治具。
  6. 前記第2の押圧部は、前記レバーを押さえて、前記当接部が前記副配管を押圧する力を解除する押し子を有する、
    請求項5に記載の固定治具。
  7. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第2の固定部は、互いに向かい合って配置され、前記副配管に当接する1対の当接面と、前記当接面の間に配置され、前記副配管を前記当接面に押さえて固定するカムと、を有する、
    固定治具。
  8. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具であって、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第2の固定部は、前記副配管に当接する当接面と、該当接面に前記副配管を押さえて固定する固定ネジを有する、
    固定治具。
  9. 前記第1の固定部は、前記主配管を前記副配管が延びる方向に押さえつけて固定し、
    前記第2の固定部は、複数の前記副配管を前記主配管が延びる方向に押さえつけて固定する、
    請求項1から8の何れか1項に記載の固定治具。
  10. 前記第2の固定部は、熱膨張による前記副配管の延伸を許容し、かつ前記主配管に対する前記副配管の挿入量のろう付中のズレを抑制可能な位置で前記複数の副配管を固定する、
    請求項1から9の何れか1項に記載の固定治具。
  11. 前記副配管が延びる方向において、前記主配管の側面から前記副配管を固定する第2の固定部の中心までの距離は、前記主配管の外径より小さい、
    請求項1から10の何れか1項に記載の固定治具。
  12. 前記第2の固定部は、前記副配管が延びる方向において、前記第2の固定部に固定する前記副配管の前記主配管に対する位置を決定する基準面を有する、
    請求項1から11の何れか1項に記載の固定治具。
  13. 前記第2の固定部は、前記副配管に当接する当接面と、前記副配管を前記当接面に押さえて固定する第2の押圧部と、を有する、
    請求項1から12の何れか1項に記載の固定治具。
  14. 前記主配管は、冷媒分配器であり、
    前記副配管は、扁平冷媒管である、
    請求項1から13の何れか1項に記載の固定治具。
  15. 請求項1から14の何れか1項に記載の固定治具に前記主配管を取り付ける主配管取付工程と、
    前記固定治具に前記副配管を取り付ける副配管取付工程と、
    前記固定治具に取り付けられた前記主配管と前記副配管とを炉中で加熱して、前記主配管と前記副配管とを接合する接合工程と、
    を備える熱交換器の製造方法。
  16. 炉中で主配管と副配管とを固定するための固定治具を用いた熱交換器の製造方法であって、
    前記固定治具は、
    側面に複数の穴を有する前記主配管を固定する第1の固定部と、
    前記第1の固定部に固定され、前記主配管の側面に設けられた前記穴にそれぞれ挿入された複数の前記副配管の挿入箇所近傍を固定する第2の固定部と、
    を備え、
    前記第2の固定部は、前記副配管が延びる方向において、前記第2の固定部に固定する前記副配管の前記主配管に対する位置を決定する基準面を有し、
    前記固定治具に前記主配管を取り付ける主配管取付工程と、
    前記基準面を有する仮止治具に、前記副配管の先端部を該基準面から基準長さ離れた位置に配置して仮止めする副配管仮止工程と、
    前記仮止治具の基準面を前記固定治具の前記基準面に接触させることにより、前記副配管の先端部を前記固定治具の前記基準面から前記基準長さ離れた位置に配置して、前記固定治具に前記副配管を取り付ける副配管取付工程と、
    前記主配管と前記副配管とを接合する接合工程と、
    を備える熱交換器の製造方法。
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