JP7351799B2 - 針貫入試験装置および針貫入試験方法 - Google Patents
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そのため、非特許文献1には、地盤等の強度を簡易に確認できる針貫入試験が開示されている。針貫入試験は、地盤等への針の貫入長さLと針貫入時の荷重Pを測定し、針貫入長さに対する荷重Pの比率である針貫入勾配Np(=P/L)を求め、この針貫入勾配から一軸圧縮強さを推定するものである。このような針貫入試験を実施するための装置として、非特許文献1には、携行型形式のものと机上型形式のものが開示されている。携行型試験機は、針を保持する針チャック部が持ち手部分の内部に設けられたコイルばねと接続されており、針を供試体に貫入する際の荷重に比例してコイルばねが圧縮されるものである。持ち手部分を保持した状態で針を供試体に押し当て、針が供試体に貫入した際のコイルバネの縮みから貫入時の最大荷重を検出する。一方、机上型試験機は、架台に載置された供試体に対して、機械的に制御された針を貫入するものである。
携行型試験機を利用した針貫入試験は、手作業による測定であるため、針の貫入速度や貫入角度にばらつきが生じるおそれがある。また、貫入過程での荷重変化を把握し難いことから、異物接触の影響や強度の変化を適切に把握できないおそれもある。
机上型試験機を利用した針貫入試験は、現地から採取した試料を試験室に持ち帰って所定の形状の供試体を作成してから架台に設置する必要があるため、作業に手間と時間がかかる。また、測定対象物が改良土の場合、養生期間を経て強度が発現されるため、所定の養生期間(例えば、材齢7日、材齢28日等)が経過した供試体ごとに測定を行う場合がある。その際には、供試体を多数準備する必要があり、供試体の作成に手間がかかる。また、複数の供試体に対して測定を行う場合、供試体ごとにばらつきが生じるおそれもある。
前記チャック機構は前記通路に沿って移動することで、複数の前記貫入機構のうち最後部に位置する前記貫入機構を最前部に誘導するとともに前記貫入機構を測定対象面に誘導する。前記貫入針は、前記チャック機構により前記貫入機構が前記測定対象面に誘導された際に前記測定対象面に貫入される。前記本体部は、複数の前記貫入機構の前記貫入針が前記測定対象面に貫入した状態にあるときに、複数の前記貫入機構の前記凸部が前記溝内において前後方向に連なることにより形成されたレールに沿って前後方向に移動可能である。そして、前記測定手段は、前記貫入針が前記測定対象面に貫入された際の貫入抵抗荷重を測定する。
また、本発明の針貫入試験方法は、前記針貫入試験装置を利用するものであって、前記針貫入試験装置を所定の位置に設置する設置工程と、前記チャック機構で前記貫入機構を保持する保持工程と、前記チャック機構を前記通路に沿って移動させて前記貫入機構を前記測定対象面に誘導するとともに、前記貫入針を前記測定対象面に貫入させる測定工程と、前記チャック機構を前記貫入機構から取り外す測定終了工程とを備えている。
かかる針貫入試験装置および針貫入試験方法によれば、通路に沿って移動させた貫入機構により貫入針を測定対象面に貫入させるため、針の貫入角度や貫入速度にばらつきが生じ難い。その結果、針の貫入長さや貫入抵抗荷重を精度良く測定することが可能となる。針貫入試験装置は、現地において測定することが可能なため、現地から試料を採取する従来の試験方法に比べて作業の手間を大幅に削減できる。
また、複数の前記貫入機構が前後方向に並設されており、前記通路が側面視逆U字状を呈しており、前記チャック機構が複数の前記貫入機構のうち最後部に位置する前記貫入機構を最前部に誘導し、前記本体部が、複数の前記貫入機構の貫入針が測定対象面に貫入した状態にあるときに、複数の前記貫入機構をガイドにして前後に移動可能であるため、本体部を移動させつつ測定対象面に対して連続的に針貫入試験を実施することができる。そのため、複数個所における試験を簡易に実施することが可能となる。なお、前記貫入針は、前記貫入機構の上下にそれぞれ設けられているのが望ましい。
図1に示すように、針貫入試験装置1は、本体部2と、貫入機構3と、チャック機構4と、データ記録手段5とを備えている。針貫入試験装置1は、前後方向に移動可能に構成されている。また、貫入機構3は、針貫入試験装置1の進行方向(前後方向)に沿って複数並設されている。
本体部2の外周面には、図1(b)に示すように、チャック機構4が走行可能な通路21が形成されている。本実施形態の通路21は、本体部2の外面に形成された左右一対の溝形のレールであって、平行に形成されている。通路21は、本体部2の外面に沿って形成されており、側面視逆U字状を呈している。また、通路21の両端部(本体部2の前面側の端部および本体部2の後面側の端部)は、横方向(外方向)に延びていて、チャック機構4を横方向に誘導するように構成されている。
図1(c)に示すように、本体部2の内部下端には、ガイド部材22が形成されている。ガイド部材22は、本体部2の前後方向(図1(a)において左右方向)に沿って延設されている。ガイド部材22には、貫入機構3の側面に形成された凸部34が挿入される溝23が形成されている。
貫入針32は、貫入機構31の上下にそれぞれ設けられている。貫入針32は、測定対象面に貫入される。貫入針32は、貫入機構3の上面または下面に対して、垂直に伸びている。貫入針32には、もめん針2号(φ0.84mmまたは0.89mm、長さ54.5±1.4mm)を使用することができる。
測定手段33は、貫入針32が測定対象面に貫入された際の貫入長さおよび貫入抵抗荷重を測定する。測定手段33は、いわゆるロードセルである。測定手段33の測定結果は、データ記録手段5に送信される。
測定手段33は、貫入針32aが測定対象面に貫入した際の貫入長さおよび貫入抵抗荷重を測定し、データ記録手段5に測定結果を送信する。データ記録手段5がデータを受信すると、測定結果を記録するとともに、表示手段にデータを転送する。表示手段に表示されたデータを確認することで、測定結果をオンタイムで確認できる。データ記録手段5は、測定手段33の測定結果に基づいて、自動的に一軸圧縮強さを算出するようにしてもよい。
次に、図6(a)および(b)に示すように、チャック機構4を通路21に沿って移動させることで、チャック機構4をもとの位置(本体部2の後方)に移動させる。チャック機構4を内側(他のチャック機構4側)に移動させた後、本体部2の外面に沿って移動させる。このとき、チャック機構4は、本体部2の前面において上昇させた後、本体部2の上部において前側から後側に移動し、本体部2の後面において下降させる。以下、保持工程S2、測定工程S3、測定終了工程S4を行う。
また、針貫入試験装置1は、原位置の地盤面に対して試験を実施することが可能なため、現場から試料を採取して試験室において試験を行う従来の試験方法に比べて作業の手間を大幅に削減できる。また、材齢日数に応じて供試体を作成する必要もないため、複数の供試体を作成する手間を必要としない。
また、前後方向に並設された複数の貫入機構3をガイドにして本体部2を移動させることで、本体部2を移動させつつ測定対象面に対して連続的に針貫入試験を実施することができる。そのため、複数個所における試験を簡易に実施することが可能となる。このとき、貫入機構3は、貫入針32が地盤に貫入されているため、本体部2の移動時に地盤から反力を確保した状態で、本体部2を誘導することができる。
針貫入試験装置1を自動的に制御することで、地盤改良工事を広範囲に実施した場合でも、効率的に測定することができるとともに、省力化、省人化が可能である。複数の針貫入試験装置1を並設して測定すれば、より効率的である。
例えば、前記実施形態では、地盤改良体に対して針貫入試験を行う場合について説明したが想定対象面は限定されるものではなく、例えば、自然地盤であってもよい。
また、並設される貫入機構3の数は限定されるものではなく、例えば、二つや三つであってもよいし、五つ以上であってもよい。
チャック機構4の構成は、貫入機構3を保持することが可能であれば、限定されるものではない。
通路21は溝形のレールに限定されるものではなく、例えば、突条であってもよい。
データ記録手段5は、必ずしも本体部2内に配設されている必要はない。
本体部2の移動のための動力は限定されるものではなく、例えば、自走式であってもよいし、牽引式であってもよい。
2 本体部
21 通路
3 貫入機構
32 貫入針
33 測定手段
4 チャック機構
5 データ記録手段
Claims (3)
- 貫入針および測定手段を備える貫入機構と、
前記貫入機構を保持するチャック機構と、
前記チャック機構が移動可能な通路と、
前記通路が外周面に形成された本体部と、
前記測定手段の測定結果を記録するデータ記録手段と、を備える針貫入試験装置であって、
複数の前記貫入機構が前後方向に並設されていて、
前記貫入機構の側面には凸部が突設されており、
前記本体部の内部下端には、前記凸部が挿入される溝が形成されいて、
前記通路は、側面視逆U字状を呈しており、
前記チャック機構は、前記通路に沿って移動することで、複数の前記貫入機構のうち最後部に位置する前記貫入機構を最前部に誘導するとともに測定対象面に誘導し、
前記貫入針は、前記チャック機構により前記貫入機構が前記測定対象面に誘導された際に前記測定対象面に貫入され、
前記本体部は、複数の前記貫入機構の前記貫入針が前記測定対象面に貫入した状態にあるときに、複数の前記貫入機構の前記凸部が前記溝内において前後方向に連なることにより形成されたレールに沿って前後方向に移動可能であり、
前記測定手段は、前記貫入針が前記測定対象面に貫入された際の貫入抵抗荷重を測定することを特徴とする、針貫入試験装置。 - 前記貫入針が、前記貫入機構の上下にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の針貫入試験装置。
- 請求項1または請求項2に記載の針貫入試験装置を利用した針貫入試験方法であって、
前記針貫入試験装置を所定の位置に設置する設置工程と、
前記チャック機構で前記貫入機構を保持する保持工程と、
前記チャック機構を前記通路に沿って移動させて前記貫入機構を前記測定対象面に誘導するとともに、前記貫入針を前記測定対象面に貫入させる測定工程と、
前記チャック機構を前記貫入機構から取り外す測定終了工程と、を備えていることを特徴とする、針貫入試験方法。
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JP2004278114A (ja) | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Nitto Seiko Co Ltd | 自動貫入試験機 |
JP2005030142A (ja) | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Tadashi Taki | 地中壁の築造工法、地中壁の築造装置および地中壁の築造装置におけるチェーン式掘削装置 |
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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地盤工学会 地盤調査規格・基準委員会,第10章 針貫入試験,地盤調査の方法と解説,二分冊の1,公益社団法人 地盤工学会,2013年,pp.426-432 |
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