JP7351951B2 - 鉄道車両の車体の磁界測定方法 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両の車体が放射する磁界を測定するための鉄道車両の磁界測定方法に関するものである。
従来、身の回りの機器等には、エミッション(EMI)およびイミュニティ(EMS)を両立させた電磁両立性(EMC)が求められているところ、例えば、特許文献1に開示されるようなノイズ検出装置が知られている。
そのような中、鉄道車両に発生する磁界が、沿線に設置される鉄道車両の走行用機器に悪影響を与えるおそれがあることが知られている。鉄道車両の走行用機器とは、例えば、ATSシステム等に利用される地上子である。地上子は、鉄道車両が走行する一対の軌道の間の所定位置に設置されている。鉄道車両は、地上子からの情報(例えば地点情報)取得するための車上子を有しており、車上子は、鉄道車両が地上子の上を通過する際に地上子から情報を取得する。
地上子には、電流が流されることで磁界が発生しており、車上子は、当該磁界を読み取ることで地点情報を取得する。これに対し、鉄道車両は変電所から供給される電力により走行するところ、鉄道車両の車体には様々な周波数帯の磁界が発生している。したがって、車体に発生する磁界がノイズとなり、車上子が地上子から正確に情報を取得することができないおそれがある。具体的には、車上子と地上子の情報の授受は、1.7~3.0MHzの周波数帯の磁界の干渉を受けやすい。よって、車上子が地上子から正確に情報を取得するためには、車体が放射する1.7~3.0MHzの周波数帯の磁界強度を可能な限り低減するようEMI対策が必要となる。
特開2013-250123号公報
従来、EMC試験規格として、IEC61000-4-3、IEC61000-4-6、IEC61000-4-16等の規格が知られている。しかし、従来知られている試験規格の中には、上記1.7~3.0MHz周波数帯に適合する試験規格が存在しない。よって、鉄道車両の車体のどこからどの程度の磁界が発生しているのか、鉄道車両の試作段階で正確に把握することができず、1.7~3.0MHzの周波数帯のノイズを減らす対策(EMI対策)を取ることが困難となっている。
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、鉄道車両の沿線に配設置される走行用機器に対するEMI対策を取ることが容易になるよう、鉄道車両の磁界測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の鉄道車両の磁界測定方法は、次のような構成を有している。
(1)鉄道車両の車体が放射する磁界を測定し、前記車体のEMI対策を容易とするための鉄道車両の車体の磁界測定方法において、前記車体の一部を模擬する電気回路を備えない試験片と、前記試験片に所定の周波数の電流を直接に印加するための信号発生器と、磁界強度を測定する計測器と、を用い、前記信号発生器から前記試験片に対して前記電流を印加し、前記計測器により、前記試験片に発生する磁界のうち、前記所定の周波数の磁界強度を測定すること、前記所定の周波数は、1.7MHz以上、3MHz以下であること、を特徴とする。
(2)(1)に記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、前記試験片と前記計測器との距離を一定に保つための絶縁体からなる位置決めブロックを、前記試験片に直接に載置すること、を特徴とする。
)(1)または(2)に記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、前記試験片は、前記車体の、鉄道車両が走行する軌道と対向する底部または前記底部近傍の部位を模擬したものであること、を特徴とする。
)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、前記計測器による前記磁界強度の測定は、鉄道車両の走行に利用される地上子および車上子の情報の授受に悪影響を与える磁界の強度を測定するものであること、を特徴とする。
上記の鉄道車両の磁界測定方法によれば、試験片を様々な条件で作成し、磁界強度を測定することにより、条件毎の磁界強度の違いを把握することが可能である。これにより、磁界強度を低減可能な条件を選定して、鉄道車両の設計に反映させることが可能となるため、鉄道車両の試作段階で、沿線に配設置される鉄道車両の走行用機器に対するEMI対策を行うことが容易となる。試験片の条件とは、例えば、材質、形状、サイズ等である。
本発明の鉄道車両の磁界測定方法によれば、鉄道車両の沿線に配設置される走行用機器に対するEMI対策を取ることが容易になる。
本実施形態に係る鉄道車両の磁界測定方法を実施するための磁界測定システムの一例を示す図である。 図1に示す試験片のA-A断面図である。(a)は試験片の締結部の第1条件を図示するものであり、(b)は、試験片の締結部の第2条件を図示するものである。 試験片における磁界の発生状態を概念的に示すイメージ図である。 第1条件(図2(a))により構成された試験片の、周波数が1.7MHzの磁界の強度分布図である。 (a)は、第1条件により構成された試験片の第1測定点における磁界強度を表すグラフである。(b)は、第1条件により構成された試験片の第2測定点における磁界強度を表すグラフである。(c)は、第1条件により構成された試験片の第3測定点における磁界強度を表すグラフである。 第2条件(図2(b))により構成された試験片の、周波数が1.7MHzの磁界の強度分布図である。 (a)は、第2条件により構成された試験片の第4測定点における磁界強度を表すグラフである。(b)は、第2条件により構成された試験片の第5測定点における磁界強度を表すグラフである。(c)は、第2条件により構成された試験片の第6測定点における磁界強度を表すグラフである。
本発明に係る鉄道車両の磁界測定方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(磁界測定システムの構成について)
図1は、本実施形態に係る鉄道車両の磁界測定方法を実施するための磁界測定システム1の一例を示す図である。なお、鉄道車両としては、電気鉄道用の車両を想定したものであり、特急車両であるか、通勤車両であるかは問わない。図2は、図1に示す試験片2のA-A断面図である。図2(a)は試験片2の締結部24A,24Bの第1条件を図示するものであり、図2(b)は、試験片2の締結部24A,24Bの第2条件を図示するものである。
鉄道車両の磁界測定システム1は、試験片2と、信号発生器3と、カメラ5と、スペクトラムアナライザ6と、制御用コンピュータ8と、を備える。これらはすべて電波暗室内に設置されている。
鉄道車両は台車に支持される車体を備えているところ、試験片2は、鉄道車両の車体の一部を模擬したものである。具体的には、車体の、軌道と対向する底部に取り付けられるフサギ板を模擬している。フサギ板を模擬しているのは、車体の底部に発生する磁界が、車上子と地上子の情報の授受に影響を与える可能性が高いためである。なお、試験片2を、フサギ板を模擬したものとするのは、あくまで一例である。車体の底部や、車体の底部の近傍に取り付けられる部材等のうち、車上子と地上子の情報の授受に影響を与える可能性があるもの(車上子近傍に設置される機器や車体配線等)を模擬すれば良い。
試験片2の材質は、試験対象となる鉄道車両ごとに選定されるものであるが、本実施形態においては、アルミ合金である。また、試験片2は、第1試験片21と、第2試験片22と、第3試験片23が連結されてなり、その大きさは、長手方向の長さが1000mm、短手方向の長さが300mmである。
第1試験片21と第2試験片22と第3試験片23は、それぞれ断面コの字状に形成されている。第1試験片21と第3試験片23は、コの字の開口が電波暗室の地面側に向くように配置され、第2試験片22は、コの字の開口が電波暗室の天井側に向くとともに、第1試験片21と第3試験片23とを横架するように配置されている。そして、第1試験片21と第2試験片22とが、締結部24Aにおいて、ボルト12およびナット13により締結されている(図2参照)。同様に、第2試験片22と第3試験片23とが、締結部24Bにおいて、ボルト12およびナット13により締結されている。
なお、本実施形態においては、磁界強度の比較を行うため、締結部24A,24Bについて、図2(a)に示す第1条件および図2(b)に示す第2条件を用意している。第1条件は、図2(a)に示すように、第1試験片21と第2試験片22を接触させた状態で、ボルト12およびナット13により締結している。第2試験片22と第3試験片23も同様に締結されている。一方、第2条件は、図2(b)に示すように、第1試験片21と第2試験片22の間に、厚みが10mmの絶縁座14を配置して締結している。第2試験片22と第3試験片23も同様に締結されている。
以上のような試験片2は、不図示の絶縁体(例えば、発泡スチロールや木枠等)の上に載置されている。そして、試験片2の長手方向の両端部には、信号発生器3から出力される電流を印加するための電源線9,10が、銅テープ15により固定されている。なお、電源線9,10の試験片2への固定には、銅テープ15以外の固定方法(例えば半田付け等)を採用しても良い。
電源線9,10にはアッテネータ4を介して信号発生器3が接続されている。信号発生器3は、一般的なRF信号発生器であり、試験片2に対して、1.7MHz以上、3MHz以下の周波数の電流を印加することが可能なものである。周波数を1.7MHz以上、3MHz以下としているのは、車上子と地上子の情報の授受は、1.7MHz以上、3MHz以下の周波数帯の磁界に干渉を受けやすいことから、試験片2に、1.7MHz以上、3MHz以下の周波数帯の磁界を発生させるためである。また、アッテネータ4は一般的な減衰器であり、信号発生器3から出力される電流によって、試験片2に対して、1.7MHz以上、3MHz以下の周波数の電流を印加することが可能なものを適宜選定する。
カメラ5は、撮影範囲Rに試験片2全体が含まれるよう、試験片2の電波暗室の天井側(上面側)に、不図示の三脚等により固定されている。また、カメラ5は、USBケーブル等により制御用コンピュータ8に電気的に接続されているため、カメラ5が撮影した画像は制御用コンピュータ8に出力される。
スペクトラムアナライザ6(計測器の一例)は、磁界強度を測定可能な一般的なスペクトラムアナライザであり、ループ型の磁界プローブ7を備えている。スペクトラムアナライザ6は、LANケーブル等により制御用コンピュータ8に電気的に接続されている。これにより、スペクトラムアナライザ6は、磁界プローブ7が測定した信号を周波数解析し、周波数解析した磁界強度に関するデータを制御用コンピュータ8に出力することができる。
また、磁界プローブ7は、試験片2との距離が一定に保たれた状態で使用される。具体的には、試験片2を構成する第1試験片21と第2試験片22と第3試験片23の、それぞれの上面には、発泡スチロール等の絶縁体からなる位置決めブロック11A,11B,11Cが載置されており、磁界プローブ7は、位置決めブロック11A,11B,11Cの上面に接するように位置されることで、試験片2との距離が一定に保たれる。本実施形態においては、試験片2と磁界プローブ7の距離(すなわち、位置決めブロック11A,11B,11Cの厚み)を50mmとしているが、これはあくまで一例であり、試験片が模擬する鉄道車両の部位と車上子との距離等に基づいて適宜設定される。
制御用コンピュータ8は、一般的な電子計算機であり、磁界強度の測定のために専用のプログラムが記憶されている。当該プログラムは、カメラ5から出力される映像に基づき、周知技術の画像解析により、試験片2上における磁界プローブ7の位置(図1中のXY方向の位置)を特定することが可能である。そして、磁界プローブ7の位置と、スペクトラムアナライザ6から出力される磁界強度に関するデータとを関連付けて、制御用コンピュータ8に記録する。そして、特定された磁界プローブ7の位置と、これに関連付けられた磁界強度に関するデータを用いて、例えば図4や図6に示すように、カメラ5により得られる試験片2の実画像に、磁界強度の分布図を重畳して表示することが可能である。なお、磁界プローブ7の位置の特定は、画像解析に限らず、磁界プローブ7が位置マーカを備えることとし、当該位置マーカの位置を検知することで行っても良い。
(磁界測定方法について)
以上の構成を備える磁界測定システム1によって、以下のように磁界の測定を行う。
まず、信号発生器3から、試験片2に対し、例えば1.7MHzの周波数の電流を印加する。なお、印加する電流の周波数は、1.7MHzに限定されるものではなく、1.7MHz以上、3MHz以下の範囲内において、例えば、鉄道車両の走行用機器(地上子等)が干渉を受けやすい周波数に基づき適宜選択される。
電源線9をプラス側とし、電源線10をマイナス側とすれば、図3に示すように、矢印Yの方向に電流が流れる。すると、試験片2を取り巻くように磁界Mが発生する(右ねじの法則)。なお、図3に示す磁界Mは、あくまで磁界の発生状態を概念的に示すイメージ図である。
そして、試験片2に電流を印加した状態で、磁界プローブ7を、試験片2上の全体を行き来させて、磁界Mの強度(磁界強度)を測定する。なお、本実施形態における磁界強度は、磁界Mにより磁界プローブ7に誘起された電圧値(dBμV)により表される。
(測定結果について)
以上の磁界測定方法により得られる結果について、図4~図7を用いて、以下に説明する。
図4は、第1条件(図2(a))により構成された試験片2の、周波数が1.7MHzの磁界の強度分布図である。磁界の強度はドットの密度により表されており、ドットの密度が高いほど磁界強度が高いことを意味する。
図5(a)は、第1条件により構成された試験片2の第1測定点P1における磁界強度を表すグラフである。図5(b)は、第1条件により構成された試験片2の第2測定点P2における磁界強度を表すグラフである。図5(c)は、第1条件により構成された試験片2の第3測定点P3における磁界強度を表すグラフである。なお、第1測定点P1、第2測定点P2、第3測定点P3とは、それぞれ第1試験片21、第2試験片22、第3試験片23の中央部である。
図6は、第2条件(図2(b))により構成された試験片2の、周波数が1.7MHzの磁界の強度分布図である。なお、磁界の強度はドットの密度により表されており、ドットの密度が高いほど磁界強度が高いことを意味する。
図7(a)は、第2条件により構成された試験片2の第4測定点P4における磁界強度を表すグラフである。図7(b)は、第2条件により構成された試験片2の第5測定点P5における磁界強度を表すグラフである。図7(c)は、第2条件により構成された試験片2の第6測定点P6における磁界強度を表すグラフである。なお、第4測定点P4、第5測定点P5、第6測定点P6とは、それぞれ第1試験片21、第2試験片22、第3試験片23の中央部である。
まず、第1条件により構成される試験片2により得られた結果について説明すると、周波数が1.7MHzの磁界の強度は、図4に示す分布図に表されるように、試験片2の短手方向両端部の近傍を除いて、全体的に100dBμVを超えている。具体的な数値を挙げると、例えば、第1測定点P1においては105.8dBμVであり(図5(a)参照)、第2測定点P2においては105.0dBμVであり(図5(b)参照)、第3測定点P3においては105.7dBμVであった(図5(c)参照)。
そして、第2条件(図2(b))により構成される試験片2により得られた結果について説明すると、周波数が1.7MHzの磁界の強度は、第1条件により構成される試験片2と比べると、75~90dBμV程度と、全体的に磁界強度が低下している。試験片2の長手方向で見ると、第1試験片21側から第3試験片23側に向かうにつれて磁界強度が低下している。具体的な数値を挙げると、例えば、第4測定点P4においては90.1dBμVであり(図7(a)参照)、第5測定点P5においては81.8dBμVであり(図7(b)参照)、第6測定点P6においては76.1dBμVであった(図7(c)参照)。
以上のように、鉄道車両の磁界測定方法および磁界測定システム1によれば、締結部24A,24Bの条件の異なる試験片2を用いて磁界強度の測定を行うことで、第2条件による試験片2であれば、磁界強度の低減を図ることが可能であると把握することができた。そうであれば、実際の鉄道車両のフサギ板を第2条件と同様の締結状態により構成することで、地上子に対するEMI対策を行うことが可能であると考えることが可能である。ただし、本実施形態に示す第1条件、第2条件は、あくまでも試験片の一例として示すものであるため、フサギ板を第2条件と同様の締結状態により構成すべきことを提示するものではない。さらに複数の締結部24A,24Bの条件による試験片や、様々な形状の試験片、様々な材質の試験片、様々なサイズの試験片を製作し、磁界測定を行うことで、複数の条件毎の磁界強度の違いを把握し、EMI対策に適切なフサギ板の形状、材質、サイズ等を選定することが可能である。また、試験片がフサギ板以外の車体の部位を模擬したものであれば、様々な条件の試験片により比較試験を行うことで、その部位についての形状、材質、サイズ等を選定することが可能である。
以上説明したように、本実施形態の鉄道車両の磁界測定方法は、(1)鉄道車両の車体が放射する磁界を測定するための鉄道車両の磁界測定方法において、車体の一部を模擬する試験片2と、試験片2に所定の周波数の電流を印加するための信号発生器3と、磁界強度を測定する計測器(スペクトラムアナライザ6)と、を用い、信号発生器3から試験片2に対して電流を印加し、計測器(スペクトラムアナライザ6)により、試験片2に発生する磁界のうち、所定の周波数の磁界強度を測定すること、所定の周波数は、1.7MHz以上、3MHz以下であること、を特徴とする。
(2)(1)に記載の鉄道車両の磁界測定方法において、試験片2は、車体の、鉄道車両が走行する軌道と対向する底部(例えばフサギ板)または前記底部近傍の部位を模擬したものであること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載の鉄道車両の磁界測定方法において、計測器(スペクトラムアナライザ6)による磁界強度の測定は、鉄道車両の走行に利用される地上子および車上子の情報の授受に悪影響を与える磁界の強度を測定するものであること、を特徴とする。
上記の鉄道車両の磁界測定方法によれば、試験片2を様々な条件で作成し、磁界強度を測定することにより、条件毎の磁界強度の違いを把握することが可能である。これにより、磁界強度を低減可能な条件を選定して、鉄道車両の設計に反映させることが可能となるため、鉄道車両の試作段階で、沿線に配設置される鉄道車両の走行用機器(例えば車上子と情報の授受を行う地上子)に対するEMI対策を行うことが容易となる。試験片の条件とは、例えば、材質、形状、サイズ、締結部24A,24Bの締結のしかた等である。
なお、上記の実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。例えば、本実施形態の試験片2の大きさや形状は、あくまで一例である。試験対象となる鉄道車両のフサギ板の形状や、鉄道車両の試験対象となる部位に合わせて、試験片の大きさや形状は適宜設定される。
1 磁界測定システム
2 試験片
3 信号発生器
4 アッテネータ
5 カメラ
6 スペクトラムアナライザ(計測器の一例)
7 磁界プローブ
8 制御用コンピュータ

Claims (4)

  1. 鉄道車両の車体が放射する磁界を測定し、前記車体のEMI対策を容易とするための鉄道車両の車体の磁界測定方法において、
    前記車体の一部を模擬する電気回路を備えない試験片と、前記試験片に所定の周波数の電流を直接に印加するための信号発生器と、磁界強度を測定する計測器と、を用い、
    前記信号発生器から前記試験片に対して前記電流を印加し、
    前記計測器により、前記試験片に発生する磁界のうち、前記所定の周波数の磁界強度を測定すること、
    前記所定の周波数は、1.7MHz以上、3MHz以下であること、
    を特徴とする鉄道車両の車体の磁界測定方法。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、 前記試験片と前記計測器との距離を一定に保つための絶縁体からなる位置決めブロックを、前記試験片に直接に載置すること、
    を特徴とする鉄道車両の車体の磁界測定方法。
  3. 請求項1または2に記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、
    前記試験片は、前記車体の、鉄道車両が走行する軌道と対向する底部または前記底部近傍の部位を模擬したものであること、
    を特徴とする鉄道車両の車体の磁界測定方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の鉄道車両の車体の磁界測定方法において、
    前記計測器による前記磁界強度の測定は、鉄道車両の走行に利用される地上子および車上子の情報の授受に悪影響を与える磁界の強度を測定するものであること、
    を特徴とする鉄道車両の車体の磁界測定方法。
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