JP7350532B2 - 遠心機 - Google Patents

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Description

本発明は医学、化学、薬学等の分野で使用される連続ロータを用いる遠心機に関する。
回転するロータの内部に試料を連続的に供給し、ロータの中心に移動した比重の小さい液体(廃液)をロータから外部に排出させながら連続的な遠心分離運転を行う遠心機が知られている。連続的な遠心分離を行う遠心機には、連続遠心しかできない連続遠心機(専用機)と、通常の遠心機に連続遠心分離用の連続ロータを接続して実行するものがある。後者の遠心機では、連続用ロータとそうでないロータ(通常ロータ)のいずれかを装着して運転可能である。この後者の遠心機には、装着されたロータの種類を読み取る機能が付いており、ロータの種類毎にロータの回転制御等を適切に選択し、遠心分離運転を行う。この遠心機に連続ロータを装着した際には、ロータ室の外部から内部にわたって試料の供給用パイプと廃液の排出用パイプを配管すると共に、回転中の連続ロータに試料の供給を行い、連続ロータから廃液の排出を可能とする。このような連続ロータを使用する遠心機として、例えば、特許文献1の技術が知られている。
特開平7-256150号公報
特許文献1のような連続ロータを使用する遠心機では、送液するためのポンプや、送液用のタンクに専用のセンサを設置し、液量等が異常となった場合にセンサによって検知するようにしていた。この場合、ポンプやセンサは遠心機本体とは別途用意するため、ユーザによって使用するセンサの種類が異なることが多い上に、液量等の異常の検知は遠心機とは別の制御部、例えば外部のPC(Personal Computer)を用いて行うことが多かった。ここで従来の遠心機の構成を図8を用いて説明する。
図8は従来の遠心機101における液漏れ検知システムを示す図である。遠心機101は、ロータ室3に、アングルロータ(図示せず)やスイングロータ(図示せず)を装着可能であるが、外部から連続的な送液を可能とする送液機構(供給用パイプ23、排出用パイプ24等)を設け、連続ロータ30を装着し、回転中の連続ロータ30との液体の送出及び排出を可能とすれば、連続的な遠心分離運転が可能となる。ここでは遠心前試料入れ21からバッファ液又は被分離試料をポンプ22を用いて吸引し、連続ロータ30から排出された排出用パイプ24の途中に流量計112を設け、流量計112の出力をPC121に接続して、排出された液量をPC121で監視できるようにした。PC121は、パーソナルコンピュータであって、ここではデスクトップ型のものを用いている。PC121は本体部122と、キーボード123と、モニター124を含んで構成されるが、これ以外の構成を含んでも良いし、ノート型やタブレット型のPCであっても良い。本体部122には、ポンプ22の稼働状況を示す信号115が入力される。遠心後試料入れ25には、水位計111等の流体センサが設けられ、その出力がPC121に接続されることにより、PC121は遠心後試料入れ25の液量を検出することができる。以上のように、外部のPC121を設けてセンサ類を設けると、試料漏れを効果的に検出することができる。しかしながら、PC121を設けるにはコスト上昇に繋がる上に、PC121と遠心機を連動させるには、それぞれに合わせて個別にカスタマイズして対応する必要があり、製品販売価格が更に上昇してしまう。連続ロータの使用時に液漏れが起きたことを直接検知するための専用のセンサ(液漏れセンサ等)を予め遠心機に内蔵することも考えられるが、連続ロータの使用は一部のユーザのみであって、そのコスト増を全ユーザに負担させるのは難しい。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、連続ロータ以外のロータも運転可能な遠心機において、特別なセンサを追加することなく連続ロータ使用時の液漏れを検知可能とするものである。
本発明の他の目的は、連続ロータ以外のロータも運転可能な遠心機の連続ロータ運転時に、モータと制御部から得られる各種情報を用いて液漏れの発生を検知することにより、液漏れ検知機能付加による製造コストの上昇を抑制することにある。
本発明のさらに他の目的は、連続ロータ以外のロータも運転可能な遠心機において、遠心機本体側で液漏れを検知した際に、表示装置にアラームを発するか、又は、ロータの回転を自動的に停止させることにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、モータによって回転するロータと、ロータを収納するボウルと、モータを制御する制御部と、ロータの回転中に試料をロータの内部に送る機構を備えた遠心機において、制御部はロータの稼働情報を示す測定値を監視することによってロータからの液漏れを検出するように構成した。ロータの稼働情報を示す測定値は、例えば、ロータの加速中に測定されたロータの慣性モーメント、ロータの回転中のモータの電流値、モータのPWM制御のデューティ比のいずれか一つ以上である。ロータの慣性モーメントの測定は、制御部が連続ロータを一定の低速回転で回転させながらバッファ液を送液してロータの内部を満たし、その後に高速の設定遠心運転回転数まで加速させた時の加速中に測定すると良い。また、ロータの稼働情報を示す測定値として、これらの例示だけに限られず、他にもモータの電流値や、モータの滑り等を含むように構成しても良い。
本発明の他の特徴によれば、遠心機は、遠心運転状態を表示する表示部を備え、制御部は、ロータからの液漏れを検出したら表示部に液漏れが発生したことを表示して、警告を発するようにした。この表示と共に、モータの回転を停止させて、さらに送液機構による試料の送液を停止させるように構成しても良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、ロータと、ロータを収納するボウルと、モータを制御する制御部と、ロータの回転中に試料をロータの内部に送る送液機構と、を備えた遠心機において、制御部は、連続ロータを加速させて低速の定回転で回転させながらバッファ液を送液してロータの内部を満たし、その後にロータを高速の設定遠心運転回転数まで加速させ、ロータの2回目の加速の時にモータの制御信号、例えば、測定された電圧値や電流値と回転数信号から送液機構からの液漏れの発生の有無を判別するように構成した。制御部は、液漏れの発生を判別したら表示部に液漏れをしている旨の警告を発する。さらに制御部は、ロータの2回目以降の定速回転時においても、モータの制御信号、測定された電圧値や電流値と回転数信号から送液機構からの液漏れの発生の有無を判別し、液漏れの発生を判別したら表示部に液漏れをしている旨の警告を発するようにしても良い。
本発明によれば、遠心機において連続ロータを用いた運転時に、制御部は、モータの制御のための信号やロータの稼働情報を示す測定値から得られる各種情報を用いて、連続ロータの液漏れを電気的に検知するので、専用の液漏れ検知センサを設けることなしで、遠心機本体側で運転中の不具合を発見できる。特に、モータから得られる情報の中で、回転数の変化からロータの慣性モーメントを測定するので、正常時の慣性モーメントと測定された慣性モーメントを比較することによって液漏れの発生を効果的に検知できる。
本発明の実施例に係る遠心機1の縦断面図である。 (A)は時間の経過と連続ロータ30の回転数及びモータ8の電流との関係を示すグラフであり、(B)は時間の経過と連続ロータ30内に満たされる液量との関係を示すグラフである。 制御部10内に予め記憶される連続ロータ30毎の情報の一例を示すデータテーブル50である。 本実施例において液体漏れが生じた状態の遠心機1を示す縦断面図である。 本実施例の遠心機1における遠心分離運転の制御手順を示すフローチャートである(その1)。 本実施例の遠心機1における遠心分離運転の制御手順を示すフローチャートである(その2)。 本実施例の遠心機1における液漏れ等が発生した際の画面表示例である。 従来の遠心機101における液漏れ検知システムを示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、上下左右の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は、本発明の実施例に係る遠心機1の断面図である。遠心機1は分離する試料を保持して回転する連続ロータ30と、連続ロータ30を収容するロータ室3と、ロータ室3の上部開口を閉塞するようにして開閉自在に設けられたドア5と、ドア5が取り付けられる筐体2と、ユーザによる遠心分離条件の設定操作を受け付けると共にユーザに対して運転状態等の各種情報の表示する操作パネル11と、連続ロータ30を回転させる駆動手段たるモータ8と、これらを制御するための制御部10を含んで構成される。ここで使用される連続ロータ30は、市販されている公知のものである。
ボウル4の下部には、ボウル4の内外を連通する貫通穴4aが設けられ、モータ8から回転軸7が貫通穴4aを貫通してロータ室3内に伸び、回転軸7の先端の嵌合部に連続ロータ30が装着される。ここで回転軸7に装着されるロータは、従来から広く用いられるアングルロータやスイングロータでも良いが、ロータの回転中に試料を供給及び排出可能な連続ロータ30も取り付け可能である。図1の例では連続ロータ30を装着した状態を示している。連続ロータ30の上側には、板状の支持固定板15が設けられ、その上部にはボウル4の貫通穴4bを介して外部からロータ室3の内部に試料を送る送液機構が設けられる。送液機構は、供給用パイプ23と排出用パイプ24と、ポンプ22と、連続ロータ30へ送液するシール部材(シールユニット)35を含んで構成される。以上のように本実施例の遠心機1は、ドア5を閉鎖した状態でも外部から供給用パイプ23と排出用パイプ24を配管可能な構成とされる。
シール部材35は連続ロータ30の上側に設けられるものであって、試料を供給すると共に、連続ロータ30の上澄み液を排出させる流路を形成する。シール部材35は非回転部材であり、連続ロータ30の回転軸線A1と同軸上に上下方向に連続する注入通路36が形成され、試料の供給用パイプ23が接続される。注入通路36の外周側には、排出される上澄み液を排出するための排出通路37が形成される。排出通路37は支持固定板15の上側において、回転軸線A1から交差する方向に延びて上端接続部37aに排出用パイプ24が接続される。供給用パイプ23は、遠心前試料入れ21からポンプ22によって試料や試料を連続ロータ30に供給する管路であり、注入口36aに接続される。ここでは試料タンクを1つしか図示していないが、複数設けるようにして、図示しない切替弁を介し供給する液体を選択しても良い。
連続ロータ30は、主にロータボディ31、コア体32、排液器34、シール部材35等からなる。シール部材35は非回転状態で支持固定板15にて保持される。一方、ロータボディ31とコア体32は、蓋部材となるリッド38により一体となるように固定され、ロータボディ31下面に設けられた軸穴に、回転軸7の上端に設けられるクラウン(図示せず)が係合する。これによりロータボディ31とコア体32はモータ8によって回転され、ロータボディ31内の分離される液体(被分離試料)に遠心力を付与することができる。本実施例の連続ロータ30は、遠心分離空間31aの容量にもよるが、10000rpmから18000rpmで使用される。
コア体32には、上部に排出液溜めの空間が設けられ、その下側に注入液溜めの空間が形成される。シール部材35から回転軸線A1と同軸上に下方向に延びる注入通路36の下端周辺は、コア体32の上部に設けられた注入液溜めに非接触状態で位置づけられるため、連続ロータ30の回転中にも注入液溜めに供給される液体を供給可能である。コア体32には注入液溜め33から径方向外側に向けて延びる、複数の試料通路32bを介して円筒壁32aの外部であって、遠心分離空間31aに到達する。試料通路32bの上側入口部分となる窪み部分に近接する注入通路36の下端部は、回転する部分(ロータボディ31、コア体32、リッド38等)と非接触状態に保たれる。また、非回転部分であるシール部材35や、注入通路36、排出通路37等の部品と、回転部分であるロータボディ31とコア体32の間は、シール液体溜め39に満たされる液体によりシールされており、連続ロータ30の内部空間と外部空間(ロータ室3の空間)が完全にシールされる。
連続ロータ30を使用した被分離試料(サンプル液)の分離システムについて説明する。被分離試料は注入液溜め33から注入され、コア体32の試料通路32bを経由して、ロータボディ31とコア体32で形成された遠心分離空間31aに入る。この遠心分離空間31aにて被分離試料が遠心分離され、分離された試料は半径方向外側になる程質量の重い物質が位置し、半径方向内側になる程質量の小さな物質が位置するようになる。更に連続的に被分離試料が注入液溜め33に供給されると、徐々に半径方向内側に位置する質量の小さな物質はコア体32の円筒壁(コア)32aの内側部分を上方向に移動し、最終的には、円筒壁32aの上側に形成された複数の縦方向溝(図の断面では見えない)を通って排出液溜めの空間に到達する。
排出液溜めに入った排出液はコア体32と一緒に回転しているため、半径方向外側面に遠心力によりその内周面が垂直になるよう集められ、排液器34に形成される排出溝(図示されていない)から排出液が排液器34の吸引溝(図示せず)内に汲み込まれる。このように排出液溜めに入った廃液(上澄み液)はポンプ作用によって排出通路37に汲み上げられ、注入通路36の外側に同心状に設けられた排出通路37を経て、排出通路37の上端接続部37aから連続ロータ30の外部に排出される。上端接続部37aに接続される排出用パイプ24は、遠心後試料入れ(廃液タンク)25に接続される。ここでは、遠心前試料入れ21と遠心後試料入れ25を、カップ状の容器であるとして図示しているが、容器の形状や大きさは任意である。
連続ロータ30の底面には円筒部が形成され、円筒部の底面の周方向に複数の識別子(例えば図示しないマグネット)が配置される。連続ロータ30に識別子を設けることは公知であり、回転軸7の近傍には連続ロータ30の識別子を識別するロータID識別センサ13が設けられる。制御部10は、遠心機1の全体の制御をするもので、マイクロコンピュータや記憶装置を含んで構成される。制御部10はモータ8へ駆動電力を供給するように制御し、回転計9の出力信号とロータID識別センサ13の信号を入力する。また、ロータ室3の温度を測定する図示しない温度センサの出力も入力される。制御部10は、モータ8の回転制御や操作パネル11への情報の表示と入力データの取得等の遠心機1の全般の制御を行う。制御部10はモータ8の回転数や、モータ電流や電圧等の制御信号を読み取ることができる。モータ8の回転数は連続ロータ30の回転数と等しく、連続ロータ30の稼働情報を示す測定値である。また、モータ電流や電圧も連続ロータ30の稼働情報を示す別の測定値である。
制御部10は読み取ったモータ8の回転数等から適切な制御値を設定し(PWM,すべり、電圧等)、モータ8を必要な回転数で回転する様に制御する。尚、図1では図示していないが、遠心機1には図示しない冷却装置が設けられる機種もあり、その場合、制御部10はコンプレッサモータの運転制御によるロータ室3の温度管理を行う。
図2(A)は時間の経過と連続ロータ30の回転数41とモータ8の電流値42との関係を示すグラフである。連続ロータ30を使用して連続分離を行う際は、送液用の供給用パイプ23を接続し、ポンプ22(図1参照)からバッファ液又はサンプル液を送液しながら行う。最初に、時刻0において連続ロータ30を空の状態で回転を開始し、その後、バッファ液の供給を行う所定の低速回転数R(例えば3,000rpm程度)まで加速させる。時刻tにて連続ロータ30が整定したら、ポンプ22をオンにしてバッファ液の送液を開始して、連続ロータ30内をバッファ液で満たす。
この時刻0から時刻tまでのモータ8に流れる電流値42は、モータ8の始動直後に始動電流のために矢印42aのように大きくなり、時刻tにて定速運転になると矢印42bのように大きく低下する。連続ロータ30が回転数Rの一定速度で安定すると、矢印42cのように電流値42はほぼ一定の値になる。時刻tにて連続ロータ30の内部がバッファ液で満たされたら、制御部10は連続ロータ30を遠心分離運転を行う設定回転数Rまで加速させる。この加速時の電流値42は、矢印42dのように加速開始後に大きく増加し、加速終端付近ではモータ8の回転が高速になるため矢印42eのようにほぼ一定値に近づく。時刻tにおいて連続ロータ30の加速が完了して所定の回転数Rで整定した状態で、ユーザはサンプル液から分離したい試料(サンプル液)に切り替えて供給用パイプ23から連続ロータ30の内部に送液する。このようにして連続ロータ30の内部にサンプル液を連続的に供給しながら連続的に遠心分離を行う。この遠心分離運転によって、連続ロータ30に送液されたサンプルを遠心分離空間31a(図1参照)内で効率的にペレット化できる。そして、遠心分離終了後に、作業者は必要に応じて、連続ロータ30から排出された上澄み液の入った遠心後試料入れ25を回収したり、又は連続ロータ30内のペレット(堆積物)を回収したりする。
モータ8の回転が一定速度になると、時刻t以降で電流値42が矢印42fのように大きく低下して矢印42gのような定常状態となる。このときに何らかの要因、例えば連続ロータ30の内部からの液漏れにより連続ロータ30の全体重量が低下したり、液漏れにより回転部付近に液があることで抵抗となったりすると、矢印42gに示すモータ8の電流値が変動するので、制御部10が電流値42を連続的に監視することによって送液状態の異常発生を検出することが可能となる。
図2(B)は時間の経過と連続ロータ30内に満たされる液量43との関係を示すグラフである。縦軸が連続ロータ30の内部に共有されたバッファ液又は被分離試料の液量43である。ここでは実線で示す液量43が正常時の液量であり、点線で示す液量44が液漏れ発生時の連続ロータ30内部の液量を示している。時刻t~tの連続ロータ30の低速回転数Rに被分離試料が連続ロータ30の内部に供給され、矢印43aに示すように液量43が増加する。しかしながら、送液機構のいずれかの箇所で液漏れが生じて連続ロータ30の内部に正常に供給されない場合は、点線で示す液量44のように、液量増加が通常よりも遅くなってしまう。特に、正常なら液量が規定量に到達しているはずの時刻tにおいて、矢印44aのように連続ロータ30内には半分の液量しか満たされていない場合もありうる。この場合は、連続ロータ30の内部が規定量に満たされるのは矢印44bの時刻tにまで遅れることになるので、矢印42c~42eに至る正常時の電流値42とは異なる電流値となる。制御部10はこの電流値の変化を監視することによって液漏れによる送液エラーが生じたか否かを監視できる。
電流値42の監視だけで送液エラーを監視することに加えて、連続ロータ30の慣性モーメントを測定し、予め制御部10の図示しない記憶装置に格納した連続ロータ30の慣性モーメント値と比較することによって送液エラーを検出することも有効である。慣性モーメントの具体的な測定方法は、例えば出願人の先願、特開2012-223664号公報に記載されている。慣性モーメントの測定のためには、モータ8の電流を検出する電流検出器と、インバータの実効電圧を検出する電圧検出器を設け、制御部10は連続ロータ30を所定のトルクになるように制御し、電流検出器により検出された電流と電圧検出器による検出された電圧の積を、回転計9(図1参照)で検出されたモータ8の回転速度(回転数)で除算し、これをあらかじめ定められたトルク定数に掛け算する。この慣性モーメントの算出のために必要なインバータ、電流検出器、電圧検出器は、従来の遠心機1に備わっているので、制御部10は追加の機器を必要とせずに慣性モーメントの測定用のソフトウェアを組み込むことで本実施例の実現が可能である。
本実施例では第1の回転数Rから第2の回転数Rへの加速過程で連続ロータ30の慣性モーメントを測定する。つまり、制御部10は連続ロータ30を第1の回転数Rから第2の回転数Rまで加速させ、電流検出器によるモータの平均電流と、直流電圧検出器によるインバータ変換器の直流電源平均電圧と、速度検出手段によるロータ又はモータの平均回転数に基づいて、トルク定数に掛けて慣性モーメントを算出する。算出された慣性モーメント値は、連続ロータ30の稼働情報を示す別の測定値である。図2(B)の液漏れ発生時の液量44からわかるように、時刻tからtにおいて、正常時の液量43と異常時の液量44は大きく異なるため、慣性モーメントを測定して、予め記憶された正常時の慣性モーメントと比較することによって、液漏れ状態を効果的に検出することができる。
図3は制御部10内に予め記憶される連続ロータ30毎の情報の一例を示すデータテーブル50である。このデータテーブル50は、制御部10内の図示しない記憶装置内に予め記憶しておくもので、装着される連続ロータ30の名称(ロータ名51:例えば型式番号又はロータID)と、そのロータの許容する最高回転速度52、連続ロータ30を回転軸7に装着して回転させる際の慣性モーメント53、連続ロータ30が一定速度で回転している際の電流値(整定中電流54)等が含まれる。慣性モーメント53は、ロータボディ31の内部にバッファ液を満たした状態で予め測定された値である。整定中電流54は、連続ロータ30の回転数によって変更するので、複数の回転数に対応する電流値を格納しておくと良い。このように予め連続ロータ30に対する固有の情報を格納しておくと、制御部10は、連続ロータ30の回転開始直後にロータID識別センサ13(図1参照)を介して読み取られたロータIDから連続ロータ30のロータ名51を認識し、その連続ロータ30に対応する慣性モーメント53や整定中電流54の値を識別できる。従って、制御部10は、実際に測定された慣性モーメントの値と、データテーブル50中に含まれる慣性モーメント53の値を比較することによってバッファ液が正しくロータボディ31の内部に満たされているか否かを判断できる。さらに、制御部10は、回転中のモータ8の電流値を測定し、実際に測定されたデータテーブル50中に含まれる整定中電流54の値と比較することによって連続ロータ30が正常の状態で回転しているか否か判断できる。
図4は本実施例の遠心機1において液体漏れが生じた状態を示す縦断面図である。ここでは何らかの理由によって供給用パイプ23からシール部材35への接続部分から被分離試料が連続ロータ30の外部に漏れて、又はシール部材35から排出通路37の接続部分から廃液が漏れて、それらの液体60がボウル4内にたまった状態を示している。この場合は回転軸7が液体に浸ったり、ロータボディ31の下部が液体60に浸ったりする。また、ボウル4の内部の容積も変わるので、連続ロータ30の回転時の抵抗(風損)なども変化する場合もある。このように液体60が漏れるという異常な現象が起こると、連続ロータ30の回転動作にも影響が出るため、モータ8の定速回転時の電流値にも影響が生ずる。逆に正常時においては、最初に入れるバッファ液や作業手順が決まっているため、連続ロータ30の重量や慣性モーメント、加速時の負荷等は遠心分離対象の試料によるばらつきが小さく、それらの情報は事前に制御部10内の図示しない記憶装置内に記憶させておけば、制御部10によるモータ8への電流値等の監視によって、送液機構に異常が発生しているか否かを監視可能となる。
次に図5及び図6のフローチャートを用いて、遠心機1における遠心分離運転の制御手順を説明する。図5及び図6に示す一連の手順は、制御部10にあらかじめ格納されたプログラムを制御部10に含まれる図示しないプロセッサが実行することによってソフトウェア的に制御する。
最初に作業者は遠心機1のドア5を開けて、ロータ室3内に連続ロータ30をセットする。この後に、シール部材35と支持固定板15もセットし、シール部材35から供給用パイプ23及び排出用パイプ24がロータ室3から所定の配管用の貫通穴6を通すように設置する。供給用パイプ23は連続ロータ30とは反対側の端部が遠心前試料入れ21内の試料を吸い上げ可能なようにセットされる。供給用パイプ23の途中に液体を吸引して吐出する電気式のポンプ22をセットする。排出用パイプ24は、連続ロータ30とは反対側の端部に遠心後試料入れ25に吐出される液体がたまるようにセットされる。その後、作業者は操作パネル11から、遠心分離運転条件、例えば連続ロータ30の回転数、遠心分離運転時間、ロータ室内の温度、加速パターン、減速パターンを入力する(ステップ61)。遠心分離運転を開始する準備が整ったら、作業者はドア5を閉じてスタートボタン85(図7で後述)を押すことによって空の状態の連続ロータ30の回転を開始する(ステップ62)。
連続ロータ30を使用して連続分離を行う場合、まず低回転数で連続ロータ30内をバッファ液で満たし、その後に加速を開始する。つまり、連続ロータ30の回転が開始されると、バッファ液を注入するための所定の回転数Rに到達するまで待機し(ステップ63)、時刻t(図2参照)にて回転数Rに到達したら、ポンプ22を稼働させることによってバッファ液を供給用パイプ23に送液し、注入口36aを介してロータボディ31の内部にバッファ液を注入する(ステップ64)。ここでバッファ液は、緩衝液またはショ糖溶液のような密度勾配を形成するための溶液である。制御部10はロータボディ31の内部にバッファ液が規定量注入されるまで連続ロータ30を低速で回転させ続ける。時刻tにおいてバッファ液の注入が規定量に達して連続ロータ30からバッファ液が排出されるようになったら(ステップ65)、供給用パイプ23への送液をバッファ液からサンプル溶液に切り替えると共に、連続ロータ30の加速を開始する(ステップ66)。なお、サンプル溶液の注入は、連続ロータ30が回転数R設定回転速度に到達後に入れる場合もある。次に、制御部10は連続ロータ30を加速させて連続ロータ30のイナーシャ、加速時におけるモータ8の電流、電圧等を測定する(ステップ67)。ステップ67では、さらに励磁周波数やPWMのデューティ比を測定するようにしても良い。従って、制御部10は、ステップ67で測定された値と、記憶装置内に予め記憶された値を比較することで、異常の発生の有無を判断する。
このように制御部10は、ロータをバッファ液で満たした後、分離するための回転数に連続ロータ30を加速する際に、モータ8からの情報が事前に記憶させていた情報と大きく異なる場合は異常と判断する(ステップ67)。特に、特に連続ロータ30の加減速時に測定される慣性モーメントは、回転体の重量を計測しているのと近いため、連続ロータ30への送液機構のいずれかで発生した液漏れを効果的に検知できる。
次に制御部10は、測定されたイナーシャや電流値から、送液機構による送液状態に異常が生じたかどうかを判断する(ステップ68)。ここで異常が発生した場合は、操作パネル11に異常が生じている旨のアラームの表示をして(ステップ74)、遠心分離運転を中止すべく連続ロータ30を減速して停止させる(ステップ73)。図7はエラー発生時における操作パネル11に表示される表示画面80の一例を示す図である。
図7において表示画面80は、主に、遠心機1の運転状態と運転条件(設定値)を表示するもので、その画面中には、遠心分離の運転条件である回転速度81と、運転時間82と、設定温度83が表示される。作業者が回転速度81、運転時間82、又は設定温度83の枠内を指でタッチすると、テンキー画面(図示せず)がポップアップ表示されるので、作業者はテンキーを操作することによりそれぞれの設定値をセットできる。表示画面80の右下には、遠心分離運転の開始を指示するためのスタートボタン85と、遠心分離運転の中断又はモータ8の回転停止を指示するためのストップボタン86が表示される。図6のステップ74のアラーム表示は、表示画面80中に、“警告”という文字と共に、その警告(アラーム)の説明、即ち「サンプルが漏れている可能性があります」を含めて表示する。アラーム84の表示の仕方や、説明文は任意であり、図7で示すような表示態様、表示内容だけでなく様々な方法で表示画面80上に表示することが可能である。また、アラーム84を表示する際には、併せて音による報知や、画面の特定部分の点滅や、カラー表示の変更等の特異的な音、光、表示の出力を伴うようにしても良い。
再び図6に戻る。ステップ68において異常が検出されない場合は、制御部10は連続ロータ30の加速を継続させて、設定された遠心回転数Rに到達させる(ステップ69)。制御部10はロータ室3内を設定温度に維持し、送液状態及び廃液状態を維持しながら連続ロータ30を一定の回転数Rにて回転させる。このモータ8の定速運転の制御を行う制御部10は、PWM(Pulse Width Modulation)制御のデューティ比の変化、実効電圧の変化、モータ8に流れる電流値の測定を継続して行う(ステップ70)。ここで、液漏れにより連続ロータ30内にバッファ液が入ってない状態や、バッファ液が漏れてボウル内にたまってしまった状態などはモータ8への負荷として、モータ電流・電圧、PWMや滑り等のモータの制御値に変化が現れる。例えば連続ロータ30の基準PWMに対して、連続ロータ30の回転を維持するためのデューティ比を比較して、それらの差(ズレ)が生じたかを監視することが有効である。このように制御部10は、測定された値が正常な測定値の範囲から逸脱していないかどうかを監視することで、液漏れ等の異常の発生を検知する(ステップ71)。
制御部10はステップ71において異常の発生を検出したら、ステップ74に進んでアラームを発してから、連続ロータ30を減速させて、遠心分離運転を中止する(ステップ73)。ステップ71において異常の発生が検出されない場合は、制御部10は設定された遠心分離運転時間T(=t-t)の運転を完了させる。この遠心分離運転によって連続ロータ30内に供給されたサンプルは、ロータボディ31の内部をコア体32のコア部分(円筒壁32a)に沿って上の方向へ移動する上澄みと、沈降してロータボディ31の内部空間(遠心分離空間31a)を径方向外側に移動する粒子(ペレット)と分離される。円筒壁32aの内側を上方向へ移動する上澄みは、排出通路37を通り排出口(上端接続部37a)に接続されている排出用パイプ24から連続ロータ30の外部へ排出される。時刻tにおいて、遠心分離運転時間Tが経過したら、制御部10はポンプ22の運転を停止して連続ロータ30を減速して停止させる(ステップ73)。
本実施例では、制御部10による制御によって、遠心機1に別途センサやPC等を用意しなくても遠心機1の本体側で液漏れの検知が可能となった。また、遠心機本体側で液漏れ異常を検知してアラームを出すことで、分離したい試料を無駄にするリスクを低減できた。さらに、通常のロータと連続ロータを選択的に使用可能な遠心機において、通常のロータ使用時の使い勝手を何ら損なわないで、製造コストアップを回避しつつ本発明を実施できた。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の遠心機ではロータ室3を冷却する冷却装置や、減圧する真空ポンプを有しないが、これらのいずれか又は双方を有する遠心機においても同様に適用できる。また、本発明は通常のロータと連続ロータ30を選択的に利用可能な遠心機にだけ適用可能ではなく、連続ロータだけを使用する専用の連続遠心機においても同様に適用できる。
1 遠心機 2 筐体 3 ロータ室 4 ボウル
4a、4b 貫通穴 5 ドア 6 貫通穴 7 回転軸
8 モータ 9 回転計 10 制御部(コントローラ)
11 操作パネル 13 ロータID識別センサ 15 支持固定板
21 遠心前試料入れ 22 ポンプ 23 供給用パイプ
24 排出用パイプ 25 遠心後試料入れ 30 連続ロータ
31 ロータボディ 31a 遠心分離空間 32 コア体
32a 円筒壁 32b 試料通路 33 注入液溜め 34 排液器
35 シール部材(シールユニット) 36 注入通路 36a 注入口
37 排出通路 37a 上端接続部 38 リッド
39 シール液体溜め 41 回転数 42 電流値
43、44 液量 50 データテーブル 51 ロータ名
52 最高回転速度 53 慣性モーメント 54 整定中電流
60 (漏れた)液体 80 表示画面 81 回転速度
82 運転時間 83 設定温度 84 アラーム 85 スタートボタン
86 ストップボタン 101 遠心機 111 水位計 112 流量計
113~115 信号 121 PC 122 本体部
123 キーボード 124 モニター A1 (ロータの)回転軸線
低速回転数 R 遠心回転数 T 遠心分離運転時間

Claims (9)

  1. モータによって回転するロータと、
    前記ロータを収納するボウルと、
    前記モータを制御する制御部と、
    前記ロータの回転中に試料を前記ロータの内部に送る送液機構と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ロータを一定の低速回転で回転させながらバッファ液を送液して前記ロータの内部を満たし、その後に高速の設定遠心運転回転数まで加速させ、
    前記加速中前記ロータの稼働情報を示す測定値を監視することによって、前記ロータからの液漏れを検出することを特徴とする遠心機。
  2. 記測定値は、前記ロータの加速中に測定された前記ロータの慣性モーメントであることを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  3. 前記測定値は、前記ロータの回転中の前記モータの電流値であることを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  4. 前記測定値は、前記モータのPWM制御のデューティ比であることを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  5. 遠心運転状態を表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記ロータからの液漏れを検出したら、前記表示部に液漏れが発生したことを表示することを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の遠心機。
  6. 前記制御部は、前記ロータからの液漏れの検出をしたら、前記モータを停止させることを特徴とする請求項に記載の遠心機。
  7. 前記制御部は、前記ロータからの液漏れの検出をしたら、前記送液機構による前記試料の送液を停止させることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の遠心機。
  8. モータによって回転するロータと、
    前記ロータを収納するボウルと、
    前記モータを制御する制御部と、
    前記ロータの回転中に試料を前記ロータの内部に送る送液機構と、を備えた遠心機であって、
    前記制御部は、連続ロータを加速させて低速の定回転で回転させながらバッファ液を送液して前記ロータの内部を満たし、その後に前記ロータを高速の設定遠心運転回転数まで加速させ、
    前記ロータの2回目の加速の時に、前記モータの制御信号と回転数信号から前記送液機構からの液漏れの発生の有無を判別し、
    前記液漏れの発生を判別したら表示部に液漏れをしている旨の警告を出すようにしたことを特徴とする遠心機。
  9. 前記制御部は、
    前記ロータの2回目以降の定速回転時において、前記モータの制御信号と回転数信号から前記送液機構からの液漏れの発生の有無を判別し、
    前記液漏れの発生を判別したら表示部に液漏れをしている旨の警告を出すようにしたことを特徴とする請求項に記載の遠心機。
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